JP2015064200A - Heat-insulating cabinet - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態は、断熱キャビネットに関する。 Embodiments of the present invention relate to an insulated cabinet.
近年、例えば家庭用の冷蔵庫は大容量化の傾向にあり、それを、冷蔵庫の断熱キャビネットの周壁の厚さを小さくすることで実現している。この場合、その厚さの小さい周壁でも、キャビネットには断熱性能を充分に確保する必要があり、そのために、キャビネットの周壁には、発泡断熱材を充填するのに加えて、真空断熱パネルを使用することが行われており、更にはキャビネットの周壁を真空断熱パネルのみで充たすようにしたものもある(例えば特許文献1、2参照)。
In recent years, for example, household refrigerators tend to have a large capacity, and this is realized by reducing the thickness of the peripheral wall of the heat insulating cabinet of the refrigerator. In this case, it is necessary to ensure that the cabinet has sufficient heat insulation performance even with a small peripheral wall. For this reason, in addition to filling the peripheral wall of the cabinet with foam insulation, vacuum insulation panels are used. In addition, there is also one in which the peripheral wall of the cabinet is filled with only a vacuum heat insulation panel (see, for example,
真空断熱パネルは、例えば細いガラス繊維の綿状物であるグラスウールをマット状にしてコア材とし、このコア材をアルミニウム箔と合成樹脂とのラミネートフィルムで製袋したガスバリア容器に挿入し、内部を真空排気し開口を閉塞することで容器内部を真空減圧状態に保持したパネルであり、薄くて低い熱伝導率(断熱性)を保有しているので、これを使用することで、高い断熱性能を得ることができる。 The vacuum insulation panel is made of, for example, glass wool, which is a thin fiberglass cotton material, matted to form a core material. The core material is inserted into a gas barrier container made of aluminum foil and a synthetic resin laminate film, and the interior is This is a panel that keeps the inside of the container in a vacuum-reduced state by evacuating and closing the opening, and it has a thin and low thermal conductivity (heat insulation). By using this, high insulation performance can be achieved. Can be obtained.
上記従来のもののうち、キャビネットの周壁に発泡断熱材と真空断熱パネルを併用したものでは、真空断熱パネルのみを使用したものより断熱性能が劣り、その分、キャビネットの周壁厚さを若干とも大きくせざるを得ず、キャビネットの内容積拡大の効果が充分に得られない。 Among the above-mentioned conventional products, those using foam insulation and a vacuum insulation panel on the peripheral wall of the cabinet are inferior in thermal insulation performance to those using only the vacuum insulation panel, so that the peripheral wall thickness of the cabinet is slightly increased. Inevitably, the effect of expanding the internal volume of the cabinet cannot be obtained sufficiently.
一方、キャビネットの周壁を真空断熱パネルのみで充たしたものは、発泡断熱材と真空断熱パネルを併用したものより断熱性能が高く、その分、キャビネットの周壁厚さを充分に小さくすることができ、キャビネットの内容積拡大の効果を充分に得ることができる。しかしながら、このものの場合、キャビネットの剛性が充分に得られないという問題点を有していた。 On the other hand, what filled the peripheral wall of the cabinet only with the vacuum heat insulation panel has higher heat insulation performance than that combined with the foam heat insulating material and the vacuum heat insulation panel, and accordingly, the peripheral wall thickness of the cabinet can be made sufficiently small, The effect of expanding the internal volume of the cabinet can be sufficiently obtained. However, this case has a problem that the rigidity of the cabinet cannot be sufficiently obtained.
そこで、断熱性能並びに剛性が充分に得られる断熱キャビネットを提供する。 In view of this, a heat insulating cabinet that can sufficiently obtain heat insulating performance and rigidity is provided.
