JP2015058790A - ハイブリッド車両用駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃費に優れたハイブリッド車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】エンジン2と回転連結された第一入力軸101と、第二入力軸102と、第一入力軸101及び第二入力軸102と平行に設けられた出力軸103と、第一入力軸101と第二入力軸102を回転連結又は切断する噛み合い式の第一ドグクラッチ151と、出力軸103に遊転可能に設けられた複数のドリブンギヤ141〜145と、第二入力軸102に相対回転不能に固定されたドライブギヤ131〜135と、ドリブンギヤ141〜145を出力軸103に相対回転不能に回転連結する複数のドグクラッチ152〜154と、出力軸103と回転連結されたサンギヤ111と、第二入力軸102に回転連結されたキャリア113と、モータジェネレータ3と回転連結されたリングギヤ114と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】エンジン2と回転連結された第一入力軸101と、第二入力軸102と、第一入力軸101及び第二入力軸102と平行に設けられた出力軸103と、第一入力軸101と第二入力軸102を回転連結又は切断する噛み合い式の第一ドグクラッチ151と、出力軸103に遊転可能に設けられた複数のドリブンギヤ141〜145と、第二入力軸102に相対回転不能に固定されたドライブギヤ131〜135と、ドリブンギヤ141〜145を出力軸103に相対回転不能に回転連結する複数のドグクラッチ152〜154と、出力軸103と回転連結されたサンギヤ111と、第二入力軸102に回転連結されたキャリア113と、モータジェネレータ3と回転連結されたリングギヤ114と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車輪がエンジンとモータによって駆動されるハイブリッド車両用の駆動装置に関する。
特許文献1には、変速中においてエンジンとクラッチが切断され、エンジントルクが出力軸に出力されない場合に、モータトルクを出力軸に出力させることにより、変速中における車両の減速を抑制する技術が開示されている。
特許文献1に示される技術では、変速段を形成する際に、遊転ギヤと軸とを同期させるためのシンクロナイザ機構等の同期機構が必要となる。このため、シンクロナイザ機構において、摺動抵抗が常時生じて、機械的損失が発生してしまうという問題があった。また、入力軸と切断されたエンジンを接続するために、摩擦クラッチによって入力軸とエンジンの回転速度を同期させる必要がある。このため、入力軸とエンジンの回転速度の同期時に、摩擦クラッチにおいて熱として運動エネルギーが放出され、ハイブリッド車両の燃費が悪化してしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、燃費に優れたハイブリッド車両用駆動装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するためになされた、請求項1に係る発明は、エンジンの駆動トルクが入力される第一入力軸と、第二入力軸と、車両の駆動輪に回転連結され、前記第一入力軸及び前記第二入力軸と平行に設けられた出力軸と、前記第一入力軸と前記第二入力軸を回転連結又は切断する噛み合い式のフロントクラッチと、前記フロントクラッチを駆動するフロントクラッチアクチュエータと前記第二入力軸及び前記出力軸の一方に遊転可能に設けられた複数の遊転ギヤと、前記第二入力軸及び前記出力軸の他方に相対回転不能に固定され、前記複数の遊転ギヤとそれぞれ噛合する複数の固定ギヤと、前記遊転ギヤを前記遊転ギヤが設けられている軸に相対回転不能に回転連結する複数の連結部と、前記複数の連結部をそれぞれ駆動するシフトアクチュエータと、速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた第一要素、第二要素、第三要素を有し、前記第一要素は前記出力軸に回転連結され、前記第二要素は前記第二入力軸に回転連結され、前記第三要素は前記モータと回転連結されている遊星歯車機構と、を有する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記遊星歯車機構は、シングルピニオン式であり、前記第一要素は、サンギヤであり、前記第二要素は、キャリアであり、前記第三要素は、リングギヤである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記全ての遊転ギヤが、当該遊転ギヤが設けられている軸に回転連結されていない状態で、前記フロントクラッチアクチュエータを作動させて、前記フロントクラッチによって前記第一入力軸と前記第二入力軸を回転連結させたうえで、前記モータを回転させて前記エンジンを回転させて始動させるエンジン始動部、を有する。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の発明において、前記出力軸を回転不能とする固定部を有し、前記エンジン始動部は、前記エンジンの始動時に、前記固定部によって前記出力軸を回転不能とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜請求項4に記載の発明において、前記第二入力軸の回転速度を検出する入力軸回転速度センサと、前記出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度センサと、前記入力軸回転速度センサ及び前記出力軸回転速度センサによって検出された前記入力軸及び前記出力軸の回転速度に基づいて、発進時の変速段に対応する前記遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転が同期するように前記モータを制御する発進時回転同期部と、前記遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転が同期した後に、前記シフトアクチュエータを制御して、前記連結部によって発進時の変速段に対応する前記遊転ギヤを当該遊転ギヤが設けられている軸に相対回転不能に回転連結する発進時変速段形成部と、を有する。
請求項6に係る発明は、請求項1〜請求項5に記載の発明において、前記第二入力軸の回転速度を検出する入力軸回転速度センサと、前記出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度センサと、前記モータに負トルクを出力させることにより、前記固定ギヤ及び前記遊転ギヤを介して前記出力軸に入力されている前記エンジンから出力された駆動トルクを低減させる変速時駆動トルク低減部と、前記変速時駆動トルク低減部によって前記出力軸に入力されている前記エンジンから出力された駆動トルクが低減されている状態で、前記シフトアクチュエータを制御することにより、前記連結部によって前記軸に相対回転不能にされている前記遊転ギヤを前記軸に対して遊転可能にする変速時ニュートラル形成部と、前記入力軸回転速度センサ及び前記出力軸回転速度センサによって検出された前記入力軸及び前記出力軸の回転速度に基づいて、形成する変速段に対応する前記遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転が同期するように前記モータを制御する変速時回転同期部と、前記遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転が同期した後に、前記シフトアクチュエータを制御して、前記連結部によって形成する変速段に対応する前記遊転ギヤを当該遊転ギヤが設けられている軸に相対回転不能に回転連結する変速時変速段形成部と、を有する。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の発明において、アップシフトが実行される場合には、前記変速時回転同期部は、エンジンへの燃料の供給を停止させる。
請求項8に係る発明は、請求項1〜請求項7に記載の発明において、前記連結部は、噛み合い式のクラッチである。
請求項1に係る発明によると、エンジンと回転連結された第一入力軸と第二入力軸を回転連結又は切断するフロントクラッチは、噛み合い式である。これにより、フロントクラッチによって第一入力軸を第二入力軸に回転連結させる際には、摩擦クラッチのように摩擦熱が発生しないので、ハイブリッド車両用駆動装置の燃費が向上する。
また、第二入力軸と出力軸との間に、出力軸と回転連結された第一要素と、第二入力軸に回転連結された第二要素と、モータと回転連結された第三要素とから構成された遊星歯車機構が設けられている。これにより、変速段を形成する際に、シンクロナイザ機構を用いなくても、モータによって遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転の同期を行うことができる。このため、連結部として、シンクロナイザ機構の代わりに噛み合い式のクラッチを用いることができ、噛み合い式のクラッチはシンクロナイザ機構のように機械的損失が常時発生することが無いので、ハイブリッド車両用駆動装置の燃費が向上する。
請求項2に記載の発明によると、遊星歯車機構は、シングルピニオン式であり、第一要素はサンギヤであり、第二要素はキャリアであり、第三要素はリングギヤである。このように、遊星歯車機構が、シングルピニオン式であるので、単純な構造で、モータによって遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転の同期を行うことができる機構を実現することができる。
