JP2015055860A - 表示用粒子、表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置 - Google Patents

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Yosuke Takeuchi
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Abstract

【課題】曝光による帯電量の増加及び色味の変化が起こりにくい表示用粒子、並びに、それを用いた、表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置を提供する。
【解決手段】無機材料粒子2と、無機材料粒子2を被覆する第一の樹脂層3と、第一の樹脂層3を被覆する第二の樹脂層4と、を有し、第一の樹脂層3及び第二の樹脂層4の一方がラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤から選択される少なくとも1種類の捕獲剤を含み、他方がラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤を含まない、表示用粒子1、並びに、それを用いた、表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示用粒子、表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置に関する。
繰り返し書き換えが可能な表示媒体として、電気泳動表示媒体が知られている。電気泳動表示媒体は、例えば、一対の基板と、一対の基板間に形成された電界に応じて基板間を移動可能に該基板間に封入された粒子と、背景色を表示するための、電界による泳動速度が低い粒子と、を含んで構成される。背景色を表示するための粒子として、例えば、酸化チタン等の無機材料と樹脂とを含有する無機−有機複合粒子が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2007−041078号公報 特開2004−287061号公報
しかし、上記の無機−有機複合粒子は、光に曝されると、無機材料の光触媒活性(特に酸化チタンで顕著である)に起因して、ラジカルや電荷が発生し蓄積し、帯電量が増加し、当初設計した帯電量からずれてしまうことがある。
これに対して、無機−有機複合粒子の帯電量増加を抑える技術手段として、粒子中にラジカル捕獲剤又は電荷捕獲剤を含有せしめる技術手段が考えられるが、ラジカル捕獲剤や電荷捕獲剤は曝光によって色が変化し、粒子の色味に影響を及ぼすことがある。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、以下の目的を達成することを課題とする。
本発明は、曝光による帯電量の増加及び色味の変化が起こりにくい表示用粒子を提供することを目的とする。
また、本発明は、曝光による帯電量の増加及び色味の変化が起こりにくい表示用粒子を適用した、表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、以下の発明が提供される。
〔1〕無機材料粒子と、無機材料粒子を被覆する第一の樹脂層と、第一の樹脂層を被覆する第二の樹脂層と、を有し、第一の樹脂層及び第二の樹脂層の一方がラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤から選択される少なくとも1種類の捕獲剤を含み、他方がラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤を含まない、表示用粒子。
〔2〕第一の樹脂層が、ラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤から選択される少なくとも1種類の捕獲剤を含み、第二の樹脂層が、ラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤を含まない、〔1〕に記載の表示用粒子。
〔3〕第二の樹脂層が、ラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤から選択される少なくとも1種類の捕獲剤を含み、第一の樹脂層が、ラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤を含まない、〔1〕に記載の表示用粒子。
〔4〕第一の樹脂層又は第二の樹脂層に含まれる捕獲剤が、2級アミン及び3級アミンから選択される少なくとも1種類の化合物である、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の表示用粒子。
〔5〕第一の樹脂層又は第二の樹脂層に含まれる捕獲剤が、ピペリジン骨格を有する化合物である、〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の表示用粒子。
〔6〕第一の樹脂層又は第二の樹脂層に含まれる捕獲剤が、捕獲剤を含む樹脂層に含まれる樹脂に重合成分として含まれている、〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の表示用粒子。
〔7〕第一の樹脂層又は第二の樹脂層に含まれる捕獲剤が、ピペリジン骨格を有し、捕獲剤を含む樹脂層に含まれる樹脂に重合成分として含まれている、〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の表示用粒子。
〔8〕ラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤を含まない樹脂層が、スチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレン、アクリレート、及びメタクリレートから選択されるモノマーの単独重合体又は共重合体からなる、〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の表示用粒子。
〔9〕無機材料粒子が、Ti、Ce、Y、Zr、Ba、Sr、Sn、In、Ga、Zn、Al、及びSiから選択される少なくとも1種類の元素を含み、且つ、酸化物、水酸化物、及び硫化物から選択される少なくとも1種類の化合物である、〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の表示用粒子。
〔10〕〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の表示用粒子を含む粒子群と、粒子群を分散するための分散媒と、を有する表示用粒子分散液。
〔11〕少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、一対の基板間に封入された、〔10〕に記載の表示用粒子分散液と、を備えた表示媒体。
〔12〕少なくとも一方が透光性を有する一対の電極と、一対の電極間に設けられた、〔10〕に記載の表示用粒子分散液を有する領域と、を備えた表示媒体。
〔13〕〔11〕に記載の表示媒体と、表示媒体が備える一対の基板の間に電圧を印加する電圧印加手段と、を備えた表示装置。
〔14〕〔12〕に記載の表示媒体と、表示媒体が備える一対の電極の間に電圧を印加する電圧印加手段と、を備えた表示装置。
本発明によれば、曝光による帯電量の増加及び色味の変化が起こりにくい表示用粒子が提供される。
また、本発明によれば、曝光による帯電量の増加及び色味の変化が起こりにくい表示用粒子を適用した、表示用粒子分散液、表示媒体、及び表示装置が提供される。
本発明に係る表示用粒子の概略断面図である。 本発明に係る表示装置の概略構成図である。 本発明に係る表示装置の表示媒体の基板間に電圧を印加した際の粒子群の移動態様を模式的に示す説明図である。
本明細書において、「(メタ)アクリル」との表記は「アクリル」及び「メタクリル」を意味し、「(メタ)アクリレート」との表記は「アクリレート」及び「メタクリレート」を意味し、「(メタ)アクリロイル」との表記は「アクリロイル」及び「メタクリロイル」を意味する。
<表示用粒子>
図1は、本発明の表示用粒子の断面を概略的に示している。図1に示す表示用粒子1は、核である無機材料粒子2と、無機材料粒子2を被覆する第一の樹脂層3と、第一の樹脂層3を被覆する第二の樹脂層4と、を有する。そして、第一の樹脂層3及び第二の樹脂層4の一方がラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤から選択される少なくとも1種類の捕獲剤を含み、他方がラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤を含まない。
