JP2015073770A - 衣類のドライパック保管方法及びその方法で使用する温風式立体乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衣類を気密性袋にドライパックして積載保管しても皺の発生が抑制される衣類のドライパック保管方法を提供すること。
【解決手段】乾燥工程で乾燥された衣類をパック工程で気密性袋にパックした後の気密性袋内の相対湿度が1.5〜3.5%RHである衣類のドライパック保管方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、縫製された衣類、特に紳士服等のアパレル製品を乾燥して気密性の袋にパックして保管する衣類のドライパック保管方法及びその方法で使用する温風式立体乾燥装置に関する。
縫製工場で縫製されたアパレル製品が消費者に届くまでには以下のような幾つかの保管を経験する。すなわち、縫製工場での保管、問屋やショップに輸送する過程での船倉や車両等への保管、問屋やショップでの保管がある。
保管方法としては、従来、皺の発生を抑制するため縫製後の製品を折畳まないでハンガーに吊り下げた状態で行われていた。ハンガーに吊り下げた状態で保管する方法では、製品のハンドリングが難しく、広い保管場所を必要とする。
近年、縫製後のアパレル製品を折畳まない状態で乾燥装置の乾燥室に吊り下げて乾燥させ、その後ナイロン製の包装袋に入れて密閉して積載保管する衣類のドライパック方式が試みられている(例えば、非特許文献1参照。)。
一方、従来の乾燥装置としては、乾燥室(乾燥ブース)にハンガーを吊り下げることができるハンガーポールを設け、ハンガーに吊り下げた洗濯後の衣類をハンガーポールに吊り下げて温風により洗濯後の衣類を乾燥させるタイプの乾燥装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−37598号公報
"フクオカ ビジネス マッチング サイト"[平成23年9月15日検索]、インターネット<URL:http//www.f-dennou.jp/html/5877.html>
上記、従来のハンガーに吊り下げた洗濯後の衣類をハンガーポールに吊り下げて温風により洗濯後の衣類を乾燥させるタイプの乾燥装置では、55℃の温風を上方から吹き出して下方から強制排気している。したがって、温風の温度が低く、温風が衣類の内側に供給されず、衣類が温風によって搖動しにくい。そのため、通常の洗濯後の衣類乾燥であれば問題が少ないが、上記衣類のドライパック方式での乾燥では、乾燥が不十分でパック後のナイロン製包装袋内の相対湿度が高く、衣類に皺が発生してしまう問題があった。すなわち、衣類のドライパック方式ではパックした衣類を重ねて保管するため、乾燥が不十分であると保管により皺が発生してしまう問題があった。特に薄手、軽量、或いは通気性の良い生地でできた夏物衣料では、水分含有率が高くなり、皺の発生が顕著であった。
本明細書では、幅1.5m×長さ1mの重量が220g以下の生地で縫製された衣料を夏物衣料と定義する。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、衣類のドライパック方式での保管による皺の発生が夏物衣料でも抑制される衣類のドライパック保管方法及びその方法で使用する温風式立体乾燥装置を提供することを課題としている。
本発明者は、上記した課題を解決すべく鋭意研究を重ねてきた。乾燥ブース内の温風温度を高くすれば、乾燥が進むが、温度が高いと、衣類の布自身或いは心材や接着材が劣化するため、温度を高くすることはタブー視されていた。本発明者は、そのタブーに挑戦して試行錯誤を重ねて本発明を成したものである。
課題を解決するためになされた本発明の衣類のドライパック保管方法は、洗濯或いはクリーニングせずにハンガーに吊り下げた状態の衣類を温風式立体乾燥装置で乾燥する乾燥工程と、前記乾燥工程で乾燥された衣類を気密性袋にパックするパック工程と、前記パック工程でパックされた衣類を積載保管する保管工程と、を備え、前記乾燥工程で乾燥された衣類を前記パック工程で前記気密性袋にパックした後の気密性袋内の相対湿度が1.5〜3.5%RHであることを特徴としている。
