JP2015075068A - 車両の制御装置 - Google Patents

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圭介 永坂
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和樹 鶴見
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Abstract

【課題】本発明は、内燃機関の始動前に電気加熱式触媒へ通電して触媒温度を上昇させる車両の制御装置において、触媒温度が目標温度に達する前に電気加熱式触媒に対する通電が中断された場合に、触媒を効率的に昇温させることを課題とする。
【解決手段】本発明は、内燃機関の排気通路に電気加熱式触媒が配置された車両の制御装置において、電気加熱式触媒の通電量が目標電力量に達する前に内燃機関の始動要求が発生し、それに伴い電気加熱式触媒の通電が中断された場合に、内燃機関の始動後であって、且つ吸入空気量が所定量以下であるときに、電気加熱式触媒の通電が中断された期間における冷却分と通電が中断される前の通電量との和に相当する電力を電気加熱式触媒に通電するようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の排気通路に電気加熱式触媒が配置された車両の制御技術に関する。
内燃機関と電動機とを備え、電動機により車両が駆動されているときに、バッテリの蓄電量(SOC:State Of Charge)が第一所定値を下回ると、内燃機関を始動させる車両
において、電動機により車両が駆動されているときに、車両の要求駆動力がバッテリから電動機へ通電することにより出力可能なパワーより小さな所定パワーを上回ったとき、又はバッテリのSOCが第一所定値より大きな第二所定値を下回ったときに、内燃機関の排気通路に配置された電気加熱式触媒へ通電する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2011−231667号公報 特開2013−056614号公報 特開2008−239077号公報
ところで、電気加熱式触媒に対する通電が完了する前(触媒温度が目標温度まで上昇する前)に、車両の要求駆動力がバッテリから電動機へ通電することにより出力可能なパワーを上回ったり、バッテリのSOCが第一所定値を下回ったりする可能性がある。そのような場合は、電気加熱式触媒に対する通電を中断して内燃機関を始動させる必要が生じる。触媒温度が目標温度に達する前に電気加熱式触媒に対する通電が中断された場合は、内燃機関の始動後に触媒温度を目標温度まで昇温させる必要がある。
本発明は、上記したような種々の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関の始動前に電気加熱式触媒へ通電して触媒温度を上昇させる車両の制御装置において、触媒温度が目標温度に達する前に電気加熱式触媒に対する通電が中断された場合に、触媒を効率的に昇温させることができる技術の提供にある。
本発明は、上記した課題を解決するために、内燃機関の排気通路に電気加熱式触媒が配置された車両の制御装置において、目標電力量の電力が電気加熱式触媒へ通電される前に内燃機関が始動されて電気加熱式触媒に対する通電が中断された場合は、内燃機関の吸入空気量が少ないときに、通電の中断期間における触媒温度の低下分と通電が中断される前の通電量とに基づいて決定される電力を電気加熱式触媒へ通電するようにした。
詳細には、内燃機関の排気通路に配置され、通電により発熱して触媒を加熱する電気加熱式触媒と、
内燃機関が始動される前に、前記電気加熱式触媒の触媒温度を目標温度へ上昇させるために必要な電力量である目標電力量を電気加熱式触媒に通電する通電手段と、
を備えた車両の制御装置において、
前記電気加熱式触媒に通電された電力量が前記目標電力量に達する前に、前記内燃機関の始動要求が発生すると、前記電気加熱式触媒に対する通電を中断させる中断手段と、
前記中断手段により前記電気加熱式触媒に対する通電が中断された場合において、内燃機関の始動後であって且つ該内燃機関の吸入空気量が所定量以下であるときに、前記通電手段による前記電気加熱式触媒の通電を再開させる制御手段と、
を更に備え、
前記所定量は、前記電気加熱式触媒の通電による触媒の加熱量が排気による触媒の冷却量を上回る最大の吸入空気量に相当する量であって、前記電気加熱式触媒へ単位時間あたりに通電される電力量が大きくなるほど大きな値に設定される量であり、
前記制御手段は、電気加熱式触媒に対する通電を再開させる場合に、前記電気加熱式触媒の通電が中断される前に該電気加熱式触媒に通電された電力量と前記目標電力量との差である不足電力量と、前記電気加熱式触媒に対する通電が中断されてから通電が再開されるまでの期間における触媒温度の低下量に応じた電力量である補正電力量と、の総和を前記電気加熱式触媒に通電させることを特徴とする。
内燃機関の始動前に電気加熱式触媒が通電されると、内燃機関の始動時における触媒温度を高めることができ、内燃機関の始動時及び始動後における触媒の浄化性能を高めることができる。ところで、触媒温度が目標温度に達する前(電気加熱式触媒へ通電された電力量が目標電力量に達する前)に、内燃機関の始動要求が発生すると、電気加熱式触媒に対する通電を中断させる必要がある。触媒温度が目標温度に達する前に電気加熱式触媒に対する通電が中断された場合は、内燃機関の始動後に触媒温度を目標温度まで上昇させる必要がある。
