JP2015058294A - Mri装置およびそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】1検査を構成する複数の撮像単位のうち、撮像条件を変更可能な撮像単位をSAE上限の制御対象とし、対象となる撮像単位の撮像条件のみを対象として自動で推奨条件を算出する。
【解決手段】1検査を構成する複数の撮像単位について、前記撮像単位それぞれの撮像条件を記憶し、前記検査の対象となる被検体の単位質量当たりに吸収されるエネルギーであるSAR(Specific Absorption Ratio)および、その積算値である長時間MR検査比吸収エネルギーを算出し、前記複数の撮像単位の中から、前記撮像条件の変更対象となる撮像単位を選択し、選択した前記撮像単位を変更対象撮像単位として設定し、前記長時間MR検査比吸収エネルギーが前記所定の上限値を超える場合、前記長時間MR検査比吸収エネルギーが前記所定の上限値以内となるような撮像条件を、前記変更対象撮像単位の撮像条件に対する推奨条件として算出し、表示する。
【選択図】図2

Description

本発明の一態様としての実施形態は、MRI装置およびそのプログラムに関する。
磁気共鳴撮像(MRI:magnetic resonance imaging)装置は、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数の高周波(RF:Radio Frequency)信号で励起し、励起に伴って被検体から発生する磁気共鳴信号を再構成して画像を生成する撮像装置である。
MRI装置では、磁気共鳴信号を得るために高周波信号(RF信号)を被検体に印加する。高周波信号の印加は被検体を加熱し、被検体の体温を上昇させる。そこで、安全面の観点から、被検体の単位質量当たりに吸収されるエネルギーとしてSAR(Specific Absorption Ratio)が定義され、SARの上限値、即ち安全基準値が、IEC(International Electrotechnical Commission)規格(IEC60601−2−33)として規定されている。より具体的には、SAR(単位はW/kg)は、生体組織1kgに吸収されるRF信号のエネルギーとして定義され、任意の10秒間での平均SAR(以下、単に10秒平均SARと呼ぶ)や、直近の6分間での平均SAR(以下、単に6分平均SARと呼ぶ)の上限値が、全身や頭部等の撮像部位に応じてそれぞれ規定されている。
そこで、SARの上限が超えないように撮像単位の組み合わせを最適化する磁気共鳴イメージング装置が提供されている(たとえば、特許文献1等)。
特開2011−143235号公報
上述した10秒平均SARや6分平均SARに加えて、近時、IEC規格の新しい版(IEC60601−2−33 第3版)において、長時間MR検査比吸収エネルギー(Long MR Examination specific absorbed energy)の上限値が新たに規定された。これは、1検査あたりのSARの総量(1検査あたりのSARの累積値、あるいは積分値)が、その上限値を超えたら、その検査でそれ以上撮像を続けてはならないという規定である。なお、以下、長時間MR検査比吸収エネルギーを単にSAE(Specific Absorbed Energy)と呼ぶものとする。
上記規定により、検査の途中であっても、SAE(長時間MR検査比吸収エネルギー)がその上限値を超えた場合、それ以降撮像ができなくなる。特に、全身撮像等の撮像時間の長い検査を行う場合や、撮像を途中で中断し、その後再度撮像を継続するような場合には、SAEが上限値に達する可能性が高くなる。
1回の検査は複数の撮像単位の組み合わせで構成されており、SAE上限値を超えてしまう場合は、いずれかの撮像単位の撮像条件を変更するなどにより、各撮像単位ごとのRF信号吸収エネルギー積算値(以下、撮像単位SAEという)を低減させる必要がある。
しかしながら、異なる撮像単位で取得した画像をお互いに比較したい場合、それらの撮像単位の撮像条件は同一であるほうが好ましい。くわえて、撮像条件は複数のパラメータから構成されており、撮像の目的を達成しつつ、SAE上限値以内の範囲に調整することは難しく、ユーザの負担となる作業である。
そこで、1検査を構成する複数の撮像単位のうち、撮像条件を変更可能な撮像単位をSAE上限の制御対象とし、対象となる撮像単位の撮像条件のみを対象として自動で推奨条件を算出するMRI装置およびそのプログラムが要望されている。
本実施形態にかかるMRI装置は、1回の検査を構成する複数の撮像単位について、前記撮像単位それぞれの撮像条件を記憶する撮像条件記憶部と、前記検査の対象となる被検体の単位質量当たりに吸収されるエネルギーであるSAR(Specific Absorption Ratio)および、その積算値である長時間MR検査比吸収エネルギーを算出する、算出部と、前記複数の撮像単位の中から、前記撮像条件の変更対象となる撮像単位を選択し、選択した前記撮像単位を変更対象撮像単位として設定する、変更対象設定部と、前記長時間MR検査比吸収エネルギーが所定の上限値を超えるか否か判定する、判定部と、前記長時間MR検査比吸収エネルギーが前記所定の上限値を超える場合、前記長時間MR検査比吸収エネルギーが前記所定の上限値以内となるような撮像条件を、前記変更対象撮像単位の撮像条件に対する推奨条件として算出する推奨条件算出部と、前記推奨条件を表示する、表示部と、を備えたことを特徴とする。
