JP2015063027A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

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祐輝 棚橋
Yuki Tanahashi
祐輝 棚橋
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Abstract

【課題】搬送中のウエブにシワや伸縮が発生していない状態で当該ウエブにインクを滴下することができ、印刷不良の発生を防止することができる印刷装置および印刷方法を提供する。
【解決手段】印刷装置は、帯状のウエブWを送り出す給紙部と、給紙部から送り出されたウエブWにインクを塗布する塗布部(例えば、インクジェット塗布部34)と、塗布部によりインクが塗布されたウエブWを巻き取る巻取り部とを備えており、塗布部は、ウエブWが張架されるローラ(例えば、加熱ローラ42a〜42d)と、ウエブWにおけるローラにより張架されている箇所にインクを滴下するインク供給部(例えば、インクジェットヘッド40a〜40h)とを有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェットノズルによって帯状のフィルムにインクを滴下することにより印刷を行うインクジェット方式の印刷装置および印刷方法に関する。
印刷方法の一形態として、ExcelファイルやPDFファイル、SQR Server等といった各種データベースのデータのような可変するデータに基づき、印刷するページの一枚一枚に対して、テキスト、線画、画像などといった印刷内容のレイアウトは同じで内容を差し替えて印刷を行うようなバリアブル印刷がある。このようなバリアブル印刷を行う印刷装置として、従来からインクジェット方式のプリンタが採用されている。ここで、高速印刷を目的としたライン型インクジェットプリンタとしては、特許文献1乃至3等に開示されるような、コンティニュアスインクジェット方式の記録ヘッドを使用する装置や、オンデマンドインクジェット方式の記録ヘッドを使用する装置が数多く提案されている。このうち、オンデマンドインクジェット方式のライン型プリンタは、コンティニュアスインクジェット方式のプリンタに比べて印刷速度では及ばないが、インクシステムが非常に簡単である等の利点があるため、普及型の高速プリンタを提供するのに適している。
また、コンシューマ用途の卓上プリンタとしては、特許文献4等に開示されるような、ヘッドを主走査方向(用紙幅方向)に走査して印刷を行うヘッド走査型のものが一般的に用いられている。このようなヘッド走査型のプリンタに適用されるプリンタヘッドは、副走査方向(用紙送り方向)と同一方向またはこの副走査方向から傾斜した方向に沿った複数のノズルを有しており、このプリンタヘッドを主走査方向に走査することにより用紙全幅のプリントが行われるようになっている。
しかしながら、このようなプリンタでは、プリンタヘッドの主走査方向の走査駆動機構および用紙送り機構がそれぞれ必要となるため、プリンタにおける駆動機構部が複雑化するとともに、印刷速度の高速化が制限され、工業用の高速生産機としては不向きであるといえる。
そこで、プリンタヘッドの主走査方向の駆動が不要であるフルライン型のインクジェットプリンタを用いることが考えられている。このようなフルライン型のインクジェットプリンタは、その幅の大きさが用紙幅と同じかそれ以上となっているフルラインヘッドを有しており、1パスで印刷を行うようになっている。そして、用紙幅方向の1ライン分の印刷を同時に行うため、ヘッド走査が全く必要なく、帯状の用紙を一方向に、間欠的または連続的に搬送しながら、1ラインずつ順次印刷を行うようになる。
ここで、上述したようなフルライン型のインクジェットプリンタでは、例えば解像度を400dpiとしても、用紙幅が500mm(A2用紙幅以上)である用紙を1パスで印刷するためのプリンタヘッドとして、8000チャンネル程度のノズル吐出口を設けた長尺ヘッドが必要となる。しかしながら、このような長尺ヘッドは、ヘッドの歩留まり率が悪く、ノズルヘッドおよびその把持機構が高価となるため製品化が極めて難しいという問題がある。
このため、特許文献5には、短尺のヘッドを帯状の用紙の幅方向に格子状に配列する方式を採用することによりフルラインのプリントを行うような印刷装置が提案されている。このような印刷装置によれば、安価にインクジェット塗布部を形成することができ、かつ不良ヘッドの交換リスクおよびランニングコストを低減することができるという利点がある。
しかしながら、短尺のヘッド(例えば、1〜4インチ幅のヘッド)を格子状に配列した機構において、用紙に対する印字品質の低下を伴う場合がある。図7および図8は、従来技術における、短尺のヘッドを帯状の用紙の幅方向に格子状に配列する方式を採用することによりフルラインのプリントを行うような印刷装置の構成を示す構成図である。図7に示すように、給紙部(図示せず)から送り出された帯状のウエブWは間欠的または連続的に搬送され、各案内ローラ100a〜100dにより案内されるようになる。また、これらの案内ローラ100a〜100dにより案内されるウエブWに対して各色のインクを滴下するインクジェットヘッド102a〜102fが配設されている。ここで、インクジェットヘッド102a、102bは第1の色のインクをウエブWに滴下し、インクジェットヘッド102c、102dは第2の色のインクをウエブWに滴下し、インクジェットヘッド102e、102fは第3の色のインクをウエブWに滴下するようになっている。また、図8(a)に示すように、ウエブWにそれぞれ第1の色のインクを滴下するインクジェットヘッド102a、102bは、帯状のウエブWの幅方向に格子状に配列される短尺のヘッドとなっている。なお、図8(a)において、帯状のウエブWの搬送の向きを白抜きの矢印で示している。そして、ウエブWに対して例えば当該ウエブWの幅方向に延びる罫線を印字する際に、ウエブWの搬送の向きにおける上流側に配置されたインクジェットヘッド102aから第1の色のインクが吐出されて当該インクがウエブWに付着して参照符号112aに示すような罫線が形成され、さらにウエブWの搬送の向きにおける下流側に配置されたインクジェットヘッド102bから第1の色のインクが吐出されて当該インクがウエブWに付着して参照符号112bに示すような罫線が形成され、これらの罫線112a、112bが合わせられることにより参照符号112に示すような罫線がウエブWに印字されるようになる。
