JP2015061159A - カメラ付通信装置、通信方法、及び通信プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】通信速度を動的に割り当てられる無線通信システムにおいて、より適切に解像度を切り替えるカメラ付通信装置を提供すること。【解決手段】動画像を撮影するカメラと、前記動画像を他装置に送信する送信部と、前記送信部が、前記他装置への送信を仲介する基地局との間で行っている通信における現在の通信速度を導出するとともに、前記送信部が将来通信を行う基地局との間の通信における将来の通信速度を予測する通信速度管理部と、自装置の移動速度を取得する移動速度取得部と、前記現在の通信速度と、前記将来の通信速度と、前記移動速度とに基づいて、前記動画像の解像度を設定する解像度設定部と、を備えるカメラ付通信装置である。【選択図】図3
Description
この発明は、カメラ付通信装置、通信方法、及び通信プログラムに関する。
近年普及しているデジタルカメラは、デジタル撮像手段によって撮像した画像をデジタル画像として、半導体メモリ等の記憶部に記憶させるものである。このようなデジタルカメラは、年々、撮像部の高画素化が進み、高解像度の画像が撮影可能である。
その一方で、自動車による交通事故が起きた場合に、関係者がより迅速に証拠を提示できるようにするため、ドライブレコーダーが普及し始めている。ドライブレコーダーは、車両の外を継続して撮影し、それを記録するものである。
前述したデジタルカメラの普及によって、ドライブレコーダーは、高解像度化が進み、より高解像度の画像を記録するように進化している。また、近年のクラウド技術によって、撮影した画像を、移動体通信網などの無線通信を介してインターネット上のクラウドサーバに記録することで、ドライブレコーダー本体に記憶させなくてもよい状況が実現しつつある。しかし、高解像度の画像は、一般的にデータ量が大きくなるため、移動体通信網などの無線通信網に大きな負荷を掛けるだけではなく、送信に失敗することで、記録しなければならない画像の欠損を生じる可能性がある。
前述したデジタルカメラの普及によって、ドライブレコーダーは、高解像度化が進み、より高解像度の画像を記録するように進化している。また、近年のクラウド技術によって、撮影した画像を、移動体通信網などの無線通信を介してインターネット上のクラウドサーバに記録することで、ドライブレコーダー本体に記憶させなくてもよい状況が実現しつつある。しかし、高解像度の画像は、一般的にデータ量が大きくなるため、移動体通信網などの無線通信網に大きな負荷を掛けるだけではなく、送信に失敗することで、記録しなければならない画像の欠損を生じる可能性がある。
これに関連し、特許文献1の通信機能付きカメラは、撮影した画像を、移動体通信網などの無線通信における通信時間に基づいて、インターネット上のクラウドサーバに記録する画像の解像度を変更する。
しかしながら、特許文献1に記載の通信機能付きカメラでは、通信速度を動的に割り当てられる無線通信システムである場合、通信速度の変化率に対して緩やかに画像の解像度を無線通信システムに適した解像度に変更できないことがあるという問題がある。
そこで本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、通信速度を動的に割り当てられる無線通信システムにおいて、より適切に解像度を切り替えるカメラ付通信装置、通信方法、及び通信プログラムを提供する。
本発明の一態様は、動画像を撮影するカメラと、前記動画像を他装置に送信する送信部と、前記送信部が、前記他装置への送信を仲介する基地局との間で行っている通信における現在の通信速度を導出するとともに、前記送信部が将来通信を行う基地局との間の通信における将来の通信速度を予測する通信速度管理部と、自装置の移動速度を取得する移動速度取得部と、前記現在の通信速度と、前記将来の通信速度と、前記移動速度とに基づいて、前記動画像の解像度を設定する解像度設定部と、を備えるカメラ付通信装置である。
そこで本発明は、通信速度を動的に割り当てられる無線通信システムにおいて、より適切に解像度を切り替えるカメラ付通信装置、通信方法、及び通信プログラムを提供することができる。
<第1の実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施形態におけるカメラ付通信装置1の利用状況の一例を示す図である。第1の実施形態におけるカメラ付通信装置1は、ドライブレコーダーとして機能するものであり、例えば、カメラ付の携帯電話端末や、通信機能付きのタブレット端末、ビデオカメラ、一眼レフカメラ、コンパクトデジタルカメラなどが用いられる。カメラ付通信装置1は、自動車Carのフロントガラスの内側から車外を撮影できるように設置される。カメラ付通信装置1は、撮影開始と同時に、自動車Carの運転手から見える自動車の前方の景色を、ユーザである運転手が撮影を終了させるまで撮影し続ける。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施形態におけるカメラ付通信装置1の利用状況の一例を示す図である。第1の実施形態におけるカメラ付通信装置1は、ドライブレコーダーとして機能するものであり、例えば、カメラ付の携帯電話端末や、通信機能付きのタブレット端末、ビデオカメラ、一眼レフカメラ、コンパクトデジタルカメラなどが用いられる。カメラ付通信装置1は、自動車Carのフロントガラスの内側から車外を撮影できるように設置される。カメラ付通信装置1は、撮影開始と同時に、自動車Carの運転手から見える自動車の前方の景色を、ユーザである運転手が撮影を終了させるまで撮影し続ける。