気密性袋内の相対湿度が1.5〜3.5%RHであるので、接着材の劣化が抑制され、定尺幅1.5m×長さ1mの重量が220g以下の生地で縫製された夏物衣料でも積載保管による皺の発生が抑制される。
上記の衣類のドライパック保管方法において、前記気密性袋は、KOPシートとPEシートのラミネートシートで形成されるとよい。
気密性袋内の相対湿度を1.5〜3.5%RHに長時間にわたり確実に保持することができる。
また、前記衣類は、揃いのスーツとパンツ或いはスカートであり、前記ハンガーは、前記スーツを吊り下げる肩形状アームと、前記パンツ或いはスカートを着脱自在に吊り下げる吊り下げ部材を備えるとよい。
乾燥工程で乾燥された衣類を気密性袋にパックする際、ハンガーを素早く取り外して衣類のみを素早くパックすることができ、気密性袋の内容積を下げることができる。その結果、気密性袋内の相対湿度を1.5〜3.5%RHに、より確実に保持することができる。
課題を解決するためになされた本発明の温風式立体乾燥装置は、上記の衣類のドライパック保管方法で使用する温風式立体乾燥装置であって、中空の乾燥ブースと、前記乾燥ブースの外に配置された温風発生器と、前記乾燥ブースの下方に配置され前記温風発生器と接続された温風吹き出し口と、前記乾燥ブースの上方に配置され前記温風発生器に接続された温風吸い込み口と、前記乾燥ブースの上方に配置され排気ファンに接続された排気口と、を備える前記乾燥ブース内の温風雰囲気温度を86℃〜94℃の範囲に制御する雰囲気温度制御手段と、複数の衣類を複数のハンガーにそれぞれ吊り下げた状態で且つ互いに所定の間隔を空けて吊り下げる前記乾燥ブース内に配置された吊り下げ部材と、前記吊り下げ部材に吊り下げられた衣類の乾燥時間を16分〜24分の範囲に制御する乾燥時間制御手段と、を有し、前記排気口から排気される排気量が前記温風吹き出し口から吹き出される吹き出し量の25〜40%であることを特徴としている。
温風吹き出し口から乾燥ブース内に吹き出されて衣類の湿気を含む温風量の25〜40%が排気口から排気され、残りの60〜75%が温風発生器に戻されるので、衣類の湿気(水分)がほぼ完全に除去される。湿気がほぼ完全に除去された衣類がパック装置で気密性の包装袋に入れられて密閉されるので、袋内の相対湿度が1.5〜3.5%RHになる。
気密性袋内の相対湿度が1.5〜3.5%RHであるので、接着材の劣化が抑制され、夏物衣料でも積載保管による皺の発生が抑制される。
本発明に係る衣類のドライパック保管方法の工程図である。 本発明に係る衣類のドライパック保管方法で使用されるハンガーの正面視図である。 本発明に係る衣類のドライパック保管方法の乾燥工程で使用される温風式立体乾燥装置の側方視図である。 図3の要部拡大図である。 本発明に係る衣類のドライパック保管方法のパック工程で使用されるパック装置の概略構成図である。
本発明の実施形態に係る衣類のドライパック保管方法は、図1に示すように、洗濯或いはクリーニングせずにハンガーに吊り下げた状態の衣類を温風式立体乾燥装置で乾燥する乾燥工程と、前記乾燥工程で乾燥された衣類を気密性袋にパックするパック工程と、前記パック工程でパックされた衣類を積載保管する保管工程と、を備えている。
本実施形態の衣類のドライパック保管方法においては、洗濯或いはクリーニングすることなしにハンガーに吊り下げられた状態の縫製後の衣類Sが乾燥工程の立体乾燥装置1で乾燥され、乾燥衣類Sとなる。乾燥衣類Sは、パック工程のパック装置2で気密性の包装袋にパックされパック衣類Sとなる。パック衣料Sは、保管工程で積載保管され積載衣料Sとなる。パック衣料Sの気密性袋内の相対湿度は1.5〜3.5%RHである。
