JP2015065710A - 電線曲げ規制部材及び電線曲げ規制部材付ワイヤーハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】電線の曲げ方向を規制する電線曲げ規制部材と周辺部材との接触による異音抑制を目的とする。【解決手段】電線曲げ規制部材120は、不織材料の少なくとも一部の領域を加熱圧縮することにより形成されたシート材が筒状に変形されることにより形成された曲げ規制本体部122を備える。曲げ規制本体部122の外周に沿って、曲げ規制本体部122の外周の一部である連結部127を除いて残部を分断させるように少なくとも1つの分断部125が形成されている。【選択図】図2
Description
この発明は、電線の曲げ方向を規制する技術に関する。
特許文献1及び2は、電線の曲げ方向を規制する技術を開示している。
特許文献1には、複数のリンク部材が、連結ピンと連結穴との回転可能な嵌め込み構造によって、線状に連結される構成が開示されている。
特許文献2には、板材が筒状に変形されたプロテクタ本体部の外周に沿って切込みが形成される構成が開示されている。
しかしながら、電線の曲げ方向を規制する部材が、樹脂による金型成形品である場合、当該部材が周辺部材に接触し異音を発生させてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、電線の曲げ方向を規制する電線曲げ規制部材と周辺部材との接触による異音抑制を目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、電線の曲げ方向を規制する電線曲げ規制部材であって、不織材料の少なくとも一部の領域を加熱圧縮することにより形成されたシート材が筒状に変形されることにより形成された曲げ規制本体部を備え、前記曲げ規制本体部の外周に沿って、前記曲げ規制本体部の外周の一部である連結部を除いて残部を分断させるように少なくとも1つの分断部が形成されたものである。
第2の態様は,第1の態様に係る電線曲げ規制部材であって、前記曲げ規制本体部は、複数の平面部分が複数の折曲げ部分を介して角筒状をなすように連設された形状に形成されているものである。
第3の態様は、第2の態様に係る電線曲げ規制部材であって、前記シート材の一側部に係止片が形成されると共に、他側に係止孔部が形成され、前記係止片が前記係止孔部に係止した状態で、前記シート材が角筒状をなるように変形された状態に維持され、前記係止片は、前記シート材のうち前記平面部分を形成する部分よりも硬く形成されているものである。
第4の態様は、第2又は第3の態様に係る電線曲げ規制部材であって、前記シート材のうち前記複数の平面部分を形成する部分よりも前記複数の折曲げ部分を形成する部分の方が柔らかく形成されているものである。
第5の態様は、第2〜第4のいずれか1つの態様に係る電線曲げ規制部材であって、前記シート材のうち前記複数の平面部分を形成する部分よりも前記連結部を形成する部分の方が柔らかく形成されているものである。
第6の態様に係る電線曲げ規制部材付ワイヤーハーネスは、第1〜第5のいずれか1つの態様に係る電線曲げ規制部材と、前記電線曲げ規制部材内に収容された電線と、を備える。
第1〜第6の態様によると、電線曲げ規制部材は、主として分断部を開く方向に曲げられる。このため、電線曲げ規制部材によって、電線の曲げ方向を規制することができる。また、電線曲げ規制部材は、不織材料の少なくとも一部の領域を加熱圧縮することにより形成されたシート材が筒状に変形されることにより形成されているため、電線曲げ規制部材と周辺部材との接触による異音抑制が可能となる。
第2の態様によると、曲げ規制本体部が角筒状に保たれ易くなり、その内部の電線の保護性能に優れる。
第3の態様によると、係止片はシート材のうち前記平面部分を形成する部分よりも硬く形成されているため、係止片を係止孔部に容易に挿入することができる。
第4の態様によると、シート材を複数の平面部分の間の複数の折曲げ部分で折曲げることにより、容易に角筒状をなす曲げ規制本体部を形成することができる。
第5の態様によると、曲げ規制本体部を、分断部を開くようにして連結部で容易に曲げることができる。
以下、実施形態に係る電線曲げ規制部材及び電線曲げ規制部材付ワイヤーハーネスについて説明する。
<ドア用配線装置について>
電線曲げ規制部材120及びワイヤーハーネスWHの一適用例について説明する。図1は、本電線曲げ規制部材120及びワイヤーハーネスWHを含むドア用配線装置20が車両に取付けられた状態を示す概略側面図である。図1では、車体10に対してドア14が開いた状態を示している。
電線曲げ規制部材120及びワイヤーハーネスWHの一適用例について説明する。図1は、本電線曲げ規制部材120及びワイヤーハーネスWHを含むドア用配線装置20が車両に取付けられた状態を示す概略側面図である。図1では、車体10に対してドア14が開いた状態を示している。
ドア用配線装置20は、車両の車体10とドア14との間にワイヤーハーネスWHを配索するためのものである。
車体10は、金属等で形成され車両の外面を形作る部分であり、図1では、車体10のうち乗員席外側に設けられる乗降用開口が形成された部分を示している。
