JP2015073666A - 使用済み紙オムツのリサイクルシステム - Google Patents

使用済み紙オムツのリサイクルシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2015073666A
JP2015073666A JP2013210833A JP2013210833A JP2015073666A JP 2015073666 A JP2015073666 A JP 2015073666A JP 2013210833 A JP2013210833 A JP 2013210833A JP 2013210833 A JP2013210833 A JP 2013210833A JP 2015073666 A JP2015073666 A JP 2015073666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
used paper
regenerated
paper diaper
recycling
sterilization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013210833A
Other languages
English (en)
Inventor
中村 康行
Yasuyuki Nakamura
康行 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mis Co Ltd
Original Assignee
Mis Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mis Co Ltd filed Critical Mis Co Ltd
Priority to JP2013210833A priority Critical patent/JP2015073666A/ja
Publication of JP2015073666A publication Critical patent/JP2015073666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

【課題】使用済み紙オムツから再生される再生燃料の衛生性を向上して当該再生燃料に対する使用者の心理的嫌悪感を緩和すると共に、当該再生燃料の普及を促進することを可能とする。【解決手段】使用済み紙オムツから再生した再生燃料を燃焼して生成した熱エネルギーを利用して再生前の使用済み紙オムツを殺菌・消毒する。また、使用済み紙オムツから再生した再生燃料を燃焼して生成した熱エネルギーを利用して使用済み紙オムツから再生した再生燃料を殺菌・消毒する。【選択図】図1

Description

本発明は、使用済み紙オムツのリサイクルシステム、及び使用済み紙オムツのリサイクル方法に関する。
近年、石炭や石油、天然ガス等の化石燃料の代替燃料が検討されており、その一つとして、廃棄物固形燃料(RPF)が注目を集めている。RPFは、主に産業系廃棄物のうち、マテリアルリサイクルが困難な古紙や廃プラスチックを主原料として再生された燃料である。このようなRPFとして再生可能な産業系廃棄物の一つに使用済み紙オムツがある。
ここで、2010年における65歳以上の高齢者数は2980万人であり、総人口の約23%を占めている。また、医療技術の高度化や生活環境の変化等に伴い、2040年には総人口に占める高齢者の割合が36%に達することが予想されている。そして、2010年時点で高齢者が使用する大人用の紙おむつの生産量は54億枚であるが、数年以内には、高齢者の増加に伴って乳幼児用の紙おむつの使用量を上回ることが予想されている。
このような状況の中で、使用済み紙オムツの脱焼却処理と紙おむつの成分であるパルプやプラスチック等の再資源化を目的とした研究が進められており(例えば特許文献1参照)、その研究成果を基に2005年に紙おむつの再資源化処理システムが建設され、稼働している。この再資源化システムの中で、使用済み紙オムツのパルプやプラスチックは、RPFとして再資源化されている。
特開2000−84533号公報
使用済み紙オムツから再生されるRPFは、発生履歴が明らかであるため不純物混入が少なく、品質が安定しているというメリットがある。また、塩素ガス発生によるボイラー腐食やダイオキシン発生も殆ど無いというメリットもある。更に、原料として廃プラスチック部分を使用しているため、石炭やコークス並みの高い熱量が得られ、パルプと廃プラスチックの配合比率を調整するだけで、熱量の調整が容易であるというメリットもある。
しかしながら、使用済み紙オムツには人糞が付着する可能性があることから、十分に洗浄・乾燥して再生されたRPFであっても、RPFの衛生面を懸念する声がある。例えば、人糞に含まれる感染性の病原菌のRPFへの残存を懸念する人や、RPFに含まれる人糞の残渣に生理的な嫌悪感を持つ人が居たりする。また、RPFの燃焼時に発生する排ガスについても、同様の懸念や嫌悪感を抱く人が居る。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、使用済み紙オムツから再生される再生燃料の衛生性を向上して当該再生燃料に対する使用者の心理的嫌悪感を緩和すると共に、当該再生燃料の普及を促進することが可能な、使用済み紙オムツのリサイクルシステム、及び、使用済み紙オムツのリサイクル方法の提供を目的とする。
本発明の態様の1つは、使用済み紙オムツのリサイクルシステムであって、使用済み紙オムツから再生した再生燃料を燃焼して生成した熱エネルギーを利用して再生前の使用済み紙オムツを殺菌・消毒することを特徴とする使用済み紙オムツのリサイクルシステムである。