本実施形態に係る衣類のドライパック保管方法で使用されるハンガーは図2に示すように、スーツを吊り下げる肩形状アーム151と、スーツと揃いのパンツ或いはスカートを着脱自在に吊り下げる吊り下げ部材152とを備えている。吊り下げ部材152は、一端部が肩形状アーム151に固定され、他端部と肩形状アーム151の間に間隙Gが形成されているので、パンツ或いはスカートの着脱が容易である。したがって、乾燥工程で乾燥された衣類を気密性袋にパックする際、ハンガーを素早く取り外して衣類のみを素早くパックすることができる。その結果、気密性袋内の相対湿度を1.5〜3.5%RHにより確実に保持することができる。
本実施形態に係る衣類のドライパック保管方法で使用される温風式立体乾燥装置1は、図3、4に示すように、中空の乾燥ブース11と、乾燥ブース11内の温風雰囲気温度を86℃〜94℃の範囲に制御する雰囲気温度制御手段12と、複数の衣類S、S、S、・・・を複数のハンガーにそれぞれ吊り下げた状態で且つ互いに所定の間隔を空けて吊り下げる吊り下げ部材13と、吊り下げ部材13に吊り下げられた複数の衣類S、S、S、・・の乾燥時間を16分〜24分の範囲に制御する乾燥時間制御手段14と、を備えている。
乾燥ブース11は、横長の箱状をしており、手前側の側壁111の両端部には作業者がアクセスするドア111a、111bが付設されている。ドア111a、111bには、開放時に外気が進入して乾燥ブース11内の雰囲気温度が変化することを防止する温風カーテン手段(不図示)を備えている。
乾燥ブース11のコーナー内部には、コーナー付近の流れの澱みを無くすために内側に凹の曲面部材112が配置されている。
雰囲気温度制御手段12は、乾燥ブース11の下方に配置された温風吹き出し口122と、温風吹き出し口122に連結された温風発生器121と、乾燥ブース11の上方に配置され温風発生器121に接続された温風吸い込み口123と、乾燥ブース11の上方に配置され排気ファン126に接続された排気口124と、温風発生器121に接続された外気取り入れ口125とを備えている。
排気ファン126はダンパー(不図示)を備え、温風吹き出し口122付近には温風吹き出し口122から吹き出される温風量を検出する吹き出し温風量センサ(不図示)を備え、排気口124付近には排気口124から排気される温風排気量を検出する排気温風量センサ(不図示)を備えている。また、乾燥ブース11内の複数個所には温度センサ(不図示)が設置されている。
雰囲気温度制御手段12の温風発生器121は、ヒータと送風機を備えている。雰囲気温度制御手段12は、温度センサの信号、吹き出し温風量センサの信号及び排気温風量センサの信号を受けて、排気口124から排気される排気量Qo1が温風吹き出し口122から吹き出される吹き出し量Qの25〜40%に、乾燥ブース11内の雰囲気温度が86℃〜94℃になるように、ヒータと送風機とダンパー等を制御する。
乾燥ブース11内の温風雰囲気温度が90℃を超えると、衣類S、S、S、・・・の布自身或いは心材や接着材の劣化が起きやすくなる。劣化を抑制するためには、衣類S、S、S、・・・を乾燥ブース11内に保持する時間(乾燥時間)を短くしなければならなくなり、衣類S、S、S、・・・の乾燥を十分に行うことができなくなる。また、乾燥ブース11内の温風雰囲気温度が低くなると、乾燥時間(衣類S、S、S、・・・の乾燥ブース1内への保持時間)を長くしなければならなくなる。その結果、乾燥に時間がかかり、効率が低下する。
したがって、雰囲気温度制御手段12は、乾燥ブース11内の温風雰囲気温度を好ましくは87℃〜93℃、より好ましくは88℃〜92℃、最も好ましくは90℃に制御するとよい。
雰囲気温度制御手段12は、電子制御ユニットを備えているとよい。乾燥ブース11内に設置された温度センサと吹き出し温風量センサの信号及び排気温風量センサの信号を受けて、排気口124から排気される排気量Qo1が温風吹き出し口122から吹き出される吹き出し量Qの25〜40%に、乾燥ブース11内の温風雰囲気温度を86℃〜94℃になるように温風発生装置121のヒータと送風機を制御することができる。
