JP2015054457A - 液体収容容器 - Google Patents

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宏 野瀬
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Abstract

【課題】ケース部材内に収容された液体収容体内から外部へ供給可能な液体量が減少すること、又は液体噴射装置に液体を供給できなくなることを抑制できる液体収容容器を提供する。【解決手段】インクを収容可能な可撓性を有する袋状のパック体51と、パック体に接合され、パック体内からインクを外部へ供給可能な供給口531を有する供給部材52と、を差萎えるインクパック50と、インクパックを収容可能なケース部材31と、を備え、ケース部材には、供給口を露出させるための供給管挿入孔が形成された第1面と、第1面と対向する第2面と、を備え、第1面と前記第2面とが対向する方向をY方向とし、前記第1面から前記第2面に向かう方向を+Y方向、としたとき、ケース部材は、パック体を挟んで対向し、パック体と供給部材との接合部513よりも+Y方向の位置においてパック体と接触する対向部を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、可撓性を有する袋状の液体収容部に対して当該液体収容部内から外部へ液体を供給可能な供給口を有する供給部材が接合された液体収容体をケース部材内に収容した液体収容容器に関する。
一般に、インク(液体)を噴射するインクジェット式のプリンター(液体噴射装置)には、インクを収容したインクカートリッジ(液体収容容器)が着脱可能に装着される。そして、プリンターは、装着されたインクカートリッジから供給されるインクを用紙などのターゲットに噴射して印刷を行う。こうしたインクカートリッジの一例として、インクを収容可能な可撓性を有する袋体(液体収容部)と、その袋体の開口縁部が接合されることで袋体内から外部へインクを供給可能とされた供給部材と、を備えたインクパック(液体収容体)を、直方体形状のケース部材内に収容したインクカートリッジが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−140011号公報
ところで、上記のインクカートリッジでは、ケース部材内にインクパックが収容された状態において、そのインクパックの外面とケース部材の内面との間には隙間が存在する。そのため、インクカートリッジが落下等した場合、インクパックが揺動する。このインクパックの揺動に伴いインクパック内のインクも揺動することがあった。そして、このインクの揺動によりインクパックにおける袋体の開口縁部の内面と供給部材の外面との接合部が剥がれてしまい、袋体内からインクが漏出する結果、ユーザーが本来的に使用可能なインク量が減少する、又はプリンターにインクを供給することができなくなる、虞があった。
なお、こうした実情は、プリンターに装着されるインクカートリッジに限らず、可撓性を有する袋状の液体収容部が当該液体収容部の内部から外部へ液体を供給する供給部材に接合された液体収容体を収容した液体収容容器においては、概ね共通するものとなっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ケース部材内に収容された液体収容体内から外部へ供給可能な液体量が減少すること、又は液体噴射装置に液体を供給することができなくなることを抑制できる液体収容容器を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体収容容器は、液体を収容可能な可撓性を有する袋状の液体収容部と、前記液体収容部に接合され、前記液体収容部から前記液体を外部へ供給可能な供給口を有する供給部材と、を備える液体収容体と、前記液体収容体を収容可能なケース部材と、を備え、前記ケース部材は、前記供給口を露出させるための開口部が形成された第1面と、前記第1面と対向する第2面と、を備え、前記第1面と前記第2面とが対向する方向をY方向とし、前記第1面から前記第2面に向かう方向を+Y方向、としたとき、前記ケース部材は、前記液体収容部を挟んで対向し、前記液体収容部と前記供給部材との接合部よりも前記+Y方向の位置において前記液体収容部と接触する対向部を備える。
例えば液体収容容器に落下等による衝撃が加わった場合、そのケース部材内に収容されている液体収容体は揺動する場合がある。この液体収容体の揺動に伴い、液体が揺動すると、液体収容部における供給部材との接合部が剥がれる虞がある。しかし、接合部よりも+Y方向において、液体収容体と対向部が接触する。これにより、液体収容容器や液体の揺動により接合部に加わる衝撃力の伝播を抑制する。したがって、液体収容体内からの液体漏出の原因となる接合部の剥がれの未然抑制を通じて、ケース部材内に収容された液体収容体内から外部へ供給可能な液体量が減少すること、又は液体噴射装置に液体を供給することができなくなることを抑制できる。
上記液体収容容器において、前記対向部の形状は円弧状である、ことが好ましい。
この構成によれば、対向部の形状が円弧状であるため、対向部が液体収容体と接触しても、液体収容体がうけるダメージを低減することができる。その結果、液体収容体に破れ等が生じ、液体が外部に漏れだす可能性を抑制することができる。
上記液体収容容器において、+Y方向において接合部と重複する位置を含む少なくとも一部において、対向部は、液体収容部と接触するように設けられていることが好ましい。
この構成によれば、液体収容部内の液体が液体収容部の内面に沿って液体収容部と供給部材との接合部がある方向に向けて流れることがあっても、その液体の流れ全体が接合部へ直にぶつかることを+Y方向において接合部と重複する位置に設けられた対向部により遮ることができる。したがって、そのような液体の流れ全体が接合部に対して楔効果を発揮するように直にぶつかることで接合部を剥がれ易くなることを抑制できる。