当該態様に係る使用済み紙オムツのリサイクルシステムでは、再生前の使用済み紙オムツの搬入段階で熱エネルギーを用いて殺菌・消毒するため、再生されるRPFの衛生性が格段に向上する。しかも、使用済み紙オムツの搬入段階で殺菌・消毒するため、使用済み紙オムツに付着する可能性のある人糞に含まれうる病原菌の拡散が防止され、リサイクルシステム全体の衛生性を向上することができる。また、殺菌・消毒に使用する熱エネルギーを使用済み紙オムツから再生された再生燃料を用いて発生させているため、環境負荷が低く、リサイクルコストの上昇を抑制することができる。
また、本発明の選択的な態様の1つは、前記再生燃料を燃焼した熱エネルギーを用いて生成した蒸気で、前記再生前の使用済み紙オムツを殺菌・消毒することを特徴とする使用済み紙オムツのリサイクルシステムである。
当該態様に係る使用済み紙オムツのリサイクルシステムでは、蒸気を用いて使用済み紙オムツを殺菌・消毒しているため、熱エネルギーの他の態様(例えば、温風や熱水)に比べて高い熱エネルギーを使用済み紙オムツに加えることが可能であり、しかも、蒸気は使用済み紙オムツの深奥まで熱エネルギーを到達させることができる態様であるため、非常に信頼性の高い殺菌・消毒を実現可能である。また、使用済み紙オムツから再生されるRPFの衛生性が格段に向上し、使用者の心理的嫌悪感を緩和することができる。
また、本発明の他の態様の1つは、使用済み紙オムツのリサイクルシステムであって、使用済み紙オムツから再生した再生燃料を燃焼して生成した熱エネルギーを利用して前記使用済み紙オムツから再生した再生燃料を殺菌・消毒することを特徴とする使用済み紙オムツのリサイクルシステムである。
当該態様に係る使用済み紙オムツのリサイクルシステムでは、熱エネルギーを用いて再生した再生燃料を殺菌・消毒するため、再生される再生燃料の衛生性が格段に向上する。しかも、殺菌・消毒に使用する熱エネルギーを、使用済み紙オムツから再生された再生燃料を用いて発生させているため、環境負荷が低く、リサイクルコストの上昇を抑制することができる。また、製品として出荷する直前の段階で再生燃料を殺菌・消毒しているため、使用者の衛生性に対する懸念や心理的嫌悪感を、格段に緩和することができる。
また、本発明の選択的な態様の1つは、前記再生燃料を燃焼した熱エネルギーを用いて生成した温風で、前記使用済み紙オムツから再生した再生燃料を殺菌・消毒することを特徴とする使用済み紙オムツのリサイクルシステムである。
当該態様に係る使用済み紙オムツのリサイクルシステムでは、温風を用いて使用済み紙オムツから再生した再生燃料を殺菌・消毒しているため、熱エネルギーの他の態様(例えば、蒸気や熱水)に比べて少ない熱エネルギーで消毒・殺菌を行うことが出来る。しかも、温風は再生燃料に水分を与えないため、成形後の再生燃料を殺菌・消毒する場合等に、成形形状を損なうおそれが極めて低い。また、再生燃料を湿気らせることが無いため、製品である再生燃料に付着した微量の雑菌が再繁殖する可能性も抑制できる。このため、使用済み紙オムツから再生されるRPFの衛生性が格段に向上し、使用者の心理的嫌悪感を緩和することができる。
また、本発明の選択的な態様の1つは、前記熱エネルギーは、前記再生燃料を燃焼する燃焼器にて生成され、前記燃焼器は、前記燃焼器の内部で発生した熱エネルギーを前記燃焼器の外部に伝達する熱交換器を有し、前記温風は、前記燃焼器の外部に伝達された熱エネルギーにて加熱された前記燃焼器外部の空気であることを特徴とする使用済み紙オムツのリサイクルシステムである。
当該態様に係る使用済み紙オムツのリサイクルシステムでは、前記再生燃料を殺菌・消毒するための温風を、前記再生燃料の燃焼空気が混入しにくい外部の空気を加熱して発生させている。このように、殺菌・消毒に用いる空気を、前記再生燃料の燃焼空気から隔離することにより、使用者の心理的嫌悪感を緩和することができる。しかも、殺菌・消毒用の熱エネルギーを発生させる再生燃料の燃焼空気が、殺菌・消毒対象である製品となる再生燃料に接触・付着しないため、ボイラーの腐食やダイオキシンの発生の要因なる塩素等の製品への付着が回避される。また、アンモニア等の臭気も抑制できる。
また、本発明の選択的な態様の1つは、前記再生燃料を所定の形状に成形する成形手段を更に有し、前記殺菌・消毒に用いる熱エネルギー生成のために燃焼する再生燃料は、前記成形手段において発生する成形不良品であることを特徴とする使用済み紙オムツのリサイクルシステムである。
当該態様に係る使用済み紙オムツのリサイクルシステムでは、再生燃料を成形する成形手段において所定形状(円筒形などのペレット形状)への成形に失敗した成形不良品を殺菌・消毒用の熱エネルギーの発生に流用している。このため、殺菌・洗浄に係る追加コストを抑制しつつ、再生燃料の衛生性を向上させ、使用者の心理的嫌悪感を緩和することができる。
また、本発明の他の態様の1つは、使用済み紙オムツのリサイクルシステムであって、使用済み紙オムツから再生した再生燃料を燃焼して熱エネルギーを生成する燃焼器を備え、再生前の使用済み紙オムツと、前記使用済み紙オムツから再生した再生燃料とを、前記熱エネルギーを用いて殺菌・消毒し、再生前の使用済み紙オムツの殺菌・消毒に用いる熱エネルギーは、前記使用済み紙オムツから再生した再生燃料の殺菌・消毒に用いる熱エネルギーよりも大きいことを特徴とする使用済み紙オムツのリサイクルシステムである。
当該態様に係る使用済み紙オムツのリサイクルシステムでは、使用済み紙オムツの搬入の初期段階で高度な殺菌・洗浄を行いつつ、製品出荷前の段階で比較的低度な殺菌・洗浄を行うことで、より確実な殺菌・洗浄を実現している。しかも、初期段階で行う殺菌・洗浄を重視して多目の熱エネルギーを用いて殺菌・洗浄を行っているため、リサイクルシステム全体として衛生性が向上し、製品出荷前の段階で行う殺菌・洗浄に用いる熱エネルギーの量を少なくすることができる。これにより、殺菌・洗浄に要する熱エネルギーをトータルで抑えることができる。
