JP2015076719A - 内部回路の断線の検出が可能な光送信装置 - Google Patents

内部回路の断線の検出が可能な光送信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】内部回路の断線の検出が可能な光送信装置にてコールドスタート時から断線の誤検出をすることなく短時間で起動して送信を開始する。【解決手段】光送信装置1は、光変調素子10bと終端抵抗10cの並列回路10fと、並列回路10fを駆動する駆動回路20と、光変調素子10bの温度を検出する温度検出器10dと、駆動回路20と並列回路10fを接続する配線の異常を検出する異常検出回路30と、を備える。異常検出回路30は、温度検出器10dより検出した温度に係る情報を受け取り、光変調素子10bの温度に応じて判定電圧を所定の値に設定し、配線上に設けた検出点Pの電圧を判定電圧と比較して配線の異常を検出する。【選択図】 図2

Description

本発明は、内部回路の断線の検出が可能な光送信装置に関し、特に電界吸収型光変調素子を駆動する駆動回路の断線の検出が可能な光送信装置に関する。
下記特許文献1には、電界吸収型光変調素子(以下、「EAM(Electoro−Absorption Modulator)」という。)と、それを駆動する駆動回路と、駆動回路の断線を検出する異常検出回路と、を備える光送信装置が記載されている。駆動回路の断線は、部品実装に係る半田不良やパターンはがれ、機械的なストレスによる損傷などが原因となって起こる場合がある。
駆動回路は、変調を行うための変調信号を与える変調信号出力回路と、変調信号の基準電圧となるバイアス電圧を与えるバイアス電圧回路と、を有する。変調信号は、そのデータ転送レートが、例えば、数〜数10Gbpsといった高速のパルス信号であるため、EAMと並列に終端抵抗が接続される。
駆動回路とEAMとを接続する配線が断線したときに、EAMのアノード端子には終端抵抗を介してグラウンド電位(0V)が印加され、レーザダイオード(以下、「LD(Laser Diode)」という。)からの変調光はEAMに吸収されずに高出力パワーのまま光送信装置の外部へ出力される。それによって、例えば、受信側の受光素子に損傷を与える虞がある。
下記特許文献1に記載された異常検出回路では、配線上に設けた検出点の電圧とその検出点を通過する駆動電流との関係を予め求めておき、検出点の電圧値が正常範囲内に入っているか否かを判定して断線を検出する。光送信装置は、異常を検出したときにLDを発光させるためのバイアス電流を遮断して、光出力信号を止めることができる。
EAMとLDとは同一の半導体チップ上に集積化して製造することができる(以下、集積化して製造された半導体チップを「EML(Elctro−absorption Modulated Laser)チップ」という。)。EMLチップは、温度検出器(例えば、サーミスタ)等と共に熱電素子(以下、「TEC(Thermal Electric Cooler)」という。)の上に実装され、それらは、グラウンド電圧、電源電圧、変調信号、TECの駆動信号、及び温度検出器からの出力信号等を外部と接続するための端子を備えたパッケージに収納されて使用される(以下、このパッケージの形態の光送信デバイスを「TOSA(Transmitter Optical Sub−Assembly)」という。)。
TECは、温度検出器によって検出したTEC上面の温度(以下、「LD温度」という。)がペルチェ効果によって所定の目標値となるように温度制御回路によって制御される。この温度制御は、TOSA周囲の環境温度の変化に対してEMLチップの電気的特性および光学的特性を所定の値に一定に保つために行われる。
光送信装置の電源を投入してからLD温度が温度制御によって所定の目標値に到達して安定するまでの時間は、光送信装置の内部の構成や環境温度(周囲温度)に依存する。光送信装置は、LD温度が目標値に安定した後に、LDを発光させると共に、外部より入力された電気信号を基に駆動回路によってEAMを駆動して変調を行い、光出力信号の送信を開始する。
光送信装置に係る技術は、送信部と受信部とを収容して各々の機能を統合した光送受信装置(光通信装置)あるいは光トランシーバにおいても適用することが可能である。光トランシーバには、例えば、SFP+(enhanced Small Form−factor Pluggable)やXFP(10 Gigabit small Form− factor Pluggable)といったものがあり、それらの外径、端子配置、電気的特性、および光学的特性等に関する仕様は、関係する業界団体や標準化団体等が定めたMSA(Multi−Source Agreement)規格にて規定されている。
特開2011−226847号公報
光トランシーバ、例えば、XFPは、用途によって上位の通信装置(ホスト装置)に搭載された状態にて電源を投入してから1秒以内に送信を開始することが要求される。
