〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1A乃至図6は、第1の実施の形態による遊技システムを示す図である。このうち、図1Aは、第1の実施の形態による遊技システムの構成を示す斜視図であり、図1Bは、図1Aに示す遊技システムの機能ブロック図である。また、図2は、図1に示す遊技システムの分解斜視図であり、図3は、図2に示す遊技システムに対して、係合体を遊技台の下部扉の前面に取り付けたときの状態を示す遊技システムの分解斜視図である。また、図4は、図1A等に示す遊技システムにおける遊技台の下部扉および係合体を背面側から見たときの構成を示す分解斜視図であり、図5は、図1A等に示す遊技システムにおける係合体および表示装置を背面側から見たときの構成を示す分解斜視図であり、図6は、図5に示す表示装置の拡大斜視図である。
図1A等に示すように、本実施の形態による遊技システム10は、遊技台12と、この遊技台12の前面に設けられた表示装置20と、遊技台12の左隣に配置された各台装置としての台間ユニット50とを備えている。ここで、遊技台12は、遊技者がハンドル等の発射装置208(図1B参照)を用いて遊技媒体(具体的には、遊技玉)を盤面に打ち出して遊技するが、遊技媒体を当該遊技台12内で循環させ、遊技者に対して遊技媒体の払出しを行わないような遊技媒体封入型のものとなっている。このため、遊技台12の前面には遊技媒体の受皿が設置されることはなく、代わりに、遊技台12に関する情報を表示するための表示装置20が遊技台12の前面に設けられており、このことにより従来の遊技台における受皿が設置されていた領域を有効利用するようになっている。
図1Aに示すように、遊技台12の前面には、透明または半透明の部材から形成され、盤面に打ち出された遊技媒体の動きを遊技者が見ることができるような上部扉14、およびこの上部扉14の下方に位置し、遊技者により把持される発射装置208(図1B参照)や表示装置20が取り付けられた下部扉16がそれぞれ設けられている。これらの上部扉14や下部扉16はそれぞれ遊技台12の前面の所定部位を開閉するようになっている。
表示装置20には、遊技台12に関する情報を表示する機能と、操作者が指示を入力するための機能とを兼ね備えた表示操作部として大型のLCDタッチパネルが設けられている。このことにより、操作者は表示装置20のLCDタッチパネルに表示された情報を視認することにより遊技台12に関する情報(例えば、遊技媒体の個数等)を確認することができるとともに、当該LCDタッチパネルにより遊技台12に対して様々な指令(例えば、遊技媒体の移行指令)を与えることができるようになる。
ここで、表示装置20は遊技台12の前面に取り付けられているが、この表示装置20と遊技台12との間で直接的に通信が行われるようになっていない。代わりに、表示装置20の側部には、上方から見てL字形状となっている接続部52が設けられており、この接続部52により表示装置20と台間ユニット50とが接続されるようになっている。また、台間ユニット50は、表示装置20との間で通信を行う通信手段を有しており、接続部52内には表示装置20と台間ユニット50との間で通信を行うための通信ケーブル(図1A乃至図6では図示せず)が設けられている。また、図6に示すように、接続部52は複数(図6に示す例では2つ)の部材52m、52nから構成されており、部材52nは図6の矢印に示すように移動可能となるよう部材52mに嵌め込まれるようになっており、このことにより接続部52は遊技台12の幅方向に沿って伸縮可能となっている。このため、遊技台12と台間ユニット50との間に化粧板や宣伝用のポップ板等が挟まれることによりこれらの遊技台12および台間ユニット50の間に任意の大きさの隙間が形成された場合でも、接続部52を伸縮させることによりこの遊技台12の前面に設けられた表示装置20と台間ユニット50とを接続することができるようになる。
また、図1Bは、図1Aに示す遊技システム10の機能ブロック図である。この図1Bを用いて、遊技システム10の遊技台12、台間ユニット50、表示装置20等の制御関係について以下に説明する。
図1Bに示すように、遊技台12には主制御部200が設けられており、この主制御部200には演出制御部202、遊技媒体制御部204、通信制御部206、発射装置208、計数操作部210、遊技媒体表示部212がそれぞれ通信可能に接続されている。ここで、主制御部200は、遊技台12の盤面の所定部位への遊技媒体の入球を検出したときに乱数を取得して抽選を行うようになっている。また、主制御部200は、遊技台12の盤面の所定部位への遊技媒体の入球を検出したときにその部位に応じた遊技媒体の数を賞として遊技媒体制御部204のメモリに加算するようになっている。また、主制御部200は、遊技台12の各部の状態(上部扉14や下部扉16の開放状態、センサの異常状態、通常状態、確率変動状態、大当たり状態等)を取得して通信制御部206に入力するようになっている。
演出制御部202は、主制御部200における抽選結果に応じて、盤面に設けられた液晶表示器(図示せず)における飾り図柄の停止態様や停止に到るまでの演出等を抽選して決定するようになっている。また、遊技媒体制御部204は、遊技台12において遊技客が保有する遊技媒体の数である遊技玉データを記憶するようになっている。この遊技媒体制御部204は、遊技媒体の発射に応じて遊技玉データを減算したり、入賞に応じて遊技玉データを加算したりするようになっている。また、遊技玉データの現在値は遊技媒体制御部204から通信制御部206に入力されるようになっている。
通信制御部206はセキュリティチップ(ブラックボックス化されたチップ)を有している。この通信制御部206は、主制御部200との間で認証を行い、認証がOKとなったことを条件に、台間ユニット50との通信を許可するようになっている。また、台間ユニット50から遊技台12の動作を許可する旨の信号を受けて遊技台12の動作を許可するようになっている。また、通信制御部206は、台間ユニット50との通信を許可した後は、台間ユニット50との間で所定の暗号化通信を用いて通信を行う。また、通信制御部206は、遊技台12から受信した信号を復号化して主制御部200に中継するようになっている。また、通信制御部206は、入力された遊技玉データの現在値および遊技台12の状態を示す信号を、一定時間(発射装置208による遊技媒体の発射頻度よりも頻度が高い時間、例えば200msec)ごとに台間ユニット50に通知するようになっている。ここで、後述する計数操作のときと異なり、このときに遊技玉データのクリアは行わない。
発射装置208は、遊技玉データや遊技台12の状態がOKであれば遊技者の操作に応じて遊技媒体の発射動作を行うようになっている。ここで、発射された遊技媒体が検出されると遊技玉データが減算される。また、計数操作部210は、遊技者の操作が検出されると、一回当たり一定の数の遊技玉データを台間ユニット50に送信し、送信した遊技玉データに相当する遊技玉データを無効化(クリア、論理削除等)を行う。また、計数操作部210において一定時間以上の操作が検出されると、この計数操作部210は、押されている時間あたり一定の数の遊技玉データを台間ユニット50に送信する制御を、操作が検出されなくなるまで続行する。また、遊技媒体表示部212は、遊技媒体制御部204に記憶されている遊技玉データを表示するようになっている。
