JP2015060150A - 画像形成装置、及び回収容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置の床面積や小型化に悪影響を及ぼすことなく、転倒を回避できる回収容器、及び当該回収容器を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】転倒防止部材42は、回収トナーボックス下面32aに収納されて回収トナーボックス30下面の収納位置から前後方向へ突き出した支持位置へ向かって移動するように付勢されている。支持位置では、転倒防止部材42は、収納位置よりも収容部32から離れた位置で載置面に当接して収容部32を支持する。転倒防止部材42は、収容部32を所定位置へ移動させて画像形成装置側のトナー排出部に接続する過程で画像形成装置の筐体の当接部21aに押圧されて付勢に逆らって収納位置へ移動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置の本体に着脱可能に設けられた回収容器に本体から搬送されるトナーを回収する画像形成装置、詳しくはシャッターが付設された接続部で本体に接続される回収容器に関する。
トナーを用いてトナー像を現像してシートに転写させる画像形成装置では、トナー像の転写に伴って転写残トナーが発生するため、クリーニング装置を付設して転写残トナーを回収している。現像装置の運転に伴って現像装置から古くなった現像剤が回収される場合もある。クリーニング装置や現像装置で回収されたトナーは、本体に着脱可能に装備した回収容器に蓄積されて、満杯になると回収容器ごと本体から取り出して空の回収容器に交換される場合がある(特許文献1、2、3)。
回収容器が着脱自在な画像形成装置では、回収容器を本体から分離したとき、転倒すると周囲に回収トナーが飛散する可能性がある。回収容器の転倒を防止するために、特許文献1、2では、回収容器に、トナーを蓄積する容器部に付設した収納部に格納され、回動して外側へ展開した状態で容器部を支持する転倒防止部材を設けている。
一方、画像形成装置の本体と回収容器の接続部には、トナーの漏れ出しを防止するためのシャッターが付設されている。特許文献3では、本体側と回収容器側の両方にシャッターが付設される。シャッターは、付勢部材によって閉方向に付勢されており、回収容器を本体から分離する動作に伴って自動的に本体側と回収容器側の開口を封止する。
特開2008−107436号公報 特開2010−38993号公報 特開2010−160512号公報
画像形成装置の本体と回収容器の接続部に付設されたシャッターは、回収容器を本体から分離する方向に付勢する。そのため、回収容器が複数の接続部で画像形成装置に接続されている場合、複数のシャッターが回収容器に作用する合計の回転モーメントが水平方向の両端で相殺せず、回収容器に不必要な回転モーメントが作用する場合がある。
本発明は、回収容器に作用する不必要な回転モーメントを軽減できる画像形成装置、および回収容器を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、本体に着脱可能に設けられ、本体から搬送されるトナーを回収する回収容器と、本体と前記回収容器の接続部を開閉する複数のシャッターと、前記シャッターを閉方向に付勢する複数の第1付勢部材と、前記回収容器に回動可能に設けられ、前記回収容器の着脱動作に伴って前記回収容器の本体側の側部よりも外側に突出して前記回収容器の転倒を防止する転倒防止部材と、前記転倒防止部材を回動して突出させる方向に付勢する第2付勢部材と、を備えるものである。そして、前記回収容器が本体に装着されているとき、前記複数の第1付勢部材によって前記回収容器に作用する回転モーメントの総和と、前記第2付勢部材によって前記回収容器に作用する回転モーメントと、が互いに逆方向となるように、前記転倒防止部材が前記回収容器の前記側部に沿った水平方向の一方の側に偏在して設けられている。
本発明の画像形成装置では、回収容器の接続状態で、複数のシャッターが回収容器に作用する回転モーメントの総和と逆方向の回転モーメントを転倒防止部材が回収容器に作用させるから、回収容器に作用する合計の回転モーメントが少なくなる。したがって、回収容器に作用する不必要な回転モーメントを軽減できる。
画像形成装置の構成の説明図である。 回収トナーボックスの構成の説明図である。 回収トナーボックスの取り付け状態の説明図である。 シャッター機構の説明図である。 シャッター機構の動作の模式図である。 目隠しシャッターの動作の説明図である。 実施例1における転倒防止部材の説明図である。 転倒防止部材による回転モーメント抑制効果の説明図である。 実施例2における転倒防止部材の説明図である。 実施例3における転倒防止部材の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(画像形成装置)
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図中(a)は画像形成装置の縦断面、(b)は回収トナーボックスの接続状態である。
図1の(a)に示すように、画像形成装置10は、中間転写ベルト16に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを配列したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。画像形成装置10の動作は制御部23により制御される。
画像形成部Paでは、感光ドラム11aにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト16に転写される。画像形成部Pbでは、感光ドラム11bにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト16に転写される。画像形成部Pc、Pdでは、感光ドラム11c、11dにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト16に転写される。