環境温度が低温、例えば、0℃以下の状態にて電源を投入する(以下、このことを「コールドスタート」という。)ときに、LD温度がTECによる加熱によって上昇し、所定の目標値、例えば、40℃に達して安定な状態に至るまでには、内部で温度制御を行うために数秒が掛かる。そのため、光トランシーバが、電源投入後1秒以内に送信を開始するには、LD温度の過渡変化に合わせて、バイアス電圧や変調信号を適宜調整しながら光信号の変調を行うことが必要となる。例えば、図1は、EAMの入力電圧VINとEMLの光出力パワーPoとの関係を示している。図1中の変調特性1と変調特性2は、LD温度TLDに依存してVINとPoとの関係が変化することを示している。TLD=40℃の時に、VB=−1.5V、変調振幅2Vの変調信号1をEAMに入力することで図示した光出力信号が得られている。TLD=0℃の時に同じ光出力信号を得るためには、変調特性2に合わせて、図示した変調信号2をEAMに入力する必要がある。すなわち、バイアス電圧VBについては、TLD=0℃の時にはVB=―2.4Vとし、TLD=40℃の時にはVB=−1.5Vとし、その中間の温度ではTLDの上昇と共にVBを大きくして行き、同時に振幅電圧も調整することで、コールドスタートに対して一定の光出力信号を得ることができる。
そのような場合に、例えば、バイアス電圧を通常動作時の値よりも低く調整することによって、検出点の電圧値が正常範囲外に外れてしまい、異常検出回路が配線の断線を誤って検出してしまうという不都合を生じる虞がある。断線を誤って検出すると、光トランシーバは実際には問題が無いにも関わらず光出力を停止させて通信を途絶させてしまったり、上位のホスト装置に誤ったアラーム情報を通知してホスト装置全体の動作に影響を及ぼすことになり、本来は不必要な負担を掛ける虞がある。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたもので、コールドスタート時に短時間にて送信を開始するような用途に対して、断線の誤検出を回避して正常に起動する光送信装置を提供することを目的とする。
本発明の光送信装置は、光変調素子と抵抗素子とが並列に接続されている並列回路と、並列回路を駆動する駆動回路と、光変調素子の温度を検出する温度検出器と、並列回路と駆動回路とを接続する配線の異常を検出する異常検出回路と、を備える。異常検出回路は、温度検出器より検出した温度に係る情報を受け取り、光変調素子の温度に応じて判定電圧を所定の値に設定し、配線に設けた検出点の電圧を判定電圧と比較して配線の異常を検出する。
本発明によると、光送信装置をコールドスタートしたときに、異常検出回路による断線の誤検出を回避して光送信装置を短時間にて起動して送信可能な状態にすることができる。
本発明の実施形態に係るEAMの入力電圧VINとEMLの光出力パワーの関係を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る光送信装置の概略構成を示すブロック図である。 図1のバイアス電圧回路20aと終端抵抗10cとの接続部分を抜粋して示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る駆動回路の生成する変調信号とバイアス電圧とを示すタイミングチャートである。 図1の異常検出回路30の概略構成の一例を示すブロック図である。 図1の異常検出回路30に係る被判定電圧VQと出力電圧VDとの関係を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るLD温度TLDおよびバイアス電圧VBのコールドスタート時の過渡応答を示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る光送信装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る異常検出処理の手順を示すシーケンス図である。 図8の異常検出処理の手順の変形例を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る判定電圧設定の変形例を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、図面の同一部分については同符号を用いて、その重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態に係る光送信装置の概略構成を示すブロック図である。光送信装置1は、光送信デバイス(TOSA)10と駆動回路20と異常検出回路30と温度制御回路40とバイアス電流回路50とを有する。