カメラ付通信装置1は、移動体通信網の基地局2と無線通信を行う。そして、カメラ付通信装置1は、移動体通信網を介して、自装置が撮影した画像をインターネット上のクラウドサーバに記録する。カメラ付通信装置1が備える通信方式は、例えば、第三世代移動体通信網(3G)や、LTE(Long Term Evolution)、LTE CA(Carrier Aggregation)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)などである。カメラ付通信装置1は、自装置が在圏している基地局2が提供する通信方式や、通信方式ごとの電波状況などに応じて、自装置が基地局2と通信を行うための通信方式を選択する。カメラ付通信装置1は、車外を撮影する際、基地局2との通信方式や通信速度に応じて、撮影時の解像度(以下、撮影解像度と称する)を変更する。これによって、カメラ付通信装置1は、撮影した画像をインターネット上のクラウドサーバに記録する際に、移動体通信網に対して大きな負荷を掛けるのを回避することができる。
基地局2は、例えば、カメラ付通信装置1に対応した通信方式で、移動体通信網と通信可能な端末とのパケット通信を中継する。なお、基地局2は、移動体通信網の基地局に限られず、例えば、無線LAN(Local Area Network)の基地局であってもよい。
図2は、カメラ付通信装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。カメラ付通信装置1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)10と、記憶部20と、表示部30と、入力部40と、通信部50と、撮影部60とを備え、ネットワークNWを介して他の装置と通信を行う。ネットワークNWは、例えば、移動体通信網や無線LANである。CPU10は、記憶部20に格納された各種プログラムを実行する。記憶部20は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含み、カメラ付通信装置1が処理する情報やプログラムを格納する。
表示部30は、液晶ディスプレイ装置や有機EL(Electroluminescence)表示装置などである。入力部40は、キーボードやマウス、タッチパッド、その他の入力装置である。なお、表示部30がタッチパネルとして構成され、入力装置として機能してもよい。通信部50は、アンテナや変調部、符号化/復調部、アップ/ダウンコンバータなどを備え、移動体通信網の基地局2との間で無線通信を行う。撮影部60は、カメラ付通信装置1が備えるカメラであり、例えば、集光された光を電気信号に変換する撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)素子やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子等を備えたカメラである。カメラ付通信装置1は、静止画像や動画像を撮影する。以下では、説明を簡略化するため、撮影部60は、予め決められた所定の周期で、周期的に静止画像を撮影するものとする。また、カメラ付通信装置1は、CPU10によって実行されたプログラムからの命令により、撮影解像度を変更する。
図3は、カメラ付通信装置1の機能構成の一例を示す概略ブロック図である。カメラ付通信装置1は、例えば、記憶部20と、表示部30と、入力部40と、通信部50と、撮影部60と、制御部70とを備える。通信部50は、例えば、通信制御部51と、LTE送信部52と、3G送信部54と、LTE受信部56と、3G受信部58とを備える。通信制御部51は、撮影部60で撮影された画像を、各種通信方式によって基地局2へ送信するように、複数のLTE送信部52、3G送信部54を制御する。また、通信制御部51は、基地局2からブロードキャストされている報知情報を、複数のLTE受信部56、3G受信部58によって受信させる。通信制御部51は、受信した報知情報を、制御部70に出力する。また、通信制御部51は、ハンドオーバーが成功すると、ハンドオーバーが成功したことを示す情報を、撮影制御部72に出力する。複数のLTE送信部52は、LTEやLTE CAによって、上りの無線通信を行う際に利用するアンテナである。3G送信部54は、3Gによって、上りの無線通信を行う際に利用するアンテナである。複数のLTE受信部56は、LTEやLTE CAによって、下りの無線通信を行う際に利用するアンテナである。3G受信部58は、3Gによって、下りの無線通信を行う際に利用するアンテナである。
制御部70は、特許請求の範囲における解像度設定部の一例である。制御部70は、例えば、撮影制御部72と、移動速度取得部74と、記憶容量算出部76と、画像生成部78とを備える。撮影制御部72は、カメラ付通信装置1が基地局2との間で行っている通信速度、カメラ付通信装置1の移動速度、記憶部20の記憶可能な記憶容量に基づいて、好適な撮影解像度を判定し、撮影部60の撮影解像度を、好適な撮影解像度に設定する。撮影制御部72は、例えば、通信速度判定部721を含む。撮影制御部72は、通信制御部51から、在圏している基地局2の報知情報や、将来在圏する可能性のある基地局2の報知情報を取得する。報知情報とは、基地局2が、移動体通信網を利用して通信可能な端末に対してブロードキャストしている情報であって、例えば、基地局2の情報や、基地局2で利用可能な通信方式を示す情報、CAを構成するCC(Component Carrier)に割り当てられた帯域幅を示す情報などを含む。基地局2で利用可能な通信方式を示す情報は、例えば、3GやHSUPA、LTE、LTE CAなどを示す情報である。撮影制御部72は、取得した報知情報に基づいて、在圏している基地局2との間で行っている通信の通信速度や、将来在圏する可能性のある基地局2との間で通信が行われた場合の通信速度を、通信速度判定部721が判定するように制御する。通信速度の判定についての詳細は後述する。