上記液体収容容器において、ケース部材は、第1面及び第2面と交差する4つの面である第3面と第4面と第5面と第6面とを有し、対向部は、4つの面のうち、重力方向と交差する2つの面から液体収容部側へ突出するように設けられていることが好ましい。
この構成によれば、ケース部材内において液体収容体の可撓性を有する液体収容部を重力方向と交差する方向の両側から挟んだ状態で、安定的に支持することができる。
上記液体収容容器において、前記ケース部材内には、前記液体収容容器の使用時の姿勢で重力方向に対して傾斜する面を有し且つ当該面を前記ケース部材内に収容された前記液体収容体の前記液体収容部に対して重力方向と反対の方向から接触させた状態で当該液体収容部を支持可能な接触部が設けられていることが好ましい。
例えば液体収容部を2枚の可撓性を有するシート材の周縁同士を供給部材と接合される開口縁部を除いて溶着することで袋状に形成する場合がある。こうした場合、その液体収容部は、外部へ液体を供給したことに伴い膨らみ形状が潰れるように変化するとき、その潰れ方によっては液体の残量増を招く屈曲部ができてしまう。この点、上記の構成によれば、可撓性を有する液体収容部の外面に対して、ケース部材内に設けられた接触部が重力方向に対して傾斜した面を重力方向と反対の方向から接触させることにより、液体収容部に屈曲部が形成されにくいようにする。したがって、こうした屈曲部の発生の未然抑制を通じて、ケース部材内に収容された液体収容体内から外部へ供給可能な液体量が不本意に減少することを抑制できる。
また、同じく上記課題を解決する液体収容容器は、液体を収容可能な可撓性を有する袋状の液体収容部に対して当該液体収容部内から前記液体を外部へ供給可能な供給口を有する供給部材が接合された液体収容体と、当該液体収容体を内部に収容可能なケース部材と、を備え、当該ケース部材内には、前記液体収容体が前記液体収容部と前記供給部材との接合部を前記ケース部材の内面から離して収容されると共に、収容された前記液体収容体の前記液体収容部における前記接合部から見て前記供給部材の前記供給口とは反対側に位置する外面の部分に接触して前記ケース部材内での前記液体収容部の揺動を抑制可能な揺動抑制部が前記液体収容部の外面に向けて突設されている。
この構成によれば、例えば液体収容容器に落下等による衝撃が加わった場合、そのケース部材に収容されている液体収容体は、液体収容部における供給部材との接合部以外の部分である外面の部分に揺動抑制部が接触することにより、そのケース部材内での揺動が抑制される。そのため、そうした液体収容部の揺動を起因とする液体収容部と供給部材との接合部の剥がれが抑制される。また、ケース部材内において、液体収容部と供給部材との接合部は、ケース部材の内面から離れており、ケース部材の内面にぶつかった場合の衝撃で剥がれることもないため、そのように剥がれた箇所から液体収容部内の液体が漏れ出すことも回避できる。したがって、ケース部材内に収容された液体収容体内から外部へ供給可能な液体量が不本意に減少することを抑制できる。
さらに、同じく上記課題を解決する液体収容容器は、液体を収容可能な可撓性を有する袋状の液体収容部と、前記液体が流動可能な流路を有し且つ当該流路が前記液体収容部の内外に跨るように配置された状態で前記液体収容部の開口縁部が接合されることにより前記液体収容部内から外部へ前記液体を供給可能な供給部材と、を有する液体収容体と、当該液体収容体を内部に収容可能であり且つ収容された前記液体収容体の前記供給部材における前記流路の一端を外部に露出させる開口部を有するケース部材と、を備え、当該ケース部材内には、前記液体収容体を、前記液体収容部の開口縁部と前記供給部材との接合部が前記ケース部材の内面から離れて位置するように収容すると共に、収容された前記液体収容体の前記液体収容部における前記接合部以外の部分に接触して前記ケース部材内での前記液体収容部の揺動を抑制可能な揺動抑制部が前記液体収容部の外面に向けて突設されている。
この構成によっても、上記の液体収容容器の場合と同様の作用効果を享受できる。
一実施形態のプリンターの斜視図。 インクカートリッジの斜視図。 インクカートリッジの分解斜視図。 図3の場合とは見る角度を変えたインクカートリッジの分解斜視図。 (a)は供給部材の正面図、(b)は供給部材の背面図。 (a)はインクパックの正面図、(b)はインクパックの要部の一部断面図。 (a)はケース部材の正面図、(b)は(a)における7b−7b線矢視断面図。 (a)は図7(a)における8b−8b線矢視断面図、(b)はケース部材の前面図。 (a)はインクカートリッジの要部の概略を示す正面図、(b)は(a)における9b−9b線矢視断面図。 (a)は図2における10a−10a線矢視断面図、(b)は図2における10b−10b線矢視断面図。
以下、インク(液体の一例)を収容するインクカートリッジ(液体収容容器の一例)とそのインクカートリッジから供給されるインクを噴射するインクジェット式のプリンター(液体噴射装置の一例)の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のプリンター11は、その一部を二点鎖線で示したように、略直方体形状の筐体11aを備える。筐体11aにおいて重力方向(−Z方向)とは反対の方向である+Z方向側の面すなわち上面には、プリンター11を駆動させるための電源ボタンなどの操作ボタン11bが設けられている。また、筐体11aにおいて用紙(ターゲットの一例)Pが搬送される搬送方向である+Y方向側の面すなわち前面には、開閉可能なカバー11cが設けられている。ユーザーは、このカバー11cを開放した状態で、筐体11aの内部にアクセスすることが可能である。