なお、以上説明した使用済み紙オムツのリサイクルシステムは、他のシステムに組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。また、本発明は使用済み紙オムツのリサイクル方法、当該使用済み紙オムツのリサイクル方法の各工程に対応した装置を有する使用済み紙オムツのリサイクル装置、当該使用済み紙オムツのリサイクル方法の工程に対応した機能をコンピュータに実現させるプログラム、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、等としても実現可能である。
本発明によれば、使用済み紙オムツから再生される再生燃料の衛生性を向上して当該再生燃料に対する使用者の心理的嫌悪感を緩和すると共に、当該再生燃料の普及を促進することが可能となる。
本実施形態に係る使用済み紙オムツのリサイクル方法の流れを説明するフローチャートである。 本実施形態に係る使用済み紙オムツのリサイクルシステムの一例を示した図である。 紙おむつの内部を示す図である。 本実施形態に係る使用済み紙オムツのリサイクル方法の流れを説明するフローチャートである。 本実施形態に係る使用済み紙オムツのリサイクルシステムの一例を示した図である。
以下、下記の順序に従って本発明を説明する。
(1)第1の実施形態:
(2)第2の実施形態:
(3)まとめ:
(1)第1の実施形態:
図1は、本実施形態に係る使用済み紙オムツのリサイクル方法の流れを説明するフローチャートであり、図2は、本実施形態に係る使用済み紙オムツのリサイクルシステムS1の一例を示した図である。
図1に示す使用済み紙オムツTのリサイクル方法は、回収工程S10、殺菌・消毒工程S20、裁断工程S30、攪拌・洗浄工程S40、乾燥工程S50、及び成形工程S60を含んで構成される。
[回収工程]
回収工程S10においては、介護施設や病院、家庭等から使用済み紙オムツTを回収して、搬入トラック等の搬送手段10で、使用済み紙オムツTのリサイクルに係る各種装置(図2に示す、貯留部20、裁断機30、ポリマー分解槽40、脱水装置50、乾燥器60、成形機70、ボイラー80、不図示の浄化槽、等)が設置されている施設に搬入し、貯留部20(図では、貯留ピット)に貯留する。施設に搬入された使用済み紙オムツTは、必要に応じて計量される。
[殺菌・消毒工程]
殺菌・消毒工程S20においては、ボイラー80から供給される熱エネルギーを用いて、使用済み紙オムツTを殺菌、消毒を行う。ボイラー80は、燃料の少なくとも一部に、本使用済み紙オムツTのリサイクルシステムで作成した廃棄物固形燃料(RPF)の成形不良品P2又は成形良品P1を用いる。これにより、RPFの殺菌・消毒も含めて本システム内で完結する完全循環型の使用済み紙オムツTのリサイクルシステムを実現することができる。
なお、本実施形態では、殺菌・消毒工程S20を回収工程S10と裁断工程S30の間に行っているが、殺菌・消毒工程S20は、使用済み紙オムツTが回収されてから、成形されたRPFが製品として出荷されるまで、の何れのタイミングで行われてもよい。
例えば、施設に搬入されてから裁断されるまでの間(第1のタイミング)、裁断されてから洗浄されるまでの間(第2のタイミング)、洗浄してから成形品が出荷されるまでの間(第3のタイミング)、の少なくとも1つのタイミングで、使用済み紙オムツTを殺菌・消毒することができる。なお、以下では、第1のタイミングと第3のタイミングとで殺菌・消毒を行う場合を例に取り説明を行う。
ここで、熱エネルギーを用いた殺菌・消毒には各種の方法があり、例えば、蒸気を用いた殺菌、熱水を用いた殺菌、温風を用いた殺菌、等が例示される。一般的に、蒸気は熱水の約5.3倍の熱エネルギーを有し、熱水は温風の約5倍の熱エネルギーを有すると言われている。
本実施形態では、第1のタイミングで殺菌・消毒に用いる熱エネルギーの方を、第3のタイミングで行う殺菌消毒に用いる熱エネルギーより大きくする。具体的には、第1のタイミングで行う殺菌・消毒には100℃以上の蒸気を用い、第3のタイミングで行う殺菌・消毒には80℃以上の乾燥温風を用いている。これにより、使用済み紙オムツTのリサイクル方法の初期段階でより確実な殺菌・消毒を行い、製品であるRPFの出荷前に予備的な殺菌・消毒を行っている。
また、第1のタイミングでは100℃以上の蒸気を用いることにより、裁断前の使用済み紙オムツTの内奥部まで熱エネルギーを浸透させて殺菌・消毒することができる。また、第3のタイミングでは80℃以上の乾燥温風を用いることにより、成形後のRPFを殺菌・消毒する場合に、その形態を損なわずに殺菌・消毒することができる。また、RPFを湿気らせることが無いため、製品であるRPFに付着した微量の雑菌が再繁殖する可能性も抑制できる。
なお、殺菌・消毒に用いる蒸気や温風は、ボイラー80で発生する燃焼ガスを直接用いずに、例えば、熱交換器を介して生成した蒸気や温風を用いることが好ましい。すなわち、生理的嫌悪感を誘起する可能性のあるRPFを燃焼して生成した燃焼ガスを用いることなく、このRPFを燃焼して生成した熱エネルギーを利用して、使用済み紙オムツTの殺菌・消毒を行うのである。これにより、消費者の生理的嫌悪感や衛生に対する懸念を極力低減することができる。また、RPFの燃焼によって発生した塩素等の製品としてのRPFに対する付着が回避されるため、ボイラーの腐食やダイオキシンの発生を抑制できる。また、アンモニア等の臭気も抑制できる。
[裁断工程]
裁断工程S30においては、裁断機30を用いて、使用済み紙オムツTを、例えば10cm四方程度の小片に裁断する。これにより、使用済み紙オムツTは、高分子吸水ポリマーを包容する外装材や内部表面材等が裁断され、内部に収容されている高分子吸水ポリマーが露出又は溢れ出る。
図3は、紙おむつDの内部を示す図である。同図は、紙おむつDの使用者に当接する部位付近を短手方向に破断して示した断面図である。なお、同図に示す紙おむつDの構成は一例である。
同図において、紙おむつDは、外装材D1、内部表面材D2、吸収紙D3、綿状パルプD4、及び、高分子吸水ポリマーD5、を備えている。
