JP2015070782A - 蓄電システム - Google Patents

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Nobumichi Ohata
信道 大畑
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恭司 山下
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尊行 伴
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Abstract

【課題】電力系統への電力の逆潮流を防ぎつつ電池容量測定を行なうことを可能にする。【解決手段】蓄電システム10は、電力系統500と電力の授受が可能であるとともに、互いに電力交換可能に構成される複数の蓄電池(バッテリ100,200)と、蓄電システム10の全体の残存容量が50%以下の条件のもと、電池容量測定のために複数の蓄電池(バッテリ100,200)のうち放電が行なわれる蓄電池(バッテリ100)の放電電力と充電が行なわれる蓄電池(バッテリ200)の充電電力とを一致させて、放電が行なわれる蓄電池(バッテリ100)と充電が行なわれる蓄電池(バッテリ200)との間で電力交換が行なわれるように蓄電システム10を制御する制御部600とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は蓄電システムに関し、特に蓄電システムに含まれる電池容量の測定に関する。
近年、蓄電装置の電力を利用する蓄電システムが実用に供されている(たとえば、特開2011−254617号公報参照)。オフィスビルや家屋などに設置される蓄電システム(「定置型蓄電システム」と呼ばれることもある)は、電力系統と連携して運転する。定置型蓄電システムは、たとえば、電力のピークシフトに用いられる。
蓄電装置に含まれる蓄電池は、使用とともに劣化する。たとえば、蓄電池が蓄えることができる電力量を表す蓄電池容量は、使用とともに減少する。蓄電池の劣化状態を確認するため、定置型蓄電システムにおいて、蓄電池容量を測定する必要がある。
特開2012−110170号公報 特開2011−254617号公報
蓄電池容量の測定(以下、単に「電池容量測定」という場合もある)は、たとえば、満充電状態の蓄電池を空になるまで放電させ、その放電電力量を測定することによって行なわれる。通常、蓄電システムは、昼間にピークシフトのための運転を行なう。そのため、電池容量測定は夜間に行なわれることが好ましい。
電池容量測定のために蓄電池を放電させると、電力系統への電力の逆潮流が発生してしまうことがある。通常、電力系統への逆潮流が認められるのは、太陽電池などの分散型電源の発電電力のみである。
特開2012−110170号公報は、逆潮流される電力量を、分散型電源が発電した電力量に抑える(制限する)技術を提案する。しかし、そのような制限がなされると、電池容量測定のために蓄電池を十分に充放電させることができないおそれがある。
本発明は、電力系統への電力の逆潮流を防ぎつつ電池容量測定を行なうことを可能にすることである。
本発明は、一局面において、蓄電システムである。蓄電システムは、電力系統と電力の授受が可能であるとともに、互いに電力交換可能に構成される複数の蓄電池と、蓄電システムの全体の残存容量が50%以下の条件のもと、電池容量測定のために複数の蓄電池のうち放電が行なわれる蓄電池の放電電力と充電が行なわれる蓄電池の充電電力とを一致させて、放電が行なわれる蓄電池と充電が行なわれる蓄電池との間で電力交換が行なわれるように蓄電システムを制御する制御部とを備える。
上記構成の蓄電システムでは、複数の蓄電池の間で電力交換が行なわれる。その際、制御部は、放電が行なわれる蓄電池の放電電力と充電が行なわれる蓄電池の充電電力とが一致するように蓄電システムを制御する。そのため、蓄電システム内の蓄電池の放電電力はすべて蓄電システム内の他の蓄電池に充電される。その結果、蓄電システムの外部に出力されることはなく、逆潮流は発生しない。このような制御のもとで蓄電池の充放電電力量を測定すれば、蓄電池の電池容量測定を行なうことができる機会が増える。
好ましくは、複数の蓄電池は、複数の蓄電池のうち電池容量測定のために放電が行なわれる第1の蓄電池と、第1の蓄電池を電力交換が可能な状態と電力交換が不可能な状態とに切り替える第1切替装置とを含む第1グループと、複数の蓄電池のうち電池容量測定のために充電が行なわれる第2の蓄電池と、前記第2の蓄電池を電力交換が可能な状態と電力交換が不可能な状態とに切り替える第2切替装置とを含む第2グループとに分類される。
