本発明の遊技用装置の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施例としての遊技用装置を含む遊技用システムの全体像を示すシステム構成図である。遊技場内に複数配置される各遊技島1000(遊技機設置島、図12参照)に並設される遊技機であるスロットマシン1と、スロットマシン1の所定側の側方位置に該スロットマシン1に対して1対1に対応して設置され、主に会員登録をしていない一般の遊技者を対象として発行される遊技用記録媒体であるプリペイド機能を備えるビジターカード(計数記録媒体)や、該遊技機に会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である会員カード(計数記録媒体)を受付けて、遊技機における遊技に使用される遊技媒体であるメダルを貸出すための処理や、対応するスロットマシン1における遊技にて獲得されたメダルを計数するとともに、該計数済みのメダル数の範囲内のメダルの払出し(返却)を行う本発明の遊技用装置であるメダル貸出機100と、メダル貸出機100にて使用されるビジターカードや会員カード並びにメダル貸出機100の管理等を行うカード管理コンピュータ500と、各メダル貸出機100において計数された計数済メダル数の管理や、会員カードを所持する会員遊技者が再度の遊技に使用可能に所有する貯蓄メダル数やビジターカードに記録された持ちメダル数の管理を行う本発明の管理装置であるメダル管理コンピュータ550と、遊技場内に設置された各スロットマシン1の台データ等の遊技情報を管理するホールコンピュータ540と、から主に構成されている。
尚、本実施例では、カード管理コンピュータ500とメダル管理コンピュータ550とホールコンピュータ540とは、それぞれ別個のコンピュータにて形成されているが、これら全てのコンピュータが一のコンピュータにて形成されていてもよいし、これらのうちいずれか2つのコンピュータが一のコンピュータにて形成されていてもよい。
そして、これら本実施例の遊技用システムを構成する各装置は、図1に示すように、ハブ(HUB)70並びに通信ケーブル80を介して双方向のデータ通信が可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されており、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されているこれら各装置には、当該装置を個々に識別可能な装置IDが付与されているとともに、各装置が装置(ユニット)IDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブルや後述するユニット管理テーブル(図示略)等を有することで、該装置(ユニット)IDから特定される各ローカルIPアドレスを送信データに付与して送受信することにより、互いにデータの送受を実行できるようになっている。
尚、本実施例のカード管理コンピュータ500は、上述したように、各会員カード並びに各ビジターカードに残存するプリペイド残額(遊技用価値)を管理しているとともに、通信回線81を介して、これら会員カードやビジターカードを管理する遊技場外のカード管理会社に設置された管理サーバ82と双方向のデータ通信を実行できるように接続されていて、これら管理サーバ82に対してカード管理コンピュータ500から、各種の管理情報が送信されることにより、カード管理会社は、該管理サーバ82にて各遊技場の会員カード並びにビジターカードによる売り上げ等を把握できるようになっている。
また、本実施例のホールコンピュータ540には、図1に示すように、遊技場内を監視するための監視カメラシステム21が接続されており、該監視カメラシステム21にて撮像された遊技場内の監視画像が、各スロットマシン1の台データ等とともに記憶、管理されるようになっている。更に、本実施例のホールコンピュータ540には、遊技場の店員が使用するインカム11を制御する無線放送システム20が接続されており、ホールコンピュータ540は、無線放送システム20を介して店員のインカム11に対し、自動音声メッセージを送信することができる。
次に、本実施例に用いた遊技機の一例であるスロットマシン1について説明する。図2に示すように、スロットマシン1は、遊技場内に複数配置される遊技島1000(図12参照)に複数並設されており、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの左側辺に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。筐体1aの内部上方位置には、外周に複数種類の図柄が配列されたリール2L,2C,2Rが水平方向に並設されており、これらリール2L,2C,2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が透視窓3から見えるように配置されている。
スロットマシン1においてゲーム(遊技)を行う場合には、まず、円盤状の遊技媒体の一例であるメダルMをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLN1〜L5が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施例では、規定数の賭数として遊技状態に関わらず3枚が定められて規定数の賭数が設定されると入賞ラインLN1〜LN5が有効となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルMが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L,2C,2Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインである。ここでは、リール2L,2C,2Rの下段に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。尚、本実施例では入賞ラインを1本としているが、複数の入賞ラインを定めても良い。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L,2C,2Rが回転し、各リール2L,2C,2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L,8C,8Rを操作すると、対応するリール2L,2C,2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L,2C,2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN1〜LN5のいずれかに予め定められた図柄の組合せ(役とも呼ぶ)が各リール2L,2C,2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルMが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(例えば、50)に達した場合には、メダルMが直接メダル払出口9から前面扉1bの下部に前方に突出するように設けられた下皿5に払い出されるようになっている。また、入賞ラインLN1〜LN5のいずれかに、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール2L,2C,2Rの表示結果として停止した場合には、図柄の組合せに応じた遊技状態(例えば、レギュラーボーナスやビッグボーナスボーナス等)に移行するようになっている。
