JP2015067436A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】斜め下側からローラ対に進入したシートが記録部と接触することを防止可能な装置を提供する。【解決手段】当該装置は、記録用紙12を挟持して搬送可能な第1状態、及び下側ローラが下方に移動することでメディアトレイ110を挟持して搬送可能な第2状態に状態変化可能な搬送ローラ対59と、記録用紙12へインク滴を吐出する記録部24と、搬送ローラ対59よりも搬送向き15上流側に設けられた上側ガイド部材17と、上側ガイド部材17と対向する下側ガイド部材23と、両ガイド部材17、23によって区画される第1領域67を経て搬送ローラ対59へ送られる記録用紙12を支持する手差しトレイ101と、搬送ローラ対59と記録部24の間において上方から記録用紙12と当接する当接部78とを備える。第1領域67は、メディアトレイ110が搬送されるための第2領域68を含んでいる。【選択図】図2

Description

本発明は、ノズルからインク滴を吐出してシート及びシートよりも厚みのある被記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置において、シートの他、CDやDVDなどに画像を記録するものも存在する。CDやDVDなどに画像記録が行われる際、CDやDVDなどは専用のメディアトレイに載置される。メディアトレイはインクジェット記録装置に設けられた挿入口から挿入され、装置内を搬送される。また、画像記録装置には、手差しトレイが設けられたものがある。手差しトレイにセットされたシートも、装置内を搬送される。
また、特許文献1のように、メディアトレイが差し込まれる挿入口が装置前面に設けられるとともに、手差しトレイが装置背面に設けられたインクジェット記録装置も存在する。装置前方から挿入されたメディアトレイと、装置後方から挿入されたシートとは、共通の搬送路を搬送され、記録部によって画像を記録される。当該インクジェット記録装置では、メディアトレイが搬送路を搬送される際、ローラ対を構成するローラ間隔が大きくなる。これにより、ローラ対は、メディアトレイを挟持して搬送することが可能となる。
特開2011−190027号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェット記録装置が、ローラ対を構成するローラのうち下側ローラが下方に移動することによって、ローラ間の間隔が大きくなるように構成されている場合、以下に説明するような問題が発生する。
つまり、このようなインクジェット記録装置では、搬送路において、ローラ対によるシートの挟持位置よりも下方に、メディアトレイを搬送するための空間が必要である。そのため、ローラ対と装置背面に設けられた手差しトレイとの間にも、当該空間が設けられる。この場合、手差しトレイに載置されたシートは、当該空間を経てローラ対による挟持位置に進入する。つまり、シートは、斜め下側からローラ対による挟持位置に進入する。すると、当該シートは、斜め上向きに搬送される。この場合、当該シートが記録部と接触してしまい、画像がシートに対して適正に記録されないおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シートが斜め下側からローラ対に進入した場合であっても、当該シートが記録部と接触する可能性を低くすることができる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係るインクジェット記録装置は、上下方向に交差する方向に延びた搬送路に設けられたローラ対であって、当該ローラ対を構成するローラが互いに当接しておりシートを挟持可能な第1状態、及び上記ローラ対を構成するローラのうち下側ローラが下方に移動することによって上側ローラから離間しており被記録媒体を支持可能なメディアトレイを挟持可能な第2状態に状態変化可能なローラ対と、上記搬送路における上記ローラ対よりもシートの搬送向きの下流側であって上記搬送路の上方に設けられており、上記搬送路を搬送されるシートまたは上記メディアトレイに支持された被記録媒体へ向けてノズルからインク滴を吐出する記録部と、上記搬送路における上記ローラ対よりも上記搬送向きの上流側であって上記搬送路の上方に設けられた上側ガイド部材と、上記搬送路における上記ローラ対よりも上記搬送向きの上流側であって上記搬送路の下方に上記上側ガイド部材と対向して設けられた下側ガイド部材と、上記搬送路における上記ローラ対よりも上記搬送向きの上流側から上記上側ガイド部材及び上記下側ガイド部材によって区画される第1領域を経て上記ローラ対へ送られるシートを支持する手差しトレイと、上記搬送路における上記ローラ対及び上記ノズルの間に設けられており、上記第1状態の上記ローラ対によるシートの挟持位置及び上記記録部よりも下方において上方からシートと当接する上側当接部と、を備える。上記第1領域は、上記第1状態の上記ローラ対によるシートの挟持位置よりも下方であって上記メディアトレイが搬送されるための第2領域を含んでいる。
本構成によれば、手差しトレイに載置されたシートは、上側ガイド部材及び下側ガイド部材によって区画されている第1領域を経てローラ対による挟持位置へ進入する。この際、シートは、自重によって下側へ湾曲されて、下側ガイド部材に支持される、或いは、下側ガイド部材の近傍を通る。これにより、シートは、斜め下側からローラ対による挟持位置へ進入する。すると、ローラ対は、シートを斜め上向きに搬送する。ここで、搬送路におけるローラ対とノズルとの間には、上側当接部が設けられているため、シートは、上方から上側当接部に当接される。これにより、シートの搬送向きは、斜め上向きから下側へと変更される。その結果、シートが記録部と接触する可能性を低くすることができる。
(2) 上記手差しトレイは、上記搬送路における上記ローラ対よりも上記搬送向きの上流側において上記搬送路と合流する手差し経路へ挿入されるシートが載置されるものである。上記搬送路は、上記手差し経路との合流位置よりも上記ローラ対側であって上記メディアトレイまたはシートの一方が搬送される第1経路と、上記合流位置よりも上記ローラ対と反対側であって上記メディアトレイが搬送される第2経路とで構成されている。
手差しトレイに載置されたシートを斜め下側からでなく斜め上側からローラ対による挟持位置へ進入させるために、例えば、上側ガイド部材及び下側ガイド部材によって区画されている第1領域よりも搬送向きの上流側において、搬送路の下側を形成する部材の上面に、搬送向きに沿って斜め上向きの傾斜面が形成された凸部を設けることが考えられる。これにより、手差しトレイに載置されたシートは、傾斜面に沿って斜め上向きに案内されるため、上側へ湾曲される。その結果、当該シートを斜め上側からローラ対による挟持位置へ進入させることができる。
しかしながら、本構成では、搬送路に上記のような凸部を設けることはできない。なぜなら、凸部は手差しトレイに載置されたシートが通過する第1経路上に設けられる必要があるところ、メディアトレイは第1経路から合流位置を経て第2経路にまで搬送されるため、凸部を設けてしまうと、メディアトレイの搬送が凸部によって阻害されてしまうからである。よって、上記(1)のように上側当接部を設けることが有効となる。
(3) 上記手差し経路は斜め上方から上記搬送路と合流する。
本構成によれば、手差しトレイに載置されたシートは手差し経路を経て斜め上方から搬送路へ進入するため、搬送路において下方へ湾曲し易い。その結果、当該シートは、斜め下側からローラ対による挟持位置へ進入し易い。つまり、本構成では、シートが斜め下側からローラ対による挟持位置へ進入してしまうためにシートと記録部とが接触してしまうという課題がより顕著となる。そのため、上記(1)のように上側当接部を設けることが有効となる。
