JP2015065002A - 多成分ガスのシミュレーション方法およびシミュレーション装置 - Google Patents

多成分ガスのシミュレーション方法およびシミュレーション装置 Download PDF

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Abstract

【課題】出口境界の規定モル密度に格子点の値が正確に収束する、ボルツマン方程式の考え方に基づく多成分ガスのシミュレーション方法を提供する。【解決手段】ガスの出口の出口境界領域を多成分ガスの主流の方向33を含む平面で切断した切断面での多成分ガスの分子の速度ベクトルを二次元9成分に離散化した状況を考える。出口境界領域で各ガスのモル分率が不明である場合には、各ガスのモル密度の和が規定のモル密度になることを課すと共に、各ガスの平均速度の主流方向成分が全てのガスで等しいことを課し、さらに、そこから得られる平均物理量に基づく局所平衡的な分布関数を出口境界領域に設定する。また、出口境界領域で各ガスのモル分率が明確である場合には、出口の規定圧力と各ガスのモル分率から各ガスのモル密度を算出し、さらに、そこから得られる平均物理量に基づく局所平衡的な分布関数を出口境界領域に設定する。【選択図】図3

Description

本発明は、多成分ガスのシミュレーション方法およびシミュレーション装置に関するものであり、詳しくは、連続体領域とクヌーセン領域、特に連続体領域とクヌーセン領域との間の遷移領域をシミュレーション可能な多成分ガスのシミュレーション方法およびシミュレーション装置に関するものである。
近年、サブミクロンサイズの部材の微細構造の物理的特性をシミュレーションする技術が製品開発の場で必要となってきている。例えば、燃料電池のガス拡散層や触媒層で用いられる多孔質体中のガスのシミュレーションが、それに該当する。
このシミュレーションでは、ガスを構成する原子・分子の平均自由行程と多孔質体の空隙のサイズ(代表長さ)の関係が重要になる。
そして、ガスを構成する原子・分子の平均自由行程が多孔質体の空隙のサイズよりも十分に小さい場合には、連続体近似が許容され、系を記述する物理方程式はナヴィエストークス方程式、もしくはナヴィエストークス方程式と分子拡散に基づく連続体近似方程式の連立により記述される。
そして、連続体近似が許容される範囲でシミュレーションを行う場合には、アンシス(ANSYS)社製の汎用熱流体解析ソフトウェアであるFluent(登録商標)に代表されるような非常に多くの市販ツールを利用することが可能である。
一方、多孔質体の空隙のサイズがより小さくなり、ガスを構成する原子・分子の平均自由行程が多孔質体の空隙のサイズと同程度になってくると、もはや連続体近似は許容されなくなってくる。
この領域は、連続体領域とクヌーセン領域との間の遷移領域として知られおり、原子・分子同士の衝突に加え、多孔質体の空隙のサイズや形状が、ガスを構成する原子・分子の挙動に大きく影響を及ぼす。
これら両方の考慮が必要になってくるのは、ガスを構成する原子・分子の平均自由行程と多孔質体の空隙のサイズが等しくなってくる、おおよそ100ナノメートル前後のサイズ(長さ)であると考えられる。
連続体領域とクヌーセン領域との間の遷移領域における物質移動をシミュレーションする場合、以下に説明する二つの手法に大別される。
一つ目の手法は、連続体近似の基礎式を採用しつつ、有効拡散係数に代表されるようなサブミクロンサイズの材料毎の物理パラメータを設定して、市販ツールを利用する手法であり、もう一つの手法は部材にガスを導入して、原子・分子間の衝突に加えて細孔壁との衝突も計算しながらガスの挙動を計算する、ボルツマン方程式の考え方に基づくシミュレーション手法である。
ここで述べるボルツマン方程式の考え方に基づくシミュレーションとは、連続体近似に基づく基礎式をシミュレーションする手法とは異なり、ガスを構成する原子・分子の位相空間における分布関数を逐次計算し、そこから各種平均物理量を算出するシミュレーショ
ン手法のことを指している。具体的には直接モンテカルロ法、格子ガス法、格子ボルツマン法などがそれに該当する。
ECS Transactions, 50 (2) p.207-219 (2012) 「CFD最前線」日本機械学会編,共立出版(2007)
