JP2015070547A - 光伝送装置 - Google Patents

光伝送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015070547A
JP2015070547A JP2013205301A JP2013205301A JP2015070547A JP 2015070547 A JP2015070547 A JP 2015070547A JP 2013205301 A JP2013205301 A JP 2013205301A JP 2013205301 A JP2013205301 A JP 2013205301A JP 2015070547 A JP2015070547 A JP 2015070547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal light
optical
port
light
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013205301A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6092745B2 (ja
Inventor
大樹 相馬
Daiki Soma
大樹 相馬
釣谷 剛宏
Takehiro Tsuritani
剛宏 釣谷
五十嵐 浩司
Koji Igarashi
浩司 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2013205301A priority Critical patent/JP6092745B2/ja
Publication of JP2015070547A publication Critical patent/JP2015070547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6092745B2 publication Critical patent/JP6092745B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

【課題】信号光のモード多重伝送において、空間光変調器を用いた特定のモードの信号光の挿入及び分離を、他のモードの信号光の品質を劣化させずに行う技術を提供する。【解決手段】本発明の光伝送装置は、特定のモードの信号光を回折させ、当該特定のモード以外の他のモードの信号光を透過させる回折パターンを表示する空間光変調器(SLM)を備える。SLMは、光出力部から回折パターンに入射する1つ以上のモードの信号光に特定のモードの信号光が含まれる場合、当該特定のモードの信号光を回折パターンで回折させることで、他のモードの信号光から分離する。光伝送装置は、回折パターンを透過した信号光が入射すると、当該入射した信号光の位相共役光を発生させる位相共役鏡を更に備える。位相共役光は、SLMに表示された回折パターンを逆方向に透過して、元の他のモードの信号光として光出力部から光ファイバ内へ入力される。【選択図】図1

Description

本発明は、信号光のモード多重伝送を実現するために、特定のモードの挿入及び分離の少なくともいずれかを実行可能な光伝送装置に関する。
近年、光ファイバ通信では、伝送容量を従来よりも増大させるための技術として、波長多重及び偏波多重に加えて、空間多重(モード多重)伝送技術が注目されている。シングルモードファイバ(SMF)を用いた既存の光ネットワークは、各ネットワーク拠点に光波長挿入分離装置を設けることによって構築されている。光波長挿入分離装置は、SMFで伝送される波長多重光信号から特定の波長の光信号を分離し、また、当該波長多重光信号に対して特定の波長の光信号を挿入(多重)するために用いられる。
将来、モード多重伝送技術が光ネットワークに適用された場合、波長光信号と同様、各ネットワーク拠点では、モード多重光信号から特定のモードの光信号を分離し、また、当該モード多重光信号に対して特定のモードの光信号を挿入できることが求められる。このように、モード多重伝送において各モードの光信号の分離または挿入を行うための技術として、従来、非特許文献1〜3に記載のような技術が存在する。非特許文献1には、計算機合成ホログラムを用いて特定のモードの光信号を挿入する技術が記載されている。非特許文献2には、空間光変調器(SLM)を用いて干渉縞を任意に切り替えることにより、特定のモードの光信号を挿入する技術が記載されている。また、非特許文献3には、体積ホログラムを用いて特定のモードの光信号を分離する技術が記載されている。
F. Dubois, Ph. Emplit, and O. Hugon,"Selective Mode Excitation in Grated-Index Multimode Fiber by a Computer -Generated Optical Mask", Optics Letters, Vol. 19, Issue 7, pp. 433-435 (1994). A. Okamoto, K. Aoki, Y. Wakayama, D. Soma, and T. Oda,"Multi-Excitation of Spatial Modes using Single Spatial Light Modulator for Mode Division Multiplexing,"in National Fiber Optic Engineers Conference, OSA Technical Digest (Optical Society of America, 2012), paper JW2A.38. A. Okamoto, K. Morita, Y. Wakayama, J. Tanaka, K. Sato,"Mode division multiplex communication technique based on dynamic volume hologram and phase conjugation,"Photonics in Europe 2010, proc. Vol.7716, (2010). 左貝潤一、「位相共役光学」、朝倉書店、1990年11月