シート(記録材)Sは、カセット20から1枚ずつ取り出されてレジストローラ23で待機する。レジストローラ23は、中間転写ベルト16上のトナー像にタイミングを合わせてシートSを二次転写部T2へ給送する。二次転写部T2にて四色のトナー像を二次転写されたシートSは、定着装置21へ搬送され、加熱加圧を受けて画像を定着された後に、排出トレイ22へ排出される。
(画像形成部)
図1の(a)に示すように、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、現像装置14a、14b、14c、14dで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、実質的に同一に構成される。以下では、イエローの画像形成部Paについて説明し、他の画像形成部Pb、Pc、Pdに関する重複した説明を省略する。
画像形成部Paは、感光ドラム11aの周囲に、帯電ローラ12a、露光装置13、現像装置14a、転写ローラ17a、及びドラムクリーニング装置15aを配置している。感光ドラム11aは、外周面に感光層が形成され矢印A方向に回転する。
帯電ローラ12aは、感光ドラム11aの表面を一様な負極性の暗部電位VDに帯電させる。露光装置13は、レーザービームを走査して、感光ドラム11aの表面に画像の静電像を形成する。現像装置14aは、トナーとキャリアを含む現像剤を現像スリーブに担持させて感光ドラム11aの静電像をトナー像に現像する。
転写ローラ17aは、感光ドラム11aと中間転写ベルト16との間にトナー像の転写部を形成する。転写ローラ17aに直流電圧が印加されることにより、感光ドラム11aに担持されたトナー像が中間転写ベルト16へ転写される。
中間転写ベルト16は、テンションローラ16a、駆動ローラ16c、及び二次転写内側ローラ16bに掛け渡して支持され、駆動ローラ16cに駆動されて矢印B方向へ回転する。二次転写ローラ19は、二次転写内側ローラ16bに支持された中間転写ベルト16に当接してトナー像の二次転写部T2を形成する。
(回収トナー)
図1の(a)に示すように、画像形成に伴って感光ドラム11aに転写残トナーが付着する。転写残トナーは、ドラムクリーニング装置15aのクリーニングブレードによって掻き取られ、搬送スクリューによって画像形成装置10の正面側へ搬送されて回収容器30に蓄積される。中間転写ベルト16に付着する転写残トナーは、ベルトクリーニング装置18のクリーニングブレードによって掻き取られ、搬送スクリューによって画像形成装置10の正面側へ搬送されて回収容器30に蓄積される。
現像装置14a内で二成分現像剤が長時間に渡って攪拌され続けると次第に帯電性能が低下するため、定常的に一定割合の二成分現像剤を現像装置14aから取り出して回収容器30に回収する。現像装置14aには、画像形成に伴って消費されるトナーを補うために、キャリアを10%ほど含む補給現像剤が補給される。現像装置14a内を循環する現像剤は、画像形成に伴ってトナー消費量に応じた割合で現像装置14aから少しずつオーバーフローし、劣化現像剤として回収容器30に蓄積される。
図1の(b)に示すように、ベルトクリーニング装置18の接続部とドラムクリーニング装置15a、15b、15c、15dの受渡部50a、50b、50c、50dは、個別にシャッターを備えて、回収トナーボックス30に接続される。
(回収トナーボックス)
図2は回収トナーボックスの構成の説明図である。図3は回収トナーボックスの取り付け状態の説明図である。図2中、(a)は回収トナーボックスの正面断面図、(b)は背面図、(c)は斜視図である。図3中、(a)は画像形成装置に回収トナーボックスを取り付けた状態、(b)は画像形成装置から回収トナーボックスを取り外した状態である。
図2の(a)に示すように、撹拌スクリュー31は、回収トナーボックス30内の収容部32に溜まったトナーを撹拌する。スクリューフラグ33は、カプリング34に形成されたボスの間隔に拘束されて、画像形成装置側のモータからの駆動力を撹拌スクリュー31に伝達する。回収トナーボックス30へ排出された回収トナーは、撹拌スクリュー31の高さにまで溜まると、撹拌スクリュー31によって収容部32内で均される。
撹拌パドル35は、攪拌スクリュー31に連動する不図示のクランクシャフトに駆動されて、紙面に垂直な方向に往復運動する。撹拌パドル35は、図1の(a)に示す中間転写ベルトクリーニング装置18から回収トナーボックス30に排出されて図2の(b)に示すシャッター38の内側の空間に堆積したトナーを収容部32に掻き落す。
(満杯検知)
図2の(a)に示すように、収容部32内で、撹拌スクリュー31によって均された回収トナーがトナー量検知部39の入口39aに到達すると、回収トナーはトナー量検知部39の内側に入り込む。トナー量検知部39は、図3の(b)に示すように画像形成装置10側に付設されたフォトインタラプタPIによってトナーの有無を常時監視されている。回収トナーが検知部分39bに溜まってフォトインタラプタPIの検出光路が遮断されると、制御部(23:図1)は、回収トナーボックス30が満杯であると判断して、操作パネルに「回収トナーボックス30の交換要求」を表示する。
(回収トナーボックスの着脱)