ドア14は、乗降用開口を閉じることができるように、車体10に対してドアヒンジ12を介して開閉可能に支持されている。ドア14は、例えば、運転席又は助手席の外側に設けられるフロントサイドドアである。ドアヒンジ12の回転軸は、通常、鉛直方向に沿っているが、鉛直方向に対して傾いていてもよい。
上記ドア14は、金属板をプレス成型、打抜き等して形成されたドアインナーパネル15及びその外側に設けられる外装部材としてのドアアウターパネルと、合成樹脂材料等で形成され、ドアインナーパネル15の車内側に取り付けられる内装部材としてのトリムとを備えている。
上記ドアインナーパネル15とトリムとの間にプロテクタ30が配設され、当該プロテクタ30内でワイヤーハーネスWHの余長が吸収される。また、ドア14のうち車体10との連結側(車両前側)の縁部には、導入開口部14hが形成されており、この導入開口部14hを通じてワイヤーハーネスWHが配索される。
また、車体10には、内外にワイヤーハーネスWHを挿通配索するための貫通孔部10hが形成されている。この貫通孔部10hは、車体10のうち乗降用開口を囲む周縁部であって、ドア14の閉状態において導入開口部14hと対向する部位に形成されている。
本ドア用配線装置20は、上記車体10とドア14とに組込まれるものであり、ワイヤーハーネスWHと、ドア14内に配設されたプロテクタ30と、電線曲げ規制部材120とを備える。
ワイヤーハーネスWHは、ドア14に組込まれるスイッチ、パワーウインドウモータ、ドアロックモータ、サイドミラーモータ及びスピーカー等の電気機器に対して電源供給又は信号伝達するための複数の電線が、配索経路に対応して必要に応じて分岐しつつ束ねられて構成されている。ワイヤーハーネスWHにおける車体10からドア14に架け渡される部分は、上記複数の電線が1本に束ねられて構成されている。
プロテクタ30は、上記ドア14内に配設される部品であり、車体10側からワイヤーハーネスWHが挿入される挿入口部31と、ワイヤーハーネスWHをドア14内に向けて引出す引出口部32とを有し、ドア14の延在方向に沿う偏平形状に形成されると共に前記挿入口部31と引出口部32との間でワイヤーハーネスWHの余長を吸収する収容空間が形成された偏平なケース形状に形成されている。
より具体的には、プロテクタ30は、樹脂等によって形成される部品である。プロテクタ30を側面視すると、挿入口部31と引出口部32とが、余長吸収部33を介して、L字状に繋がる形状を呈する。余長吸収部33は、挿入口部31と引出口部32との間の入隅側部分で当該挿入口部31と引出口部32とを結ぶ方向に斜めに傾斜する形状を呈し、挿入口部31と引出口部32との間の出隅側部分で外方に向けて湾曲する形状を呈している。この余長吸収部33内にワイヤーハーネスWHの余長を吸収する収容空間が形成されている。
本プロテクタ30は、引出口部32を上方に向けると共に、挿入口部31を導入開口部14hに向けた状態で、ドア14に組込まれている。
ワイヤーハーネスWHは、上記プロテクタ30内に収容されている。ワイヤーハーネスWHの一端部は引出口部32を介してプロテクタ30へ引出され、ドア14内の各種電気部品に電気的に接続される。
ワイヤーハーネスWHの他端部は、挿入口部31及び導入開口部14hを通ってドア14外へ引出され、ドア14及び車体10間の空間から、車体10の貫通孔部10hを通って車体10側に導かれている。
そして、ドア14が完全に開かれ、ワイヤーハーネスWHがプロテクタ30から引出され、当該プロテクタ30内における余長が最も短くなっている状態では、ワイヤーハーネスWHは、上記余長吸収部33において、斜め傾斜部分に沿って配設される(図1において実線で示すワイヤーハーネスWH参照)。そして、ドア14が完全に閉められてワイヤーハーネスWHがプロテクタ30内に挿入されると、当該ワイヤーハーネスWHが引出口部32に対して固定されているので、プロテクタ30内においてワイヤーハーネスWHの余長が最も長くなる状態となる。この状態では、ワイヤーハーネスWHは、余長吸収部33において、湾曲形状部分に沿って配設される(図1において二点鎖線で示すワイヤーハーネスWH参照)。このように、ワイヤーハーネスWHが、余長吸収部33の湾曲形状部分に沿って大きく曲って配設されることで、ワイヤーハーネスWHの余長が吸収される。また、収容空間内でワイヤーハーネスWHの余長が吸収された状態で、ドア14が開かれ、挿入口部31を通じてワイヤーハーネスWHを引出すと、ワイヤーハーネスWHのうち前記収容空間内で曲ることによって吸収されていた余長が解消される。ドア14が完全に閉じられた位置と完全に開かれた位置との中間状態にある状態では、上記両状態の中間状態となる。
上記ワイヤーハーネスWHに電線曲げ規制部材120が装着されることで、ガイド部材付ワイヤーハーネスが構成されている。ここでは、上記ワイヤーハーネスWHのうち、主として引出口部32から余長吸収部33に収容される部分に対して電線曲げ規制部材120が装着されている。
電線曲げ規制部材120は、少なくとも1本の電線を含むワイヤーハーネスWHの曲げ方向を規制する部材である。ここでは、電線曲げ規制部材120は、ワイヤーハーネスWHが、主として、余長吸収部33において直線状態を示す状態から前記湾曲形状部分に沿って外方に湾曲する方向に曲げ可能となるように、その曲げ方向を規制する。この電線曲げ規制部材120の具体例については後述する。