しかし、上述のような従来技術には、以下のような課題がある。例えば、SLMに特定のモードの信号光を回折可能なパターンを表示することにより、モード多重光信号から特定のモードの信号光を分離する場合、当該特定のモード以外のモードの信号光がSLMを通過する際に、その位相分布が変化する。
ここで、図2に示すように、LP11モードの信号光を回折させるパターンが生成及び表示されたSLM上に、光ファイバ内を伝搬するLP01,LP11,LP21モードの信号光が入射した場合を想定する。この場合、SLMに表示されたパターンによりLP11モードの信号光が回折することで、LP11モードの信号光を他のモードの信号光から分離することが可能である。なお、分離された信号光のモードは、LP11ではなくLP01に変換され、また、LP11以外のLP01、LP21モードの信号光は、そのままSLMを透過(通過)する。しかし、SLMを通過したLP11、LP21モードの信号光は、SLMの作用によってその位相分布が変化するため、信号品質が極端に劣化してしまう課題がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、信号光のモード多重伝送において、空間光変調器を用いた特定のモードの信号光の挿入及び分離を、他のモードの信号光の品質を劣化させずに行う技術を提供することを目的としている。
本発明は、例えば、光伝送装置として実現できる。本発明の一態様の係る光伝送装置は、光ファイバ内を伝搬してきた1つ以上のモードの信号光が出力される光出力部と、前記光出力部から出力された信号光が入射する位置に設けられ、特定のモードの信号光を回折させ、当該特定のモード以外の他のモードの信号光を透過させる回折パターンを表示する空間光変調器であって、前記回折パターンに入射する前記1つ以上のモードの信号光に前記特定のモードの信号光が含まれる場合、当該特定のモードの信号光を前記回折パターンで回折させることで前記他のモードの信号光から分離する、前記空間光変調器と、前記光出力部から出力された信号光の伝搬方向において前記空間光変調器の後段に設けられ、前記回折パターンを透過した信号光が入射すると、当該入射した信号光の、前記伝搬方向に対して逆方向に伝搬する位相共役光を発生させる位相共役鏡と、を備え、前記位相共役光は、前記空間光変調器に表示された前記回折パターンを前記逆方向に透過して、前記他のモードの信号光として前記光出力部から前記光ファイバ内へ入力されることを特徴とする。
本発明によれば、信号光のモード多重伝送において、空間光変調器を用いた特定のモードの信号光の挿入及び分離を、他のモードの信号光の品質を劣化させずに行う技術を提供できる。
光伝送装置の構成例を示す図。 SLMを用いた特定のモードの信号光の分離の一例を示す図。 光伝送装置における位相分布の変化を補償する仕組みを説明するための説明図。 光伝送装置において特定のモードの信号光を挿入する例を示す図。 光サーキュレータを備えた光伝送装置の構成例を示す図。 複数の光サーキュレータを備えた光伝送装置の構成例を示す図。 光伝送装置において複数の特定のモードの信号光を分離する例を示す図。 光伝送装置において複数の特定のモードの信号光を分離及び挿入する例を示す図。 光サーキュレータを備えた光伝送装置の構成例を示す図。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光伝送装置100の構成例を示す図であり、特に、特定のモードの信号光についての分離(ドロップ)を行う部分の構成例を示している。図1に示すように、光伝送装置100は、光ファイバ110内を伝搬してきた1つ以上のモードに信号光が出力される光出力部120と、空間光変調器(SLM)130と、位相共役鏡140とを備える。SLM130は、光出力部120から出力された信号光が入射する位置に設けられる。位相共役鏡140は、光出力部120から出力された信号光の伝搬方向において、SLM130の後段に設けられている。本実施形態では、光ファイバ110は、複数の空間モードの信号光が伝搬可能な光ファイバであるマルチモードファイバ(MMF)で構成されている。なお、光出力部120から位相共役鏡140までの光路上には、SLM130の他に、半波長板(HWP:Half Wave Plate)、ポラライザP、及びアナライザAも設けられており、これらによって信号光の偏光状態が調整される。
SLM130は、特定のモードの信号光を回折させ、当該特定のモード以外の他のモードの信号光を透過させる回折パターンを表示可能である。SLM130は、外部からの制御に応じて、任意の回折パターンを生成し、生成した回折パターンを表示しうる。光出力部120から出力された1つ以上のモードの信号光が、SLM130に表示されている回折パターンに入射すると、SLM130に表示されている回折パターンで回折可能なモードの信号光は、所定の回折角で回折する。また、それ以外のモードの信号光は、SLM130に表示されている回折パターンを透過して、SLM130の後段へ伝搬する。このようにして、特定のモードの信号光を、他のモードの信号光から分離することができる。
