JP2015076234A - 燃料電池スタック - Google Patents

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秀忠 小嶋
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Abstract

【課題】簡単な構成で、反応ガス排出連通孔に滞留する水量を可及的に低減させることができ、液繋がりによる地絡の発生を抑制することを可能にする。
【解決手段】燃料電池スタック10を構成する燃料電池12は、第1セパレータ24、第1電解質膜・電極構造体26a、第2セパレータ28、第2電解質膜・電極構造体26b及び第3セパレータ30を有する。燃料電池12には、酸化剤ガス供給連通孔38a、酸化剤ガス排出連通孔38b、燃料ガス供給連通孔40a、燃料ガス排出連通孔40b、冷却媒体供給連通孔42a及び冷却媒体排出連通孔42bが形成される。酸化剤ガス排出連通孔38bの外方には、酸化剤ガスを流通させる空間部76が設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電解質膜の両側に電極が設けられた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池を有し、複数の前記燃料電池が積層される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一方の面側にアノード電極が、他方の面側にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、セパレータによって挟持されることにより発電セルを構成している。燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池電気車両に組み込まれている。
燃料電池では、セパレータの面内に、アノード電極に燃料ガスを流すための燃料ガス流路と、カソード電極に酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路とが設けられている。一方、互いに隣接するセパレータ間には、冷却媒体を流すための冷却媒体流路が前記セパレータの面方向に沿って設けられている。
燃料電池では、積層方向に貫通して燃料ガスを流通させる燃料ガス連通孔と、酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス連通孔と、冷却媒体を流通させる冷却媒体連通孔とが設けられた、所謂、内部マニホールド型燃料電池が採用されている。燃料ガス連通孔は、燃料ガス供給連通孔及び燃料ガス排出連通孔を有し、酸化剤ガス連通孔は、酸化剤ガス供給連通孔及び酸化剤ガス排出連通孔を有し、冷却媒体連通孔は、冷却媒体供給連通孔及び冷却媒体排出連通孔を有している。
この場合、燃料電池の発電反応時には、カソード側に生成水が生成されるため、特に酸化剤ガス排出連通孔に滞留水が存在し易い。一方、アノード側には、カソード側から生成水が逆拡散するとともに、結露等により、特に燃料ガス排出連通孔に滞留水が存在するおそれがある。そして、滞留水が増加すると、燃料電池システムとの接続部品と液繋がりにより電流が流れる地絡が発生するという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池スタックが知られている。この燃料電池スタックでは、セパレータの外周縁部に、燃料ガスを含む反応ガスと酸化剤ガスを含む反応ガスとをそれぞれ供給する二つの入口側連通孔と、各反応済みガスをそれぞれ排出する二つの出口側連通孔とを貫通して設けている。
さらに、入口側連通孔から供給された燃料ガスを含む反応ガスを、各単位燃料電池セルとアノード電極側のセパレータとの間に導いて、前記反応ガスの反応済みガスを出口側連通孔から排出している。一方、入口側連通孔から供給された酸化剤ガスを含む反応ガスを、各単位燃料電池セルとカソード電極側のセパレータとの間に導いて、前記酸化剤ガスを含む反応ガスの反応済みガスを出口側連通孔から排出している。
その際、少なくとも一方の出口側連通孔の排出口から見て奥側であって、積層方向の端部に、前記一方の出口側連通孔とこれに対応する入口側連通孔とを連結するバイパス流路を形成するバイパスプレート又は配管を設けている。バイパス流路を形成するバイパスプレート又は配管には、いずれか一方の反応ガスを排出口に対応する出口側連通孔に向かって供給する吐出孔が設けられている。
このため、生成水等が出口側連通孔の奥側に滞留しても、吐出孔から吹き出される反応ガスにより押し出され、滞留する生成水等の結露水の排水性を有効に向上させることができる、としている。
特許第4812920号公報
