JP2015053934A - 草刈機用回転刃 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄板状の回転刃を備える草刈機において、切れ味が良く、小石の飛散を防止可能で操作性に優れる草刈機用回転刃を提供する。【解決手段】本発明の草刈機用回転刃10は、薄板状の基体11の外周に複数の切断刃12a〜12xを備え、隣接する切断刃の少なくとも一部を、該隣接する切断刃の回転軌道が回転刃の回転軸の上方向及び/又は下方向に徐々に異なる位置となるように配置したことにより、小石等の飛散を抑制することができ、切断刃が地面へ食い込みにくく、切れ味の優れたものとなる。【選択図】図1

Description

本発明は、外周に複数の切断刃を備える回転刃を回転させることにより、雑草または雑木等を切除する草刈機に使用する草刈機用回転刃に関する。
このような草刈機は、図10に示すような外観を有しており、長い柄54の先に草刈面に沿って回転可能な回転刃55が設けられ、モータ又は内燃エンジンにより回転刃55を回転させることにより、雑草や雑木を切徐している。肩紐52を肩にかけて草刈機50を保持し、両手でハンドル53a、53bを持ちながら草刈機用回転刃55を地表面に沿って移動させる。これにより、回転刃の外周に設けられた複数の切断刃によって雑草または雑木を切除する。
回転刃には、薄板状の基体の先端に切断刃を設けたものや細長い帯状のブレード刃等が存在する。本発明は薄板状の基体の外周状に複数の切断刃を設けた回転刃に関するものである。
薄板状の基体に切断刃を設けた回転刃は、回転鋸刃と同じような、平坦な円盤状の基体部の円周状に複数の切断刃を設けた円盤状の回転刃が一般的である。
円盤状の回転刃は、一般的に直径17〜20cm程度の平坦な円盤形状を有しており、外周に複数の刃部を有している。
また、やや特殊な回転刃として、円盤状の台金4の外周の先端5のみを上下に曲げて、上側に突出する上側刃6と下側に突出する下側刃9とを交互に配置した回転刃もある(特許文献1)。
さらに、特許文献2のように、多数の鋸歯ユニット4の歯部1を、その先端半部11を交互に表裏逆方向に折曲げ形成して、鋸歯ユニットの側方及び下方の被刈材を刈払うようにしたもの、及び特許文献3のように、板状の回転板部2の一方の板面側または他方の板面側に立った状態で設けられる複数の刃状突起6を有し、刃状突起6の先端に切断刃13を有する刃部3を有する回転刃もある。
また、特許文献4のように、図2は発明品で星形平板の一部を下方に折り曲げて4枚の刃3を形成したもの(図2)、星形平板の一部を下方に折り曲げて4枚の刃4を形成し、刃形状を波状5にしたもの(図3)、星形平板を取付け面を円板状にして一部を下方に折り曲げて4枚の刃6を形成したもの(図4)、三角形平板の角を下方に折り曲げて3枚の刃7を形成したもの(図5)、取付け穴中心から刃の形成位置までが異なる2対の刃8となる部分を折り曲げたもの(図6)、及び正方形平板の角を下方に折り曲げて4枚の刃9を形成したもの(図7)もある。
特開2007−097479号公報 特開2007116929号公報 特開2013−128480号公報 特開2009−297015号公報
上述の通り、草刈機で地面の雑草や雑木を切断し刈り取る場合、地表面すれすれの高さに沿って回転刃を滑らせるように移動させながら回転刃により雑草木を切断する。従って、草刈機用回転刃の回転刃は切れ味の良いことが求められる。
しかし、雑草等の生えている地表面は均一な平坦面ではなく、多くの凹凸や傾斜がある上に、地表面には小石等の障害物が散在している。このような小石等に草刈機の回転刃が接触すると、回転刃の回転エネルギーにより小石等が周囲に強く飛び跳ねて、人や物に小石等が当たり、人や物に怪我や損傷を与える恐れがある。したがって、草刈機はできるだけ小石等を飛散させないように十分注意をして操作することが求められる。しかし、十分注意して操作したとしても小石の飛散を完全に回避することはできない。そのため、草刈機の回転刃は、雑木等の切断力を向上させつつ、できるだけ小石等の飛散を抑制できることが望まれる。
