JP2015072349A - 表示装置用前面保護板の製造方法 - Google Patents

表示装置用前面保護板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015072349A
JP2015072349A JP2013207601A JP2013207601A JP2015072349A JP 2015072349 A JP2015072349 A JP 2015072349A JP 2013207601 A JP2013207601 A JP 2013207601A JP 2013207601 A JP2013207601 A JP 2013207601A JP 2015072349 A JP2015072349 A JP 2015072349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
white
resin layer
photosensitive resin
layer
protective plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013207601A
Other languages
English (en)
Inventor
一義 佐竹
Kazuyoshi Satake
一義 佐竹
和幸 日野
Kazuyuki Hino
和幸 日野
崇 網江
Takashi Amie
崇 網江
田中 佳子
Yoshiko Tanaka
佳子 田中
恵範 林田
Ehan Hayashida
恵範 林田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2013207601A priority Critical patent/JP2015072349A/ja
Publication of JP2015072349A publication Critical patent/JP2015072349A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

【課題】遮光性が黒色よりも劣るため厚みを厚くする必要がある白色系樹脂層によって白色系の色意匠を表現した遮光層を有する表示装置用前面保護板を、白色系樹脂層形成工程にフォトリソグラフィ法を利用しても白色系樹脂層の層を重ねることなく製造できる製造方法を提供する。
【解決手段】表示装置用前面保護板10の製造方法は、(A)支持フィルム21、着色顔料として少なくとも白色顔料を、感光性樹脂の樹脂バインダ中に含む白色系感光性樹脂層22、及び保護フィルム23がこの順に積層されたドライフィルム20を、保護フィルムを剥離して白色系感光性樹脂層を透光性基板1に押し付け積層密着させるラミネート工程、(B)白色系感光性樹脂層をパターン状に露光する露光工程、(C)白色系感光性樹脂層を現像して遮光層2の白色系樹脂層2wのパターン状にする現像工程、をこの順に少なくとも含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置用前面保護板の製造方法に関する。
近年、スマートフォン、タブレットPC(パーソナルコンピュータ)など各種表示装置において、表示パネルと組み合わせて使用されるタッチパネルが急速に普及してきている。
図3は、タッチパネル30を備えた表示装置100の一例を模式的に示す図である。図3(a)は分解平面図であり、図3(b)の断面図は図3(a)の分解平面図中で、C−C線で従来の表示装置用前面保護板50を切断したときの表示装置用前面保護板50のみの断面図である。タッチパネル30は、表示パネル40に対して、表示パネル40からの表示光の出光側である表側(紙面で手前側)に配置される。さらに、タッチパネル30の保護の為に、表示パネル40からの表示光がタッチパネル30を通過して出光する側であるタッチパネル30の表側に、表示装置用前面保護板50が配置される(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
従来の表示装置用前面保護板50は、通常、図3で例示する様に、その表示用領域A1の外周部が不透明領域A2となっており、不透明領域A2には遮光層52が透光性基板51に形成されている。遮光層52は、通常、着色顔料を樹脂バインダ中に含む着色樹脂層として形成され、また、遮光層52の色は遮光性などの観点から黒色とするのが普通である。この不透明領域A2によって、表示装置用前面保護板50の裏側に配置されるタッチパネル30が、その外周部に有する配線5やコネクタ等が見えて外観を損ねないようにしている。また、不透明領域A2中には、製品ロゴなどの可視情報3、赤外透過窓や装置の状態を示す通知窓などの窓も適宜設けられ、不透明領域A2は表示装置用前面保護板50の加飾部にもなっている。
表示装置用前面保護板50、タッチパネル30及び表示パネル40の各部材は、これらの部材間に空隙を設けずに樹脂層で埋めて、密着積層することもある。こうすることによって、界面反射による表示光の損失や外光反射を減らして表示を見易くすることができるからである。
また、薄型化、軽量化、部品点数削減などに対する要求に応えるべく、表示装置用前面保護板50とタッチパネル30との一体化、或いはタッチパネル30と表示パネル40との一体化などの各種一体化の形態が、提案され実用化も始まっている(特許文献1、特許文献2)。
特開2009−193587号公報 実用新案登録第3153971号公報 特開2008−266473号公報(図2)
ところで、不透明領域A2の遮光層52は、遮光性の観点などから黒色とするのが普通であったが、最近では、デザイン性をよりよくするなどの観点から趣向を変えて、純白色、アイボリー色などの白色系の色意匠が望まれることがある。