撮影制御部72は、カメラ付通信装置1が起動された時などの撮影開始前に、通信速度判定部721が判定した通信速度に基づいて、好適な撮影解像度を判定し、判定された好適な撮影解像度を、撮影部60の撮影解像度に設定する。好適な撮影解像度の判定についての詳細は後述する。また、撮影制御部72は、入力部40で受け付けたユーザからの入力により、撮影部60が撮影を開始又は終了するように制御する。また、撮影制御部72は、移動速度取得部74から、カメラ付通信装置1の移動速度を取得する。そして、撮影制御部72は、カメラ付通信装置1が撮影中に、将来在圏する可能性のある基地局2との間で通信が行われた場合の通信速度を、通信速度判定部721に将来の通信速度として判定するように制御する。さらに、撮影制御部72は、記憶部20の記憶可能な記憶容量を、記憶容量算出部76に算出するように制御し、算出された記憶容量を取得する。撮影制御部72は、導出させた将来の通信速度と、取得した移動速度及び記憶容量とに基づいて、撮影部60の撮影解像度を変更する。この撮影解像度の変更処理についての詳細は後述する。
また、撮影制御部72は、後述する記憶容量算出部76から記憶容量を取得すると、記憶容量が少ないか否かを判定する。そして、撮影制御部72は、記憶容量が少なくはないと判定した場合、撮影部60に撮影した画像を記憶部20へバッファリングさせ、撮影した時刻順に、インターネット上のクラウドサーバへと送信可能な分だけ送信する。その後、撮影制御部72が通信速度を高速と判定した場合、撮影制御部72は、バッファリングした画像を、撮影した時刻順に、インターネット上のクラウドサーバへと全て送信するように、通信制御部51を制御する。また、撮影制御部72は、通信制御部51から、ハンドオーバーが成功したことを示す情報を取得する。そして、撮影制御部72は、ハンドオーバーが成功したことを示す情報を取得すると、ハンドオーバーによって新たに在圏した基地局2の通信速度を、通信速度判定部721が判定するように制御する。撮影制御部72は、通信速度判定部721が判定した通信速度に基づいて、好適な撮影解像度を判定し、判定された好適な撮影解像度を、撮影部60の撮影解像度に設定する。ハンドオーバーとは、移動体通信網と通信可能な端末がパケット通信中に、在圏中のセルから別のセルに移動する場合、パケット通信を維持しつつ、移動先のセルに再接続する動作である。また、撮影制御部72は、画像生成部78に、撮影部60に現在設定されている撮影解像度を示す情報を出力する。
通信速度判定部721は、通信制御部51から取得した基地局2の報知情報に基づいて、カメラ付通信装置1が在圏している基地局2との間で行っている通信の通信速度や、将来在圏する可能性のある基地局2との間で通信が行われた場合の通信速度を判定する。
移動速度取得部74は、カメラ付通信装置1の移動速度を取得する。移動速度取得部74は、例えば、カメラ付通信装置1の加速度センサから加速度を取得し、取得した加速度を積分することで、カメラ付通信装置1の移動速度を算出してもよいし、カメラ付通信装置1の速度計からカメラ付通信装置1の移動速度を取得してもよい。移動速度取得部74は、取得した移動速度を、撮影制御部72に出力する。
記憶容量算出部76は、記憶部20の記憶可能な記憶容量を算出する。記憶容量算出部76は、例えば、記憶容量を、100分率で算出し、算出した記憶容量を撮影制御部72に出力する。
移動速度取得部74は、カメラ付通信装置1の移動速度を取得する。移動速度取得部74は、例えば、カメラ付通信装置1の加速度センサから加速度を取得し、取得した加速度を積分することで、カメラ付通信装置1の移動速度を算出してもよいし、カメラ付通信装置1の速度計からカメラ付通信装置1の移動速度を取得してもよい。移動速度取得部74は、取得した移動速度を、撮影制御部72に出力する。
記憶容量算出部76は、記憶部20の記憶可能な記憶容量を算出する。記憶容量算出部76は、例えば、記憶容量を、100分率で算出し、算出した記憶容量を撮影制御部72に出力する。
画像生成部78は、各種表示画像を生成し、生成した表示画像を表示部30に表示させる。画像生成部78は、例えば、以下のような動作を行う。画像生成部78は、撮影制御部72から、撮影部60に現在設定されている撮影解像度を示す情報を取得し、取得した撮影解像度を示す情報に基づいて、ユーザに現在の設定状況を通知する表示画像を生成する。そして、画像生成部78は、生成した表示画像を、表示部30に表示させる。なお、画像生成部78は、撮影制御部72から在圏している基地局2との間の通信における通信速度に対する好適な撮影解像度を取得し、取得した好適な撮影解像度に基づいて、ユーザが撮影解像度を選択するための選択画面を生成してもよい。その場合、画像生成部78は、撮影制御部72から取得した好適な撮影解像度よりも高い解像度を示す選択肢を、グレーアウトさせて選択出来ないようにした撮影解像度の選択画面を生成し、生成した選択画面を、表示部30に表示させる。
