JP2015059778A - 速度計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】速度検出器を備え、速度検出器で算出した車両の対地速度の信頼性が低い場合や、速度検出器で車両の対地速度が計測できない場合でも、正確な対地速度を出力できる速度計測装置を提供する。
【解決手段】車両Cに搭載され、電磁波Rを走行路Gに放射し、電磁波Rの放射波と反射波との周波数の差を用いて車両Cの速度を算出するとともに、算出した速度の信頼度を表す計測信頼度を算出する速度検出器2と、車両Cの加速度を計測する加速度センサ5と、速度検出器2が算出した速度と計測信頼度と、加速度センサ5が計測した加速度とを受信して記憶する演算部6とを備える。演算部6は、計測信頼度が予め定めた閾値以上の場合は、速度検出器2が算出した速度を、車両Cの対地速度として出力し、計測信頼度が閾値未満の場合は、加速度センサ5が計測した加速度を時間積分した値を用いて算出した速度を、車両Cの対地速度として出力する。
【選択図】図1
【解決手段】車両Cに搭載され、電磁波Rを走行路Gに放射し、電磁波Rの放射波と反射波との周波数の差を用いて車両Cの速度を算出するとともに、算出した速度の信頼度を表す計測信頼度を算出する速度検出器2と、車両Cの加速度を計測する加速度センサ5と、速度検出器2が算出した速度と計測信頼度と、加速度センサ5が計測した加速度とを受信して記憶する演算部6とを備える。演算部6は、計測信頼度が予め定めた閾値以上の場合は、速度検出器2が算出した速度を、車両Cの対地速度として出力し、計測信頼度が閾値未満の場合は、加速度センサ5が計測した加速度を時間積分した値を用いて算出した速度を、車両Cの対地速度として出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両の対地速度を計測する速度計測装置に関する。
自動車や鉄道の列車などの車両の対地速度を計測する方法として、車両の車輪の回転数を計測して対地速度を求める方法が一般的に用いられている。この方法では、車輪のスリップ時に対地速度を計測できないことや、人や荷物の積載状況やタイヤからの空気の抜けなどにより車輪の径が変化すると計測誤差が生じることが知られている。
一方で、例えば特許文献1に開示されているように、レーダ速度計を用いて車両の対地速度を計測する方法が知られている。レーダ速度計は、ミリ波帯やマイクロ波帯のレーダモジュールを備え、このレーダモジュールから電磁波を連続的に走行路に放射してその反射波を受信し、ドップラ効果による反射波の周波数の変化量を計測して対地速度を算出する速度検出器である。このようなレーダ速度計には、車輪のスリップ時でも対地速度が計測可能であり、車輪の径の変化による計測誤差が生じないという利点がある。
特許文献1に記載されているようなレーダ速度計のように、電磁波を放射して対地速度を算出する速度検出器は、走行路に電磁波を吸収する水溜りなどが存在している場合や、段差などがあり走行路の状態が急激に変化している場合には、算出した車両の対地速度の信頼性が低いという課題がある。さらに、走行路からの電磁波の反射がない場合や、反射波の強度が弱い場合には、車両の対地速度を算出することができないという課題がある。
本発明の目的は、速度検出器を備え、速度検出器で算出した車両の対地速度の信頼性が低い場合や、速度検出器で車両の対地速度が計測できない場合でも、正確な対地速度を出力することができる速度計測装置を提供することである。
本発明による速度計測装置は、次のような特徴を備える。車両に搭載され、電磁波を走行路に放射し、前記電磁波の放射波と反射波との周波数の差を用いて前記車両の速度を算出するとともに、算出した前記速度の信頼度を表す計測信頼度を算出する速度検出器と、前記車両の加速度を計測する加速度センサと、前記速度検出器が算出した前記速度と前記計測信頼度と、前記加速度センサが計測した前記加速度とを受信して記憶する演算部とを備える。前記演算部は、前記計測信頼度が予め定めた閾値以上の場合は、前記速度を、前記車両の対地速度として出力し、前記計測信頼度が前記閾値未満の場合は、前記加速度を時間積分した値を用いて算出した速度を、前記車両の対地速度として出力する。
本発明による速度計測装置は、速度検出器を備え、速度検出器で算出した車両の対地速度の信頼性が低い場合や、速度検出器で車両の対地速度が計測できない場合でも、正確な対地速度を出力することができる。