そこで、白色系の色意匠を表現できるように、遮光層52を、カーボンブラック等の黒色顔料に替えて、白色顔料を樹脂バインダ中に含む白色系樹脂層で構成すれば、白色系の色意匠は表現できる。しかし、白色系樹脂層は、黒色樹脂層に比べて遮光性が不足気味で、層の厚みを例えば15μm以上と10倍以上厚くする必要がある。このため、白色系樹脂層は、通常、一回の印刷で厚みを厚くできるスクリーン印刷法によって形成されている。しかし、スクリーン印刷では、高精度で高精細なパターン形成は難しいという難点があった。
そこで、白色系樹脂層を、フォトリソグラフィ法によって感光性樹脂組成物を塗布し露光し現像して形成すれば、高精度で高精細なパターン形成が可能となり、スクリーン印刷の欠点は解決できる。
しかしながら、このような塗布工程をともなうフォトリソグラフィ法では、一回の塗布工程で必要な厚みを確保できないために、複数回の工程で層を重ねることが必要となり、その分、製造に時間がかかりコスト高となる問題があった。また、こうしたフォトリソグラフィ法で層を重ねるにしても一回でなるべく厚く形成しようとすると、特に複数の表示装置用前面保護板を多面付けした大判で製造する場合に、層の厚みがばらついて面分布が生じやすいといった、問題もあった。
すなわち、本発明の課題は、白色系樹脂層によって白色系の色意匠を表現した遮光層を有する表示装置用前面保護板を、白色系樹脂層形成工程にフォトリソグラフィ法を利用しても層を重ねることなく製造できる製造方法を提供することである。
そこで、本発明では、次の様な構成の表示装置用前面保護板の製造方法とした。
(1)中央の表示用領域と、この表示用領域の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域とを有し、前記不透明領域において透光性基板上の遮光層として白色系樹脂層を有する表示装置用前面保護板を製造する製造方法であって、
(A)支持フィルムと、この支持フィルム上に積層され、着色顔料として少なくとも白色顔料を、感光性樹脂を用いた樹脂バインダ中に含む白色系感光性樹脂層と、この白色系感光性樹脂層上に積層された保護フィルムとを有するドライフィルムを、
前記保護フィルムを剥離して、前記白色系感光性樹脂層を前記透光性基板に押し付けて積層密着させる、ラミネート工程、
(B)前記白色系感光性樹脂層をパターン状に露光する露光工程、及び、
(C)前記白色系感光性樹脂層を現像する現像工程、
をこの順に少なくとも含む、
表示装置用前面保護板の製造方法。
本発明の製造方法によれば、白色系樹脂層によって白色系の色意匠を表現した遮光層を有する表示装置用前面保護板を、白色系樹脂層形成工程にフォトリソグラフィ法を利用しても層を重ねることなく製造することができる。
本発明による表示装置用前面保護板の製造方法をその一実施形態で説明する工程図。 本発明の製造方法の変形形態で得られる表示装置用前面保護板の一例を説明する図であり、(a)は裏側からみた平面図、(b)は平面図中C−C線での断面図。 従来の表示装置用前面保護板とその適用例である表示装置の一例を説明する分解平面図(a)と、分解平面図中C−C線での従来の表示装置用前面保護板の断面図(b)。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面は概念図であり、説明上の都合に応じて適宜、構成要素の縮尺関係、縦横比等は誇張されていることがある。
〔A〕表示装置用前面保護板の製造方法:
図1は、本発明による表示装置用前面保護板の製造方法をその一実施形態で説明する工程図である。
図2は、本発明による表示装置用前面保護板の製造方法で得られる、表示装置用前面保護板10の一構成例を示す図であり、図2(a)は裏側からみた平面図、図2(b)は平面図中、C−C線での断面図である。
本発明による表示装置用前面保護板の製造方法は、中央の表示用領域A1と、この表示用領域A1の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域A2とを有し、不透明領域A2において透光性基板1上の遮光層2として白色系樹脂層2wを有する表示装置用前面保護板10を製造する製造方法として、不透明領域A2に形成する遮光層2とするための白色系樹脂層2wを、ドライフィルムによって形成する。
すなわち、図1の工程図で示すように、本発明による表示装置用前面保護板の製造方法では、少なくとも、(A)ラミネート工程、(B)露光工程、(C)現像工程を、この順に含む製造方法である。図中、これらの工程を単に、「(A)工程」、「(B)工程」、「(C)工程」とも記す。
以下、各工程について説明する。
《(A)ラミネート工程》
ラミネート工程は、ドライフィルム20を透光性基板1にラミネートする工程である。具体的には、ラミネート工程では、支持フィルム21と、支持フィルム21上に積層された白色系感光性樹脂層22と、白色系感光性樹脂層22上に積層された保護フィルム23とを有するドライフィルム20を、保護フィルム23を剥離して、白色系感光性樹脂層22を透光性基板1に押し付けて積層密着させる。
図1中、(A)ラミネート工程は、図1(イ)、図1(ロ)及び図1(ハ)である。
以下、ドライフィルム20、透光性基板1、ラミネート操作の順に説明する。
<ドライフィルム20>
ドライフィルム20は、図1(イ)に示すように、支持フィルム21と、支持フィルム21上に積層された白色系感光性樹脂層22と、この白色系感光性樹脂層22上に積層された保護フィルム23とを少なくとも有する。
なお、「フィルム」及び「シート」は、一般に、前者は後者に比べて薄いものとなることが多いが、両者を互いに区別する一義的な定義はなく、本発明においては、これらを呼称によって互いに区別しない。
〔支持フィルム21〕
支持フィルム21は、白色系感光性樹脂層22及び保護フィルム23を支持するフィルムであり、これらを支持できるものであれば、特に制限はない。通常、支持フィルム21は、露光工程で用いる紫外線などの露光光に対して透明なものが用いられる。
例えば、支持フィルム21としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系フィルム、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系フィルムを用いることができる。
