JP2015075458A - 口臭検査具 - Google Patents
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Abstract
【課題】口にくわえる簡単な方法で唾液の量を測定することにより、口臭の強さを検査する口臭検査具を提供する。【解決手段】防水性を有し所定形状にカットされて、互いに重ねて密着する表フィルム12と裏フィルム14を備える。表フィルム12と裏フィルム14の間には、一方向に長い帯状の吸水性を有する吸着材16が、長手方向の一方の端部を外側に突出した状態で挟まれている。吸着材16には、長手方向の途中で表フィルム12に覆われた部分に、水溶性の発色剤が塗付され、吸着材16の発色剤と表フィルム12に覆われた端部の間が判定部27である。表フィルム12には、吸着材16の判定部27に対向する透明な判定窓18を備える。判定窓18の近傍には、発色剤が溶解して着色した状態の色を示す色見本22を備える。【選択図】図1
Description
口にくわえて唾液の量を測定することにより口臭の強さを検査する口臭検査具に関する。
近年、口臭を検査する口臭検査具として幾つかの種類が提案されている。その中で、呼気中の臭い成分を調べる機器が市販されているが、高価であり、持ち運びに不便で、また保守等の管理が必要である。そこで、簡易的に使用可能な口臭検査具も提供されており、例えば、特許文献1に開示されているアンモニア検査具及びアンモニア検査具の感度調整方法は、口臭の原因の一つであるアンモニアを検出しその濃度を測定するものである。このアンモニア検査具は、紙、プラスチック等の支持体上の表面の一部に、アンモニアにより呈色反応する指示薬層が設けられ、指示薬層の表面に被膜が設けられている。このアンモニア検査具の検査方法は、試料の唾液を、被膜で被覆された指示薬層に滴下し、一定時間経過後に指示薬層の色調を判別することで、唾液中のアンモニアの有無、あるいはアンモニアの濃度を定量するものである。
また、特許文献2に開示されている簡易型口臭診断キットは、口臭の原因の一つである硫化水素を検出しその濃度を測定するものである。この簡易型口臭診断キットは、濾紙もしくは綿棒に亜鉛を含有させた支持体を用いて硫化水素を補足し、固定後、発色剤を添加し、次いで塩化第2鉄溶液を加えて生成されるメチレンブルーを、固定液を添加して固定した後、目視により定量するものである。
上記背景技術の場合、アンモニアや硫化水素を検出する検査具は操作が煩雑であり、高コストである。一方、口腔乾燥症(ドライマウス)は唾液の分泌量の減少が原因で起きる症状であるが、唾液はその中に含まれるリゾチームなど数種の物質によって細菌の増殖を防ぎ、口臭を減らす作用がある。このため、ドライマウスの場合には口臭が強くなる。胃炎等の内臓疾患やニンニク等の食物が原因の揮発性の臭いを除き、口臭の多くは唾液量が少ないことが原因であると考えられている。しかし、従来から唾液の量を測定して口臭の検査を行う方法はなかった。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、口にくわえる簡単な方法で唾液の量を測定することにより、口臭の強さを検査する口臭検査具を提供することを目的とする。
本発明は、防水性を有し所定形状にカットされた複数枚の樹脂フィルムを積層して接着し、その間には一方向に長い帯状の吸水性を有する吸着材が長手方向の一方の端部を外側に突出した状態で挟まれて設けられている。前記吸着材には、長手方向の途中で前記表フィルムに覆われた部分に、水溶性の発色剤が塗付され、前記吸着材の前記発色剤と前記表フィルムに覆われた端部の間に判定部が設けられている。前記表フィルムには、前記吸着材の、前記判定部に対向する透明な判定窓が設けられ、前記判定窓の近傍には前記発色剤が唾液により溶解して前記判定部を着色した状態の色を示す色見本が設けられている。使用に際して、前記吸着材の突出した端部を被験者が口にくわえ、唾液が前記吸着材に吸着して浸透し前記発色剤を溶かして着色しながら前記判定部に浸透し、前記判定部の着色された面積を前記判定窓から観察して唾液量を測定し、口臭を検査する口臭検査具である。前記表フィルムと前記裏フィルムは、例えば樹脂製のフィルム状のものであれば良い。
前記吸着材は例えば濾紙、和紙、レーヨンその他のセルロ−ス系のシートであり、前記吸着材の、前記表フィルムの外側に突出する一方の端部は、外側に膨出する半円形に設けられ、前記表フィルムに覆われた反対側の端部は、幅が狭く形成され、前記濾紙の長手方向の途中には、幅が変化する段部が設けられ、前記発色剤は、前記段部よりも前記表フィルムの外側に突出した前記端部に近い位置に、前記吸着材の長手方向に対して直交する帯状に塗布されている。
