JP2015060038A - 音声合成装置、言語辞書修正方法及び言語辞書修正用コンピュータプログラム - Google Patents
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Description
上記の一般的な記述及び下記の詳細な記述の何れも、例示的かつ説明的なものであり、請求項のように、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
最初に、図1を参照しつつ、修正された読み情報と韻律情報間に不整合が生じた中間表記の例を説明する。
さらにまた、入力部2は、テキストデータを通信ネットワークを介して音声合成装置1と接続された他の機器から取得してもよい。この場合、入力部2は、音声合成装置1を通信ネットワークに接続するためのインターフェース回路を有する。
そして入力部2は、入力されたテキストデータを処理部4へ渡す。
記憶部3は、音声合成処理に用いられるデータとして、例えば、韻律モデルと、音声波形辞書を記憶する。さらに記憶部3は、言語処理に用いられるデータとして、テキストデータ中に出現すると想定される様々な単語について、その単語の漢字仮名表記、中間表記、品詞及び活用形などを格納した言語辞書を記憶する。さらに記憶部3は、ユーザにより登録された単語について、その単語の漢字仮名表記、中間表記、品詞及び活用形などを格納したユーザ辞書を記憶する。さらに記憶部3は、韻律情報の修正対象となる単語、句または文節などの漢字仮名表記及びその韻律情報と、その単語、句または文節などの前後に位置する1以上の単語または句読点などの漢字仮名表記とを格納した中間表記辞書を記憶する。なお、以下では、便宜上、韻律情報の修正対象となる単語、句または文節などの文字列を、韻律修正対象句と呼ぶ。なお、ユーザ辞書及び中間表記辞書も、言語辞書の一例である。
図3(b)は、中間表記辞書の一例を示す図である。この例では、アクセント句「Dataです」が韻律修正対象句として中間表記辞書310に登録されている。そして中間表記辞書310には、その韻律修正対象句の漢字仮名表記「Dataです」及び韻律情報を含む中間表記「デMーターデス」が登録される。さらに、中間表記辞書310には、韻律修正対象句についての中間表記に含まれる韻律情報が適用されるときに韻律修正対象句に前置される単語等の文字列の漢字仮名表記「これは」及びアクセント句に後置される単語等の文字列の漢字仮名表記「。」が登録される。
また出力部5は、合成音声信号を、通信ネットワークを介して音声合成装置1と接続された他の装置へ出力してもよい。この場合、出力部5は、その通信ネットワークに音声合成装置1と接続するためのインターフェース回路を有する。なお、入力部2も通信ネットワークを介してテキストデータを取得する場合、入力部2と出力部5は一体化されていてもよい。
図4は、処理部4の機能ブロック図である。処理部4は、言語処理部10と、音声合成部11と、辞書登録部12と、辞書修正部13とを有する。
処理部4が有するこれらの各部は、例えば、処理部4が有するプロセッサ上で動作するコンピュータプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、処理部4が有するこれらの各部は、その各部の機能を実現する一つの集積回路として音声合成装置1に実装されてもよい。
言語処理部10は、生成した形態素読み表記及び中間表記などを記憶部3に一時的に記憶する。
例えば、音声合成部11は、音素ごとに、目標韻律の音素長及びピッチ周波数に最も近い音声波形を、例えばパターンマッチングにより音声波形辞書に登録されている複数の音声波形の中から選択する。そのために、音声合成部11は、記憶部3から音声波形辞書を読み込む。音声波形辞書は、複数の音声波形及び各音声波形の識別番号を記録する。また音声波形は、例えば、一人以上のナレータが様々なテキストを読み上げた様々な音声を録音した音声信号から、音素単位で取り出された波形信号である。