放電が行なわれる任意の蓄電池を第1グループから選択し、充電が行なわれる任意の蓄電池を第2グループから選択することで、それらの蓄電池の間で電力交換を行なわせることができる。この場合、電池容量測定に使用される蓄電池の組み合わせのバリエーションが増える。例えば、第1グループに含まれる複数の蓄電池をまとめて放電させ、その放電電力で第2グループに含まれる複数の蓄電池をまとめて充電するといったことも可能になる。これにより、電池容量の測定時間の短縮を図ることができる。
さらに好ましくは、第1切替装置は、第1の蓄電池に接続された第1の電力変換装置を含み、第2切替装置は、第2の蓄電池に接続された第2の電力変換装置を含む。
電力変換装置により、各蓄電池の充放電を個別に行なうことが可能になる。すなわち、いずれの蓄電池も、第1グループに分類されることもできるし、第2グループに分類されることもできる。これにより、電池容量測定に使用される蓄電装置の組み合わせのバリエーションがさらに増える。
なお、第1切替装置および第2切替装置は、リレーを含むこともできる。
第1および第2切替装置により、第1グループおよび第2グループから、電池容量測定のために放電または充電が行なわれる蓄電池を任意に選出することが可能になる。
本発明によると、電力系統への電力の逆潮流を防ぎつつ電池容量測定を行なうことが可能になる。
実施の形態に係る蓄電システムの概略構成を示す図である。 電池容量測定が行なわれる際に実行される処理を説明するためのフローチャートである。 図2のステップS102における電力の流れを説明するための図である。 図2のステップS104における電力の流れを説明するための図である。 図2のステップS104における電力の流れを説明するための図である。 図2のステップS105における電力の流れを説明するための図である。 図2のステップS105における電力の流れを説明するための図である。 蓄電システムの変形例1の概略構成を示す図である。 蓄電システムの変形例2の概略構成を示す図である。 蓄電システムの変形例3の概略構成を示す図である。 蓄電システムの変形例4の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態]
図1は、実施の形態に係る蓄電システム10の概略構成を示す図である。図1を参照して、蓄電システム10は、バッテリ100,200と、DC/DCコンバータ110,210と、インバータ300と、負荷400と、電力系統500と、制御部600と、測定部700とを含む。
バッテリ100,200は、DC電力を蓄える蓄電池である。バッテリ100,200は、たとえば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池または鉛蓄電池などの二次電池、あるいは電気二重層キャパシタなどの蓄電素子を含んで構成される。バッテリ100,200の各々は、コンバータ110,210にそれぞれ接続される。
コンバータ110,210は、双方向のDC/DCコンバータであり、電力変換装置である。コンバータ110,210の各々は、バッテリ100,200からのDC電力を電圧変換(たとえば昇圧)して、インバータ300に供給する。また、コンバータ110,210の各々は、インバータ300からのDC電力を電圧変換(たとえば降圧)して、バッテリ100,200に供給する。さらに、コンバータ110は、コンバータ210からのDC電力を電圧変換して、バッテリ100に供給することもできる。同様に、コンバータ210は、コンバータ110からのDC電力を電圧変換して、バッテリ200に供給することもできる。すなわち、バッテリ100とバッテリ200とは、互いに電力交換可能に構成される。
インバータ300は、双方向のインバータである。インバータ300は、コンバータ110,210からのDC電力をAC電力に変換して、負荷400および/または電力系統500に向けて出力する。また、インバータ300は、電力系統500からのAC電力をDC電力に変換して、コンバータ110,210に向けて出力する。つまり、バッテリ100,200は、コンバータ110,210およびインバータ300を通して、電力系統500と電力の授受が可能である。
負荷400は、たとえば、需要家が使用する電気機器である。負荷400は、インバータ300からのAC電力を消費する。また、負荷400は、電力系統500からのAC電力を消費する。
