添付の図面を参照して、布材処理装置に関する様々な実施形態が以下に説明される。布材処理装置は、以下の説明によって、明確に理解可能である。「上」、「下」、「左」や「右」といった方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とする。したがって、これらの用語は、限定的に解釈されるべきものではない。
<第1実施形態>
第1実施形態に関連して、気体の流動パターンを変更可能な布材処理装置の概略的な設計原理が説明される。
図1は、第1実施形態の布材処理装置100の設計原理を表す概念図である。図1を参照して、布材処理装置100が説明される。
布材処理装置100は、筐体200と、気流生成システム300と、を備える。筐体200は、収容空間SRを規定する。使用者は、布材FBを収容空間SR内に配置することができる。布材FBは、衣類、タオルや他の布片であってもよい。布材FBは、本実施形態の原理を何ら限定しない。
気流生成システム300は、第1案内管310と、第2案内管320と、送風部330と、第1設定部340と、を備える。送風部330は、第1案内管310内の空気を吸引する。吸引された空気は、送風部330から第2案内管320へ送り出される。第1設定部340は、第1案内管310内で生じた気流の流量を設定する。
図2は、気流生成システム300の動作を表す概略的なタイミングチャートである。図1及び図2を参照して、気流生成システム300の動作が説明される。
気流生成システム300は、処理期間TPの間、作動する。気流生成システム300は、循環動作を実行し、その後、導気動作を開始する。図2において、循環動作の為に用意された循環期間は、記号「CP」を用いて表されている。導気動作の為に用意された導気期間は、記号「IP」を用いて表されている。循環期間CPの終了の後、気流生成システム300は、導気動作を実行する。
図3は、循環動作を実行する気流生成システム300を含む布材処理装置100の概念図である。図3を参照して、循環動作が説明される。
第1案内管310は、流入口311と導気口312とを規定する。流入口311は、収容空間SRに向けて開口する。導気口312は、収容空間SRの外の外部空間に向けて連通する。以下の説明において、収容空間SR内の空気は、「内部空気」と称される。外部空間内の空気は、「外部空気」と称される。
第1設定部340は、通過流量を調整する調整部341を含む。気流生成システム300が、循環動作を実行している間、調整部341は、流入口311から送風部330へ連なる流路を大きく開放する。この間、調整部341は、導気口312から送風部330へ連なる流路を閉塞してもよい。
第2案内管320は、収容空間SRに向けて開口した第1吹出口321を規定する。送風部330が作動すると、内部空気は、流入口311を通じて、第1案内管310に流入する。第1案内管310は、流入口311から送風部330へ内部空気を案内するので、内部空気は、第1設定部340を通過し、送風部330に至る。送風部330は、内部空気を第2案内管320へ送り出す。第2案内管320は、内部空気を、送風部330から収容空間SRへ案内するので、内部空気は、第1吹出口321を通じて、収容空間SRに戻る。したがって、循環動作を実行する気流生成システム300は、収容空間SRを通じて循環する第1気流を生成する。本実施形態において、第2案内管320は、第2案内部として例示される。尚、第2案内部は、管材でなくともよい。気体を案内することができる様々な構造が第2案内部として利用可能である。
霧化液は、筐体200及び/又は気流生成システム300内で、第1気流に供給されてもよい。尚、本実施形態の原理は、霧化液の供給技術や供給位置によっては何ら限定されない。
霧化液を含有する第1気流が収容空間SRを通じて循環されるならば、霧化液は、布材FBに効率的に供給される。霧化液は、収容空間SR内の布材FBに付着し、所定の効果を発揮する。霧化液が、水から生成されるならば、布材FBの皺や臭いが除去される。霧化液は、他の液体から生成されてもよい。例えば、虫除け効果、静電気除去効果や花粉除去効果や他の所定の効果を生じうる液体が、霧化液の生成に利用されてもよい。霧化液がもたらす効果は、本実施形態の原理を何ら限定しない。
図4は、導気動作を実行する気流生成システム300を含む布材処理装置100の概念図である。図4を参照して、導気動作が説明される。
気流生成システム300が導気動作を実行している間、調整部341は、導気口312から送風部330へ連なる流路を大きく開放する。この間、調整部341は、流入口311から送風部330へ連なる流路を閉塞してもよい。
送風部330が作動すると、外部空気は、導気口312を通じて、第1案内管310に流入する。第1案内管310は、導気口312から送風部330へ外部空気を案内するので、外部空気は、第1設定部340を通過し、送風部330に至る。送風部330は、外部空気を第2案内管320へ送り出す。第2案内管320は、外部空気を、送風部330から収容空間SRへ案内するので、外部空気は、第1吹出口321を通じて、収容空間SRに流入する。したがって、導気動作を実行する気流生成システム300は、外部空間から収容空間SRへ流入する第2気流を生成する。本実施形態において、第1案内管310は、第1案内部として例示される。尚、第1案内部は、管材でなくともよい。気体を案内することができる様々な構造が第1案内部として利用可能である。
第2気流は、布材FBを乾燥するための処理や収容空間SR内の環境を調整するための処理に利用されてもよい。第2気流を用いた処理は、本実施形態の原理を何ら限定しない。
図5は、循環動作と導気動作との間での流量の関係を示す表並びに数式である。図3乃至図5を参照して、循環動作と導気動作との間での流量の関係が説明される。