本実施形態の断熱キャビネットにおいては、天井壁部と、底壁部、左側壁部、右側壁部、及び奥壁部を有し、そのうちの天井壁部と底壁部の両方又は一方を、それぞれの外殻と内殻との間を真空断熱パネルとこれの内側又は外側に充填した発泡断熱材とで充たして構成し、左側壁部、右側壁部、及び奥壁部を、それぞれの外殻と内殻との間を発泡断熱材を併用せずに真空断熱パネルで充たし、前記真空断熱パネルの端縁部相互間に発泡断熱材を充填して構成したことを特徴とする。 In the heat insulating cabinet of the present embodiment, the ceiling wall portion, the bottom wall portion, the left side wall portion, the right side wall portion, and the back wall portion, both or one of the ceiling wall portion and the bottom wall portion, respectively, The outer shell and the inner shell are filled with a vacuum heat insulating panel and a foam heat insulating material filled inside or outside thereof, and the left side wall portion, the right side wall portion, and the back wall portion are respectively formed on the outer shell. The space between the inner shell and the inner shell is filled with a vacuum heat insulating panel without using a foam heat insulating material in combination, and the foam heat insulating material is filled between the edge portions of the vacuum heat insulating panel.
以下、一実施形態につき、図面を参照して説明する。
まず、図3には、断熱キャビネット、中でも冷蔵庫の断熱キャビネット1を示しており、この断熱キャビネット1は、この場合、図4に示すように、周壁を、天井壁部1aと、底壁部1b、左側壁部1c、右側壁部1d、及び奥壁部1eの別に作製して、それらを組み立てることにより形成したもので、全体には、図3に示すように、前面が開口するほぼ直方体の箱状を成している。
Hereinafter, an embodiment will be described with reference to the drawings.
First, FIG. 3 shows a heat insulation cabinet, especially a
上記各壁部1a〜1eについて詳述すると、図1に示すように、天井壁部1aは、これの外殻2と内殻3との間を真空断熱パネル4とこれの内側(内殻3側)に充填した発泡断熱材5とで充たして構成したものであり、底壁部1bも又、これの外殻6と内殻7との間を真空断熱パネル8,9,10とこれの内側(内殻7側)に充填した発泡断熱材5とで充たして構成したものである。
The
これに対して、左側壁部1cは、図2に示すように、これの外殻11と内殻12との間を真空断熱パネル13のみで充たして構成したものであり、右側壁部1dも又、図2に示すように、これの外殻14と内殻15との間を真空断熱パネル16のみで充たして構成したものであり、更に奥壁部1eも、図1に示すように、これの外殻17と内殻18との間を真空断熱パネル19のみで充たして構成したものである。
この場合、各外殻2,6,11,14,17は例えば鋼板等の金属製であり、各内殻3,7,12,15,18は例えばプラスチック製である。
On the other hand, as shown in FIG. 2, the left
In this case, each