本発明は、この種の燃料電池スタックに関連してなされたものであり、簡単な構成で、反応ガス排出連通孔に滞留する水量を可及的に低減させることができ、液繋がりによる地絡の発生を抑制することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池スタックは、電解質膜の両側に一対の電極が設けられる電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池を有し、複数の前記燃料電池が積層されている。燃料電池スタックには、燃料電池の積層方向に延在して酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス供給連通孔及び酸化剤ガス排出連通孔と、前記積層方向に延在して燃料ガスを流通させる燃料ガス供給連通孔及び燃料ガス排出連通孔とが形成されている。
そして、燃料電池の内部には、少なくとも酸化剤ガス排出連通孔又は燃料ガス排出連通孔の外方に酸化剤ガスを流通させるための空間部が設けられている。
また、この燃料電池スタックでは、燃料電池の積層方向両端には、エンドプレートが配設され、前記エンドプレート間は、連結部材により一体に連結されることが好ましい。ここで、連結部材には、酸化剤ガスである供給空気を空間部に供給した後、酸化剤ガス供給連通孔に導入する供給空気流路が形成されることが好ましい。
本発明によれば、少なくとも酸化剤ガス排出連通孔又は燃料ガス排出連通孔(以下、単に排出連通孔ともいう)の外方に設けられている空間部には、酸化剤ガスが流通されている。このため、排出連通孔の近傍には、比較的高温の酸化剤ガスを供給することができ、前記排出連通孔を有効に加温することが可能になる。従って、生成水や結露水が排出連通孔に滞留して蓄積されることを抑制することができる。
これにより、簡単な構成で、排出連通孔に滞留する水量を可及的に低減させることができ、液繋がりによる地絡の発生を抑制することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックの第1エンドプレート側からの一部分解概略斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの第2エンドプレート側からの一部分解概略斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池を構成する第2セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池の、図3中、V−V線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックの第2セパレータの正面説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10は、例えば、図示しない燃料電池電気自動車に搭載される。燃料電池スタック10は、複数の燃料電池12が電極面を立位姿勢にして水平方向(矢印B方向)に積層される。なお、複数の燃料電池12を重力方向に積層して燃料電池スタック10を構成してもよい。
燃料電池12の積層方向一端には、第1ターミナルプレート14a、第1絶縁プレート16a及び第1エンドプレート18aが、外方に向かって、順次、配設される。燃料電池12の積層方向他端には、第2ターミナルプレート14b、第2絶縁プレート16b及び第2エンドプレート18bが、外方に向かって、順次、配設される。
横長形状の第1エンドプレート18aの中央部からは、第1ターミナルプレート14aに接続された第1電力出力端子20aが外方に向かって延在する。横長形状の第2エンドプレート18bの中央部からは、第2ターミナルプレート14bに接続された第2電力出力端子20bが外方に向かって延在する。第1エンドプレート18aと第2エンドプレート18bの各長辺間には、連結バー(連結部材)21a、21bの両端がねじ22により固定される。第1エンドプレート18aと第2エンドプレート18bの各短辺間には、連結バー(連結部材)23a、23bの両端がねじ22により固定される。なお、連結バー23bの詳細は、後述する。
図3に示すように、燃料電池12は、第1セパレータ24、第1電解質膜・電極構造体(MEA)26a、第2セパレータ28、第2電解質膜・電極構造体(MEA)26b及び第3セパレータ30を有する。
第1セパレータ24、第2セパレータ28及び第3セパレータ30は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した縦長形状の金属板により構成される。第1セパレータ24、第2セパレータ28及び第3セパレータ30は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。第1セパレータ24、第2セパレータ28及び第3セパレータ30は、金属セパレータに代えて、例えば、カーボンセパレータにより構成してもよい。
