以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[外観構造の説明]
本発明の実施形態に係るスロットマシン10の外観を図1に示す。図1は、スロットマシン10の正面図であり、同図において、スロットマシン10の筐体の前面部には、フロントパネル20が設けられている。このフロントパネル20の略中央には、表示窓22が形成されており、スロットマシン10の内部に回転自在に設けられている3個のリール40L,40C及び40Rの各外周面には、後に図2を参照して説明する複数種類の図柄が印刷されている。リール40L,40C及び40Rは、各回転軸が、水平方向の同一直線上に並ぶように設けられ、各リールの形状はリング状になっており、その外周面には20個の図柄が等間隔で印刷された帯状のリールテープが貼り付けられている。そして、表示窓22からは、リール40L,40C及び40Rが停止しているときに、各リールに印刷された20個の図柄のうち、各リールの回転方向に沿って連続する3つの図柄が視認可能となっている。すなわち、表示窓22には、3[図柄]×3[リール]=合計9つの図柄が停止表示される。ここで、リール40L,40C及び40Rが停止しているときに表示される連続する3つの図柄の各停止表示位置のうち、最も上側を上段U、中央を中段M、最も下側を下段Lという。
また、表示窓22には、リール40L,40C及び40Rの各中段Mを横切る1本の入賞ラインLが定められている。この入賞ラインLは、予め定められた複数種類の役(後述する)に対応する図柄組合せが、停止表示されたか否かを判定する際の基準となるラインである。すなわち、リール40L,40C及び40Rが停止したときに、入賞ラインLが通過する停止表示位置(各リールの中段M)に停止表示された3つの図柄からなる組合せが、いずれかの役に対応していればその役が入賞したことになる。なお、以下では、単に「図柄組合せが停止表示された」または「図柄組合せが揃った」と記載されている場合は、その図柄組合せが入賞ラインLに沿って停止表示されたことを意味する。
フロントパネル20には、表示窓22の他に、単位遊技に関する各種情報を遊技者へ知らせるための各種ランプおよび表示器が設けられている。表示窓22の下側には、図1中、左から順に、ベット数(賭け枚数)表示ランプ26a,26b,26c、クレジット数表示器27、および、獲得枚数表示器28が設けられている。ベット数表示ランプ26a,26b,26cは、1回の遊技に投入されるメダルの枚数を表示するものである。すなわち、1枚のメダルが投入されるとベット数表示ランプ26aのみが点灯し、2枚のメダルが投入されるとベット数表示ランプ26aおよび26bが点灯し、3枚のメダルが投入されるとベット数表示ランプ26a,26b,26cが点灯する。
ここで、スロットマシン10で単位遊技を行うために投入するメダルは遊技媒体の一種であり、遊技媒体は、メダルに限らず、遊技球(いわゆるパチンコ球)や、磁気カード、非接触式ICカードまたはICチップを内蔵したコインなどの記録媒体に記録された、単位遊技を行うことができる価値情報であってもよい。スロットマシン10では、3枚のメダルが投入されると1回の単位遊技が可能となり、入賞ラインLが有効ラインとされる。クレジット数表示器27(貯留数表示手段)は、2桁の7セグメント表示器からなり、スロットマシン10にクレジット(貯留)されている(より具体的には、後述する主制御回路100内のRAMに記憶されている)メダルの枚数を表示する。獲得枚数表示器28(付与数表示手段)は、2桁の7セグメント表示器からなり、スロットマシン10において単位遊技の結果に応じて遊技者へ払い出されるメダルの枚数を表示する。
上述したフロントパネル20の下側には、スロットマシン10の全幅に亘って概略水平に形成され、紙面から手前方向に突出した操作パネル部30が設けられている。操作パネル部30の上面右側には、スロットマシン10へメダルを投入するためのメダル投入口32が設けられている。このメダル投入口32の内部には、メダル投入口32から投入されたメダルを検出すると、後述する主制御回路100へメダル検出信号を出力する通過センサが設けられている。これにより、主制御回路100においてメダル検出信号の出力回数を計数することで、投入されたメダルの枚数を認識することができる。
また、操作パネル部30の上面左側には、クレジットされているメダルをスロットマシン10へ投入することができる1−ベットスイッチ34および最大ベットスイッチ35が設けられている。1−ベットスイッチ34は、1回操作されるごとにクレジットされているメダルのうち1枚だけを遊技の賭けの対象としてスロットマシン10へ投入するためのスイッチである。最大ベットスイッチ35は、クレジットされているメダルのうち、現在の単位遊技において投入が許容される最大枚数(規定枚数)のメダルを、遊技の賭けの対象としてスロットマシン10へ投入するためのスイッチである。なお、スロットマシン10においては、後述するMB遊技における規定枚数は2枚であり、MB遊技ではない遊技(通常遊技)における規定枚数は3枚である。
さらに、メダル投入口32と、最大ベットスイッチ35との間には、遊技者がスロットマシン10へ情報を入力するための方向ボタンスイッチ38および決定ボタンスイッチ39が設けられている。方向ボタンスイッチ38は、図1(b)の平面図によって示すように、上方向を指示する上方向スイッチ38U、右方向を指示する右方向スイッチ38R、下方向を指示する下方向スイッチ38D、および左方向を指示する左方向スイッチ38Lの、4つのボタンスイッチによって構成されている。決定ボタンスイッチ39は、光が透過する部材で形成され、その内部にはLEDなどの光源が設けられている。また、決定ボタンスイッチ39の上面(操作面)には“PUSH”の文字が印刷されている。
メダル投入口32から、または、各種ベットスイッチ34,35を操作することにより、スロットマシン10に3枚のメダルを投入すると、メダルが投入されるごとにベット数表示ランプ26a,26b,26cが順次点灯していく。また、後述する主制御回路100のRAM(貯留手段に相当)に記憶されているクレジット数から、投入されたメダルの枚数が減算されるとともに、クレジット数表示器27に表示されている値も減算される。規定枚数のメダルが投入された状態で、さらにメダル投入口32からメダルが投入された場合は、当該投入されたメダルの枚数が、主制御回路100のRAMに記憶されているクレジット数に加算されるとともに、クレジット数表示器27に表示されている値に加算される。
操作パネル部30の正面左側には、スタートスイッチ36が傾動可能に設けられている。スタートスイッチ36は、遊技者がスロットマシン10に規定枚数のメダルが投入されると操作が有効となる。なお、単位遊技で後述する再遊技役が入賞したときは、メダルが投入されなくても、ベット数表示ランプ26a,26b,26cが規定枚数分だけ点灯し、次の単位遊技を行うためのスタートスイッチ36の操作が有効となる。この状態で遊技者がスタートスイッチ36を傾動操作すると、前述した3つのリール40L,40C及び40Rが一斉に回転を開始する。これにより、リール40L,40C及び40Rの各外周面に印刷された図柄は、表示窓22において上から下へと移動(スクロール)表示される。
操作パネル部30の正面中央部には、3つのストップスイッチ37L,37C及び37Rが設けられている。ここで、ストップスイッチ37L,37C及び37Rは、いわゆる自照式の押しボタンスイッチであり、押しボタンの部分が発光するとともに、その発光色が変化し得る構造になっている。左ストップスイッチ37Lは左リール40Lに対応し、中ストップスイッチ37Cは中リール40Cに対応し、右ストップスイッチ37Rは右リール40Rに対応している。ストップスイッチ37L,37C及び37Rは、3つのリール40L,40C及び40Rの回転速度が所定の定常回転速度(例えば、80回転/分。単に定速ともいう。)に達したときに、遊技者による操作が有効となる。ここで、各ストップスイッチの操作が無効になっているときは、各ストップスイッチの押しボタン部分が赤く発光し、定常回転速度に達して操作が有効になると青い発光色に変化する。
そして、遊技者が左ストップスイッチ37Lを押動操作したときには、左リール40Lのリール停止制御が行われ、中ストップスイッチ37Cを押動操作したときには、中リール40Cのリール停止制御が行われ、右ストップスイッチ37Rを押動操作したときには、右リール40Rのリール停止制御が行われる。なお、以下では、全リールが回転を介してから最初のストップスイッチの操作を第1停止操作ともいい、2番目の操作を第2停止操作ともいい、最後の操作を第3停止操作ともいう。3つのリール40L、40C及び40Rが停止するときは、各リールの外周面に描かれている図柄のうち、連続するいずれか3つの図柄の各中心位置と、表示窓22内の上段U、中段M、および、下段Lの各中央位置とが、一致するように停止制御される。ここで、図柄の中心と、停止表示位置の中央とが一致する位置を定位置といい、スロットマシン10がリールを停止させるときは、リールの各図柄が必ず定位置で停止するようなリール停止制御が行われる。
操作パネル部30の左側には、精算スイッチ33が設けられており、メダル投入の受付期間内に操作されると、クレジットされていたメダルがすべて払い戻され、クレジット数表示器27に表示されている値が「0」になる。ここで、メダル投入の受付期間は、例えば、全てのリールが停止してから(メダルが払い出される場合は、メダルの払い出しが終了してから)、規定枚数のメダルが投入されてスタートスイッチ36の操作が有効となるまでの間とする。
操作パネル部30の下側には、スロットマシン10の機種名やモチーフとして採用されたキャラクタなどが描かれた下部パネル50が配設されている。下部パネル50の下方略中央には、遊技者に対してメダルを払い出すためのメダル払出口60が設けられている。例えば、リール40L、40C及び40Rが停止したときに、入賞ラインLに沿って停止表示された3つの図柄の組合せが小役に対応していた場合、スロットマシン10の内部に設置されたメダル払出装置が作動してその小役に対応した枚数のメダルが払い出される。また、メダルがクレジットされている状態で精算スイッチ33が操作されると、クレジットされていたメダルが払い出される。そして、払い出されたメダルは、メダル払出口60から排出されて受け皿61に貯留される。メダル払出口60の右側および左側には、各々、スロットマシン10内部に収納されたスピーカ64R,64L(後述する)から発せられた音を外部へ通すための透音孔62R,62Lが設けられている。
フロントパネル20の上方には、液晶ディスプレイパネルから構成される表示装置70が設けられている。なお、表示装置70は、上述した液晶ディスプレイパネルに限られず、画像情報や文字情報を遊技者が遊技中に視認し得る装置であれば、その他あらゆる画像表示装置を用いることが可能である。この表示装置70は、遊技履歴を表示したり、単位遊技中に表示される演出画像、役抽選の結果やストップスイッチの操作態様を報知するための演出画像、単位遊技の進行(メダル投入→スタートスイッチ36の操作→リールの回転→ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作→全リール回転停止)に応じた演出画像等を表示したりすることができる。表示装置70の上方には、リール40L,40C,40Rが停止し、何らかの役が入賞した場合、入賞した役に応じたパターンで点滅する上部演出ランプ72が設けられている。
[リール図柄の説明]
次に、図2を参照して、リール40L、40C及び40Rの各外周面に貼り付けられるリールテープに印刷された図柄の配列について説明する。図2(a)に示すように、リール40L、40C及び40Rの各外周面には20個の図柄が印刷されているが、各図柄は、リールテープの長手方向において、20等分に区画された各図柄領域に1つの図柄が印刷されている。また、各図柄領域に表示される図柄の種類は、図2(b)に示すように、7種類あり、各種類に応じて種別コード(図示略)が予め定められている。スロットマシン10における図柄の種類には、数字の7を赤色および白色で表した「赤セブン」図柄および「白セブン」図柄、“BAR”と標記された「バー」図柄、頭蓋骨をモチーフとした「ドクロ」図柄、緑色のスイカをモチーフとした「スイカ」図柄、黄色のベルをモチーフとした「ベル」図柄、赤いサクランボをモチーフとした「チェリーA」図柄、「チェリーA」図柄と葉っぱの向きが異なっている「チェリーB」図柄、水色のプラムをモチーフとした「リプレイ」図柄、大木を薄いグレーの目立たない色で表した「樹木」図柄がある。
また、リール40L、40C及び40Rの各々に貼り付けられるリールテープの各図柄領域には、図2(a)に示すように「0」〜「19」の図柄番号が予め定められており、各図柄番号に対応する図柄の種別コードが、主制御回路100のROMに記憶されている。各リールの図柄番号および対応する種別コードは、スロットマシン10が、表示窓22の各停止表示位置(上段U、中段M、下段L)に表示された図柄を認識し、後述するリール停止制御を行う際に参照される。以下では、図柄番号および種別コードをまとめて図柄識別情報という。図2(a)に示す各リールテープは、図柄番号「0」と「1」の間を切り離して展開した状態を示し、各リールテープをリール40L、40C及び40Rの外周面に貼り付けたときは、図柄番号「0」と「1」の図柄が連続することになる。
また、リール40L、40C及び40Rが回転すると、表示窓22内に表示される各リールの3つの図柄は、連続する3つの図柄番号の値が増加する方向にスクロール表示されることになる。たとえば、表示窓22の下段Lから上段Uに向かって、図柄番号「1」,「2」,「3」の図柄が表示されていた場合、それ以降、表示される図柄は、図柄番号「2」,「3」,「4」→図柄番号「3」,「4」,「5」→図柄番号「4」,「5」,「6」→……と変化する。そして、図柄番号「18」,「19」,「0」が表示されると、引き続き、図柄番号図柄番号「19」,「0」,「1」→図柄番号「0」,「1」,「2」→図柄番号「1」,「2」,「3」→……と変化していき、以下、リールが停止するまで図柄番号「0」から「19」のうち連続する3つの図柄が循環的にスクロール表示される。
[制御回路の説明]
次に、図3に示す機能ブロック図を参照して、スロットマシン10の制御を行う制御回路について説明する。スロットマシン10の制御回路は、主制御回路100と副制御回路200とによって構成されている。主制御回路100は、遊技者の操作に基づいて遊技を行うための制御を行い、副制御回路200は、主制御回路100から送信された情報に基づいて遊技に伴って実行される演出の制御を行っている。なお、主制御回路100と副制御回路200との間の情報伝達は、主制御回路100から副制御回路200への一方向に限られており、副制御回路200から主制御回路100に対して何らかの情報が直接送信されることはない。
≪主制御回路の説明≫
<主制御回路およびその周辺のハードウェア構成>
主制御回路100は、CPU、ROM、RAM、および、外部と信号のやり取りを行うためのI/Oポートに加え、疑似乱数を発生するための乱数発生器や、CPUなどが作動するためのクロック信号や割込信号を発生するクロック発生回路なども含んで構成されている。乱数発生器は0〜65535の数値範囲で疑似乱数を発生している。主制御回路100には、操作手段300と、遊技情報表示手段400と、モータ駆動回路44と、インデックスセンサ46と、ホッパー駆動回路80およびメダル払出装置82と、外部集中端子基板84とが電気的に接続されている。
操作手段300は、図1に示したスタートスイッチ36を含む回転指示手段310と、3つのストップスイッチ37L、37C及び37Rを含む停止指示手段320と、1−ベットスイッチ34および最大ベットスイッチ35を含む投入指示手段330と、精算スイッチ33とによって構成されている。また、遊技情報表示手段400は、図1に示したベット数表示ランプ26a〜26cと、クレジット数表示器27と、獲得枚数表示器28とによって構成されている。
モータ駆動回路44は、主制御回路100から出力される励磁信号に従って、各リール用のステッピングモータ42L,42C,42Rを個々に駆動し、対応するリールを回転または停止させる。インデックスセンサ46L,46C,46Rは、リール40L,40C,40Rに各々対応して設けられており、対応するリールの基準位置に設けられているインデックスを検出すると、主制御回路100に対して基準位置信号を出力する。これにより主制御回路100は、当該基準位置から計数を開始したステッピングモータのステップ数に基づいて、リールの回転位置(換言すると、表示窓22に表示されている図柄)を認識している。ホッパー駆動回路80は、メダルを払い出す際に主制御回路100から出力される駆動信号に従って、メダル払出装置82を駆動する。また、メダル払出装置82は、メダルを1枚払い出すごとに払出信号を主制御回路100に対して出力し、主制御回路100は、当該払出信号をカウントすることで、メダル払出装置82から払い出すメダルの枚数を制御する。
外部集中端子基板84は、スロットマシン10が現在行われている遊技に関する情報を外部へ出力する際に、それらの情報を中継する基板である。これにより、スロットマシン10が、例えばスロットマシン10に対応して別途設置されている遊技情報表示装置や、遊技場に設置され、各遊技機の遊技状態や出玉などを管理するいわゆるホールコンピュータへ情報を送信する場合は、この外部集中端子基板84を介して行われる。ここで、スロットマシン10から外部へ送信される情報としては、単位遊技が行われる際にスロットマシン10へメダルが投入されたことを示す投入信号(IN信号)、単位遊技の結果、遊技者にメダルが払い出されたことを示す払出信号(OUT信号)、遊技状態が「MB遊技」になったことを示す信号(MB発生信号)、再遊技役が入賞したことを示す信号(RP発生信号)、スロットマシン10に異常が発生したことを示す信号(異常発生信号)、スタートスイッチ36が操作されたことを示す信号(スタート信号)、および、後述するART遊技が行われていることを示す信号(ART信号)を出力する。
<主制御回路の機能ブロック>
次に、主制御回路100の機能ブロックについて説明する。主制御回路100は、抽選手段110と、リール制御手段120と、入賞判定手段130と、遊技状態制御手段140と、入賞処理手段150と、外部信号出力手段160と、を含んでいる。なお、以下に説明する各手段の機能は、主制御回路100を構成するROMに記憶された制御プログラムを、CPUによって実行することで実現されるものとする。
<抽選手段の説明>
抽選手段110は、遊技に関する各種抽選を行うものであり、役抽選手段112と、フリーズ演出抽選手段114とを含んでいる。
(役抽選手段の説明)
役抽選手段112は、遊技者によるスタートスイッチ36の操作に応じて、主制御回路100が有する乱数発生器によって発生された疑似乱数をサンプリングし、当該サンプリングした疑似乱数に基づいて、予め定められた役のうちいずれか1つまたは複数の役を、当選した役(当選役)とするか否かを定めるものである。スロットマシン10では、予め定められている役として、小役1〜31(図4参照)と、MB役および再遊技役1〜15(図5参照)との47種類があり、各々の役には、図4および図5に示す各図柄組合せが対応付けられている。
ここで、1つのリールについて複数の図柄が図示されているものは、そのいずれかの図柄が入賞ラインL上に停止すればよいことを示している。例えば、図4に示す小役03の図柄組合せでは、右リールの欄に「赤7」図柄と「白7」図柄が図示されているが、入賞ラインL上に停止表示された左リールの図柄が「リプレイ」図柄、中リールの図柄が「白7」図柄であれば、右リールの図柄は「赤7」図柄または「白7」図柄のいずれでもよいことを示している。換言すると、小役03に対応する図柄組合せは左リールから順に「リプレイ−白7−赤7」と、「リプレイ−白7−白7」との2種類の図柄組合せが対応していることを意味する。また、図4において、小役29の図柄組合せのうち中リールと右リールの図柄として「ANY」と示されているが、これは、任意の図柄でよいことを意味している。すなわち小役29は、左リール40Lの「チェリーA」図柄が中段Mに停止すれば、中リール40Cおよび右リール40Rが回転中であっても入賞が確定することになる。
図4に示した各小役は、入賞すると予め定められていた枚数のメダルが払い出されることになる。入賞時に払い出されるメダルの枚数は、小役01は10枚、小役02は3枚、小役03〜小役28は1枚、小役29〜小役31は4枚となっている。図5に示した各再遊技役は、入賞すると次の単位遊技に限ってメダルを投入することなく再び単位遊技(再遊技またはリプレイともいう)を行うことができる役である。
図5に示したMB役は、入賞すると次の単位遊技からMB遊技が開始される。MB遊技中は、役抽選の結果に関わらず全ての小役が当選状態とされるが、いずれかの小役が入賞したときに払い出されるメダルの枚数は、MB遊技中でない単位遊技(以下、通常遊技という)とは異なっている。すなわち、MB遊技中に払い出されるメダルの枚数は、小役01〜小役31のいずれが入賞しても、一律に2枚と定められている。また、MB遊技中は全ての小役が当選状態とされるため、いずれの小役も入賞し得る状態となるが、リール停止制御によって必ず小役01の図柄組合せが入賞ラインLに停止表示されるようになっている。なお、上述したMB役および再遊技役は、小役と異なり、それぞれの役が入賞したことによるメダルの払い出しは無い。
役抽選手段112は、通常遊技中において、上述した小役01〜小役31、再遊技役01〜15およびMB役のいずれかを役抽選によって当選役に決定するものであるが、1つの役が単独で当選役になる場合と、複数の役が当選役となる場合とがある。ここで、小役または再遊技役が当選役に定められた場合は、その状態は単位遊技が終了すると解消されるが、MB役は、一旦当選役に定められると、その状態はMB役が入賞するまで維持される。この当選役に定められた状態が維持されている状態を「内部中」または「ボーナス持越し中」ともいう。
次に、1回の役抽選でどの役が当選役となり得るのかについて、図6を参照して説明する。図6は役抽選の対象とされる1つの役、または複数の役からなる役のグループ(役群)を示している。図6に示す各役群には、(a)に示す複数の再遊技役が当選役となり得る再遊技役群A〜S(番号「1」〜「19」)と、(b)に示す1つまたは複数の小役が当選役となり得る小役群A〜W(番号「20」〜「42」)とがある。また、その他の抽選対象として、(c)に示すMB役(番号「43」)と、いずれの役も当選役としないハズレ(番号「0」)がある。
図6(a)には、番号「1」〜「19」の各再遊技役群について、図5に示した再遊技役01〜15のうち当選役とされる再遊技役に対して「○」を付している。例えば役抽選で再遊技役群Aが決定されたとすると、再遊技役01、11、15の3つの再遊技役が当選役となる。また、図6(a)に示す再遊技役群A〜Sのうち、再遊技役群B〜Sは後述するRT状態のときのみに抽選対象となり、非RT状態のときは抽選対象とはならない。換言すると、RT状態のときは再遊技役群A〜Sが抽選対象となるが、非RT状態のときは再遊技役群Aのみが抽選対象となる。
図6(b)には、番号「20」〜「42」の各小技役群について、図4に示した小役01〜31のうち当選役とされる小役が記載されている。ここで、小役群A,C,T(番号「20」,「22」,「39」)は、それぞれ小役01、小役02、小役31と、1つの小役しか当選役とならないが、便宜上、小役“群”と表記している。また、図6(a),(b)に示した再遊技役群および小役群のいずれかが決定され、複数の役が当選役に定められた場合において、いずれの役を優先的に入賞ラインL上に停止させるかについては、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序や操作タイミングによって変化させている。また、図6(a)に示した再遊技役群G〜Sのいずれかが決定された場合は、決定された再遊技役群に応じて、ART状態へ移行する期待度が異なる図柄組合せが停止表示されるようなリール停止制御が行われる。
スロットマシン10には、図7に示すように、「非RT」、「RT」、「MB遊技」という3つの役抽選状態があり、各役抽選状態における役抽選の抽選対象は、互いに異なっている。具体的には、非RT状態のときは再遊技群A、小役群A〜V、MB役およびハズレが抽選対象となる。RT状態のときは再遊技群A〜Sおよび小役群A〜Vが抽選対象となる。MB遊技状態のときは役抽選が行われず、毎遊技、小役群Wのみが決定される。次に、図6に示す各抽選対象の非RT状態とRT状態とにおける抽選確率について、図8に示す役抽選テーブルの概略図を参照して説明する。図8に示す役抽選テーブルは、主制御回路100が有する乱数発生器が発生する疑似乱数の数値範囲0〜65535に対して、各抽選対象に対して割り当てられた数値範囲を示している。また、図8(a)は非RT状態で使用される役抽選テーブルを示し、図8(b)はRT状態で使用される役抽選テーブルを示している。
この図に示すように、小役群A〜Vおよび再遊技役群Aに対して割り当てられた数値範囲は、非RT状態とRT状態とで同一であるが、これ以外の数値範囲については、非RT状態においてはMB役とハズレとが割り当てられているのに対して、RT状態においては再遊技群B〜Sが割り当てられている。これにより、非RT状態とRT状態とでは、小役群A〜Vおよび再遊技役群Aの当選確率は同じであるが、非RT状態では、再遊技役群B〜Sは抽選対象とされず、MB役とハズレが抽選対象となっている。これに対して、RT状態では再遊技役群B〜Sは抽選対象とされ、MB役とハズレは抽選対象になっていない。なお、各抽選対象に割り当てる数値範囲は適宜定めればよい。また、図8に示したRT状態における役抽選テーブルではハズレが抽選対象になっていないが、ハズレを抽選対象に含めてもよい。
図7に示した非RT状態、RT状態およびMB遊技状態のうち、スロットマシン10の電源投入直後(初期状態)は非RT状態になっており、図8(a)に示した役抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。そして、非RT状態においてMB役に当選するとRT状態へ移行して、以後、図8(b)に示した役抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。RT状態は、MB役が入賞するまで維持され、この間は、MB役と、役抽選で決定された役群を構成する役とが、当選役となる。そして、RT状態のときにMB役が入賞すると、MB遊技状態へ移行する。MB遊技状態では、役抽選は行われず、毎遊技、小役群Wに決定され、規約01〜小役31が当選役に定められる。MB遊技状態において単位遊技が繰り返し行われていく過程で、小役の入賞によって合計18枚を超えるメダルが払い出されると、MB遊技が終了して、役抽選状態が非RT状態へ移行する。このようにして、役抽選状態は、非RT状態、RT状態およびMB遊技状態を循環的に移行する。ここで、非RT状態およびRT状態は前述した通常遊技に該当する。
なお、図8(a)には非RT状態における役抽選テーブルが1つしか示していないが、この図におけるMB役の当選領域と、ハズレの領域との割合が異なる複数の役抽選テーブルを予め複数設けておき、それら複数の役抽選テーブルのうち、ユーザが所望する役抽選テーブルを選択可能にしてもよい。本実施形態では、MB役の当選領域と、ハズレの領域との割合が異なる「設定1」〜「設定6」の6種類の役抽選テーブルが設けられている。そして、「設定1」の役抽選テーブルが最もMB役の当選領域が狭く(MB役の当選確率が最も低い)、「設定2」から「設定6」まで徐々にMB役の当選領域が広くなる(MB役の当選確率が高くなる)ように設定されている。以下では、「設定1」〜「設定6」の設定について言及する際には、カギ括弧を付して「設定」と記載することで、一般的な意味で用いる設定の文言と区別することにする。
(フリーズ演出抽選手段の説明)
図3に戻り、フリーズ演出抽選手段114は、単位遊技中にフリーズ演出を実行するか否かと、実行するフリーズ演出の種類とを乱数に基づく抽選によって決定する。ここで、実行し得るフリーズ演出の種類について、図9を参照して説明する。
フリーズ演出は、基本的には、遊技の進行を所定期間一時停止状態(フリーズ状態)にして遅延させる演出であり、例えば、遊技媒体の受付け、予めクレジットされた遊技媒体の賭け枚数を定めるためのベットスイッチの操作の受付け、遊技を開始するためのスタートスイッチの操作の受付け、又は、リールの停止操作の受付け、といった遊技の進行に関わる機能を一時停止状態にする。なお、フリーズ演出において、これら遊技の進行に関わる機能のうち、全ての機能に関して一時停止状態にしてもよいし、一部の機能に関してのみ一時停止状態にしてもよい。
遊技の進行を一時停止状態にする態様としては、遊技者の操作に基づく制御処理(通過センサによる遊技媒体の投入検出処理、ベットスイッチの操作に基づいた賭け枚数設定処理、スタートスイッチの操作に基づいたリール回転処理または役抽選処理、リール停止スイッチの操作に基づいたリール停止処理)を行わないことが挙げられる。また、フリーズ演出によって遊技の進行を一時停止している期間中に遊技者の操作に基づいた入力信号が発せられたときは、制御回路において、その入力信号に基づく制御処理を行わない、入力信号を受付けない、または、操作された各種スイッチにおいて、入力信号の送信を所定期間が経過するまで遅延させてから制御回路へ出力するなどの処理を行うことで、フリーズ演出を行わない場合と比べて、1回の遊技における終了タイミングが遅延することになる。
遊技中に行われたスタートスイッチの操作に基づいて行われるフリーズ演出に関しては、スタートスイッチが操作されたときから所定期間はリールの回転を行わずに、所定期間の経過後にリールの回転を行う場合や、スタートスイッチが操作されたときに所定期間は役抽選とリールの回転を行わずに所定期間の経過後に役抽選とリールの回転を行う場合や、スタートスイッチが操作されたときに所定期間は役抽選を行うがリールの回転は行わずに所定期間の経過後にリールの回転を行う場合や、スタートスイッチが操作されて役抽選が行われた後に所定期間を設定し所定期間中はリールの回転や停止を行う場合が挙げられる。
また、遊技中に行われたストップスイッチの操作に基づいて行われるフリーズ演出に関しては、ストップスイッチの操作の受付けに基づいて行うフリーズ演出と、ストップスイッチの操作の結果、特定の図柄がリール上に停止表示されたことに基づいて行うフリーズ演出とでは、フリーズ演出の制御処理が異なる。
ストップスイッチの操作の受付けに基づいて行うフリーズ演出の制御処理は、回転しているリールの停止制御処理を所定期間行わないことが挙げられる。これにより所定期間においては、遊技者が回転しているリールを停止できなくなるが、所定期間が経過すると、上述したストップスイッチの操作の受付け処理によって受け付けていた操作に応じた停止制御処理を行うので、停止操作の受付けからリール停止までのタイミングを遅延させることができる。
これに対して、ストップスイッチの操作の結果、特定の図柄がリール上に停止表示されたことに基づいて行うフリーズ演出の制御処理としては、例えば、最後のストップスイッチ以外のストップスイッチの操作で、特定の図柄が表示窓22内に停止表示されたときは、次に操作されたストップスイッチに応じた停止制御を所定期間行わない。また、最後のストップスイッチの操作で特定の図柄がリール上に停止表示されたときは、次の遊技を開始するベットスイッチの操作に基づいた賭け枚数設定処理、通過センサによる遊技媒体の投入検出処理、または、再遊技役の図柄組合せが入賞ラインL上に停止したときに行う自動賭け枚数設定処理に基づく制御処理を、所定期間行わないことが挙げられる。
フリーズ演出を行う所定期間は、遊技者の操作に基づいて遊技を進行させるための制御を一時停止させるが、遊技の進行に関わらない遊技機動作は実行可能である。例えば、ストップスイッチの操作に基づく停止制御処理は行わないが、所定期間中にリールを回転させるとともに、その回転態様を任意に設定してもよい。
所定期間におけるリールの回転態様として、リールを通常回転とは逆方向に回転すること、リールを所定図柄数回転し特定の図柄組合せを停止すること、複数のリールのうち所定のリールを停止状態にして他のリールを回転状態にすること、リールの回転速度が変化すること、または、遊技者の操作に起因してリールの動作が変化することが挙げられる。
フリーズ演出を行う所定期間は、所定の条件(遊技者の操作、抽選等)によって変化させることができる。ここで、所定の条件とは、遊技者による操作(スタートスイッチ、ベットスイッチ、ストップスイッチ、清算スイッチ)に基づく信号の検出や抽選による所定の結果が挙げられる。また、変化させることとは所定期間を短くすることや長くすることが挙げられる。
所定期間を短くする制御処理として、所定期間を途中で強制終了すること、または、所定期間を本来の期間よりも短い期間に短縮することが挙げられる。また、所定期間を長くする制御処理として、当該所定期間の後に他の期間を追加すること、または、所定期間を本来の期間よりも長い期間に伸長することが挙げられる。また、フリーズ演出に基づく所定期間は、最大時間が定められたものでなく、遊技者の操作に基づき一定の結果が得られるまで継続してもよい。
フリーズ演出を行う所定期間は、いわゆるウエイト期間(4.1秒間)の経過後に設定してもよいし、ウエイト期間を含んで設定してもよい。ウエイト期間を含んだ場合は、ウエイト期間中にフリーズ演出が終了するか否かを判断して、終了すると判断した場合(すなわち、前回の遊技の終了直後にフリーズ演出を行っても4.1秒間に達しない場合)は、ウエイト期間の経過後にフリーズ演出を開始する態様、または、前回の遊技の終了直後からフリーズ演出を開始して、フリーズ演出が終了すると、ウエイト期間が経過するまで待機状態となる態様が挙げられる。一方、ウエイト期間中にフリーズ演出が終了しないと判断したときは前回の遊技の終了直後からフリーズ演出を開始する(すなわち、フリーズ演出が終了したときには4.1秒間を経過している)という態様が考えられる。さらに、予めウエイト期間よりも長い期間のフリーズ演出期間を設けることで、上述したような判断処理を省略することも可能である。
フリーズ演出として、あたかも通常の遊技を進行しているかのような疑似遊技フリーズ演出を行うようにしてもよい。疑似遊技フリーズ演出は、遊技中にスタートスイッチが操作されたことに基づいたスタートスイッチ受付け処理から、リール回転開始処理までの間に疑似遊技フリーズ演出期間を定め、疑似遊技フリーズ演出期間中は、通常の遊技のようにスタートスイッチの操作に基づいてリール回転制御を行い、ストップスイッチの操作に基づいてリール停止制御を行う。但し、スタートスイッチの操作に基づく役抽選処理やストップスイッチの操作に基づく入賞判定処理または払出し制御処理は行わない。但し、疑似遊技フリーズ演出中は、ベット操作に応じて、または疑似遊技フリーズ演出に再遊技が入賞したときに、ベット数表示ランプ26a,26b,26cを点灯させたり、疑似遊技フリーズ演出において小役が揃ったときは、メダル払出処理を行うことなく、揃った小役に対応した払出枚数を獲得枚数表示器28に表示させたりしてもよい。
疑似遊技フリーズ演出では、ストップスイッチが操作されたタイミング、特定のリールが回転したタイミング、又は、全てのリールが停止したタイミングで上下に揺動する動きを行ってもよい。これにより、通常の遊技ではなく、疑似遊技フリーズ演出(単に「疑似遊技」という場合もある)であることを示唆することができる。また、疑似遊技フリーズ演出中に、遊技者によってストップスイッチやスタートスイッチなどの操作が何ら行われることなく、所定の制限時間が経過したときは、疑似遊技フリーズ演出を終了させてもよい。ここで、例えばリールが回転しているときに通常の遊技に復帰する場合は、一旦、回転中のリールを自動的に停止させて、各リールをランダムなタイミングで再び回転を開始させるように制御してもよい。また、全てのリールの回転中であれば、上述した制限時間が経過したときに直ちに通常の遊技における回転に移行してもよい。
前述したように、フリーズ演出は、基本的には遊技の進行をフリーズ状態して遅延させる演出であり、遊技の進行に遅延が生じること自体が通常とは異なる状態であるため一種の演出となり得る。さらに、本実施形態では、遊技の進行を単に遅延させるだけでなく、フリーズ状態になっている間にリール40L,40C,40Rの回転制御を行ったり、表示装置70およびスピーカ64L,64Rから画像や音声を出力したりして、様々な演出を行っている。また、本実施形態では、フリーズ状態中に行う演出内容が異なるフリーズ演出が7種類あり、各フリーズ演出に対して、固有のフリーズ演出番号(FLN=1〜7のいずれか)が付与されている。
以下に図9を参照して、フリーズ演出番号1〜8の各演出内容について説明する。
・フリーズ演出番号1(FLN=1)
フリーズ演出が開始されると、遊技者が最大ベットスイッチ35を操作したことを契機として、リール40L,40C,40Rが通常とは逆方向に回転する。これにより、各リールの周面に印刷された図柄は、表示窓22において下から上へと移動し、所定時間後、全リールを遊技者の操作によらず、自動的に停止する。この最大ベットスイッチ35の操作による全リールの逆回転開始および自動停止を、乱数抽選で決定した回数だけ繰り返す。
・フリーズ演出番号2(FLN=2)
フリーズ演出が開始されると、回転態様抽選によって決定されたリールの挙動に従って各リールの回転制御が行われ、その後自動的に全リールの回転が停止する。この回転態様抽選は、フリーズ演出中に回転制御を行うリールの種類、回転方向(正回転または逆回転)および回転時間を決定するものである。ここで、回転制御を行うリールの種類としては、左リールのみ、中リールのみ、右リールのみ、左および中リール、中および右リール、左および右リール、全リールの7種類がある。
・フリーズ演出番号3(FLN=3)
フリーズ演出が開始されると、全リールが一斉に逆回転し、所定時間が経過すると自動的に回転が停止する。
・フリーズ演出番号4(FLN=4)
フリーズ演出が開始されると、全リールを一斉に通常の遊技と同じ方向に回転させ、その後、遊技者によるストップスイッチ37L,37C,37Rの操作に応じて、対応するリールについて停止制御を行う疑似遊技を実施する。なお、この疑似遊技におけるリール停止制御は、後述するリール停止制御手段122における停止制御と異なり、遊技者によるストップスイッチの操作タイミングによらず、入賞ラインL上に必ず、左リール37Lについては「赤7」図柄、中リール37Cについては「白7」図柄、右リール37Rについては「赤7」図柄という図柄組合せを停止表示させる。以下、図柄組合せを記載する場合は、ハイフン「−」を挟んで左、中、右リールの順に、各々、入賞ラインL上に停止表示される図柄の種類を記載する。例えば、上述した図柄組合せは、「赤7−白7−赤7」と表記する。
・フリーズ演出番号5(FLN=5)
フリーズ演出番号4と同様に疑似遊技を行うが、疑似遊技で停止表示される図柄組合せが「BAR−BAR−BAR」になっている。
・フリーズ演出番号6(FLN=6)
フリーズ演出番号4と同様に、停止表示される図柄組合せが「赤7−白7−赤7」となる疑似遊技を行う。
・フリーズ演出番号7(FLN=7)
フリーズ演出番号5および6で説明した疑似遊技を行う。すなわち、停止表示される図柄組合せが「BAR−BAR−BAR」となる疑似遊技と、「赤7−白7−赤7」となる疑似遊技の、2回の疑似遊技を行う。
・フリーズ演出番号8(FLN=8)
フリーズ演出が開始されると、所定時間、全リールの回転が遅延される。
図3に示すフリーズ演出抽選手段114は、通常遊技中に、遊技者が遊技を開始すべく、スタートスイッチ36を操作したことを契機として、図10に示す抽選テーブルの当選確率に基づいて、フリーズ演出番号8を除くフリーズ演出番号1〜7のいずれを行うかのフリーズ演出抽選を行う。この抽選対象となるフリーズ演出番号は、予め設けられている5種類のフリーズ抽選状態(FS=1〜5)に応じて異なっている。また、各フリーズ抽選状態において、抽選対象になっているフリーズ演出番号の演出を行うか否かの抽選は、図9に示すフリーズ演出抽選実行条件が満たされたときに行う。
具体的には、まずフリーズ抽選状態1〜3(FS=1〜3)では、役抽選で再遊技役群AまたはBが決定されたときに、フリーズ演出番号3(FLN=3)を行うか否かの抽選を行う。さらに、役抽選で再遊技役群I〜Sおよび小役A,C,T〜Vのいずれかが決定されると、フリーズ抽選状態1においてはフリーズ演出番号5〜7(FLN=5〜7)のうち、いずれか1つを行うか否かの抽選を行い、フリーズ抽選状態3ではフリーズ演出番号4(FLN=4)を行うか否かの抽選を行う。
フリーズ抽選状態4(FS=4)では、役抽選で再遊技役群C〜Sのいずれかが決定された時にフリーズ演出番号1(FLN=1)を行うか否かの抽選を行い、いずれかの役が当選したとき(ハズレではなかったとき)には、フリーズ演出番号2(FLN=2)を行うか否かの抽選を行う。これにより、役抽選状態がRT状態になっているときは、フリーズ演出番号2の抽選が毎遊技行われ、フリーズ演出番号1および2が共に当選する場合が生じるが、そのような場合は、例えば、予め定めておいたフリーズ演出番号の演出を優先的に実行するようにすればよい。なお、フリーズ抽選状態5(FS=5)では、フリーズ演出役抽選は行われることはない。
なお、上述したように、現在のフリーズ抽選状態において抽選対象になっているフリーズ演出番号のみについて抽選を行ってもよいし、常時、すべてのフリーズ演出番号(FLN=1〜7)のいずれかを抽選し、現在のフリーズ抽選状態において抽選対象になっていないフリーズ演出番号が当選したときは、フリーズ演出なし(FLN=0)とみなすようにしてもよい。また、フリーズ演出抽選によっていずれかのフリーズ演出が決定された場合、副制御回路200へ決定されたフリーズ演出番号FLNの値が送信される。