ここから、図4を参照して、カメラ付通信装置1が行うハンドオーバーと、在圏している基地局2−1、ハンドオーバー先の基地局2−2との関係を説明する。図4は、カメラ付通信装置1が在圏している基地局2−1から、ハンドオーバー先の基地局2―2へハンドオーバーするまでの動作の流れを説明するシーケンス図である。まず、カメラ付通信装置1が、ユーザによって起動される(S100)。基地局2−1は、基地局2−1が稼働している間、基地局2−1の電波を受信できるエリア(セル)に対して、報知情報をブロードキャストする(S110)。次に、カメラ付通信装置1は、自装置が基地局2−1のセルに在圏していることを示す位置情報を、基地局2−1に送信する(S120)。このようにして、カメラ付通信装置1は、基地局2−1と通信を開始する。また、カメラ付通信装置1は、基地局2−1から取得した報知情報に基づいて、好適な撮影解像度を判定する。
次に、基地局2−1は、カメラ付通信装置1に、周辺に存在する基地局の検知を指示する(S130)。次に、基地局2−2は、基地局2−2が稼働している間、基地局2−2のセルに対して、報知情報をブロードキャストする(S140)。次に、カメラ付通信装置1は、S130で取得した指示に基づいて、基地局2−2から報知情報を取得し、取得した報知情報に基づいて、周辺に存在する基地局の検知結果を示す情報を、基地局2−1に送信する(S150)。次に、基地局2−1は、カメラ付通信装置1から取得した検知結果を示す情報に基づいて、ハンドオーバーするか否かを判定する(S160)。基地局2−1は、ハンドオーバーしないと判定した場合、S130に戻って、カメラ付通信装置1の周辺に存在する基地局の検知を、カメラ付通信装置1に指示する。基地局2−1は、ハンドオーバーすると判定した場合、ハンドオーバーを、基地局2−2に要求する(S170)。次に、基地局2−1は、カメラ付通信装置1に、基地局2−2へのハンドオーバーを指示する(S180)。このようにして、カメラ付通信装置1は、基地局2−1の判定に基づいて、基地局2−2と同期処理を行い、ハンドオーバーを完了して通信を開始する。
ここから、図5を参照して、カメラ付通信装置1の制御部70の撮影解像度の変更に関する動作についての詳細を説明する。図5は、カメラ付通信装置1の制御部70の各機能部の動作の一例を説明するフローチャートである。まず、撮影制御部72は、報知情報を取得する(S200)。次に、通信速度判定部721は、取得した報知情報に基づいて、通信速度を判定する(S220)。ここで、通信速度の判定について、より詳細に説明する。通信速度判定部721には、例えば、通信速度を「高速」「中速」「低速」の3段階に分け、それぞれの段階に対応する通信速度の範囲が対応付けられて登録されている。そして、通信速度判定部721は、基地局2から取得した報知情報に基づいて通信方式を判定し、判定したカメラ付通信装置1が基地局2との間で利用する通信方式に基づいて、通信方式に対応した通信速度を導出する。通信速度判定部721は、導出した通信速度が、上記3段階のそれぞれに対応する通信速度の範囲のうち、いずれの範囲に入るかを判定することで、通信速度を判定する。
ここで、通信速度の判定に関して、通信速度判定部721は、ハンドオーバーなどによって通信速度が変化することがない通信方式、例えば、3GやLTEなどに対して、各種通信方式の最大通信速度を対応付けて登録しておく。そして、通信速度判定部721は、通信方式に基づいて、その登録された最大通信速度を読み込むことで、通信速度を判定する。また、通信速度判定部721は、ハンドオーバーなどによって通信速度が変化することがある通信方式、例えば、HSUPAやLTE CAなどに対して、以下で説明する方法で通信速度を導出する。ここで、図6を参照して、ハンドオーバーなどによって通信速度が変化することがある通信方式に対する通信速度の導出について、より詳細に説明する。以下の説明では、通信速度が変わる場合の一例として、通信方式がLTE CA(以下、CAと称する)の場合を説明する。
図6は、CAが動作する前後における通信速度の変化と、CAが動作した場合に接続している基地局2の違いによる通信速度の変化を説明するための図である。CAとは、端末装置(UE:User Equipment)と基地局2(BS:Base Station、又はeNB:evolved Node B)との間の通信チャネルを、例えばLTEにおいてサポートされる周波数帯を複数統合することにより形成し、通信のスループットを向上させる技術である。CAにより形成される1つの通信チャネルに含まれる個々の周波数帯を、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)という。LTEにおいて使用可能な周波数帯の帯域幅は1.4MHz、3.0MHz、5.0MHz、10MHz、15MHz又は20MHzである。
CAは、カメラ付通信装置1と基地局2との間で流れる通信量が所定の閾値を超えるか否かをトリガとして動作を開始する。従って、通信量が所定の閾値以下の場合、カメラ付通信装置1は1つの通信チャネル、すなわち1つのCCによってのみ通信を行う。図6に示したCAが動作する前の例ex1は、カメラ付通信装置1が第1のCCによって、基地局2と通信を行っていることを表している。例ex1では、基地局2の、第1のCCが利用可能な周波数帯域の帯域幅が5[MHz]である。この場合、カメラ付通信装置1は、帯域幅5[MHz]に対応した通信速度で、基地局2と通信を行う。