この筐体11a内には略矩形箱状をなすフレーム12が収納されている。そして、そのフレーム12内の重力方向(−Z方向)側となる下部には、用紙Pの搬送方向である+Y方向と交差するX方向を長手方向とする支持台13が略水平方向に延設されている。また、フレーム12内において前方となる+Y方向とは反対の方向(−Y方向)である後方側の下部には紙送りモーター14aが設けられている。すなわち、この紙送りモーター14aにより駆動される図示しない紙送り機構により、支持台13上にその後方側から前方側に向けて用紙Pが搬送される。
また、フレーム12内における支持台13の上方には、該支持台13の長手方向であるX方向に沿ってガイド軸15が架設されている。このガイド軸15には、その軸線方向に沿って往復移動可能にキャリッジ16が支持されている。すなわち、キャリッジ16にはX方向に沿う左右方向に支持孔16aが貫通形成され、この支持孔16aにガイド軸15が挿通されている。
また、フレーム12の後壁内面においてガイド軸15の両端の近傍には、駆動プーリー17aと従動プーリー17bとがそれぞれ回転自在に支持されている。駆動プーリー17aにはキャリッジモーター14bの出力軸が連結される。また、駆動プーリー17aと従動プーリー17bとの間には一部がキャリッジ16に連結された無端状のタイミングベルト17が巻き掛けられている。そして、キャリッジモーター14bが駆動されることにより、キャリッジ16はタイミングベルト17を介してガイド軸15にガイドされつつ、X方向に沿う左右方向を走査方向として往復移動する。
キャリッジ16の下側にはインクを噴射可能な液体噴射ヘッド18が設けられている。そして、この液体噴射ヘッド18にインクが供給され、その供給されたインクが液体噴射ヘッド18から噴射されることにより、用紙Pに画像が印刷される。液体噴射ヘッド18へのインクの供給は筐体11a内に備えられた装着部20に対して挿抜可能に装着されるインクカートリッジ(液体収容容器の一例)30によって行われる。すなわち、筐体11a内において、用紙Pの搬送方向である+Y方向側から見て、これと交差したX方向に沿う左右方向の左側領域に、インクカートリッジ30が着脱可能に装着される装着部20が配設されている。また、インクを流動可能とする可撓性のあるインク供給チューブTBが装着部20とキャリッジ16との間に引き回されている。そして、このインク供給チューブTBを介して装着部20に装着されているインクカートリッジ30から液体噴射ヘッド18へのインクの供給が行われる。
本実施形態において、装着部20には、例えば互いに異なる色相のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色インクがそれぞれ収容された液体収容体の一例であるインクパック50(図8(a)参照)をそれぞれ直方体形状のケース部材31内に有するインクカートリッジ30が4つ装着可能である。各インクカートリッジ30は、その一つを図1において二点鎖線で示すように、カバー11cが開放された状態にある装着部20に対してY方向に沿って挿抜可能とされる。
また、フレーム12の内部における支持台13よりも搬送方向である+Y方向側から見てX方向に沿う左右方向の右側(+X方向側)領域すなわち印刷時において使用されないホームポジション領域には、メンテナンス装置19が設けられている。このメンテナンス装置19は、上方が開口したキャップ19a及び不図示の吸引ポンプ等を有している。そして、プリンター11では、キャリッジ16がホームポジション領域に移動させられたのち、このメンテナンス装置19において、液体噴射ヘッド18から安定してインクが噴射されるようにメンテナンス動作が行われる。
次に、インクを収容するインクカートリッジ30の概略構成について説明する。
図2に示すように、インクカートリッジ30は略直方体形状をなす合成樹脂製のケース部材31を備えている。ケース部材31は、複数のインクカートリッジ30がプリンター11の装着部20に装着された場合に複数のインクカートリッジ30が並ぶ方向となるX方向の長さよりも重力方向に沿うZ方向の長さの方が長い。さらに、そのZ方向の長さよりも装着部20に対するインクカートリッジ30の挿抜方向に沿うY方向の長さの方が長い箱体形状をしている。このケース部材31は、内部が中空で且つ+Y方向とは反対の方向(−Y方向)である後方側が開口するメインケース32と、この開口を塞ぐようにメインケース32に組み付けられるサブケース33と、を有している。
ケース部材31は、サブケース33の底面でもあるX方向及びZ方向に沿う面である第1面31aと、その第1面31aとY方向において対向する面である第2面31bと、第1面31a及び第2面31bと交差する4つの面である第3面31cと第4面31dと第5面31eと第6面31fとを有している。因みに、プリンター11の前面側(+Y方向)から装着部20にインクカートリッジ30を挿入する際にユーザーにとって手前側となるY方向側(+Y方向)を前側とした場合、ケース部材31の第1面31aは−Y方向側に位置する後面となる一方、ケース部材31の第2面31bは+Y方向側に位置する前面となる。また、装着部20に装着された状態での+Z方向側の面である第3面31cは上面となり、+Z方向とは反対の方向すなわち重力方向(−Z方向側)の面である第4面31dは下面となる。そして、Y方向側である前方から見てX方向に沿う左右方向で対向する2つの面のうち、左側(−X方向側)に位置する第5面31eは左側面となり、右側(+X方向側)に位置する第6面31fは右側面となる。なお、第1面31aから第2面31bへ向かう方向を+Y方向、第2面31bから第1面31aへ向かう方向を−Y方向、第3面31cから第4面31dへ向かう方向を−Z方向、第4面31dから第3面31cへ向かう方向を+Z方向、第5面31eから第6面31fへ向かう方向を+X方向、第6面31fから第5面31eへ向かう方向を−X方向と規定することができる。また、第1面31aと第2面31bはY方向において対向しており、第3面31cと第4面31dはZ方向において対向しており、第5面31eと第6面31fはX方向において対向している。