図1では、光ファイバ110内を伝搬してきたLP01,LP11,LP21モードの信号光が、光出力部120から出力され、SLM130に入射する。SLM130には、LP11モードの信号光を回折可能な回折パターンが表示されている。このため、SLM130は、回折パターンに入射したLP01,LP11,LP21モードの信号光のうち、LP11モードの信号光のみを回折させ、他のモードの信号光から分離する。
一方、LP11以外のLP01,LP21モードの信号光は、SLM130を透過する。SLM130の回折パターンを透過した信号光には、図2に示すように、位相分布の変化が発生する(即ち、位相分布が崩れる)。このため、特定のモードの信号光をSLM130で分離した後の残りのモード光信号は、信号品質が極端に劣化した状態となる。
本実施形態では、上述のような位相分布の変化を補償するために、図1に示すように、位相共役鏡140を用いる。図3は、位相共役鏡140を用いて上述のような位相分布の変化を補償する仕組みを説明するための説明図である。位相共役鏡140は、反射面に入射した光の波面を反転して位相共役光を発生させる(例えば、非特許文献4を参照。)。
図3に示すように、SLM130を透過した信号光が位相共役鏡140に入射すると、位相共役鏡140は、当該信号光の伝搬方向(矢印310)に対して逆方向(矢印320)に伝搬する位相共役光を発生させる。位相共役鏡140で発生した位相共役光は、SLM130に表示された回折パターンを矢印320の方向に再び透過する。その結果、光出力部120側から位相共役鏡140側への、1回目の透過により信号光に生じた位相の変化が、位相共役鏡140側から光出力部120側への、2回目の透過により補償される。SLM130を再び透過した信号光は、元のモードパターンの信号光に復元され、即ち、SLM130で分離された特定のモード以外の、残りのモードの信号光として、再び光出力部120から光ファイバ110内へ入力される。
具体的には、図1では、SLM130で分離されたLP11モード以外のLP01,LP21モードの信号光が、上述の位相分布の変化が補償された元のモードパターンの信号光に復元された状態で、光出力部120から光ファイバ110内に入力される。このように、本実施形態によれば、SLM130による特定のモードの信号光の分離を、他のモードの信号光に信号品質の劣化を生じさせることなく行うことが可能になる。
なお、図1には図示していないが、光伝送装置100は、SLM130に表示された回折パターンにおける回折により分離された、特定のモード以外のモードの信号光を出力するための光出力部を、信号光が回折する方向に備えていてもよい。
本実施形態に係る光伝送装置100では、上述のような、特定のモードの信号光についての分離だけでなく、図1に示す構成を利用して、特定のモードの信号光についての挿入(アッド)を行うことも可能である。図4は、光伝送装置100において特定のモードの信号光を挿入する例を示す図である。同図では、光ファイバ110内を伝搬してきたLP01,LP21モードの信号光に対して、光伝送装置100においてLP11モードの信号光を挿入(多重)する場合を一例として示している。
この場合、SLM130には、LP11モードを生成可能な干渉パターンを与えておけばよい。即ち、SLM130は、LP11モードの信号光を回折させる回折パターンを表示すればよい。このような状態で、SLM130の回折パターンによる信号光の回折方向に対して逆方向(矢印410の方向)から当該回折パターンに信号光を照射すると、当該回折パターンに対応したLP11モードの信号光が、光出力部120の方向へ発生する。このようにして発生したLP11モードの信号光は、他のモード(LP01,LP21)の信号光と多重された状態で、光出力部120から光ファイバ110内へ入力される。
その際、LP01,LP21モードの信号光については、図1に示す分離の場合と同様、位相共役鏡140の作用によって、SLM130による位相分布の変化が補償される。したがって、本実施形態によれば、SLM130による特定のモードの信号光の挿入(多重)を、他のモードの信号光に信号品質の劣化を生じさせることなく行うことが可能になる。
本実施形態に係る光伝送装置100では、図1及び図4に示す、SLM130を用いた特定のモードの信号光についての分離及び挿入を、同時に行うことが可能である。この場合、SLM130は、図1に示すように、光出力部120から出力される特定のモード(LP11)の第1の信号光についての分離を行うとともに、図4に示すように、当該特定のモード(LP11)の第2の信号光についての多重を行う。
また、本実施形態に係る光伝送装置100は、光サーキュレータを用いることで、光伝送路上に配置することが可能である。図5は、光サーキュレータ150を備えた光伝送装置100の構成例を示す図である。同図では、光伝送装置100に対してLP01,LP11,LP21の3モードの信号光が入力され、光伝送装置100がLP01モードの信号光を分離して、残りのLP11,LP21モードの信号光を出力する例を示している。
図5に示すように、光伝送装置100は、光サーキュレータ150を備える。光サーキュレータ150は、第1のポートから入力される信号光を第2のポートに出力し、当該第2のポートから入力される信号光を第3のポートに出力する素子である。本実施形態では、光サーキュレータ150の第2のポートが、光ファイバ110を介して光出力部120と接続されており、第1のポート及び第3のポートは、光伝送装置100の入力ポート及び出力ポートとしてそれぞれ機能する。