以下、ラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤を「捕獲剤」と総称して説明する。
表示用粒子1は、第一の樹脂層3及び第二の樹脂層4の一方に含まれる捕獲剤が、表示用粒子1内で生成したラジカルや電荷を捕獲して表示用粒子1内に留めるので、表示用粒子1全体としてはラジカルや電荷が打ち消され、帯電量が負又は正に増加することが抑制されると考えられる。
表示用粒子1は、第一の樹脂層3が捕獲剤を含み、第二の樹脂層4が捕獲剤を含まない場合、第一の樹脂層3の色味が捕獲剤と無機材料粒子2との相互作用に起因して変化しても、その色味の変化が表面に現れにくいと考えられる。
表示用粒子1は、第二の樹脂層4が捕獲剤を含み、第一の樹脂層3が捕獲剤を含まない場合、第二の樹脂層4に含まれる捕獲剤が第一の樹脂層3によって無機材料粒子2から隔てられているので、捕獲剤が無機材料粒子2の影響を受けにくく、樹脂層の色味の変化が起こりにくいと考えられる。
表示用粒子1は、初期帯電量を抑制する観点では、第一の樹脂層3が捕獲剤を含み、第二の樹脂層4が捕獲剤を含まない態様が好ましい。
表示用粒子1は、電界応答性を有する泳動粒子として構成してもよいが、背景色を表示するための、電界応答性が低い非泳動性の粒子(以下「背景色表示用粒子」と称する場合がある。)に好適である。表示用粒子1を背景色表示用粒子として用いれば、曝光に起因する電界応答性の上昇および背景色の変化が抑制される。
以下、本発明の表示用粒子を構成する成分について、図面中の符号は省略して説明する。
〔捕獲剤〕
第一の樹脂層又は第二の樹脂層に含まれるラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤としては、例えば以下の化合物が挙げられる。
−ラジカル捕獲剤−
ラジカル捕獲剤としては、ラジカルを効率的に捕捉する化合物であればいずれでもよく、1種または2種以上が適宜選択される。ラジカル捕獲剤として、ヒンダードアミン系化合物、フェノール系化合物、ホスファイト系化合物、チオエーテル系化合物、ビタミン類等が挙げられる。
ヒンダードアミン系化合物としては、例えば、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタン−1,2,3,4−テトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタン−1,2,3,4−テトラカルボキシレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3、−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{2,2,6,6、−テトラメチル−4−ピペリジル}イミノ]ヘキサメチレン{(2,2,6,6、−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン・2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ]−6−クロロ−1.3.5−トリアジン縮合物、コハク酸−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリデニル)−エステル、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルが挙げられる。
フェノール系化合物としては、例えば、3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカン、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェニル)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)が挙げられる。
ホスファイト系化合物としては、例えば、3,9−ビス(4−ノニルフェノキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5・5]ウンデカン、3,9−ビス(オクタデシルオキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5・5]ウンデカン、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、3,9−ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5・5]ウンデカンが挙げられる。
チオエーテル系化合物としては、例えば、ジラウリル3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル3,3’−チオジプロピオネート、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸2−グルコシド等のアスコルビン酸誘導体;ビタミンB2、ビタミンB2誘導体;ヘスペリジン、ルチン、ナリンジン、ケルセリン等のビタミンP類;糖転移ヘスペリジン、糖転移ルチン、糖転移ナリジン、糖転移ケルセチン等のビタミンP類誘導体;が挙げられる。
−電荷捕獲剤−
電荷捕獲剤としては、電子捕獲剤、プロトン捕獲剤、及び正孔捕獲剤が挙げられる。電子捕獲剤、プロトン捕獲剤、及び正孔捕獲剤は、化合物の構成元素と構造による電気陰性度が部分的に異なるために、局所的にプラスまたはマイナスの電荷を帯びている部分を有するものであればよい。個々の局所的電荷量の偏りが小さいものであって、通常電荷捕獲剤に分類されないものであっても複数個の局所帯電部分が電子、プロトンまたは正孔を取り囲むことにより電気的に安定化させることができる。
電子捕獲剤としては、電子を効率的に捕まえるために使用される化合物であればいずれでもよく、電子捕獲の使途に応じて1種または2種以上が選択される。電子捕獲剤としては、例えばピレン、パラコート、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホナート、四塩化炭素、トリクロロフルオロメタン、六フッ化硫黄を挙げることができる。
プロトン捕獲剤、正孔捕獲剤としては、プロトン、正孔を効率的に捕まえるために使用される化合物であればいずれでもよく、プロトン、正孔捕獲の使途に応じて1種または2種以上が選択される。
プロトン捕獲剤、正孔捕獲剤としては、例えば塩基性化合物が挙げられる。代表的な塩基性化合物としてアミン系化合物、イミン系化合物が挙げられる。アミン系化合物としては、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、エタン−1,2−ジアミン、ペンタン−1,2,5−トリアミン、ヘキサメチレンジアミン、テトラエチレンペンタミン、ジエチレントリアミン、ペンタエチレンエキサミン、ビス(2−クロロエチル)アミン、シクロヘキシルアミン、ジメチルアミノシクロヘキサン、アニリン、フェニレンジアミン、ジアミノトルエン、ベンジジン、ベンゼン−1,2,4,5−テトラアミン等が挙げられる。イミン系化合物としては、ヘキサン−1−イミン、2−プロパンイミン、1,2−エタンジイミン、N−メチルエタンイミン、メタンジイミン等が挙げられる。
これらのラジカル捕獲剤、電子捕獲剤、プロトン捕獲剤、及び正孔捕獲剤は単独で使用してもよいし、併用してもよい。
上記の捕獲剤の中には、一つの化合物で幾つかの機能を併せ持つものがある。ピペリジン骨格を有する化合物、例えば、ヒンダードアミン系ラジカル捕獲剤はラジカルを捕獲するが、アミノ基を有するため塩基性の化合物であり正孔やプロトン等の正電荷も捕獲し得る。表示用粒子内での電荷発生プロセスが多岐にわたる場合、このような多機能性の捕獲剤が有効である。
捕獲剤として2級アミン又は3級アミンやピペリジン骨格を有する化合物を用いる場合、捕獲剤を含む樹脂層に含まれる樹脂としては、ビニルナフタレンを重合成分として含む樹脂が望ましい。メカニズムは定かでないが、上記の組合せによって、表示用粒子の帯電量の増加が効率的に抑制される。ビニルナフタレンにおいて、ビニル基の位置は特に制限されない。
捕獲剤は、捕獲剤を含む樹脂層を構成する樹脂に重合成分として含まれていてもよく、捕獲剤を含む樹脂層を構成する樹脂に分散した態様で含まれていてもよい。前者の場合、捕獲剤が共有結合によって樹脂の一部となっているので、捕獲剤を含む樹脂層から失われにくい点で有利である。
捕獲剤を含む樹脂層中の捕獲剤の含有量は、表示用粒子の帯電量の増加を効率的に抑制する観点から、望ましくは0.1質量%以上50質量%以下であり、より望ましくは1質量%以上30質量%以下である。