一方で、図6に示したCAが動作する前の例ex2は、例ex1と同様に、カメラ付通信装置1が第1のCCによって、基地局2と通信を行っていることを表している。しかし、例ex2では、基地局2の、第1のCCが利用可能な周波数帯域の帯域幅が20[MHz]である。従って、例ex2では、カメラ付通信装置1は、帯域幅20[MHz]に対応した通信速度で、基地局2と通信を行う。例ex1と例ex2の場合、どちらもCAが動作していないため、CAが利用可能な基地局2のセル内をカメラ付通信装置1が移動していたとしても、カメラ付通信装置1の移動による通信速度の変化は生じない。それに対して、複数の基地局2でCAが動作した後の例ex3及び例ex4は、2つのCCによって通信を行うカメラ付通信装置1と基地局2を表している。
例ex3は、第1のCCが帯域幅5[MHz]で通信を行い、第2のCCも帯域幅5[MHz]で通信を行うので、カメラ付通信装置1は、これらを合わせた帯域幅である10[MHz]で通信を行う。従って、例ex3では、カメラ付通信装置1は、基地局2と帯域幅10[MHz]に対応した通信速度で通信を行う。例ex4も同様であり、第1のCCが帯域幅20[MHz]で通信を行い、第2のCCが帯域幅15[MHz]で通信を行うので、カメラ付通信装置1は、これらを合わせた帯域幅である25[MHz]で通信を行う。従って、例ex4では、カメラ付通信装置1は、基地局2と帯域幅25[MHz]に対応した通信速度で通信を行う。このようにして、CAが動作中の場合、通信速度判定部721は、各CCに割り当てられた帯域幅を合計し、合計した帯域幅に基づいて、カメラ付通信装置1と基地局2の通信における通信速度を導出する。なお、通信速度判定部721は、帯域幅の合計から通信速度を、図7に示すような対応表に基づいて、各CCに割り当てられた帯域幅から通信速度を選択することで導出してもよい。図7は、2つのCCそれぞれに割り当て可能な帯域幅と、それらの組み合わせによって可能な通信速度の対応表の一例である。
図5に戻る。次に、撮影制御部72は、S220で通信速度判定部721が判定した通信速度に基づいて、好適な撮影解像度を判定する(S240)。ここで、好適な撮影解像度の判定について、より詳細に説明する。通信速度判定部721は、例えば、図8に示すような対応表に基づいて、好適な撮影解像度を判定する。図8は、LTE CAにおける2つのCCそれぞれに割り当て可能な帯域幅と、それらの組み合わせにとって好適な撮影解像度の対応表の一例である。通信速度判定部721は、3GやLTE、HSUPAに対する同様の対応表とともに、図8の対応表を予め登録されているとするが、ユーザによって後から設定できるとしてもよい。撮影解像度は、例えば、「高解像度」「中解像度」「低解像度」の3段階のいずれかに判定される。それぞれの撮影解像度と通信速度の範囲との組み合わせは、例えば、「高解像度」に対して、通信速度の範囲を20Mbpsより上とし、撮影解像度「中解像度」に対して、通信速度の範囲を10Mbpsより上、20Mbps以下とし、撮影解像度「低解像度」に対して、通信速度の範囲を10Mbps以下である。
なお、撮影解像度は、上記の3段階に分けられる必要はなく、2段階以上のうちの任意の段階に分けられていてもよい。その場合、撮影解像度は、例えば、「Lv1」や「Lv2」のように、数段階程度のレベルに分けられる。また、撮影解像度と通信速度の範囲との組み合わせも、任意の撮影解像度と、任意の通信速度の範囲を組み合わせてもよい。また、撮影解像度と組み合わせるものは、通信速度に限られず、例えば、通信方式を示す情報を組み合わせてもよい。これらの組み合わせは、予め通信速度判定部721に登録されていてもよいし、ユーザが後から設定できるとしてもよい。通信速度判定部721は、これらの登録された組み合わせを参照し、取得した通信速度を示す情報に対応付けられる撮影解像度を、好適な撮影解像度として選択する。
次に、撮影制御部72は、撮影部60の撮影解像度を、S240で判定した好適な撮影解像度に設定する(S260)。次に、撮影制御部72は、入力部40から受け付けたユーザからの入力により、撮影を開始する(S280)。次に、撮影制御部72は、ハンドオーバー先の基地局2から報知情報を取得したか否かを判定する(S300)。報知情報を取得していない場合、すなわち、ハンドオーバーが可能な基地局2がカメラ付通信装置1の周辺に存在しない場合、撮影制御部72は、入力部40が、ユーザから撮影終了の指示を受け付けたか否かを判定する(S400)。ユーザから撮影終了の指示を受け付けている場合、制御部70は、撮影解像度の変更に関する動作を終了する。ユーザから撮影終了の指示を受け付けている場合、制御部70は、S300に戻る。
一方、S300で、報知情報を取得している場合、すなわち、カメラ付通信装置1の周辺にハンドオーバーが可能な基地局2が存在している場合、撮影制御部72は、通信制御部51から、ハンドオーバーが成功したことを示す情報を取得したか否かによって、ハンドオーバーが成功したか否かを判定する(S320)。ハンドオーバーが成功していると判定した場合、通信速度が変化した可能性があるため、通信速度判定部721は、ハンドオーバー先の基地局2(ハンドオーバー後に在圏している基地局2)の通信速度を判定する(S340)。そして、撮影制御部72は、判定された通信速度に基づいて、好適な撮影解像度を判定する(S360)。次に、撮影制御部72は、現在の撮影解像度を、所定の変化率で、好適な撮影解像度まで変更する(S380)。ただし、現在の撮影解像度が、好適な撮影解像度と同じ場合、撮影制御部72は、現在の撮影解像度を維持する。ここで、所定の変化率とは、例えば、現在の撮影解像度と、好適な撮影解像度との差分を5秒程度の時間で除算した値である。次に、撮影制御部72は、S400で、撮影終了か否かを判定する。