また、図1Bに示すように、台間ユニット50には主制御部300が設けられており、この主制御部300にはカードリーダライタ302、紙幣識別部304、記憶部306、管理装置I/F(インターフェース)308、通信制御部310、表示装置I/F312がそれぞれ通信可能に接続されている。ここで、主制御部300は、台間ユニット50全体を制御するようになっている。また、主制御部300は、後述する管理装置I/F308を介して上位の管理装置500と通信し、遊技客が所有する会員カード等のカードに関連付けられた貯玉、持玉の数を取得して記憶部306に記憶させるようになっている。また、主制御部300は、上位の管理装置500経由で遊技台12の鍵センターから遊技台12の認証鍵を取得して記憶部306に記憶させるようになっている。また、主制御部300は、この主制御部300が設けられた台間ユニット50または遊技台12の認証がNGである場合には、その旨を示す警告表示を表示装置20等に表示させるようになっている。また、主制御部300は、この主制御部300が設けられた台間ユニット50に接続されている遊技台12や表示装置20のIDを記憶部306に記憶させるようになっている。また、主制御部300は表示装置20に対して表示内容の指示を行うようになっている。
カードリーダライタ302は、遊技客が所有する会員カード等のカードが台間ユニット50のカード挿入口に差し込まれたときに、このカードから識別情報(カードID等)を読み取るようになっている。また、紙幣識別部304は、遊技客によって紙幣が台間ユニット50の紙幣挿入口から機体内に挿入されたときに、この挿入された紙幣の識別を行うようになっている。識別された紙幣は台間ユニット50の背面に設けられた搬送装置(図示せず)に向けて排出されるか、台間ユニット50の機体内に設けられた収納部(図示せず)に収納されるようになる。
記憶部306は、遊技台12の通信制御部206から受信した遊技台12の状態、遊技玉データの現在値等を記憶するようになっている。また、管理装置I/F308は、上位の管理装置500との間で通信を行うようになっており、表示装置I/F312は表示装置20との間で通信を行うようになっている。
通信制御部310はセキュリティチップ(ブラックボックス化されたチップ)を有している。この通信制御部310は、主制御部300との間で認証を行い、認証がOKとなったことを条件に、台間ユニット50の起動を許可するようになっている。また、通信制御部310は、主制御部300との間での認証がOKとなったことを条件に遊技台12との通信を許可するようになっている。また、通信制御部310は、遊技台12からIDを取得し、IDがOKであるとともに(すなわち、上位の管理装置500から取得したOKなIDと一致するとともに)、主制御部300経由で取得した遊技台12の認証鍵が正当であれば遊技台12の動作を許可するようになっている。また、通信制御部310は、遊技台12との通信を許可した後は、遊技台12との間で所定の暗号化通信を用いて通信を行う。また、通信制御部310は、遊技台12から受信した信号を復号化して主制御部300に中継するようになっている。
また、図1Bに示すように、表示装置20には表示制御部400が設けられており、この表示制御部400には記憶部402および台間ユニットI/F404がそれぞれ通信可能に接続されている。表示制御部400は、表示操作部としての大型のLCDタッチパネルの表示を制御するようになっている。また、表示制御部400は、台間ユニットI/F404を介して台間ユニット50の主制御部300と通信可能となっている。ここで、表示制御部400は、台間ユニット50の記憶部306に記憶された遊技台12の現在の状態、現在の遊技媒体の数に関する表示、貯玉数、持玉数、プリペイドカードの残高等のカードに関する情報の表示、遊技台12の状態履歴(大当たり回数、抽選回数、確率変動回数)等をLCDタッチパネルに表示させるようになっている。
記憶部402は、この記憶部402が設けられた表示装置20のIDを記憶するようになっている。また、記憶部402は、LCDタッチパネルへの表示データ情報を記憶するようになっている。また、記憶部402は、所定期間(3日程度)の遊技台12の状態データ(大当り回数データ、大当り抽選回数、スランプグラフ(遊技機に打込んだ玉と遊技機が加算した玉の差分値を時系列にグラフ化等したもの)データ等)を記憶するようになっている。また、台間ユニットI/F404は、台間ユニット50と表示装置20とが係合した状態で、台間ユニット50との通信を行うようになっている。
また、本実施の形態では、表示装置20は、台間ユニット50と通信ができるようになった状態で、当該台間ユニット50との間でID確認を行い、前回にID確認を行ったときの表示装置20と台間ユニット50との組み合わせ(すなわち、前回の相手方の台間ユニット50のID)と異なる場合には、それに応じた制御を行うようになっている。例えば、前回にID確認を行ったときの表示装置20と台間ユニット50との組み合わせと異なる場合には、表示装置20の記憶部402に記憶されている遊技台12の状態データの初期化を行う。この際に、上位の管理装置500に遊技台12の状態データが登録されていることを確認した上で遊技台12の状態データの初期化を行ってもよい。また、台間ユニット50、台間ユニット50を設置する設置枠(図示せず)、表示装置20は、それぞれ遊技台12の状態データを記憶する記憶部を保持するとともに、接続時に相互にIDの確認を行い、一致しない場合には、所定の優先順位(例えば、設置枠、台間ユニット50、表示装置20の順に優先とする)に従って、記憶部の状態データの整合性の保持を行ってもよい。例えば、設置枠と台間ユニット50のIDが一致するが、これらと表示装置20のIDが異なる場合には、台間ユニット50が記憶している状態データを用いて表示装置20の記憶部が記憶している状態データを更新する。また、設置枠と台間ユニット50のIDが一致せず、表示装置20のIDと台間ユニット50のIDが一致している場合には、設置枠50の状態データを用いて台間ユニット50が記憶している状態データと表示装置20が記憶している状態データとを更新する。この場合のIDは、台間ユニット50を識別するための号機番号であってもよいし、遊技台12を識別するための台番号であってもよく、台毎に設けられる装置を他の台に設けられる装置と識別可能なものであれば特に限定されない。このような制御によって、台間ユニット50あるいは表示装置20が交換された場合にも、正しい遊技台12の状態データを表示することができる。上記のID照合は、台間ユニット50、表示装置20のいずれが主体となって行っても良い。
また、台間ユニット50の通信制御部310および遊技台12の通信制御部206は、通信する番号に連番(例えば、0〜200の範囲内での循環する番号)の通番処理(すなわち、ナンバリング処理)を行い、この通番を用いてお互いのデータの整合性を保持する制御を行うようになっている。この際に、台間ユニット50の通信制御部310および遊技台12の通信制御部206は、お互いの番号が進んでいるか、一致しているか等の比較を行うことによって自身が受信しているデータが正しいかどうかを確認するようになっている。
次に、表示装置20を下部扉16に取り付ける方法について図2乃至図6を用いて以下に説明する。
表示装置20は図2等に示すような樹脂等から形成された板状の係合体30(接続アダプタ)により遊技台12の下部扉16に取り付けられるようになっている。また、表示装置20は、係合体30(接続アダプタ)が無い場合でも、遊技台12の下部扉16に取り付けられるようになっている。ここで、本実施の形態では、表示装置20および係合体30により、遊技台12の前面に設けられた表示ユニットが構成されている。また、係合体30は、遊技台12との間で係合を行う第1の係合手段32と、表示装置20との間で係合を行う第2の係合手段36とを有している。
第1の係合手段32について図4等を用いて説明する。図4に示すように、係合体30には1または複数(図4に示す例では2つ)のネジ穴33が設けられており、また、下部扉16にも、係合体30に設けられたネジ穴33に対応するよう1または複数(図4に示す例では2つ)のネジ穴34が設けられている。そして、下部扉16を開いた状態で、この下部扉16の裏側から、係合体30に設けられたネジ穴33と下部扉16に設けられたネジ穴34とが位置合わせされるよう、1または複数(図4に示す例では2つ)のネジ35が操作者によって手動でネジ穴34およびネジ穴35に嵌合されることにより、係合体30が遊技台12の下部扉16の前面に取り付けられるようになる。