〔無機材料粒子〕
無機材料粒子は、本発明の表示用粒子のコア粒子であり、例えば、無機材料で構成された白色粒子(無機白色粒子)が挙げられる。無機白色粒子としては、Ti、Ce、Y、Zr、Ba、Sr、Sn、In、Ga、Zn、Al、及びSiから選択される少なくとも1種類の元素を含み、且つ、酸化物、水酸化物、及び硫化物から選択される少なくとも1種類の化合物であることが望ましい。具体的には、例えば、酸化チタン粒子、酸化ケイ素粒子、酸化亜鉛粒子、酸化スズ粒子等の金属酸化物粒子が挙げられる。これらの中でも、屈折率が高く、高い白色度の表示が実現される観点から、酸化チタン粒子がよい。
無機材料粒子は、帯電量を抑える点では、第一の無機材料で構成された粒子と、第一の無機材料で構成された粒子を被覆する第二の無機材料で構成された無機被覆層と、を有することが望ましい。無機被覆層としては、酸化ケイ素、水酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム等で構成された層が挙げられる。
無機材料粒子の体積平均粒径は、例えば、10nm以上1000nm以下であり、望ましくは50nm以上500nm以下、より望ましくは100nm以上300nm以下である。無機材料粒子の体積平均粒径は、粒径アナライザー(大塚電子社製FPAR−1000)で測定した値である。
〔第一の樹脂層〕
第一の樹脂層は、無機材料粒子に隣接する樹脂層である。
第一の樹脂層に含まれる樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ホルムアルデヒド縮合物、ポリスチレン樹脂、ポリ(ビニルビフェニル)、ポリ(ビニルナフタレン)が挙げられる。第一の樹脂層が捕獲剤を含む場合、これらの樹脂には、捕獲剤が重合成分として含まれていてもよい。
第一の樹脂層に含まれる樹脂としては、粒子の帯電量の低さや白色度の高さの点では、スチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレン、アクリレート、及びメタクリレートから選択されるモノマーの単独重合体又は共重合体が望ましい。ビニルビフェニル及びビニルナフタレンにおいて、ビニル基の位置は特に制限されない。
第一の樹脂層が捕獲剤を含まない場合、第一の樹脂層は、上記モノマーの単独重合体又は共重合体からなる樹脂層であって、その他の成分を実質的に含まないことが望ましい。
第一の樹脂層の厚さは、例えば10nm以上500nm以下であり、望ましくは20nm以上300nm以下、より望ましくは50nm以上250nm以下である。
〔第二の樹脂層〕
第二の樹脂層は、樹脂を含む表面層である。
第二の樹脂層に含まれる樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ホルムアルデヒド縮合物、ポリスチレン樹脂、ポリ(ビニルビフェニル)、ポリ(ビニルナフタレン)が挙げられる。第二の樹脂層が捕獲剤を含む場合、これらの樹脂には、捕獲剤が重合成分として含まれていてもよい。
第二の樹脂層に含まれる樹脂としては、粒子の帯電量の低さや白色度の高さの点では、スチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレン、アクリレート、及びメタクリレートから選択されるモノマーの単独重合体又は共重合体が望ましい。ビニルビフェニル及びビニルナフタレンにおいて、ビニル基の位置は特に制限されない。
第二の樹脂層が捕獲剤を含まない場合、第二の樹脂層は、上記モノマーの単独重合体又は共重合体からなる樹脂層であって、その他の成分を実質的に含まないことが望ましい。
第一の樹脂層に含まれる樹脂と、第二の樹脂層に含まれる樹脂とは、同じ種類のモノマーを重合成分として含むことが望ましい。例えば、第一の樹脂層に含まれる樹脂がビニルナフタレンを重合成分として含む場合、第二の樹脂層に含まれる樹脂もビニルナフタレンを重合成分として含むことが望ましい。メカニズムは定かでないが、両樹脂層の重合成分の種類が同じであることによって、表示用粒子の帯電量の増加が効率的に抑制される。
第二の樹脂層の厚さは、例えば1nm以上20nm以下であり、望ましくは3nm以上15nm以下、より望ましくは5nm以上10nm以下である。
〔外添剤〕
本発明の表示用粒子は、第二の樹脂層の表面に外添剤が付着していてもよい。外添剤は、表示用粒子の色に影響を与えないために、透明の粒子が望ましい。
外添剤としては、酸化ケイ素(シリカ)、酸化チタン、アルミナ等の金属酸化物等の無機粒子が挙げられる。外添剤は、表示用粒子の帯電性、流動性、及び環境依存性等を調整するために、これらをカップリング剤やシリコーンオイルで表面処理してもよい。
カップリング剤としては、アミノシラン系カップリング剤、アミノチタン系カップリング剤、ニトリル系カップリング剤等の正帯電性のものと、窒素原子を含まない(窒素以外の原子で構成される)シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、エポキシシランカップリング剤、アクリルシランカップリング剤等の負帯電性のものが挙げられる。
シリコーンオイルとしては、アミノ変性シリコーンオイル等の正帯電性のものと、ジメチルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、α−メチルスルホン変性シリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、クロルフェニルシリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等の負帯電性のものが挙げられる。
これらカップリング剤やシリコーンオイルは、外添剤の抵抗に応じて選択される。
外添剤の一次粒子は、例えば、1nm以上100nm以下であることがよく、望ましくは5nm以上50nm以下であるが、これに限定されない。
外添剤の外添量は、例えば、表示用粒子100質量部に対して、0.01質量部以上3質量部以下であり、望ましくは0.05質量部以上1質量部以下である。外添剤の外添量は、表示用粒子の粒径と外添剤の粒径の兼ね合いから調整することがよい。
〔表示用粒子の製造方法〕
本発明の表示用粒子を製造する方法は限定されないが、例えば、以下の工程(1)及び(2)を経て製造し得る。ここでは、第一の樹脂層が捕獲剤を含み、第二の樹脂層が捕獲剤を含まない表示用粒子を製造する場合を例にして説明する。
・工程(1)
無機材料粒子及び分散媒(例えばジメチルシリコーンオイル)を含む分散液に、捕獲剤、モノマー、及び重合開始剤を添加して、加熱によりモノマーを重合させ、無機材料粒子の表面に、捕獲剤を含む第一の樹脂層を形成する。この際、捕獲剤として、重合性基(例えばビニル基)を有する化合物を用いると、捕獲剤が第一の樹脂層を構成する樹脂に重合成分として含まれる。無機材料粒子の表面は、予めシランカップリング剤で表面処理してもよい。無機材料粒子の表面に第一の樹脂層を有する粒子は、分散媒で洗浄してから工程(2)に供することが望ましい。
・工程(2)
無機材料粒子の表面に第一の樹脂層を有する粒子が分散した分散液に、モノマー、及び重合開始剤を添加して、加熱によりモノマーを重合させ、前記粒子の表面に、第二の樹脂層を形成する。その後、第二の樹脂層が形成された粒子を分散媒で洗浄し、未重合のモノマーや重合開始剤を除去することが望ましい。
第二の樹脂層が捕獲剤を含み、第一の樹脂層が捕獲剤を含まない表示用粒子を製造する場合は、前記工程(1)において捕獲剤を使用せず、前記工程(2)において捕獲剤を使用する。
〔表示用粒子の物性〕
本発明の表示用粒子の特性について説明する。
本発明の表示用粒子の体積平均粒径は、例えば、50nm以上1200nm以下がよく、望ましくは100nm以上600nm以下、より望ましくは200nm以上500nm以下である。表示用粒子の体積平均粒径は、粒径アナライザー(大塚電子社製FPAR−1000)で測定した値である。
本発明の表示用粒子の電荷量は、例えば、20質量%濃度での表示面積当たりの総電荷量が0.01nC/cm以上40nC/cm以下がよく、望ましくは0.01nC/cm以上20nC/cm以下、より望ましくは0.01nC/cm以上5nC/cm以下である。
<粒子分散液>
本発明の粒子分散液は、本発明の表示用粒子を含む粒子群と、粒子群を分散するための分散媒と、を有する。前記粒子群は、本発明の表示用粒子のみを含む粒子群でもよく、他の粒子を更に含む粒子群でもよい。
本発明の粒子分散液の実施形態の一例として、非泳動性の白色粒子として構成した本発明の表示用粒子と、更に、泳動性で白色以外の色を呈する粒子(以下「着色粒子」と称する。)と、を含む粒子分散液が挙げられる。以下に、この実施形態例の構成要素を説明する。