上述したように、近年の製品開発では部材のサブミクロンサイズの構造に基づく物理特性を把握する必要がある。つまり、連続体領域とクヌーセン領域との間の遷移領域のシミュレーション技術が必須となってきているが、連続体近似に基づくシミュレーション手法だけではニーズに対して不十分なものとなっている。
上述した有効拡散係数などの物理パラメータを利用して連続体領域とクヌーセン領域との間の遷移領域からクヌーセン領域までにわたる領域をシミュレーションする方法では、有効な物理パラメータ自体を決定するために、材料毎のサブミクロンサイズの構造に最適な物理モデルを選択する必要がある。
それらを決める公知の物理モデルでは、例えば多孔質体を考える場合であれば、一般に微細構造の空隙率、空隙の直径、形状、屈曲度などを適用することが知られている。
しかし、容易に想像できるように、これらの構造を規定するプリミティブなパラメータの幾つかは、その決定が難しいだけでなく、原理的に一意に決定が不可能なものも含まれている。例えば、空隙率などは一意に決定できるが、空隙の直径などは空隙の場所により様々な値を取り得る。その結果、該当の多孔質体の空隙の直径などは一意には決定できない。
仮に部材の局所的な空隙の直径などのパラメータが決定でき、連続体近似の基礎式に反映できた場合でも、採用した各種物理パラメータに対応するモデルが実際のシミュレーション対象の材料にマッチするかどうかという本質的な課題も検討しなければならず、これらの課題を全てクリアした上で、正確な連続体領域とクヌーセン領域との間の遷移領域からクヌーセン領域までにわたる領域のシミュレーションの実施はこれまでに例がない。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、有効物理パラメータの決定といった、煩雑なステップなしに、連続体領域とクヌーセン領域との間の遷移領域からクヌーセン領域までにわたる領域をシミュレーション可能な、ボルツマン方程式の考え方に基づく多成分ガスのシミュレーション方法およびシミュレーション装置を提供することを目的としている。
連続体領域とクヌーセン領域との間の遷移領域からクヌーセン領域までにわたる領域における物理法則を解析する手法として、ボルツマン方程式の考え方に基づくシミュレーション手法のうち、格子ガス法や格子ボルツマン法などの分布関数を媒介して平均物理量の計算を行う解析手法が近年、注目を集めている。
これら中でも、格子ボルツマン法は、連続体領域、クヌーセン領域、連続体領域とクヌーセン領域との間の遷移領域の全領域がシミュレーション可能な手法であると考えられており、活発な研究開発とエンジニアリングへの適用が盛んに試みられている。
しかしながら、現状では、格子ボルツマン法のエンジニアリングへの展開は殆どの場合
で、単成分ガスの問題に限られているのが実状である。
実際、格子ボルツマン法を採用する唯一の商用ツールとしてエクサ・ジャパン株式会社の熱流体解析ソフトウェアであるPower Flow(登録商標)が知られているが、多成分ガスに対するシミュレーションの機能は有していないことが知られている。
また、研究論文に目を向けると、非特許文献1では、連続体領域とクヌーセン領域との間の遷移領域からクヌーセン領域までにわたる領域における多孔質体材料の物質移動問題を取り扱っているように見受けられるが、異種の原子・分子の物理的な属性を完全に同一(Identical Particle)と仮定して計算を行っており、実質的には単成分ガスのシミュレーション手法となっている。
一般に、物質の拡散問題は二成分以上のガスを構成する原子・分子が存在するときに考慮すべき現象であることを考えると、単成分ガスで多成分ガスを模擬するようなシミュレーション手法だけでは、多孔質体に多成分のガスを導入する燃料電池のような製品の開発から出てくる要望には到底応えきれない。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、二成分以上の異種の原子・分子に対して、連続体領域とクヌーセン領域との間の遷移領域からクヌーセン領域までにわたる領域がシミュレーション可能な、ボルツマン方程式の考え方に基づく多成分ガスのシミュレーション方法およびシミュレーション装置を提供することを目的としている。
ところで、多成分ガスのボルツマン方程式の考え方に基づくシミュレーションにおいては、境界条件の設定が課題となる。境界条件のうち、入口境界に関しては、異種の原子・分子の各平均速度やモル密度が明確に与えられることから、それほど大きな問題が生じることはない。その一方で、出口境界においては、単成分ガスの系であっても、大きな渦の発生や計算の不安定現象が発生する場合があることが知られており、個々のケースに応じた工夫が必要であることが知られている。