第2の係合手段36は、第1の係合手段32と異なり、下部扉16を開かなくても表示装置20を係合体30に係合することができるようになっている。また、第1の係合手段32が係合状態のまま、第2の係合手段36の係合状態を解除することができるとともに、第2の係合手段36が係合状態のまま、第1の係合手段32の係合状態を解除することができるようになっている。すなわち、第1の係合手段32および第2の係合手段36は、互いに他の係合手段から独立して前面扉16や表示装置20に対する係合を行うようになっている。このような第2の係合手段36の詳細について図2、図5および図6を用いて説明する。
図2に示すように、係合体30における表示装置20側の面には略直方体形状の突起部37が設けられており、この突起部37の側面には1または複数(図2に示す例では2つ)の穴38が形成されている。また、図5および図6に示すように、表示装置20の背面には、係合体30に設けられた突起部37が挿入可能な凹部22が形成されており、この凹部22には、突起部37に形成された穴38に対応して1または複数(図5および図6に示す例では2つ)のピン24が設けられている。ここで、ピン24は、凹部22に進出する進出位置と、凹部22から退避した退避位置との間で移動可能となっており、当該ピン24に何ら力が加えられていないときにはこのピン24はバネ等の図示しない付勢手段によって凹部22に進出する進出位置に位置するようになっている。また、進出位置から退避位置へのピン24の移動は図示しないソレノイド等のピン移動機構により行われるようになっており、このピン移動機構の動作はリモコン等の所定の遠隔操作装置による操作によって制御されるようになっている。そして、係合体30の突起部37が表示装置20の凹部22に挿入されたときに、ピン24が付勢手段による力に抗して進出位置から退避位置に押し込まれた後に再び進出位置に戻ることにより当該ピン24が突起部37の穴38内に進出し、このことにより表示装置20が係合体30に係合されるようになる。一方、係合体30から表示装置20を取り外す際には、リモコン等の所定の遠隔操作装置による操作を受け付けることによりソレノイド等のピン移動機構によってピン24が進出位置から退避位置に移動し、このことにより係合体30の突起部37を表示装置20の凹部22から取り外すことができるようになる。
また、図6に示すように、表示装置20の背面にはレバー26が設けられており、このレバー26により操作者が手動でピン24を進出位置から退避位置に移動させることができるようになっている。このことにより、係合体30から表示装置20を取り外す際に、ソレノイド等のピン移動機構の動作の不具合によってリモコン等の所定の遠隔操作装置による操作でもピン24が進出位置から退避位置に移動しなかった場合に、操作者はレバー26により手動でピン24を進出位置から退避位置に移動させるようになる。
また、台間ユニット50と表示装置20との間の接続部52の取り外しの信号を台間ユニット50や表示装置20が受けると、ソレノイド等のピン移動機構によってピン24が進出位置から退避位置に移動し、このことにより係合体30の突起部37を表示装置20の凹部22から取り外すことができるようになっていてもよい。具体的には、遠隔操作装置(例えば、リモコン)の操作を台間ユニット50に設けられた所定の受光部で検出し、リモコンから受信したIDが正規のIDであることを認証したことを条件に、この取外しが可能になる。
なお、係合体30と表示装置20との間で係合を行う第2の係合手段36は、リモコン等の所定の遠隔操作装置による操作によって係合体30と表示装置20との間の係合状態を制御するものに限定されることはない。第2の係合手段36は、操作者が手動で係合体30と表示装置20との間の係合を行うことができるようなものとなっていてもよい。具体的には、表示装置20の背面には1または複数の爪部材(図示せず)が設けられるとともに、係合体30における表示装置20側の面には爪部材が引っ掛かるような被係合部材が設けられ、操作者によって手動で表示装置20の爪部材を係合体30の被係合部材に引っ掛けて固定することにより表示装置20が係合体30に係合されるようになっていてもよい。この場合には、係合体30から表示装置20を取り外す際には、操作者が手動で係合体30の被係合部材から表示装置20の爪部材を取り外すようになる。
以上のような構成からなる本実施の形態の遊技システム10によれば、表示装置20を遊技台12の前面に取り付けるための係合体30が設けられており、この係合体30は、遊技台12の下部扉16との間で係合を行う第1の係合手段32と、表示装置20との間で係合を行う第2の係合手段36とを有している。このように、表示装置20を遊技台12の前面に取り付けるにあたり係合体30を用い、この係合体30を予め下部扉16に取り付けておくことにより、遊技台12の下部扉16の開放を必ずしも伴わなくても表示装置20を遊技台12の前面に付設することができ、よって表示装置20を遊技台12に設置したり当該表示装置20を交換したりする際における作業者の負担を軽減することができる。
〔第2の実施の形態〕
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。図7乃至図12は、第2の実施の形態による遊技システムを示す図である。このうち、図7は、第2の実施の形態による遊技システムの第1の態様の構成を示す側面図であり、図8は、図7に示す第1の態様の遊技システムにおける表示装置を底面側から見たときの構成を示す斜視図であり、図9(a)〜(c)は、図8に示す表示装置が遊技台の膳台に乗せられたときの状態を示す側面図である。また、図10は、第2の実施の形態による遊技システムの第2の態様の構成を示す側面図であり、図11は、図10に示す第2の態様の遊技システムにおける表示装置を底面側から見たときの構成を示す斜視図であり、図12(a)〜(c)は、図11に示す表示装置が遊技台の膳台に乗せられたときの状態を示す側面図である。なお、図9(a)や図12(a)は、遊技台の下部扉を閉じた状態から開く際の表示装置やこの表示装置の下面に設けられた揺動体の状態を示す図であり、図9(b)や図12(b)は、遊技台の下部扉を開いた状態から閉じる際の表示装置や揺動体の状態を示す図であり、図9(c)や図12(c)は、遊技台の下部扉を完全に閉じているときの表示装置や揺動体の状態を示す図である。
図7等に示すように、一般的な遊技台12の前面下部には、下部扉16の下方位置から遊技者側に向かって前方に突出するような膳板18が設けられており、遊技媒体封入型ではない従来の遊技台12では、この膳板18には遊技玉等の遊技媒体の収納ケースや遊技者の備品(例えば、携帯電話やタバコ箱等)が載置されるようになっていた。これに対し、遊技媒体封入型の遊技台12では、下部扉16の前面に表示装置20が取り付けられるようになるが、このような遊技媒体封入型の遊技台12でも遊技者の備品の載置スペースとして膳板18が残される場合があり、このような場合には、表示装置20と膳板18との間にわずかな隙間が形成されるようになる。
しかしながら、遊技媒体封入型の遊技台12において、表示装置20と膳板18との間に隙間が形成されており、当該表示装置20が下方から支持されていない場合には、この表示装置20は上方から与えられる衝撃や負荷に対して脆弱であり、下部扉16と表示装置20との間の結合部分が損傷してしまうおそれがあるという問題があった。
これに対し、第2の実施の形態の遊技システム10では、下方に重心があり自重で直立しようとする揺動体を表示装置20と膳板18との間に挟むことにより、当該揺動体によって表示装置20を下方から支持し、このことにより上方から与えられる衝撃や負荷に対する表示装置20の強度を大きくするようになっている。