請求項3に記載の発明によると、エンジン始動部は、全ての遊転ギヤが、当該遊転ギヤが設けられている軸に回転連結されていない状態で、フロントクラッチアクチュエータを作動させて、フロントクラッチによって第一入力軸と第二入力軸を回転連結させ、モータを回転させることにより、エンジンを回転させてエンジンを始動させる。これにより、エンジンを始動させるための専用のスタータが不要となるので、ハイブリッド車両用駆動装置のコストを削減できるだけでなく、ハイブリッド車両用駆動装置が軽量となり、ハイブリッド車両用駆動装置の燃費が向上する。
請求項4に係る発明によれば、出力軸を回転不能とする固定部を有する。そして、エンジン始動部は、エンジンの始動時に、固定部によって出力軸を回転不能とする。これにより、エンジン始動時に、固定部によってモータが出力するモータトルクが支持されるので、モータトルクが確実にエンジンに伝達され、モータによってエンジンを確実に回転させて始動させることができる。また、固定部によって出力軸が回転不能とされるので、エンジン始動時において、出力軸が回転してしまうことに起因する車両の後退を防止することができる。
請求項5に係る発明によれば、発進時回転同期部は、発進時の変速段に対応する遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転が同期するようにモータを制御する。これにより、シンクロナイザ機構によらずに、遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転を同期させることができる。このため、連結部としてシンクロナイザ機構の代わりに噛み合い式のクラッチを用いることができ、シンクロナイザ機構のように機械的損失が常時発生することが無いので、ハイブリッド車両用駆動装置の燃費が向上する。
請求項6に係る発明によれば、変速時駆動トルク低減部は、モータに負トルクを出力させることにより、固定ギヤ及び遊転ギヤを介して出力軸に入力されているエンジンから出力された駆動トルクを低減させる。そして、変速時ニュートラル形成部は、出力軸に入力されているエンジンから出力された駆動トルクが低減されている状態で、シフトアクチュエータを制御することにより、連結部によって軸に相対回転不能にされている遊転ギヤを軸に対して遊転可能にする。このように、摩擦クラッチによってエンジンから入力軸に入力されているエンジントルクを遮断しなくても、エンジンから遊転ギヤが設けられている軸に入力されるエンジントルクを低減させて、遊転ギヤを軸に対して遊転可能にすることができる。このため、摩擦クラッチが不要となり、摩擦クラッチによる摩擦熱が発生しないので、ハイブリッド車両用駆動装置の燃費が向上する。
また、変速時回転同期部は、形成する変速段に対応する遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転が同期するようにモータを制御する。これにより、シンクロナイザ機構によらずに、遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転を同期させることができる。このため、連結部としてシンクロナイザ機構の代わりに噛み合い式のクラッチを用いることができ、シンクロナイザ機構のように機械的損失が常時発生することが無いので、ハイブリッド車両用駆動装置の燃費が向上する。
請求項7に係る発明によれば、アップシフトが実行される場合には、変速時回転同期部は、エンジンへの燃料の供給を停止させる。これにより、エンジン回転速度が低下して、第二入力軸の回転速度も低下するので、遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転の同期時間が短縮され、変速時間が短縮される。また、エンジン回転速度の低下に伴い、エンジンの回転に伴い回転する部材のイナーシャトルクが、遊星歯車機構を介して出力軸に入力される。このため、アップシフト時に、無駄な燃料消費を抑えつつ、車両の減速を抑制することができる。
請求項8に係る発明によれば、遊転ギヤを遊転ギヤが設けられている軸に相対回転不能に回転連結する連結部は、噛み合い式のクラッチである。噛み合い式のクラッチは、シンクロナイザ機構のように機械的損失が常時発生することが無いので、ハイブリッド車両用駆動装置の燃費が向上する。
(ハイブリッド車両用駆動装置)
以下に、図1を用いて、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1について説明する。図1に示すように、ハイブリッド車両用駆動装置1(以下、駆動装置1と略す)が搭載されるハイブリッド車両1000(以下、車両1000と略す)は、エンジン2、モータジェネレータ3、インバータ装置4、バッテリ5、自動変速機100、デファレンシャル9、アクセルペダル71、アクセルセンサ72、ブレーキペダル75、ブレーキセンサ76、駆動輪Wを有している。
以下に、図1を用いて、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1について説明する。図1に示すように、ハイブリッド車両用駆動装置1(以下、駆動装置1と略す)が搭載されるハイブリッド車両1000(以下、車両1000と略す)は、エンジン2、モータジェネレータ3、インバータ装置4、バッテリ5、自動変速機100、デファレンシャル9、アクセルペダル71、アクセルセンサ72、ブレーキペダル75、ブレーキセンサ76、駆動輪Wを有している。
エンジン2は、ガソリンや軽油等の炭化水素系燃料を使用するガソリンエンジンやディーゼルエンジン等である。エンジン2は、駆動軸21、スロットルバルブ22、フライホイール23、エンジン回転速度センサ24、燃料噴射装置28を有している。駆動軸21は、ピストンにより回転駆動されるクランクシャフトと一体的に回転する。このように、エンジン2は、駆動軸21に駆動トルク(以下、エンジントルクTeと略す)を出力し、駆動輪Wを駆動する。なお、エンジン2がガソリンエンジンである場合には、エンジン2のシリンダヘッドには、シリンダ内の混合気を点火するための点火装置(不図示)が設けられている。
スロットルバルブ22は、エンジン2のシリンダに空気を取り込む経路の途中に設けられている。スロットルバルブ22は、エンジン2のシリンダに取り込まれる空気量(混合気量)を調整するものである。燃料噴射装置28は、エンジン2の内部に空気を取り込む経路の途中やエンジン2のシリンダヘッドに設けられている。燃料噴射装置28は、ガソリンや軽油等の燃料を噴射する装置である。
エンジン回転速度センサ24は、駆動軸21に隣接する位置に設けられ、駆動軸21の回転速度、つまり、エンジン2の回転速度(以下、エンジン回転速度Neと略す)を検出し、その検出信号を制御部10に出力するセンサである。
フライホイール23は、駆動軸21に回転連結されている。フライホイール23は、所定の慣性モーメントを有し、回転による運動エネルギーを蓄えるとともに放出するものである。
アクセルペダル71は、エンジン2が出力するエンジントルクTeを可変に操作するものである。アクセルセンサ72は、アクセルペダル71の操作量であるアクセル開度Acを検出し、制御部10に出力する。
ブレーキペダル75は、車両1000に付与される制動力を可変に操作するものである。ブレーキセンサ76は、ブレーキペダル75の操作量であるブレーキ操作量Bkを検出し、制御部10に出力する。
モータジェネレータ3は、駆動輪Wに駆動トルク(以下、モータトルクTmと略す)を出力するとともに、車両1000の減速時に発電して、車両1000に回生制動力を付与する。また、モータジェネレータ3は、エンジン2からのエンジントルクTeによって発電する。
バッテリ5は、充電可能な二次電池である。インバータ装置4は、モータジェネレータ3のステータ及びバッテリ5と電気的に接続されている。また、インバータ装置4は、制御部10と通信可能に接続されている。インバータ装置4は、制御部10からの制御信号に基づいて、バッテリ5から供給される直流電流を、昇圧するとともに交流電流に変換したうえでモータジェネレータ3に供給し、モータジェネレータ3でモータトルクTmを発生させ、モータジェネレータ3をモータとして機能させる。また、インバータ装置4は、制御部10からの制御信号に基づいて、モータジェネレータ3を発電機として機能させ、モータジェネレータ3で発電された交流電流を、直流電流に変換するとともに、電圧を降下させて、バッテリ5を充電する。
デファレンシャル9には、左右の駆動輪Wが回転連結されている。デファレンシャル9は、左右の駆動輪Wの車輪速度差を吸収する装置である。
なお、エンジン2、モータジェネレータ3、インバータ装置4、バッテリ5、制御部10、自動変速機100、デファレンシャル9を含む構成が、駆動装置1である。
(自動変速機)
自動変速機100は、第一入力軸101、第二入力軸102、出力軸103、遊星歯車機構110、入力軸回転速度センサ171、出力軸回転速度センサ172、第一ドグクラッチ151〜第五ドグクラッチ155を有している。
自動変速機100は、第一入力軸101、第二入力軸102、出力軸103、遊星歯車機構110、入力軸回転速度センサ171、出力軸回転速度センサ172、第一ドグクラッチ151〜第五ドグクラッチ155を有している。
第一入力軸101は、エンジン2の駆動軸21と回転連結されている。第一入力軸101には、エンジントルクTeが入力される。第一入力軸101には、リバースドライブギヤ121が相対回転可能(遊転可能)に設けられている。リバースドライブギヤ121は、第一リバースアイドラーギヤ122と噛合している。