第1電解質膜・電極構造体26a及び第2電解質膜・電極構造体26bは、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)32を備える。固体高分子電解質膜32は、アノード電極34及びカソード電極36に挟持される。アノード電極34は、カソード電極36よりも小さな平面寸法を有する段差MEAを構成しているが、これに限定されるものではない。例えば、アノード電極34は、カソード電極36よりも大きな平面寸法を有してもよく、又は、前記カソード電極36と同一の平面寸法を有してもよい。
アノード電極34及びカソード電極36は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、例えば、固体高分子電解質膜32の両面に形成される。
燃料電池12の長辺方向(矢印A方向)の一端縁部には、矢印B方向に互いに連通して、酸化剤ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔40bが設けられる。酸化剤ガス供給連通孔38aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する。燃料ガス排出連通孔40bは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。
燃料電池12の長辺方向(矢印A方向)の他端縁部には、矢印B方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔40a及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔38bが設けられる。
燃料電池12の互いに対向する長辺の両端縁部一方には、矢印B方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための一対の冷却媒体供給連通孔42aが設けられる。燃料電池12の互いに対向する長辺の両端縁部他方には、冷却媒体を排出するための一対の冷却媒体排出連通孔42bが設けられる。
各冷却媒体供給連通孔42a、42aは、酸化剤ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔40bに近接し、且つそれぞれ矢印C方向両側の各長辺に振り分けられる。各冷却媒体排出連通孔42b、42bは、酸化剤ガス排出連通孔38b及び燃料ガス供給連通孔40aにそれぞれ近接し、且つそれぞれ矢印C方向両側の各長辺に振り分けられる。
第1セパレータ24の第1電解質膜・電極構造体26aに向かう面24aには、燃料ガス供給連通孔40aと燃料ガス排出連通孔40bとを連通する波形状(又は直線状)の第1燃料ガス流路44が形成される。第1燃料ガス流路44は、矢印A方向に延在し、その入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部46a及び出口バッファ部46bが設けられる。
第1セパレータ24の面24bには、冷却媒体供給連通孔42aと冷却媒体排出連通孔42bとを連通する冷却媒体流路48の一部が形成される。冷却媒体流路48の一部は、第1燃料ガス流路44の裏面形状として形成される。冷却媒体流路48は、矢印A方向(第1エンドプレート18a及び第2エンドプレート18bの長辺方向)に沿って延在する。
図4に示すように、第2セパレータ28の第1電解質膜・電極構造体26aに向かう面28aには、酸化剤ガス供給連通孔38aと酸化剤ガス排出連通孔38bとを連通する波形状(又は直線状)の第1酸化剤ガス流路50が形成される。第1酸化剤ガス流路50の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部52a及び出口バッファ部52bが設けられる。
図3に示すように、第2セパレータ28の第2電解質膜・電極構造体26bに向かう面28bには、燃料ガス供給連通孔40aと燃料ガス排出連通孔40bとを連通する波形状(又は直線状)の第2燃料ガス流路54が形成される。第2燃料ガス流路54の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部56a及び出口バッファ部56bが設けられる。
第3セパレータ30の第2電解質膜・電極構造体26bに向かう面30aには、酸化剤ガス供給連通孔38aと酸化剤ガス排出連通孔38bとを連通する波形状(又は直線状)の第2酸化剤ガス流路58が形成される。第2酸化剤ガス流路58の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部60a及び出口バッファ部60bが設けられる。
第3セパレータ30の面30bには、冷却媒体流路48の一部が形成される。冷却媒体流路48の入口側には、前記冷却媒体流路48を流路幅方向に挟んで一対の冷却媒体供給連通孔42aが設けられる。冷却媒体流路48の出口側には、前記冷却媒体流路48を流路幅方向に挟んで一対の冷却媒体排出連通孔42bが設けられる。
第1セパレータ24は、燃料ガス供給連通孔40aと第1燃料ガス流路44とを連通する複数の供給連結路62aと、燃料ガス排出連通孔40bと前記第1燃料ガス流路44とを連通する複数の排出連結路62bとを有する。第2セパレータ28は、燃料ガス供給連通孔40aと第2燃料ガス流路54とを連通する複数の供給連結路64aと、燃料ガス排出連通孔40bと前記第2燃料ガス流路54とを連通する複数の排出連結路64bとを有する。