図3の(b)に示すように、画像形成装置10の下部の所定位置から回収トナーボックス(30:図2)が取り外されると、ベルトクリーニング装置18と画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが露出する。画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdからは、受渡部50a、50b、50c、50dが突出する。ベルトクリーニング装置接続部18sとドラムクリーニング装置15a、15b、15c、15dの受渡部50a、50b、50c、50dは、それぞれシャッターで封止されている。
図2の(a)に示すように、受渡部50a、50b、50c、50dが接続される上部の空間とトナーが蓄積される下部の収容部32との間には、引張バネ40によって封止方向に付勢された封止部材36が配置される。受入口37a、37b、37c、37dは、封止部材36に連動して開閉する受入口シャッター41a、41b、41c、41dを付設されている。
画像形成装置10から取り出された回収トナーボックス30は第二状態(自立状態)である。第二状態では、封止部材36及び受入口シャッター41a、41b、41c、41dは、封止状態を保って、回収トナーボックス30が転倒しても外部へトナーをこぼさない。第二状態では、受入口37と収容部32の間を封止する封止部材36がトナー量検知部の入口39aと収容部32との間を封止しているので、回収トナーボックス30が転倒しても入口39aにトナーが入り込まない。
図3の(a)に示すように、回収トナーボックス30は、受渡部50a、50b、50c、50dを回収トナーボックス30の受入口37a、37b、37c、37dに挿入して画像形成装置10の下部の所定位置に取り付けられる。回収トナーボックス30が画像形成装置10に取り付けられると、回収トナーボックス30の長手方向の側面部に対して図3の(b)に示すベルトクリーニング装置接続部18sと受渡部50a、50b、50c、50dとが接続される。これにより、回収トナーボックス30は、回収トナーを受け入れ可能な第一状態(装着状態)になる。ドラムクリーニング装置15a、15b、15c、15dで回収された転写残トナーは、受渡部50a、50b、50c、50dの下側に配置された受渡口(51a:図4)を通じて回収トナーボックス30内に排出される。
図2の(a)に示すように、第一状態では、受入口シャッター41a、41b、41c、41dが受渡部50a、50b、50c、50dに押圧されて内側へ開放される。受入口シャッター41と連動して封止部材36が引張バネ40に逆らってスライドして、受入口37a、37b、37c、37dを収容部32に連通させる。
(中間転写ベルトクリーニング装置の接続)
図1の(b)に示すように、中間転写ベルトクリーニング装置18の回収トナー排出部18aには回収トナーボックス30の挿抜方向にスライドして開閉するシャッター38が付設されている。シャッター38は、シャッターばね38bによって封止方向に付勢され、画像形成装置10から取り外された第二状態では、シャッター38が常に開口38aの封止状態を保って、回収トナーボックス30が転倒しても、外部へトナーをこぼさない。シャッター38は、回収トナーボックス30の接続に伴って開放方向にスライドして、ベルトクリーニング装置18と回収トナーボックス30の内部空間とを連通させる。
回収トナーボックス30の挿抜方向にスライドするシャッター38の場合、開放状態でシャッターを退避させる空間を、回収トナーボックス30を挿入する奥側に確保することができる。しかし、受渡部50a、50b、50c、50dの回収トナーボックス30を挿入する奥側には回収トナーボックス30の挿抜方向にスライドするシャッターを退避させる空間が無い。
そこで、受渡部50a、50b、50c、50dには、受渡部50a、50b、50c、50dと同軸に回転して受渡部50a、50b、50c、50dの開口部を封止する封止シャッター52を配設している。
(受渡部の構成)
図4はシャッター機構の説明図である。図5はシャッター機構の動作の模式図である。図6は目隠しシャッターの動作の説明図である。図4中、(a)は封止状態、(b)は開放状態、(c)は回収トナーボックス側に配置されたシャッター駆動部である。
図3の(b)に示すように、画像形成部Paから突出した受渡部50aは、回収トナーボックス(30)に挿入されて回収トナーを排出する。
図4の(a)に示すように、封止シャッター52は、有底円筒状に形成されて、搬送パイプ51の先端部の外周面に沿って搬送パイプ51と同軸で180°回動可能である。封止シャッター52は、搬送パイプ51の周面に沿って回転するので、封止状態でも開放状態でも作動過程でも退避空間が封止シャッター52の回動領域に限定される。したがって、挿入方向にスライドさせるシャッター(図3)38よりも小スペースで受渡口51aを封止できる。
図4の(a)に示すように、回収トナーボックス30を押し込んで画像形成装置10に取り付ける初期段階では、受渡部50aの封止シャッター52が封止状態にあって、受渡部50aからのトナーの落下を阻止する。
図4の(b)に示すように、画像形成装置10に回収トナーボックス30を取り付けた第一状態では、受渡部50aの封止シャッター52が開放状態に保持されて、受渡部50aから回収トナーボックス30へトナーを落下可能である。
図4の(c)に示すように、回収トナーボックス30の受入口37aには、封止シャッター52の螺旋リブ52bに当接して封止シャッター52を回転させる当接リブ37eが設けられている。
図5に示すように、受渡部50aは、回収トナーボックス30の受入口37aに接続される。回収トナーは、搬送スクリュー51sによって搬送パイプ51内を受渡口51aへと搬送される。封止シャッター52は、ねじりコイルばね53によって付勢されているので、回収トナーボックス30が接続されていない状態では常に受渡口51aを封止された状態に保つ。
回収トナーボックス30に受渡部50aが挿入される過程で、受入口37aに付設された当接リブ37eが封止シャッター52の螺旋リブ52bに当接して、封止シャッター52を搬送パイプ51の周面に沿って回転させる。
