JP2015061397A - 主回路装置及び鉄道車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の動力に基づいて発電する発電機により走行するための電力を得る車両において、当該発電機に蓄積された電荷を放電し、接触による感電を防止することができる主回路装置及び車両を提供する。
【解決手段】主回路装置1は、発電機11と、コンバータ12と、インバータ13と、発電機用接触器110と、発電機用放電抵抗111と、放電部122と、を備える。発電機は、供給された動力から交流電力を生成する。コンバータは、発電機から供給された交流電力を直流電力に変換する。インバータは、コンバータから供給された直流電力を、負荷に適した負荷用交流電力に変換して、負荷に供給する。発電機用接触器は、発電機とコンバータとを電気的に閉路または開路可能とする。発電機用放電抵抗は、発電機用接触器と並列に接続される。放電部は、コンバータとインバータとの間を接地電位と接続する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、主回路装置及び鉄道車両に関する。
従来、車両用の主回路装置においては、架線から電力を受け取り、車両を駆動するのに必要な電圧・電流に変換してモータへ供給している。ここで、電圧・電流の変換には、通常、交流を直流に変換するコンバータと直流を交流に変換するインバータを含む電力変換装置が用いられる。この電力変換装置には、一般的に、整備時における作業者の安全を考慮して、コンバータとインバータ間に接続されるフィルタコンデンサ等において蓄積された電荷を放電するための放電用接触器が設けられていることが多い(例えば、特許文献1参照)。
また、主電動機として永久磁石同期電動機を使用する場合、主電動機の回転子が回転すると必ず起電力が発生してしまうため、意図せずに発生した起電力を主回路装置に送電させない目的で、主電動機を主回路装置から切り離す主電動機用接触器が設けられる。この主電動機用接触器により主電動機が切り離された場合、この主電動機の浮遊容量に蓄積された電荷は放電される経路を失って保持され続けることとなり、作業者が感電する可能性が高まる。よって、このような開放スイッチにより電動機が切り離される際に、当該電動機に蓄積された電荷が放電されるような工夫がなされている(例えば、特許文献2)。
特開2013−34316号公報 特開2010−259202号公報
一方、ディーゼルエンジンから動力を供給されて発電する発電機(主発電機)により、走行するための電力を得る車両(ディーゼル車)の場合は、その発電機の駆動によって発電機自身の有する浮遊容量に電荷が蓄積され、これに作業者等が不用意に接触することで感電するリスクが高まる、という課題があった。
本発明が解決しようとする課題は、所定の動力に基づいて発電する発電機により走行するための電力を得る車両において、当該発電機に蓄積された電荷を放電し、接触による感電を防止することができる主回路装置及び鉄道車両を提供することである。
実施形態の主回路装置は、発電機と、コンバータと、インバータと、発電機用接触器と、発電機用放電抵抗と、放電部と、を備える。発電機は、供給された動力から交流電力を生成する。コンバータは、前記発電機から供給された前記交流電力を直流電力に変換する。インバータは、前記コンバータから供給された前記直流電力を、負荷に適した負荷用交流電力に変換して、当該負荷に供給する。発電機用接触器は、前記発電機と前記コンバータとを電気的に閉路または開路可能とする。発電機用放電抵抗は、前記発電機用接触器と並列に接続される。放電部は、前記コンバータと前記インバータとの間を接地電位と接続する。
第1の実施形態の主回路装置の回路構成を示す図。 第1の実施形態の主回路装置における発電機用放電抵抗の効果を説明する図。 第2の実施形態の主回路装置の回路構成を示す図。 第3の実施形態の主回路装置の回路構成を示す図。 第4の実施形態の主回路装置の回路構成を示す図。 第5の実施形態の主回路装置の回路構成を示す図。 第5の実施形態の変形例に係る主回路装置の回路構成を示す図。 第6の実施形態の主回路装置の回路構成を示す図。 第7の実施形態の主回路装置の回路構成を示す図。 第7の実施形態の主回路装置における電動機用放電抵抗の効果を説明する図。 第8の実施形態の主回路装置の回路構成を示す図。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係る主回路装置を、図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態に係る主回路装置の回路構成を示す図である。この図において、符号1は主回路装置である。
図1に示すように、主回路装置1は、ディーゼルエンジン10と、主発電機11と、コンバータ12と、インバータ13と、主電動機14と、を備えている。
ディーゼルエンジン10は、燃料の燃焼により動力を発生させ、主発電機11に供給する。ディーゼルエンジン10が生成する動力は、回転軸、クランクシャフト、フライホイール、カップリング等の機械的な動力伝達手段により、ディーゼルエンジン10の回転力が主発電機11に供給される。また、ディーゼルエンジン10における燃料の燃焼により発生する排熱は、後述するように、空調装置3に利用される。また、ディーゼルエンジン10の回転力は、冷房にも利用される。
主発電機11は、ディーゼルエンジン10から供給された動力から3相の交流電力を生成する。本実施形態において、主発電機11は、永久磁石同期発電機が用いられている。具体的には、主発電機11は、永久磁石を有する回転子と、巻線を有する固定子とを備えている。上記のような主発電機11は、固定子が発生させる磁界に抗して回転することで誘導起電力を発生させる。したがって、主発電機11は、ディーゼルエンジン10から動力が供給され、当該動力に応じて回転子が回転すると、常に起電力を生成する。
なお、主発電機11は、導電性を有する支持フレームに支持されて車両本体に取り付けられている。この支持フレームは、接地点G1に短絡されて接地されている。
コンバータ12は、主発電機11が生成した3相交流電力を直流電力(直流電圧及び直流電流)に変換する。このとき、コンバータ12は、ダイオード整流器またはPWM(Pulse Width Modulation)コンバータを含む。コンバータ12は、高電位線Hに直流の高電位を、低電位線Lに直流の低電位を印加して、インバータ13に向けて直流電力を送電する。なお、図1に示すように、低電位線Lは、接地点G2をもって接地されている。したがって、実動作上、コンバータ12は、接地電位線である低電位線Lを基準とした直流電圧VHを、高電位線Hを通じて、インバータ13に供給する。
インバータ13は、コンバータ12から供給された直流電力(正の直流電圧VH)を、後述する主電動機14に適した3相の負荷用交流電力に変換して、主電動機14に供給する。
主電動機14は、インバータ13から供給された3相の負荷用交流電力から動力を生成する。本実施形態において主電動機14は、永久磁石同期電動機である。主回路装置1を搭載する車両は、この主電動機14が生成する動力によって車輪を回転させ、走行する。主電動機14も、主発電機11と同様に、支持フレームによって支持されており、当該支持フレームが接地点G3に短絡されて接続されている。
上記構成を有する主回路装置1は、例えば、鉄道車両に搭載される。主回路装置1は、上述の構成により、ディーゼルエンジン10において生成した動力に基づいて、主発電機11及びコンバータ12を通じて直流電力を生成する。さらに、主回路装置1は、生成された直流電力を、インバータ13を通じて再度3相交流に変換し、その電圧、周波数を適切に制御することによって、主電動機14において所望する動力を生成させる。そして、主回路装置1は、主電動機14が生成する動力に基づき、図示しない車輪を回転させることによって車両を走行させる。