サブケース33の底面でもあるケース部材31の第1面31aには、ロッド挿入孔311と供給管挿入孔312(開口)が形成されている。インクカートリッジ30が装着部20に挿入されて装着されたとき、ロッド挿入孔311には、装着部20側に設けられたロッド(図示略)が挿入されることで、インクカートリッジ30の位置決めが行われる。その一方、供給管挿入孔312には、装着部20側に設けられたインク供給針等からなるインク供給管(図示略)が挿入される。このインク供給管はプリンター11のフレーム12内に引き回されたインク供給チューブTB(図1参照)を介して液体噴射ヘッド18に接続されている。そのため、このインク供給管が供給管挿入孔312に挿入されることにより、液体噴射ヘッド18に対するインクカートリッジ30からのインクの供給が可能となる。このインクが供給される方向はY方向に沿う方向である。
また、図2に示すように、ケース部材31において装着部20への挿入時に装着部20の最奥(−Y方向)まで進入するサブケース33の+Z方向側の角部には、斜面を有する凹部313が形成され、その凹部313内の斜面上には基板34が取り付けられている。この基板34は、インクカートリッジ30が装着部20に装着されたとき、装着部20側に設けられた基板(図示略)と電気的に接続されることにより、インクの種別、残量など各種の情報の交換をプリンター11の制御部(図示略)との間で行う。なお、装着部20へケース部材31を挿抜する時にユーザーにとって手前側となるケース部材31の+Y方向側の端部の一側面(図2では右側面となる第6面31f)には、インクカートリッジ30を把持し易くする取手35が形成されている。
図2〜図4に示すように、メインケース32は、装着部20への装着状態で+Y方向側となる前方から見たとき左右方向(X方向)で左側(−X方向側)に位置することになる第1ケース体32Aと右側(+X方向側)に位置することになる第2ケース体32Bを有している。第1ケース体32Aと第2ケース体32Bは、ケース部材31が装着部20へ装着された状態で、Y方向及びZ方向に沿う略長方形の各々の側面(第5面31eと第6面31f)を底面とする有底の略箱体形状にそれぞれ形成されている。そして、第1ケース体32Aと第2ケース体32Bは、互いの底面同士を対向させた状態で開口縁同士を組み付けることで、−Y方向側である後方側が開口したメインケース32を形成している。
また、メインケース32において+Z方向側の上面(第3面31c)には、装着部20への挿抜方向となるY方向に沿うレール部321が形成されている。さらに、メインケース32において+Z方向とは反対の方向となる下方側(−Z方向側)の面である下面(第4面31d)にも、上面の場合と同様に、装着部20への挿抜方向となるY方向に沿うレール部322(図7(a)参照)が形成されている。これらのレール部321,322は、インクカートリッジ30をプリンター11の装着部20に対して挿抜するとき、装着部20側に設けられたガイドレール部(図示略)と摺接してインクカートリッジ30の挿抜をガイドする。
図3及び図4に示すように、ケース部材31内には、インクを収容可能なインクパック50が収容される。インクパック50は、インクを収容可能な可撓性を有する袋状のパック体51と、パック体51内のインクを外部へ供給可能な供給部材52とを含んで構成されている。パック体51の開口縁部51aと供給部材52とは例えば熱溶着により接合されている。なお、供給部材52は、第1供給部材53と第2供給部材54とが連結されて一体化される。
パック体51は、可撓性を有する樹脂フィルム等からなる矩形形状の第1シート材51Aと第2シート材51Bとがパック体51の開口縁部51aを形成する−Y方向側の一辺のうち一部を除く他の三辺の縁部同士を熱溶着等により接合することにより袋状に形成された所謂ピロータイプのインク袋である。そして、そのパック体51において+Z方向側の長辺である上辺の縁部511は、Y方向に沿うように、−X方向へ屈曲されている。同様に、そのパック体51において−Z方向側の長辺である下辺の縁部512は、同じくY方向に沿うように、+X方向へ屈曲されている。なお、パック体51においては、その開口縁部51aが供給部材52側の接合面535との接合部513となる。この接合部513は、インクが供給される方向であるY方向と交差するZ方向に沿うように接合されている第1の接合部513aと、インクが供給される方向であるY方向に沿うように接合されている第2の接合部513bとから構成される。
一方、図5及び図6に示すように、供給部材52は、パック体51への接合状態において、その大部分がパック体51の外部に位置する第1供給部材53と、その大部分がパック体51の内部に位置する第2供給部材54とが連結される構成である。第2供給部材54は、パック体51内のインクを第1供給部材53側へ供給する際に、そのインクを通過させて異物等を捕集する機能を果たす部材である。第2供給部材54の−X方向側の面である左側面に窪み形成されたフィルター室541(図6(b)参照)の開口は、例えばシート状の繊維素材からなるフィルター542で覆われている。また、第2供給部材54の内部には、パック体51内からフィルター542を通過してフィルター室541内に流入したインクを第1供給部材53側へ流動させるためのインク流路543が形成されている。
一方、第1供給部材53には、第2供給部材54のインク流路543を介して流入したインクを外部へ供給するための供給口531が−Y方向側に向けて開口するように設けられている。この供給口531には、インクカートリッジ30がプリンター11の装着部20に装着されたとき、装着部20側に設けられているインク供給管が接合される。すなわち、供給口531は、ケース部材31の第1面31aに形成された供給管挿入孔312を介してケース部材31の外部に露出している。この点で、供給管挿入孔312は、ケース部材31内に収容されたインクパック50における供給部材52の供給口531を外部に露出させるための開口部として機能する。なお、供給口531には、封止フィルム531Fが貼着されている。