更に、天井壁部1aは、平壁状を成し、従って、これの外殻2と内殻3もほぼ平板状を成していて、この場合、外殻2の内面に真空断熱パネル4を貼着している。但し、真空断熱パネル4は外殻2よりやや小さく、前後左右の全周に真空断熱パネル4が貼着されない部分を余している。又、外殻2と内殻3は、互いの各前縁部を接合していて、後縁部においては、内殻3に図5に示す斜状部20を左右の全長にわたり形成し、左側縁部及び右側縁部においては、内殻3に図6に示す斜状部21,22を前後の全長にわたり形成して、ともに真空断熱パネル4から離間させている。
Further, the
これに対して、底壁部1bは、図1に示すように、下水平部23と、この下水平部23の後縁部から立ち上がる垂直部24、及びこの垂直部24の上縁部から後方に延びる上水平部25を有する段付き壁状を成して、後方に冷凍サイクルのコンプレッサ等が位置する機械室26を形成するようになっており、従って、これの外殻6と内殻7も段付き板状を成していて、この場合、外殻6の内面に、下水平部23と垂直部24及び上水平部25の別に、それぞれ真空断熱パネル8,9,10を貼着している。
On the other hand, as shown in FIG. 1, the
但し、真空断熱パネル8は下水平部23より、真空断熱パネル9は垂直部24より、それぞれやや小さく、真空断熱パネル10は上水平部25より小さくて、真空断熱パネル8の後端縁部と真空断熱パネル9の下端縁部との間、並びに真空断熱パネル9の上端縁部と真空断熱パネル10の前端縁部との間は、それぞれ少しの距離離間しており、真空断熱パネル10は後方に真空断熱パネル10が貼着されない部分を比較的大きめに余している。
However, the vacuum
又、外殻6と内殻7は、互いの各前面部を接合していて、真空断熱パネル8の後端縁部と真空断熱パネル9の下端縁部との間に臨むコーナー部においては、内殻7に図7に示す斜状部27を左右の全長にわたり形成して真空断熱パネル8,9から離間させ、真空断熱パネル9の上端縁部と真空断熱パネル10の前端縁部との間に臨むコーナー部おいては、外殻6に同じく図7に示す斜状部28を同じく左右の全長にわたり形成して真空断熱パネル9,10から離間させている。
Further, the
更に、後縁部においては、内殻7に図7に示す斜状部29を左右の全長にわたり形成して真空断熱パネル10から離間させ、左側縁部及び右側縁部においては、内殻7に図8に示す斜状部30,31を前後の全長にわたり形成して、真空断熱パネル8〜10から離間させている。
Further, at the rear edge portion, a
左側壁部1cは、図2に示すように、平壁状を成し、従って、これの外殻11と内殻12もほぼ平板状を成していて、その外殻11及び内殻12の両内面に真空断熱パネル13を貼着している。但し、真空断熱パネル13は、図6、図8、及び図9に示すように、内殻12より上下に大きく、外殻11よりは小さくて、外殻11の上下と後側に真空断熱パネル13が貼着されない部分を余している。又、外殻11と内殻12は、互いの各前縁部を接合していて、外殻11の上下の両縁部と後縁部には、それぞれ内側へほぼ直角の接合部たる折曲部32,33,34を形成し、内殻12の後縁部に同じく内側へほぼ直角の接合部たる折曲部35を形成している。
As shown in FIG. 2, the left
右側壁部1dも、図2に示すように、平壁状を成し、従って、これの外殻14と内殻15もほぼ平板状を成していて、その外殻14及び内殻15の両内面に真空断熱パネル16を貼着している。但し、真空断熱パネル16は、図6、図8、及び図9に示すように、内殻15より上下に大きく、外殻14よりは小さくて、外殻14の上下と後側に真空断熱パネル16が貼着されない部分を余している。又、外殻14と内殻15は、互いの各前縁部を接合していて、外殻14の上下の両縁部と後縁部には、それぞれ内側へほぼ直角の接合部たる折曲部36,37,38を形成し、内殻15の後縁部に同じく内側へほぼ直角の接合部たる折曲部39を形成している。
As shown in FIG. 2, the right
奥壁部1eも、図1に示すように、平壁状を成し、従って、これの外殻17と内殻18もほぼ平板状を成していて、その外殻17及び内殻18の両内面に真空断熱パネル19を貼着している。但し、真空断熱パネル19は、図5、図7、及び図9に示すように、内殻18より上下に大きく、外殻17よりは小さくて、外殻17の上下と後側に真空断熱パネル19が貼着されない部分を余している。又、外殻17の上下の両縁部には、それぞれ内側へほぼ直角の接合部たる折曲部40,41を形成している。