次に、上述の主発電機11、コンバータ12、インバータ13及び主電動機14を接続する各配線及びこれらに接続された各素子について説明する。
例えば、図1に示すように、主発電機11と、コンバータ12とを接続する3本の配線(交流送電線P)には、発電機用接触器110が設けられている。発電機用接触器110は、主発電機11と、コンバータ12との間を電気的に閉路(短絡)、開路可能なスイッチの役割を果たす。発電機用接触器110は、いわゆるA接点のスイッチで、車両全体の主電源がONの場合には接触され、主電源がOFFとなった際にこれと連動して開放される。
また、図1に示すように、交流送電線Pに設けられた発電機用接触器110の一つには、発電機用放電抵抗111が並列に接続されている。
また、図1に示すように、コンバータ12と、インバータ13との間を結ぶ高電位線Hと低電位線Lとの間には、フィルタコンデンサ120と、電圧検知器121と、放電部122と、がそれぞれ並列に接続されている。
フィルタコンデンサ120は、コンバータ12の出力電圧を平滑化させて直流電圧VHを生成する。
電圧検知器121は、直流電圧VHを検出して、図示しない制御装置に出力する。ここで、当該制御装置は、例えば、PWM制御により、コンバータ12及びインバータ13の動作を制御する。この制御装置は、電圧検知器121が検出する直流電圧VHを参照しながら、コンバータ12及びインバータ13への制御信号のパルス幅(Pulse Width)を適宜変更する。このようにすることで、主電動機14における負荷の変動に対しても、安定的に直流電圧VHを出力することができる。
放電部122は、放電用接触器122aと、抵抗器122bと、からなり、コンバータ12とインバータ13とを電気的に接続して直流電力を送電する配線(高電位線H)を、接地電位線(低電位線L)に短絡可能とする。ここで、放電用接触器122aは、車両が走行しない状態(車庫格納時等)において、安全のため、フィルタコンデンサ120に蓄積された電荷を放電するために設けられた接触器である。放電用接触器122aは、いわゆるB接点のスイッチで、車両全体の主電源がONの場合には開放され、主電源がOFFとなった際にこれと連動して接触される。
図1に示すように、インバータ13と、主電動機14とを接続する3本の配線(交流送電線Q)には、電動機用接触器130が設けられている。電動機用接触器130は、インバータ13と、主電動機14との間を電気的に閉路、開路可能なスイッチの役割を果たす。電動機用接触器130は、いわゆるA接点のスイッチで、車両全体の主電源がONの場合には接触され、主電源がOFFとなった際にこれと連動して開放される。
また、図1に示すように、交流送電線Qに設けられた電動機用接触器130の一つには、電動機用放電抵抗131が並列に接続されている。
また、空調装置3は、主回路装置1を搭載する車両の設備の一つであり、当該車両の客室などの空調を制御する。空調装置3は、主に、ディーゼルエンジン10の燃焼により発生する排熱を利用して空調制御を行う。具体的には、例えば空調装置3は、ディーゼルエンジン10の燃焼機関の周囲を巡る冷却水を引き回して温水となった冷却水の熱を利用することで、当該車両の暖房設備として機能する。
次に、主回路装置1の利用において想定される状況の例について簡単に説明する。
例えば、図1に示す主回路装置1において、ディーゼルエンジン10の保守点検を行う場合を想定する。この場合、ディーゼルエンジン10の保守点検のために、ディーゼルエンジン10を駆動させると、生成された動力が機械的に主発電機11にも伝達するので、主発電機11の回転子も一緒に駆動(回転)する。このとき、主発電機11が、上述したように、永久磁石同期発電機であった場合、回転子が回転すると常に発電が行われる。したがって、不必要な駆動に基づく故障等を防止するため、ディーゼルエンジン10の保守点検において主発電機11が生成する不要な発電電力が、コンバータ12に送電されないようにする工夫が必要である。
また、冬季期間において、運転中に車両の電気系統が故障して走行不可能となった場合に、救援を待つ間、ディーゼルエンジン10のみを駆動させて、その排熱により動作可能な暖房装置(空調装置3)を利用したい場合が想定される。この場合も同様に、ディーゼルエンジン10の駆動により、主発電機11の回転子が回転すると常に発電が行われるため、主発電機11が生成する不要な発電電力が、コンバータ12に送電されないようにする必要がある。
発電機用接触器110は、上述したように、ディーゼルエンジン10のみを独立して駆動させたい場合に、主発電機11からコンバータ12への送電の遮断を行えるようにするために備えられている。
なお、上記で説明したA接点、B接点は、本実施形態の表現に限られるものではなく、変更が可能である。
図2は、第1の実施形態に係る主回路装置における発電機用放電抵抗の効果を説明する図である。なお、この図2においては、インバータ13、主電動機14及び空調装置3等の記載は省略している。
図2に示すように、コンバータ12は、一般的なコンバータと同様、6つのトランジスタ12Tで構成される。ここでトランジスタ12Tは、電気的な制御によりスイッチング可能なIGBT(Insulated-Gate Bipolar Transistor)素子である。なお、トランジスタ12Tには、IGBTの他、サイリスタ等が用いられてもよい。コンバータ12は、図示しない制御装置から6つのトランジスタ12Tそれぞれのゲート端子に所定の制御信号が供給されることで、主発電機11から供給される交流電力を直流電力に変換する。
ここで、主発電機11が出力する3相の交流電力のうちの1相を送電する交流送電線Paに着目する。
主発電機11は、構造上、内部の巻線(例えば交流送電線Paに接続される巻線)と、その支持フレームとの間に浮遊容量(例えば浮遊容量11a)を形成する。なお、支持フレームは、上述したように、接地点G1に接続されている。
車両の走行中、主発電機11は、コンバータ12に供給する交流電力の発電に基づいて、この浮遊容量11aに電荷を蓄積する。このとき、発電機用接触器110は接触されており、主発電機11が生成する交流電力は、コンバータ12に送電されている。
一方、車両が走行を停止した後は、当該車両の主電源のOFFに基づいて、放電部122(放電用接触器122a)が接触され、フィルタコンデンサ120に蓄えられていた電荷が放電される。
このとき、仮に、発電機用接触器110が存在しなかったとすると、放電部122における接触により、フィルタコンデンサ120に蓄えられていた電荷とともに、浮遊容量11aに蓄積されていた電荷も、コンバータ12(トランジスタ12T)、高電位線H、及び、放電部122を経由して地点G2に接続され、放電され得る。したがって、放電部122をもってフィルタコンデンサ120の電荷を放電するのみで、同時に、主発電機11の浮遊容量(浮遊容量11a)に蓄積していた電荷も放電され得る。
しかしながら、実際には、永久磁石同期発電機である主発電機11を主回路装置1から切り離して、ディーゼルエンジン10(図1)のみを駆動させて用いる状況が想定される。そしてこの場合は、主発電機11を主回路装置1から切り離す目的で、A接点の発電機用接触器110を交流送電線Pに設ける必要がある。よって、本実施形態に係る主回路装置1においては、車両の走行停止後、主電源のOFFとともに、発電機用接触器110が開放される。