供給連結路62a及び排出連結路62bには、ブリッジ部として蓋体66a、66bが配置される。供給連結路64a及び排出連結路64bには、ブリッジ部として蓋体68a、68bが配置される。
第1セパレータ24の面24a、24bには、この第1セパレータ24の外周端縁部を周回して第1シール部材70が一体成形される。第2セパレータ28の面28a、28bには、この第2セパレータ28の外周端縁部を周回して第2シール部材72が一体成形される。第3セパレータ30の面30a、30bには、この第3セパレータ30の外周端縁部を周回して第3シール部材74が一体成形される。
第1シール部材70、第2シール部材72及び第3シール部材74としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
第1シール部材70は、第1セパレータ24のセパレータ面に沿って均一な厚さで延在するベースシール70aを有し、前記ベースシール70aには、前記第1セパレータ24の外周形状に沿って肉厚な外周凸部70bが一体成形される。ベースシール70aには、燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体を気密及び液密にシールするためのシール凸部70cが一体成形される。
図3及び図4に示すように、第2シール部材72は、第2セパレータ28のセパレータ面に沿って均一な厚さで延在するベースシール72aを有し、前記ベースシール72aには、前記第2セパレータ28の外周形状に沿って肉厚な外周凸部72bが一体成形される。ベースシール72aには、燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体を気密及び液密にシールするためのシール凸部72cが一体成形される。
図4に示すように、第2セパレータ28の面28aにおいて、酸化剤ガス排出連通孔38bの外方には、外周凸部72bとシール凸部72cとに連結シール72d、72dの両端が接続されて空間部76が設けられる。空間部76は、酸化剤ガス排出連通孔38bの外方に沿って略重力方向に延在する三角形状を有する。シール凸部72cには、空間部76と外部とを連通する上方の入口切り欠き部78aと下方の出口切り欠き部78bとが形成される。
図3に示すように、第3シール部材74は、第3セパレータ30のセパレータ面に沿って均一な厚さで延在するベースシール74aを有し、前記ベースシール74aには、前記第3セパレータ30の外周形状に沿って肉厚な外周凸部74bが一体成形される。ベースシール74aには、燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体を気密及び液密にシールするためのシール凸部74cが一体成形される。
第3セパレータ30の面30aには、第2セパレータ28と同様に、酸化剤ガス排出連通孔38bの外方に空間部76が形成される。第1セパレータ24の面24bには、同様に酸化剤ガス排出連通孔38bの外方に空間部76が形成される。なお、空間部76は、第1セパレータ24、第2セパレータ28及び第3セパレータ30の全てに設けてもよく、又は、いずれか1つ、あるいは2つに設けてもよい。また、空間部76は、面24b、28a及び30aに代えて、面24a、28b及び30bに設けてもよい。
図1に示すように、第1エンドプレート18aには、酸化剤ガス供給連通孔38a及び酸化剤ガス排出連通孔38bに連通する酸化剤ガス入口マニホールド80a及び酸化剤ガス出口マニホールド80bが設けられる。第1エンドプレート18aには、燃料ガス供給連通孔40a及び燃料ガス排出連通孔40bに連通する燃料ガス入口マニホールド82a及び燃料ガス出口マニホールド82bが設けられる。
図2に示すように、第2エンドプレート18bには、一対の冷却媒体供給連通孔42aに連通する冷却媒体入口マニホールド84aと、一対の冷却媒体排出連通孔42bに連通する冷却媒体出口マニホールド84bとが設けられる。
図1、図2及び図4に示すように、連結バー23bは、弾性を有するシート状のシール材(又は、封止材)86を介装して第1エンドプレート18aと第2エンドプレート18bとの間に固定される。シール材86には、入口切り欠き部78aに連通する入口孔部88aと、出口切り欠き部78bに連通する出口孔部88bとが、長手方向に配列して形成される。入口孔部88aは、複数の入口切り欠き部78aに一体に連通する一方、出口孔部88bは、複数の出口切り欠き部78bに一体に連通してもよい。
連結バー23bには、長手方向に延在して各入口孔部88aに一体に連通する供給空気入口流路90aと、長手方向に延在して各出口孔部88bに一体に連通する供給空気出口流路90bとが形成される。供給空気入口流路90a及び供給空気出口流路90bは、連結バー23bのシール材86に接する面23bfに長手方向に延在して切り欠いた溝部により形成され、供給空気流路を構成する。供給空気入口流路90a及び供給空気出口流路90bは、長手方向両端が封止されている。