これに対し、内燃機関の始動後において、触媒の昇温に適した条件により内燃機関を運転させる方法が考えられる。例えば、内燃機関に供給される混合気の空燃比を低くしたり、混合気の燃焼時期を遅角させたりすることにより、触媒における酸化反応熱を増加させたり、排気温度を上昇させたりする方法が考えられる。しかしながら、上記した方法によると、内燃機関の燃料消費量が多くなる可能性がある。
一方、内燃機関の始動後において、電気加熱式触媒に対する通電を再開する方法も考えられる。しかしながら、内燃機関の吸入空気量が多いときに電気加熱式触媒の通電が再開されると、通電による触媒の加熱量に比して排気による触媒の冷却量が大きくなる可能性がある。そのような場合は、触媒温度が目標温度に達するまでの時間が長くなったり、電気加熱式触媒の電力消費量が多くなったりする可能性がある。
そこで、本発明の車両の制御装置は、内燃機関の始動後において、該内燃機関の吸入量が所定量以下であるときに、電気加熱式触媒に対する通電を再開させるようにした。ここでいう「所定量」は、電気加熱式触媒の通電による触媒の加熱量が排気による触媒の冷却量を上回る最大の吸入空気量に相当する値であり、単位時間あたりに電気加熱式触媒へ通電される電力量が大きくなるほど大きな値に設定される。そのため、内燃機関の吸入空気量が所定量以下であるときに、電気加熱式触媒に対する通電が再開されると、触媒温度をより確実に上昇させることができる。
なお、電気加熱式触媒に対する通電が再開される場合において、電気加熱式触媒に対する通電が中断される前に該電気加熱式触媒に通電された電力量と目標電力量との差に相当する電力量(不足電力量)が電気加熱式触媒に通電されると、触媒温度が目標温度まで上昇しない可能性がある。これは、電気加熱式触媒に対する通電が中断されてから通電が再開されるまでの期間に、触媒の熱が排気や外気へ放熱され、触媒温度が低下する可能性があるからである。
これに対し、本発明の車両の制御装置においては、電気加熱式触媒に対する通電が中断された期間における触媒温度の低下量に相当する電力量(補正電力量)と前記不足電力量
との総和に相当する電力量が電気加熱式触媒に通電されるため、触媒温度をより確実に目標温度まで上昇させることができる。
なお、排気による触媒の冷却量は、電気加熱式触媒を流通する排気の温度が低くなるほど大きくなる。そのため、前記所定量は、単位時間あたりに電気加熱式触媒へ通電される電力量に加え、電気加熱式触媒を通過する排気の温度も考慮して決定されてもよい。例えば、所定量は、単位時間あたりに電気加熱式触媒へ通電される電力量が大きくなるほど、且つ電気加熱式触媒を通過する排気の温度が高くなるほど、大きな値に設定されてもよい。その場合、排気温度にかかわらず、触媒温度を上昇させることが可能になる。
本発明における「内燃機関の始動要求」は、例えば、車両の運転者が該車両を発進させる操作を行った場合や、電気加熱式触媒へ通電される電力を蓄えるためのバッテリの充電量が閾値以下へ低下した場合等に発生する。また、「単位時間あたりに電気加熱式触媒へ通電される電力量」は、単位時間あたりにバッテリが出力することができる電力量に相当する。単位時間あたりにバッテリが出力することができる電力量は、バッテリの温度や充電状態等をパラメータとして求めることができる。
本発明によれば、内燃機関の始動前に電気加熱式触媒へ通電して触媒温度を上昇させる車両の制御装置において、触媒温度が目標温度に達する前に電気加熱式触媒に対する通電が中断された場合に、触媒を効率的に昇温させることができる。
本発明を適用する車両の概略構成を示す図である。 EHCの概略構成を示す図である。 ハイブリットシステムが起動されたときにECUによって実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。 内燃機関の始動前であって、EHCが通電状態にあるときにECUによって実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。 内燃機関の始動後にECUによって実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。 単位時間あたりにバッテリからEHCへ供給することができる電力量Pehcと所定量Cとの関係を示す図である。 ハイブリットシステムが起動されてから触媒の温度が目標温度に達するまでの期間にECUが周期的に実行する処理ルーチンを示すフローチャートである。 温度低下量Δetempehcと補正電力量αとの関係を示す図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載される構成部品の寸法、材質、形状、相対配置等は、特に記載がない限り発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明が適用される車輌の概略構成を示す図である。図1において、車両100は、駆動輪である車輪58を駆動するためのハイブリッドシステムを搭載している。ハイブリットシステムは、内燃機関1と、動力分割機構51と、電動モータ52と、発電機53と、バッテリ54と、インバータ55と、車軸(ドライブシャフト)56と、減速機57と、を備えている。
内燃機関1は、複数の気筒を有する火花点火式の内燃機関(ガソリンエンジン)である。図1に示す例では、内燃機関1は、4つの気筒を有しているが、3つ以下の気筒を有す
るものでもよく、若しくは5つ以上の気筒を有するものでもよい。また、内燃機関1は、圧縮着火式の内燃機関(ディーゼルエンジン)であってもよい。内燃機関1の出力軸は、動力分割機構51を介して発電機53の回転軸と電動モータ52の回転軸とに連結されている。