具体的に説明すると、第2の実施の形態の遊技システム10における第1の態様では、図7乃至図9に示すように、表示装置20の下面に、下方に重心があり自重で直立しようとする揺動体としてローラ型の第1の揺動体60が揺動可能に設けられている。より詳細には、図9に示すように、第1の揺動体60は、ローラ61と、このローラ61を回転自在に支持する支持部材62とを有しており、支持部材62は表示装置20に対して軸63を中心として揺動するよう取り付けられている。図9(c)は、下部扉16に表示装置20が取り付けられた後、この下部扉16が完全に閉められているときの状態を示す図であるが、この場合には、支持部材62はローラ61の自重により軸63から真下に延びるようになっており、この支持部材62により回転自在に支持されたローラ61は膳台18の上面に当接している。このことにより、表示装置20に対して上方から衝撃や負荷が与えられても、当該表示装置20はローラ61等からなる第1の揺動体60により下方から支持されるため、この表示装置20は上方からの衝撃等や負荷に耐えることができるようになる。
また、図9に示すように、膳台18には、当該膳台18上にある遊技者の備品等がこの膳台18から落下しないようにするための段差部18aが設けられている。ここで、図9(a)に示すように、下部扉16を閉じた状態から開くときには、この下部扉16の前面に設けられた表示装置20は下部扉16と一体的に図9(a)における左方向に移動するようになるが、この際に、ローラ61を支持する支持部材62が軸63を中心として揺動することにより、ローラ61の高さレベルを変更することによって当該ローラ61が膳台18の段差部18aを乗り越えることができるようになる。
また、図9(b)に示すように、下部扉16を開いた状態から閉じるときにも、この下部扉16の前面に設けられた表示装置20は下部扉16と一体的に図9(b)における右方向に移動するようになるが、この際に、ローラ61を支持する支持部材62が軸63を中心として揺動することにより、ローラ61の高さレベルを変更することによって当該ローラ61を膳台18の段差部18aに乗せることができるようになる。
なお、第2の実施の形態では、表示装置20の下面に設けられる揺動体は図7乃至図9に示すようなものに限定されることはない。表示装置20の下面に設けられる揺動体の他の例について図10乃至図12を用いて説明する。
第2の実施の形態の遊技システム10における第2の態様では、図10乃至図12に示すように、表示装置20の下面に、下方に重心があり自重で直立しようとする揺動体として振り子型の第2の揺動体64が揺動可能に設けられている。より詳細には、図12に示すように、第2の揺動体64は、楕円形状の振り子65と、この振り子65の中心から外れた箇所に設けられた軸66(偏心軸)とを有しており、当該軸66は表示装置20の下縁部に取り付けられた支持部材67に対して回転自在に設けられている。そして、軸66が回転することにより、当該軸66から垂れ下がった振り子65が揺動するようになる。図12(c)は、下部扉16に表示装置20が取り付けられた後、この下部扉16が完全に閉められているときの状態を示す図であるが、この場合には、振り子65は自重により軸66から真下に延びるようになっており、軸66から垂れ下がった振り子65の下縁部は膳台18の上面に当接している。このことにより、表示装置20に対して上方から衝撃や負荷が与えられても、当該表示装置20は振り子65等からなる第2の揺動体64により下方から支持されるため、この表示装置20は上方からの衝撃等や負荷に耐えることができるようになる。
また、図12に示すように、膳台18には、当該膳台18上にある遊技者の備品等がこの膳台18から落下しないようにするための段差部18aが設けられている。ここで、図12(a)に示すように、下部扉16を閉じた状態から開くときには、この下部扉16の前面に設けられた表示装置20は下部扉16と一体的に図12(a)における左方向に移動するようになるが、この際に、振り子65が支持部材67に対して軸66を中心として揺動することにより、振り子65の下縁部の高さレベルを変更することによって当該振り子65が膳台18の段差部18aを乗り越えることができるようになる。
また、図12(b)に示すように、下部扉16を開いた状態から閉じるときにも、この下部扉16の前面に設けられた表示装置20は下部扉16と一体的に図12(b)における右方向に移動するようになるが、この際に、振り子65が支持部材67に対して軸66を中心として揺動することにより、振り子65の下縁部の高さレベルを変更することによって当該振り子65を膳台18の段差部18aに乗せることができるようになる。
なお、図7乃至図12に示すような遊技システム10の構成では、表示装置20の下面に第1の揺動体60や第2の揺動体64が1つしか設けられていないが、表示装置20の下面に第1の揺動体60や第2の揺動体64が複数設けられるようになっていてもよい。
また、第1の揺動体60や第2の揺動体64が表示装置20の下面に設けられる代わりに、表示装置20を下方から支持する支持体が膳台18の上面に設けられ、この支持体により表示装置20が下方から支持されるようになっていてもよい。
また、第1の揺動体60や第2の揺動体64の揺動を規制する揺動体規制部(図示せず)が設けられていてもよい。この揺動体規制部は、遊技台12の下部扉16が閉じているときには第1の揺動体60や第2の揺動体64の揺動を規制してこれらの第1の揺動体60や第2の揺動体64が揺動しないようにする。一方、台間ユニット50や表示装置20が遊技台12の下部扉16の開放の指示信号を受けると、揺動体規制部は第1の揺動体60や第2の揺動体64の揺動の規制を解除してこれらの第1の揺動体60や第2の揺動体64を揺動可能とする。また、揺動体規制部は、台間ユニット50と表示装置20との間の接続部52の取り外しの信号を台間ユニット50や表示装置20が受けると、第1の揺動体60や第2の揺動体64の揺動の規制を解除してこれらの第1の揺動体60や第2の揺動体64を揺動可能とするようになっていてもよい。
〔第3の実施の形態〕
以下、本発明の第3の実施の形態について説明する。図13乃至図26は、第3の実施の形態による遊技システムを示す図である。このうち、図13乃至図15は、第3の実施の形態による遊技システムの第1の態様の構成を示す図であり、図16は、第3の実施の形態による遊技システムの第2の態様の構成を示す正面図である。また、図17乃至図19は、第3の実施の形態による遊技システムの第3の態様の構成を示す正面図であり、図20乃至図23は、第3の実施の形態による遊技システムの第4の態様の構成を示す図である。また、図24乃至図26は、第3の実施の形態による遊技システムの第5の態様にの構成を示す図である。
まず、第3の実施の形態による遊技システムの第1の態様の構成について説明する。図14は、図13に示す第1の態様の遊技システム10における表示装置20の本体部分27およびカバー28の構成を示す分解斜視図であり、図15(a)〜(c)は、図13に示す第3の実施の形態の第1の態様の遊技システム10の表示装置20の組み立て方を順に示す側面図である。図14および図15に示すように、本実施の形態による表示装置20は、大型のLCDタッチパネル27bが内部に設けられた本体部分27にカバー28を被せ、このカバー28に保護シート29を差し込むことにより形成されるようになっている。
図14に示すように、カバー28の下縁部には例えば4つのカバー位置決め用のツメ28aが形成されており、また、本体部分27の下縁部には、カバー28の各ツメ28aがそれぞれ係合される例えば4つの被係合部分27aが形成されている。