図5において、循環動作の間の第1設定部340における内部空気の流量は、記号「FRI1」で示されている。導気動作の間の第1設定部340における内部空気の流量は、記号「FRI2」で示されている。第1設定部340は、循環動作の間の内部空気の流量を、導気動作の間の内部空気の流量よりも大きく設定する。図4に示される第1設定部340は、導気動作の間の第1設定部340における内部空気の流量を「0」に設定しているが、必要に応じて、第1設定部340は、導気動作の間の第1設定部340における内部空気の流量を「0」より大きな値に設定してもよい。本実施形態において、記号「FRI1」によって表される内部空気の流量は、第1レベルとして例示される。記号「FRI2」によって表される内部空気の流量は、第3レベルとして例示される。
図5において、循環動作の間の第1設定部340における外部空気の流量は、記号「FRE1」で示されている。導気動作の間の第1設定部340における外部空気の流量は、記号「FRE2」で示されている。第1設定部340は、導気動作の間の外部空気の流量を、循環動作の間の外部空気の流量よりも大きく設定する。図4に示される第1設定部340は、循環動作の間の第1設定部340における外部空気の流量を「0」に設定しているが、必要に応じて、第1設定部340は、循環動作の間の第1設定部340における外部空気の流量を「0」より大きな値に設定してもよい。本実施形態において、記号「FRE1」によって表される外部空気の流量は、第2レベルとして例示される。記号「FRE2」によって表される外部空気の流量は、第4レベルとして例示される。
以下の説明において、循環動作の間の第1設定部340の動作は、「第1設定動作」と称される。導気動作の間の第1設定部340の動作は、「第2設定動作」と称される。
<第2実施形態>
多くの場合、布材に対する処理は、清浄化された気流を用いて実行されることが好ましい。第2実施形態において、気流に対する清浄化技術が説明される。
図6は、第2実施形態の布材処理装置100Aの概念図である。図6を参照して、布材処理装置100Aが説明される。図1及び図6の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第1実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第1実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第1実施形態と同様に、布材処理装置100Aは、筐体200を備える。布材処理装置100Aは、気流生成システム300Aを更に備える。第1実施形態と同様に、気流生成システム300Aは、第1案内管310と、第2案内管320と、送風部330と、第1設定部340と、を備える。気流生成システム300Aは、第1気流及び第2気流を清浄化する清浄化部350を更に備える。
第1案内管310は、上流案内管313と、下流案内管314と、を含む。上流案内管313は、流入口311と、導気口312と、を規定する。上流案内管313は、流入口311から第1設定部340へ第1気流を案内する。上流案内管313は、導気口312から第1設定部340へ第2気流を案内する。下流案内管314は、第1気流及び第2気流を、第1設定部340から送風部330へ案内する。本実施形態において、上流案内管313は、上流案内部として例示される。下流案内管314は、下流案内部として例示される。
清浄化部350は、下流案内管314を通過する第1気流及び第2気流を清浄化する。送風部330は、清浄化された第1気流及び第2気流を第2案内管320へ送り出す。その後、清浄化された第1気流及び第2気流は、第1吹出口321から収容空間SR内に吹き出される。
清浄化部350は、機械的な清浄処理を、第1気流及び第2気流に施与してもよい。機械的な清浄処理として、メッシュシートを利用した除塵が例示される。
代替的に、清浄化部350は、化学的な清浄処理を、第1気流及び第2気流に施与してもよい。化学的な清浄処理として、活性炭を利用した脱臭が例示される。
更に代替的に、清浄化部350は、電気的な清浄処理を、第1気流及び第2気流に施与してもよい。電気的な清浄処理として、空中放電を利用した清浄が例示される。
本実施形態の原理は、清浄化処理によって何ら限定されない。清浄化部350は、布材FBへの処理を阻害する因子を除去し、或いは、当該因子の性質を変化させることができる様々な処理を実行してもよい。
<第3実施形態>
気流中で漂う塵埃は、布材に付着することもある。したがって、布材処理装置内で生成された気流から塵埃が除去されることが好ましい。第3実施形態において、気流中の塵埃を除去する除塵技術が説明される。
図7は、第3実施形態の布材処理装置100Bの概念図である。図7を参照して、布材処理装置100Bが説明される。図6及び図7の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第2実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第2実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第2実施形態と同様に、布材処理装置100Bは、筐体200を備える。布材処理装置100Bは、気流生成システム300Bを更に備える。第2実施形態と同様に、気流生成システム300Bは、第1案内管310と、第2案内管320と、送風部330と、第1設定部340と、を備える。気流生成システム300Bは、第1気流及び第2気流を清浄化する清浄化部350Bを更に備える。
第2実施形態と同様に、清浄化部350Bは、第1設定部340と送風部330との間において、第1気流及び第2気流を清浄化する。清浄化部350Bは、第1気流及び第2気流から塵埃を除去する除塵部351を備える。塵埃は、第1気流及び第2気流から除去されるので、循環動作及び導気動作の間、塵埃は、布材FBにほとんど付着しない。
<第4実施形態>
気流中で漂う臭気成分は、布材に付着することもある。したがって、布材処理装置内で生成された気流から臭気成分が除去されることが好ましい。第4実施形態において、気流中の臭気成分を除去する脱臭技術が説明される。
