JP2015072817A - 開閉装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(概略構成)
図1に示すように、本実施形態に係る開閉装置は、消弧性ガスが充填された密閉容器2内に対向接触子部10及び可動接触子部20を相対させて構成されるガス遮断器である。このガス遮断器は、対向接触子部10と可動接触子部20とを接離することで電流の投入及び遮断を切り替える。電流遮断過程では、対向接触子部10及び可動接触子部20との間にアーク放電が発弧する。ガス遮断器には、パッファ型等のガス流発生手段が設けられ、消弧性ガスをアーク放電に噴射することで消弧し、電流零点で遮断に至る。
密閉容器2は、その材質が金属や碍子等であり、接地されている。消弧性ガスは、例えば、六フッ化硫黄ガス(SF6ガス)、空気、二酸化炭素、酸素、窒素、またはそれらの混合ガス、その他の消弧性能及び絶縁性能に優れたガスである。望ましくは、消弧性ガスは、六フッ化硫黄ガスよりも地球温暖化係数が低く、かつ分子量が小さく、かつ少なくとも1気圧以上及び摂氏20度以下で気相であるガスの単体若しくは混合ガスである。
以上の開閉装置につき其の動作を説明する。図1に示すように、通電状態において、可動接触子部20は、駆動装置による操作ロッド25の押し込みにより、対向接触子部10の方向に押し込まれて其の位置が保持されている。カム41のレバー面41dはカップリング43及びリンク42を介してカム軸41aより後方に押し込まれている。カム軸41aを中心にレバー面41dとは反対側に位置するカム溝平面41cは、カム軸41aよりも前方、換言すると可動接触子部20側に回転して静止している。
以上のように、本実施形態の開閉装置は、可動接触子部20と対向接触子部10とを対向させ、可動接触子部20には、当該可動接触子部20を対向接触子部10に対して進退させる操作ロッド25が設けられている。また、操作ロッド25の駆動力を可動接触子部20を介して伝動し、対向接触子部10を可動接触子部20の進退とは反対方向に進退させる伝動機構40を備えている。そして、対向接触子部10の可動接触子部20へ向けた進行によって蓄勢し、対向接触子部10の可動接触子部20に対する後退によって放勢して伝動機構40の駆動を補助する補助付勢体を備えるようにした。
図3は、第2の実施形態に係るガス遮断器の全体構成を示す断面図である。このガス遮断器において、ねじりバネ51は、環状部分がカム軸41aに嵌め込まれ、一方のアームがカム溝平面41c上に立設された作用点ピン81に引っ掛けられ、他方のアームが緩衝装置70に引っ掛けられている。緩衝装置70が固定点ピン82の代わりとなっている。
図4は、第3の実施形態に係るガス遮断器の全体構成を示す断面図である。このガス遮断器において、ねじりバネ51の自由時角度は、緩衝装置70にカム41が当接した際の固定点ピン82とカム軸41aと作用点ピン81とが成す角よりも小さく調整されている。また、支持筒9内には、一対の固定点ピン83が近接配置される。ねじりバネ51の一方のアームは、この一対の固定点ピン83の間で挟持されている。
図6は、第4の実施形態のガス遮断器を示す構成図であり、図7は、カム41の板面と直交する断面図であり、カム41と其の周辺を示す。図8は、カム軸41aに設けられる渦巻きバネの断面図であり、カム軸41aと直交する断面を示す。
図9は、第5の実施形態のガス遮断器を示す構成図である。図9に示すように、このガス遮断器では、補助付勢体としてトーションバー54を備えている。カム軸41eは円筒であり、トーションバー54はカム軸41eに嵌合されて配置される。このトーションバー54は、丸棒或いは中空棒であり、円周方向の外力によって捻れを生じ、捻りの復元によりカム軸41eにトルクを与える。このトーションバー54は、緩衝装置70にカム41が当接する段階で捻れが解消されるように調整されている。
図11は、第6の実施形態のガス遮断器を示す構成図である。図11に示すように、このガス遮断器では、補助付勢体として、圧縮バネ56を備えている。また、圧縮バネ56の復元力を伝達するためのチェーン機構57を備えている。圧縮バネ56にエネルギーを蓄勢し、放勢によってチェーン機構57がカム軸41aにトルクをかける。