実施形態に係るMRI装置の一例を示す概念的な構成図。 実施形態に係るMRI装置の機能構成例を示す機能ブロック図。 実施形態に係るMRI装置の第1の実施形態を示すフローチャート。 実施形態に係るMRI装置における変更対象撮像単位を説明する図。 実施形態に係るMRI装置におけるSAEの上限値について説明する図。 実施形態に係るMRI装置における影響度の算出方法を説明する図。 実施形態に係るMRI装置の第1の実施形態において表示部に表示される推奨条件の表示を説明する図。 実施形態に係るMRI装置の第2の実施形態を示すフローチャート。 実施形態に係るMRI装置の第2の実施形態における撮像単位の関連性を説明する図。 実施形態に係るMRI装置の第2の実施形態における関連性情報について説明する図。 実施形態に係るMRI装置の第2の実施形態における関連性情報を、手動で変更した場合を説明する図。
以下、MRI装置の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
(1)構成
図1は、実施形態に係るMRI装置の一例を示す概念的な構成図である。図1に示すように、実施形態に係るMRI装置100は、静磁場を発生させる静磁場電源1、静磁場に位置情報を付加するための、傾斜磁場電源2(2X、2Y、2Z)、高周波信号を送受信するRF受信器3およびRF送信器4、RF送信器4から出力されるRFパルスからSARを測定するSAR測定器5、所定のパルスシーケンスを実行するシーケンスコントローラ6、MRI装置全体のコントロールを担うコンピュータ7、被検体8(患者)を載せる寝台部9、磁石架台10を備えた構成である。
磁石架台10は、静磁場磁石11、傾斜磁場コイル12、RFコイル13等を有しており、これらの構成品は円筒状の筐体に収納されている。
磁石架台10の静磁場磁石11は、概略円筒形状をなしており、被検体の撮像領域であるボア(静磁場磁石11の円筒内部の空間)内に静磁場を発生させる。静磁場磁石11は超電導コイルを内蔵し、励磁モードでは静磁場電源1から供給される電流を超電導コイルに印加することで静磁場を発生する。その後、永久電流モードに移行すると、静磁場電源1は切り離される。静磁場磁石11は、液体ヘリウムによって超電導コイルが極低温に冷却されており、静磁場磁石11内部を極低温に保つための熱シールドを低温に保持するための液体ヘリウムによって冷却される。
傾斜磁場コイル12も概略円筒形状をなし、静磁場磁石11の内側に固定されている。この傾斜磁場コイル12は、傾斜磁場電源2(2X、2Y、2Z)から供給される電流によりX軸,Y軸,Z軸の方向に傾斜磁場を印加する。
SAR測定器5は、被検体8に印加するRFパワーを、たとえば、RF送信器4の出力を検出することによって測定し、測定したRFパワーから実測SAR値を求める。SAR測定器5で測定したSAR値は、シーケンスコントローラ6を介してコンピュータ7に送信される。
シーケンスコントローラ6は、MRI装置100における撮像シーケンスの制御を行う。1回の検査は、複数の撮像単位から構成され、それぞれの撮像単位ごとに、撮像シーケンスが設定される。撮像シーケンスは、撮像単位それぞれについて設定された撮像条件に基づいて定められる、RFパルスの照射やサンプリングを実行するためのスケジュールであるシーケンスコントローラ6は、設定された撮像シーケンスに合わせて、RF受信器3およびRF送信器4等を制御し、撮像シーケンスを実行する。
コンピュータ7は、その内部構造として主制御部20、入力部30、表示部40、記憶部50、などを備えた構成である。コンピュータ7は、複数の撮像単位それぞれについて設定された撮像シーケンスを記憶部50に記憶し、記憶部50に格納されたプログラムが、プロセッサを有する主制御部20によって実行されることで、設定された撮像シーケンス通りに、シーケンスコントローラ6が撮像シーケンスを実行する。また、記憶部50に格納されたプログラムを主制御部20が実行することで、SAR測定器5で測定したSARの累積値を加味した、検査内の長時間MR検査比吸収エネルギー(SAE:Specific Absorbed Energy)を算出する。さらに、1検査を構成する複数の撮像単位のうち、SAEが上限値を超える場合に、撮像条件の変更を許容する撮像単位について、推奨条件を算出し、提示する。
記憶部50は、RAMとROMをはじめとする記憶媒体などにより構成され、磁気的もしくは光学的記憶媒体または半導体メモリなどの、主制御部20により読み取り可能な記憶媒体を含んだ構成を有する。
入力部30は、たとえばキーボード、タッチパネル、テンキー、マウスなどの一般的な入力装置により構成される。
表示部40は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示装置により構成されるほか、主制御部20の制御に応じて、撮像条件や推奨条件などを表示する。