図8は、第4実施形態の布材処理装置100Cの概念図である。図8を参照して、布材処理装置100Cが説明される。図7及び図8の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第3実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第3実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第3実施形態と同様に、布材処理装置100Cは、筐体200を備える。布材処理装置100Cは、気流生成システム300Cを更に備える。第3実施形態と同様に、気流生成システム300Cは、第1案内管310と、第2案内管320と、送風部330と、第1設定部340と、を備える。気流生成システム300Cは、第1気流及び第2気流を清浄化する清浄化部350Cを更に備える。
第3実施形態と同様に、清浄化部350Cは、第1設定部340と送風部330との間において、第1気流及び第2気流を清浄化する。清浄化部350Cは、第1気流及び第2気流から臭気成分を除去する脱臭部352を備える。臭気成分は、第1気流及び第2気流から除去されるので、循環動作及び導気動作の間、臭気成分は、布材FBにほとんど付着しない。
<第5実施形態>
気流から塵埃及び臭気成分が除去されるならば、布材に塵埃及び臭気成分は付着しにくくなる。しかしながら、布材処理装置は、塵埃を除去するための部品と臭気成分を除去するための部材とを有する必要がある。この結果、布材処理装置の設計は、複雑化される。第5実施形態において、簡素な布材処理装置の設計を可能にする清浄化部の構造が説明される。
図9は、第5実施形態の布材処理装置100Dの概念図である。図9を参照して、布材処理装置100Dが説明される。図7又は図8と図9との間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第3実施形態又は第4実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第3実施形態又は第4実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第3実施形態又は第4実施形態と同様に、布材処理装置100Dは、筐体200を備える。布材処理装置100Dは、気流生成システム300Dを更に備える。第3実施形態又は第4実施形態と同様に、気流生成システム300Dは、第1案内管310と、第2案内管320と、送風部330と、第1設定部340と、を備える。気流生成システム300Dは、第1気流及び第2気流を清浄化する清浄化部350Dを更に備える。
第3実施形態又は第4実施形態と同様に、清浄化部350Dは、第1設定部340と送風部330との間において、第1気流及び第2気流を清浄化する。第3実施形態と同様に、清浄化部350Dは、除塵部351を含む。第4実施形態と同様に、清浄化部350Dは、脱臭部352を含む。塵埃及び臭気成分は、第1気流及び第2気流から除去されるので、循環動作及び導気動作の間、塵埃及び臭気成分は、布材FBにほとんど付着しない。
図10は、清浄化部350Dとして例示される清浄化ユニット360の展開斜視図である。図9及び図10を参照して、清浄化ユニット360が説明される。
清浄化ユニット360は、メッシュシート361と、脱臭板362と、支持部材363と、を備える。メッシュシート361、脱臭板362及び支持部材363は、通気可能に形成される。したがって、第1気流及び第2気流は、清浄化ユニット360を通過することができる。
メッシュシート361は、第1気流及び第2気流から塵埃を除去する。メッシュシート361は、図9に示される除塵部351に対応する。
脱臭板362は、活性炭からなる成型板であってもよい。脱臭板362は、第1気流及び第2気流から臭気成分を除去する。
支持部材363は、メッシュシート361及び脱臭板362を保持することができる。したがって、清浄化ユニット360は、単一の部材として取り扱われる。この結果、布材処理装置100Dの設計は、簡素化される。
支持部材363は、把持部364と、支持枠365と、を含む。使用者は、把持部364を握持し、気流生成システム300Dから清浄化ユニット360を取り出すことができる。必要に応じて、使用者は、メッシュシート361及び/又は脱臭板362を交換してもよい。その後、使用者は、清浄化ユニット360を気流生成システム300Dに組み込むことができる。
支持枠365は、矩形枠366と、格子部367と、を含む。格子部367は、矩形枠366中に形成される。メッシュシート361は、格子部367上に据え付けられる。脱臭板362は、矩形枠366に嵌め込まれる。この結果、メッシュシート361、脱臭板362及び支持部材363は、一体化される。本実施形態において、清浄化ユニット360は、清浄化部材として例示される。
<第6実施形態>
第1気流及び/又は第2気流に熱エネルギが与えられるならば、布材は、熱エネルギを受け取ることができる。布材は、熱エネルギによって、効率的に乾燥される。第6実施形態において、気流に熱エネルギを供給する加熱技術が説明される。
図11は、第6実施形態の布材処理装置100Eの概念図である。図11を参照して、布材処理装置100Eが説明される。図9及び図11の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第5実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第5実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第5実施形態と同様に、布材処理装置100Eは、筐体200を備える。布材処理装置100Eは、気流生成システム300Eを更に備える。第5実施形態と同様に、気流生成システム300Eは、第1案内管310と、第2案内管320と、送風部330と、第1設定部340と、清浄化部350Dと、を備える。気流生成システム300Eは、送風部330と第1吹出口321との間に配置された加熱部370を更に備える。