(4) 上記下側ガイド部材は、上記搬送向きの下流側の端部が上記挟持位置の近傍に位置する第3状態と、少なくとも上記搬送向きの下流側の端部が当該第3状態よりも下方に位置する第4状態とに状態変化可能である。上記ローラ対を上記第1状態に状態変化させるとともに上記下側ガイド部材を上記第3状態に状態変化させ、上記ローラ対を上記第2状態に状態変化させるとともに上記下側ガイド部材を上記第4状態に状態変化させる状態変化機構を更に備える。
本構成によれば、下側ガイド部材は、第3状態において搬送向きの下流側の端部が上記挟持位置の近傍に位置するため、シートを支持してローラ対による挟持位置へ案内することができる。また、ローラ対は、第1状態において、シートを挟持して搬送することができる。一方、状態変化機構がローラ対を第2状態に状態変化させると、ローラ対を構成するローラ同士の間隔が大きくなるため、ローラ対は、メディアトレイを挟持して搬送することができる。また、状態変化機構が下側ガイド部材を第3状態から第4状態に状態変化させると、下側ガイド部材が下方へ移動するため、搬送されるメディアトレイが下側ガイド部材と接触することを防止することができる。
(5) 本発明に係るインクジェット記録装置は、上記搬送路における上記ローラ対よりも上記搬送向きの下流側に配置され、且つ上記搬送向きと交差する幅方向において互いに間隔を空けて複数配置されており、下方からシートを支持する複数の下側当接部を更に備える。上記上側当接部は、上記幅方向において上記下側当接部の間に配置されており、下端は上記下側当接部の上端よりも下方に位置する。
本構成によれば、下側当接部と上側当接部とがシートに対して幅方向に連続する波形状を付与することによって、シートの湾曲を防止してシートと記録部との距離を一定に保つことができる。その結果、記録部によってシートに記録される画像の画質を良好に維持することができる。よって、ローラ対によって斜め上向きに搬送されるシートを上方から押さえることによってシートと記録部との接触可能性を低減する機能を有する上側当接部を、シートに対して波形状を付与する機能を有するものとしても用いることができる。
(6) 本発明に係るインクジェット記録装置は、上記搬送路における上記下側ガイド部材よりも上記搬送向きの上流側に下方から合流する湾曲路の湾曲内側を形成する内側ガイド部材と、上記内側ガイド部材と対向しており、上記湾曲路の湾曲外側を形成する外側ガイド部材と、上記ローラ対の下方に設けられ且つシートを支持可能なシートトレイと、上記シートトレイに支持されたシートを、上記湾曲路の経路方向の端部であって上記搬送路との合流位置と反対側の端部側から上記湾曲路へ給送する給送部と、を更に備える。
本構成によれば、湾曲路は下方から搬送路と合流する。そのため、手差しトレイに載置されて搬送路へ送られたシートは、搬送路と湾曲路との合流位置において、湾曲路を構成する空間側へ、つまり下方へ湾曲し易い。その結果、当該シートは、斜め下側からローラ対による挟持位置へ進入し易い。つまり、本構成では、シートが斜め下側からローラ対による挟持位置へ進入してしまうためにシートと記録部とが接触してしまうという課題がより顕著となる。そのため、上記(1)のように上側当接部を設けることがより有効となる。
本発明によれば、シートが斜め下側からローラ対に進入した場合であっても、当該シートが記録部と接触する可能性を低くすることができる。
図1は、本発明の実施形態の一例である複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、レバー部90の案内部95周辺を模式的に示す縦断面図であり、(A)にはレバー部90が第1位置の状態が示されており、(B)にはレバー部90が第2位置の状態が示されている。 図4は、移動機構50周辺を示す斜視図である。 図5は、搬送ローラ対59及びレバー部90の案内部95を模式的に示す断面図であり、(A)にはピンチローラ61A、61Bが搬送ローラ60と当接している状態が示されており、(B)にはピンチローラ61Bが搬送ローラ60から離間している状態が示されており、(C)にはピンチローラ61A、61Bが搬送ローラ60から離間している状態が示されている。 図6は、レバー部90を模式的に示す平面図である。 図7は、メディアトレイ110が挿入された状態におけるプリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図8は、変形例4におけるプリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図9は、プリンタ部11のうち手差しトレイ101から記録部24に亘る領域の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図10は、開口134を備えていないプリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構造]
図1に示されるように、複合機10(本発明のインクジェット記録装置の一例)は、薄型の直方体に概ね形成されており、下部にプリンタ部11が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、プリント機能として、インクジェット方式で記録用紙12(図2参照)の片面に画像を記録する機能を有している。なお、複合機10は、記録用紙12の両面に画像を記録する機能を有していてもよい。また、複合機10は、板形状のメディアトレイ110(図2及び図7参照)に支持されたCD−ROMやDVD−ROMなどの記録メディア(本発明の被記録媒体の一例)の盤面上に画像を記録する機能を有する。
[給送トレイ20]
図1に示されるように、プリンタ部11は、前面75に開口13が形成された筐体14を有している。筐体14の正面には、開口13を通じて後方へ凹んだ凹部80が形成されている。給送トレイ20(本発明のシートトレイの一例)が、前後方向8に移動することによって、凹部80へ挿入可能であり凹部80から脱抜可能である。給送トレイ20は、上側が開放された箱形状の部材である。図2に示されるように、給送トレイ20の底板22には、記録用紙12が支持される。給送トレイ20の前側且つ上側には、排出トレイ21が支持されている。排出トレイ21は、給送トレイ20と一体に前後方向8に移動する。排出トレイ21の上面には、後述する記録部24によって画像を記録された記録用紙12が排出される。
[給送部16]
図2に示されるように、給送部16は、凹部80に挿入された状態の給送トレイ20の底板22の上方に設けられている。給送部16は、給送ローラ25、給送アーム26、及び駆動伝達機構27を備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部で軸支されている。給送アーム26は、基端部に設けられた支軸28を中心として、矢印29の方向に回動可能である。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20の底板22または当該給送トレイ20に支持された記録用紙12に対して、当接及び離間が可能である。
給送ローラ25は、複数のギヤが噛合されてなる駆動伝達機構27によって、搬送用モータ(不図示)の駆動力が伝達されて回転する。これにより、給送トレイ20の底板22に載置された記録用紙12のうち、給送ローラ25と当接している最も上側の記録用紙12が、後述する第1搬送路33(本発明の湾曲路の一例)へ給送される。なお、給送ローラ25は、搬送用モータとは別に設けられたモータから駆動力を付与されて回転してもよい。