ここで、主回路装置1において、さらに、発電機用放電抵抗111が接続されていなかった場合を仮定する。この場合、主発電機11が生成する交流電力により浮遊容量11aに蓄積された電荷は、発電機用接触器110が開放されたことにより放電のための逃げ道(放電部122を介して接地点G2に短絡される経路)が遮断されるため、車両の主電源をOFFとした後も蓄積されたままとなる。したがって、この主発電機11に作業者等が不用意に触れると感電するおそれがある。
しかしながら、主回路装置1は、図1、図2に示すように、発電機用接触器110と並列に発電機用放電抵抗111を接続している。これにより、発電機用接触器110が開放された状態であっても、放電部122を接触することで、浮遊容量11aに蓄積された電荷が、発電機用放電抵抗111を経由して放電される。
以上のように、本実施形態に係る主回路装置1によれば、主発電機11による発電に応じて、主発電機11及びその支持フレームに存在する浮遊容量に蓄積された電荷を放電し、接触による感電を防止することができる。
なお、図1に示すように、本実施形態に係る主回路装置1は、インバータ13と、主電動機14との間を結ぶ交流送電線Qにも、A接点の電動機用接触器130が設けられ、これと並列に電動機用放電抵抗131が接続されている。この場合、電動機用接触器130が開放されて主電動機14が電気系統から切り離された状態においては、主電動機14の浮遊容量(交流送電線Qに接続される主電動機14内部の巻線間、及び、接地点G3に接続された支持フレーム間に形成される浮遊容量)に発生した電荷が蓄積されたままとなり、感電の危険性が高くなる。そこで、放電部122が接触された際には、フィルタコンデンサ120に蓄積された電荷と同時に、主電動機14の浮遊容量に蓄積された電荷も放電されるように、電動機用放電抵抗131を設けている。
つまり、本実施形態に係る主回路装置1は、コンバータ12とインバータ13の間に備えられた放電部122を接触するのみで、主発電機11の浮遊容量に蓄積された電荷と、主電動機14の浮遊容量に蓄積された電荷の両方を放電することができ、接触による感電のリスクが一層低減されるシステムとなっている。
ところで、上述の主回路装置1において、主発電機11は、永久磁石同期発電機であるとして説明した。しかし、本実施形態に係る主回路装置1は、この態様に限定されることはなく、主発電機11は、他の方式による発電機(例えば、誘電発電機)であってもよい。
主発電機11が例えば誘電発電機である場合、主発電機11は、固定子への通電により励磁された回転子が回転することで起電力が生成する。よって、上述の状況等においてディーゼルエンジン10のみを駆動させたい場合には、単に、励磁のための通電を停止するだけでディーゼルエンジン10を独立して使用することができるため、発電機用接触器110をあえて設ける必要はない。
しかしながら、例えば、主発電機11を複数備える主回路装置の場合、この複数の主発電機11のうち所望のもの(例えば、故障した主発電機11)のみを、電気系統から個別に切り離して運用したい場合が想定される。このような場合は、主発電機11が誘電発電機であっても、主発電機11と、コンバータ12との間に発電機用接触器110を設ける必要性が生じる。そして、主発電機11が発電していた最中から、何らかの理由で、発電機用接触器110を開放したときに、主発電機11自身の浮遊容量に蓄積される電荷を放電する経路が途切れ、電荷が蓄積されたままとなり、感電するリスクが高まる。
したがって、主発電機11が誘電発電機であった場合においても、発電機用接触器110と並列に発電機用放電抵抗111を接続することで、主発電機11の浮遊容量に蓄積された電荷を放電することができる。
また、上述の主回路装置1において、発電機用放電抵抗111は、主発電機11の3つの交流送電線Pのうち一つ(交流送電線Pa(図2))にのみ接続されているものとして説明したが、本実施形態に係る主回路装置1は、この態様に限定されることはない。すなわち、発電機用放電抵抗111は、主発電機11に接続される3つの交流送電線Pうち2つ以上に備えられていてもよい。これにより、当該2以上の交流送電線Pと、主発電機11の支持フレームとの間に形成される浮遊容量、及び、当該2の交流送電線P間に形成される巻線容量に蓄積された電荷についても放電することができ、感電のリスクを一層低減させることができる。
また、上述の主回路装置1において、放電部122は、放電用接触器122a及び抵抗器122bで構成されるものとして説明したが、本実施形態の変形例に係る主回路装置においては、放電部122は、放電用接触器122aを有さず、単に抵抗器122bのみからなる構成としてもよい。この場合において、抵抗器122bは、車両の走行時において所望する直流電圧VHを維持できる程度に高抵抗なものを選択する。
このようにしても、主発電機11の浮遊容量に蓄積された電荷は、発電機用放電抵抗111及び放電部122(抵抗器122b)を経由して接地点G2に短絡されて、放電される。また、当該変形例に係る主回路装置によれば、接触器(放電用接触器122a)を設けない分、その回路構成を簡素化することができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る主回路装置を、図面を参照して説明する。
図3は、第2の実施形態に係る主回路装置1Aの回路構成を示す図である。なお主回路装置1Aのうち、第1の実施形態に係る主回路装置1と同一の機能構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、主回路装置1Aは、第1の実施形態に係る主回路装置1と同様に、ディーゼルエンジン10と、主発電機11と、コンバータ12と、インバータ13と、主電動機14と、を備えている。ただし、本実施形態に係る主発電機11は、支持フレームが接地されておらず、主発電機11全体が電気的に浮遊した状態となっている。
また、本実施形態に係る主回路装置1Aは、主発電機11に接続される3つの交流送電線Pのうち2つの交流送電線Pa、Pbにおいて、それぞれ2つの発電機用放電抵抗111a、111bが接続されている点で、第1の実施形態と異なっている。
ここで、一般に、ディーゼルエンジンで走行する車両において、主発電機(主発電機11)は、ディーゼルエンジン(ディーゼルエンジン10)とともに、防振ゴムによって支持されていることが多く、積極的に接地されていないことが想定される。そこで、本実施形態に係る主回路装置1は、主発電機11の支持フレームが接地されていない場合に、2つの発電機用放電抵抗111a、111bを発電機用接触器110と並列に接続する。このようにすることで、発電機用接触器110が開放されていた場合であっても、放電部122を閉路した際には、交流送電線Pのうち2つの交流送電線Pa、Pbにおいて、発電機用放電抵抗111a、111b及び放電部122を介して短絡されることで放電されるとともに、接地点G2に接地される。したがって、発電機用放電抵抗111a、111bを介して、この2つの交流送電線Pa、Pb間に形成される浮遊容量に蓄積された電荷が放電される。
このように、支持フレームが接地されていない場合においては、主発電機11の少なくとも2以上の交流送電線Pに発電機用放電抵抗を接続することで、当該2以上の交流送電線のそれぞれの間に形成された浮遊容量の電荷を開放する経路を確保することができる。
以上、本実施形態に係る主回路装置1Aによれば、主発電機11が防振ゴム等によって支持され、積極的に接地されていない状態であっても、主発電機11に接続された少なくとも2以上の交流送電線Pに発電機用放電抵抗を接続することで、主発電機11に存在する巻線容量に蓄積された電荷を放電することができる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る主回路装置を、図面を参照して説明する。