支持フィルム21の厚みは、特に制限はないが、例えば10〜125μmである。
〔白色系感光性樹脂層22〕
白色系感光性樹脂層22は、最終的に、遮光層2の一構成層である白色系樹脂層2wとなる層である。白色系感光性樹脂層22は、白色系の色を表現する為の着色顔料として少なくとも白色顔料を、感光性樹脂を用いた樹脂バインダ中に含み、感光性を有する層である。この結果、白色系樹脂層2wは、着色顔料として白色顔料を感光性樹脂の硬化物からなる樹脂バインダ中に含む層として形成される。
遮光層2は、表示装置用前面保護板10の不透明領域A2において、不要な部品などを隠すための遮光性と共に、表示装置用前面保護板10の外観意匠を向上させる加飾層としての機能も有する。
なお、遮光層2は、少なくとも白色系樹脂層2wを有する。遮光層2は、白色系の色意匠、例えば、有彩色の色みを帯びた白色系の色、或いは、無彩色の純白や極薄く灰色がかった白色系の色などを表現する。
遮光層2の遮光性は、要求仕様、表現色にもよるが、透過率で言えば大きくても1%以下(光学濃度OD2.0以上)、好ましくは透過率で0.1%以下(光学濃度OD3.0以上)、より好ましくは透過率で0.01%以下(光学濃度OD4.0以上)である。
以下、白色系の色、白色顔料などの着色顔料、樹脂バインダについて説明する。
[白色系の色とは]
本発明において、遮光層2が白色系の色を呈するとは、純粋な白色(純白)以外に、黄みの白である黄白色、アイボリー色、ベージュ色、赤みの白である赤白色(薄いピンク色)、黄みの白である黄白色、青みの白である青白色、緑みの白である緑白色、紫みの白である紫白色、茶色みの白である茶白色、黒みの白である灰色(ライトグレー)、銀色みの白である銀白色、金色みの白である金白色などの、有彩色で白っぽい色、及び無彩色で白っぽい色、も含む。
こうした白色系の色を、数値的に示せば、各種表色系を用いて定義することができる。なかでも慣用的な表色系の1種であるマンセル表色系(JIS Z 8721)によって示せば、本発明において白色系の色とは、マンセル表色系において、明度が8.0以上で、且つ彩度が2.0以下の色であると、定義することができる。白色系の色の色相については、どんな色みでも構わない。
なお、マンセル表色系では、全ての色を、明度と、彩度と、色相の三属性によって表現する。この明度は、マンセル表色系では、最も明るい理想的な白を10とし、最も暗い理想的な黒を0とする。本発明においては、白色系の色は、明度は小さくても8とし、8.0以上とすることができる。また、マンセル表色系では、彩度は、無彩色を0とし、色が濃くなるほど値が大きくなり、最大値は明度と色相によって変わるが最大で14である。白色系の色とは、白っぽい色であるので、彩度は最大でも2として、2.0以下とすることができる。
マンセル表色系の前記三属性は、市販の分光測色計、分光光度計などによって測定することができる。
白色系の色の中でも、とりわけ白っぽい色は、マンセル表色系によって表現すれば、明度においては9.0以上の色、彩度においては1.0以下の色であり、さらに白っぽい色は、明度が9.0以上で且つ彩度が1.0以下の色である。
[着色顔料:白色顔料など]
白色系感光性樹脂層22に用いる着色顔料には、遮光層2として白色系の色を表現するために、少なくとも白色顔料を用いる。着色顔料としては、さらに、白色顔料以外の有彩色の着色顔料、及び無彩色の黒色顔料などを併用してもよい。着色顔料は、1種単独で用いてもよいし、同種類の色、或いは異なる色の着色顔料を複数種類用いてもよい。
白色顔料には、例えば、酸化チタン、シリカ、タルク、カオリン、クレイ、硫酸バリウム、水酸化カルシウム、などを用いることができる。
有彩色の着色顔料には、例えば、赤色顔料、黄色顔料、青色顔料、緑色顔料及び紫色顔料などを用いることができる。
黒色顔料には、例えば、チタンブラック(低次酸化チタン、酸窒化チタンなど)、カーボンブラックなどを用いることができる。
[樹脂バインダ:感光性樹脂など]
樹脂バインダの樹脂としては、紫外線、電子線、可視光線などの活性エネルギー線で硬化可能な感光性樹脂を用いる。感光性樹脂を用いることで、印刷法に比べて精細なパターン形成が可能なフォトリソグラフィ法によって、白色系樹脂層2wを形成することができる。
感光性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリ桂皮酸ビニル系樹脂、環化ゴム、等の反応性ビニル基などの光反応性基を有する感光性樹脂の1種以上を用いることができる。前記アクリル系樹脂では、例えば、アルカリ可溶性樹脂、多官能アクリレート系モノマー、光重合開始剤、その他添加剤などからなる感光性樹脂を樹脂バインダの樹脂成分として用いることができる。
前記アルカリ可溶性樹脂には、ベンジルメタクリレート−メタクリル酸共重合体などのメタクリル酸エステル共重合体、ビスフェノールフルオレン構造を有するエポキシアクリレートなどのカルド樹脂、などを1種以上用いることができる。
前記多官能アクリレート系モノマーには、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、などを1種以上用いることができる。
なお、本発明において、(メタ)アクリレートとは、メタクリレート、又は、アクリレートのいずれかであることを意味する。
前記光重合開始剤には、アルキルフェノン系、オキシムエステル系、トリアジン系、チタネート系などを1種以上用いることができる。
樹脂バインダとしては、この他、溶剤、光増感剤、分散剤、界面活性剤、安定剤、レベリング剤、シランカップリング剤などの、公知の各種添加剤を含むことができる。
なお、白色系感光性樹脂層22に用いる感光性樹脂は、ネガ型の他、ポジ型でもよい。図1(ニ)に示す(B)露光工程では、ネガ型を想定した露光マスクMとしてある。
[白色系感光性樹脂層22の形成]