次に、メダル貸出機100について、図2〜図12に基づいて説明する。図2は、スロットマシン及びメダル貸出機を示す正面図である。図3は、メダル貸出機の内部機構を示す左側面図である。図4は、メダル貸出機の構成を示す分解斜視図である。図5は、ホルダに取付けられる各種部材を示す分解斜視図である。図6は、(A)は中継器を斜め前から見た状態を示す斜視図、(B)は中継器を斜め後ろから見た状態を示す斜視図である。図7は、(A)は計数装置から排出されたメダルの排出経路を示す概略図、(B)はメダルの排出経路を切り替えた状態を示す概略図である。図8は、(A)は計数装置から払い出されたメダルの排出状況を示す斜視図、(B)(C)は衝撃緩和手段の他の例を示す斜視図である。図9は、(A)〜(C)は中継器の取外し方の一例を示す概略説明図である。図10は、(A)(B)は電源ユニットの取外し方の一例を示す概略説明図である。図11は、(A)は本実施例の払出装置、計数装置、電源ユニットの配置態様を示す概略説明図、(B)は他の配置態様を示す概略説明図である。図12は、(A)は遊技島にスロットマシンとメダル貸出機が設置された状態を示す正面図、(B)は遊技島の概略横断面図である。
尚、以下において、図1の手前側をメダル貸出機100の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側とし、メダル貸出機100を前面側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。尚、本実施例におけるメダル貸出機100の前面とは、該メダル貸出機100に対応するスロットマシン1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
図2に示すように、メダル貸出機100は、スロットマシン1に1対1に対応するように設けられている。また、本実施例では、メダル貸出機100はスロットマシン1に1対1に対応するように設けられているが、例えば、メダル貸出機100を複数台のスロットマシン1に対応するように設け、1台のメダル貸出機100を複数台のスロットマシン1にて共用してもよい。
メダル貸出機100は、スロットマシン1の所定側(本実施例では、スロットマシン1の正面に向かって右側)の側方位置に対応設置され、紙幣、または会員登録をしていない一般の遊技者に対して発行される遊技用記録媒体であるプリペイド機能を備えるビジターカードや、該遊技場に会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である会員カードを受付けて、遊技機における遊技に使用される円盤状の遊技媒体であるメダルMを貸出すための処理と、遊技者がスロットマシン1での遊技にて獲得したメダルMを受付けて、該受付けたメダルMを計数するための処理と、該計数した獲得メダル枚数をビジターカードや会員カードから特定可能とするための処理等を行う。
尚、メダル貸出機100は、メダル貸出機100にて使用されるビジターカードや会員カード並びにメダル貸出機100の管理等を行うカード管理コンピュータ500や、貯蓄メダル数や持ちメダル数の管理を行うメダル管理コンピュータ550や、遊技場内に設置された各スロットマシン1の台データ等の遊技情報を管理するホールコンピュータ540等の各種のコンピュータと接続されており、これら各コンピュータとの間において双方向のデータ通信が可能とされている。
本実施例に使用されるビジターカード並びに会員カードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実行するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実行する制御部とを有するICチップが搭載されたICカードを使用しており、これらビジターカード並びに会員カードには、個々のカードを識別可能なカードID、具体的には、ビジターカードにはVCで始まるカードIDが、会員カードには、KCで始まる会員カードIDが予め書き換え不能に記憶されていて、その種別がカードIDから識別可能とされているとともに、プリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データ等の各種データが記憶されている。
尚、会員カードは、遊技場に会員登録を実行した会員遊技者に対して発行されるものであり、該会員に対して付与される会員IDが書き換え不能に記憶されている。また、該会員カードを使用して会員遊技者は、一度獲得して計数したメダルMをその翌日以降においても再度遊技に使用できる貯蓄メダルを行うことができるようになっているが、これら会員カードには、該貯蓄メダルのデータである貯蓄メダル数は直接記録されておらず、これら貯蓄メダル数は、貯蓄メダルの情報を管理するメダル管理コンピュータ550において、カードIDと会員IDとに対応付けて記憶されることで、該カードIDや会員IDから特定されるようになっている。
また、貯蓄メダルと同様に、当日において計数された持ちメダルについても、メダル管理コンピュータ550において、カードIDと会員IDと持ちメダルの情報が対応付けて記憶されることで、該カードIDや会員IDから持ちメダルの数を特定できるようになっている。尚、これら持ちメダルについては、会員カードだけではなく、ビジターカードについても同様に、メダル管理コンピュータ550において、カードIDに対応付けて持ちメダルの情報が記憶されていて、ビジターカードには、持ちメダルの情報は記録されないようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ビジターカードにも、持ちメダルの情報を記憶して、メダル管理コンピュータ550の持ちメダルの情報とを照合できるようにしても良い。
また、ビジターカードは、遊技場内に設置された図示しないカード発行・入金機にて、購入、発行されるとともに、メダル貸出機100においても発行される。
図2及び図3に示すように、本実施例のメダル貸出機100は、正面視縦長長方形状をなす前面が開口するホルダ101と、ホルダ101内に前側から挿入され保持される各種装置ユニット(例えば、紙幣識別装置を含む紙幣識別ユニット180、制御装置を含む制御ユニット181、払出装置を含む払出ユニット182、計数装置を含む計数ユニット190といったと、から構成されている。また、ホルダ101は、前面開口上部はカバー体102Aにより閉鎖され、前面開口下部はカバー体102Bにより閉鎖され、前面開口中央部はメダル補給扉130によりそれぞれ閉鎖されている。
図2に示すように、カバー体102Aの前面には、フルカラーLEDにより構成されて複数の色に点灯することでメダル貸出機100の状態等を報知可能とされた状態報知ランプ111や、紙幣を挿入するための紙幣挿入口110や、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入口112が設けられている。
また、状態報知ランプ111の下方位置には、挿入中の会員カードやビジターカードを排出する返却ボタン114と、メダルMの払い出しが行われる貸出ボタン116と、各種情報を表示可能な表示装置115と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードに記録された会員カードID並びに会員IDにより特定される貯蓄メダル数を用いた再プレイ遊技を実行するための再プレイボタン121と、が配設されている。
表示装置115の表示画面には、特に図示しないが、挿入中の会員カードやビジターカードのカード残高、該会員カードに記録された会員カードID並びに会員IDにより特定される貯蓄メダル数、計数ユニット190にて計数された獲得メダル枚数、当日のうちに計数ユニット190にて計数された持ちメダル枚数、貸出単位メダル枚数、再プレイ遊技を実行する際に入力する暗証番号、エラーコード等を含む複数の情報や操作部が状況に応じて切替表示可能とされている。