As shown in FIG. 1, the
以上の構成をもとに、奥壁部1eには左側壁1c及び右側壁部1dを組み付けている。この組み付けは、図9に示すように、奥壁部1eの外殻17の左右両側の縁部17a,17bに、左側壁1c及び右側壁部1dの各外殻11,14の折曲部34,38を、それぞれ簡易シール材であるソフトテープ42を介し重ねて、複数のねじ43等により締め付け結合し、奥壁部1eの内殻18の左右両側の縁部18a,18bに、左側壁1c及び右側壁部1dの各内殻12,15の折曲部35,39を重ねて、図示しない複数のねじ等により締め付け結合することで行っている。
Based on the above configuration, the
次いで、上記奥壁部1eと左側壁1c及び右側壁部1dの組成体に、天井壁部1aと底壁部1bとを組み付けている。この組み付けは、奥壁部1eに対する天井壁部1aの場合、図5に示すように、天井壁部1aの外殻2の後縁部2aを奥壁部1eの外殻17の折曲部40に重ねて図示しない複数のねじ等により締め付け結合し、内殻3の斜状部20の端部を奥壁部1eの内殻18の上縁部18cにシール材44を介し重ねて複数のねじ43等により締め付け結合することで行っている。
Next, the
又、左側壁1c及び右側壁部1dに対する天井壁部1aの場合、図6に示すように、天井壁部1aの外殻2の左右の両側縁部2b,2cを左側壁1c及び右側壁部1dの各外殻11,14の折曲部32,36に重ねて図示しない複数のねじ等により締め付け結合し、内殻3の斜状部21,22の端部を左側壁1c及び右側壁部1dの各内殻12,15の上縁部12a,15aにシール材44を介し重ねて複数のねじ43等により締め付け結合することで行っている。
Further, in the case of the
奥壁部1eに対する底壁部1bの場合、図7に示すように、底壁部1bの外殻6の後縁部6aを奥壁部1eの外殻17の折曲部41に重ねて図示しない複数のねじ等により締め付け結合し、内殻7の斜状部29の端部を奥壁部1eの内殻18の下縁部18dにシール材44を介し重ねて複数のねじ43等により締め付け結合することで行っている。
In the case of the
左側壁1c及び右側壁部1dに対する底壁部1bの場合、図8に示すように、底壁部1bの外殻6の左右の両側縁部6b,6cを左側壁1c及び右側壁部1dの各外殻11,14の折曲部33,37に重ねて図示しない複数のねじ等により締め付け結合し、内殻7の斜状部30,31の端部を左側壁1c及び右側壁部1dの各内殻12,15の下縁部12b,15bにシール材44重ねて複数のねじ43等により締め付け結合することで行っている。
In the case of the
そして、その後、天井壁部1aにおける内殻3と前記真空断熱パネル4との間の空間S1と、底壁部1bにおける内殻7と真空断熱パネル8,9,10との間の空間S2に、それぞれ前記発泡断熱材5を原液の状態で注入し発泡させて充填している。発泡断熱材5は例えば発泡ポリウレタンであり、図5及び図7にはその注入の様子をも併せて模式的に示している。
Thereafter, the space S between the
すなわち、この天井壁部1aにおける発泡断熱材5の注入は、注入機の注入ヘッドHにより、この場合、天井壁部1a及び底壁部1bの後方より行うものであり、そのために、天井壁部1aの後部に相当する奥壁部1eの外殻17の下部と、底壁部1bの後部に相当する奥壁部1eの外殻17の上部には、注入口45をあらかじめ形成している。つまり、発泡断熱材5を注入する注入口45を、真空断熱パネル4と発泡断熱材5とで充たされる壁部である天井壁部1aと、真空断熱パネル8,9,10と発泡断熱材5とで充たされる壁部である底壁部1bに臨ませて形成しているのである。
That is, the injection of the foam
なお、注入口45は、真空断熱パネルと発泡断熱材とで充たされた壁部に臨ませて形成するのに、天井壁部1aの内殻3の中央部など平面部の中間部、並びに底壁部1bの内殻7の真空断熱パネル9に臨む部分など同じく平面部の中間部に形成するようにしても良い。
In addition, in order to form the