〔着色粒子〕
着色粒子は、正又は負に帯電しており、電界に応じて分散媒中を移動する粒子(泳動粒子)である。画像表示装置における表示色の変化は、着色粒子の分散媒中の移動によって生じる。
着色粒子は、色及び帯電特性が異なる2種類以上の粒子を含むものでもよい。ここで「帯電特性が異なる」とは、帯電極性及び帯電量の一方が異なること、又は、帯電極性及び帯電量の双方が異なることを意味する。
着色粒子としては、例えば、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂の樹脂粒子;樹脂粒子の表面に着色剤を固定した粒子;樹脂中に着色剤を含有する粒子;絶縁性の金属酸化物粒子;プラズモン発色機能を有する金属コロイド粒子;が挙げられる。
着色粒子の製造に使用される熱可塑性樹脂としては、例えば、スチレン、クロロスチレン等のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸フェニル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類;の単独重合体又は共重合体が挙げられる。
着色粒子の製造に使用される熱硬化性樹脂としては、例えば、ジビニルベンゼンを主成分とする架橋共重合体、架橋ポリメチルメタクリレート等の架橋樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂が挙げられる。
着色粒子の製造に使用される代表的な樹脂としては、例えば、ポリスチレン、スチレン−(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックスが挙げられる。
着色粒子の製造に使用される樹脂としては、粒子を帯電させるために、帯電基を有する高分子が好適である。
帯電基を有する高分子は、例えば、カチオン性基又はアニオン性基を有する高分子である。カチオン性基により粒子に正帯電極性が付与され、アニオン性基により粒子に負帯電極性が付与される。
帯電基としてのカチオン性基としては、例えば、アミン基、4級アンモニウム基が挙げられる(これら基の塩も含む)。帯電基としてのアニオン性基としては、例えば、カルボキシル基、カルボン酸塩基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、リン酸基、及びリン酸塩基が挙げられる。
帯電基を有する高分子として、具体的には、例えば、帯電基を有するモノマーの単独重合体、帯電基を有するモノマーと他のモノマー(帯電基を有しないモノマー)との共重合体が挙げられる。
帯電基を有するモノマーとしては、カチオン性基を有するモノマー(以下、カチオン性モノマー)、アニオン性基を有するモノマー(以下、アニオン性モノマー)が挙げられる。
カチオン性モノマーとしては、例えば、以下のモノマーが挙げられる。
N−エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ヒドロキシエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−オクチル−N−エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジヘキシルアミノエチル(メタ)アクリレート等の脂肪族アミノ基を有する(メタ)アクリレート類;N−メチルアクリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、N−フェニルメチルアクリルアミド、N−シクロヘキシルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド、N−p−メトキシ−フェニルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジブチルアクリルアミド、N−メチル−N−フェニルアクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類;ジメチルアミノスチレン、ジエチルアミノスチレン、ジメチルアミノメチルスチレン、ジオクチルアミノスチレン等の含窒素基を有する芳香族置換エチレン系単量体類;ビニル−N−エチル−N−フェニルアミノエチルエーテル、ビニル−N−ブチル−N−フェニルアミノエチルエーテル、トリエタノールアミンジビニルエーテル、ビニルジフェニルアミノエチルエーテル、N−ビニルヒドロキシエチルベンズアミド、m−アミノフェニルビニルエーテル等の含窒素ビニルエーテル単量体類。
カチオン性モノマーとしては、例えば、以下の含窒素複素環式化合物も挙げられる。
N−ビニルピロール等のピロール類;N−ビニル−2−ピロリン、N−ビニル−3−ピロリン等のピロリン類;N−ビニルピロリジン、ビニルピロリジンアミノエーテル、N−ビニル−2−ピロリドン等のピロリジン類;N−ビニル−2−メチルイミダゾール等のイミダゾール類;N−ビニルイミダゾリン等のイミダゾリン類;N−ビニルインドール等のインドール類;N−ビニルインドリン等のインドリン類;N−ビニルカルバゾール、3,6−ジブロム−N−ビニルカルバゾール等のカルバゾール類;2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−メチル−5−ビニルピロジン等のピリジン類;(メタ)アクリルピペリジン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピペラジン等のピペリジン類、2−ビニルキノリン、4−ビニルキノリン等のキノリン類;N−ビニルピラゾール、N−ビニルピラゾリン等のピラゾール類、2−ビニルオキサゾール等のオキサゾール類;4−ビニルオキサジン、モルホリノエチル(メタ)アクリレート等のオキサジン類。
アニオン性モノマーとしては、例えば、カルボン酸モノマー、スルホン酸モノマー、リン酸モノマー等が挙げられる。
カルボン酸モノマーとしては、例えば、 (メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、及びこれらの無水物;カルボン酸のモノアルキルエステル;カルボキシエチルビニルエーテル、カルボキシプロピルビニルエーテル等のカルボキシル基を有するビニルエーテル類、及びその塩;が挙げられる。
スルホン酸モノマーとしては、例えば、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、3−スルホプロピル(メタ)アクリル酸エステル、ビス−(3−スルホプロピル)−イタコン酸エステル等及びその塩、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリル酸の硫酸モノエステル及びその塩が挙げられる。
リン酸モノマーとしては、ビニルホスホン酸、ビニルホスフェート、アシッドホスホキシエチル(メタ)アクリレート、アシッドホスホキシプロピル(メタ)アクリレート、ビス(メタクリロキシエチル)ホスフェート、ジフェニル−2−メタクリロイルオキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−アクリロイルオキシエチルホスフェート、ジブチル−2−メタクリロイルオキシエチルホスフェート、ジブチル−2−アクリロイルオキシエチルホスフェート、ジオクチル−2−(メタ)アクリロイルオキシエチルホスフェートが挙げられる。
他のモノマーとしては、例えば、水溶性モノマー(例えばヒドロキシル基を有するモノマー)が挙げられ、具体的には、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートが挙げられる。
着色粒子の製造に使用される着色剤としては、有機顔料、無機顔料、油溶性染料等が挙げられる。具体的には、例えば、マグネタイト、フェライト等の磁性紛;カーボンブラック;酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等の金属酸化物;フタロシアニン銅系シアン色材、アゾ系イエロー色材、アゾ系マゼンタ色材、キナクリドン系マゼンタ色材、レッド色材、グリーン色材、ブルー色材等の公知の着色剤;が挙げられる。着色剤としては、より具体的には例えば、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3が挙げられる。
着色剤の使用量は、着色粒子を構成する樹脂に対し10質量%以上99質量%以下が望ましく、30質量%以上99質量%以下がより望ましい。
着色粒子は、必要に応じて、帯電制御剤を含有してもよい。帯電制御剤としては、電子写真用トナー材料に使用される公知の材料が使用でき、例えば、セチルピリジルクロライド、第4級アンモニウム塩、サリチル酸系金属錯体、フェノール系縮合物、テトラフェニル系化合物、酸化金属粒子、各種カップリング剤により表面処理された酸化金属粒子が挙げられる。