このような困難が生じる理由の一つは、出口境界領域での主流が流出方向であっても、出口から解析領域に流入する原子・分子のミクロな運動成分が少なからず含まれているからだと考えられている。
次に出口境界領域の処理として、非特許文献2で提案されている手法を、図面を参照しながら説明する。
図4は、長手方向の一方に設けられた複数の入口11,12からそれぞれ単成分のガスが流入し、他方に設けられた複数の出口13がら単成分のガスが流出する構成物を示した概略図である。
図5は、図4に示す構成物の出口13の出口境界領域をガス1の主流の方向を含む平面で切断した切断面でのガス1の原子・分子の運動を示す概念図である。
図4において、実線の矢印は構成物内でのガス1の流れを示している。
図5において、ガス1の原子・分子(1)から出ている矢印の向きは、ガス1の原子・分子(1)の運動している方向(二次元での方向)を示し、ガス1の原子・分子(1)から出ている矢印の長さは、ガス1の原子・分子(1)の運動速度(二次元での運動速度)を示している。そして、ガス1の主流は、解析領域内21から解析領域外22へ(太い矢印23の方向に)太い矢印23の長さが示す平均速度で流れている。
図6は、図4に示す構成物の出口13の出口境界領域をガス1の主流の方向を含む平面で切断した切断面でのガス1の原子・分子の速度ベクトルを二次元9成分(二次元の8方位と二次元の原点の9成分)に離散化した状況を示した概念図である。
図6において、ガス1の主流は、解析領域内31から解析領域外32へ(太い矢印33の方向に)太い矢印33の長さが示す平均速度で流れている。
また、図6の●34と、二次元の8方位8方向の実線の矢印35は、ガス1の原子・分子のミクロな運動に起因する二次元9成分(二次元の8方位と二次元の原点の9成分)に離散化された速度(の方向)を示している。
なお、図6において、破線の矢印36は、ガス1の原子・分子のミクロな運動に起因する二次元9成分(二次元の8方位と二次元の原点の9成分)に離散化された速度(の方向)のうちで境界条件処理が必要な未定のミクロな運動の速度(の方向)を示す。
図6において、解析領域内31の出口境界領域の中央部分における実線の矢印35の起点と実線の矢印35の途中と、解析領域外32の出口境界領域の中央部分における実線の矢印35及び破線の矢印36の起点と実線の矢印35の途中と破線の矢印36の途中に記入された関数文字は、二次元9成分(二次元の8方位と二次元の原点の9成分)に離散化された各速度の分布関数を示している。
ここで分布関数とは、各速度のモル密度を意味しており、例えば、解析領域外32の出口境界領域でE方向の実線の矢印35の途中に記入されたf の分布関数は、出口境界領域におけるE方向に運動しているガスのモル密度を示している。なお、f の分布関数は、出口境界領域におけるガス1の主流の方向(太い矢印33)を含む平面に垂直な方向に運動(または静止)しているガスのモル密度を示ている。
従来技術を説明するために、図4に示す構成物の複数の入口11,12から単成分のガス1を導入し、複数の出口13からガス1を排出する物理系を考える。なお、入口境界領域では平均速度およびモル密度は入口11,12毎に異なっていてもよく、その値を自由に設定可能であるが、出口13では大気圧に開放するものとする。
この物理系の出口境界近傍は、図5に示すような連続的な速度分布を持つガス1の出入りがあると考えられるが、図6においては、速度空間が、二次元で見た場合での静止:0番、N方向:1番、NW方向:2番、W方向:3番、SW方向:4番、S方向:5番、SE方向:6番、E方向:7番、NE方向:8番の九つに離散化されている。
分布関数は、この番号を基に定義され、例えば、f はNE方向の分布関数を示すものとする。図6に示すように、解析領域外32の出口境界領域においては、0番、1番、2番、3番、7番、8番の速度に対応する分布関数は、通常の解析領域内のボルツマン方程式の考え方に基づく計算フローで決定されるが、4番、5番、6番の速度に対応する分布関数の値は不定となる。
そこで、図6では、4番、5番、6番の速度に対応する分布関数の属性を示すために、解析領域外32の出口境界領域の中央部分のSW方向(4番)、S方向(5番)、SE方向(6番)の矢印36を破線で表し、分布関数の右上にはアスタリスク(*)を付している。