[搬送路65]
図2に示されるように、筐体14内部において、給送トレイ20の後端部から搬送路65が延出されている。搬送路65は、第1搬送路33と第2搬送路34(本発明の搬送路の一例)とを備える。第1搬送路33は、給送トレイ20の後端部から上方へ向かって湾曲しつつ延びている。第2搬送路34は、前後方向8に延びている。なお、第2搬送路34は、上下方向7に交差する方向であるならば、前後方向8以外に延びていてもよい。
第1搬送路33の経路方向(後述する搬送向き15に沿った方向)の下側の端部である一端側には、給送部16によって給送された記録用紙12が進入してくる。第1搬送路33の経路方向の上側の端部である他端側は、後述する搬送ローラ対59よりも搬送向き15の上流側の合流位置P1で、第2搬送路34と合流している。つまり、第1搬送路33は、下方から第2搬送路34と合流している。
給送トレイ20に支持された記録用紙12は、給送ローラ25によって第1搬送路33へ給送され、第1搬送路33から第2搬送路34に亘って図2に一点鎖線の矢印で示され
る搬送向き15に沿って搬送される。メディアトレイ110は、開口13から第2搬送路34へ挿入され、第2搬送路34に沿って前後方向8に搬送される。
第1搬送路33は、所定間隔を隔てて互いに対向する外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とによって形成されている。第2搬送路34は、記録部24が配置されている位置において、所定間隔を隔てて互いに対向する記録部24とプラテン42とによって形成されている。また、第2搬送路34は、記録部24よりも搬送向き15の上流側において、所定間隔を隔てて互いに対向する上側ガイド部材17と下側ガイド部材23とによって形成されている。また、第2搬送路34における下側ガイド部材23よりも後側は、所定間隔を隔てて互いに対向する上側ガイド部材17と外側ガイド部材18とによって形成されている。
上側ガイド部材17は、第2搬送路34の上側に設けられている。下側ガイド部材23及び外側ガイド部材18は、第2搬送路34の下側に設けられている。なお、下側ガイド部材23と外側ガイド部材18との間には間隔があり、第1搬送路33は、当該間隔において第2搬送路34と合流する。つまり、第1搬送路33は、下側ガイド部材23よりも搬送向き15の上流側において第2搬送路34と合流する。
下側ガイド部材23は、後述する第1状態の搬送ローラ対59(図3(A)に示される状態の搬送ローラ対59)による記録用紙12の挟持位置P2(図3(A)参照)よりも下方に設けられている。よって、上側ガイド部材17と下側ガイド部材23とによって区画される第1領域67は、挟持位置P2よりも下方の第2領域68を含んでいる。ここで、第2領域68は、メディアトレイ110が第2搬送路34を搬送される際に通過する空間である。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、第2搬送路34の上側に設けられている。記録部24の下側且つ記録部24と対向する位置には、プラテン42が設けられている。
プラテン42は、前後方向8及び左右方向9の長さが上下方向7の長さよりも長い平板形状の部材である。図6に示されるように、プラテン42は、その上面に、搬送向き15と直交する左右方向9(本発明の幅方向の一例)に間隔を空けて複数配置され且つ前後方向8に延設されたリブ120(本発明の下側当接部の一例)を備える。複数のリブ120は、第2搬送路34を搬送される記録用紙12と下方から当接する。つまり、複数のリブ120は、記録用紙12を支持する。なお、複数のリブ120が間隔を空けて並ぶ方向は、搬送向き15と直交する左右方向9に限らず、搬送向き15と交差する方向であればよい。
図2に示されるように、記録部24は、キャリッジ40と記録ヘッド38とを備えている。キャリッジ40は、前後方向8に間隔を空けて配置された2つのガイドレール56、57によって左右方向9へ往復移動可能に支持されている。記録ヘッド38は、キャリッジ40に搭載されている。記録ヘッド38には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド38の下面には、ノズル39が形成されている。キャリッジ40が左右方向9に移動しているときに、記録ヘッド38は、ノズル39からインク滴をプラテン42に向けて吐出する。これにより、搬送向き15に搬送されてプラテン42に支持された記録用紙12またはメディアトレイ110に支持された記録メディアに画像が記録される。
[搬送ローラ対59及び排出ローラ対44]
図2に示されるように、第2搬送路34における記録部24及びプラテン42よりも搬送向き15の上流側且つ上側ガイド部材17及び下側ガイド部材23よりも下流側には、搬送ローラ対59(本発明のローラ対の一例)が配置されている。搬送ローラ対59は、給送トレイ20よりも上方に配置されている。第2搬送路34における記録部24よりも搬送向き15の下流側には、排出ローラ対44が配置されている。
図2及び図4に示されるように、搬送ローラ対59は、第2搬送路34の上側に配置された搬送ローラ60と、第2搬送路34の下側に搬送ローラ60と対向して配置されたピンチローラ61とを備えている。搬送ローラ60は、左右方向9に延びた円柱状の部材である。ピンチローラ61は、左右方向9に間隔を空けて複数設けられている。各ピンチローラ61は、後述する移動機構50を構成する部材の一つであって各ピンチローラ61に対応して設けられた支持部材55によって回転可能に支持されている。各支持部材55は、弾性部材66によって搬送ローラ60側に付勢されている。これにより、各ピンチローラ61は、弾性部材66に搬送ローラ60側へ付勢されることによって搬送ローラ60を押圧している。なお、本実施形態では、ピンチローラ61は2個で1組となったものが4個、つまり8個設けられているが、ピンチローラ61の数は8個に限らない。
図2に示されるように、排出ローラ対44は、第2搬送路34の下側に配置された排出ローラ62と、第2搬送路34の上側に排出ローラ62と対向して配置された拍車63とを備えている。図4に示されるように、排出ローラ62は、左右方向9に延びた軸64と、左右方向9に間隔を空けて軸64に取り付けられたローラ部58とを備えている。拍車63は、左右方向9に間隔を空けて複数設けられている。各拍車63は、ローラ部58と対向する位置に設けられている。排出ローラ62は、弾性部材によって拍車63側へ付勢されている。
搬送ローラ対59及び排出ローラ対44は、後述するように記録用紙12またはメディアトレイ110を挟持可能である。また、搬送ローラ60及び排出ローラ62は、搬送用モータ(不図示)から正転の駆動力が伝達されて正転し、逆転の駆動力が伝達されて逆転する。
搬送ローラ対59に記録用紙12またはメディアトレイ110が挟持されている状態において、搬送ローラ60が正転すると、当該記録用紙12またはメディアトレイ110は、搬送ローラ対59によって第2搬送路34を、搬送向き15、つまり前向きに搬送され、搬送ローラ60が逆転すると、当該記録用紙12またはメディアトレイ110は、搬送ローラ対59によって第2搬送路34を、搬送向き15と逆向き、つまり後向きに搬送される。