回収トナーボックス30が画像形成装置10に装着された第一状態では、受渡口51aと封止シャッター開口部52aが重なった状態で封止シャッター52の回転が停止している。搬送パイプ51内の回収トナーは、受渡口51aと封止シャッター開口部52aが重なった穴から回収トナーボックス30内へ排出される。
(目隠しシャッター)
図4の(b)に示すように、第一状態で、受渡部50aから回収トナーボックス30に回収トナーが排出されるとき、封止シャッター開口部52aには、受渡口51aを通る使用済トナーが付着する。
図4の(a)に示すように、第二状態で、封止シャッター開口部52aが受渡口51aを封止したとき、目隠しシャッター54が封止シャッター開口部52aを覆って、封止シャッター開口部52aに付着したトナーの飛散を妨げる。
図4の(b)に示すように、目隠しシャッター54は、画像形成部Paに対して、受渡パイプ51の軸と垂直な矢印B方向に移動可能である。
(着脱時の反力)
図4の(b)に示すように、回収トナーボックス30の押し込み中は螺旋リブ52bが回収トナーボックス30の当接リブ37eと当接して封止シャッター52を回転させる。回収トナーボックス30を画像形成装置10に装着し終えた第一状態では、平板リブ52cが回収トナーボックス30の当接リブ37eと当接している。第一状態では、当接リブ37eが螺旋リブ52bを通過して平板リブ52cに到達しているため、封止シャッター52が回収トナーボックス30を挿入される反対方向へ押し戻す力が小さくなっている。
ここで、搬送パイプ51の母線方向に対する螺旋リブ52bの傾き角度をθ1とする。螺旋リブ52bの根元側に接続された平板リブ52cの搬送パイプ51の母線方向に対する傾き角度をθ2とする。ねじりコイルバネ53による回転方向の付勢力を第一状態では押し込み時よりも低下させるために、螺旋リブ52bの傾き角度θ1と平板リブ52cの傾き角度θ2とを次式のように設定している。
θ1>θ2
図5に示すように、回収トナーボックス30を画像形成装置10に押し込む過程におけるねじりコイルばね53による押し込み方向の反力をf1とする。回収トナーボックス30を画像形成装置10に装着し終えた状態におけるねじりコイルばね53による押し込み方向の反力をf2とする。
ねじりコイルばね53の付勢力をfcとすると、反力f1は次式により求められ、螺旋リブ52bの傾き角度θ1によって調整が可能である。
f1=fc・sinθ1・cosθ1
反力f2は、次式により求められ、平板リブ52cの傾き角度θ2によって調整が可能である。
f2=fc・sinθ2・cosθ2
封止シャッター52及び目隠しシャッター54は、上記のような傾き角度の設定によって第一状態では分離方向の反力を生じない。そのため、空の回収トナーボックス30であっても、画像形成装置10の筐体にレバー等で拘束することなく、回収トナー排出部18a及び搬送パイプ51に対する接続状態を保持できる。そして、分離する過程では、大きな反力を発生して回収トナーボックス30の取り出しを補助している。
(回収トナーボックスの転倒)
図3に示すように、画像形成装置10は、前面下部に回収トナーボックス30を配置し、複数の受渡部50から回収トナーを流入させる構成を採用する。画像形成装置10の床面積に対する制約から、回収トナーボックス30の形状は奥行方向に薄い形状である。
奥行方向に薄い回収トナーボックス30は、重心が高くなるため、前後方向に傾けた場合に、回収トナーボックス30が転倒し易くなる。回収トナーボックス30の転倒は、トナー飛散の原因となり、回収トナーボックス30の交換時に床や机の上に置かれていることを考えると好ましくない。
そこで、回収トナーボックス30に固定の転倒防止部材を設けて転倒しにくくすることが検討された。しかし、固定の転倒防止部材は、画像形成装置10側に転倒防止部材を受け入れる凹所を形成する必要がある。また、画像形成装置10の正面のパネルと回収トナーボックスとの間に転倒防止部材を受け入れるスペースが必要になる。
以下の実施例では、回収トナーボックス30に展開式の転倒防止部材を設けて、この問題を解決している。画像形成装置10に装着された状態では転倒防止部材を回収トナーボックス30の垂直投影面内に収納し、画像形成装置10から取り外された状態では当該垂直投影面内の外側へ転倒防止部材を展開して、奥行方向の支持長さを増している。
(転倒防止部材)
図7は実施例1における転倒防止部材の説明図である。図7中、(a)は底面側から見た転倒防止部材の展開状態、(b)は側面側から見た転倒防止部材の展開状態、(c)は底面側から見た転倒防止部材の収納状態、(d)は側面側から見た転倒防止部材の収納状態である。
図1の(b)に示すように、回収容器の一例である回収トナーボックス30は、画像形成装置10の本体に着脱可能に設けられ、本体から搬送されるトナーを回収する。シャッターの一例である封止シャッター52及びシャッター38は、本体と回収トナーボックス30の接続部を開閉する。受渡部50aは、回転式シャッターを介して回収トナーボックス30に前記画像形成部の回収トナーを流入させる。ベルトクリーニング装置接続部18sは、スライド式シャッターを介して回収トナーボックス30にベルトクリーニング装置18の回収トナーを流入させる。
図2に示すように、容器部の一例である収容部32は、複数の受渡部50aと、受渡部50aよりも本体に接続した時の脱方向の合計の反力が大きいベルトクリーニング装置接続部18sと、で本体に接続される。収納部の一例である回収トナーボックス下面32aは、収容部32に付設される。