加熱部370は、送風部330が第1吹出口321に向けて送り出した第1気流及び第2気流を加熱する。必要に応じて、加熱部370は、第1気流のみを加熱してもよい。代替的に、加熱部370は、第2気流のみを加熱してもよい。
本実施形態において、第2案内管320中の気流に熱エネルギを放出する加熱部370は、熱源として例示される。熱源の位置は、本実施形態の原理を何ら限定しない。熱源は、下流案内管314中の気流に熱エネルギを放出してもよい。この場合も、熱源は、第1気流及び第2気流に熱エネルギを与えることができる。
<第7実施形態>
霧化液が、気流によって搬送されるならば、霧化液は、布材に効率的に供給される。第7実施形態において、霧化液を布材に効率的に供給する技術が説明される。
図12は、第7実施形態の布材処理装置100Fの概念図である。図12を参照して、布材処理装置100Fが説明される。図11及び図12の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第6実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第6実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第6実施形態と同様に、布材処理装置100Fは、筐体200を備える。布材処理装置100Fは、気流生成システム300Fと、霧化部400と、を更に備える。第6実施形態と同様に、気流生成システム300Fは、第1気流と第2気流とを生成する。霧化部400は、霧化液を生成する。霧化部400は、超音波を発生させ、液体を霧化液に変えてもよい。代替的に、霧化部400は、液体を加熱し、蒸気として、霧化液を生成してもよい。本実施形態の原理は、霧化液の生成技術によって何ら限定されない。
第6実施形態と同様に、気流生成システム300Fは、第1案内管310と、送風部330と、第1設定部340と、清浄化部350Dと、加熱部370と、を備える。気流生成システム300Fは、送風部330から第1吹出口321へ第1気流及び第2気流を案内する第2案内管320Fを更に備える。本実施形態において、第2案内管320Fは、第2案内部として例示される。
第2案内管320Fは、霧化部400に接続される接続部322を含む。霧化部400が生成した霧化液は、接続部322において、第1気流及び第2気流に供給される。気流生成システム300Fが循環動作をしている間、霧化液は、第1気流とともに、第1吹出口321から吹き出されてもよい。気流生成システム300Fが導気動作をしている間、霧化液は、第2気流とともに、第1吹出口321から吹き出されてもよい。この結果、霧化液は、布材FBに効率的に供給される。
<第8実施形態>
第7実施形態に関連して説明された如く、霧化液は、様々な技術に基づいて生成可能である。消費電力の低減の観点から、霧化液が超音波技術に基づいて生成されることが好ましい。第8実施形態において、霧化液を効率的に生成する生成技術が説明される。
図13は、第8実施形態の布材処理装置100Gの概念図である。図13を参照して、布材処理装置100Gが説明される。図12及び図13の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第7実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第7実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第7実施形態と同様に、布材処理装置100Gは、筐体200と、気流生成システム300Fと、を備える。布材処理装置100Gは、霧化部400Gを更に備える。霧化部400Gは、貯水槽410と、ポンプ420と、発生槽430と、超音波素子440と、液位センサ450と、を備える。使用者は、貯水槽410へ水を供給することができる。ポンプ420は、発生槽430に水を供給する。液位センサ450は、発生槽430内の水位を検出する。ポンプ420は、液位センサ450を用いたフィードバック制御の下、発生槽430内の水位を略一定に保つ。
超音波素子440は、発生槽430内の水を超音波に曝す。この結果、発生槽430内の水は、高い振動数で振動する。水の振動の結果、発生槽430内で、霧化液が生成される。超音波を利用した霧化液の生成のために、様々な超音波技術が適用されてもよい。
発生槽430は、接続部322に接続される。発生槽430内で発生した霧化液は、接続部322において、第1気流及び第2気流に供給される。この結果、霧化液は、第1吹出口321から収容空間SR内に供給される。
<第9実施形態>
収容空間を通じて循環する第1気流を用いて、複数の処理が布材に施与されることが好ましい。第9実施形態において、第1気流を用いた複数の処理を実行するための技術が説明される。
図14は、第9実施形態の布材処理装置100Hの概念図である。図15は、循環期間における概略的なタイミングチャートである。図14及び図15を参照して、布材処理装置100Hが説明される。図13及び図14の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第8実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第8実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第8実施形態と同様に、布材処理装置100Hは、筐体200と、霧化部400Gと、を備える。布材処理装置100Hは、気流生成システム300Hと、制御部500と、を備える。第8実施形態と同様に、気流生成システム300Hは、第1気流と第2気流とを生成することができる。制御部500は、霧化部400Gと、気流生成システム300Hと、を制御する。気流生成システム300Hは、制御部500の制御下で、第1気流の流動パターンを変更し、供給動作と脱臭動作とを実行する。