さらに、音声合成部11は、音素ごとに選択された音声波形を目標韻律に沿って接続できるようにするため、それら選択された音声波形と目標韻律に示された対応する音素の波形パターンとのずれ量を、波形変換情報として算出してもよい。
音声合成部11は、音素ごとに選択された音声波形の識別番号を含む波形生成情報を作成する。波形生成情報は、波形変換情報をさらに含んでもよい。
音声合成部11は、合成音声信号を出力部5へ出力する。
そして辞書登録部12は、入力部2のキーボード等から、編集対象の中間表記の一部、例えば、ある単語の読み情報を修正する操作信号を受け取ると、その操作信号に従って、ユーザ辞書に登録されているその単語の読み情報を修正する。また辞書登録部12は、読み情報が修正された単語がユーザ辞書に登録されていなかった場合には、その単語の漢字仮名表記と中間表記とをユーザ辞書に登録する。
また辞書登録部12は、ユーザが自分で修正した内容を把握できるようにするために、修正後の中間表記をディスプレイに表記させてもよい。さらに、辞書登録部12は、修正後の中間表記を音声合成部11に入力することにより、修正後の中間表記に対して実際に生成される合成音声をスピーカ6から出力させることで、ユーザに修正内容を確認させてもよい。
再度図3(b)を参照する。検索部21により中間表記辞書310から漢字仮名表記「Dataです」が検出されたとすると、対象範囲決定部22は、その前置漢字仮名表記「これは」と後置漢字仮名表記「。」とを、検出された漢字仮名表記「Dataです」と連結する。そして対象範囲決定部22は、連結された漢字仮名表記「これはDataです。」を対象範囲とする。
一方、対象範囲「何の分別もなく、」を、ユーザ辞書710を用いずに言語処理することによって修正前中間表記702が得られる。その結果として、この対象範囲は、二つのアクセント句「何の」(中間表記「ナンノ」)「分別もなく」(中間表記「ブンベツモナHク」)に分割される。
一方、修正単語のアクセントが「平板」でなく、かつ、修正単語が複合名詞の終端に位置している場合には、品詞判定部24は、その複合名詞を、中間表記辞書に登録された韻律情報の継承対象とならない韻律不継承複合名詞と判定する。この理由は、複合名詞では、複合名詞の終端の名詞のアクセントが「平板」以外の場合には、いわゆるアクセント結合が生じて、複合名詞終端の名詞のアクセントが維持されるので、中間表記辞書の韻律情報が無視されるためである。
(1)修正単語が複合名詞に含まれない場合、または、修正単語を含む複合名詞が韻律継承複合名詞である場合
この場合、修正部25は、韻律継承アクセント句について中間表記辞書の韻律情報を継承させ、韻律不継承アクセント句については中間表記辞書の韻律情報を継承させない。
(2)修正単語を含む複合名詞が韻律不継承複合名詞である場合
この場合、修正部25は、韻律継承アクセント句であっても、韻律不継承複合名詞の一部を含むものについては中間表記辞書の韻律情報を継承させない。また、修正部25は、その他のアクセント句については、(1)と同様の規則に従って韻律情報を継承するか否か決定する。
辞書更新部26は、更新後の中間表記辞書を記憶部3に記憶する。
また、図12を参照すると、韻律情報継承範囲はアクセント句「分別も」であり、中間表記辞書に登録されている韻律修正対象句「分別もなく」より短くなっている。そこで辞書更新部26は、中間表記辞書の韻律修正対象句を「分別もなく」から「分別も」に修正し、「なく」を後置漢字仮名表記に含める。また辞書更新部26は、中間表記を「ブンベツモナMク」から「フMンベツモ」)に修正する。