この物理系において、各格子点でモル密度nは(数1)で得られる。
Figure 2015065002
出口境界におけるガスの原子・分子速度をc、ガスの平均速度の主流成分をwとすると関係式(数2)が得られる。
Figure 2015065002
アスタリスク(*)の付く分布関数を消去する目的で、(数1)と(数2)を加え合わせると(数3)が得られる。
Figure 2015065002
さらに(数3)の左辺が既知の分布関数のみから成ることを明示するために(数4)による定義関数Fを導入すると、最終的に(数5)が得られる。
Figure 2015065002
Figure 2015065002
(数5)から、出口境界ではモル密度、または速度の主流方向成分のどちらか一方のみを設定する必要があることが分かるので、大気圧開放条件では大気圧に対応するモル密度を設定し、(数5)から速度の主流方向成分を決定する。
このように決定された物理量に基づき局所平衡的な分布関数を導き、出口境界で未定であった4番、5番、6番の分布関数を最終的に決定する。
本手法はロバストな上、インプリメントも容易であることが知られている。
しかしながら、非特許文献2で提案される出口境界処理は、単成分ガスのシミュレーションに限定されるものであり、多成分ガスのシミュレーションには適用することが不可能
である。
なお、非特許文献2では、この手法とは別に多成分ガスのシミュレーションに適用可能な自由流出境界も提案されている。それは、解析領域内の一番外側の格子点の分布関数または平均物理量を境界条件の設定領域に延長するという方法である。この手法は連続体領域の計算でもよく用いられ、インプリメントも非常に容易であるが、これをボルツマン方程式の考え方に基づく多成分ガスのシミュレーションに適用すると、密度などの保存料が非物理的な増減を続け、定常状態に達しない現象が起きることが知られている。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、多成分ガスのシミュレーションに対して、出口境界の規定モル密度に格子点の値が正確に収束する、ボルツマン方程式の考え方に基づく多成分ガスのシミュレーション方法およびシミュレーション装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、ボルツマン方程式の考え方に基づく多成分ガスのシミュレーション方法において、出口境界領域で各ガスのモル分率が不明である場合には、各ガスのモル密度の和が規定のモル密度になることを課すと共に、各ガスの平均速度の主流方向成分が全てのガスで等しいことを課し、さらに、そこから得られる平均物理量に基づく局所平衡的な分布関数を出口境界領域に設定するのである。
出口境界において各ガスのモル分率が不明である場合には、各ガスのモル密度の和を規定モル密度に設定すべきことは物理的に明らかであり、また、発達した多成分ガスの各ガスの平均速度が等しくなることは実験的によく知られた事実である。よって本発明による多成分ガスのシミュレーション方法は、物理的に自然な出口境界処理と考えられる。
また、本発明は、ボルツマン方程式の考え方に基づく多成分ガスのシミュレーション方法において、出口境界領域で各ガスのモル分率が明確である場合には、出口の規定圧力と各ガスのモル分率から各ガスのモル密度を算出し、さらに、そこから得られる平均物理量に基づく局所平衡的な分布関数を出口境界領域に設定するのである。
本発明では、出口境界処理の適用により、出口の規定モル密度に該当の格子点の値が正確に収束する、ボルツマン方程式の考え方に基づく多成分ガスのシミュレーションが可能となる。
また、実際のコーディング作業においては、出口境界に大気圧開放条件を課した単成分ガスのシミュレーションのサブルーチンが利用できることから、単成分から多成分への拡張が容易に行われる。
本発明による多成分ガスのシミュレーション方法を、出口境界において各ガスのモル分率が不明である大気圧開放の物理系に適用した結果、同一条件のFluent(登録商標)のシミュレーション結果と、各種物理量の値が誤差1%未満で一致することを確認した。