外装材D1や内部表面材D2は、例えば、ポリエチレンや不織布等といった非生分解性のプラスチック材料である。高分子吸水ポリマーD5は、公知の各種の物及び今後開発される各種の吸水性ポリマーを用いることができる。本実施形態では、外装材D1と内部表面材D2は非水溶性であり、以下ではまとめて包装材と呼ぶこともある。
高分子吸水ポリマーD5は、吸水前は乾燥した、例えば顆粒状であるが、吸水後はふやけてゲル化する。そして、使用済み紙オムツTは、その使用レベルに応じて吸水度合いが異なっており、全ての高分子吸水ポリマーD5がゲル化したもの、高分子吸水ポリマーD5の一部がゲル化したもの、高分子吸水ポリマーD5が全くゲル化していないものがある。
すなわち、使用済み紙オムツTは、汚物(大便や小便等)による汚損後に廃棄されるものもあるが、定期交換等、汚損前に廃棄されるものもあるため、前者は高分子吸水ポリマーD5の少なくとも一部がゲル化するが、後者は高分子吸水ポリマーD5がゲル化していない。このため、使用済み紙オムツTを裁断すると、ゲル化前の高分子吸水ポリマーD5が溢れ出したり流出したりする。
そこで、本実施形態においては、裁断後の使用済み紙オムツTに、例えば網状のメッシュ材の上を転動させることにより振動を与えて、ゲル化前の高分子吸水ポリマーD5を使用済み紙オムツTからふるい落として脱離させる。このように、攪拌・洗浄工程S40の前処理として裁断工程S30を行うことにより、攪拌・洗浄工程S40で攪拌機に投入される高分子吸水ポリマーD5の量を減少できる。
その結果、ポリマー分解槽40の攪拌機の負荷が軽減され、使用水量や後述する高分子吸水ポリマーD5を脱水反応用の分離助剤の量も少なくて済み、オペレーションメンテナンス費を低減できる。また、ポリマー脱水反応に要する時間が減少するため、攪拌機の電気代も節約できる。また、使用する洗浄水の量も削減することが出来る。
[洗浄工程]
攪拌・洗浄工程S40においては、攪拌装置としてのポリマー分解槽40に、洗浄水やポリマー分解剤としての分離助剤とともに、裁断された使用済み紙オムツTを投入して攪拌する。これにより、使用済み紙オムツTから汚物が洗い落とされる。
また、ゲル化していた高分子吸水ポリマーD5が脱水されて粒径が2mm以下の砂粒状になる。このように脱水されて砂粒状になった高分子吸水ポリマーD5は水中で沈降しやすく、混合物を分離する際に、ポリマー分解槽40の下部に設けられた排出口からパルプ等と共に排出されやすくなる。
分離助剤としては、水溶して多価金属イオンのCa,Na,Mg等を発生する物質を使用可能であり、特に低コストなCaClが好ましい。以下では、分離助剤としてCaClを用いる場合を例に取り、説明を行う。
攪拌・洗浄工程S40において用いる洗浄水は、Caイオンを所定量含有するようにセンサー等を用いてCaイオンの濃度を調整する。洗浄水は、Caイオンの含有量を予め調整してから注水してもよいし、ポリマー分解槽40に注水しつつCaイオンの含有量を調整してもよいし、注水後にCaイオンの含有量を調整してもよい。Caイオン濃度は0.1〜0.5%であればよく、特に0.3〜0.5%とすることが好ましい。
攪拌・洗浄工程S40において用いる洗浄水には、使用済み紙オムツTを洗浄可能な各種の水を使用することができるが、本実施形態では、再生水(中水)や浸出水等の高硬度水を用いるものとする。再生水や浸出水は少なくともCaイオンを含んでおり、特に浸出水はCaイオンを多く含んでいるためである。
再生水は、下水や雨水などをろ過・滅菌(再生処理)した水であり、小便等に由来するCaイオンが溶存している。浸出水は、廃棄物処分場や埋立地において浸透した雨水等に処分された汚泥や廃棄物が分解して浸出する汚水であり、焼却ゴミのダイオキシンを除去するために添加されたCaに由来するCaイオンが溶存している。
このため、再生水や浸出水を洗浄水として用いると、攪拌・洗浄工程S40で新たに添加する分離助剤の量が少なくて済む。また、現在はCaを含んだまま再生水や浸出水を自然界に放流しているが、高分子吸水ポリマーD5の脱水にCaを消費する本実施形態では、再生水や浸出水を良質化して排水することができる。
攪拌・洗浄工程S40における攪拌は、高分子吸水ポリマーD5が分離助剤によって十分に脱水するまで行われる。また、高分子吸水ポリマーD5と分離助剤とが十分に反応すれば停止される。すなわち、高分子吸水ポリマーD5が砂粒状に細粒化し、細粒化した高分子吸水ポリマーD5が攪拌用の回転ブレードで破砕される前の状態で停止する。これにより、脱水後の高分子吸水ポリマーD5は、粒径が1〜2mm程度に調整される。
攪拌が終了すると、ポリマー分解槽40の内容物(以下、攪拌物と記載する。)を、第1混合物と第2混合物とに分離する。第1混合物は、ポリマー分解剤によって脱水した吸水性ポリマーとパルプ成分と汚水との混合物である。第2混合物は、非水溶性の包装材(小片化した外装材D1と内部表面材D2の混合物)である。
第1混合物は、ポリマー分解槽40の下部に設けられた排出口から排出される。排出口にはフィルタが設けられており、フィルタには、上述した脱水後の高分子吸水ポリマーD5が通過可能な程度の孔が複数形成されている。このため、排出口からは、第1混合物が排出され、第2混合物は排出されない。
排出された第1混合物は、脱水装置50へ送られて脱水することにより、第3混合物としての固形分、及び、汚水に分離される。このように分離された第3混合物は、上質パルプ、低質パルプ、及び、脱水された高分子吸水ポリマーD5が含まれる。第3混合物は、大小便に含まれていた窒素やリンも含んでいるため、土壌改良材として緑農地に還元することもできる。
第2混合物は、掻上げと越流の少なくとも一方の方式によりポリマー分解槽40から排出される。これにより、ビニールや不織布を含む廃プラスチックを含む第2混合物が、攪拌物から分離される。第2混合物は、脱水装置50へ送られて脱水することにより、第4混合物としての固形物と液分とに分離される。なお、紙おむつTの外装材D1や内部表面材D2といった包装材を、生分解性材料で作成することも可能である。この場合、第4混合物も土壌改良材として用いることができる。