また、排出ローラ対44に記録用紙12またはメディアトレイ110が挟持されている状態において、排出ローラ62が正転すると、当該記録用紙12またはメディアトレイ110は、排出ローラ対44によって第2搬送路34を、搬送向き15、つまり前向きに搬送されて排出トレイ21に排出され、排出ローラ62が逆転すると、当該記録用紙12またはメディアトレイ110は、排出ローラ対44によって第2搬送路34を、搬送向き15と逆向き、つまり後向きに搬送される。
[搬送ローラ対59、排出ローラ対44、プラテン42、及び下側ガイド部材23の状態変化]
図4及び図5に示されるように、プリンタ部11には、移動機構50(本発明の状態変化機構の一例)が設けられている。移動機構50は、上述した支持部材55と、支持部材55の左右両端部から下方へ突出しており孔53が形成された凸部52と、左右方向9に延びており孔53に挿通されたシャフト54と、後述するレバー部90とを備えている。シャフト54の左右両端部は、レバー部90に設けられた開口91(図3参照)に挿通されている。
凸部52は、複数のピンチローラ61のうち左右両端側に設けられたピンチローラ61Aの軸51Aに設けられた凸部52Aと、左右方向9における中央側に設けられたピンチローラ61Bの軸51Bに設けられた凸部52Bとで構成されている。
ここで、ピンチローラ61Aは、左右方向9において、複合機10に挿入された状態のメディアトレイ110の中央部に設けられた記録メディアが支持される支持領域(不図示)の両側、つまり支持領域よりも右側及び左側に対応する位置に設けられている。一方、ピンチローラ61Bは、左右方向9において、支持領域に対応する位置に設けられている。
また、凸部52Aに設けられた孔53Aを構成する内周面の上端は、凸部52Bに設けられた孔53Bを構成する内周面の上端と同じ高さである。一方、孔53Aを構成する内周面の下端は、孔53Bを構成する内周面の下端よりも低い位置である。つまり、孔53Aは、孔53Bよりも大きい。
排出ローラ62の軸64の左右両端部は、レバー部90に設けられた開口92(図3参照)に挿通されている。
後述するように、搬送ローラ対59は、シャフト54が上下動することによって、ピンチローラ61が搬送ローラ60と当接しており記録用紙12を挟持可能な第1状態(図5(A)参照)、及びピンチローラ61が搬送ローラ60から離間しておりメディアトレイ110を挟持可能な第2状態(図5(C)参照)に状態変化する。また、排出ローラ対44は、排出ローラ62の軸64が上下動することによって、拍車63が排出ローラ62と当接しており記録用紙12を挟持可能な第1状態(図2に実線で示される状態)、及び排出ローラ62が拍車63から離間しておりメディアトレイ110を挟持可能な第2状態(図2に破線で示される状態)に状態変化する。なお、後述するように、シャフト54及び軸64の上下動は、レバー部90が前後方向8に移動することによって実行される。
また、図3に示されるように、プラテン42の左右両側面には、外側に向けて突出した突起43が設けられている。突起43は、レバー部90に設けられた開口130に挿通されている。後述するように、プラテン42は、突起43が上下動することによって、記録部24との間に間隔D1を有した第1状態(図3(A)参照)、及び記録部24との間に間隔D1よりも大きな間隔D2を有した第2状態(図3(B)参照)に状態変化する。
記録用紙12が第2搬送路34を搬送される際、プラテン42は第1状態に状態変化されて記録用紙12を支持する。一方、メディアトレイ110が第2搬送路34を搬送される際、プラテン42は第2状態に状態変化される。これにより、プラテン42は、搬送されるメディアトレイ110よりも下方に位置する。その結果、搬送されるメディアトレイ110は、プラテン42と接触しない。
また、下側ガイド部材23は、後端部に設けられ且つ左右方向9に延びた軸69を中心として、矢印70の方向に回動可能に構成されている。軸69は、プリンタ部11のフレーム(不図示)に支持されている。一方、下側ガイド部材23の回動先端部71は、レバー部90に設けられた支持部89に支持されている。後述するように、下側ガイド部材23は、回動先端部71がレバー部90の移動により上下動することによって回動し、図3(A)に示される第3状態及び図3(B)に示される第4状態に状態変化する。
ここで、図3(A)に示されるように、下側ガイド部材23の回動先端部71は、第3状態において、第1状態の搬送ローラ対59による記録用紙12の挟持位置P2の近傍に位置する。一方、図3(B)に示されるように、回動先端部71は、第4状態において、第3状態のときよりも下方に位置する。
以上より、搬送ローラ対59、排出ローラ対44、及びプラテン42は、記録用紙12に画像記録される際に第1状態に状態変化され、メディアトレイ110に支持された記録メディアに画像記録される際に第2状態に状態変化される。また、下側ガイド部材23は、記録用紙12に画像記録される際に第3状態に状態変化され、メディアトレイ110に支持された記録メディアに画像記録される際に第4状態に状態変化される。この状態変化は、ユーザが後述するレバー部90を移動させることによって行われる。
[レバー部90]
図3に示されるように、プリンタ部11には、レバー部90が前後方向8に移動可能に配置されている。レバー部90は、図3(A)に示される位置である第1位置と、第1位置よりも前側の位置であって図3(B)に示される位置である第2位置との間で移動可能である。
図6に示されるように、レバー部90は、ユーザによって把持される把持部93と、把持部93の左右両端部から後方へ延びており把持部93及び後述する案内部95を連結する一対の接続部94と、接続部94の後端部から後方へ延びた一対の案内部95とを備えている。
図1に示されるように、把持部93は、凹部80における開口13近傍であって、開口13の上端近傍に配置されている。図6に示されるように、把持部93は、左右方向9に延びた部材である。把持部93の左右方向9の中央部には、開口96が設けられている。ユーザは、開口96に指を入れることによって把持部93を把持することができる。
接続部94は前後方向8に長い平板形状の部材である。一対の接続部94の一方は、凹部80の右端近傍且つ上端近傍を前後方向8に延びている。一対の接続部94の他方は、凹部80の左端近傍且つ上端近傍を前後方向8に延びている。接続部94は、プリンタ部11の筐体14の内側面81(図1参照)によって、前後方向8に移動可能に支持されている。
図3及び図6に示されるように、案内部95は、前後方向8において排出ローラ対44から搬送ローラ対59の後方まで延びている。また、案内部95は、搬送路65の右端よりも右側及び搬送路65の左端よりも左側に、一対に配置されている。案内部95は、プリンタ部11のフレーム(不図示)に支持されている。
図3に示されるように、案内部95には、開口91、92と、2つの開口130と、支持部89とが設けられている。開口91は、前側が後側よりも高位置である傾斜面97と、傾斜面97の前端と繋がっており前後方向8に延びた水平面98Aと、傾斜面97の後端と繋がっており前後方向8に延びた水平面98Bとを備えている。
また、開口92は、前側が後側よりも高位置である傾斜面99と、傾斜面99の前端と繋がっており前後方向8に延びた水平面100Aと、傾斜面99の後端と繋がっており前後方向8に延びた水平面100Bとを備えている。
また、開口130は、前側が後側よりも高位置である傾斜面131と、傾斜面131の前端と繋がっており前後方向8に延びた水平面132Aと、傾斜面131の後端と繋がっており前後方向8に延びた水平面132Bとを備えている。