また、ワイヤーハーネスWHのうち、主として車体10とドア14との間を通って挿入口部31に至る部分には、グロメット70が装着されている。
グロメット70は、ゴム等の弾性部材によって形成された筒状部材であり、ワイヤーハーネスWHに外装されている。グロメット70の一端部は、挿入口部31内に移動可能に挿入されており、グロメット70の他端部は、貫通孔取付プロテクタ80を介して車体10の貫通孔部10hに導かれ、ワイヤーハーネスWHに装着された電線曲げ規制部材120に対して粘着テープ等の固定具Tを介して固定されている。
<電線曲げ規制部材について>
図2及び図3は電線曲げ規制部材120を示す斜視図であり、図4は電線曲げ規制部材120の係止片130の部分での断面図であり、図5は電線曲げ規制部材120を曲げた状態を示す斜視図である。また、図6は電線曲げ規制部材120を構成するシート材123を展開した状態を示す平面図であり、図7は電線曲げ規制部材120の部分斜視図である。
図2及び図3は電線曲げ規制部材120を示す斜視図であり、図4は電線曲げ規制部材120の係止片130の部分での断面図であり、図5は電線曲げ規制部材120を曲げた状態を示す斜視図である。また、図6は電線曲げ規制部材120を構成するシート材123を展開した状態を示す平面図であり、図7は電線曲げ規制部材120の部分斜視図である。
この電線曲げ規制部材120は、曲げ規制本体部122を備えている。曲げ規制本体部122は、シート材123を筒状に変形させることにより形成されている。
シート材123は、不織材料の少なくとも一部の領域を加熱圧縮することにより形成された部材である。
不織材料は、複数の繊維の集合体であり、初期状態では、柔軟な性質を示す。この不織材料を、加熱状態で圧縮すると、繊維の少なくとも一部が溶融して加熱圧縮状態に応じた硬さで硬化する。このため、不織材料を加熱圧縮する際の条件(例えば、圧縮度合、加熱温度等)を、部分的に変えることで、シート材123の硬さ、柔らかさを部分的に異ならせることができる。また、加熱圧縮された不織材料中には、ある程度の繊維が残存している。このため、不織材料を加熱圧縮したシート材123は、金型にて射出成型等した樹脂板と比べて、柔らかく、また、曲げに対する耐久性にも優れる。
不織材料としては、絡み合う基本繊維と、接着樹脂(「バインダ」とも呼ばれる)とを含む柔軟性を有するものを用いることが好ましい。接着樹脂は、基本繊維の融点よりも低い融点を有する樹脂である。そして、この不織シート材料を、基本繊維の融点よりも低くかつ接着樹脂の融点よりも高い温度に加熱することで、接着樹脂が溶融して基本繊維間に染みこむ。この後、不織シート材料が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化する。これより、不織材料が硬化して、加熱前の状態よりも硬くなる。また、接着樹脂が溶融している状態で、不織シート材料を圧縮すると、当該不織シート材料は、その圧縮時における所定の形状に維持される。
接着樹脂は、粒状であっても繊維状であってもよい。芯繊維の外周に接着樹脂層を形成してバインダ繊維を構成し、これを基本繊維と絡み合わせるようにしてもよい。この場合の芯繊維としては、上記基本繊維と同材料のものを用いることができる。
上記基本繊維としては、接着樹脂の融点で繊維状態を保ち得るものであればよく、樹脂繊維の他、各種繊維を用いることができる。また、接着樹脂としては、基本繊維の融点よりも低い融点を持つ熱可塑性樹脂繊維を用いることができる。基本繊維と接着樹脂の組合わせとしては、基本繊維をPET(ポリエチレンテレフタレート)の樹脂繊維とし、接着樹脂をPETとPEI(ポリエチレンイソフタレート)の共重合樹脂とした例が挙げられる。この場合、基本繊維の融点は接着樹脂の融点よりも高い。このため、不織材料を基本繊維と接着樹脂とのそれぞれの融点間の温度に加熱すると、接着樹脂が溶融し、溶融せずに繊維状を保つ基本繊維間に染込む。そして、不織材料が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化し、不織材料は硬くなって加熱時の形状を維持する。つまり、上記不織材料を、高温状態で、所定の面間に挟み込んで圧縮することで、不織シート材料が当該所定の面の形状に応じた所定形状に成形され、冷却されると、当該成形された形状に維持される。
不織材料を部分的に硬く又は柔らかく加工する例、不織材料の加熱圧縮方法、切断加工方法等については、後で説明する。
上記シート材123は、四角い角筒状をなすように折曲げ変形される。ここでは、シート材123は、その幅方向において5つの平面部分に分割され、両側の平面部分を重ね合せるようにして、各平面部分の境界の折曲げ部分Lに沿って折曲げられて、角筒状に変形される。これにより、複数の平面部分が複数の折曲げ部分Lを介して角筒状をなすように連設された形状を有する曲げ規制本体部122を得ることができる。後述する説明では、シート材123の各分割平面部分のうち幅方向中央の平面部分を第1平面部分123a、第1平面部分123aの外側の2つの平面部分を第2平面部分123b、第2平面部分123bの外側の2つの平面部分を第3平面部分123cと表記する。曲げ規制本体部は、円筒状、楕円筒状、或は、多角形筒状に形成されていてもよい。曲げ規制本体部が角筒状に形成されていれば、内部空間を一定形状に保ち易くなり、従って、その内部のワイヤーハーネスWHの保護性能に優れる。