着色粒子の表面には、必要に応じて、外添剤を付着させてもよい。外添剤の色は、着色粒子の色に影響を与えないために、透明であることが望ましい。
外添剤としては、酸化ケイ素(シリカ)、酸化チタン、アルミナ等の金属酸化物等の無機粒子が挙げられる。外添剤は、着色粒子の帯電性、流動性、及び環境依存性等を調整するために、これらをカップリング剤やシリコーンオイルで表面処理してもよい。
カップリング剤としては、アミノシラン系カップリング剤、アミノチタン系カップリング剤、ニトリル系カップリング剤等の正帯電性カップリング剤;窒素原子を含まない(窒素以外の原子で構成される)、シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、エポキシシランカップリング剤、アクリルシランカップリング剤等の負帯電性カップリング剤;が挙げられる。
シリコーンオイルとしては、アミノ変性シリコーンオイル等の正帯電性シリコーンオイル;α−メチルスルホン変性シリコーンオイル等の負帯電性シリコーンオイル;ジメチルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、クロルフェニルシリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等の無帯電性シリコーンオイル;が挙げられる。
外添剤の一次粒子は、1nm以上100nm以下が望ましく、5nm以上50nm以下がより望ましい。
外添剤の外添量は、着色粒子の粒径と外添剤の粒径の兼ね合いで調整することが望ましい。外添剤の添加量が多過ぎると、着色粒子表面から外添剤の少なくとも一部が遊離し、これが他の種類の着色粒子の表面に付着して、所望の帯電特性が得られない。一般的には、外添剤の量は、着色粒子100質量部に対して、0.01質量部以上3質量部以下が望ましく、0.05質量部以上1質量部以下がより望ましい。
外添剤は、複数種類の着色粒子のいずれか1種類にだけ添加してもよいし、複数種類又は全種類の着色粒子に外添してもよい。全着色粒子の表面に外添剤を添加する場合は、着色粒子表面に外添剤を衝撃力で打込んだり、着色粒子表面を加熱して外添剤を着色粒子表面に強固に固着したりすることが望ましい。これにより、外添剤が粒子から遊離し異極性の外添剤が凝集した凝集体を形成することが抑制され、延いては画質劣化が抑制される。
着色粒子の体積平均粒径は、0.05μm以上20μm以下が望ましく、0.1μm以上10μm以下がより望ましい。なお、着色粒子の大きさは、特に制限はなく、用途に応じて、望ましい範囲を決定することができる。
着色粒子の濃度は、所望の表示色が得られる濃度であれば特に限定されるものではなく、例えば、0.01質量%以上50質量%以下であることがよい。
そして、着色粒子の濃度は、画像表示装置の一対の基板間に封入された状態での粒子分散液中の濃度としても上記範囲であることがよい。なお、画像表示装置において着色粒子の濃度は、所望の色相を得るために、一対の基板間の距離に応じて調整することが有効である。即ち、画像表示装置の一対の基板間の距離が大きいほど着色粒子濃度を低くし、前記距離が小さいほど着色粒子濃度を高くする。
着色粒子を製造する方法としては、従来公知のいずれの方法を採用してもよい。例えば、樹脂を加熱溶融させた後に顔料や帯電制御剤を添加して混合し分散させ、冷却した後、粉砕機を用いて粒子を調製し、分散媒に分散する方法が適用される。また、懸濁重合、乳化重合、分散重合等の重合法やエマルジョン凝集法により顔料や帯電制御剤を含む粒子を調製し、分散媒に分散する方法が適用される。また、樹脂、顔料、電制御剤を分散媒中で加熱溶融し、樹脂の溶媒溶解度の温度依存性を利用して、溶融混合物を攪拌しながら冷却し、凝固及び析出させて粒子を作製する方法が適用される。また、分散及び混練のための粒状メディアを装備した容器(例えば、アトライター、ボールミル)に材料を投入し、この容器を望ましい温度範囲(例えば80℃以上160℃以下)に保持し、材料を分散及び混練して粒子を作製する方法が適用される。
〔分散媒〕
分散媒は、絶縁性液体であることが望ましい。ここで「絶縁性」とは、体積固有抵抗値が1011Ωcm以上であることを意味する。
絶縁性液体としては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、デカン、ヘキサデカン、ケロセン、パラフィン、イソパラフィン、シリコーンオイル、高純度石油、エチレングリコール、アルコール類、エーテル類、エステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、1−メチル−2−ピロリドン、N−メチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ベンジン、ジイソプロピルナフタレン、オリーブ油、トリクロロトリフルオロエタン、テトラクロロエタン、ジブロモテトラフルオロエタンや、これらの混合物が好適に挙げられる。
これらの中でも、分散媒としては、シリコーンオイルが望ましい。シリコーンオイルとしては、シロキサン結合に炭化水素基が結合したシリコーンオイル(例えば、ジメチルシリコーンオイル、ジエチルシリコーンオイル、メチルエチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル)が望ましく、ジメチルシリコーンが特に望ましい。
分散媒には、必要に応じて、酸、アルカリ、塩、分散安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、抗菌剤、防腐剤等を添加してもよいが、上記で示した特定の体積固有抵抗値の範囲となるように添加することが望ましい。
分散媒には、帯電制御剤として、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤(各種ベタイン型界面活性剤)、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、金属石鹸、アルキルリン酸エステル類、コハク酸イミド類等を添加してもよい。
ノニオン性及びイオン性の界面活性剤としては、具体的には以下が挙げられる。
ノニオン性活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、第一級乃至第三級のアミン塩、第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸等が挙げられる。
帯電制御剤の含有量は、全粒子固形分に対して0.01質量%以上20質量%以下が望ましく、0.05質量%以上10質量%以下がより望ましい。帯電制御剤の含有量が0.01質量%以上であると、帯電制御効果が発揮され易く、20質量%以下であると、分散媒の過度な電導度の上昇が抑制される。
分散媒は、高分子が添加されていてもよい。この高分子としては、高分子ゲル、高分子ポリマー等でもよい。
分散媒は、表示用粒子の沈降を抑制する観点で、温度25℃下の比重が、0.6g/cm以上1.2g/cm以下であることが望ましく、0.7g/cm以上1.1g/cm以下であることがより望ましく、0.7g/cm以上1.0g/cm以下であることが更に望ましい。
分散媒の粘度は、温度20℃下において、0.1mPa・s以上100mPa・s以下であることが望ましく、0.1mPa・s以上50mPa・s以下であることがより望ましく、0.1mPa・s以上20mPa・s以下であることが更に望ましい。
分散媒の粘度の調整は、分散媒の分子構造、分子量、組成等によって可能である。
<表示媒体、表示装置>
本発明の表示媒体及び表示装置の2つの実施態様について、以下に説明する。
第一の本発明の表示媒体は、少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、一対の基板間に封入された、本発明の粒子分散液と、を備える。
第一の本発明の表示装置は、第一の本発明の表示媒体と、表示媒体が備える一対の基板間に電圧を印加する電圧印加手段と、を備える。
第二の本発明の表示媒体は、少なくとも一方が透光性を有する一対の電極と、一対の電極間に設けられた、本発明の粒子分散液を有する領域と、を備える。
第二の本発明の表示装置は、第二の本発明の表示媒体と、表示媒体が備える一対の電極間に電圧を印加する電圧印加手段と、を備える。