また、支持部89は、右側の案内部95の左側面から左側へ突出したリブと、左側の案内部95の右側面から右側へ突出したリブである。支持部89は、前側が後側よりも高位置である傾斜部87と、傾斜部87の前端と繋がっており前後方向8に延びた水平部88Aと、傾斜部87の後端と繋がっており前後方向8に延びた水平部88Bとを備えている。
以下、レバー部90の移動に伴う搬送ローラ対59の状態変化について説明する。図3(A)及び図5(A)に示されるように、レバー部90が第1位置に位置しているとき、シャフト54は、開口91における水平面98Aの下方に位置している。このとき、ピンチローラ61は、弾性部材66(図4参照)の付勢力によって搬送ローラ60に圧接されている。つまり、搬送ローラ対59は第1状態である。
ユーザが、把持部93を把持して、レバー部90を前向きに引っ張ると、レバー部90は、第1位置から前方に移動する。これにより、シャフト54は傾斜面97と当接する。レバー部90が更に前方に移動すると、シャフト54は、傾斜面97に対して摺動しながら相対移動する。これにより、シャフト54は、傾斜面97に案内されて下方に移動する。
すると、シャフト54は、凸部52Bの孔53Bを構成する内周面の下端と当接し、当該下端を押す。これにより、凸部52Bと一体形成された支持部材55、及び当該支持部材55に支持されたピンチローラ61Bは、下方に移動する。その結果、ピンチローラ61Bは、搬送ローラ60から離間する。一方、この時点では、凸部52Aと一体形成された支持部材55、及び当該支持部材55に支持されたピンチローラ61Aは、移動しない。
ピンチローラ61Bが搬送ローラ60から離間した状態で、レバー部90が更に前方に移動すると、シャフト54は更に下方に移動する。そして、図5(B)に示されるように、シャフト54は、凸部52Aの孔53Aを構成する内周面の下端と当接し、当該下端を押す。これにより、凸部52Aと一体形成された支持部材55、及び当該支持部材55に支持されたピンチローラ61Aは、下方に移動する。その結果、図5(C)に示されるように、ピンチローラ61Aは、搬送ローラ60から離間する。つまり、搬送ローラ対59は第2状態となる。
その後、レバー部90が更に前方に移動すると、図3(B)に示されるように、シャフト54は、弾性部材66の付勢力によって水平面98Bと圧接した状態となる。このとき、レバー部90は第2位置に到達している。すなわち、レバー部90が第2位置のとき、搬送ローラ対59は第2状態である。
図5(C)では、ピンチローラ61Bと搬送ローラ60との距離D3は、ピンチローラ61Aと搬送ローラ60との距離D4よりも大きい。これは、ピンチローラ61Bがピンチローラ61Aよりも先に下方への移動を開始したからである。つまり、移動機構50は、複数のピンチローラ61の一部であるピンチローラ61Aを、搬送ローラ60から離間する向きである下方に距離D4移動させ、複数のピンチローラ61のうちのピンチローラ61A以外のピンチローラ61Bを、下方に距離D3移動させることによって、搬送ローラ対59を第1状態から第2状態へ状態変化させる。
ここで、距離D3は、メディアトレイ110の厚み(複合機10に挿入された状態における上下方向7の長さ)よりも大きい。一方、距離D4は、メディアトレイ110の厚みよりも小さい。これにより、複合機10に挿入されたメディアトレイ110は、搬送ローラ60とピンチローラ61Aとによって挟持されるが、搬送ローラ60とピンチローラ61Bとによって挟持されない。
以下、レバー部90の移動に伴う排出ローラ対44の状態変化について説明する。図3(A)に示されるように、レバー部90が第1位置に位置しているとき、排出ローラ62の軸64は、開口92における水平面100Aの下方に位置している。このとき、排出ローラ62は、弾性部材(不図示)の付勢力によって拍車63に圧接されている。つまり、排出ローラ対44は第1状態である。
ユーザが、把持部93を把持して、レバー部90を前向きに引っ張ると、レバー部90は、第1位置から前方に移動する。これにより、軸64は傾斜面99と当接する。レバー部90が更に前方に移動すると、軸64は、傾斜面99に対して摺動しながら相対移動する。これにより、軸64は、下方に移動する。つまり、排出ローラ62は、下方に移動する。その結果、排出ローラ62は、傾斜面99に案内されて下方に移動し、拍車63から離間する。つまり、排出ローラ対44は第2状態となる。
その後、レバー部90が更に前方に移動すると、図3(B)に示されるように、軸64は、弾性部材の付勢力によって水平面100Bと圧接した状態となる。このとき、レバー部90は第2位置に到達している。すなわち、レバー部90が第2位置のとき、排出ローラ対44は第2状態である。
以下、レバー部90の移動に伴うプラテン42の状態変化について説明する。図3(A)に示されるように、レバー部90が第1位置に位置しているとき、プラテン42の突起43は、開口130における水平面132Aの下方に位置している。このとき、プラテン42は、第1状態である。
ユーザが、把持部93を把持して、レバー部90を前向きに引っ張ると、レバー部90は、第1位置から前方に移動する。これにより、突起43は傾斜面131と当接する。レバー部90が更に前方に移動すると、突起43は、傾斜面131に対して摺動しながら相対移動する。これにより、突起43は、下方に移動する。つまり、プラテン42は、下方に移動し第2状態となる。
その後、レバー部90が更に前方に移動すると、図3(B)に示されるように、突起43は、弾性部材の付勢力によって水平面132Bと圧接した状態となる。このとき、レバー部90は第2位置に到達している。すなわち、レバー部90が第2位置のとき、プラテン42は第2状態である。
以下、レバー部90の移動に伴う下側ガイド部材23の状態変化について説明する。図3(A)に示されるように、レバー部90が第1位置に位置しているとき、下側ガイド部材23の回動先端部71は、水平部88Aに支持されている。このとき、下側ガイド部材23は、第3状態である。
ユーザが、把持部93を把持して、レバー部90を前向きに引っ張ると、レバー部90は、第1位置から前方に移動する。これにより、回動先端部71は、支持部89に対して摺動しながら相対移動して、水平部88Aから離間して傾斜部87に支持される。レバー部90が更に前方に移動すると、回動先端部71は、傾斜部87に対して摺動しながら相対移動する。これにより、回動先端部71は、下方に移動する。つまり、下側ガイド部材23は、下方へ回動し、第4状態となる。
その後、レバー部90が更に前方に移動すると、図3(B)に示されるように、回動先端部71は、傾斜部87から離間して水平部88Bに支持される。このとき、レバー部90は第2位置に到達している。すなわち、レバー部90が第2位置のとき、プラテン42は第4状態である。
レバー部90が第2位置から第1位置に移動するとき、上述と逆の動作が実行される。つまり、シャフト54が水平面98Bから離間して傾斜面97に対して摺動することによって、ピンチローラ61が上方へ移動して搬送ローラ60と当接する。また、軸64が水平面100Bから離間して傾斜面99に対して摺動することによって、排出ローラ62が上方へ移動して拍車63と当接する。また、突起43が水平面132Bから離間して傾斜面131に対して摺動することによって、プラテン42が上方へ移動する。また、回動先端部71が水平部88Bから離間して傾斜部87に対して摺動することによって、下側ガイド部材23が上方へ回動する。
以上より、レバー部90は、搬送ローラ対59、排出ローラ対44、及びプラテン42を第1状態とする第1位置、並びに搬送ローラ対59、排出ローラ対44、及びプラテン42を第2状態とする第2位置の間で移動可能である。また、レバー部90は、ローラ対59、44を第1状態に状態変化させるとともに下側ガイド部材23を第3状態に状態変化させ、ローラ対59、44を第2状態に状態変化させるとともに下側ガイド部材23を第4状態に状態変化させる。