カバー体102Aの下方位置には、後述する貸出メダル貯留部183にメダルMを補給する際にホルダ101の前面における上下方向の中央部を開放するためのメダル補給扉130が、下辺を回動軸(図示略)として開閉可能に設けられている。このメダル補給扉130は、遊技場の店員等が管理する所定の鍵(図示略)をメダル補給扉鍵131に差し込まない限り開放できないようになっている。
図3に示すように、メダル補給扉130の下方位置に設けられたカバー体102Bの前面には、遊技者が遊技により獲得したメダルMを受け入れて計数するための受入部140が設けられているとともに、受入部140からは、受け入れたメダルMを下方に誘導して計数ユニット190に導入するための導入経路を構成する導入経路カバー141が下方に向けて延設されている。また、受入部140には、メダルMの受け入れを可能とする開放状態とメダルMの受け入れを不可能とする閉鎖状態とに開閉可能に設けられた蓋部材160(蓋体)が設けられている。
導入経路カバー141の上下方向の中央位置よりもやや下方には、払出ユニット182から払出されたメダルMをスロットマシン1の下皿5に誘導する誘導部材の一例であるノズル150が設けられている。ノズル150は、払出ユニット182の前面に形成された払出口182aから前下方へ向けて延設され、カバー体102Bと導入経路カバー141とに形成された開口を挿通して前方へ突出している。ノズル150の下部は蛇腹構造とされており、左右に揺動できるようになっている。
また、ノズル150においてカバー体102Bと導入経路カバー141とにより囲まれた空間内を挿通している部位は覆われており、受入部140から受け入れて導入経路を流下するメダルMと、ノズル150により誘導されるメダルMとが混在しないようになっている。つまり、受入部140から受け入れたメダルMがノズル150により誘導されたり、払出ユニット182から払い出されたメダルMが計数ユニット190へ誘導されることはない。
図3及び図4に示すように、ホルダ101内の上部位置には、カード挿入口112に対応する位置に内蔵される内部カードリーダライタ(図示略)や、該メダル貸出機100を構成する各部と接続しやすいように該メダル貸出機100の動作を制御するとともに回収したビジターカードを貯留するカードストック部(図示略)等が一体に組み付けられた制御ユニット181が配設されている。
制御ユニット181の下方位置には、紙幣挿入口110に連設され、該紙幣挿入口110に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実行し、その識別結果を制御ユニット181に出力する紙幣識別ユニット180が設けられており、該紙幣識別ユニット180にて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付けが可能とされている。
制御ユニット181と紙幣識別ユニット180とは、上下に並設されており、これら紙幣識別ユニット180及び制御ユニット181の前面が一のカバー体102Aにより覆われた状態で一体化されており、メダル補給扉130を開放することにより前方に引き出し可能に設けられている。
内部カードリーダライタ(図示略)は、カード挿入口112から挿入される会員カード並びにビジターカードに記録されている(会員)カードIDや、会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データ等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、発行に使用するビジターカード(回収したカードを含む)を貯留するカードストック部(図示略)を有しており、該カードストック部(図示略)に貯留されたカードを発行可能とされている。
制御ユニット181の下方位置、つまり、ホルダ101の上下方向略中央位置には、払い出すメダルMを貯留する貸出メダル貯留部183が設けられている。貸出メダル貯留部183は、該貸出メダル貯留部183に貯留されるメダルMを払い出す払出ユニット182の上部に設けられた上向きに開口するメダルホッパー182bと、該メダルホッパー182bの上方に形成される空間部と、から構成されており、貸出メダル貯留部183に貯留されたメダルMは、メダルホッパー182bにより払出ユニット182に向けて整列誘導された後、内部に設けられた図示しない回転ディスク(図示略)によって前面に形成された払出口182aから排出され、ノズル150を介して対応するスロットマシン1の下皿5に払い出されるようになっている。
図3に示すように、メダルホッパー182bの上方位置には、メダル補給扉130が配設されており、メダル補給扉130を開放することで貸出メダル貯留部183にメダルMを補給できるようになっている。
払出ユニット182の下方位置には、受入部140から受け入れて導入通路(図示略)を介して誘導されたメダルMを計数する計数ユニット190が配設されている。計数ユニット190は、前面上部に計数口191aを有し、該計数口191aから流入したメダルMは、内部に設けられた回転ディスク(図示略)が回動することにより1枚ずつ整列移動された後に計数され、その真贋(正規メダルであるか否か)が判定された後、背面に形成された排出口191bから1枚ずつ排出される。
排出口191bから排出されたメダルMは、後述するホルダ101の底板101Dに形成されたメダル排出用開口210Bを介して遊技島1000内に排出され(図7(A)参照)、該遊技島1000内に設けられた搬送ベルト等のメダル回収装置1100(図12参照)により該遊技島1000の端部等に設けられたメダル回収部1101(図12参照)まで搬送されるようになっている。
尚、本実施例の遊技島1000は、メダル貸出機100やスロットマシン1から排出されたメダルMをメダル回収装置1100によりメダル回収部1101まで搬送し、該メダル回収部1101にて貯留(保管)するように構成されている。尚、本実施例では、メダル回収部1101に貯留(保管)されているメダルMは、遊技店員等により各メダル貸出機100の貸出メダル貯留部183やスロットマシン1に適宜補給されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技島1000に設けたメダル補給装置(図示略)により、メダル回収部1101に回収されたメダルMを、各メダル貸出機100の貸出メダル貯留部183やスロットマシン1に自動補給するようにしてもよい。
ホルダ101における払出ユニット182及び計数ユニット190の背面側には、ホルダ101内に設けられた各種装置に電力を供給するための電源ユニット198が、ホルダ101の背面から後部が突出するように設けられている。
図2に示すように、遊技者がスロットマシン1にて遊技を行う場合、紙幣挿入口110に紙幣を挿入することで、貸出メダル貯留部183に貯留されているメダルMのうち1000円分のメダルM(例えば、50枚)が払出ユニット182から排出され、ノズル150を介してスロットマシン1の下皿5に払い出され、これを使用して対応するスロットマシン1にて遊技を行うことができる。また、高額紙幣(2000円、5000円、10000円)が挿入された場合は、受付け中のビジターカードがなければ、1000円分のメダルMが払い出され、残額は新たに発行されるビジターカードに記録され、受付け中のビジターカードまたは会員カードがある場合には、該受付け金額が受付け中のビジターカードまたは会員カードの残額に加算更新される。また、受付け中のビジターカードまたは会員カードに1000円分以上のカード残額がある場合は、貸出ボタン116を押圧することで1000円分のメダルM(例えば、50枚)が払出ユニット182から払い出され、残額が減算更新される。また、受付け中の会員カードに所定数以上の貯蓄メダルがある場合には、暗証番号による認証がOKであることを条件に、再プレイボタン121を押圧することで1000円分のメダルM(例えば、50枚)が払出ユニット182から払い出され、貯蓄メダル数が減算更新される。