図1に示すように、連結バー23bには、供給空気入口流路90aに連通する入口配管92a及び供給空気出口流路90bに連通する出口配管92bが接続される。入口配管92aには、図示しないが、燃料電池スタック10の酸化剤ガス入口マニホールド80aに供給される酸化剤ガス(空気)の一部を分流して供給される。出口配管92bは、各空間部76から排出される酸化剤ガスを酸化剤ガス入口マニホールド80aに供給する。
なお、第1の実施形態では、空間部76が酸化剤ガス排出連通孔38bの外方に設けられているが、これに限定されるものではない。酸化剤ガス排出連通孔38bに代えて、又は、前記酸化剤ガス排出連通孔38bとともに、燃料ガス排出連通孔40bの外方に空間部76を設けてもよい。また、シール材86は、各燃料電池12に一体的に設けてもよく、又は、前記シール材86を不要にすることもできる。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口マニホールド80aから酸化剤ガス供給連通孔38aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給される。一方、燃料ガス入口マニホールド82aから燃料ガス供給連通孔40aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。また、図2に示すように、冷却媒体入口マニホールド84aから一対の冷却媒体供給連通孔42aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
図3に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔38aから第2セパレータ28の第1酸化剤ガス流路50及び第3セパレータ30の第2酸化剤ガス流路58に導入される。酸化剤ガスは、第1酸化剤ガス流路50に沿って矢印B方向(水平方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体26aのカソード電極36に供給される。さらに、残余の酸化剤ガスは、第2酸化剤ガス流路58に沿って矢印B方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体26bのカソード電極36に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔40aから第1セパレータ24の第1燃料ガス流路44に沿って水平方向(矢印B方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体26aのアノード電極34に供給される。また、残余の燃料ガスは、第2セパレータ28の第2燃料ガス流路54に沿って矢印B方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体26bのアノード電極34に供給される。
従って、第1電解質膜・電極構造体26a及び第2電解質膜・電極構造体26bでは、カソード電極36に供給される酸化剤ガスと、アノード電極34に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、第1電解質膜・電極構造体26a及び第2電解質膜・電極構造体26bの各カソード電極36に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔38bに沿って矢印A方向に流通する。第1電解質膜・電極構造体26a及び第2電解質膜・電極構造体26bの各アノード電極34に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔40bに沿って矢印A方向に流通する。図1に示すように、酸化剤ガス及び燃料ガスは、第1エンドプレート18aの酸化剤ガス出口マニホールド80b及び燃料ガス出口マニホールド82bを介して外部に排出される。
一方、上下一対の冷却媒体供給連通孔42aに供給された冷却媒体は、一方の燃料電池12を構成する第1セパレータ24と、他方の燃料電池12を構成する第3セパレータ30との間に形成された冷却媒体流路48に導入される。
各冷却媒体供給連通孔42aから冷却媒体流路48に供給される冷却媒体は、一旦矢印C方向内方に沿って流動した後、矢印B方向に移動して第1電解質膜・電極構造体26a及び第2電解質膜・電極構造体26bを冷却する。この冷却媒体は、さらに矢印C方向外方に移動した後、一対の冷却媒体排出連通孔42bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、図1、図2及び図4に示すように、連結バー23bの供給空気入口流路90aには、酸化剤ガスが導入される。この酸化剤ガスは、燃料電池スタック10の酸化剤ガス供給連通孔38aに供給される酸化剤ガスと同等の高温空気であり、供給空気入口流路90aに沿って流通する。その際、シール材86には、酸化剤ガスの流通方向に沿って複数の入口孔部88aが配列されており、前記酸化剤ガスは、各入口孔部88aを通って各入口切り欠き部78aから各空間部76に供給される。