また、本実施の形態では、第1の実施の形態と異なり、表示装置20はネジ等により遊技台12の下部扉16の前面に直接取り付けられるようになっている。具体的には、図14に示すように、本体部分27の背面には2つのネジ穴27cが形成されており、下部扉16の前面にも本体部分27の各ネジ穴27cに対応して2つのネジ穴(図示せず)が形成されている。そして、下部扉16を開けた後、この下部扉16の裏側から2本のネジが下部扉16の各ネジ穴および本体部分27の各ネジ穴27cに通されることにより表示装置20が遊技台12の下部扉16の前面に取り付けられるようになる。ここで、カバー28の背面には、本体部分27の各ネジ穴27cに嵌合されるネジが通るためのネジ用開口28bが形成されている。また、図14に示すように、カバー28の側面には、本体部分20と台間ユニット50とを接続する接続部52が通るための接続部用開口28cが形成されている。
また、本実施の形態では、遊技客は表示装置20の本体部分27に設けられたLCDタッチパネル27bにより様々な操作を行うが、この際にLCDタッチパネル27bに対してタバコ箱の押しつけや飲料缶こぼし、殴打等のいたずらが行われることが想定される。このため、本体部分27に設けられたLCDタッチパネル27bに保護シート29を被せ、LCDタッチパネル27bを損傷させないようになっている。より詳細には、図15(c)に示すように、本体部分27に被せられるカバー28には保護シート用スリット28dが形成されており、この保護シート用スリット28dに対して保護シート29を斜め上方から差し込むことができるようにする。このことにより、保護シート29が損傷した場合でも遊技施設の店員はこの保護シート29を容易に取り替えることができるようになる。
また、前述したように、図14および図15に示すような態様ではカバー28を本体部分27の上方から被せるような構成となっているため、遊技客が表示装置20で飲料缶をこぼしてカバー28に付着した場合でも、遊技施設の店員はこのカバー28を容易に取り替えることができるようになる。
また、第3の実施の形態の遊技システム10における第2の態様では、図14および図15に示すようなカバー28について、様々な色のバリエーションを有する複数の種類のものを準備しておき、遊技台12の筐体の色に合わせてカバー28を取り替えることができるようになっている。具体的に説明すると、LCDタッチパネル27bが設けられた本体部分27に対して遊技台12の筐体の色と同一色または同系色のカバー28を上方から被せることにより、図16に示すように、遊技台12の上部扉14や下部扉16等の筐体の色と、表示装置20の色とが同一色または同系色となるようにする(図16において、同一色または同系色となるような領域を斜線で示している)。このように、遊技システム10において遊技台12の前面に表示装置20を取り付ける際には遊技台12と表示装置20との一体感が求められるが、本実施の形態では、様々な色のバリエーションを有する複数の種類のカバー28を準備しておくことにより、カバー28を取り替えるという簡単な動作で遊技台12と表示装置20との一体感を出すことができるようになる。
次に、第3の実施の形態の遊技システム10における第3の態様に係る表示装置80について図17乃至図19を用いて説明する。なお、図17は、第3の実施の形態による遊技システム10の第3の態様における表示装置80の構成を示す正面図であり、図18は、図17に示す表示装置80のA−A矢視による縦断面図であり、図19は、図18に示す表示装置80のトレイ84を上方から見たときの上面図である。
遊技媒体封入型の遊技台12では、遊技玉等の遊技媒体は遊技台内で循環させ、遊技者に対して遊技媒体の払出しを行わないようになっているため、遊技媒体の収納ケースが必要なくなり、この収納ケースが載置される膳板18(図7等参照)が設置されなくなる場合がある。しかしながら、膳板18を設置しない場合には、遊技客が遊技台12で遊技を行う際にこの遊技客の携帯電話やタバコ箱等の備品を置くスペースがなくなってしまうという問題がある。このため、図17乃至図19に示すような表示装置80では、傾斜した前面部分に大型のLCDタッチパネル82が設けられるとともにこのLCDタッチパネル82の上方にトレイ84が設けられており、遊技客はこのトレイ84にスマートフォン等の携帯電話やタバコ箱、飲料缶等の備品88を載置することができるようになっている。また、トレイ84における備品88の載置面の下方には、携帯電話に記憶された情報を読み取ったりこの携帯電話に様々な情報を送信したりするための携帯電話認証用リーダライタ(R/W)86が内蔵されている。このことにより、トレイ84に携帯電話が載置されると、このトレイ84に載置された携帯電話に記憶された情報が携帯電話認証用リーダライタ86により読み取られたり、遊技台12の様々な情報(例えば、遊技媒体数等)が携帯電話認証用リーダライタ86により携帯電話に送信されたりするようになる。
また、図19に示すように、トレイ84にはタッチセンサ84aが設けられており、当該トレイ84に携帯電話等の備品88が載置されるとこのことがタッチセンサ84aにより検知されるようになっている。このようなタッチセンサ84aがトレイ84に設けられていることにより、遊技客が遊技台12での遊技を終えた後、携帯電話等の備品88をトレイ84に置き忘れることを防止することができる。具体的には、トレイ84に携帯電話等の備品88が置き忘れていることがタッチセンサ84aにより検知されると、この検知情報が遊技施設の店員に送信される。このことにより、遊技台12での遊技を終えた遊技客が遊技施設内の景品カウンターに行ったときに、店員はこの遊技客に対してトレイ84に置き忘れた備品88を返却することができるようになる。また、遊技台12での遊技を終えた遊技客が遊技施設から出てしまった場合でも、次回の遊技施設への来店時に店員は遊技客に対してトレイ84に置き忘れた備品88を返却することができる。なお、遊技台12に各台カメラを設置し、この各台カメラによりトレイ84に置き忘れた備品88および遊技客の顔を撮像し、当該各台カメラにより撮像された画像データに基づいてトレイ84に置き忘れた備品88と遊技客の顔との照合を行うようになっていてもよい。
次に、第3の実施の形態の遊技システム10における第4の態様に係る表示装置90について図20乃至図23を用いて説明する。なお、図20は、第3の実施の形態による遊技システム10の第4の態様における表示装置90の構成を示す正面図であり、図21は、図20に示す表示装置90のB−B矢視による縦断面図であり、図22は、図20に示す表示装置90のC−C矢視による縦断面図であり、図23は、図20に示す表示装置90を右側から左向きに見たときの側面図である。
図20乃至図23に示すような表示装置90では、図17乃至図19に示すような表示装置80と同様に、傾斜した前面部分に大型のLCDタッチパネル92が設けられるとともにこのLCDタッチパネル92の上方にトレイ94が設けられており、遊技客はこのトレイ94にタバコ箱や飲料缶等の備品98を載置することができるようになっている。また、図20に示すように、表示装置20の傾斜した前面部分におけるLCDタッチパネル92の右側には、スマートフォン等の携帯電話99を保持するための保持部95が設けられており、この保持部95により携帯電話99は表示装置20の傾斜した前面部分に沿って傾斜した状態で保持されるようになる(図23参照)。このことにより、図17乃至図19に示すような表示装置80と比較して、遊技者は携帯電話99の表示画面をより見やすくなる。また、表示装置90における携帯電話99の載置面の下方には、当該携帯電話99に記憶された情報を読み取ったりこの携帯電話99に様々な情報を送信したりするための携帯電話認証用リーダライタ96が内蔵されている。このことにより、図23に示すように、保持部95により携帯電話99が表示装置90の傾斜した前面部分に沿って傾斜した状態で保持されると、この携帯電話99に記憶された情報が携帯電話認証用リーダライタ96により読み取られたり、遊技台12の様々な情報(例えば、遊技媒体数等)が携帯電話認証用リーダライタ96により携帯電話99に送信されたりするようになる。