本発明による速度計測装置は、車両(自動車や鉄道の列車)に搭載され、電磁波を走行路に放射して車両の対地速度を算出する速度検出器と、車両の加速度を計測する加速度センサとを備え、以下の処理を実行して対地速度を出力する。(1)速度検出器が正常に車両の速度を計測できていると判断したときは、対地速度として速度検出器が算出した速度を出力する。そして、加速度センサが計測した加速度の値と速度検出器が算出した速度を時間微分した値との差から、加速度センサのオフセット誤差を算出する。(2)速度検出器が正常に車両の速度を計測できていないと判断したときは、加速度センサが計測した加速度を(1)で算出したオフセット誤差で補正し、補正した加速度を時間積分した値を用いて対地速度を算出して出力する。
以下、図面を参照して、本発明の実施例による速度計測装置を説明する。なお、以下の説明では、速度検出器が算出した車両の対地速度を「計測速度」と称する。また、車両の例として自動車を用いているが、車両が鉄道の列車であってもよい。車両が鉄道の列車の場合には、例えば、線路を走行路とすることができる。
図1は、本発明の実施例1による速度計測装置を搭載した車両の一例を示す図である。車両である自動車Cは、本実施例による速度計測装置1を備え、走行路である地面Gを走行する。
速度計測装置1は、速度検出器であるレーダ速度計2、加速度を検出する加速度センサ5、及び演算部である演算装置6を備え、レーダ速度計2と演算装置6との間は信号線L2で、加速度センサ5と演算装置6との間は信号線L5で、それぞれ接続される。また、演算装置6には、車両(自動車C)の上位システム(図示せず)へ対地速度を出力する信号線L6が接続されている。なお、自動車Cの走行方向をx軸方向とし、地面Gに垂直な方向をz軸方向とする。
レーダ速度計2は、電磁波Rを走行路に放射して自動車Cの対地速度(計測速度)を算出するとともに、計測速度の計測信頼度を算出する。計測信頼度については後述する。レーダ速度計2は、電磁波Rがxz平面内を伝播し、かつ地面Gに対して角度θで入射するように、自動車Cに配置される。加速度センサ5は、x軸方向の自動車Cの加速度を検出する。加速度センサ5には、任意の加速度センサを用いることができる。演算装置6は、記憶部を備え、後述する処理を実行する。記憶部には、一時記憶装置を用いることができる。
図2は、レーダ速度計2の構成の一例を示す概略図である。なお、本実施例では、一例として、77GHz帯の電磁波(ミリ波)を放射するレーダモジュールを用いて対地速度(計測速度)を算出するレーダ速度計2を例に取り上げる。ただし、レーダ速度計2は、77GHz帯の電磁波を放射するレーダモジュールを用いるものに限定されず、例えば、準ミリ波帯、ミリ波帯、またはマイクロ波帯の電磁波を放射するレーダモジュールを用いることができる。
レーダ速度計2は、ミリ波レーダモジュール20とレンズ27と演算回路201とを主に備える。ミリ波レーダモジュール20は、ICチップ210とアンテナ22とを備え、ICチップ210は、発信器211、送信用増幅器212、アイソレータ213、受信用増幅器214、及び混合器215を主に備える。アイソレータ213には、ポート220が接続されており、ポート220においてミリ波帯信号の送信と受信が行なわれる。ポート220とアンテナ22との間は、給電線21で接続され、信号が伝達される。演算回路201は、AD変換器(ADC)221とCPU222とを備える。
レーダ速度計2は、以下のようにして計測速度の大きさv(以下、「計測速度v」と略す)を算出する。
発振器211で生成された77GHz帯の高周波信号は、送信用増幅器212で増幅された後、アイソレータ213を介してアンテナ22に伝搬され、アンテナ22より空間へ電磁波として放射される。放射された電磁波は、レンズ27により集束され、地面Gに入射して反射する。地面Gで反射した電磁波は、ドップラ効果により地面Gに対する自動車Cの速度に比例して周波数が変化し、レンズ27を通ってアンテナ22に入射する。
アンテナ22により受信された反射電磁波の信号は、アイソレータ213を介して受信用増幅器214に伝搬されて、増幅される。受信用増幅器214により増幅された信号は、混合器215で、発信器211から出力された77GHz帯の高周波信号と混合され、IF(Intermediate Frequency)信号が生成される。このIF信号は、受信用増幅器214により増幅された信号(地面Gで反射した電磁波の信号)の周波数と、発信器211から出力された信号(地面Gに放射した電磁波の信号)の周波数との差を表す信号である。すなわち、IF信号の周波数は、ドップラ効果による周波数の変化量の絶対値である。