<リール制御手段の説明>
図3に戻り、リール制御手段120は、遊技中におけるリール40L,40C,40Rの回転および停止制御を行うものであり、リール停止制御手段122と、フリーズ状態発生手段124と、疑似遊技制御手段126とを含んでいる。
(リール停止制御手段の説明)
リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作が有効になった後、遊技者によっていずれかのストップスイッチが操作されると、操作されたストップスイッチに対応するリールの停止制御を行う。停止制御は、通常遊技中(非RT中およびRT中)と、MB遊技中とで異なる。通常遊技中は、操作されたストップスイッチに対応するリールの回転を190ミリ秒以内に停止させる制御を行う。したがって、定速回転速度が約80回転/分であり、1つのリールに配置された図柄数が20個であるため、リール停止制御手段122は、ストップスイッチが操作された時のリール位置から、最大で約5図柄分だけ移動するまでの間に、リールを停止させることになる。ここで、前述したように、図柄の停止位置のばらつきを無くすため、リール上の図柄が定位置で停止表示されるように、リールを停止させなくてはならないという制約がある。このため、直ちにリールを停止させたい場合でも、ストップスイッチの操作タイミングによっては、ほぼ1図柄分、リールを回動させなくてはならない場合が生じる。したがって、この分のマージンを考慮すると、ストップスイッチが操作されてから、リールが4図柄分、回動するまでの間が、停止制御可能範囲(すなわち、滑りコマ数が4)となる。
よって、リール停止制御手段122が引込制御を行う場合は、ストップスイッチが操作された時に、入賞ラインLから上流側にある4つの図柄のうち、当選役に対応する図柄組合せを構成する図柄があるときは、その図柄が入賞ラインL上に停止表示されるように、リールの回転を停止させる。これに対して、リール停止制御手段122が蹴飛ばし制御を行う場合は、全てのリールが停止するまでに、入賞ラインL上に何らかの役に対応した図柄組合せが停止表示されないように、リールの回転を停止させる。
一方、MB遊技中は、中ストップスイッチ37Cおよび右ストップスイッチ37Rが操作された場合は、通常遊技中と同様のリール停止制御を行うが(操作されてから190ミリ秒以内に対応するリールを停止)、左ストップスイッチ37Lについては、操作されてから75ミリ秒以内に左リール40Lの回転を停止させる制御を行う。したがって、MB遊技中においては、左ストップスイッチ37Lが操作されてから左リール40Lが最大で約2図柄分、回動するまでの間に停止させなくてはならない。よって、図柄を定位置で停止させるためのマージンを1図柄分取るとすると、停止制御可能範囲は最大で1図柄分となる。
また、リール停止制御手段122は、図3に示すインデックスセンサ46L,46C,46Rから出力される各基準位置信号と、モータ駆動回路44からステッピングモータ42L,42C,42Rへ各々出力される励磁信号のパターンを更新した回数(すなわち、各ステッピングモータが1ステップ分、回動した回数)とに基づいて、表示窓22に表示されている図柄を認識している。リール上の図柄の認識方法については、従来の方法が採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
上述したリール停止制御を前提として、図2(a)に示した各リールの図柄配列と、図4に示した各役に対応した図柄組合せをみると、リール40L,40C,40Rに各々配置されている「ベル」図柄および「リプレイ」図柄は、最大でも4つの図柄を挟んで配置されているため、通常遊技中は、役抽選で小役01が当選役に定められたときは、遊技者による停止操作のタイミングに拘わらず、引込制御によって小役01の図柄組合せ「ベル−ベル−ベル」を入賞させることができる。また、左リール40Lにおいては、「スイカ」図柄も4図柄以内の間隔で配置されているため、小役02も同様に引込制御によって入賞させることができる。さらに、例えば再遊技役03の図柄組合せのように、左リール40Lおよび中リール40Cの図柄が「ベル」図柄で、右リール40Rの図柄が「赤7」図柄、「白7」図柄、「BAR」図柄および「樹木」図柄のいずれかが入賞ラインL上に停止すれば入賞となる場合は、右リール40Rの図柄についても引込制御によっていずれかを入賞ラインL上に停止させることができるので、必ず入賞させることができる。
また、図6に示した役抽選の抽選対象において、例えば小役群A,C,Tのように、1つの役が単一で当選役に定められた場合はその当選役の図柄組合せについて引込制御を行うが、複数の役が当選役とされた場合、リール停止制御手段122は、操作態様に応じて引込制御を行う当選役の図柄組合せを選択する。例えば、小役群Bが決定されたときに、中ストップスイッチ37Cまたは右ストップスイッチ37Rが大停止操作されると、小役01の図柄組合せについて引込制御を行う。これに対して、左ストップスイッチ37Lが第1停止操作されると、小役03〜10のうち、いずれかの小役の図柄組合せについて引込制御を行う。
ただしこの場合、引込制御によって左リール40Lの「リプレイ」図柄を入賞ラインL上に停止させることはできるが、第2停止操作または第3停止操作において、遊技者の操作タイミングによっては当選役の図柄を入賞ラインLに停止させることができない場合が生じる。ここで、当選役を入賞させられなかったことを、「取りこぼし」という。このように複数の役が当選役に定められたときは、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序や操作タイミングに応じて、引込制御の対象となる図柄組合せを適宜選択している。
(フリーズ状態制御手段の説明)
フリーズ状態制御手段124は、前述したフリーズ演出抽選手段114において、フリーズ演出の実行が決定されると、当該決定されたフリーズ演出を行うためのフリーズ状態を発生させる。フリーズ演出抽選手段114によるフリーズ演出抽選において、フリーズ演出番号1〜3および5〜7が当選したときは、直ちに当選したフリーズ演出が行われることはなく、図9に示すように、所定の遊技回数だけ潜伏期間が設けられている。そして、潜伏期間が経過するとフリーズ状態を発生させて、フリーズ演出抽選によって決定されたフリーズ演出を実行する。
すなわち、フリーズ状態制御手段124は、フリーズ演出番号1および3のフリーズ演出を実行する場合は、当選した遊技の次の遊技でそのフリーズ演出を実行する。また、フリーズ演出番号4のフリーズ演出を実行する場合は、当選した遊技を含めて4回の遊技が行われ、5回目の遊技で実行する。同様に、フリーズ演出番号5のフリーズ演出は20回の遊技が行われた後、フリーズ演出番号6のフリーズ演出は38回の遊技が行われた後、フリーズ演出番号7のフリーズ演出は20回および38回の遊技が行われた後に、それぞれのフリーズ演出を実行する。なお、フリーズ演出番号1〜3および8におけるリールの回転制御はフリーズ状態制御手段124が行うが、フリーズ演出番号4〜7のフリーズ演出中は前述した疑似遊技が行われるため、後述する疑似遊技制御手段126によって行われる。
このように、フリーズ状態制御手段124は、上述した潜伏期間が経過したか否かを判断するための計数手段と、潜伏期間が経過したときにフリーズ演出抽選によって決定されたフリーズ演出を実行するフリーズ状態発生手段を含んでいるといえる。また、フリーズ演出抽選手段114は、フリーズ状態を発生させるか否かを決定する発生決定手段の役割を担っているといえる。
また、フリーズ状態制御手段124は、上述したフリーズ演出番号1〜3および5〜7の潜伏期間中において所定の条件が満たされた場合は、フリーズ演出抽選によって決定されたフリーズ演出の実行を取り消す。すなわち、図9の「演出取消条件」欄に示すように、フリーズ演出番号1が当選した遊技で、第1停止操作で左ストップスイッチ37Lまたは中ストップスイッチ37Cが操作されると、次の遊技におけるフリーズ演出番号1のフリーズ演出を取り消す。フリーズ演出番号2の潜伏期間中に、フリーズ抽選状態4が他のフリーズ抽選状態へ移行したときには、フリーズ演出番号2のフリーズ演出を取り消す。フリーズ演出番号3が当選した遊技で、第1停止操作が中ストップスイッチ37Cまたは右ストップスイッチ37Rに対して行われると、次の遊技におけるフリーズ演出番号3のフリーズ演出を取り消す。
フリーズ演出番号4のフリーズ演出は、フリーズ演出抽選で当選した遊技で実行されるため、厳密には潜伏期間が存在しないが、フリーズ演出抽選でフリーズ演出番号4が当選したときに前回の遊技でフリーズ演出番号3が当選していたときは、フリーズ演出番号3のフリーズ演出を優先的に実行する。フリーズ演出番号5〜7のフリーズ演出については、潜伏期間中の遊技で、(i)再遊技役群A〜Sのいずれかが決定されたときに中ストップスイッチ37Cが第1停止操作された場合、(ii)再遊技役群A〜Sのいずれも決定されなかったときに中ストップスイッチ37Cまたは右ストップスイッチ37Rが第1停止操作された場合、(iii)フリーズ演出抽選でフリーズ演出番号3が当選した場合、または、(iv)フリーズ抽選状態2以外の状態へ移行した場合に、フリーズ演出を取り消す。
これにより、フリーズ状態制御手段124は、所定の発生中止条件が満たされると、前述したフリーズ状態発生手段によるフリーズ状態の発生を中止する発生無効手段を含んでいるといえる。
(疑似遊技制御手段の説明)
図3に戻り、疑似遊技制御手段126は、フリーズ状態発生手段124によってフリーズ状態が発生しているときに、フリーズ演出抽選でフリーズ演出番号4〜7が決定されていた場合、疑似遊技に関するリール制御を行う。すなわち、フリーズ状態が発生しているときに、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作に応じてリールの回転を停止させ、スタートスイッチ36の操作に応じて、リール40L,40C,40Rを回転させる。なお、フリーズ演出番号4〜7の各々において、遊技者によるストップスイッチに応じて停止表示する図柄組合せは前述した通りである。
<入賞判定手段の説明>
入賞判定手段130は、リール40L,40C,40Rがすべて停止すると、入賞ラインL上に停止表示された図柄組合せが、何らかの役に対応するか否か(すなわち、何らかの役が入賞したか否か)を判定する。入賞判定手段130は、入賞ラインL上に停止表示された図柄組合せを直接認識しなくともよく、各リールにおいて、予め定められた位置(例えば、各リールの下段Uや、各リールの表示窓22の枠上など)の図柄を認識することで、間接的に入賞ラインL上に停止表示された図柄組合せを判断しても良い。
<遊技状態制御手段の説明>
遊技状態制御手段140は、役抽選手段112による役抽選の結果、および、入賞判定手段130による判定結果などに基づいて、図7に示すように役抽選状態を移行させる。すなわち、現在の役抽選状態が非RT状態のときに役抽選でMB役が当選すると、RT状態へ移行させる。また、現在の役抽選状態がRT状態のときにMB役が入賞すると、MB遊技状態へ移行させる。そして、役抽選状態がMB遊技状態のときに、遊技者に対して払い出されたメダルの合計枚数が18枚を超えると、非RT状態へ移行させる。
また、遊技状態制御手段140は、フリーズ演出抽選手段114によるフリーズ演出抽選の結果や、遊技中のストップスイッチに対する操作順序や、入賞判定手段130による判定結果などに基づいて、図11に示すようにフリーズ抽選状態を移行させる。まず、スロットマシン10の初期状態は、フリーズ抽選状態1(FS=1)であり、このときにフリーズ演出抽選で、フリーズ演出番号5〜7のいずれかに当選すると、遊技状態制御手段140は、現在のフリーズ抽選状態をフリーズ抽選状態2(FS=2)へ移行させる(図11,矢印A)。また、遊技状態制御手段140は、フリーズ演出番号5に当選した場合は、フリーズ抽選状態2において20回の遊技が行われた後に、フリーズ演出番号6または7に当選した場合は、38回の遊技が行われた後に、疑似遊技が行われると、フリーズ抽選状態1から2へ移行させる(図11,矢印B)。
また、遊技状態制御手段140は、フリーズ抽選状態1または2において、役抽選で小役群D〜Kのいずれかが決定されたときに、小役01が入賞した遊技が2回続いたときは、フリーズ抽選状態3(FS=3)へ移行させる(図11,矢印C)。また、フリーズ抽選状態1または3において、再遊技役群A,C〜F,I〜Sが決定された遊技でストップスイッチ37L,37C,37Rが中→左→右の順で操作されたとき、または、再遊技役群B,G,Hが決定された遊技でストップスイッチ37L,37C,37Rが中→右→左の順で操作されたときは、フリーズ抽選状態4(FS=4)へ移行させる(図11,矢印E)。そして、フリーズ抽選状態4において、再遊技役群Aが決定された遊技でストップスイッチ37L,37C,37Rが中→右→左の順で操作されたとき、または、再遊技役群B決定された遊技でストップスイッチ37L,37C,37Rが中→左→右の順で操作されたときは、フリーズ抽選状態3へ移行させる(図11,矢印F)。
一方、フリーズ抽選状態1または3において、再遊技役群C〜F,I〜Sが決定された遊技でストップスイッチ37L,37C,37Rが中→右→左の順で操作されたとき、または、再遊技役群G,Hが決定された遊技でストップスイッチ37L,37C,37Rが中→左→右の順で操作されたときは、フリーズ抽選状態5(FS=5)へ移行させる(図11,矢印G)。フリーズ抽選状態5へ移行すると、フリーズ演出番号8のフリーズ演出を行うことが決定され、次の遊技から当該フリーズ演出が行われるまでの潜伏期間が開始する。ここで、潜伏期間は30回、50回または100回の遊技が消化されるまでとなるが、いずれの遊技回数が潜伏期間とされるかは、乱数抽選によって決定される。
また、フリーズ演出番号8の実行が決定されたことを、例えばフリーズ演出抽選結果コマンドに含めるFLNの値を「8」にして、副制御回路200へ送信するようにしてもよい。また、フリーズ抽選状態の移行およびサブボーナス遊技回数BBGの値に基づいて、副制御回路200において、フリーズ演出番号8の潜伏期間および実行タイミングを判断しても良い。そして、潜伏期間が経過してフリーズ状態制御手段124によってフリーズ演出が行われると、遊技状態制御手段140は、フリーズ抽選状態を5から3へ移行させる(図11,矢印H)。また、遊技状態制御手段140は、この潜伏期間中に、再遊技役群Aが決定された遊技でストップスイッチ37L,37C,37Rが中→左→右の順で操作されたとき、または、再遊技役群B決定された遊技でストップスイッチ37L,37C,37Rが中→右→左の順で操作されたときも、フリーズ抽選状態を5から3へ移行させる(図11,矢印H)。
また、遊技状態制御手段140は、フリーズ抽選状態3〜5のいずれかにおいて、小役群D〜Sのいずれかが決定されたときに、小役01または小役03を入賞させることができなった場合は、現在のフリーズ抽選状態からフリーズ抽選状態1へ移行させる(図11,矢印D)。
<入賞処理手段の説明>
図3に戻り、入賞処理手段150は、入賞判定手段130によりいずれかの小役が入賞したと判定されると、図3に示すホッパー駆動回路80によってスロットマシン10の内部に設けられているメダル払出装置82を駆動して、入賞した小役に対応する枚数のメダルを払い出すための制御を行う。すなわち、メダル払出装置82が、1枚ずつメダルを払い出すたびに出力する払出信号を計数し、入賞した小役に対応する枚数が排出されたと判断すると、メダル払出装置82の駆動を停止する。
<外部信号出力手段の説明>
外部信号出力手段160は、前述したIN信号、OUT信号、MB発生信号、RP発生信号、異常発生信号、スタート信号、および、ART信号を、外部集中端子基板84へ出力する。これらの各信号は、外部集中端子基板84で1つのコネクタにまとめられ、当該コネクタを介して、前述した遊技情報表示装置やホールコンピュータなどと接続される。
≪副制御回路の説明≫
<副制御回路およびその周辺のハードウェア構成>
副制御回路200は、CPU、ROM、RAM、音声や画像を生成するための各種専用ICを含み、これら各デバイス間でデータ等をやり取りし、また、外部の各種装置とのコマンドのやり取りをするためのインターフェイス回路を備えている。副制御回路200は、主制御回路100の他にも、情報入力手段500および演出報知手段600と電気的に接続している。ここで、情報入力手段500は、図1(b)に示した方向ボタンスイッチ38および決定ボタンスイッチ39を含んで構成されている。また、演出報知手段600は、図1(a)に示した表示装置70および上部演出ランプ72と、スロットマシン10の下方内部に設けられたスピーカ64L,64Rと、を含んで構成されている。
<副制御回路の機能ブロック>
次に、副制御回路200の機能ブロックについて説明する。副制御回路200は、主制御回路100によって制御される遊技に関して、当該遊技の興趣を向上させるために実行する演出を制御する。副制御回路200は、主に演出制御手段210と、演出状態制御手段220と、ART遊技制御手段230と、フリーズ演出制御手段240とを含んでいる。
<演出制御手段の説明>
演出制御手段210は、演出データ記憶手段212と、演出抽選手段214とを有し、役抽選および後述する演出抽選の結果や、現在の演出状態(後述する)に応じて、遊技中に演出報知手段600が実行する演出を制御する。演出データ記憶手段212は、演出データとして、各種演出を実行するための画像(動画または静止画)データ、音声、楽音及び効果音データ、上部演出ランプ72の点滅パターンデータ等を記憶している。演出抽選手段214は、図12に示す各種演出のうちいずれかを選択するための演出抽選テーブルに基づいて演出抽選を行う。
図12に示す演出抽選テーブルの「抽選対象」欄において、ミッション演出は、主制御回路100によって制御される遊技において課せられている課題(例えば「mゲーム以内にn回小役を入賞させろ」(m,nは正の整数)など)が達成され、または、画像や音声によって行われる演出において特定の演出結果を得るといった条件が満たされた場合に、遊技者に何らかの特典が付与されることとなる演出である。ここで、上述した課題や条件の内容は、表示装置70に表示するなどして遊技者に明示してもよいし、ミッション演出を行っていく過程で何が課題または条件であるかが徐々に判明するように示唆してもよい。図12に示す演出抽選テーブルでは、「ミッション演出」の当選確率は1/150であり、後述する各種演出状態のうち、通常演出状態のときに抽選対象とされ、仮にそれ以外の演出状態において当選したとしても、その当選は無効とされる。
次に、「ARTストック」は、ART遊技を行うことができる権利のことである。ここで、ART遊技とは、ART中に行われる遊技をいい、ARTとは、後述するART遊技制御手段220によって制御される遊技者にとって有利な状態となる期間をいう(詳しくは後述する)。なお、以下では「ART中」のことを「ART状態」ともいう。ARTストックは、上述したようにART遊技を行うことができる権利であるから、例えばARTが開始できる状態になったとしても、ARTストックが存在してなければ、ARTが開始されることはない。すなわちARTが開始できる状態になったときに、ARTストックが存在していれば、そのARTストックを1つ消費してARTが開始される。図12に示す演出抽選テーブルにおける「ARTストック」の当選確率は1/300であり、ARTストックは、当選するごとに加算(蓄積)されていく。
次に「上乗せストック」は、後述すARTの期間を延長することができる状態(上乗せ状態)へ移行することができる権利のことである。後述するように、ARTは、ART中に払い出されたメダルの合計枚数が所定の枚数に達すると終了するが、ART中に上述した上乗せ状態へ移行すると、終了条件となっている合計払出枚数を増加させることが可能となる。図12に示す演出抽選テーブルにおける「上乗せストック」の当選確率は1/300であり、上乗せストックもARTストックと同様に、当選するごとに加算(蓄積)されていく。
次に「ART状態移行」は、ARTを開始することができる条件の一つであり、演出抽選で「ART状態移行」に当選したときは、ARTストックを1つ消費してARTが開始されることとなる。但し、ARTストックが存在していなかった場合は、「ART状態移行」に当選してもARTは開始されない。したがって、「ART状態移行」に当選したときは、併せてARTストックを強制的に発生させるようにしてもよい。なお、図12に示す演出抽選テーブルにおける「ART状態移行」の当選確率は1/500である。
次に「上乗せ状態移行」は、ART中に当選すると、上乗せストックを1つ消費して上乗せ状態へ移行することになる。但し、上乗せストックが存在していなかった場合は、「上乗せ状態移行」に当選しても上乗せ状態へは移行しないため、「ART状態移行」と同様に、「上乗せ状態移行」に当選したときは、併せて上乗せストックを強制的に発生させるようにしてもよい。なお、図12に示す演出抽選テーブルにおける「上乗せ状態移行」の当選確率は1/200である。
次に「サブボーナス」は、ART中に当選すると、所定遊技回数の間、遊技者にとって有利なサブボーナス状態へ移行する。ここで、サブボーナス状態期間(遊技回数)は、遊技が行われる毎に30回、50回、100回のうちいずれか1つを選択する抽選を行っており、演出抽選で「サブボーナス」が当選したときに選択されていた遊技回数が採用されるものとする。また、サブボーナス中に遊技者に付与する特典と、ART中に遊技者に付与する特典とは、双方が全く同等であってもよいし、いずれか一方を遊技者にとってより有利な状態としてもよい。例えば、遊技者に付与する特典が、小役群D〜Kが決定されたときに小役01が入賞することとなる操作順序を報知すること、だとした場合、当該操作順序を報知する確率をART中およびサブボーナス中の双方で同じ確率にしてもよいし、一方を他方よりも高い確率で報知するようにしてもよい。なお、図12に示す演出抽選テーブルにおける「サブボーナス」の当選確率は1/200である。
次に「スーパーサブボーナス」は、ART状態または上乗せ状態でないときに当選すると、所定遊技回数の間、サブボーナスと同様、遊技者にとって有利な状態へ移行する。ここで、サブボーナス中に遊技者に付与する特典と、スーパーサブボーナス中に遊技者に付与する特典とは、双方が全く同等であってもよいし、いずれか一方を遊技者にとってより有利な状態としてもよい。例えば、前述したように小役01が入賞することとなる操作順序を報知する確率を、「スーパーサブボーナス」の方がより高くなる設定にしてもよいし、例えば、「サブボーナス」の遊技回数は30回、50回、100回のいずれかであるが、「スーパーサブボーナス」の遊技回数は必ず100回となるように設定してもよい。
なお、図12に示す演出抽選テーブルにおける「スーパーサブボーナス」の当選確率は1/800である。なお、ART状態または上乗せ状態のときにも「スーパーサブボーナス」を含む演出抽選を行ってもよいことはいうまでもない。また、演出抽選手段214は、図12に示す演出抽選テーブルに基づく演出抽選の他にも、次に述べる各演出状態における演出内容についても、例えば役抽選の結果に応じた演出内容を抽選などによって決定している。
<演出状態制御手段の説明>
演出状態制御手段220は、役抽選手段112による役抽選の結果や、演出抽選手段214による演出抽選の結果や、遊技の進行状況などに応じて、図13に示すように、演出状態を移行させる。この図に示すように、演出状態には通常演出状態(SS=1)、導入連続演出状態(SS=2)、ミッション演出状態(SS=3)、ミッション終了演出状態(SS=4)、ART状態(SS=5)、上乗せ状態(SS=6)、サブボーナス状態(SS=7)の7種類があり、表示装置70やスピーカ64L,64Rを用いて実行する演出内容は、各演出状態ごとに異なっている。
スロットマシン10の初期状態における演出状態は通常演出状態であり、所定の確率で役抽選手段112による役抽選の結果に関する情報を報知したり、次に説明する導入連続演出状態に移行し易い状態になっていることを示唆する演出を行ったりして、遊技者を飽きさせず、より有利な状態へ移行することについて期待を持たせるような演出を行う。そして、通常演出状態における演出抽選で前述したミッション演出に当選すると、演出状態が導入連続演出状態へ移行する(図13、矢印ア)。導入連続演出状態に移行すると20回の遊技が行われる間、次に移行するミッション演出状態で行われる演出の導入部分となる導入連続演出が行われる。ここで、連続演出とは、複数回の遊技に亘って行われる演出であって、各遊技における演出内容に連続性を有する一連の演出をいう。そして、20回の遊技が行われて導入連続演出が終了すると、演出状態はミッション演出状態へ移行する(図13、矢印イ)。
演出状態がミッション演出状態へ移行すると、15回の遊技が行われる間、遊技者に対して前述したミッション演出が行われる。このミッション演出は、15回の遊技に亘って行われる連続演出の一種ともいえる。そして、ミッション演出の終わりに遊技者に対して所定の課題/条件が達成/充足されたか否か(ミッションに成功したか失敗したか)が示され、演出状態がミッション終了演出状態へ移行する(図13、矢印ウ)。演出状態がミッション終了演出状態へ移行すると、3回の遊技が行われる間、上述したミッション演出の結果がそのまま有効とされるか、無効とされるかについて、遊技者の不安と期待を抱かせるためのミッション終了演出が行われる。例えば先のミッション演出の結果がミッションに成功したとされた場合でも、この演出によってその結果が覆されて失敗となる場合もあり、逆に、ミッション演出の結果がミッションに失敗した場合でも、この演出によって逆転、成功に変化する場合もある。
そして、ミッション終了演出の終了時において、ARTストックが存在していなかった場合は、演出状態が前述した通常演出状態へ移行する(図13、矢印エ)。これに対して、ARTストックが1つ以上存在していた場合は、ARTストックを1つ消費して、ART状態へ移行する(図13、矢印オ)。演出状態がART状態へ移行すると、後述するART遊技制御手段230によって、ARTが開始される。そして、ART中に所定枚数のメダルが払い出されると、演出状態は前述した通常演出状態へ移行する(図13、矢印カ)。また、ART中に演出抽選手段214による演出抽選において、「上乗せ状態移行」に当選し、かつ、このときに上乗せストックが1つ以上存在していた場合は、上乗せストックを1つ消費して、上乗せ状態へ移行する(図13、矢印キ)。
上乗せ状態において、役抽選手段112による役抽選で、再遊技役群AもしくはB、または小役群Wが決定された場合は、演出状態がART状態へ移行する(図13、矢印ク)。また、ART中に演出抽選手段214による演出抽選において、「サブボーナス」に当選したときは、サブボーナス状態へ移行して、サブボーナスが開始される(図13、矢印ケ)。そして、サブボーナス中に所定回数の遊技が行われると、再びART状態に戻る(図13、矢印コ)。また、通常演出状態、導入連続演出状態、ミッション演出状態またはミッション終了演出状態のときに、演出抽選で「ART状態移行」に当選し、かつ、ARTストックが1つ以上あるときは、直接、ART状態へ移行する(図13、矢印サ)。同様に、通常演出状態、導入連続演出状態、ミッション演出状態またはミッション終了演出状態のときに、演出抽選で「スーパーサブボーナス」に当選したときは、直接、サブボーナス状態へ移行する(図13、矢印シ)。
なお、前述したように、ART状態からサブボーナス状態(サブボーナス)へ移行したとき(図13、矢印ケ)と、通常演出状態、導入連続演出状態、ミッション演出状態またはミッション終了演出状態からサブボーナス状態(スーパーサブボーナス)へ移行したとき(図13、矢印ケ)とで、遊技者に有利な状態となる度合いに差を設けてもよい。
<ART遊技制御手段の説明>
ART遊技制御手段230は、通常遊技中(非RT状態およびRT状態)において、より多くのメダルが獲得することができる遊技者にとって有利な遊技状態となるARTを開始させる。ここで、図13に示したART状態、上乗せ状態およびサブボーナス状態がART中に該当し、通常演出状態、導入連続演出状態、ミッション演出状態およびミッション終了演出状態が、ART中ではない状態(非ART中)に該当する。
ART中に行われる遊技(ART遊技)では、前述した役抽選手段112で小役群B,D〜Kのいずれかが決定されたときに、小役01が入賞するストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序が報知される。また、小役群L〜Sのいずれかが決定されたときは、小役02が入賞する操作順序が報知される。これにより、遊技者が報知された操作順序に従ってストップスイッチ37L,37C,37Rを操作すると、小役01または02が入賞してメダルが10枚または3枚払い出されることになる。これに対して操作順序が報知されなかった場合は、ストップスイッチの操作順序によっては、小役01または02が入賞せず、他の小役が入賞してメダルが1枚しか払い出されない場合や、取りこぼす場合が生じる。また、ART状態(SS=5)のときに所定枚数のメダルが払い出されると、ARTを終了させて通常演出状態(非ART中)にする。
<フリーズ演出制御手段の説明>
フリーズ演出制御手段240は、主制御回路100のフリーズ演出抽選手段114によるフリーズ演出抽選の結果、フリーズ演出番号1,3,5〜7の実行がいずれかが決定された場合、当該決定されたフリーズ演出番号の演出を実行することが妥当であるか否かを判断し、妥当でないと判断したときは、決定されたフリーズ演出の実行を取り消すための、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序を報知する(図9の「演出取消条件」欄参照)。なお、決定されたフリーズ演出の演出取消条件が、特定の役抽選の結果が導出された場合におけるストップスイッチの特定の操作順序である場合であって、当該フリーズ演出の実行が妥当であるときは、演出取消条件になっている操作順序とは異なる操作順序を報知することによって、誤ってフリーズ演出が取り消されてしまわないようにしてもよい。
≪主制御回路から副制御回路へ送信される情報の説明≫
次に図14を参照して、遊技中に主制御回路100から副制御回路200へ送信される主な情報について説明する。主制御回路100から副制御回路200へ送信される情報は、コマンドという形態で送信される。1つのコマンドは、コマンドの種類を識別するための識別情報と、そのコマンドによって送信する情報の内容を示す送信情報とによって構成されている。副制御回路200は、主制御回路100から受信したコマンドの種類およびコマンドと共に送られて来た情報に基づいて、遊技の進行について認識し得るとともに、各種演出に関する処理を行う。
なお、図14に示すコマンドの一覧は、1回の遊技が行われるごとに主制御回路100から副制御回路200へ送信される主立ったコマンドについて示しているが、後述する疑似遊技演出中に、各種スイッチの操作が行われたときや、リールの回転開始または停止時などに、通常遊技中と同様のコマンドが送信されるようにしてもよい。また、図14に示すコマンド以外にも、疑似遊技演出中に、副制御回路200において演出や報知に関する制御を行わせる場合は、必要な情報を適宜送信するようにしても良い。
(主なコマンドの内容)
以下に、図14に示す各種コマンドの内容について説明する。
(1)設定値指定コマンド
新たな単位遊技の処理を開始する時に、スロットマシン10にセットされている現在の「設定」の値(「1」〜「6」のいずれか)を送信するためのコマンドである。ここで、「新たな単位遊技の処理を開始する時」とは、後述する単位遊技終了コマンドの送信直後の状態をいう。
(2)遊技状態コマンド
上述した設定値指定コマンドに続いて送信されるコマンドであり、次に行われる単位遊技が、MB遊技、再遊技、または、それらのいずれでもない遊技の、いずれであるかを示す情報を送信する。
(3)RT状態コマンド
上述した遊技状態コマンドに続いて送信されるコマンドであり、現在のRT状態が「非RT」中であるか、「RT」中であるかを示す情報を送信する。
(4)フリーズ抽選状態コマンド
図11に示したフリーズ抽選状態1〜5のうち、現在のフリーズ抽選状態FSの値を示す情報を送信する。
(5)MB獲得可能枚数コマンド
MB遊技中に、上述したフリーズ抽選状態コマンドに続いて送信されるコマンドであり、MB遊技の終了条件が成立するまでに獲得することができる残りのメダル枚数を示す情報を送信する。
(6)メダル投入コマンド
ベットスイッチ34,35が操作されたとき、または、メダル投入口32にメダルが投入されたときに、投入されたメダルの枚数を送信するためのコマンドである。ここで、1−ベットスイッチ34が操作されたときは、自動メダル投入(1)コマンドが送信される。また、最大ベットスイッチ35が操作されたときは、MB遊技中は自動メダル投入(2)コマンドが、MB遊技中でなければ自動メダル投入(3)コマンドが送信される。さらに、メダル投入口32にメダルが投入されるごとに、手動メダル投入コマンドが送信される。
(7)スタートスイッチ受付コマンド
スタートスイッチ36の操作が有効なときに、スタートスイッチ36が操作されると送信されるコマンドであり、スタートスイッチ36が操作されたときに投入されていたメダル枚数(2枚または3枚)の値を送信する。
(8)役抽選結果1コマンド
スタートスイッチ36が操作されたことによって役抽選が行われると送信されるコマンドであり、決定された各種役群に対応する番号(図6参照)を示す情報を送信する。具体的には、非RT中であれば番号「0」、「1」、「20」〜「41」のうち、役抽選によって決定された番号を示す情報が送信される。RT中であれば番号「1」〜「41」のうち、役抽選によって決定された番号を示す情報が送信される。またMB遊技中であれば、番号「42」を示す情報が毎遊技、送信される。
(9)役抽選結果2コマンド
役抽選結果1コマンドに続いて送信されるコマンドであり、MB役が当選している状態になっているか否かを送信する。ここで、MB役が当選しているときは、図6に示す番号「43」を示す情報が送信される。
(10)フリーズ演出抽選結果コマンド
役抽選結果2コマンドが送信された後に行われるフリーズ演出抽選で決定されたフリーズ演出番号FLNの値(「1」〜「7」のいずれか)を示す情報が送信される。なお、フリーズ演出抽選の結果、フリーズ演出を行わないことが決定された場合は、FLNの値が「0」となる。
(11)サブボーナス遊技回数抽選結果コマンド
フリーズ演出抽選で「サブボーナス」が当選したか否かによらず、毎遊技行われる遊技回数抽選で選択された遊技回数(30回、50回または100回)を示す情報が送信される。
(12)フリーズ演出開始コマンド
フリーズ演出抽選で実行することが決定されたフリーズ演出が、潜伏期間を経て実行される際に、そのフリーズ演出番号FLNの値を示す情報が送信される。
(13)停止表示図柄組合せコマンド
フリーズ演出において、主制御回路100が、リール40L,40C,40Rを回転させた後に、入賞ラインL上に停止表示(実際には静止しておらず揺動している)させた図柄組合せの内容を示す情報を送信する。
(14)フリーズ演出終了コマンド
実行されたフリーズ演出が終了したときに送信されるコマンドである。
なお、上述したフリーズ演出開始コマンド、停止表示図柄組合せコマンドおよびフリーズ演出終了コマンドは、疑似遊技演出が行われないときは、副制御回路200に対して送信されない。
(15)回転待機終了コマンド
サブボーナス遊技回数抽選結果コマンドの送信後、または、フリーズ演出が行われた場合はその後、前回の単位遊技でスタートスイッチ36が操作されてから4.1秒が経過すると、送信されるコマンドである。なお、回転待機終了コマンドを送信しようとしたときに、既に4.1秒が経過していたときは、待機することなく直ちに回転待機終了コマンドが送信される。
(16)回転開始コマンド
回転待機終了コマンドに続いて送信されるコマンドであり、左リール40Lが回転を開始したときに左リール回転開始コマンドが送信され、中リール40Cが回転を開始したときに中リール回転開始コマンドが送信され,右リール40Rが回転を開始したときに右リール回転開始コマンドが送信される。
(17)リール停止受付コマンド
回転中のリールに対応するストップスイッチが操作されると、操作されたストップスイッチに応じて、左リール停止受付コマンド、中リール停止受付コマンド、または、右リール停止受付コマンドが送信される。また、各リール停止受付コマンドが送信される際に、併せて、対応するリールに対する停止制御によって、入賞ラインL上に停止させる予定の図柄番号(以下、停止図柄番号という。)を示す情報と、滑りコマ数を示す情報とが送信される。
(18)リール停止コマンド
送信されたリール停止受付コマンドに対応するリールが、回転を停止したときに送信されるコマンドである。
(19)作動図柄コマンド
全リールの回転が停止し、入賞判定が行われると送信されるコマンドであり、入賞判定の結果、入賞した役(小役01〜31、再遊技役01〜15またはMB役)を示す情報を送信する。
(20)メダル払出開始コマンド
作動図柄コマンドに続いて送信されるコマンドであり、小役が入賞した場合は、そのときの遊技状態(MB遊技中か否か)に応じた払出枚数を示す情報を送信する。また、MB役もしくは再遊技役が入賞したとき、または、いずれの役も入賞しなかったときは、払出枚数が0枚であることを示す情報を送信する。
(21)メダル払出終了コマンド
入賞した小役に対応する枚数のメダルが払い出されたときに送信されるコマンドである。
(22)MB遊技終了コマンド
MB遊技中であり、かつメダル払出終了コマンドが送信された後に送信されるコマンドであり、小役が入賞したことによりメダルが払い出された結果、MB遊技の終了条件が満たされたときに送信されるコマンドである。
(23)単位遊技終了コマンド
1回の単位遊技で行うべき処理が全て終了したときに送信されるコマンドである。
[制御回路で行われる各種処理の説明]
次に、上述した制御回路によって行われる各種の制御について、フローチャートを参照して説明する。
≪主制御回路における制御処理の説明≫
まず、主制御回路100において実行されるメインルーチンの制御処理の説明を、図15のフローチャートを用いながら説明する。
まず、スロットマシン10の電源を投入すると、主制御回路100は、スロットマシン10の内部に設けられている各種スイッチにおいて、「設定」の値を変更するための操作がなされているか否かを判断し、「設定」の値を変更するための操作がなされている場合は、その後の操作に応じて現在の「設定」を変更する電源投入処理を行う(ステップS10)。次に、主制御回路100は、図14に示した設定値指定コマンド、遊技状態コマンド、RT状態コマンドおよびフリーズ抽選状態コマンドを副制御回路200へ送信する(ステップS12)。
次に、主制御回路100は、現在の遊技状態がMB遊技中であるか否かを判断し(ステップS14)、MB遊技中である(YES)と判断したときは、MB遊技の終了条件が成立するまでの残りメダル枚数を含むMB獲得可能枚数コマンドを副制御回路200に対して送信する(ステップS16)。主制御回路100は、ステップS16の処理を行うと、または、ステップS14の判断処理でMB遊技中ではない(NO)と判断したときは直ちに、次に行う単位遊技が再遊技であるか否かを判断する(ステップS18)。主制御回路100が次に行う単位遊技が再遊技である(YES)と判断したときは、MB遊技中には再遊技役が入賞しない(すなわち規定枚数は2枚ではない)ことから、副制御回路200に対して自動メダル投入(3)コマンドを送信する(ステップS20)。
(メダル投入口へメダルが投入されたときの処理)
主制御回路100がステップS20の処理を行うと、または、ステップS18の判断処理で次に行う単位遊技が再遊技でない(NO)と判断したときは直ちに、遊技者によってメダル投入口32へメダルが投入されたか否かを判断し(ステップS22)、投入された(YES)と判断したときは、現在投入されているメダルの枚数が規定枚数に達しているか否かを判断する(ステップS24)。主制御回路100が規定枚数に達していない(NO)と判断したときは、副制御回路200へ「手動メダル投入」コマンドを送信し(ステップS26)、再び投入されたメダルの枚数が規定枚数に達したか否かを判断する(ステップS28)。ここでも主制御回路100が規定枚数に達していない(NO)と判断したときは、ステップS18の処理へ戻り、次に行う単位遊技が再遊技であるか否かを判断する。これに対して、主制御回路100が規定枚数に達した(YES)と判断したときは、遊技者によってスタートスイッチ36が操作されたか否かを判断する(ステップS30)。そして、スタートスイッチ36が操作されない(NO)と主制御回路100が判断したときは、前述したステップS18の判断処理に戻る。
前述したステップS24の判断処理において、主制御回路100が、現在投入されているメダルの枚数が規定枚数に達した(YES)と判断したときは、主制御回路内のRAMに記憶されているメダルのクレジット枚数に1を加算するとともに、クレジット数表示器27に表示しているクレジット枚数の値を1つ増加させる、貯留処理を行う(ステップS32)。そして、上述したステップS30の処理へ移行して、スタートスイッチ36が操作されたか否かを判断する。そして、スタートスイッチ36が操作されない(NO)と主制御回路100が判断したときは、前述したステップS18の判断処理に戻る。
(ベットスイッチが操作されたときの処理)