本発明の実施の形態1の多成分ガスのシミュレーション方法に用いる、長手方向の一方に設けられた複数の入口から互いに異なる成分のガスが流入し、他方に設けられた複数の出口がら多成分のガスが流出する構成物を示した概略図 図1に示す構成物の出口の出口境界領域を多成分ガスの主流の方向を含む平面で切断した切断面での多成分ガスの原子・分子の運動を示す概念図 図1に示す構成物の出口の出口境界領域を多成分ガスの主流の方向を含む平面で切断した切断面での多成分ガスの原子・分子の速度ベクトルを二次元9成分に離散化した状況を示した概念図 長手方向の一方に設けられた複数の入口からガスが流入し、他方に設けられた複数の出口がらガスが流出する構成物を示した概略図 図4に示す構成物の出口の出口境界領域をガスの主流の方向を含む平面で切断した切断面でのガスの原子・分子の運動を示す概念図 図4に示す構成物の出口の出口境界領域をガスの主流の方向を含む平面で切断した切断面でのガスの原子・分子の速度ベクトルを二次元9成分に離散化した状況を示した概念図
本発明は、出口境界で該当の格子点の値が、規定のモル密度に正確に収束するボルツマン方程式の考え方に基づく多成分ガスのシミュレーション方法およびシミュレーション装置を提供するものである。
出口境界において、各ガスのモル分率が不明な場合と明確な場合の二形態に関し、速度ベクトルを二次元9成分に離散化したものを例に説明を行うものとする。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
実施の形態1では、出口境界において、各ガスのモル分率が不明な場合の多成分ガスのシミュレーション方法を示す。
図1は、一方にガス1を導入する入口(導入部)41とガス2を導入する入口(導入部)42を、他方にガス1とガス2が流出(ガス1とガス2を導出)する複数の出口(導出部)43を備えた構成物(導入部41,42と導出部43とが接続経路で接続されたガス管)の概略図である。図2は、図1に示す構成物の出口43の出口境界領域をガス1とガス2の主流の方向を含む平面で切断した切断面でのガス1とガス2の原子・分子の運動を示す概念図である。
図1において、実線の矢印は構成物内でのガス1の流れを示し、破線の矢印は構成物内でのガス2の流れを示している。
図2において、符号51は解析領域内を示し、符号52は解析領域外の境界条件設定領域を示している。
また、ガス1の原子・分子(1)から出ている矢印の向きは、ガス1の原子・分子(1)の運動している方向(二次元での方向)を示し、ガス1の原子・分子(1)から出ている矢印の長さは、ガス1の原子・分子(1)の運動速度(二次元での運動速度)を示している。
また、ガス2の原子・分子(2)から出ている矢印の向きは、ガス2の原子・分子(2)の運動している方向(二次元での方向)を示し、ガス2の原子・分子(2)から出ている矢印の長さは、ガス2の原子・分子(2)の運動速度(二次元での運動速度)を示している。
そして、ガス1とガス2の主流は、解析領域内51から解析領域外52へ(太い矢印53の方向に)太い矢印53の長さが示す平均速度で流れている。
図3は、図1に示す構成物の出口43の出口境界領域を多成分ガスの主流の方向を含む平面で切断した切断面での多成分ガスの原子・分子の速度ベクトルを二次元9成分(二次元の8方位と二次元の原点の9成分)に離散化した状況を示した概念図である。
図3において、多成分ガスの主流は、境界条件設定領域に最も近い解析領域内61から解析領域外の境界条件設定領域62へ(太い矢印63の方向に)太い矢印63の長さが示す平均速度で流れている。
また、図3の●64と、二次元の8方位8方向の実線の矢印65は、i種のガスの原子・分子のミクロな運動に起因する二次元9成分(二次元の8方位と二次元の原点の9成分)に離散化された速度(の方向)を示している。
なお、図3において、破線の矢印66は、i種のガスの原子・分子のミクロな運動に起因する二次元9成分(二次元の8方位と二次元の原点の9成分)に離散化された速度(の方向)のうちで境界条件の処理が必要な未定のミクロな運動の速度(の方向)を示す。
図3において、境界条件設定領域に最も近い解析領域内61の中央部分における実線の矢印65の起点と実線の矢印65の途中と、解析領域外の境界条件設定領域62の中央部分における実線の矢印65及び破線の矢印66の起点と実線の矢印65の途中と破線の矢印66の途中に記入された関数文字は、二次元9成分(二次元の8方位と二次元の原点の9成分)に離散化された各速度の分布関数を示している。