白色系感光性樹脂層22を支持フィルム21に積層する方法は、本発明においては、特に限定されない。例えば、白色系感光性樹脂層22は、感光性樹脂の未露光物を含む樹脂バインダ中に着色顔料として少なくとも白色顔料を含有する、白色系感光性樹脂組成物を支持フィルム21に塗布して積層することができる。白色系感光性樹脂組成物には、さらに、この樹脂組成物を支持フィルム21上に塗布する際の塗布適性、或いは印刷する際の印刷適性の調整などの為に、溶剤を含むことができる。
白色系感光性樹脂組成物を、支持フィルム21上に塗布する方法は、例えば、ロールコート法、バーコート法、ダイコート法、アプリケータ法、カーテンフローコート法などの公知の塗工法でよく、また、スクリーン印刷法などの印刷法を利用してもよい。
白色系感光性樹脂組成物が溶剤を含む場合は、塗布後、例えば50〜150℃の温度で加熱乾燥して、溶剤を除去する。
白色系感光性樹脂層22の厚みは、基本的に制限はないが、一回の(A)ラミネート工程で、最終的な白色系樹脂層2wの厚みとなる厚みにすることが好ましい。例えば、白色系感光性樹脂層22の厚みは、15〜40μm、通常15〜30μmである。この範囲の厚みであれば、白色系樹脂層2wの形成工程は複数回必要とせず、1回の形成工程で済ませることができる。
白色系感光性樹脂層22の厚みが上記範囲未満であると、1回の形成工程では遮光層2としての遮光性が不足して層を重ねることが必要となることがあり、上記範囲を超えると、遮光層2としての遮光性の点で過剰性能となることがある上、コスト高となることがあるからである。
白色系樹脂層2wとなる白色系感光性樹脂層22を、一旦、支持フィルム21上に形成しておくことで、白色系樹脂層2wの厚みバラツキ発生を改善することができる。これは、透光性基板1上に白色系樹脂層2wを直接形成する工程では、多面付けの大判で処理するにしてもバッチ処理となるのに対して、白色系感光性樹脂層22を支持フィルム21上に形成する工程は、通常、支持フィルム21には連続帯状物を用いて、走行する支持フィルム21上に白色系感光性樹脂層22を連続的に形成する連続処理となるために、安定的な厚みで白色系感光性樹脂層22を形成できるからである。
〔保護フィルム23〕
保護フィルム23は、白色系感光性樹脂層22の表面をドライフィルム20の使用時まで保護しておくフィルムであり、白色系感光性樹脂層22の表面を保護でき、使用時に剥離できるものであれば、特に制限はない。例えば、保護フィルム23としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系フィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系フィルを用いることができる。
保護フィルム23の厚みは、特に制限はないが、例えば10〜125μmである。
<透光性基板1>
ドライフィルム20をラミネートする対象物である透光性基板1は、公知の材料を用いることができる。例えば、透光性基板1としては、代表的にはガラス板であるが、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などの樹脂板でもよい。また、透光性基板1は、ガラスと樹脂との積層体を用いることもできる。
透光性基板1は、樹脂板、或いは、ガラスと樹脂との積層体を用いるときは、ロールに巻き取ることができる程度の可撓性を有するものとして、連続帯状物を使用してもよい。
なお、「板」と、「フィルム」或いは「シート」とは、一般に、前者は後者に比べて厚く剛直なものとなることが多いが、両者を互いに区別する一義的な定義はなく、本発明においては、これらを呼称によって互いに区別しない。
<ラミネート操作>
図1(ロ)に例示するように、ドライフィルム20の透光性基板1へのラミネート操作は、ドライフィルム20を、先ずその保護フィルム23を剥離して、白色系感光性樹脂層22を透光性基板1に押し付けて積層密着させる操作である。
ドライフィルム20を透光性基板1に押し付けて積層密着させるラミネートの方法としては、本発明においては、特に制限はないが、例えば、図1(ロ)に示すように、加熱されたラミネートローラRをドライフィルム20の背面から押し付けてラミネートすることができる。ラミネートローラRの表面はシリコーンゴムなどのゴムで被覆されたものを用いることができる。ラミネートローラRの表面温度は、例えば、50〜150℃である。同図では、ガラス板など割れやすい透光性基板1の場合を想定して、透光性基板1は送りステージTに載置して、送りステージTと共に、ラミネートローラRの圧力が、ドライフィルム20に加わるようにしてある。この際、透光性基板1も予め加熱しておいてもよい。白色系感光性樹脂層22はラミネート操作により加熱されることで、透光性基板1に対する密着性が向上する。
ドライフィルム20を透光性基板1に押し付けるとき、ドライフィルム20は、枚葉、連続帯状、いずれでもよいが、生産性の点で、連続帯状が好ましい。連続帯状のドライフィルム20から連続的に保護フィルム23を剥離除去して、連続的にラミネートローラRにとおして積層密着後、枚葉の透光性基板1の大きさに対応して、保護フィルム23剥離後のドライフィルム20を切断することができるからである。
こうした連続帯状のドライフィルム20を用いた、白色系感光性樹脂層22の透光性基板1への積層密着の連続的な操作は、ドライフィルム20がもともと、連続帯状の支持フィルム21を用いて連続帯状物として製造できるために、可能となることである。一方、白色系感光性樹脂層組成物を、透光性基板1に塗布する方法では、透光性基板1が通常、ガラス板などで連続帯状でないため、連続的に処理したとしても、安定的な厚みで塗膜を形成することができない。
透光性基板1が樹脂製、或いは、ガラスと樹脂との積層体で、ロールに巻き取ることができる程度の可撓性を有する場合は、透光性基板1も連続帯状のままラミネート操作を行い、積層密着後、所定サイズの枚葉の透光性基板1に分断してもよい。こうした連続的な操作によって、生産性を向上させることができる。
そして、ラミネート工程によって、図1(ハ)に示すように、透光性基板1に、ドライフィルム20の白色系感光性樹脂層22及び支持フィルム21が、この順に積層された状態となる。
《(B)露光工程》