前述したステップS22の判断処理において、主制御回路100が、メダル投入口32へメダルが投入されていない(NO)と判断したときは、次に、遊技者によって1−ベットスイッチ34または最大ベットスイッチ35が操作されたか否かを判断する(ステップS34)。ここで、いずれのベットスイッチも操作されていない(NO)と主制御回路100が判断したときは、前述したステップS18の処理に戻る。これに対して、いずれかのベットスイッチが操作された(YES)と判断したときは、既に規定枚数のメダルが投入済みであるか否かを判断し(ステップS36)、規定枚数のメダルが投入されている(YES)と判断したときは、ステップS30の処理へ進み、スタートスイッチ36が操作されたか否かを判断する。これに対して、規定枚数のメダルが投入されていない(NO)と判断したときは、操作されたベットスイッチの種類と、現在の遊技状態に応じて図14に示した自動メダル投入(1)〜(3)コマンドのいずれかを副制御回路200へ送信する(ステップS38)。そして、前述したステップS28移行の処理を行う。
このように、投入されたメダルの枚数が規定枚数に達し、かつ、スタートスイッチ36が操作されるまで、ステップS18〜S38のメダル投入処理が繰り返し行われる。
(スタートスイッチが操作された以後の処理)
前述したステップS30の判断処理において、スタートスイッチ36が操作された(YES)と主制御回路100が判断したときは、副制御回路200へスタートスイッチ受付コマンドを送信する(ステップS40)。そして、主制御回路100は、役抽選、フリーズ演出抽選、サブボーナスの遊技回数抽選などの各種抽選処理を行い(ステップS42)、その結果を、図14に示した役抽選結果1コマンド、役抽選結果2コマンド、フリーズ演出抽選結果コマンドおよびサブボーナス遊技回数抽選結果コマンドによって副制御回路200へ送信する(ステップS44)。
次に主制御回路100は、図9に示した各種フリーズ演出のうち、実施を予定しているフリーズ演出を実行すべきタイミングになったか否かを判断し、実行すべきタイミングになった場合は、そのフリーズ演出を実行するフリーズ演出処理を行う(ステップS46)。次に、主制御回路100は、前回の単位遊技でスタートスイッチ36が操作されてから、4.1秒が経過したか否かを判断し(ステップS48)、4.1秒が経過していない(NO)と判断したときは、4.1秒が経過するまで待機状態となる。そして、4.1秒が経過した(YES)と判断すると、副制御回路200に回転待機終了コマンドを送信する(ステップS50)。次に、主制御回路100は、リール40L,40C,40Rを一斉に回転させるためのリール回転制御を開始し(ステップS52)、副制御回路200へリール回転開始コマンドを送信する(ステップS54)。
なお、主制御回路100は、ステップS46のフリーズ演出処理において、演出としてリール40L,40C,40Rの回転/停止制御を行った場合は、ステップS54のリール回転制御処理において、リール40L,40C,40Rの回転を開始するタイミングを、各々ランダムに遅延させる。このような制御を行うことで、フリーズ演出を行ったことによって、例えば遊技者の目押しが有利になるといったことを避けることができる。なお、フリーズ演出を行った後は、再びリール40L,40C,40Rの回転を開始する際に、一旦、前回の単位遊技で表示窓22に停止表示された図柄に戻してから、各リールを一斉に回転させるようにしてもよい。また、各リールの回転を、各々ランダムに遅延させる場合と、前回の単位遊技の停止表示図柄に一旦戻してから一斉に回転させる場合とを、適宜切り替えてもよい。
次に主制御回路100は、リール回転速度が所定の定常回転速度(例えば、約80回転/分)に達したことにより、ストップスイッチの操作を受け付けることができる状態になると、遊技者によってストップスイッチ37L,37C,37Rのいずれかが操作されたか否かを判断する(ステップS56)。そして、いずれかのストップスイッチが操作された(YES)と判断したときは、操作されたストップスイッチが、左・中・右のいずれであるかを示す情報と操作された順番とを主制御回路100のRAMに記憶し(ステップS58)、操作されたストップスイッチに対応するリール停止受付コマンドを副制御回路200へ送信する(ステップS60)。これにより、副制御回路200では、各リール停止受付コマンドの受信を契機として、実行中の演出内容を切り替えていくなど、演出や各種報知に関する制御が行われる。
なお、上述したステップS56〜S60の処理は、図15のメインルーチンではなく、所定の時間間隔で実行される割込処理によって行っても良い。また、副制御回路200へ送信する情報としては、操作された順番に関する情報は送信せずに、遊技者がストップスイッチを操作したときに、左・中・右のいずれのストップスイッチが操作されたのかを示す情報のみを送信するようにしても良い。この場合、副制御回路200は、スタートスイッチ36が操作された後に、受信したリール停止受付コマンドの順番によって、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序を判断することができる。
ステップS60の処理を行うと、主制御回路100は、操作されたストップスイッチに対応するリールについて、役抽選の結果と、ストップスイッチが操作されたタイミングとに基づいてリール停止制御を行う(ステップS62)。なお、このリール停止制御の内容は、図3に示したリール制御手段122によるリール停止制御について説明した通りである。そして、リール停止制御を行ったことによりリールが停止すると、主制御回路100は、副制御回路200に対してリール停止コマンドを送信する(ステップS64)。次に主制御回路100は、全てのリールが停止したか否かを判断し(ステップS66)、未だ回転しているリールがある(NO)と判断したときは、ステップS56の処理へ戻る。これに対して、全てのリールが停止した(YES)と判断したときは、何らかの役が入賞したか否かを判定する入賞判定処理を行う(ステップS68)。このとき、MB役が入賞したと判定した場合は、遊技状態を「内部中」から「MB遊技」に更新する。
これにより主制御回路100は、何らかの役が入賞したと判定したときは、その入賞役の種類を、また、いずれの役も入賞しなかったと判定したときは、その旨を示す情報を、作動図柄コマンドによって副制御回路200へ送信する(ステップS70)。次に主制御回路100は、入賞判定の結果に応じて払い出すメダルの枚数(0〜5枚)の情報を含むメダル払出開始コマンドを副制御回路200へ送信する(ステップS72)。ここで、入賞判定によっていずれの役も入賞しなかったと判定されたときは、メダル払出開始コマンドによって送信される払い出しメダルの枚数は0枚となる。
次に主制御回路100は、ステップS68の入賞判定処理の結果、いずれかの小役が入賞したか否かを判断する(ステップS74)。そして、いずれかの小役が入賞した(YES)と判断したときは、図3に示したホッパー駆動回路80を制御してメダル払出装置82を駆動し、入賞した小役に対応する払出枚数(図4参照)のメダルを払い出す(ステップS76)。そして、メダルの払い出し終えると、主制御回路100は、メダル払出終了コマンドを副制御回路200へ送信し(ステップS78)、MB遊技の終了条件が成立したか否かを判断する(ステップS80)。なお、前述したステップS74の判断処理で、いずれの小役も入賞しなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、直ちにステップS80の処理へ移行する。このステップS80の判断処理において、現在の遊技状態が「MB遊技」中であり、当該MB遊技中におけるメダルの払出枚数が18枚を超えた(YES)と判断すると、主制御回路100は、MB遊技終了コマンドを副制御回路200へ送信する(ステップS82)。
次に主制御回路100は、図11に示した移行条件に従って、現在のフリーズ抽選状態から他のフリーズ抽選状態へ移行させるフリーズ抽選状態移行処理を行う(ステップS84)。ここで、ステップS80の判断処理でMB遊技の終了条件が成立していない(NO)と主制御回路100が判断したときは、ステップS82の処理を行わずに直接、ステップS84のフリーズ抽選状態移行処理を行う。そして、現在、潜伏期間中になっている予定されたフリーズ演出がある場合は、その予定されたフリーズ演出の取消条件(図9,「演出取消条件」欄参照)が満たされたか否かを判断し、満たされたと判断したときは、そのフリーズ演出の実行を取り消すフリーズ演出取消処理を行う(ステップS86)。
以上の処理を終えると、主制御回路100は、単位遊技終了コマンドを副制御回路200へ送信し(ステップS88)、これによって1回の単位遊技が終了する。そして、主制御回路100はステップS12の処理へ戻り、次の単位遊技を開始するための処理を行う。このように、ステップS12〜S88の処理を繰り返し行うことにより、遊技者は単位遊技を継続して繰り返し行うことができる。
<フリーズ演出抽選処理の説明>
次に、図16および図17に示すフローチャートを参照し、図15のステップS42で実行されるフリーズ演出抽選処理の内容について説明する。まず、主制御回路100は、現在の役抽選状態がMB遊技中であるか否かを判断し(ステップS100)、MB遊技中である(YES)と判断したときは、フリーズ演出抽選処理を終了し、他の処理へ移行する。これに対してMB遊技中ではない(NO)と主制御回路100が判断したときは、現在のフリーズ抽選状態が「5」(FS=5)であるか否かを判断する(ステップS102)。そして、現在のフリーズ抽選状態が「5」である(YES)と判断したときは、そのままフリーズ演出抽選処理を終了し、他の処理へ移行する。
一方、ステップS102の判断処理で、現在のフリーズ抽選状態が「5」ではない(NO)と主制御回路100が判断したときは、次にサブボーナスの遊技回数BBGの値として、30、50または100の中から1つを乱数抽選によって選択する(ステップS104)。そして、主制御回路100は、現在のフリーズ抽選状態と、図10に示した抽選確率に基づいて、実行するフリーズ演出番号の抽選(フリーズ演出抽選)を行う(ステップS106)。ここで、ステップS106におけるフリーズ演出抽選では、フリーズ演出番号FLNの値が0〜7のいずれかに決定される。
(フリーズ抽選状態1〜3のいずれかである場合の処理)
次に主制御回路100は、役抽選の結果がハズレになったか否かを判断し(ステップS108)、ハズレだった(YES)と判断したときは、フリーズ演出抽選処理を終了して他の処理へ移行する。これに対して何らかの役が当選役に定められた(NO)と、主制御回路100が判断したときは、現在のフリーズ抽選状態が1から3(FS=1〜3)のいずれかであるか否かを判断する(ステップS110)。現在のフリーズ抽選状態が1から3のいずれかである(YES)と主制御回路100が判断したときは、次に役抽選で再遊技役群AまたはBが決定されたか否かを判断する(ステップS112)。再遊技役群AまたはBが決定された(YES)と主制御回路100が判断したときは、ステップS106で行ったフリーズ演出抽選でフリーズ演出番号3が当選したか否かを判断する(ステップS114)。そして、フリーズ演出番号3が当選しなかった(NO)と主制御回路100が判断したときは、そのままフリーズ演出抽選処理を終了し、他の処理へ移行する。
これに対して、フリーズ演出番号3が当選した(YES)と判断したときは、主制御回路100のRAMに記憶されているFLNの値を「3」に更新して(ステップS116)潜伏期間IPGの値を「1」にセットする(ステップS118)。なお、例えばフリーズ抽選状態FSの値が「2」のときに、役抽選で再遊技役群AまたはBが決定され、かつ、フリーズ演出抽選でフリーズ演出番号3が当選した場合は、ステップS110〜S114の判断結果がいずれもYESとなる。ここで、フリーズ抽選状態FSの値が「2」ということは、図11の「移行条件」欄に示したように、フリーズ演出抽選でフリーズ演出番号5〜7のいずれかに当選し、その潜伏期間中であることを意味している。よって、潜伏期間中のフリーズ演出(FLN=5〜7のいずれか)の演出取消条件が成立し(図9参照)、フリーズ演出番号FLNの値が「3」に、潜伏期間IPGの値が「1」に更新されることで、予定されていたフリーズ演出番号5〜7のいずれかのフリーズ演出が取り消されることになる。
そして、ステップS118の処理を行うと、次に主制御回路100は、内部のRAMに記憶されている演出実行フラグの状態をオンにする(ステップS120)。この演出実行フラグは、ステップS106のフリーズ演出抽選によって潜伏期間が設けられたフリーズ演出番号が当選し、そのフリーズ演出の潜伏期間が経過したときに、そのフリーズ演出を行うべきか否かを示すフラグである。そして、主制御回路100は、フリーズ演出番号FLNの値、潜伏期間IPGの値および演出実行フラグのオン/オフ状態を、副制御回路200へ送信し(ステップS122)、フリーズ演出抽選処理を終了する。
(フリーズ抽選状態3である場合の処理)
ステップS112の判断処理において、主制御回路100が、役抽選で再遊技役群AまたはBのいずれにも当選しなかった(NO)と判断すると、次に現在のフリーズ抽選状態が3であるか否かを判断する(ステップS124)。そして、現在のフリーズ抽選状態が3である(YES)と主制御回路100が判断したときは、次いで役抽選で再遊技役群I〜Sまたは小役群A,C,T〜Vのいずれかが決定されたか否かを判断する(ステップS126)。再遊技役群I〜Sまたは小役群A,C,T〜Vのいずれも決定されなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、そのまま図16に示すフリーズ演出抽選処理を終了し、他の処理を行う。これに対して、主制御回路100が役抽選で再遊技役群I〜Sまたは小役群A,C,T〜Vのいずれかが決定された(YES)と判断したときは、ステップS106で行ったフリーズ演出抽選で、フリーズ演出番号4が当選したか否かを判断する(ステップS128)。
フリーズ演出番号4が当選しなかった(NO)と主制御回路100が判断したときは、そのまま図16に示すフリーズ演出抽選処理を終了し、他の処理を行う。一方、フリーズ演出番号4が当選した(YES)と判断したときは、次に主制御回路100のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値が3であるか否かを判断する(ステップS130)。ここで、フリーズ演出番号FLNの値が3である(YES)と主制御回路100が判断したときは、フリーズ演出番号4の演出取消条件(図9参照)が成立したことになるため、そのまま図16のフリーズ演出抽選処理を終了する。これに対して、フリーズ演出番号FLNの値が3ではない(NO)と主制御回路100が判断したときは、主制御回路100のRAMに記憶されているFLNの値を「4」に更新して(ステップS132)、潜伏期間IPGの値を「0」にセットする(ステップS134)。そして、ステップS120へ進み、主制御回路100のRAMに記憶されている演出実行フラグの状態をオンにし、さらに、ステップS122へ進み、フリーズ演出番号FLNの値、潜伏期間IPGの値および演出実行フラグのオン/オフ状態を、副制御回路200へ送信してから、フリーズ演出抽選処理を終了する。
(フリーズ抽選状態1である場合の処理)
ステップS126の判断処理において、主制御回路100が、現在のフリーズ抽選状態が3でない(NO)と判断したときは、次に現在のフリーズ抽選状態が1であるか否かを判断する(ステップS136)。現在のフリーズ抽選状態が1でない(NO)と主制御回路100が判断したときは、図16に示すフリーズ演出抽選処理を終了し、他の処理を行う。これに対して、現在のフリーズ抽選状態が1であると(YES)と主制御回路100が判断したときは、次に、ステップS106で行ったフリーズ演出抽選で、フリーズ演出番号5が当選したか否かを判断する(ステップS138)。
(a)フリーズ演出番号5が当選したとき
ステップS138の判断処理で、フリーズ演出番号5が当選した(YES)と主制御回路100が判断したときは、主制御回路100のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値が6または7であるか、すなわち、フリーズ演出番号6または7の潜伏期間中であるか否かを判断する(ステップS140)。ここで、フリーズ演出番号6または7の潜伏期間中である(YES)と、主制御回路100が判断したときは、次にその潜伏期間が残り20ゲーム(IPG=20)であるか否かを判断する(ステップS142)。そして、フリーズ演出番号6または7の潜伏期間が残り20ゲームではない(NO)と主制御回路100が判断した場合は、直ちに図16のフリーズ演出抽選処理を終了して他の処理を行う。
これに対して、フリーズ演出番号6または7の潜伏期間が残り20ゲームである(YES)と主制御回路100が判断した場合は、主制御回路100のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値を5に更新する(ステップS144)。すなわち、フリーズ演出番号5(潜伏期間が20ゲーム)のフリーズ演出を実行すべきタイミングと、潜伏期間の残りゲーム数が20になったフリーズ演出番号6または7のフリーズ演出を実行すべきタイミングとは、一致するため、潜伏期間中に行う演出(例えば導入連続演出など)を損なうことなく、演出内容をフリーズ演出番号6または7からフリーズ演出番号5へ変更することができる。
また、ステップS140の判断処理で、主制御回路100のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値が6または7のいずれでもない(NO)と主制御回路100が判断したときは、直ちにステップS144に進み、フリーズ演出番号FLNの値を5に更新する。
そして、主制御回路100は潜伏期間IPGの値が「0」であるか否かを判断する(ステップS146)。この判断処理は、仮にフリーズ演出番号5の潜伏期間を計数中だった場合に、再度フリーズ演出番号5が当選したときに、それまで計数していた潜伏期間が更新されてしまうのを避けるために行っている。ステップS146の判断処理で、潜伏期間IPGの値が「0」でない(NO)と判断したときは、引き続き潜伏期間の計数を継続すべく、そのままステップS120およびS122の処理を行ってから、図16のフリーズ演出抽選処理を終了する。これに対して、IPGの値が「0」である(YES)と主制御回路100が判断したときは、IPGの値に「20」をセットして(ステップS148)、ステップS120以降の処理を行う。
(b)フリーズ演出番号6が当選したとき
ステップS138の判断処理で、フリーズ演出番号5は当選しなかった(NO)と主制御回路100が判断したときは、次にフリーズ演出番号6が当選したか否かを判断する(ステップS150)。そして、フリーズ演出番号6が当選した(YES)と主制御回路100が判断したときは、次いで主制御回路100のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値が5または7であるか否かを判断する(ステップS152)。フリーズ演出番号FLNの値が5または7である(YES)と主制御回路100が判断したときは、そのまま図16のフリーズ演出抽選処理を終了して他の処理を行う。
これに対して、フリーズ演出番号FLNの値が5または7のいずれでもない(NO)と判断したときは、主制御回路100のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値を6に更新する(ステップS154)。そして、主制御回路100は潜伏期間IPGの値が「0」であるか否かを判断し(ステップS156)、潜伏期間IPGの値が「0」である(YES)と主制御回路100が判断したときは、IPGの値に「38」にセットして(ステップS158)、ステップS120以降の処理を行う。一方、潜伏期間IPGの値が「0」ではない(NO)と主制御回路100が判断したときは、フリーズ演出番号6の潜伏期間を計数中に、再びフリーズ演出番号56当選したことになるため、潜伏期間IPGの値を改めてセットし直すことはせず、直接、ステップS120以降の処理へ進む。
(c)フリーズ演出番号7が当選したとき
ステップS150の判断処理で、フリーズ演出番号6は当選しなかった(NO)と主制御回路100が判断したときは、次にフリーズ演出番号7が当選したか否かを判断する(ステップS160)。そして、フリーズ演出番号7が当選した(YES)と主制御回路100が判断したときは、次いで主制御回路100のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値が5または6であるか否かを判断する(ステップS162)。フリーズ演出番号FLNの値が5または6である(YES)と主制御回路100が判断したときは、そのまま図16のフリーズ演出抽選処理を終了して他の処理を行う。
これに対して、フリーズ演出番号FLNの値が5または6のいずれでもない(NO)と判断したときは、主制御回路100のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値を7に更新する(ステップS164)。そして、主制御回路100はステップS156の処理で、潜伏期間IPGの値が「0」であるか否かを判断し、潜伏期間IPGの値が「0」である(YES)と主制御回路100が判断したときは、ステップS158の処理へ進み、IPGの値に「38」をセットした後、ステップS120以降の処理を行う。一方、ステップS156の処理で、潜伏期間IPGの値が「0」ではない(NO)と主制御回路100が判断したときは、フリーズ演出番号6の潜伏期間を計数中に、再びフリーズ演出番号56当選したことになるため、潜伏期間IPGの値を改めてセットし直すことはせず、直接、ステップS120以降の処理へ進む。
(フリーズ抽選状態4である場合の処理)
ステップS110の判断処理において、主制御回路100が、現在のフリーズ抽選状態が1〜3のいずれでもない(NO)と判断したときは、次に現在のフリーズ抽選状態が4であるか否かを判断する(図17、ステップS170)。現在のフリーズ抽選状態が4である(YES)と主制御回路100が判断したときは、次にフリーズ演出番号2が当選したか否かを判断する(ステップS172)。そして、フリーズ演出番号2が当選した(YES)と主制御回路100が判断したときは、フリーズ演出番号2のフリーズ演出を行っているときの、リール40L,40C,40Rに関する回転態様(リールアクション)を抽選によって決定する(ステップS174)。
ここで、回転態様の抽選対象としては、回転するリールの種類(左、中、右、左+中、中+右、左+右、左+中+右)、回転方向(正回転たまは逆回転)またはこれらの組合せ、および、リールアクションなし(ハズレ)がある。この回転態様の抽選においてどの回転態様を抽選対象とするか、および、各抽選対象の当選確率は、役抽選によって決定された役群の種類に応じて異ならせてもよい。また、リールアクションなしは、所定時間が経過するまでリールを停止させたままでも良いし(従来のフリーズ演出)、フリーズ演出番号2のフリーズ演出を何ら行うことなく次の処理へ進むものでもよい。
そして、主制御回路100は、主制御回路100のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値を2に更新する(ステップS176)とともに、IPGの値に「4」をセットした後(ステップS178)、図16のステップS120以降の処理を行う。また、ステップS172の判断処理で、フリーズ演出番号2が当選しなかった(NO)と主制御回路100が判断したときは、次にフリーズ演出番号1が当選したか否かを判断する(ステップS180)。そして、フリーズ演出番号1が当選した(YES)と主制御回路100が判断したときは、主制御回路100のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値を1に更新する(ステップS182)とともに、IPGの値に「1」をセットした後(ステップS184)、図16のステップS120以降の処理を行う。なお、主制御回路100が、前述したステップS170の判断処理で、現在のフリーズ抽選状態が4ではない(NO)と判断したとき、または、ステップS180の判断処理で、フリーズ演出番号1が当選しなかった(NO)と判断したときは、そのまま図16および図17のフリーズ演出抽選処理を終了して他の処理を行う。
<フリーズ演出処理の説明>
次に、図18および図19に示すフローチャートを参照し、図15のステップS46で実行されるフリーズ演出処理の内容について説明する。まず、主制御回路100は、現在の潜伏期間IPGの値が「19」であるか否かを判断する(ステップS200)。潜伏期間IPGの値が「19」ではない(NO)と主制御回路100が判断したときは、次に、現在の潜伏期間IPGの値が「0」であるか否かを判断する(ステップS202)。主制御回路100が潜伏期間IPGの値は「0」ではない(NO)と判断したときは、図18および図19に示すフリーズ演出処理を終了し、他の処理を行う。
これに対して、主制御回路100が潜伏期間IPGの値は「0」である(YES)と判断したときは、主制御回路100内のRAMに記憶されている演出実行フラグのオン/オフ状態がオンになっているか否かを判断する(ステップS204)。演出実行フラグがオフになっている(NO)と主制御回路100が判断したときは、図18および図19に示すフリーズ演出処理を終了し、他の処理を行う。一方、演出実行フラグがオンになっている(YES)と主制御回路100が判断したときは、主制御回路100内のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値に対応するフリーズ演出を実行する。
(a)フリーズ演出番号1のフリーズ演出に関する処理
主制御回路100は、主制御回路100内のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値が「1」であるか否かを判断し(ステップS206)、「1」である(YES)と判断したときは、遊技者がスタートスイッチ36を操作したときのタイミングで発生させた乱数を用いて、フリーズ演出中にリール40L,40C,40Rを逆回転させる回数RRを抽選によって決定する。そして、決定した逆回転回数RRの値を、主制御回路100内のRAMに記憶するとともに、副制御回路200へ送信する(ステップS208)。次に主制御回路100は、遊技者によって最大ベットスイッチ35が操作されたか否かを判断し(ステップS210)、最大ベットスイッチ35が操作されていない(NO)と判断したときは、引き続き、所定時間(例えば20秒間)が経過するまでに、最大ベットスイッチ35が操作されたか否かを繰り返し判断する(ステップS212,NO→S210)。
所定時間が経過するまでに最大ベットスイッチ35が操作されなかった(ステップS212,YES)と主制御回路100が判断したときは、主制御回路100のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値を「0」に更新し(ステップS214)、さらに前述した演出実行フラグの状態をオフにした後(ステップS216)、図18に示すフリーズ演出処理を終了して他の処理へ移行する。ここで、ステップS212の判断結果がYESとなったときに、逆回転回数RRの値が「0」ではなかった場合、全リールを停止させ、逆回転回数RRの値を「1」減算してからステップS210へ移行させるようにしてもよい。このように、遊技者によって最大ベットスイッチ35が操作されなかった場合でも、逆回転回数RRの値が「0」になるまで、すなわち、予定していたフリーズ演出番号1のフリーズ演出を最後まで自動的に行うように制御しても良い。
これに対して、所定時間内に最大ベットスイッチ35が操作された(ステップS210,YES)と主制御回路100が判断したときは、リール40L,40C,40Rを一斉に逆回転させ(ステップS218)、所定時間の経過した時点で全リールを停止させる(ステップS220)。これにより、全リールが停止したときに入賞ラインL上には、任意の図柄組合せが停止表示されることになる。そして、主制御回路100のRAMに記憶されている逆回転回数RRの値から「1」を減算し(ステップS222)、逆回転回数RRの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS224)。逆回転回数RRの値が「0」になっていない(NO)と主制御回路100が判断したときは、再び(ステップS210)の処理へ戻り、遊技者によって最大ベットスイッチ35が操作されるまで、所定時間、待機状態となる。
一方、ステップS224の判断処理で、逆回転回数RRの値が「0」になった(YES)と主制御回路100が判断したときは、ステップS214へ進み、主制御回路100のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値を「0」に更新してフリーズ演出番号1のフリーズ演出が終了し、ステップS216の処理により演出実行フラグの状態をオフにした後、図18に示すフリーズ演出処理を終了して他の処理へ移行する。
これにより、フリーズ演出番号1のフリーズ演出では、遊技者が最大ベットスイッチ35を操作するとリール40L,40C,40Rが一斉に逆回転を開始し、所定時間経過すると回転が停止する、という動作を抽選によって決定された回数だけ繰り返す。
(b)フリーズ演出番号2のフリーズ演出に関する処理
前述したステップS206の判断処理で、主制御回路100内のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値が「1」ではない(NO)と主制御回路100が判断したときは、次にフリーズ演出番号FLNの値が「2」であるか否かを判断する(ステップS226)。そして、フリーズ演出番号FLNの値が「2」である(YES)と主制御回路100が判断したときは、次いで、遊技者によって最大ベットスイッチ35が操作されたか否かを判断する(ステップS228)。最大ベットスイッチ35が操作されていない(NO)と主制御回路100が判断したときは、引き続き、所定時間(例えば20秒間)が経過するまでに、最大ベットスイッチ35が操作されたか否かを繰り返し判断する(ステップS230,NO→S228)。
所定時間が経過するまでに最大ベットスイッチ35が操作されなかった(ステップS230,YES)と主制御回路100が判断したときは、前述したステップS214以降の処理を行い、図18に示すフリーズ演出処理を終了して他の処理へ移行する。これに対して、所定時間内に最大ベットスイッチ35が操作された(ステップS228,YES)と主制御回路100が判断したときは、前述した回転態様抽選(図17のステップS174参照)で決定した回転態様に従って、リール40L,40C,40Rを回転させる(ステップS232)。そして、所定時間が経過すると、回転しているリールをすべて停止させてから(ステップS234)、ステップS214以降の処理を行ってフリーズ演出番号2の演出を終了し、図18に示すフリーズ演出処理を終了して他の処理へ移行する。
これにより、フリーズ演出番号2のフリーズ演出では、遊技者が最大ベットスイッチ35を操作すると、リール40L,40C,40Rのうち、回転態様抽選で決定されたリール(1個〜3個)が回転(正回転または逆回転)し、所定時間経過すると回転が停止する、という動作が行われる。なお、前述したステップS230の判断結果がYESになった場合でも、直ちにステップS214へ進まずに、ステップS232の処理へ進むようにして、遊技者が最大ベットスイッチ35を操作した場合と同じ処理を行うようにしてもよい。
(c)フリーズ演出番号3のフリーズ演出に関する処理
前述したステップS226の判断処理で、主制御回路100内のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値が「2」ではない(NO)と主制御回路100が判断したときは、次にフリーズ演出番号FLNの値が「3」であるか否かを判断する(ステップS236)。フリーズ演出番号FLNの値が「3」である(YES)と主制御回路100が判断したときは、リール40L,40C,40Rを一斉に逆回転させ(ステップS238)、その後、所定時間が経過すると回転を停止させる(ステップS240)。そして、ステップS214以降の処理を行ってフリーズ演出番号3の演出を終了し、図18に示すフリーズ演出処理を終了して他の処理へ移行する。
(d)フリーズ演出番号4,6,7のフリーズ演出に関する処理
前述したステップS236の判断処理で、主制御回路100内のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値が「3」ではない(NO)と主制御回路100が判断したときは、次にフリーズ演出番号FLNの値が「4」、「6」または「7」のいずれかであるか否かを判断する(ステップS242)。フリーズ演出番号FLNの値が「4」、「6」または「7」のいずれかである(YES)と主制御回路100が判断したときは、リール40L,40C,40Rを一斉に正回転させ(ステップS244)、疑似遊技演出を開始する。ここで、疑似遊技演出中におけるリール40L,40C,40Rの定速は、本来の遊技と同じ80回転/分であってもよいし、それよりも速い回転速度であっても、遅い回転速度であっても良い。
そして、主制御回路100は、遊技者によってストップスイッチ37L,37C,37Rのいずれかが操作されたか否かを判断する(ステップS246)。いずれのストップスイッチも操作されていない(NO)と主制御回路100が判断したときは、引き続き、所定時間(例えば20秒間)が経過するまでに、ストップスイッチが操作されたか否かを繰り返し判断する(ステップS248,NO→S246)。そして、所定時間が経過するまでにいずれのストップスイッチも操作されなかった(ステップS248,YES)と主制御回路100が判断したときは、前述したステップS214以降の処理を行い、図18に示すフリーズ演出処理を終了して他の処理へ移行する。これに対して、いずれかのストップスイッチが操作された(ステップS246,YES)と主制御回路100が判断したときは、操作されたストップスイッチに対応するリールの停止制御を行う(ステップS250)。ここで、左リール40Lまたは右リール40Rの停止制御は、「赤セブン」図柄が入賞ラインL上に停止するような制御を行い、中リール40Cの停止制御は、「白セブン」図柄が入賞ラインL上に停止するような制御を行う。
次に主制御回路100は、全てのリールが停止したか否かを判断し(ステップS252)、未だ回転中のリールがある(NO)と判断したときは、ステップS246の処理へ戻り、いずれかのストップスイッチが操作されたか否かを判断する。これに対して、全てのリールが停止した(YES)と主制御回路100が判断したときは、次に遊技者がスタートスイッチ36を操作したか否かを判断する(ステップS254)。スタートスイッチ36が操作されていない(NO)と主制御回路100が判断したときは、引き続き、所定時間(例えば20秒間)が経過するまでに、スタートスイッチ36が操作されたか否かを繰り返し判断する(ステップS256,NO→S254)。
所定時間が経過するまでにスタートスイッチ36が操作されなかった(ステップS256,YES)と主制御回路100が判断したときは、疑似遊技演出を終了させて、本来の遊技を再開すべく、各リールの回転を開始するまでの遅延時間をランダムに決定するランダム遅延処理を行う(ステップS258)。そして、決定された遅延時間が経過したリールから順次、本来の遊技における回転開始時と同じ加速パターンで回転を開始させ(ステップS260)、前述したステップS214以降の処理を行ってフリーズ演出番号4、6または7のフリーズ演出を終了させてから、図18に示すフリーズ演出処理を終了して他の処理へ移行する。また、所定時間内に遊技者によってスタートスイッチ36が操作された(ステップS254,YES)と判断したときも、その操作を契機としてステップS258の処理へ移行してランダム遅延処理を行ってから、リール40L,40C,40Rを適宜、正回転させる。そして、前述したステップS214以降の処理を行い、フリーズ演出番号4、6または7のフリーズ演出を終了させてから、図18に示すフリーズ演出処理を終了して他の処理へ移行する。
これにより、フリーズ演出番号4、6または7のフリーズ演出では、フリーズ演出を実行すべきタイミングになると、遊技者によるスタートスイッチ36の操作に応じて全てのリールが回転する。そして、遊技者のストップスイッチ37L,37C,37Rに対する操作に応じて、対応するリールの停止制御が行われ、その結果、入賞ラインL上には「赤セブン−白セブン−赤セブン」という図柄組合せが停止表示される疑似遊技演出が行われる。
(e)フリーズ演出番号5のフリーズ演出に関する処理
前述したステップS242の判断処理で、主制御回路100内のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値が「4」、「6」または「7」のいずれでもない(NO)と主制御回路100が判断したときは、次に図19に示すフローチャートの処理へ進み、フリーズ演出番号FLNの値が「5」であるか否かを判断する(ステップS270)。フリーズ演出番号FLNの値が「5」である(YES)と主制御回路100が判断したときは、リール40L,40C,40Rを一斉に正回転させ(ステップS272)、疑似遊技演出を開始する。ここで、疑似遊技演出中におけるリール40L,40C,40Rの定速は、本来の遊技と同じ80回転/分であってもよいし、それよりも速い回転速度であっても、遅い回転速度であっても良い。
次に主制御回路100は、遊技者によってストップスイッチ37L,37C,37Rのいずれかが操作されたか否かを判断する(ステップS274)。いずれのストップスイッチも操作されていない(NO)と主制御回路100が判断したときは、引き続き、所定時間(例えば20秒間)が経過するまでに、ストップスイッチが操作されたか否かを繰り返し判断する(ステップS276,NO→S274)。そして、所定時間が経過するまでにいずれのストップスイッチも操作されなかった(ステップS276,YES)と主制御回路100が判断したときは、前述した図18のステップS214以降の処理を行い、フリーズ演出番号5のフリーズ演出を終了させて、図18および図19に示すフリーズ演出処理を終了して他の処理へ移行する。これに対して、いずれかのストップスイッチが操作された(ステップS274,YES)と主制御回路100が判断したときは、操作されたストップスイッチに対応するリールの停止制御を行う(ステップS278)。ここで、各リールの停止制御は、いずれも「バー」図柄を入賞ラインL上に停止させる制御を行う。
次に主制御回路100は、全てのリールが停止したか否かを判断し(ステップS280)、未だ回転中のリールがある(NO)と判断したときは、ステップS274の処理へ戻り、いずれかのストップスイッチが操作されたか否かを判断する。これに対して、全てのリールが停止した(YES)と主制御回路100が判断したときは、次に遊技者がスタートスイッチ36を操作したか否かを判断する(ステップS282)。スタートスイッチ36が操作されていない(NO)と主制御回路100が判断したときは、引き続き、所定時間(例えば20秒間)が経過するまでに、スタートスイッチ36が操作されたか否かを繰り返し判断する(ステップS284,NO→S282)。
所定時間が経過するまでにスタートスイッチ36が操作されなかった(ステップS282,YES)と主制御回路100が判断したときは、疑似遊技演出を終了させて、本来の遊技を再開すべく、前述したステップS258の処理と同様のランダム遅延処理を行う(ステップS286)。そして、決定された遅延時間が経過したリールから順次、本来の遊技における回転開始時と同じ加速パターンで回転を開始させ(ステップS288)、前述した図18のステップS214以降の処理を行ってフリーズ演出番号5のフリーズ演出を終了させてから、図18および図19に示すフリーズ演出処理を終了して他の処理へ移行する。また、所定時間内に遊技者によってスタートスイッチ36が操作された(ステップS282,YES)と判断したときも、その操作を契機としてステップS286のランダム遅延処理を行ってから、リール40L,40C,40Rを回転させた後、前述した図18のステップS214以降の処理を行い、フリーズ演出番号5のフリーズ演出を終了させてから、図18および図19に示すフリーズ演出処理を終了して他の処理へ移行する。
これにより、フリーズ演出番号5のフリーズ演出では、フリーズ演出を実行すべきタイミングになると、遊技者によるスタートスイッチ36の操作に応じて全てのリールが回転する。そして、遊技者のストップスイッチ37L,37C,37Rに対する操作に応じて、対応するリールの停止制御が行われ、その結果、入賞ラインL上には「バー−バー−バー」という図柄組合せが停止表示される疑似遊技演出が行われる。
ところで、フリーズ演出番号7のフリーズ演出が実行される場合には、潜伏期間IPGの値が「19」になると、図19のステップS272の処理へ移行する(図18、ステップS200,YES→S260,YES→図19、S272)。これにより、前述したフリーズ演出番号5と同様に、「バー−バー−バー」という図柄組合せが停止表示される疑似遊技演出が行われる。
なお、フリーズ演出番号4,6,7、および、フリーズ演出番号5のフリーズ演出(疑似遊技演出)において、各々の疑似遊技演出を終了して、本来の遊技を再開する際に、ステップS258またはS286のランダム遅延処理を行うことで、リール40L,40C,40Rを用いる疑似遊技演出を行ったことによって、当該疑似遊技演出を行わなかった場合に比べて、例えば遊技者の目押しが有利になる、といったことを避けることができる。