図4に示すように、第1付勢部材の一例であるねじりコイルばね53及びシャッターばね38aは、これらのシャッターを閉方向に付勢する。図7に示すように、第2付勢部材の一例であるねじりコイルばね43は、転倒防止部材42を回動して突出させる方向に付勢する。第一の接続部の一例である受渡部50aは、水平方向に並べて配置され、封止シャッター52(第一のシャッター)がそれぞれ付設される。第二の接続部の一例であるベルトクリーニング装置接続部18sは、回収トナーボックス30の水平方向の一方の側に偏在している。ベルトクリーニング装置接続部18sには、封止シャッター52よりも接続状態の回収トナーボックス30に対する反力が大きいシャッター38(第二のシャッター)が付設される。
図7に示すように、転倒防止部材42は、回収トナーボックス30に回動可能に設けられ、回収トナーボックス30の着脱動作に伴って回収トナーボックス30の本体側の側部よりも外側に突出して回収トナーボックス30の転倒を防止する。転倒防止部材42は、画像形成装置10の本体に接続する過程で本体に当接して回収トナーボックス下面32aに収納され、本体から分離した時に本体側の側部よりも外側へ突き出して収容部32の転倒を防止する。図4に示すように、転倒防止部材42は、回収トナーボックス30の水平方向の一方の側に偏在させて、収容部32の水平方向におけるベルトクリーニング装置接続部18sが配置された反対側に配置される。本体装着時、ねじりコイルばね53及びシャッターばね38aによって回収トナーボックス30に作用する回転モーメントの総和と、ねじりコイルばね43によって回収トナーボックス30に作用する回転モーメントと、が互いに逆方向となる。
図3の(b)に示すように、画像形成装置10の筐体には、回収トナーボックス30を水平方向に案内して所定位置から取り出すための案内部10aが設けられている。図7の(c)に示すように、画像形成装置10の筐体には、転倒防止部材42に当接して転倒防止部材42を回転させる当接部21aが形成されている。
図2の(c)に示すように、回収トナーボックス30が画像形成装置10から取り外されて第二状態になると、転倒防止部材42は、回収トナーボックス30の投影面に隠れた状態から矢印C方向に回転して回収トナーボックス30の投影面から突き出す。転倒防止部材42が、回収トナーボックス30の底面から飛び出た状態で保持されることによって、第二状態における回収トナーボックス30の奥行を増して、回収トナーボックス30を転倒し難くしている。
図7の(a)に示すように、転倒防止部材42は、ねじりコイルばね43によって、常に矢印C方向に付勢されている。転倒防止部材42は、回収トナーボックス30の底面に設けられたリブ30aと、転倒防止部材42に設けられたリブ42aが当接するまで回転する。リブ30aとリブ42aが当接して転倒防止部材42が回収トナーボックスの底面から飛び出た状態で転倒防止部材42の回転が止まる。
図7の(b)に示すように、回収トナーボックス30を画像形成装置10に押し込む過程では、転倒防止部材42の先端部42bが画像形成装置10の内装カバー21の当接部21aに当接して、転倒防止部材42が矢印Dの方向に回転する。回収トナーボックス30が画像形成装置10に装着完了して第一状態になると、転倒防止部材42は回収トナーボックス30の投影面内に収納されている。
第二状態の転倒防止部材42と第一状態の転倒防止部材42のなす角βは90°以下である。このため、回収トナーボックス30を画像形成装置10に押し込む過程で転倒防止部材42が滑らかに回転する。また、第二状態から第一状態まで転倒防止部材42が回転する過程で、転倒防止部材42と回収トナーボックス30とが直交する状態にはならない。このため、画像形成装置10に押し込む過程で転倒防止部材42が突っ張って押し込みを妨げることがない。これらの条件を満たしているので、実施例1では、転倒防止部材42を回転させる負荷を軽く保って、回収トナーボックス30の押し込み動作を比較的に小さな力で完了させることができる。
(回収トナーボックスに作用する回転モーメント)
図8は転倒防止部材による回転モーメント抑制効果の説明図である。図8中、(a)は比較例、(b)は実施例1である。
図3を参照して図1の(b)に示すように、比較例では、回収トナーボックス30は、画像形成装置10の所定位置に着脱可能に取り付けられている。画像形成装置10の受渡部50a、50b、50c、50dには、上述した封止シャッター52が付設されている。中間転写ベルトクリーニング装置18と回収トナーボックス30の接続部には上述したスライド方式のシャッター38が付設されている。
図8の(a)に示すように、受渡部(50a、50b、50c、50d)に付設された4個の封止シャッター(52)は、画像形成装置(10)へ押し込む過程の回収トナーボックス30にFa、Fb、Fc、Fdの反力を作用する。また、ベルトクリーニング装置(18)と回収トナーボックス30の接続部に付設されたシャッター38は、回収トナーボックス30にFeの反力を作用する。
一般的に複数色の回収トナーが合流して排出される中間転写ベルトクリーニング装置(18)の回収トナー量は、各色毎のドラムクリーニング装置(15a、15b、15c、15d)の回収トナー量よりも多い。回収トナー量を反映して大型に形成されたスライド方式のシャッター(38)の反力Feは、封止シャッター(52)の反力Fa、Fb、Fc、Fdよりも大きい。
Fa=Fb=Fc=Fd≦Fe
比較例では、封止シャッター(52)及びシャッター(38)に付設されているバネ(53)によって、押し込み時の回収トナーボックス30には画像形成装置10から抜け出す方向の反力Fa、Fb、Fc、Fd、Feが作用する。回収トナーボックス30の取り付け時には、反力Fa、Fb、Fc、Fd、Feによる回収トナーボックス30の抜け出し回避しつつ、受渡部(50a、50b、50c、50d)に受入口(37a、37b、37c、37d)を位置決める必要がある。回収トナーボックス30の押し込み時には、反力Fa、Fb、Fc、Fd、Feに逆らって回収トナーボックス30の姿勢を保って、受渡部(50a、50b、50c、50d)に対して垂直に挿入する必要がある。