露光工程は、透光性基板1に積層され、少なくとも保護フィルム23が剥離済みのドライフィルム20に対して、その白色系感光性樹脂層22をパターン状に露光する工程である。図1中、(B)露光工程は、図1(ニ)である。
図1(ニ)で例示する(B)露光工程では、支持フィルム21も透光性基板1上に積層された状態で、露光マスクMによる所定パターンで、支持フィルム21をとおして露光する例である。つまり、図1(ニ)に例示する(B)露光工程は、支持フィルム21をとおして白色系感光性樹脂層22をパターン状に露光する工程でもある。
露光光には、感光性樹脂を反応させることができる活性エネルギー線であれば特に制限はなく、例えば、紫外線、可視光線、電子線などを用いることができる。
露光マスクMのパターンは、白色系感光性樹脂層22の感光性樹脂の反応タイプとして、ネガ型或いはポジ型に応じ、また、白色系樹脂層2w及び遮光層2のデザイン形状に応じたものとなる。図1(ニ)に示す(B)露光工程では、ネガ型を想定した露光マスクMとしてある。
本発明においては、(B)露光工程で、支持フィルム21を剥離してから露光してもよい。通常、支持フィルム21は残すことで、露光光に紫外線を用い露光による硬化反応が空気中の酸素で阻害されるときでも、支持フィルム21は酸素を遮断する酸素遮断膜として機能させることができるからである。また、ドライフィルム20を用いることで、酸素を除外した窒素雰囲気中での露光など特別な工夫をしなくても、酸素阻害を防ぐことができる。この結果、特別な工夫をしなくても露光感度を上げられるため、厚みの厚い白色系感光性樹脂層22の露光に対して、好都合でもある。
ただ、支持フィルム21と白色系感光性樹脂層22との間に、支持フィルム21よりも厚みが薄い酸素遮断膜を積層したドライフィルム20とすれば、酸素遮断が必要とされるときも、支持フィルム21は剥離することができる。酸素遮断膜は、ポリビニルアルコールなど親水性樹脂などの塗布膜で構成することができ、さらに、後工程の(C)現像工程で、溶解などで除去されるものが好ましい。露光方式は、プロキシミティ露光、コンタクト露光など、特に制限はない。プロキシミティ露光は、露光マスクへの塵付着を防ぐ点で、コンタクト露光に比べて有利である。
《(C)現像工程》
現像工程は、透光性基板1に積層され支持フィルム21及び保護フィルム23を剥離済みのドライフィルム20の白色系感光性樹脂層22に対して、白色系感光性樹脂層22を現像する工程である。(C)現像工程によって、白色系感光性樹脂層22は、遮光層2の一構成層とする白色系樹脂層2wのパターン状に形成される。現像後、ベーク工程など後工程が不要な場合は、この(C)現像工程によって、白色系感光性樹脂層22は白色系樹脂層2wとなる。
図1(ホ)が、(C)現像工程である。図1(ヘ)は、得られた表示装置用前面保護板10を表側からみた平面図である。図1(ホ)は、(C)現像工程によって白色系感光性樹脂層22がパターン状になった後の状態を示す。
図1(ホ)で示す(C)現像工程では、前工程の(B)露光工程が支持フィルム21を付けたまま露光する工程であるときは、支持フィルム21を白色系感光性樹脂層22から剥離してから、白色系感光性樹脂層22を現像する工程でもある。
現像は、白色系感光性樹脂層22の樹脂バインダに応じて、アルカリ水溶液、有機溶剤溶液などの、公知の現像液を用いることができる。通常、現像液には、アルカリ水溶液が用いられる。
《表示装置用前面保護板10》
以上のようにして、図1(ホ)の断面図、及び図1(ヘ)の平面図に例示するような、表示装置用前面保護板10が製造される。図1(ホ)の断面図は、図1(ヘ)の平面図中、C−C線での断面図に相当する。
以下、本発明の製造方法で得られる表示装置用前面保護板10について、図1(ホ)及び図1(ヘ)を参照して、さらに説明する。
図1(ホ)及び図1(ヘ)に示す実施形態の表示装置用前面保護板10は、中央の表示用領域A1と、この表示用領域A1の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域A2とを有する。同図に例示される表示装置用前面保護板10は、透光性基板1と、この透光性基板1の第1面S1とこの第1面S1とは反対側の第2面S2との2面のうちの、第2面S2において、不透明領域A2に設けられた遮光層2とを有する。本実施形態においては、この遮光層2は白色系樹脂層2wのみから構成される。
図1(ホ)においては、表示装置用前面保護板10は、図面下側の第1面S1は表側にして表示パネルの表示の観察者Vに向け、図面上側の第2面S2は裏側にして表示パネルに向けて用いられる。
本発明において、「表側」とは表示装置用前面保護板10乃至はその構成要素に対して、観察者V側のことであり、「裏側」とはこの逆側、つまり表示パネル側を意味する。
表示装置用前面保護板10を構成する透光性基板1、遮光層2及び白色系樹脂層2wについては、既に説明したので、ここでは、表示用領域A1と不透明領域A2について説明する。
〔表示用領域A1と不透明領域A2〕
表示用領域A1は、表示装置用前面保護板10を表示パネルに適用したときに、表示装置用前面保護板10を透して、表示パネルが表示する内容を表示できる領域である。
不透明領域A2は、表示装置用前面保護板10を表示パネルに適用したときに表示パネルが外周部に有する配線、コネクタなどの意匠表現上不要なものを隠す為の領域である。また、不透明領域A2は、それが表現する色、適宜設けるロゴやマークなどの可視情報によって加飾部にもなる領域である。
《本実施形態における効果》
以上のような構成の製造方法によれば、白色系樹脂層2wによって白色系の色意匠を表現した遮光層2を有する表示装置用前面保護板10を、白色系樹脂層形成工程にフォトリソグラフィ法を利用しても層を重ねることなく製造することができる。このため、高精度で高精細なパターン形成が可能である上、コスト増となるのを回避することができる。また、特に多面付けでの製造時において白色系樹脂層2wの厚みのバラツキも改善できる。また、白色系樹脂層2wの形成工程から、塗布工程を省略することができ、塗布工程につきまとう減圧乾燥などによる溶剤除去工程が不要となり、生産性を向上させることができる。