また、ステップS248(およびS276)の判断結果がYESになった場合でも、直ちにステップS214へ進まずに、回転中のリールを全て停止させてから、ステップS258(またはS286)のランダム遅延処理に移行するようにしても良い。また、ステップS248(およびS276)の判断結果がYESになった場合、回転中のリールのうちいずれか1つのリールについて、ステップS250(またはS278)と同様の停止制御を行ってから、ステップS252(またはS280)の処理へ進むようにしてもよい。すなわち、遊技者がいずれか1つのストップスイッチを操作した場合と同じ処理を自動的に行うようにしてもよい。ここで、自動的に停止させるリールは、その都度任意に決定してもよいし、予め定められている停止順序に従って決定しても良い。また、疑似遊技演出中にリールを停止させるときは、リールを完全に静止させるのではなく、ステッピングモータの数ステップの範囲で、絶えず正転方向と逆転方向とに揺動するように制御しても良い。このようにリールを制御することで、疑似遊技演出が行われていることが遊技者にわかるようにしてもよい。
また、例えば自照式のストップスイッチを備えている場合、本来の遊技において、ストップスイッチの操作を受け付けているときと、受け付けていないときにおける発光色と、疑似遊技演出において、ストップスイッチの操作を受け付けているときと、受け付けていないときにおける発光色とを、異なるようにしても良い。このように、ストップスイッチの発光色を本来の遊技と、疑似遊技演出とで異ならせることで、疑似遊技演出が行われていることが遊技者にわかるようにしてもよい。さらに、ステップS258およびS286のランダム遅延処理を行う代わりに、各リールを自動的に回転させて、一旦、前回の遊技で表示窓22に停止表示された図柄組合せを停止表示させてから、各リールを一斉に回転させるようにしてもよい。また、各リールの回転を、各々ランダムに遅延させる場合と、前回の遊技の停止表示図柄に一旦戻してから一斉に回転させる場合とを、適宜切り替えて回転させてもよい。
(f)フリーズ演出番号8のフリーズ演出に関する処理
図19に示すステップS270の判断処理で、主制御回路100内のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値が「5」ではない(NO)と主制御回路100が判断したときは、次に、フリーズ演出番号FLNの値が「8」であるか否かを判断する(ステップS290)。フリーズ演出番号FLNの値が「8」ではない(NO)と主制御回路100が判断したときは、そのまま図18および図19に示したフリーズ演出処理を終了して他の処理を行う。
これに対して、フリーズ演出番号FLNの値が「8」である(YES)と主制御回路100が判断したときは、所定時間、待機状態となり(ステップS292,YES→S292)外部からの操作に応じた遊技の進行が一時停止することになる。なお、フリーズ演出番号8のフリーズ演出は、サブボーナス中は潜伏期間になっており、サブボーナスが終了したときに実行される。また、フリーズ演出番号8のフリーズ演出中に、副制御回路200によって、サブボーナスが終了したことを示す演出(サブボーナス終了演出)が行われると共に、サブボーナス期間中に払い出されたメダルの合計枚数が表示装置70に表示される。
ステップS292の処理において、所定時間が経過した(YES)と主制御回路100が判断したときは、図18のステップS214以降の処理を行い、フリーズ演出番号8のフリーズ演出を終了させてから、図18および図19に示すフリーズ演出処理を終了して他の処理へ移行する。
<フリーズ抽選状態移行処理の説明>
次に、図20および図21に示すフローチャートを参照し、図15のステップS84で実行されるフリーズ抽選状態移行処理の内容について説明する。
(a)フリーズ抽選状態1および3に共通する移行処理
まず、主制御回路100は、主制御回路100のRAMに記憶されている現在のフリーズ抽選状態FSの値が「1」または「3」であるか否かを判断する(ステップS300)。現在のフリーズ抽選状態FSの値が「1」または「3」である(YES)と、主制御回路100が判断したときは、今回の単位遊技における役抽選(図15のステップS42参照)で、再遊技役群C〜F,I〜Sのうちいずれかが決定されたか否かを判断する(ステップS302)。再遊技役群C〜F,I〜Sのうちいずれかが決定された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、図15のステップS58の処理によって記憶したストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序に基づいて、ストップスイッチが中→右→左の順序で操作されたか否かを判断する(ステップS304)。
ストップスイッチが中→右→左の順序で操作された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、主制御回路100内のRAMに記憶されているフリーズ抽選状態FSの値を「5」に更新するとともに、フリーズ演出番号FLNの値を「8」に更新する(ステップS306)。そして、主制御回路100内のRAMに記憶されている潜伏期間IPGの値を、図16のステップS104の処理で決定したサブボーナス遊技回数BBGの値に更新する(ステップS308)。また、このサブボーナス遊技回数BBGの値は、図14に示したサブボーナス遊技回数抽選結果コマンドに含められ、副制御回路200へ送信される。そして、主制御回路100は、図20のフリーズ抽選状態移行処理を終了して他の処理を行う。
ステップS304の判断処理で、主制御回路100が、中→右→左の順序でストップスイッチが操作されなかった(NO)と判断したときは、次に、ストップスイッチが中→左→右の順序で操作されたか否かを判断する(ステップS310)。ストップスイッチが中→左→右の順序で操作された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、主制御回路100内のRAMに記憶されているフリーズ抽選状態FSの値を「4」に更新する(ステップS312)。次に主制御回路100は、主制御回路100内のRAMに記憶されている現在の潜伏期間IPGの値が「1」以上であるか否かを判断する(ステップS314)。潜伏期間IPGの値が「0」である(NO)と主制御回路100が判断したときは、そのまま図20のフリーズ抽選状態移行処理を終了して他の処理を行う。一方、潜伏期間IPGの値が「1」以上である(YES)と主制御回路100が判断したときは、IPGの値を1つ減算してから(ステップS316)、図20のフリーズ抽選状態移行処理を終了して他の処理を行う。
また、上述したステップS310の判断処理で、ストップスイッチが中→左→右の順序で操作されなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、フリーズ抽選状態FSの値を更新することなく、ステップS314へ進む。そして、潜伏期間IPGの値が「1」以上であるか否かを判断し、潜伏期間IPGの値が「1」以上である(YES)と主制御回路100が判断したときは、ステップS316へ進み、IPGの値を1つ減算してから、図20のフリーズ抽選状態移行処理を終了して他の処理を行う。
前述したステップS302の判断処理で、役抽選で再遊技役群C〜F,I〜Sのうちいずれも決定されなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、次に役抽選で再遊技役群Aが決定されたか否かを判断する(ステップS318)。再遊技役群Aが決定された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、ステップS310の処理へ進み、ストップスイッチが中→左→右の順序で操作された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、フリーズ抽選状態FSの値を「4」に更新した後に、一方、中→左→右の順序で操作されなかった(NO)と判断したときは、フリーズ抽選状態FSの値を更新せずに、潜伏期間IPGの値に応じて、IPGの値を1つ減算してから、図20のフリーズ抽選状態移行処理を終了して他の処理を行う。
これに対して、ステップS318の判断処理で、再遊技役群Aが決定されなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、次に役抽選で再遊技役群G,Hが決定されたか否かを判断する(ステップS320)。役抽選で再遊技役群G,Hが決定された(YES)と主制御回路100が判断したときは、ストップスイッチが中→左→右の順序で操作されたか否かを判断する(ステップS322)。ストップスイッチが中→左→右の順序で操作された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、ステップS306以降の処理を行う。すなわち、主制御回路100内のRAMに記憶されているフリーズ抽選状態FSの値を「5」に更新した後、潜伏期間IPGの値を、抽選によって決定したサブボーナス遊技回数BBGの値に更新し、図20のフリーズ抽選状態移行処理を終了する。
これに対して、ステップS322の判断処理で、ストップスイッチが中→左→右の順序で操作されなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、次にストップスイッチが中→右→左の順序で操作されたか否かを判断する(ステップS324)。ストップスイッチが中→右→左の順序で操作された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、ステップS312以降の処理を行う。すなわち、主制御回路100内のRAMに記憶されているフリーズ抽選状態FSの値を「4」に更新した後、潜伏期間IPGの値に応じて、IPGの値を1つ減算してから、図20のフリーズ抽選状態移行処理を終了して他の処理を行う。
一方、ステップS324の判断処理で、ストップスイッチが中→右→左の順序で操作されなかった(NO)と主制御回路100が判断したときは、フリーズ抽選状態FSの値を更新することなく、ステップS314以降の処理を行う。すなわち、潜伏期間IPGの値に応じて、IPGの値を1つ減算してから、図20のフリーズ抽選状態移行処理を終了して他の処理を行う。
前述したステップS320の判断処理で、役抽選で再遊技役群G,Hが決定されなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、次いで、役抽選で再遊技役群Bが決定されたか否かを判断する(ステップS326)。そして、再遊技役群Bが決定された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、ステップS324以降の処理を行う。すなわち、ストップスイッチが中→右→左の順序で操作されたか否かを判断し、ストップスイッチが中→右→左の順序で操作された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、主制御回路100内のRAMに記憶されているフリーズ抽選状態FSの値を「4」に更新した後、潜伏期間IPGの値に応じて、IPGの値を1つ減算してから、図20のフリーズ抽選状態移行処理を終了して他の処理を行う。
一方、ステップS324の判断処理で、ストップスイッチが中→右→左の順序で操作されなかった(NO)と主制御回路100が判断したときは、フリーズ抽選状態FSの値を更新することなく、ステップS314以降の処理を行う。すなわち、潜伏期間IPGの値に応じてIPGの値を1つ減算してから、図20のフリーズ抽選状態移行処理を終了して他の処理を行う。
(b)フリーズ抽選状態1に固有の移行処理
前述したステップS326の判断処理で、役抽選で再遊技役群Bが決定されなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、次に、主制御回路100のRAMに記憶されている現在のフリーズ抽選状態FSの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS328)。現在のフリーズ抽選状態FSの値が「1」である(YES)と、主制御回路100が判断したときは、次にフリーズ演出抽選で、フリーズ演出番号5〜7のいずれかが当選したか否かを判断する(ステップS330)。フリーズ演出番号5〜7のいずれかが当選した(YES)と、主制御回路100が判断したときは、主制御回路100内のRAMに記憶されているフリーズ抽選状態FSの値を「2」に更新する(ステップS332)。そして、ステップS314以降の処理を行い、潜伏期間IPGの値に応じて潜伏期間IPGの値を「1」減算した後、図20に示すフリーズ抽選状態移行処理を終了する。
これに対して、上述したステップS330の判断処理で、フリーズ演出番号5〜7のいずれにも当選しなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、次に役抽選で小役群B,D〜Kのいずれかが決定されたか否かを判断する(ステップS334)。小役群B,D〜Kのいずれも決定されなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、ステップS314以降の処理を行って、潜伏期間IPGの値に応じて潜伏期間IPGの値を「1」減算した後、図20に示すフリーズ抽選状態移行処理を終了する。
上述したステップS334の判断処理で、小役群B,D〜Kのいずれかが決定された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、その単位遊技で小役01(図4参照)が入賞したか否かを判断する(ステップS336)。小役01が入賞した(YES)と主制御回路100が判断したときは、主制御回路100内のRAMに記憶されている連続入賞回数WINの値に「1」を加算する(ステップS338)。そして、主制御回路100は、連続入賞回数WINの値が「2」になったか否かを判断し(ステップS340)、連続入賞回数WINの値が「2」になっていない(NO)と判断したときは、ステップS314以降の処理を行い、潜伏期間IPGの値に応じて潜伏期間IPGの値を「1」減算した後、図20に示すフリーズ抽選状態移行処理を終了する。
一方、ステップS340の判断処理で、連続入賞回数WINの値が「2」になった(YES)と、主制御回路100が判断したときは、主制御回路100内のRAMに記憶されているフリーズ抽選状態FSの値を「3」に更新するとともに、潜伏期間IPGの値を「0」にクリアする(ステップS342)。そして、上述した連続入賞回数WINの値を「0」にクリアし(ステップS344)、ステップS314以降の処理により、潜伏期間IPGの値に応じて潜伏期間IPGの値を「1」減算した後、図20に示すフリーズ抽選状態移行処理を終了する。
なお、前述したステップS336の判断処理で、小役01が入賞しなかった(NO)と主制御回路100が判断したときは、直ちにステップS344の処理へ移行して、連続入賞回数WINの値をクリアし、潜伏期間IPGの値に応じて潜伏期間IPGの値を「1」減算した後、図20に示すフリーズ抽選状態移行処理を終了する。また、連続入賞回数WINの値は、適宜コマンドに含めて副制御回路200へ送信してもよいし、ステップS328〜S344の処理を、副制御回路200においても実行して、副制御回路200で並行して管理するようにしてもよい。
(c)フリーズ抽選状態2のときの移行処理
図20のステップS300の判断処理で、主制御回路100のRAMに記憶されている現在のフリーズ抽選状態FSの値が「1」または「3」のいずれでもない(NO)と(すなわち、フリーズ抽選状態FSの値が「2」、「4」、「5」のいずれか)、主制御回路100が判断したときは、図21のフローチャートへ移行し、現在のフリーズ抽選状態FSの値が「2」であるか否かを判断する(ステップS350)。現在のフリーズ抽選状態FSの値が「2」である(YES)と、主制御回路100が判断したときは、潜伏期間IPGの値が「0」であるか否かを判断する(ステップS352)。
そして、IPGの値が「0」である(YES)と主制御回路100が判断したとき、すなわち、フリーズ演出番号5〜7のいずれかの潜伏期間が終了し、フリーズ演出が行われたときは、フリーズ抽選状態FSの値を「1」に更新した後(ステップS354)、図20のステップS314以降の処理を行い、潜伏期間IPGの値に応じて潜伏期間IPGの値を「1」減算した後、図20に示すフリーズ抽選状態移行処理を終了する。これに対して、ステップS352の判断処理で、潜伏期間IPGの値が「0」ではない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、図20のステップS334以降の処理を行う。すなわち、小役群B,D〜Kのいずれかが決定されたときに小役01が入賞した遊技が2回続いた(WIN=2)場合は、フリーズ抽選状態FSの値を「3」に更新してから、潜伏期間IPGの値をクリアして、図20に示すフリーズ抽選状態移行処理を終了する。
(d)フリーズ抽選状態5から3への移行処理
前述したステップS350の判断処理で、現在のフリーズ抽選状態FSの値が「2」ではない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、次に現在のフリーズ抽選状態FSの値が「5」であるか否かを判断する(ステップS356)。現在のフリーズ抽選状態FSの値が「5」である(YES)と、主制御回路100が判断したときは、主制御回路100内のRAMに記憶されているサブボーナス遊技回数BBGの値から「1」を減算し(ステップS358)、サブボーナス遊技回数BBGの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS360)。
サブボーナス遊技回数BBGの値が「0」になった(YES)と、主制御回路100が判断したときは、前述したステップS354へ進んで、現在のフリーズ抽選状態FSの値を「1」に更新する。そして、図20のステップS314以降の処理を行って、潜伏期間IPGの値に応じて潜伏期間IPGの値を「1」減算した後、図20に示すフリーズ抽選状態移行処理を終了する。ステップS360の判断処理で、サブボーナス遊技回数BBGの値が「0」になっていない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、次に、今回の単位遊技における役抽選で、再遊技役群Aが決定されていたか否かを判断する(ステップS362)。
ステップS362の判断処理で、再遊技役群Aが決定された(YES)と、の主制御回路100が判断したときは、次いで、現在のフリーズ抽選状態が4であるか否かを判断する(ステップS364)。ここで、現在のフリーズ抽選状態が5であるときは、ステップS364の判断結果はNOとなり、主制御回路100は、ストップスイッチ37L,37C,37Rが中→左→右の順序で操作されたか否かを判断する(ステップS366)。ストップスイッチが中→左→右の順序で操作された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、現在のフリーズ抽選状態FSの値を「3」に更新する(ステップS368)。そして、図20のステップS314以降の処理を行い、潜伏期間IPGの値に応じて潜伏期間IPGの値を「1」減算した後、図20に示すフリーズ抽選状態移行処理を終了する。これに対してステップS366において、ストップスイッチが中→左→右の順序で操作されなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、フリーズ抽選状態FSの値を更新せずに、図20のステップS314以降の処理を行う。
また、前述したステップS362の判断処理で、再遊技役群Aが決定されていない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、次に、再遊技役群Bが決定されていたか否かを判断する(ステップS370)。そして、再遊技役群Bが決定された(YES)と、の主制御回路100が判断したときは、現在のフリーズ抽選状態が4であるか否かを判断する(ステップS372)。ここで、現在のフリーズ抽選状態が5であるときは、ステップS372の判断結果はNOとなり、主制御回路100は、ストップスイッチ37L,37C,37Rが中→右→左の順序で操作されたか否かを判断する(ステップS374)。
そして、ストップスイッチが中→右→左の順序で操作された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、現在のフリーズ抽選状態FSの値を「3」に更新する(ステップS376)。そして、図20のステップS314以降の処理を行い、潜伏期間IPGの値に応じて潜伏期間IPGの値を「1」減算した後、図20に示すフリーズ抽選状態移行処理を終了する。これに対してステップS374において、ストップスイッチが中→右→左の順序で操作されなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、フリーズ抽選状態FSの値を更新せずに、図20のステップS314以降の処理を行う。
(e)フリーズ抽選状態4から3への移行処理
前述したステップS356の判断処理で、現在のフリーズ抽選状態FSの値が「5」ではない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、現在のフリーズ抽選状態が4ということになる。この場合、主制御回路100は、ステップS358,S360のサブボーナス遊技回数BBGに関する処理を行わずに、ステップS362へ移行する。そして主制御回路100は、役抽選で再遊技役群Aが決定されたか否かを判断し、再遊技役群Aが決定された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、ステップS364の判断結果がYESとなるため、ストップスイッチ37L,37C,37Rが中→右→左の順序で操作されたか否かを判断する(ステップS378)。
ステップS378の判断処理において、ストップスイッチが中→右→左の順序で操作された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、ステップS368へ進み、現在のフリーズ抽選状態FSの値を「3」に更新する。そして、図20のステップS314以降の処理を行い、潜伏期間IPGの値に応じて潜伏期間IPGの値を「1」減算した後、図20に示すフリーズ抽選状態移行処理を終了する。これに対してステップS378において、ストップスイッチが中→右→左の順序で操作されなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、フリーズ抽選状態FSの値を更新せずに、図20のステップS314以降の処理を行う。
また、前述したステップS362の判断処理で、再遊技役群Aが決定されていない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、ステップS370へ進み、再遊技役群Bが決定されていたか否かを判断する。そして、再遊技役群Bが決定された(YES)と、の主制御回路100が判断したときは、ステップS372の判断結果がYESとなるため、ストップスイッチ37L,37C,37Rが中→左→右の順序で操作されたか否かを判断する(ステップS380)。
ステップS380の判断処理において、ストップスイッチが中→左→右の順序で操作された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、ステップS376へ進み、現在のフリーズ抽選状態FSの値を「3」に更新する。そして、図20のステップS314以降の処理を行い、潜伏期間IPGの値に応じて潜伏期間IPGの値を「1」減算した後、図20に示すフリーズ抽選状態移行処理を終了する。これに対してステップS380において、ストップスイッチが中→左→右の順序で操作されなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、フリーズ抽選状態FSの値を更新せずに、図20のステップS314以降の処理を行う。
(f)フリーズ抽選状態3〜5から1への移行処理
図20のステップS328の判断処理で、現在のフリーズ抽選状態FSの値が「1」ではない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、現在のフリーズ抽選状態が3ということになる。また、図21のステップS370の判断処理で、再遊技役群Bが決定されていなかった(NO)と判断されたときの、フリーズ抽選状態は4または5のいずれかである。そして、図20のステップS328の判断結果がNOとなったとき、または、図21のステップS370の判断結果がNOとなったとき、主制御回路100は、今回の単位遊技における役抽選で、小役群B,D〜Kのいずれかが決定されたか否かを判断する(ステップS382)。
ステップS382の判断処理で、小役群B,D〜Kのいずれかが決定された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、その単位遊技で小役01が入賞したか否かを判断する(ステップS384)。そして、小役01が入賞しなかった(NO)と主制御回路100が判断したときは、主制御回路100内のRAMに記憶されている現在のフリーズ抽選状態FSの値を「1」に更新する(ステップS386)。そして、図20のステップS314以降の処理を行い、潜伏期間IPGの値に応じて潜伏期間IPGの値を「1」減算した後、図20に示すフリーズ抽選状態移行処理を終了する。これに対してステップS384において、小役01が入賞した(YES)と、主制御回路100が判断したときは、フリーズ抽選状態FSの値を更新せずに、図20のステップS314以降の処理を行う。
前述したステップS382の判断処理で、小役群B,D〜Kのいずれも決定されなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、次に役抽選で小役群L〜Sのいずれかが決定されたか否かを判断する(ステップS388)。小役群L〜Sのいずれかが決定された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、その単位遊技で小役02(図4参照)が入賞したか否かを判断する(ステップS390)。そして、小役02が入賞しなかった(NO)と主制御回路100が判断したときは、ステップS386以降の処理へ進み、現在のフリーズ抽選状態FSの値を「1」に更新する。これに対して、ステップS390において、小役02が入賞した(YES)と、主制御回路100が判断したときは、フリーズ抽選状態FSの値を更新せずに、図20のステップS314以降の処理を行う。
<フリーズ演出取消処理の説明>
次に、図22に示すフローチャートを参照し、図15のステップS86で実行されるフリーズ演出取消処理の内容について説明する。まず、主制御回路100は、主制御回路100内のRAMに記憶されている潜伏期間IPGの値が、「1」以上であるか否かを判断する(ステップS400)。潜伏期間IPGの値が「0」である(NO)と判断したときは、図22のフリーズ演出取消処理を終了して他の処理を行う。すなわち、潜伏期間IPGの値が「0」ということは、潜伏期間中のフリーズ演出が存在しておらず、フリーズ演出の実行を取り消す対象がないことを意味していることから、図22のフリーズ演出取消処理を終了させる。
(a)フリーズ演出番号1の演出取消処理
これに対して、ステップS400の判断処理で、潜伏期間IPGの値が「1」以上である(YES)と、主制御回路100が判断したときは、次に主制御回路100内のRAMに記憶されている、潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS402)。潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「1」である(YES)と、主制御回路100が判断したときは、今回の単位遊技において、第1停止操作が右ストップスイッチ37Rに対して行われたか否かを判断する(ステップS404)。
ステップS404の判断処理で、第1停止操作が左ストップスイッチ37Lまたは中ストップスイッチ37Cに対して行われた(NO)と、主制御回路100が判断したときは、フリーズ演出番号1の演出取消条件(図9参照)が満たされたことになるため、演出実行フラグをオフにして(ステップS406)、図22のフリーズ演出取消処理を終了させる。一方、右ストップスイッチ37Rに対して第1停止操作が行われた(YES)と、主制御回路100が判断したときは、演出実行フラグのオン状態を維持したまま、図22のフリーズ演出取消処理を終了する。
(b)フリーズ演出番号2の演出取消処理
前述したステップS402の判断処理で、フリーズ演出番号FLNの値が「1」ではない(NO)と判断したときは、次に潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「2」であるか否かを判断する(ステップS408)。潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「2」である(YES)と、主制御回路100が判断したときは、次に、現在のフリーズ抽選状態が「4」以外であるか否かを判断する(ステップS410)。現在のフリーズ抽選状態が「4」以外である(YES)と判断したときは、フリーズ演出番号2の演出取消条件(図9参照)が満たされたことになるため、ステップS406へ進み、演出実行フラグをオフにして、図22のフリーズ演出取消処理を終了させる。これに対して、現在のフリーズ抽選状態が「4」である(NO)と、主制御回路100が判断したときは、演出実行フラグのオン状態を維持したまま、図22のフリーズ演出取消処理を終了する。
(c)フリーズ演出番号3の演出取消処理
前述したステップS408の判断処理で、フリーズ演出番号FLNの値が「2」ではない(NO)と判断したときは、次に潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「3」であるか否かを判断する(ステップS412)。潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「3」である(YES)と、主制御回路100が判断したときは、次に、今回の単位遊技において、第1停止操作が左ストップスイッチ37Lに対して行われたか否かを判断する(ステップS414)。そして、第1停止操作が中ストップスイッチ37Cまたは右ストップスイッチ37Rに対して行われた(NO)と、主制御回路100が判断したときは、フリーズ演出番号3の演出取消条件(図9参照)が満たされたことになるため、ステップS406へ進み、演出実行フラグをオフにして、図22のフリーズ演出取消処理を終了させる。一方、左ストップスイッチ37Lに対して第1停止操作が行われた(YES)と、主制御回路100が判断したときは、演出実行フラグのオン状態を維持したまま、図22のフリーズ演出取消処理を終了する。
(d)フリーズ演出番号5〜7の演出取消処理
前述したステップS412の判断処理で、フリーズ演出番号FLNの値が「3」ではない(NO)と判断したときは、次に、潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「5」、「6」または「7」のいずれであるかを判断する(ステップS416)。潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「5」、「6」または「7」のいずれでもない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、そのまま図22のフリーズ演出取消処理を終了する。これに対して、潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「5」、「6」または「7」のいずれかである(YES)と、主制御回路100が判断したときは、役抽選で再遊技役群A〜Sのいずれかが決定された(何らかの再遊技役が当選役に定められた)か否かを判断する(ステップS418)。
ステップS418の判断処理で、何らかの再遊技役が当選役に定められた(YES)と、主制御回路100が判断したときは、次に、今回の単位遊技において、第1停止操作が中ストップスイッチ37Cに対して行われたか否かを判断する(ステップS420)。そして、第1停止操作が中ストップスイッチ37Cに対して行われた(YES)と、主制御回路100が判断したときは、フリーズ演出番号5〜7の演出取消条件(図9参照)が満たされたことになるため、ステップS406へ進み、演出実行フラグをオフにして、図22のフリーズ演出取消処理を終了させる。一方、左ストップスイッチ37Lまたは右ストップスイッチ37Rに対して第1停止操作が行われた(NO)と、主制御回路100が判断したときは、演出実行フラグのオン状態を維持したまま、図22のフリーズ演出取消処理を終了する。
これに対して、ステップS418の判断処理で、いずれの再遊技役も当選役に定められなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、次に、今回の単位遊技において、第1停止操作が左ストップスイッチ37Lに対して行われたか否かを判断する(ステップS422)。そして、第1停止操作が中ストップスイッチ37Cまたは右ストップスイッチ37Rに対して行われた(NO)と、主制御回路100が判断したときは、フリーズ演出番号5〜7の演出取消条件(図9参照)が満たされたことになるため、ステップS406へ進み、演出実行フラグをオフにして、図22のフリーズ演出取消処理を終了させる。一方、左ストップスイッチ37Lに対して第1停止操作が行われた(YES)と、主制御回路100が判断したときは、演出実行フラグのオン状態を維持したまま、図22のフリーズ演出取消処理を終了する。
なお、図22において、遊技実行フラグをオフにするか否かの判断は、第1停止操作されたストップスイッチが左、中、右のいずれかであるかに応じて行っていたが、予め遊技実行フラグをオフにする条件を、6通りの操作順序(左→中→右、左→右→中、中→左→右、中→右→左、右→左→中、右→中→左)のうち、いずれか1つに定めておき、当該定めた操作順序でストップスイッチが操作されたか否かによって、遊技実行フラグをオフにするか否かを判断しても良い。また、上述した6通りの操作順序は、第2停止操作された時点で確定するため、この時点で遊技実行フラグをオフにするか否かを判断してもよい。
<疑似遊技演出処理の説明>
次に、図23(a)に示すフローチャートを参照し、図18および図19に示したフリーズ演出処理において、フリーズ演出番号FLN4、5〜7のフリーズ演出に関する疑似遊技演出処理の内容について説明する。本来の単位遊技においては、前述したように、左ストップスイッチ37Lが操作されたときは左リール40Lのリール停止制御が行われ、中ストップスイッチ37Cが操作されたときは中リール40Cのリール停止制御が行われ、右ストップスイッチ37Rが操作されたときは右リール40Rのリール停止制御が行われる。
これに対して図23に示す疑似遊技演出処理は、疑似遊技演出中に、操作されたストップスイッチと、リール停止制御を行うリールとの対応を変化させることができるようにしたものである。但し、図23に示す疑似遊技演出処理を行うか否かは任意に定めてよく、例えば、通常は本来の単位遊技と同じストップスイッチとリールとの対応を採用し、抽選やその他の条件に応じて図23に示す疑似遊技演出処理を行うようにしてもよい。また、疑似遊技演出を行う場合は必ず図23に示す疑似遊技演出処理を行ってもよいし、図23に示す疑似遊技演出処理を一切行わず、常に単位遊技と同じストップスイッチとリールとの対応を採用しても良い。
図18のステップS242または図19のステップS270の判断結果がYESとなった場合、主制御回路100は、図23(a)のフローチャートに示す疑似遊技演出処理を開始する。まず、主制御回路100は、リール40L,40C,40Rを一斉に正回転させ(ステップS450)、停止リールパターン抽選を行う。この停止リールパターン抽選は、遊技者によって操作されたストップスイッチと、それに応じて停止制御を行うリールとの対応を抽選によって決定するものである。例えば、図23(b)に示す様に、ストップスイッチ37L,37C,37Rの各々に対して、リール停止制御を行うリールを対応付けた停止リールパターンが1から6まで予め定められ、ステップS452の停止リールパターン抽選では、これら停止リールパターン1〜6のうち、いずれか1つをランダムに選択する。
ここで、停止リールパターン1は、通常の単位遊技と同じ対応を示しており、左ストップスイッチ37Lが操作されたときは左リール40Lの停止制御を行い、中ストップスイッチ37Cが操作されたときは中リール40Cの停止制御を行い、右ストップスイッチ37Rが操作されたときは右リール40Rの停止制御を行う。以下、操作されたストップスイッチと停止制御を行うリールとの対応を、「ストップスイッチ→(リール)」と表す。例えば、停止リールパターン1の場合、「左→(左)、中→(中)、右→(右)」と表す。
また、停止リールパターン2の対応は「左→(左)、中→(右)、右→(中)」、停止リールパターン3の対応は「左→(中)、中→(左)、右→(右)」、停止リールパターン4の対応は「左→(中)、中→(右)、右→(左)」、停止リールパターン5の対応は「左→(右)、中→(左)、右→(中)」、停止リールパターン6の対応は「左→(右)、中→(中)、右→(左)」となる。なお、ステップS452の停止リールパターン抽選において、停止リールパターン1〜6の選択確率は均等にしても良いし、例えば役抽選の結果に応じて選択対象としない停止リールパターンを定めても良いし、選択確率を偏らせてもよい。
主制御回路100は、ステップS452の処理によって停止リールパターンを選択すると、図14に示した疑似遊技演出開始コマンドを副制御回路200へ送信する(ステップS454)。次に主制御回路100は、リール40L,40C,40Rの各々について、停止可能位置テーブルを作成する(ステップS456)。この停止可能位置テーブルは、図2に示した各図柄配列において、各図柄番号について入賞ラインL上に停止させることができるか否かを示したテーブルである。ここで、どの図柄を入賞ラインL上に停止させるかについては、適宜定めることができる。
そして、主制御回路100は、ステップS450の処理でリールを回転させた後に最初にストップスイッチが操作されたか否か、すなわち、第1停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS458)。第1停止操作が行われていない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、再びステップS458の判断処理を行い、第1停止操作が行われるまで待機状態となる。
ステップS458の判断処理で、第1停止操作が行われた(YES)と、主制御回路100が判断したときは、ステップS452の停止リールパターン抽選によって選択された停止リールパターンに基づいて、第1停止操作されたストップスイッチに対応するリールを認識し、当該リールについて、ステップS456の処理で作成した停止可能位置テーブルとに従ってリール停止制御を行う(ステップS460)。また、このとき副制御回路200は、第1停止操作されたストップスイッチの発光色を変化(例えば青から赤へ)させる。次に主制御回路100は、未だ回転している2つのリールについて、前述した停止可能位置テーブルを作成する(ステップS462)。この停止可能位置テーブルは、第1停止操作に応じて停止表示された1つのリールの図柄と、停止表示させる図柄組合せと、を考慮して作成される。
次に、主制御回路100は、第1停止操作に続いて第2停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS464)。第2停止操作が行われていない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、再びステップS464の判断処理を行い、第2停止操作が行われるまで待機状態となる。そして、ステップS464の判断処理で、第2停止操作が行われた(YES)と、主制御回路100が判断したときは、ステップS462の停止リールパターン抽選によって選択された停止リールパターンに基づいて、第2停止操作されたストップスイッチに対応するリールを認識し、当該リールについて、ステップS462の処理で作成した停止可能位置テーブルとに従ってリール停止制御を行う(ステップS466)。また、このとき副制御回路200は、第2停止操作されたストップスイッチの発光色を変化(例えば青から赤へ)させる。
次に主制御回路100は、最後に回転している1つのリールについて、前述した停止可能位置テーブルを作成する(ステップS466)。この停止可能位置テーブルは、第1および第2停止操作に応じて停止表示された2つのリールの図柄と、停止表示させる図柄組合せと、を考慮して作成される。そして、主制御回路100は、最後の停止操作(第3停止操作)が行われたか否かを判断する(ステップS470)。第3停止操作が行われていない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、再びステップS470の判断処理を行い、第3停止操作が行われるまで待機状態となる。そして、ステップS470の判断処理で、第3停止操作が行われた(YES)と、主制御回路100が判断したときは、最後に回転していたリールについて、ステップS468の処理で作成した停止可能位置テーブルとに従ってリール停止制御を行う(ステップS472)。また、このとき副制御回路200は、第3停止操作されたストップスイッチの発光色を変化(例えば青から赤へ)させる。