図5に示す光伝送装置100では、光サーキュレータ150の第1のポートから、1つ以上のモード(LP01,LP11,LP21)の信号光が入力されると、それらの信号光は、光出力部120から出力される。これにより、図1に示すように、SLM130によってLP01モードの信号光が分離される。また、残りのLP11,LP21モードの信号光は、SLM130による位相分布の変化が補償された状態で、光出力部120を介して光ファイバ110内に戻される。その結果、光サーキュレータ150の第1のポートから入力されたLP01,LP11,LP21モードの信号光は、LP01モードの信号光についての分離が行われた状態で、光サーキュレータ150の第3ポートから出力される。
なお、図5に示す光伝送装置100では、SLM130によって、図4に示すように、特定のモードの信号光についての挿入を行うことも可能である。即ち、光サーキュレータ150の第1のポートから入力されたLP01,LP11,LP21モードの信号光は、LP01モードの信号光についての分離及び挿入の少なくともいずれかが行われた状態で、光サーキュレータ150の第3のポートから出力されうる。
また、図5に示す構成を図6に示す構成に変更することによって、光伝送装置100において、複数の特定のモードの信号光についての分離及び挿入を同時に行うことが可能になる。図6は、複数(N個)の光サーキュレータ150−1〜150−Nを備えた光伝送装置100において、複数(N個)の特定のモードの信号光を分離または挿入する例を示す図である。同図では、光伝送装置100に対してLP01,LP11,LP21の3モードの信号光が入力され、光伝送装置100が、SLM130−1〜130−Nによる信号光の分離及び挿入の結果として、LP01',LP11',LP21'モードの信号光を出力する例を示している。
図6に示すように、光伝送装置100は、縦続接続されたN個(Nは2以上の整数。)の光サーキュレータ150−1〜150−Nと、それぞれの光サーキュレータに対応する、N個の光出力部120−1〜120−N、N個のSLM130−1〜130〜N、及び位相共役鏡140−1〜140−Nとを備える。光サーキュレータ150−1〜150−(N−1)の第3のポートは、次段の光サーキュレータの第1ポートと接続されている。光サーキュレータ150−1の第1のポートは、光伝送装置100の入力ポートとして機能し、光サーキュレータ150−Nの第3のポートは、光伝送装置100の出力ポートとして機能する。
光出力部120−1〜120−Nは、光ファイバを介して、対応する光サーキュレータ150−1〜150−Nの第2のポートと接続されている。また、SLM130−1〜130〜Nは、外部からの制御に応じて、それぞれが異なる特定のモードに対応する回折パターンを表示する。
図6に示す光伝送装置100では、光サーキュレータ150−1の第1のポートから、1つ以上のモード(LP01,LP11,LP21)の信号光が入力される。これらの信号光は、SLM130−1〜130−Nが表示する各回折パターンに対応する各特定のモードの信号光についての分離及び挿入(多重)の少なくともいずれかが行われる。その結果として得られたLP01',LP11',LP21'モードの信号光は、光サーキュレータ150−Nの第3のポートから出力される。上述の図5に示す実施形態と同様、LP01',LP11',LP21'モードの信号光は、SLM130−1〜130−Nによる位相分布の変化が補償された状態で出力される。
図6に示す実施形態によれば、SLM130−1〜130−Nのそれぞれに表示する回折パターンを制御することによって、複数のモードの信号光についての挿入及び分離を選択的に実行することが可能である。
上述の実施形態は、以下で説明するように、更に種々の形態に変更して実施することが可能である。以下では、図7〜図9を参照して、1つのSLM130によって、複数の特定のモードの信号光についての分離及び挿入(多重)を行う例について説明する。
図7は、光伝送装置100において複数の特定のモードの信号光を分離する例を示す図である。同図に示すように、SLM130に、それぞれ異なる特定のモードの信号光を回折させる複数の回折パターンを合成した合成パターンを回折パターンとして表示させることによって、同時に複数のモードの信号光を分離することが可能になる。
図7では、SLM130は、LP11及びLP21モードの信号光をそれぞれ回折可能なパターンを合成した合成パターンを生成及び表示している。光ファイバ110内を伝搬してきたLP01,LP11,LP21モードの信号光が、光出力部120から出力され、SLM130に入射する。SLM130は、合成パターンに入射したそれらの信号光のうち、当該合成パターンに対応するLP11及びLP21モードの信号光を回折させることで、他のモード(LP01)の信号光から分離する。
一方、残りのLP01モードの信号光は、上述の位相分布の変化が補償された元のモードパターンの信号光に復元された状態で、光出力部120から光ファイバ110内に入力される。このように、図7に示す実施形態によれば、SLM130による複数の特定のモードの信号光の分離を、他のモードの信号光に信号品質の劣化を生じさせることなく行うことが可能になる。
なお、SLM130に、複数の回折パターンの干渉縞をそれぞれ異なるピッチに設定して合成した合成パターンを表示させてもよい。この場合、SLM130は、合成パターンに対応する複数の特定のモードの信号光を、それぞれ異なる回折角で回折させることになる。これにより、分離した複数のモードの信号光を、個別に取り出すことが可能である。