温風が下方の温風吹き出し口122から吹き出されるので、温風が衣類S、S、S、・・・の下方の裾から内側にも有効に入り込み、衣類の乾燥が促進される。
温風吹き出し口122から吹き出されて衣類S、S、S、・・・を乾燥させて湿気を含んで温度が下がった温風量Qの25〜40%が排気口124から外部に排気され、Qの60〜75%が温風吸い込み口123から排出され温風発生器121に戻される。温風発生器121に戻された温風は、外気取り入れ口125から取り入れられた外気量Qoと混合されてヒータで加熱され送風機で温風吹き出し口122に送風される。したがって、排気口124から排気される排気量Qo1と温風吹き出し口122から吹き出される吹き出し量Qiとの間に、次式が成り立つ。
Figure 2015073770
排気量Qo1を多くすると、衣類の乾燥が進み過ぎ、衣類の接着材等の劣化が起きやすくなる。排気量Qo1を少なくすると、衣類の乾燥が進まず、パック後の気密性袋内の相対湿度が3.5%RHを越えてしまう。衣類が例えば冬物のスーツのようにボリュームが大きい場合は、3.5%RHを越えても皺にならないが、衣類が例えば、夏物のワンピースのようにボリュームが小さい場合は、3.5%RHを越えると皺になることがある。
したがって、Qo1は好ましくはQiの30〜35%、より好ましくは、Qiの33%である。
吊り下げ部材13は、スクリューコンベアの等ピッチのスクリューで、ピッチを適当に選定することで衣類S、S、S、・・・を吊り下げたハンガーのフックH、H、H、・・・が互いに20cm〜40cmの間隔を保つように保持することができる。スクリュー13のピッチが、例えば、10cmの場合、図4のようにフックHとHの間に二山あけると、フックHとHの間隔は20cmになる。
温風式立体乾燥装置1の乾燥時間制御手段は、等ピッチのスクリュー13を矢印A方向に回転駆動する駆動部14である。スクリュー13を駆動部14で矢印A方向に回転させると、スラスト方向(矢印A方向)に推力が発生するので、衣類S、S、S、・・・の吊り下げられたハンガーのフックH、H、H、・・・が矢印A方向に移送される。
スクリュー13の回転数によってフックH、H、H、・・・の移動速度が変わる。したがって、本実施形態では、乾燥ブース11のドア111aを開けてスクリュー13の右端部にセットされたフックHが16分〜24分後にスクリュー13の左端部に移送されるように駆動部14がスクリュー13を回転させる。左端部に移送されたフックHのハンガーに吊り下げられた衣類Sを、作業者がドア111bを開けて取り出すことで、衣類Sは、乾燥ブース11内に16分〜24分間保持されることになる。すなわち、衣類Sは16分〜24分間乾燥されることになる。
乾燥ブース11内への衣類S、S、S、・・・の保持時間(乾燥時間)が20分を超えると、衣類S、S、S、・・・の布自身或いは心材や接着材の劣化が起きやすくなる。劣化を抑制するためには、温風雰囲気温度を低くしなければならなくなり、衣類S、S、S、・・・の乾燥を十分に行うことができなくなる。また、乾燥時間を短くすると、温風雰囲気温度を高くしなければならなくなり、衣類S、S、S、・・・の布自身或いは心材や接着材の劣化が起きやすくなる。
したがって、乾燥時間制御手段14は、乾燥時間を、好ましくは17分〜23分、より好ましくは18分〜22分、さらに好ましくは19分〜21分、最も好ましくは、20分に制御するとよい。
本実施形態に係る衣類のドライパック保管方法で使用されるパック装置2は、把持アーム220の先端部の把持爪221に把持された気密性袋Bの両側面を挟圧し、気密性袋B内のエアーを除去する脱気装置21と、脱気された後に袋口を熱シールするシール装置22で構成される。
脱気装置21は、気密性袋Bの両側面を挟圧する内側脱気棒222a及び外側脱気棒222bと、これらの脱気棒222a、222bを支持し、支点O1又はO2を中心に回動する支持アーム223a、223bと、それぞれ独立した駆動源(カム機構、エアーシリンダ等)によって駆動され支持アーム223a、223bを回動させる駆動棒2224a、2224b等よりなる。