以下、本発明の表示媒体及び表示装置の一例である実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図2は、本実施形態に係る表示装置の概略構成図である。図3は、本実施形態に係る表示装置の表示媒体の基板間に電圧を印加した際の粒子群の移動態様を模式的に示す説明図である。図2及び図3は、1つのセルに注目した図である。以下、説明を簡易化するために、この1つのセルに注目した図を用いて本実施形態を説明する。
本実施形態に係る表示装置10は、図2に示すように、表示媒体12と、表示媒体12に電圧を印加する電圧印加部16と、電圧印加部16の駆動を制御する制御部18と、を含んで構成されている。
〔表示媒体〕
表示媒体12は、画像表示面を構成する表示基板20、表示基板20に間隙をもって対向する背面基板22、これらの基板間を所定の間隔に保持すると共に、表示基板20と背面基板22との基板間を複数のセルに区画する間隙部材24、並びに、各セル内に封入された分散媒50、着色粒子群34、及び白色粒子群36を含んで構成されている。
上記セルとは、表示基板20と、背面基板22と、間隙部材24と、によって囲まれた領域である。
セル中には分散媒50が封入され、分散媒50中に着色粒子群34及び白色粒子群36が分散している。
着色粒子群34は、セル内に形成された電界強度に応じて表示基板20と背面基板22との基板間を移動する。
以下、着色粒子群34は、所定の色を有すると共に、予め正又は負に帯電処理されて調製されているものとして説明する。
白色粒子群36は、電解応答性の低い粒子群(つまり電界に応じて移動し難い粒子群、非泳動粒子群)であってもよいし、電解応答性の高い粒子群(つまり電界に応じて移動する粒子群、泳動粒子群)であってもよい。白色粒子群36は、表示画像の背景色をなす粒子群として適用し得る。
以下、白色粒子群36は、非泳動粒子群である場合を説明するが、これに限定されることはない。
表示装置10は、白色粒子群36を構成する粒子として、本発明の表示用粒子を適用しており、表示媒体12に封入されている粒子分散液(分散媒50、着色粒子群34、及び白色粒子群36を含む粒子分散液)として、本発明の粒子分散液を適用している。
セル中に封入されている全成分に占める着色粒子群34の質量割合(着色粒子群34の濃度)は、所望の色相が得られる濃度であれば特に限定されるものではなく、セルの厚さ(即ち、表示基板20と背面基板22との距離)に応じて調整する。即ち、所望の色相を得るために、セルが厚くなるほど濃度を低くし、セルが薄くなるほど濃度を高くする。一般的に、着色粒子群34の濃度は0.01質量%以上50質量%以下である。
セルは、画像表示を繰り返した際に表示媒体中での粒子の偏りを防止するものであり、セルが小さいほど画像内の偏りは防止されるが、画像表示の開光度面積との兼ね合いで
通常、表示基板20の板面方向の長さが10μm以上1mm以下程度である。
〔基板〕
表示基板20は、支持基板38上に、表面電極40及び表面層42を順に積層した構成である。背面基板22は、支持基板44上に、背面電極46及び表面層48を順に積層した構成である。
表示基板20は透光性を有する。ここで「透光性」とは、可視光の透過率が60%以上であることを意味する。背面基板22は、透光性を有していても有していなくてもよい。
支持基板38及び支持基板44の材料としては、ガラス、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂等が挙げられる。
表面電極40及び背面電極46は、例えば、インジウム、スズ、カドミウム、アンチモン等の金属の酸化物;ITO(酸化インジウムスズ)等の複合酸化物;金、銀、銅、ニッケル等の金属;ポリピロール、ポリチオフェン等の有機材料;を材料とする、単層膜、混合膜、又は複合膜である。表面電極40及び背面電極46の厚さは、例えば、100Å以上2000Å以下であることがよい。
表面電極40及び背面電極46は、例えば、マトリックス状又はストライプ状に形成されていてもよい。
表面電極40及び背面電極46は、それぞれ独立に、支持基板38及び支持基板44に埋め込んでもよい。
表面電極40及び背面電極46は、それぞれ独立に、表示基板20及び背面基板22と分離させ、表示媒体12の外部に配置してもよい。
表示基板20と背面基板22は、いずれか一方に電極を設け、アクティブマトリクス駆動をさせてもよい。
支持基板38及び支持基板44は、アクティブマトリックス駆動を実施するために、画素毎にTFT(薄膜トランジスタ)を備えていてもよい。この場合TFTは、配線の積層化及び部品実装が容易であることから、表示基板20ではなく背面基板22に形成することが望ましい。
〔表面層〕
表面層42及び表面層48は、表面電極40及び背面電極46上にそれぞれ形成されている。表面層42及び表面層48を構成する材料としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリイミド、エポキシ、ポリイソシアネート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリブタジエン、ポリメチルメタクリレート、共重合ナイロン、紫外線硬化性アクリル樹脂、フッ素樹脂が挙げられる。
表面層42及び表面層48は、上記樹脂と電荷輸送物質を含んで構成されていてもよく、電荷輸送性を有する自己支持性の樹脂を含んで構成されてもよい。
〔間隙部材〕
間隙部材24は、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、光硬化性樹脂、ゴム、金属で構成される。
間隙部材24は、表示基板20及び背面基板22の一方又は双方に、一体的に形成されていてもよい。この場合、支持基板38又は支持基板44を、エッチング処理、レーザー加工処理、プレス加工処理、又は印刷処理等で加工して、間隙部材24を形成する。
間隙部材24は有色でも無色でもよいが、表示媒体12に表示される表示画像に悪影響を及ぼさない観点から無色透明であることが望ましく、その場合には、例えば、ポリスチレン、ポリエステル、アクリル等の透明樹脂で構成されることが望ましい。
間隙部材24は粒子状であってもよく、その場合、ポリスチレン、ポリエステル、アクリル等の透明樹脂粒子やガラス粒子で構成されることが望ましい。
ここで「透明」とは、可視光の透過率が60%以上であることを意味する。
表示基板20と背面基板22とを、間隙部材24を介して固定するには、ボルトとナットの組合せ、クランプ、クリップ、固定枠等の固定手段を適用する。ほかに、接着剤、熱溶融、超音波接合等により固定してもよい。
〔表示装置〕
表示装置10は、表示媒体12と、表示媒体12に電圧を印加する電圧印加部16と、電圧印加部16の駆動を制御する制御部18とを含んで構成されている(図2参照)。
電圧印加部16は、表面電極40及び背面電極46に電気的に接続されている。また、 電圧印加部16は、制御部18に信号授受可能に接続されている。
以下、表面電極40及び背面電極46の双方が、電圧印加部16に電気的に接続されている場合を説明するが、表面電極40及び背面電極46の一方が接地されており、他方が電圧印加部16に接続された構成であってもよい。
電圧印加部16は、表面電極40及び背面電極46に電圧を印加するための電圧印加装置であり、制御部18の制御に応じた電圧を表面電極40及び背面電極46間に印加する。
制御部18は、装置全体の動作を司るCPU(中央処理装置)と、各種データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、装置全体を制御する制御プログラム等の各種プログラムが予め記憶されたROM(Read Only Memory)と、を含むマイクロコンピュータとして構成されていてもよい。
次に、表示装置10の作用を説明する。
以下、分散媒50が透明であり、着色粒子群34が正帯電であり、白色粒子群36が無帯電であるものとして説明する。この場合の表示媒体12は、白色粒子群36により白色の背景色を表示し、着色粒子群34の移動によってその呈する色を表示する。
下記動作は、説明上、着色粒子群34が背面基板22側へ付着した状態(図3(A)に示す状態)からの動作について説明する。
まず、表面電極40が負極となり背面電極46が正極となるように電圧を所定時間印加することを指示する初期動作信号を、制御部18が電圧印加部16へ出力する。電極間に印加される電圧が上昇すると、正帯電の着色粒子群34が表示基板20側へと移動して、表示基板20に至る(図3(B)参照)。そして、電極間への印加を終了すると、着色粒子群34が表示基板20側で拘束され、着色粒子群34の呈する色が、白色粒子群36の呈する白色を背景色とし表示基板20側から視認される。