また、図示はしていないが、ウエブWにそれぞれ第2の色のインクを滴下するインクジェットヘッド102c、102dや、ウエブWにそれぞれ第3の色のインクを滴下するインクジェットヘッド102e、102fも、帯状のウエブWの幅方向に格子状に配列される短尺のヘッドとなっている。また、各案内ローラ100a〜100dにより案内されるウエブWの幅が比較的小さい場合には、各インクジェットヘッド102a〜102fから吐出されたインクの一部が当該ウエブWに付着せずに飛散してしまうおそれがあるため、図7に示すように、各インクジェットヘッド102a〜102fから吐出されたインクを吸着するゴムやスポンジ等のインク受け部材104a〜104cが各インクジェットヘッド102a〜102fに対応して配設されている。
しかしながら、図8(a)のx−x´断面において、図8(b)に示すように各インクジェットヘッド102a、102bの近傍でウエブWにシワや伸縮が発生した場合には、図8(c)に示すように、各インクジェットヘッド102a、102bによりウエブWに第1の色のインクが滴下されることにより形成される罫線において、参照符号112cに示すように波打ちが生じてしまい印刷不良となってしまう。また、図8(a)のy−y´断面において、図8(d)に示すように各インクジェットヘッド102a、102bの近傍でウエブWにシワや伸縮が発生した場合には、図8(e)に示すように、各インクジェットヘッド102a、102bによりウエブWに第1の色のインクが滴下されることにより形成される罫線において、参照符号112dに示すように段差が生じてしまいこの場合も印刷不良となってしまう。このように、搬送中のウエブWにシワや伸縮が発生してしまうと、印刷不良が発生してしまうおそれがあるため、このような搬送中のシワを軽減するために、従来から様々な工夫がなされている。
例えば、特許文献6には、定着用のローラについて、軸方向に対して両端部が大きく中央部に向かって小さくなるようにその外径を加工し、ローラ表面に摩擦係数を調整するための定着剤を塗布したものが開示されている。しかしながら、特許文献6に開示される印刷装置では、直列に設けられた複数の案内ローラにより案内されるような帯状のウエブWに対してインクジェットノズルによりインクを滴下する場合については言及されていない。また、一般的に印刷装置においては様々な用紙幅のウエブに対して印刷を行う必要があるが、ローラの幅方向に対して形状もしくは表面状態を変更することとなると、ウエブの複数の幅の大きさに対応して複数の種類のローラを準備しなければならないため、工業用高速プリンタには適しないという問題がある。
特開2003−170579号公報 特開2000−211159号公報 特開平10−315456号公報 特許第3459125号 特開2010−285267号公報 特開2008−122579号公報
上述したように、インクジェット方式の印刷装置において、搬送中のウエブにシワや伸縮が発生している状態で当該ウエブにインクを滴下すると、印刷不良が発生してしまうという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、給紙部から送り出されたウエブを加熱ローラ等のローラに張架させ、ウエブにおける当該ローラにより張架されている箇所にインクを滴下することにより、搬送中のウエブにシワや伸縮が発生していない状態で当該ウエブにインクを滴下することができ、印刷不良の発生を防止することができる印刷装置および印刷方法を提供することを目的とする。
本発明の印刷装置は、帯状のウエブを送り出す給紙部と、前記給紙部から送り出された前記ウエブにインクを塗布する塗布部と、前記塗布部によりインクが塗布された前記ウエブを巻き取る巻取り部と、を備え、前記塗布部は、前記ウエブが張架されるローラと、前記ウエブにおける前記ローラにより張架されている箇所にインクを滴下するインク供給部とを有していることを特徴とする。
このような印刷装置によれば、塗布部において、給紙部から送り出されたウエブをローラに張架させ、ウエブにおけるローラにより張架されている箇所にインクを滴下することによって、ウエブをローラにより抱かせることにより当該ウエブの挙動を安定させることができ、ウエブのバタつきが発生しないようになるため、搬送中のウエブにシワや伸縮が発生していない状態で当該ウエブにインクを滴下することができるようになる。このため、印刷不良の発生を防止することができ、より印字品質の高いウエブの最終製品を得ることができるようになる。
本発明の印刷装置においては、前記塗布部において、前記ローラには、当該ローラの外周面を清浄にするためのローラ清浄手段が設けられていてもよい。
この場合、前記ローラ清浄手段は、その外周面にインク吸着部材が設けられ、前記ローラの外周面に当接する清浄ローラを含んでいてもよい。