第二入力軸102は、第一入力軸101と同軸に、第一入力軸101と軸方向に離間して設けられている。第二入力軸102には、第一ドライブギヤ131〜第五ドライブギヤ135(固定ギヤ)及び第二入力軸被係合部材136が、相対回転不能に設けられている。第一ドライブギヤ131、第二ドライブギヤ132、第三ドライブギヤ133、第四ドライブギヤ134、第五ドライブギヤ135の順に、ギヤ径が大きくなっている。
入力軸回転速度センサ171は、第二入力軸102の回転速度(以下、入力軸回転速度Niと略す)を検出して、制御部10にその検出信号を出力する。
出力軸103は、第一入力軸101及び第二入力軸102と平行に設けられている。出力軸103には、第一ドリブンギヤ141〜第五ドリブンギヤ145(遊転ギヤ)が、相対回転可能(遊転可能)に設けられている。第一ドリブンギヤ141、第二ドリブンギヤ142、第三ドリブンギヤ143、第四ドリブンギヤ144、第五ドリブンギヤ145の順に、ギヤ径が小さくなっている。
第一ドライブギヤ131と第一ドリブンギヤ141は、互いに噛合し、1速を構成するギヤである。第二ドライブギヤ132と第二ドリブンギヤ142は、互いに噛合し、2速を構成するギヤである。第三ドライブギヤ133と第三ドリブンギヤ143は、互いに噛合し、3速を構成するギヤである。第四ドライブギヤ134と第四ドリブンギヤ144は、互いに噛合し、4速を構成するギヤである。第五ドライブギヤ135と第五ドリブンギヤ145は、互いに噛合し、5速を構成するギヤである。
自動変速機100のケース147には、固定部材146が取り付けられている。固定部材146には、出力軸103が挿通している。出力軸103は、固定部材146に対して回転可能となっている。
出力軸103には、出力ギヤ149が相対回転不能に設けられている。出力ギヤ149は、デファレンシャル9のリングギヤ9aと噛合している。出力軸回転速度センサ172は、出力軸103の回転速度(以下、出力軸回転速度Noと略す)を検出して、その検出信号を制御部10に出力する。
遊星歯車機構110は、シングルピニオン式であり、サンギヤ111、プラネタリギヤ112、キャリア113、及びリングギヤ114とから構成されている。サンギヤ111は出力軸103に相対回転不能に回転連結されている。プラネタリギヤ112は、サンギヤ111の周囲に複数配設され、サンギヤ111と噛合している。キャリア113は、複数のプラネタリギヤ112を回転可能(自転可能)に軸支している。リングギヤ114は、リング状であり、その内周側にインナーギヤ114aが形成され、その外周側にアウターギヤ114bが形成されている。インナーギヤ114aは、複数のプラネタリギヤ112と噛合している。
キャリア113は、第二リバースアイドラーギヤ123と回転連結している。第二リバースアイドラーギヤ123は、第一リバースアイドラーギヤ122と噛合している。キャリア113は、第四ドリブンギヤ144と回転連結している。このため、キャリア113は、第四ドリブンギヤ144及び第四ドライブギヤ134を介して、第二入力軸102と回転連結している。このような構成により、第一入力軸101と第二入力軸102が回転連結されている状態では、エンジントルクTeが、第四ドライブギヤ134(伝達ドライブギヤ)及び第四ドリブンギヤ144(伝達ドリブンギヤ)を介してキャリア113に入力される。
リングギヤ114の外周側に形成されたアウターギヤ114bは、モータジェネレータ3の回転軸3aに取り付けられたモータドライブギヤ3bと噛合している。
第一ドグクラッチ151は、第一入力軸101に対して相対回転不能且つ軸線方向移動可能に第一入力軸101に設けられている。第一ドグクラッチ151は、第一アクチュエータ161によって駆動されて軸線方向に移動され、リバースドライブギヤ121又は第二入力軸被係合部材136と係合又は離脱する。
第一ドグクラッチ151がリバースドライブギヤ121と係合すると、エンジントルクTeが、第一入力軸101、第一ドグクラッチ151、リバースドライブギヤ121、第一リバースアイドラーギヤ122、第二リバースアイドラーギヤ123、キャリア113、プラネタリギヤ112、サンギヤ111、出力軸103、出力ギヤ149、デファレンシャル9の順に伝達されて、駆動輪wに伝達され、自動変速機100においてリバースが形成される。第一ドグクラッチ151が第二入力軸被係合部材136と係合すると、第一入力軸101と第二入力軸102が回転連結される。
第二ドグクラッチ152は、出力軸103に対して相対回転不能且つ軸線方向移動可能に出力軸103に設けられている。第二ドグクラッチ152は、第二アクチュエータ162によって駆動されて軸線方向に移動され、第一ドリブンギヤ141又は第二ドリブンギヤ142と係合又は離脱する。
第三ドグクラッチ153は、出力軸103に対して相対回転不能且つ軸線方向移動可能に出力軸103に設けられている。第三ドグクラッチ153は、第三アクチュエータ163によって軸線方向に駆動されて移動され、第三ドリブンギヤ143又は第四ドリブンギヤ144と係合又は離脱する。
第四ドグクラッチ154は、出力軸103に対して相対回転不能且つ軸線方向移動可能に出力軸103に設けられている。第四ドグクラッチ154は、第四アクチュエータ164によって駆動されて軸線方向に移動され、第五ドリブンギヤ145又は固定部材146と係合又は離脱する。なお、第一ドグクラッチ151〜第四ドグクラッチ154は、噛み合い式のクラッチである。
第一ドグクラッチ151と第二入力軸被係合部材136が係合している状態で、第二ドグクラッチ152が第一ドリブンギヤ141と係合すると、エンジントルクTeが、第一入力軸101、第二入力軸102、第一ドライブギヤ131、第一ドリブンギヤ141、第二ドグクラッチ152、出力軸103、出力ギヤ149、デファレンシャル9の順に伝達されて、駆動輪wに伝達され、自動変速機100において1速が形成される。
上記の例と同様に、第一ドグクラッチ151と第二入力軸被係合部材136が係合している状態で、第二ドグクラッチ152が第二ドリブンギヤ142と係合すると、自動変速機100において2速が形成される。また、第一ドグクラッチ151と第二入力軸被係合部材136が係合している状態で、第三ドグクラッチ153が第三ドリブンギヤ143と係合すると、自動変速機100において3速が形成される。また、第一ドグクラッチ151と第二入力軸被係合部材136が係合している状態で、第三ドグクラッチ153が第四ドリブンギヤ144と係合すると、自動変速機100において4速が形成される。また、第一ドグクラッチ151と第二入力軸被係合部材136が係合している状態で、第四ドグクラッチ154が第五ドリブンギヤ145と係合すると、自動変速機100において5速が形成される。
第一ドグクラッチ151と第二入力軸被係合部材136が係合している状態で、第四ドグクラッチ154が固定部材146と係合すると、出力軸103がケース147に固定され、出力軸103が回転不能な状態となる。
(制御部)
制御部10は、駆動装置1を統括制御するものである。制御部10は、CPU、RAM、ROMや不揮発性メモリー等で構成された記憶部(いずれも不図示)を有している。CPUは、図4〜図6、図8に示すフローチャート対応したプログラムを実行する。RAMは同プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものである。記憶部は上記プログラムや図2に示すマップを記憶している。
制御部10は、駆動装置1を統括制御するものである。制御部10は、CPU、RAM、ROMや不揮発性メモリー等で構成された記憶部(いずれも不図示)を有している。CPUは、図4〜図6、図8に示すフローチャート対応したプログラムを実行する。RAMは同プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものである。記憶部は上記プログラムや図2に示すマップを記憶している。
制御部10は、アクセルセンサ72によって検出されたアクセル開度Acに基づいて、運転者が要求している駆動装置1の駆動トルクである要求駆動トルクTrを演算する。そして、制御部10は、要求駆動トルクTrに基づいて、モータジェネレータ3の目標とするトルクである目標モータトルクTmtを演算する。次に、制御部10は、要求駆動トルクTr及び目標モータトルクTmtに基づいて、エンジン2の目標とするトルクである目標エンジントルクTetを演算する。
制御部10は、モータジェネレータ3が出力するトルクが目標モータトルクTmtとなるように、インバータ装置4を制御する。制御部10は、エンジン2が出力するトルクが目標エンジントルクTetとなるように、スロットルバルブ22の開度Sを調整し、吸気量を調整するとともに、燃料噴射装置28の燃料噴射量を調整し、点火装置を制御する(以下、単にエンジン2を制御すると略す)。
制御部10は、エンジン回転速度センサ24が検出したエンジン回転速度Ne、吸気温センサ(不図示)からの吸気温、吸気圧センサ(不図示)からの吸気圧、吸気流量センサ(不図示)からの吸気流量、燃料噴射装置28が噴射している燃料噴射量に基づいて、実際にエンジン2が出力しているエンジントルクTeを演算する。
制御部10は、ブレーキセンサ76によって検出されたブレーキ操作量Bkに基づいて「要求制動力」を演算する。制御部10は、摩擦ブレーキ装置(不図示)及びインバータ装置4の少なくとも一方を制御して、摩擦ブレーキ装置が発生する「摩擦制動力」とモータジェネレータ3が発生する「回生制動力」の合計が「要求制動力」となるように制御する。
(変速マップ)