電力系統500は、商用電力網などである。電力系統500からの電力は、需要家が購入する電力である。バッテリ100,200は、コンバータ110,210およびインバータ300を介して、電力系統500に接続される。
制御部600は、コンバータ110,210と、インバータ300と、測定部700とを制御する。制御は、たとえば、通信信号を利用して行なわれる。なお、制御部600は、次に説明するような測定部700の機能を兼ね備えていてもよい。
測定部700は、バッテリ100,200の充放電電力量を測定する。バッテリ100,200の充放電電力量は、たとえば、バッテリ100,200の充放電電力と時間の積算により求めることができる。充放電電力は、バッテリ100,200の充放電電圧および充放電電流によって求めることができる。充放電電圧および充放電電流は、バッテリ100,200とコンバータ110,210との間に設けられた、あるいはコンバータ110,210に設けられた電圧センサや電流センサ(図示しない)によって測定されることができる。
以上の構成の蓄電システム10は、代表的には、電力系統500と連携して運転する(連携運転)。連係運転では、インバータ300のAC電力は、電力系統500のAC電力と電圧および周波数が等しくなるように制御される。なお、蓄電システム10は、太陽電池や燃料電池などを利用した分散型電源(図示しない)を含んでいてもよい。
連係運転において、蓄電システム10は、ピークシフト運転を行なうことができる。ピークシフト運転では、負荷400の消費電力が最も大きくなる(ピークとなる)時間帯、たとえば昼間にバッテリ100,200の放電が行なわれる。その放電電力によって負荷400の消費電力の少なくとも一部がまかなわれる。その結果、昼間に電力系統500から購入されるべき電力が低減(ピークカット)される。また、負荷400の消費電力が比較的小さい時間帯、たとえば夜間に電力系統500からの電力によってバッテリ100,200の充電が行なわれる。これにより、電力系統500から購入する電力の一部が、昼間から夜間にシフトする。このようなピークシフト運転は、たとえば、制御部600の制御によって実現される。
蓄電システム10において、バッテリ100,200の劣化を確認するため、それらの電池容量を測定する必要がある。上述のように、蓄電システム10では、昼間、ピークシフトの目的のためにバッテリ100,200の電力の充放電動作が制御(制限)される。そのような制限のもとでバッテリ100,200の容量測定を行なうことが難しい。したがって、バッテリ100,200の容量測定は、夜間に行なわれることが好ましい。しかし、夜間は、負荷400の消費電力が比較的小さくなる。そのため、バッテリ100および/またはバッテリ200の放電を行なうと、放電電力が負荷400の消費電力よりも大きくなる場合がある。その場合、放電電力が、電力系統500に逆潮流されてしまう。なお、逆潮流が行なわれる場合に蓄電システム10を停止させるような機能も考えられる。ただし、そのような機能によって蓄電システム10が停止されると、容量測定が中断され、正確な電池容量測定が行なえなくなる。
実施の形態に係る蓄電システム10では、放電電力が電力系統500に逆潮流されることなく、電池容量測定が行なわれる。この電池容量測定は、蓄電システム10の全体の残存容量(SOC:State Of Charge)が50%以下の条件のもとで行なわれる。なお、蓄電システム10の全体のSOC(全体SOC)は、バッテリ100および200の電池容量の合計に占めるバッテリ100および200に蓄えられている電力量の割合で求められる。また、ここでは一例として、バッテリ100とバッテリ200の電池容量は同じに設計されているものとする。この場合、図1に示すようにバッテリ100および200のSOCがそれぞれ45%であれば、全体SOCも45%になる。
図2は、電池容量測定が行なわれる際に実行される処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は、図1の制御部600によって実行される。なお、このフローチャートに示す処理は、電池容量測定を行なうべき条件が成立する(たとえば所定の使用期間が経過し、全体SOCが50%以下であってかつ夜間の適切な時刻になる)とメインルーチンから呼び出される。フローチャートに含まれる幾つかの処理の詳細については、後に図3から図7を参照して説明する。