また、地表面に沿って回転刃を移動させているときに回転刃の先端が地面に接触し、回転刃が土の中に食い込んで停止してしまうことや、回転刃を損傷してしまうという問題もあった。
さらに、草刈作業は雑草や雑木の切除を目的としており、つつじ等の植え込みや有用植物は切除しないように注意して草刈機を操作しなければならない。そのため、植え込み等や有用植物が一定の間隔で植栽されている場合には、有用植物を切除することなく、有用植物の間に生えた雑草のみを切除することが求められる。しかし、従来の草刈機では、有用植物の間の狭い空間に回転刃を正確に移動する操作は難しかった。そのため、狭い場所でも回転刃の位置を正確に移動させることのできる操作性の良い草刈機が求められている。
特許文献1乃至4はいずれも、草刈機用回転刃の種々の課題を解決するために提案されたものであるが、以下のような問題があり、上述の課題を解決することができない。
まず、特許文献1から3に記載されている回転刃はいずれも、円盤状の回転刃の外周先端(円周端)部分のみが上方向または下方向に交互に大きく曲げられ(上下にほぼ90度近い角度)ており、上下方向に交互に突出する突出部先端に刃部が設けられている。すなわち、回転円盤の先端部のみが、回転方向に対してほぼ直角な方向に上下に曲げられて、その先端部に切断刃が設けられた構造となっている。
このように、円盤状の回転刃の外周の先端部が上下に曲げられて、円盤外周の先端部が円盤の上下方向(回転方向に垂直に)に突出しているので、回転方向に垂直な突出部の側端が小石等に真正面から衝突するので、小石等に回転エネルギーが直接付与されて、小石等が大きく飛散することになる。
また、隣接する切断刃の軌道が交互に上下に離れているので、雑草等が上下の2か所の切断刃で細かく切断されて飛び散ってしまい、切断箇所が増えるため切断のための負荷も増大する。
特許文献4に記載の回転刃は、回転刃を地面に食い込み雑草等の根本から雑草を除去することを目的とするもので、小石等の飛散の防止や切れ味の向上を前提とする特許文献1乃至3及び本願発明とは課題を異にするものである。すなわち、特許文献4の回転刃は地面に食い込ませることを意図しており、回転方向に対して垂直方向に刃先が回転するため、刃先と小石等に正面から衝突し、小石等が大きく飛散してしまう。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、切れ味が良く、小石の飛散を抑制できる草刈用回転刃を提供することを目的とする。
また、本発明は操作性に優れた草刈機用回転刃を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明では、回転刃の基体部全体を変形させることにより、複数の切断刃の隣接する各切断刃の回転軌道が徐々に上方向となりその後徐々に下方向となるような構成とした。
本発明の一実施形態に係る草刈機用回転刃は、薄板状の基体の外周に複数の切断刃を備える回転刃であって、
隣接する前記切断刃の少なくとも一部を、該隣接する切断刃の回転軌道が前記回転刃の回転軸の上方向及び/又は下方向に徐々に異なる位置となるように配置したことを特徴とする。
上記した構成の草刈機用回転刃によれば、回転刃の外周状に設けられた複数の切断刃の隣接する切断刃の回転軌道が、互いに少しずつずれている。そのため、小石等の飛散を抑制することができるだけでなく、切断刃が地面へ食い込みにくくなる。さらに隣接する切断刃の回転軌道は僅かにずれているだけなので、雑草木がチップ状に細かく切断されることはなく、また、柔らかい雑草朴の場合、切断刃が同一軌道を通るよりもより確実に切除することが可能となる。