TOSA10は、発光素子(LD)10aと光変調素子(EAM)10bと抵抗素子(終端抵抗)10cと温度検出器10dと熱電素子(TEC)10eとを有する。LD10aは、バイアス電流回路50から所定のバイアス電流が与えられて発光し、バイアス電流が遮断されると発光は停止する。EAM10bは、そのカソードがグラウンド電位(0V)に接続され、そのアノードが終端抵抗10cおよび駆動回路20に接続される。EAM10bは、駆動回路20からの変調信号によってLD10aの連続出力光の光吸収率が変化することを利用して、EAMを透過する光の強度を変調する。これにより、EAM10bにより電気―光信号変換が行われ、外部に光出力信号2が出力される。終端抵抗10cは、その一方の端子がEAM10bのアノードに接続され、その他方の端子がグラウンド電位に接続される。終端抵抗10cは高周波の変調信号がインピーダンス不整合によって反射されて波形が乱れるのを防ぐために配置される。光変調素子10bと終端抵抗10cとは、並列回路10fを構成する。上述した通り、駆動回路20が並列回路10fを駆動することによって光送信装置1は電気―光信号変換を行い、通信に適した良好な波形品質の光信号を出力する。LD10aとEAM10bと終端抵抗10cと温度検出器10dは、TEC10eの上面に実装される。
TEC10eは、その上面に実装された温度検出器10dによって検出される温度(以下、「LD温度」と言う。)が所定の目標値に近づくように温度制御回路40によって制御される。温度検出器10dは、例えば、サーミスタを使用することができ、温度の変化を抵抗値の変化に変換して温度を検出できる。温度制御回路40は、例えば、温度検出器10dの抵抗値の変化を抵抗分圧回路等によって電圧値の変化に変換することでLD温度を検出することができる。このLD温度のフィードバック制御は、温度検出器10dと同様にTEC10eの上面に実装されるLD10aとEAM10bの電気的特性および光学的特性(例えば、光パワーやピーク波長)を外部の環境温度の変化に対して一定に保つために行われる。なお、LD温度は、当然LD10aの温度を意味しているが、EAM10bはLD10aと同一チップ上に形成されるため、EAM10bの温度と同一とみなすことができる。そのため、LD温度と他の物理量、例えば、判定電圧との関係は、光変調素子の温度と判定電圧との関係と本質的に同じであると考えることができる。従って、以下の説明において、「LD温度」を「光変調素子EAM10bの温度」と言い換えた場合でも、本発明実施例に係る課題解決の手段、発明の効果は同じとなる。
TOSA10の内部には、光出力信号2の光出力パワーを推定するために、例えば、LD10aとEAM10bとが集積化されたEMLチップの後方(光出力信号2が出力される方向とは反対の、後方出力光が出力される方向)に受光素子(PD)(図示せず)が実装される場合がある。
駆動回路20は、例えば、バイアス電圧回路20aと変調信号出力回路20bとコンデンサ20cとを有する。変調信号出力回路20bは、光送信装置に入力される電気送信信号(図示せず)を基にEAMを駆動するのに必要な振幅をもった変調信号を生成し、それをAC結合のためのコンデンサ20cを介してTOSA10に与える。バイアス電圧回路20aは、変調信号の基準電圧となるバイアス電圧を与える。
図3は、図2のバイアス電圧回路20aと終端抵抗10cとの接続部分を抜粋して示すブロック図である。なお、コンデンサ20cおよび異常検出回路30は以下のバイアス電圧の説明には関係しないために省略する。バイアス電圧回路20aのDC負荷は,終端抵抗10cとなる。バイアス電圧設定回路21aによってNPN型バイポーラトランジスタ21bのベース・エミッタ間電圧VBEを調整してコレクターエミッタ間電流ICEを調整し、グラウンド電位に対してバイアス電圧VBを設定することができる。すなわち、終端抵抗10cの抵抗値を、例えば、50Ωとすると、VBは(1)式にて決まる。
VB(V)=−ICE(A)×50(Ω) (1)
例えば、ICE=0.03(A)となるようにVBEを調整すると、
VB=−1.5(V)
となる。なお、NPN型バイポーラトランジスタ21bのエミッターは負電源電圧VEE(V)の端子21cに接続される。VEEは、VBを安定に供給するためには、例えば、VB=−1.5Vに対してVEE=−5〜−2.5Vとして、ICEが飽和領域の値となるようにVCEの大きさを所定の値以上確保することが好ましい。
VBは、変調信号の基準電圧であるため、安定なDC電圧として与えられることが駆動回路20の動作において好適である。そのため、コイル21dは、変調信号による電圧の変動がNPN型バイポーラトランジスタ21bに影響するのを抑制するために設置される。なお、図3のバイアス電圧回路のブロック図は回路構成の一例を示すものであって、上記にて説明した技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。例えば、NPN型バイポーラトランジスタ21cに代えてNチャンネル型MOSFET等、電圧制御電流源として利用可能な半導体素子を使用しても良く、コイルの代わりにフェライトビーズ等を使用しても良い。