次に、電圧の極性を反転させて、表面電極40が正極となり背面電極46が負極となるように電圧を所定時間印加することを指示する初期動作信号を、制御部18が電圧印加部16へ出力する。電極間に印加される電圧が上昇すると、正帯電の着色粒子群34が背面基板22側へと移動して、背面基板22に至る(図3(A)参照)。そして、電極間への印加を終了すると、着色粒子群34が背面基板22側で拘束される一方で、白色粒子群36の呈する白色が、表示基板20側から視認される。着色粒子群34は白色粒子群36に隠蔽され、着色粒子群34の呈する色は視認され難くなる。
制御部18が電圧印加部16へと出力する、電圧印加時間を示す情報は、予め制御部18内のROM等のメモリに記憶しておけばよい。そして、処理実行のときに、前記情報を読み取るようにすればよい。
このようにして、表示装置10では、着色粒子群34が表示基板20又は背面基板22に到達して付着することで表示が行われる。
本実施形態に係る表示媒体12及び表示装置10は、表示基板20が表面電極40を備え、背面基板22が背面電極46を備え、これらの電極間(即ち基板間)に電圧を印加して、基板間を着色粒子群34を移動させて表示する態様を説明したが、これに限られず、例えば、表示基板20が表面電極40を備え、間隙部材が電極を備え、これらの電極間に電圧を印加して、表示基板20と間隙部材との間を着色粒子群34を移動させて表示する態様であってもよい。
本実施形態に係る表示媒体12及び表示装置10は、着色粒子群34として1種類(1色)の粒子群を備える態様を説明したが、これに限られず、帯電極性が異なる又は閾値電圧の異なる組合せで、2種類(2色)以上の粒子群を備える態様であってもよい。
具体的には、例えば、着色粒子群34として、正帯電性の第一粒子群、負帯電性の第二粒子群、及び、正帯電性で第一粒子群の粒子とは閾値電圧が異なり且つ粒径が大きい第3粒子群を備える態様が挙げられる。
<表示媒体(表示装置)を備えた電子機器等>
本発明の表示媒体(表示装置)は、電子機器、展示用媒体、カード媒体等に備えられる。
具体的には、本発明の表示媒体(表示装置)は、例えば、画像の保存及び書換えが可能な、電子掲示板、電子回覧版、電子黒板、電子広告、電子看板、点滅標識、電子ペーパー、電子新聞、電子書籍、複写機やプリンタと共用できる電子ドキュメントシート、ポータブルコンピューター、タブレットコンピューター、携帯電話、スマートカード、署名機器、時計、棚ラベル、フラッシュドライブに備えられる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。以下において「%」は特に断りのない限り質量基準である。
<実施例1:白色粒子の作製>
−コア粒子の作製−
100mLのガラス容器に、ポリビニルピロリドン(和光純薬工業製K−25)2gと、エタノール50gと、Al(OH)で表面修飾された酸化チタン(石原産業社製MPT−141)10gとを入れ、1mmφのジルコニアビーズ(ニッカトー社製YTZ−1)100gを加えてボールミルにて4時間分散させた。ジルコニアビーズを篩にて除去し、8500rpmで25分間遠心分離し、上澄み液を除去した後、エタノールを用いて再分散させる洗浄工程を行い、懸濁液Dを得た。
−第一の樹脂層の形成−
ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製KF−96L−1cs)50mLにシリコーンマクロマー・スチレン共重合体(JNC社製サイラプレーンFM−0721とスチレンとの共重合体。重合比(質量比)25:75)を0.45g溶解した。これに固形分量が1.5gとなるように懸濁液Dを加えて、60℃で3時間ロータリーエバポレーターでエタノールを十分に除去した後、超音波で1時間分散させることにより分散液E1を得た。
分散液E1に2−ビニルナフタレン(新日鉄住金化学社製)1.32g、反応性ラジカル捕獲剤であるLA−82(ADEKA社製)2.06g、重合開始剤ラウロイルパーオキサイド(アルドリッチ社製)0.36gを加えて、還流冷却管を取り付けた100mLのガラス製三つ口フラスコに移し、窒素ガスフローのもと65℃にて24時間かけて重合を行った。
得られた粒子懸濁液を8500rpmで25分間遠心分離し、上澄み液を除去した後、シリコーンオイル(信越化学工業社製KF−96L−2cs)を用いて再分散させる洗浄工程を3回繰り返し、白色粒子を得た。以下、この白色粒子を「白色粒子W1」と称する。
−第二の樹脂層の形成−
ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製KF−96L−1cs)50mLに、シリコーンマクロマー・スチレン共重合体を0.45g溶かした。これに白色粒子W1を1.5g加えて超音波で1時間分散させることにより分散液E2を得た。
分散液E2に2−ビニルナフタレン(新日鉄住金化学社製)2.65g、重合開始剤ラウロイルパーオキサイド(アルドリッチ社製)0.36gを加えて、還流冷却管を取り付けた100mLのガラス製三つ口フラスコに移し、窒素ガスフローのもと65℃にて24時間かけて重合を行った。
得られた粒子懸濁液を8500rpmで25分間遠心分離し、上澄み液を除去した後、シリコーンオイル(信越化学工業社製KF−96L−2cs)を用いて再分散させる洗浄工程を3回繰り返し、白色粒子を得た。シリコーンオイルにて粒子固形分濃度を40%に調製して、白色粒子の分散液を得た。
<実施例2:白色粒子の作製>
LA−82(ADEKA社製)2.06gを反応性ラジカル捕獲剤であるLA−87(ADEKA社製)1.94gに代えた以外は実施例1と同様にして白色粒子の分散液を得た。
<実施例3:白色粒子の作製>
LA−82(ADEKA社製)2.06gを、LA−82(ADEKA社製)1.03gとLA−87(ADEKA社製)0.97gの混合物に代えた以外は実施例1と同様にして白色粒子の分散液を得た。
<実施例4:白色粒子の作製>
懸濁液Dを、固形分が1.5gとなるように加えた代わりに、固形分が0.75gとなるように加え、LA−82(ADEKA社製)2.06gをLA−87(ADEKA社製)1.94gに代え、第一の樹脂層用の2−ビニルナフタレン1.32gをスチレン0.89gに代えた以外は実施例1と同様にして白色粒子の分散液を得た。
<実施例5:白色粒子の作製>
懸濁液Dを、固形分が1.5gとなるように加えた代わりに、固形分が0.75gとなるように加え、LA−82(ADEKA社製)2.06gをLA−87(ADEKA社製)1.94gに代え、第一の樹脂層用の2−ビニルナフタレン1.32gをスチレン0.89gに代え、第二の樹脂層用の2−ビニルナフタレン2.65gをスチレン1.14gに代えた以外は実施例1と同様にして白色粒子の分散液を得た。
<実施例6:白色粒子の作製>
第一の樹脂層用の2−ビニルナフタレン1.32gを4−ビニルビフェニル1.54gに代えた以外は実施例1と同様にして白色粒子の分散液を得た。
<実施例7:白色粒子の作製>
−コア粒子の作製−
実施例1と同様にして、懸濁液Dを得た。
−第一の樹脂層の形成−
ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製KF−96L−1cs)50mLにシリコーンマクロマー・スチレン共重合体(JNC社製サイラプレーンFM−0721とスチレンとの共重合体。重合比(質量比)25:75)を0.45g溶解した。これに固形分量が1.5gとなるように懸濁液Dと、非反応性ラジカル捕獲剤であるLA−52(ADEKA社製)0.58gとを加えて、60℃で3時間ロータリーエバポレーターでエタノールを十分に除去した後、超音波で1時間分散させることにより分散液E3を得た。
分散液E3に2−ビニルナフタレン(新日鉄住金化学社製)1.32g、重合開始剤ラウロイルパーオキサイド(アルドリッチ社製)0.36gを加えて、還流冷却管を取り付けた100mLのガラス製三つ口フラスコに移し、窒素ガスフローのもと65℃にて24時間かけて重合を行った。
得られた粒子懸濁液を8500rpmで25分間遠心分離し、上澄み液を除去した後、シリコーンオイル(信越化学工業社製KF−96L−2cs)を用いて再分散させる洗浄工程を3回繰り返し、白色粒子を得た。
−第二の樹脂層の形成−
実施例1と同様にして、第二の樹脂層を形成した。
<実施例8:白色粒子の作製>
LA−52(ADEKA社製)0.58gをプロトン捕獲剤であるテトラエチレンペンタミン(和光純薬工業社製)0.10gに代えた以外は実施例7と同様にして白色粒子の分散液を得た。
<実施例9:白色粒子の作製>
Al(OH)で表面修飾を行った酸化チタン(石原産業社製MPT−141)10gに代えて酸化ジルコニウム(東ソー社製TZ−3YS−E)10gを用いた以外は実施例1と同様にして白色粒子の分散液を得た。
<実施例10:白色粒子の作製>