また、遊技者がスロットマシン1にて遊技を行った結果メダルMを獲得した場合、下皿5に払い出された獲得メダルを手やメダル収容箱(図示略)を利用して受入部140に投入することで、受け入れたメダルMは導入経路カバー141内を落下した後、計数ユニット190の導入部である計数口191aに導入される。そして、計数ユニット190内に導入されたメダルMが該計数ユニット190に設けられた入口センサ(図示略)により検出されたことに基づいて回転ディスク(図示略)が駆動し、導入されたメダルMが計数ユニット190内部に取り込まれて計数され、該計数されたメダル枚数が受付け中の会員カードやビジターカードから特定される持ちメダル数に加算更新されるとともに、該計数されたメダルMはホルダ101外へ排出され、遊技島1000内のメダル回収装置1100に落下する。
遊技者が遊技を終了する場合、遊技者は返却ボタン114を操作して、受付け中の会員カードやビジターカード(現金の投入によって発行されたビジターカードを含む)を返却させる。遊技にて獲得して計数済みのメダル数(持ちメダル数)がある場合には、返却する会員カードまたはビジターカードのカードIDと持ちメダル数とを含む持ちメダル数更新要求がメダル管理コンピュータ550に送信されて、該会員カードまたはビジターカードのカードIDに対応する持ちメダル数に、メダル数更新要求に含まれる持ちメダル数が加算更新されるため、遊技場のカウンタ等において、会員カードまたはビジターカードから持ちメダル数を特定して、該持ちメダル数に相当する景品等に交換、または別のスロットマシン1での遊技に使用することができる。また、プリペイド残額がある場合には、遊技場に設置されている精算機(図示略)等にてプリペイド残額を精算することができる。
このように、本実施例のメダル貸出機100にあっては、対応するスロットマシン1にて遊技を開始する際にメダルMの貸出を実行するだけでなく、遊技の終了時に精算を実行することができるため、遊技者はスロットマシン1から移動することなく、遊技の開始及び精算を行うことができる。
次に、メダル貸出機100のホルダ101の構造と、該ホルダ101に前側から挿入されて保持される装置ユニットとしての紙幣識別ユニット180、制御ユニット181、払出ユニット182、計数ユニット190と、ホルダ101の背面側に少なくとも一部が配置される電気部品としての中継器230及び電源ユニット198の詳細について説明する。
図3〜図5に示すように、ホルダ101は、金属製の板材からなる上板101A、左側板101B、右側板101C、底板101D及び背板101Eにより、前面が開放する箱状に構成されている。前面開口は、正面視縦長長方形状をなしている。尚、上板101A、左側板101B、右側板101C、底板101D及び背板101Eは合成樹脂材等にて構成されていてもよい。
ホルダ101内には、紙幣識別ユニット180及び制御ユニット181からなる上部ユニットを支持する支持板201と、払出ユニット182を支持する支持板202と、がホルダ101の内部空間を上下に区画するように略水平に取付けられている。支持板202は、左側板101B及び右側板101Cの内面に取付けられているブラケット203と背板101EとにネジN1により取外し可能に取付けられている。また、支持板202は、払出ユニット182を支持する支持部202Aと、支持部202Aの後端から上方に屈曲され電源ユニット198の前面上部を覆う被覆部202Bとからなり、被覆部202Bにはコネクタ用孔202Cが形成されている。
底板101Dは、前後寸法が上板101Aの前後寸法よりも長寸とされ、後端が背板101Eよりも後方に突出している。また、底板101Dには、平面視長方形状をなすメダル排出用開口210A,210Bが前後に形成されている。後側のメダル排出用開口210Bの後部は背板101Eよりも背面側に配置されている。
背板101Eは、ホルダ101の背面開口における上端位置から上下方向の中央よりもやや下方位置(電源ユニット198の上部付近)にかけて被覆する大きさを有している。背板101Eの上下方向の略中央位置には段部220が形成されており、背板101Eの上板部221Aは下板部221Bよりも前側に配置されている。また、上板部221Aには、開口222が形成され、下板部221Bには、開口223,224,225がそれぞれ上下方向に並設されている。
開口222は、電気部品としての中継器230により閉鎖されている。中継器230は、図6(A)及び図6(B)に示すように、中継基板231と、中継基板231を上板部221Aに取付けるための金属製のブラケット232と、から構成される。中継基板231は、前面に複数の基板側コネクタKCN1が設けられ、背面に複数の基板側コネクタKCN2が設けられており、複数の基板側コネクタKCN1は、ブラケット232に形成されたコネクタ用開口233を介してブラケット232の前面側に突出している。
前面側の基板側コネクタKCN1には、制御ユニット181の背面に突設されたユニット側コネクタYCN1が接続される。尚、ユニット側コネクタYCN1は、フローティングコネクタ、つまり、可動コネクタとされている。
背面側の基板側コネクタKCN2には、制御ユニット181を、払出ユニット182、計数ユニット190及び電源ユニット198と接続するケーブルC1や、制御ユニット181とホールコンピュータ540、メダル管理コンピュータ550及びカード管理コンピュータ500とを接続する通信ケーブル80等の配線側コネクタHCN2等が接続される。
ブラケット232の上下には、ネジN2の取付孔235が左右に形成された取付片234A,234Bがそれぞれ形成されている。よって、取付孔235各々に前方から取付けたネジN2を、背板101Eの上板部221Aにおける開口222の上下に形成されたネジ孔(図示略)に前側から取付けることで、中継器230を背板101Eの前面側に取付けることができる。また、中継器230を背板101Eの前面側に取付けた状態において、背面側の複数の基板側コネクタKCN2は、開口222を介して背板101Eの上板部221Aよりも背面側に配置される(図3参照)。
また、ブラケット232における開口222の上部には、制御ユニット181の背面に形成された前後方向を向く位置決め孔(図示略)に挿入可能な柱状の位置決めガイド236が前方に向けて突設されている。
下板部221Bに形成された開口223は、図12に示すように、遊技島1000の内部に設けられた紙幣搬送通路901から各メダル貸出機100に向けて延設された接続通路902が挿通される。接続通路902は、紙幣識別ユニット180の背面に形成された接続部240に接続可能であり、紙幣識別ユニット180に回収された紙幣を紙幣搬送通路901まで搬送できるようになっている。接続通路902から紙幣搬送通路901へ搬送された紙幣は、紙幣搬送通路901を介して遊技島1000の端部等に設けられた紙幣回収装置900へ搬送されて回収されるようになっている。
尚、紙幣識別ユニット180は、本実施例では、受付けた紙幣を蓄積することなく紙幣回収装置900へ自動で搬送する紙幣回収装置900に接続されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、紙幣識別ユニット180は、受付けた紙幣を内部に蓄積しておき、管理者が適宜タイミングで回収するものとしてもよい。
開口224は、背板101Eの背面側からネジN3により背板101Eに取付けられる蓋体251により閉鎖されている。
開口225は、背板101Eの背面側からネジN4により背板101Eに取付けられる蓋体252により閉鎖されている。尚、本実施例では、ホルダ101の前面に設けられたメダル補給扉130を介して払出ユニット182のメダルホッパー182bにメダルMを補給するようになっているが、遊技島1000にメダル自動補給装置(図示略)が設けられている場合、蓋体252を取外して開口225を開放し、該開口225にホルダ101の背面側から補給ノズル(図示略)を挿通し、ホルダ101の背面側からメダルホッパー182bにメダルMを自動補給できるようになっている。
