JP2015077576A - 粉体塗装方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 マスキング材4を除去した際に、塗装部分2と未塗装部分3との境界部をきれいに仕上げることができる粉体塗装方法を提供する。【解決手段】 塗布した粉体塗料の硬化が完了してからマスキング材4を剥がすのではなく、塗布した粉体塗料が軟化した状態で、マスキング材4を剥がすようにした。これにより、マスキング材4を剥がす際に、粉体塗料の飛散もなく、マスキング材4の境界部分で塗膜がマスキング材4と共に剥すことが可能になり、マスキング材4を剥がした後の塗装部分2と未塗装部分3との境界部がギザギザにならずに、きれいに仕上げることができる。【選択図】図1
Description
この発明は、被塗装物を部分的にマスキングし、この状態で粉体塗料を塗布し、その後、粉体塗料の焼付け硬化を行うことにより、被塗装物の表面に未塗装部分を部分的に残す粉体塗装方法に関するものである。
粉体塗装は有機溶剤を含まず、被塗装物に付着しなかったオーバースプレー粉を回収して再使用することができるので、環境にやさしい塗装として、近年多くの製品に採用されている。
当初はガードレール、照明器具等の道路資材から始まり、冷蔵庫、エアコンの室外機、学校の椅子や机の塗装、あるいは、ワイパー、コイルスプリング、ナンバープレート等の車部品の塗装にも多く採用されている。最近では、車体ボディーのトップクリアーにも粉体塗装が使用されている。
ところで、被塗装物の中には、ネジ部分、アース部分、あるいは導電部分など、塗装面の一部を未塗装状態のままで残しておくことが要求される場合ある。
例えば、図2は、被塗装物の一例であるアルミダイキャスト製の制御ボックスの蓋裏面を示しており、周辺部とネジ穴を未塗装部分3として残し、その内側を塗装部2として塗装を行っている被塗装物1である。
粉体塗装によって未塗装部分3を部分的に残して塗装を行う場合、未塗装部分3に粉体塗料が付着しないように、未塗装部分3を、図3に示すように、マスキングテープ等のマスキング材4によってマスキングし、粉体塗料の焼付け硬化後に、マスキング材4を除去して塗装を完了させている(特許文献1)。
例えば、図2に示す制御ボックスの蓋裏面の塗装を行う場合には、周辺部の未塗装部分3にフッ素樹脂製の粘着テープからなるマスキングテープを貼り、ネジ穴には、シリコンゴム製のゴム栓をマスキング材として挿し込んでマスキングを行っている。
そして、マスキング材4の除去は、焼付け硬化炉に被塗装物1を入れる前にマスキング材4を取り除こうとすると、マスキング材4の表面に付着した粉体塗料が飛び散るため、マスキング材4の除去は、被塗装物を例えば200℃で焼付硬化を行って、粉体塗料の硬化が完了した後に行っている。
ところが、粉体塗料を焼付け硬化させた後に、上記マスキング材4を除去することは、マスキング材4の表面の塗膜も焼付け硬化しているので、マスキング材4が剥がし難いと共に、マスキング材4の境界部分で硬化した塗膜がきれいに破断せず、図3に示すように、塗装部分2と未塗装部分3との境界部が硬化した塗膜の破断によってギザギザになり易い。
特に、膜厚が厚い場合には、塗装部分2と未塗装部分3との境界部をきれいに破断させることが困難になる。
そして、マスキング材4を除去した後に、塗装部分2と未塗装部分3との境界部をきれいにするためには、境界部分を研磨する等の後加工が必要になる。
また、マスキング材4を除去する際に、硬化した塗膜の破断粉が生じるので、この破断粉が未塗装部分3に付着するという問題も生じる。
また、金属製のマスキング材4の場合には、再利用可能であるが、マスキング材4の表面の硬化した塗膜を除去するためには、時間と労力を必要とする。
そこで、この発明は、マスキング材を除去した際に、塗装部分と未塗装部分との境界部をきれいに仕上げることができる粉体塗装方法を提供しようとするものである。
前記の課題を解決するために、この発明は、被塗装物にマスキング材を部分的に装着して粉体塗料を塗布した後、粉体塗料の焼付け硬化を行う粉体塗装方法において、粉体塗料の焼付け硬化を行う際に、粉体塗料が軟化を開始し、硬化が完了する前の状態で、マスキング材を除去し、その後に、粉体塗料の硬化を完了させることを特徴とする。
また、この発明は、粉体塗料を塗布する前に、被塗装物を予熱し、この予熱によって塗布した粉体塗料を軟化させ、粉体塗料が軟化した状態でマスキング材を除去し、その後に、粉体塗料の焼付け硬化を完了させることを特徴とする。
この発明に使用するマスキング材としては、マスキングテープ、ストリッパブルペイントを使用することができる。