また、筒状の曲げ規制本体部122には、その外周に沿って分断部125が形成されている。この分断部125は、曲げ規制本体部122の長手方向において間隔を有して複数形成されている。なお、分断部125は、複数ある必要はなく、少なくとも1つあればよい。また、複数の分断部125の間隔は同じである必要はない。この分断部125は、筒状の曲げ規制本体部122の外周に沿って、その曲げ規制本体部122の外周の一部である連結部127を除いて残部を分断させるような線状切込み形状に形成されている。ここでは、シート材123に対して、分断部125が第1平面部分123a及びその両外側の2つの第2平面部分123bを横切るように形成されており、その両外側の2つの第3平面部分123cのうち分断部125の両外方部分が連結部127とされている。そして、両側の第3平面部分123c同士を重ね合せるようにして、シート材123を角筒状に変形させると、四角筒状の曲げ規制本体部122に、その一辺側の第3平面部分123cの連結部127を除き、他の3辺側の第1平面部分123a及び第2平面部分123b全体を切離すように分断部125が形成されることになる。筒状の曲げ規制本体部の外周のうちどの程度を切離さず、逆にいえばどの程度切離すかについては、曲げ規制本体部の形状、材質、どの程度の折曲げが必要か等に応じて、決定される。一般的には、プロテクタ本体部の一側部(例えば、多角形筒状である場合には、その一辺側部分)を残し、残部を切離して切込みを形成するとよい。複数の分断部125を形成する場合、切残す部分(或は切離す部分)は、プロテクタ本体部の外周において揃えた一定位置に設けるとよい。
また、上記分断部125は、2つの第2平面部分123bにおいては、当該第2平面部分123bを横切る直線状を描いている。また、分断部125は、第1平面部分123aにおいては、非直線状の切込み部分126を含む。より具体的には、切込み部分126は、半円状を描く線状の切込み形状に形成されている。そして、切込み部分126の両側縁部の一方には、半円状の突出片部分126aが形成され、両側縁部の他方には、半円状の凹み部分126bが形成される。従って、分断部125が閉じている状態では、切込み部分126で、突出片部分126aが凹み部分126bに嵌まっている。これにより、切込み部分126の両側縁部同士の位置ずれが抑制され、分断部125での曲げ規制本体部122の捻れが抑制されている。なお、切込み部分126は、上記半円状の形状である必要はなく、その他、三角形状、台形状等の多角形状等であってもよい。すなわち、切込み部分126の両側縁部が相互に嵌まり合い、その長手方向における位置ずれが抑制される形状であればよい。
なお、上記例では、分断部125は、隙間が無い直線状の切込み形状であるが、隙間が開いた開口形状であってもよい。
また、上記分断部125の両端部は、上記第2平面部分123bと第3平面部分123cとの間の折曲げ部分L上に位置しており、この部分には、円孔124が形成されている。円孔124は、前記折曲げ部分Lに沿ってシート材123を容易に折曲げることができるようにする役割、分断部125の端部側から第3平面部分123c側に破断していくことを抑制する役割等を果す。
また、シート材123の筒状形状は、次の構成によって、維持されている。
すなわち、シート材123の両側の一方に係止片130が形成され、他方に係止孔部132が形成されている。
より具体的には、シート材123の一側方にその延在方向に沿って間隔をあけて係止片130が形成されている。係止片130は、板材の分断部125等を形成する際に、一緒に打抜き形成等することにより形成される。係止片130は、中心角が180度よりも小さい扇板状の一部を弦に沿って切除したように形状に形成され、その弧側を外向けにした状態で、弦側がシート材123の一方の縁部に延設されている。また、係止片130の基端部の両側には、凹部130aが形成されており、係止片130の基端部は、その先端側部分よりも狭まっている。
また、シート材123の他方の側部であって、上記係止片130と対応する位置に係止孔部132が形成されている。係止孔部132は、シート材123の両側の他方の縁部の内側に、当該縁部の延在方向に沿って形成された直線状のスリット形状に形成されている。係止孔部132の長さ寸法は、係止片130の先端側部分の最大幅と同じか小さい(僅かに小さい)程度に設定されている。また、係止孔部132のうち長手方向中央部には、係止片130の厚みに応じた幅の隙間132aが形成され、係止孔部132の両端部には、円孔132bが形成され、それらの間には、係止片130の厚みより小さい線状のスリットに形成されている。
そして、シート材123を四角筒状に形成した状態で、係止片130を係止孔部132内に挿入すると、係止片130の基端部が、係止孔部132の隙間132a内に配設された状態で、係止片130の先端側部分が係止孔部132の周縁部に抜止め係止する。これにより、シート材123の筒形状が維持されている。