これにより、すべてのリールが停止すると、主制御回路100は、フリーズ演出終了コマンドを副制御回路200へ送信し(ステップS474)、図23に示す疑似遊技演出処理を終了する。
なお、図23(a)のステップS452で行う停止リールパターン抽選では、ストップスイッチとリールとの一対一の対応を決定していたが、1つのストップスイッチに対して複数のリール(全てのリールを含む)を対応付けた停止リールパターンを選択の対象にしても良い。また、ステップS452の停止リールパターン抽選によってストップスイッチと、停止させるリールとの対応を決定するのではなく、予め複数のフリーズ演出番号を設けておき、各フリーズ演出番号におけるストップスイッチと、停止させるリールとの対応を異ならせておき、フリーズ演出抽選によって、ストップスイッチと、停止させるリールとの対応も含めて決定するようにしてもよい。この場合、フリーズ演出番号によって、ストップスイッチと、停止させるリールとの対応を判断することができるため、実行中のフリーズ演出番号を認識することで、第1、第2停止操作後に未だ回転中のリールを判断することができる。
また、図23(a)のステップS456,S462,S468の処理において、それぞれ、第1〜第3停止操作が行われる前に、回転中のリール(すなわち、停止制御の対象となる得るリール)について停止可能位置テーブルを生成していたが、各停止操作が行われたときに、操作されたストップスイッチに対応するリールについて、停止可能位置テーブルを生成し、当該生成した停止可能位置テーブルに基づいて停止制御を行うようにしても良い。
また、図23(a)のステップS458,S464,S470におけるストップスイッチが操作されたか否かの判断処理において、例えば図18のステップS248および図19のステップS274と同様の処理を行って、所定時間(例えば約20秒間)が経過してもストップスイッチに対する操作が行われなかった場合は、疑似遊技演出を終了させて、ステップS258およびS286と同様のランダム遅延処理を行った後、本来の遊技を再開するようにしてもよい。また、所定時間が経過してもストップスイッチに対する操作が行われなかったときは、引き続き、ステップS460、S466またはS472の処理へ移行するようにしても良い。
また、疑似遊技演出が開始されてから、上述した所定時間(約20秒間)よりも早い第2の所定時間(例えば約10秒間)が経過してもストップスイッチに対する操作が行われなかった場合に、所定の操作順序(例えば左→中→右)に従ってストップスイッチ37L,37C,37Rが操作された場合と同じ対応のリールを停止させるようにしてもよい。例えば、ステップS452の停止リールパターン抽選で、図23(b)の停止リールパターン4が選択された場合、自照式の押しボタンスイッチであるストップスイッチ37L,37C,37Rの発光色を、左→中→右の順に青から赤に変化させる(すなわち、自動的に行われた操作順序を示す)一方で、リールの停止については、停止リールパターン4に従って中→右→左の順序で停止させるようにしても良い。
さらに、主制御回路100において、遊技者によってストップスイッチが操作されたことを検出する処理を、所定周期で実行される割込処理で行い、当該割込処理によって、操作されたストップスイッチに関する情報(左、中、右のいずれであるかを示す情報)をサブ制御回路200へ送信する。また、当該割込処理において、図23のステップS452における停止リールパターン抽選によって選択された停止リールパターンに基づいて、操作されたストップスイッチに対応するリールを判断し、割込処理によって判断されたリールについて、図15のステップS62におけるリール停止制御処理を行うようにしても良い。
またこれとは異なり、上述した割込処理において、操作されたストップスイッチに関する情報(左、中、右のいずれであるかを示す情報)をサブ制御回路200へ送信する一方、選択された停止リールパターンに基づいて、操作されたストップスイッチに対応するリールを判断する処理は行わないようにしても良い。この場合は、図15のステップS62におけるリール停止制御処理で、操作されたストップスイッチに対応するリールを、選択された停止リールパターンに基づいて判断し、当該判断したリールについてリール停止制御を行う。
≪副制御回路における制御処理の説明≫
次に、図24〜図31および図33に示すフローチャートを参照して、主制御回路100から送信される各種コマンドに応じて、副制御回路200が行う各種処理について説明する。なお、図24〜図31および図33のフローチャートに示す処理は、いずれも周期的に副制御回路200によって実行されるものである。
<演出状態開始処理>
図24および図25に示すフローチャートを参照して、図11に示した副制御回路200における各演出状態に応じて、図12に示した演出抽選テーブルに基づく演出抽選を行う演出状態開始処理の内容について説明する。
まず、副制御回路200は、図15のステップS44の処理によって送信された、主制御回路100から役抽選やフリーズ演出抽選の結果などの各種抽選結果を受信したか否かを判断する(ステップS500)。主制御回路100から各種抽選結果を受信していない(NO)と副制御回路200が判断したときは、図24の演出状態開始処理を終了して、他の処理を行う。これに対して副制御回路200が、主制御回路100から各種抽選結果を受信した(YES)と判断したときは、図12に示した演出抽選テーブルに基づいて演出抽選を行う(ステップS502)。
(a)演出状態1〜4に共通する演出状態開始処理
そして、副制御回路200は、副制御回路200内のRAMに記憶されている現在の演出状態SSの値が「4」以下、すなわち通常演出状態(SS=1)、導入連続演出状態(SS=2)、ミッション演出状態(SS=3)またはミッション終了演出状態(SS=4)のいずれかであるか否かを判断する(ステップS504)。そして、演出状態SSの値が「4」以下である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、ステップS502で行った演出抽選において「ART状態移行」が当選したか否かを判断する(ステップS506)。「ART状態移行」が当選した(YES)と副制御回路200が判断したときは、副制御回路200内のRAMに記憶されているARTフラグの状態をオンにする(ステップS508)。このARTフラグは、上述した演出抽選で「ART状態移行」が当選したか否かを示すフラグであり、オンのときは「ART状態移行」が当選したことを示し、オフのときは「ART状態移行」が当選しなかったことを示している。
次に副制御回路200は、副制御回路200内のRAMに記憶されているARTストック数ATSTの値に「1」を加算する(ステップS510)。このATSTの値は、前述したARTストックが蓄積されている数を示しており、ART状態へ移行するためには、少なくとも「1」以上の値になっている必要がある。このため、折角、演出抽選で「ART状態移行」が当選したにも関わらず、ATSTの値が「0」であったためにART状態へ移行することができなかった、という事態が生じないように、一種の救済的な意味合いによりATSTの値に「1」を加算している。そして、副制御回路200は、ステップS510の処理を行うと、図24の演出状態開始処理を終了して他の処理を行う。
これに対して、ステップS506の判断処理で、「ART状態移行」が当選しなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に、ステップS502の演出抽選で「スーパーサブボーナス」が当選したか否かを判断する(ステップS512)。「スーパーサブボーナス」が当選した(YES)と副制御回路200が判断したときは、副制御回路200内のRAMに記憶されているSBBフラグの状態をオンにする(ステップS514)。このSBBフラグは、上述した演出抽選で「スーパーサブボーナス」が当選したか否かを示すフラグであり、オンのときは「スーパーサブボーナス」が当選したことを示し、オフのときは「スーパーサブボーナス」が当選しなかったことを示している。そして、副制御回路200は、副制御回路200内のRAMに記憶されているARTストック数ATSTの値に「1」を加算する(ステップS516)。このATSTの値の加算は、遊技者に対しする特典として行われるものである。そして、副制御回路200は、ステップS516の処理を行うと、図24の演出状態開始処理を終了して他の処理を行う。
(b)演出状態1に固有の演出状態開始処理
ステップS512の判断処理で、役抽選で「スーパーサブボーナス」が当選しなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に現在の演出状態が「1」であるか否かを判断する(ステップS518)。現在の演出状態SSの値が「1」である(YES)と副制御回路200が判断したときは、次に、ステップS502の演出抽選で、「ミッション演出」に当選したか否かを判断する(ステップS520)。そして、「ミッション演出」に当選した(YES)と、副制御回路200が判断したときは、副制御回路200内のRAMに記憶されているミッションフラグの状態をオンにしてから(ステップS522)、図24の演出状態開始処理を終了して他の処理を行う。
このミッションフラグは、上述した演出抽選で「ミッション演出」が当選したか否かを示すフラグであり、オンのときは「ミッション演出」が当選したことを示し、オフのときは「ミッション演出」が当選しなかったことを示している。これに対して、ステップS520の判断処理で、「ミッション演出」に当選しなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、ミッションフラグの状態を更新することなく、そのまま図24の演出状態開始処理を終了して他の処理を行う。
(c)演出状態2に固有の演出状態開始処理
ステップS518の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「1」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に現在の演出状態SSの値が「2」であるか否かを判断する(ステップS524)。現在の演出状態SSの値が「2」である(YES)と副制御回路200が判断したときは、副制御回路200内のRAMに記憶されている導入連続演出期間BMGの値から「1」を減算する(ステップS526)。ここで、導入連続演出期間BMGの初期値は、一連の導入連続演出が継続して行われる単位遊技の回数(20ゲーム)となり、導入連続演出が開始されてから1ゲームが行われるごとに「1」ずつ減算される。そして、ステップS526の処理を行うと、副制御回路200は、図24の演出状態開始処理を終了して他の処理を行う。
(d)演出状態3に固有の演出状態開始処理
ステップS524の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「2」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に現在の演出状態SSの値が「3」であるか否かを判断する(ステップS528)。現在の演出状態SSの値が「3」である(YES)と副制御回路200が判断したときは、ステップS502の演出抽選で、「上乗せストック」が当選したか否かを判断する(ステップS530)。ここで、「上乗せストック」が当選した(YES)と、副制御回路200が判断したときは、副制御回路200内のRAMに記憶されている上乗せストック数ADSTの値に「1」を加算する(ステップS532)。
次に副制御回路200は、副制御回路200内のRAMに記憶されているミッション演出期間MGの値から「1」を減算する(ステップS532)。このミッション演出期間MGの初期値は、一連のミッション演出が継続して行われる単位遊技の回数(15ゲーム)となり、ミッション演出が開始されてから1ゲームが行われるごとに「1」ずつ減算される。そして、ステップS534の処理を行うと、副制御回路200は、図24の演出状態開始処理を終了して他の処理を行う。なお、ステップS530の判断処理で、「上乗せストック」が当選しなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、ステップS532の処理を行わずに、直ちにステップS534の処理を行う。
(e)演出状態4に固有の演出状態開始処理
ステップS528の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「3」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に現在の演出状態SSの値が「4」であるか否かを判断する(ステップS536)。現在の演出状態SSの値が「4」である(YES)と副制御回路200が判断したときは、副制御回路200内のRAMに記憶されているミッション終了演出期間AMGの値から「1」を減算する(ステップS538)。ここで、ミッション終了演出期間AMGの初期値は、一連のミッション終了演出が継続して行われる単位遊技の回数(3ゲーム)となり、導入連続演出が開始されてから1ゲームが行われるごとに「1」ずつ減算される。そして、ステップS538の処理を行うと、副制御回路200は、図24の演出状態開始処理を終了して他の処理を行う。
(f)演出状態5,6に共通する演出状態開始処理
前述したステップS504の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「4」以下ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、図25に示すフローチャートの処理へ進み、まず、現在の演出状態SSの値が「7」未満、すなわち、「5」または「6」であるか否かを判断する(ステップS540)。現在の演出状態SSの値が「5」または「6」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、主制御回路100における役抽選で、小役群B,D〜Kのいずれかが決定されたか否かを判断する(ステップS542)。小役群B,D〜Kのいずれかが決定された(YES)と、副制御回路200が判断したときは、副制御回路200内のRAMに記憶されているART払出枚数ATPYの値に「7」を加算する。このART払出枚数ATPYの値は、ART状態(SS=5)において払い出すことができるメダルの枚数を示しており、ATPYの値が「0」になると、ART状態が終了して通常演出状態(SS=1)へ移行する(図13、矢印カ参照)。
これに対して、ステップS542の判断処理で、小役群B,D〜Kのいずれも決定されなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に、役抽選で小役群Wが決定されたか否かを判断する(ステップS546)。小役群Wが決定された(YES)と副制御回路200が判断したときは、上述したATPYの値から「2」を減算する(ステップS546)。
(g)演出状態5〜7に共通する演出状態開始処理
前述したステップS540の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「7」未満ではない、すなわち、「7」である(NO)と副制御回路200が判断したとき、ステップS544もしくはS548の処理を行った後、または、ステップS546の判断処理で、小役群Wが決定されていない(NO)と副制御回路200が判断すると、次に、副制御回路200は、図24のステップS502で行った演出抽選で、「上乗せストック」が当選したか否かを判断する(ステップS550)。そして、「上乗せストック」が当選した(YES)と副制御回路200が当選した時は、前述したADSTの値に「1」を加算した後(ステップS550)、図25の演出状態開始処理を終了し、他の処理を行う。
これに対して、ステップS550の判断処理で、「上乗せストック」が当選しなかった(NO)と副制御回路200が判断したときは、次に、副制御回路200は、図24のステップS502で行った演出抽選で、「ARTストック」が当選したか否かを判断する(ステップS554)。そして、「ARTストック」が当選した(YES)と副制御回路200が当選した時は、前述したATSTの値に「1」を加算した後(ステップS556)、図25の演出状態開始処理を終了し、他の処理を行う。
(g)演出状態5に固有の演出状態開始処理
上述したステップS554の判断処理で、演出抽選で「ARTストック」が当選しなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に、副制御回路200内のRAMに記憶されている現在の演出状態SSの値が「5」であるか否かを判断する(ステップS558)。演出状態SSの値が「5」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、図24のステップS502で行った演出抽選で、「サブボーナス」が当選したか否かを判断する(ステップS560)。そして、「サブボーナス」が当選しなかった(NO)と副制御回路200が判断したときは、図25の演出状態開始処理を終了し、他の処理を行う。
これに対して、ステップS560の判断処理で、「サブボーナス」が当選した(YES)と副制御回路200が判断したときは、副制御回路200内のRAMに記憶されているBBフラグのオン/オフ状態をオンにしてから(ステップS562)、図25の演出状態開始処理を終了し、他の処理を行う。このBBフラグは、上述した演出抽選で「サブボーナス」が当選したか否かを示すフラグであり、オンのときは「スーパーサブボーナス」が当選したことを示し、オフのときは「サブボーナス」が当選しなかったことを示している。そして、ステップS562の処理を行うと、図25の演出状態開始処理を終了して他の処理を行う。
(h)演出状態7に固有の演出状態開始処理
上述したステップS558の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「5」ではない(NO)と副制御回路200が判断したときは、次に、現在の演出状態SSの値が「7」であるか否かを判断する(ステップS564)。現在の演出状態SSの値が「7」である
(YES)と、副制御回路200が判断したときは、サブボーナス遊技回数BBGの値が「1」以上であるか否かを判断する(ステップS566)。このサブボーナス遊技回数BBGの値は、図14に示したサブボーナス遊技回数抽選結果コマンドに含められて主制御回路100から送信されたものであり、副制御回路200は、サブボーナス遊技回数抽選結果コマンドにサブボーナス遊技回数BBGの値が含められていたときは、その値を内部のRAMに適宜記憶し、または更新する。
ステップS566の判断処理で、サブボーナス遊技回数BBGの値が「0」である(NO)と、副制御回路200が判断したときは、サブボーナス遊技回数抽選結果コマンドに含まれていたサブボーナス遊技回数BBGの値を、副制御回路200内のRAMに記憶する(ステップS568)。そして、副制御回路200は、図25の演出状態開始処理を終了して他の処理を行う。これに対して、ステップS566の判断処理で、サブボーナス遊技回数BBGの値が「1」以上である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、副制御回路200内のRAMに記憶されているサブボーナス遊技回数BBGの値から「1」を減算して(ステップS570)、図25の演出状態開始処理を終了する。
(i)演出状態6に固有の演出状態開始処理
上述したステップS564の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「7」ではない(NO)と副制御回路200が判断したときは、次に、現在の演出状態SSの値が「6」であるか否かを判断する(ステップS572)。現在の演出状態SSの値が「6」ではない(NO)と副制御回路200が判断したときは、図25の演出状態開始処理を終了し、他の処理を行う。これに対して、現在の演出状態SSの値が「6」である(YES)と副制御回路200が判断したときは、上乗せ状態における演出(以下、「上乗せ演出」という。)を行う。
ここで、上乗せ演出の概略について図26に示す表示装置70の表示画面を参照して説明する。まず、副制御回路200における演出状態が、上乗せ状態(SS=6)に移行すると、図26に示す様に、表示装置70の画面左下側には初期枚数INIが表示され、画面右側には下側から上側に掛けて、現在のゲームにおける乗数mlt(1)、次のゲームにおける乗数mlt(2)、2ゲーム後の乗数mlt(3)、3ゲーム後の乗数mlt(4)が表示される。ここで、図26においては、乗数mlt(1)は「5」、乗数mlt(2)は「2」、乗数mlt(4)は「10」であることを示している。なお、乗数mlt(3)には「?」マークを表示して、遊技者に対して乗数の値を表示していないが、これにより、乗数の値について遊技者が期待感を持つようにしている。また、表示装置70の画面左上側には、ART状態(SS=5)の終了条件となっている合計払出枚数ATPYが表示されている。
この状態で遊技が行われると、当該遊技において乗数mlt(1)が有効となるか否かの抽選を行い、その結果、有効とされた場合は、有効乗数表示領域mltに、乗数mlt(1)の値が表示される。なお、図26には、既に3倍(x3)および2倍(x2)の乗数が有効になっている状態を示している。そして、この抽選が行われると、抽選結果(有効たまは無効)に関わらず、次の遊技の開始時に、乗数mlt(1)が消去され、乗数mlt(2)の値が乗数mlt(1)の表示領域に、乗数mlt(3)の値が乗数mlt(2)の表示領域に、乗数mlt(4)の値が乗数mlt(3)の表示領域に、各々シフトする。また、乗数決定抽選によって新たな乗数mlt(4)の値を決定し、表示画面内の乗数mlt(4)の表示領域に表示される。ここで、抽選によって有効とする乗数mltの数は複数であってもよく、乗数mltを有効とするか否かの抽選に加え、有効とする乗数mltの数も併せて抽選によって決定してもよい。また、乗数mlt(1)〜(4)のうち、どの乗数を有効とするかを抽選によって直接決定してもよい。この場合、有効とする乗数mltの数を1つに制限しても良いし、一度に複数の乗数mltを有効としても良い。
上乗せ状態においては上述した演出を毎遊技繰り返し行い、上乗せ状態の終了条件(再遊技役群A,Bまたは小役群Wの決定)が成立すると、有効乗数表示領域mltに表示された全ての乗数を合計し、その合計値と、初期枚数INIの値とを乗算して、その計算結果の値を合計払出枚数ATPYに加算し、ART状態(SS=5)へ移行する。例えば、図26に示す状態で上乗せ状態が終了した場合は、10×(3+2)=50が合計払出枚数ATPYの値に加算される。
ここで、上述した上乗せ演出中に、フリーズ演出番号2のフリーズ演出(図9、図17、図18参照)が行われたときに、逆回転したリールに応じて、初期枚数INI、有効乗数表示領域mltに表示された乗数、および、乗数mlt(1)〜(4)の値を加算しても良い。具体的には、図17のステップS174における回転態様抽選によって、逆回転させることが決定されたリールが、図18のステップS232の回転制御処理によって逆回転したときに、そのリールに対応する値を増加させる。例えば、フリーズ演出番号2のフリーズ演出で左リール40Lが逆回転したときは、図26に示す初期枚数INIの値を増加させ、中リール40Cが逆回転したときは図26に示す有効乗数表示領域mltに表示された乗数の値を増加させ、右リール40Rが逆回転したときは図26に示す乗数mlt(1)〜(4)の値を増加させる。
複数のリールが逆回転したときは、逆回転したリールに対応する値をいずれも増加させる。たとえば、左リール40Lおよび中リール40Cが逆回転したときは、初期枚数INIの値および有効乗数表示領域mltに表示された乗数の値を共に増加させる。なお、各値をどの程度増加させるのかについては、予め定められた数だけ増加させても良いし、抽選によって決定した値を増加させてもよい。また、有効乗数表示領域mltに表示された乗数の値や乗数mlt(1)〜(4)の値のように、増加対象となる値が複数存在する場合は、全ての値を増加させても良いし、抽選によって決定したいずれか1つ、または複数の値を増加させても良い。
図25に戻り、ステップS572の判断結果がYESとなると、副制御回路200は、主制御回路100がフリーズ抽選状態4になっているか否かを判断する(ステップS574)。そして、主制御回路100がフリーズ抽選状態4になっている(YES)と、副制御回路200が判断したときは、副制御回路200内のRAMに記憶されている保障カウンタINTの値から「1」を減算する(ステップS576)。この保障カウンタINTの値は、上乗せ状態の終了条件が成立したか否かを判断する処理(後述する)を回避できる回数を示している。そして、副制御回路200は、図26に示した乗数mlt(1)の値を有効とするか否かの抽選を行い(ステップS578)、その抽選の結果、乗数mlt(1)の値が有効となったか否かを判断する(ステップS580)。なお、ステップS574の判断処理において、主制御回路100がフリーズ抽選状態4ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、ステップS576の処理を行わずに、直ちにステップS578の処理を行う。
ステップS580の判断処理で、乗数mlt(1)の値が有効となった(YES)と、副制御回路200が判断したときは、副制御回路200内のRAMに記憶されている乗数総和カウンタMLTの値に、有効とされた乗数mlt(1)の値を加算し(ステップS582)、前述した保障カウンタINTの値に「1」を加算する(ステップS584)。そして、前述したように、副制御回路200内のRAMに記憶されている乗数mlt(2)〜(4)の値を、乗数mlt(1)〜(3)の値に順次シフトする(ステップS586)。ここで、副制御回路200が、ステップS580の判断処理で、乗数mlt(1)の値が有効ではない(NO)と副制御回路200が判断したときは、ステップS582およびS584の処理を行わずに、直ちにステップS586の処理を行う。次に副制御回路200は、前述した乗数決定抽選を行って、乗数mlt(4)の値を決定して内部のRAMに記憶する(ステップS588)。
ステップS588の処理を行うと、次に副制御回路200は、保障カウンタINTの値が「1」未満になったか否かを判断する(ステップS590)。保障カウンタINTの値が「1」未満である(YES)と副制御回路200が判断したときは、次に、役抽選で再遊技役群AもしくはB、または小役群Wが決定されたか否かを判断する(ステップS592)。そして、再遊技役群AもしくはB、または小役群Wのいずれかが決定された(YES)と、副制御回路200が判断したときは、副制御回路200内のRAMに記憶されている上乗せ終了フラグの状態をオンにして(ステップS594)、図25に示す演出状態開始処理を終了する。
これに対して、副制御回路200が、ステップS590の判断処理で、保障カウンタINTの値が「1」以上である(NO)と判断したとき、または、ステップS592の判断処理で、再遊技役群AもしくはB、または小役群Wが決定されなかった(NO)と判断したときは、直ちに図25に示す演出状態開始処理を終了する。このように、保障カウンタINTの値が「1」以上であるときは、ステップS592の判断処理が回避されるため、上乗せ終了フラグがオンにされることがない。ここで、後に説明する図28のステップS676の処理により、保障カウンタINTの値は1以上の整数となる。よって、演出状態6のときに、主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「4」以外になっているときは、ステップS574の判断結果がNOとなり、ステップS576の処理が飛ばされて保障カウンタINTの値が「0」になることはない。すなわち、副制御回路200の演出状態に、主制御回路100のフリーズ抽選状態が未だ対応していないときには、上乗せ状態の終了条件が成立したか否かの判断処理(ステップS592)を行わないので、少なくとも遊技者は、その間、上乗せ演出を堪能することができる。
なお、ステップS592の判断処理で、再遊技役群AもしくはB、または小役群Wが決定されたときに、ステップS594の処理を行って上乗せ終了フラグをオンにしていたが、これとは別に、上乗せ状態の終了抽選を毎ゲーム行って、当選したときに上乗せ終了フラグをオンにするようにしてもよい。
<演出状態移行処理>
図27および図28に示すフローチャートを参照して、図13に示した副制御回路200における各演出状態の移行制御を行う演出状態移行処理の内容について説明する。
まず、副制御回路200は、図15のステップS70の処理によって送信された作動図柄コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS600)。副制御回路200が、未だ作動図柄コマンドを受信していない(NO)と判断したときは、直ちに図27の演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。これに対して、副制御回路200が作動図柄コマンドを受信した(YES)と判断したときは、現在の演出状態SSの値が「5」未満であるか否か、すなわち、「1」〜「4」のいずれかであるか否かを判断する(ステップS602)。
(a)演出状態1〜4に共通する演出状態移行処理
上述したステップS602の判断処理において、現在の演出状態SSの値が「1」〜「4」のいずれかである(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、副制御回路200内のRAMに記憶されているSBBフラグの状態がオンになっているか否か(図24,ステップS514参照)を判断する(ステップS604)。SBBフラグの状態がオンになっている(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、現在の演出状態SSの値が「2」〜「4」のいずれかであるか否かを判断する(ステップS606)。そして、現在の演出状態SSの値が「2」〜「4」のいずれかである(YES)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されている導入連続演出期間BMG、ミッション演出期間MGおよびミッション終了演出期間AMGの値をすべて「0」にクリアする(ステップS608)。
次に、副制御回路200は、内部のRAMに記憶されている演出状態SSの値を「7」に更新した後(ステップS610)、図27の演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。なお、前述したステップS606の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「2」〜「4」のいずれでもない(NO)、すなわち、現在の演出状態SSの値が「1」であると、副制御回路200が判断したときは、ステップS608の判断処理を行うことなく、直ちにステップS610の処理へ移行する。前述したステップS604の判断処理で、SBBフラグの状態がオフになっている(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に内部のRAMに記憶されているARTストック数ATSTの値が「1」以上であるか否かを判断する(ステップS612)。
ATSTの値が「1」以上である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、内部のRAMに記憶されているARTフラグの状態がオンになっているか否か(図24,ステップS508参照)を判断する(ステップS614)。ARTフラグの状態がオンになっている(YES)と、副制御回路200が判断したときは、ARTフラグの状態をオフにして(ステップS616)、前述したART払出枚数ATPYの値を抽選によって決定する(ステップS618)。そして、内部のRAMに記憶されているARTストック数ATSTの値から「1」を減算し(ステップS620)、現在の演出状態SSの値を「5」に更新した後(ステップS622)、図27の演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。
(b)演出状態1に固有の演出状態移行処理
上述したステップS612の判断処理で、ARTストック数ATSTの値が「0」である(NO)と判断したとき、または、ステップS614の判断処理で、ARTフラグがオフになっている(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に現在の演出状態SSの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS624)。現在の演出状態SSの値が「1」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されているミッションフラグの状態がオンになっているか否か(図24,ステップS522参照)を判断する。ミッションフラグの状態がオフになっている(NO)と、副制御回路200が判断したときは、図27の演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。
これに対して、ミッションフラグの状態がオンになっている(YES)と、副制御回路200が判断したときは、記憶されているミッションフラグの状態をオフにする(ステップS628)。そして、内部のRAMに記憶されている導入連続演出期間BMGの値を「20」に更新し(ステップS630)、さらに現在の演出状態SSの値を「2」に更新してから(ステップS632)、図27の演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。
(c)演出状態2に固有の演出状態移行処理
前述したステップS624の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「1」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に現在の演出状態SSの値が「2」であるか否かを判断する(ステップS634)。現在の演出状態SSの値が「2」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されている導入連続演出期間BMGの値が「0」になったか否かを判断し(ステップS636)、「0」になっていない(NO)と判断したときは、そのまま図27の演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。
これに対して、ステップS636の判断処理で、導入連続演出期間BMGの値が「0」になった(YES)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されているミッション演出期間MGの値を「15」に更新し(ステップS638)、さらに現在の演出状態SSの値を「3」に更新してから(ステップS640)、図27の演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。
(d)演出状態3に固有の演出状態移行処理
前述したステップS634の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「2」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に現在の演出状態SSの値が「3」であるか否かを判断する(ステップS642)。現在の演出状態SSの値が「3」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されているミッション演出期間MGの値が「0」になったか否かを判断し(ステップS644)、「0」になっていない(NO)と判断したときは、そのまま図27の演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。
これに対して、ステップS644の判断処理で、ミッション演出期間MGの値が「0」になった(YES)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されているミッション終了演出期間AMGの値を「3」に更新し(ステップS646)、さらに現在の演出状態SSの値を「4」に更新してから(ステップS648)、図27の演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。
(e)演出状態4に固有の演出状態移行処理
前述したステップS642の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「3」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に現在の演出状態SSの値が「4」であるか否かを判断する(ステップS650)。現在の演出状態SSの値が「4」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されているミッション終了演出期間AMGの値が「0」になったか否かを判断し(ステップS652)、「0」になっていない(NO)と判断したときは、そのまま図27の演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。
これに対して、ステップS652の判断処理で、ミッション終了演出期間AMGの値が「0」になった(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に内部のRAMに記憶されているARTストック数ATSTの値が「1」以上であるか否かを判断する(ステップS654)。そして、ATSTの値が「1」以上である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、前述したステップS618移行の処理を行う。すなわち、ART払出枚数ATPYの値を抽選によって決定し、ATSTの値を「1」減算した後、現状の演出状態SSの値を「5」に更新する。これに対して、ステップS654の判断処理で、ATSTの値が「1」未満である(NO)と副制御回路200が判断したときは、現状の演出状態SSの値を「1」に更新した後(ステップS656)、図27の演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。
(f)演出状態5に固有の演出状態移行処理
前述したステップS602の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「5」未満ではない(NO)、すなわち、「5」〜「7」のいずれかであると、副制御回路200が判断したときは、図28に示すフローチャートの処理へ進み、現在の演出状態SSの値が「5」であるか否かを判断する(ステップS660)。そして、現在の演出状態SSの値が「5」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に内部のRAMに記憶されているSBBフラグの状態がオンであるか否かを判断する(ステップS662)。SBBフラグの状態がオンである(YES)と副制御回路200が判断したときは、現在の演出状態SSの値を「7」に更新した後(ステップS664)、図28に示す演出状態移行処理を終了し、他の処理を行う。
これに対して、ステップS662の判断処理で、SBBフラグの状態がオフである(NO)と副制御回路200が判断したときは、次にBBフラグの状態がオンであるか否かを判断する(ステップS666)。BBフラグの状態がオンである(YES)と副制御回路200が判断したときは、ステップS664へ進み、現在の演出状態SSの値を「7」に更新した後、図28に示す演出状態移行処理を終了し、他の処理を行う。
次に、ステップS664の判断処理で、BBフラグの状態がオフである(NO)と副制御回路200が判断したときは、次に、内部のRAMに記憶されている上乗せストック数ADSTの値が「1」以上であるか否かを判断する(ステップS668)。上乗せストック数ADSTの値が「1」以上である(YES)と副制御回路200が判断したときは、図24のステップS502の処理で行った演出抽選で、「上乗せ状態移行」に当選したか否かを判断する(ステップS670)。ここで、「上乗せ状態移行」に当選しなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、直ちに図28に示す演出状態移行処理を終了し、他の処理を行う。
これに対して、ステップS670の判断処理において、副制御回路200が、演出抽選で「上乗せ状態移行」に当選した(YES)と判断したときは、内部のRAMに記憶されている現在の演出状態SSの値を「6」に更新する(ステップS672)。次に副制御回路200は、内部のRAMに記憶されている上乗せストック数ADSTの値から「1」を減算し(ステップS674)、前述した保障カウンタINTの値を抽選によって決定し、内部のRAMに記憶されている保障カウンタINTの値を更新する(ステップS676)。ここで、抽選によって決定される保障カウンタINTの値は、1以上の整数とする。次に副制御回路200は、図26に示した初期枚数INIおよびmlt(1)〜(4)の値を、それぞれ抽選によって決定して内部のRAMに記憶する(ステップS678)。さらに、副制御回路200は内部に記憶されている乗数総和カウンタMLTの値(図25、ステップS582参照)に所定値を加算した後(ステップS680)、図28に示す演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。