また、表示装置90における保持部95近傍の側面には、当該保持部95により保持された携帯電話99の充電や当該携帯電話99との通信を行うためのコネクタ97が設けられており、保持部95により保持された携帯電話99に当該コネクタ97を差し込むことにより、この携帯電話99の充電を行ったり当該携帯電話99と表示装置90との間で通信を行ったりすることができるようになっている。
次に、第3の実施の形態の遊技システム10における第5の態様に係る表示装置100について図24乃至図26を用いて説明する。なお、図24は、第3の実施の形態による遊技システム10の第5の態様における表示装置100の構成を示す正面図であり、図25は、図24に示す表示装置100のD−D矢視による縦断面図であり、図26は、図24に示す表示装置100のトレイ104を上方から見たときの上面図である。
図24乃至図26に示す表示装置100では、図17乃至図19に示すような表示装置80や図20乃至図23に示すような表示装置90とは異なり、傾斜した前面部分に大型のLCDタッチパネルは設けられておらず、代わりに、表示装置100の傾斜した前面部分において、図24における斜線領域にて、遊技台12の遊び方や遊技施設の広告等の案内表示102が行われるようになっている。このような表示装置100でも、案内表示102の上方にトレイ104が設けられており、遊技客はこのトレイ104にスマートフォン等の携帯電話やタバコ箱、飲料缶等の備品108を載置することができるようになっている。また、トレイ104における備品108の載置面の下方には、携帯電話に記憶された情報を読み取ったりこの携帯電話に様々な情報を送信したりするための携帯電話認証用リーダライタ106が内蔵されている。このことにより、トレイ104に携帯電話が載置されると、このトレイ104に載置された携帯電話に記憶された情報が携帯電話認証用リーダライタ106により読み取られたり、遊技台12の様々な情報(例えば、遊技媒体数等)が携帯電話認証用リーダライタ106により携帯電話に送信されたりするようになる。
また、図26に示すように、トレイ104にはタッチセンサ104aが設けられており、当該トレイ104に携帯電話等の備品108が載置されるとこのことがタッチセンサ104aにより検知されるようになっている。このようなタッチセンサ104aがトレイ104に設けられていることにより、遊技客が遊技台12での遊技を終えた後、携帯電話等の備品108をトレイ104に置き忘れることを防止することができる。
〔第4の実施の形態〕
以下、本発明の第4の実施の形態について説明する。図27乃至図47は、第4の実施の形態による遊技システムを示す図である。このうち、図27乃至図35は、第4の実施の形態による遊技システムの第1の態様の構成を示す図であり、図36乃至図38は、第4の実施の形態による遊技システムの第2の態様の構成を示す図である。図39乃至図41は、第4の実施の形態による遊技システムの第3の態様の構成を示す図であり、図42乃至図47は、第4の実施の形態による遊技システムの第4の態様の構成を示す図である。
第4の実施の形態による遊技システムの第1の態様の構成では、遊技台12の内部にある紙幣搬送装置(図示せず)で発生した紙幣の搬送ジャム等を解消したり、遊技台12の内部の様々なエラーを解除したりするために遊技台12の下部扉16を表示装置20とともに一体的に開く動作、および遊技台12を入れ替えるために表示装置20のみを遊技台12の前面から開く動作をそれぞれ行うことができるようにするために、表示装置20と台間ユニット50とを接続する接続部52において表示装置20の回転支点を2つ設けている。
このような第4の実施の形態による遊技システムの第1の態様について、図27乃至図35を用いて説明する。ここで、図27は、第4の実施の形態による遊技システム10の第1の態様の構成を示す上面図であり、図28は、図27に示す遊技システム10において表示装置20および下部扉16を一体的に開いたときの状態を示す上面図であり、図29は、図27に示す遊技システム10において遊技台を入れ替えるために表示装置20のみを遊技台12の前面から開いたときの状態を示す上面図である。また、図30は、図27に示す遊技システム10における表示装置20と台間ユニット50とを接続する接続部52の構成を示す上面図であり、図31は、図30に示す遊技システム10を前方から見たときの表示装置20や接続部52の構成を示す正面図であり、図32は、図31に示す接続部52のE−E矢視による断面図である。また、図33は、図30に示す接続部52の構成の詳細を示す上面図であって、遊技台20と台間ユニット50とが互いに隣接しているときの状態を示す図であり、図34および図35は、図30に示す接続部52の構成の詳細を示す上面図であって、遊技台20と台間ユニット50とが離間しているときの様々な状態を示す図である。
図27等に示すように、表示装置20と台間ユニット50とを接続する接続部52には、遊技台12の幅方向(図27における左右方向)に沿って並ぶよう第1の回転軸54および第2の回転軸56が設けられている。これらの第1の回転軸54および第2の回転軸56はそれぞれ鉛直方向に延びるよう形成されており、第1の回転軸54および第2の回転軸56のうちいずれか一方の回転軸を中心として表示装置20が水平面に沿って回転するようになっている。
ここで、遊技台12の内部にある紙幣搬送装置(図示せず)で発生した紙幣の搬送ジャム等を解消したり、遊技台12の内部の様々なエラーを解除したりするために遊技台12の下部扉16を表示装置20とともに一体的に開く場合には、図28に示すように第1の回転軸54を中心として表示装置20および下部扉16を一体的に回転させ、これらの表示装置20および下部扉16を遊技台12の前面から開くようにする。なお、この際に、上部扉14を一緒に開いてもよい。一方、遊技台12を入れ替えるためにこの遊技台12を引き出すスペースを形成する場合には、表示装置20を下部扉16から取り外した後、図29に示すように第2の回転軸56を中心として表示装置20のみを回転させ、この表示装置20を遊技台12の前面から開くようにする。ここで、第2の回転軸56が第1の回転軸54よりも遊技台12の幅方向における当該遊技台12から離れた位置に設けられているため、第2の回転軸56を中心として表示装置20のみを回転させた場合には、この遊技台12の前面スペースをより広くすることができ、遊技台12を引き出すための十分な大きさのスペースを確保することができるようになる。このように、本実施の形態では、第1の回転軸54は、下部扉16を開く時に表示装置20の移動を可能にする第1の移動手段として機能し、また、第2の回転軸56は、遊技台12の前面から表示装置20を退避させる第2の移動手段として機能するようになっている。
表示装置20と台間ユニット50とを接続する接続部52の構成の詳細について図30乃至図32を用いて説明する。接続部52は、台間ユニット50側から順に、第1の接続部分52a、第2の接続部分52b、第3の接続部分53cという3つの接続部分から構成されており、第1の接続部分52aは台間ユニット50の前面に取り付けられているとともに第3の接続部分53cは表示装置20の側面に取り付けられている。また、第1の接続部分52aには第1の回転軸54が鉛直方向に延びるよう設けられているとともに、第3の接続部分52cには第2の回転軸56が鉛直方向に延びるよう設けられている。また、第2の接続部分52bには長穴53が形成されており、第1の回転軸54は第2の接続部分52bの長穴53に挿入されてこの長穴53内で移動可能となっている。また、この第2の接続部分52bは第2の回転軸56を中心として第3の接続部分52cに対して回転可能となっている。