《変形形態》
本発明の表示装置用前面保護板の製造方法は、上記した工程以外のその他の工程を含み得る。例えば、ベイク工程、或いは、従来公知の表示装置用前面保護板10における各種構成要素をさらに付加する工程などを含むことができる。以下、その一部を説明する。
<ベイク工程>
本発明においては、さらに、(C)現像工程の後に、ベイク工程を含んでもよい。ベイク工程としては、従来公知のフォトリソグラフィ法における操作を適宜実施することができる。例えば、ベイク工程では、白色系感光性樹脂層22を例えば150〜200℃に加熱する。ベイク工程は、通常、現像によってパターン形成された白色系感光性樹脂層22、乃至は白色系樹脂層2wについて、残りの硬化反応を進めて皮膜強度などを強めるために行われる。
<裏打ち層の形成工程>
本発明においては、白色系樹脂層2wを形成した後、遮光層2の一構成層として裏打ち層を形成する工程を含んでもよい。裏打ち層は白色系樹脂層2wの裏側に形成される。
裏打ち層によって、遮光層2としての遮光性が白色系樹脂層2wのみでは不足するときに、遮光性を補うことができる。
裏打ち層としては、代表的には、遮光性が白色系樹脂層2wよりも大きい暗色樹脂層によって形成することができる。暗色樹脂層は、例えば、黒色顔料を樹脂バインダ中に含む暗色感光性樹脂組成物を用いて形成することができる。樹脂バインダには、形成方法に応じて、白色系感光性樹脂層22で述べた感光性樹脂の他、熱硬化性樹脂などを用いることができる。裏打ち層の形成法は、特に制限はなく、ドライフィルムを用いてもよいし、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法などの印刷法によって形成してもよい。
<色調整層の形成工程>
本発明においては、白色系樹脂層2wを形成した後、遮光層2の一構成層として色調整層を形成する工程を含んでもよい。色調整層は白色系樹脂層2wに対しては、その裏側に、裏打ち層も有する場合は、その表側に形成される。
色調整層は、白色系樹脂層2wによって表現される遮光層2の色を、調整する機能を有する層である。例えば、色調整層を青色として、白色系樹脂層2wを白色として白色系樹脂層2wをとおして色調整層の色が透けて見えるようにしたときに、遮光層2ではパステルブルーなど青みをおびた白色を表現することが可能となる。
色調整層は、例えば、着色顔料を感光性樹脂の樹脂バインダ中に含む着色感光性樹脂組成物を用いて形成することができる。着色顔料には白色系感光性樹脂層22で述べた着色顔料を用いることができる。樹脂バインダには、白色系感光性樹脂層22で述べた感光性樹脂を用いることができる。色調整層の形成法は、特に制限はなく、ドライフィルムを用いてもよいし、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法などの印刷法によって形成してもよい。
白色系樹脂層2wの厚みに対して通常1/10以下の厚みとなる色調整層によって、この色調整層よりも相対的に厚みが厚く、露光や現像などの条件管理がシビアになりがちな白色系樹脂層2wの色自体は固定することで製造条件を振らずに、色調整層の色の変更のみで多様な白色系の色意匠を表現することが可能となり、生産性を向上させることができる。
<可視情報3の形成工程>
本発明においては、後述図2の裏側からみた表示装置用前面保護板10の平面図で示すように、遮光層2として白色系樹脂層2wが形成される不透明領域A2の部分に、可視情報3を形成する工程を含んでもよい。可視情報3は、製品ロゴマーク、操作説明用の文字や記号、模様などの任意の目視可能な情報である。可視情報3は、公知の材料及び形成法を採用することができる。
可視情報3は、白色系樹脂層2wの非形成部として、白色系樹脂層2wの形成と同時に形成してもよい。このとき、例えば、白色系樹脂層2wの形成後に、金属層を蒸着形成すれば、金属外観の可視情報3とすることができる。
<窓の形成工程>
本発明においては、図示はしないが、遮光層2として白色系樹脂層2wが形成される不透明領域A2の部分に、通知窓、赤外透過窓などを形成する工程を含んでもよい。
通知窓や赤外透過窓は、公知の構成、材料及び形成法を採用することができる。例えば、白色系樹脂層2wの非形成部として、白色系樹脂層2wの形成と同時に形成してもよい。
通知窓は、例えば、表示装置用前面保護板10を適用する表示装置が携帯電話の場合で言えば、着信や電池の充電状態などの各種動作状態を、光の点滅、点灯、及び色などにより、使用者に通知する部分である。
赤外透過窓は、表示装置用前面保護板10を適用する表示装置が携帯電話の場合で言えば、通話時に携帯電話を耳にあてがったときに、タッチパネルの誤作動を防ぐ必要から、また、表示パネルの表示を消して電池寿命を長くする観点などから、人肌の接近を感知する人感センサとして設ける赤外線センサの前方の部分に設けられる。赤外透過窓は、少なくとも赤外光に対しては透過性を示す部分とするが、可視光に対しては遮光性を示すと共に赤外光に対しては透過性を示す部分としてもよい。
<透明電極4の形成工程>
本発明においては、図2の平面図で示す表示装置用前面保護板10のように、透明電極4を形成する工程を含んでもよい。透明電極4は、例えば、タッチパネルの位置検知用である。タッチパネルの位置検知方式は、例えば、投影型静電容量方式の他、抵抗膜方式など、任意である。
図2は、タッチパネルの位置検知用の透明電極4が形成された、表示装置用前面保護板10の一例を示す図であり、図2(a)は裏側からみた平面図、図2(b)は、平面図中、C−C線での断面図である。
透明電極4がタッチパネル用であるとき、タッチパネル機能の一体化により、部品点数の削減、薄型化の効果が得られる。
なお、透明電極4の用途は、この他、例えば、配線、透明アンテナなど、任意である。