再び、図2を参照すると、変調信号出力回路20bは変調信号を出力してEAM10bを駆動し、光吸収電流の変化によってLD10aの連続出力光を変調する。変調された光出力が光出力信号2として外部に出力される。変調信号は、例えば、NRZ方式で符号化されたディジタル信号であって、EAM10bを変調するのに必要な電圧振幅、例えば、1.5〜2.5Vを有する。また、EAM10bによる電気信号−光信号間変換において、光信号のデューティ比が変換によって電気信号のデューティ比からずれるために、それを補償するように予め電気信号のデューティ比を調整しても良い。変調信号の波形は、変調信号出力回路20bと終端抵抗10cとの間の伝送路(配線)の特性インピーダンスと終端抵抗10cとの整合が取れていると、変調信号出力回路20bで出力された時の形状を保って終端抵抗10cまで伝達される。
図4は本発明の第1実施形態に係る駆動回路の生成する変調信号とバイアス電圧とを示すタイミングチャートである。変調信号出力回路20bで生成された変調信号の振幅電圧をVM(V)とすると、例えば、電気送信信号のマーク率および変調信号のデューティ比がいずれも50%のときに、EAM10bに与えられる変調信号は、バイアス電圧VBを中心にして正側にVM/2(V)、負側にVM/2(V)の振幅を持つパルス信号となる。図4に示すように、バイアス電圧VB(V)が振幅電圧VM(V)の中心(50%)に重なるのは、この波形のVH(V)とVL(V)の時間に関する平均値が50%であることによる。すなわち、電気送信信号のマーク率と変調信号のデューティ比に依存して、変調信号とバイアス電圧との電圧方向の相対的な位置関係が決まる。
図4中のVH(V)がEAM10bに印加されたときに、EAM10bの光吸収は少なくなり、光出力信号2の光パワーは大きくなる。また、VL(V)がEAM10bに印加されたときに、EAM10bの光吸収は大きくなり、光出力信号2の光パワーは小さくなる。従って、変調信号の電圧の大小とそれによって変調された光出力信号2の光パワーの大小とは逆の関係となる。
再び、図2を参照すると、駆動回路20が図4に示す変調信号によってEAM10bを駆動しているとき、駆動回路20とEAM110bとを接続する配線の上に設けられた検出点Pにおける平均電圧はバイアス電圧VB(V)と同じとなっている。
図5は、図2の異常検出回路30の概略構成の一例を示すブロック図である。異常検出回路30は、フィルタ回路(LPF;Low Pass Filter)30aと電圧フォロワー回路30bと電圧コンパレータ回路30c、30d、ロジック素子(NANDゲート)30e、判定電圧生成回路30fとを有する。図2の検出点PはLPF30aの入力端子に接続される。LPF30aは、検出点Pにおける図4に示す波形の電圧信号を平均化して、それを高周波成分が除去された電圧VPAとして出力する。LPF30aには、例えば、RC積分回路を使用することができる。電圧フォロワー回路30bは入力された電圧VPAと同じ電圧値の電圧VQ=VPAを出力する。電圧VQは電圧コンパレータ30cの+端子と電圧コンパレータ30dの−端子に入力される。電圧コンパレータ30cの−端子には判定電圧VTHLが入力され、電圧コンパレータ30dの+端子には判定電圧VTHHが入力される。
電圧コンパレータ30cは、VQ≧VTHLのときにロジック信号のHighレベルを出力し、VQ<VTHLのときにはロジック信号のLowレベルを出力する。電圧コンパレータ30dは、VTHH>VQのときにはロジック信号のHighレベルを出力し、VTHH≦VQのときにはロジック信号のLowレベルを出力する。NANDゲート30eは、出力電圧VDとして、VTHL≦VQ≦VTHHのときにLowレベルを出力し、そうでない場合にはHighレベルを出力する。判定電圧VTHHとVTHLは判定電圧生成回路30fによって生成される。
再び、図2を参照すると、検出点Pよりも右側で断線が起きたときは、バイアス電圧VBは(1)式では決まらずにICE=0(A)となるために、VBはほぼVEEと等しくなり、よって、VQ=VB=VEE(V)となる。また、検出点Pよりも左側で断線が起きたときは、検出点Pの電圧は終端抵抗10cによってグラウンド電位(0V)まで引き上げられるためにVQ=0(V)となる。なお、本実施形態では異常検出回路30の入力インピーダンスは十分に大きく、そのため、異常検出回路30の入力電圧が0V近くであったとしても入力電流はほとんど流れない。
図6は、図1の異常検出回路30に係る被判定電圧VQと出力電圧VDとの関係を示す図である。例えば、駆動回路20とEAM10bとの間の配線が正常であり、正常に動作しているときのバイアス電圧VBがVB=−1.5Vであるとする。判定電圧VTHH、VTHLは、それぞれVTHH=−0.5V、VTHL=−2Vに設定する。すると、被判定電圧VQがVTHL<VQ≦VTHHとなるとき(正常のとき)、VD=VDLとなり、VQ≦VTHLあるいはVTHH<VQとなるとき(異常のとき)、VD=VDHとなる。従って、VDの論理レベルによって配線が正常か異常かを判別することができる。