この発明の粉体塗装方法は、以上のように、塗布した粉体塗料の硬化が完了してからマスキング材を剥がすのではなく、塗布した粉体塗料が軟化した状態で、マスキング材を剥がすものであるので、粉体塗料の飛散もなく、塗膜がマスキング材と一緒にきれいに剥がれ、マスキング材を剥がした後の塗装部分と未塗装部分との境界部がギザギザにならない。
以下、この発明の実施の形態を説明する。
この発明の粉体塗装方法は、図1に示すように、被塗装物1の一部に、未塗装部分3を残す塗装方法であり、粉体塗料を被塗装物に塗布する際に、粉体塗料が未塗装部分3に付着しないように、未塗装部分3に、マスキング材4を装着して行う塗装方法である。
マスキング材4は、未塗装部分3に貼り付けるマスキングテープ、未塗装部分3に塗布するストリッパペイント(商品名:日本特殊塗料株式会社のNT−21、耐熱温度150℃)、未塗装部分3に装着する金属製又はシリコン等の樹脂製のマスキング治具等を使用する。
粉体塗装は、塗装後に粉体塗料を焼付け炉に入れて硬化させる塗装方法であり、例えば、エポキシ系粉体塗料の場合は、硬化温度が140℃〜150℃付近であり、また、ポリエステル系粉体塗料の場合は、硬化温度が160℃〜170℃であり、塗布後に、180℃〜200℃の焼付け炉で、粉体塗料を硬化させる必要がある。
この発明は、粉体塗料が軟化し始め、硬化するまでの間に、マスキング材4を除去する点に特徴がある。
即ち、粉体塗料の硬化が完了すると、マスキング材4の表面の粉体塗料も硬化するため、硬化が完了してから、マスキング材を取り除くと、硬化が完了した塗膜が破断によって、図3に示すように、破断面がギザギザになる。
このため、この発明では、粉体塗料が、例えば、80℃付近で軟化し始めると、粉体塗料が飛散しなくなるので、この性質を利用し、粉体塗料が軟化し始め、硬化が完了するまでの間に、マスキング材4を取り除くようにようにしている。このように、粉体塗料が軟化した状態でマスキング材4を剥がすと、粉体塗料の飛散もなく、図1に示すように、塗膜がマスキング材4と一緒にきれいに剥がれ、マスキング材4を剥がした後の塗装部分2と未塗装部分3との境界部がギザギザにならない。
この発明の特徴は、上記のように、塗布した粉体塗料の硬化が完了してからマスキング材4を剥がすのではなく、塗布した粉体塗料が軟化した状態で、マスキング材4を剥がすものであり、焼付け炉に入れる前に、予備加熱炉を設け、予備加熱炉で塗布した粉体塗料を軟化させるようにしてもよいし、被塗装物を予熱しておき、予熱した被塗装物の表面に粉体塗料を塗布することにより、粉体塗料を軟化させるようにしてもよい。
なお、予備加熱は、例えば、粉体塗料の軟化温度よりも少し高い60℃〜100℃付近で行う。
1 :被塗装物
2 :塗装部分
3 :未塗装部分
4 :マスキング材
2 :塗装部分
3 :未塗装部分
4 :マスキング材
Claims (4)
- 被塗装物にマスキング材を部分的に装着して粉体塗料を塗布した後、粉体塗料の焼付け硬化を行う粉体塗装方法において、粉体塗料の焼付け硬化を行う際に、粉体塗料が軟化を開始し、硬化が完了する前の状態で、マスキング材を除去し、その後に、粉体塗料の硬化を完了させることを特徴とする粉体塗装方法。
- 被塗装物にマスキング材を部分的に装着して粉体塗料を塗布した後、粉体塗料の焼付け硬化を行う粉体塗装方法において、粉体塗料を塗布する前に、被塗装物を予熱し、この予熱によって塗布した粉体塗料を軟化させ、粉体塗料が軟化した状態でマスキング材を除去し、その後に、粉体塗料の焼付け硬化を完了させることを特徴とする粉体塗装方法。
- 前記マスキング材として、マスキングテープを使用する請求項1又は2記載の粉体塗装方法。
- 前記マスキング材として、ストリッパブルペイントを使用する請求項1又は2記載の粉体塗装方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013217156A JP2015077576A (ja) | 2013-10-18 | 2013-10-18 | 粉体塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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2013
- 2013-10-18 JP JP2013217156A patent/JP2015077576A/ja active Pending
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