本発明の印刷装置においては、前記塗布部において、一つの前記ローラに対して前記インク供給部が複数設けられており、前記各インク供給部は互いに異なる角度で前記ウエブにインクを滴下するようになっていてもよい。
本発明の印刷装置においては、前記塗布部において、前記ローラは前記ウエブの搬送方向に沿って直列に並ぶよう複数設けられており、前記インク供給部は前記ローラに対応して複数設けられていてもよい。
この場合、前記塗布部において、複数の前記ローラ間にある前記ウエブの案内を行う1または複数の追加ローラが設けられており、前記追加ローラには、当該追加ローラの外周面を清浄にするための追加ローラ清浄手段が設けられていてもよい。
また、前記追加ローラ清浄手段は、その外周面にインク吸着部材が設けられ、前記追加ローラの外周面に当接する清浄ローラを含んでいてもよい。
本発明の印刷装置においては、前記塗布部において、前記インク供給部には、当該インク供給部から滴下されたインクを受けて前記ウエブに付着しないようにするためのカバー部が設けられていてもよい。
本発明の印刷方法は、帯状のウエブを給紙部から送り出す工程と、前記給紙部から送り出された前記ウエブにインクを塗布する工程と、インクが塗布された前記ウエブを巻取り部により巻き取る工程と、を備え、前記給紙部から送り出された前記ウエブにインクを塗布する工程において、ウエブにおけるローラにより張架されている箇所にインクを滴下するようになっていることを特徴とする。
このような印刷方法によれば、給紙部から送り出されたウエブにインクを塗布する工程において、ウエブにおけるローラにより張架されている箇所にインクを滴下することによって、ウエブをローラにより抱かせることにより当該ウエブの挙動を安定させることができ、ウエブのバタつきが発生しないようになるため、搬送中のウエブにシワや伸縮が発生していない状態で当該ウエブにインクを滴下することができるようになる。このため、印刷不良の発生を防止することができ、より印字品質の高いウエブの最終製品を得ることができるようになる。
本発明の印刷装置および印刷方法によれば、搬送中のウエブにシワや伸縮が発生していない状態で当該ウエブにインクを滴下することができ、印刷不良の発生を防止することができる。
本発明の実施の形態による印刷装置の構成の概略を示す概略構成図である。 図1に示す印刷装置におけるインクジェット塗布部の構成の詳細を示す拡大構成図である。 図2に示すインクジェット塗布部における、ある1つの加熱ローラおよびこの加熱ローラに異なる方向からインクを滴下する複数のインクジェットヘッドの構成の詳細を示す拡大構成図である。 図1に示す印刷装置におけるインクジェット塗布部をウエブの搬送の向きに沿って展開したときの展開図である。 図1に示す印刷装置におけるインクジェット塗布部をウエブの搬送の向きに沿って展開したときの展開図である。 変形例に係る印刷装置のインクジェット塗布部の構成の概略を示す概略構成図である。 従来技術における、短尺のヘッドを帯状の用紙の幅方向に格子状に配列する方式を採用してフルラインのプリントを行うような印刷装置の構成を示す構成図である。 (a)〜(e)は、図7に示す印刷装置における各インクジェットヘッドの配置やウエブの状態、当該ウエブに印字される罫線等を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図5は、本実施の形態に係る印刷装置および印刷方法を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による印刷装置の構成の概略を示す概略構成図である。また、図2は、図1に示す印刷装置におけるインクジェット塗布部の構成の詳細を示す拡大構成図であり、図3は、図2に示すインクジェット塗布部における、ある1つの加熱ローラおよびこの加熱ローラに異なる方向からインクを滴下する複数のインクジェットヘッドの構成の詳細を示す拡大構成図である。また、図4および図5は、図1に示す印刷装置におけるインクジェット塗布部をウエブの搬送の向きに沿って展開したときの展開図である。
図1に示すように、本実施の形態による印刷装置は、帯状のウエブWを送り出す給紙部10と、給紙部10から送り出されたウエブWにインクを塗布するインクジェット塗布部34と、インクジェット塗布部34によりインクが塗布されたウエブWを巻き取る巻取り部12とを備えている。より詳細には、給紙部10から送り出されたウエブWは案内ローラ14により案内され、その後、回転制御ローラ16、蛇行補正部20、テンションピックアップローラ24、エンコーダローラ26を順に経て搬送された後にインクジェット塗布部34に送られるようになっている。また、インクジェット塗布部34によりインクが塗布されたウエブWは、第1の加熱ローラ29、第2の加熱ローラ30、回転制御ローラ32を順に経て搬送された後に巻取り部12により巻き取られるようになっている。以下、このような印刷装置の各構成要素の詳細について述べる。
本実施の形態の印刷装置では、給紙部10から送り出されたウエブWの搬送速度は回転制御ローラ16、32により制御されるようになっている。具体的には、これらの回転制御ローラ16、32にはそれぞれモータコントローラ54、66が接続されており、各モータコントローラ54、66により、対応する回転制御ローラ16、32の回転速度が制御されるようになっている。また、各モータコントローラ54、66にはコンピュータ50(後述)が接続されており、このコンピュータ50から各モータコントローラ54、66に対して各回転制御ローラ16、32の目標とする回転速度の情報に係る信号が送られるようになっている。
また、給紙部10から送り出されたウエブWはテンションピックアップローラ24に張架されるようになっており、このテンションピックアップローラ24にはテンション測定器56が接続されている。そして、給紙部10から送り出されたウエブWのテンションがテンションピックアップローラ24により検出されることによって、テンション測定器56はウエブWのテンションを測定するようになっている。