脱水装置50で分離された液分は、不図示の浄化槽に送られる。浄化槽は、いわゆる家庭用の浄化槽であり、非高度処理型浄化槽とする。浄化には、微生物の働きで汚水の浄化に非高度処理型浄化槽を用いることで、再資源化に係るコストを低減することが出来る。浄化槽に貯まる汚泥は、第1固形分と同様、土壌改良材として緑農地に還元すると好適である。
[乾燥工程]
乾燥工程S50では、第3混合物及び第4混合物を乾燥器60に投入して乾燥させる。本実施形態では、上述したRPFをボイラー80で燃焼させて発生させた80℃以上の温風を用いて、第3混合物及び第4混合物を乾燥させる。すなわち、乾燥工程S50は、上述した殺菌・消毒工程S20でもあり、上述した第3のタイミングで行われる殺菌・消毒工程S20に相当する。これにより、第3混合物及び第4混合物は、乾燥と同時に殺菌・消毒される。
[成形工程]
成形工程S60では、乾燥された第3混合物(パルプ等)と第4混合物(廃プラスチック)の少なくとも一方を、プレス装置や金型装置等の成形機70を用いて、ペレット状に成形する。ペレットは、例えば、小さな円筒形状とする。ここで作成されるRPFの成形不良品P2又は成形良品P1は、本実施形態において再生燃料を構成する。
なお、本実施形態では、成形工程S60を行ってRPFをペレット化する場合を例に取り説明を行うが、RPFは成形せずに用いても構わない。また、成形工程S60においては、ペレット形状への成型が不完全な成型不良品が出る可能性があるが、上述した殺菌・消毒工程S20においては、このような不良品を積極的に活用する。むろん、殺菌・消毒に必要な熱エネルギーの不足分は、成形良品P1を用いてもよいし、木質の燃料等の外部から調達した燃料を用いてもよい。
このようにして成型されたペレット状のRPFは、リサイクルの初期段階で行われる殺菌・消毒工程S20においてほぼ完全に殺菌・消毒されており、仮に微量の病原菌が残存していた場合でも、乾燥工程S50を経ることにより完全に殺菌・消毒される。従って、衛生面における使用者の懸念を完全に払拭し、使用済み紙オムツTから再生されるRPFに対する使用者の心理的嫌悪感を緩和することができるため、当該RPFの普及を促進することが可能となる。
また、使用済み紙オムツTが搬入された初期段階で行う殺菌・消毒には熱エネルギーの使用を多めにし、最終製品であるRPFを成形する直前の乾燥段階で行う殺菌・消毒には熱エネルギーの使用を少なめにするという配分で熱エネルギーを使用することにより、熱エネルギーを有効活用して殺菌・消毒を行うことができる。
(2)第2の実施形態:
図4は、本実施形態に係る使用済み紙オムツのリサイクル方法の流れを説明するフローチャートであり、図5は、本実施形態に係る使用済み紙オムツのリサイクルシステムS2の一例を示した図である。
図4に示す使用済み紙オムツTのリサイクル方法は、回収工程S110、裁断工程S120、攪拌・洗浄工程S130、殺菌・洗浄工程S140、乾燥工程S150、及び成形工程S160を含んで構成される。なお、回収工程S110、裁断工程S120、攪拌・洗浄工程S130、乾燥工程S150、及び成形工程S160は、上述した第1の実施形態において説明した回収工程S10、裁断工程S30、攪拌・洗浄工程S40、乾燥工程S50、及び成形工程S60とそれぞれ同様であるため、以下では詳細な説明を省略する。
殺菌・洗浄工程S140においては、攪拌装置としてのポリマー分解槽40に、次亜塩素酸等の滅菌・殺菌剤を投入して、回収工程S110及び裁断工程S120を経て裁断された使用済み紙オムツTと一緒に攪拌する。これにより、使用済み紙オムツTが滅菌・殺菌される。なお、殺菌・洗浄工程S140は、上述した洗浄・攪拌工程S130と一緒に行ってもよく、例えば、攪拌装置としてのポリマー分解槽40に、洗浄水やポリマー分解剤としての分離助剤、滅菌・殺菌剤とともに、裁断された使用済み紙オムツTを投入して攪拌してもよい。これにより、使用済み紙オムツTから汚物が滅菌・殺菌され、汚物が洗い落とされる。
その後、乾燥工程S150及び成形工程S160を経て成型されたペレット状のRPFは、リサイクルの途中段階で行われる殺菌・洗浄工程S140において殺菌・消毒されており、仮に病原菌が残存していた場合でも、乾燥工程S150を経ることにより完全に殺菌・消毒される。従って、衛生面における使用者の懸念を完全に払拭し、使用済み紙オムツTから再生されるRPFに対する使用者の心理的嫌悪感を緩和することができるため、当該RPFの普及を促進することが可能となる。
また、使用済み紙オムツTのリサイクルの途中段階で行う1回目の殺菌・消毒に滅菌・殺菌剤という薬品を用いるため、使用済み紙オムツTの内奥部まで薬品を浸透させて殺菌・消毒することができる。これにより、使用済み紙オムツTのリサイクル方法の早い段階でより確実な殺菌・消毒が行われ、最終製品であるRPFを整形する直前の乾燥段階で行う2回目の殺菌・消毒に用いる熱エネルギーの使用を少なめにすることができる。よって、使用済み紙オムツTの殺菌・消毒に用いる熱エネルギー(再生されたRPF)の総量を抑制することができる。
(3)まとめ:
以上説明したように、本実施形態に係る使用済み紙オムツTのリサイクルシステムS1では、使用済み紙オムツTから再生した再生燃料を燃焼して生成した熱エネルギーを利用して再生前の使用済み紙オムツTを殺菌・消毒する。
このように、再生前の使用済み紙オムツTの搬入段階で熱エネルギーを用いて殺菌・消毒することにより、再生されるRPFの衛生性が格段に向上する。しかも、使用済み紙オムツTの搬入段階で殺菌・消毒するため、使用済み紙オムツTに付着する可能性のある人糞に含まれうる病原菌の拡散が防止され、リサイクルシステム全体の衛生性を向上することができる。また、殺菌・消毒に使用する熱エネルギーを使用済み紙オムツTから再生された再生燃料を用いて発生させているため、環境負荷が低く、リサイクルコストの上昇を抑制することができる。