背板101Eの下方には、前面、底面及び上面が開口する平面視コ字形をなす電源カバー260が設けられており、この電源カバー260により、ホルダ101の背面における背板101Eの下端から底板101Dまでの領域が覆われている。また、電源カバー260は、後部が背板101Eよりも背面側に配置されている。つまり、背板101Eから背面側に膨出するように設けられていることで、電源ユニット198は、背板101Eより背面側に後部が配置されるようにホルダ101に設けられている。
電源ユニット198の前面上部には、電源側コネクタDCN1が突設されており、該電源側コネクタDCN1には、払出ユニット182の背面に設けられたユニット側コネクタYCN2が接続される。電源側コネクタDCN1とユニット側コネクタYCN2とが接続されることで、払出ユニット182が電源ユニット198及び制御ユニット181と接続される。尚、ユニット側コネクタYCN2は、フローティングコネクタ、つまり、可動コネクタとされている。
また、電源ユニット198の前面下部には、電源側コネクタDCN2が突設されており、該電源側コネクタDCN2には、計数ユニット190の背面に設けられたユニット側コネクタYCN3が接続される。電源側コネクタDCN2とユニット側コネクタYCN3とが接続されることで、計数ユニット190が電源ユニット198及び制御ユニット181と接続される。尚、ユニット側コネクタYCN3は、フローティングコネクタ、つまり、可動コネクタとされている。
また、電源ユニット198の上面後部には、電源側コネクタDCN3が突設されており、該電源側コネクタDCN3には、ケーブルC1の配線側コネクタHCN3が接続される。電源側コネクタDCN3と配線側コネクタHCN3とが接続されることで、電源ユニット198が制御ユニット181と接続される。また、電源ユニット198の上面後部からは、電源コードが延設されており、遊技島1000に設けられた電源(図示略)に接続されている。
図7(A)(B)及び図8(A)に示すように、電源ユニット198は、底板101Dの後部左右側に立設された支持板270A,270Bにより、底板101Dより上方位置に支持される。詳しくは、支持板270A,270Bの上部には水平な段部271が形成されており、電源ユニット198は、その底面左右側を段部271に載置することで起立状態で保持される。そして、電源ユニット198は、支持板270A,270Bの段部271に設置した状態において、上面側の複数の電源側コネクタDCN3は、背板101Eよりも背面側に配置される(図3参照)。
そして、このように支持板270A,270Bに支持された状態において、電源ユニット198の底面と底板101Dとの間に空間部Sが形成される。空間部Sの下方には、メダル排出用開口210Bが配置され、また、空間部Sの前方には、計数ユニット190の背面下部に形成された排出口191bが臨むように配置される。つまり、排出口191bから排出されたメダルMは、空間部Sを介してメダル排出用開口210Bから落下し、遊技島1000の内部に設けられたメダル回収装置1100により回収されるようになっている。
尚、本実施例では、排出口191bから排出されたメダルMは、空間部Sを介してメダル排出用開口210Bからダイレクトに落下するようになっていたが、例えば、図8(B)に示すように、排出口191bの下流側に板状のガイド部材280を取付け、排出口191bから排出されたメダルMがガイド部材280により分散されるようにしたり、図8(C)に示すように、メダル排出用開口210Bを左右に区画するように棒状のガイド部材290を取付け、排出口191bから排出されたメダルMがガイド部材290により分散されるようにしてもよい。
このように、ガイド部材280やガイド部材290を設けることで、排出口191bから排出されたメダルMが分散されてメダル排出用開口210Bから落下するようになる。つまり、遊技島1000の内部におけるメダル排出用開口210Bの直下に設けられるメダル回収装置1100の所定箇所に部分的に集中してメダルMが落下することを回避することができるため、メダル回収装置1100が破損することを抑制することができる。
また、特に図示しないが、これらガイド部材280,290や底板101D等にアース線を接続することで、メダルMとの接触により生じる静電気を逃がすことができるため、静電気により計数ユニットが故障することを抑制できる。
また、本実施例では、遊技島1000の内部に設けられるメダル回収装置1100は、遊技島1000に設置された各スロットマシン1の筐体1aの底板に設けられたメダル排出口(図示略)の直下を通過するように設けられているため、これら各スロットマシン1に対応して設けられる各メダル貸出機100においてこのメダル回収装置1100を共用するために、メダル回収装置1100の直上に配置されているメダル排出用開口210Bを使用している。
しかし、スロットマシン1からオーバーフローして排出されたメダルMと、計数ユニット190により計数されたメダルMとを別個のメダル回収装置により回収する場合、例えば、メダル排出用開口210Bの前方に設けられたメダル排出用開口210AからメダルMを排出すればよい(図7(B)参照)。
また、この場合、計数ユニット190においては、計数したメダルMをメダル排出用開口210Bへ排出するための排出口191bの他に、計数したメダルMをメダル排出用開口210Aへ排出するための排出口191c(図7(B)参照)を予め設けておくとともに、計数したメダルMをメダル排出用開口210Bへ誘導するための誘導経路部材275Bと、計数したメダルMをメダル排出用開口210Aへ誘導するための誘導経路部材275Aと、を交換可能に取付けできるようにしておくことが好ましい。このように、誘導経路部材275A,275Bを交換可能に取付けることで、メダル回収装置1100に対応して、計数したメダルMをメダル排出用開口210Bまたはメダル排出用開口210Aへ誘導することが可能となる。
このように構成されたメダル貸出機100は、図3に示すように、メダル貸出機100を構成する紙幣識別ユニット180、制御ユニット181、払出ユニット182、計数ユニット190といった各種装置が、ホルダ101の内部に上下に並設された状態で保持されている。
そして、図12(A)(B)に示すように、遊技島1000に設けられた設置部に設置する場合、各スロットマシン1の右側に隣接して配置される。遊技島1000は、互いに平行をなす2列の設置部を有し、一方の設置部に横方向に列設される複数のスロットマシン1とメダル貸出機100と、他方の設置部に横方向に列設される複数のスロットマシン1とメダル貸出機100とは互いに背を向けた状態で配置されている。メダル貸出機100は、このように遊技島1000に設置された状態において前面のみが遊技者側に露呈され、左右にはスロットマシン1、遊技島1000の壁部1001、スペーサ1002が隣接して配置され、遊技島1000の内部は閉鎖空間とされている。
よって、メダル貸出機100の紙幣識別ユニット180、制御ユニット181、払出ユニット182、計数ユニット190等に何らかの不具合が生じた場合、これらをホルダ101から手前側へ取出す必要がある。具体的には、これら制御ユニット181、払出ユニット182、計数ユニット190をホルダ101から取出すには、まず、遊技場の店員等が管理する所定の鍵(図示略)をメダル補給扉鍵131に差し込んでメダル補給扉130を開放し、カバー体102A,102Bをホルダ101の前面から取外し、ホルダ101の前面開口を開放する。