図13は、第7の実施形態のガス遮断器を示す構成図である。図13に示すように、このガス遮断器では、補助付勢体としてねじりバネ60とラックアンドピニオン機構45を備えている。このラックアンドピニオン機構45は、対向接触子部10にラックギア45aを設け、可動接触子部20にラックギア45bを設け、支持筒9内に両ラックギア45a、45bと噛合するピニオンギア45cを回転自在に設けてなる。ピニオンギア45cは、ねじりバネ60を有し、ねじりバネ60の復元力によって回転する。
図14は、第8の実施形態のガス遮断器を示す構成図である。図14に示すように、このガス遮断器では、補助付勢体として引っ張りバネ61とラックアンドピニオン機構45を備えている。ラックアンドピニオン機構45については、第7の実施形態と同一構成及び同一機能を有するため、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本明細書においては、本発明に係る実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。実施形態で開示の構成の全て又はいずれかを組み合わせたものも包含される。以上のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
9 支持筒
10 対向接触子部
11 対向アーク接触子
12 対向通電接触子
13 摺動円滑面
14 サポート
20 可動接触子部
21 可動アーク接触子
22 可動通電接触子
23 絶縁ノズル
24 シリンダ
24a 放出口
25 操作ロッド
27 ピストン
28 ピストン支え
31 機械パッファ室
40 伝動機構
41 カム
41a カム軸
41b カム溝
41c カム溝平面
41d レバー面
41e カム軸
42 リンク
43 カップリング
44 カムローラ
45 ラックアンドピニオン機構
45a ラックギア
45b ラックギア
45c ピニオンギア
51 ねじりバネ
52 渦巻きバネ
53 円筒ケース
54 トーションバー
55 アダプタ
56 圧縮バネ
57 チェーン機構
57a スプロケット
57b チェーン
58 ベース
59 バネ受け
60 ねじりバネ
61 引っ張りバネ
62 ベース
70 緩衝装置
71 円柱軸
72 円管
73 弾性体
81 作用点ピン
82 固定点ピン
83 固定点ピン
Claims (11)
- 電流の導通又は遮断を切り替える開閉装置であって、
一方側の電路に設けられる第1の接触子部と、
他方の電路に設けられ、前記第1の接触子部と対向する第2の接触子部と、
前記第1の接触子部に設けられ、前記第1の接触子部を前記第2の接触子部に対して進退させる操作ロッドと、
前記操作ロッドの駆動力を前記第1の接触部を介して伝動し、前記第2の接触子部を前記第1の接触子部の進退とは反対方向に進退させる伝動機構と、
前記第2の接触子部の前記第1の接触子部へ向けた進行によって蓄勢し、前記第2の接触子部の前記第1の接触子部に対する後退によって放勢して前記伝動機構の駆動を補助する補助付勢体と、
を備えること、
を特徴とする開閉装置。 - 前記伝動機構は、
前記第1の接触子部と連結されて、前記第1の接触子部の進退に応じて押し引きされるリンクと、
前記リンクと連結されて、前記リンクの押し引きに応じて回動するカムと、
前記第2の接触子部に固定され、前記カムに従動して前記第2の接触子部を前記第1の接触子部に対して進退させるカムローラと、
を含み、
前記補助付勢体は、
前記カムに一方のアームが接続され、他方のアームが固定されたねじりバネであり、
前記第2の接触子部の前記進行を伴う前記カムの一方向の回動により復元力を蓄勢し、
前記第2の接触子部の前記後退を伴う前記カムの逆方向の回動により復元力を放勢し、前記カムの前記逆方向の回動を補助すること、
を特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 前記伝動機構は、
前記第1の接触子部から前記第2の接触子部へ延長されたカップリングを備え、
前記リンクは、前記カップリングを介して前記第1の接触子部と連結されること、
を特徴とする請求項2記載の開閉装置。 - 前記カムの近傍に設けられるとともに弾性体を含み構成され、一定角度以上回動した前記カムと当接して回動を規制する緩衝部を更に備えること、
を特徴とする請求項2又は3に記載の開閉装置。 - 前記ねじりバネの固定されたアームは、前記緩衝部に引掛けられること、
を特徴とする請求項4記載の開閉装置。 - 前記ねじりバネは、
前記遮断が完了するまでの前記カムの回動角度よりも自由時角度が小さく、前記カムの回動途中で前記カムから外れること、