図4は、第3の実施形態に係る主回路装置1Bの回路構成を示す図である。なお主回路装置1Bのうち、第1の実施形態に係る主回路装置1と同一の機能構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態に係る放電部122Aは、過電圧保護装置122c及び抵抗器122dによって構成される。
第1(第2)の実施形態に係る主回路装置1(1A)の放電部122は、車両全体の主電源のOFFと連動して、放電用接触器122aが接触される形態としていたが、本実施形態に係る放電部122Aは、過電圧保護装置122cを備え、これが図示しない外部装置(上記制御装置)からの電気的な信号(異常検知信号)に基づいて、接触又は開放を行う態様となっている。
具体的に説明すると、上記制御装置は、主に、コンバータ12、インバータ13についてのPWM制御を行うために、電圧検知器121を介して、フィルタコンデンサ120に印加される電圧(直流電圧VH)を常時監視している。ここで、フィルタコンデンサ120に印加される電圧が所定の電圧閾値Vthを上回った場合には、上記制御装置は、これを異常と認識し、その保護動作として直ちに、異常検知信号を過電圧保護装置122cに出力する。この異常検知信号を受け取った過電圧保護装置122cは、短絡状態となって、フィルタコンデンサ120に蓄積された電荷を放電する。このような仕組みより、主回路装置1は、フィルタコンデンサ120への過電圧状態を防止することができる。
このとき、発電機用接触器110と並列に発電機用放電抵抗111が接続されていることで、この発電機用接触器110が開放されていた場合であっても、発電機用放電抵抗111及び本実施形態に係る放電部122Aを経由して、主発電機11の浮遊容量に蓄積された電荷が放電される。また、同時に、電動機用放電抵抗131及び放電部122Aを経由して、主電動機14の浮遊容量に蓄積された電荷も放電される。
以上、本実施形態に係る主回路装置1Bによれば、過電圧保護を目的とした過電圧保護装置122cに基づく放電処理によっても、主発電機11に存在する浮遊容量に蓄積された電荷を放電することができる。これにより、フィルタコンデンサ120が過電圧状態となって異常状態に陥った際に、フィルタコンデンサ120の放電とともに、主発電機11の浮遊容量に蓄積された電荷も放電されるので、接触による感電を一層防止することができる。
なお、正常時(過電圧状態となっていない状態)においても、この過電圧保護装置を利用して、必要に応じてフィルタコンデンサ120及び主発電機11の浮遊容量に蓄積された電荷の放電を任意に行うことができる。
なお、第3の実施形態の変形例として、主回路装置は、第1の実施形態に係る放電部122と、第3の実施形態に係る放電部122Aと、の両方を備えている態様であってもよい。
すなわち、当該変形例に係る主回路装置は、通常の接触器(放電用接触器122a)をもって、車両の主電源のOFFと連動してフィルタコンデンサ120の電荷を放電する仕組みと、車両の主電源がONの状態であっても、異常のためフィルタコンデンサ120に印加される電圧が過電圧となった際に、過電圧防止のためにフィルタコンデンサ120を放電させる仕組みの両方を備えている。この場合、いずれの放電部(放電部122、122A)により、フィルタコンデンサ120の放電がなされた場合であっても、常に、主発電機11及び主電動機14の浮遊容量に蓄積された電荷が放電される。
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態に係る主回路装置を、図面を参照して説明する。
図5は、第4の実施形態に係る主回路装置1Cの回路構成を示す図である。なお主回路装置1Cのうち、第1の実施形態に係る主回路装置1と同一の機能構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。また、図5では、第1の実施形態と同一の構成であるディーゼルエンジン10、主発電機11、主電動機14、発電機用接触器110、発電機用放電抵抗111、電動機用接触器130、電動機用放電抵抗131、空調装置3等の記載を省略し、主回路装置1Cのうち、コンバータ12からインバータ13の間の回路のみを記載している。
図5に示すように、本実施形態に係る主回路装置1Cの放電部122Cは、主開閉器122eと、接触器122f、122g、抵抗器122h、122iで構成される。
主開閉器122eは、高電位線Hに設けられ、コンバータ12からインバータ13への直流電力を遮断するスイッチである。また、接触器122f、122gは、主開閉器122eの開放及び接触と機械的または電気的に連動して、接触及び開放する。
ここで、主回路装置1Cが、2台以上の主発電機11を搭載する場合や、2台以上の主電動機14(いずれも永久磁石同期式)を搭載するものであった場合、コンバータ12、インバータ13も、それぞれ主発電機11、主電動機14に一対一で対応するように複数台搭載される。この場合、主開閉器122eは、例えば故障等の理由により、複数のコンバータ12又はインバータ13のうち所望するコンバータ12又はインバータ13のみを主回路装置1Cから切り離す開放手段として利用することができる。
本実施形態に係る主回路装置1Cによれば、例えば上記理由により、一のコンバータ12を切り離す場合に、作業者が主開閉器122eを開放する。この場合、接触器122fは、主開閉器122eの開放と連動して接触する。そうすると、高電位線Hと低電位線Lとが抵抗器122hを介して接続され、フィルタコンデンサ120に蓄積された電荷とともに、主発電機11の浮遊容量に蓄積された電荷が、接触器122f、抵抗器122hを経由して放電される。また、同時に、接触器122gが接触すると、主電動機14の浮遊容量に蓄積された電荷も、接触器122g、抵抗器122iを経由して放電される。
以上のように、本実施形態に係る主回路装置1Cは、コンバータ12とインバータ13との間に設けられた主開閉器122eと連動して動作する接触器122f、122gによって、主発電機11、主電動機14の浮遊容量に蓄積された電荷が放電される仕組みとなっている。このようにすることで、接触による感電の危険性を軽減することができる。
<第5の実施形態>
次に、第5の実施形態に係る主回路装置を、図面を参照して説明する。
図6は、第5の実施形態に係る主回路装置1Dの回路構成を示す図である。なお主回路装置1Dのうち、第1の実施形態に係る主回路装置1と同一の機能構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。また、図6では、空調装置3の記載を省略しているが、実際には、第1の実施形態(図1)と同等の態様で存在している。
図6に示す主回路装置1Dは、ディーゼルエンジン10A、10B、主発電機11A、11B、コンバータ12A、12B、インバータ13A、13B、主電動機14A、14Bからなる主回路Xにより車両を走行させる。
この2組の各構成部からなる主回路Xにおいては、ディーゼルエンジン10A(10B)と、主発電機11A(11B)との間には、発電機用接触器110A(110B)及び発電機用放電抵抗111A(111B)が設けられている。また、インバータ13A(13B)と、主電動機14A(14B)との間には、電動機用接触器130A(130B)及び電動機用放電抵抗131A(131B)が設けられている。
また、図6に示すように、主回路Xは、中間直流リンク(コンバータ12A、12Bからインバータ13A、13Bとの間)を共有している。この中間直流リンクにおいては、第1の実施形態と同様に、フィルタコンデンサ120、電圧検知器121、放電部122(放電用接触器122a、抵抗器122b)が並列に接続されている。