また、板材を筒形状に維持する構成例としては、上記以外の構成を採用することができる。例えば、板材の一側部と他側部とをピン止めする構成、接着剤、粘着テープ等によって、板材を筒形状に維持する構成等を採用することができる。
上記曲げ規制本体部122は、例えば、シート材123を筒状に曲げる際に、ワイヤーハーネスWHを収容することで、当該ワイヤーハーネスWHの長手方向中間部に装着することができる。
また、電線曲げ規制部材120は、次のようにして、ワイヤーハーネスWHに対する曲げ規制を行う。すなわち、ワイヤーハーネスWH及び電線曲げ規制部材120が直線状態に延びた状態にあるとする(図2参照)。この状態で、電線曲げ規制部材120の両端部が近づく方向に移動するとする。すると、電線曲げ規制部材120は、各分断部125を開きつつ、主として各分断部125の反対側の連結部127で曲るように全体として曲げられる。この際、電線曲げ規制部材120は、各分断部125を開く方向に曲げられる。このように、電線曲げ規制部材120は、第3平面部分123cにおける連結部127で曲るため、当該第3平面部分123cに直交する1つの面に沿って曲るように曲げ規制される。また、電線曲げ規制部材120は、各分断部125を開くように、主として特定方向に曲るように曲げ規制される。
電線曲げ規制部材120は、装着対象となるワイヤーハーネスWHに対する曲げ規制方向に応じた姿勢で、ワイヤーハーネスWHに装着される。上記例では、電線曲げ規制部材120は、分断部125をプロテクタ30の余長吸収部33の湾曲形状部分に向けると共に連結部127を余長吸収部33の傾斜形状部分に向けた姿勢で、ワイヤーハーネスWHに装着される。なお、ワイヤーハーネスWHに電線曲げ規制部材120が装着された状態で、電線曲げ規制部材120の少なくとも一方の端部とワイヤーハーネスWHとに粘着テープ等の固定具が取付けられ、電線曲げ規制部材120の少なくとも一方の端部がワイヤーハーネスWHに対して固定されていることが好ましい。また、ここでは、電線曲げ規制部材120の一方の端部は、プロテクタ30の引出口部32に粘着テープ等の固定具Tによって固定されている。
上記シート材123は、その面方向全体において均一な硬さとなるように加熱圧縮されるものであってもよいし、各部で必要とされる特性に応じて、部分的に硬く、又は、部分的に柔らかく加工されていてもよい。
ここでは、シート材123の各部の硬さは、次のように設定されている。
まず、シート材123のうち、角筒の各側面を構成する各平面部分123a、123b、123cは、ある程度の柔らかさを残した硬さに熱圧縮されている。すなわち、各平面部分123a、123b、123cは、曲げ規制本体部122の角筒形状を維持することができ、かつ、曲げ規制本体部122が周辺部材に接触した場合の打音を抑制できる程度の硬さに熱圧縮されている。
係止片130は、平面部分123a、123b、123cよりも硬くなるように加熱圧縮されている。係止片130を硬く加工することで、当該係止片130が折れ曲り難くなり、係止孔部132に容易に挿入することができる。
また、折曲げ部分Lは、平面部分123a、123b、123cよりも柔らかくなるように加工されている。折曲げ部分Lは、平面部分123a、123b、123cよりも低い圧縮程度又は低い温度等の条件で加熱圧縮されていてもよいし、全く加熱圧縮されていなくてもよい。折曲げ部分Lを柔らかく加工することで、シート材123を折曲げ部分Lで容易に折曲げて、容易に筒形状に加工することができる。
また、連結部127は、平面部分123a、123b、123cよりも柔らかくなるように加工されている。連結部127は、平面部分123a、123b、123cよりも低い圧縮程度又は低い温度等の条件で加熱圧縮されていてもよいし、全く加熱圧縮されていなくてもよい。連結部127を柔らかく加工することで、曲げ規制本体部122を、分断部125を開くようにして連結部127で容易に曲げることができる。
なお、上記のように、曲げ規制本体部122に対して、係止片130を硬く加工すること、折曲げ部分Lを柔らかくすること、連結部127を柔らかくすること、の全てが採用されることは、必須ではない。これらの1つ又は複数が組合わされて、曲げ規制本体部に採用されてもよい。
上記のように不織材料を部分的に硬く加工し、または、部分的に柔らかく加工することは、不織材料を加熱圧縮する際の温度、圧縮程度等を調整することにより実現できる。
図8は、不織材料100を加熱圧縮する工程を示す説明図である。
本工程では、下型110及び上型114の間に不織材料100を挟込むことで、当該不織材料100を加熱圧縮する。
下型110の上面及び上型114の下面のうち、平面部分123a、123b、123cに対応する部分は、平坦な面110a、114aに形成されている。また、下型110の上面及び上型114の下面のうち、折曲げ部分Lに対応する線状部分は、凹溝部分110b、114bに形成されている。また、下型110の上面及び上型114の下面のうち、係止片130に対応する部分を含む部分は、前記面110a、114aよりも段部を介して突出する突出面110c、114cに形成されている。