前記判定窓は、ドーナッツ形に形成され、前記色見本は、前記判定窓の全体が色の変化をした絵柄と、前記判定窓の一部が色の変化をした絵柄が設けられている。
前記発色剤には、溶解・浸透速度を速める溶解促進剤として吸水性物質が混合されている。前記吸水性物質は、ソルビトール、ポリエチレングリコール等である。
前記発色剤には、溶解・浸透速度を速める溶解促進剤として界面活性剤が混合されている。前記界面活性剤は、非イオン系界面活性剤が好ましい。
前記表フィルムには、前記判定窓が複数設けられ、前記吸着材は前記表フィルムに覆われている部分が長手方向に沿う切断線で二股に分割されて複数の判定部が設けられ、各判定部の長手方向の途中には互いに異なる発色剤が塗付され、前記複数の判定窓に各判定部が1個ずつ対向し、前記表フィルムと前記裏フィルムの間には防水性の透明な仕切りシートが重ねられて設けられ、前記複数の判定部は、それぞれ前記仕切りシートの表フィルム側と裏フィルム側に位置して区切られている。
前記複数の判定窓のうち、1方は唾液量を測定するための水溶性の発色剤を設けたものであり、他方はアンモニアや硫化水素等の揮発成分を測定するための指示薬を設けたものである。
本発明の口臭検査具は、口にくわえる簡単な方法で唾液を調べることにより口臭の強さを検査することができる。特に、視覚的に測定することができ、検査時間が短く、扱いやすいものである。さらに、小形で携帯が可能であり、使い捨てにすることができる。吸着材は防水性の表フィルムと裏フィルムで挟持されているので、検査済みの口臭検査具を保持する時に唾液が手に付かず、衛生的である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1、図2はこの発明の第一実施形態を示すもので、この実施形態の口臭検査具10は、防水性を有した表フィルム12を備えている。表フィルム12は、一方向に長い矩形にカットされ、水を透過しないポリエチレンフイルム等の合成樹脂フィルムで作られ、一方の面には、長手方向に交差する一方の端部12aに近いところに透明なドーナッツ形の判定窓18が設けられている。表フィルム12の判定窓18の近傍には、検査方法や判定例などの情報を印刷した説明部20が設けられ、説明部20は、端部12aに対して平行な点線と、点線まで被験者がくわえるように指示する文字が設けられている。表フィルム12の、端部12aと反対側の端部12bに近いところには色見本22が印刷して設けられ、色見本22は、判定窓18全体が色の変化をした絵柄と、半分が色の変化をした絵柄が設けられ、各絵柄について唾液の量が多いか、少ないかの説明をした文字が印刷されている。表フィルム12の他方の面には、後述する裏フィルム14と密着されている。接着部24は、表フィルム12の全面や周縁部のみ、または中心部のみでもよい。表フィルム12の素材は、ポリエチレンの他、ポリプロピレン、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ナイロン、ウレタン等でも良い。厚さは、20〜100μmであり、好ましくは50〜75μmである。表フィルム12が透明な合成樹脂フィルムで作られた場合、判定窓18以外を印刷により不透明にしてもよい。
表フィルム12の、接着部24側の面には、裏フィルム14が貼り付けられている。裏フィルム14は表フィルム12と同形状にカットされた防水性のシートで作られている。裏フィルム14の素材は、表フィルム12と同じである。
表フィルム12と裏フィルム14の間には、一方向に長い帯状の吸水性を有する吸着材16が設けられている。吸着材16は、長手方向の一方の端部16aが表フィルム12の外側に突出し、反対側の端部16bが表フィルム12に覆われている。端部16aは、外側に膨出する半円形に設けられている。反対側の端部16bは、端部16aよりも幅が狭くなり、長手方向に交差する直線状に形成されている。吸着材16の長手方向の途中には、幅が変化する段部16cが設けられ、段部16cの端部16aに近い位置には発色剤26が取り付けられている。発色剤26は、表フィルム12の端部12aよりわずかに表フィルム12の中心側に位置して表フィルム12に覆われ、吸着材16の長手方向に対して直交する帯状に塗布されている。発色剤26と端部16bの間は、吸着材16が表フィルム12に取り付けられた状態で表フィルム12の判定窓18に対向し判定窓18から着色の様子を観察する判定部27となる。吸着材16は、濾紙、和紙、レーヨンその他のセルロース系の親水性のシートで作られ、白等の薄い色である。