また、反力Fa、Fb、Fc、Fd、Feは、回収トナーボックス30に回転モーメントMa、Mb、Mc、Md、Meを発生する。上述したようにFa=Fb=Fc=Fd≦Feであるから、回収トナーボックス30には、全体として上面から見て反時計回りの回転モーメントが発生する。押し込み時の回収トナーボックス30に回転モーメントが発生すると、左右の押し込みに要する力のバランスが崩れるため、回転モーメントが発生しない場合に比べて作業性が低下する。回収トナーボックス30を左右斜めに押し込んで作業ミスを発生する確率も高くなる。
そこで、4つの封止シャッター(52)を、シャッター(38)と共通にすることが検討された。しかし、シャッター(38)は、封止シャッター(52)を置き換えるには大きすぎた。また、仮に、封止シャッター(52)をシャッター(38)に変更すると、反力Fa、Fb、Fc、Fdが増大して、画像形成装置10に回収トナーボックス30を押し込む際の作業性がさらに低下することが予想された。
また、上述したFa=Fb=Fc=Fd≦Feの関係を前提として全体として回転モーメントを生じないように、受渡部(50a、50b、50c、50d)の配置を変更することが検討された。しかし、受渡部(50a、50b、50c、50d)の配置を変更することは、画像形成装置(10)や回収トナーボックス30の設計上の制約を増やして、画像形成装置(10)の小型化や回収トナーボックス30の容量に良くない影響を及ぼす。
これに対して、図8の(b)に示すように、実施例1では、転倒防止部材42の配置を調整することによって、回収トナーボックス30に全体として回転モーメントを生じないようにしている。転倒防止部材42を設けることで、回収トナーボックス30を画像形成装置10へ装着する際の作業性を改善している。
転倒防止部材42が画像形成装置10の回収トナーボックス30設置面に当接することによって発生する反力をFfとする。転倒防止部材42によって回収トナーボックス30の重心を安定させる効果は、回収トナーボックス30の左右方向どの位置に転倒防止部材42を配置しても得ることができる。このため、回収トナーボックス30の上部で受入口(37a、37b、37c、37d)に作用する反力Fa、Fb、Fc、Fd、Feを、回収トナーボックス30下部に配置した転倒防止部材42と設置面の摩擦力による反力Ffで打ち消している。
転倒防止部材42と設置面の摩擦力が回収トナーボックス30に作用する回転モーメントをMfとする。転倒防止部材42が回収トナーボックス30に作用する回転モーメントMfは、回収トナーボックス30の左右方向のどの位置に転倒防止部材42を配置するかによって異なる。
図2の(d)に示すように、実施例1では、転倒防止部材42を、回収トナーボックス30の右側の位置に配置して、回収トナーボックス30の左側のシャッター(38)が回収トナーボックス30に及ぼす回転モーメントMeを概ね相殺している。最大の回転モーメントMeを発生するクリーニング装置18との接続口が回収トナーボックス30の左側に配置されていることに対応して、回収トナーボックス30の左右中心線右側に転倒防止部材42を配置している。
その結果、転倒防止部材42が発生する回転モーメントMfは、4つの封止シャッター(52)とシャッター(38)とが全体として回収トナーボックス30に生じさせる左回りの回転モーメントを打ち消している。回収トナーボックス30に作用する回転モーメントが打ち消されることによって、回収トナーボックス30の取り付け時の操作性改善効果を得ている。本来の目的である転倒防止の効果に加えて、取り付け/取り外し時の操作性改善の効果を得ている。
(実施例1の効果)
図2の(c)に示すように、回収トナーボックス30に対するシャッター38の接続位置は、回収トナーボックス30における分離する方向と高さ方向とに直交する幅方向の一方に寄せて配置される。転倒防止部材42は、回収トナーボックス30における幅方向の他方に寄せて配置される。
このため、回収トナーボックス30を引き出す際の幅方向の左右の引っ張る力がほぼ等しくなって、回収トナーボックス30を真っ直ぐに引き出し易い。回収トナーボックス30を斜めに引き出して搬送パイプ51等に不必要な負荷や摩擦を生じないで済む。
図7の(c)に示すように、転倒防止部材42は、回収トナーボックス30の下面に載置面に沿って回動自在に配置される。ねじりコイルばね43は、回収トナーボックス30の幅方向のシャッター38側を図1の(b)に示すベルトクリーニング装置18の回収トナー排出部18aに向かって回転させる方向のトルクを作用させる。
このため、トルクによってシャッター38の反力が相殺されて、空の回収トナーボックス30でもシャッター38の反力に耐えて接続を維持できる。
実施例1では、回収トナーボックス30に画像形成装置10への取り付け/取り外しに連動して展開/収納される転倒防止部材42を設けているため、画像形成装置10に変更を行うことなく、回収トナーボックス30の転倒をしにくくできた。
実施例1では、「複数のシャッターが閉じようとする付勢力によって回収トナーボックスに生じる回転モーメント」を打ち消すように転倒防止部材42を配置したため、比較例よりも回収トナーボックス30の取り付け/取り外しの作業性を改善できた。
実施例1では、転倒防止部材42は、回収トナーボックス30の底面に水平に回動可能に設けたため、展開中のどの位置でも奥行き方向の長さを増やして転倒防止効果を発揮できる。
実施例1では、転倒防止部材42は、回収トナーボックス30の設置面に沿って移動させる動作に連動して画像形成装置10内の壁面に突き当たって開閉するため、展開中のどの位置でも奥行き方向の長さを最大限に確保できる。