透明電極4には、公知の材料及び形成法を採用することができる。例えば、透明電極4には、層自体が透明である透明導電体膜を用いることができる。透明導電体膜としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide;インジウム錫酸化物)、InZnO(Indium Zinc Oxide;インジウム亜鉛酸化物)、AlZnO(Aluminum Zinc Oxide;アルミニウム亜鉛酸化物)、InGaZnO(Indium Garium Zinc Oxide;インジウムガリウム亜鉛酸化物)等を用いることができる。
<配線5の形成工程>
本発明においては、図2に例示する表示装置用前面保護板10のように、配線5を形成する工程を含んでもよい。配線5は、例えば、タッチパネルの位置検知用の透明電極4を、外部に接続するために形成される。
配線5には、公知の材料及び形成法を採用することができる。例えば、配線5には、銀、金、銅、クロム、プラチナ、アルミニウム、パラジウム、モリブデンなどの金属(含むその合金)などを用いることができる。配線5は、例えば、銀、パラジウム及び銅からな
る銀合金(APCとも言う)の金属層としてスパッタ法により製膜後、フォトリソグラフィ法及びエッチング法によりパターン形成することができる。配線5は、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法などの印刷法によって形成してもよい。
<オーバーコート層の形成工程>
本発明においては、図示はしないが、例えば、遮光層2が形成された後の状態での最表層、或いは、透明電極4及び配線5が形成された後の面上の最表層などとして、透明なオーバーコート層を形成する工程を含んでもよい。オーバーコート層によって、絶縁性、耐傷付き性など各種信頼性を向上させることができる。
オーバーコート層には、公知の材料及び形成法を採用することができる。オーバーコート層には、例えば、熱硬化型エポキシ樹脂、アクリル系感光性樹脂などを用いることができる。パターン形成する場合は、フォトリソグラフィ法で形成することができる。
〔B〕用途:
本発明の製造方法で得られる表示装置用前面保護板10の用途は、特に限定されない。例えば、スマートフォンなどの携帯電話、タブレットPCなどの携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーション装置、デジタルカメラ、デジタルフォトフレーム、電子書籍端末、電子手帳、ゲーム機器、自動券売機、ATM端末、POS端末、自販機などである。
1 透光性基板
2 遮光層
2w 白色系樹脂層
3 可視情報
4 透明電極
5 配線
10 表示装置用前面保護板
20 ドライフィルム
21 支持フィルム
22 白色系感光性樹脂層
23 保護フィルム
30 タッチパネル
40 表示パネル
50 従来の表示装置用前面保護板
100 表示装置
51 透光性基板
52 遮光層
A1 表示用領域
A2 不透明領域
M 露光マスク
R ラミネートローラ
S1 第1面
S2 第2面
T 送りステージ
V 観察者

Claims (1)

  1. 中央の表示用領域と、この表示用領域の外周部に設けられ可視光を遮蔽する不透明領域とを有し、前記不透明領域において透光性基板上の遮光層として白色系樹脂層を有する表示装置用前面保護板を製造する製造方法であって、
    (A)支持フィルムと、この支持フィルム上に積層され、着色顔料として少なくとも白色顔料を、感光性樹脂を用いた樹脂バインダ中に含む白色系感光性樹脂層と、この白色系感光性樹脂層上に積層された保護フィルムとを有するドライフィルムを、
    前記保護フィルムを剥離して、前記白色系感光性樹脂層を前記透光性基板に押し付けて積層密着させる、ラミネート工程、
    (B)前記白色系感光性樹脂層をパターン状に露光する露光工程、及び、
    (C)前記白色系感光性樹脂層を現像する現像工程、
    をこの順に少なくとも含む、
    表示装置用前面保護板の製造方法。
JP2013207601A 2013-10-02 2013-10-02 表示装置用前面保護板の製造方法 Pending JP2015072349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013207601A JP2015072349A (ja) 2013-10-02 2013-10-02 表示装置用前面保護板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013207601A JP2015072349A (ja) 2013-10-02 2013-10-02 表示装置用前面保護板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015072349A true JP2015072349A (ja) 2015-04-16

Family

ID=53014762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013207601A Pending JP2015072349A (ja) 2013-10-02 2013-10-02 表示装置用前面保護板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015072349A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180065722A (ko) * 2016-12-08 2018-06-18 삼성전자주식회사 벤디드 디스플레이를 구비한 전자 장치 및 그 제어 방법
CN112672525A (zh) * 2020-11-12 2021-04-16 广州广合科技股份有限公司 一种pcb负片工艺中蚀刻不净的处理方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013077098A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Fujifilm Corp 静電容量型入力装置の製造方法および静電容量型入力装置、並びに、これを備えた画像表示装置