また、給紙部10から送り出されたウエブWはエンコーダローラ26に張架されるようになっており、このエンコーダローラ26には速度測定器58が接続されている。そして、給紙部10から送り出されたウエブWの速度がエンコーダローラ26により検出されることによって、速度測定器58はウエブWの速度を測定するようになっている。
また、本実施の形態の印刷装置には、給紙部10から送り出されたウエブWの蛇行状態を補正するための蛇行補正部20が設けられている。より詳細には、給紙部10から送り出されたウエブWの幅方向における搬送位置を検出するウエブエッジセンサ22が当該ウエブWの送り方向における蛇行補正部20の下流側に配設されている。蛇行補正部20は、ウエブエッジセンサ22により検出されたウエブWの幅方向における搬送位置に基づいてウエブWの蛇行状態を補正するようになっている。
また、本実施の形態の印刷装置には、インクジェット塗布部34によりインクが塗布されたウエブWを撮像する検査機カメラ28が設けられており、この検査機カメラ28には検査機コントローラ62が接続されている。検査機コントローラ62は、検査機カメラ28により撮像されたウエブWに基づいて、当該ウエブWの印刷品質の検査を行うようになっている。
インクジェット塗布部34によりインクが塗布されたウエブWは第1の加熱ローラ29および第2の加熱ローラ30にそれぞれ張架されることによってこれらの第1の加熱ローラ29および第2の加熱ローラ30により加熱させられるようになっており、このことにより当該ウエブWに塗布されたインクが乾燥するようになっている。また、第1の加熱ローラ29および第2の加熱ローラ30にはモータコントローラ64が接続されており、このモータコントローラ64により第1の加熱ローラ29および第2の加熱ローラ30の表面温度が調整されるようになっている。
給紙部10から送り出されたウエブWにインクを塗布するインクジェット塗布部34の構成の詳細について図2乃至図5を用いて説明する。図2に示すように、インクジェット塗布部34において、ウエブWは、直列に設けられた複数の加熱ローラ42a〜42dにより張架されながら搬送されるようになっている。このことにより、各加熱ローラ42a〜42dによりウエブWが加熱させられ、当該ウエブWに塗布されたインクが乾燥するようになっている。なお、図2に示す複数の加熱ローラ42a〜42dを、図1ではまとめて参照符号42で示している。
また、図2に示すように、インクジェット塗布部34は、ウエブWにおける各加熱ローラ42a〜42dにより張架されている箇所に各色のインクを滴下する複数のインクジェットヘッド40a〜40hを有している。なお、図2に示す複数のインクジェットヘッド40a〜40hを、図1ではまとめて参照符号40で示している。また、図2において、各インクジェットヘッド40a〜40hによりウエブWに滴下されたインクを参照符号Iで示している。ここで、インクジェットヘッド40a、40bは第1の色のインクをウエブWに滴下し、インクジェットヘッド40c、40dは第2の色のインクをウエブWに滴下し、インクジェットヘッド40e、40fは第3の色のインクをウエブWに滴下し、インクジェットヘッド40g、40hは第4の色のインクをウエブWに滴下するようになっている。
また、図4および図5に示すように、ウエブWにそれぞれ第1の色のインクを滴下するインクジェットヘッド40a、40bは、帯状のウエブWの幅方向に格子状に配列される短尺のヘッドとなっている。なお、図4および図5において、帯状のウエブWの搬送の向きを矢印で示している。また、図2や図3に示すように、各インクジェットヘッド40a、40bは互いに異なる角度でウエブWにインクを滴下するようになっている。より詳細には、ウエブWに対して第1の色のインクを塗布する際に、ウエブWの搬送の向きにおける上流側に配置されたインクジェットヘッド40aから第1の色のインクが吐出されて当該インクがウエブWに付着し、さらにウエブWの搬送の向きにおける下流側に配置されたインクジェットヘッド40bから第1の色のインクが吐出されて当該インクがウエブWに付着することによって、各インクジェットヘッド40a、40bからウエブWに塗布されたインクが合わせられることにより当該ウエブWに第1の色のインクが塗布されるようになる。各インクジェットヘッド40a、40bによりウエブWに塗布されたインクは加熱ローラ42aにより簡易的に加熱させられることにより乾燥するようになる。
また、図4および図5に示すように、ウエブWにそれぞれ第2の色のインクを滴下するインクジェットヘッド40c、40d、ウエブWにそれぞれ第3の色のインクを滴下するインクジェットヘッド40e、40f、ならびにウエブWにそれぞれ第4の色のインクを滴下するインクジェットヘッド40g、40hも、帯状のウエブWの幅方向に格子状に配列される短尺のヘッドとなっている。
また、図1に示すように、各インクジェットヘッド40a〜40hにインクを供給するためのインクタンク41が設けられている。また、各インクジェットヘッド40a〜40hにはインクジェットコントローラ60が接続されており、このインクジェットコントローラ60により各インクジェットヘッド40a〜40hからウエブWへのインクの滴下が制御されるようになっている。