実施例1では、複数のシャッターが回収トナーボックス30に作用する回転モーメントを打ち消す位置に転倒防止部材42を配置したので、回収トナーボックス30の着脱性が改善された。
なお、回収トナーボックス30の受入口にもバネ付勢されたシャッターが設けられている場合、受入口のシャッターのバネ付勢力による回転モーメントも考慮して、全体の回転モーメントを打ち消すように転倒防止部材42を配置することが望ましい。これにより、さらに、回収トナーボックス30の着脱性を改善できる。
<実施例2>
図9は実施例2における転倒防止部材の説明図である。図9中、(a)は回収トナーボックスから転倒防止部材が展開された状態、(b)は回収トナーボックスに転倒防止部材が収容された状態である。
実施例1では、転倒防止部材が回収トナーボックスの底面の平面内で回転移動する。これに対して、実施例2では、転倒防止部材が回収トナーボックスの底面で水平方向に往復移動する。これ以外の構成に関して実施例1、2は共通であるため、図9中、実施例1と共通する構成には図1〜図7と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図9の(a)に示すように、実施例2では、回収トナーボックス30の底面に、画像形成装置10に対する挿抜方向と平行に動作する転倒防止部材44を付設している。転倒防止部材44は、圧縮ばね45によって、常に挿抜方向と平行な矢印E方向に付勢されている。
回収トナーボックス30が画像形成装置10から外された第二状態になると、転倒防止部材44は、回収トナーボックス30の投影面内に隠れた状態から矢印E方向に移動して回収トナーボックス30の底面から飛び出す。転倒防止部材44は、回収トナーボックス30の側面に設けられたストッパ30bに、転倒防止部材44に設けられた突当面44aが当接するまで移動して停止する。
転倒防止部材44が、回収トナーボックスの底面から飛び出した状態で保持されることによって、第二状態における回収トナーボックス30の奥行が増して、自立状態における転倒防止効果が発揮される。
図9の(b)に示すように、回収トナーボックス30を画像形成装置10に取り付ける際には、転倒防止部材44の先端部44bが画像形成装置10の内装カバー21に当接して、転倒防止部材44は、圧縮ばね45に逆らって矢印Fの方向に押し込まれる。その後、回収トナーボックス30が画像形成装置10に装着されて第一状態になると、転倒防止部材44は回収トナーボックス30の投影面内に収まる。回収トナーボックス30に付設された転倒防止部材44は、回収トナーボックス30の背面から挿抜方向に平行移動可能に設けられ、画像形成装置10内の壁面に突き当たって挿抜動作に連動して展開/収納される。
実施例1の回転式の転倒防止部材42と同様に、転倒防止部材44による回収トナーボックス30の重心を安定させる効果は回収トナーボックス30の左右どの位置に配置しても得ることができる。一方、転倒防止部材44が回収トナーボックス30に作用する回転モーメントMfは、回収トナーボックス30の左右方向のどの位置に転倒防止部材44を配置するかによって異なる。
そこで、4つの封止シャッター52とシャッター38とが全体として回収トナーボックス30に生じさせる回転モーメントを打ち消すように、転倒防止部材44の取り付け位置を調整している。回収トナーボックス30の右側の位置に直動式の転倒防止部材44を配置することによって、転倒防止効果に加えて挿抜時の操作性改善の効果を得ている。
<実施例3>
図10は実施例3における転倒防止部材の説明図である。図10中、(a)は回収トナーボックスから転倒防止部材が展開された状態、(b)は回収トナーボックスに転倒防止部材が収容された状態である。
実施例1では、転倒防止部材が回収トナーボックスの底面の平面内で回転移動する。これに対して、実施例3では、転倒防止部材が回収トナーボックスの底面に垂直になるように回動する。これ以外の構成に関して実施例1、3は共通であるため、図10中、実施例1と共通する構成には図1〜図7と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図10の(a)に示すように、転倒防止部材46は、ねじりコイルばね47によって、常に矢印G方向に付勢されている。回収トナーボックス30が画像形成装置10から外された第二状態になると、転倒防止部材47は、回収トナーボックス30の投影面に隠れた状態から矢印G方向に移動して、回収トナーボックス30の底面から飛び出た状態になる。転倒防止部材47は、回収トナーボックス30の背面に設けられたストッパ30cと、転倒防止部材46に設けられた突当面46aが当接するまで回転して停止する。転倒防止部材46が回収トナーボックスの底面から飛び出た状態で保持されることによって、回収トナーボックス30の奥行が増して、第二状態の自立姿勢における転倒防止効果が発揮される。
図10の(b)に示すように、回収トナーボックス30を画像形成装置10に挿入すると、転倒防止部材46の先端部46bが画像形成装置10の内装カバー21に当接して、転倒防止部材44が矢印H方向に回転する。その後、回収トナーボックス30が画像形成装置10に装着された第一状態になると、転倒防止部材44は回収トナーボックス30の投影面内に収まる。転倒防止部材47は、回収トナーボックス30の背面に回動可能に設けられ、画像形成装置10内の壁面に突き当たって、回収トナーボックス30の挿抜動作に連動して展開/収納する。
実施例1の回転式の転倒防止部材42と同様に、転倒防止部材46による回収トナーボックス30の重心を安定させる効果は回収トナーボックス30の左右どの位置に配置しても得ることができる。一方、転倒防止部材46が回収トナーボックス30に作用する回転モーメントMfは、回収トナーボックス30の左右方向のどの位置に転倒防止部材46を配置するかによって異なる。