このため、図4に示すように、空間部76に供給された大気温よりも高温な空気(酸化剤ガス)は、前記空間部76に隣接する酸化剤ガス排出連通孔38bを加温することができる。従って、酸化剤ガス排出連通孔38bでは、生成水や結露水が滞留して蓄積されることを抑制することが可能になる。これにより、簡単な構成で、酸化剤ガス排出連通孔38bに滞留する水量を可及的に低減させることができ、液繋がりにより電流が流れる地絡の発生を抑制することが可能になるという効果が得られる。
次いで、空間部76に導入された酸化剤ガスは、重力方向(矢印C方向下方)に流通して酸化剤ガス排出連通孔38bを加温した後、出口切り欠き部78b及びシール材86の出口孔部88bを通って連結バー23bの供給空気出口流路90bに排出される。供給空気出口流路90bに沿って流通する酸化剤ガスは、出口配管92bを通って酸化剤ガス入口マニホールド80aに供給される。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する第2セパレータ100の正面図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10を構成する第2セパレータ28と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
第2セパレータ100の面100a(第2セパレータ28の面28aに相当する)には、酸化剤ガス排出連通孔38bの外方に空間部102が設けられる。空間部102は、酸化剤ガス排出連通孔38bの外方に沿って重力方向に延在するとともに、前記酸化剤ガス排出連通孔38bの下方に沿って水平方向に延在する略L字状を有する。
このように構成される第2の実施形態では、空間部102が酸化剤ガス排出連通孔38bの下方に沿って水平方向に延在する形状を有するため、特に前記酸化剤ガス排出連通孔38bの底部に滞留する水量を可及的に低減させることができるという効果が得られる。
なお、第1及び第2の実施形態では、燃料電池12は、3枚のセパレータと2枚のMEAとで構成され、前記燃料電池12内に冷却媒体流路が設けられない、所謂、間引き冷却構造を採用しているが、これに限定されるものではない。例えば、2枚のセパレータ間に1枚のMEAを挟持する燃料電池を用いることができる。この燃料電池は、所謂、各セル冷却構造である。
10…燃料電池スタック 12…燃料電池
18a、18b…エンドプレート
21a、21b、23a、23b…連結バー
24、28、30、100…セパレータ
26a、26b…電解質膜・電極構造体
32…固体高分子電解質膜 34…アノード電極
36…カソード電極 38a…酸化剤ガス供給連通孔
38b…酸化剤ガス排出連通孔 40a…燃料ガス供給連通孔
40b…燃料ガス排出連通孔 42a…冷却媒体供給連通孔
42b…冷却媒体排出連通孔 44、54…燃料ガス流路
48…冷却媒体流路 50…酸化剤ガス流路
70、72、74…シール部材 76、102…空間部
78a…入口切り欠き部 78b…出口切り欠き部
88a…入口孔部 88b…出口孔部
90a…供給空気入口流路 90b…排出空気出口流路
92a…入口配管 92b…出口配管

Claims (2)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極が設けられる電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池を有し、複数の前記燃料電池が積層されるとともに、前記燃料電池の積層方向に延在して酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス供給連通孔及び酸化剤ガス排出連通孔と、前記積層方向に延在して燃料ガスを流通させる燃料ガス供給連通孔及び燃料ガス排出連通孔とが形成される燃料電池スタックであって、
    前記燃料電池の内部には、少なくとも前記酸化剤ガス排出連通孔又は前記燃料ガス排出連通孔の外方に前記酸化剤ガスを流通させるための空間部が設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記燃料電池の積層方向両端には、エンドプレートが配設され、前記エンドプレート間は、連結部材により一体に連結されるとともに、
    前記連結部材には、前記酸化剤ガスである供給空気を前記空間部に供給した後、前記酸化剤ガス供給連通孔に導入する供給空気流路が形成されることを特徴とする燃料電池スタック。
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