図2に示すように、「変速マップ」は、アクセル開度Acと出力軸回転速度Noとの関係を表した「変速線」を複数有している。増速方向に向かって(出力軸回転速度Noが低い方から高い方に向かって)順に、2速アップ変速線、3速アップ変速線(図2の実線で示す)が設定されている。また、減速方向に向かって(出力軸回転速度Noが高い方から低い方に向かって)順に、2速ダウン変速線、1速ダウン変速線(図2の破線で示す)が設定されている。これ以上の変速段についても、同様に、「変速線」が設定されている。
図2に示すように、「変速マップ」は、アクセル開度Acと出力軸回転速度Noとの関係を表した「変速線」を複数有している。増速方向に向かって(出力軸回転速度Noが低い方から高い方に向かって)順に、2速アップ変速線、3速アップ変速線(図2の実線で示す)が設定されている。また、減速方向に向かって(出力軸回転速度Noが高い方から低い方に向かって)順に、2速ダウン変速線、1速ダウン変速線(図2の破線で示す)が設定されている。これ以上の変速段についても、同様に、「変速線」が設定されている。
図2で、車両が、自動変速機100の変速段が1速で走行している状態(P0の状態)において、出力軸回転速度Noが徐々に増加等して、車両の走行状態が2速アップ変速線上の点P1に到達すると、制御部10は、1速から2速に「認識変速段」を変更する。一方で、車両が、自動変速機100の変速段が2速で走行している状態(P2の状態)において、出力軸回転速度Noが徐々に減少等して、車両の走行状態が1速ダウン変速線上の点P3に到達すると、制御部10は、2速から1速に「認識変速段」を変更する。制御部10は、自動変速機100の変速段が「認識変速段」となるように、アクチュエータ8162〜164を制御する。
(電動走行モード及びスプリット走行モードの説明)
次に、図3の速度線図を用いて、「電動走行モード」及び「スプリット走行モード」を説明する。車両は、「電動走行モード」又は「スプリット走行モード」で走行し、両走行モードは走行中に切替可能となっている。「電動走行モード」は、モータトルクTmのみにより走行するモードである。「スプリット走行モード」は、モータトルクTmとエンジントルクTeにより走行するモードである。
次に、図3の速度線図を用いて、「電動走行モード」及び「スプリット走行モード」を説明する。車両は、「電動走行モード」又は「スプリット走行モード」で走行し、両走行モードは走行中に切替可能となっている。「電動走行モード」は、モータトルクTmのみにより走行するモードである。「スプリット走行モード」は、モータトルクTmとエンジントルクTeにより走行するモードである。
図3の速度線図の横軸において、ギヤ比に対応した間隔で順次、サンギヤ111(第一要素)、キャリア113(第二要素)、リングギヤ114(第三要素)が並べられている。図3の速度線図の縦軸は、各要素の回転速度に対応している。つまり、図3において、sはサンギヤ111の回転速度、caはキャリア113の回転速度、rはリングギヤ114の回転速度を表している。つまり、sは出力軸回転速度Noを表し、caは入力軸回転速度Ni又はエンジン回転速度Neに比例する回転速度を表し、rはモータジェネレータ3の回転速度(以下、モータジェネレータ回転速度Nmgと略す)に比例する回転速度を表している。図3において、sとcaの縦線の間隔をサンギヤ111の歯数Zsとすると、caとrの縦線の間隔はリングギヤ114のインナーギヤ114aの歯数Zrとなっている。図3に示す0よりも上方の領域は正回転であり、0よりも下側の領域は負回転である。
なお、自動変速機100において変速段が形成されている場合には、図3に示す速度線の傾きは、自動変速機100において形成されている変速段により、キャリア113とサンギヤ111の回転速度比が固定される。このため、自動変速機100において変速段が形成されている場合に、モータジェネレータ3が正のトルクを出力すると、出力軸103に正のトルクが出力される。一方で、自動変速機100において変速段が形成されている場合には、モータジェネレータ3が発電し、モータジェネレータ3が負のトルクを出力すると、出力軸103に負のトルクが出力される。なお、同一車速条件下において、速度線の傾きは、より低い変速段である程、大きくなる。
一方で、自動変速機100において変速段が形成されていないニュートラル状態である場合には、図3に示す速度線の傾きは固定されない。このため、自動変速機100がニュートラル状態である場合に、モータジェネレータ3が発電し、モータジェネレータ3が負のトルクを出力すると、出力軸103に正のトルクが出力される。一方で、自動変速機100がニュートラル状態である場合に、モータジェネレータ3が正のトルクを出力すると、出力軸103に負のトルクが出力される。
バッテリ5の残量が十分な場合において、モータトルクTmのみで、要求駆動トルクTrに達する場合には、車両は、「電動走行モード」で走行する。「電動走行モード」においては、自動変速機100において、図3に示す「変速マップ」に基づく変速段が形成されている。「電動走行モード」において、制御部10は、第一アクチュエータ161を制御して、第一ドグクラッチ151がリバースドライブギヤ121及び第二入力軸被係合部材136の両方に係合していない状態とする。この状態では、エンジン2の駆動軸21と第二入力軸102は切断されていている。制御部10は、インバータ装置4に制御信号を出力し、目標モータトルクTmtとなるように、モータジェネレータ3を駆動させる。
すると、図3の1で示すように、モータトルクTmが遊星歯車機構110で減速されて出力軸103に出力されて、出力軸103が順方向に回転し、車両1000が走行する。なお、エンジン2の駆動軸21と第二入力軸102は切断されていているので、図3の2に示すように、エンジン2は回転されず、エンジン回転速度Neは0となる。このため、エンジンフリクショントルクが発生しないので、車両1000の電費が向上する。
車両が「電動走行モード」で走行中に、モータトルクTmのみでは、要求駆動トルクTrに達しない場合には、制御部10は、第一アクチュエータ161を制御して、第一ドグクラッチ151を第二入力軸被係合部材136に係合させ、アクチュエータ162〜164を制御して、自動変速機100において1速〜5速のいずれかの変速段を形成させる。制御部10は、インバータ装置4に制御信号を出力し、目標モータトルクTmtとなるように、モータジェネレータ3を駆動させる。また、制御部10は、エンジン2が出力するトルクが目標エンジントルクTetとなるように、エンジン2を制御する。
すると、図3の3で示すように、モータトルクTmが遊星歯車機構110で減速されて出力軸103に出力され、エンジントルクTeが自動変速機100で減速されて出力軸103に出力されて、出力軸103が順方向に回転し、車両1000がエンジントルクTe及びモータトルクTmで走行する。
なお、車両が走行中に、制御部10が、アクセルペダル71が離された(アクセル開度Acが0)と判断した場合や、ブレーキペダル75が踏まれた(ブレーキ操作量Bkが0より大きい)と判断した場合には、「回生制動」を実行する。「回生制動」では、原則的に、制御部10は、第一アクチュエータ161を制御して、第一ドグクラッチ151がリバースドライブギヤ121及び第二入力軸被係合部材136の両方に係合していない状態として、エンジン2の駆動軸21と第二入力軸102を切断する。次に、制御部10は、インバータ装置4を制御して、モータジェネレータ3において回生制動力を発生させて発電させる。このように、エンジン2の駆動軸21と第二入力軸102が切断されている状態で「回生制動」が実行されるので、車両1000の運動エネルギーが、エンジン2のフリクショントルクにより無駄に消費されない。なお、バッテリ5がの残量が規定値以上であるである場合や、より制動力を発生させる場合には、制御部10は、第一アクチュエータ161を制御して、第一ドグクラッチ151を第二入力軸被係合部材136に係合させて、エンジン2を回転させて、エンジン2のフリクショントルク(所謂エンジンブレーキ)を車両の減速に利用する。
(走行制御処理)
次に、図4に示すフローチャート及び図12に示すハイブリッド車両1000の走行状態の遷移図を用いて、「走行制御処理」について説明する。イグニッションがONとされると、「走行制御処理」が開始し、プログラムはS11に進む。
S11において、「エンジン始動処理」が開始する。「エンジン始動処理」が開始すると、プログラムは、図5のS111に進む。
S111において、制御部10が、第四ドグクラッチ154が固定部材146に係合していて、出力軸103がケース147に固定されていて回転不能な状態にあると判断した場合には(S111:YES)、プログラムをS113に進め、第四ドグクラッチ154が固定部材146に係合していないと判断した場合には(S111:NO)、プログラムをS112に進める。
次に、図4に示すフローチャート及び図12に示すハイブリッド車両1000の走行状態の遷移図を用いて、「走行制御処理」について説明する。イグニッションがONとされると、「走行制御処理」が開始し、プログラムはS11に進む。
S11において、「エンジン始動処理」が開始する。「エンジン始動処理」が開始すると、プログラムは、図5のS111に進む。
S111において、制御部10が、第四ドグクラッチ154が固定部材146に係合していて、出力軸103がケース147に固定されていて回転不能な状態にあると判断した場合には(S111:YES)、プログラムをS113に進め、第四ドグクラッチ154が固定部材146に係合していないと判断した場合には(S111:NO)、プログラムをS112に進める。