このようにして上述の真空断熱パネル4と発泡断熱材5とで充たされた天井壁部1aにおいては、図5及び図6に示すように、発泡断熱材5の厚さt1は真空断熱パネル4の厚さt2よりも小さくしており、真空断熱パネル8,9,10と発泡断熱材5とで充たされた底壁部1bにおいても、図7及び図8に示すように、発泡断熱材5の厚さt3は真空断熱パネル8,9,10の厚さt4よりも小さくしている。
In the
又、この場合、発泡断熱材5は、真空断熱パネル4と発泡断熱材5とで充たされた天井壁部1aにおいては、図6に示すように、内殻3と真空断熱パネル4との間の空間S1から、真空断熱パネル4と左右両側壁部1c,1dの真空断熱パネル13,16との端縁部相互間の隙間g1,g2にかけて充填していると共に、図5に示すように、内殻3と真空断熱パネル4との間の空間S1から、真空断熱パネル4と奥壁部1eの真空断熱パネル19との端縁部相互間の隙間g3にかけて充填している。
In this case, the foam
一方、発泡断熱材5は、真空断熱パネル8,9,10と発泡断熱材5とで充たされた底壁部1bにおいては、図8に示すように、内殻7と真空断熱パネル8,9,10との間の空間S2から、真空断熱パネル8,9,10と左右両側壁部1c,1dの真空断熱パネル13,16との端縁部相互間の隙間g4,g5にかけて充填していると共に、図7に示すように、内殻7と真空断熱パネル8,9,10との間の空間S2から、真空断熱パネル10と奥壁部1eの真空断熱パネル19との端縁部相互間の隙間g6と、真空断熱パネル8,9,10の各端縁部相互間の隙間g7,g8にかけて充填している。
On the other hand, in the
更に、上記真空断熱パネル4,8〜10,13,16,19の端縁部相互間の部分には、それぞれ斜状部20〜22,27〜31による空間S3〜S10が形成され、その空間S3〜S10にも発泡断熱材5を充填している。
Furthermore, spaces S 3 to S 10 are formed in the portions between the edge portions of the vacuum
加えて、前述の真空断熱パネル4と発泡断熱材5とで充たされた天井壁部1aと、真空断熱パネル8,9,10と発泡断熱材5とで充たされた底壁部1bからは、図10及び図11に示すように、左側壁部1cと奥壁部1eとにおける真空断熱パネル13,19の端縁部相互間の部分、並びに右側壁部1dと奥壁部1eとにおける真空断熱パネル16,19の端縁部相互間の部分の、それぞれ上下の一部C1,C2にかけて発泡断熱材5を充填している。なお、このために、左側壁部1c及び右側壁部1d又は奥壁部1eには、図示を省略するが、前記斜状部20〜22,27〜31同様の斜状部を形成している。
In addition, from the
そのほか、発泡断熱材5は天井壁部1a及び底壁部1bの各前面部にも充填している。
なお、図10及び図11は、各壁部を、真空断熱パネル4,8〜10,13,16,19と、充填された発泡断熱材5のみで(それぞれの外殻及び内殻を省略して)表している。
In addition, the foam
10 and 11, each wall portion is composed of only the vacuum
更に、図11及び図12には、断熱キャビネット1に組み込む導電線46や冷凍サイクルの接続管47及び霜解水排出用の排水管48を示しており、これらの配線及び配管は、真空断熱パネルの端縁部相互間の部分の発泡断熱材が充填される部分である、この場合、底壁部1bの真空断熱パネル10と奥壁部1eの真空断熱パネル19との端縁部相互間の部分の発泡断熱材5が充填される部分にあらかじめなしており、その後の発泡断熱材5の充填によってそれらの貫通部分周りを発泡断熱材5で埋め尽くしている。
Further, FIG. 11 and FIG. 12 show a
そして、図13には、冷凍サイクルの凝縮器の一部である放熱パイプ49を示しており、この放熱パイプ49は、左側壁部1c、右側壁部1d、及び奥壁部1eに配設している。具体的には、図14に示すように、左側壁部1c、右側壁部1d、及び奥壁部1eの外殻11,14,17にそれぞれ内向きの凹条部50を形成し、この凹条部50内に収めて各真空断熱パネル13,16,19との間に放熱パイプ49を配設している。
なお、図13には、上述のようにして製造した断熱キャビネット1の前面の開口部を冷蔵室や製氷室及び冷凍室等の室別に開閉するように設けた扉51,52,53をも示している。