なお、配線が完全には断線していないとき、例えば、部品の電極とプリント基板の配線の銅箔とをハンダによって接続している部分にハンダ・クラックによって高抵抗になっているとき、VQは、VBとグラウンド電位(0V)との間の中間電圧、または、VBとVEEとの間の中間電圧、となる可能性がある。判定電圧VTHH、VTHLを正常なバイアス電圧VBに近い値にすると、回路定数のばらつきやノイズの影響によって誤って異常を検出してしまう虞がある。従って。判定電圧VTHH、VTHLは、それらを考慮して適当な余裕をもった値とすることが好適である。
ところで、上記の説明は、TEC10eの温度制御が温度制御回路40によって行われ、LD温度TLDが所定の目標値Tsetにて安定している状態を想定している。光送信装置1が、上位の通信装置に組み込まれて、コールドスタート(例えば、環境温度Taが0℃の状態で電源を投入)されるとき、TEC上面のTLDは、電源を投入した瞬間はTaにほぼ等しく、時間の経過と共に温度制御によってTEC10eによって加熱され、最終的にTsetに到達して安定する。電源投入からTLDがTsetに到達して安定になるまでの時間は、例えば、XFPと称される光トランシーバにおいては3〜10秒が掛かる場合がある。
市場から要求される通信装置には、多種多様な用途があり、それに合せて多種多様な仕様が存在する。コールドスタートから通信を開始するまでの時間について考えるならば、数十秒以上を取れる通信装置もあれば、1秒以内で通信を開始しなければならない通信装置もある。後者の場合、TLDは直ぐにはTsetに達しないために、例えば、送信部については、駆動回路20が、LD10aとEAM10bの温度特性に合わせて、バイアス電流、変調信号、バイアス電圧等を調整しながらEAM10bを駆動して定常状態と同様に光出力信号2を生成して送信する必要がある。
図7は、本発明の第1実施形態に係るLD温度TLDとバイアス電圧VBのコールドスタート時の過渡応答を示すタイミングチャートである。図7(a)はLD温度TLDの過渡応答を示している。時間t=0(s)で上位の通信装置および光送信装置の電源が投入されると、TLDはTEC10eによる加熱によって環境温度Ta(例えば、0℃)から目標値のTset(例えば、40℃)付近まで上昇し、最終的に温度制御回路40の働きによってTsetに近づいて安定に保たれる。温度検出器10dによって検出されたTLDとTsetとの誤差が所定の許容値、例えば、0.01℃以下に継続的に収まった時、温度制御によるTLDのTsetへの設定が終了したとして、その時の時間をt=tsとする。時間tsは光トランシーバの種類や個々の熱的設計やTEC1010eの能力等にも依存するが、例えば、3〜10秒となる。
図7(a)のようにTLDが変化することは、LD10aおよびEAM10b等のTEC10e上に実装されている部品の温度が同様に変化することを意味する(上述した通り、「LD温度」は「光変調素子の温度」と言い換えても本質的に同一である)。従って、時間tがtsに達するよりも前に光出力信号2の送信を温度安定以降と同様に行うためには、LD10aのバイアス電流、EAM10bに与えられる変調信号の振幅、およびバイアス電圧VB等をTLDの変化に合わせて時間と共に調整する必要がある。例えば、VBの値は、図7(b)に示すように、コールドスタート直後はVB=−2.4Vとし、TLDの上昇と共に徐々に大きくして行き、最終的にTLDがTsetとなって安定になったら通常動作時のVB=−1.5Vにする。
このようにコールドスタート直後にVBを小さい値、例えば、VB=−2.4Vにした場合、異常検出回路30の判定電圧VTHLを、例えば、VTHL=−2.0Vとしていると、VB<VTHLとなるために誤って異常を検出してしまうことになる。それを回避するために、図7(b)に示すように、VTHHおよびVTHLをTLDに合わせて時間と共に変化させるようにする。これは、温度検出器10dから出力されるTLDの検出信号を異常制御回路30に入力し、判定電圧生成回路30fがTLDの変化に合わせてVTHHおよびVTHLを変化させることで行う。