S112において、制御部10は、第四アクチュエータ164を制御して、第四ドグクラッチ154を固定部材146に係合させて、出力軸103をケース147に固定させて回転不能にする。なお、この状態では、自動変速機100において1速〜5速は形成されておらず、自動変速機100はニュートラル状態となっている。S112が終了すると、プログラムはS113に進む。
S113において、制御部10は、第一アクチュエータ161を制御して、第一ドグクラッチ151を第二入力軸被係合部材136に係合させることにより、第一入力軸101を、第一ドグクラッチ151、第二入力軸被係合部材136、第二入力軸102、第四ドライブギヤ134、及び第四ドリブンギヤ144を介して、キャリア113に回転連結させる。S113が終了すると、プログラムはS114に進む。
S114において、制御部10は、インバータ装置4を制御することにより、エンジン回転速度Neがエンジン始動時の回転速度となるように、モータジェネレータ3の回転を開始する。図7の1は、エンジン始動時の遊星歯車機構110の速度線図である。出力軸103はケース147に固定されているので、サンギヤ111は回転しない(図7の2)。そして、モータジェネレータ3が回転するとリングギヤ114が回転して(図7の3)、キャリア113が回転し(図7の4)、キャリア113と回転連結されているエンジン2が回転する。S114が終了すると、プログラムはS115に進む。
S115において、制御部10は、スロットルバルブ22を開けつつ、燃料噴射装置28において燃料を噴射させることにより、エンジン2の始動を開始する。なお、エンジン2がガソリンエンジンである場合には、制御部10は点火装置にて点火を開始する。S115が終了すると、プログラムはS116に進む。
S116において、制御部10が、エンジン2が始動したと判断した場合には(S116:YES)、プログラムをS117に進め、エンジン2が始動していないと判断した場合には(S116:NO)、S116の処理を繰り返す。
S117において、制御部10は、インバータ装置4による、エンジン始動のためのモータジェネレータ3の制御を終了する。S117が終了すると、「エンジン始動処理」が終了し、プログラムは図4のS12に進む。
S12において、制御部10が、発進条件が成立したと判断した場合には(S12:YES)、プログラムをS13に進め、発進条件が成立していないと判断した場合には(S12:NO)、S12の処理を繰り返す。なお、ブレーキペダル75が離された場合や、アクセルペダル71が踏まれた場合には、発進条件が成立したと判断される。
S13において、制御部10は、「発進処理」を開始させる。「発進処理」が開始すると、プログラムは図6のS131に進む。
S131において、制御部10は、第四アクチュエータ164を制御して、第四ドグクラッチ154と固定部材146との係合を解除して、出力軸103のケース147への固定を解除して、出力軸103が回転可能な状態とする。S131が終了すると、プログラムはS132に進む。
S131において、制御部10は、第四アクチュエータ164を制御して、第四ドグクラッチ154と固定部材146との係合を解除して、出力軸103のケース147への固定を解除して、出力軸103が回転可能な状態とする。S131が終了すると、プログラムはS132に進む。
S132において、制御部10は、入力軸回転速度センサ171及び出力軸回転速度センサ172からの検出信号に基づいて、インバータ装置4を制御することにより、モータジェネレータ3において発電させることにより、モータジェネレータ3で負トルクを出力させて、出力軸103と第一ドリブンギヤ141の回転の同期を開始させる。図7の5は、発進時の遊星歯車機構110の速度線図である。モータジェネレータ3が負トルクを出力すると、モータジェネレータ回転速度Nmgが低下して、リングギヤ114の回転速度が低下する(図7の6)。出力軸103は回転可能であるので、リングギヤ114の回転速度の低下に伴い、サンギヤ111の回転速度が上昇して(図7の7)、出力軸回転速度Noが上昇する。出力軸回転速度Noの上昇に伴い、車両1000は発進する。なお、エンジン回転速度Neは、アイドリング回転速度又はアクセル開度Acに基づく回転速度に制御される。S132が終了すると、プログラムはS133に進む。
S133において、制御部10が、入力軸回転速度センサ171及び出力軸回転速度センサ172からの検出信号に基づいて、出力軸103と第一ドリブンギヤ141の回転が同期したと判断した場合には(S133:YES)、プログラムをS134に進め、出力軸103と第一ドリブンギヤ141の回転が同期していないと判断した場合には(S133:NO)、S133の処理を繰り返す。
S134において、制御部10は、第二アクチュエータ162を制御して、第二ドグクラッチ152を第一ドリブンギヤ141に係合させて、1速を形成する。S134が終了すると、「発進処理」が終了して、プログラムは、図4のS14に進む。
S14において、制御部10が、「認識変速段」が変更されたと判断した場合には(S14:YES)、プログラムをS15に進め、「認識変速段」が変更されていないと判断した場合には(S14:NO)、プログラムをS16に進める。
S15において、制御部10は、「変速処理」を開始する。「変速制御」が開始すると、プログラムは図8のS151に進む。
S151において、制御部10は、自動変速機100をニュートラルにするための目標モータトルクTmtを下式(1)に基づいて演算する。
Tmt=Zf1/Zf2×Zmg1/Zmg2×Zr/(Zs+Zr)×Te…(1)
Tmt:目標モータトルク
Zf1:伝達ドライブギヤの歯数(第四ドライブギヤ134の歯数)
Zf2:伝達ドリブンギヤの歯数(第四ドリブンギヤ144の歯数)
Zmg1:モータドライブギヤ3bの歯数
Zmg2:リングギヤ114のアウターギヤ114bの歯数
Zr:リングギヤ114のインナーギヤ114aの歯数
Zs:サンギヤ111の歯数
Te:エンジントルク
S151において、制御部10は、自動変速機100をニュートラルにするための目標モータトルクTmtを下式(1)に基づいて演算する。
Tmt=Zf1/Zf2×Zmg1/Zmg2×Zr/(Zs+Zr)×Te…(1)
Tmt:目標モータトルク
Zf1:伝達ドライブギヤの歯数(第四ドライブギヤ134の歯数)
Zf2:伝達ドリブンギヤの歯数(第四ドリブンギヤ144の歯数)
Zmg1:モータドライブギヤ3bの歯数
Zmg2:リングギヤ114のアウターギヤ114bの歯数
Zr:リングギヤ114のインナーギヤ114aの歯数
Zs:サンギヤ111の歯数
Te:エンジントルク
図9に示すように、エンジン2が出力するエンジントルクTeは、第二入力軸102において、遊星歯車機構110に入力されるトルクTaと、ドライブギヤ131〜135及びドリブンギヤ141〜145(以下、変速ギヤと略す)に入力されるトルクTbに分割される。そして、変速ギヤに入力されるトルクTbが0又は小さくなれば、形成されている変速段に対応するドグクラッチ152〜154をドリブンギヤ141〜145から抜くことができる。そして、上式(1)を満たす場合に、変速ギヤに入力されるトルクTbが0となる。上式(1)が成り立つ場合に、変速ギヤに入力されるトルクTbが0となる仕組みについて説明する。
第一入力軸101と第二入力軸102が回転連結されている場合には、図9を用いて上述したように、エンジントルクTeは、第二入力軸102において、遊星歯車機構110に入力されるトルクTaと変速ギヤに入力されるトルクTbに分割される。
このため、下式(11)が成立する。
Te=Ta+Tb…(11)
Te:エンジントルク
Ta:遊星歯車機構110に入力されるトルク
Tb:変速ギヤに入力されるトルク
このため、下式(11)が成立する。
Te=Ta+Tb…(11)
Te:エンジントルク
Ta:遊星歯車機構110に入力されるトルク
Tb:変速ギヤに入力されるトルク
出力軸103(サンギヤ111)に入力されるトルクの釣り合いにより、下式(12)が成り立つ。
Zd1/Zd2×Tout+Zmg2/Zmg1×Tm=Zf2/Zf1×Ta+Z2/Z1×Tb…(12)
Zd1:出力ギヤ149の歯数
Zd2:デファレンシャル9のリングギヤ9aの歯数
Tout:走行抵抗
Zmg1:モータドライブギヤ3bの歯数
Zmg2:リングギヤ114の歯数
Tm:モータジェネレータ3が出力しているトルク
Zf1:伝達ドライブギヤの歯数(第四ドライブギヤ134の歯数)
Zf2:伝達ドリブンギヤの歯数(第四ドリブンギヤ144の歯数)
Ta:遊星歯車機構110に入力されるトルク
Z1:形成されている変速段のドライブギヤ131〜135の歯数
Z2:形成されている変速段のドリブンギヤ141〜145の歯数
Tb:変速ギヤに入力されるトルク
Zd1/Zd2×Tout+Zmg2/Zmg1×Tm=Zf2/Zf1×Ta+Z2/Z1×Tb…(12)
Zd1:出力ギヤ149の歯数
Zd2:デファレンシャル9のリングギヤ9aの歯数
Tout:走行抵抗
Zmg1:モータドライブギヤ3bの歯数
Zmg2:リングギヤ114の歯数
Tm:モータジェネレータ3が出力しているトルク
Zf1:伝達ドライブギヤの歯数(第四ドライブギヤ134の歯数)
Zf2:伝達ドリブンギヤの歯数(第四ドリブンギヤ144の歯数)
Ta:遊星歯車機構110に入力されるトルク
Z1:形成されている変速段のドライブギヤ131〜135の歯数
Z2:形成されている変速段のドリブンギヤ141〜145の歯数
Tb:変速ギヤに入力されるトルク
図10に示すように、遊星歯車機構110に入力されるトルクの釣り合いにより、下式(13)を得る。
1/Zr×Zmg2/Zmg1×Tm=1/Zs×(Zd1/Zd2×Tout−Z2/Z1×Tb)…(13)