前述したステップS668の判断処理で、上乗せストック数ADSTの値が「1」以上である(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に、内部のRAMに記憶されているART払出枚数ATPYの値が「1」未満になったか否かを判断する(ステップS682)。そして、ART払出枚数ATPYの値が「1」未満になった(YES)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されている現在の演出状態SSの値を「1」に更新し(ステップS684)、図28に示す演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。これに対して、ステップS682の判断処理で、ART払出枚数ATPYの値が「1」以上である(NO)と、副制御回路200が判断したときは、直ちに図28に示す演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。
(g)演出状態6に固有の演出状態移行処理
前述したステップS660の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「5」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に現在の演出状態SSの値が「6」であるか否かを判断する(ステップS686)。そして、現在の演出状態SSの値が「6」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されている上乗せ終了フラグの状態がオンになっているか否か(図25、ステップS594参照)を判断する(ステップS688)。上乗せ終了フラグの状態がオフになっている(NO)と制御回路200が判断したときは、直ちに図28に示す演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。
一方、ステップS688の判断処理で、上乗せ終了フラグの状態がオンになっている(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に内部のRAMに記憶されているART払出枚数ATPYの値に、初期枚数INIの値に乗数総和カウンタMLTの値を乗じた値を加算する(ステップS690)。次に、副制御回路200は、内部のRAMに記憶されている現在の演出状態SSの値を「5」に更新し(ステップS692)、さらに、初期枚数INIおよび乗数総和カウンタMLTの値を「0」にクリアする(ステップS694)。そして、副制御回路200は、内部のRAMに記憶されている上乗せ終了フラグの状態をオフにした後(ステップS696)、図28に示す演出状態移行処理を終了して他の処理を行う。
(h)演出状態7に固有の演出状態移行処理
前述したステップS686の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「6」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に現在の演出状態SSの値が「7」であるか否かを判断する(ステップS698)。そして、ステップS698の判断処理で、現在の演出状態SSの値は「7」である(YES)と副制御回路200が判断したときは、次に内部のRAMに記憶されているサブボーナスの遊技回数BBGの値が「0」であるか否かを判断する(ステップS700)。
ステップS700の判断処理で、サブボーナスの遊技回数BBGの値が「0」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されている演出実行フラグの状態がオンであるか否か(図16、ステップS120および図22、ステップS406等参照)を判断する(ステップS702)。そして、演出実行フラグの状態がオンである(YES)と、副制御回路200が判断したときは、主制御回路100においてフリーズ演出番号8の実行が決定されているか否かを判断する(ステップS704)。そして、フリーズ演出番号8の実行が決定されている(YES)と、副制御回路200が判断したときは、サブボーナス終了演出を実行する(ステップS706)。すなわち、図1に示した表示装置70において、サブボーナスが終了したことを示す演出を行うと共に、サブボーナス期間中に払い出されたメダルの合計枚数等を表示する。
そして、副制御回路200は、内部のRAMに記憶されている現在の演出状態SSの値を「5」に更新し(ステップS708)、図28に示す演出状態移行処理を終了し、他の処理を行う。なお、ステップS702の判断処理で、演出実行フラグの状態がオフになっている(NO)、または、ステップS704の判断処理で、フリーズ演出番号8の実行が決定されていない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、直ちにステップS708へ進み、現在の演出状態SSの値を「5」に更新する。また、副制御回路200が、ステップS698の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「7」ではない(NO)と判断したとき、または、ステップS700の判断処理で、サブボーナスの遊技回数BBGの値が「0」ではない(NO)と判断したときは、直ちに図28の演出状態移行処理を終了して、他の処理を行う。
<操作態様報知処理>
図29に示すフローチャートを参照して、現在の演出状態に応じて遊技者に対し、役抽選でいずれかの小役群が決定されたときに、有利な遊技結果となるストップスイッチ37L,37C,37Rの操作態様を報知する操作態様報知処理の内容について説明する。
(a)演出状態5〜7に共通する操作態様報知処理
まず、副制御回路200は、内部のRAMに記憶されている現在の演出状態SSの値が「5」以上であるか否かを判断する(ステップS720)。現在の演出状態SSの値が「5」以上である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に主制御回路100において、役抽選で小役群B,D〜Sのいずれかが決定されたか否かを判断する(ステップS722)。役抽選で小役群B,D〜Sのいずれかが決定された(YES)と、副制御回路200が判断したときは、決定された小役群に応じて小役01または小役02が入賞する、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序を報知する(ステップS724)。そして、副制御回路200は、図29の操作態様報知処理を終了して、他の処理を行う。
(b)演出状態5に固有の操作態様報知処理
上述したステップS722の判断処理において、役抽選で小役群B,D〜Sのいずれも決定されなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に現在の演出状態SSの値が「5」であるか否かを判断する(ステップS726)。そして、現在の演出状態SSの値が「5」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、主制御回路100の役抽選で、再遊技役群Aが決定されたか否かを判断する(ステップS728)。ここで、再遊技役群Aが決定された(YES)と副制御回路200が判断したときは、主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「4」であるか否かを判断する(ステップS730)。
ステップS730の判断処理で、主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「4」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、遊技者に対して中→右→左のストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序を報知する(ステップS732)。すなわち、副制御回路200は、演出状態SSの値が「5」(ART状態(図13参照))のときは、主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「3」となるように遊技者を誘導する。これにより、遊技者が報知された操作順序に従ってストップスイッチ37L,37C,37Rを中→右→左の順序で操作すると、図11の矢印Fに示す様に、フリーズ抽選状態FSの値が「3」に更新される。
上述したステップS730の判断処理で、主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「4」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「5」であるか否かを判断する(ステップS734)。フリーズ抽選状態FSの値が「5」である(YES)と副制御回路200が判断したときは、次にサブボーナス遊技回数BBGの値が「0」であるか否かを判断する(ステップS736)。そして、サブボーナス遊技回数BBGの値が「0」である(YES)と副制御回路200が判断したときは、遊技者に対して中→左→右のストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序を報知する(ステップS738)。
ここで、前述したように、副制御回路200は、演出状態SSの値が「5」のときは、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「3」となるように誘導する。これにより、遊技者が報知された操作順序に従ってストップスイッチ37L,37C,37Rを中→左→右の順序で操作すると、図11の矢印Hに示す様に、フリーズ抽選状態FSの値が「3」となる。なお、副制御回路200が、ステップS734の判断処理で、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「5」ではない(NO)と判断したとき、または、ステップS736の判断処理で、サブボーナス遊技回数BBGの値が「0」ではない(NO)と判断したときは、直ちに図29に示す操作態様報知処理を終了して、他の処理を行う。
次に、ステップS728の判断処理で、役抽選において再遊技役群Aが決定されなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に、役抽選で再遊技役群Bが決定されたか否かを判断する(ステップS740)。そして、再遊技役群Bが決定された(YES)と副制御回路200が判断したときは、主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「4」であるか否かを判断する(ステップS742)。主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「4」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、ステップS738の処理へ進み、遊技者に対して中→左→右のストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序を報知する。
これにより、遊技者が報知された操作順序に従ってストップスイッチ37L,37C,37Rを中→左→右の順序で操作すると、図11の矢印Fに示す様に、フリーズ抽選状態FSの値が「3」となる。このように、副制御回路200は、演出状態SSの値が「5」のときは、主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「3」となるように誘導する。
一方、上述したステップS742の判断処理で、主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「4」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「5」であるか否かを判断する(ステップS744)。フリーズ抽選状態FSの値が「5」である(YES)と副制御回路200が判断したときは、次にサブボーナス遊技回数BBGの値が「0」であるか否かを判断する(ステップS746)。そして、サブボーナス遊技回数BBGの値が「0」である(YES)と副制御回路200が判断したときは、ステップS732の処理へ進み、遊技者に対して中→右→左のストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序を報知する。
これにより、遊技者が報知された操作順序に従ってストップスイッチ37L,37C,37Rを中→右→左の順序で操作すると、図11の矢印Hに示す様に、フリーズ抽選状態FSの値が「3」となる。このように、副制御回路200は、演出状態SSの値が「5」のときは、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「3」となるように誘導する。なお、副制御回路200が、ステップS744の判断処理で、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「5」ではない(NO)と判断したとき、または、ステップS746の判断処理で、サブボーナス遊技回数BBGの値が「0」ではない(NO)と判断したときは、直ちに図29に示す操作態様報知処理を終了して、他の処理を行う。
前述したステップS726の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「5」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「1」または「3」であるか否かを判断する(ステップS748)。フリーズ抽選状態FSの値が「1」または「3」のいずれでもない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、そのまま図29に示す操作態様報知処理を終了して、他の処理を行う。
(c)演出状態6に固有の操作態様報知処理
ステップS748の判断処理で、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「1」または「3」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、現在の演出状態SSの値が「6」であるか否かを判断する(ステップS750)。演出状態SSの値が「6」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、主制御回路100における役抽選で、再遊技役群A,C〜F,I〜Sのいずれかが決定されたか否かを判断する(ステップS752)。再遊技役群A,C〜F,I〜Sのいずれかが決定されたと、副制御回路200が判断したときは、遊技者に対して中→左→右のストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序を報知する(ステップS754)。そして、副制御回路200は、図29に示す操作態様報知処理を終了して、他の処理を行う。
このように副制御回路200は、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「1」または「3」であり、かつ、副制御回路200の演出状態SSの値が「6」(上乗せ状態(図13参照))のときは、主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「4」となるように遊技者を誘導する。これにより、ステップS754の処理で報知された操作順序に従って、遊技者がストップスイッチ37L,37C,37Rを中→左→右の順序で操作すると、図11の矢印Eに示す様に、フリーズ抽選状態FSの値が「4」に更新される。
一方、ステップS752の判断処理で、再遊技役群A,C〜F,I〜Sのいずれも決定されなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に、役抽選で再遊技役群B,G,Hのいずれかが決定されたか否かを判断する(ステップS756)。再遊技役群B,G,Hのいずれも決定されなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、そのまま図29に示す操作態様報知処理を終了して、他の処理を行う。これに対して、再遊技役群B,G,Hのいずれかが決定された(YES)と、副制御回路200が判断したときは、遊技者に対して中→右→左のストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序を報知する(ステップS758)。そして、副制御回路200は、図29に示す操作態様報知処理を終了して、他の処理を行う。
前述したように、副制御回路200は、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「1」または「3」であり、かつ、副制御回路200の演出状態SSの値が「6」のときは、主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「4」となるように遊技者を誘導する。よって、ステップS758の処理で報知された操作順序に従って、遊技者がストップスイッチ37L,37C,37Rを中→左→右の順序で操作すると、図11の矢印Eに示す様に、フリーズ抽選状態FSの値が「4」に更新される。
(d)演出状態7に固有の操作態様報知処理
ステップS750の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「6」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に、現在の演出状態SSの値が「7」であるか否かを判断する(ステップS760)。現在の演出状態SSの値が「7」である(YES)と副制御回路200が判断したときは、次にサブボーナス遊技回数BBGの値が「1」以上であるか否かを判断する(ステップS762)。サブボーナス遊技回数BBGの値が「1」以上である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、主制御回路100における役抽選で、再遊技役群GまたはHが決定されたか否かを判断する(ステップS764)。再遊技役群GまたはHが決定された(YES)と、副制御回路200が判断したときは、前述したステップS754へ進み、遊技者に対して中→左→右のストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序を報知する。そして、副制御回路200は、図29に示す操作態様報知処理を終了して、他の処理を行う。
このように副制御回路200は、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「1」または「3」で、副制御回路200の演出状態SSの値が「7」(サブボーナス状態(図13参照))であり、かつ、サブボーナス遊技回数BBGの値が「1」以上のときは、主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「5」となるように遊技者を誘導する。これにより、ステップS754の処理で報知された操作順序に従って、遊技者がストップスイッチ37L,37C,37Rを中→左→右の順序で操作すると、図11の矢印Gに示す様に、フリーズ抽選状態FSの値が「5」に更新される。
一方、ステップS762の判断処理で、再遊技役群GまたはHのいずれも決定されなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に、役抽選で再遊技役群C〜F,I〜Sのいずれかが決定されたか否かを判断する(ステップS766)。再遊技役群C〜F,I〜Sのいずれかが決定された(YES)と、副制御回路200が判断したときは、前述したステップS758へ進み、遊技者に対して中→右→左のストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序を報知する。そして、副制御回路200は、図29に示す操作態様報知処理を終了して、他の処理を行う。
前述したように、副制御回路200は、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「1」または「3」で、副制御回路200の演出状態SSの値が「7」であり、かつ、サブボーナス遊技回数BBGの値が「1」以上のときは、主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「5」となるように遊技者を誘導する。よって、ステップS758の処理で報知された操作順序に従って、遊技者がストップスイッチ37L,37C,37Rを中→左→右の順序で操作すると、図11の矢印Gに示す様に、フリーズ抽選状態FSの値が「5」に更新される。
なお、副制御回路200が、前述したステップS760の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「7」ではない(NO)と判断したとき、ステップS762の判断処理でサブボーナス遊技回数BBGの値が「0」である(NO)と判断したとき、または、ステップS766の判断処理で再遊技役群C〜F,I〜Sのいずれも決定されなかった(NO)と判断したときは、直ちに図29に示す操作態様報知処理を終了して、他の処理を行う。
(e)演出状態1〜4に共通する操作態様報知処理
前述したステップS720の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「5」以上ではない(NO)、すなわち、「1」〜「4」であると副制御回路200が判断したときは、次に、連続入賞回数WINの値(図20、ステップS334〜S344参照)が「1」であるか否かを判断する(ステップS768)。そして、連続入賞回数WINの値が「1」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、役抽選で小役群B,D〜Kのいずれかが決定されたか否かを判断する(ステップS770)。小役群B,D〜Kのいずれかが決定された(YES)と、副制御回路200が判断したときは、決定された小役群において、小役01が入賞しないリール停止制御が行われることとなる、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序を報知する(ステップS772)。そして、そして、副制御回路200は、図29に示す操作態様報知処理を終了して、他の処理を行う。
これにより、副制御回路200において、演出状態が通常演出状態(SS=1)、導入連続演出状態(SS=2)、ミッション演出状態(SS=3)またはミッション終了演出状態(SS=4)のときに、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態が「3」へ移行してしまう可能性を低くすることができる。なお、副制御回路200が、前述したステップS768の判断処理で、連続入賞回数WINの値が「1」ではない(NO)と判断したとき、まはた、ステップS770の判断処理で小役群B,D〜Kのいずれも決定されなかった(NO)と判断したときは、直ちに図29に示す操作態様報知処理を終了して、他の処理を行う。
<フリーズ演出中止誘導処理>
図30に示すフローチャートを参照して、フリーズ演出中止誘導処理の内容について説明する。フリーズ演出中止誘導処理は、主制御回路100において現在の潜伏期間中のフリーズ演出が、実行するのに適した状態になっていないと副制御回路200が判断した場合、そのフリーズ演出の演出取消条件(図9参照)が成立するように、遊技者を誘導するための処理である。なお、上述した演出取消条件が成立したときも、主制御回路100では引き続き潜伏期間IPGがカウントされ、取り消されたフリーズ演出が、再び実行可能となった場合には、カウントを継続していた潜伏期間IPGが終了したときに当該フリーズ演出が実行される。
より詳しくは、例えば、図22に示したフリーズ演出取消処理におけるステップS406の処理によって、演出実行フラグがオフにされる場合でも、潜伏期間IPGおよびフリーズ演出番号FLNの値が「0」にクリアされることがない。このため、図20に示したフリーズ抽選状態移行処理におけるステップS316の処理によって、セットされた潜伏期間IPGの減算は引き続き実行される。そして、図18に示したフリーズ演出処理におけるステップS202の判断処理で、潜伏期間IPGの値が「0」になったときに演出実行フラグの状態をチェックし、オンになっていた場合に(ステップS202,YES)、各種フリーズ演出が実行されることになる。
副制御回路200は、まず、主制御回路100からフリーズ演出抽選結果コマンド(図14参照)を受信したか否かを判断する(ステップS780)。未だフリーズ演出抽選結果コマンドを受信していない(NO)と判断したときは、そのまま図30に示すフリーズ演出中止誘導処理を終了する。これに対して、フリーズ演出抽選結果コマンドを受信した(YES)と、副制御回路200が判断したときは、主制御回路100において予定されている(潜伏期間中の)フリーズ演出番号FLNの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS782)。
(a)フリーズ演出番号1のときの誘導処理
ステップS782の判断処理で、フリーズ演出番号FLNの値が「1」である(YES)と副制御回路200が判断したときは、次に内部のRAMに記憶されている現在の演出状態SSの値が「6」であるか否かを判断する(ステップS784)。演出状態SSの値が「6」ではないと、副制御回路200が判断したときは、左ストップスイッチ37Lまたは中ストップスイッチ37Cを、第1停止操作すべきことを遊技者に対して報知する(ステップS786)。これにより、遊技者が報知された通りに第1停止操作をしたときは、フリーズ演出番号1の演出取消条件が満たされ、主制御回路100においてフリーズ演出番号1のフリーズ演出が取り消される(図22、ステップS404,NO→S406)。
これに対して、ステップS784の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「6」ではない(NO)と副制御回路200が判断したときは、遊技者に対して右ストップスイッチ37Rを第1停止操作すべきことを報知する(ステップS788)。これにより、遊技者が報知された通りに第1停止操作をしたときは、フリーズ演出番号1の演出取消条件が満たされてしまうのを避けることができる。そして、ステップS786またはS788の処理を行うと、副制御回路200は図30のフリーズ演出中止誘導処理を終了して他の処理を行う。なお、ステップS788の報知処理を行うことなく、図30のフリーズ演出中止誘導処理を終了するようにしてもよい。
(b)フリーズ演出番号2のときの誘導処理
ステップS782の判断処理で、フリーズ演出番号FLNの値が「1」ではない(NO)と副制御回路200が判断したときは、次にフリーズ演出番号FLNの値が「2」であるか否かを判断する(ステップS790)。そして、フリーズ演出番号FLNの値が「2」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、役抽選で小役群B,D〜Sのいずれかが決定されたか否かを判断する(ステップS792)。役抽選で小役群B,D〜Sのいずれも決定されなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、そのまま図30のフリーズ演出中止誘導処理を終了して他の処理を行う。
これに対して、ステップS792の判断処理で、小役群B,D〜Sのいずれかが決定された(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に内部のRAMに記憶されている現在の演出状態SSの値が「6」であるか否かを判断する(ステップS794)。演出状態SSの値が「6」ではないと、副制御回路200が判断したときは、決定された小役群に応じて、小役01または小役02が入賞しないストップスイッチの操作順序を報知する(ステップS796)。
ここで、フリーズ演出番号FLNの値が「2」に更新されたときは、フリーズ抽選番号FSの値が「4」になっている(図17、ステップS170〜S176参照)。そこで、演出状態SSの値が「6」ではないときは、フリーズ演出番号2(FLN=2)の演出取消条件を成立させるため、すなわち、フリーズ抽選番号FSの値を「4」以外へ移行させるために(図11の矢印D参照)、小役01または小役02が入賞しないストップスイッチの操作順序を報知する。(図11の矢印D参照)これにより、遊技者が報知された操作順序に従ってストップスイッチを操作したときは、小役群B,D〜Sのいずれかが決定された場合において、小役01または小役02が入賞せず、フリーズ抽選状態FSの値が「1」に更新される(図21、ステップS382〜S390参照)。これにより、フリーズ演出番号2の実行が取り消される(図22、ステップS408,YES→S410,YES→S406参照)。
なお、ステップS792〜S796の処理に限らず、フリーズ抽選状態4からフリーズ抽選状態3へ移行する条件(図11の矢印F参照)が成立するような、ストップスイッチの操作順序を報知するようにしてもよい。すなわち、役抽選で再遊技役群Aが決定された時は中→右→左の操作順序を報知し、再遊技役群Bが決定された時は中→左→右の操作順序を報知するようにしてもよい。
これに対して、ステップS794の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「6」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、決定された小役群に応じて、小役01または小役02が入賞するストップスイッチの操作順序を報知する(ステップS798)。これにより、遊技者が報知された操作順序に従ってストップスイッチを操作したときは、小役群B,D〜Sのいずれかが決定された場合において、小役01または小役02が入賞し、フリーズ抽選状態FSの値が「4」以外に更新されてしまうのを回避することができる。そして、ステップS796またはS798の処理を行うと、副制御回路200は図30のフリーズ演出中止誘導処理を終了して他の処理を行う。なお、ステップS798の報知処理を行うことなく、図30のフリーズ演出中止誘導処理を終了するようにしてもよい。
(c)フリーズ演出番号3のときの誘導処理
ステップS790の判断処理で、フリーズ演出番号FLNの値が「2」ではない(NO)と副制御回路200が判断したときは、次にフリーズ演出番号FLNの値が「3」であるか否かを判断する(ステップS800)。そして、フリーズ演出番号FLNの値が「3」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、役抽選で再遊技役群AまたはBが決定されたか否かを判断する(ステップS802)。再遊技役群AまたはBが決定された(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、内部のRAMに記憶されているSBBフラグの状態がオンになっているか否かを判断する(ステップS804)。
そして、ステップS804の判断処理で、SBBフラグの状態がオフになっている(NO)と、副制御回路200が判断したときは、遊技者に対して中ストップスイッチ37Cまたは右ストップスイッチ37Rを第1停止操作すべきことを報知する(ステップS806)。これにより、遊技者が報知に従って中ストップスイッチ37Cまたは右ストップスイッチ37Rを第1停止操作したときは、フリーズ演出番号3の演出取消条件が成立し(図9参照)、その実行が取れ消される(図22、ステップS412,YES→S414,NO→S406参照)。そして、ステップS806の処理を行うと、副制御回路200は図30のフリーズ演出中止誘導処理を終了して他の処理を行う。また、副制御回路200が、前述したステップS802の判断処理でNOと判断したとき、または、ステップS804の判断処理でYESと判断したときは、直ちに図30のフリーズ演出中止誘導処理を終了して他の処理を行う。
(d)フリーズ演出番号5〜7のときの誘導処理
ステップS800の判断処理で、フリーズ演出番号FLNの値が「3」ではない(NO)と副制御回路200が判断したときは、次にフリーズ演出番号FLNの値が「5」、「6」、「7」のいずれかであるか否かを判断する(ステップS808)。そして、フリーズ演出番号FLNの値が「5」〜「7」のいずれでもない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、直ちに図30のフリーズ演出中止誘導処理を終了して他の処理を行う。
これに対して、フリーズ演出番号FLNの値が「5」〜「7」のいずれかである(YES)と、副制御回路200が判断したときは、主制御回路100における役抽選で、再遊技役群A〜Sのいずれかが決定されたか否かを判断する(ステップS810)。再遊技役群A〜Sのいずれも決定されていない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、現在の演出状態SSの値が「2」〜「4」のいずれかであるか否かを判断する(ステップS812)。演出状態SSの値が「2」〜「4」のいずれでもない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、前述したステップS806へ進み、遊技者に対して中ストップスイッチ37Cまたは右ストップスイッチ37Rを第1停止操作すべきことを報知する。
このように、副制御回路200における演出状態が、導入連続演出状態、ミッション演出状態またはミッション終了演出状態のいずれでもないときに、主制御回路100におけるフリーズ演出番号が「5」〜「7」のいずれかであるときは、それらの演出取消条件が成立するように誘導する。すなわち、いずれの再遊技役群も決定されなかったときに、左ストップスイッチ37L以外のストップスイッチを第1停止操作するように、遊技者へ報知する(図9参照)。
これに対して、ステップS812の判断処理において、演出状態SSの値が「2」〜「4」のいずれかである(YES)と、副制御回路200が判断したときは、遊技者に対して左ストップスイッチ37Lを第1停止操作すべきことを報知する(ステップS814)。これにより、遊技者が、報知された操作順序に従ってストップスイッチを操作したときは、演出取消条件が成立するのを回避することができる。
一方、ステップS810の判断処理において、再遊技役群A〜Sのいずれかが決定された(YES)と、副制御回路200が判断したときは、現在の演出状態SSの値が「2」〜「4」のいずれかであるか否かを判断する(ステップS816)。演出状態SSの値が「2」〜「4」のいずれでもない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、遊技者に対して中ストップスイッチ37Cを第1停止操作すべきことを報知する(ステップS818)。このように、いずれかの再遊技役群が決定されたときに、中ストップスイッチ37C以外のストップスイッチを第1停止操作するように、遊技者へ報知することで、フリーズ演出番号が「5」〜「7」の終了条件が成立するように誘導する。
これに対して、ステップS816の判断処理で、演出状態SSの値が「2」〜「4」のいずれかである(YES)と、副制御回路200が判断したときは、遊技者に対して左ストップスイッチ37Lまたは右ストップスイッチ37Rを第1停止操作すべきことを報知する(ステップS820)。これにより、遊技者が報知に従ってストップスイッチ37Cまたは右ストップスイッチ37Rを第1停止操作したときは、演出取消条件が成立するのを回避することができる。そして、ステップS806、S814、S816またはS820のいずれかの処理を行うと、副制御回路200は、図30のフリーズ演出中止誘導処理を終了して他の処理を行う。
なお、上述したフリーズ演出中止誘導処理において、遊技者が、報知した操作順序でストップスイッチ37L,37C,37Rを操作しなかった場合は、公知のいわゆるペナルティを遊技者に課しても良い。このペナルティの内容としては、例えば、図24に示した演出状態開始処理の演出抽選(ステップS502)を所定の遊技回数の間は実行しない、ARTストック数ATSTおよび上乗せストック数ADSTの少なくとも一方の値を減算する、遊技者に有利となる操作順序を報知しない、または、遊技者に不利となる操作順序を敢えて報知する若しくはその操作順序を回避するための操作順序を報知しない、といったペナルティが考えられる。
さらに、フリーズ演出の潜伏期間中に、主制御回路100において、そのフリーズ演出を取り消すことができなかった場合は、副制御回路200において、当該フリーズ演出に合わせて行う予定であった演出と、異なる内容の演出(例えば、現在発生しているフリーズ演出が、本来、行われるべきではないイリーガルなフリーズ演出であることを、遊技者に知らせる演出)を行うようにしても良い。
<導入連続演出処理>
図31に示すフローチャートを参照して、副制御回路200における演出状態SSの値が「2」(導入連続演出状態)のときに、副制御回路200が行う導入連続演出処理について説明する。この導入連続演出処理は、図24および図25に示した演出状態開始処理と、図27および図28に示した演出状態移行処理とが行われる間に、毎遊技、実行される。
導入連続演出処理を開始すると、副制御回路200は、内部のRAMに記憶された現在の演出状態SSの値が「2」であるか否かを判断する(ステップS830)。演出状態SSの値が「2」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、直ちに図31に示す導入連続演出処理を終了して他の処理を行う。これに対して、演出状態SSの値が「2」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されている導入連続演出期間BMGの値が「19」であるか否かを判断する(ステップS832)。導入連続演出期間BMGの値が「19」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、導入連続演出状態に移行して最初の遊技であり、予め定められている連続演出を開始する(ステップS834)。そして、図31の導入連続演出処理を終了して他の処理を行う。
上述したステップS832の判断処理において、導入連続演出期間BMGの値が「19」でない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に導入連続演出期間BMGの値が「10」以上であるか否かを判断する(ステップS836)。導入連続演出期間BMGの値が「10」以上である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、上述した連続演出を開始してから2回目〜10回目の遊技であり、当該連続演出を継続して行う(ステップS838)。そして、図31の導入連続演出処理を終了して他の処理を行う。次に、ステップS836の判断処理で、導入連続演出期間BMGの値が「9」以下である(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に導入連続演出期間BMGの値が「1」以上であるか否かを判断する(ステップS840)。導入連続演出期間BMGの値が「1」以上である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、上述した連続演出を開始してから11回目〜19回目の遊技であり、この間にバトル演出を実行して(ステップS842)、図31に示す導入連続演出処理を終了し、他の処理を行う。
このバトル演出は、例えば、表示装置70に二人のキャラクタ画像を表示し、遊技が行われるごとに二人のキャラクタ画像の間で行われる勝負が進展する演出である。そして、最終的に、一方のキャラクタが他方のキャラクタに勝利したときは、後述するミッション演出に発展し、一方のキャラクタが他方のキャラクタに敗北したときは、通常遊技演出に移行する。ここで、二人のキャラクタ画像の間で行われる勝負は、両者の間で勝敗が分かれるものであればよく、例えば、ジャンケンのような遊戯、スポーツ、格闘、または、ギャンブルといったものが挙げられる。
上述したステップS840の判断処理において、導入連続演出期間BMGの値が「1」以上でない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に導入連続演出期間BMGの値が「0」であるか否か、すなわち、導入連続演出の最後の遊技であるか否かを判断する(ステップS844)。ここで、副制御回路200が、導入連続演出の最後の遊技ではない(NO)と判断したときは、そのまま図31に示す導入連続演出処理を終了し、他の処理を行う。これに対して、導入連続演出の最後の遊技である(YES)と副制御回路200が判断したときは、主制御回路100において予定されている(潜伏期間中の)フリーズ演出番号FLNの値が「6」であるか否かを判断する(ステップS846)。