図2は、実施形態に係るMRI装置100の機能構成例を示す機能ブロック図である。図2に示すようにMRI装置100は、算出部21、変更対象設定部23、判定部25、推奨条件算出部27、SAR取得部29、入力部30、表示部40、撮像条件記憶部51を備えた構成から成る。前述の構成のうち、算出部21、変更対象設定部23、判定部25、推奨条件算出部27、SAR取得部29は、記憶部50に格納されたプログラムが主制御部20によって実行されることで実現される機能である。
また、表示部40は、記憶部50に格納されたプログラムが主制御部20によって実行されることで実現される機能と、表示機能とから構成される。
撮像条件記憶部51は、被検体8について行われる検査を構成する複数の撮像単位に関する撮像条件を格納している。図2で示すように、撮像条件には「撮像時間」と「撮像パラメータ」が含まれる。「撮像パラメータ」のうち、SARの大きさに影響を与えるパラメータには、「フリップ角」や「繰り返し時間(TR)」などがある。
算出部21は、図2に示すように、「撮像単位SAR平均値」、「撮像単位SAE」および、「SAE」を算出する。「撮像単位SAR平均値」は、個別の撮像単位を撮像時間Tだけ継続したときに生体組織1kgに吸収されるRF信号のエネルギーを撮像時間Tで除した値である。所定のパルスシーケンスを有する、ある撮像単位の撮像を撮像時間Tだけ行ったとき、生体組織1kgに吸収されるRF信号のエネルギーは、撮像時間Tが長くなるほど大きくなるが、そのエネルギーを撮像時間Tで除した値は、撮像時間Tに依存しない値となり、撮像単位ごとの個別の平均的なSARの値を示す。
「撮像単位SAE」は、個別の撮像単位を撮像時間Tだけ継続した時に生体組織1kgに吸収されるRF信号のエネルギーの総量である。また、撮像単位SAR平均値に撮像時間Tを乗じることで算出することができる。
「SAE」は複数の撮像単位から成るひと続きの検査において、生体組織1kgに吸収されるRFエネルギーの総量である。すなわち、撮像単位SAEを積算した値である。
SAR取得部29は、SAR測定器5で測定されたSAR実測値を、シーケンスコントローラ6を介して取得する。したがって、SAR算出部21は、SAR実測値と撮像条件とをもとに、それぞれの値を算出する。そのため、検査を実行するに当たり、あらかじめ被検体8の実際のSARが測定される。また、設定された撮像条件で求められたSAR予測値を、実際の数値で補正する。
変更対象設定部23は、それぞれの撮像単位についてあらかじめ設定された撮像条件を自動で変更可能な撮像単位であるか否かの設定である、変更対象撮像単位か否かの設定を行う。変更対象撮像単位か否かは、たとえば、ユーザが撮像条件を入力する際に、その撮像条件が変更可能かを選択することによって設定されてもよいし、撮像単位の種類によって、あらかじめ設定されていてもよい。変更対象撮像単位の設定については後述する。
判定部25は、算出部21で算出されたSAEが所定の上限値を超えるか否か判定する。
推奨条件算出部27は、判定部25でSAEが所定の上限値を超える場合に、変更対象設定部23で変更対象撮像単位を対象として、SAEが所定の上限値以内となるような撮像条件を算出する。推奨条件算出部27での推奨条件の算出方法については後述する。
表示部40には、図2に示されるように、「撮像単位SAR平均値」、「撮像単位SAE」、「SAE」、「推奨条件」、「変更対象撮像単位」および、「撮像条件」などが表示される。表示部40は、算出部21で算出された「撮像単位SAR平均値」、「撮像単位SAE」、および「SAE」の値をもとに、それぞれのグラフを生成し、表示する。さらに、推奨条件算出部27で算出された「推奨条件」および撮像条件記憶部51に格納された「撮像条件」などの情報をもとに推奨条件および撮像条件の表示を生成し、表示する。また、変更対象設定部23で設定された変更対象撮像単位について、「変更対象撮像単位」の表示を生成し、表示する。
(2)動作
(第1の実施形態)
図3は、実施形態に係るMRI装置100の第1の実施形態を示すフローチャートである。
ST101では、ユーザがキーボードなどを備えた入力部30から入力された撮像条件が、撮像条件記憶部51に格納される。
ST103では、変更対象撮像単位の設定が行われる。ここで、変更対象撮像単位とは、SAEが上限値を超えるため、SAE上限値以内となるように撮像条件を変更する必要が生じたときに、あらかじめ設定された撮像条件を装置が自動的に変更することができる撮像単位のことである。この変更対象撮像単位の設定は、入力部30からの入力により行われてもよいし、予め撮像条件の種類などによって決まっていてもよい。
ST105では、撮像条件記憶部51に格納された撮像条件に基づいて、算出部21によって、「撮像単位SAR平均値」、「撮像単位SAE」、および「SAE」の値が算出される。
図4は、実施形態に係るMRI装置100における変更対象撮像単位を説明する図である。図4で例示された表は、撮像条件記憶部51に入力された内容に基づき、表示部40が生成した撮像条件を一覧で示す表である。撮像条件を一覧で示す表には、それぞれ撮像順序を示す「撮像単位番号」と、撮像単位の名称を示す「撮像単位ID」と、撮像単位ごとのSARの大きさを表す「撮像単位SAR平均値(W/kg)」と「撮像単位SAR平均値(%)」と、撮像時間を示す「時間(分)」と、変更対象撮像単位か否かを示す「変更可否」とが表示されている。