混合器215で生成されたIF信号は、演算回路201に入力される。演算回路201のAD変換器221は、IF信号をデジタル信号に変換する。演算回路201のCPU222は、デジタル信号に変換されたIF信号を一定周期でサンプリングし、得られた波形に高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform、FFT)処理を行ってIF信号の振幅スペクトルを求める。そして、CPU222は、求めた振幅スペクトルのピーク値を与える周波数をIF信号の周波数fdとして求め、周波数fdを計測速度vに換算する。計測速度vは、ドップラ効果による周波数の変化量の大きさ、すなわちIF信号の周波数fdから(式1)を用いて求めることができる。
ここで、cは光速、f0は発信器211から出力される信号の周波数、θは電磁波Rと地面Gとの角度(図1を参照)である。(式1)の右辺のc/(2f0cosθ)は定数となるので、計測速度vは周波数の変化量fdに比例することが分かる。なお、振幅スペクトルのピーク値が予め定めた閾値よりも小さい場合は、欠測、すなわちレーダ速度計2で車両の対地速度が計測できなかったと判断する。
演算回路201のCPU222は、計測速度vのほかに、計測速度vの計測信頼度Rmも算出する。計測信頼度Rmは、算出した計測速度vの値の信頼度を表し、レーダ速度計2が正常に自動車Cの速度を計測できているか否かを判定するための値である。計測信頼度Rmは、例えば、IF信号の振幅、FFT処理後のIF信号の振幅スペクトル、またはレーダ速度計2が算出した最新の計測速度vと前回(すなわち、最新の計測速度vを算出した時点の1つ前の時点で)算出した計測速度vとの差を用いて算出することができる。計測信頼度Rmの具体的な算出方法は、任意に定めることができ、例えば、IF信号の振幅の値やIF信号の振幅スペクトルをそのまま計測信頼度Rmの値としてもよく、最新の計測速度vと前回算出した計測速度vとの差の逆数を計測信頼度Rmの値としてもよい。
なお、計測信頼度Rmが悪化する要因として、(1)地面Gにミリ波を吸収する水溜りなどが存在して反射電磁波が弱くなり、IF信号の振幅やFFT処理後のIF信号の振幅スペクトルが小さくなってS/N比が劣化し、レーダ速度計2が計測速度vを算出する際に誤差が生じたり欠測となったりする場合、(2)地面Gに段差などがありレーダ速度計2と地面Gとの相対距離が急激に変化したときに、レーダ速度計2が距離変化を速度変化と誤認識して計測速度vを算出する場合、などが挙げられる。
演算回路201は、算出した計測速度vや計測信頼度Rmを記憶するとともに、信号線L2へ出力する。
図1に戻って、本実施例による速度計測装置1について説明する。
演算装置6は、信号線L2を介して、レーダ速度計2が算出した計測速度vと計測信頼度Rmを受信するとともに、信号線L5を介して、加速度センサ5が計測した自動車Cの加速度aを受信する。演算装置6は、計測信頼度Rmの値に応じて、異なる処理を実行して出力する値を変更する。
図3は、演算部である演算装置6の処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートで示した処理は、予め定めた時間間隔で繰り返し実行される。
まず、ステップS1にて、演算装置6は、レーダ速度計2から計測速度vと計測信頼度Rmを受信し、加速度センサ5から加速度aを受信する。受信した計測速度v、計測信頼度Rm、及び加速度aは、記憶部に記憶する。
次に、ステップS2にて、演算装置6は、S1で受信した計測信頼度Rmと閾値とを比較する。この閾値は、予め定めて記憶部に記憶しておく。計測信頼度Rmがこの閾値以上である場合には、ステップS3に移行する。計測信頼度Rmがこの閾値未満である場合には、ステップS5に移行する。
ステップS3では、演算装置6は、レーダ速度計2が正常に自動車Cの速度を計測できていると判断し、S1で受信した計測速度vを、対地速度として、信号線L6を介して出力する。さらに、この対地速度を記憶部に記憶する。
次に、ステップS4に移行して、演算装置6は、加速度センサ5が計測した加速度aのオフセット誤差Aを算出する。算出したオフセット誤差Aは、記憶部に記憶する。このオフセット誤差Aは、主として、例えば、自動車Cが斜面を走行している場合に、または自動車Cの積荷による荷重変化に伴うピッチングにより生じる。また、オフセット誤差Aは、加速度センサ5の温度変化によって生じることもある。オフセット誤差Aは、加速度センサ5が計測した加速度aの値に大きな影響を与えるので、加速度aの値を利用するときには、加速度aをオフセット誤差Aで補正する必要がある。