第8実施形態と同様に、気流生成システム300Hは、第1案内管310と、送風部330と、第1設定部340と、清浄化部350Dと、加熱部370と、を備える。気流生成システム300Hは、第2案内管320Hと、第2設定部380と、を更に備える。第8実施形態と同様に、第2案内管320Hは、接続部322を含む。霧化部400Gが生成した霧化液は、接続部322を通じて、第1気流に供給される。
第2案内管320H、主管323と、第1副案内管324と、第2副案内管325と、を含む。主管323は、送風部330と第2設定部380とに接続される。加熱部370は、主管323内で熱エネルギを放出する。本実施形態において、第2案内管320Hは、第2案内部として例示される。主管323は、主案内部として例示される。
第1副案内管324は、第1吹出口321を規定する。第1副案内管324は、第2設定部380から第1吹出口321まで第1気流を案内する。第1副案内管324は、接続部322を通過した第1気流を案内するので、第1副案内管324は、霧化液を収容空間SRへ案内する役割を担う。本実施形態において、第1副案内管324は、第1副案内部として例示される。
第2副案内管325は、収容空間SRに向けて開口した第2吹出口326を規定する。第2副案内管325は、送風部330と接続部322との間の第2設定部380から収容空間SRに向けて第1気流を方向付ける。第2副案内管325によって案内された第1気流は、第2吹出口326から収容空間SRへ吹き出される。本実施形態において、第2副案内管325は、第2副案内部として例示される。
制御部500は、霧化制御部510と、循環動作制御部520と、を含む。霧化制御部510は、霧化部400Gを制御する。循環動作制御部520は、第2設定部380を制御する。
第2設定部380は、循環動作制御部520の制御下で、第1副案内管324を流れる第1気流の流量と、第2副案内管325を流れる第1気流の流量と、を設定する。以下の説明において、第1副案内管324を流れる第1気流の流量は、「第1流量」と証される。第2副案内管325を流れる第1気流の流量は、第2流量と称される。
図15に示される如く、気流生成システム300Hは、第1気流を生成するための循環期間CPの間、作動する。気流生成システム300Hは、霧化液を収容空間SRへ供給するための供給動作を実行し、その後、脱臭動作を開始する。図15において、供給動作の為に用意された供給期間は、記号「SP」を用いて表されている。脱臭動作の為に用意された脱臭期間は、記号「DP」を用いて表されている。供給期間SPの終了の後、気流生成システム300Hは、循環期間CPが終了するまで脱臭動作を実行する。
図16は、供給動作を実行する気流生成システム300Hを含む布材処理装置100Hの概念図である。図15及び図16を参照して、供給動作が説明される。
第2設定部380は、第1流量及び第2流量を調整する調整部381を含む。気流生成システム300Hが、供給動作を実行している間、調整部381は、循環動作制御部520の制御下で、送風部330から第1副案内管324へ連なる流路を大きく開放する。この間、調整部381は、送風部330から第2副案内管325へ連なる流路を閉塞してもよい。
供給動作の間、霧化制御部510は、霧化部400Gを動作させる霧化制御を実行する。この結果、霧化液は、接続部322へ供給される。このとき、第1気流は、第2設定部380を通過し、接続部322へ向かう。接続部322において、第1気流は、霧化液を受け取る。その後、第1気流は、霧化液とともに、第1吹出口321から収容空間SRへ吹き出される。
循環期間CPの開始から供給期間SPが経過するまで、霧化部400Gは、霧化液を生成し、且つ、第2設定部380は、送風部330から接続部322へ向かう経路を開き続ける。したがって、供給期間SPの間、霧化液は、布材FBへ供給され続ける。
図17は、脱臭動作を実行する気流生成システム300Hを含む布材処理装置100Hの概念図である。図15及び図17を参照して、脱臭動作が説明される。
気流生成システム300Hが、脱臭動作を実行している間、調整部381は、循環動作制御部520の制御下で、送風部330から第2副案内管325へ連なる流路を大きく開放する。この間、調整部381は、送風部330から第1副案内管324へ連なる流路を閉塞してもよい。
脱臭動作の間、第1気流は、第2設定部380を通過し、第2吹出口326へ向かうので、霧化制御部510は、霧化部400Gを停止させてもよい。第2吹出口326から吹き出される第1気流は、霧化液をほとんど含まず、且つ、加熱部370によって加熱されているので、布材FBは、効率的に乾燥される。布材FBに付着した霧化液の蒸発の結果、布材FBに付着した臭気成分は、布材FBから分離される。その後、臭気成分は、脱臭部352によって捕捉される。したがって、布材FBは、効率的に脱臭される。
供給期間SPの終了から循環期間CPの終了まで、第2設定部380は、送風部330から第2吹出口326へ向かう経路を開き続ける。したがって、供給期間SPの終了から循環期間CPの終了までの間、第2吹出口326からの第1気流の吹出が継続される。
図18は、供給動作と脱臭動作との間での流量の関係を示す表並びに数式である。図15乃至図18を参照して、供給動作と脱臭動作との間での流量の関係が説明される。
図18において、供給動作の間の第1流量は、記号「FRS1」で示されている。供給動作の間の第2流量は、記号「FRS2」で示されている。第2設定部380は、供給動作の間、循環動作制御部520の制御下で、第1流量を第2流量よりも大きくする。図16に示される第2設定部380は、供給動作の間の第2流量を「0」に設定しているが、必要に応じて、第2設定部380は、供給動作の間の第2流量を「0」より大きな値に設定してもよい。