また、図1および図2に示すように、インクジェット塗布部34において、ウエブWの搬送の向きにおけるインクジェットヘッド40aよりも上流側には、ウエブWに付けられた見当マークを検出するためのマークセンサ43が設けられており、このマークセンサ43により見当マークが検出されるタイミングに基づいて、インクジェットコントローラ60は各インクジェットヘッド40a〜40hによりウエブWへインクを滴下させるようになっている。なお、マークセンサ43により見当マークが検出されるタイミングに基づく代わりに、インクジェットコントローラ60はランダムに(すなわち、任意のタイミングで)各インクジェットヘッド40a〜40hによりウエブWへインクを滴下させるようになっていてもよい。
また、図3に示すように、ウエブWにそれぞれ第1の色のインクを滴下する各インクジェットヘッド40a、40bには、当該インクジェットヘッド40a、40bから滴下されたインクを受けてウエブWに付着しないようにするためのカバー部45a、45bが移動自在に設けられている。より詳細には、各カバー部45a、45bは、図3の実線に示すような各インクジェットヘッド40a、40bのインク吐出口を塞ぐ閉止位置と、図3の点線に示すような各インクジェットヘッド40a、40bのインク吐出口から退避してこのインク吐出口を開くような退避位置との間で移動するようになっており、各インクジェットヘッド40a、40bによりインクをウエブWに滴下する際には各カバー部45a、45bは退避位置に位置するようになっている。また、図示はしていないが、第2〜第4のインクを滴下する各インクジェットヘッド40c〜40hにも同様の構成のカバー部が設けられている。
このようなカバー部45a、45b等を各インクジェットヘッド40a〜40hに設置した理由について以下に説明する。各インクジェットヘッド40a〜40hのインク吐出口は微細孔であるため、長時間インクを吐出しないと、ヘッド内部やインク吐出口でインクの詰まりが発生するおそれがある。このため、印刷工程中に一定間隔で全てのインクジェットヘッド40a〜40hからインクの吐出(フラッシング)を行うことによりインクの詰まりを防止する手法が一般的に用いられている。しかしながら、図5に示すように印刷対象となるウエブWの幅が小さい場合に、このウエブWの幅方向全域に配設された全てのインクジェットヘッド40a〜40hでインクの吐出を行うと、加熱ローラ42a〜42dの一部(図5に示す例では加熱ローラ42a〜42dの左半分の領域)にインクが付着してしまい、印刷不良等のトラブルが発生するおそれがある。このため、インクのフラッシングを行う場合は、ウエブWが設置されていない箇所に対応するインクジェットヘッド40a〜40hのインク吐出口をカバー部45a、45b等により塞ぐことによって、加熱ローラ42a〜42dにインクが付着してしまうことを防止するようにする。
また、図2に示すように、インクジェット塗布部34において、各加熱ローラ42a〜42dの間にあるウエブWや加熱ローラ42dから送り出されたウエブWを案内するための案内ローラ44a〜44dが設けられており、これらの案内ローラ44a〜44dによりウエブWの向きが変えられるようになっている。より詳細に説明すると、ウエブWにおける各加熱ローラ42a〜42dにより張架されている箇所にインクを滴下するようにした場合には、各加熱ローラ42a〜42dにおけるウエブWが張架されている領域の面積を増やさなければならないが、この場合には各加熱ローラ42a〜42dの前後でそれぞれウエブWの搬送の向きが例えば逆向きになってしまうこともあるため、各案内ローラ44a〜44dによりウエブWの搬送の向きを元の向きに戻すようにしている。
また、図3に示すように、加熱ローラ42aには、当該加熱ローラ42aの外周面を清浄するためのクリーニングローラ(清浄ローラ)46がローラ清浄手段として加熱ローラ42aの外周面に当接するよう設けられている。より詳細には、クリーニングローラ46の外周面にはスポンジやゴム等からなるインク吸着部材47が配設されており、加熱ローラ42aの外周面に付着したインクがインク吸着部材47によって吸着されることによりこの加熱ローラ42aの外周面が清浄されるようになる。
また、図3に示すように、案内ローラ44aにも、当該案内ローラ44aの外周面を清浄するためのクリーニングローラ(清浄ローラ)48が追加ローラ清浄手段として案内ローラ44aの外周面に当接するよう設けられている。より詳細には、クリーニングローラ48の外周面にはスポンジやゴム等からなるインク吸着部材49が配設されており、案内ローラ44aの外周面に付着したインクがインク吸着部材49によって吸着されることによりこの案内ローラ44aの外周面が清浄されるようになる。
このようなクリーニングローラ46、48によれば、インク吸着部材47、49をクリーニングローラ46、48の本体部分(芯部分)の外周面に巻くことにより、印刷装置を長期間使用した場合でも、インク吸着部材47、49を交換するだけでクリーニングローラ46、48の清浄性能を維持することができるため、ローラ交換の負荷や維持コストを低減することができるようになる。
また、図示していないが、加熱ローラ42b〜42dや案内ローラ44b〜44dにも、加熱ローラ42aに設けられたクリーニングローラ46や案内ローラ44aに設けられたクリーニングローラ48と同様のクリーニングローラが配設されている。
また、図1に示すように、本実施の形態の印刷装置には、当該印刷装置の各構成要素の制御を行うコンピュータ50が設けられている。このコンピュータ50には、ExcelファイルやPDFファイル、SQR Server等といった各種データベースのデータのような可変する印字データ52が送られるようになっている。また、コンピュータ50は、モータコントローラ54、テンション測定器56、速度測定器58、インクジェットコントローラ60、検査機コントローラ62、モータコントローラ64、モータコントローラ66等にそれぞれ接続されている。そして、コンピュータ50は、検査機コントローラ62に接続された検査機カメラ28により撮像されたウエブWの画像と、元画像のデータである印字データ52とを照合し、印字品質の判定を行うようになっている。また、コンピュータ50は、テンション測定器56により測定されたウエブWのテンションが一定の大きさになるよう、各モータコントローラ54、66に指令を送ることにより各回転制御ローラ16、32の回転速度を制御する。ここで、ウエブWの搬送測度はエンコーダローラ26を介して測度測定器58により測定され、この測定結果がコンピュータ50に送られるようになる。