なお、隣接する切断刃の回転軌道は、薄板状の基体の一部または全体を変形させることにより、少しずつ変わるようにすることができる。
また、各切断刃の回転軌道は、例えば、各切断刃の回転軌道が、回転刃の回転中心の上方向又は下方向に徐々にずれて行き、一回転して元の切断刃の回転軌道に戻るようにしても、回転刃の回転中心を中心にして、切断刃の回転軌道の高さが上下方向にサインカーブまたはコサインカーブを描くように少しずつずれていき、一回転したときに元の軌道に戻るようにしても良い。いずれの場合も、各切断刃の回転軌道のずれの周期は一回転で一回としても、一回転で複数回の周期でずれるようにしても良い。
基体全体の変形方法としては、基体全体を基体の重心を中心に捩じるように変形しても、基体の中心を通る線を中心にして左右対象に上方向または下方向に突出するように変形しても良い。基体全体をどのように変形するかは外周に設けられた切断刃の少なくとも一部除所適宜選択することができる。基体全体の変形は基体の対角線方向の各部の高さが、回転中心を中心として対象となるように変形することが、回転バランスを保つ上で好ましい。
上記した構成において、薄板状の基体は、円盤形状に限定されず、多角形形状であっても良いが、できるだけ多くの切断刃を備えおり、各切断刃の回転軌道が回転刃の回転半径の外側部分の近く(外周に近い部分)を通る構成とするのが好ましい。
また、回転刃に複数設けられている各切断刃は、後方に延びる細い溝部を備えることが望ましい。これにより、雑草木を確実にとらえ切除することが可能となる。また、小石等の障害物の飛散を抑制するという観点及び回転刃の移動の操作性を向上させるという観点からは、回転刃を小さくすることが好ましい。例えば回転刃の回転半径が180mm〜100mm程度にすると、小石等の飛散を抑制し、回転刃の操作性をより向上させつつ、雑草木の切断効率を維持することが可能となる。
上記した構成の草刈機用回転刃によれば、少なくとも一部の隣接する各切断刃の回転軌道が異なることにより、回転刃が小石等に接触したときに各切断刃の接触位置がずれて回転エネルギーが分散して伝達されるため、小石等の飛散を抑制することができる。また、各切断刃の回転軌道が異なるために、地面への食い込みにくくなる他、柔らかい雑草木の場合、同一軌道で切断するよりもより確実に切除することが可能となる。
さらに、薄板状の基体を変形させることにより、隣接する切断刃の回転軌道が徐々に変わるよう構成しているので、簡単な構造で切断刃の軌道を変化させることが可能となるだけでなく、各回転刃の高さを個々に変える構造に比べて、各切断刃の切断負荷を少なくすることが可能となる。
本発明に係る草刈機用回転刃の一実施形態を示す平面図、及びその各部の切断端面を示す端面図。 図1に示す草刈機用回転刃の斜視図。 図1及び図4に示す草刈機用回転刃の外周に設けられた各切断刃の回転軌道の位置(高さ)を示すグラフ。 本発明の他の実施例に係る草刈機用回転刃を示す平面図、及びその各部の切断端面を示す端面図。 本発明のさらに他の実施例に係る草刈機用回転刃を示す斜視図、及びその各部の切断端面を示す端面図。 図5に示す草刈機用回転刃の外周に設けられた各切断刃の回転軌道の位置(高さ)を示すグラフ。 本発明の草刈機用回転刃の切断刃の形状の一例を示す部分拡大図。 本発明に係る草刈用回転刃の切断刃の形状を示す他の例を示す平面図。 図8に示す切断刃の斜視図の一部の部分拡大図。 一般的な草刈機を示す斜視図。
以下、図面を参照しながら本発明に係る草刈用回転刃について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る草刈機用回転刃の平面図及び端面図であり、図2はその斜視図である。図3は図1と図3に示す草刈機用回転刃の切断刃の回転軌道を説明するための図である。図1の端面図において、二点鎖線16は、草刈機用回転刃10が取り付けられる回転軸の高さを示すものとする。図4、図5の二点鎖線26、36も同様である。