FIG. 13 shows a
FIG. 13 also shows
このように本実施形態の断熱キャビネット1は、天井壁部1aと、底壁部1b、左側壁部1c、右側壁部1d、及び奥壁部1eを有し、そのうちの天井壁部1aを、外殻2と内殻3との間を真空断熱パネル5と、これの内側に充填した発泡断熱材5とで充たして構成すると共に、底壁部1bを、外殻6と内殻7との間を真空断熱パネル8,9,10とこれの内側に充填した発泡断熱材5とで充たして構成している。又、左側壁部1cを、外殻11と内殻12との間を真空断熱パネル13で充たして構成し、右側壁部1dを、外殻14と内殻15との間を真空断熱パネル16で充たして構成し、奥壁部1eを、外殻17と内殻18との間を真空断熱パネル19で充たして構成している。
Thus, the
上記構成のうち、天井壁部1aと底壁部1bはそれらの総断面積が断熱キャビネット1中で小さい。それに対して、左側壁部1c、右側壁部1d、及び奥壁部1eはそれらの総断面積が断熱キャビネット1中で大きい。このうち、総断面積の大きい左側壁部1cと、右側壁部1d、及び奥壁部1eを、それぞれ断熱性能に優れた真空断熱パネル13,16,19のみで充たして構成しているので、断熱キャビネット1全体としての断熱性能を充分に得ることができる。よって、断熱キャビネット1の周壁厚さを大きくする必要はなく、断熱キャビネット1の内容積拡大の効果を充分に得ることができる。特に、断熱キャビネット1の内容積を左右及び奥行方向に拡大できるので、使用者の手が届きやすい方向の内容積を拡大できることになり、使い勝手を良くすることができる。
Among the above configurations, the
一方、天井壁部1aと奥壁部1eは発泡断熱材5と真空断熱パネル4,8〜10を併用しているので、断熱キャビネット1の剛性を充分に得ることができる。
かくして、本実施形態によれば、断熱性能並びに剛性が充分に得られる断熱キャビネット1を提供することができる。
On the other hand, since the
Thus, according to this embodiment, it is possible to provide a
又、本実施形態においては、発泡断熱材5を注入した注入口45を、真空断熱パネルと発泡断熱材とで充たされた壁部である天井壁部1aと底壁部1bに臨ませて形成している。これにより、発泡断熱材5の注入を効率良く行うことができる。
Further, in the present embodiment, the
更に、本実施形態においては、真空断熱パネルと発泡断熱材とで充たされた壁部である天井壁部1aにおいて、発泡断熱材5の厚さt1を真空断熱パネル4の厚さt2よりも小さくし、同じく真空断熱パネルと発泡断熱材とで充たされた壁部である底壁部1bにおいて、発泡断熱材5の厚さt3を真空断熱パネル8,9,10の厚さt4よりも小さくしている。これにより、それら天井壁部1a及び底壁部1bにおいても、剛性を充分に得つつ、断熱性能を充分に得ることができる。
Further, in this embodiment, the
加えて、本実施形態においては、発泡断熱材5を、真空断熱パネル4と発泡断熱材5とで充たされた天井壁部1aにおいては、内殻3と真空断熱パネル4との間の空間S1から、真空断熱パネル4と左右両側壁部1c,1dの真空断熱パネル13,16との端縁部相互間の隙間g1,g2にかけて充填していると共に、内殻3と真空断熱パネル4との間の空間S1から、真空断熱パネル4と奥壁部1eの真空断熱パネル19との端縁部相互間の隙間g3、にかけて充填している。又、真空断熱パネル8,9,10と発泡断熱材5とで充たされた底壁部1bにおいては、内殻7と真空断熱パネル8,9,10との間の空間S2から、真空断熱パネル8,9,10と左右両側壁部1c,1dの真空断熱パネル13,16との端縁部相互間の隙間g4,g5にかけて充填していると共に、内殻7と真空断熱パネル8,9,10との間の空間S2から、真空断熱パネル10と奥壁部1eの真空断熱パネル19との端縁部相互間の隙間g6と、真空断熱パネル8,9,10の各端縁部相互間の隙間g7,g8にかけて充填している。
In addition, in the present embodiment, the space between the