[当接部材41]
図2に示されるように、第2搬送路34におけるノズル39よりも上流側には、当接部材41が配置されている。図6に示されるように、当接部材41は、左右方向9において、プラテン42に形成された複数のリブ120の間のそれぞれに配置されている。当接部材41は、7個設けられているが、7個以外の個数でもよい。
図2に示されるように、当接部材41の基端部77は、ガイドレール56に取り付けられている。一方、当接部材41の当接部78(本発明の上側当接部の一例)は、搬送向き15におけるノズル39及び搬送ローラ対59の間に配置されている。当接部78の先端79は、リブ120の上端よりも下方に位置している。また、先端79は、第1状態における搬送ローラ対59による記録用紙12の挟持位置P2(図3(A)参照)及び記録部24よりも下方に位置している。
先端79は、第2搬送路34を搬送される記録用紙12と上方から当接する。これにより、記録用紙12は、上方から当接する先端79と下方から当接するリブ120とによって、左右方向9に連続する波形状にされる。
[手差しトレイ101]
図2に示されるように、プリンタ部11の背面側に手差しトレイ101が設けられている。手差しトレイ101は、薄型の平板形状の部材である。手差しトレイ101の下端部には、左右方向9に延びた軸102が設けられている。当該軸102は、筐体14の後側を構成する後壁(不図示)に、軸102を中心として矢印103の方向に回動可能に取り付けられている。
これにより、手差しトレイ101は、図2に破線で示された第1姿勢と、図2に実線で示された第2姿勢とに回動可能である。手差しトレイ101は、第1姿勢において、後壁に沿っている。また、手差しトレイ101は、第2姿勢において、後壁に対して傾倒している。手差しトレイ101の回動は、ユーザが手差しトレイ101を把持することによって行われる。なお、手差しトレイ101は、第2姿勢に固定された状態で筐体14に取り付けられていてもよい。
手差しトレイ101が第2姿勢のとき、手差しトレイ101の一方の面104には、記録用紙12が支持される。ここで、面104は、手差しトレイ101が第1姿勢のときに後壁と対向する面である。第2姿勢の手差しトレイ101の面104は、手差し経路105へ通じている。ここで、手差し経路105は、所定間隔を隔てて互いに対向する一方の面104の下端部と、上側ガイド部材17の後面106とによって形成されている。
手差し経路105の一方の端部(後側の端部)は、プリンタ部11の外部と連通している。一方、手差し経路105の他方の端部(前側の端部)は、第2搬送路34に対して、搬送ローラ対59よりも搬送向き15の上流側である第1搬送路33との合流位置P1よりも後側の合流位置P3で合流している。
ここで、第2搬送路34は、手差し経路105との合流位置P3よりも後側まで延びている。つまり、第2搬送路34は、図2に示されるように、合流位置P3よりも前側(搬送ローラ対59側)の範囲34Aに形成された第1経路と、合流位置P3よりも後側(搬送ローラ対59と反対側)の範囲34Bに形成された第2経路とで構成されている。第1経路には、開口13から挿入されたメディアトレイ110、給送トレイ20から第2搬送路34へ給送された記録用紙12、または手差しトレイ101から手差し経路105へ挿入された記録用紙12のいずれかが搬送される。第2経路には、開口13から挿入されたメディアトレイ110が搬送されるが、給送トレイ20から第2搬送路34へ給送された記録用紙12、及び手差しトレイ101から手差し経路105へ挿入された記録用紙12は搬送されない。
手差し経路105は、一方の端部が他方の端部よりも後方斜め上側に位置している。つまり、手差し経路105は、斜め上方から第2搬送路34と合流している。
記録用紙12は、手差しトレイ101の面104に支持された状態で、手差し経路105へ挿入される。この際、記録用紙12は、その挿入先端部が手差し経路105を通過して搬送ローラ対59と当接するまで挿入される。これにより、記録用紙12の挿入先端部は、手差し経路105から第2搬送路34における第1領域67を経て搬送ローラ対59へ到達する。つまり、記録用紙12は、図2に2点鎖線で示されるような状態で、手差しトレイ101に支持される。
記録用紙12は、以下に詳述するように、第1領域67のうちの第2領域68を経て搬送ローラ対59へ送られる。つまり、記録用紙12は、図2に2点鎖線で示される状態において、第2搬送路34の下側を形成する外側ガイド部材18の上面に支持されるが、当該外側ガイド部材18よりも前側において、自重によって下方へ落ち込む。外側ガイド部材18よりも前側に配置された下側ガイド部材23の基端側が、外側ガイド部材18の上面よりも下方に位置するためである。下方へ落ち込んだ記録用紙12は、下側ガイド部材23に支持される。つまり、手差しトレイ101に支持された記録用紙12は、第2搬送路34における搬送ローラ対59よりも搬送向き15の上流側から第1領域67の第2領域68を経て搬送ローラ対59へ送られる。すなわち、記録用紙12は、斜め下側から搬送ローラ対59へ送られる。
この状態において、搬送ローラ対59が記録用紙12を搬送する場合、図9に示されるように、斜め下側から搬送ローラ対59へ送られた記録用紙は、搬送ローラ対59によって、斜め上側へ搬送される。斜め上側へ搬送された記録用紙12は、当接部材41の当接部78によって、搬送される向きを斜め上側から斜め下側へ変えられる。これにより、記録用紙12は、斜め下側へ搬送され、プラテン42に当接する。以後、記録用紙12は、プラテン42に沿って搬送される。そのため、記録用紙12が記録ヘッド38と接触することはない。
[メディアトレイ110の動作]
以下、複合機10にメディアトレイ110が挿入され、メディアトレイ110に載置された記録メディアに画像が記録される手順が説明される。ユーザの操作によってレバー部90が第1位置から第2位置へ移動すると、搬送ローラ対59、排出ローラ対44、及びプラテン42が第1状態から第2状態へ状態変化し、下側ガイド部材23が第3状態から第4状態へ状態変化する。つまり、ピンチローラ61、排出ローラ62、プラテン42、及び下側ガイド部材23は、図2に実線で示される位置から破線で示される位置へ移動する。これにより、搬送ローラ対59及び排出ローラ対44は、メディアトレイ110を挟持して第2搬送路34に沿って搬送可能な状態となる。また、プラテン42は下方へ移動し、下側ガイド部材23はその回動先端部が下方となるように回動する。つまり、プラテン42及び下側ガイド部材23は、第2搬送路34を搬送されるメディアトレイ110と接触しない位置へ退避する。
次に、ユーザは、記録メディアが載置されたメディアトレイ110を開口13から凹部80を通じてプリンタ部11内部の第2搬送路34へ向けて、後向きへ挿入する。この際、メディアトレイ110は、凹部80の内側面81に設けられたトレイガイド(不図示)に支持されつつ、少なくとも下流端部118が排出ローラ対44に挟持される位置まで挿入される。なお、メディアトレイ110は、更に奥まで、例えば下流端部118が搬送ローラ対59に挟持される位置まで挿入されてもよい。
次に、ユーザは、複合機10の正面上部に設けられた操作パネル133(図1参照)を操作して、画像を記録する機能を選択する。これにより、搬送用モータから搬送ローラ60及び排出ローラ62へ逆転の駆動力が伝達される。すると、メディアトレイ110は、排出ローラ対44によって、第2搬送路34を後向きへ搬送される。