上述したステップS846の判断処理で、潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「6」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、前述した一方のキャラクタが、他方に勝利した状態を示すバトル勝利終了演出を行い(ステップS848)、図31に示す導入連続演出処理を終了する。これに対して、ステップS846の判断処理でフリーズ演出番号FLNの値が「6」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「5」または「7」であるか否かを判断する(ステップS850)。ここで、フリーズ演出番号FLNの値が「5」または「7」のいずれでもない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、そのまま図31に示す導入連続演出処理を終了し、他の処理を行う。
これに対して、ステップS850の判断処理で、フリーズ演出番号FLNの値が「5」または「7」のいずれかである(YES)と副制御回路200が判断したときは、主制御回路100において、疑似遊技演出が開始されたか否かを判断する(ステップS852)。具体的には、フリーズ演出番号FLNの値が「5」または「7」であることを示すフリーズ演出開始コマンド(図14参照)を受信したか否かを判断する。そして、疑似遊技演出が未だ開始されていない(NO)と副制御回路200が判断したときは、疑似遊技演出が開始されたと判断するまで、ステップS852の判断処理を繰り返し行う。
そして、ステップS852の判断結果がYESとなると、次に副制御回路200は、開始された疑似遊技演出において、前述した一方のキャラクタが、他方に敗北した状態を示すバトル敗北終了演出を行う(ステップS854)。次に副制御回路200は、主制御回路100において、疑似遊技演出が終了したか否かを判断する(ステップS856)。すなわち、主制御回路100から、フリーズ演出終了コマンド(図14参照)を受信したか否かを判断する。そして、疑似遊技演出が未だ終了していない(NO)と副制御回路200が判断したときは、疑似遊技演出が開始されたと判断するまで、ステップS854のバトルス終了敗北演出を繰り返し行う。
修正はしなくて良い
そして、ステップS856の判断処理において、疑似遊技演出が終了した(YES)と副制御回路200が判断すると、次に、潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「5」であるか否かを判断する(ステップS858)。潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「5」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、疑似遊技演出が終了して、再開されたスロットマシン本来の遊技において、復活敗北演出を行う(ステップS860)。この復活敗北演出は、ステップS854の処理によって行われたバトル敗北演出により、一方のキャラクタが敗北した状態を示した後、その状態が確定する前に再び勝敗が明確でない状態に戻した後、結局、一方のキャラクタの敗北が確定する、という演出である。そして、ステップS860の復活敗北演出を行うと、副制御回路200は、図31に示す導入連続演出処理を終了し、他の処理を行う。
また、ステップS858の判断処理において、潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「5」ではない(NO)と副制御回路200が判断したときは、次に、潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「7」であるか否かを判断する(ステップS862)。潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「7」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、疑似遊技演出が終了して、再開されたスロットマシン本来の遊技において、復活勝利演出を行う(ステップS864)。この復活勝利演出は、ステップS854の処理によって行われたバトル敗北演出により、一方のキャラクタが敗北した状態を示した後、その状態が確定する前に再び勝敗が明確でない状態に戻した後、最終的に、一方のキャラクタが他方のキャラクタに勝利する、という演出である。
そして、ステップS864の復活勝利演出を行うと、副制御回路200は、図31に示す導入連続演出処理を終了し、他の処理を行う。また、ステップS862の判断処理で、潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値は「7」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、ステップS864の処理を行うことなく、図31に示す導入連続演出処理を終了し、他の処理を行う。
なお、上述したステップS846の判断処理で、潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「6」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、直ちにステップS848のバトル勝利終了演出を行っていたが、例えば主制御回路100において、潜伏期間の最後の遊技(副制御回路200においては導入連続演出期間BMGの値が「0」のときの遊技)で、疑似遊技演出を行うか否かの抽選(疑似遊技実行抽選)を行い、疑似遊技演出を行うと決定したときは、当該疑似遊技演出において、ステップS854と同様のバトル敗北終了演出を行い、その後、ステップS864の復活勝利演出を行うようにしても良い。
また、例えば主制御回路100のフリーズ抽選状態FSの値が「2」で、フリーズ演出番号FLNの値が「6」のときに、主制御回路100において上述した疑似遊技実行抽選を毎遊技行うようにしてもよい。この疑似遊技実行抽選で疑似遊技演出を行うことが決定された場合、副制御回路200は、当該疑似遊技演出が行われなかったときに本来の遊技において実行する予定だった演出の内容に応じて、当該疑似遊技演出において実行する演出の内容を決定するようにしてもよい。例えば、図31の導入連続演出処理のステップS830の判断処理で、副制御回路200が演出状態SSの値が「2」である(YES)と判断すると、次に副制御回路200は、主制御回路100で行われた疑似遊技実行抽選の結果、疑似遊技演出を行うことが決定されたか否かを判断する。そして、疑似遊技演出を行うことが決定された場合、副制御回路200は、ステップS382〜S848の判断処理によって、現在の導入連続演出期間BMGの値に基づき、本来の遊技で実施する予定になっている演出の種類(ステップS834、S838、S842またはS848参照)を判断する。
そして、本来の遊技で実施する予定になっている演出の種類に応じて、疑似遊技演出中に行う演出内容を決定する。例えば、導入連続演出期間BMGの値が「19」のとき(S832,YES)は、疑似遊技演出において連続演出を開始する際の演出を行い、当該疑似遊技演出後に再開される遊技においては、連続演出を開始する際に行った演出に続く演出を行うようにする。また、導入連続演出期間BMGの値が「18」〜「10」のとき(S836,YES)は、本来の遊技で行う連続演出と同様に、疑似遊技演出においても連続演出を継続して行い、導入連続演出期間BMGの値が「9」〜「1」のとき(S840,YES)は、本来の遊技で行うバトル演出と同様に、疑似遊技演出においてもバトル演出を継続して行う。さらに、導入連続演出期間BMGの値が「0」のとき(S844,YES)は、本来の遊技でバトル勝利終了演出が予定されているため、疑似遊技演出においては、一旦、一方のキャラクタが敗北する演出を行う。そして、当該疑似遊技演出の直後に行う本来の遊技では、一旦敗北した一方のキャラクタが復活し、他方のキャラクタに逆転勝利する演出を行う。
<ミッション演出処理>
次に、図16に示したフリーズ演出抽選処理においてフリーズ演出番号FLNの値として「6」または「7」が当選したときに、その潜伏期間中に主制御回路100において行われるミッション演出処理について、図32に示すフローチャートを参照して説明する。このミッション演出処理は、例えば、図18に示したフリーズ演出処理に続いて、毎遊技、実行される。
まず、主制御回路100は、内部のRAMに記憶されているフリーズ演出番号FLNの値が「6」または「7」であるか否かを判断する(ステップS870)。フリーズ演出番号FLNの値が「6」または「7」のいずれでもない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、直ちに図32のミッション演出処理を終了して他の処理を行う。これに対して、フリーズ演出番号FLNの値が「6」または「7」のいずれかである(YES)と、主制御回路100が判断したときは、次に、フリーズ演出番号FLNの値が「6」または「7」の潜伏期間IPGの値が「18」であるか否かを判断する(ステップS872)。ここで、潜伏期間IPGの値が「18」になったときは、フリーズ演出番号FLNの値が「6」または「7」の潜伏期間へ移行してから20回の遊技が行われ、次の遊技が開始されると、副制御回路200の演出状態SSの値が「2」(導入連続演出状態)から「3」(ミッション演出状態)へ更新されることとなる。
ステップS872の判断処理で、潜伏期間IPGの値が「18」である(YES)と、主制御回路100が判断したときは、次に疑似遊技種別抽選を行う。この疑似遊技種別抽選は、ミッション演出中に実行する疑似遊技演出の発生態様を選択するものであり、疑似遊技発生態様GYの値を「0」、「1」、「2」のいずれか1つに定めるものである。ここで、疑似遊技発生態様GYの値が「0」に定められたときは、ミッション演出中に疑似遊技演出を行わない。また、「1」に定められたときは、入賞ラインL上に「ドクロ−ドクロ−ドクロ」の図柄組合せが停止表示される疑似遊技演出を、後述する疑似遊技発生時期Tが経過した時に実行する。さらに、「2」に定められたときは、「白セブン−白セブン−白セブン」の図柄組合せが停止表示される疑似遊技演出を、高確率で実行する。
ステップS874の疑似遊技種別抽選を行うと、次に主制御回路100は、疑似遊技種別抽選によって、疑似遊技発生態様GYの値が「1」に定められたか否かを判断する(ステップS876)。疑似遊技発生態様GYの値が「1」に定められた(YES)と、主制御回路100が判断したときは、当該疑似遊技演出の実行を何ゲーム後に行うかを示す疑似遊技発生時期Tの値を抽選によって決定する(ステップS878)。ここで、上述した疑似遊技発生態様GYと、疑似遊技発生時期Tの値は、適宜定められたコマンドによって、主制御回路100から副制御回路200へ送信される。
これにより、副制御回路200では、受信した疑似遊技発生態様GYの値が「1」であった場合には、例えば『mゲーム以内に「ドクロ」図柄を揃えろ』(m>T)といったミッションを遊技者に提示し、受信した疑似遊技発生態様GYの値が「2」であった場合には、例えば『「白セブン」図柄をn回揃えろ』(nは適宜定められた自然数)といったミッションを遊技者に提示してもよい。
次に主制御回路100は、抽選によって決定した疑似遊技発生時期Tの値から「1」を減算し(ステップS880)、Tの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS882)。そして、疑似遊技発生時期Tの値が「0」でない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、そのまま図32に示すミッション演出処理を終了する。これに対して、疑似遊技発生時期Tの値が「0」である(YES)と、主制御回路100が判断したときは、入賞ラインL上に「ドクロ−ドクロ−ドクロ」の図柄組合せが停止表示される疑似遊技演出を行った後、図32に示すミッション演出処理を終了する。
前述したステップS872の判断処理で、潜伏期間IPGの値が「18」ではない、すなわち、フリーズ演出番号FLNの値が「6」または「7」の潜伏期間IPGが開始してから20回を越える遊技が行われた(NO)と、主制御回路100が判断したときは、ステップS874の疑似遊技種別抽選で決定された疑似遊技発生態様GYの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS886)。疑似遊技発生態様GYの値が「1」である(YES)と、主制御回路100が判断したときは、前述したステップS880以降の処理を行う。すなわち、疑似遊技発生時期Tの値から「1」を減算して、Tの値が「0」になったときは疑似遊技演出を実行する。
これに対して、ステップS886の判断処理で、疑似遊技発生態様GYの値が「1」ではない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、次に、疑似遊技発生態様GYの値が「2」であるか否かを判断する(ステップS888)。疑似遊技発生態様GYの値が「2」ではない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、そのまま図32のミッション演出処理を終了して他の処理を行う。これに対して、疑似遊技発生態様GYの値が「2」である(YES)と、主制御回路100が判断したときは、前述した「白セブン−白セブン−白セブン」の図柄組合せが停止表示される疑似遊技演出を行うか否かの抽選(疑似遊技発生抽選)を行う(ステップS890)。そして、この疑似遊技発生抽選に当選したか否かを判断し(ステップS892)、主制御回路100が当選した(YES)と判断したときは、上述した疑似遊技演出を実行した後、図32のミッション演出処理を終了する。一方、ステップS892の判断処理で、主制御回路100が疑似遊技発生抽選に当選しなかった(NO)と判断したときは、そのまま図32のミッション演出処理を終了し、他の処理を行う。
なお、上述したミッション演出処理では、主制御回路100がミッション演出の区間を決定するとともに、ミッション演出の内容も決定していた。すなわち、主制御回路100が、フリーズ演出番号「6」または「7」のフリーズ演出の潜伏期間を計数しており、残りの遊技回数が18回となったときに(ステップS872,YES)、疑似遊技種別抽選を行って(ステップS874)、疑似遊技発生態様(GY1またはGY2)を決定し、それに基づいて疑似遊技演出を行っていた。また、副制御回路200は、主制御回路100が決定した疑似遊技発生態様に関する情報を受信すると、ミッション演出を開始して、受信した疑似遊技発生態様に応じたミッションを、遊技者に提示していた。
これに対して、副制御回路200がミッション演出の区間を決定することも可能である。たとえば、主制御回路100によって制御される疑似遊技演出の中に、ストップスイッチが左→中→右の順序で操作された場合は、「ベル−ベル−べル」の図柄組合せが入賞ラインL上に表示され、右→中→左の順序で操作された場合は、「チェリーB−ANY−ANY」(ANYは任意の図柄)の図柄組合せが入賞ラインL上に表示されるようにリール制御を行う疑似遊技演出(ミッション演出用疑似遊技演出)を含めておく。そして、所定の条件(例えば、毎遊技、または所定の役群が決定されたとき等)が満たされると、ミッション演出用疑似遊技演出を行うか否かをの抽選を行い、この抽選に当選したときはミッション演出用疑似遊技演出を実行する。
一方、副制御回路200においては、通常演出状態(SS=1)のときに、例えば10ゲームのミッション演出を行うか否かを決定するミッション演出抽選を、毎遊技行う。ここで、このミッション演出抽選に当選したときは、例えば「10ゲームの間に「チェリーB−ANY−ANY」の図柄組合せを表示させろ」という内容のミッション演出を行うものとする。そして、ミッション演出抽選に当選していないときに、主制御回路100においてミッション演出用疑似遊技演出が行われたときは、副制御回路200は、左→中→右の操作順序を報知する。これにより、遊技者が報知された操作順序に従ってストップスイッチ37L,37C,37Rを操作したときは、「ベル−ベル−べル」の図柄組合せが表示される。
これに対して、副制御回路200において、ミッション演出抽選に当選し、10ゲームのミッション演出が行われている間に、主制御回路100においてミッション演出用疑似遊技演出が行われたときは、副制御回路200は、左→中→右の操作順序を報知する。これにより、遊技者が報知された操作順序に従ってストップスイッチ37L,37C,37Rを操作したときは、「チェリーB−ANY−ANY」の図柄組合せが表示され、ミッションが達成されたことになる。
また、これとは別のミッション演出として、例えば、主制御回路100は、役抽選において特定の役が当選した時に、特定の操作順序でストップスイッチ37L,37C,37Rが操作されると、その遊技から3ゲーム後に、「チェリーB−ANY−ANY」の図柄組合せを入賞ラインL上に表示するというミッション演出用疑似遊技演出を行うようにしておく。一方、副制御回路200は、役抽選で特定の役が当選すると、ミッション演出を実行するか否かを決定するミッション演出抽選を行う。そして、このミッション演出抽選に当選すると、副制御回路200は、上述した特定の操作順序を遊技者に報知する。
そして遊技者が、報知された特定の操作順序でストップスイッチを操作したときは、次の遊技で、「3ゲーム以内に「チェリーB−ANY−ANY」の図柄組合せを表示させろ」というミッション演出を実行する。これに対して、遊技者が報知された特定の操作順序でストップスイッチを操作しなかったときは、ミッション演出を実行しない。そして、ミッション演出が実行された場合は、その遊技から2ゲーム後に「チェリーB−ANY−ANY」の図柄組合せを入賞ラインL上に表示され、ミッションが達成されることになる。
<ミッション終了演出処理>
図33に示すフローチャートを参照して、副制御回路200における演出状態SSの値が「4」(ミッション終了演出状態)のときに、副制御回路200が行うミッション終了演出処理について説明する。このミッション終了演出処理は、図24および図25に示した演出状態開始処理と、図27および図28に示した演出状態移行処理とが行われる間に、毎遊技、実行される。
ミッション終了演出処理を開始すると、副制御回路200は、内部のRAMに記憶された現在の演出状態SSの値が「4」であるか否かを判断する(ステップS900)。演出状態SSの値が「4」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、主制御回路100において予定されている(潜伏期間中の)フリーズ演出番号FLNの値が「6」または「7」のいずれかであるか否かを判断する(ステップS902)。そして、潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「6」または「7」のいずれかである(YES)と、副制御回路200が判断したときは、さらにミッション終了演出期間AMGの値が「0」であるか否かを判断する(ステップS904)。ミッション終了演出期間AMGの値が「0」である(YES)と、副制御回路200が判断したときには、次いで、主制御回路100からフリーズ演出開始コマンドを受信しているか否かを判断する(ステップS906)。
ここで副制御回路200が、ステップS900の判断処理で、演出状態SSの値が「4」ではない(NO)と判断したとき、ステップS902の判断処理で、潜伏期間中のフリーズ演出番号FLNの値が「6」または「7」のいずれでもない(NO)と判断したとき、または、ステップS904の判断処理で、ミッション終了演出期間AMGの値が「0」ではない(NO)と判断したときは、直ちに図33に示すミッション終了演出処理を終了して他の処理を行う。
前述したステップS906の判断処理で、副制御回路200が、主制御回路100からフリーズ演出開始コマンドを受信した(YES)と判断したときは、疑似遊技演出が開始されたこととなり(図9,FLN「6」、「7」参照)、この疑似遊技演出において煽り演出を実行する(ステップS908)。この煽り演出は、現在のミッション終了演出状態から、通常演出状態(SS=1)またはART状態(SS=5)のいずれにも移行する可能性を示す演出、または、一旦、通常演出状態へ移行したことを示す演出である。
次に副制御回路200は、主制御06)、未だフリーズ演出終了コマンドを受信していない(NO)と判断したときは、ステップS908へ戻り、煽り演出を引き続き行う。そして、ステップS910の判断処理で、フリーズ演出終了コマンドを受信した(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、内部のRAMに記憶されているARTストック数ATSTの値が「1」以上であるか否かを判断する(ステップS912)。ARTストック数ATSTの値が「1」以上である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、発展ART状態昇格演出を実行した後(ステップS914)、図33のミッション終了演出処理を終了し、他の処理を行う。この発展ART状態昇格演出は、ステップS908で行った煽り演出の内容を受け継いだ、煽り演出の内容と連続性を有する演出であって、最終的にART状態へ移行することを遊技者に知らしめる演出である。
これに対して、ステップS912の判断処理で、ARTストック数ATSTの値が「0」である(NO)と、副制御回路200が判断したときは、発展通常演出状態転落演出を実行した後(ステップS916)、図33のミッション終了演出処理を終了し、他の処理を行う。この発展通常演出状態転落演出は、ステップS908で行った煽り演出の内容を受け継いだ、煽り演出の内容と連続性を有する演出であって、最終的に通常演出状態へ移行することを遊技者に知らしめる演出である。
次に、前述したステップS906の判断処理において、副制御回路200が、主制御回路100からフリーズ演出開始コマンドを受信していない(NO)と判断したとき、すなわち、例えば演出取消条件が成立したために、結果的にフリーズ演出番号6たまは7の疑似遊技演出が行われなかった場合などは、ステップS908の煽り演出を行うことなく、内部のRAMに記憶されているARTストック数ATSTの値が「1」以上であるか否かを判断する(ステップS918)。そして、ARTストック数ATSTの値が「1」以上である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、ART状態昇格演出を実行した後(ステップS920)、図33のミッション終了演出処理を終了し、他の処理を行う。このART状態昇格演出は、煽り演出の内容とは関係なく、単にART状態へ移行することを遊技者に知らしめる演出である。
これに対して、ステップS918の判断処理で、ARTストック数ATSTの値が「0」である(NO)と、副制御回路200が判断したときは、通常演出状態転落演出を実行した後(ステップS922)、図33のミッション終了演出処理を終了し、他の処理を行う。この通常演出状態転落演出は、煽り演出の内容とは関係なく、単に通常演出状態へ移行することを遊技者に知らしめる演出である。
<各種変形例>
(1)サブボーナスの遊技回数決定処理
上述した実施形態では、主制御回路100がサブボーナス遊技回数BBGを決定し(図16,ステップS104参照)、決定した遊技回数に基づいてサブボーナスが終了したときに行うフリーズ演出(フリーズ演出番号8)の潜伏期間IPGとして採用している(図20,ステップS308参照)。また、副制御回路200においては、サブボーナスの開始が決定されたときに(図27,ステップS602〜S610および図28,ステップS660〜S666参照)、当該サブボーナスの遊技回数として、主制御回路100が決定したサブボーナス遊技回数BBGを用いている(図25,ステップS564〜S568参照)。
これに対して本変形例では、副制御回路200において、サブボーナスの開始と共に、当該サブボーナスの遊技回数を決定し、主制御回路100においては、副制御回路200で決定されたサブボーナスの遊技回数に基づいて、サブボーナスが終了したときに行うフリーズ演出の潜伏期間IPGを設定している。以下に図34〜図37に示すフローチャートを参照し、本変形例における主制御回路100および副制御回路200において実行される処理について説明する。
(1−1)操作順序対応抽選処理
まず、図34(a)のフローチャートを参照して、操作順序対応抽選処理の内容ついて説明する。この操作順序対応抽選処理は、主制御回路100において、サブボーナスの遊技回数(30回、50回または100回)と、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序との対応を任意に定め、副制御回路200へ送信するものである。
まず、主制御回路100は、役抽選において、遊技回数確定役群が定められたか否かを判断する(ステップSm100)。ここで、遊技回数確定役群は、副制御回路200において、サブボーナスの遊技回数を決定する処理を行う契機となる役群であって、図4および図5に示した各種役群のうち、予め適宜定められていた役群である。ステップSm100の判断処理で、役抽選において遊技回数確定役群が定められなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、そのまま図34(a)の操作順序対応抽選処理を終了して、他の処理を行う。
これに対して、ステップSm100の判断処理で、遊技回数確定役群が定められた(YES)と、主制御回路100が判断したときは、サブボーナスの遊技回数(30回、50回および100回)と、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序(中→右→左、中→左→右および右→左→中)との対応を、抽選により決定する(ステップSm102)。例えば、図34(b)に示すように、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序、中→右→左、中→左→右および右→左→中に対して、対応付けるサブボーナス遊技回数を、同図中「1」〜「6」のいずれにするかを抽選によって決定する。
次に主制御回路100は、ステップSm102の処理によって決定した操作順序と遊技回数の対応を、副制御回路200へ送信し(ステップSm104)、図34(a)に示す操作順序対応抽選処理を終了して、他の処理を行う。ここで、抽選によって決定した操作順序と遊技回数の対応は、その旨を示す情報と、抽選によって決定された対応の値(「1」〜「6」のいずれか)とを組み合わせたコマンドによって、主制御回路100から副制御回路200へ送信しても良い。
(1−2)サブボーナス計数開始処理
次に、図34の操作順序対応抽選処理によって定められた、ストップスイッチとサブボーナス遊技回数との対応に基づいて、副制御回路200で決定されたサブボーナス遊技回数BBGの値を判断し、判断したサブボーナス遊技回数BBGの値に基づいてフリーズか演出番号8の潜伏期間を計数する、サブボーナス計数開始処理の内容について図35のフローチャートを参照して説明する。
まず、主制御回路100は、リール40L,40C,40Rの回転が全て停止したか否かを判断する(ステップSm110)。未だ全てのリールが停止していない(NO)と主制御回路100が判断したときは、図35のサブボーナス計数開始処理を終了して他の処理を行う。これに対して、全てのリールが停止した(YES)と、主制御回路100が判断したときは、役抽選で、前述した遊技回数確定役群が決定されたか否かを判断する(ステップSm112)。そして、遊技回数確定役群が決定された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、次に、今回の単位遊技において、ストップスイッチ37L,37C,37Rが、中→右→左、中→左→右または右→左→中のいずれかの順序で操作されたか否かを判断する(ステップSm114)。
ステップSm114の判断処理で、ストップスイッチ37L,37C,37Rが、中→右→左、中→左→右または右→左→中のいずれの順序でも操作されなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、直ちに図35のサブボーナス計数開始処理を終了して他の処理を行う。一方、ストップスイッチ37L,37C,37Rが、中→右→左、中→左→右または右→左→中のいずれかの順序で操作された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、次に、上述した三通りの操作順序のうち、いずれの順序で操作されたのかを認識し、図34のステップSm102の処理によって決定された、ストップスイッチの操作順序とサブボーナス遊技回数BBGの値との対応に基づいて、副制御回路200で決定されたサブボーナス遊技回数BBGの値を判断する(ステップSm116)。
次に、主制御回路100は、内部のRAMに記憶されている現在のフリーズ抽選状態FSの値が「5」であるか否かを判断する(ステップSm118)。そして、現在のフリーズ抽選状態FSの値が「5」ではない(NO)と、主制御回路100が判断したときは、内部のRAMに記憶していたサブボーナス遊技回数BBGの値を、ステップSm116で判断したBBGの値の値に更新する(ステップSm120)。そして、内部のRAMに記憶されている遊技回数確定フラグの状態をオンに更新し(ステップSm122)、図35のサブボーナス計数開始処理を終了する。ここで、遊技回数確定フラグは、副制御回路200で決定されたサブボーナス遊技回数BBGの値を判断したか否かを示すフラグであり、判断した場合はオンになり、判断していない場合はオフとなる。また、このフラグのオン/オフ状態は、図34(a)の操作順序対応抽選処理において決定された操作順序と遊技回数の対応と同様の方法によって、副制御回路200へ送信されるものとする。
上述したステップSm118の判断処理で、現在のフリーズ抽選状態FSの値が「5」である(YES)と、主制御回路100が判断したときは、内部のRAMに記憶されている潜伏期間IPGの値を、ステップSm116の処理で判断したサブボーナス遊技回数BBGの値に更新する(ステップSm124)。そして、次に副制御回路200で決定されるサブボーナス遊技回数BBGの値に対応するために、内部のRAMに記憶されている遊技回数確定フラグの状態をオフに更新して(ステップSm126)、図35のサブボーナス計数開始処理を終了する。
前述したステップSm112の判断処理で、遊技回数確定役群が決定されなかった(NO)と主制御回路100が判断したときは、次に、役抽選で状態移行役群が決定されたか否かを判断する(ステップSm128)。ここで、状態移行役群とは、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「5」に移行する条件になっている役群であり、例えば、前述した実施形態の場合は、再遊技役群C〜F,I〜Sおよび再遊技役群G,Hが、状態移行役群に相当する(図11参照)。ステップSm128の判断処理で、役抽選で状態移行役群が決定された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、次に、ストップスイッチが、フリーズ抽選状態5へ移行する操作順序で操作されたか否かを判断する(ステップSm130)。ここで、「フリーズ抽選状態5へ移行する操作順序」とは、例えば、前述した実施形態においては、再遊技役群C〜F,I〜Sが決定された場合は中→右→左であり、再遊技役群G,Hが決定された場合は中→左→右である(図11参照)。
ステップSm130の判断処理において、主制御回路100が、フリーズ抽選状態5へ移行する操作順序でストップスイッチが操作された(YES)と判断したときは、内部のRAMに記憶されているフリーズ抽選状態FSの値を「5」に更新すると共に、フリーズ演出抽選番号FLNの値を「8」に更新する(ステップSm132)。そして、遊技回数確定フラグの状態がオンになっているか否かを判断し(ステップSm134)、オンになっている(YES)と判断したときは、ステップSm124以降の処理を行う。すなわち、潜伏期間IPGの値を、内部のRAMに記憶されているサブボーナス遊技回数BBGの値に更新し、遊技回数確定フラグの状態をオフにする。
これに対して、ステップSm134の判断処理で、遊技回数確定フラグの状態がオフになっている(NO)と、主制御回路100が判断したときは、直ちに図35のサブボーナス計数開始処理を終了して他の処理を行う。また、主制御回路100が、前述したステップSm130の判断処理で、役抽選で状態移行役群が決定された遊技において、フリーズ抽選状態5へ移行する操作順序でストップスイッチが操作されなかった(NO)と判断したときは、内部のRAMに記憶されている遊技回数確定フラグの状態がオンであるか否かを判断する(ステップSm136)。ここで、主制御回路100が、オンになっている(YES)と判断したときは、ステップSm126の処理へ進み、遊技回数確定フラグの状態をオフにして、図35のサブボーナス計数開始処理を終了する。
すなわち、役抽選で状態移行役群が決定されたときに、フリーズ抽選状態5(フリーズ演出番号8)へ移行する操作順序で、ストップスイッチが操作されなかったということは、副制御回路200において、未だサブボーナスゲームを開始する状態になっていないため、フリーズ抽選状態5へ移行する操作順序が、遊技者に対して報知されなかった可能性が高い。よって、主制御回路100は、このときに遊技回数確定フラグがオンになっている(Sm136,YES)と判断した場合は、遊技回数確定フラグの状態がオンになったのは偶然によるものである可能性が高いため、遊技回数確定フラグをオフにしている。
(1−3)サブボーナス決定処理
次に、図36のフローチャートを参照して、副制御回路200において、サブボーナスを開始するか否かの決定や、開始するサブボーナスの遊技回数等を決定する際に行うサブボーナス決定処理の内容について説明する。
まず、副制御回路200は、役抽選の結果やフリーズ演出抽選の結果など、各種抽選結果を主制御回路100から受信したか否かを判断する(ステップSs100)。未だ各種抽選結果を受信していない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、そのまま図36に示すサブボーナス決定処理を終了する。これに対して、主制御回路100から各種抽選結果を受信した(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に内部のRAMに記憶されているSBB当選フラグまたはBB当選フラグの状態がオンになっているか否かを判断する(ステップSs102)。そして、SBB当選フラグおよびBB当選フラグのいずれの状態もオフになっている(NO)と、副制御回路200が判断したときは、図12に示した演出抽選テーブルに基づいて演出抽選を行う(ステップSs104)。
次に副制御回路200は、内部のRAMに記憶されている現在の演出状態SSの値が「4」以下であるか否かを判断する(ステップSs106)。現在の演出状態SSの値が「4」以下である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次にステップSs104の演出抽選の結果、「スーパーサブボーナス」が当選したか否かを判断する(ステップSs108)。そして、「スーパーサブボーナス」に当選しなかった(NO)と副制御回路200が判断したときは、直ちに図36のサブボーナス決定処理を終了して、他の処理を行う。これに対して、「スーパーサブボーナス」が当選した(YES)と副制御回路200が判断したときは、上述したSBB当選フラグの状態をオンにする(ステップSs110)。
これに対して、上述したステップSs106の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「5」以上である(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に現在の演出状態SSの値が「5」であるか否かを判断する(ステップSs112)。現在の演出状態SSの値が「5」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次にステップSs104の演出抽選の結果、「サブボーナス」が当選したか否かを判断する(ステップSs114)。そして、「サブボーナス」が当選した(YES)と副制御回路200が判断したときは、前述したBB当選フラグの状態をオンにする(ステップSs116)。
なお、副制御回路200が、上述したステップSs112の判断処理で、現在の演出状態SSの値が「5」ではない(NO)と判断したとき、または、ステップSs114の判断処理で、「サブボーナス」に当選しなかった(NO)と判断したときは、直ちに図36のサブボーナス決定処理を終了して、他の処理を行う。
そして、前述したステップSs110またはSs116の処理を終えると、次に副制御回路200は、サブボーナス遊技回数BBGの値を遊技回数抽選によって決定する。この遊技回数抽選は、30、50、100の3種類の値からいずれか1つを選択する抽選である。但し、スーパーサブボーナスが当選したときは、サブボーナスが当選した時よりも、より大きな値を選択しやすくしてもよい。また、スーパーサブボーナスが当選したときは、必ず100の値を選択するようにしてもよい。ステップSs118の処理によってサブボーナス遊技回数BBGの値を決定すると、次に副制御回路200は、主制御回路100で行われた役抽選で、前述した遊技回数確定役群が決定されたか否かを判断する(ステップSs120)。なお、前述したステップSs102の判断処理で、副制御回路200が、SBB当選フラグまたはBB当選フラグの状態が既にオンになっている(YES)と判断したときは、直ちに上述したステップSs120の判断処理へ移行する。
ステップSs120の判断処理で、遊技回数確定役群が決定された(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に主制御回路100から送信されてきた遊技回数確定フラグの状態がオフになっているか否かを判断する(ステップSs122)。遊技回数確定フラグの状態がオフになっている(YES)と、副制御回路200が判断したときは、図34のステップSm104の処理によって主制御回路100から送信された、ストップスイッチの操作順序と、サブボーナス遊技回数との対応に基づいて、ステップSs118で決定したサブボーナス遊技回数に対応する操作順序を、遊技に対して報知する(ステップSs124)。そして、図36のサブボーナス決定処理を終了して、他の処理を行う。また、上述したステップSs122の判断処理で、遊技回数確定フラグの状態がオンになっている(NO)と、副制御回路200が判断したときは、そのまま図36のサブボーナス決定処理を終了して、他の処理を行う。
前述したステップSs120の判断処理において、主制御回路100で行われた役抽選で、前述した遊技回数確定役群が決定されなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に、主制御回路100で行われた役抽選で、前述した状態移行役群が決定されたか否かを判断する(ステップSs126)。そして、役抽選で状態移行役群が決定された(YES)と、副制御回路200が判断したときは、さらに、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「5」であるか否かを判断する(ステップSs128)。フリーズ抽選状態FSの値が「5」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、状態移行役群が決定されたときに、フリーズ抽選状態5へ移行することとなるストップスイッチの操作順序を遊技者に対して報知する(ステップSs130)。そして、図36のサブボーナス決定処理を終了して、他の処理を行う。
なお、副制御回路200が、上述したステップSs126の判断処理で、状態移行役群が決定されなかった(NO)と判断したとき、または、ステップSs128の判断処理で、フリーズ抽選状態FSの値が「5」である(YES)と判断したときは、直ちに図36のサブボーナス決定処理を終了して、他の処理を行う。
(1−4)サブボーナス開始処理
次に図37に示すフローチャートを参照して、副制御回路200における演出抽選で、「スーパーサブボーナス」または「サブボーナス」が当選した後に、当該当選した「スーパーサブボーナス」または「サブボーナス」の遊技を開始するために行うサブボーナス開始処理の内容について説明する。
まず、副制御回路200は、左リール40L、中リール40Cまたは右リール40Rの各リール停止受付コマンド(図14参照)を、主制御回路100から受信したか否かを判断する(ステップSs140)。副制御回路200が、リール停止受付コマンドを受信した(YES)と判断したときは、その受信したリール停止受付コマンドが、左リール40L、中リール40Cまたは右リール40Rのいずれのものであり、スタートスイッチ36が操作されてから何番目に受信したリール停止受付コマンドであるのかを、内部のRAMに記憶する(ステップSs142)。そして、図37に示すサブボーナス開始処理を終了して、他の処理を行う。
一方、ステップSs140の判断処理で、副制御回路200が、主制御回路100からリール停止受付コマンドを受信していない(NO)と判断したときは、次に主制御回路100から作動図柄表示コマンドを受信したか否かを判断する(ステップSs144)。作動図柄表示コマンドを受信した(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に内部のRAMに記憶されているSBB当選フラグまたはBB当選フラグのいずれかの状態がオンになっているか否かを判断する(ステップSs146)。SBB当選フラグまたはBB当選フラグのいずれかの状態がオンになっている(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、主制御回路100における役抽選で、前述した遊技回数確定役群が決定されたか否かを判断する(ステップSs148)。