検索部21は、中間表記辞書に登録された韻律修正対象句の漢字仮名表記うち、修正単語を含む漢字仮名表記を検出する(ステップS101)。対象範囲決定部22は、検索部21により検出された漢字仮名表記に対応する、中間辞書に登録された前置漢字仮名表記と後置漢字仮名表記とを、その検出された漢字仮名表記と連結することで対象範囲を決定する(ステップS102)。
(付記1)
テキストデータから生成した、該テキストデータの読み及び韻律を表す韻律情報を含む中間表記に基づいて合成音声信号を生成する音声合成装置であって、
少なくとも1以上の単語の漢字仮名表記及び該単語の読み情報と、少なくとも1以上の韻律修正対象句の漢字仮名表記と、前記韻律修正対象句の前記中間表記と、前記韻律修正対象句の前記中間表記に含まれる韻律情報が適用されるときに前記韻律修正対象句と連続する文字列の漢字仮名表記とが登録され、かつ、前記テキストデータから前記中間表記を生成するために利用される言語辞書を記憶し、前記読み情報は前記単語の読み及びアクセント位置に関する情報である記憶部と、
前記少なくとも1以上の単語の何れかの読み情報が修正されると、前記少なくとも1以上の韻律修正対象句の中から、当該読み情報が修正された単語を含む韻律修正対象句を検出する検索部と、
前記読み情報が修正された単語を含む韻律修正対象句と、当該韻律修正対象句と連続する前記文字列とを結合することで得られる文字列を当該韻律修正対象句の韻律情報を継承するか否かを判定する対象範囲として設定する対象範囲決定部と、
前記対象範囲をアクセント句単位に分割し、前記韻律修正対象句の少なくとも一部と前記読み情報が修正された単語を含むアクセント句を、前記韻律修正対象句の韻律情報を継承する韻律継承アクセント句と判定するアクセント句判定部と、
前記修正された単語の読み情報を含む前記言語辞書を用いて前記対象範囲を言語解析することにより得られた中間表記のうちの前記韻律継承アクセント句に対応する部分の中間表記を、前記韻律継承アクセント句についての前記韻律情報で修正する修正部と、
前記韻律修正対象句を前記韻律継承アクセント句で置換するとともに、置換後の前記韻律修正対象句に対応する中間表記を前記韻律継承アクセント句についての修正された中間表記とすることで前記言語辞書を更新する更新部と、
を有する音声合成装置。
(付記2)
前記言語辞書には、当該言語辞書に登録されている単語ごとに、該単語の品詞がさらに登録され、
前記言語辞書を参照して、前記対象範囲内の前記修正された単語の品詞及び前記修正された単語の前後の単語の品詞に基づいて、前記対象範囲内で前記修正された単語が複合名詞の終端に位置する名詞か否か判定し、かつ、前記修正された単語が複合名詞の終端に位置する名詞である場合、前記修正された単語の読み情報を含む前記言語辞書を用いて前記対象範囲を言語解析することにより得られた中間表記に基づいて前記修正された単語にアクセントがあるか否か判定し、前記修正された単語が複合名詞の終端に位置する名詞であり、かつ、前記修正された単語にアクセントがあれば、前記複合名詞を韻律不継承複合名詞とする品詞判定部をさらに有し、
前記修正部は、前記韻律継承アクセント句が前記韻律不継承複合名詞に含まれる場合、当該韻律継承アクセント句の中間表記を修正しない、付記1に記載の音声合成装置。
(付記3)
前記アクセント句判定部は、前記少なくとも1以上の単語の何れかの読み情報が修正される前の前記言語辞書を用いて前記対象範囲を言語解析することにより前記対象範囲をアクセント句単位に分割したときの前記韻律修正対象句に含まれる第1のアクセント句が、前記少なくとも1以上の単語の何れかの読み情報が修正された後の前記言語辞書を用いて前記対象範囲を言語解析することにより前記対象範囲をアクセント句単位に分割したときの前記韻律修正対象句に含まれるアクセント句の何れかと一致する場合、前記第1のアクセント句を前記韻律継承アクセント句とする、付記1または2に記載の音声合成装置。
(付記4)