次に、このような構成からなる印刷装置の動作について以下に説明する。
図1に示すように、給紙部10から送り出された帯状のウエブWは案内ローラ14により案内され、その後、回転制御ローラ16、蛇行補正部20、テンションピックアップローラ24、エンコーダローラ26を順に経て搬送された後にインクジェット塗布部34に送られる。この際に、ウエブエッジセンサ22により検出されたウエブWの幅方向における搬送位置に基づいて、蛇行補正部20によりウエブWの蛇行状態が補正される。また、給紙部10から送り出されたウエブWのテンションがテンションピックアップローラ24により検出されることによって、テンション測定器56によりウエブWのテンションが測定される。また、給紙部10から送り出されたウエブWの速度がエンコーダローラ26により検出されることによって、速度測定器58によりウエブWの速度が測定される。テンション測定器56や速度測定器58による測定結果はコンピュータ50に送信される。
インクジェット塗布部34に送られたウエブWに対して、各インクジェットヘッド40a〜40hによりインクが滴下される。より詳細には、各インクジェットヘッド40a〜40hにより、ウエブWにおける各加熱ローラ42a〜42dにより張架されている箇所に各色のインクが滴下される。ここで、ウエブWに付けられた見当マークがマークセンサ43により検出されるタイミングに基づいて、インクジェットコントローラ60は各インクジェットヘッド40a〜40hによりウエブWへインクを滴下させるようになっていてもよく、あるいは、インクジェットコントローラ60はランダムに(すなわち、任意のタイミングで)各インクジェットヘッド40a〜40hによりウエブWへインクを滴下させるようになっていてもよい。
インクジェット塗布部34によりインクが塗布されたウエブWは、第1の加熱ローラ29、第2の加熱ローラ30、回転制御ローラ32を順に経て搬送された後に巻取り部12により巻き取られる。ここで、インクジェット塗布部34によりインクが塗布されたウエブWは第1の加熱ローラ29および第2の加熱ローラ30により加熱させられるようになっており、このことにより当該ウエブWに塗布されたインクが乾燥する。また、インクジェット塗布部34によりインクが塗布されたウエブWは検査機カメラ28により撮像され、検査機コントローラ62は、検査機カメラ28により撮像されたウエブWに基づいて、当該ウエブWの印刷品質の検査を行う。給紙部10から送り出されたウエブWが全て巻取り部12により巻き取られると、一連の印刷工程が完了する。
以上のような構成からなる本実施の形態の印刷装置および印刷方法によれば、インクジェット塗布部34において、給紙部10から送り出されたウエブWを加熱ローラ42a〜42dに張架させ、ウエブWにおける各加熱ローラ42a〜42dにより張架されている箇所にインクを滴下するようになっている。このように、ウエブWを各加熱ローラ42a〜42dにより抱かせることによって当該ウエブWの挙動を安定させることができ、ウエブWのバタつきが発生しないようになるため、搬送中のウエブWにシワや伸縮が発生していない状態で当該ウエブWにインクを滴下することができるようになる。このため、印刷不良の発生を防止することができ、より印字品質の高いウエブWの最終製品を得ることができるようになる。
また、本実施の形態の印刷装置においては、上述したように、インクジェット塗布部34において、各加熱ローラ42a〜42dには、これらの加熱ローラ42a〜42dの外周面を清浄にするためのローラ清浄手段としてクリーニングローラ46が設けられている。このことにより、各インクジェットヘッド40a〜40hから滴下されたインクが各加熱ローラ42a〜42dに付着した場合でも、この付着したインクをクリーニングローラ46により除去することができるようになる。また、クリーニングローラ46の外周面にはインク吸着部材47が設けられている。このように、インク吸着部材47をクリーニングローラ46の本体部分の外周面に巻くことにより、印刷装置を長期間使用した場合でも、インク吸着部材47を交換するだけでクリーニングローラ46の清浄性能を維持することができるため、ローラ交換の負荷や維持コストを低減することができるようになる。
また、本実施の形態の印刷装置においては、前述したように、インクジェット塗布部34において、一つの加熱ローラ(例えば、加熱ローラ42a)に対して複数のインクジェットヘッド40a、40bが設けられており、各インクジェットヘッド40a、40bは互いに異なる角度でウエブWにインクを滴下するようになっている。