発色剤26は水溶性であり、顔料、染料から選ばれた1種または複数種類を混合し、目視判定に適した色から選ばれる。色は適宜選択可能であるが、例えば、赤、青、黄色、緑等である。赤の発色剤は、アマランス、エリスロシン、アルラレッド、ニューコクシン等である。青の発色剤は、インジコカーミン、ブリリアントブルー等である。黄色の発色剤は、タートラジン、サンセットイエロー等である。また、これらの混合によって任意の色を調整することができる。発色剤26には、溶解促進剤が混合されていてもよい。溶解促進剤により、発色剤26の唾液への溶解と吸着材16中への浸透速度が速くなる。溶解促進剤は水溶性であり、潮解性物質や吸水性高分子材料、界面活性剤から選ばれた1種または複数種が使用される。潮解性物質は、塩化カルシウム等である。吸水性高分子材料はソルビトール、ポリエチレングリコール等である。界面活性剤は、非イオン系界面活性剤が好ましく、しょ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等である。
この実施形態の口臭検査具10は、吸着材16を、表フィルム12の端部12aから発色剤26よりも端部16a側を突出させた状態で、表フィルム12と裏フィルム14に挟持させ、接着部剤24により熱溶着して、口臭検査具10とする。このとき、表フィルム12の判定窓18は、吸着材16の、発色剤26と端部16bの間の判定部27に対向し、発色剤26による判定部27の着色の様子を視認するものである。この口臭検査具10は、商品化に際しては、図示しない樹脂フィルムの袋等に個別に包装されてもよい。
次に、口臭検査具10の使用法について説明する。被験者は、口臭検査具10を保持し、表フィルム12の端部12aから突出する吸着材16を口に入れ、舌の先端または裏側に吸着材16を接触させる。さらに舌の裏側に溜まった唾液に直接接触させてもよい。この時、表フィルム12の説明部20に記された点線までくわえる。そして、吸着材16に被験者の唾液が吸着、浸透し、一定以上の唾液があれば吸着材16の発色剤26を溶かして判定部27を着色して浸透し、判定窓18に現れる。被験者は、一定時間経過後、例えば、1〜2分経過後、口から離し、判定窓18を見て、色見本22と比較して唾液量を測定する。なお、唾液の量が1.2ml以上、好ましくは1.5ml以上であれば殺菌効果が高いことから、判定窓18全体が着色される時の唾液量が1.5mlとなるように吸着材16の大きさや素材、経過時間等を予め調節する。判定窓18全体が着色されたときは、唾液の量が1.5ml以上あると推測され、唾液の量が多いことから口臭が少ないと判断することが出来る。判定窓18の一部のみが着色されるか全く着色されないときは、唾液量が少ないことから口臭が強いと判断する。
この実施形態の口臭検査具10によれば、口にくわえる簡単な方法で手軽に口臭を検査することができるものであり、さらに、以下のような効果を有する。判定窓18はドーナッツ形に形成されているため、染色部分が分かりやすく、正確な判断を行うことができる。唾液の量を測定することよって口臭を検査することができ、水溶性の発色剤26のみを使用し、簡単で安価に製造することができる。吸着材34は、端部16aは幅を広くして多くの唾液を吸着することができ、端部16bは幅を狭くして唾液を集めて確実に発色させることができる。いろいろな口臭原因物質を検出する必要がなく、口臭原因物質の検出を行う特別な指示薬が不要であり、価格が安価で入手しやすいものである。小形で携帯が可能であり、使い捨てにすることができ、便利である。機器のような保守・点検などの管理が不要で、取り扱いが容易である。吸着材16は防水性の表フィルム12と裏フィルム14で挟持されているので、検査済みの口臭検査具10を保持する時に唾液が手に付かず、衛生的である。口腔内の唾液の一部を吸着するだけであり、口腔内乾燥症の患者にも不快感が少ない。唾液の量を測定できることから、ドライマウス等の病気の診断に簡易的に使用することができる。ストレスや加齢によっても唾液が少なくなることから、ストレスや加齢の判定に使用することもできる。口臭が気になる時に手軽に検査することができ、不安等を解消することができる。口臭を自分で確認し、歯磨きやうがい等の口腔ケアによって自分の口臭の改善を行うことができる。
なお、表フィルム12は透明なプラスチックフィルムで作られ、不透明な印刷がなく、吸着材16を透過して観察するものでもよい。その際、色見本22と判定窓18が印刷された任意の形状の印刷シートを吸着材16に貼り付け、吸着材16とともに表フィルム12と裏フィルム14に挟持されてもよい。
