JP2015061574A - 消火剤の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】量産化しやすく、消火能力が高く、長期保存しても消火能力が低下しない安定した消火剤の製造方法とする。
【解決手段】消火用具に入れる消火剤の製造方法であって、純水に塩化ナトリウムを入れて溶解する工程と、リン酸二アンモニウムを入れて溶解する工程と、炭酸水素ナトリウムを入れて溶解する工程と、尿素を入れて溶解する工程と、硫酸アンモニウムを入れて溶解する工程と、更に界面活性剤を入れる工程を備え、同時にそれらの溶液の粒子を超微細化し混合する工程を備える製造方法。前記消火剤は、衝撃で割れる容器に充填して、火元に投げ割り消火する消火用具の充填材として用いる。また消火器や、エアゾール式消火用具の消火剤としても利用できる。
【選択図】なし
【解決手段】消火用具に入れる消火剤の製造方法であって、純水に塩化ナトリウムを入れて溶解する工程と、リン酸二アンモニウムを入れて溶解する工程と、炭酸水素ナトリウムを入れて溶解する工程と、尿素を入れて溶解する工程と、硫酸アンモニウムを入れて溶解する工程と、更に界面活性剤を入れる工程を備え、同時にそれらの溶液の粒子を超微細化し混合する工程を備える製造方法。前記消火剤は、衝撃で割れる容器に充填して、火元に投げ割り消火する消火用具の充填材として用いる。また消火器や、エアゾール式消火用具の消火剤としても利用できる。
【選択図】なし
Description
本発明は、火災発生時の初期消火、延焼防止に使用する消火用具の消火剤の製造方法に関するものである。
従来の床置き式消火器とは別に、消火剤が封入してある容器を容器ごと火元に投げ入れて消火する投てき式の消火用具も使用されるようになってきた。その理由としては、床置き式消火器は操作が難しく、実際の消火時に使用することは困難であるのに対し、投てき式の消火用具は単に投げ込むだけで消火できることの簡便性によるものと考えられる。
この消火剤の製造方法を開示した特許が出願されている。(例えば、特許文献1、特許文献2)
しかしながら、これらの製造方法は、各溶液に最適な温度調整をしながら順次溶解させるという方法で、それぞれの適温が異なるので量産には不向きである。
また、各成分の混合状態が不安定なので長期保存すると消火性能が低下するという問題がある。
本発明は上記のような問題点を解決して、量産しやすく、消火能力が高く、長期保存しても消火能力が低下しない安定した消火剤の製造方法を提供することを目的としたものである。
消火用具に入れる消火剤の製造方法であって、500mlから600mlの純水に塩化ナトリウム15gから25gを入れて溶解する工程と、リン酸二アンモニウムを100gから150g入れて溶解する工程と、炭酸水素ナトリウムを50gから80gを入れて溶解する工程と、尿素を50gから70g入れて溶解する工程と、硫酸アンモニウムを90gから110g入れて溶解する工程と、更に界面活性剤を2%から4%を入れる工程を備えることを特徴とするものである。
消化剤の各溶液の粒子を超微細化し混合する工程を備えることを特徴とするものであり、これを請求項2に係る発明とする。
本発明では、消化剤の各溶液の粒子を超微細化し混合する工程を備えることで各溶液を順次溶解する時の温度調整が不要で溶解密度を高め混合することが可能である。そのため、量産がしやすく、消火能力が高く、長期保存しても消火能力が低下しない安定した消火剤ができる。
本発明の実施の形態を以下に示す。
先ず、純水と塩化ナトリウムを溶解する。純水を使用するのは、水の不純物を排除し、溶解密度を高めること、超微細化装置に不純物が悪影響を与えないためである。また、この塩化ナトリウムは、消火剤の凝固点を降下させる作用を発揮する。
先ず、純水と塩化ナトリウムを溶解する。純水を使用するのは、水の不純物を排除し、溶解密度を高めること、超微細化装置に不純物が悪影響を与えないためである。また、この塩化ナトリウムは、消火剤の凝固点を降下させる作用を発揮する。
純水とリン酸二アンモニウムを溶解し、更に、炭酸水素ナトリウムを溶解する。このリン酸二アンモニウムと炭酸水素ナトリウムの混合物は、消火の際、火災の熱に反応して炭酸ガスとアンモニアガスに熱分解される。そして、炭酸ガスは燃焼物への酸素を遮断し、燃焼物の酸化を中和して抑える作用を発揮し、一方、アンモニアガスは冷却効果で燃焼物の温度を降下させるとともに、アルカリ性の性状を持つので燃焼物の酸化を中和して消火する作用を発揮する。
次に、先の溶液と尿素と硫酸アンモニウムを溶解する。この硫酸アンモニウムは、木材や紙等の発火点を上昇させる効果を有するので、消火後の再燃焼を防止することができ、安全性を高めることとなる。尿素は燃焼物表面の表面張力を小さくし、消化剤を浸透させる効果がある。
次に、前記の各混合溶液と界面活性剤を同時に超微細化装置で超微細化しながら溶解する。この超微細化装置は、各溶液の粒子を超微細化することで溶解密度を高め混合することが可能である。また、界面活性剤は、物質を均一に混合させる働きをし、表面張力を弱める作用を持っている。
前記各成分の添加量は、消火剤の全体量を500mlとした場合に、塩化ナトリウムを15gから25g、リン酸二アンモニウムを100gから150g、炭酸水素ナトリウムを50gから80g、硫酸アンモニウムを90gから110g、尿素を50gから70g、界面活性剤を2%から4%とする。