メディアトレイ110は、支持された記録メディアが記録部24よりも後方となる位置まで搬送される。このとき、メディアトレイ110の挿入先端は、図7に示されるように、筐体14の後壁に設けられた開口134から突出している。
なお、プリンタ部11は、メディアトレイ110が筐体14の後壁から突出しないように構成されていてもよい。この場合、例えば、図10に示されるように、プリンタ部11は開口134を備えておらず、プリンタ部11の筐体14の後壁からは手差し経路105のみが第2搬送路34と接続されている。
この状態において、搬送用モータから搬送ローラ60及び排出ローラ62へ伝達される駆動力が、逆転から正転へ切り換えられる。これにより、メディアトレイ110が前方に搬送され、メディアトレイ110に載置された記録メディアが記録部24の下方を通る。このとき、搬送される記録メディアに対して、記録ヘッド38からインク滴が吐出される。これにより、記録メディアの盤面上に画像が記録される。その後、メディアトレイ110は開口13から複合機10の外部に排出される。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、手差しトレイ101に載置された記録用紙12は、上側ガイド部材17及び下側ガイド部材23によって区画されている第1領域67を経て搬送ローラ対59による挟持位置へ進入する。この際、記録用紙12は、自重によって下側へ湾曲されて、下側ガイド部材23に支持される、或いは、下側ガイド部材23の近傍を通る。これにより、記録用紙12は、斜め下側から搬送ローラ対59による挟持位置へ進入する。すると、搬送ローラ対59は、記録用紙12を斜め上向きに搬送する。ここで、第2搬送路34における搬送ローラ対59とノズル39との間には、当接部材41の当接部78が設けられているため、記録用紙12は、上方から当接部78に当接される。これにより、記録用紙12の搬送向き15は、斜め上向きから下側へと変更される。その結果、記録用紙12が記録部24と接触する可能性を低くすることができる。つまり、本実施形態によれば、記録用紙12が斜め下側から搬送ローラ対59に進入した場合であっても、当該記録用紙12が記録部24と接触する可能性を低くすることができる。
また、手差しトレイ101に載置された記録用紙12を斜め下側からでなく斜め上側から搬送ローラ対59による挟持位置へ進入させるために、例えば、上側ガイド部材17及び下側ガイド部材23によって区画されている第1領域67よりも搬送向きの上流側において、第2搬送路34の下側を形成する部材である外側ガイド部材18の上面に、搬送向き15に沿って斜め上向きの傾斜面が形成された凸部を設けることが考えられる。これにより、手差しトレイ101に載置された記録用紙12は、傾斜面に沿って斜め上向きに案内されるため、上側へ湾曲される。その結果、当該記録用紙12を斜め上側から搬送ローラ対59による挟持位置へ進入させることができる。
しかしながら、本実施形態では、第2搬送路34に上記のような凸部を設けることはできない。なぜなら、凸部は手差しトレイ101に載置された記録用紙12が通過する第1経路(第2搬送路34における範囲34A)上に設けられる必要があるところ、メディアトレイ110は第1経路から合流位置P3を経て第2経路(第2搬送路34における範囲34B)にまで搬送されるため、凸部を設けてしまうと、メディアトレイ110の搬送が凸部によって阻害されてしまうからである。よって、上述したように当接部78を設けることが有効となる。
また、本実施形態によれば、手差しトレイ101に載置された記録用紙12は手差し経路105を経て斜め上方から第2搬送路34へ進入するため、第2搬送路34において下方へ湾曲し易い。その結果、当該記録用紙12は、斜め下側から搬送ローラ対59による挟持位置へ進入し易い。つまり、本実施形態では、記録用紙12が斜め下側から搬送ローラ対59による挟持位置へ進入してしまうために記録用紙12と記録部24とが接触してしまうという課題がより顕著となる。そのため、上述したように当接部78を設けることが有効となる。
また、本実施形態によれば、下側ガイド部材23は、第3状態において搬送向き15の下流側の端部が挟持位置P2の近傍に位置するため、記録用紙12を支持して搬送ローラ対59による挟持位置P2へ案内することができる。また、搬送ローラ対59は、第1状態において、記録用紙12を挟持して搬送することができる。一方、移動機構50が搬送ローラ対59を第2状態に状態変化させると、搬送ローラ対59を構成するローラ同士の間隔が大きくなるため、搬送ローラ対59は、メディアトレイ110を挟持して搬送することができる。また、移動機構50が下側ガイド部材23を第3状態から第4状態に状態変化させると、下側ガイド部材23が下方へ移動するため、搬送されるメディアトレイ110が下側ガイド部材23と接触することを防止することができる。
また、本実施形態によれば、リブ120と当接部78とが記録用紙12に対して左右方向9に連続する波形状を付与することによって、記録用紙12の湾曲を防止して記録用紙12と記録部24との距離を一定に保つことができる。その結果、記録部24によって記録用紙12に記録される画像の画質を良好に維持することができる。よって、搬送ローラ対59によって斜め上向きに搬送される記録用紙12を上方から押さえることによって記録用紙12と記録部24との接触可能性を低減する機能を有する当接部78を、記録用紙12に対して波形状を付与する機能を有するものとしても用いることができる。
また、本実施形態によれば、第1搬送路33は下方から第2搬送路34と合流する。そのため、手差しトレイ101に載置されて第2搬送路34へ送られた記録用紙12は、第2搬送路34と第1搬送路33との合流位置P1において、湾曲路を構成する空間側へ、つまり下方へ湾曲し易い。その結果、当該記録用紙12は、斜め下側から搬送ローラ対59による挟持位置P2へ進入し易い。つまり、本実施形態では、記録用紙12が斜め下側から搬送ローラ対59による挟持位置へ進入してしまうために記録用紙12と記録部24とが接触してしまうという課題がより顕著となる。そのため、上述したように当接部78を設けることがより有効となる。
[変形例1]
下側ガイド部材23の状態変化は、回動以外、例えば上下方向7に沿った移動によって行われてもよい。この場合、第4状態の下側ガイド部材23は、その全体が第3状態のときよりも下方に位置する。
[変形例2]
下側ガイド部材23は、状態変化しなくてもよい。この場合、下側ガイド部材23は、第2搬送路34においてメディアトレイ110が搬送される領域よりも下方に設けられる。
[変形例3]
手差し経路105は、斜め上方以外、例えば斜め下方から第2搬送路34と合流してもよい。
[変形例4]
上述の実施形態では、第2搬送路34は、第1経路と第2経路とで構成されていたが、第2搬送路34は、第1経路のみで構成されていてもよい。
このような構成は、例えば、図8に示されるように、手差しトレイ101が筐体14の後壁における開口134の直下に取り付けられることで実現可能である。図8の場合、手差しトレイ101の面104に支持された記録用紙12は、開口134を通じて第2搬送路34の後端部へ挿入される。つまり、手差しトレイ101の面104に支持された記録用紙12は、第2搬送路34の全領域を搬送可能である。つまり、図8の構成の場合、第2搬送路34は、第1経路のみで構成されている。
なお、図8では、手差しトレイ101は軸102を中心に矢印107の方向に回動可能に構成されているが、手差しトレイ101は筐体14の後壁に固定された状態で取り付けられていてもよい。
[変形例5]