を特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の開閉装置。 - 前記伝達機構は、
前記第1の接触子部と連結されて、前記第1の接触子部の進退に応じて押し引きされるリンクと、
前記リンクと連結されて、前記リンクの押し引きに応じて回動するカムと、
前記第2の接触子部に固定され、前記カムに従動して前記第2の接触子部を前記第1の接触子部に対して進退させるカムローラと、
を含み、
前記補助付勢体は、
前記カムのカム軸に巻きつく渦巻きバネであり、
前記第2の接触子部の前記進行を伴う前記カムの一方向の回動により前記カム軸に巻き取られて復元力を蓄勢し、
前記第2の接触子部の前記後退を伴う前記カムの逆方向の回動により前記カム軸に巻き出されて復元力を放勢し、前記カム軸に前記カムを前記逆方向へ回動させるトルクを与えること、
を特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 前記伝達機構は、
前記第1の接触子部と連結されて、前記第1の接触子部の進退に応じて押し引きされるリンクと、
前記リンクと連結されて、前記リンクの押し引きに応じて回動するカムと、
前記第2の接触子部に固定され、前記カムに従動して前記第2の接触子部を前記第1の接触子部に対して進退させるカムローラと、
を含み、
前記補助付勢体は、
前記カムのカム軸に嵌合されるトーションバーであり、
前記第2の接触子部の前記進行を伴う前記カムの回動により捻られて復元力を蓄勢し、
前記第2の接触子部の前記後退を伴う前記カムの回動により捻りが解消されて復元力を放勢し、前記カム軸に前記カムを前記逆方向に回動させるトルクを与えること、
を特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 前記伝達機構は、
前記第1の接触子部と連結されて、前記第1の接触子部の進退に応じて押し引きされるリンクと、
前記リンクと連結されて、前記リンクの押し引きに応じて回動するカムと、
前記第2の接触子部に固定され、前記カムに従動して前記第2の接触子部を前記第1の接触子部に対して進退させるカムローラと、
を含み、
前記補助付勢体は、
前記カムのカム軸に嵌合するスプロケットと、
前記スプロケットに掛け渡されるチェーンと、
自由端が前記チェーンの一端に固定される圧縮バネと、
を含み、
前記圧縮バネは、
前記第2の接触子部の前記進行を伴う前記カムの一方向の回動により前記チェーンに引っ張られて復元力を蓄勢し、
前記第2の接触子部の前記後退を伴う前記カムの逆方向の回動により復元力を放勢し、前記チェーンと前記スプロケットを介して前記カム軸に前記カムを前記逆方向に回転させるトルクを与えること、
を特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 前記伝動機構は、
前記第1の接触子部に設けられる第1のラックギアと、
前記第2の接触子部に設けられる第2のラックギアと、
前記第1のラックギアと前記第2のラックギアに挟まれて双方と噛合するピニオンギアと、
を含み、
前記補助付勢体は、
前記ピニオンギアに設けられるねじりバネであり、
前記第2の接触子部の前記進行を伴う前記ピニオンギアの一方向の回動により復元力を蓄勢し、
前記第2の接触子部の前記後退を伴う前記ピニオンギアの逆方向の回動により復元力を放勢し、前記ピニオンギアの前記逆方向の回動を補助すること、
を特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 前記伝動機構は、
前記第1の接触子部に設けられる第1のラックギアと、
前記第2の接触子部に設けられる第2のラックギアと、
前記第1のラックギアと前記第2のラックギアに挟まれて双方と噛合するピニオンギアと、
を含み、
前記補助付勢体は、
前記第2のラックギアに一端が固定され、前記第2の接触子部を前記第1の接触子部から離れるように引っ張る引張りバネであり、
前記第2の接触子部の前記進行を伴う前記第2のラックギアの移動により伸長されて復元力を蓄勢し、
前記第2の接触子部の前記後退を伴う前記第2のラックギアの移動により復元力を放勢し、前記第2のラックギアを引っ張ることで前記ピニオンギアの回動を補助すること、
を特徴とする請求項1記載の開閉装置。
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