JP2013149129A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Fujifilm Corp 光硬化性樹脂層が形成された基板とその形成方法、静電容量型入力装置及び画像表示装置
JP2013152639A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Dainippon Printing Co Ltd 表示装置用前面保護板、及び表示装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013077098A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Fujifilm Corp 静電容量型入力装置の製造方法および静電容量型入力装置、並びに、これを備えた画像表示装置
JP2013149129A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Fujifilm Corp 光硬化性樹脂層が形成された基板とその形成方法、静電容量型入力装置及び画像表示装置
JP2013152639A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Dainippon Printing Co Ltd 表示装置用前面保護板、及び表示装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180065722A (ko) * 2016-12-08 2018-06-18 삼성전자주식회사 벤디드 디스플레이를 구비한 전자 장치 및 그 제어 방법
KR102653367B1 (ko) 2016-12-08 2024-04-02 삼성전자 주식회사 벤디드 디스플레이를 구비한 전자 장치 및 그 제어 방법
CN112672525A (zh) * 2020-11-12 2021-04-16 广州广合科技股份有限公司 一种pcb负片工艺中蚀刻不净的处理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5392641B1 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6415798B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6186995B2 (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP6136286B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6225053B2 (ja) 感光性積層体、転写材料、パターン化された感光性積層体及びその製造方法、タッチパネル、並びに画像表示装置
WO2010114261A2 (ko) 윈도우 패널 일체형 정전용량방식 터치 센서 및 제조 방법
JP2013152639A (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP2012226688A (ja) 加飾カバーガラス一体型タッチパネルセンサー
JP6019958B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6016050B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6136184B2 (ja) 配線付き表示装置用前面保護板、及び表示装置
KR101452314B1 (ko) 윈도우 기판 및 이를 구비하는 터치 스크린 패널
JP5949029B2 (ja) 表示装置用前面保護板、及び表示装置
KR101553606B1 (ko) 커버글라스 및 이의 제조방법
JP6361106B2 (ja) 透明導電膜付き基板、タッチパネル基板、タッチパネル一体型の表示装置用前面保護板、及び表示装置
JP6693137B2 (ja) 加飾部材、表示装置および有機エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法
JP2016066374A (ja) 通知窓付き表示装置用前面保護板、および表示装置
JP2018044991A (ja) 赤外線透過デバイス及び光学ユニット
JP2015072349A (ja) 表示装置用前面保護板の製造方法
JP6631269B2 (ja) 加飾部材、表示装置および有機エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法
KR20150027498A (ko) 윈도우 기판 및 이를 구비하는 터치 스크린 패널
JP2015153320A (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP2017173492A (ja) タッチパネル電極付カラーフィルタ基材、およびそれを用いたタッチパネル一体型有機エレクトロルミネッセンス表示装置
JP6286912B2 (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置
JP2015041021A (ja) 表示装置用前面保護板及び表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170815

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170815

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170815

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170912