シール装置22は、それぞれヒータを内蔵した一対の熱板221a、221bとその駆動装置(図示せず)等よりなる。
次に、本実施形態の衣類用ドライパック保管方法の動作例を説明する。
まず、雰囲気温度制御手段12を動作させ、乾燥ブース11内の温風雰囲気温度が約90℃になるように且つ温風吹き出し口122からの吹き出し量Qと排気口124から排気される排気量Qo1とが(1)式を満たすように、熱量、風量を制御する。次に、駆動部(乾燥時間制御手段)14を動作させ、スクリュー(吊り下げ部材)13の回転数を、スクリュー13の右端に吊り下げられたフックHが左端まで約20分で移動するように調節する。
次に、作業者が、ドア111aを開けてスクリュー13の右端部に約30cmの間隔を空けて、衣類S、S、S、・・・を吊り下げたハンガーのフックH、H、H・・・を順次吊り下げる。
次に、作業者が、ドア111bを開けて、スクリュー13の左端部に順次移送されてくる衣類S、S、S、・・・をスクリュー13から外して乾燥ブース11の外に取り出す。
次に、取り出した衣類を気密性袋Bgに入れて気密性袋Bgの先端部を把持爪221で把持する。次に、把持棒224bを駆動し、支持アーム223bを介して外側脱気棒222bを回動させ、気密性袋Bの開口部側面に接触させる。次に、駆動棒224aを駆動し、支持アーム223aを介して内側脱気棒222aを回動させ、気密性袋Bgの開口部側面を反対側から狭圧する。これにより脱気が行われる。次に、熱板221a、221bで袋口シール面を挟み熱シールを行う。
上記の動作例では、衣類が温風雰囲気温度が約90℃で、排気口124から排気される排気量Qo1が温風吹き出し口122から吹き出される吹き出し量Qの25〜40%である乾燥ブース11内に約30cmの間隔を空けて、約20分間保持されるので、乾燥ブース11から取り出した衣類S、S、S、・・・をナイロン製の包装袋に入れて密閉すると、包装袋内の相対湿度を1.5〜3.5%RHにすることができる。
気密性袋Bは、KOPシートとPEシートのラミネートシート、すなわち、二軸延伸ポリプロピレンの表面(片面或いは両面)にポリ塩化ビニリデンをコートしたもので形成されているとよい。これにより、気密性袋B内の相対湿度を1.5〜3.5%RHに長時間にわたって確実に保持することができる。
<比較試験>
上記実施形態に係る衣類のドライパック保管方法の効果を検証した。比較試験に用いた衣類は、ポリエステル100%、幅1.5m×長さ1mの重さが200gの生地で縫製した夏物ワンピースであり、包装袋はKOPシートとPEシートのラミネートシート製である。
(試験例1)
乾燥ブース11内の温風雰囲気温度を86℃にし、乾燥時間を24分にし、排気口124からの排気量と温風吹き出し口122からの吹き出し量との比を25%にして乾燥した後、包装袋に入れて脱気シールした。
(試験例2)
乾燥ブース11内の温風雰囲気温度を90℃にし、乾燥時間を20分にし、排気口124からの排気量と温風吹き出し口122からの吹き出し量との比を30%にして乾燥した後、包装袋に入れて脱気シールした。
(試験例3)
乾燥ブース11内の温風雰囲気温度を94℃にし、乾燥時間を16分にし、排気口124からの排気量と温風吹き出し口122からの吹き出し量との比を35%にして乾燥した後、包装袋に入れて脱気シールした。
(試験例4)
乾燥ブース11内の温風雰囲気温度を90℃にし、乾燥時間を20分にし、排気口124からの排気量と温風吹き出し口122からの吹き出し量との比を40%にして乾燥した後、包装袋に入れて脱気シールした。
(比較例1)
乾燥ブース11内の温風雰囲気温度を87℃にし、乾燥時間を25分にし、排気口124からの排気量と温風吹き出し口122からの吹き出し量との比を15%にして乾燥した後、包装袋に入れて脱気シールした。
(比較例2)
乾燥ブース11内の温風雰囲気温度を91℃にし、乾燥時間を20分にし、排気口124からの排気量と温風吹き出し口122からの吹き出し量との比を45%にして乾燥した後、包装袋に入れて脱気シールした。
(比較例3)