ここで分布関数とは、各速度のモル密度を意味しており、例えば、解析領域外の境界条件設定領域62でE方向の実線の矢印65の途中に記入されたfi,7 の分布関数は、解析領域外の境界条件設定領域62におけるE方向に運動しているi種のガスのモル密度を示している。なお、fi,0 の分布関数は、解析領域外の境界条件設定領域62における多成分ガスの主流の方向(太い矢印63)を含む平面に垂直な方向に運動(または静止)しているi種のガスのモル密度を示ている。
本実施の形態を説明するために、図1に示す構成物の2つの入口41,42のうち入口41からガス1、入口42からガス2が、それぞれ構成物内に流入し、構成物の複数の出口43からガス1とガス2からなる多成分ガスが構成物外に流出する物理系を考える。
なお、各ガスの入口境界領域では平均速度およびモル密度は入口11,12毎に異なっていてもよく、その値を自由に設定可能であるとするが、出口13では大気圧に開放するものとする。
この物理系の出口境界近傍は、図2に示すような連続的な速度分布を持つ多成分ガスの出入りがあると考えられるが、図3では、速度空間が、二次元で見た場合での静止:0番、N方向:1番、NW方向:2番、W方向:3番、SW方向:4番、S方向:5番、SE方向:6番、E方向:7番、NE方向:8番の九つに離散化される状況を示している。
分布関数は、この番号を基に定義され、例えば、fi,8 はi種のガスのNE方向の分布関数を示すものとする。図3に示すように、解析領域外の境界条件設定領域62においては、0番、1番、2番、3番、7番、8番の速度に対応する分布関数は、解析領域内と同一のボルツマン方程式の考え方に基づく多成分ガスのシミュレーション方法の計算フローで決定されるが、4番、5番、6番の速度に対応する分布関数の値は不定となる。
そこで、図3では、4番、5番、6番の速度に対応する分布関数の属性を示すために、
解析領域外の境界条件設定領域62のSW方向(4番)、S方向(5番)、SE方向(6番)の矢印66を破線で表し、分布関数の右上にはアスタリスク(*)を付している。
この物理系において、i種のガスについてのモル密度n は(数6)で得られる。
Figure 2015065002
出口境界におけるi種のガスの原子・分子速度をc 、i種のガスの平均速度の主流成分をw とすると関係式(数7)が得られる。
Figure 2015065002
i種のガスに対して、アスタリスク(*)の付く分布関数を消去する目的で、(数6)と(数7)を加え合わせると(数8)が得られる。
Figure 2015065002
さらに(数8)の左辺が既知の分布関数のみから成ることを明示するために(数9)による定義関数F を導入すると、最終的に(数10)が得られる。
Figure 2015065002
Figure 2015065002
i=1とi=2として、(数10)を別々に書き下したものが(数11)である。
Figure 2015065002
(数11)において、ガス1の定義関数をF 、ガス2の定義関数をF 、ガス1のモル密度をn 、ガス2のモル密度をn 、ガス1の原子・分子速度をc 、ガス2の原子・分子速度をc 、ガス1の平均速度の主流成分をw 、ガス2の平均速度の主流成分をw 、としている。
この連立方程式は未知数がn、n、w、wの4個に対し、条件が二つしかないので解が確定しない。そこで、(数12)のように、各ガスのモル密度の和ntotal
が規定モル密度になることを課すと共に、各ガスの平均速度の主流成分が全てのガスで等しいことを課す。
Figure 2015065002
これを整理すると、(数13)が得られ、最終的に平均速度(平均速度の主流成分)wに関して(数14)が得られる。
Figure 2015065002
Figure 2015065002
(数14)を(数11)に代入することで、各ガスのモル密度が決定されることより、出口境界における全ての平均物理量が決定され、それに基づき局所平衡的な分布関数を出口境界に設定することが可能となる。
以上の説明では、多成分ガスとして、ガス1とガス2の2成分のガスで話を進めてきたが、3成分以上の場合への拡張は容易である。ガスの種類が増えようとも、(数10)のようにwとnが関係付いていることから、nをwで表し、それを(数13)に対応するモル密度の関係式に代入してwを決定すれば、2成分の場合と殆ど同じように局所平衡的な分布関数を出口境界に設定することが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、出口境界において、各ガスのモル分率が明確な場合の多成分ガスのシミュレーション方法を示す。