前記言語辞書を参照して、文字列の漢字仮名表記を言語解析することにより、当該文字列の前記中間表記を作成する言語処理部をさらに有し、
前記アクセント句判定部は、前記対象範囲の漢字仮名表記を前記言語処理部に入力することで前記対象範囲の中間表記を作成させ、当該中間表記におけるアクセントの位置を参照することで、前記対象範囲をアクセント句単位に分割する、付記1に記載の音声合成装置。
(付記5)
テキストデータから合成音声信号を生成するための、該テキストデータの読み及び韻律を表す韻律情報を含む中間表記の作成に利用され、少なくとも1以上の単語の漢字仮名表記と、該単語の読み及びアクセント位置を表す読み情報と、少なくとも1以上の韻律修正対象句の漢字仮名表記と、前記韻律修正対象句の前記中間表記と、前記韻律修正対象句の前記中間表記に含まれる韻律情報が適用されるときに前記韻律修正対象句と連続する文字列の漢字仮名表記とが登録される言語辞書の修正方法であって、
プロセッサが、前記少なくとも1以上の単語の何れかの読み情報が修正されると、前記少なくとも1以上の韻律修正対象句の中から、当該読み情報が修正された単語を含む韻律修正対象句を検出し、
前記プロセッサが、前記読み情報が修正された単語を含む韻律修正対象句と、当該韻律修正対象句と連続する前記文字列とを結合することで得られる文字列を当該韻律修正対象句の韻律情報を継承するか否かを判定する対象範囲として設定し、
前記プロセッサが、前記対象範囲をアクセント句単位に分割し、前記韻律修正対象句の少なくとも一部と前記読み情報が修正された単語を含むアクセント句を、前記韻律修正対象句の韻律情報を継承する韻律継承アクセント句と判定し、
前記プロセッサが、前記修正された読み情報を含む前記言語辞書を用いて前記対象範囲を言語解析することにより得られた中間表記のうちの前記韻律継承アクセント句に対応する部分の中間表記を、前記韻律継承アクセント句についての前記韻律情報で修正し、
前記プロセッサが、前記韻律修正対象句を前記韻律継承アクセント句で置換するとともに、置換後の前記韻律修正対象句に対応する中間表記を前記韻律継承アクセント句についての修正された中間表記とすることで前記言語辞書を更新する、
言語辞書修正方法。
(付記6)
テキストデータから合成音声信号を生成するための、該テキストデータの読み及び韻律を表す韻律情報を含む中間表記の作成に利用され、少なくとも1以上の単語の漢字仮名表記と、該単語の読み及びアクセント位置を表す読み情報と、少なくとも1以上の韻律修正対象句の漢字仮名表記と、前記韻律修正対象句の前記中間表記と、前記韻律修正対象句の前記中間表記に含まれる韻律情報が適用されるときに前記韻律修正対象句と連続する文字列の漢字仮名表記とが登録される言語辞書をコンピュータに修正させるための言語辞書修正用コンピュータプログラムであって、
前記少なくとも1以上の単語の何れかの読み情報が修正されると、前記少なくとも1以上の韻律修正対象句の中から、当該読み情報が修正された単語を含む韻律修正対象句を検出し、
前記読み情報が修正された単語を含む韻律修正対象句と、当該韻律修正対象句と連続する前記文字列とを結合することで得られる文字列を当該韻律修正対象句の韻律情報を継承するか否かを判定する対象範囲として設定し、
前記対象範囲をアクセント句単位に分割し、前記韻律修正対象句の少なくとも一部と前記読み情報が修正された単語を含むアクセント句を、前記韻律修正対象句の韻律情報を継承する韻律継承アクセント句と判定し、
前記修正された読み情報を含む前記言語辞書を用いて前記対象範囲を言語解析することにより得られた中間表記のうちの前記韻律継承アクセント句に対応する部分の中間表記を、前記韻律継承アクセント句についての前記韻律情報で修正し、
前記韻律修正対象句を前記韻律継承アクセント句で置換するとともに、置換後の前記韻律修正対象句に対応する中間表記を前記韻律継承アクセント句についての修正された中間表記とすることで前記言語辞書を更新する、