また、第1供給部材53内には、第2供給部材54のインク流路543を介して流入したインクを供給口531側へ流動させるためのインク流路532(図6(b)参照)が形成されている。インク流路532の途中には、パック体51内のインク残量を検出するために用いられるインク検出室533が設けられている。また、第1供給部材53における−Y方向側の面には、供給部材52が開口縁部51aに接合されたことにより内部にインク室を形成したパック体51に外部からインクを充填する際に用いられるインク充填口534が設けられている。そして、第1供給部材53におけるY方向側すなわち第2供給部材54と連結される側には、パック体51の開口縁部51a内に挿入され、熱溶着などによりパック体51の接合部513と接合される接合面535が設けられている。
図3及び図4に示すように、ケース部材31のメインケース32内における+Z方向側の端部にはY方向に沿って延びる第1溝323が形成されている。この第1溝323は第1ケース体32A内の+Z方向の端部に+X方向側及び−Y方向側を開口させた溝形状である。メインケース32内にパック体51が−Y方向側から挿入されるとき、第1溝323にはパック体51の上辺の縁部511が挿入される。同様に、ケース部材31のメインケース32内における−Z方向側の端部にはY方向に沿って延びる第2溝324が形成されている。この第2溝324は第2ケース体32B内の−Z方向の端部に−X方向側及び−Y方向側を開口させた溝形状である。メインケース32内にパック体51が−Y方向側から挿入されるとき、第2溝324にはパック体51の下辺の縁部512が挿入される。
また、図4に示すように、メインケース32の第1ケース体32Aにおける−Z方向側の端部であって且つ+Y方向側の端部となる箇所には、複数(本実施形態では4枚)の傾斜リブ40が形成されている。この傾斜リブ40は、第4面31dの内側に位置する一端と、第5面31eの内側であってこの一端よりも+Z方向側且つ−X方向側に位置する他端と、をつなぐ傾斜部401から構成されている。同様に、図3に示すように、メインケース32の第2ケース体32Bにおける−Z方向側の端部であって且つ+Y方向側の端部となる箇所には、複数(本実施形態では3枚)の傾斜リブ41が形成されている。この傾斜リブ41は、第4面31dの内側に位置する一端と、第6面31fの内側であって、この一端よりも+Z方向側且つ+X方向側に位置する他端と、を結ぶ傾斜部411から構成される。これらの傾斜リブ40,41は、インクカートリッジ30の使用時の姿勢、すなわちケース部材31の上面である第3面31cを+Z方向側にした姿勢で、各傾斜部401,411が重力方向(−Z方向)に対して傾斜するリブとなる。そして、各傾斜部401,411はケース部材31内に収容されたインクパック50のパック体51に対して重力方向と反対の方向から接触させた状態でパック体51を支持可能な接触部として機能する。
また、図4に示すように、メインケース32の第1ケース体32Aにおける−Z方向側の端部であって且つY方向のほぼ中間となる箇所には、複数(本実施形態では5枚)の傾斜リブ42が形成されている。この傾斜リブ42は、第4面31dの内側に位置する一端と、第5面31eの内側であってこの一端よりも+Z方向側であって−X方向側の第5面31eの内側に位置する他端を結ぶ傾斜部421から構成される。これらの傾斜リブ42も、インクカートリッジ30の使用時の姿勢で、その傾斜部421が重力方向(−Z方向)に対して傾斜するリブとなる。そして、傾斜部421はケース部材31内に収容されたインクパック50におけるパック体51に対して重力方向と反対の方向から接触させた状態でパック体51を支持可能な接触部として機能する。なお、この第1ケース体32Aにおける−Z方向側の端部であって且つY方向のほぼ中間に設けられる傾斜リブ42は、第2ケース体32Bには設けられていない。
さらに、図7及び図8に示すように、メインケース32の第1ケース体32Aにおける−Y方向側の端部には、Z方向及びY方向に沿う縦長の平面を形成する開口壁部61が形成されている。同様に、メインケース32の第2ケース体32Bにおける−Y方向側の端部にも、Z方向及びY方向に沿う縦長の平面を形成する開口壁部61が形成されている。メインケース32にインクパック50が収容された状態において、この2つの開口壁部61は供給部材52を挟んで対向しており、これらの開口壁部61の間隔は、供給口531を形成する部材(例えば筒状部材)の外径より大きい。
また、図3及び図4に示すように、メインケース32の第1ケース体32Aにおける−Y方向側の端部において開口壁部61よりも+Y方向側の位置には、Z方向及びX方向に沿う板状の縦リブ71が形成されている。同様に、メインケース32の第2ケース体32Bにおける−Y方向側の端部において開口壁部61よりも+Y方向側の位置にも、Z方向及びX方向に沿う板状の縦リブ71が形成されている。そして、これらの縦リブ71は、図8(a)(b)に示すように、2つの開口壁部61間の間隔よりも短い間隔で、パック体51を挟んで対向している。