図4の「撮像単位SAR平均値(%)」は、算出部21で算出された撮像単位SAR平均値(W/kg)を、6分平均SARの上限値を100%として相対的に示した値である。たとえば、6分平均SARの安全基準値が2.0W/kgの場合において、撮像時間が6分の場合は、SARが最大で2.0W/kgとなる条件で撮像でき、「撮像単位SAR平均値(%)」は、100%となる。一方、撮像時間が3分の場合は、SARが最大で4.0W/kgの条件で撮像することができ、この場合「撮像単位SAR平均値(%)」は、200%となる。このように、撮像時間が短ければ、それだけSARが高くなるような条件で撮像することが可能となり、「撮像単位SAR平均値(%)」は、SARの相対的な大きさを表している。
図4に示された表の1段目の撮像単位「1」(撮像単位ID:「Locator 3 Axis」)は、例えば、X方向、Y方向、Z方向のそれぞれ1枚ずつの位置決め用画像を2分間(「時間」欄の「2:00」)撮像し、「撮像単位SAR平均値(W/kg)」および、「撮像単位SAR平均値(%)」はそれぞれ「3.0」、「150」であることを示している。2段目の撮像単位「2」(撮像単位ID:「Shimming」)は、磁場の均一性等を調整するための撮像を4分間(「時間」欄の「4:00」)撮像し、「撮像単位SAR平均値(W/kg)」および、「撮像単位SAR平均値(%)」はそれぞれ「2.5」、「125」であることを示している。3段目の撮像単位「3」(撮像単位ID:「MAP」)は、受信コイルの感度マップを取得するための撮像を2分間(「時間」欄の「2:00」)撮像し、「撮像単位SAR平均値(W/kg)」および、「撮像単位SAR平均値(%)」はそれぞれ「3.5」、「175」であることを示している。また、4段目の撮像単位「4」(撮像単位ID:「3D TOF」)は、3次元画像を得るために、TOF(時間 of Flight)法による撮像を5分間(「時間」欄の「5:00」)撮像し、「撮像単位SAR平均値(W/kg)」および、「撮像単位SAR平均値(%)」はそれぞれ「2.0」、「100」であることを示している。以下同様に、たとえば、5段目の撮像単位「5」(撮像単位ID:「T2W AX」)は、アキシャル面のT2強調撮像を7分間(「時間」欄の「7:00」)行い、「撮像単位SAR平均値(W/kg)」および、「撮像単位SAR平均値(%)」はそれぞれ「1.5」、「75」であることを示している。
「変更可否」は変更対象撮像単位か否かを示す表示である。図4に示された例では、それぞれ撮像単位「1」、「2」、および「4」の「変更可否」の欄にチェックが表示されている。この「変更可否」の欄にチェックが表示されている撮像単位は、変更対象撮像単位であることを示している。このチェックボックスには、撮像条件を入力する際に、ユーザがあらかじめ変更対象撮像単位かどうかを選択した結果を表示してもよいし、図4に示した表示に基づいて、ユーザがチェックボックスを押下することで、変更対象撮像単位か否かのチェックを付与したり、削除したりしてもよい。
図4では、「変更可否」は、チェックボックスで表示されているが、「○」「×」を表示したボタンであってもよく、それぞれのボタンが押下されることで、表示が排他的に切り替わるような表示であってもよい。
図3のST107では、判定部25において、算出部21で算出されたSAEが上限値を超えるか否か判断される。SAEの上限値を超えない場合は、ST121で撮像条件が表示され、撮像を実行する撮像条件が確認できる。SAEの上限値を超える場合は、ST109以降のステップで、推奨条件が算出される。
図5は、実施形態に係るMRI装置100におけるSAEの上限値について説明する図である。図5は、図4で示した検査における撮像単位SAR平均値を棒グラフで示すとともに、SAEの上昇を折れ線グラフで示したグラフである。左の縦軸は、図4で示された「撮像単位SAR平均値(%)」を、右の縦軸は検査全体のSAE(W・分/kg)を示している。横軸はそれぞれの撮像単位に対応する撮像単位番号が示されている。図5では、1本の棒グラフは1分を示している。各撮像単位について示された複数の棒グラフは、撮像単位において設定された撮像時間の長さ撮像を実行した時の、撮像単位SAR平均値(%)を示している。したがって、図5の撮像単位「1」は、「150」%で「2:00」分実行されることから、左の縦軸で150%の高さの棒グラフが2本表示されている。同様に、撮像単位「2」の撮像単位は、「125」%で「4:00」分であることから、左の縦軸で125%の高さの棒グラフが4本表示され、撮像単位「3」の撮像単位は、「175」%で「2:00」分であることから、左の縦軸で175%の高さの棒グラフが2本表示され、撮像単位「4」の撮像単位は、「100」%で「5:00」分であることから、左の縦軸で100%の高さの棒グラフが5本表示され、撮像単位「5」の撮像単位は、「75」%で「7:00」分であることから、左の縦軸で75%の高さの棒グラフが7本表示されている。