以上、説明した通り、本発明によれば、コールドスタート時に短時間で送信を開始するような場合であっても駆動回路20とEAM10bとの間の配線の断線を誤検出することなく正常に起動する光送信装置を提供することができる。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態に係る光送信装置の概略構成を示すブロック図である。図2の第1実施形態と同様に、TOSA10、駆動回路20、温度制御回路40、バイアス電流回路50を有しており、異常検出回路30に代えてLFP30aを有し、さらに、マイクロコンピュータ60を有し、マイクロコンピュータ60とTOSA10、駆動回路20、温度制御回路40、およびバイアス電流回路50とはそれぞれ信号線によって接続される、マイクロコンピュータ60は、それらの信号線を介して、設定信号や目標信号を各回路へ与えると共に、各回路から演算処理や制御・監視に必要な信号を受け取る。図2の異常検出回路30については、上述したように図5のLPF30aのみを残し、LPF30aの出力電圧がマイクロコンピュータ60に入力される。検出点Pにおける電圧が正常範囲に入っているか否かの判定は、異常検出回路30a内の電圧コンパレータに代ってマイクロコンピュータ60が行う。
まず、図8のブロック図を構成する各ブロック(構成要素)について以下に説明する。
マイクロコンピュータ60は、内部のディジタル値を、内蔵するDAC(Digital Analog Converter)によってアナログ信号に変換して出力したり、その反対に、入力されたアナログ信号を内蔵するADC(Analog Digital Converter)によってディジタル値に変換し、内蔵するメモリに記憶したり、演算処理に使用したりできる。また、マイクロコンピュータ60はRAMだけでなく、FLASHメモリ等の不揮発性メモリ(ROM)60aを有する。
メモリ60aには、マイクロコンピュータ60が実行するマイクロプログラム(ファームウェア)、光送信装置1の製造情報(メーカー名、製品名称。製造番号等)、マイクロコンピュータ60が制御に使用する複数の初期設定値や制御パラメータ等が記憶されている。光送信装置1の電源が投入されると、マイクロコンピュータ60はメモリ60aに格納されたファームウェアをRAM上の所定の領域に転送して、それを実行し、光送信装置1内部の初期設定、制御および監視、および通信インターフェースを介した上位の通信装置との通信等を行う。例えば、マイクロコンピュータ60は、メモリ60aからLD温度目標信号を読み出して温度制御回路40にLD温度の目標値Tsetを指示する。
温度制御回路40は、TEC10eに適当な電圧と電流とを与えてペルチェ効果によって加熱または冷却を行わせ、温度検出器10dによって検出されるLD温度TLDがマイクロコンピュータ60によって指示されたTsetと等しくなるように自動でフィードバック制御を行う。
駆動回路20は、マイクロコンピュータ60からのバイアス電圧設定信号60dがバイアス電圧回路20aに入力され、それに応じたバイアス電圧VBを出力する。なお、図8には図示していないが、VBをモニターする回路を付加して入力側に帰還を掛け、バイアス電圧回路20aに自動フィードバック制御を行わせることもできる。
バイアス電流回路50は、マイクロコンピュータ60からのバイアス電流設定信号60eを受けて、それに応じたバイアス電流をLD10aに与える。なお、バイアス電流をゼロとすることでLD10aの発光を停止して、光出力信号2を遮断することもできる。
LPF30aは、検出点Pの電圧信号を平均化して、高周波成分を除いた電圧として検出電圧VQを出力する。これは図5の被判定電圧と原理的には同じで、通常動作状態ではバイアス電圧VBに等しくなる。検出電圧VQは、マイクロコンピュータ60によってADC等を介してディジタル値として取り込まれる。
マイクロコンピュータ60は、温度検出器10dからのLD温度検出信号を、ADCを介してディジタル値として取り込み、所定の関係式に基づいた演算処理によりTLDの値を推定する。メモリ60aには、TLDに応じた判定電圧VTHH,VTHLの値が、例えば、LUT(Look−Up Table)の形態にて予め格納されていて、それを基に、推定したTLDの値に対応したVTHH、VTHLを算出することができる。その算出は、LUTに格納された値を基に、例えば、内挿法によって行うことができる。なお、上述した通り、「LD温度」は「光変調素子の温度」と同一と考えて良いので、上記にて「光変調素子の温度の値に対応したVTHH、VTHLを算出する」と言い換えた場合でも本質的に上記と同一の内容を意味する。
次に、マイクロコンピュータ60の異常検出処理について説明する。
マイクロコンピュータ60のファームウェアは、複数の異なる演算処理や監視・制御を並行して行うように作られている。例えば、それらの個々の処理はサブルーチン化されていて、メインループにてそれらのサブルーチンをラウンドロビン方式にて時分割で均等に実施してゆく構成を取ることができる。
図9は、本発明の第2実施形態に係る異常検出処理の手順を示すシーケンス図である。断線検出に係る処理を一つのサブルーチンとしており、ファームウェアのメインルーチンを繰り返し実行する中で、一定間隔ごとに図9に示す処理をサブルーチンとして呼び出すことでマイクロコンピュータ60は異常検出処理を行う。