また、主回路装置1Dは、車両の各種設備(送風機、コンプレッサ等)を駆動するための補助回路Yを備えている。ここで、上記各種設備による電気的負荷をまとめて補機14Cで表す。補助回路Yは、ディーゼルエンジン10C、補助発電機11C、コンバータ12C、インバータ13C及び補機14Cで構成される。
さらに、主回路装置1Dは、蓄電装置20を備えている。蓄電装置20は、高電位線H及び低電位線Lに対してコンバータ12A、12B、12Cと並列に接続され、供給元切替用接触器21、22の開閉に応じて、自身の蓄電電力を放電してインバータ13A、13B、13Cに直流電力を供給可能とする。また、蓄電装置20は、供給元切替用接触器21、22の接続に応じて、主発電機11A(11B)や補助発電機11Cからの発電電力や、主電動機14A(14B)からの回生電力を供給されて充電される。
供給元切替用接触器21、22は、蓄電装置20の蓄電電力をインバータ13A、13B、13Cへ供給するか否かを切り替える接触器である。
以上のように、主回路装置1Dは、複数の主発電機11A、11B、補助発電機11C、コンバータ12A、12B、12Cを有する構成となっている。このような構成とすることで、例えば主発電機11A、11B、補助発電機11Cの何れかが故障した場合等に、発電機用接触器110A、110B、110Cを開放することで、当該故障した主発電機11A、11Bまたは補助発電機11Cを切り離すことができる。また、故障により車両が走行不能となった場合において、空調装置を運転させるためにディーゼルエンジン10A等を駆動させる際、発電機用接触器110A、110B、110Cを開放させることで、不要な発電電力がコンバータ12A等に送電されることを防止することができる。
なお、本実施形態においては、上述の主回路Xと補助回路Yとを組み合わせて構成される回路を「主回路装置」と称する。
一方、車両の主電源がOFFすると、第1の実施形態の場合と同様に、放電用接触器122aが接触され、同時に、各発電機用接触器110A、110B、110C、電動機用接触器130A、130B、130Cが開放される。このとき、主発電機11A、11B、補助発電機11Cの浮遊容量に蓄積された電荷は、それぞれに対応する発電機用放電抵抗111A、111B、111Cを通じて接地点G2に接続され、放電される。同様に、主電動機14A、14B、補機14Cの浮遊容量に蓄積された電荷も、それぞれに対応する電動機用放電抵抗131A、131B、131Cを通じて接地点G2に接続され、放電される。
以上、本実施形態に係る主回路装置1Dによれば、複数のディーゼルエンジン、発電機等を有する主回路装置においても、その発電機ごとに発電機用放電抵抗を接続することで、各々の発電機に存在する浮遊容量に蓄積された電荷を放電することができる。
図7は、第5の実施形態の変形例に係る主回路装置の回路構成を示す図である。
第5の実施形態の変形例として、主回路装置1Dに、第4の実施形態に係る主回路装置1Cの構成を組み合わせたものであってもよい。
具体的には、当該変形例に係る主回路装置1D’は、中間直流リンクにおいて、主開閉器122eによって、インバータ13A、13Bと、コンバータ12A、12Bと、を開放し、蓄電装置20を、接触器21によって、中間直流リンクから開放することができる。この場合、主開閉器122eにより、主回路Xから切り離されたコンバータ12A、12Bは、車両の走行において不要となるので、その中間直流リンクの高電位線Hと低電位線Lを短絡可能な接触器(接触器122f)が当該主開閉器に連動して接触する。そうすると、発電機用放電抵抗111A、111Bを経由して、主発電機11A、11Bの浮遊容量に蓄積された電荷を放電することができる。また、同時に、主電動機14A、14Bの浮遊容量に蓄積された電荷も放電できる。
接触器21を開路し、接触器22を閉路すれば、主開閉器122eを開放した状態であっても、蓄電装置20による補助回路Yへの電力供給、並びに、蓄電装置20への充電が可能である。
なお、ここでは、主回路Xについて、主開閉器122eを加える例を説明したが、同様に、補助回路Yに追加することも可能である。
<第6の実施形態>
次に、第6の実施形態に係る主回路装置を、図面を参照して説明する。
図8は、第6の実施形態に係る主回路装置1Eの回路構成を示す図である。なお主回路装置1Eのうち、第1の実施形態に係る主回路装置1と同一の機能構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。また、図8では、主回路装置1Eを車両に搭載させた場合において、各接地点(G1、G2、G3)へ接地するための配線がどのように引き回されるかを具体的に示している。
図8に示すように、主回路装置1Eは、主に、防振ゴム等を介して車両の床下に取り付けられる。
主回路装置1Eのディーゼルエンジン10、主発電機11、コンバータ12、インバータ13、主電動機14、フィルタコンデンサ120、電圧検知器121、放電部122、発電機用接触器110、発電機用放電抵抗111、電動機用接触器130及び電動機用放電抵抗131は、第1の実施形態と同一の回路構成である。
図8に示すように、主回路装置1Eを搭載する車両は、車体80、車軸81、車輪82を備え、主電動機14が生成する動力により車輪82を回転させることで車体80がレール83上を移動する。
ここで、図8に示すように、車軸81には接地座44が備えられている。接地座44は、車輪82の本体を介して、基準電位(接地電位)を与えるレール83に短絡している。また、この接地座44は、均圧線により車体80に取り付けられた接地座45に接続されている。これにより、車体80とレール83とが短絡され、車体80全体が接地電位に均圧化される。
また、図8に示す接地座40は、図1における接地点G1に対応し、(接地電位に均圧化された)車体80に取り付けられている。また、接地座41は、主発電機11の支持フレームに取り付けられ、均圧線で接地座40に接続(短絡)されている。これにより、主発電機11の支持フレームが接地点G1に接地される。
接地座42は、図1における接地点G2に対応し、接地座40と同じく車体80に取り付けられている。コンバータ12とインバータ13とを結ぶ低電位線Lは、均圧線で接地座42に接続されることで接地点G2に接地される。
接地座43は、主電動機14の支持フレームに取り付けられている。接地座43は、均圧線で、車軸81に取り付けられた接地座44に接続される。ここで、接地座44は、図1における接地点G3に対応する。これにより、主電動機14の支持フレームが接地点G3に接地される。
交流送電線P、Qに設けられた発電機用接触器110、発電機用放電抵抗111、電動機用接触器130、電動機用放電抵抗131、並びに、コンバータ12及びインバータ13と、その間の中間直流リンクに設けられたフィルタコンデンサ120、電圧検知器121、放電部122は、筐体50に収容され、車両の床下に取り付けられている。筐体50には、接地座46が取り付けられており、この接地座46が、車体80に取り付けられた接地座47と均圧線をもって接続(短絡)されている。これにより、筐体50も接地電位に均圧化される。
また、図8に示すように、主回路装置1Eは、インバータ13Dと、車両に備えられた各種設備である補機14Dと、を備えている。
インバータ13Dは、コンバータ12とインバータ13とを接続する高電位線H、低電位線Lがそれぞれ分岐して接続されており、コンバータ12から直流電力が供給される。インバータ13Dは、この直流電力を変換して、車両の床上に設置された各種設備(補機14D)を駆動させるための交流電力を生成する。
インバータ13Dと、補機14Dとの間には、電動機用接触器130D、電動機用放電抵抗131Dが設けられている。
また、接地座48は、補機14Dの支持フレームに取り付けられており、車体80に取り付けられた接地座49と均圧線をもって短絡されている。