図5の折線グラフは、検査におけるSAEの上昇を示したグラフである。図4の例において、SAEの上限値が40W・分/kgであった場合、撮像単位「5」が実行されると、上限値を超えてしまうことがわかる。このような検査を実施した場合、撮像単位「5」の検査の前、もしくは、撮像単位「5」の検査の途中で検査を中止せざるを得なくなる。
このように本発明は、SAEが所定の上限値を超えるような場合に、調整対象であることを示す調整対象フラグが設定された撮像単位の撮像条件を自動で抽出し、対象となる撮像単位の撮像条件を変更した推奨条件を提示することで、検査において重要な撮像単位の撮像条件を変更せずに、SAEの上限値内で検査が行えるような、MRI装置100を提供するものである。
図3のST107において、判定部25で、SAEの上限値を超えると判断された場合は、ST109以降のステップが実行される。
ST109では、推奨条件算出部27が変更対象撮像単位と設定されている撮像単位の撮像条件を取得する。
ST111では、推奨条件算出部27が変更対象撮像単位と設定されている撮像単位それぞれの影響度を算出する。
ST113では、推奨条件算出部27が、時間または撮像単位SAR平均値を変更した、推奨条件を算出する。撮像単位SAEの大きさは、撮像単位SAR平均値の大きさおよび撮像時間に依存する。したがって、推奨条件算出部27はこれらの値が小さくなるように撮像パラメータを変更する。
推奨条件算出部27が推奨条件を算出する方法として、撮像単位SAR平均値の大きさおよび撮像時間を所定の割合または数値分減少させる方法がある。たとえば、撮像単位SAR平均値を10%減少させるような撮像パラメータを算出してもよいし、変更前の撮像単位SAR平均値に対して一定割合を減少させるような撮像パラメータを算出してもよい。同様に、撮像時間についても、所定の割合またはあらかじめ設定した数値分減少させることにより、推奨条件を算出してもよい。
変更対象として、撮像単位SAR平均値および撮像時間の何れを選択するかは、あらかじめどちらを優先して変更するかを定めておいてもよい。また、それぞれに基準値を定めておき、その基準値を超える値が設定されているほうを対象として変更するとしてもよい。たとえば、撮像単位SAR平均値が6分を超える撮像単位の場合、撮像単位SAR平均値が減少するように撮像パラメータを変更する。また、撮像単位によって、変更する条件を予め設定しておいてもよい。
ST115では、推奨条件に基づき、算出部21で推奨条件に変更後のSAEの算出が行われる。
ST117では、判定部25で、推奨条件に変更後のSAEに基づき、SAEの上限値を超えていないかが判定され、超えていない場合は、処理を終了し、超えている場合は、再度、ST113にて次の変更対象撮像単位の推奨条件が算出される。
図6は、実施形態に係るMRI装置100における影響度の算出方法を説明する図である。図6は、図4で示した表に、影響度を示す指標として「撮像単位SAE」が追加され、その横の列は影響度の順位を表している。また、「撮像単位SAE」の表の下部には、撮像単位SAEの積算値である「SAE」が表示されている。SAEは「43.5」である。図4の例と同様に、SAEの上限値が40W・分/kgであった場合、SAEは上限値を「3.5」だけ上回っていることがわかる。
変更対象撮像単位は、図4および図6において、変更可否の欄にチェックが表示された撮像単位「1」、「2」、および「4」である。推奨条件算出部27は、これらの撮像単位について撮像条件を取得し、さらに、算出部21から、対応する撮像単位の「撮像単位SAE」を取得する。推奨条件算出部27は、取得した撮像単位SAEの大きい順に順位をつける。図6の例では、変更対象撮像単位である撮像単位「1」の撮像単位SAEは、その撮像時間(2:00分)と撮像単位SAR平均値(3.0W/kg)の積である「6.0」(W・分/kg)となる。同様に撮像単位「2」、および撮像単位「4」の撮像単位SAEは、それぞれ「10.0」(W・分/kg)および「10.0」(W・分/kg)となる。撮像単位SAEの大きいものから順位をつけ、たとえば、撮像単位SAEが同値である場合は、撮像単位番号が若い順に順位をつけるものとする。そうすると、撮像単位「1」、「2」、および「4」のそれぞれの順位は、「3位」、「1位」、「2位」となる。推奨条件算出部27は、この優先順位の順に推奨条件を算出し、SAEの上限値を超えなくなるまで、推奨条件の算出が行われる。
影響度を表す指標として、図6で例示したように、単に撮像単位SAEのみを用いてもよいし、撮像時間または撮像単位SAR平均値などの値を用いてもよい。また、撮像時間または撮像単位SAR平均値などの値で重みを付けて影響度を表す指標を算出してもよい。たとえば、撮像時間や撮像単位SAR平均値が所定の値以上の場合は、影響度が高くなるよう重みづけをおこなってもよい。このような影響度を表す指標を算出することで、調整対象となる撮像単位に優先順位が与えられ、SAEの上昇に対する影響の高い撮像単位を優先的に推奨条件の算出対象として選択できるようになる。
図7は、実施形態に係るMRI装置100の第1の実施形態において表示部40に表示される推奨条件の表示を説明する図である。図7の上部の表は、図4に示された撮像条件の表に対して、推奨条件が表示された表を示している。図7の下部は、図5と同様に、SAEの上昇を示したグラフである。左の縦軸は、「撮像単位SAR平均値(%)」を、右の縦軸は検査全体のSAE(W・分/kg)を示している。横軸はそれぞれの撮像単位に対応する撮像単位番号が示されている。