尚、本実施例では、メダル補給扉130を開放しない限りカバー体102A,102Bをホルダ101の前面から取外すことができない構成とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、メダル補給扉130、カバー体102A,102B各々が所定の施錠装置を解錠しない限り開放できないようにしてもよい。
詳しくは、紙幣識別ユニット180及び制御ユニット181は、カバー体102Aを手前側に引き出すことで、ホルダ101から取出すことができる。また、紙幣識別ユニット180及び制御ユニット181を手前側に引き出すことで、基板側コネクタKCN1からユニット側コネクタYCN2が逸脱し、紙幣識別ユニット180及び制御ユニット181と電源ユニット198、払出ユニット182、計数ユニット190と、ホールコンピュータ540、メダル管理コンピュータ550及びカード管理コンピュータ500との接続が解除される。また、紙幣識別ユニット180の接続部240が接続通路902から逸脱し、紙幣識別ユニット180と接続通路902との接続が解除される。
払出ユニット182と計数ユニット190については、カバー体102Bをホルダ101から取外し、それぞれ手前側に引き出すことでホルダ101から取出すことができる。また、払出ユニット182を手前側に引き出すことで、電源側コネクタDCN1からユニット側コネクタYCN2が逸脱し、制御ユニット181と電源ユニット198との接続が解除される。また、計数ユニット190を手前側に引き出すことで、電源側コネクタDCN2からユニット側コネクタYCN3が逸脱し、制御ユニット181と電源ユニット198との接続が解除される。
このように、紙幣識別ユニット180、制御ユニット181、払出ユニット182及び計数ユニット190は、ホルダ101の前面開口から手前側に引き出すことができるので、ホルダ101が遊技島1000に固定されている状態でも、メンテナンス作業や交換作業をホルダ101外で容易に行うことができる。また、各装置ユニットを手前側に引き出すことにより他の装置との配線接続が解除され、配線の接続解除作業を別途行う必要がないので、作業負荷を軽減できる。
しかし、中継器230の基板側コネクタKCN2から配線側コネクタHCN2が抜脱したり、電源ユニット198の上面後部に設けられた電源側コネクタDCN3から配線側コネクタHCN3が抜脱するなど、ホルダ101の背板101Eの背面側に配置されている基板側コネクタKCN2や電源側コネクタDCN3といった電気機器に何らかの不具合(例えば、コネクタ接続が解除されたり、コネクタが破損するなど)が生じた場合、これらはホルダ101の奥側にあり、かつ、背板101Eの背面側にあることで、左右寸法L1(図9(C)参照)が約100mm程度しかないホルダ101の前面開口から状態を目視にて確認することも、手を伸ばして直接触れて確認することも極めて困難である。
この場合、遊技島1000の設置部に釘等により固定されたホルダ101を設置部から取外したり、遊技島1000の内部に作業者が入り込んで背面側から作業するといったことが考えられるが、作業が大掛かりになる。また、隣接するスロットマシン1の前面扉1bを開放しても、筐体1aは前面が開口する箱状に形成されているため、ホルダ101の側方にあるスロットマシン1の筐体1aを通してホルダ101の背面側を確認したり作業することもできない。さらに、遊技島1000の設置部に釘等により固定されたスロットマシン1を設置部から取外すのも作業が大掛かりになるため、いずれにしても営業中に対処することは極めて困難である。
そこで、本実施例のメダル貸出機100は、背板101Eの背面側に一部(例えば、基板側コネクタKCN2や電源側コネクタDCN3)が配置された電気部品である中継器230や電源ユニット198は、ホルダ101の前面開口から取外して手前側に引き出すことができるので、中継器230や電源ユニット198の不具合に容易に対処することができる。
以下、中継器230の取外し方法の一例について、図9に基づいて説明する。まず、図9(A)に示すように、制御ユニット181及び紙幣識別ユニット180をホルダ101の手前側に引き出す。これにより、基板側コネクタKCN1とユニット側コネクタYCN2との接続が解除される。
次いで、図9(B)に示すように、ホルダ101の前側からネジN2を取外し、背板101Eの前面に取付けられていた中継器230を手前側に引き出す。これにより、背面側の基板側コネクタKCN2に配線側コネクタHCN2を介して接続されているケーブルC1が開口222を介してホルダ101内部に引き込まれる。
このように中継器230を手前側に引き出した後、図9(C)に示すように、中継器230を左右方向に回転させることで、中継器230の背面側の基板側コネクタKCN2と該基板側コネクタKCN2に接続されている配線側コネクタHCN2との接続状況や、中継器230の背面側が破損していないかなどをホルダ101の前側から確認したり、接続状況を手で触れて確認すること等が可能となる。
また、本実施例では、ホルダ101の左側板101Bと右側板101Cとの間の左右寸法L1は、中継器230における前後方向の奥行寸法L2(例えば、基板側コネクタKCN1の前端から基板側コネクタKCN2のうち最も背面側に突出しているコネクタの後端との間の寸法)よりも長寸とされていることで、ホルダ101の内部にて中継器230を左右方向に回転させることができるため、取出した中継器230をホルダ101外へ取出してから中継器230の背面側を確認する必要がないので、ケーブルC1を長く引き出さなくて済む。
尚、本実施例では、中継器230を左右方向に回転させることで、中継器230の背面側を確認する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、中継器230を上下方向に回転させることで中継器230の背面側を確認することも可能である。
また、紙幣識別ユニット180及び制御ユニット181をホルダ101に取付けるには、まず、取外した中継器230の背面側の基板側コネクタKCN2に配線側コネクタHCN2を全て接続した状態で、ホルダ101の前側からネジN2により背板101Eの前面側に取付ける。そして、紙幣識別ユニット180及び制御ユニット181をホルダ101の前側から内部に挿入し、支持板201上をスライドさせて奥側へ押し込む。
紙幣識別ユニット180及び制御ユニット181のユニット側コネクタYCN1が中継器230の基板側コネクタKCN1に近づくと、ユニット側コネクタYCN1が基板側コネクタKCN1に接続される前に、制御ユニット181の背面に形成された位置決め孔(図示略)に、中継器230の前面に突設された位置決めガイド236が挿入される。これにより、背板101Eに取付けられた中継器230に対する紙幣識別ユニット180及び制御ユニット181の接続位置が決定される。
そして、位置決めされた状態で紙幣識別ユニット180及び制御ユニット181を押し込むことで、ユニット側コネクタYCN1が基板側コネクタKCN1に接続される。尚、位置決めガイド236と制御ユニット181の背面に形成された位置決め孔(図示略)との間には僅かな遊びが設けられているが、ユニット側コネクタYCN1がフローティングコネクタであることで、該フローティングコネクタが可動して嵌合ずれを吸収するので、ホルダ101の前側からしか挿入できない状況、つまり、前側からコネクタ接続の状況を目視できない状況でも、簡単にユニット側コネクタYCN1を基板側コネクタKCN1に電気的に接続することができる。
次に、電源ユニット198の取外し方法の一例について、図10に基づいて説明する。まず、払出ユニット182と計数ユニット190をホルダ101の手前側に引き出す(図4参照)。これにより、電源側コネクタDCN1,DCN2とユニット側コネクタYCN2,YCN3との接続が解除される。次いで、図10(A)に示すように、ホルダ101の前側からネジN1を取外し、背板101Eとブラケット203とに取付けられていた支持板202をホルダ101の手前側に引き出す。