第一の樹脂層の形成において、2−ビニルナフタレン1.32g及びLA−82(ADEKA社製)2.06gに代えて、2−ビニルナフタレン2.65gを用い、且つ、第二の樹脂層の形成において、2−ビニルナフタレン1.32g及びLA−82(ADEKA社製)2.06gを用いた以外は実施例1と同様にして白色粒子の分散液を得た。
<比較例1:白色粒子の作製>
第二の樹脂層を形成しなかった以外は実施例1と同様にして白色粒子の分散液を得た。
<評価>
各実施例及び各比較例の白色粒子について、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
〔評価用セルの作製〕
評価に供する空セルを、以下のとおりに作製した。
電極として厚さ50nmのITO(酸化インジウムスズ)をスパッタリング法で成膜したガラス基板上に、フッ素樹脂(旭硝子社製Cytop)の溶液をスピンコートして、130℃で1時間乾燥させて、膜厚が80nmの表面層を形成した。このようにして作製した表面層付きITO基板を2枚用意し、表示基板及び背面基板とした。次に、50μmのテフロン(登録商標)シートをスペーサーとして、互いの表面層を対向させて背面基板に表示基板を重ね合わせ、クリップにて固定し、セルとした。
〔曝光試験〕
白色粒子の分散液を固形分濃度20%に調製しガラス製透明容器に収容した。そして、23℃の環境下、高圧水銀ランプを用いて100kLux/5日間の光照射を行った。
〔帯電量の測定〕
白色粒子の分散液を固形分濃度20%に調製し、評価用セルに封入して素子サンプルを得た。そして、素子サンプルの電極間に15Vの電位差を印加し、電流計(Keithley Instruments社製6514型エレクトロメータ)により帯電量を測定した。白色粒子の帯電量(nC/cm)は、0V−15Vの矩形波を印加し、電流値が一定になった時間までの電荷量を積算して得た。
曝光による帯電量の増加率は、以下の式に従って求めた値である。
帯電量の増加率(%)=100×(曝光後の帯電量−初期の帯電量)÷初期の帯電量
〔白色度の測定〕
白色粒子の分散液を固形分濃度20%に調製し、評価用セルに封入して素子サンプルを得た。そして、表示基板側から、分光測色計(X−Rite社製X−Rite939)で反射率を測定し、白色度の指標とした。
曝光による白色度の減少率は、以下の式に従って求めた値である。
白色度の減少率(%)=100×(初期の白色度−曝光後の白色度)÷初期の白色度
表1中の略号は、以下の化合物を意味する。
・LA−82:1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート
・LA−87:2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート
・LA−52:テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタン−1,2,3,4−テトラカルボキシレート
・TEPA:テトラエチレンペンタミン
・VNP:2−ビニルナフタレン
・St:スチレン
・VBP:4−ビニルビフェニル
表1に示す結果から、実施例は、比較例に比べ、曝光による帯電量の増加及び白色度の低下が起こりにくいことがわかる。
比較例1の表示用粒子は、無機材料粒子と隣接する樹脂層に捕獲剤が存在し、且つ、捕獲剤を含まない他の樹脂層を有しないため、光を受けた際に無機材料粒子と捕獲剤との相互作用によってイオンが発生しやすく、且つ、粒子外へ流出しやすく、その結果、実施例に比べて帯電量増加率が大きいと考えられる。
比較例1の表示用粒子は、無機材料粒子と隣接する樹脂層に捕獲剤が存在し、且つ、捕獲剤を含まない他の樹脂層を有しないため、光を受けた際に無機材料粒子と捕獲剤との相互作用に起因して樹脂層の色味が変化しやすく、且つ、その色味の変化が表面に現れやすく、その結果、実施例に比べて白色度減少率が大きいと考えられる。
1 表示用粒子、2 無機材料粒子、3 第一の樹脂層、4 第二の樹脂層
10 表示装置、12 表示媒体、16 電圧印加部、18 制御部、20 表示基板、22 背面基板、24 間隙部材、34 着色粒子群、36 白色粒子群、38 支持基板、40 表面電極、42 表面層、44 支持基板、46 背面電極、48 表面層、50 分散媒

Claims (14)

  1. 無機材料粒子と、前記無機材料粒子を被覆する第一の樹脂層と、前記第一の樹脂層を被覆する第二の樹脂層と、を有し、
    前記第一の樹脂層及び前記第二の樹脂層の一方がラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤から選択される少なくとも1種類の捕獲剤を含み、他方がラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤を含まない、表示用粒子。
  2. 前記第一の樹脂層が、ラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤から選択される少なくとも1種類の捕獲剤を含み、
    前記第二の樹脂層が、ラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤を含まない、
    請求項1に記載の表示用粒子。
  3. 前記第二の樹脂層が、ラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤から選択される少なくとも1種類の捕獲剤を含み、
    前記第一の樹脂層が、ラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤を含まない、
    請求項1に記載の表示用粒子。
  4. 前記第一の樹脂層又は前記第二の樹脂層に含まれる前記捕獲剤が、2級アミン及び3級アミンから選択される少なくとも1種類の化合物である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の表示用粒子。
  5. 前記第一の樹脂層又は前記第二の樹脂層に含まれる前記捕獲剤が、ピペリジン骨格を有する化合物である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の表示用粒子。
  6. 前記第一の樹脂層又は前記第二の樹脂層に含まれる前記捕獲剤が、該捕獲剤を含む樹脂層に含まれる樹脂に重合成分として含まれている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の表示用粒子。
  7. 前記第一の樹脂層又は前記第二の樹脂層に含まれる前記捕獲剤が、ピペリジン骨格を有し、該捕獲剤を含む樹脂層に含まれる樹脂に重合成分として含まれている、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の表示用粒子。
  8. ラジカル捕獲剤及び電荷捕獲剤を含まない樹脂層が、スチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレン、アクリレート、及びメタクリレートから選択されるモノマーの単独重合体又は共重合体からなる、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の表示用粒子。
  9. 前記無機材料粒子が、Ti、Ce、Y、Zr、Ba、Sr、Sn、In、Ga、Zn、Al、及びSiから選択される少なくとも1種類の元素を含み、且つ、酸化物、水酸化物、及び硫化物から選択される少なくとも1種類の化合物である、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の表示用粒子。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の表示用粒子を含む粒子群と、
    前記粒子群を分散するための分散媒と、
    を有する表示用粒子分散液。
  11. 少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、
    前記一対の基板間に封入された、請求項10に記載の表示用粒子分散液と、
    を備えた表示媒体。
  12. 少なくとも一方が透光性を有する一対の電極と、
    前記一対の電極間に設けられた、請求項10に記載の表示用粒子分散液を有する領域と、
    を備えた表示媒体。
  13. 請求項11に記載の表示媒体と、
    前記表示媒体が備える一対の基板の間に電圧を印加する電圧印加手段と、
    を備えた表示装置。
  14. 請求項12に記載の表示媒体と、
    前記表示媒体が備える一対の電極の間に電圧を印加する電圧印加手段と、
    を備えた表示装置。
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