ことをコンピュータに実行させるための言語辞書修正用コンピュータプログラム。
2 入力部
3 記憶部
4 処理部
5 出力部
6 スピーカ
10 言語処理部
11 音声合成部
12 辞書登録部
13 辞書修正部
21 検索部
22 対象範囲決定部
23 アクセント句判定部
24 品詞判定部
25 修正部
26 辞書更新部
Claims (5)
- テキストデータから生成した、該テキストデータの読み及び韻律を表す韻律情報を含む中間表記に基づいて合成音声信号を生成する音声合成装置であって、
少なくとも1以上の単語の漢字仮名表記及び該単語の読み情報と、少なくとも1以上の韻律修正対象句の漢字仮名表記と、前記韻律修正対象句の前記中間表記と、前記韻律修正対象句の前記中間表記に含まれる韻律情報が適用されるときに前記韻律修正対象句と連続する文字列の漢字仮名表記とが登録され、かつ、前記テキストデータから前記中間表記を生成するために利用される言語辞書を記憶し、前記読み情報は前記単語の読み及びアクセント位置に関する情報である記憶部と、
前記少なくとも1以上の単語の何れかの読み情報が修正されると、前記少なくとも1以上の韻律修正対象句の中から、当該読み情報が修正された単語を含む韻律修正対象句を検出する検索部と、
前記読み情報が修正された単語を含む韻律修正対象句と、当該韻律修正対象句と連続する前記文字列とを結合することで得られる文字列を当該韻律修正対象句の韻律情報を継承するか否かを判定する対象範囲として設定する対象範囲決定部と、
前記対象範囲をアクセント句単位に分割し、前記韻律修正対象句の少なくとも一部と前記読み情報が修正された単語を含むアクセント句を、前記韻律修正対象句の韻律情報を継承する韻律継承アクセント句と判定するアクセント句判定部と、
前記修正された単語の読み情報を含む前記言語辞書を用いて前記対象範囲を言語解析することにより得られた中間表記のうちの前記韻律継承アクセント句に対応する部分の中間表記を、前記韻律継承アクセント句についての前記韻律情報で修正する修正部と、
前記韻律修正対象句を前記韻律継承アクセント句で置換するとともに、置換後の前記韻律修正対象句に対応する中間表記を前記韻律継承アクセント句についての修正された中間表記とすることで前記言語辞書を更新する更新部と、
を有する音声合成装置。 - 前記言語辞書には、当該言語辞書に登録されている単語ごとに、該単語の品詞がさらに登録され、
前記言語辞書を参照して、前記対象範囲内の前記修正された単語の品詞及び前記修正された単語の前後の単語の品詞に基づいて、前記対象範囲内で前記修正された単語が複合名詞の終端に位置する名詞か否か判定し、かつ、前記修正された単語が複合名詞の終端に位置する名詞である場合、前記修正された単語の読み情報を含む前記言語辞書を用いて前記対象範囲を言語解析することにより得られた中間表記に基づいて前記修正された単語にアクセントがあるか否か判定し、前記修正された単語が複合名詞の終端に位置する名詞であり、かつ、前記修正された単語にアクセントがあれば、前記複合名詞を韻律不継承複合名詞とする品詞判定部をさらに有し、
前記修正部は、前記韻律継承アクセント句が前記韻律不継承複合名詞に含まれる場合、当該韻律継承アクセント句の中間表記を修正しない、請求項1に記載の音声合成装置。 - 前記アクセント句判定部は、前記少なくとも1以上の単語の何れかの読み情報が修正される前の前記言語辞書を用いて前記対象範囲を言語解析することにより前記対象範囲をアクセント句単位に分割したときの前記韻律修正対象句に含まれる第1のアクセント句が、前記少なくとも1以上の単語の何れかの読み情報が修正された後の前記言語辞書を用いて前記対象範囲を言語解析することにより前記対象範囲をアクセント句単位に分割したときの前記韻律修正対象句に含まれるアクセント句の何れかと一致する場合、前記第1のアクセント句を前記韻律継承アクセント句とする、請求項1または2に記載の音声合成装置。