また、図7に示す光伝送装置100では、複数の特定のモードの信号光についての分離だけでなく、挿入も同時に行うことが可能である。図8は、光伝送装置100において複数の特定のモードの信号光を分離及び挿入する例を示す図である。図8では、SLM130は、光出力120から出力される特定のモード(LP11)の信号光についての分離を行うとともに、別の特定のモード(LP21)の信号光についての挿入を同時に行っている。このようにして、SLM130は、複数の特定のモードに対応した合成パターンを表示することで、当該合成パターンに対応する各特定のモードの信号光についての分離及び挿入の少なくともいずれかを行う。
図9は、図5と同様、光サーキュレータ150を備えた光伝送装置100の構成例を示す図である。ただし、図9では、SLM130に、図7及び図8と同様、それぞれ異なる特定のモードの信号光を回折させる複数の回折パターンを合成した合成パターンを回折パターンとして表示させる例を示している。このような構成により、光サーキュレータ150の第1のポートから入力された信号光は、SLM130に表示された合成パターンに対応する各特定のモードの信号光についての分離及び挿入の少なくともいずれかが行われた状態で、光サーキュレータ150の第3のポートから出力される。
図9に示す実施形態によれば、1個のSLM130を用いて、複数のモードの信号光についての分離及び挿入を行うことが可能になる。即ち、図6に示すように、複数のSLM及び位相共役鏡を設ける必要がなくなり、より簡易な装置構成を実現できる。
上述の種々の実施形態によれば、信号光のモード多重伝送において、SLMを用いた特定のモードの信号光の挿入及び分離を、他のモードの信号光の品質を劣化させずに行うことが可能になる。これにより、光ネットワーク内の各拠点において、必要な数のモードの信号光の分離及び挿入を行うことを実現できる。したがって、従来の波長分割多重技術における各波長の分離及び挿入と同様に、モード多重伝送においてモードの分離及び挿入を行うことが可能となる。

Claims (10)

  1. 光ファイバ内を伝搬してきた1つ以上のモードの信号光が出力される光出力部と、
    前記光出力部から出力された信号光が入射する位置に設けられ、特定のモードの信号光を回折させ、当該特定のモード以外の他のモードの信号光を透過させる回折パターンを表示する空間光変調器であって、前記回折パターンに入射する前記1つ以上のモードの信号光に前記特定のモードの信号光が含まれる場合、当該特定のモードの信号光を前記回折パターンで回折させることで前記他のモードの信号光から分離する、前記空間光変調器と、
    前記光出力部から出力された信号光の伝搬方向において前記空間光変調器の後段に設けられ、前記回折パターンを透過した信号光が入射すると、当該入射した信号光の、前記伝搬方向に対して逆方向に伝搬する位相共役光を発生させる位相共役鏡と、を備え、
    前記位相共役光は、前記空間光変調器に表示された前記回折パターンを前記逆方向に透過して、前記他のモードの信号光として前記光出力部から前記光ファイバ内へ入力される
    ことを特徴とする光伝送装置。
  2. 前記空間光変調器は、前記回折パターンによる信号光の回折方向に対して逆方向から前記回折パターンに信号光が照射された場合、前記伝搬方向に対して逆方向に伝搬する前記特定のモードの信号光を発生させることで、当該特定のモードの信号光を、前記他のモードの信号光と多重させた状態で前記光出力部から前記光ファイバ内へ入力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 前記空間光変調器は、前記光出力部から出力される前記特定のモードの第1の信号光についての前記分離を行うとともに、前記特定のモードの第2の信号光についての前記多重を行うことを特徴とする請求項2に記載の光伝送装置。
  4. 第1のポートから入力される信号光を第2のポートに出力し、当該第2のポートから入力される信号光を第3のポートに出力する光サーキュレータを更に備え、
    前記光サーキュレータの第2のポートは、前記光ファイバを介して前記光出力部と接続されており、
    前記1つ以上のモードの信号光は、前記光サーキュレータの第1のポートから入力され、前記特定のモードの信号光についての前記分離が行われた状態で、前記光サーキュレータの第3のポートから出力される
    ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  5. 第1のポートから入力される信号光を第2のポートに出力し、当該第2のポートから入力される信号光を第3のポートに出力する光サーキュレータを更に備え、
    前記光サーキュレータの第2のポートは、前記光ファイバを介して前記光出力部と接続されており、
    前記1つ以上のモードの信号光は、前記光サーキュレータの第1のポートから入力され、前記特定のモードの信号光についての前記分離及び前記多重の少なくともいずれかが行われた状態で、前記光サーキュレータの第3のポートから出力される
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の光伝送装置。
  6. 前記光伝送装置は、
    縦続接続されたN個(Nは2以上の整数。)の光サーキュレータと、
    前記N個の光サーキュレータに対して個別に設けられ、光ファイバを介して、それぞれが異なる光サーキュレータの第2のポートと接続されたN個の光出力部と、