また、図8に示すように、主回路装置1Eは、低電位線Lと、接地座41とを接続するように、高調波低減用コンデンサ30が備えられている。さらに、主回路装置1Eは、低電位線Lと、接地座43とを接続するように、高調波低減用コンデンサ31が備えられている。
本実施形態に係る主回路装置1Eは、第1の実施形態で説明したように、主発電機11の支持フレームを、接地座40、41を介して接地するとともに、発電機用接触器110と並列に発電機用放電抵抗111を備えることで、主発電機11の浮遊容量に蓄積された電荷を、この発電機用放電抵抗111を通じて放電することができる。これにより、不用意な接触による感電のリスクを低減する効果を得られる。
ところで、一般に、主発電機11、主電動機14(及び補機14D)は、その駆動に伴い、高調波電流(電気的ノイズ)を発生させることが知られている。このような高調波電流が車両の各所に伝搬(迷走)すると、例えば地上の各所に備えられた種々の電気信号系統(例えば信号設備等)における正常なやり取りに影響を及ぼすことが懸念される。特に各実施形態に係る主回路装置1(1A〜1E)は、いずれも、図8で示したように、その構成要素ごとに接地点を設ける多点接地としているため、高調波電流が、各接地点を経由する様々な経路をたどって車両全体に伝搬することが想定される。
ここで、本実施形態に係る主回路装置1Eおいて、高調波低減用コンデンサ30が備えられていないと仮定して、主発電機11が生じさせる高調波電流の伝搬する例を説明する。本実施形態によれば、主発電機11の支持フレームは、上述したように、接地座41及び接地座40を経由して車体80に接続され、これによって接地されている。
この場合、主発電機11の駆動中に発生した高調波電流は、例えば、次のように伝搬する。まず、主発電機11で発生した高調波電流は、浮遊容量を介して支持フレームに取り付けられた接地座41、接地座40(接地点G1)へ伝搬し、その先の車体80に広がる。車体80全体を伝搬する高調波電流の一部は、例えば、接地座42(接地点G2)を経由して、低電位線Lに帰還する。
また、車体80全体を伝搬する高調波電流の一部は、接地座47から接地座46に伝搬し、筐体50に伝搬する。
さらに、車体80全体を伝搬する高調波電流の一部は、接地座45、接地座44、車輪82を経由してレール83上を伝搬する。そうすると、図8に図示しない他の車輪若しくは、他の車両にも伝搬する。
このように、主発電機11の支持フレームが接地座41、接地座40を介して接続されると、主発電機11が生じさせる高調波電流が、車体80へ伝搬し、そこから、各所に備えられた接地座やレール等を経由して様々な箇所へ伝搬し、迷走する経路を形成する。そうすると、地上の各所に備えられた他の様々な電気信号系統の信頼性に影響を及ぼす懸念が増大する。
一方、この第6の実施形態で示した構成によれば、高調波低減用コンデンサ30が、主発電機11の支持フレームと、低電位線Lとの間を接続(短絡)する。
高調波低減用コンデンサ30は、主発電機11が生じさせる高調波電流の周波数に応じた容量値に設定されており、当該高調波電流を低インピーダンスで通過させることができる。これにより、主発電機11が生じさせた高調波電流は、直接低電位線Lに帰還する成分が強まり、相対的に、接地座41、40を通じて車体80に伝搬する成分が低減される。つまり、主回路装置内で発生する高調波電流を、高調波低減用コンデンサ30によって減衰することが可能である。
以上、本実施形態に係る主回路装置1Eによれば、主発電機11の支持フレームと、低電位線Lとの間を、高調波低減用コンデンサ30を介して接続(短絡)することで、高調波電流の拡がり(迷走)を低減することができる。これにより、不要な高調波電流による車両全体の電気信号系統への影響を抑制することができる。
なお、主回路装置1Eでは、さらに、主電動機14の支持フレームと、低電位線Lとの間を、高調波低減用コンデンサ31を介して接続(短絡)している。これにより、主電動機14が生じさせる高調波電流は、主に、高調波低減用コンデンサ31を介して低電位線Lに直接帰還する成分が強まり、相対的に、接地座43、44、45を通じて車体80に伝搬する成分が低減される。したがって、主回路装置1Eは、高調波低減用コンデンサ31を備えることで、さらに、主電動機14が生じさせる高調波電流の拡がり(迷走)を低減することができる。
以上に述べた少なくともひとつの実施形態の主回路装置によれば、所定の動力に基づいて発電する発電機により走行するための電力を得る車両において、当該発電機に蓄積された電荷を放電し、接触による感電を防止することができる。
<第7の実施形態>
次に、第7の実施形態に係る主回路装置を、図面を参照して説明する。
図9は、第7の実施形態に係る主回路装置1Fの回路構成を示す図である。
上述の第1〜第6の実施形態に係る主回路装置1(1A〜1F)は、いずれもディーゼルエンジンから動力を得て発電する発電機により走行するための電力を得る車両の場合において、当該主発電機の駆動によって自身に電荷が蓄積され、作業者が感電するリスクが高まる、という課題を解決するものであった。
しかしながら、架線からパンタグラフを介して供給される交流電力により走行する車両(交流車)の場合、主発電機を搭載することはないものの、主電動機の駆動によって自身の有する浮遊容量に電荷が蓄積され、これに作業者等が不用意に接触して感電するというリスクがある。
本実施形態に係る主回路装置1Fは、主変圧器61、コンバータ62、インバータ63、主電動機64を備えている。
主変圧器61は、架線600から供給される交流電圧(例えば20kV、25kV)を、パンタグラフ601を介して受電する。主変圧器61は、供給された交流電圧を、例えば1500V程度の交流電圧に変圧し、交流送電線Pを介してコンバータ62に出力する。なお、パンタグラフ601と主変圧器61との間には、主遮断器602と、サージ吸収等を目的とした避雷器603とが設けられている。
コンバータ62は、主変圧器61から供給された交流電力(例えば1500Vの交流電圧)を直流電力(直流電圧及び直流電流)に変換する。コンバータ62は、高電位線Hに直流の正電位を、低電位線Lに直流の負電位を印加して、インバータ63に向けて直流電力を送電する。また、中間電位線Mは、高電位線Hに印加される正電位と、低電位線Lに印加される負電位と、の中間電位を有しており、図9に示すように接地点G2で接地される。よって、この中間電位は、車体電位(0V)となっている。
したがって、実動作上、コンバータ62は、接地電位線である中間電位線Mを基準とした正の直流電圧VHを、高電位線Hを通じてインバータ63に供給するとともに、負の直流電圧VLを、低電位線Lを通じてインバータ63に供給する。
インバータ63は、コンバータ62から供給された直流電力(正の直流電圧VH及び負の直流電圧VL)を、主電動機64に適した3相の電動機用交流電力に変換して、主電動機64に供給する。
主電動機64は、インバータ63から供給された3相の電動機用交流電力から動力を生成する。本実施形態において主電動機64は、永久磁石同期電動機である。主回路装置1を搭載する車両は、この主電動機64が生成する動力によって車輪を回転させ、走行する。主電動機64は、支持フレームによって支持されており、当該支持フレームが接地点G3に短絡されて接続されている。
次に、上述のコンバータ62、インバータ63及び主電動機64を接続する各配線及びこれらに接続された各素子について説明する。
図9に示すように、コンバータ62と、インバータ63との間を結ぶ高電位線Hと中間電位線Mとの間、及び、低電位線Lと中間電位線Mの間には、それぞれ、フィルタコンデンサ620と、電圧検知器621と、放電部622と、が並列に接続されている。