図3、図4及び図8(a)(b)に示すように、第1ケース体32A、及び第2ケース体32Bの各縦リブ71にはZ方向に間隔をおいて複数(本実施形態では8枚)の横リブ72が形成されている。この横リブ72は、Y方向及びX方向に沿う面を有する形状であり、第1ケース体32Aの縦リブ71に形成された横リブ72と第2ケース体32Bに形成された横リブ72はパック体51を挟んで対向するように形成されている。各横リブ72は、図7(b)に示すように、先端が円弧状である略三角形である。その円弧状をなす先端は接合部513から見て供給口531とは反対側(+Y方向側)に位置し、パック体51の外面に沿う形状である。なお、第1ケース体32Aに設けられている横リブ72の一つを第1のリブとすると、パック体51を挟んで第1のリブと対向する第2のリブが第2ケース体32Bに設けられている。この第1のリブと第2のリブを合わせて第1の対向部とすることができる。
また、第1ケース体32Aの縦リブ71よりも+Z方向側の位置には、Z方向及びX方向に沿う板状の端リブ73である第3のリブが設けられている。また、第2ケース体32Bの縦リブ71よりも+Z方向側の位置には、Z方向及びX方向に沿う板状の端リブ73である第4のリブが、パック体52を挟んで第3のリブに対向するように設けられている。すなわち、これらの端リブ73及び横リブ72は、インクカートリッジ30がケース部材31の第3面31cを上面とする使用時の姿勢で重力方向と交差する2つの面である第5面31e側と第6面31f側からパック体51に向かい互いに対向して突出するように設けられている。そして、第3のリブと第4のリブとの間の距離は、第1のリブと第2のリブとの間の距離よりも短くなるように形成されている。この第3のリブと第4のリブを合わせて第2の対向部とすることができる。
なお、本実施例においては、第3のリブ、及び第4のリブは+Z方向側(第3面31c側)だけではなく、−Z方向側(第4面31d側)にも設けられている。
図9(a)(b)に示すように、横リブ72と端リブ73は、第1供給部材53の供給口531側からパック体51の接合部513の方向(+Y方向)を見た場合、パック体51の接合部513と重複する位置を含む少なくとも一箇所において、ケース部材31の内面側からパック体51の外面側に向けて突出するように設けられている。そして、これらの対向する横リブ72同士と同じく対向する端リブ73同士は、インクパック50のパック体51における接合部513から見て供給口531とは反対側(+Y方向側)に位置するパック体51の外面の部分を重力方向と交差する両側から挟んだ状態で支持する。
図9(b)に示すように、インクパック50は、ケース部材31内において、パック体51の開口縁部51aと供給部材52の接合面535との接合部513が、ケース部材31側の開口壁部61から離れた状態、すなわち、開口壁部61に対して第1距離D1をおいて対向するように収容されている。
また、この場合、インクパック50は、ケース部材31内において、パック体51における接合部513から見て第1供給部材53の供給口531とは反対側(+Y方向側)に位置するパック体51の外面の部分を、ケース部材31側の横リブ72及び端リブ73に対して接触させた状態で収容されている。この点で、ケース部材31内の横リブ72及び/又は端リブ73は、パック体51の外面の部分に対して第1距離D1よりも短い第2距離D2(この場合には距離ゼロ)をおいて対向するといえる。
本実施例においては、横リブ72、及び端リブ73は各々複数設けられており、縦リブ71、横リブ72、及び端リブ73はインクパック50を挟んで対向するように設けられているとしたが、これに限定されるものではない。例えば、横リブ72、端リブ73を一つずつとしてもよいし、縦リブ71、横リブ72、及び端リブ73は対向する位置に設けられていなくてもよい。
次に、上記のように構成されたインクカートリッジ30の作用について説明する。
さて、インクカートリッジ30はプリンター11の装着部20に対してケース部材31の−Y方向側の面である第1面31aから挿入される。また+Z方向の面である第3面31cを上側に向けた状態で挿入される。そして、この場合、ケース部材31内において、インクパック50は、可撓性を有するパック体51が重力方向(−Z方向)と交差する方向の両側(+X方向、−X方向)から、それぞれ対をなす横リブ72及び端リブ73により挟まれた状態にて安定的に支持される。
また、そのような使用時の姿勢にあるインクカートリッジ30からインクが外部に供給されると、インクパック50のパック体51内のインクが減少し、パック体51は形状が変化する。このとき、パック体51がピロータイプのパック体51である場合には、特に、供給口531から遠い側(この場合、パック体のうち−Y方向側よりも+Y方向側に近い位置)及び重力方向側(この場合、パック体のうち+Z方向側よりも−Z方向側に近い位置)の部分に、パック体51の外側から内側に向かう屈曲部が形成される場合がある。こうした屈曲部にはインクが滞留することとなるため、屈曲部は形成されないことが好ましい。なお、このような屈曲部はインクが外部に供給された場合に限らず、パック体にインクを充填する際にも生じることもある。
この点、図10(a)(b)に示すように、本実施形態では、パック体51の供給口531から遠い側である+Y方向側の端部(この場合、パック体のうち−Y方向側よりも+Y方向側に近い位置)を含む重力方向側(この場合、パック体のうち+Z方向側よりも−Z方向側に近い位置)の外面の部分に対して傾斜リブ40,41,42の傾斜部401,411,421が重力方向(−Z方向)と反対の方向から接触する。そのため、パック体51には、屈曲部の形成を阻止するような押圧力が傾斜リブ40,41,42の傾斜部401,411,421から付与される。すなわち、屈曲部が形成されることを未然に防ぐことができる。
また、インクカートリッジ30が落下等した場合には、インクパック50の揺動に伴いインクパック内のインクが揺動することがある。こうしたインクの揺動は、パック体51と供給部材52との接合が剥がれることを招く虞があるため抑制されることが好ましい。この点、本実施形態では、パック体51の外面に対して横リブ72及び端リブ73がパック体51の外面に接触することにより、そうしたインクの揺動を抑制する。すなわち、横リブ72及び端リブ73がインクの揺動を抑制する揺動抑制部として機能する。