乾燥ブース11内の温風雰囲気温度を94℃にし、乾燥時間を16分にし、排気口124からの排気量と温風吹き出し口122からの吹き出し量との比を20%にして乾燥した後、包装袋に入れて脱気シールした。
(比較例4)
乾燥ブース11内の温風雰囲気温度を90℃にし、乾燥時間を18分にし、排気口124からの排気量と温風吹き出し口122からの吹き出し量との比を23%にして乾燥した後、包装袋に入れて脱気シールした。
包装袋に入れて脱気シールした衣類を1週間積載保管した後、(株)シロ産業製湿度計(MG14HT−492SDM)で包装袋内の湿度を測定した。また、包装袋から出して皺の発生と接着材の劣化を目視検査した。
測定結果、目視検査結果を表1に示す。表1から試験例1〜4ではいずれも相対湿度が、1.5〜3.5%であることがわかる。また、試験例1〜4では皺の発生と接着材の劣化がないことが分かる。それに対して、比較例1、3、4では相対湿度が3.8〜4.6%RHと高く、皺の発生が検出された。また、比較例2では、相対湿度が1.2%RHと低く皺の発生は検出されなかったが、接着材の劣化が検出された。
Figure 2015073770
1・・・・・・・・・・・立体乾燥装置
11・・・・・・・・・乾燥ブース
12・・・・・・・・・雰囲気温度制御手段
121・・・・・・温風発生器
122・・・・・・温風吹き出し口
123・・・・・・温風吸い込み口
124・・・・・・排気口
125・・・・・・外気取り入れ口
126・・・・・・排気ファン
13・・・・・・・・・吊り下げ手段(スクリューコンベアのスクリュー)
14・・・・・・・・・乾燥時間制御手段(スクリューコンベアのスクリュー駆動部)
151・・・・・・・・・肩形状アーム
152・・・・・・・・・吊り下げ部材

Claims (4)

  1. 衣類をドライパックして保管するドライパック保管方法であって、
    洗濯或いはクリーニングせずにハンガーに吊り下げた状態の衣類を温風式立体乾燥装置で乾燥する乾燥工程と、
    前記乾燥工程で乾燥された衣類を気密性袋にパックするパック工程と、
    前記パック工程でパックされた衣類を積載保管する保管工程と、を備え、
    前記乾燥工程で乾燥された衣類を前記パック工程で前記気密性袋にパックした後の気密性袋内の相対湿度が1.5〜3.5%RHであることを特徴とする衣類のドライパック保管方法。
  2. 前記気密性袋は、KOPシートとPEシートのラミネートシートで形成される請求項1に記載の衣類のドライパック保管方法。
  3. 前記衣類は、揃いのスーツとパンツ或いはスカートであり、前記ハンガーは、前記スーツを吊り下げる肩形状アームと、前記パンツ或いはスカートを着脱自在に吊り下げる吊り下げ部材を備える請求項1又は2に記載の衣類のドライパック保管方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の衣類のドライパック保管方法で使用する温風式立体乾燥装置であって、
    中空の乾燥ブースと、
    前記乾燥ブースの外に配置された温風発生器と、前記乾燥ブースの下方に配置され前記温風発生器と接続された温風吹き出し口と、前記乾燥ブースの上方に配置され前記温風発生器に接続された温風吸い込み口と、前記乾燥ブースの上方に配置され排気ファンに接続された排気口と、を備える前記乾燥ブース内の温風雰囲気温度を86℃〜94℃の範囲に制御する雰囲気温度制御手段と、
    複数の衣類を複数のハンガーにそれぞれ吊り下げた状態で且つ互いに所定の間隔を空けて吊り下げる前記乾燥ブース内に配置された吊り下げ部材と、
    前記吊り下げ部材に吊り下げられた衣類の乾燥時間を16分〜24分の範囲に制御する乾燥時間制御手段と、を有し、
    前記排気口から排気される排気量が前記温風吹き出し口から吹き出される吹き出し量の25〜40%であることを特徴とする温風式立体乾燥装置。
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