発電機53の回転軸は、動力分割機構51を介して内燃機関1のクランクシャフトと連結されており、主としてクランクシャフトの運動エネルギを利用して発電を行う。また、発電機53は、内燃機関1を始動させる際に動力分割機構51を介してクランクシャフトを回転駆動することにより、スタータモータとして働くようになっている。さらに、発電機53によって発電された電力は、インバータ55を介してバッテリ54に蓄えられ、或いは電動モータ52へ供給されるようになっている。
電動モータ52の回転軸は、減速機57を介して車軸56と連結されており、バッテリ54又は発電機53からインバータ55を介して供給される電力を利用して車輪58を回転駆動するようになっている。また、電動モータ52の回転軸は、動力分割機構51にも連結されており、内燃機関1を補助して車輪58を回転駆動することもできるようになっている。
動力分割機構51は、遊星歯車装置で構成されており、内燃機関1と電動モータ52と発電機53との間で動力の分割を行うようになっている。例えば、動力分割機構51は、内燃機関1を最も効率の良い運転領域で運転させつつ、発電機53の発電量を調整して電動モータ52を作動させることによって、車両100の走行速度を調整する。
インバータ55は、バッテリ54から供給される直流電力を交流電力に変換して電動モータ52へ供給する。また、インバータ55は、発電機53から供給される交流電力を直流電力に変換してバッテリ54に供給する。インバータ55には、該インバータ55の冷却水温度を検出する水温センサ59が設けられている。
ここで、内燃機関1は、気筒内又は吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射弁(図示略)を具備し、該燃料噴射弁から噴射された燃料と空気との混合気が燃焼する際に発生する熱エネルギを利用してクランクシャフトを回転駆動する。
内燃機関1には、吸気管10が接続されている。吸気管10は、大気中から取り込まれた新気(空気)を内燃機関1の気筒へ導くものである。吸気管10の途中には、エアフローメータ12及びスロットル弁13が配置されている。エアフローメータ12は、内燃機関1へ供給される空気の質量(吸入空気量)に相関する電気信号を出力する。スロットル弁13は、吸気管10内の通路断面積を変更することで内燃機関1の吸入空気量を調整する。
また、内燃機関1には、排気管11が接続されている。排気管11は、内燃機関1の気筒内で燃焼された既燃ガス(排気)を流通させるものである。排気管11の途中には、通電により発熱する電気加熱式触媒(EHC:Electric Heated Catalyst)2が設けられている。EHC2より上流側の排気管11には空燃比センサ(A/Fセンサ)14及び第一排気温度センサ15が設けられている。A/Fセンサ14は、排気の空燃比に相関する電気信号を出力する。第一排気温度センサ15は、EHC2へ流入する排気の温度に相関する電気信号を出力する。また、EHC2より下流側の排気管11には、第二排気温度センサ16が設けられている。第二排気温度センサ16は、EHC2から流出する排気の温度に相関する電気信号を出力する。
このように構成されたハイブリットシステムには、ECU(Electronic Control Unit
)20が併設されている。ECU20は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等から構成される電子制御ユニットである。
ECU20は、水温センサ59、エアフローメータ12、A/Fセンサ14、第一排気温度センサ15、及び第二排気温度センサ16等の各種センサに加え、アクセルポジションセンサ17と電気的に接続されている。アクセルポジションセンサ17は、アクセルペダルの操作量(アクセル開度)に相関する電気信号を出力するセンサである。
ECU20は、前記した各種センサの出力信号に基づいて、内燃機関1及びその周辺機器(例えば、EHC2等)と、電動モータ52と、発電機53と、インバータ55と、を制御する。なお、ECU20は、ハイブリットシステム全体を制御するECUと、内燃機関1及びその周辺機器を制御するためのECUと、に分割されていてもよい。
次に、EHC2の概略構成について図2に基づいて説明する。図2中の矢印は、排気の流れ方向を示している。EHC2は、円柱状に形成された触媒担体3と、触媒担体3を覆う筒状の内筒6と、内筒6を覆う筒状のケース4と、を備えている。それら触媒担体3と内筒6とケース4とは同軸に配置されている。
触媒担体3は、排気の流れ方向に延在する複数の通路がハニカム状に配置された構造体であり、該構造体の外形は、円柱状に成形されている。触媒担体3には、酸化触媒、三元触媒、吸蔵還元型触媒(NSR(NOX Storage Reduction)触媒)、選択還元型触媒(S
CR(Selective Catalytic Reduction)触媒)、或いはそれらを組み合わせた触媒31
が担持されている。なお、触媒担体3は、多孔質のセラミック(SiC)などのように、電気抵抗が大きい材料により形成されている。
内筒6は、電気伝導率が低く、且つ、耐熱性が高い絶縁材(例えば、アルミナ、或いはステンレス鋼材の表面に絶縁層をコートしたもの)を円筒状に成形したものである。内筒6は、該内筒6の内径が触媒担体3の外径より大きくなるように形成される。
ケース4は、触媒担体3及び内筒6を収容する金属製(たとえば、ステンレス鋼材)の筐体である。ケース4は、内筒6の外径より大きな内径を有する筒部と、該筒部の上流側端部に連結される上流側コーン部と、該筒部の下流側端部に連結される下流側コーン部と、を備えている。上流側コーン部と下流側コーン部は、筒部から離間するほど内径が小さくなるテーパ状に成形されている。