フィルタコンデンサ620は、コンバータ62の出力電圧を平滑化させて直流電圧VH、VLを生成する。
電圧検知器621は、直流電圧VH、VLを検出して、図示しない制御装置に出力する。ここで、当該制御装置は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御により、コンバータ62及びインバータ63の動作を制御する。この制御装置は、電圧検知器621が検出する直流電圧VH、VLを参照しながら、コンバータ62及びインバータ63への制御信号のパルス幅(Pulse Width)を適宜変更する。このようにすることで、主電動機64における負荷の変動に対しても、安定的に直流電圧VH、VLを出力することができる。
放電部622は、コンバータ62とインバータ63とを電気的に接続して直流電力を送電する配線(高電位線H及び低電位線L)を、接地電位(中間電位線M)に短絡する抵抗器を有している。この抵抗器は、車両が走行しない状態(車庫格納時等)において、安全のため、フィルタコンデンサ620に蓄積された電荷を放電するために設けられたものである。
放電部622は、上記抵抗器の他、いわゆるB接点のスイッチで、車両全体の主電源がONの場合には開路され、主電源がOFFとなった際にこれと連動して閉路する接触器を有していてもよい。
また、放電部622とインバータ63の間に、インバータ63の安定動作のため、フィルタコンデンサを有していてもよい。
図9に示すように、インバータ63と、主電動機64とを接続する3本の配線(交流送電線Q)には、電動機用接触器630が設けられている。電動機用接触器630は、インバータ63と、主電動機64との間を電気的に閉路、開路可能なスイッチの役割を果たす。電動機用接触器630は、A接点のスイッチで、車両全体の主電源がONの場合には接触され、主電源がOFFとなった際にこれと連動して開放される。
また、図9に示すように、交流送電線Qに設けられた電動機用接触器630の一つには、電動機用放電抵抗631が並列に接続されている。
主回路装置1Fにおいて、主電動機64は永久磁石同期電動機であるので、例えば、牽引等により車両を移動させる際に車輪が回転し、これに伴って主電動機64内部の回転子が回転すると、誘導起電力の発生により電力を生成する。このため、不必要な電力供給に基づく故障等を防止するため、主電動機64が生成する上記電力が、インバータ63に送電されないようにする工夫が必要である。
このように、電動機用接触器630は、車両を移動させた場合等に、意図せずに生成された発電電力の、インバータ63への送電を遮断できるようにするために備えられている。
図10は、第7の実施形態に係る主回路装置における電動機用放電抵抗の効果を説明する図である。なお、この図10においては、主変圧器61、コンバータ62等の記載は省略している。
図10に示すように、インバータ63は、一般的なインバータと同様、6つのトランジスタ63Tで構成される。ここでトランジスタ63Tは、電気的な制御によりスイッチング可能なIGBT素子である。なお、トランジスタ63Tには、IGBTの他、サイリスタ等が用いられてもよい。インバータ63は、図示しない制御装置から6つのトランジスタ63Tそれぞれのゲート端子に所定の制御信号が供給されることで、コンバータ62から供給される直流電力を電動機用交流電力に変換する。
ここで、インバータ63が出力する3相の交流電力のうちの1相を送電する交流送電線Qaに着目する。
主電動機64は、構造上、内部の巻線(例えば交流送電線Qaに接続される巻線)と、その支持フレームとの間に浮遊容量(例えば浮遊容量64a)を形成する。なお、支持フレームは、上述したように、接地点G3に接続されている。
車両の走行中、主電動機64は、インバータ63から供給される交流電力に基づいて、この浮遊容量64aに電荷を蓄積する。このとき、電動機用接触器630は接触されており、インバータ63が生成する負荷用交流電力は、主電動機64に送電されている。
一方、車両が走行を停止した後は、2つのフィルタコンデンサ620に蓄えられていた電荷は、放電部622により放電される。
このとき、仮に電動機用接触器630が存在しなかったとすると、放電部622により、フィルタコンデンサ620に蓄えられていた電荷とともに、浮遊容量64aに蓄積されていた電荷も、インバータ63(トランジスタ63T)、高電位線H、及び、放電部622を経由して地点G2に接続され、放電され得る。したがって、放電部622をもってフィルタコンデンサ620の電荷を放電するのみで、同時に、主電動機64の浮遊容量(浮遊容量64a)に蓄積していた電荷も放電され得る。
しかしながら、実際には、永久磁石同期発電機である主電動機64において意図せずに発生する発電電力を送電しない目的で、電動機用接触器630を用いて、主電動機64を主回路装置1Fから切り離す状況が想定される。よって、本実施形態に係る主回路装置1Fにおいては、車両の走行停止後、車両の主電源のOFFとともに、電動機用接触器630が開放される。
ここで、主回路装置1Fにおいて、さらに、電動機用放電抵抗631が接続されていなかった場合を仮定する。この場合、インバータ63が生成する電動機用交流電力により浮遊容量64aに蓄積された電荷は、電動機用接触器630が開放されたことにより放電のための逃げ道(放電部622を介して接地点G2に短絡される経路)が遮断されるため、車両の主電源をOFFとした後も蓄積されたままとなる。したがって、この主電動機64に作業者等が不用意に触れると感電するおそれがある。
しかしながら、主回路装置1Fは、図9、図10に示すように、電動機用接触器630と並列に電動機用放電抵抗631を接続している。これにより、電動機用接触器630が開放された状態であっても、放電部622の閉路により、浮遊容量64aに蓄積された電荷が、電動機用接触器630を経由して放電される。
以上のように、第7の実施形態に係る主回路装置1によれば、架線から供給される交流電力により走行する車両において、搭載する電動機に蓄積された電荷を放電し、接触による感電を防止することができる。
また、上述の主回路装置1において、放電部622は、電気的な閉路、開路が可能な接触器と抵抗器の組み合わせとして説明したが、本実施形態の変形例に係る主回路装置においては、放電部622は、単に抵抗器のみからなる構成としてもよい。この場合において、当該抵抗器は、車両の走行時において所望する直流電圧VH及びVLを維持できる程度に高抵抗なものを選択する。
このようにしても、主電動機64の浮遊容量に蓄積された電荷は、電動機用放電抵抗631及び放電部622(抵抗器)を経由して接地点G2に短絡されて、放電される。また、当該変形例に係る主回路装置によれば、放電部622において接触器を設けない分、その回路構成を簡素化することができる。
また、上記変形例において、放電部622は、異常動作によりフィルタコンデンサ620に印加される直流電圧VH、VLが過電圧となった場合に、短絡して回路の保護を行う過電圧保護装置で構成されるものであってもよい。この場合、過電圧保護装置は、外部の制御装置から供給される電気信号に基づいて短絡し、これにより、フィルタコンデンサ620に蓄積された電荷、並びに、主電動機64の浮遊容量に蓄積された電荷を放電することができる。
また、上述の主回路装置1Fは、その中間直流リンク(コンバータ62からインバータ63との間)において、中間電位線Mを接地電位線とする中点接地方式を採用する例を示したが、本実施形態の他の変形例に係る主回路装置においては、この態様に限定されることはない。例えば、当該他の変形例に係る主回路装置は、その中間直流リンクにおいて、低電位線Lを接地点G2に短絡して接地電位線とする方式を用いてもよい。なお、この場合において、フィルタコンデンサ620、電圧検知器621、及び放電部622は、高電位線Hと接地点G2に短絡された低電位線Lとの間を接続するように配される。