図9について順を追って説明する。LD温度検出信号60cによりTLDを推定し(手順S1)、TLDに対応した判定電圧VTHH(TLD)、VTHL(TLD)をメモリ60aに格納されたLUTから読み出す(手順S2)。次に、検出電圧VQをディジタル値として取り込み(手順S3)、VQが判定電圧VTHH(TLD)およびVTHL(TLD)によって定まる正常範囲(VTHL(TLD)≦VQ≦VTHH(TLD))に入っているかどうかを判定する(手順S4)。正常範囲に入っている場合(手順S4;Yes)には、正常なので処理を終了してメインルーチンに戻る。正常範囲に入っていない場合(手順S4;No)には、異常発生(断線)のフラグを立て、必要に応じて上位の光通信装置にアラームを発出する(手順S5)。さらに、バイアス電流設定信号60によってバイアス電流をゼロにし、LD10aの発光を停止して光出力信号2を遮断する(手順S6)。その後、処理を終了してメインルーチンに戻ると、異常発生のフラグが立っているので、マイクロコンピュータ60はそれに応じた異常処理を行う(異常処理専用のサブルーチンを呼び出す)。なお、アラーム信号の発出はメインルーチンあるいは他のサブルーチンにて行う構成も取ることができる。なお、上述した通り、図9において「LD温度」を「光変調素子の温度」と置き換えることができる。その場合でも処理の内容は本質的に変わらない。
以上に説明した通り、図2の第1実施形態の異常検出回路30は、図5に示す電圧フォロワーや電圧コンパレータ、ロジック素子(NANDゲート)等によって構成できるが、図8の第2実施形態のように検出電圧VQをマイクロコンピュータ60内にディジタル値として取り込んで処理することもできる。
図8の第2実施形態のようにマイクロコンピュータ60を使用すると、図5のようにアナログ回路およびディジタル回路の組合せによる専用ハードウェアの構成よりも部品点数を減らすことができ、それによって回路基板上の実装面積を減らすことが可能になる。従って、光トランシーバ等の小型化を要求される用途においては、第2実施形態は、より好適となる。また、専用ハードウェアによって判定電圧生成回路30fを構成すると、判定電圧VTHH、VTHLを変更するときに回路定数を変更する等の物理的な変更を行う必要があるが、マイクロコンピュータ60aによって検出電圧の判定を行う方法ではメモリ60aに記憶された判定電圧のディジタル値を、通信インターフェース等を介して書き換えるだけで対応できるので比較的容易に変更を行うことができる。一方で、ファームウェアにて異常検出処理を行わせるようにすると、マイクロコンピュータ60の処理能力に対する負荷は増えることになる。ファームウェアは他の制御・監視等の処理もリアルタイムで行うことが必要であり、異常検出処理の実行に要する時間はできるだけ短いことがより好ましい。
図10は、図8の異常検出処理の手順の変形例を示すシーケンス図である。図7に示すように時間ts以降はTLDはTsetにて一定となり、判定電圧VTHH(TLD),VTHL(TLD)は固定値として扱うことができる。そこで、判定電圧VTHH(TLD)、VTHL(TLD)は、
VTHH(TLD)=VTHH0+ΔVTHH(TLD) (2a)
VTHL(TLD)=VTHL0+ΔVTHL(TLD) (2b)
として、TLD=Tsetで安定しているときの判定電圧VTHH0、VTHL0による右辺第1項と、TLDがTsetに達していない間のVTHH0、VTHL0に対する補正値ΔVTHH(TLD),ΔVTHL(TLD)による右辺第2項との和によって求める。ΔVTHH(TLD),ΔVTHL(TLD)はTLDの値に対してLUTとしてメモリ60a上の予め用意しておく。図10は、図9の手順S2が手順T2a〜T2cへと置き換わっているだけで、それ以外の処理は同一となっている。図10の異常検出処理では、コールドスタート後にTLDがTsetに安定するまでの高々10秒程度の間だけLUTを参照すれば良く、それ以降のほとんどの稼働時間を占める通常動作時にてLUTの参照を省くことができる。従って、VTHH0およびVTHL0を初期設定値としてメモリ60aから読み出してRAM上に用意しておけば、通常動作時に頻繁にメモリ60aを読み出すことを省くことができ、マイクロコンピュータの処理効率を向上することができる。
また、上記にてTLDに応じた補正値ΔVTHH(TLD),ΔVTHL(TLD)の値をメモリ60a上にLUTとして予め用意しておくとしたが、TLDに応じたバイアス電圧VB(TLD)の値を別のLUTとして用意するときには、
ΔVB(TLD)=VB(Test)−VB(TLD) (3)
を基に、ΔVTHH(TLD)とΔVTHL(TLD)を決めても良い。
すなわち、例えば、a,bを係数として、次式
ΔVTHH(TLD)=a×ΔVB(TLD) (3a)
ΔVTHL(TLD)=b×ΔVB(TLD) (3b)
によって算出してもよい。なお、TLDは、本来的には「LD温度」を意味するが、上述した通り、「光変調素子の温度」として考えても良い。