図1および図2を参照して、はじめに、たとえばバッテリ100が電池容量測定の対象として選ばれる(ステップS101)。次に、バッテリ200の放電電力により利用してバッテリ100の充電が行なわれる(ステップS102)。バッテリ200に蓄えられた電力はすべて放電され、バッテリ200は空(SOC=0%)になる。なお、SOC=0%とは、それ以上の放電(過放電)を防ぐために定められた残存容量の下限値であり、実際にバッテリの電力量が完全になくなるものではない。ここでは、簡単のためSOC=0%とする。同様に、SOC=100%とは、それ以上の充電(過充電)を防ぐために定められた残存容量の上限値である。
次に、ステップS103において、バッテリ100のSOCが所定値以上であるか否かが判定される。所定値は、たとえば100%とすることができる。バッテリ100のSOCが所定値未満の場合(ステップS103でYES)、ステップS105に処理が進められる。これに対し、バッテリ100のSOCが所定値以上の場合(ステップS103でNO)、ステップS104に処理が進められる。
ステップS104において、電力系統500の電力を利用してバッテリ100の充電が行なわれる。その後、ステップS102に再び処理が戻される。
ステップS105において、バッテリ100の放電電力を利用してバッテリ200の充電が行なわれる。バッテリ100に蓄えられた電力はすべて放電され、バッテリ100は空(SOC=0%)になる。バッテリ100の放電電力量は、測定部700によって測定される。
その後、ステップS106において、測定部700が測定したバッテリ100の放電電力量が、バッテリ100の電池容量とされる。バッテリ100の電池容量は、たとえば、制御部600に含まれる記憶素子(図示しない)に記憶され、バッテリ100の使用履歴などに利用されることができる。ステップS106の処理が終了すると、処理はメインルーチンに戻される。
図2に示すフローチャートでは、バッテリ100を電池容量測定の対象としたが、バッテリ200を電池容量測定の対象とすることも可能である。
次に、図2のフローチャートの幾つかの処理の詳細について、図3から図7を参照して説明する。前提として、当初、バッテリ100のSOCは70%、バッテリ200のSOCは20%であるとする。この場合、全体SOCは45%である。
図3は、図2のステップS102における電力の流れを説明するための図である。図3に示すように、SOC=70%のバッテリ100と、SOC=20%のバッテリ200との間で電力交換が行なわれる。具体的に、図3の矢印で示すように、バッテリ200の放電電力が、コンバータ210,110を介してバッテリ100に充電される。バッテリ100のSOCは90%に、バッテリ200のSOCは0%になる。
図4および図5は、図2のステップS104における電力の流れを説明するための図である。図4に示すように、SOC=90%のバッテリがさらに充電される。具体的に、図4の矢印で示すように、電力系統500からの電力が、インバータ300,コンバータ110を介してバッテリ100に充電される。その結果、図5に示すように、バッテリ100のSOCは100%になる。
図6および図7は、図2のステップS105における電力の流れを説明するための図である。図5に示すように、SOC=100%のバッテリと、SOC=0%のバッテリ200との間で電力交換が行なわれる。具体的に、図6の矢印で示すように、バッテリ100の放電電力が、コンバータ110,210を介してバッテリ200に充電される。すなわち、バッテリ200は、バッテリ100の放電電力を吸収する電力バッファとして機能する。その結果、図7に示すように、バッテリ100のSOCは0%に、バッテリ200のSOCは90%程度となる。ここで、バッテリ200のSOCが100%でなく、90%程度になるのは、コンバータ110,210の電力変換損失が影響するためである。この電力変換損失は、バッテリ200の電力バッファ機能を高める役割を果たす。つまり、バッテリ200が充電可能な電力量よりも電力変換損失分だけ大きな電力を、バッテリ100は放電することができる、なお、先の図3の説明においては、このような電力変換損失の影響の説明は省略した。