図18において、脱臭動作の間の第1流量は、記号「FRD1」で示されている。脱臭動作の間の第2流量は、記号「FRD2」で示されている。第2設定部380は、供給動作の間、循環動作制御部520の制御下で、第2流量を第1流量よりも大きくする。図17に示される第2設定部380は、脱臭動作の間の第1流量を「0」に設定しているが、必要に応じて、第2設定部380は、脱臭動作の間の第1流量を「0」より大きな値に設定してもよい。以下の説明において、第2流量を第1流量よりも大きくする循環動作制御部520の制御は、「脱臭制御」と称される。
第1実施形態と同様に、循環期間CPが経過した後、気流生成システム300Hは、導気動作を実行してもよい。気流生成システム300Hが導気動作を実行している間、第2気流が生成される。布材処理装置100Hは、第2気流を利用して様々な処理を実行してもよい。本実施形態の原理は、第2気流を利用した処理によって何ら限定されない。
<第10実施形態>
第2気流は、脱臭動作の後の収容空間からの排気に利用可能である。第10実施形態において、収容空間からの排気技術が説明される。
図19は、第10実施形態の布材処理装置100Iの概念図である。図20は、布材処理装置100Iの動作を表す概略的なタイミングチャートである。図19及び図20を参照して、布材処理装置100Iが説明される。図14及び図19の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第9実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第9実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第9実施形態と同様に、布材処理装置100Iは、気流生成システム300Hと、霧化部400Gと、を備える。布材処理装置100Iは、筐体200Iと、制御部500Iと、を備える。筐体200Iは、内部空気を外部空間へ排気する排気部210を含む。第9実施形態と同様に、制御部500Iは、霧化制御部510と、循環動作制御部520と、を含む。制御部500Iは、第1設定部340を制御する選択制御部530を更に含む。
処理期間TPの開始時に、第1設定部340は、選択制御部530の制御下で、第1設定動作を実行する。この結果、第1気流の生成が選択される。第9実施形態に関連して説明された如く、処理期間TPの開始時に、第2設定部380は、循環動作制御部520の制御下で、第1流量を第2流量よりも大きくする。第9実施形態に関連して説明された如く、処理期間TPの開始時に、制御部500Iは、霧化制御を実行するので、霧化部400Gは、霧化制御部510の制御下で、霧化液を生成する。この結果、供給期間SPが開始される。供給期間SPの間、第1気流及び霧化液は、第1吹出口321から収容空間SRへ吹き出される。収容空間SR内の布材FBに霧化液が効率的に供給される。
第9実施形態に関連して説明された如く、供給期間SPの終了時に、制御部500Iは、脱臭制御を実行するので、第2設定部380は、循環動作制御部520の制御下で、第2流量を第1流量よりも大きくする。一方、第1設定部340は、第1設定動作を継続する。この結果、加熱部370によって加熱された第1気流は、第2吹出口326から収容空間SRへ吹き出される。供給期間SPの終了から循環期間CPの終了までの期間、収容空間SR内の布材FBは、加熱された第1気流に曝される。この結果、布材FBは、効率的に脱臭される。
循環期間CPの終了時に、第1設定部340は、選択制御部530の制御下で、第2設定動作を実行する。この結果、気流生成システム300Hは、第2気流を生成する。第2気流は、第1設定部340、清浄化部350D、送風部330、加熱部370及び第2設定部380を通過し、第2吹出口326から収容空間SRに吹き出される。
第1設定部340の第2設定動作の結果、流入口311への内部空気の流入は低減される。したがって、収容空間SR内の圧力は増大する。第1設定部340に第2設定動作を実行させ、収容空間SR内の圧力の増大を引き起こす制御は、排気制御として例示される。
排気部210は、収容空間SR内の気圧の増大に応じて開く。収容空間SRは、外部空間に連通されるので、内部空気は、外部空間に排気される。第1実施形態に関連して説明された導気動作は、収容空間SRからの排気に利用される。内部空気は、霧化液の供給に起因して、高い湿度を有する。高い湿度の内部空気が外部空間に排出される一方で、内部空気よりも低い湿度の外部空気が布材処理装置100Iに第2気流として導入される。第2気流は、加熱部370によって加熱されるので、排気動作が実行されている間、布材FBは、効率的に乾燥される。したがって、第1実施形態に関連して説明された導気期間IPは、布材FBを乾燥させるために好適に利用される。
<第11実施形態>
図21は、第10実施形態に関連して説明された設計原理に従って設計された作動ユニット600の概略的な斜視図である。図10、図19及び図21を参照して、作動ユニット600が説明される。
作動ユニット600は、第1ダクト310Jを備える。第1ダクト310Jは、収容空間SRから内部空気を吸引するための流入口311Jを規定する。第1ダクト310Jは、図19に示される第1案内管310に相当する。
使用者は、図10を参照して説明された清浄化ユニット360を第1ダクト310Jに取り付けることができる。把持部364は、第1ダクト310Jから露出する。
図22A及び図22Bは、第1ダクト310Jの概略的な断面図である。図3、図4、図19、図21乃至図22Bを参照して、作動ユニット600が説明される。