また、再生燃料を燃焼した熱エネルギーを用いて生成した蒸気で、再生前の使用済み紙オムツTを殺菌・消毒している。
このように、蒸気を用いて使用済み紙オムツTを殺菌・消毒することにより、熱エネルギーの他の態様(例えば、温風や熱水)に比べて高い熱エネルギーを使用済み紙オムツTに加えることが可能であり、しかも、蒸気は使用済み紙オムツTの深奥まで熱エネルギーを到達させることができる態様であるため、非常に信頼性の高い殺菌・消毒を実現可能である。また、使用済み紙オムツTから再生されるRPFの衛生性が格段に向上し、使用者の心理的嫌悪感を緩和することができる。
また、本実施形態に係る使用済み紙オムツTのリサイクルシステムS1,S2では、使用済み紙オムツTから再生した再生燃料を燃焼して生成した熱エネルギーを利用して使用済み紙オムツTから再生した再生燃料を殺菌・消毒する。
このように、熱エネルギーを用いて再生した再生燃料を殺菌・消毒するため、再生される再生燃料の衛生性が格段に向上する。しかも、殺菌・消毒に使用する熱エネルギーを、使用済み紙オムツTから再生された再生燃料を用いて発生させているため、環境負荷が低く、リサイクルコストの上昇を抑制することができる。また、製品として出荷する直前の段階で再生燃料を殺菌・消毒しているため、使用者の衛生性に対する懸念や心理的嫌悪感を、格段に緩和することができる。
また、再生燃料を燃焼した熱エネルギーを用いて生成した温風で、使用済み紙オムツTから再生した再生燃料を殺菌・消毒している。
このように、温風を用いて使用済み紙オムツTから再生された再生燃料を殺菌・消毒しているため、熱エネルギーの他の態様(例えば、蒸気や熱水)に比べて少ない熱エネルギーで消毒・殺菌を行うことが出来る。しかも、温風は再生燃料に水分を与えないため、成形後の再生燃料を殺菌・消毒する場合等に、成形形状を損なうおそれが極めて低い。また、再生燃料を湿気らせることが無いため、製品である再生燃料に付着した微量の雑菌が再繁殖する可能性も抑制できる。このため、使用済み紙オムツTから再生されるRPFの衛生性が格段に向上し、使用者の心理的嫌悪感を緩和することができる。
また、前記熱エネルギーは、再生燃料を燃焼する燃焼器にて生成され、この燃焼器は、この燃焼器の内部で発生した熱エネルギーを燃焼器の外部に伝達する熱交換器を有し、上述した温風は、燃焼器の外部に伝達された熱エネルギーにて加熱された燃焼器外部の空気としてある。
このように、再生燃料を殺菌・消毒するための温風を、再生燃料の燃焼空気が混入しにくい外部の空気を加熱して発生させている。従って、殺菌・消毒に用いる空気が、再生燃料の燃焼空気から隔離され、使用者の心理的嫌悪感を緩和することができる。しかも、殺菌・消毒用の熱エネルギーを発生させる再生燃料の燃焼空気が、殺菌・消毒対象である製品となる再生燃料に接触・付着しないため、ボイラーの腐食やダイオキシンの発生の要因なる塩素等の製品への付着が回避される。また、アンモニア等の臭気も抑制できる。
また、再生燃料を所定の形状に成形する成形手段を更に有し、前記殺菌・消毒に用いる熱エネルギー生成のために燃焼する再生燃料は、前記成形手段において発生する成形不良品P2としてある。
このように、再生燃料を成形する成形手段において所定形状(円筒形などのペレット形状)に成形されなかった成形不良品P2を殺菌・消毒用の熱エネルギーの発生に使用しているため、殺菌・洗浄に係る追加コストを抑制しつつ、再生燃料の衛生性を向上させ、使用者の心理的嫌悪感を緩和することができる。
また、本実施形態に係る使用済み紙オムツTのリサイクルシステムS1では、使用済み紙オムツTから再生した再生燃料を燃焼して熱エネルギーを生成する燃焼器を備え、再生前の使用済み紙オムツTと、使用済み紙オムツTから再生した再生燃料とを、再生した再生燃料を燃焼して生成した熱エネルギーを用いて殺菌・消毒し、再生前の使用済み紙オムツTの殺菌・消毒に用いる熱エネルギーを、使用済み紙オムツTから再生した再生燃料の殺菌・消毒に用いる熱エネルギーよりも大きくしてある。
このように、リサイクルの初期段階で高度な殺菌・洗浄を行いつつ、製品出荷前の段階で再度の殺菌・洗浄を行うことで、より確実な殺菌・洗浄を実現している。しかも、初期段階で行う殺菌・洗浄を重視して多目の熱エネルギーを用いて殺菌・洗浄を行っているため、リサイクルシステム全体として衛生性が向上し、製品出荷前の段階で行う殺菌・洗浄に用いる熱エネルギーの量を少なくすることができる。これにより、殺菌・洗浄に要する熱エネルギーをトータルで抑えることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。また,本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
10…搬送手段、20…貯留部、30…裁断機、40…ポリマー分解槽、50…脱水装置、60…乾燥器、70…成形機、70…ボイラー、80…ボイラー、D1…外装材、D2…内部表面材、D3…吸収紙、D4…綿状パルプ、D5…高分子吸水ポリマー、P1…成形良品、P2…成形不良品、S1,S2…リサイクルシステム、S10…回収工程、S20…殺菌・消毒工程、S30…裁断工程、S40…攪拌・洗浄工程、S50…乾燥工程、S60…成形工程、S110…回収工程、S120…裁断工程、S130…攪拌・洗浄工程、S140…殺菌・洗浄工程、S150…乾燥工程、S160…成形工程、T…使用済み紙オムツ

Claims (9)

  1. 使用済み紙オムツのリサイクルシステムであって、
    使用済み紙オムツから再生した再生燃料を燃焼して生成した熱エネルギーを利用して再生前の使用済み紙オムツを殺菌・消毒することを特徴とする使用済み紙オムツのリサイクルシステム。
  2. 前記再生燃料を燃焼した熱エネルギーを用いて生成した蒸気で、前記再生前の使用済み紙オムツを殺菌・消毒することを特徴とする請求項1に記載の使用済み紙オムツのリサイクルシステム。