- テキストデータから合成音声信号を生成するための、該テキストデータの読み及び韻律を表す韻律情報を含む中間表記の作成に利用され、少なくとも1以上の単語の漢字仮名表記と、該単語の読み及びアクセント位置を表す読み情報と、少なくとも1以上の韻律修正対象句の漢字仮名表記と、前記韻律修正対象句の前記中間表記と、前記韻律修正対象句の前記中間表記に含まれる韻律情報が適用されるときに前記韻律修正対象句と連続する文字列の漢字仮名表記とが登録される言語辞書の修正方法であって、
プロセッサが、前記少なくとも1以上の単語の何れかの読み情報が修正されると、前記少なくとも1以上の韻律修正対象句の中から、当該読み情報が修正された単語を含む韻律修正対象句を検出し、
前記プロセッサが、前記読み情報が修正された単語を含む韻律修正対象句と、当該韻律修正対象句と連続する前記文字列とを結合することで得られる文字列を当該韻律修正対象句の韻律情報を継承するか否かを判定する対象範囲として設定し、
前記プロセッサが、前記対象範囲をアクセント句単位に分割し、前記韻律修正対象句の少なくとも一部と前記読み情報が修正された単語を含むアクセント句を、前記韻律修正対象句の韻律情報を継承する韻律継承アクセント句と判定し、
前記プロセッサが、前記修正された読み情報を含む前記言語辞書を用いて前記対象範囲を言語解析することにより得られた中間表記のうちの前記韻律継承アクセント句に対応する部分の中間表記を、前記韻律継承アクセント句についての前記韻律情報で修正し、
前記プロセッサが、前記韻律修正対象句を前記韻律継承アクセント句で置換するとともに、置換後の前記韻律修正対象句に対応する中間表記を前記韻律継承アクセント句についての修正された中間表記とすることで前記言語辞書を更新する、
言語辞書修正方法。 - テキストデータから合成音声信号を生成するための、該テキストデータの読み及び韻律を表す韻律情報を含む中間表記の作成に利用され、少なくとも1以上の単語の漢字仮名表記と、該単語の読み及びアクセント位置を表す読み情報と、少なくとも1以上の韻律修正対象句の漢字仮名表記と、前記韻律修正対象句の前記中間表記と、前記韻律修正対象句の前記中間表記に含まれる韻律情報が適用されるときに前記韻律修正対象句と連続する文字列の漢字仮名表記とが登録される言語辞書をコンピュータに修正させるための言語辞書修正用コンピュータプログラムであって、
前記少なくとも1以上の単語の何れかの読み情報が修正されると、前記少なくとも1以上の韻律修正対象句の中から、当該読み情報が修正された単語を含む韻律修正対象句を検出し、
前記読み情報が修正された単語を含む韻律修正対象句と、当該韻律修正対象句と連続する前記文字列とを結合することで得られる文字列を当該韻律修正対象句の韻律情報を継承するか否かを判定する対象範囲として設定し、
前記対象範囲をアクセント句単位に分割し、前記韻律修正対象句の少なくとも一部と前記読み情報が修正された単語を含むアクセント句を、前記韻律修正対象句の韻律情報を継承する韻律継承アクセント句と判定し、
前記修正された読み情報を含む前記言語辞書を用いて前記対象範囲を言語解析することにより得られた中間表記のうちの前記韻律継承アクセント句に対応する部分の中間表記を、前記韻律継承アクセント句についての前記韻律情報で修正し、
前記韻律修正対象句を前記韻律継承アクセント句で置換するとともに、置換後の前記韻律修正対象句に対応する中間表記を前記韻律継承アクセント句についての修正された中間表記とすることで前記言語辞書を更新する、
ことをコンピュータに実行させるための言語辞書修正用コンピュータプログラム。
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