1/Zr×Zmg2/Zmg1×Tm=1/Zs×(Zd1/Zd2×Tout−Z2/Z1×Tb)…(13)
上式(11)、(12)、(13)から下式(14)を得る。
Tb=Te−Zf1/Zf2×Zmg2/Zmg1(1+Zs/Zr)×Tm…(14)
そして、上式(14)において、変速ギヤに入力されるトルクTbを0とし、モータトルクTmを目標モータトルクTmtと置き換えると、上式(1)を得る。
S151が終了すると、プログラムはS152に進む。
Tb=Te−Zf1/Zf2×Zmg2/Zmg1(1+Zs/Zr)×Tm…(14)
そして、上式(14)において、変速ギヤに入力されるトルクTbを0とし、モータトルクTmを目標モータトルクTmtと置き換えると、上式(1)を得る。
S151が終了すると、プログラムはS152に進む。
S152において、制御部10は、モータジェネレータ3が出力しているモータトルクTmが、S151において上式(1)によって演算された目標モータトルクTmtとなるようにインバータ装置4を制御する。S152が終了すると、プログラムはS153に進む。
S153において、制御部10が、モータジェネレータ3が出力しているモータトルクTmが目標モータトルクTmtとなったと判断した場合には(S153:YES)、プログラムをS154に進め、モータトルクTmが目標モータトルクTmtとなっていないと判断した場合には(S153:NO)、プログラムをS151に戻す。
S154において、制御部10は、アクチュエータ162〜164のいずれかを制御することにより、自動変速機100をニュートラルにする。S154が終了すると、プログラムはS155に進む。
S155において、制御部10は、「認識変速段」がアップシフトであると判断した場合には(S155:YES)、プログラムをS156に進め、「認識変速段」がダウンシフトであると判断した場合には(S155:NO)、プログラムをS161に進める。
S156において、制御部10は、燃料噴射装置28による燃料噴射を停止させる。S156が終了すると、プログラムはS157に進む。
S157において、制御部10は、入力軸回転速度センサ171及び出力軸回転速度センサ172からの検出信号に基づいて、インバータ装置4を制御することにより、モータジェネレータ3において発電させることにより、モータジェネレータ3で負トルクを出力させて、出力軸103と「認識変速段」に対応するドリブンギヤ142〜145の回転の同期を開始させる。モータジェネレータ3の負トルクの出力により、入力軸回転速度Ni及びエンジン回転速度Neが低下し、エンジン2のクランクシャフトやフライホイール23に蓄えられた回転エネルギー(正のイナーシャトルク)が、遊星歯車機構110に入力され、車両1000の減速が防止される。なお、モータジェネレータ3の負トルクの絶対値が大きい程、フライホイール23から遊星歯車機構110を介して出力軸103に出力されるトルクは大きくなる。制御部10は、車両1000に付与される駆動トルクが要求駆動トルクTrとなるように、インバータ装置4を制御して、モータジェネレータ3が出力する負トルクを制御する。S157が終了すると、プログラムはS171に進む。
S161において、制御部10は、アクセルセンサ72及びブレーキセンサ76からの検出信号に基づいて、車両1000が加速中であると判断した場合には(S161:YES)、プログラムをS162に進め、車両1000が減速中であると判断した場合には(S161:NO)、プログラムをS163に進める。
S162において、制御部10は、入力軸回転速度センサ171及び出力軸回転速度センサ172からの検出信号に基づいて、エンジン2及びインバータ装置4を制御することにより、エンジントルクTeを増大させつつモータジェネレータ3で負トルクを出力させて、入力軸回転速度Niを増大させて、出力軸103と「認識変速段」に対応するドリブンギヤ141〜144の回転の同期を開始させる。なお、制御部10は、車両1000に付与されるトルクが、要求駆動トルクTrとなるように、エンジン2及びインバータ装置4を制御する。S162が終了すると、プログラムはS171に進む。
S163において、制御部10は、燃料噴射装置28による燃料噴射を停止させる。S63が終了すると、プログラムはS164に進む。
S164において、制御部10は、入力軸回転速度センサ171及び出力軸回転速度センサ172からの検出信号に基づいて、インバータ装置4を制御することにより、モータジェネレータ3を駆動させて、モータジェネレータ3で正トルクを出力させて、入力軸回転速度Niを増大させて、出力軸103と「認識変速段」に対応するドリブンギヤ141〜144の回転の同期を開始させる。制御部10は、車両1000に付与されるトルクが、要求駆動トルクTrとなるように、エンジン2及びインバータ装置4を制御する。S164が終了すると、プログラムはS171に進む。
S171において、制御部10が、入力軸回転速度センサ171及び出力軸回転速度センサ172からの検出信号に基づいて、出力軸103と「認識変速段」に対応するドリブンギヤ141〜145の回転が同期したと判断した場合には(S171:YES)、プログラムをS172に進め、出力軸103と「認識変速段」に対応するドリブンギヤ141〜145の回転が同期していないと判断した場合には(S171:NO)、S171の処理を繰り返す。
S172において、制御部10は、アクチュエータ162〜164のいずれかを制御して、「認識変速段」に対応するドグクラッチ152〜154を「認識変速段」に対応するドリブンギヤ141〜145に係合させて、「認識変速段」と同一の変速段を形成する。S172が終了すると、プログラムはS173に進む。
S173において、制御部10は、エンジントルクTeが目標エンジントルクTetとなるようにエンジン2を制御する。S173が終了すると、「変速処理」が終了して、プログラムは、図4のS16に進む。
S16において、制御部10が、「電動走行モード」への変更が必要であると判断した場合には(S16:YES)、プログラムをS17に進め、「電動走行モード」への変更が不要であると判断した場合には(S16:NO)、プログラムをS19に進める。なお、バッテリ5の残量が既定値以上である場合において、モータトルクTmのみで要求駆動トルクTrを充足することができる場合は、「電動走行モード」への変更が必要であると判断される。
S17において、制御部10は、エンジン2の出力を低下させたうえで、第一アクチュエータ161を制御して、第一ドグクラッチ151と第二入力軸被係合部材136の係合を解除して、第一入力軸101と第二入力軸102の回転連結を解除する。S17が終了すると、プログラムはS18に進む。
S18において、制御部10は、モータジェネレータ3が出力するモータトルクTmが目標モータトルクTmtとなるように、インバータ装置4を制御する。S18が終了するとプログラムはS19に進む。
S19において、制御部10は、「スプリット走行モード」への変更が必要であると判断した場合には(S19:YES)、プログラムをS20に進め、「スプリット走行モード」への変更が不要であると判断した場合には(S19:NO)、プログラムをS31に進める。なお、バッテリ5の残量が既定値より下回ったとなった場合や、モータトルクTmのみでは要求駆動トルクTrに達しない場合には、「スプリット走行モード」への変更が必要と判断される。
S20において、制御部10は、エンジン回転速度センサ24及び入力軸回転速度センサ171からの検出信号に基づいて、エンジン回転速度Ne(第一入力軸101の回転速度)と入力軸回転速度Niが同期するようなエンジン2及びモータジェネレータ3の少なくとも一方の制御を開始する。S20が終了すると、プログラムはS21に進む。
S21において、制御部10が、エンジン回転速度センサ24及び入力軸回転速度センサ171からの検出信号に基づいて、エンジン回転速度Ne(第一入力軸101の回転速度)と入力軸回転速度Niが同期したと判断した場合には(S21:YES)、プログラムをS22に進め、エンジン回転速度Neと入力軸回転速度Niが同期していないと判断した場合には(S21:NO)、S21の処理を繰り返す。
S22において、制御部10は、第一アクチュエータ161を制御することにより、第一ドグクラッチ151を第二入力軸被係合部材136に係合させることにより、第一入力軸101を第二入力軸102に回転連結させる。S22が終了すると、プログラムはS23に進む。
S23において、制御部10は、エンジン2及びインバータ装置4をすることにより、エンジントルクTe及びモータトルクTmで車両1000を駆動し、又はエンジントルクTeで車両1000を駆動しつつモータジェネレータ3で発電させる。S23が終了すると、プログラムはS31に進む。
S31において、制御部10が、ブレーキセンサ76からの検出信号に基づいて、ブレーキペダル75が踏まれたと判断した場合には(S31:YES)、プログラムをS32に進め、ブレーキペダル75が踏まれていないと判断した場合には(S31:NO)、プログラムをS14に戻す。
S32において、制御部10が、第一入力軸101と第二入力軸102の切断が必要であると判断した場合には(S32:YES)、プログラムをS33に進め、第一入力軸101と第二入力軸102の切断が不要であると判断した場合には(S33:NO)、プログラムをS34に進める。なお、バッテリ5がの残量が規定値以上である場合や、より制動力を発生させる場合、既に第一入力軸101と第二入力軸102が切断されている場合には、第一入力軸101と第二入力軸102の切断が不要であると判断され、それ以外の場合には、第一入力軸101と第二入力軸102の切断が必要であると判断される。