この500mlから600mlは、投てき型消火用具1本に充填するのに適した量であり、多量に製造する場合は比率が同じになるように調合すればよい。
この500mlから600mlは、投てき型消火用具1本に充填するのに適した量であり、多量に製造する場合は比率が同じになるように調合すればよい。
本発明により製造した消火剤は、消火器に充填して使用できることは勿論であるが、消火能力が向上しているので投てき型の消火器に適用しても十分な消火活動をすることができる。投てき型の消火器は、衝撃で簡単に割れる容器に500mlから600mlの消火剤を充填して、火災時に火元に投げ入れて容器を破壊させ消火剤を散布させるものであり、訓練をしなくても誰もが使用することができ、より早く初期消火活動が行えることとなる。また、溶液が超微細化されているので長期保存が可能である。
本発明により製造した消火剤500mlを、衝撃で破壊する容器に充填して、消防法で定められたA火災の消火実験を外気温度−20℃と40℃の場所で行ったところ、共に1本で完全に消火出来た。
本発明により製造した消火剤500mlを、衝撃で破壊する容器に充填して、消防法で定められたB火災の消火実験を外気温度−20℃と40℃の場所で行ったところ、共に1本で完全に消火できた。
本発明により製造した消火剤500mlを、衝撃で破壊する樹脂容器に充填した物を40℃の雰囲気中に入れて24時間放置したあとに、−20℃の雰囲気中に24時間放置し、常温の20℃に24時間放置した。
各温度で2時間毎に容器の状態を観察したところ、容器の膨張、消火剤の凍結による割れ、変形等は確認されなかった。
通常、消火用具の使用温度範囲は−20℃から40℃とすることが望ましいので、本発明により製造した消火剤は、この条件を満たしていることが確認出来た。
各温度で2時間毎に容器の状態を観察したところ、容器の膨張、消火剤の凍結による割れ、変形等は確認されなかった。
通常、消火用具の使用温度範囲は−20℃から40℃とすることが望ましいので、本発明により製造した消火剤は、この条件を満たしていることが確認出来た。
本発明により製造された消火剤は、消火器やエアゾール式消火用具、衝撃で割れる容器に充填して、火元に投げ割り消火する消火用具に使用される。
Claims (2)
- 消火用具に入れる消火剤の製造方法であって、500mlから600mlの純水に塩化ナトリウム15gから25gを入れて溶解する工程と、リン酸二アンモニウムを100gから150g入れて溶解する工程と、炭酸水素ナトリウムを50gから80gを入れて溶解する工程と、尿素を50gから70g入れて溶解する工程と、硫酸アンモニウムを90gから110g入れて溶解する工程と、更に界面活性剤を2%から4%を入れる工程を備えることを特徴とする消火剤の製造方法。
- 請求項1の消化剤は各溶液の粒子を超微細化し混合する工程を備えることを特徴とする消火剤の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2013213191A JP2015061574A (ja) | 2013-09-23 | 2013-09-23 | 消火剤の製造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107744636A (zh) * | 2017-07-20 | 2018-03-02 | 李莹 | 一种高效灭火剂 |
GB2578314A (en) * | 2018-10-22 | 2020-05-06 | Firexo Group Ltd | Fire extinguishing composition |
WO2021117255A1 (ja) * | 2019-12-10 | 2021-06-17 | 株式会社ファイレスキュー | 消火用具・消火器に充填される液体消火剤・防火剤及び該液体消火剤・防火剤の製造方法 |
-
2013
- 2013-09-23 JP JP2013213191A patent/JP2015061574A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107744636A (zh) * | 2017-07-20 | 2018-03-02 | 李莹 | 一种高效灭火剂 |
GB2578314A (en) * | 2018-10-22 | 2020-05-06 | Firexo Group Ltd | Fire extinguishing composition |
GB2578314B (en) * | 2018-10-22 | 2020-12-23 | Firexo Group Ltd | Fire extinguishing composition |
US11452897B2 (en) | 2018-10-22 | 2022-09-27 | Firexo Group Limited | Fire extinguishing composition |
WO2021117255A1 (ja) * | 2019-12-10 | 2021-06-17 | 株式会社ファイレスキュー | 消火用具・消火器に充填される液体消火剤・防火剤及び該液体消火剤・防火剤の製造方法 |
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