一方、S320で、撮影制御部72が、ハンドオーバーが成功していないと判定した場合、撮影制御部72は、移動速度取得部74からカメラ付通信装置1の移動速度を取得する(S420)。次に、撮影制御部72は、在圏している基地局2との間の通信における通信速度が高速か否かを判定する(S440)。通信速度が高速ではないと判定された場合、すなわち、撮影部60に現在設定されている撮影解像度が高解像度ではない場合、撮影制御部72は、S420で取得した移動速度が、高速か否かを判定する(S460)。ここで移動速度が高速か否かの判定について、詳細に説明する。撮影制御部72は、図9に示すような対応表に基づいて、撮影部60に現在設定されている撮影解像度と、取得した移動速度とに基づいて、現在の移動速度が、図中の3段階のいずれに該当するかを判定する。図9は、移動速度と現在の撮影解像度との組み合わせと、移動速度の判定結果との対応表の一例である。前述の3段階とは、例えば、「高速」「中速」「低速」の3段階である。そして、撮影制御部72は、移動速度取得部74から取得した移動速度と、現在の撮影解像度とに基づいて、前述の3段階のそれぞれに対応する移動速度の段階を判定することで、移動速度が高速か否かを判定する。なお、撮影制御部72は、前述の3段階のうちのそれぞれの段階に対して、移動速度の範囲を設定し、取得した移動速度がどの範囲であるかを判定することで、移動速度が高速か否かを判定してもよい。
移動速度が高速ではないと判定された場合、すなわち、カメラ付通信装置1がハンドオーバーを頻繁に繰り返さず、通信速度が安定している場合、現在の撮影解像度を維持し(S580)、その後、S400に戻り、撮影終了か否かを判定する。一方、移動速度が高速と判定された場合、撮影制御部72は、すぐに通信速度が高速になる可能性があるため、通信速度判定部721にハンドオーバー先の通信速度が3段階のいずれに該当するかを判定する(S480)。次に、撮影制御部72は、判定した通信速度の段階が高速か否かを判定する(S500)。撮影制御部72は、ハンドオーバー先の通信速度が高速ではないと判定された場合、撮影制御部72は、しばらくの間、通信速度が高速にならない可能性があるため、S580に遷移して、現在の撮影解像度を維持する。ここで、しばらくの間とは、例えば、現在の移動速度において、ハンドオーバーが3回程度起こる平均時間である。一方、ハンドオーバー先の通信速度が高速であると判定された場合、すぐ後に通信速度が速くなる可能性がある場合、撮影制御部72は、記憶容量算出部76に、記憶部20の記憶可能な記憶容量を算出させる(S520)。ここで、すぐ後とは、例えば、現在の移動速度において、ハンドオーバーが1回起こる平均時間である。
次に、撮影制御部72は、S520で記憶容量算出部76が算出した記憶容量を取得し、取得した記憶容量が少ないか否かを判定する(S540)。撮影制御部72は、記憶容量が、所定の閾値よりも少ないか否かを判定することで、記憶容量が少ないか否かを判定する。所定の閾値は、例えば、記憶可能な記憶容量の割合の50%を示す値である。記憶容量が少なくないと判定された場合、すなわち、しばらくの間、現在の撮影解像度が高解像度であっても、記憶部20に一時的に記憶し、その後、通信速度が高速になってから記憶した高解像度の画像を、クラウドサーバに送信することが可能な場合、撮影制御部72は、前述した所定の変化率を算出し、現在の撮影解像度をその所定の変化率分だけ上昇させる。記憶容量が少ないと判定された場合、撮影制御部72は、S580に遷移して、現在の撮影解像度を維持する。
一方、S440で、在圏している基地局2の通信速度が高速であると判定された場合も、撮影制御部72は、移動速度が高速か否かを判定する(S600)。移動速度が高速ではないと判定された場合、S580に遷移し、現在の撮影解像度を維持する。一方、移動速度が高速であると判定された場合、撮影制御部72は、通信速度が3段階のいずれに該当するかを判定する(S620)。次に、撮影制御部72は、判定した通信速度の段階が高速か否かを判定する(S640)。撮影制御部72は、ハンドオーバー先の通信速度が高速であると判定された場合、撮影制御部72は、S580に遷移して、現在の撮影解像度を維持する。一方、ハンドオーバー先の通信速度が高速ではないと判定された場合、撮影制御部72は、記憶容量算出部76に、記憶部20の記憶可能な記憶容量を算出させる(S660)。
次に、撮影制御部72は、S660で記憶容量算出部76が算出した記憶容量を取得し、取得した記憶容量が少ないか否かを判定する(S680)。記憶容量が少ないと判定された場合、撮影制御部72は、前述した所定の変化率を算出し、現在の撮影解像度をその所定の変化率分だけ下降させる(S700)。記憶容量が少なくないと判定された場合、撮影制御部72は、S580に遷移して現在の撮影解像度を維持する。なお、撮影制御部72は、S540及びS680における判定処理を、図10に示すような対応表に基づいて行うことで、現在の撮影解像度を変更、あるいは維持してもよい。図10は、記憶容量と、現在の解像度との組み合わせと、撮影解像度への変更との対応表の一例である。