また、本実施の形態の印刷装置においては、前述したように、インクジェット塗布部34において、複数の加熱ローラ42a〜42dがウエブWの搬送方向に沿って直列に並ぶよう複数設けられており、インクジェットヘッド40a〜40hは各加熱ローラ42a〜42dに対応して複数設けられている。また、インクジェット塗布部34において、複数の加熱ローラ42a〜42d間にあるウエブWの案内を行う1つまたは複数の案内ローラ44a〜44dが設けられており、各案内ローラ44a〜44dには、当該案内ローラ44a〜44dの外周面を清浄にするための追加ローラ清浄手段としてクリーニングローラ48が設けられている。このことにより、各案内ローラ44a〜44dにインクに付着した場合でも、この付着したインクをクリーニングローラ48により除去することができるようになる。また、クリーニングローラ48の外周面にはインク吸着部材49が設けられている。このように、インク吸着部材49をクリーニングローラ48の本体部分の外周面に巻くことにより、印刷装置を長期間使用した場合でも、インク吸着部材49を交換するだけでクリーニングローラ48の清浄性能を維持することができるため、ローラ交換の負荷や維持コストを低減することができるようになる。
また、本実施の形態の印刷装置においては、前述したように、インクジェット塗布部34において、各インクジェットヘッド40a〜40hには、これらのインクジェットヘッド40a〜40hから滴下されたインクを受けてウエブWに付着しないようにするためのカバー部45a、45bが設けられている。このことにより、図5に示すように印刷対象となるウエブWの幅が小さい場合に、ウエブWが設置されていない箇所に対応するインクジェットヘッド40a〜40hのインク吐出口をカバー部45a、45bにより塞ぐことによって、加熱ローラ42a〜42dにインクが付着してしまうことを防止することができる。
なお、本実施の形態による印刷装置および印刷方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
図1乃至図5に示す印刷装置では、インクジェット塗布部34において、インクの複数の色に対応して複数の加熱ローラ42a〜42dが設けられているが、このような態様に限定されることはない。各色のインクを吐出する複数のインクジェットヘッドに対して1つの加熱ローラのみが設けられたような変形例に係る印刷装置のインクジェット塗布部について図6を用いて説明する。図6に示すような印刷装置のインクジェット塗布部34aは、1つの加熱ローラ82と、ウエブWにおける加熱ローラ82により張架されている箇所に各色のインクを滴下する複数のインクジェットヘッド80a〜80hとを有している。ここで、インクジェットヘッド80a、80bは第1の色のインクをウエブWに滴下し、インクジェットヘッド80c、80dは第2の色のインクをウエブWに滴下し、インクジェットヘッド80e、80fは第3の色のインクをウエブWに滴下し、インクジェットヘッド80g、80hは第4の色のインクをウエブWに滴下するようになっている。
図6に示すような印刷装置のインクジェット塗布部34aにおいては、ウエブWにそれぞれ第1の色のインクを滴下するインクジェットヘッド80a、80bは、図4や図5に示すようなインクジェットヘッド40a、40bと同様に、帯状のウエブWの幅方向に格子状に配列される短尺のヘッドとなっている。また、各インクジェットヘッド80a、80bは互いに異なる角度でウエブWにインクを滴下するようになっている。より詳細には、ウエブWに対して第1の色のインクを塗布する際に、ウエブWの搬送の向きにおける上流側に配置されたインクジェットヘッド80aから第1の色のインクが吐出されて当該インクがウエブWに付着し、さらにウエブWの搬送の向きにおける下流側に配置されたインクジェットヘッド80bから第1の色のインクが吐出されて当該インクがウエブWに付着することによって、各インクジェットヘッド80a、80bからウエブWに塗布されたインクが合わせられることにより当該ウエブWに第1の色のインクが塗布されるようになる。各インクジェットヘッド80a、80bによりウエブWに塗布されたインクは加熱ローラ82により簡易的に加熱させられることにより乾燥するようになる。
また、ウエブWにそれぞれ第2の色のインクを滴下するインクジェットヘッド80c、80d、ウエブWにそれぞれ第3の色のインクを滴下するインクジェットヘッド80e、80f、ならびにウエブWにそれぞれ第4の色のインクを滴下するインクジェットヘッド80g、80hも、帯状のウエブWの幅方向に格子状に配列される短尺のヘッドとなっている。
また、図6に示すような印刷装置のインクジェット塗布部34aにおいては、加熱ローラ82には、当該加熱ローラ82の外周面を清浄するためのクリーニングローラ(清浄ローラ)(図示せず)が加熱ローラ82の外周面に当接するよう設けられていてもよい。より詳細には、クリーニングローラの外周面にはスポンジやゴム等からなるインク吸着部材が配設されており、加熱ローラ82の外周面に付着したインクがインク吸着部材によって吸着されることによりこの加熱ローラ82の外周面が清浄されるようになる。
図6に示すようなインクジェット塗布部34aを備えた変形例に係る印刷装置でも、ウエブWを加熱ローラ82により抱かせることによって当該ウエブWの挙動を安定させることができ、ウエブWのバタつきが発生しないようになるため、搬送中のウエブWにシワや伸縮が発生していない状態で当該ウエブWにインクを滴下することができるようになる。このため、印刷不良の発生を防止することができ、より印字品質の高いウエブWの最終製品を得ることができるようになる。
また、図1乃至図5に示す印刷装置や図6に示す印刷装置では、加熱ローラ42a〜442dや加熱ローラ82に張架されたウエブWにインクが滴下されるようになっているが、ウエブWにおけるインクが滴下される箇所が張架されるローラは必ずしも加熱ローラに限定されることはない。ウエブWにおけるインクが滴下される箇所が張架されるローラが加熱ローラではなく常温の単なる案内ローラであってもよい。