なお、上記上型114及び下型110には、ヒータが設けられており、当該ヒータによって、下型110の上面及び上型114の下面が加熱される。
そして、一様な厚みの不織材料100を下型110の上面及び上型114の下面間で挟むと、それらの間で不織材料100の一部(例えば、接着樹脂)が溶融し、この溶融した樹脂が基本繊維間に染込んでいく。下型110の上面及び上型114の下面間で不織材料100を挟込んだ状態で、冷却(自然冷却を含む)により溶融した樹脂が固化すると、不織材料100は、下型110の上面と上型114の下面とで規定される形状に応じた形状で硬化する。
従って、不織材料100は、面110a、114a間では、比較的硬い板状形状に加工される。また、不織材料100は、凹溝部分110b、114bでは、あまり加熱及び圧縮されないため、ある程度柔らかい状態に保たれる。さらに、不織材料100は、突出面110c、114c部分では、高圧縮されるため、より硬い状態に加工される。このようにして、部分的に硬く或は柔らかく加工された不織材料シート材100Bを得ることができる。
なお、下型110及び上型114による圧縮と同時に加熱が行われる必要はなく、例えば、別途熱風等によって不織材料を加熱した後、溶融樹脂の冷却硬化前に、当該不織材料を加熱されない下型110及び上型114間で挟むようにしてもよい。
上記不織材料シート材100Bは、例えば、図9に示すような装置によって切断される。この装置は、受型116と、上型118とを備えており、上型118に、シート材123の外形状、円孔124、分断部125、係止孔部132に応じた打抜き刃119が突設されている。
そして、受型116上に不織材料シート材100Bを配設して、上型118を受型116に押付ければ、打抜き刃119によって不織材料シート材100Bが剪断加工され、上記シート材123が得られる。
なお、上記下型110及び上型114の一方に、打抜き刃を一体形成する等して、加熱圧縮加工と、切断加工とを同時に行うようにしてもよい。
<効果等>
以上のように構成された電線曲げ規制部材120及び電線曲げ規制部材付ワイヤーハーネスによると、電線曲げ規制部材120は、主として分断部125を開く方向に曲げられるため、この電線曲げ規制部材120によってワイヤーハーネスWHの曲げ方向を規制することができる。また、電線曲げ規制部材120は、不織材料100の少なくとも一部の領域を加熱圧縮することにより形成されたシート材123が筒状に変形されることにより形成されているため、金型成形等した樹脂板よりも柔らかい。このため、車両の振動発生時、ワイヤーハーネスWHの曲げ変形時等において、電線曲げ規制部材120と周辺部材との接触による異音抑制が可能となる。図1に示す例では、電線曲げ規制部材120とプロテクタ30との接触による異音を有効に抑制することができる。
以上のように構成された電線曲げ規制部材120及び電線曲げ規制部材付ワイヤーハーネスによると、電線曲げ規制部材120は、主として分断部125を開く方向に曲げられるため、この電線曲げ規制部材120によってワイヤーハーネスWHの曲げ方向を規制することができる。また、電線曲げ規制部材120は、不織材料100の少なくとも一部の領域を加熱圧縮することにより形成されたシート材123が筒状に変形されることにより形成されているため、金型成形等した樹脂板よりも柔らかい。このため、車両の振動発生時、ワイヤーハーネスWHの曲げ変形時等において、電線曲げ規制部材120と周辺部材との接触による異音抑制が可能となる。図1に示す例では、電線曲げ規制部材120とプロテクタ30との接触による異音を有効に抑制することができる。
また、金型成形された樹脂板を曲げて筒形状にした場合には、樹脂板が曲げた部分で劣化してしまう恐れがある。特に、ドアの開閉に伴い繰返し曲げ変形する電線曲げ規制部材においては、樹脂板が繰返し曲げによって劣化し易い。
これに対して、不織材料100の少なくとも一部が加熱圧縮されることにより形成されたシート材123は、残存する個々の繊維を変形させることによって曲げ変形させることができるところ、個々の繊維は細かいため曲げても劣化し難い。このため、シート材123全体としても見ても、曲げても劣化し難い性質を示す。特に、電線曲げ規制部材120が、ドア14の開閉に伴い繰返し曲げ変形する箇所に適用された場合でも、シート材123は、繰返し曲げによって劣化し難く、優れた耐久性を示す。
また、曲げによる樹脂板の劣化を抑制するため、樹脂にタルク等を混合して樹脂の弾性を富ませること、また、材料としてエラストマー用いること等も可能ではあるが、その場合、コスト増を招く。本実施形態では、タルク等の添加剤、或は、高価なエラストマーを用いなくても、不織材料100を加熱圧縮することによって、優れた曲げ耐性、特に、繰返し曲げに対する優れた耐性を呈する電線曲げ規制部材120を得ることができるため、低コスト化も可能となる。
しかも、上記シート材は柔らかいため、当該シート材123によって形成された電線曲げ規制部材120がプロテクタ30の周壁等の周辺部材に接触したとしても、当該周辺部材を摩耗等させ難いというメリットがある。
<変形例>
上記実施形態では、電線曲げ規制部材120及び電線曲げ規制部材付ワイヤーハーネスが、ドアヒンジ12を介して開閉されるドア14に適用されるドア用配線装置20に適用された例で説明したが、本電線曲げ規制部材120及び電線曲げ規制部材付ワイヤーハーネス自体は、曲げ方向が規制されるべき箇所に配設される各種電線に対して適用することができる。