本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)例えばインクカートリッジ30に落下等による衝撃が加わった場合、そのケース部材31内に収容されているインクパック50の揺動に伴い、インクパック50内に収容されているインクが揺動する。このインクの揺動により、パック体51と供給部材52との接合が剥がれる虞がある。しかし、本実施形態では、接合部513から見て第1供給部材53の供給口531とは反対側(+Y方向側)に位置し、パック体51を挟んで対向する対向部がパック体51と接触する。これにより、インクの揺動が接合部513に伝播することを抑制することができる。したがって、インクパック50内からのインク漏出の原因となる接合部513の剥がれを抑制することを通じて、ケース部材31内に収容されたインクパック50内から外部へ供給可能なインク量が減少することを抑制できる。
(2)また、対向部の形状が円弧状であるため、対向部がパック体51と接触しても、パック体51がうけるダメージを低減することができる。その結果、パック体51に破れ等が生じ、インクが外部に漏れだす可能性を抑制することができる。
(3)また、供給口531側から接合部513の方向(+Y方向)を見た場合、接合部513と重複する位置を含む少なくとも一部において、対向部がパック体51と接触する。そのため、パック体51内のインクが揺動し、パック体51の内面に沿ってパック体51と供給部材52との接合部513に向かって流れた場合であっても、そのインクの流れを対向部により遮ることができる。したがって、そのようなインクの流れにより接合部513接合が剥がれ易くなることを抑制できる。
(4)ケース部材31内においてインクパック50の可撓性を有するパック体51を、対向部である横リブ72及び端リブ73によって、重力方向と交差する方向の両側から挟んだ状態で、安定的に支持することができる。
(5)また、対向部は、第1ケース体32Aに設けられている横リブ72の一つである第1のリブと、第2ケース体32Bに設けられており第1のリブとパック体51を挟んで対向する第2のリブとからなる第1の対向部を有する。さらには、第2の対向部として、第2ケース体32Bに設けられている端リブ73の一つである第3のリブと、第2ケース体32Bに設けられており第3のリブとパック体52を挟んで対向する第4のリブを有する。そして、第1の対向部は、接合部513のうちインクが供給される方向であるY方向と交差するZ方向に沿うように接合されている第1の接合部513aの+Y方向側に設けられている。また、第2の対向部は接合部513のうちインクが供給される方向であるY方向に沿うように接合されている第2の接合部513bの+Y方向に設けられている。さらに、第3のリブと第4のリブとの間の距離は、第1のリブと第2のリブとの間の距離よりも短くなるように形成されている構成とすることができる。第2の接合部513bは、インクが供給される方向(インクが流れる方向)であるY方向に沿うため、第2の接合部513bの間には、第1の接合部513aの間よりも、インクが流れやすくなっている。しかし、第1の対向部よりも第2の対向部513bを構成するリブ間の距離を短くしてあるので、第2の接合部513bの剥がれを抑制することができる。
(6)インクカートリッジ30のパック体51を、2枚の可撓性を有するシート材51A,51Bの周縁同士を供給部材52と接合される開口縁部51aを除いて溶着することで袋状に形成する場合がある。こうした場合、そのパック体51は、外部へインクを供給したことに伴い形状が変化する。この形状の変化によって生じる屈曲部はインクの残量増を招く可能性がある。この点、本実施形態では、可撓性を有するパック体51の外面に対して、傾斜リブ40,41,42の傾斜部401,411,421が重力方向と反対の方向から接触する構成としている。これにより、パック体51に屈曲部が発生する可能性を抑制して、ケース部材31内に収容されたインクパック50内から外部へ供給可能なインク量が減少することを抑制できる。
なお、上記実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、対向部の形態は横リブ72や端リブ73以外でもよい。例えば、パック体51の外面に対して接触して揺動を抑制可能な形態であるならば、半球形状、半円筒面形状、柱状などの他の凸部形状の第2対向部でもよい。
・上記実施形態において、対向部の形態は、X方向に沿う左右方向で同一でなくてもよい。すなわち、パック体51の外面の部分を両側から挟んで支持できるならば、一方側の形態と他方側の形態が異なっていてもよい。
・上記実施形態において、対向部を構成する横リブ72の先端の形状は円弧状でなくてもよい。例えば曲線形状であれば、その先端がパック体51における接合部513から続く外面の部分の膨らみ形状に沿った形状になるため、落下時等の衝撃でパック体51の外面に損傷を与える可能性を円弧状の場合と同様に低減できる。
・上記実施形態において、パック体51の接合部513と対向する開口壁部61は、平面でなくてもよい。要するに、ケース部材31内にインクパック50を収容した状態で、パック体51と供給部材52との接合部513から離れて位置する構成であればよい。
・上記実施形態において、端リブ73は省略してもよく、横リブ72だけで対向部を構成してもよい。
・上記実施形態において、第2距離D2は第1距離D1よりも短い距離であるならば、距離ゼロでなくてもよい。この場合でも、インクカートリッジ30の落下時等においてケース部材31内のインクパック50は、開口壁部61と第1距離D1をおいて対向する接合部513ではなく、第1距離D1よりも短い第2距離D2をおいて横リブ72などと対向するパック体51の外面が先ず接触して衝撃を吸収する。したがって、接着部分513の剥がれを抑制できる。