次にこの発明の第二実施形態について図3、図4に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の口臭検査具28の表フィルム30は、一方向に長い矩形にカットされた水を透過しないシートで作られ、表フィルム30の一方の面には、長手方向に交差する一方の端部30aに近いところに透明な円形の第1判定窓38が設けられている。表フィルム30の、端部30aと反対側の端部30bに近いところには、透明な矩形の第2判定窓40が設けられている。第1判定窓38、第2判定窓40の近傍には、検査方法についての情報を印刷した図示しない説明部や、図示しない色見本等が設けられている。表フィルム30の他方の面は、後述する裏フィルム32と接着部24により密着されている。接着部剤24は、表フィルム30の全面、周縁部のみ、または中心部のみでもよい。裏フィルム32は、表フィルム30と同形状にカットされた防水性のシートで作られ、裏フィルム32の素材は、表フィルム30と同じである。
表フィルム30と裏フィルム32の間には、一方向に長い帯形の吸水性を有する吸着材34が、挟まれて設けられている。吸着材34は、長手方向の一方の端部34aが表フィルム30の外側に突出し、反対側の端部34bが表フィルム30に覆われている。端部34aは外側に膨出する半円形に設けられている。反対側の端部34bは、吸着材34の長手方向のほぼ中心で、幅方向のほぼ中心に形成された切断線42により二股に分かれ、図3において図面上上方に位置する一方は第1判定窓38に重ねられる第1判定部44となり、切断線42が第1判定窓38の外側に移動して第1判定窓38より少し大きい円形を描いて通過し、第1判定部44の周縁部に達している。切断線42の、図面上下方に位置する他方は第2判定窓40に重ねられる第2判定部46となり、吸着材34から第1判定部44を除いた約半分の細さとなり第1判定部44より長く設けられ、途中で曲げられて先端部分が第2判定窓40に達している。第1判定部44の途中には、第1判定窓38よりも端部34aに近い位置に発色剤26が取り付けられている。発色剤26は、水溶性の材料で作られ、第1判定部44の長手方向に対して直交する帯状に塗布されている。第2判定部46の途中には、第2判定窓40よりも端部34aに近い位置に発色剤48が取り付けられている。発色剤48は、水溶性の材料で作られ、アンモニアや硫化水素等の口臭原因物質と反応して特定の発色をする指示薬が含まれ、第2判定部46の長手方向に対して直交する帯状に塗布されている。
吸着材34には、仕切りシート36が取り付けられている。仕切りシート36は、防水性を有する透明な樹脂シートを表フィルム30より小さい矩形にカットして作られている。表フィルム30の端部30aに対して平行な端部36aには、吸着材34が取り付けられている。吸着材34の切断線42の端部が端部36aの中心付近に一致し、第1判定部44が仕切りシート36の一方の面に重ねられ、第2判定部46が仕切りシート36の他方の面に重ねられ、互いに接触しないように仕切りシート36で分けられている。吸着材34の端部34aは、仕切りシート36の端部36aから外側に向かって突出している。
表フィルム30に仕切りシート36を重ね、仕切りシート36に予め取り付けた吸着材34の端部34aを表フィルム30の端部30aから突出させた状態で、表フィルム30と裏フィルム32に挟持させ、接着部24により一体に接着され、口臭検査具28となる。このとき、表フィルム30の第1判定窓38は吸着材34の第1判定部44に対向し、発色剤26による第1判定部44の着色の様子を視認することが出来、表フィルム30の第2判定窓40は吸着材34の第2判定部46に対向し、発色剤48による第2判定部46の着色の様子を視認することが出来る。
次に、口臭検査具28の使用方法について説明する。被験者は、口臭検査具28を保持し、吸着材34を口に入れる。吸着材34に、被験者の唾液が吸着、浸透し、一定以上の唾液があれば第1判定部44の発色剤26を溶かして第1判定部44を着色して浸透し、第1判定窓38に現れる。唾液に、アンモニアや硫化水素等の対象物が含有されている場合は、第2判定部46の発色剤48が特定の発色をして第2判定部46を着色して浸透し、第2判定窓40に現れる。被験者は、一定時間経過後、口から離し、第1判定窓38、第2判定窓40を見て、図示しない色見本と比較して唾液量と対象物の含有量を測定する。第1判定窓38で唾液量を測定し、第2判定窓40でアンモニアや硫化水素等の口臭原因物質を測定することで、確実に口臭を検査することができる。第1判定部44が仕切りシート36の一方の面に重ねられ、第2判定部46が仕切りシート36の他方の面に重ねられ、互いに接触しないように仕切りシート36で分けられているため、2種類の発色剤26,48が混ざることがない。