内筒6の内周面と触媒担体3の外周面との間、並びにケース4の内周面と内筒6の外周面との間には、筒状のマット部材5が圧入される。マット部材5は、電気伝導率が低く、且つ緩衝性が高い絶縁材(例えば、アルミナ繊維マットなどの無機繊維マット)により形成される。
ケース4の外周面における互いに対向する2箇所には、該ケース4とマット部材5と内筒6を貫通する一対の貫通孔9が設けられている。貫通孔9には、電極7が設けられている。各電極7は、触媒担体3の外周面に沿って周方向及び軸方向に延在する表面電極7aと、該表面電極7aの外周面から前記貫通孔9を通ってケース4の外部へ延びる軸電極7bと、を備えている。
ケース4における貫通孔9の周縁部には、軸電極7bを支持する支持部材8が設けられている。支持部材8は、ケース4と軸電極7bとの間の環状の開口部を覆うように形成される。なお、支持部材8は、電気伝導率が低い絶縁体により形成され、軸電極7bとケース4との短絡を抑制する。
また、軸電極7bは、供給電力制御部18を介してバッテリ54の出力端子に接続されている。供給電力制御部18は、ECU20によって制御され、バッテリ54から電極7に対する電力の供給(EHC2の通電)と供給停止(EHC2の非通電)との切替えや、バッテリ54から電極7へ供給される電力量を調整する。
このように構成されたEHC2によれば、供給電力制御部18がバッテリ54から軸電極7bへ通電させたときに、触媒担体3が電気抵抗となって発熱することにより、触媒31が加熱される。よって、触媒31の温度が低いときにバッテリ54から軸電極7bに通電されれば、触媒31を早期に活性させることができる。特に、内燃機関1が始動される前にバッテリ54から軸電極7bに通電されれば、内燃機関1の始動時及び始動直後における排気エミッションを少なく抑えることができる。
ここで、本実施例におけるEHC2の制御方法について説明する。先ず、ECU20は、ハイブリットシステムが起動状態(車両が走行可能な状態)にある場合において、
内燃機関1が停止状態にあり、且つ触媒31の温度が該触媒31の目標温度より低いときに、EHC2が通電されるように供給電力制御部18を制御する。
詳細には、ECU20は、ハイブリットシステムが起動されたときに、バッテリ54のSOC(State Of Charge)を検出する。SOCは、バッテリ54が蓄えることができる
最大の電力量(満充電時に蓄えられている電力の容量)に対して現時点で放電可能な電力量の割合であり、バッテリ54の充放電電流を積算することにより求められる。
また、ECU20は、ハイブリットシステムが起動されたときの触媒31の温度を検出する。内燃機関1を含むハイブリットシステムが冷間状態にあるときの触媒31の温度は、外気温度又は内燃機関1の冷却水温度に相関する。よって、ECU20は、ハイブリットシステムが起動されたときの外気温度又は冷却水温度を触媒31の温度として用いる。なお、EHC2に触媒31の温度を測定するセンサが取り付けられている場合は、該センサの測定値を触媒31の温度として用いることができる。
ECU20は、触媒31の温度が目標温度より低い場合に、触媒31の温度を目標温度まで上昇させるために必要となるEHC2の通電量(目標電力量)を演算する。次いで、ECU20は、目標電力量がEHC2に通電されたと仮定した場合のSOCの消費量SOCcomを演算する。ECU20は、ハイブリットシステムが起動されたときのSOCから前記消費量SOCcomを減算することにより、SOCの残量ΔSOC(=SOC−SOCcom)を算出する。ECU20は、前記残量ΔSOCが閾値以上であるか否かを判別する。ここでいう「閾値」は、SOCが該閾値を下回ったときに内燃機関1を始動させる必要があると判定される値である。
前記残量ΔSOCが前記閾値以上である場合は、ECU20は、SOCが前記消費量SOCcomと前記閾値との和(又は、当該和にマージンを加算した値)に等しくなったときに、EHC2に対する通電を開始する。なお、前記残量ΔSOCがEV走行(電動モータ52のみで車両100を走行させる状態)を一定時間継続させることができる量以上である場合は、車両100の走行要求が発生したときに、電動モータ52のみで車両100を走行させるとともに、バッテリ54からEHC2に対する通電を開始してもよい。ここでいう「一定時間」は、例えば、目標電力量電力の電力をEHC2へ供給するために要する時間より長い時間である。
ECU20は、EHC2に対する通電が開始された時点からの通電量が目標電力量に達したときに、バッテリ54からEHC2への通電を停止させ、内燃機関1を始動させる。
このように、内燃機関1が始動される前に目標電力量の電力がEHC2に通電されると、内燃機関1の始動時における触媒31の温度を目標温度以上にすることができる。その結果、内燃機関1の始動時や始動直後における触媒31の浄化性能を高めることができ、排気エミッションを少なく抑えることができる。
ところで、前記残量ΔSOCが閾値より小さいと判定された場合や、EHC2の通電中に車両100の要求駆動力が大きくなった場合等は、EHC2の通電量が目標電力量に達する前に内燃機関1を始動させる必要がある。その場合、EHC2の通電量が目標電力量に達する前に、EHC2に対する通電が中断されることになる。よって、内燃機関1の始動後にEHC2を昇温させる手立てが必要になる。
そこで、本実施例においては、EHC2の通電量が目標電力量に達する前に内燃機関1を始動させる必要が生じた場合(EHC2に対する通電を中断する必要が生じた場合)は、内燃機関1の始動後にEHC2に対する通電を再開させるようにした。
ところで、内燃機関1の始動後において吸入空気量が多いときにEHC2に対する通電が再開されると、EHC2の通電による触媒31の加熱量に比して、排気による触媒31の冷却量が大きくなる可能性がある。そのような場合は、触媒31の温度が目標温度まで上昇するまでにかかる時間が長くなったり、EHC2の通電量が多くなったりする可能性がある。