また、図32に示すように、接続部52の各接続部分52a、52b、52cには通信ケーブル52dが配設されており、この通信ケーブル52dを介して表示装置20と台間ユニット50との間で通信が行われるようになっている。
ここで、第3の接続部分52cに設けられた第1の回転軸54が第2の接続部分52bの長穴53に挿入されてこの長穴53内で移動可能となっているため、第1の回転軸54と第2の回転軸56との間の距離が可変となり、接続部52は伸縮可能となっている。このことにより、遊技台12と台間ユニット50との間に化粧板や宣伝用のポップ板等が挟まれることによりこれらの遊技台12および台間ユニット50の間に任意の大きさの隙間が形成された場合や、台間ユニット50の前面が遊技台12の前面から前方に突出したり後方に退避したりした場合でも、接続部52を伸縮させることによりこの遊技台12の前面に設けられた表示装置20と台間ユニット50との間の接続を維持することができるようになる。このように、長穴53は、台間ユニット50に対する表示装置20の相対位置を調整するための位置調整手段として機能するようになっている。上記事項について図33乃至図35を用いて具体的に説明する。
図33は、遊技台12と台間ユニット50とが互いに隣接しているときの接続部52等の上面図である。図33に示す例では、第1の回転軸54は長穴53の左側の端部に位置し、第1の回転軸54と第2の回転軸56との間の距離はL1となっている。これに対し、図34に示すように、遊技台12と台間ユニット50との間に化粧板や宣伝用のポップ板等が挟まれることによりこれらの遊技台12および台間ユニット50が離間し、また、台間ユニット50の前面が遊技台12の前面から後方に退避した場合には、第1の回転軸54は長穴53内で移動してこの長穴53の右側の端部に位置するようになる。このときには、第1の回転軸54と第2の回転軸56との間の距離は、前述したL1よりも大きいL2となる。また、図35に示すように、遊技台12および台間ユニット50が離間するとともに、台間ユニット50の前面が遊技台12の前面から前方に進出した場合にも、第1の回転軸54は長穴53内で移動してこの長穴53の右側の端部に位置するようになる。このときにも、第1の回転軸54と第2の回転軸56との間の距離は、前述したL1よりも大きいL2となる。このように、遊技台12および台間ユニット50が離間した場合や、台間ユニット50の前面が遊技台12の前面から前方に突出したり後方に退避したりした場合でも、第1の回転軸54と第2の回転軸56との間の距離を変えることにより、表示装置20と台間ユニット50との間の接続を維持することができるようになる。
次に、第4の実施の形態の遊技システム10における第2の態様について図36乃至図38を用いて説明する。なお、図36は、第4の実施の形態による遊技システム10の第2の態様の構成を示す上面図であり、図37は、図36に示す遊技システム10において表示装置20および下部扉16を一体的に開いたときの状態を示す上面図であり、図38は、図36に示す遊技システム10において遊技台12を入れ替えるために表示装置20のみを遊技台12の前面から開いたときの状態を示す上面図である。
第4の実施の形態による遊技システムの第2の態様の構成では、遊技台12の内部にある紙幣搬送装置(図示せず)で発生した紙幣の搬送ジャム等を解消したり、遊技台12の内部の様々なエラーを解除したりするために遊技台12の下部扉16を表示装置20とともに一体的に開く動作、および遊技台12を入れ替えるために表示装置20のみを遊技台12の前面から開く動作をそれぞれ行うことができるようにするために、表示装置20と台間ユニット50とを接続する接続部52において表示装置20の回転支点を1つ設けるとともに、この回転支点を遊技台12の幅方向に沿ってスライドさせることができるようになっている。
図36等に示すように、表示装置20と台間ユニット50とを接続する接続部52には、第1の回転軸54が鉛直方向に延びるよう設けられている。なお、図27乃至図35に示すような遊技システムの第1の態様と異なり、接続部52に第2の回転軸56は設けられておらず、代わりに、遊技台12の幅方向に沿って第1の回転軸54をスライドさせるスライド部57が接続部52に設けられている。
ここで、遊技台12の内部にある紙幣搬送装置(図示せず)で発生した紙幣の搬送ジャム等を解消したり、遊技台12の内部の様々なエラーを解除したりするために遊技台12の下部扉16を表示装置20とともに一体的に開く場合には、図37に示すように第1の回転軸54を中心として表示装置20および下部扉16を一体的に回転させ、これらの表示装置20および下部扉16を遊技台12の前面から開くようにする。なお、この際に、上部扉14を一緒に開いてもよい。一方、遊技台12を入れ替えるためにこの遊技台12を引き出すスペースを形成する場合には、表示装置20を下部扉16から取り外した後、図38に示すようにスライド部57によって第1の回転軸54を遊技台12から遠ざかるよう(すなわち、図38における左方向に)スライドさせる。その後、第1の回転軸54を中心として表示装置20のみを回転させ、この表示装置20を遊技台12の前面から開くようにする。ここで、スライド部57によって第1の回転軸54を遊技台12から遠ざかるようスライドさせるため、スライドした後の第1の回転軸54を中心として表示装置20のみを回転させたときに、この遊技台12の前面スペースをより広くすることができ、遊技台12を引き出すための十分な大きさのスペースを確保することができるようになる。
次に、第4の実施の形態の遊技システム10における第3の態様について図39乃至図41を用いて説明する。なお、図39は、第4の実施の形態による遊技システム10の第3の態様の構成を示す上面図であり、図40は、図39に示す遊技システム10において表示装置20および下部扉16を一体的に開いたときの状態を示す上面図であり、図41は、図39に示す遊技システム10において遊技台12を入れ替えるために表示装置20のみを遊技台12の前面から開いたときの状態を示す上面図である。
第4の実施の形態による遊技システムの第3の態様の構成では、遊技台12の内部にある紙幣搬送装置(図示せず)で発生した紙幣の搬送ジャム等を解消したり、遊技台12の内部の様々なエラーを解除したりするために遊技台12の下部扉16を表示装置20とともに一体的に開く動作、および遊技台12を入れ替えるために表示装置20のみを遊技台12の前面から開く動作をそれぞれ行うことができるようにするために、表示装置20と台間ユニット50とを接続する接続部52において表示装置20の回転支点を1つ設けるとともに、接続部52自体を台間ユニット50の前面に対して着脱可能とするようになっている。
図39等に示すように、表示装置20と台間ユニット50とを接続する接続部52には、第1の回転軸54が鉛直方向に延びるよう設けられている。なお、図27乃至図35に示すような遊技システムの第1の態様と異なり、接続部52に第2の回転軸56は設けられておらず、代わりに、台間ユニット50の前面に対して着脱可能となっている着脱コネクタ59が接続部52に設けられている。
ここで、遊技台12の内部にある紙幣搬送装置(図示せず)で発生した紙幣の搬送ジャム等を解消したり、遊技台12の内部の様々なエラーを解除したりするために遊技台12の下部扉16を表示装置20とともに一体的に開く場合には、図40に示すように第1の回転軸54を中心として表示装置20および下部扉16を一体的に回転させ、これらの表示装置20および下部扉16を遊技台12の前面から開くようにする。なお、この際に、上部扉14を一緒に開いてもよい。一方、遊技台12を入れ替えるためにこの遊技台12を引き出すスペースを形成する場合には、表示装置20を下部扉16から取り外した後、図41に示すように台間ユニット50の前面に対する着脱コネクタ59の係合を解除する。このことにより、図41の矢印に示すように、表示装置20および接続部52が台間ユニット50から一体的に取り外されるようになる。このように、表示装置20および接続部52を台間ユニット50から一体的に取り外すことにより、この遊技台12の前面スペースをより広くすることができ、遊技台12を引き出すための十分な大きさのスペースを確保することができるようになる。