この実施形態の口臭検査具28によれば、上記実施の形態と同様の効果を有するものである。さらに、上記実施形態による判定後も口に咥えていることにより、唾液中に含まれるアンモニアや硫化水素等の口臭原因物質の含有量を測定し、正確に口臭を測定することができる。アンモニアや硫化水素等は揮発性を有する物質であるが、表フィルム30、裏フィルム32に密閉された吸着材34で確実に捉えて正確に検出することができる。発色剤26,48の成分を変えることにより、唾液中に含まれるその他の物質を測定することができ、それにより雑菌の増殖や食べ物のかすが残っている等、口腔内の状態を診断する指標とすることができる。
なお、この発明の口臭検査具は、上記各実施形態に限定されるものではなく、各部材の材料や形状は適宜変更可能である。各発色剤の材料は自由に選択することができ、確実に唾液に溶けて吸着材に浸透するものであればよい。指示薬が含まれている発色剤の場合は、対象物に確実に反応して発色するものであれば良く、また指示薬を変更して対象物を変更することができる。表フィルムと裏フィルムを貼り合わせるほか、ピロ―包装のように1枚の樹脂フィルムを筒状に成形して吸着材を包むようにしてもよい。また、成形した樹脂に吸着材を封入してもよい。表フィルムの説明部や色見本の形状や文字はこれ以外でもよく、装飾的な模様等を印刷してもよい。
10,28 口臭検査具
12,30 表フィルム
14,32 裏フィルム
16,34 吸着材
18 判定窓
20 説明部
22 色見本
24 接着部
26,48 発色剤
27 判定部
12,30 表フィルム
14,32 裏フィルム
16,34 吸着材
18 判定窓
20 説明部
22 色見本
24 接着部
26,48 発色剤
27 判定部
Claims (6)
- 防水性を有し所定形状にカットされた表フィルムと裏フィルムが密着して設けられ、前記表フィルムと前記裏フィルムの間には一方向に長い帯状の吸水性を有する吸着材が長手方向の一方の端部を外側に突出した状態で挟まれて設けられ、前記吸着材には、長手方向の途中で前記表フィルムに覆われた部分に、水溶性の発色剤が塗付され、前記吸着材の前記発色剤と前記表フィルムに覆われた端部の間は判定部となり、前記表フィルムには、前記吸着材の、前記判定部に対向する透明な判定窓が設けられ、前記判定窓の近傍には前記発色剤が溶解して前記判定部を着色した状態の色を示す色見本が設けられ、前記吸着材の突出した端部を被験者が口にくわえ、唾液が前記吸着材に吸着して浸透し前記発色剤を溶かして着色しながら前記判定部に浸透し、前記判定部の着色された面積を前記判定窓から観察して唾液量を測定し、口臭を検査することを特徴とする口臭検査具。
- 前記吸着材はセルロ−ス系のシートであり、前記吸着材の、前記表フィルムの外側に突出する一方の端部は、外側に膨出する半円形に設けられ、前記表フィルムに覆われた反対側の端部は、幅が狭く形成され、前記濾フィルムの長手方向の途中には、幅が変化する段部が設けられ、前記発色剤は、前記段部よりも前記表フィルムの外側に突出した前記端部に近い位置に、前記吸着材の長手方向に対して直交する帯状に塗布されている請求項1記載の口臭検査具。
- 前記判定窓は、ドーナッツ形に形成されている請求項1記載の口臭検査具。
- 前記発色剤には、溶解・浸透速度を速める溶解促進剤が混合されている請求項1記載の口臭検査具。
- 前記表フィルムには、前記判定窓が複数設けられ、前記吸着材は前記表フィルムに覆われている部分が長手方向に沿う切断線で二股に分割されて複数の判定部が設けられ、各判定部の長手方向の途中には互いに異なる発色剤が塗付され、前記複数の判定窓に各判定部が1個ずつ対向し、前記表フィルムと前記裏フィルムの間には防水性の透明な仕切りシートが重ねられて設けられ、前記複数の判定部は、それぞれ前記仕切りシートの表フィルム側と裏フィルム側に位置して区切られている請求項1記載の口臭検査具。
- 前記複数の判定窓のうち、1方は唾液量を測定するための水溶性の前記発色剤を用いたものであり、他方は揮発成分を測定するための指示薬を用いた請求項1記載の口臭検査具。
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JP2016193152A (ja) * | 2015-04-01 | 2016-11-17 | 株式会社大都技研 | 遊技台 |
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