これに対し、本実施例では、内燃機関1の始動後において吸入空気量が少ないときに、EHC2に対する通電を再開するようにした。以下、本実施例におけるEHC2の制御手順について図3乃至図8に基づいて説明する。
図3は、ハイブリットシステムが起動されたときにECU20によって実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。この処理ルーチンは、予めECU20のROMに記憶されている。
図3の処理ルーチンでは、ECU20は、S101の処理において、ハイブリットシステムが起動状態(READY ON)にあるか否かを判別する。前記S101の処理において否定判定された場合は、ECU20は、本ルーチンの実行を終了する。一方、前記S101の処理において肯定判定された場合は、ECU20は、S102の処理へ進む。
S102の処理では、ECU20は、EHC2に対する通電が開始されていない状態(EHC通電前)にあるか否かを判別する。S102の処理において否定判定された場合、すなわちEHC2に対する通電が開始されている場合は、ECU20は、本ルーチンの実行を終了する。一方、S102の処理において肯定判定された場合は、ECU20は、S103の処理へ進む。
S103の処理では、ECU20は、バッテリ54のSOCや触媒31の温度(外気温度、又は冷却水温度)等の各種データを読み込む。続いて、S104の処理では、ECU20は、前記S103の処理で読み込まれた触媒温度と目標温度との差をパラメータとして、触媒31を目標温度まで昇温させるために必要となる電力量(目標電力量)PSehcを演算する。
S105の処理では、ECU20は、目標電力量PSehcをEHC2へ通電したと仮定した場合のSOCの消費量SOCcomを演算する。S106の処理では、ECU20は、前記S103の処理で読み込まれたSOCから前記S105の処理で算出された消費量SOCcomを減算することにより、残量ΔSOCを演算する。
S107の処理では、ECU20は、前記S106の処理で算出された残量ΔSOCが閾値より小さいか否かを判別する。S107の処理において肯定判定された場合(ΔSOC<閾値)は、ECU20は、S108の処理へ進む。
S108の処理では、ECU20は、第一目標電力量PSehc1と第二目標電力量PSehc2を演算する。ここでいう「第一目標電力量PSehc1」は、内燃機関1が始動される前にEHC2へ通電される電力量の目標値である。一方、「第二目標電力量PSehc2」は、内燃機関1が始動された後にEHC2へ通電される電力量の目標値である。
前記第一目標電力量PSehc1は、前記S103の処理で読み込まれたSOCと前記閾値との差分によりEHC2へ通電することができる電力量に相当する。前記第二目標電力量PSehc2は、前記S104の処理において算出された目標電力量PSehcから第一目標電力量PSehc1を減算して得られる電力量(不足電力量)である。
S109の処理では、ECU20は、バッテリ54からEHC2へ第一目標電力量PSehc1と同等の電力が通電されるように供給電力制御部18を制御する。続いて、S110の処理では、ECU20は、現時点までにEHC2へ通電された電力量が第一目標電力量PSehc1に達したか否かを判別する。S110の処理において否定判定された場合は、ECU20は、該S110の処理を繰り返し実行する。そして、S110の処理において肯定判定された場合は、ECU20は、S111の処理へ進み、バッテリ54からEHC2に対する通電を中断するように供給電力制御部18を制御する。なお、ECU20がS111の処理を実行することにより、本発明に係わる中断手段が実現される。
また、ECU20がS111の処理を実行した時点ではバッテリ54のSOCが閾値以下に低下しているため、内燃機関1が始動されることになる。内燃機関1が始動されると、ECU20は、後述する図5の処理ルーチンに従ってEHC2に対する通電を再開させる。
一方、S107の処理において否定判定された場合は、ECU20は、S112の処理へ進む。S112の処理では、ECU20は、バッテリ54からEHC2へ目標電力量PSehcと同等の電力が通電されるように供給電力制御部18を制御する。続いて、ECU20は、S113の処理へ進み、現時点までにEHC2へ通電された電力量が目標電力量PSehcに達したか否かを判別する。S113の処理において否定判定された場合は、ECU20は、該S113の処理を繰り返し実行する。そして、S113の処理において肯定判定された場合は、ECU20は、S114の処理へ進み、バッテリ54からEHC2に対する通電を終了するように供給電力制御部18を制御する。なお、ECU20がS112乃至S114の処理を実行することにより、本発明に係わる通電手段が実現される。
図4は、内燃機関1の始動前であって、バッテリ54からEHC2へ通電されているときに、ECU20によって実行されるルーチンを示すフローチャートである。すなわち、図4の処理ルーチンは、前述の図3の処理ルーチンにおいてS109の処理が実行されてからS111の処理が実行されるまでの期間、又はS112の処理が実行されてからS114の処理が実行されるまでの期間に、ECU20によって実行される。この処理ルーチンは、予めECU20のROMに記憶されている。
図4の処理ルーチンでは、ECU20は、先ずS201の処理において、EHC2が通電状態にあるか否かを判別する。S201の処理において否定判定された場合は、ECU