S33において、エンジン2の出力を低下させたうえで、第一アクチュエータ161を制御して、第一ドグクラッチ151と第二入力軸被係合部材136の係合を解除して、第一入力軸101と第二入力軸102を切断する。S33が終了すると、プログラムはS34に進む。
S34において、制御部10は、インバータ装置4を制御することにより、モータジェネレータ3において発電させることにより回生制動力を発生させる。なお、回生制動力のみで「要求制動力」に達しない場合には、制御部10は摩擦ブレーキ装置を制御して摩擦制動力を発生させる。S34が終了すると、プログラムはS19に戻る。
なお、車両1000を後退させる場合には、制御部10は、第一アクチュエータ161を制御することにより、第一ドグクラッチ151をリバースドライブギヤ121に係合させて、エンジン2を駆動させる。或いは、制御部10は、自動変速機100において変速段が形成されている状態で、インバータ装置4を制御することにより、モータジェネレータ3を逆転させて、車両1000を後退させる。
自動変速機100を操作するためのセレクター(不図示)がパーキングポジションに移動された場合には、制御部10は、第四アクチュエータ164を制御することにより、第四ドグクラッチ154を固定部材146に係合させて、出力軸103がケース147に対して回転不能な状態にする。
(本実施形態の効果)
以上の説明から明らかなように、エンジン2と回転連結された第一入力軸101と第二入力軸102を回転連結又は切断する第一ドグクラッチ151(フロントクラッチ)は、噛み合い式のクラッチである。これにより、第一ドグクラッチ151によって第一入力軸101(エンジン2の駆動軸21)を第二入力軸102に回転連結させる際に、摩擦クラッチのように摩擦熱が発生しないので、駆動装置1の燃費が向上する。
以上の説明から明らかなように、エンジン2と回転連結された第一入力軸101と第二入力軸102を回転連結又は切断する第一ドグクラッチ151(フロントクラッチ)は、噛み合い式のクラッチである。これにより、第一ドグクラッチ151によって第一入力軸101(エンジン2の駆動軸21)を第二入力軸102に回転連結させる際に、摩擦クラッチのように摩擦熱が発生しないので、駆動装置1の燃費が向上する。
また、第二入力軸102と出力軸103との間に、出力軸103と回転連結されたサンギヤ111(第一要素)と、第二入力軸102に回転連結されたキャリア113(第二要素)と、モータジェネレータ3に回転連結されたリングギヤ114(第三要素)を有する遊星歯車機構110が設けられている。これにより、自動変速機100において変速段を形成する際に、シンクロナイザ機構を用いなくても、モータジェネレータ3によって遊転ギヤであるドリブンギヤ141〜145と出力軸103との回転の同期を行うことができる。このため、遊転ギヤであるドリブンギヤ141〜145を出力軸103に相対回転不能に回転連結する機構として、シンクロナイザ機構の代わりに噛み合い式のクラッチであるドグクラッチ152〜154を用いることができる。ドグクラッチ152〜154は、シンクロナイザ機構のように機械的損失が常時発生することが無いので、駆動装置1の燃費が向上する。
遊星歯車機構110は、シングルピニオン式である。このため、単純な構造で、モータジェネレータ3によって遊転ギヤであるドリブンギヤ141〜145と出力軸103との回転の同期を行うことができる機構を実現することができる。
制御部10(エンジン始動部)は、全ての遊転ギヤであるドリブンギヤ141〜145が出力軸103に回転連結されていないニュートラル状態で、第一アクチュエータ161を作動させて、第一ドグクラッチ151によって第一入力軸101と第二入力軸102を回転連結させ(図5のS113)、モータジェネレータ3を回転させることにより、エンジン2を回転させてエンジンを始動させる(S114、S115)。これにより、エンジン2を始動させるための専用のスタータが不要となるので、駆動装置1のコストを削減できるだけでなく、駆動装置1が軽量となり、駆動装置1の燃費が向上する。
また、自動変速機100は、出力軸103を回転不能とする固定部材146(固定部)及び第四ドグクラッチ154、第四アクチュエータ164を有する。そして、制御部10(エンジン始動部)は、エンジン2の始動時に、第四アクチュエータ164を制御して、第四ドグクラッチ154を固定部材146に係合せて、出力軸103を回転不能とする(図5のS112)。これにより、エンジン2の始動時に、固定部材146によってモータジェネレータ3が出力するモータトルクTmが支持されるので、モータトルクTmが確実にエンジン2に伝達され、モータジェネレータ3によってエンジン2を確実に回転させて始動させることができる。また、固定部材146によって出力軸103が回転不能とされるので、エンジン2の始動時において、出力軸103が逆回転してしまうことに起因する車両1000の後退を防止することができる。
また、制御部10(発進時回転同期部)は、車両1000の発進時において、発進時の変速段に対応する遊転ギヤであるドリブンギヤ141〜145と出力軸103との回転が同期するようにモータジェネレータ3を制御する(S132)。これにより、シンクロナイザ機構によらずに、遊転ギヤであるドリブンギヤ141〜145と出力軸103との回転を同期させることができる。このため、遊転ギヤであるドリブンギヤ141〜145を出力軸103に相対回転不能に回転連結する機構として、シンクロナイザ機構の代わりに噛み合い式のクラッチであるドグクラッチ152〜154を用いることができる。ドグクラッチ152〜154は、シンクロナイザ機構のように機械的損失が常時発生することが無いので、駆動装置1の燃費が向上する。
また、制御部10(変速時駆動トルク低減部)は、自動変速機100の変速時において、モータジェネレータ3に負トルクを出力させることにより、ドライブギヤ131〜135及びドリブンギヤ141〜145を介して出力軸103に入力されているエンジントルクTeを低減させる(図8のS151、S152)。そして、制御部10(変速時ニュートラル形成部)は、出力軸103に入力されているエンジントルクTeが低減されている状態で、アクチュエータ162〜164(シフトアクチュエータ)を制御することにより、遊転ギヤであるドリブンギヤ141〜145を出力軸103に対して遊転可能にする(S154)。
このように、摩擦クラッチによってエンジン2から第二入力軸102に入力されているエンジントルクTeを遮断しなくても、出力軸103に入力されているエンジントルクTeを低減させて、ドリブンギヤ141〜145を出力軸103に対して遊転可能にすることができる。このため、摩擦クラッチが不要となり、摩擦クラッチによる摩擦熱が発生しないので、駆動装置1の燃費が向上する。
また、制御部10(変速時回転同期部)は、自動変速機100の変速時において、形成する変速段に対応する遊転ギヤであるドリブンギヤ141〜145と出力軸103との回転が同期するようにモータジェネレータ3を制御する(図8のS157、S162、S164)。これにより、シンクロナイザ機構によらずに、遊転ギヤであるドリブンギヤ141〜145と出力軸103との回転を同期させることができる。このため、遊転ギヤであるドリブンギヤ141〜145を出力軸103に相対回転不能に回転連結する機構として、シンクロナイザ機構の代わりに噛み合い式のドグクラッチ152〜154を用いることができる。ドグクラッチ152〜154は、シンクロナイザ機構のように機械的損失が常時発生することが無いので、駆動装置1の燃費が向上する。
自動変速機100においてアップシフトが実行される場合には、制御部10(変速時回転同期部)は、エンジン2への燃料の供給を停止させる(図8のS156)。これにより、エンジン回転速度Neが低下して、第二入力軸102の回転速度も低下するので、遊転ギヤであるドリブンギヤ141〜145と出力軸103との回転の同期時間が短縮され、自動変速機100の変速時間が短縮される。また、エンジン回転速度Neの低下に伴い、エンジン2の回転に伴い回転する部材のイナーシャトルクが、遊星歯車機構110を介して出力軸103に入力される。このため、アップシフト時に、無駄な燃料消費を抑えつつ、車両1000の減速を抑制することができる。
遊転ギヤであるドリブンギヤ141〜145を出力軸103に相対回転不能に回転連結する機構は、噛み合い式のドグクラッチ152〜154である。ドグクラッチ152〜154は、シンクロナイザ機構のように機械的損失が常時発生することが無いので、駆動装置1の燃費が向上する。
(別の実施形態)
以上説明した実施形態では、図8のS151において、変速ギヤに入力されるトルクTbを0とする目標モータトルクTmtが演算され、S152において、モータジェネレータ3が出力するモータトルクTmが目標モータトルクTmtとなるように制御される。しかし、変速ギヤに入力されるトルクTbを低減する目標モータトルクTmtが演算され、S152において、モータジェネレータ3が出力するモータトルクTmが目標モータトルクTmtとなるように制御される実施形態であっても差し支え無い。
以上説明した実施形態では、図8のS151において、変速ギヤに入力されるトルクTbを0とする目標モータトルクTmtが演算され、S152において、モータジェネレータ3が出力するモータトルクTmが目標モータトルクTmtとなるように制御される。しかし、変速ギヤに入力されるトルクTbを低減する目標モータトルクTmtが演算され、S152において、モータジェネレータ3が出力するモータトルクTmが目標モータトルクTmtとなるように制御される実施形態であっても差し支え無い。