図6において、変更対象撮像単位として一番影響度の高い撮像単位、すなわち、優先順位の最も高い撮像単位は、撮像単位「2」である。そこで、優先順位の最も高い撮像単位「2」に対して、現在の撮像条件を変更した推奨条件を求め、これを表示する。図6では「撮像単位SAR平均値(W/kg)」および「撮像単位SAR平均値(%)」、はそれぞれ「2.5」、「125」であったが、図7の上部に示した表では、「2.0」および「100」となっており、それぞれ20%減少した値が提示されている。撮像単位「2」について推奨条件が算出されると(図3のST113)、算出部21でSAEが再算出される(図3のST115)。この場合、「撮像単位SAR平均値(W/kg)」が「2.0」で「4:00」分撮像が実行されることから、撮像単位SAEは「8.0」となる。推奨条件算出前は、図6から撮像単位SAEが「10.0」で、SAEは上限値を「3.5」上回っていたことから、さらに、変更が必要であると判定される(図3のST117のYes)。そこで、図6において、影響度が「2位」である撮像単位「4」について、同様に推奨条件の算出を行う(図3のST113)。撮像単位「4」の撮像単位において、図6では撮像時間が「5:00」分であったが、図7では「4:00」分となっており、20%減少した値が提示されている。「撮像単位SAR平均値(W/kg)」が「2.0」で「4:00」分撮像が実行されることから、算出部21でSAEが再算出される撮像単位SAEは「8.0」であり、図6で示した「10.0」から「2.0」減少することがわかる。
このように、撮像単位「2」および「4」について推奨条件が提示されたことにより、図6に示された推奨条件提示前のSAE「43.5」から、合計で「4.0」減少したことになる。したがって、この2つの撮像単位について推奨条件が算出された時点で、SAE上限値を以下であると判定され(図3のST117)、図7で示された、推奨条件が表示部40に表示される。
図7の下部に例示されたグラフでは、上部に示された撮像単位「2」の撮像単位について、撮像単位SAR平均値が20%減少した部分を網掛けで示している。また、上部に示された撮像単位「2」の撮像単位について、撮像時間が20%減少した部分(1分減少)を、網掛けで示している。推奨条件算出部27で算出された条件に基づき表示された図7のグラフでは、図5で示したものと比較して、SAEのグラフがSAE上限値以下の範囲に抑えられている。
なお推奨条件の表示は、あらかじめ設定された撮像条件から変更された部分を、背景色やグラフの色、文字の色を変えるなどにより表示してもよいし、撮像条件と推奨条件を並べて表示し、変更前後の数値がわかるように表示してもよい。
上述した第1の実施形態における推奨条件の算出方法の変形例として、1つの撮像単位について推奨条件に変更した後、再度、推奨条件が算出された撮像単位を含めて、順位をつけなおす方法がある。このような方法を用いれば、一定割合で値を減少させる場合でも、他の撮像単位と比べて撮像単位SAEが高すぎる撮像単位がある場合に、1つの撮像単位に偏ることなく、各撮像単位に分散させて撮像条件を緩和することができる。
このように、撮像条件が変更可能であることを示す変更対象撮像単位として設定されている撮像単位を対象として、SAEが上限値を超えない範囲に収まるような、推奨条件を提示することで、SAEの上限値を守りつつ、必要な撮像単位はあらかじめ設定した条件で撮像を行うことができる。また、撮像条件は複数の撮像パラメータから構成されており、それぞれの撮像パラメータの変更がどれくらいSAEに影響を与えるかを考慮して変更することは、困難である。このように、変更対象撮像単位と設定された撮像単位の撮像条件を対象として、SAEが上限値を超えないような推奨条件を自動で算出し、表示することで、ユーザは煩雑な撮像条件の変更を簡単に行うことができる。たとえば、提示された推奨条件に対して、ユーザが承認するだけで、自動で、推奨条件で撮像が実行されれば、検査時間の短縮にもつながる。
(第2の実施形態)
図8は、実施形態に係るMRI装置100の第2の実施形態を示すフローチャートである。第2の実施形態は、撮像単位同士が関連性を有する場合、その関連性を有する撮像単位同士を変更対象撮像単位として設定しないようにするというものである。図8において、第1の実施形態のフローチャートを説明した図3と同一のステップは、同じ番号で示している。以下、第2の実施形態について固有の処理について説明する。
ST151では、撮像単位同士の関連性が設定される。撮像単位同士に関連性がある場合とは、たとえば、先に実施した撮像単位で取得した画像と、後に実施した撮像単位で取得した画像とを比較したり、画像演算したりする場合など、それぞれの画像を同じ条件で取得する必要がある場合をいう。
図9は、実施形態に係るMRI装置100の第2の実施形態における撮像単位の関連性を説明する図である。図9の例では、造影検査におけるダイナミック撮像について説明している。造影剤を用いたダイナミック撮像の一例では、図9左側に示されるように、造影剤を投入する前に「造影前撮像」が実施され、造影剤が投入された直後に「早期相1撮像」と「早期相2撮像」が実施され、その後、「高分解能撮像」が行われ、最後に造影剤を注入して一定時間が経過した後の「後期相撮像」が行われる。