20は、本ルーチンの実行を終了する。一方、S201の処理において肯定判定された場合は、ECU20は、S202の処理へ進む。
S202の処理では、ECU20は、現時点におけるSOCとバッテリ54の温度とに基づいて、バッテリ54が放電することができる最大の電力(単位時間あたりにバッテリ54か出力することができる電力量)Woutを演算する。また、ECU20は、EHC2以外の電気負荷が必要とする電力Pusを演算する。そして、ECU20は、WoutからPusを減算した値がEHC2の通電に必要な電力Pehcより小さいか否かを判別する。S202の処理において否定判定された場合は、ECU20は、S201以降の処理を再度実行する。一方、S202の処理において肯定判定された場合は、ECU20は、S203の処理へ進む。
ここで、車両100がEV走行されている場合に要求駆動力が増加すると、前記Pusが大きくなるため、前記S202の処理において肯定判定される可能性がある。そのような場合は、内燃機関1を始動させて車輪58の駆動力を増加させる必要があるため、EHC2に対する通電を中断する必要がある。そこで、前記S202の処理において肯定判定された場合は、ECU20は、S203の処理へ進み、バッテリ54からEHC2に対する通電を中断するように供給電力制御部18を制御する。このようにECU20がS203の処理を実行した場合も、本発明に係わる中断手段が実現される。
EHC2に対する通電が中断された場合は、ECU20は、S204の処理へ進み、第二目標電力量PSehc2を演算する。詳細には、ECU20は、前述した図3の処理ルーチンのS104で算出された目標電力量PSehcから、現時点までにEHC2へ通電された電力量を減算することにより、不足電力量を算出する。そして、ECU20は、前記不足電力量を第二目標電力量PSehc2に設定する。なお、前述の図3の処理ルーチンにおいて第二目標電力量PSehc2が既に算出されている場合は、前記S204の処理で算出された値により第二目標電力量PSehc2が更新されるものとする。
次に、内燃機関1の始動後においてEHC2に対する通電を再開させる手順について図5に沿って説明する。図5は、内燃機関1の始動完了後にECU20によって実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。この処理ルーチンは、予めECU20のROMに記憶されている。
図5の処理ルーチンでは、ECU20は、先ずS301の処理において、内燃機関1の始動が完了しているか否かを判別する。S301の処理において否定判定された場合は、ECU20は、本ルーチンの実行を終了する。一方、S301の処理において肯定判定された場合は、ECU20は、S302の処理へ進む。
S302の処理では、ECU20は、EHC2に対する通電が再開される前の状態であるか否かを判別する。すなわち、ECU20は、第二目標電力量PSehc2がEHC2へ通電される前の状態であるか否かを判別する。S302の処理において否定判定された場合は、ECU20は、本ルーチンの実行を終了する。一方、S302の処理において肯定判定された場合は、ECU20は、S303の処理へ進む。
S303の処理では、ECU20は、内燃機関1の吸入空気量(エアフローメータ12の出力信号)Gaを読み込む。続いて、ECU20は、S304の処理へ進み、前記S303の処理で読み込まれた吸入空気量Gaが所定量C以下であるか否かを判別する。ここでいう所定量Cは、EHC2の通電による触媒31の加熱量が排気による触媒31の冷却量を上回る最大の吸入空気量に相当する。このような所定量は、単位時間あたりにEHC2へ通電することができる電力量Pehcによって変化する。単位時間あたりにEHC2
へ通電することができる電力量Pehcは、単位時間あたりにバッテリ54からEHC2へ供給することが電力量に相当し、バッテリ54のSOCや温度に基づいて演算することができる。一方、EHC2の通電による触媒31の加熱量が排気による触媒31の冷却量を上回る最大の吸入空気量は、単位時間あたりにバッテリ54からEHC2へ供給することができる電力量Pehcが大きくなるほど多くなる。よって、所定量Cは、図6に示すように、単位時間あたりにバッテリ54からEHC2へ供給することができる電力量Pehcが大きくなるほど、大きな値に設定される。
なお、排気による触媒31の冷却量は、排気温度によっても変化する。すなわち、排気温度が高くなるほど、排気による触媒31の冷却量が少なくなる。よって、所定量Cは、単位時間あたりにバッテリ54からEHC2へ供給することができる電力量Pehcが多くなるほど、且つ排気温度が高くなるほど、大きな値に設定されてもよい。
ここで図5の処理ルーチンに戻り、前記S304の処理において否定判定された場合は、ECU20は、S303の処理へ戻る。一方、前記S304の処理において肯定判定された場合は、ECU20は、S305の処理へ進む。
S305の処理では、ECU20は、補正電力量αを演算する。補正電力量αは、EHC2に対する通電が中断された時点から現時点(EHC2に対する通電が再開される時点)までの期間における触媒31の温度低下量を補償するための電力量である。前記温度低下量は、触媒暖機カウンタを利用して推定される。触媒暖機カウンタは、触媒31の受熱量と放熱量とに応じて更新されるカウンタであり、ハイブリットシステムが起動されてから触媒31の温度が目標温度に達するまでの期間において更新される。なお、触媒暖機カウンタの初期値は、ハイブリットシステムが起動されたときの外気温度又は冷却水温度に相当する値に設定される。