また、上述の主回路装置1Fは、インバータ63及び主電動機64をそれぞれ一つずつ備える態様として説明したが、本実施形態の他の変形例に係る主回路装置においては、中間直流リンクにおける高電位線H、低電位線Lが分岐して、複数のインバータ63及び主電動機64に、並列に送電される態様であってもよい。この場合において、当該複数のインバータ63及び主電動機64ごとに、その間に電動機用接触器130及び電動機用放電抵抗131が設けられる。
<第8の実施形態>
図11は、第8の実施形態に係る主回路装置の回路構成を示す図である。
第7の実施形態に係る主回路装置1Fにおいて、電動機用放電抵抗631は、主電動機64に接続される3つの交流送電線Qのうち一つ(交流送電線Qa(図10))にのみ接続されているものとして説明したが、主回路装置は、この態様に限定されることはない。例えば、図11に示す主回路装置1Gは、主電動機64に接続される3つの交流送電線Qうち2つの交流送電線Qa、Qbにおいて、それぞれ電動機用放電抵抗631a、631bを備えている。これにより、当該2の交流送電線Qa、Qbと、主電動機64の支持フレームとの間に形成される浮遊容量、及び、当該2の交流送電線Qa、Qb間に形成される巻線容量に蓄積された電荷についても放電することができ、感電のリスクを一層低減させることができる。
以上に述べた少なくともひとつの実施形態の主回路装置によれば、架線からパンタグラフを介して供給される交流電力により走行する車両において、電動機に蓄積された電荷を放電し、接触による感電を防止することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、それぞれ組み合わせること、また、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、主発電機とコンバータが一対でなくともよく、複数台の主発電機と1台のコンバータが接続されてもよい。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F・・・主回路装置
11、11A、11B・・・主発電機
11C・・・補助発電機
110、110A、110B、110C・・・発電機用接触器
111、111A、111B、111C・・・発電機用放電抵抗
12、12A、12B、12C・・・コンバータ
120・・・フィルタコンデンサ
121・・・電圧検知器
122・・・放電部
122a・・・放電用接触器
122b・・・抵抗器
122c・・・過電圧保護装置
122d・・・抵抗器
122e・・・主開閉器
122f、122g・・・接触器
122h、122i・・・抵抗器
13、13A、13B、13C、13D・・・インバータ
130、130A、130B、130C、130D・・・電動機用接触器
131、131A、131B、131C、131D・・・電動機用放電抵抗
14、14A、14B・・・主電動機
14C、14D・・・補機
20・・・蓄電装置
21、22・・・供給元切替用接触器
3・・・空調装置
40、41、42、43、44、45、46、47、48、49・・・接地座
50・・・筐体
80・・・車体
81・・・車軸
82・・・車輪
83・・・レール
600・・・架線
601・・・パンタグラフ
602・・・主遮断器
603・・・避雷器
61・・・主変圧器
62・・・コンバータ
620・・・フィルタコンデンサ
621・・・電圧検知器
622・・・放電部
63・・・インバータ
630・・・電動機用接触器
631・・・電動機用放電抵抗
64・・・主電動機

Claims (10)

  1. 供給された動力から交流電力を生成する発電機と、
    前記発電機から供給された前記交流電力を直流電力に変換するコンバータと、
    前記コンバータから中間直流リンクを介して供給された前記直流電力を、負荷用交流電力に変換して、負荷に供給するインバータと、
    前記発電機と前記コンバータとを電気的に閉路または開路可能な発電機用接触器と、
    前記発電機用接触器と並列に接続された発電機用放電抵抗と、
    前記コンバータと前記インバータとの間を、接地電位線を介して接地電位と接続する放電部と、
    を備える主回路装置。
  2. 前記発電機は、3相の交流電力を出力し、
    前記発電機用接触器は、前記3相の交流電力のそれぞれを送電する3つの交流送電線の2つ以上に設けられ、
    前記発電機用放電抵抗は、前記3つの交流送電線の少なくとも1つに設けられた前記発電機用接触器と並列に接続されている
    請求項1に記載の主回路装置。
  3. 前記中間直流リンクに設けられ、前記コンバータと前記インバータとを電気的に閉路または開路可能な主開閉器を備え、
    前記放電部は、前記中間直流リンクと前記接地電位線を接続する接触器を有する
    請求項1または請求項2に記載の主回路装置。
  4. 前記発電機、前記発電機用接触器、前記発電機用放電抵抗及び前記コンバータの組を複数備え、
    複数の前記コンバータは、一の前記中間直流リンク及び一の前記接地電位線に対して並列に接続されている
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の主回路装置。
  5. 前記中間直流リンク及び前記接地電位線に対して前記コンバータと並列に接続され、前記インバータに直流電力を供給可能な蓄電装置と、
    前記蓄電装置の蓄電電力を前記インバータへ供給するか否かを切り替える供給元切替用接触器と、
    を更に備えている請求項1から請求項4の何れか一項に記載の主回路装置。
  6. 前記発電機と前記中間直流リンクの間に、自装置内で発生する高調波電流を減衰させる高調波低減用コンデンサを備える
    請求項1から請求項5の何れか一項に記載の主回路装置。
  7. 前記発電機は、
    永久磁石同期発電機である
    請求項1から請求項6の何れか一項に記載の主回路装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れか一項に記載の主回路装置を備え、
    前記負荷は、供給された前記負荷用交流電力から動力を生成する電動機であって、
    前記電動機が生成する動力に基づいて走行する
    鉄道車両。
  9. 前記インバータと前記電動機とを電気的に閉路または開路可能な電動機用接触器と、
    前記電動機用接触器と並列に接続された電動機用放電抵抗と、
    を備える請求項8に記載の鉄道車両。
  10. 架線から供給された交流電力を直流電力に変換するコンバータと、
    前記コンバータから供給された前記直流電力を、電動機に適した電動機用交流電力に変換して、当該電動機に供給するインバータと、
    前記インバータと前記電動機とを電気的に閉路または開路可能な電動機用接触器と、
    前記電動機用接触器と並列に接続された電動機用放電抵抗と、
    前記コンバータと前記インバータの間を接地電位と接続する放電部と、
    を備える主回路装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016023930A (ja) * 2014-07-16 2016-02-08 株式会社日立製作所 エンジン制御システム
JP2019170109A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 株式会社Soken 電動機駆動システム

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