本実施の形態では、(数11)までの決定方法は、実施の形態1と同一の過程による。各ガスのモル分率が明確な場合は、その分率と大気圧の値から、各ガスのモル密度が決定されうる。決定されたモル数密度を(数11)に代入することで、各ガスの速度の主流方向成分の値が決定されることから、それに基づき局所平衡的な分布関数を出口境界に設定することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態1および実施の形態2の多成分ガスのシミュレーション方法は、セルフコリジョン(自己衝突)や、マルチコリジョン(相互衝突)の場合にも、適用可能である。
また、本発明の実施の形態1および実施の形態2の多成分ガスのシミュレーション方法は、演算部を備えた多成分ガスのシミュレーション装置の演算部における演算で用いても構わない。
本発明により、ボルツマン方程式の考え方に基づく多成分ガスのシミュレーションが可能となることから、100ナノメートル程度のサブミクロンの微細構造を持つ部材、材料を用いる産業分野の製品設計最適化に利用可能である。
41,42 導入部(入口)
43 導出部(出口)

Claims (12)

  1. ガスを導入する導入部と、前記ガスを導出する導出部と、前記導入部と前記導出部とを接続する接続経路と、を備えるガス管を定義する第1ステップと、
    前記導入部において、複数種類の前記ガスを導入する第2ステップと、
    前記導出部における前記ガスの平均速度の少なくとも一つの成分を、異なる種類のガス間で互いに等しくする第3ステップと、を有する、
    多成分ガスのシミュレーション方法。
  2. 前記第3ステップにおいて、前記導出部における異なる種類のガスのそれぞれの分圧の総和が所定の値になるとの条件、それぞれのモル密度の総和が所定の値になるとの条件、及びそれぞれのガスの数密度を指し示す物理量の総和が所定の値になるとの条件のうち少なくともいずれか一つの条件を課して計算する、
    請求項1に記載の多成分ガスのシミュレーション方法。
  3. セルフコリジョン(自己衝突)及び/又はマルチコリジョン(相互衝突)を含む、請求項1または2に記載の多成分ガスのシミュレーション方法。
  4. 前記マルチコリジョンは、マクロスケールの計算結果がマクスウェル−ステファンの拡散方程式の計算結果に一致する衝突モデルを採用する、請求項3に記載の多成分ガスのシミュレーション方法。
  5. 前記第3ステップにおいて、前記異なる種類のガスの平均速度、及び前記平均速度に対応するガスの総量を指し示す物理量を変数に持つ局所平衡的な分布関数を、前記導出部の境界条件に設定する、請求項1から4のいずれか1項に記載の多成分ガスのシミュレーション方法。
  6. 前記ガスの平均速度の少なくとも一つの成分は、前記ガスの流れの主方向の成分である、請求項1から5のいずれか1項に記載の多成分ガスのシミュレーション方法。
  7. ガスを導入する導入部と、前記ガスを導出する導出部と、前記導入部と前記導出部とを接続する接続経路と、を定義する第1ステップと、
    前記ガス管の導入部において、複数種類の前記ガスを導入する第2ステップと、
    前記ガス管の導出部における前記ガスの分圧、モル密度、又は数密度を指し示す物理量を設定し計算する第3ステップと、を有する、
    多成分ガスのシミュレーション方法。
  8. セルフコリジョン(自己衝突)及び/又はマルチコリジョン(相互衝突)を含む、請求項7に記載の多成分ガスのシミュレーション方法。
  9. 前記マルチコリジョンは、マクロスケールの計算結果がマクスウェル−ステファンの拡散方程式の計算結果に一致する衝突モデルを採用する、請求項8に記載の多成分ガスのシミュレーション方法。
  10. 前記第3ステップにおいて、前記異なる種類のガスの平均速度、及び前記平均速度に対応するガスの総量を指し示す物理量を変数に持つ局所平衡的な分布関数を、前記導出部の境界条件に設定する、請求項7から9のいずれか1項に記載の多成分ガスのシミュレーション方法。
  11. 演算部を備え、前記演算部において、請求項1から10のいずれか1項に記載されたシミ
    ュレーション方法を用いて演算する、多成分ガスのシミュレーション装置。
  12. 請求項1から10のいずれか1項に記載されたシミュレーション方法を用いて設計された構造物。
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