補正値ΔVTHH(TLD)、ΔVTHL(TLD)については、適当な温度オフセットTTHおよび電圧オフセットΔVTHを使用して、さらに次のように簡略にすることができる、すなわち、
(1)TLD<Tset−TTHのとき
VTHH=VTHH0−ΔVTH (4a)
VTHL=VTHL0−ΔVTH (4b)
(2)Tset−TTH≦TLDのとき
VTHH=VTHH0 (5a)
VTHL=VTHL0 (5b)
とする。図10は、本発明の第2実施形態に係る判定電圧設定の変形例を示すタイミングチャートである。TLDがTsetに対して温度オフセットTTHを差し引いた値Tset−TTHよりも小さければ、電圧オフセットΔVTHの分だけVTHH、VTHLをそれぞれVTHH0、VTHL0から小さくすることで誤検出を回避することができる。この変形例によれば、メモリ60aにはLUTの代わりにTTHとΔVTHの2つの値のみ格納しておけば良いのでメモリの使用量を削減することができる。なお、TLDは、本来的には「LD温度」を意味するが、上述した通り、「光変調素子の温度」として考えても良い。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 光送信装置(光トランシーバ)
10 光送信デバイス(TOSA)
10a レーザダイオード
10b 光変調素子(電界吸収型光変調器)
10c 抵抗素子(終端抵抗)
10d 温度検出器
10e 熱電素子(TEC)
10f 並列回路
20 駆動回路
20a バイアス電圧回路
20b 変調信号出力回路
20c コンデンサ
21a バイアス電圧設定回路
21b 電圧制御電流源(NPN型バイボーラトランジスタ)
21c 負電源電圧VEE
21d コイル
30 異常検出回路
30a フィルタ回路(LPF)
30b 電圧フォロワー回路
30c、30d 電圧コンパレータ回路
30e NANDゲート
30f 判定電圧生成回路
40 温度制御回路
50 バイアス電流回路
60 マイクロコンピュータ
60a 不揮発性メモリ(ROM)
60b LD温度目標信号
60c LD温度検出信号
60d バイアス電圧設定信号
60e バイアス電流設定信号
60f 検出電圧

Claims (4)

  1. 光変調素子と抵抗素子とが並列に接続されている並列回路と、
    該並列回路を駆動する駆動回路と、
    該光変調素子の温度を検出する温度検出器と、
    該並列回路と該駆動回路とを接続する配線の異常を検出する異常検出回路と、を備え、
    前記異常検出回路は、前記温度検出器より前記温度に係る情報を受け取り、前記光変調素子の温度に応じて判定電圧を所定の値に設定し、前記配線に設けた検出点の電圧を該判定電圧と比較して前記配線の異常を検出する、
    光送信装置。
  2. 前記異常検出回路は、不揮発性メモリを備えたマイクロコンピュータと、フィルタ回路と、を有し、
    前記フィルタ回路は、前記検出点の電圧から高周波成分を除いた検出電圧を前記マイクロコンピュータに出力し、
    前記不揮発性メモリは、前記光変調素子の温度と前記判定電圧の関係を定めた第1のルックアップテーブルを格納しており、
    前記マイクロコンピュータは、前記光変調素子の温度に対応する前記判定電圧を前記第1のルックアップテーブルを基に算出し、前記検出電圧を前記判定電圧と比較して前記配線の異常を検出する、
    請求項1に記載の光送信装置。
  3. 前記不揮発性メモリは、前記光変調素子の温度と前記判定電圧の補正値との関係を定めた第2のルックアップテーブルをさらに格納しており、
    前記マイクロコンピュータは、前記光変調素子の温度が所定の設定温度に等しいときは、前記判定電圧を固定値に設定し、前記光変調素子の温度が前記設定温度に等しくないときは、前記光変調素子の温度に対応する前記補正値を前記第2のルックアップテーブルを基に算出し、前記判定電圧を該固定値と前記補正値との和に設定する、
    請求項2に記載の光送信装置。
  4. 前記不揮発性メモリは、温度オフセット値と電圧オフセット値とをさらに格納しており、
    前記マイクロコンピュータは、さらに、前記光変調素子の温度と所定の設定温度との差の絶対値が前記温度オフセット値よりも小さいときは、前記判定電圧を固定値に設定し、前記光変調素子の温度と前記設定温度との差の絶対値が前記温度オフセット値以上のときは、前記判定電圧を該固定値と前記電圧オフセット値との和に設定する、
    請求項2に記載の光送信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018084486A (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 トヨタ自動車株式会社 異常判定装置

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