或いは、制御部10が、変速ギヤに入力されるトルクTbが徐々に低下するように、モータジェネレータ3が出力する負トルクが徐々に増大するようにインバータ装置4を制御しつつ、変速段が形成されているドグクラッチ152〜154とドリブンギヤ141〜145との係合を解除する方向にアクチュエータ162、163を制御して、自動変速機100をニュートラル状態にする実施形態であっても差し支え無い。
なお、第一ドグクラッチ151〜第四ドグクラッチ154の代わりに、ドグクラッチ以外の噛み合い式のクラッチであっても差し支え無い。また、第二ドグクラッチ152〜第四ドグクラッチ154の代わりに、シンクロナイザ機構を用いた実施形態であっても差し支え無い。
以上説明した実施形態では、全てのドライブギヤ131〜135が固定ギヤであり、全てのドリブンギヤ141〜145が遊転ギヤである。しかし、図11に示すように、ドライブギヤ131〜135の一部が遊転ギヤであり、ドリブンギヤ141〜145の一部が固定ギヤである実施形態であっても差し支え無い。或いは、ドライブギヤ131〜135の全てが遊転ギヤであり、ドリブンギヤ141〜145の全てが固定ギヤである実施形態であっても差し支え無い。
以上説明した実施形態では、車両1000の発進時には、自動変速機100において1速が形成される。しかし、車両1000の発進時には、自動変速機100において2速以上が形成される実施形態であっても差し支え無い。
なお、モータジェネレータ3の代わりに、モータと発電機をそれぞれ有している駆動装置1であっても差し支え無い。
また、第四ドグクラッチ154、第四アクチュエータ164及び固定部材146によって、出力軸103を回転不能にする代わりに、パーキングブレーキによって出力軸103を回転不能にする実施形態であっても差し支え無い。
以上説明した実施形態では、出力軸103がサンギヤ111に回転連結され、モータジェネレータ3がリングギヤ114に回転連結されている。しかし、出力軸103がリングギヤ114に回転連結され、モータジェネレータ3がサンギヤ111に回転連結されている実施形態であっても差し支え無い。
以上説明した実施形態では、遊星歯車機構110はシングルピニオン式である。しかし、遊星歯車機構110がダブルピニオン式であっても差し支え無い。この実施形態の場合には、第二入力軸102がリングギヤに回転連結され、出力軸103及びモータジェネレータ3の一方がサンギヤに回転連結され、出力軸103及びモータジェネレータ3の他方がキャリアに回転連結されている。
1…ハイブリッド車両用駆動装置、2…エンジン、3…モータジェネレータ(モータ)、9…デファレンシャル、10…制御部(エンジン始動部、発進時回転同期部、発進時変速段形成部、発進時駆動トルク低減部、変速時ニュートラル形成部、変速時回転同期部、変速時変速段形成部)、100…自動変速機、101…第一入力軸、102…第二入力軸、103…出力軸、110…遊星歯車機構、111…サンギヤ(第一要素)、112…プラネタリギヤ、113…キャリア(第二要素)、114…リングギヤ(第三要素)、131〜135…ドライブギヤ(固定ギヤ)、141〜145…ドリブンギヤ(遊転ギヤ)、146…固定部材(固定部)、151…第一ドグクラッチ(フロントクラッチ)、152〜154…第二ドグクラッチ〜第四ドグクラッチ(連結部)、161…第一アクチュエータ(フロントクラッチアクチュエータ)、162〜164…第二アクチュエータ〜第四アクチュエータ(シフトアクチュエータ)、1000…ハイブリッド車両
Claims (8)
- エンジンの駆動トルクが入力される第一入力軸と、
第二入力軸と、
車両の駆動輪に回転連結され、前記第一入力軸及び前記第二入力軸と平行に設けられた出力軸と、
前記第一入力軸と前記第二入力軸を回転連結又は切断する噛み合い式のフロントクラッチと、
前記フロントクラッチを駆動するフロントクラッチアクチュエータと、
前記第二入力軸及び前記出力軸の一方に遊転可能に設けられた複数の遊転ギヤと、
前記第二入力軸及び前記出力軸の他方に相対回転不能に固定され、前記複数の遊転ギヤとそれぞれ噛合する複数の固定ギヤと、
前記遊転ギヤを前記遊転ギヤが設けられている軸に相対回転不能に回転連結する複数の連結部と、
前記複数の連結部をそれぞれ駆動するシフトアクチュエータと、
速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた第一要素、第二要素、第三要素を有し、前記第一要素は前記出力軸に回転連結され、前記第二要素は前記第二入力軸に回転連結され、前記第三要素は前記モータと回転連結されている遊星歯車機構と、を有するハイブリッド車両用駆動装置。 - 前記遊星歯車機構は、シングルピニオン式であり、
前記第一要素は、サンギヤであり、
前記第二要素は、キャリアであり、
前記第三要素は、リングギヤである請求項1に記載のハイブリッド車両用駆動装置。 - 前記全ての遊転ギヤが、当該遊転ギヤが設けられている軸に回転連結されていない状態で、前記フロントクラッチアクチュエータを作動させて、前記フロントクラッチによって前記第一入力軸と前記第二入力軸を回転連結させたうえで、前記モータを回転させて前記エンジンを回転させて始動させるエンジン始動部、を有する請求項1又は請求項2に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
- 前記出力軸を回転不能とする固定部を有し、
前記エンジン始動部は、前記エンジンの始動時に、前記固定部によって前記出力軸を回転不能とする請求項3に記載のハイブリッド車両用駆動装置。 - 前記第二入力軸の回転速度を検出する入力軸回転速度センサと、
前記出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度センサと、
前記入力軸回転速度センサ及び前記出力軸回転速度センサによって検出された前記入力軸及び前記出力軸の回転速度に基づいて、発進時の変速段に対応する前記遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転が同期するように前記モータを制御する発進時回転同期部と、
前記遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転が同期した後に、前記シフトアクチュエータを制御して、前記連結部によって発進時の変速段に対応する前記遊転ギヤを当該遊転ギヤが設けられている軸に相対回転不能に回転連結する発進時変速段形成部と、を有する請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のハイブリッド車両用駆動装置。 - 前記第二入力軸の回転速度を検出する入力軸回転速度センサと、
前記出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度センサと、
前記モータに負トルクを出力させることにより、前記固定ギヤ及び前記遊転ギヤを介して前記出力軸に入力されている前記エンジンから出力された駆動トルクを低減させる変速時駆動トルク低減部と、
前記変速時駆動トルク低減部によって前記出力軸に入力されている前記エンジンから出力された駆動トルクが低減されている状態で、前記シフトアクチュエータを制御することにより、前記連結部によって前記軸に相対回転不能にされている前記遊転ギヤを前記軸に対して遊転可能にする変速時ニュートラル形成部と、
前記入力軸回転速度センサ及び前記出力軸回転速度センサによって検出された前記入力軸及び前記出力軸の回転速度に基づいて、形成する変速段に対応する前記遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転が同期するように前記モータを制御する変速時回転同期部と、
前記遊転ギヤと当該遊転ギヤが設けられている軸との回転が同期した後に、前記シフトアクチュエータを制御して、前記連結部によって形成する変速段に対応する前記遊転ギヤを当該遊転ギヤが設けられている軸に相対回転不能に回転連結する変速時変速段形成部と、を有する請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のハイブリッド車両用駆動装置。 - アップシフトが実行される場合には、前記変速時回転同期部は、エンジンへの燃料の供給を停止させる請求項6に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
- 前記連結部は、噛み合い式のクラッチである請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
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JP2013193426A JP2015058790A (ja) | 2013-09-18 | 2013-09-18 | ハイブリッド車両用駆動装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016194105A1 (ja) * | 2015-06-01 | 2016-12-08 | 日産自動車株式会社 | 電動車両の発進制御装置 |
CN110901370A (zh) * | 2019-11-25 | 2020-03-24 | 江苏新能源汽车研究院有限公司 | 一种混动汽车的动力系统 |
-
2013
- 2013-09-18 JP JP2013193426A patent/JP2015058790A/ja active Pending
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