  3. 使用済み紙オムツのリサイクルシステムであって、
    使用済み紙オムツから再生した再生燃料を燃焼して生成した熱エネルギーを利用して前記使用済み紙オムツから再生した再生燃料を殺菌・消毒することを特徴とする使用済み紙オムツのリサイクルシステム。
  4. 前記再生燃料を燃焼した熱エネルギーを用いて生成した温風で、前記使用済み紙オムツから再生した再生燃料を殺菌・消毒することを特徴とする請求項3に記載の使用済み紙オムツのリサイクルシステム。
  5. 前記熱エネルギーは、前記再生燃料を燃焼する燃焼器にて生成され、
    前記燃焼器は、前記燃焼器の内部で発生した熱エネルギーを前記燃焼器の外部に伝達する熱交換器を有し、
    前記温風は、前記燃焼器の外部に伝達された熱エネルギーにて加熱された前記燃焼器外部の空気であることを特徴とする請求項4に記載の使用済み紙オムツのリサイクルシステム。
  6. 前記再生燃料を所定の形状に成形する成形手段を更に有し、
    前記殺菌・消毒に用いる熱エネルギー生成のために燃焼する再生燃料は、前記成形手段において発生する成形不良品であることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の使用済み紙オムツのリサイクルシステム。
  7. 使用済み紙オムツのリサイクルシステムであって、
    使用済み紙オムツから再生した再生燃料を燃焼して熱エネルギーを生成する燃焼器を備え、
    再生前の使用済み紙オムツと、前記使用済み紙オムツから再生した再生燃料とを、前記熱エネルギーを用いて殺菌・消毒し、
    再生前の使用済み紙オムツの殺菌・消毒に用いる熱エネルギーは、前記使用済み紙オムツから再生した再生燃料の殺菌・消毒に用いる熱エネルギーよりも大きいことを特徴とする使用済み紙オムツのリサイクルシステム。
  8. 使用済み紙オムツのリサイクル方法であって、
    使用済み紙オムツから再生した再生燃料を燃焼して生成した熱エネルギーを利用して再生前の使用済み紙オムツを殺菌・消毒することを特徴とする使用済み紙オムツのリサイクル方法。
  9. 使用済み紙オムツのリサイクル方法であって、
    使用済み紙オムツから再生した再生燃料を燃焼して生成した熱エネルギーを利用して前記使用済み紙オムツから再生した再生燃料を殺菌・消毒することを特徴とする、使用済み紙オムツのリサイクル方法。
JP2013210833A 2013-10-08 2013-10-08 使用済み紙オムツのリサイクルシステム Pending JP2015073666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013210833A JP2015073666A (ja) 2013-10-08 2013-10-08 使用済み紙オムツのリサイクルシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013210833A JP2015073666A (ja) 2013-10-08 2013-10-08 使用済み紙オムツのリサイクルシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015073666A true JP2015073666A (ja) 2015-04-20

Family

ID=52999004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013210833A Pending JP2015073666A (ja) 2013-10-08 2013-10-08 使用済み紙オムツのリサイクルシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015073666A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019536606A (ja) * 2016-09-28 2019-12-19 ファター エス.ピー.エー. 使用済みの吸収性衛生製品からプラスチックおよびセルロースを分離するための方法および装置
JP2021020142A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 株式会社そうぎょう 吸収体処理方法、吸収体破砕方法、吸収体脱水方法、吸収体処理装置、吸収体破砕装置、吸収体脱水装置
JP7150377B1 (ja) 2022-03-28 2022-10-11 株式会社サムズ 使用済み衛生用品の収集・処理ステーション

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5958094A (ja) * 1982-09-27 1984-04-03 Ishigaki Kiko Kk 下水汚泥を用いた固形燃料とその製造方法
JPH08332469A (ja) * 1995-06-08 1996-12-17 Plando Kenkyusho:Kk サーマルサイクル・環境保全型複合システムによる小型都市ごみ処理設備
JP2004359875A (ja) * 2003-06-06 2004-12-24 Mec:Kk 医療関係廃棄物を固形燃料化する方法及びそのプラント
JP2006289154A (ja) * 2005-04-05 2006-10-26 Care-Root Service Co Ltd 使用済み紙おむつの再利用処理システム
WO2006134941A1 (ja) * 2005-06-14 2006-12-21 Super Faiths Inc. 使用済み紙おむつの再生利用システム及び再生利用方法
JP2008231146A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Ekotekku Kk 感染性廃棄物の処理物再生方法及び再生装置