上記実施形態では、電線曲げ規制部材120及び電線曲げ規制部材付ワイヤーハーネスが、ドアヒンジ12を介して開閉されるドア14に適用されるドア用配線装置20に適用された例で説明したが、本電線曲げ規制部材120及び電線曲げ規制部材付ワイヤーハーネス自体は、曲げ方向が規制されるべき箇所に配設される各種電線に対して適用することができる。
例えば、図10に示すように、スライドドアに適用されるドア用配線装置220に、本電線曲げ規制部材120が適用されてもよい。このドア用配線装置220は、車体200と、車体200の一側部に設けられたスライドドア202との間の配線装置として用いられる。このドア用配線装置220は、スライドドア202に組込まれるスライドドア内導電経路装置230と、スライドドア202と車体200との間に設けられるスライドドア車体間ワイヤーハーネス252とを備えている。
スライドドア内導電経路装置230は、スライドドア内導電路としてのスライドドア内ワイヤーハーネス232と、スライドガイドユニット240と、スライダ部材246とを備える。
上記スライドドア内ワイヤーハーネス232は、複数の電線を線状に束ねることにより構成されており、それ自体は自在に屈曲可能な線状材とされている。このスライドドア内ワイヤーハーネス232のうちスライドドア202側の端部は、コネクタ、他のワイヤーハーネス、電線等を介してスライドドア側の電装品に電気的に接続される。
スライドガイドユニット240は、スライドドア202に車両前後方向に沿って取付固定される部材であり、スライダ部材246はこのスライドガイドユニット240によって移動可能に支持される部材である。上記スライドドア内ワイヤーハーネス232の他方の端部は、スライドガイドユニット240を経由してスライドドア車体間ワイヤーハーネス252に接続されている。
スライドドア車体間ワイヤーハーネス252は、複数の電線を線状に束ねることにより構成されており、それ自体は上記スライドドア内ワイヤーハーネス232と同様に自在に屈曲可能な線状材とされている。このスライドドア車体間ワイヤーハーネス252の一端部は、上記スライドガイドユニット240に連結され、その他端部は、車体200に導かれて、車体側のワイヤーハーネス又は電気部品に接続されている。
このスライドドア用導電経路装置では、スライドドア202を閉位置P1と開位置P2との間で開閉すると、スライダ部材246が、スライドドア車体間ワイヤーハーネス252により車両前方又は後方に引張られるため、当該スライダ部材246がガイドレール部242の延在方向に沿って往復移動する。
スライドドア内ワイヤーハーネス232は、ガイドレール部242の延在方向を含む鉛直平面内で、J字状に曲った状態となっているが、スライダ部材246の往復移動に伴って、その曲げ箇所が変更される。上記電線曲げ規制部材120を、本スライドドア内ワイヤーハーネス232に装着することで、スライドドア内ワイヤーハーネス232が主としてガイドレール部242の延在方向を含む鉛直平面内でJ字状をなす方向に曲るように規制することができ、スライドドア内ワイヤーハーネス232と周辺部材との干渉を抑制することができる。
スライドドア車体間ワイヤーハーネス252の曲げ状態も、スライダ部材246の移動に伴い変更する。このため、スライドドア車体間ワイヤーハーネス252にも、電線曲げ規制部材120を装着し、スライドドア車体間ワイヤーハーネス252が主として水平面内において所定の曲げ方向に曲るように規制してもよい。
また、例えば、図11に示すように、スライドシートに適用される配線装置320に、本電線曲げ規制部材120が適用されてもよい。
すなわち、車両のフロア上に設けられた一対のスライド支持用レール300に対して、スライドシート302が前後移動可能に支持されている。
配線装置320は、車体側の電気部品とスライドシート302側の電気部品とを電気的に接続する配線装置であり、配線用レール342と、ワイヤーハーネス310と、プロテクタ370とを備える。
配線用レール342は、上記スライド支持用レール300に沿って配設可能な長尺部材に形成されている。配線用レール342は、一主面(上面)に線状の開口が形成された角筒状に形成されており、その内部にワイヤーハーネス310の一端側部分をその長手方向に沿って移動可能に収容可能に構成されている。
そして、上記スライドシート302より引出された配線が、スライドシート302の下側方を経由して配線用レール342内のワイヤーハーネス310の一端側に接続される。
プロテクタ370は、配線用レール342の一端部から延出するワイヤーハーネス310の他端側部分を収容可能な収容空間を有する偏平ケース状に形成されている。
そして、スライドシート302がスライド支持用レール300の一端部(前部)よりの位置にある状態では、ワイヤーハーネス310の多くの部分がプロテクタ370の収容空間側に送出され収容された状態となっている。
上記状態から、スライドシート302がスライド支持用レール300の他端部(後部)に向けて移動すると、収容空間内のワイヤーハーネス310の余長部分を解消するように、ワイヤーハーネス310が配線用レール342に沿って引出される。