ステップSs148の判断処理で、遊技回数確定役群が決定された(YES)と副制御回路200が判断したときは、ステップSs142の処理で記憶したリール停止受付コマンドの種類(左リール、中リールまたは右リール)と、各リール停止受付コマンドを受信した順番とに基づいて、実際に遊技者が操作したストップスイッチの操作順序を判断し、図36のステップSs124の処理によって報知した操作順序と一致するか否かを判断する(ステップSs150)。そして、実際の操作順序と、報知した操作順序とが一致した(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「5」であるか否かを判断する(ステップSs152)。
ステップSs152の判断処理で、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「5」である(YES)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されているSBB当選フラグまたはBB当選フラグの状態のうち、オンになっているフラグの状態をオフにする(ステップSs154)。次に副制御回路200は、内部のRAMに記憶されている現在の演出状態SSの値を「7」に更新した後(ステップSs156)、図37のサブボーナス開始処理を終了して他の処理を行う。なお、副制御回路200が、ステップSs150の判断処理で、実際の操作順序と、報知した操作順序とが一致しなかった(NO)と判断したとき、または、ステップSs152の判断処理で、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「5」ではない(NO)と判断したときは、直ちに図37のサブボーナス開始処理を終了して他の処理を行う。
次に、前述したステップSs148の判断処理において、副制御回路200が、主制御回路100における役抽選で遊技回数確定役群が決定されなかった(NO)と判断したときは、次に、役抽選で状態移行役群が決定されたか否かを判断する(ステップSs158)。役抽選で状態移行役群が決定された(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に副制御回路200は、ステップSs142の処理によって記憶した、リール停止受付コマンドの種類と、そのコマンドを受信した順番とに基づいて、今回の遊技で、遊技者がストップスイッチをフリーズ抽選状態5へ移行する操作順序で操作したか否かを判断する(ステップSs160)。
そして、ステップSs160の判断処理において、ストップスイッチがフリーズ抽選状態5へ移行する操作順序で操作された(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に主制御回路100から受信した遊技回数確定フラグの状態がオンになっているか否かを判断する(ステップSs162)。ここで、遊技回数確定フラグの状態がオンになっている(YES)と、副制御回路200が判断したときは、前述したステップSs154以降の処理を行う。すなわち、内部のRAMに記憶されているSBB当選フラグまたはBB当選フラグの状態のうち、オンになっているフラグの状態をオフにして、現在の演出状態SSの値を「7」に更新する。
これに対して、ステップSs162の判断処理で、遊技回数確定フラグの状態がオフになっている(NO)と、副制御回路200が判断したときは、直ちに図37のサブボーナス開始処理を終了して他の処理を行う。さらに、副制御回路200が、ステップSs158の判断処理で、役抽選で状態移行役群が決定されなかった(NO)と判断したとき、または、ステップSs160の判断処理で、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態FSの値が「5」ではない(NO)と判断したときも、直ちに図37のサブボーナス開始処理を終了して他の処理を行う。
なお、上述した変形例では、サブボーナスの開始時期およびフリーズ抽選番号8の潜伏期間の開始タイミングを、所定の開始条件が成立したとき(主制御回路100においてフリーズ抽選状態5へ移行したとき)としているが、主制御回路100におけるフリーズ抽選状態に制限されず、主制御回路100において、遊技回数確定役群が決定された遊技におけるストップスイッチの操作順序に基づいて、サブボーナス遊技回数BBGの値を更新したときに、例えば次の遊技から、サブボーナスおよびフリーズ抽選番号8の潜伏期間を共に開始させるようにしてもよい。
また、上述した変形例では、操作順序とサブボーナス遊技回数(30,50,100)との対応を主制御回路100で定め、副制御回路200は、決定したサブボーナス遊技回数BBGに対応する操作順序を報知していたが、操作順序とサブボーナス遊技回数との対応を固定にして、予め主制御回路100と副制御回路200とで各々記憶しておいてもよい。このように構成した場合は、図34に示した操作順序対応抽選処理を行う必要がなくなり、主制御回路100は、遊技回数確定役群が決定された遊技における操作順序と、予め記憶されていた操作順序と遊技回数との対応とを比較することで、副制御回路200で決定されたサブボーナス遊技回数BBGの値を判断することができる。
(2)フリーズ演出の実行取消/再開処理
前述した実施形態では、潜伏期間中のフリーズ演出が演出取消条件(図9参照)の成立によって取り消されたとしても、直ちにそのフリーズ演出を取り消すことなく、そのまま潜伏期間のカウントを継続し、潜伏期間の最後の遊技における演出実行フラグのオン/オフ状態に応じてフリーズ演出の実行または取消しを行っていた。
本変形例では、ある潜伏期間を有するフリーズ演出が、途中で取り消された場合でも引き続きその潜伏期間をカウントし、その後再び実行することが決定された場合、その潜伏期間中に行う演出を、他のフリーズ演出の潜伏期間中に行う演出に切り替えて、遊技者に違和感を与えないようにするものである。
以下、本変形例におけるフリーズ演出の実行取消/再開処理を実現するために、図38および図39に示すフローチャートを参照して、主制御回路100で実行されるフリーズ演出開始処理と、副制御回路200で実行されるフリーズ演出報知処理の内容と、について説明する。
(2−1)フリーズ演出開始処理
主制御回路100がスタートスイッチ36の操作を契機として、図38に示すフリーズ演出開始処理を開始したときは、まず、6通りあるストップスイッチ37L,37C,37Rの押し順のうち1つを選択する操作順序抽選を行う(ステップSm150)。すなわちストップスイッチが左、中、右の3つ設けられているため、それらの操作順序は左→中→右、左→右→中、中→左→右、中→右→左、右→左→中および右→中→左の6通りあり、乱数に基づく抽選によってそれらの操作順序の中から1つを選択する。この選択された操作順序を、以下、「演出取消操作順序」という。役抽選でフリーズ演出取消役(後述する)が当選した時に、ストップスイッチ37L,37C,37Rを演出取消操作順序で操作すると、潜伏期間中のフリーズ演出が取り消されることとなる。
さらに、ステップSm150においては、上述した6通りの操作順序の各々に対して、上述したフリーズ演出の潜伏期間(遊技回数によって規定)として、g1回、g2回またはg3回のうち、いずれか1つの回数が対応付けられている。ここで、g1、g2、g3の値は正の整数であり、各値の大小関係はg1<g2<g3となっている。この変形例においては、例えばg1=30、g2=50、g3=100に設定されているものとする。さらに、主制御回路100は、上述した演出取消操作順序、および、6通りの操作順序に対して対応付けられた潜伏期間を示す情報を、副制御回路200へ送信する。
次に主制御回路100は、遊技者によっていずれかのストップスイッチが操作されたか否かを判断し(ステップSm152)、ストップスイッチが操作された(YES)と判断されるまで、ステップSm152の判断処理を繰り返し実行する。ステップSm152の判断処理で、いずれかのストップスイッチが操作されたと主制御回路100が判断すると、次に、操作されたストップスイッチの種類(左、中または右)と、全リールが回転を開始した後に操作された順番とを記憶する(ステップSm154)。なお、ストップスイッチが操作されたことによって実行されるリール停止制御およびそれに付随する各種処理については、図15に示したメインルーチンと同様の処理を行うものとして記載を省略する。そして、主制御回路100は、全てのリールの回転が停止したか否かを判断し(ステップSm156)、未だ回転中のリールがある(NO)と判断したときは、ステップSm154の処理に戻る。
これに対して、すべてリールが停止した(YES)と主制御回路100が判断したときは、図15のステップS68の処理と同様に、入賞ラインL上に停止表示された図柄組合せを認識し、何らかの役が入賞したか否かを判定する(ステップSm158)。次に主制御回路100は、今回の遊技における役抽選で、押し順不問役に当選していたか否かを判断する(ステップSm160)。ここで、押し順不問役とは、対応する図柄組合せが、いわゆる取りこぼしが生じない図柄(例えば図2に示す図柄配列においては、各リールにおける「リプレイ」図柄および「ベル」図柄など)で構成され、かつ、いかなる操作順序でストップスイッチが操作された場合でも、対応する図柄組合せを構成する図柄を入賞ラインL上で停止させる引込制御が行われる役である。
ステップSm160の判断処理で、役抽選で押し順不問役が当選していた(YES)と、主制御回路100が判断したときは、次に内部のRAMに記憶されている潜伏期間計数フラグの状態がオフであるか否かを判断する(ステップSm162)。ここで、潜伏期間計数フラグは、現在、実行を予定しているフリーズ演出の潜伏期間を計数中であるか否かを示すフラグであり、オンのときは潜伏期間の計数中であることを示し、オフのときは潜伏期間の計数中ではない、すなわち、フリーズ演出の実行が予定されていないということを示している。なお、主制御回路100は、この潜伏期間計数フラグのオン/オフ状態を示す情報を、例えば、前述した操作順序抽選の結果と共に副制御回路200へ送信するものとする。
ステップSm162の判断処理で、潜伏期間計数フラグの状態がオフである(YES)と、主制御回路100が判断したときは、内部のRAMに記憶している潜伏期間MGの値を、ステップSm150の操作順序抽選で決定された操作順序に対応付けられた潜伏期間MGの値に更新する(ステップSm164)。さらに、主制御回路100は、内部のRAMに記憶されている潜伏期間計数フラグの状態をオンに更新した後(ステップSm166)、図38に示すフリーズ演出開始処理を終了し、他の処理を行う。これにより、本変形例における役抽選は、フリーズ演出を実行するか否かを決定する抽選も兼ねているともいえる。
次に、ステップSm160の判断処理において、役抽選で押し順不問役が当選しなかった(NO)と、主制御回路100が判断したときは、次に、役抽選でフリーズ演出取消役に当選したか否かを判断する(ステップSm168)。ここで、フリーズ演出取消役とは、ステップSm164およびSm166の処理によって潜伏期間が開始されたフリーズ演出の演出取消条件の一部として予め定められた役である。ここで、本変形例におけるフリーズ演出の演出取消条件は、役抽選でフリーズ演出取消役が当選したときの遊技において、ステップSm150の操作順序抽選によって選択された演出取消操作順序でストップスイッチが操作されたときに成立するものとする。
ステップSm168の判断処理で、主制御回路100が、役抽選でフリーズ演出取消役に当選した(YES)と、主制御回路100が判断したときは、次に、今回の遊技において、前述した演出取消操作順序でストップスイッチ37L,37C,37Rが操作されたか否かを判断する(ステップSm170)。そして、ストップスイッチ37L,37C,37Rが演出取消操作順序で操作された(YES)と、主制御回路100が判断したときは、内部のRAMに記憶されている潜伏期間MGの値を「0」にクリアし(ステップSm172)、さらに、潜伏期間計数フラグの状態をオフにした後(ステップSm174)、図38に示すフリーズ演出開始処理を終了する。
さて、前述したステップSm162の判断処理で、潜伏期間計数フラグの状態がオンである(NO)と主制御回路100が判断した場合、もしくは、ステップSm168の判断処理で、フリーズ演出取消役が当選しなかった(NO)と主制御回路100が判断した場合、または、ステップSm170の判断処理で、演出取消操作順序でストップスイッチが操作されなかった(NO)と主制御回路100が判断した場合は、内部のRAMに記憶されている潜伏期間MGの値から「1」を減算する(ステップSm176)。
次に主制御回路100は、潜伏期間MGの値が「0」になったか否かを判断し(ステップSm178)、潜伏期間MGの値が「0」になっていない(NO)と判断したときは、そのまま図38に示すフリーズ演出開始処理を終了する。これに対して、ステップSm178の判断処理で、潜伏期間MGの値が「0」になった(YES)と主制御回路100が判断したときは、押し順不問役が当選したことにより実行することとなったフリーズ演出を開始し(ステップSm180)、図38に示すフリーズ演出開始処理を終了する。
(2−2)フリーズ演出報知処理
次に、図39に示すフローチャートを参照して、主制御回路100で実行される図38のフリーズ演出開始処理に併行して、副制御回路200で実行されるフリーズ演出報知処理について説明する。ここで、図39のフリーズ演出報知処理を実行する前提として、副制御回路200は、主制御回路100から役抽選の結果、フリーズ抽選状態FSの値、図38のステップSm150による操作順序抽選によって決定された演出取消操作順序および潜伏期間g1,g2,g3と6通りの操作順序との対応、などの情報を既に受信しているものとする。また、フリーズ演出報知処理を開始する前に、少なくとも図24および図25に示した演出状態開始処理は行っているものとする。
(a)サブボーナスゲームへ移行する前の処理
まず、副制御回路200は、現在、サブボーナスゲームが開始されている状態か否かを判断する(ステップSs200)。未だサブボーナスゲームが開始されていない状態である(NO)と副制御回路200が判断したときは、次に、内部のRAMに記憶されているサブボーナス当選フラグがオフになっている否かを判断する(ステップSs202)。ここで、サブボーナス当選フラグは、本変形例に固有のフラグであり、図24のステップS502の演出抽選で、サブボーナスまたはスーパーサブボーナスに当選するとオンにされるフラグである。
ステップSs202の判断処理で、サブボーナス当選フラグがオフになっている(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、図24のステップS502の演出抽選で、サブボーナスまたはスーパーサブボーナスに当選したか否かを判断する(ステップSs204)。サブボーナスまたはスーパーサブボーナスに当選しなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、直ちに図39に示すフリーズ演出報知処理を終了して、他の処理を行う。これに対して、サブボーナスまたはスーパーサブボーナスに当選した(YES)と、副制御回路200が判断したときは、前述したサブボーナス当選フラグの状態をオンに更新し(ステップSs206)、次いで主制御回路100で行われた役抽選で、前述した押し順不問役が当選したか否かを判断する(ステップSs208)。なお、本変形例では、前述した演出抽選においてサブボーナスまたはスーパーサブボーナスに当選した際には、併せて各ボーナスの遊技回数も、30回、50回、100回のうちいずれか1つに決定されるものとする。
ステップSs208の判断処理において、役抽選で押し順不問役が当選しなかった(NO)と副制御回路200が判断したときは、直ちに図39に示すフリーズ演出報知処理を終了して、他の処理を行う。一方、押し順不問役が当選した(YES)と副制御回路200が判断したときは、図38のステップSm150の操作順序抽選によって決定された、6通りの操作順序と、潜伏期間g1,g2,g3との対応を参照し、決定されたボーナスの遊技回数に対応するいずれか1つの操作順序を、遊技者に対して報知する(ステップSs210)。次に副制御回路200は、ステップSs210の処理によって報知した操作順序と、実際に遊技者によって操作されたストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序とが一致するか否かを判断する(ステップSs212)。
ステップSs212の判断処理で、報知した操作順序と、実際に遊技者によって操作された操作順序とが一致する(YES)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されているサブボーナス遊技回数SGの値を、サブボーナスの当選と共に決定されたサブボーナスの遊技回数の値に更新する(ステップSs214)。なお、このステップSs214の処理が行われることで、サブボーナスゲームが開始されることになる。そして、サブボーナスゲームが開始されている状態へ移行したことを示す情報を、内部のRAMに記憶して(ステップSs216)、図39に示すフリーズ演出報知処理を終了する。
一方、ステップSs212の判断処理で、報知した操作順序と、実際に遊技者によって操作された操作順序とが一致しなかった(NO)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されている潜伏期間演出取消フラグの状態をオンにしてから(ステップSs218)、図39に示すフリーズ演出報知処理を終了し、他の処理を行う。ここで、潜伏期間演出取消フラグは、ステップSs214の処理によってサブボーナスゲームが開始されてから、潜伏期間を経てフリーズ演出が行われるまでの間に実行される演出(以下、「サブボーナス演出」という。)を、取り消す状態であるか否かを示すフラグであり、オンのときはサブボーナス演出を取り消す状態であり、オフのときはサブボーナス演出を継続する状態を示している。
前述したステップSs202の判断処理で、副制御回路200のRAMに記憶されているサブボーナス当選フラグの状態がオフになっている(NO)と、副制御回路200が判断したときは、次に、前述した潜伏期間演出取消フラグの状態がオンになっているか否かを判断する(ステップSs220)。そして、潜伏期間演出取消フラグの状態がオフになっている(NO)と、副制御回路200が判断したときは、前述したステップSs208の処理へ進み、押し順不問役が当選したか否かに応じて、決定されたサブボーナスの遊技回数に応じた操作順序の報知を行う。
これに対して、ステップSs220の判断処理で、サブボーナス当選フラグの状態がオンになっている(YES)と、副制御回路200が判断したときは、主制御回路100における役抽選で、前述したフリーズ演出取消役が当選したか否かを判断する(ステップSs222)。フリーズ演出取消役が当選した(YES)と副制御回路200が判断したときは、図38のステップSm150による操作順序抽選によって決定された演出取消操作順序を遊技者に対して報知する(ステップSs224)。そして副制御回路200は、報知した演出取消操作順序と、実際に遊技者によって操作されたストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序とが一致するか否かを判断する(ステップSs226)。双方の操作順序が一致した(YES)と、副制御回路200が判断したときは、内部のRAMに記憶されている潜伏期間演出取消フラグの状態をオフに更新した後(ステップSs228)、図39に示すフリーズ演出報知処理を終了し、他の処理を行う。
なお、副制御回路200が、ステップSs222の判断処理において、役抽選でフリーズ演出取消役が当選しなかった(NO)と判断したとき、または、ステップSs226の判断処理において、報知した演出取消操作順序と、実際の操作順序とが一致しない(NO)と判断したときは、直ちに図39に示すフリーズ演出報知処理を終了し、他の処理を行う。
(b)サブボーナスゲーム中の処理
前述したステップSs200の判断処理で、サブボーナスゲームが開始されている(YES)と、副制御回路200が判断したときは、主制御回路100から受信した潜伏期間計数フラグの状態がオフになっているか否かを判断する(ステップSs230)。潜伏期間計数フラグの状態がオフになっている(YES)と、副制御回路200が判断したときは、次に、主制御回路100で行われた役抽選で、前述した押し順不問役が当選したか否かを判断する(ステップSs232)。そして、押し順不問役が当選した(YES)と副制御回路200が判断したときは、次に、現在のサブボーナス遊技回数SGの値と、潜伏期間g1の値とが、一致するか否かを判断する(ステップSs234)。
ステップSs234の判断処理で、サブボーナス遊技回数SGの値と、潜伏期間g1の値とが、一致する(YES)と副制御回路200が判断したときは、主制御回路100から受信した潜伏期間g1に対応する操作順序を、遊技者に報知する(ステップSs236)。これに対して、ステップSs234の判断処理で、サブボーナス遊技回数SGの値と、潜伏期間g1の値とが、一致しない(NO)と副制御回路200が判断したときは、次に現在のサブボーナス遊技回数SGの値と、潜伏期間g2の値とが、一致するか否かを判断する(ステップSs238)。そして、サブボーナス遊技回数SGの値と、潜伏期間g2の値とが、一致する(YES)と副制御回路200が判断したときは、主制御回路100から受信した潜伏期間g2に対応する操作順序を、遊技者に報知する(ステップSs240)。
次に副制御回路200は、ステップSs236またはSs240の処理によって操作順序を報知したとき、ステップSs230の判断処理で、潜伏期間計数フラグの状態がオンになっている(NO)と判断したとき、ステップSs232の判断処理で、押し順不問役に当選しなかった(NO)と判断したとき、または、ステップSs238の判断処理で、現在のサブボーナス遊技回数SGの値と、潜伏期間g2の値とが、一致しない(NO)と判断したときは、現在のサブボーナス遊技回数SGの値から「1」を減算する(ステップSs242)。そして、サブボーナス遊技回数SGの値が「0」になったか否かを判断し(ステップSs244)、サブボーナス遊技回数SGの値が「0」になった(YES)と、副制御回路200が判断したときは、フリーズ演出番号8のフリーズ演出と同様の、サブボーナス終了演出を開始する(ステップSs246)。そして、ステップSs246の処理を終えると、または、ステップSs244の判断処理で、サブボーナス遊技回数SGの値が「0」ではない(NO)と、副制御回路200が判断したときは直ちに、図39に示すフリーズ演出報知処理を終了し、他の処理を行う。
このように本変形例においては、例えば、サブボーナス中の役抽選でフリーズ演出取消役が当選したときに、遊技者が演出取消操作順序でストップスイッチ37L,37C,37Rを操作してしまい、予定していたフリーズ演出が取り消されてしまった場合でも(図38、ステップSm170〜Sm174)、所定の条件を満たせば、再びフリーズ演出を実行することができる(図39、ステップSs230〜Ss246および図38、ステップSm160〜Sm166)。
(3)導入連続演出処理
図31に示した導入連続演出処理では、主制御回路100におけるフリーズ演出抽選でフリーズ演出番号5が当選すると、潜伏期間IPGの値がセットされて(図16,ステップS148)潜伏期間のカウントが開始される(図20,ステップS316)。一方、副制御回路200では、主制御回路100でフリーズ演出番号5が当選したときに、演出状態が2になっていなければ、演出取消条件が成立するように誘導して、フリーズ演出が行われないようにしている。このような処理を行うことで、主制御回路100におけるフリーズ演出番号5の潜伏期間の開始と、副制御回路200における連続演出の開始(図31,ステップS834)とが一致するように制御している。
これに対して、以下に説明する変形例では、予め定められたシナリオに従った演出と、フリーズ演出の潜伏期間とが同期していなくても、潜伏期間中に行われる演出の終了と、潜伏期間の経過後に開始されるフリーズ演出のタイミングとに齟齬を来さないように制御している。ここで、上述したシナリオとは、所定遊技回数に亘って各遊技で実行する演出の有無および演出内容を定めたものである。ここで、シナリオで指定する演出は、1回の遊技で完結する演出(例えばその遊技における役抽選の結果を示唆する演出。以下、「単発演出」という。)であってもよいし、複数の遊技に亘って一連の演出を行う連続演出であってもよい。
また、例えば20ゲーム分の長さのシナリオがあったとして、最初のゲームから5ゲーム目まで、同じ単発演出を連続して行い、6および7ゲーム目を演出なしと指定し、8ゲーム目から20ゲーム目までを一連の連続演出を行う、というように、単発演出と連続演出とを組み合わせたシナリオであってもよい。なお、本変形例における副制御回路200は、様々な長さと、実行する演出内容が異なる複数のシナリオを予め記憶しており、所定の演出抽選条件が満たされたときに(例えば、特定の役群が決定された場合など)、シナリオを選択する抽選を行い、選択したシナリオに基づく演出を行うものとする。
以下、本変形例における連続導入演出に関する処理の内容について、図40の状態遷移図を参照して説明する。まず、主制御回路100におけるフリーズ演出抽選で、フリーズ演出番号5が当選したときに(A)、いずれかのシナリオに従った演出を行っていた場合は、まず、そのシナリオに従った演出を引き続き行う(B)。ここで、主制御回路100で計数されるフリーズ演出番号5の潜伏期間の値と、副制御回路200で計数される導入連続演出期間BMGの値とは、互いに一致するものとする。そして、導入演出継続期間BMGの値が「5」以上であるときに、実行中のシナリオに従った演出を終了すると、副制御回路200は、予め記憶している複数種類の前兆シナリオからいずれかを選択し、導入演出継続期間BMGの値が「5」となるまで、選択した前兆シナリオに従った演出を行う(C)。
ここで、前兆シナリオは、前述したシナリオと同様に、所定遊技回数に亘って各遊技で実行する演出の有無および演出内容を定めたものであるが、シナリオの長さは1ゲームから15ゲームの範囲内で設定されたものが複数種類ずつ記憶されている。また、前兆シナリオで指定されている演出内容は、疑似遊技の発生について遊技者の期待感を高める内容のものが指定されている。さらに、本変形例では、前兆シナリオに従った演出は、導入連続演出期間BMGの値が「5」となるまで行うため、副制御回路200が前兆シナリオを選択する際は、現在の導入連続演出期間BMGの値から「5」を引いた値の長さを有する前兆シナリオの中からいずれかを選択する。
状態(C)において、導入連続演出期間BMGの値が「5」となった遊技で前兆シナリオに従った演出を実行すると、次に演出を行わない期間(演出なし区間)へと移行する(D)。この演出なし区間は、導入連続演出期間BMGの値が「4」から「0」となるまでの5ゲームの間となる。そして、演出を行うことなく導入連続演出期間BMGの値が「0」となると、主制御回路100により、停止表示される図柄組合せが「バー−バー−バー」となる疑似遊技演出が実行される(E)。
一方、状態(B)において、導入演出継続期間BMGの値が「0」以上かつ「4」以下であるときに、実行中のシナリオに従った演出を終了すると、直ちに演出なし区間に移行する(F)。ただし、この演出なし区間の長さは、状態(D)の演出なし区間と異なり、シナリオに従った演出が終了したときの導入連続演出期間BMGの値に応じて変化する。すなわち、シナリオに従った演出が終了したときのBMGの値がg(gは0≦g<5の整数)だったとすると、状態(F)における演出なし区間のゲーム数はg+1となる。そして、演出を行うことなく導入連続演出期間BMGの値が「0」となると、主制御回路100により、停止表示される図柄組合せが「バー−バー−バー」となる疑似遊技演出が実行される(E)。
なお、状態(B)において、導入演出継続期間BMGの値が「0」になっても、現在実行中のシナリオが終了しないときは、当該シナリオを強制的に終了させる(G)。これにより、停止表示される図柄組合せが「バー−バー−バー」となる疑似遊技演出は、シナリオが終了した状態で実行される(E)。すなわち、本変形例においては、演出なし区間になっても実行中のシナリオが終了しないときは、疑似遊技演出が開始される直前までシナリオの実行を優先する。また、状態(A)において、フリーズ演出番号5に当選した時にシナリオに従った演出を行っていなかったときは、状態(C)に移行して、15ゲームの長さを有する前兆シナリオの中からいずれかを選択し、選択した前兆シナリオに従った演出を実行する。
(4)ART遊技回数の計数処理
ART中行われた遊技の回数を計数する場合、一般に、1回の遊技が終了したときに計上するため、1回の遊技の途中で疑似遊技演出が行われた場合は、当該疑似遊技演出は、1回の遊技としては計上されない。しかしながら、たとえば表示装置70にART中に行った遊技回数を表示している場合において、あたかも本来の遊技が行われているかのように遊技者に感じさせる疑似遊技演出を行ったときに、表示された遊技回数が変化しなかったとすると、疑似遊技演出であったことが遊技者に知られてしまうため、遊技の興趣が低下してしまう。
そこで、ART中の遊技回数を計数する場合において、疑似遊技演出も1回の遊技として計上するために、例えば、疑似遊技演出中に、各種ベットスイッチ34,35、スタートスイッチ36またはストップスイッチ37L,37C,37Rが操作されたことに基づいて、当該疑似遊技演出をART中の遊技回数に計上するようにしてもよい。また、前述した実施形態では、疑似遊技演出中に、所定時間(例えば20秒間)、各種ベットスイッチ34,35、スタートスイッチ36またはストップスイッチ37L,37C,37Rに対する操作が為されなかった場合、疑似遊技演出を強制的に終了させている(すなわち、タイムアップによる疑似遊技演出の終了)。
このようなスロットマシンにおいて、例えば、予め実行する疑似遊技演出の回数を決定してから、疑似遊技演出を開始するように構成した場合は、タイムアップによって疑似遊技演出が途中で強制終了した場合でも、予定していた疑似遊技演出の回数を、まとめてART中の遊技回数に計上するようにしてもよい。但し、例えば疑似遊技演出で表示された図柄組合せによって遊技者に何らかの特典を与える場合に、タイムアップにより疑似遊技演出が終了したときは、予定していた疑似遊技演出の回数をART中の遊技回数に計上しないようにしてもよい。
(5)遊技回数に基づくARTの発生制御
前述した実施形態において、副制御回路200における演出状態が、通常演出状態(SS=1)からART状態(SS=5)へ移行するには、導入連続演出状態(SS=2)およびミッション演出状態(SS=3)を経てミッション終了演出状態(SS=4)へ至り、3ゲーム行うとともに、ARTストック数ATSTが「1」以上のときにART状態へ移行していた(図13の矢印ア→矢印イ→矢印ウ→矢印オ)。また、通常演出状態、導入連続演出状態およびミッション演出状態において、図24に示した演出状態開始処理のステップS502における演出抽選で「ART状態移行」に当選し(図12参照)、かつ、ARTストック数ATSTが「1」以上のときは、直ちにART状態へ移行していた(図13の矢印サ)。
本変形例では、上述した経路以外に、通常演出状態からART状態へ移行する条件を示す。たとえば、ART状態が終了して通常演出状態へ移行してから、所定の遊技回数が行われる間に、所定の役が当選すると、主制御回路100において潜伏期間IPGの値が設定されて、フリーズ演出の潜伏状態となる。そして、ART状態へ移行することなく、潜伏期間IPGの値が「0」になると、主制御回路100は疑似遊技演出を実行し、遊技者によるストップスイッチの操作に応じて、入賞ラインL上に「白7−赤7−白7」の図柄組合せを表示させる。そして、この疑似遊技演出において、入賞ラインL上に「白7−赤7−白7」の図柄組合せが表示されたことにより、副制御回路200は、現在の演出状態からART状態へ強制的に移行させる。
ここで、本変形例において、主制御回路100に設定される潜伏期間IPGの値は、役抽選で決定された役(または役群)の種類と、そのときに遊技者によって行われたストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序に応じて決定される。ここで、操作順序と、潜伏期間IPGの値との対応を示す表を、図41に示す。この表は、例えば主制御回路100における役抽選で、押し順不問役が当選したときに参照される表であり、主制御回路100および副制御回路200の各RAMに記憶されているものとする。ここで、押し順不問役とは、遊技者がストップスイッチ37L,37C,37Rを任意の操作順序で、かつ、任意の操作タイミングで操作したとしても、必ず対応する図柄組合せが入賞ラインL上に停止表示される役をいう。
図41の表には、天井モード1〜6が存在し、各天井モードにおいて、ストップスイッチ37L,37C,37Rの6通りの操作順序(左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左)のうち、5つの操作順序に対して潜伏期間IPGの値が定められている。また、残りの1つの操作順序に対しては、潜伏期間IPGの値が定められておらず、この操作順序でストップスイッチ37L,37C,37Rが操作されたときは、フリーズ演出が発生しない。例えば、天井モード1において、押し順不問役が当選したときにストップスイッチ37L,37C,37Rが左→中→右の順序で操作されたときは、フリーズ演出が実行されないため、ART状態へ強制的に移行することもない。なお、図41の表は、押し順不問役に対応付けたものであるが、図41とは異なる内容の表を複数設け、各々異なる役に対応付けても良い。
このように、遊技者は、役抽選で押し順不問役が当選したときに行った操作順序と、押し順不問役が当選した遊技から現在までに行った遊技回数とに基づいて、現在滞在している天井モードや、フリーズ演出が発生するまでの残り遊技回数などを推測することができる。例えば、押し順不問役が当選した遊技で、遊技者が右→左→中という順序でストップスイッチを操作した結果、40ゲーム目でフリーズ演出が発生した場合は、図41に示す表から、現在の天井モードが6であることが判明する。このため遊技者は、有利な状態で遊技を行っていると推測することができるため、遊技を行うことに対する意欲を高めることができる。また、役抽選で押し順不問役が当選した遊技から、500回の遊技を行ったときにフリーズ演出が行われた場合は、遊技者が、役抽選で押し順不問役が当選した遊技における操作順序を記憶していれば、現在、どの天井モードに滞在しているのかを判断することができる。さらに、役抽選で押し順不問役が当選したときに、左→中→右の順序でストップスイッチ37L,37C,37Rを操作した場合、70回の遊技を行ってもフリーズ演出が実行されない場合は、あと430回以上の遊技を行わなければ、フリーズ演出が実行されないことが推測できる。
図41に示す表に基づいて潜伏期間IPGの値が定める方法としては、主制御回路100が主体的に定める場合と、副制御回路200が主体的に定める場合とが考えられる。以下、各々のケースについて説明する。
(a)主制御回路100が主体的に潜伏期間を定める場合
このケースでは、前述した実施形態と異なり、ART状態の開始および終了に関する制御を主制御回路100が行っているものとする。すなわち、主制御回路100がART状態の終了を認識すると、新たな天井モードを決定し、決定した天井モードを示す情報を副制御回路200へ送信する。ここで、新たな天井モードを決定する方法としては、例えば、抽選によって移行先の天井モードを決定することが考えられる。このとき、各天井モードについて、移行し得る天井モードと、移行し得る各天井モードへの移行確率とを予め定めておき、現在の天井モードにおける移行確率に基づいた抽選を行って、移行先の天井モードを決定しても良い。
そして、ART状態が終了してから所定遊技回数が行われる間に、役抽選で押し順不問役が当選すると、主制御回路100は、図41に示す表のうち、新たに決定した天井モードに対応する潜伏期間IPGの値の中から1つを選択し、当該潜伏期間IPGの値に対応する操作順序の情報を副制御回路200へ送信する。ここで、主制御回路100が、図41に示す表から1つの潜伏期間IPGの値を選択したときに、その対する加減算値±αを抽選によって決定し、選択した潜伏期間IPGの値を、決定した加減算値±αで増加または減少させても良い。ここでαの値は、例えば1〜30のいずれかの整数としてもよい。このような処理を行うことで、フリーズ演出が実行されるまでの潜伏期間をより細かく設定することができる。なお、この場合、主制御回路100は、決定した加減算値±αも副制御回路200へ送信することはいうまでもない。
操作順序に関する情報を受信すると、副制御回路200は、先に受信した新たな天井モードと、操作順序とに基づいて主制御回路100で決定された潜伏期間IPGの値を認識する。また、副制御回路200は、受信した操作順序を遊技者に対して報知する。そして主制御回路100は、役抽選で押し順不問役が当選した遊技において、主制御回路100が決定した潜伏期間IPGの値に対応する操作順序と、遊技者が実際に行った操作順序とを比較する。このとき、双方の操作順序が一致しなかった場合は、ペナルティとして、決定した潜伏期間IPGの値を、それよりも大きな値に変更し、変更後の潜伏期間IPGの値を副制御回路200へ送信する。
そして、主制御回路100と副制御回路200とにおいて、それぞれ潜伏期間を計数して、潜伏期間の終了を認識すると、主制御回路100は、「赤7−白7−赤7」の図柄組合せを表示する疑似遊技演出を実行し、副制御回路200は、このときに行われた疑似遊技演出で「赤7−白7−赤7」の図柄組合せが表示されたことに基づいて、ART状態の開始を判断する。
(b)副制御回路200が主体的に潜伏期間を定める場合
このケースでは、上述した主制御回路100が主体的に潜伏期間を決定する場合と異なり、ART状態の開始および終了に関する制御も副制御回路200が行っているものとする。ただし、図41に示した天井モードの遷移に関する制御は主制御回路100が行うものとし、役抽選で押し順不問役が当選するごとに、新たな天井モードへ移行するか否かの処理を行い、その結果を副制御回路200へ送信するものとする。
まず、副制御回路200がART状態の終了を認識すると、図41の表に基づく潜伏期間の設定を行う遊技期間(所定遊技回数)の計数を開始する。そして、副制御回路200は、主制御回路100における役抽選で、押し順不問役が当選したときは、図41の表に基づいて、主制御回路100から受信した天井モードに対応する5種類の潜伏期間(の中から1つを選択し、その潜伏期間に対応する操作順序を遊技者に対して報知する。なお、潜伏期間の設定を行う遊技期間外であるときに、押し順不問役が当選した場合、および、潜伏期間の設定を行う遊技期間内であっても既に潜伏期間を設定済みの場合は、「潜伏期間なし」に対応する操作順序を報知する。そして、副制御回路200は、選択した潜伏期間の計数を開始する。
一方、主制御回路100は、前述したように、押し順不問役が当選した遊技において、新たな天井モードの移行先を決定し、その結果を副制御回路200へ送信し、その後遊技者によってストップスイッチ37L,37C,37Rが操作されると、その操作順序と、上述した新たな天井モードとに対応した潜伏期間について計数を開始する。そして、主制御回路100と副制御回路200とにおいて、それぞれ潜伏期間を計数して、潜伏期間の終了を認識すると、主制御回路100は、「赤7−白7−赤7」の図柄組合せを表示する疑似遊技演出を実行し、副制御回路200は、このときに行われた疑似遊技演出で「赤7−白7−赤7」の図柄組合せが表示されたことに基づいて、ART状態へ強制的に移行する。
なお、副制御回路200において潜伏期間が終了したと判断しても、主制御回路100において、疑似遊技演出が行われなかった場合、または、潜伏期間の終了を副制御回路200が判断する前に、主制御回路100において疑似遊技演出が行われてしまった場合は、副制御回路200は、それらの疑似遊技演出によって、ART状態へ移行しないように制御する。また、このときの疑似遊技演出中に副制御回路200が行う演出は、本来の疑似遊技演出中に行う演出とは異なる演出を行うようにしてもよい。例えば、現在行われている疑似遊技演出は、本来実行されるべき疑似遊技演出でないことを遊技者に知らしめる演出を行うようにしても良い。
また、上述した変形例では、潜伏期間が終了すると疑似遊技演出行っていたが、これに限らず、単に遊技の進行を停止させるフリーズ演出を行うようにしてもよい。また、このフリーズ演出において、回転中のリールを自動的に仮停止させ、特定の図柄が表示されるようにリール制御を行っても良い。また、この場合、潜伏期間が終了した後の遊技において、スタートスイッチ36が操作されたとき、または第1〜第3停止操作のいずれかが行われたときに、上述したフリーズ演出を行うようにしても良い。また、潜伏期間中にフリーズ演出(いわゆるガセのフリーズ演出)を発生させて、あたかもART状態へ移行し得るような演出を行って、遊技者の期待感を高めてもよい。このガセのフリーズ演出によってART状態へ移行することはないが、このガセのフリーズ演出したときに、新たに潜伏期間を決定するような演出を行っても良い。