ここで、触媒暖機カウンタの更新手順について図7に沿って説明する。図7は、ハイブリットシステムが起動されてから触媒31の温度が目標温度に達するまでの期間において、ECU20によって周期的に実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。この処理ルーチンは、触媒暖機カウンタを更新するための処理ルーチンであり、予めECU20のROMに記憶されている。
図7の処理ルーチンでは、ECU20は、先ずS401の処理において、ハイブリットシステムが起動状態(READY ON)にあるか否かを判別する。S401の処理において否定判定された場合は、ECU20は、本ルーチンの実行を終了する。一方、S401の処理において肯定判定された場合は、ECU20は、S402の処理へ進む。
S402の処理では、ECU20は、EHC2が通電状態にあるか否かを判別する。S402の処理において肯定判定された場合は、ECU20は、S403の処理へ進み、内燃機関1が運転中であるか否かを判別する。S403の処理において肯定判定された場合は、ECU20は、S404の処理へ進む。
S404の処理では、ECU20は、触媒暖機カウンタのカウンタ値etempehcを更新する。詳細には、ECU20は、本ルーチンの前回の実行時に更新されたカウンタ値etempehcoldに第一所定値A1を加算することにより、新たなカウンタ値etempehcを算出する。第一所定値A1は、EHC2の通電による触媒31の加熱量と排気による触媒31の冷却量とに基づいて決定される値である。EHC2の通電による触媒31の加熱量は、本ルーチンの前回の実行時から今回の実行時までの期間にバッテリ54からEHC2へ供給された電力量をパラメータとして演算される。一方、排気による触媒31の冷却量は、本ルーチンの前回の実行時から今回の実行時までの期間にEHC2
を流通した排気の量と排気の温度とをパラメータとして演算される。そして、第一所定値A1は、前記加熱量から前記冷却量を減算した値が大きくなるほど大きな値に設定される。なお、車両100が走行状態にあるときは、触媒31が走行風によっても冷却される。よって、第一所定値A1は、車両100の停車時より走行時の方が小さな値に設定されてもよい。
前記S403の処理において否定判定された場合は、ECU20は、S405の処理へ進む。S405の処理では、ECU20は、本ルーチンの前回の実行時に更新されたカウンタ値etempehcoldに第二所定値A2を加算することにより、新たなカウンタ値etempehcを算出する。内燃機関1が停止状態にあるときは、排気による触媒31の冷却現象は発生しないが、触媒31から大気中への放熱が発生する。そこで、第二所定値A2は、EHC2の通電による触媒31の加熱量と触媒31から大気中への放熱量とに基づいて決定される。EHC2の通電による触媒31の加熱量は、前記第一所定値A1を求める場合と同様の方法によって演算される。一方、触媒31の放熱量は、本ルーチンの前回の実行時から今回の実行時までの期間にEHC2から大気へ放熱された熱量であり、前記期間の長さと外気温度とに基づいて演算される。なお、単位時間あたりに触媒31から大気へ放熱される熱量は、単位時間あたりに触媒31から排気へ放熱される熱量より少ないため、第二所定値A2は前記第一所定値A1より大きな値になる。ただし、車両100の走行時は、走行風の影響によって触媒31から大気中へ放熱される熱量が増えるため、第二所定値A2は、車両100の停車時より走行時の方が小さな値に設定されてもよい。
一方、前記S402の処理において否定判定された場合は、ECU20は、S406の処理へ進む。S406の処理では、ECU20は、内燃機関1が運転中であるか否かを判別する。S406の処理において肯定判定された場合は、ECU20は、S407の処理へ進む。
S407の処理では、ECU20は、本ルーチンの前回の実行時に更新されたカウンタ値etempehcoldから第三所定値B1を減算することにより、新たなカウンタ値etempehcを算出する。EHC2が非通電状態にあり、且つ内燃機関1が運転されているときは、触媒31が加熱されず、排気による触媒31の冷却が行われる。よって、第三所定値B1は、排気による触媒31の冷却量に応じて決定される。排気による触媒31の冷却量は、前記第一所定値A1を求める場合と同様の方法によって演算される。そして、第三所定値B1は、前記冷却量が大きくなるほど大きな値に設定される。その際、第三所定値B1は、車両100の停車時より走行時の方が大きな値に設定されてもよい。
前記S406の処理において否定判定された場合は、ECU20は、S408の処理へ進む。S408の処理では、ECU20は、本ルーチンの前回の実行時に更新されたカウンタ値etempehcoldから第四所定値B2を減算することにより、新たなカウンタ値etempehcを算出する。EHC2が非通電状態にあり、且つ内燃機関1が停止状態にあるときは、触媒31が加熱されず、排気による触媒31の冷却現象も発生しない。ただし、触媒31から大気中への放熱が発生する。そのため、第四所定値B2は、触媒31から大気中への放熱量に基づいて決定される。触媒31から大気中への放熱量は、前記第二所定値A2を求める場合と同様の方法によって演算される。そして、第四所定値B2は、前記放熱量が多くなるほど大きな値に設定される。また、単位時間あたりに触媒31から大気中へ放熱される熱量は、単位時間あたりに触媒31から排気へ放熱される熱量より少ないため、第四所定値B2は前記第三所定値B1より小さな値になる。なお、第三所定値B1は、車両100の停車時より走行時の方が大きな値に設定されてもよい。
ここで、図5の処理ルーチンに戻り、ECU20は、S305の処理において、EHC