このように、第1の実施形態におけるカメラ付通信装置1は、カメラ付通信装置1が基地局2との間で行っている通信速度、カメラ付通信装置1の移動速度、記憶部20の記憶可能な記憶容量に基づいて、撮影部60の撮影解像度を、所定の変化率で好適な撮影解像度に変更する。従って、カメラ付通信装置1は、ハンドオーバーなどによって通信速度を動的に割り当てられる基地局2との通信であっても、撮影解像度をその基地局2との通信に適した撮影解像度に変更することができる。また、カメラ付通信装置1は、撮影解像度を変更する際、所定の変化率で変更するため、通信速度の変化率に対して緩やかに撮影解像度を変更することができる。これによって、急激な撮影解像度の変更を伴うことなく、円滑により高解像度な画像を、インターネット上のクラウドサーバに送信することができる。
図11は、カメラ付通信装置1が移動中にハンドオーバーを繰り返す状況の一例を説明する図である。まず、カメラ付通信装置1を搭載した自動車は、時速60km程度で移動しているものとし、セルLTE1で撮影を開始したものとする。カメラ付通信装置1は、図8や図9の対応表に基づいて、撮影解像度を低解像度、移動速度を高速であると判定する。カメラ付通信装置1は、移動中にハンドオーバー可能なセル3G1を検知し、ハンドオーバーが成功するまでの間、図5に示されるS440以降の処理を行う。カメラ付通信装置1は、S440以降の処理の結果、現在の撮影解像度を維持する。カメラ付通信装置1は、セル3G1へのハンドオーバーが成功した後、S340からS380までの処理を行い、現在の撮影解像度を所定の変化率で、セル3G1の通信速度に対応した好適な撮影解像度まで変更するが、この場合、好適な撮影解像度と現在の撮影解像度が同じため、解像度は変更されない。
次に、カメラ付通信装置1は、セル3G1を移動中、セルLTE−CA1及びセルLTE−CA2へハンドオーバーされるまでの間、S540の判定でカメラ付通信装置1の記憶容量が少なければ現在の撮影解像度を維持し、少なくない限り、所定の変化率分だけ現在の撮影解像度を上げることを繰り返す。そして、カメラ付通信装置1は、セルLTE−CA1及びセルLTE−CA2へハンドオーバーされた後、現在の撮影解像度を所定の変化率で高解像度まで変更する。以下、カメラ付通信装置1は、同様に図5に示されるS440以降の処理によって、在圏しているセルからハンドオーバー先のセルへ、ハンドオーバーされるまでの間、現在の撮影解像度を変更又は維持するので、急激な解像度の変化を伴うことなく、高い撮影解像度による画像を、インターネット上のクラウドサーバに送信することができる。
なお、カメラ付通信装置1は、ハンドオーバーによって通信速度が変わった場合に撮影部60の撮影解像度を変更するのに代えて、リセレクション(Reselection)によって通信速度が変わった場合や、リダイレクション(Redirection)によって通信速度が変わった場合、リエスタブリッシュメント(Re-establishment)によって通信速度が変わった場合などに撮影部60の撮影解像度を変更してもよい。 リセレクションとは、移動体通信網を利用して通信可能な端末が、ある基地局のセルに在圏している状態で、その基地局を含む当該端末が電波を受信可能な基地局のセルのうち、下り受信信号品質の優れたセルに在圏し直す動作のことである。リダイレクションとは、ハンドオーバーの一種であり、端末が在圏中のセルから外れ、別のセルに移動した場合、移動先のセルで再接続を行う動作であるが、ハンドオーバーと異なり、パケット通信が維持されずにアイドル状態となる。リエスタブリッシュメントとは、ハンドオーバーが失敗した場合に、端末がセル選択を行い、選択されたセルに対して再接続を行うことである。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない限り、変更、置換、削除等されてもよい。
(1)本発明の一態様は、動画像を撮影するカメラと、前記動画像を他装置に送信する送信部と、前記送信部が、前記他装置への送信を仲介する基地局との間で行っている通信における現在の通信速度を導出するとともに、前記送信部が将来通信を行う基地局との間の通信における将来の通信速度を予測する通信速度管理部と、自装置の移動速度を取得する移動速度取得部と、前記現在の通信速度と、前記将来の通信速度と、前記移動速度とに基づいて、前記動画像の解像度を設定する解像度設定部と、を備えるカメラ付通信装置である。
(2)また、本発明の他の態様は、(1)に記載の通信装置であって、前記動画像を記憶する記憶部と、前記記憶部の記憶可能な容量を算出する容量算出部と、を備え、前記解像度設定部は、前記容量に基づいて、前記動画像の解像度を設定する、カメラ付通信装置である。
(3)また、本発明の他の態様は、(2)に記載の通信装置であって、前記現在の通信速度と、前記将来の通信速度と、前記移動速度と、前記容量とをそれぞれ閾値と比較した結果に基づいて、所定の変化率分ずつ前記動画像の解像度を変更する、カメラ付通信装置である。
(4)また、本発明の他の態様は、動画像を撮影するカメラと、前記動画像を他装置に送信する送信部とを備えるカメラ付通信装置の制御コンピュータが、前記送信部が、前記他装置への送信を仲介する基地局との間で行っている通信における現在の通信速度を導出するとともに、前記送信部が将来通信を行う基地局との間の通信における将来の通信速度を導出し、自装置の移動速度を取得し、前記現在の通信速度と、前記将来の通信速度と、前記移動速度とに基づいて、前記動画像の解像度を設定する、通信方法である。
(5)また、本発明の他の態様は、動画像を撮影するカメラと、前記動画像を記憶する記憶部と、前記動画像を他装置に送信する送信部とを備えるカメラ付通信装置の制御コンピュータに、前記送信部が、前記他装置への送信を仲介する基地局との間で行っている通信における現在の通信速度を導出させるとともに、前記送信部が将来通信を行う基地局との間の通信における将来の通信速度を導出させ、自装置の移動速度を取得させ、前記現在の通信速度と、前記将来の通信速度と、前記移動速度とに基づいて、前記動画像の解像度を設定させる、通信プログラムである。