    前記N個の光出力部に対して個別に設けられ、それぞれが異なる特定のモードに対応する前記回折パターンを表示するN個の空間光変調器と、
    前記N個の空間光変調器に対して個別に設けられたN個の位相共役鏡と
    を備え、
    前記N個の光サーキュレータのうち、N番目の光サーキュレータを除く各光サーキュレータの第3のポートは、次段の光サーキュレータの第1のポートと接続されており、
    前記1つ以上のモードの信号光は、前記N個の光サーキュレータのうちの1番目の光サーキュレータの第1のポートから入力され、前記N個の空間光変調器が表示する各回折パターンに対応する各特定のモードの信号光についての前記分離及び前記多重の少なくともいずれかが行われた状態で、前記N番目の光サーキュレータの第3のポートから出力されることを特徴とする請求項5に記載の光伝送装置。
  7. 前記空間光変調器は、
    それぞれ異なる特定のモードの信号光を回折させる複数の回折パターンを合成した合成パターンを、前記回折パターンとして表示し、
    前記光出力部から出力された前記1つ以上のモードの信号光のうち、前記合成パターンに対応する複数の特定のモードの信号光を前記合成パターンで回折させることで、前記複数の特定のモードの信号光を前記他のモードの信号光から同時に分離する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  8. 前記空間光変調器は、それぞれ異なる特定のモードの信号光を回折させる複数の回折パターンを合成した合成パターンを前記回折パターンとして表示し、前記合成パターンに対応する各特定のモードの信号光についての前記分離及び前記多重の少なくともいずれかを行うことを特徴とする請求項2または3に記載の光伝送装置。
  9. 第1のポートから入力される信号光を第2のポートに出力し、当該第2のポートから入力される信号光を第3のポートに出力する光サーキュレータを更に備え、
    前記光サーキュレータの第2のポートは、前記光ファイバを介して前記光出力部と接続されており、
    前記1つ以上のモードの信号光は、前記光サーキュレータの第1のポートから入力され、前記合成パターンに対応する各特定のモードの信号光についての前記分離及び前記多重の少なくともいずれかが行われた状態で、前記光サーキュレータの第3のポートから出力される
    ことを特徴とする請求項8に記載の光伝送装置。
  10. 前記空間光変調器は、前記複数の回折パターンの干渉縞をそれぞれ異なるピッチに設定して合成した合成パターンを表示し、前記合成パターンに対応する複数の特定のモードの信号光を、それぞれ異なる回折角で回折させることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の光伝送装置。
JP2013205301A 2013-09-30 2013-09-30 光伝送装置 Active JP6092745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013205301A JP6092745B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 光伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013205301A JP6092745B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 光伝送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015070547A true JP2015070547A (ja) 2015-04-13
JP6092745B2 JP6092745B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=52836811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013205301A Active JP6092745B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 光伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6092745B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018092106A (ja) * 2016-12-07 2018-06-14 日本電信電話株式会社 光スイッチ
CN112955796A (zh) * 2018-07-25 2021-06-11 盖拉布斯公司 包括多平面光转换设备的用于处理光辐射的设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09127562A (ja) * 1995-11-07 1997-05-16 Citizen Watch Co Ltd 光学装置
JP2006208858A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Hokkaido Univ ホログラム処理装置およびホログラム処理方法
WO2011052405A1 (ja) * 2009-10-30 2011-05-05 国立大学法人北海道大学 光通信システム