2に対する通電が中断されたときの触媒暖機カウンタのカウンタ値etempehc1から現時点における触媒暖機カウンタのカウンタ値etempehc2を減算することにより、触媒31の温度低下量Δetempehcを演算する。なお、EHC2に対する通電が中断されたときのカウンタ値etempehc1は、ECU20のRAMやバックアップRAMに記憶されるものとする。そして、ECU20は、前記温度低下量Δetempehcをパラメータとして補正電力量αを求める。具体的には、ECU20は、図8に示すようなマップを利用して補正電力量αを求める。図8において、補正電力量αは、前記温度低下量Δetempehcが一定値Δetempより小さいときは零に設定され、前記温度低下量Δetempehcが一定値Δetemp以上であるときは前記温度低下量Δetempehcが大きくなるほど大きな値に設定される。なお、一定値Δetempは、前記温度低下量Δetempehcが該一定値Δetempより小さいときは、触媒31の加熱が必要ないと考えられる温度低下量であってもよく、或いは触媒暖機カウンタの推定誤差に基づいて決定される値であってもよい。
一方、触媒31の温度を測定するセンサがEHC2に取り付けられている場合は、EHC2に対する通電が中断されたときのセンサ値から現時点におけるセンサ値を減算することにより、温度低下量Δetempehcが算出されてもよい。また、第二排気温度センサ16の測定値を触媒31の温度の代替値として用いることにより、温度低下量Δetempehcが算出されてもよい。
ECU20は、前記S305の処理を実行した後にS306の処理へ進む。S306の処理では、ECU20は、前述した図3の処理ルーチン、又は図4の処理ルーチンにより演算された第二目標電力量PSehc2に、前記S305の処理で演算された補正電力量αを加算することにより、新たな第二目標電力量PSehc2を算出する。そして、ECU20は、S307の処理において、前記S306の処理で更新された第二目標電力量PSehc2がバッテリ54からEHC2へ供給されるように供給電力制御部18を制御する。
このように、ECU20が図5の処理ルーチンを実行することにより、本発明に係わる制御手段が実現される。つまり、EHC2の通電量が目標電力量PSehcに達する前にEHC2に対する通電が中断された場合は、内燃機関1の始動後であって、且つ吸入空気量が所定量C以下であるときに、触媒31の温度低下量Δetempehcを加味した第二目標電力量PSehc2によってEHC2に対する通電が再開される。その結果、EHC2の消費電力を不要に増加させることなく、且つ内燃機関1の燃料消費量を増加させることなく、触媒31の温度を目標温度まで上昇させることができる。
したがって、本実施例の車両の制御装置によれば、触媒31の温度が目標温度に達する前にEHC2に対する通電が中断された場合において、触媒31を効率的に目標温度まで昇温させることができる。
なお、本実施例においては、前記残量ΔSOCが閾値より小さいと判定された場合に、EHC2に対する通電を中断して内燃機関1を始動させる例について述べたが、前記残量ΔSOCが閾値より小さい場合に閾値を小さな値に変更することにより、内燃機関1の始動時期を遅延させつつ、EHC2に対する通電を継続させてもよい。
また、本実施例では、内燃機関と電動モータとの少なくとも一方により車輪が駆動されるハイブリット車両に本発明を適用する例について述べたが、内燃機関のみにより車輪が駆動される車両に本発明を適用することもできる。
1 内燃機関
3 触媒担体
4 ケース
5 マット部材
6 内筒
7 電極
7a 表面電極
7b 軸電極
8 支持部材
9 貫通孔
10 吸気管
11 排気管
12 エアフローメータ
13 スロットル弁
14 A/Fセンサ
15 第一排気温度センサ
16 第二排気温度センサ
17 アクセルポジションセンサ
18 供給電力制御部
20 ECU
31 触媒
51 動力分割機構
52 電動モータ
53 発電機
54 バッテリ
55 インバータ
57 減速機
59 水温センサ
100 車両

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気通路に配置され、通電により発熱して触媒を加熱する電気加熱式触媒と、
    内燃機関が始動される前に、前記電気加熱式触媒の触媒温度を目標温度へ上昇させるために必要な電力量である目標電力量を電気加熱式触媒に通電する通電手段と、
    を備えた車両の制御装置において、
    前記電気加熱式触媒に通電された電力量が前記目標電力量に達する前に、前記内燃機関の始動要求が発生すると、前記電気加熱式触媒に対する通電を中断させる中断手段と、
    前記中断手段により前記電気加熱式触媒に対する通電が中断された場合において、内燃機関の始動後であって且つ該内燃機関の吸入空気量が所定量以下であるときに、前記通電手段による前記電気加熱式触媒の通電を再開させる制御手段と、
    を更に備え、
    前記所定量は、前記電気加熱式触媒の通電による触媒の加熱量が排気による触媒の冷却量を上回る最大の吸入空気量に相当する量であって、前記電気加熱式触媒へ単位時間あたりに通電される電力量が大きくなるほど大きな値に設定される量であり、
    前記制御手段は、電気加熱式触媒に対する通電を再開させる場合に、前記電気加熱式触媒の通電が中断される前に該電気加熱式触媒に通電された電力量と前記目標電力量との差である不足電力量と、前記電気加熱式触媒に対する通電が中断されてから通電が再開されるまでの期間における触媒温度の低下量に応じた電力量である補正電力量と、の総和を前記電気加熱式触媒に通電させることを特徴とする車両の制御装置。
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