制御部600は、バッテリ100の放電電力とバッテリ200の充電電力が一致する(等しくなる)ように、コンバータ110,210を制御する。これにより、バッテリ100の放電が安定する。特に、バッテリ100の放電電流が安定する(固定される)と、放電電力量の測定、すなわちバッテリ100の電池容量の測定精度が向上する。また、バッテリ100の放電電力とバッテリ200の充電電力が等しい場合、バッテリ100の放電電力が、インバータ300を介して電力系統500に逆潮流されることが防止される。バッテリ100の放電電力とバッテリ200の充電電力が「一致する」とは、より正確には、バッテリ100の放電電力が、バッテリ200の充電電力とコンバータ110,210等での電力ロスとの合計電力に等しいことである。あるいは、バッテリ100の放電電力が、蓄電システム10内に充電される電力と蓄電システム10内で消費される電力との合計電力に等しいと言うこともできる。そのような場合、制御部600は、たとえばバッテリ200の電流I2が、I2=V1×I1×η1×(η2/V2)となるように、コンバータ210を制御する。ここで、V1はバッテリ100の電圧を、I1はバッテリ100の電流を、η1はコンバータ110の効率を、η2はコンバータ210の効率を、V2は、バッテリ200の電圧をそれぞれ表す。
以上、実施の形態に係る蓄電システムによると、一部の蓄電池を電池容量の測定対象とし、他の蓄電池を電力バッファとして用いる。これにより、蓄電池の充電電力および放電電力を蓄電システム内で移動(電力交換)させるだけで、電池容量の測定が行なわれる。その結果、電力系統への逆潮流を生じさせることなく、電池容量測定を行なうことが可能になる。
図1〜図7に示した実施の形態は、蓄電システムに含まれる蓄電池が2つであるが、2つよりも多い蓄電池が含まれる変形例の蓄電システムにも適用可能である。
[変形例1]
図8は、蓄電システムの変形例1の概略構成を示す図である。図8を参照して、蓄電システム10Aは、バッテリ101〜103,201〜203と、第1切替装置150と、第2切替装置250と、コンバータ110,210と、インバータ300と、負荷400と、電力系統500と、制御部600Aと、測定部700Aとを含む。コンバータ110,210と、インバータ300と、負荷400と、電力系統500とについては、図1と同様であるので、説明を繰り返さない。
図8に示すように、蓄電システム10Aは、合計6個のバッテリ101〜103,201〜203を含む。バッテリ101〜103は、第1の蓄電池として、たとえば、電池容量の測定対象となるバッテリのグループ(第1グループ)に属するように分類される。バッテリ201〜203は、第2の蓄電池として、たとえば、電力バッファとなるバッテリのグループ(第2グループ)に属するように分類される。
第1切替装置150は、バッテリ101〜103にそれぞれ対応したリレー151〜153を含む。リレー151〜153は、バッテリ101〜103と、コンバータ110との接続状態を切り替える。第1切替装置によって、バッテリ101〜103の各々は、コンバータ110,210および第2切替装置250を介して、バッテリ201〜203と電力交換が可能な状態と、電力交換が不可能な状態とに切り替えられる。
第2切替装置250は、バッテリ201〜203にそれぞれ対応したリレー251〜253を含む。リレー251〜253は、バッテリ201〜203と、コンバータ210との接続状態を切り替える。第2切替装置によって、バッテリ201〜203の各々は、コンバータ210,110および第1切替装置150を介して、バッテリ101〜103と電力交換が可能な状態と、電力交換が不可能な状態とに切り替えられる。
第1切替装置150と第2切替装置250とは、制御部600Aによって制御される。
測定部700Aは、バッテリ101〜203の充放電電力量を測定する
蓄電システム10Aの構成によれば、バッテリ101〜103(第1グループ)と、バッテリ201〜203(第2グループ)との間で電力交換が可能である。そのため、電池容量測定に使用されるバッテリの組み合わせのバリエーションが増える。たとえば、バッテリ101〜103を個別に放電させることもできるし、バッテリ101〜103(第1グループ)の放電電力をまとめてバッテリ201〜203(第2グループ)に充電させることもできる。後者の場合、3個のバッテリ101〜103を個別に放電させるよりも、電池容量の測定時間の短縮を図ることが可能になる。
[変形例2]
図9は、蓄電システムの変形例2の概略構成を示す図である。図9を参照して、蓄電システム10Bは、バッテリ101〜103,201,202と、第1切替装置150と、第2切替装置250Aと、コンバータ110,210と、インバータ300と、負荷400と、電力系統500と、制御部600Bと、測定部700Bとを含む。第1切替装置150と、コンバータ110,210と、インバータ300と、負荷400と、電力系統500とについては、図1と同様であるので、説明を繰り返さない。