・上記実施形態において、供給部材52は第2供給部材54を省略した第1供給部材53だけの構成であってもよい。
・上記実施形態では、液体の一例であるインクを収容するインクカートリッジを液体収容容器の一例として説明したが、この場合の液体は、プリンター11などの液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。
11…プリンター、30…液体収容容器の一例としてのインクカートリッジ、31…ケース部材、31a…第1面、31b…第2面、31c…第3面、31d…第4面、31e…第5面、31f…第6面、312…開口部の一例としての供給管挿入孔、40,41,42…接触部の一例としての傾斜リブ、401,411,421…傾斜部、50…液体収容体の一例としてのインクパック、51…液体収容部の一例としてのパック体、51a…開口縁部、513…接合部、52…供給部材、531…供給口、532,543…インク流路、61…開口壁部、71…縦リブ、72…横リブ、73…端リブ、D1…第1距離、D2…第2距離。

Claims (8)

  1. 液体を収容可能な可撓性を有する袋状の液体収容部と、前記液体収容部に接合され、前記液体収容部から前記液体を外部へ供給可能な供給口を有する供給部材と、を備える液体収容体と、
    前記液体収容体を収容可能なケース部材と、
    を備え、
    前記ケース部材は、前記供給口を露出させるための開口部が形成された第1面と、
    前記第1面と対向する第2面と、
    を備え、
    前記第1面と前記第2面とが対向する方向をY方向とし、
    前記第1面から前記第2面に向かう方向を+Y方向、としたとき、
    前記ケース部材は、
    前記液体収容部を挟んで対向し、前記液体収容部と前記供給部材との接合部よりも前記+Y方向の位置において前記液体収容部と接触する対向部を備える、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  2. 前記対向部の形状は円弧状である、ことを特徴とする請求項1に記載の液体収容容器。
  3. 前記+Y方向において前記接合部と重複する位置を含む少なくとも一部において、前記対向部は、前記液体収容部と接触する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体収容容器。
  4. 前記ケース部材は、
    前記第1面及び前記第2面と交差する4つの面である第3面と第4面と第5面と第6面とを有し、
    前記対向部は、
    前記4つの面のうち、重力方向と交差する2つの面から前記液体収容部側へ突出するように設けられている、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の液体収容容器。
  5. 前記液体は前記Y方向に沿って前記液体収容部から外部へ供給され、
    前記接合部は、
    前記Y方向と交差するZ方向に形成された第1の接合部と、
    前記Y方向に沿って形成された第2の接合部と、
    を含み、
    前記対向部は、
    前記第1の接合部と接触する第1の対向部と、
    前記第2の接合部と接触する第2の対向部と、
    を備え、
    前記第1の対向部は、第1のリブと第2のリブを備え、
    前記第2の対向部は、第3のリブと第4のリブを備え、
    前記第3のリブと前記第4のリブとの距離は、前記第1のリブと前記第2のリブとの距離よりも短い、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の液体収容容器。
  6. 前記ケース部材内には、前記液体収容容器の使用時の姿勢で重力方向に対して傾斜する面を有し且つ当該面を前記ケース部材内に収容された前記液体収容体の前記液体収容部に対して重力方向と反対の方向から接触させた状態で当該液体収容部を支持可能な接触部が設けられている、ことを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の液体収容容器。
  7. 液体を収容可能な可撓性を有する袋状の液体収容部に対して当該液体収容部内から前記液体を外部へ供給可能な供給口を有する供給部材が接合された液体収容体と、
    当該液体収容体を内部に収容可能なケース部材と、
    を備え、
    当該ケース部材内には、前記液体収容体が前記液体収容部と前記供給部材との接合部を前記ケース部材の内面から離して収容されると共に、収容された前記液体収容体の前記液体収容部における前記接合部から見て前記供給部材の前記供給口とは反対側に位置する外面の部分に接触して前記ケース部材内での前記液体収容部の揺動を抑制可能な揺動抑制部が前記液体収容部の外面に向けて突設されている、ことを特徴とする液体収容容器。
  8. 液体を収容可能な可撓性を有する袋状の液体収容部と、前記液体が流動可能な流路を有し且つ当該流路が前記液体収容部の内外に跨るように配置された状態で前記液体収容部と接合されることにより前記液体収容部内から外部へ前記液体を供給可能な供給部材と、を有する液体収容体と、
    当該液体収容体を内部に収容可能であり且つ収容された前記液体収容体の前記供給部材における前記流路の一端を外部に露出させる開口部を有するケース部材と、
    を備え、
    当該ケース部材内には、前記液体収容体を、前記液体収容部と前記供給部材との接合部が前記ケース部材の内面から離れて位置するように収容すると共に、収容された前記液体収容体の前記液体収容部における前記接合部以外の部分に接触して前記ケース部材内での前記液体収容部の揺動を抑制可能な揺動抑制部が前記液体収容部の外面に向けて突設されている、ことを特徴とする液体収容容器。
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