これにより、各真空断熱パネルの端縁部相互間の隙間に対する外気の侵入による結露の発生等を防止するためのシールが、各壁部の真空断熱パネルの端縁部相互間に充填する発泡断熱材5で同時に且つ効果的に行うことができる。しかも、この場合、各真空断熱パネルの端縁部相互間の隙間に充填する発泡断熱材5の流動性を、各壁部の真空断熱パネルとの間の空間S1,S2で確保でき、特にその空間S1,S2により広がりやすくできるので、発泡断熱材5注入用の注入口45は各壁部に対して少なく、例えば1つずつ設けるだけで良く、注入機の注入ヘッドHも又少なく、例えば1つずつ設けるだけで良い。かくして、発泡断熱材5の注入に必要な設備の簡素化ができ、設備費を削減することができる。
Thereby, a seal for preventing the occurrence of condensation due to the intrusion of outside air into the gaps between the edges of each vacuum insulation panel is filled with the foam insulation between the edges of the vacuum insulation panels on each wall. The
そのほか、本実施形態においては、真空断熱パネル4,8〜10,13,16,19の端縁部相互間の部分に斜状部20〜22,27〜31による空間S3〜S10が形成され、その空間S3〜S10に発泡断熱材5を充填している。これにより、真空断熱パネル4,8〜10,13,16,19の端縁部相互間の隙間g1〜g8のシールがより確実にできるとともに、発泡断熱材5の流動性もより良く確保でき、更に、断熱キャビネット1の剛性も高く確保することができる。
In addition, in this embodiment, spaces S 3 to S 10 are formed by the
又、導電線46の配線や接続管47及び排水管48の配管を、真空断熱パネルの端縁部相互間の部分の発泡断熱材が充填される部分(底壁部1bの真空断熱パネル10と奥壁部1eの真空断熱パネル19との端縁部相互間の部分の発泡断熱材5が充填される部分)になしている。これにより、それらの配線、配管が貫通する部分の通常は困難なシールも、真空断熱パネルの端縁部相互間の隙間に充填した発泡断熱材5ででき、より確実なシールができる。
Further, the wiring of the
更に、本実施形態においては、真空断熱パネル4と発泡断熱材5とで充たされた天井壁部1aと、真空断熱パネル8,9,10と発泡断熱材5とで充たされた底壁部1bからは、左側壁部1cと奥壁部1eとにおける真空断熱パネル13,19の端縁部相互間の部分、並びに右側壁部1dと奥壁部1eとにおける真空断熱パネル16,19の端縁部相互間の部分の、それぞれ一部C1,C2にかけて発泡断熱材5を充填している。
Furthermore, in this embodiment, the
これにより、左側壁部1cと奥壁部1eとにおける真空断熱パネル13,19の端縁部相互間の隙間、並びに右側壁部1dと奥壁部1eとにおける真空断熱パネル16,19の端縁部相互間の部分の隙間のシールが発泡断熱材5でより確実にでき、又、その分、同部分のソフトテープ42によるシールを短く簡略化することができる。
Thereby, the clearance gap between the edge parts of the vacuum
そして又、本実施形態においては、左側壁部1c、右側壁部1d、及び奥壁部1eに放熱パイプ49を配設している。これにより、それぞれの外殻と内殻との間を真空断熱パネルで充たして構成した左側壁部1cと右側壁部1d及び奥壁部1eの懸念点を解消することができる。
In the present embodiment, the
すなわち、真空断熱パネル4,8〜10,13,16,19は真空度が劣化したときに断熱性能が低下するという事情を有するが、真空断熱パネル4と発泡断熱材5を併用した天井壁部1aと、真空断熱パネル8〜10と発泡断熱材5を併用した底壁部1bは、真空断熱パネル4の断熱性能が低下しても発泡断熱材5によって断熱性能の低下が少なくされる。一方、発泡断熱材5を併用しない(真空断熱パネル13,16,19のみを使用する)左側壁部1cと右側壁部1d及び奥壁部1eは、真空断熱パネル13,16,19の断熱性能が低下すれば、壁部としての断熱性能がそのまま低下し、壁面の温度が大幅に低下して結露が発生する懸念を有する。