WO2010137378A1 (ja) * 2009-05-26 2010-12-02 株式会社スーパー・フェイズ 使用済み紙おむつ等の使用済み紙衛生用品からペレット状の固形燃料を生成する固形燃料生成設備

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5958094A (ja) * 1982-09-27 1984-04-03 Ishigaki Kiko Kk 下水汚泥を用いた固形燃料とその製造方法
JPH08332469A (ja) * 1995-06-08 1996-12-17 Plando Kenkyusho:Kk サーマルサイクル・環境保全型複合システムによる小型都市ごみ処理設備
JP2004359875A (ja) * 2003-06-06 2004-12-24 Mec:Kk 医療関係廃棄物を固形燃料化する方法及びそのプラント
JP2006289154A (ja) * 2005-04-05 2006-10-26 Care-Root Service Co Ltd 使用済み紙おむつの再利用処理システム
WO2006134941A1 (ja) * 2005-06-14 2006-12-21 Super Faiths Inc. 使用済み紙おむつの再生利用システム及び再生利用方法
JP2008231146A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Ekotekku Kk 感染性廃棄物の処理物再生方法及び再生装置
WO2010137378A1 (ja) * 2009-05-26 2010-12-02 株式会社スーパー・フェイズ 使用済み紙おむつ等の使用済み紙衛生用品からペレット状の固形燃料を生成する固形燃料生成設備

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019536606A (ja) * 2016-09-28 2019-12-19 ファター エス.ピー.エー. 使用済みの吸収性衛生製品からプラスチックおよびセルロースを分離するための方法および装置
JP2021020142A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 株式会社そうぎょう 吸収体処理方法、吸収体破砕方法、吸収体脱水方法、吸収体処理装置、吸収体破砕装置、吸収体脱水装置
JP7150377B1 (ja) 2022-03-28 2022-10-11 株式会社サムズ 使用済み衛生用品の収集・処理ステーション
JP2023144785A (ja) * 2022-03-28 2023-10-11 株式会社サムズ 使用済み衛生用品の収集・処理ステーション
JP2023145308A (ja) * 2022-03-28 2023-10-11 株式会社サムズ 使用済み衛生用品の収集・処理ステーション
JP7372701B2 (ja) 2022-03-28 2023-11-01 株式会社サムズ 使用済み衛生用品の収集・処理ステーション

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3238840B1 (en) Method for recycling used absorbent article
JP5483147B2 (ja) 汚れが付着している衛生用品からのその素材の回収方法
JP5676844B2 (ja) 使用済み紙オムツの処理方法
JP7116932B2 (ja) 段ボール原料の製造方法
JP2018089579A (ja) 使用済み吸収性物品のリサイクル方法
JP2008231146A (ja) 感染性廃棄物の処理物再生方法及び再生装置
WO2016103985A1 (ja) 使用済み吸収性物品のリサイクル方法
JP2015073666A (ja) 使用済み紙オムツのリサイクルシステム
JP7569551B2 (ja) 廃棄物の処理プラント
WO2021075148A1 (ja) 使用済み衛生用品を用いたバイオガスの製造方法
KR20130124429A (ko) 축산분뇨를 이용한 고형연료화장치
JP3840383B2 (ja) 汚れが付着している衛生用品からのその素材の回収方法
KR20190032409A (ko) 사용 완료 흡수성 물품으로부터 펄프 섬유를 회수하는 방법
KR101919595B1 (ko) 가축 및 동물의 살처분된 원료를 이용한 자원 재활용시스템
JP7055164B2 (ja) 使用済み吸収性物品のリサイクル方法
DE102007051403A1 (de) Verfahren zur Versorgung von Einrichtungen, beispielsweise Privathaushalten, Krankenhäusern, Pflegeheimen oder Altenheimen mit Windeln
JP4491515B2 (ja) 汚れが付着している衛生用品からのその素材の回収方法
JP4045316B2 (ja) 使用済み紙おむつ処理装置及び発酵処理装置
JP5717715B2 (ja) 使用済み紙オムツの処理方法
JP2022101095A (ja) 有機性廃棄物のメタン発酵システム
KR19990083953A (ko) 생활쓰레기 및 동물사체의 메탄가스화 방법 및 장치
JP2023046633A (ja) 使用済み衛生用品の処理システム及び処理方法
JP4231801B2 (ja) ポリ乳酸系生分解性プラスチックの可溶化方法
CN205796108U (zh) 一种生活或医疗废弃物的处理系统
JP2004042038A (ja) 汚れが付着している衛生用品からのその素材の回収方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170613

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171205