第1ダクト310Jは、流入口311Jだけでなく導気口312Jを規定する。作動ユニット600は、弁板341Jと、駆動モータ342と、を更に備える。駆動モータ342は、弁板341Jを、第1ダクト310J内で上下に回動させる。図22Aに示される弁板341Jは、導気口312Jを閉じ、且つ、流入口311Jを開く。図22Bに示される弁板341Jは、導気口312Jを開き、且つ、流入口311Jを閉じる。弁板341J及び駆動モータ342は、図3及び図4を参照して説明された第1設定部340に対応する。弁板341Jは、図3及び図4を参照して説明された調整部341に対応する。図22Aに示される弁板341J及び駆動モータ342は、第1実施形態に関連して説明された第1設定動作を実行している。図22Bに示される弁板341J及び駆動モータ342は、第1実施形態に関連して説明された第2設定動作を実行している。
図21に示される如く、作動ユニット600は、上殻611と、下殻612と、を含む。第1ダクト310Jは、上殻611から上方に立設される。上殻611と下殻612との間には、空隙が形成される。第1ダクト310Jが規定する流路は、上殻611と下殻612との間の空隙に連なる。流入口311Jから流入した空気は、第1気流として、上殻611と下殻612との間の空隙に流入する。導気口312Jから流入した空気は、第2気流として、上殻611と下殻612との間の空隙に流入する。
図21に示される如く、作動ユニット600は、上殻611から立設された第2ダクト325Jを含む。第2ダクト325Jは、第2吹出口326Jを規定する。第2吹出口326Jは、図19に示される第2吹出口326に相当する。上殻611と下殻612との間の空隙に流入した第1気流及び第2気流は、第2ダクト325Jに向かう。
図23A及び図23Bは、第2ダクト325Jの概略的な断面図である。図16、図17、図19、図21、図23A及び図23Bを参照して、作動ユニット600が説明される。
作動ユニット600は、送風ファン330Jと、ヒータ370Jと、を含む。送風ファン330J及びヒータ370Jは、上殻611と下殻612との間の空隙に配置される。送風ファン330Jは、第1気流及び第2気流を作り出す。ヒータ370Jは、送風ファン330Jによって送り出された第1気流及び第2気流を加熱する。したがって、送風ファン330Jは、図19に示される送風部330に対応する。ヒータ370Jは、図19に示される加熱部370に対応する。
第2ダクト325Jは、周壁部327と、突出筒328と、を含む。周壁部327は、ヒータ370Jによって加熱された第1気流及び第2気流の流路を規定する。突出筒328は、周壁部327から外方に突出する。周壁部327には、開口部329が形成される。突出筒328は、開口部329と同軸に形成される。
図21に示される如く、作動ユニット600は、駆動モータ382を含む。図23A及び図23Bに示される如く、作動ユニット600は、弁板381Jを含む。駆動モータ382は、弁板381Jを、第2ダクト325J内で上下に回動する。図23Aに示される弁板381Jは、水平に延び、送風ファン330Jから第2吹出口326Jへ延びる流路を遮蔽する。図23Bに示される弁板381Jは、鉛直に延び、開口部329を遮蔽する。駆動モータ382及び弁板381Jは、図16及び図17に示される第2設定部380に対応する。弁板381Jは、図16及び図17に示される調整部381に対応する。図23Aは、供給動作の実行期間の弁板381Jを示す。図23Bは、脱臭動作の実行期間の弁板381Jを示す。
図21に示される如く、作動ユニット600は、送気管320Jと、第3ダクト324Jと、チャンバ322Jと、を含む。第3ダクト324Jは、第1吹出口321Jを規定する。第3ダクト324Jは、図19に示される第1副案内管324に対応する。
供給動作の実行期間において、第1気流は、開口部329を通過し、送気管320Jに流入する。その後、第1気流は、チャンバ322J内で、霧化液を受け取る。霧化液を含有する第1気流は、第3ダクト324Jに流入し、その後、第1吹出口321Jから吹き出される。チャンバ322Jは、図19に示される接続部322に対応する。
作動ユニット600は、貯水タンク410Jと、水ポンプ420Jと、中継タンク411と、給水パイプ412と、を含む。使用者は、貯水タンク410Jに水を供給することができる。水ポンプ420Jは、水を、給水パイプ412を通じて中継タンク411へ送る。水は、中継タンク411からチャンバ322Jへ送り込まれる。霧化液は、チャンバ322J内で生成される。
図24は、チャンバ322Jの概略的な断面図である。図19、図21及び図24を参照して、チャンバ322Jが説明される。
チャンバ322Jは、上壁413と、下壁414と、を含む。上壁413は、上方に尖った上部空間USを規定する。送気管320Jは、上部空間USに第1気流を流入させる。
下壁414は、上部空間USの下方の下部空間LSを規定する。下壁414は、超音波素子440(図19を参照)を固定するための開口部415を規定する。チャンバ322Jは、開口部415に対向する金属板416を含む。超音波素子440が超音波を発生すると、金属板416が高い周波数で振動する。金属板416の振動は、水ポンプ420Jによってチャンバ322J内に供給された水に伝達される。この結果、上部空間US内において、水面から水柱が立ち上がる。上部空間US内に流入した第1気流は、水柱の周囲で漂う霧化液を受け取り、第3ダクト324Jに流入する。霧化液を包含した第1気流は、第1吹出口321Jから流出する。下部空間LSを規定する下壁414は、図19に示される発生槽430に対応する。
<第12実施形態>
図25は、第9実施形態に関連して説明された設計原理に従って設計された衣類処理装置700の概略的な斜視図である。図19及び図25を参照して、衣類処理装置700が説明される。尚、衣類処理装置700は、布材処理装置として例示される。
衣類処理装置700は、筐体200Kを備える。筐体200Kは、衣類が収容される収容空間SR(図19を参照)を規定する。図21に示される作動ユニット600は、筐体200K内に収容される。筐体200Kは、図19に示される筐体200に対応する。