(2)また、本発明の他の態様は、(1)に記載の通信装置であって、前記動画像を記憶する記憶部と、前記記憶部の記憶可能な容量を算出する容量算出部と、を備え、前記解像度設定部は、前記容量に基づいて、前記動画像の解像度を設定する、カメラ付通信装置である。
(3)また、本発明の他の態様は、(2)に記載の通信装置であって、前記現在の通信速度と、前記将来の通信速度と、前記移動速度と、前記容量とをそれぞれ閾値と比較した結果に基づいて、所定の変化率分ずつ前記動画像の解像度を変更する、カメラ付通信装置である。
(4)また、本発明の他の態様は、動画像を撮影するカメラと、前記動画像を他装置に送信する送信部とを備えるカメラ付通信装置の制御コンピュータが、前記送信部が、前記他装置への送信を仲介する基地局との間で行っている通信における現在の通信速度を導出するとともに、前記送信部が将来通信を行う基地局との間の通信における将来の通信速度を導出し、自装置の移動速度を取得し、前記現在の通信速度と、前記将来の通信速度と、前記移動速度とに基づいて、前記動画像の解像度を設定する、通信方法である。
(5)また、本発明の他の態様は、動画像を撮影するカメラと、前記動画像を記憶する記憶部と、前記動画像を他装置に送信する送信部とを備えるカメラ付通信装置の制御コンピュータに、前記送信部が、前記他装置への送信を仲介する基地局との間で行っている通信における現在の通信速度を導出させるとともに、前記送信部が将来通信を行う基地局との間の通信における将来の通信速度を導出させ、自装置の移動速度を取得させ、前記現在の通信速度と、前記将来の通信速度と、前記移動速度とに基づいて、前記動画像の解像度を設定させる、通信プログラムである。
1 カメラ付通信装置、2、2−1、2−2 基地局、10 CPU、20 記憶部、30 表示部、40 入力部、50 通信部、51 通信制御部、52、52−1、52−2、52−N LTE送信部、54 3G送信部、56、56−1、56−2、56−N LTE受信部、58 3G受信部、60 撮影部、70 制御部、72 撮影制御部、74 移動速度取得部、76 記憶容量算出部、78 画像生成部、721 通信速度判定部
Claims (5)
- 動画像を撮影するカメラと、
前記動画像を他装置に送信する送信部と、
前記送信部が、前記他装置への送信を仲介する基地局との間で行っている通信における現在の通信速度を導出するとともに、前記送信部が将来通信を行う基地局との間の通信における将来の通信速度を予測する通信速度管理部と、
自装置の移動速度を取得する移動速度取得部と、
前記現在の通信速度と、前記将来の通信速度と、前記移動速度とに基づいて、前記動画像の解像度を設定する解像度設定部と、
を備えるカメラ付通信装置。 - 請求項1に記載の通信装置であって、
前記動画像を記憶する記憶部と、
前記記憶部の記憶可能な容量を算出する容量算出部と、
を備え、
前記解像度設定部は、前記容量に基づいて、前記動画像の解像度を設定する、
カメラ付通信装置。 - 請求項2に記載の通信装置であって、
前記現在の通信速度と、前記将来の通信速度と、前記移動速度と、前記容量とをそれぞれ閾値と比較した結果に基づいて、所定の変化率分ずつ前記動画像の解像度を変更する、
カメラ付通信装置。 - 動画像を撮影するカメラと、前記動画像を他装置に送信する送信部とを備えるカメラ付通信装置の制御コンピュータが、
前記送信部が、前記他装置への送信を仲介する基地局との間で行っている通信における現在の通信速度を導出するとともに、前記送信部が将来通信を行う基地局との間の通信における将来の通信速度を導出し、
自装置の移動速度を取得し、
前記現在の通信速度と、前記将来の通信速度と、前記移動速度とに基づいて、前記動画像の解像度を設定する、
通信方法。 - 動画像を撮影するカメラと、前記動画像を記憶する記憶部と、前記動画像を他装置に送信する送信部とを備えるカメラ付通信装置の制御コンピュータに、
前記送信部が、前記他装置への送信を仲介する基地局との間で行っている通信における現在の通信速度を導出させるとともに、前記送信部が将来通信を行う基地局との間の通信における将来の通信速度を導出させ、
自装置の移動速度を取得させ、
前記現在の通信速度と、前記将来の通信速度と、前記移動速度とに基づいて、前記動画像の解像度を設定させる、
通信プログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013192898A JP2015061159A (ja) | 2013-09-18 | 2013-09-18 | カメラ付通信装置、通信方法、及び通信プログラム |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2013192898A Pending JP2015061159A (ja) | 2013-09-18 | 2013-09-18 | カメラ付通信装置、通信方法、及び通信プログラム |
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2013
- 2013-09-18 JP JP2013192898A patent/JP2015061159A/ja active Pending
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