図9に示すように、蓄電システム10Bは、合計5個のバッテリ101〜103,201,202を含む。図9の蓄電システム10Bは、第1グループの含まれるバッテリの数(3個)と、第2グループに含まれるバッテリの数(2個)とが異なる。
第2切替装置250Aは、バッテリ201,202にそれぞれ対応したリレー251,252を含む。
第1切替装置150と第2切替装置250Aとは、制御部600Bによって制御される。
蓄電システム10Bの構成によれば、バッテリ101〜103と、バッテリ201,202との間で電力交換が可能である。そのため、バッテリ101〜103(すなわち第1グループ)からの放電電力を、バッテリ201,202(すなわち第2グループ)に充電させることができる。このとき、各バッテリの容量が同じに設計されているのであれば、第2グループに含まれるバッテリは、第1グループに含まれるバッテリよりも少ないため、第2グループの電力バッファとしての機能が不足する。その場合は、第1グループにおいて、たとえば、バッテリ103を電力交換が不可能な状態(リレー153をオフ状態)とすることができる。これにより、バッテリ101,102からの放電電力をすべて、バッテリ201,202によって吸収することができる。そのため、第1グループと第2グループの容量が異なる(アンバランス)の場合でも、電池容量の測定を行なうことができる。
[変形例3]
図10は、蓄電システムの変形例3の概略構成を示す図である。図10を参照して、蓄電システム10Cは、バッテリ101〜103,201〜203と、コンバータ111から123と、インバータ300と、負荷400と、電力系統500と、制御部600Cと、測定部700Aとを含む。インバータ300と、負荷400と、電力系統500と、測定部700Aとについては、図1または図8と同様であるので、説明を繰り返さない。
図10に示すように、蓄電システム10Cは、合計6個のバッテリ101〜103,201〜203を含む。バッテリ101〜103,201〜203の各々は、コンバータ111〜113,211〜213にそれぞれ接続される。
コンバータ111〜113,211〜213の各々の機能は、図1のコンバータ110,210と同様である。蓄電システム10Cでは、バッテリごとに1つのコンバータが対応している。そのため、図8の切替装置150,250や、図9に示す切替装置150A,250Aが無くとも、バッテリ101〜103,201〜203の各々の充放電が個別に行なわれる。すなわち、コンバータ111〜113,211〜213は切替装置として機能する。
コンバータ111〜113,211〜213は、制御部600Cによって制御される。
図10では、一例として、バッテリ101〜103が測定対象(第1グループ)に分類されている。バッテリ101〜103には、第1の電力変換装置として、コンバータ111〜113がそれぞれ接続されている。バッテリ201〜203が電力バッファ(第2グル―プ)に属するように分類されている。バッテリ201〜203には、第2の電力変換装置として、コンバータ211〜213がそれぞれ接続されている。このような構成に限らず、蓄電システム10Cでは、バッテリ101〜103,201〜203をさまざまに組み合わせ、測定対象のバッテリと、電力バッファのバッテリとに分類することができる。たとえば、バッテリ101,103,202を測定対象(第1グループ)に属するように分類し、バッテリ102,201,203を電力バッファ(第2グループ)に属するように分類するといったことも可能になる。つまり、電池容量測定に使用される蓄電装置の組み合わせのバリエーションがさらに増える。
[変形例4]
図11は、蓄電システムの変形例4の概略構成を示す図である。図11を参照して、蓄電システム10Dは、車両に搭載されたバッテリ100Aと、バッテリ200と、電力変換装置110Aと、コンバータ210と、インバータ300と、負荷400と、電力系統500と、制御部600と、測定部700とを含む。蓄電システム10Dは、図1の蓄電システム10のバッテリ100およびコンバータ110を、バッテリ100Aおよび電力変換装置110Aに置き換えた構成である。
バッテリ100Aは、走行源として車両に搭載されているバッテリである。蓄電システム10Dにおいて、バッテリ100Aは、電力変換装置110Aに接続される。