オフセット誤差Aの算出方法の例としては、次のような方法が挙げられる。加速度センサ5が計測した加速度aの値と、レーダ速度計2が算出した計測速度vを時間微分した値との差を、オフセット誤差Aとする。計測速度vを時間微分した値は、例えば、現在求めた計測速度v(最新の計測速度v)の値と前回求めた計測速度v(最新の計測速度vを求めた時点の1つ前の時点で求めた計測速度v)の値との差を、これらの速度の計測の時間間隔で割って求めることができる。なお、このオフセット誤差Aは、計測速度vの算出ごとに毎回更新して記憶部に記憶する。さらに、このオフセット誤差Aの算出において、適宜の時間範囲のムービングアベレージ(移動平均)を取り、計測ゆらぎの影響を除去してもよい。
ステップS5は、ステップS2にて、計測信頼度Rmが予め定めた閾値未満である場合に実行する処理である。計測速度vが欠測である場合も、ステップS5の処理を行う。
ステップS5では、演算装置6は、レーダ速度計2が正常に自動車Cの速度を計測できていないと判断し、次のような処理を実行する。演算装置6は、直前に対地速度として出力した計測速度v(ステップS3で出力した最新の計測速度v)を基準速度v0とする。また、演算装置6は、S1で受信した加速度aを、ステップS4で算出したオフセット誤差Aで補正し、補正した加速度aを時間積分する。そして、時間積分して求めた値(速度)に基準速度v0を加え、この値を対地速度とし、信号線L6を介して出力する。さらに、対地速度を記憶部に記憶する。時間積分は、例えば、基準速度v0とした計測速度vを出力した時刻から現在時刻までの時間に渡って行う。ステップS4が実行されておらず、オフセット誤差Aが算出されていない場合は、オフセット誤差Aの値をゼロとして上記の処理を実行する。
以上の構成により、本実施例による速度計測装置1は、レーダ速度計2が算出した計測速度vの信頼性(計測信頼度)が低い場合や、レーダ速度計2が計測速度vを計測できない欠測の場合でも、正確な対地速度を出力することができる
図4を参照して、本発明の実施例2による速度計測装置を説明する。図4において、実施例1と同一の符号は、実施例1と同一または共通する要素を示し、これらの要素についての説明は省略する。本実施例による速度計測装置は、レーダ速度計2または車両の上位システム61が演算部を備え、実施例1による速度計測装置の演算部である演算装置6を備えない。すなわち、レーダ速度計2または上位システム61は、実施例1による速度計測装置の演算装置6の機能を備える。
図4は、本実施例による速度計測装置のうち、速度検出器であるレーダ速度計2、加速度センサ5、及び上位システム61を示す図である。本実施例による速度計測装置のその他の構成要素は、図1に示したものと同様である(ただし、上述したように、演算装置6は備えない)。レーダ速度計2または上位システム61が備える演算部は、記憶部を備える。レーダ速度計2、加速度センサ5、及び上位システム61は、CAN(Controller Area Network)などの双方向通信可能な通信手段を介して、相互に接続されている。
本実施例による速度計測装置は、レーダ速度計2が演算部を備える構成の場合には、以下のようにして、正確な対地速度を出力することができる。レーダ速度計2は、加速度センサ5から加速度aを受信する。レーダ速度計2の演算回路201は、図3に示した演算部の処理を示すフローチャートに従って対地速度を求める。レーダ速度計2は、対地速度をCANに出力して上位システム61に送信するとともに、対地速度を記憶部に記憶する。
また、本実施例による速度計測装置は、上位システム61が演算部を備える構成の場合には、以下のようにして、正確な対地速度を出力することができる。上位システム61は、レーダ速度計2から計測速度vと計測信頼度Rmを受信し、加速度センサ5から加速度aを受信する。そして、上位システム61は、図3に示した演算部の処理を示すフローチャートに従って対地速度を求め、対地速度を記憶部に記憶する。
本実施例による速度計測装置は、実施例1による速度計測装置と同様に、正確な対地速度を出力することができる。さらに、レーダ速度計2または上位システム61が演算部を備えるので演算装置6を備える必要がなく、実施例1による速度計測装置よりも装置構成を簡略化することができる。