次いで、図10(A)において2点鎖線で示すように、電源ユニット198の下部を手前側に引き出し、電源ユニット198の上面に突設されている電源側コネクタDCN3と該電源側コネクタDCN3に接続されている配線側コネクタHCN3とを背板101Eの下端より下方にずらす。そして、図10(B)において2点鎖線で示すように、電源側コネクタDCN3と配線側コネクタHCN3とを背板101Eより手前側まで引き出した後、電源ユニット198の上部を手前側に傾倒させる。
ここで、電源ユニット198の左右寸法L3(図5参照)は、左右のブラケット203,203の前側の離間寸法L4(図5参照)よりも長寸とされているため、電源ユニット198を左右のブラケット203,203の間を手前側に向けて通過させることはできない。尚、左右のブラケット203,203の離間寸法は、後側に比べて前側が狭くなっており、後側の離間寸法は、電源ユニット198の左右寸法L3よりもやや長寸とされている。
よって、図10(B)において2点鎖線で示すように、左右のブラケット203,203の後方において電源ユニット198の上部を手前側に傾倒させることで、電源ユニット198において背板101Eの背面側に配置される電源側コネクタDCN3と該電源側コネクタDCN3に接続されている配線側コネクタHCN3との接続状況や破損していないかなどをホルダ101の前側から確認したり、接続状況を手で触れて確認すること等が可能となる。
また、電源ユニット198のメンテナンス作業や交換作業を行う場合には、電源側コネクタDCN3から配線側コネクタHCN3を抜脱し、電源ユニット198の上部を手前側に傾倒させた状態で左右のブラケット203,203の上方を通過させることで、図10(B)において実線で示すように電源ユニット198をホルダ101から手前側へ引き出すことができる。
また、図11(A)に示すように、本実施例では、電源ユニット198は、該電源ユニット198に接続される払出ユニット182及び計数ユニット190の背面側に立設されているため、払出ユニット182と計数ユニット190とを上下に並設した場合、払出ユニット182の上端から計数ユニット190下端までの上下寸法は上下寸法L10となっている。
これに対し、図11(B)に示すように、電源ユニット198を、該電源ユニット198に接続される払出ユニット182及び計数ユニット190の上方に配置しようとすると、前記上下寸法L10の間に払出ユニット182と計数ユニット190とを上下に並設するためには、払出ユニット182のメダルホッパー182bの上下寸法や、計数ユニット190のホッパーの上下寸法を短寸にする必要があるため、特にメダルホッパー182bにおけるメダルMの受け入れ量が小さくなる。また、電源ユニット198に対する計数ユニット190の離間寸法が増大するので、配線が長くなってしまう。
よって、図11(A)に示すように、電源ユニット198を払出ユニット182及び計数ユニット190の背面側に立設することで、払出ユニット182や計数ユニット190における上下寸法を長寸としてメダルMの受け入れ量を確保することができるだけでなく、電源ユニット198に対し払出ユニット182や計数ユニット190を上下に並設して配置できるので、配線を極力短くすることができる。
次に、払出ユニット182をホルダ101に取付けるには、まず、取外した電源ユニット198の上面側の電源側コネクタDCN3に配線側コネクタHCN3を全て接続した状態で、電源ユニット198を支持板270A,270B上に設置する。次いで、取外した支持板202を、ホルダ101の前側からネジN1により背板101E及びブラケット203に取付ける。そして、払出ユニット182をホルダ101の前側から内部に挿入し、支持板202上をスライドさせて奥側へ押し込む。
これにより、払出ユニット182のユニット側コネクタYCN2が電源ユニット198の電源側コネクタDCN1に接続される。尚、ユニット側コネクタYCN2がフローティングコネクタであることで、該フローティングコネクタが可動して嵌合ずれを吸収するので、ホルダ101の前側からしか挿入できない状況、つまり、前側からコネクタ接続の状況を目視できない状況でも、簡単にユニット側コネクタYCN2を電源側コネクタDCN1に電気的に接続することができる。
また、計数ユニット190をホルダ101に取付けるには、計数ユニット190をホルダ101の前側から内部に挿入し、底板101D上をスライドさせて奥側へ押し込む。これにより、計数ユニット190のユニット側コネクタYCN3が電源ユニット198の電源側コネクタDCN2に接続される。尚、ユニット側コネクタYCN3がフローティングコネクタであることで、該フローティングコネクタが可動して嵌合ずれを吸収するので、ホルダ101の前側からしか挿入できない状況、つまり、前側からコネクタ接続の状況を目視できない状況でも、簡単にユニット側コネクタYCN3を電源側コネクタDCN2に電気的に接続することができる。
以上説明したように、本発明の実施例としてのメダル貸出機100にあっては、前側が開放するホルダ101と、ホルダ101に前側から挿入されて保持される装置ユニット(例えば、紙幣識別ユニット180、制御ユニット181、払出ユニット182、計数ユニット190など)と、ホルダ101の背面側に少なくとも一部が配置される電気部品(例えば、中継器230は、背板101Eの前面側に取付けた状態において、背面側の複数の基板側コネクタKCN2は、開口222を介して背板101Eの上板部221Aよりも背面側に配置される(図3参照)。また、電源ユニット198は、支持板270A,270Bの段部271に設置した状態において、上面側の複数の電源側コネクタYCN3は、背板101Eよりも背面側に配置される(図3参照)。)と、を備え、中継器230や電源ユニット198は、ホルダ101の前側から取付け可能であり、ホルダ101に配置した状態で紙幣識別ユニット180、制御ユニット181、払出ユニット182、計数ユニット190を挿入することでこれら装置ユニットと電気的に接続される。
このようにすることで、装置ユニットをホルダ101の前側から挿入するだけで該装置ユニットが中継器230や電源ユニット198に接続されるため、接続作業が容易になる。また、装置ユニットを前側に引き出すことで中継器230や電源ユニット198をホルダ101の前側から取外すことが可能となるので、ホルダ101の背面側にて中継器230や電源ユニット198に不具合が生じた場合でも、ホルダ101や隣接するスロットマシン1を遊技島1000の設置部から取外したりすることなく、容易に対処することができる。
また、メダル貸出機100は、遊技島1000に設置されるスロットマシン1に対応して設置され、スロットマシン1は、前側が開放する筐体1aと、該筐体1aの前面開口を開閉可能な前面扉1bと、を有する。このように、対応するスロットマシン1の前面扉1bを開放しても、遊技島1000の内部空間が筐体1aにより閉鎖されてホルダ101の背面側にアプローチすることが困難な環境において、ホルダ101の背面側にて中継器230や電源ユニット198に不具合が生じた場合に容易に対処することができる。
また、中継器230や電源ユニット198と装置ユニット(例えば、紙幣識別ユニット180、制御ユニット181、払出ユニット182、計数ユニット190)とは、フローティングコネクタ(例えば、ユニット側コネクタYCN1〜YCN3)を介して電気的に接続されることで、中継器230や電源ユニット198と装置ユニットとを接続する際に、フローティングコネクタが可動して嵌合ずれを吸収するので、ホルダ101の前側からしか挿入できない状況でも簡単にコネクタ接続することができる。