That is, the vacuum
それに対して、本実施形態においては、発泡断熱材5を併用しない左側壁部1cと右側壁部1d及び奥壁部1eに放熱パイプ49を配設している。これにより、真空断熱パネル4の断熱性能が低下したときの結露が発生を、その放熱パイプ49の放熱により抑制することができる。
On the other hand, in this embodiment, the
以上説明した断熱キャビネット1は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
その1つとして、放熱パイプ49は、左側壁部1cと右側壁部1d及び奥壁部1eの全部にではなく、そのうちのいずれか1つ又は2つの壁部に設けるようにしても良い。
又、天井壁部1a及び底壁部1bの発泡断熱材5は、ともに真空断熱パネル4,8〜10を内殻3,7の外面に貼着することで、該真空断熱パネル4,8〜10のそれぞれ外側(外殻2,6側)に充填するようにしても良い。
The
As one of them, the
Moreover, the foam
更に、それら発泡断熱材5と真空断熱パネルを併用するのは、天井壁部1aと底壁部1bのいずれか一方だけであっても良い。
そして、断熱キャビネット1自体は、冷蔵庫に限られず、温蔵庫、冷凍ショーケースその他の恒温キャビネットとして使用することができる。
Further, the foam
And
そのほか、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 In addition, although the embodiment of the present invention has been described, this embodiment is presented as an example and is not intended to limit the scope of the invention. The novel embodiment can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. This embodiment and its modifications are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
図面中、1は断熱キャビネット、1aは天井壁部、1bは底壁部、1cは左側壁部、1dは右側壁部、1eは奥壁部、2,6,11,14,17は外殻、3,7,12,15,18は内殻、4,8〜10,13,16,19は真空断熱パネル、5は発泡断熱材、20〜22,27〜31は斜状部、45は注入口、46は導電線、47は接続管、48は排水管、49は放熱パイプ、t1,t3は発泡断熱材5の厚さ、t2,t4は真空断熱パネル4の厚さ、g1〜g8は隙間、S1〜S10は空間、C1,C2は真空断熱パネルの端縁部相互間の部分の一部を示す。
In the drawings, 1 is a heat insulation cabinet, 1a is a ceiling wall portion, 1b is a bottom wall portion, 1c is a left wall portion, 1d is a right wall portion, 1e is a back wall portion, 2, 6, 11, 14, and 17 are outer shells. 3, 7, 12, 15, 18 are inner shells, 4, 8 to 10, 13, 16, 19 are vacuum insulation panels, 5 is foam insulation, 20 to 22, 27 to 31 are oblique portions, 45 is Inlet, 46 is a conductive wire, 47 is a connecting pipe, 48 is a drain pipe, 49 is a heat radiating pipe, t 1 and t 3 are the thickness of the
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