電力変換装置110Aは、バッテリ100Aからの電力を適切な電圧に変換して、インバータ300に供給する。また、電力変換装置110Aは、インバータ300からの電力をバッテリ100Aに供給することもできる。バッテリ100Aとバッテリ200とは、電力変換装置110Aおよびコンバータ210を介して、互いに電力交換可能に構成される。
蓄電システム10Dの構成によれば、車両に搭載されたバッテリ100Aの電池容量を測定することが可能になる。逆に、車両に搭載されたバッテリ100Aを利用することによって、バッテリ200の電池容量を測定することも可能になる。なお、電力変換装置110Aは、車両に搭載されていてもよい。
最後に、本発明の実施の形態について総括する。図1を参照して、実施の形態に係る蓄電システム10は、電力系統500と電力の授受が可能であるとともに、互いに電力交換可能に構成される複数の蓄電池(バッテリ100,200)と、蓄電システム10の全体の残存容量(すなわち全体SOC)が50%以下の条件のもと、電池容量測定のために複数の蓄電池(バッテリ100,200)のうち放電が行なわれる蓄電池(バッテリ100)の放電電力と充電が行なわれる蓄電池(バッテリ200)の充電電力とを一致させて、放電が行なわれる蓄電池(バッテリ100)と充電が行なわれる蓄電池(バッテリ200)との間で電力交換が行なわれるように蓄電システム10を制御する制御部600とを備える。
好ましくは、図8に示すように、複数の蓄電池(バッテリ101〜103,201〜203)は、複数の蓄電池(バッテリ101〜103,201〜203)のうち電池容量測定のために放電が行なわれる第1の蓄電池(バッテリ101〜103)と、第1の蓄電池(バッテリ101〜103)を電力交換が可能な状態と電力交換が不可能な状態とに切り替える第1切替装置150とを含む第1グループと、複数の蓄電池(バッテリ101〜103,201〜203)のうち電池容量測定のために充電が行なわれる第2の蓄電池(バッテリ201〜203)と、第2の蓄電池(バッテリ201〜203)を電力交換が可能な状態と電力交換が不可能な状態とに切り替える第2切替装置250とを含む第2グループとに分類される。
さらに好ましくは、図10に示すように、第1切替装置は、第1の蓄電池に接続された電力変換装置(コンバータ111〜113)であり、第2切替装置は、第2の蓄電池に接続された電力変換装置(コンバータ211〜213)である。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明でなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,10A,10B,10C,10D 蓄電システム、100〜103,200〜203,100A バッテリ、110,210 コンバータ、110A 電力変換装置、150,150A 第1切替装置、250,250A 第2切替装置、151〜153,251〜253 リレー、300 インバータ、400 負荷、500 電力系統、600,600A,600B,600C 制御部、700,700A,700B 測定部。

Claims (3)

  1. 蓄電システムであって、
    電力系統と電力の授受が可能であるとともに、互いに電力交換可能に構成される複数の蓄電池と、
    前記蓄電システムの全体の残存容量が50%以下の条件のもと、電池容量測定のために前記複数の蓄電池のうち放電が行なわれる蓄電池の放電電力と充電が行なわれる蓄電池の充電電力とを一致させて、前記放電が行なわれる蓄電池と前記充電が行なわれる蓄電池との間で電力交換が行なわれるように前記蓄電システムを制御する制御部とを備える、蓄電システム。
  2. 前記複数の蓄電池は、
    前記複数の蓄電池のうち前記電池容量測定のために放電が行なわれる第1の蓄電池と、前記第1の蓄電池を前記電力交換が可能な状態と前記電力交換が不可能な状態とに切り替える第1切替装置とを含む第1グループと、
    前記複数の蓄電池のうち前記電池容量測定のために充電が行なわれる第2の蓄電池と、前記第2の蓄電池を前記電力交換が可能な状態と前記電力交換が不可能な状態とに切り替える第2切替装置とを含む第2グループとに分類される、請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記第1切替装置は、前記第1の蓄電池に接続された第1の電力変換装置を含み、
    前記第2切替装置は、前記第2の蓄電池に接続された第2の電力変換装置を含む、請求項2に記載の蓄電システム。
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