また、ウエブWに各色のインクを滴下するインクジェットヘッドは、帯状のウエブWの幅方向に格子状に配列される短尺のヘッドに限定されることはない。他のインクジェットヘッドの例として、例えば、プリンタヘッドの主走査方向の駆動が不要であるような、その幅の大きさがウエブWの幅と同じかそれ以上となっているフルラインヘッドを用いてもよい。この場合にも、ウエブWの幅方向の1ライン分の印刷を同時に行うため、ヘッド走査が全く必要なく、帯状のウエブWを一方向に、間欠的または連続的に搬送しながら、1ラインずつ順次印刷を行うようになる。
また、図1乃至図5に示す印刷装置や図6に示す印刷装置は、ウエブWに対して多色印刷を行うものであるが、本発明に係る印刷装置は多色印刷を行うものに限定されることはない。例えば、インクジェット塗布部において、ウエブWが張架されるローラを設けるとともに、ウエブWにおける当該ローラにより張架されている箇所にインクを滴下するインクジェットヘッドが1色分のみ設けられるようになっており、ウエブWに対して単色印刷を行うようになっていてもよい。このような単色印刷を行う印刷装置でも、インクジェット塗布部において、給紙部から送り出されたウエブWをローラに張架させ、ウエブWにおける当該ローラにより張架されている箇所にインクを滴下することによって、ウエブWをローラにより抱かせることにより当該ウエブWの挙動を安定させることができ、ウエブWのバタつきが発生しないようになるため、搬送中のウエブWにシワや伸縮が発生していない状態で当該ウエブWにインクを滴下することができるようになる。このため、印刷不良の発生を防止することができ、より印字品質の高いウエブWの最終製品を得ることができるようになる。
10 給紙部
12 巻取り部
14 案内ローラ
16 回転制御ローラ
20 蛇行補正部
22 ウエブエッジセンサ
24 テンションピックアップローラ
26 エンコーダローラ
28 検査機カメラ
29 第1の加熱ローラ
30 第2の加熱ローラ
32 回転制御ローラ
34、34a インクジェット塗布部
40、40a〜40h インクジェットヘッド
41 インクタンク
42、42a〜42d 加熱ローラ
43 マークセンサ
44a〜44d 案内ローラ
45a、45b カバー部
46 クリーニングローラ
47 インク吸着部材
48 クリーニングローラ
49 インク吸着部材
50 コンピュータ
52 印字データ
54 モータコントローラ
56 テンション測定器
58 速度測定器
60 インクジェットコントローラ
62 検査機コントローラ
64 モータコントローラ
66 モータコントローラ
80a〜80h インクジェットヘッド
82 加熱ローラ
100a〜100d 案内ローラ
102a〜102f インクジェットヘッド
104a〜104c インク受け部材
112、112a〜112d 罫線
I インク
W ウエブ

Claims (9)

  1. 帯状のウエブを送り出す給紙部と、
    前記給紙部から送り出された前記ウエブにインクを塗布する塗布部と、
    前記塗布部によりインクが塗布された前記ウエブを巻き取る巻取り部と、
    を備え、
    前記塗布部は、前記ウエブが張架されるローラと、前記ウエブにおける前記ローラにより張架されている箇所にインクを滴下するインク供給部とを有している、印刷装置。
  2. 前記塗布部において、前記ローラには、当該ローラの外周面を清浄にするためのローラ清浄手段が設けられている、請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記ローラ清浄手段は、その外周面にインク吸着部材が設けられ、前記ローラの外周面に当接する清浄ローラを含む、請求項2記載の印刷装置。
  4. 前記塗布部において、一つの前記ローラに対して前記インク供給部が複数設けられており、前記各インク供給部は互いに異なる角度で前記ウエブにインクを滴下するようになっている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記塗布部において、前記ローラは前記ウエブの搬送方向に沿って直列に並ぶよう複数設けられており、前記インク供給部は前記ローラに対応して複数設けられている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記塗布部において、複数の前記ローラ間にある前記ウエブの案内を行う1または複数の追加ローラが設けられており、
    前記追加ローラには、当該追加ローラの外周面を清浄にするための追加ローラ清浄手段が設けられている、請求項5記載の印刷装置。
  7. 前記追加ローラ清浄手段は、その外周面にインク吸着部材が設けられ、前記追加ローラの外周面に当接する清浄ローラを含む、請求項6記載の印刷装置。
  8. 前記塗布部において、前記インク供給部には、当該インク供給部から滴下されたインクを受けて前記ウエブに付着しないようにするためのカバー部が設けられている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 帯状のウエブを給紙部から送り出す工程と、
    前記給紙部から送り出された前記ウエブにインクを塗布する工程と、
    インクが塗布された前記ウエブを巻取り部により巻き取る工程と、
    を備え、
    前記給紙部から送り出された前記ウエブにインクを塗布する工程において、ウエブにおけるローラにより張架されている箇所にインクを滴下するようになっている、印刷方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020023179A (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 大阪シーリング印刷株式会社 印刷装置

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