JP2013037016A (ja) * 2011-08-03 2013-02-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> モード合分波器、光送受信装置及び光通信システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09127562A (ja) * 1995-11-07 1997-05-16 Citizen Watch Co Ltd 光学装置
JP2006208858A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Hokkaido Univ ホログラム処理装置およびホログラム処理方法
WO2011052405A1 (ja) * 2009-10-30 2011-05-05 国立大学法人北海道大学 光通信システム
JP2013037016A (ja) * 2011-08-03 2013-02-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> モード合分波器、光送受信装置及び光通信システム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ATSUSHI OKAMOTO ET AL.: "Mode division multiplex communication technique based on dynamic volume hologram and phase conjugati", PROCEEDINGS OF SPIE, vol. 7716, JPN7017000177, 2010, XP002614283, ISSN: 0003484405 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018092106A (ja) * 2016-12-07 2018-06-14 日本電信電話株式会社 光スイッチ
CN112955796A (zh) * 2018-07-25 2021-06-11 盖拉布斯公司 包括多平面光转换设备的用于处理光辐射的设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP6092745B2 (ja) 2017-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102266803B1 (ko) 디지털 컬러 홀로그램 생성 방법 및 장치, 그리고 타일링을 이용한 디지털 컬러 홀로그래픽 디스플레이 장치
EP0697775A2 (en) Multiple-channel all-optical TDM-WDM converter and multiple-channel all-optical TDM demultiplexer
EP3120184B1 (en) Optical multiplexer/demultiplexer device comprising porro prisms
JP4394713B2 (ja) 波長選択スイッチ
JP2000162546A (ja) フォトニクスシステム
JP6092745B2 (ja) 光伝送装置
JPH02168222A (ja) 波長分岐挿入素子
US7577357B2 (en) Optical switch
EP3125448A1 (en) Optical communication device, optical communication system, and opticall communication method
JP3388947B2 (ja) 全光型時分割光パルス多重分離回路
JP3201566B2 (ja) 光多重分離回路
JP2002022986A (ja) 光波長フィルタ
US20030108265A1 (en) Polarization multiplexed optical clock
JP2008042250A (ja) Dgd補償装置
Miles et al. 7× 7 DMD-based diffractive fiber switch at 1550 nm
JP3292361B2 (ja) 一括多チャネル全光tdm−wdm変換回路および一括多チャネル全光tdm分離回路
JP2017142301A (ja) 厳密固有モード合分波器、及び厳密固有モード多重伝送システム
Okamoto et al. Progressive phase conjugation and its application in reconfigurable spatial-mode extraction and conversion
JP2004240215A (ja) 光通信デバイスおよび光通信システム
Carpenter et al. 2× 56-Gb/s mode-division multiplexed transmission over 2km of OM2 multimode fibre without MIMO equalization
JP3938382B2 (ja) 光素子集積モジュール
JP6284461B2 (ja) モード分離装置、モード多重装置、モード分離システム及びモード多重システム
JP2010224346A (ja) 偏波無依存型遅延干渉方法及び偏波無依存型遅延干渉計
TWI706178B (zh) 複合式多光纖多波長之大容量光傳輸模組
CN201340488Y (zh) 具有低色散的小型化梳状滤波器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6092745

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150