また、中継器230は中継基板231を有し、装置ユニットは所定の制御部を有する制御ユニット181であることで、制御ユニット181と他の装置ユニットとを中継基板231を介して容易に接続または解除することができる。
また、電気部品は電源ユニット198であり、装置ユニットは、スロットマシン1にて使用可能なメダルMを計数可能な計数ユニット190と、メダルMを払出し可能な払出ユニット182と、を含み、計数ユニット190と払出ユニット182とは、上下に並設されることで、計数ユニット190と払出ユニット182とを電源ユニット198の前側に配置することで、電源ユニット198を計数装置ユニットの上方または下方に配置する場合に比べて計数ユニット190及び払出ユニット182の上下寸法を長くすることができるため、計数ユニット190及び払出ユニット182のメダルMの受け入れ量を増大させることができる。
また、ホルダ101における電源ユニット198の下方に、計数ユニット190にて計数されたメダルMを排出する排出経路を形成する空間部Sが設けられていることで、電源ユニット198を後部に配置する場合であっても、メダルMの排出経路を後方に寄せることができる。
また、排出経路から排出されたメダルMは所定のメダル回収装置1100に落下するものであり、メダル回収装置1100へメダルMが落下したときの衝撃を緩和する衝撃緩和手段としてのガイド部材280,290を備えることで、メダルMが落下したときの衝撃によりメダル回収装置1100が破損することを抑制できる。
尚、本実施例では、衝撃緩和手段として上記ガイド部材280,290を適用した形態を例示したが、メダルMが落下したときの衝撃を緩和できるものであれば、上記以外の部材等も適用可能である。
また、ガイド部材280,290や底板101D等にアース線を接続することで、メダルMとの接触により生じる静電気を逃がすことができるため、静電気により計数ユニット190が故障することを抑制できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、遊技用装置の一例としてメダル貸出機100を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機の他の例であるパチンコ遊技機に対応して設けられる遊技用装置であれば、パチンコ遊技機の遊技に使用する遊技球を貸出し可能な遊技球貸出機でもよいし、メダルや遊技球などの遊技媒体の貸出機能を有しない遊技用装置(例えば、対応する遊技機に関する情報や遊技場に関する情報等を表示可能な表示装置など)等も適用可能である。
すなわち、本発明の遊技用装置は、メダルMなどの遊技媒体を計数する計数装置及び遊技媒体を払い出す(貸出す)払出装置(貸出装置)のうちいずれか一方または双方を備える遊技用装置でもよいし、計数装置や払出装置を有しない遊技用装置も含む。例えば、遊技機に対応して、メダルMなどの遊技媒体を計数する計数装置と、遊技媒体を払い出す(貸出す)払出装置と、が並設されていてもよい。
また、前記実施例では、装置ユニットの一例として、紙幣識別ユニット180、制御ユニット181、払出ユニット182、計数ユニット190を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、装置ユニットは、上記以外の装置ユニット(例えば、電源装置を含む電源ユニット198や、会員カードやビジターカードを読取り可能な読取装置を含む読取ユニットや、表示装置を含む表示ユニット等、他の種々の装置を含む装置ユニットも適用可能である。
また、前記実施例では、電気部品の一例として、中継器230と電源ユニット198を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、紙幣識別ユニット180、制御ユニット181、払出ユニット182及び計数ユニット190のうちの少なくとも一のユニットや、他の種々の電気部品も適用可能である。すなわち、遊技島1000に設けられた装置や遊技機に設けられた装置と配線接続するための接続端子(コネクタやリード線など)を備える基板や、遊技島1000に設けられるメダル回収装置1100や紙幣回収装置900と接続するための接続器、ホルダ101に設けられる他の装置ユニットと配線接続するための接続器等を含む。
また、前記実施例では、電気部品としての中継器230は、背板101Eの前面側に取付けた状態において、背面側の複数の基板側コネクタKCN2が開口222を介して背板101Eの上板部221Aよりも背面側に配置されるようになっていたが、取付けた状態において中継基板231や前面側の基板側コネクタKCN1も背板101Eの背面側に配置するようにしてもよい。
また、電気部品としての電源ユニット198は、支持板270A,270Bの段部271に設置した状態において、上面側の複数の電源側コネクタYCN3が背板101Eよりも背面側に配置されるようになっていたが、電源側コネクタYCN3を含むユニット全体が背板101Eの背面側に配置されるようにしてもよい。つまり、電気部品は、その少なくとも一部がホルダ101の背面側からでしか確認したり手で触れることができない状態で設けられていればよい。さらに、電気部品の一部だけでなく、電気部品の全体が背板101Eの背面側に配置されるようにしてもよい。さらに、電源側コネクタYCN3だけでなく、例えば、電気部品に設けられるスイッチ、制御回路、電子部品、表示装置などが背板101Eの背面側に配置されるようにしてもよい。
また、前記実施例では、電気部品としての中継器230や電源ユニット198は、ホルダ101に配置した状態で装置ユニットを挿入することで該装置ユニットとコネクタを介して電気的に接続されるようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、電気部品と装置ユニットそれぞれの接続端子(例えば、リード線など)が接触して電気的に接続されるものであってもよい。
また、前記実施例では、ホルダ部の一例として、前面が開口する箱状に形成されたホルダ101を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、フレーム部材等により形成されていてもよいし、前面と背面が開口する枠状に形成されていてもよい。
また、前記実施例では、ホルダ101の背面開口を閉鎖するように板状の背板101Eが設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ホルダ101に前側から挿入され保持された装置ユニットよりも背面側に配置されるものであれば、ホルダ101の背面開口よりも前方に配置されていてもよい。
また、前記実施例では、電気部品としての中継器230は、ホルダ101の背板101Eに対し前方から取外し可能に取付けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、電気部品が背板101Eの一部または全部と一緒にホルダ101の前方へ取外し可能に取付けられていてもよい。
また、電気部品は、ホルダ101の背板101Eから前方へ取外し可能に取付けられていなくても、例えば、背板101Eから完全に分離できなくても、スライド部材等により前方へ引き出し可能に設けられていてもよい。さらには、背板101Eに対して一辺を中心として回動可能に設けられ、手前に回動させることにより背面側が前面側に露呈するように設けられていてもよい。
また、前記実施例では、遊技媒体の一例としてメダルが適用されていたが、球状の遊技球(遊技球)を適用してもよい。また、遊技機の一例としてスロットマシン1が適用されていたが、遊技媒体として遊技球を用いて遊技を行うパチンコ遊技機を適用してもよい。
また、前記実施例では、メダル貸出機100が設置される遊技場としてスロットマシン1やパチンコ機等が設置される遊技場を例示しているが、遊技場はゲームセンタなどであってもよい。