図5を参照して、本発明の実施例3による速度計測装置を説明する。図5において、実施例1と同一の符号は、実施例1と同一または共通する要素を示し、これらの要素についての説明は省略する。本実施例による速度計測装置は、レーダ速度計2が加速度センサ5と演算部を備え、実施例1による速度計測装置の演算部である演算装置6を備えない。すなわち、レーダ速度計2は、実施例1による速度計測装置の演算装置6の機能を備えるとともに、加速度センサ5が一体化されている。
図5は、本実施例による速度計測装置のレーダ速度計2を示す図である。速度検出器であるレーダ速度計2は加速度センサ5を備え、加速度センサ5は演算回路201と接続される。演算回路201は、演算部としての機能を果たし、記憶部(図示せず)を備える。また、レーダ速度計2は、車両(自動車C)の上位システムへ対地速度を出力する信号線L60を有する。
本実施例による速度計測装置は、以下のようにして、正確な対地速度を出力することができる。レーダ速度計2の演算回路201は、加速度センサ5から加速度aを受信し、図3に示した演算部の処理を示すフローチャートに従って対地速度を求める。演算回路201は、対地速度を、信号線L60を介して上位システム61に出力するとともに、対地速度を記憶部に記憶する。
本実施例による速度計測装置は、実施例1、2による速度計測装置と同様に、正確な対地速度を出力することができる。さらに、レーダ速度計2が演算部を備えるので演算装置6を備える必要がなく、加速度センサ5がレーダ速度計2に一体化されているため、実施例1、2による速度計測装置よりも装置構成をさらに簡略化することができる。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例を含む。例えば、上記の実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。
また、各図面において、制御線や信号線は説明上必要と考えられるものを記載しており、必ずしも製品として必要な全ての制御線や信号線を記載しているとは限らない。
1…速度計測装置、2…レーダ速度計、5…加速度センサ、6…演算装置、20…ミリ波レーダモジュール、21…給電線、22…アンテナ、27…レンズ、61…上位システム、201…演算回路、210…ICチップ、211…発信器、212…送信用増幅器、213…アイソレータ、214…受信用増幅器、215…混合器、220…ポート、221…AD変換器、222…CPU、L2、L5、L6、L60…信号線。
Claims (7)
- 車両に搭載され、
電磁波を走行路に放射し、前記電磁波の放射波と反射波との周波数の差を用いて前記車両の速度を算出するとともに、算出した前記速度の信頼度を表す計測信頼度を算出する速度検出器と、
前記車両の加速度を計測する加速度センサと、
前記速度検出器が算出した前記速度と前記計測信頼度と、前記加速度センサが計測した前記加速度とを受信して記憶する演算部と、を備え、
前記演算部は、
前記計測信頼度が予め定めた閾値以上の場合は、前記速度を、前記車両の対地速度として出力し、
前記計測信頼度が前記閾値未満の場合は、前記加速度を時間積分した値を用いて算出した速度を、前記車両の対地速度として出力する、
ことを特徴とする速度計測装置。 - 前記演算部は、
前記計測信頼度が前記閾値以上の場合は、さらに、前記加速度の値と前記速度を時間微分した値との差を、前記加速度のオフセット誤差として算出して記憶し、
前記計測信頼度が前記閾値未満の場合は、前記加速度を前記オフセット誤差で補正し、補正した前記加速度を時間積分した値を用いて算出した速度を、前記車両の対地速度として出力する請求項1に記載の速度計測装置。 - 前記速度検出器は、前記計測信頼度を、前記反射波と前記放射波とを混合して生成される信号の振幅を基に算出する請求項1または2に記載の速度計測装置。
- 前記速度検出器は、前記計測信頼度を、前記速度検出器が算出した最新の前記速度と前回算出した前記速度との差を基に算出する請求項1または2に記載の速度計測装置。
- 前記速度検出器は、前記演算部を備える請求項1または2に記載の速度計測装置。
- 前記速度検出器は、前記加速度センサと前記演算部とを備える請求項1または2に記載の速度計測装置。
- 前記速度検出器と前記加速度センサは、前記車両の上位システムと接続され、
前記演算部は、前記上位システムに備えられる請求項1または2に記載の速度計測装置。
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