また、上記状態から、スライドシート302がスライド支持用レール300の一端部(前部)に向けて移動すると、ワイヤーハーネス310が収容空間内に向けて送込まれる。
この際、ワイヤーハーネス310が、プロテクタ370内において一定の曲げ形状で曲りつつ余長を吸収できるように、当該ワイヤーハーネス310に対して上記電線曲げ規制部材120を装着するとよい。
このように、本電線曲げ規制部材120及び電線曲げ規制部材付ワイヤーハーネスは、相対移動する2つの部材間に配設される電線等、曲げ規制を行うことが好ましいとされる各種電線に適用可能である。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
100 不織材料
120 電線曲げ規制部材
122 曲げ規制本体部
123 シート材
123a 第1平面部分
123b 第2平面部分
123c 第3平面部分
125 分断部
127 連結部
130 係止片
132 係止孔部
L 折曲げ部分
120 電線曲げ規制部材
122 曲げ規制本体部
123 シート材
123a 第1平面部分
123b 第2平面部分
123c 第3平面部分
125 分断部
127 連結部
130 係止片
132 係止孔部
L 折曲げ部分
Claims (6)
- 電線の曲げ方向を規制する電線曲げ規制部材であって、
不織材料の少なくとも一部の領域を加熱圧縮することにより形成されたシート材が筒状に変形されることにより形成された曲げ規制本体部を備え、
前記曲げ規制本体部の外周に沿って、前記曲げ規制本体部の外周の一部である連結部を除いて残部を分断させるように少なくとも1つの分断部が形成された、電線曲げ規制部材。 - 請求項1記載の電線曲げ規制部材であって、
前記曲げ規制本体部は、複数の平面部分が複数の折曲げ部分を介して角筒状をなすように連設された形状に形成されている、電線曲げ規制部材。 - 請求項2記載の電線曲げ規制部材であって、
前記シート材の一側部に係止片が形成されると共に、他側に係止孔部が形成され、前記係止片が前記係止孔部に係止した状態で、前記シート材が角筒状をなるように変形された状態に維持され、
前記係止片は、前記シート材のうち前記平面部分を形成する部分よりも硬く形成されている、電線曲げ規制部材。 - 請求項2又は請求項3記載の電線曲げ規制部材であって、
前記シート材のうち前記複数の平面部分を形成する部分よりも前記複数の折曲げ部分を形成する部分の方が柔らかく形成されている、電線曲げ規制部材。 - 請求項2〜請求項4のいずれか1つに記載の電線曲げ規制部材であって、
前記シート材のうち前記複数の平面部分を形成する部分よりも前記連結部を形成する部分の方が柔らかく形成されている、電線曲げ規制部材。 - 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の電線曲げ規制部材と、
前記電線曲げ規制部材内に収容された電線と、
を備える電線曲げ規制部材付ワイヤーハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013196412A JP2015065710A (ja) | 2013-09-24 | 2013-09-24 | 電線曲げ規制部材及び電線曲げ規制部材付ワイヤーハーネス |
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ID=52833161
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022024741A1 (ja) * | 2020-07-31 | 2022-02-03 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ドア用配線モジュール及びドア用配線モジュールの組付け構造 |
-
2013
- 2013-09-24 JP JP2013196412A patent/JP2015065710A/ja active Pending
Cited By (3)
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WO2022024741A1 (ja) * | 2020-07-31 | 2022-02-03 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ドア用配線モジュール及びドア用配線モジュールの組付け構造 |
JP2022027142A (ja) * | 2020-07-31 | 2022-02-10 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ドア用配線モジュール及びドア用配線モジュールの組付け構造 |
JP7334692B2 (ja) | 2020-07-31 | 2023-08-29 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ドア用配線モジュール及びドア用配線モジュールの組付け構造 |
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