上述の実施形態では、ピンチローラ61が弾性部材66によって搬送ローラ60側に付勢されていたが、上述とは逆に、搬送ローラ60が弾性部材によってピンチローラ61側に付勢されていてもよい。なお、搬送ローラ対59を構成するローラは、下側のローラが下方へ移動することを条件として、上述の実施形態とは上下逆に配置されていてもよい。
また、記録用紙12に画像が記録される場合には、拍車63が使用される一方で、記録メディアに画像が記録される場合には、拍車63の代わりに、排出ローラ62に従動して回転する従動ローラ(拍車63とは異なりローラ面に凹凸がないローラ)が使用されてもよい。
この場合、例えば、拍車63及び上記従動ローラが、レバー部90の移動に連動して上下動するように構成されており、レバー部90が第1位置から第2位置へ移動すると、拍車63が上方に退避する一方で、上記従動ローラが直線部34へ出てくる。また、レバー部が第2位置から第1位置へ移動すると、上記従動ローラが上方に退避する一方で、拍車63が直線部34へ出てくる。
また、この場合、排出ローラ62が弾性部材によって上記従動ローラ側に付勢されていてもよいし、上記従動ローラが弾性部材によって排出ローラ62側に付勢されていてもよい。また、排出ローラ対44を構成する排出ローラ62及び上記従動ローラは、下側のローラが下方へ移動することを条件として、排出ローラ62が上側で上記従動ローラが下側に配置されていてもよい。
[変形例6]
ピンチローラ61及び排出ローラ62の移動方向は、上下方向7に限らない。例えば、上下方向7に対して傾斜した向きでもよい。
[変形例7]
上述の実施形態では、当接部材41は、左右方向9において、プラテン42に形成された複数のリブ120の間のそれぞれに配置されているが、複数のリブ120の間の一部にのみ配置されていてもよい。
[変形例8]
上述の実施形態では、メディアトレイ110は装置前面の開口13から挿入されたが、装置背面の開口134から挿入されてもよい。この場合、メディアトレイ110は、前向きに搬送されつつ記録部24によって記録メディアに画像を記録され、そのまま装置前面の開口13から排出されてもよいし、画像記録後に後向きに搬送されて装置背面の開口134から排出されてもよい。
[変形例9]
上述の実施形態では、搬送ローラ対59、排出ローラ対44、プラテン42、及び下側ガイド部材23は、レバー部90によって状態変化させられていたが、状態変化の方法はこのような方法に限らない。例えば、搬送ローラ対59、排出ローラ対44、プラテン42、及び下側ガイド部材23は、モータから駆動力を付与されることによって上下方向7に移動可能に構成されていてもよい。この場合、搬送ローラ対59、排出ローラ対44、プラテン42、及び下側ガイド部材23は、モータから直接駆動伝達されることによって、上下方向7に移動してもよいし、レバー部90がモータから駆動伝達されて前後方向8に移動することによって、上下方向7に移動してもよい。
10・・・複合機
12・・・記録用紙
15・・・搬送向き
17・・・上側ガイド部材
23・・・下側ガイド部材
24・・・記録部
34・・・第2搬送路
39・・・ノズル
41・・・当接部材
44・・・排出ローラ対
59・・・搬送ローラ対
67・・・第1領域
68・・・第2領域
78・・・当接部
101・・・手差しトレイ
110・・・メディアトレイ

Claims (6)

  1. 上下方向に交差する方向に延びた搬送路に設けられたローラ対であって、当該ローラ対を構成するローラが互いに当接しておりシートを挟持可能な第1状態、及び上記ローラ対を構成するローラのうち下側ローラが下方に移動することによって上側ローラから離間しており被記録媒体を支持可能なメディアトレイを挟持可能な第2状態に状態変化可能なローラ対と、
    上記搬送路における上記ローラ対よりもシートの搬送向きの下流側であって上記搬送路の上方に設けられており、上記搬送路を搬送されるシートまたは上記メディアトレイに支持された被記録媒体へ向けてノズルからインク滴を吐出する記録部と、
    上記搬送路における上記ローラ対よりも上記搬送向きの上流側であって上記搬送路の上方に設けられた上側ガイド部材と、
    上記搬送路における上記ローラ対よりも上記搬送向きの上流側であって上記搬送路の下方に上記上側ガイド部材と対向して設けられた下側ガイド部材と、
    上記搬送路における上記ローラ対よりも上記搬送向きの上流側から上記上側ガイド部材及び上記下側ガイド部材によって区画される第1領域を経て上記ローラ対へ送られるシートを支持する手差しトレイと、
    上記搬送路における上記ローラ対及び上記ノズルの間に設けられており、上記第1状態の上記ローラ対によるシートの挟持位置及び上記記録部よりも下方において上方からシートと当接する上側当接部と、を備え、
    上記第1領域は、上記第1状態の上記ローラ対によるシートの挟持位置よりも下方であって上記メディアトレイが搬送されるための第2領域を含んでいるインクジェット記録装置。
  2. 上記手差しトレイは、上記搬送路における上記ローラ対よりも上記搬送向きの上流側において上記搬送路と合流する手差し経路へ挿入されるシートが載置されるものであり、
    上記搬送路は、上記手差し経路との合流位置よりも上記ローラ対側であって上記メディアトレイまたはシートの一方が搬送される第1経路と、上記合流位置よりも上記ローラ対と反対側であって上記メディアトレイが搬送される第2経路とで構成されている請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 上記手差し経路は斜め上方から上記搬送路と合流する請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 上記下側ガイド部材は、上記搬送向きの下流側の端部が上記挟持位置の近傍に位置する第3状態と、少なくとも上記搬送向きの下流側の端部が当該第3状態よりも下方に位置する第4状態とに状態変化可能であり、
    上記ローラ対を上記第1状態に状態変化させるとともに上記下側ガイド部材を上記第3状態に状態変化させ、上記ローラ対を上記第2状態に状態変化させるとともに上記下側ガイド部材を上記第4状態に状態変化させる状態変化機構を更に備える請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 上記搬送路における上記ローラ対よりも上記搬送向きの下流側に配置され、且つ上記搬送向きと交差する幅方向において互いに間隔を空けて複数配置されており、下方からシートを支持する複数の下側当接部を更に備え、
    上記上側当接部は、上記幅方向において上記下側当接部の間に配置されており、下端は上記下側当接部の上端よりも下方に位置する請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 上記搬送路における上記下側ガイド部材よりも上記搬送向きの上流側に下方から合流する湾曲路の湾曲内側を形成する内側ガイド部材と、
    上記内側ガイド部材と対向しており、上記湾曲路の湾曲外側を形成する外側ガイド部材と、
    上記ローラ対の下方に設けられ且つシートを支持可能なシートトレイと、
    上記シートトレイに支持されたシートを、上記湾曲路の経路方向の端部であって上記搬送路との合流位置と反対側の端部側から上記湾曲路へ給送する給送部と、を更に備える請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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