図9に示されるように、造影検査においては、取得した画像のうち、「高分解能撮像」で撮像した画像以外は、同一の撮像条件で取得したものを比較することが好ましい。造影検査では、早期相と後期相とで造影剤が体内において存在する場所が異なる。たとえば、早期相では血管内部、後記相では血管そのものに取り込まれるというように、撮像するタイミングによって、造影できる箇所が異なってくる。造影剤検査では、このように、異なるタイミングでそれぞれ造影される箇所が異なることから、それぞれのタイミングで画像を取得し、対比させることで撮像対象全体の状態を把握することができる。したがって、比較対象となるそれぞれの画像は、図9の例で示すように、同じ撮像条件で取得されることが好ましい。
図10は、実施形態に係るMRI装置100の第2の実施形態における関連性情報について説明する図である。図10の表には、図9で説明したそれぞれの撮像単位が示されている。また、図9で同じ撮像条件で取得される撮像単位については、図10の例では、撮像単位SAR平均値(W/kg)、撮像単位SAR平均値(%)および撮像時間(分)が同一の条件が設定されている。図10の最右欄は、「関連性情報」を示しており、図9で説明したとおり、「造影前撮像」、「早期相1撮像」、「早期相2撮像」および「後期相撮像」で取得した画像は、同じ撮像条件で取得するという関連性を有する撮像単位である。図10の例では、関連性を示す撮像単位について、「関連性情報」の欄に「※」を表示している。
図10の例では、4つの撮像単位について1つの関連性を有する場合を示したが、1つの検査について2つ以上の関連性が存在してもよい。
さらに、図10の例では、「※」の記号で関連性を示したが、丸印や星印など、異なる記号であってもよい。また、記号以外にも関連する撮像単位番号を表示してもよいし、関連する撮像単位のうち、撮像単位番号が若い撮像単位を親撮像単位として、関連するすべての撮像単位に、親となる撮像単位の撮像単位番号を表示してもよい。
なお、関連性情報は、撮像条件を入力する際にユーザによりあらかじめ設定されもよいし、撮像条件に基づいて自動で判別されてもよい。
図8のST153では、関連性情報の有無が判定され、関連性のない撮像条件を対象として、変更対象撮像単位が設定される。このように、関連性情報が設定された撮像単位を変更対象撮像単位と設定しないことによって、SAEが上限値を超える場合であっても、自動で撮像条件が変更されず、初めに設定した撮像条件で撮像することができる。
また、第2の実施形態の変形例として、関連性情報を有する撮像単位の「変更可否」の欄にチェックを入れ、変更対象撮像単位として設定した場合について、以下で説明する。
図11は、実施形態に係るMRI装置100の第2の実施形態における関連性情報を、手動で変更した場合を説明する図である。関連性情報が設定されている撮像単位のいずれかの「変更可否」の欄にチェックを入れると、同じ関連性を有する撮像単位すべてが変更対象撮像単位に設定され、「変更可否」の欄にチェックが表示される。たとえば、図10の撮像単位「2」の「変更可否」の欄にチェックを入れると、関連性を有する撮像単位「1」、「3」、「5」のすべての撮像単位の「変更可否」の欄にチェックが表示される。図11に示した例では、1つの「変更可否」の欄にチェックを入れた場合に、連動してチェックが表示される箇所を網掛けで示している。
また、関連性を有する撮像単位の1つについてチェックが外された場合も同様に、連動してその他のチェックも解除される。
図11で示すように、関連性を有する撮像単位が、変更対象撮像単位に設定された場合、推奨条件算出部27では、図9で示した例の場合、撮像条件がすべて同じであるため、同一の順位になることが想定される。関連性を有する撮像単位については同時に同一の変更が行われるため、関連性を有する撮像単位が多い場合、SAEが大幅に削減され、上限値を大きく下回ることになる場合がある。そこで、関連性を有する撮像単位全体で一定の割合、SAEが削減される推奨条件を算出することもできる。たとえば、図7では、推奨条件を算出するに当たり、撮像パラメータを20%減少させている。図11では、関連性を有する撮像単位が4つであるため、それぞれを5%ずつ減少させるという方法で推奨条件を求めてもよい。
また、関連性を有する撮像単位がある場合は、それらの撮像単位の順位に重みをつけて、優先度が下がるようにしてもよい。
このように、関連性を有する撮像単位が、手動で変更対象撮像単位に変更され、判定部25でSAEの上限値が超えると判断される場合は、関連性を有する撮像単位も撮像条件の変更対象となる。また、手動でチェックを変更する場合に、図9で説明したとおり、関連性のある撮像単位については、同一の変更が行われることが好ましい。そこで、変更対象撮像単位と設定する場合でも、関連する撮像単位についてチェックの付け忘れを防止し、関連性を有する撮像単位それぞれについて同一の変更が行われた推奨条件を算出することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 MRI装置