次に、第4の実施の形態の遊技システム10における第4の態様について図42乃至図47を用いて説明する。なお、図42は、第4の実施の形態による遊技システム10の第4の態様の構成を示す斜視図であり、図43は、図42に示す遊技システム10の上面図である。また、図44は、図43に示す遊技システム10において表示装置20および下部扉16を一体的に開いたときの状態を示す上面図であり、図45は、図43に示す遊技システム10において遊技台を入れ替えるために表示装置20のみを遊技台12の前面から開いたときの状態を示す上面図である。また、図46は、図43に示す遊技システム10において遊技台12と台間ユニット50とが離間しているときの状態を示す上面図であり、図47は、図46に示すように遊技台12と台間ユニット50とが離間しているときに表示装置20および下部扉16を一体的に開いたときの状態を示す上面図である。
図42乃至図47に示すような第4の実施の形態の遊技システム10における第4の態様では、表示装置20と台間ユニット50とを接続する接続部として、複数の関節を有するアーム型の接続部70が用いられるようになっている。このような接続部70の構成の詳細について図42および図43を用いて説明する。
図42および図43に示すように、接続部70は、第1の接続部分72および第2の接続部分74という2つの接続部分から構成されている。ここで、第1の接続部分72の一方の端部は第1の回転軸75により表示装置20の側部に回転自在に取り付けられており、第2の接続部分74の一方の端部は第2の回転軸76により第1の接続部分72の他方の端部に回転自在に取り付けられている。また、第2の接続部分74の他方の端部は第3の回転軸77により台間ユニット50の前面に回転自在に取り付けられている。また、接続部70の第1の接続部分72内および第2の接続部分74内にはそれぞれ、表示装置20と台間ユニット50との間で通信を行うための通信ケーブルが設けられている。
ここで、遊技台12の内部にある紙幣搬送装置(図示せず)で発生した紙幣の搬送ジャム等を解消したり、遊技台12の内部の様々なエラーを解除したりするために遊技台12の下部扉16を表示装置20とともに一体的に開く場合には、図43に示すような接続部70の状態から、図44に示すように第3の回転軸77を中心として台間ユニット50の前面に対して第2の接続部分74を回転させるとともに第2の回転軸76を中心として第2の接続部分74に対して第1の接続部分72を回転させ、さらに第1の回転軸75を中心として第1の接続部分72に対して表示装置20および下部扉16を一体的に回転させる。この際に、図44に示すように、第2の回転軸76を挟んだ第1の接続部分72と第2の接続部分74との間の角度をできるだけ小さくするようにする。このことにより、表示装置20および下部扉16が遊技台12の前面から開くようになる。なお、この際に、上部扉14を一緒に開いてもよい。
一方、遊技台12を入れ替えるためにこの遊技台12を引き出すスペースを形成する場合には、表示装置20を下部扉16から取り外した後、図43に示すような接続部70の状態から、第2の回転軸76を中心として第2の接続部分74に対して第1の接続部分72を回転させるとともに第1の回転軸75を中心として第1の接続部分72に対して表示装置20を回転させる。この際に、第2の回転軸76を挟んで第1の接続部分72および第2の接続部分74ができるだけ直線状に延びるようにする。このことにより、遊技台12の前面スペースをより広くすることができ、遊技台12を引き出すための十分な大きさのスペースを確保することができるようになる。
また、接続部70は、複数の関節を有するアーム型となっているため、第1の接続部分72の端部を表示装置20の側部に回転自在に取り付ける第1の回転軸75と、第2の接続部分74の端部を台間ユニット50の前面に回転自在に取り付ける第3の回転軸77との間の距離が可変となる。このことにより、遊技台12と台間ユニット50との間に化粧板や宣伝用のポップ板等が挟まれることによりこれらの遊技台12および台間ユニット50の間に任意の大きさの隙間が形成された場合や、台間ユニット50の前面が遊技台12の前面から前方に突出したり後方に退避したりした場合でも、遊技台12の前面に設けられた表示装置20と台間ユニット50との間の接続を維持することができるようになる。このことについて図46および図47を用いて具体的に説明する。
図46に示すように、遊技台12と台間ユニット50との間に化粧板や宣伝用のポップ板等が挟まれることによりこれらの遊技台12および台間ユニット50が離間した場合には、図43に示すような接続部70の状態から、第3の回転軸77を中心として台間ユニット50の前面に対して第2の接続部分74を回転させるとともに第2の回転軸76を中心として第2の接続部分74に対して第1の接続部分72を回転させることにより、図46に示すように第1の回転軸75と第3の回転軸77との間の距離を大きくする。このことにより、表示装置20と台間ユニット50との間の接続を維持することができるようになる。
また、遊技台12および台間ユニット50が離間している状態でも、遊技台12の内部にある紙幣搬送装置(図示せず)で発生した紙幣の搬送ジャム等を解消したり、遊技台12の内部の様々なエラーを解除したりするために遊技台12の下部扉16を表示装置20とともに一体的に開く動作、および遊技台12を入れ替えるために表示装置20のみを遊技台12の前面から開く動作をそれぞれ行うことができるようになっている。具体的には、遊技台12の下部扉16を表示装置20とともに一体的に開く場合には、図46に示すような接続部70の状態から、図47に示すように第3の回転軸77を中心として台間ユニット50の前面に対して第2の接続部分74を回転させるとともに第2の回転軸76を中心として第2の接続部分74に対して第1の接続部分72を回転させ、さらに第1の回転軸75を中心として第1の接続部分72に対して表示装置20および下部扉16を一体的に回転させる。この際に、図47に示すように、第2の回転軸76を挟んだ第1の接続部分72と第2の接続部分74との間の角度をできるだけ小さくするようにする。このことにより、表示装置20および下部扉16が遊技台12の前面から開くようになる。なお、この際に、上部扉14を一緒に開いてもよい。また、図示しないが、遊技台12を入れ替えるために表示装置20のみを遊技台12の前面から開く場合にも、図46に示すような接続部70の状態から、第2の回転軸76を中心として第2の接続部分74に対して第1の接続部分72を回転させるとともに第1の回転軸75を中心として第1の接続部分72に対して表示装置20を回転させる。この際に、第2の回転軸76を挟んで第1の接続部分72および第2の接続部分74ができるだけ直線状に延びるようにする。このことにより、遊技台12の前面スペースをより広くすることができ、遊技台12を引き出すための十分な大きさのスペースを確保することができるようになる。
このように、第4の実施の形態の遊技システム10における第4の態様では、複数の関節を有するアーム型の接続部70を用いることにより、遊技台12および台間ユニット50が離間した場合でも、表示装置20と台間ユニット50との間の接続を維持しながら、表示装置20を下部扉16と一体的に開いたり、表示装置20のみを遊技台12の前面から開いてこの遊技台12の入れ替えを行ったりすることができるようになる。
なお、第1〜第4の実施の形態の各々で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。