そこで、4つの封止シャッター52とシャッター38とが全体として回収トナーボックス30に生じさせる回転モーメントを打ち消すように、転倒防止部材46の取り付け位置を調整している。回収トナーボックス30の右側の位置に回転式の転倒防止部材44を配置することによって、転倒防止効果に加えて挿抜時の操作性改善の効果を得ている。
<その他の実施例>
本発明は、回収トナーボックスに展開/収納可能な転倒防止部材が付設されている限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
本実施例では、タンデム型カラー画像形成装置について説明したが、その他各種画像形成装置においても、本発明は適用可能である。回収トナーが生じる画像形成装置であれば、一成分現像剤/二成分現像剤、画像形成部の数、中間転写体の有無、記録材搬送体の有無、帯電方式、静電像の形成方式、転写方式、定着方式に関わらず実施できる。
実施例1乃至3に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
Pa、Pb、Pc、Pd 画像形成部
11a、11b、11c、11d 感光ドラム
14a、14b、14c、14d 現像装置
15a、15b、15c、15d ドラムクリーニング装置
18 ベルトクリーニング装置
30 回収トナーボックス、37a、37b、37c、37d 受入口
38 シャッター、42 転倒防止部材、43 ねじりコイルばね
50a、50b、50c、50d 受渡部
51 搬送パイプ、52 封止シャッター、53 ねじりコイルばね

Claims (6)

  1. 本体に着脱可能に設けられ、本体から搬送されるトナーを回収する回収容器と、
    本体と前記回収容器の接続部を開閉する複数のシャッターと、
    前記シャッターを閉方向に付勢する複数の第1付勢部材と、
    前記回収容器に回動可能に設けられ、前記回収容器の着脱動作に伴って前記回収容器の本体側の側部よりも外側に突出して前記回収容器の転倒を防止する転倒防止部材と、
    前記転倒防止部材を回動して突出させる方向に付勢する第2付勢部材と、を備え、
    前記回収容器が本体に装着されているとき、前記複数の第1付勢部材によって前記回収容器に作用する回転モーメントの総和と、前記第2付勢部材によって前記回収容器に作用する回転モーメントと、が互いに逆方向となるように、前記転倒防止部材が前記回収容器の前記側部に沿った水平方向の一方の側に偏在して設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 第一のシャッターが付設されて前記側部に沿った水平方向に並べて配置された複数の第一の接続部と、
    前記第一のシャッターよりも接続状態の前記回収容器に対する反力が大きい第二のシャッターが付設されて前記回収容器の前記側部に沿った水平方向の一方の側に偏在して設けられた第二の接続部と、を備え、
    前記転倒防止部材は、前記側部に沿った水平方向における前記第二の接続部とは反対側に偏在して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 中間転写体と、
    前記中間転写体に沿って配置された複数の画像形成部と、
    前記中間転写体に付設されたクリーニング装置と、を備え、
    前記第一の接続部は、回転式の前記シャッターを介して前記回収容器に前記画像形成部の回収トナーを流入させ、
    前記第二の接続部は、スライド式の前記シャッターを介して前記回収容器に前記クリーニング装置の回収トナーを流入させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 本体に着脱可能に設けられ、本体から搬送されるトナーを回収する回収容器と、
    本体と前記回収容器の接続部を開閉する複数のシャッターと、
    前記シャッターを閉方向に付勢する複数の第1付勢部材と、
    前記回収容器から本体側へ突き出し可能に設けられ、前記回収容器の着脱動作に伴って前記回収容器の本体側の側部よりも外側に突出して前記回収容器の転倒を防止する転倒防止部材と、
    前記転倒防止部材を突き出し方向に付勢する第2付勢部材と、
    前記回収容器が本体に装着されているとき、前記複数の第1付勢部材によって前記回収容器に作用する回転モーメントの総和と、前記第2付勢部材によって前記回収容器に作用する回転モーメントと、が互いに逆方向となるように、前記転倒防止部材が前記回収容器の前記側部に沿った水平方向の一方の側に偏在して設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 複数の第一の接続部と、前記第一の接続部よりも本体に接続した時の脱方向の合計の反力が大きい第二の接続部と、で本体に接続されて回収トナーを蓄積する容器部と、
    前記容器部に付設された収納部と、
    画像形成装置の本体に接続する過程で本体に当接して前記収納部に収納されるとともに、本体から分離した時に前記容器部の本体側の側部よりも外側へ突き出して前記容器部の転倒を防止する転倒防止部材と、
    前記転倒防止部材を本体側へ突き出す方向に付勢する付勢部材と、を備え、
    前記転倒防止部材は、前記容器部の水平方向における前記第二の接続部が配置された反対側に偏在して配置されることを特徴とする回収容器。
  6. 前記転倒防止部材は、前記容器部の下面に沿って回動自在に配置され、
    前記付勢部材は、前記転倒防止部材と前記容器部との間に前記第二の接続部が配置された側を本体側へ向かって回転させる方向のトルクを作用させることを特徴とする請求項5に記載の回収容器。
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