1 静磁場電源
2 傾斜磁場電源
3 RF受信器
4 RF送信器
5 SAR測定器
6 シーケンスコントローラ
7 コンピュータ
8 被検体
9 寝台部
10 磁石架台
11 静磁場磁石
12 傾斜磁場コイル
13 RFコイル
20 主制御部
21 算出部
23 変更対象設定部
25 判定部
27 推奨条件算出部
30 入力部
40 表示部
50 記憶部
51 撮像条件記憶部

Claims (9)

  1. 1回の検査を構成する複数の撮像単位について、前記撮像単位それぞれの撮像条件を記憶する撮像条件記憶部と、
    前記検査の対象となる被検体の単位質量当たりに吸収されるエネルギーであるSAR(Specific Absorption Ratio)および、その積算値である長時間MR検査比吸収エネルギーを算出する、算出部と、
    前記複数の撮像単位の中から、前記撮像条件の変更対象となる撮像単位を選択し、選択した前記撮像単位を変更対象撮像単位として設定する、変更対象設定部と、
    前記長時間MR検査比吸収エネルギーが所定の上限値を超えるか否か判定する、判定部と、
    前記長時間MR検査比吸収エネルギーが前記所定の上限値を超える場合、前記長時間MR検査比吸収エネルギーが前記所定の上限値以内となるような撮像条件を、前記変更対象撮像単位の撮像条件に対する推奨条件として算出する、推奨条件算出部と、
    前記推奨条件を表示する、表示部と、
    を備えたことを特徴とするMRI装置。
  2. 前記算出部は、前記変更対象撮像単位について、前記長時間MR検査比吸収エネルギーに対する影響度の指標を求め、
    前記推奨条件算出部は、前記影響度の指標の大きい前記変更対象撮像単位から前記推奨条件を算出すること、
    を特徴とする請求項1に記載のMRI装置。
  3. 前記撮像条件は、少なくとも、撮像時間およびSARの大きさにかかわる撮像パラメータを含み、
    前記推奨条件算出部は、前記撮像時間および前記撮像パラメータの少なくともいずれか一方を変更することで、前記長時間MR検査比吸収エネルギーが前記所定の上限値以下となる、前記推奨条件を算出すること、
    を特徴とする請求項1に記載のMRI装置。
  4. 前記変更対象設定部は、前記複数の撮像単位同士に関連性があるか否かを判断し、前記関連性がないと判断された前記撮像単位を、前記変更対象撮像単位として設定すること、
    を特徴とする請求項1に記載のMRI装置。
  5. 入力部をさらに備え、
    前記入力部は、前記関連性があると判断された撮像単位のいずれか1つについて、前記変更対象撮像単位か否かの設定を変更する入力を取得し、
    前記変更対象設定部は、前記関連性のある撮像単位のうち前記変更対象撮像単位か否かの設定が変更された撮像単位以外の撮像単位に対して、前記変更対象撮像単位か否かの設定が変更された撮像単位と同一の変更を行うこと、
    を特徴とする請求項4に記載のMRI装置。
  6. 前記推奨条件算出部は、前記関連性がある撮像単位について、前記変更対象撮像単位であることが設定されていた場合、前記関連性のある撮像単位すべてに対して同一の変更を行うこと、
    を特徴とする請求項4に記載のMRI装置。
  7. 前記被検体について測定された、前記SARの実測値を取得するSAR取得部と、
    をさらに備え、
    前記算出部は、前記実測値に基づき前記長時間MR検査比吸収エネルギーを算出すること、
    を特徴とする請求項1に記載のMRI装置。
  8. MRI装置のコンピュータに、
    1回の検査を構成する複数の撮像単位および、前記撮像単位それぞれの撮像条件を取得する手順と、
    前記検査の対象となる被検体の単位質量当たりに吸収されるエネルギーであるSAR(Specific Absorption Ratio)の積算値である、長時間MR検査比吸収エネルギーを算出する手順と、
    前記撮像単位のうち、前記長時間MR検査比吸収エネルギーを調整するために、前記撮像条件の変更対象となる撮像単位か否かを判定する手順と、
    前記長時間MR検査比吸収エネルギーが所定の上限値を超えるか否か判定する手順と、
    前記長時間MR検査比吸収エネルギーが前記所定の上限値を超える場合、前記長時間MR検査比吸収エネルギーが前記所定の上限値以内となるような撮像条件を、前記変更対象撮像単位の撮像条件に対する推奨条件として算出する手順と、
    前記推奨条件を表示する手順と、
    を実行させるためのMRI装置のプログラム。
  9. 前記複数の撮像単位同士のうち、前記撮像単位同士に関連性がある撮像単位が存在する場合、前記撮像条件の変更対象となる撮像単位か否かの判定は、前記関連性のある撮像単位について同一の判定を行う手順と、
    前記推奨条件は、前記関連性がある撮像単位について前記撮像条件の変更対象となる撮像単位と判定された場合、前記関連性のある撮像単位の撮像条件に対して、同一の推奨条件が算出される手順と、
    を実行させるための請求項8に記載のMRI装置のプログラム。
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