筐体200Kは、扉板220を含む。使用者は、扉板220を開き、衣類を筐体200K内に収容することができる。
図26は、衣類処理装置700の概略的な斜視図である。図21、図25及び図26を参照して、衣類処理装置700が更に説明される。
図25を参照して説明された扉板220は、図26に示される衣類処理装置700から除去されている。筐体200Kは、後壁230と、右壁240と、左壁250と、天壁260と、を含む。後壁230は、扉板220に対向する。右壁240は、後壁230と扉板220との間で立設される。左壁250は、右壁240に対向する。天壁260は、扉板220、後壁230、右壁240及び左壁250の上縁に接続される。
筐体200Kは、中板270を更に含む。衣類が収容される収容空間SRは、中板270、天壁260、後壁230、扉板220、右壁240及び左壁250に取り囲まれる。図21に示される作動ユニット600は、中板270の下方に配置される。
中板270には、前開口部271及び後開口部272が形成される。図21に示される貯水タンク410Jは、前開口部271から露出する。図21に示される把持部364は、後開口部272から露出する。したがって、使用者は、貯水タンク410J及び清浄化ユニット360を容易に取り出すことができる。
中板270は、前メッシュ領域274と、後メッシュ領域275と、を含む。前メッシュ領域274は、図21に示される第1吹出口321Jを覆う。後メッシュ領域275は、流入口311J及び第2吹出口326Jを覆う。作動ユニット600が、供給動作を実行している間、霧化液を含む気流は、前メッシュ領域274を通じて、収容空間SR内に吹き出される。作動ユニット600が、脱臭動作を実行している間、加熱された処理空気は、後メッシュ領域275を通じて、収容空間SR内に吹き出される。作動ユニット600が、循環動作を実行している間、収容空間SR内の内部空気は、後メッシュ領域275を通じて、作動ユニット600に吸引される。
天壁260は、調圧部710を含む。調圧部710は、収容空間SR内の気圧を調整するために用いられる。
図27は、調圧部710周りにおける天壁260の概略的な断面図である。図21及び図27を参照して、天壁260が説明される。
天壁260は、下壁261と、上壁262と、を含む。下壁261は、収容空間SRを規定する。上壁262は、外部空間との境界を形成する。下壁261は、開口領域263を含む。
調圧部710は、上片711と、前開口片712と、後開口片713と、を含む。上片711は、開口領域263の上方に配置される。前開口片712及び後開口片713は、上片711と上壁262との間で立設される。前開口片712及び後開口片713は、通気可能に形成される。後開口片713は、前開口片712の反対側に配置される。
調圧部710は、上片711と下壁261との間に配置された仕切板714を更に含む。仕切板714は、下仕切板715と、上仕切板716と、を含む。下仕切板715は、開口領域263の後縁から立設される。上仕切板716は、下仕切板715に向けて下方に延びる。
仕切板714、上片711、前開口片712及び開口領域263に囲まれた空間は、外部空間に連通する。以下の説明において、仕切板714、上片711、前開口片712及び開口領域263に囲まれた空間は、「連通空間」と称される。
調圧部710は、レバー弁720を備える。レバー弁720は、シャフト721と、弁板722と、カウンタ板723と、を含む。シャフト721は、下仕切板715と上仕切板716とによって挟持される。弁板722は、シャフト721から連通空間へ突出する。カウンタ板723は、弁板722とは反対方向にシャフト721から延びる。作動ユニット600が循環動作を実行している間、弁板722は、自重により水平姿勢を維持する。水平な弁板722は、外部空間と収容空間SRとの間の連通空間を閉じる。第10実施形態に関連して説明された如く、作動ユニット600が排気動作を実行している間、収容空間SR内の気圧が上昇するので、弁板722は、シャフト721周りに上方に回動する。この結果、収容空間SR内の内部空気は、連通空間を通じて、外部空間へ放出される。本実施形態において、調圧部710は、図19に示される排気部210に対応する。
図28は、中板270より下の衣類処理装置700の概略的な断面図である。図27及び図28を参照して、衣類処理装置700が更に説明される。
第10実施形態に関連して説明された如く、作動ユニット600が排気動作を実行している間、導気口312Jは開かれる。この結果、中板270より下方の空間には、負圧が生ずる。
右壁240は、外壁241と内壁242とを含む。外壁241は、外部空間との境界を形成する。内壁242は、外壁241の近くで立設される。内壁242には、外壁241に向けて開口した開口部243が形成される。
左壁250は、外壁251と内壁252とを含む。外壁251は、外部空間との境界を形成する。内壁252は、外壁251の近くで立設される。内壁252には、外壁251に向けて開口した開口部253が形成される。
内壁242,252と、外壁241,251と、の間には空隙が形成される。中板270より下方の空間の負圧の結果、内壁242,252と外壁241,251との間の空隙内の空気は、開口部243,253を通じて吸引され、導気口312Jに流入する。
内壁242,252と外壁241,251との間の空隙は、天壁260まで連なる。図27に示される如く、下壁261と上壁262との間にも空隙が存在する。内壁242,252と外壁241,251との間の空隙は、下壁261と上壁262との間の空隙に連なる。したがって、下壁261と上壁262との間の空隙内の空気も、開口部243,253を通じて吸引され、導気口312Jに流入する。
図27を参照して説明された如く、後開口片713は、通気可能に形成される。したがって、下壁261と上壁262との間の空隙内の空気が吸引されると、後開口片713から下壁261と上壁262との間の空隙に外部空気が流入する。