本発明の一実施形態に係る草刈機用回転刃10は、図1及び図2に示すように、円盤状の基体11に複数の切断刃12a〜12xを備えている。本実施形態では、左端の切断刃を12aとし、反時計回りにアルファベット順に12a〜12xとし、図では便宜的に12a、12d、12g、12j、12m、12p、12s、12v、及び12xのみに符号を付している。なお、本明細書における草刈機用回転刃10、20、30においては、すべて24個の切断刃を備える例を示しているが、切断刃の数は、用途、機能及び薄板状の基体の形状等に応じて適宜変更できる。また、基体11には大小の抜き打ち穴17,18等が多数設けられているが、これらは、回転刃を軽量化する等の目的で設けたものであり、必須ではない。
図1及び図2に示す草刈機用回転刃10(以下単に「回転刃10」と称する。他の草刈用回転刃20、30、40においても同じ)は、薄い円盤状の基体11を有しており、その外周に複数の切断刃を有している。草刈機用回転刃10は、中心に設けられた取り付け孔13は、回転刃10を草刈機の回転軸に装着固定するための装着穴であり、回転刃10は取り付け孔13を中心に回転される。本実施形態では、図1において反時計方向に回転するものとする。
回転刃10の基体11は、図1の端面図及び図2に示すように基体11全体が回転刃10の重心(回転中心)を中心として上下方向に僅かに捩じるように変形されている(図1A−A端面図に示す変形量 “α”は本実施形態の最大変形量を表している)。このように基体11を変形させることにより、回転刃10の取り付け孔12を中心に回転させたときに、基体11の外周に設けられた複数の切断刃の少なくとも一部において、隣接する切断刃の回転軌道が少しずつ異なるものとなる。
図1、図2及び図3を参照して説明する。
図1の端面図は、平面図に示される各切断線A−A線、B−B線、C−C線、D−D線の端面を、回転軸の高さ16を基準にして示している。図3に示す実線19は、回転軸の高さ16=0として、図1に示す回転刃10の外周端に設けられた切断刃12a〜12xの上下方向の高さを示している。図3から、切断刃12a〜12xの回転軌道の高さが、コサインカーブまたはサインカーブ状に滑らかに徐々に変化していることがわかる。図1に示す回転刃10では上下方向にそれぞれ最大でα/2づつ変形しており、上下の変形幅は“α”である、
より詳細に説明すると、回転刃10のA−A線の端面図で示す切断刃12aと12mの回転軌道の高さは、図1及び図3で示す通り、切断刃12aが一番低く、切断刃12mが一番高い。 反時計方向に45度移動した切断刃12dと12p(切断面B−B線で示す位置)では、それぞれの切断刃の回転軌道の高さがすこしずつ低くなる。
さらに90度移動した位置の切断刃12g、12s(C−C線で示す位置)の回転軌道の高さは、回転軸の高さ16と同じ(高さ“0”)となる。
反時計方向に135度の位置(切断線D−D線で示す位置)では、切断刃12jの位置が高く切断刃12vの位置が低くなる。さらに45度反時計方向に進むと切断刃12mと12aの位置となる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る回転刃10では、一回転を一周期として、各切断刃12a〜12xの回転軌道が上下方向に変化して元の高さに戻るように、隣接する各切断刃の軌道が徐々に変化するように構成されている。
このように隣接する切断刃の回転軌道が徐々にずれるように構成することにより、回転刃が小石等に接触したときに各切断刃の接触位置が少しずつずれている。そのため、小石等が回転刃10の切断刃12a〜12vのいずれかに接触しても、小石が切断刃から逃げて、回転刃10の上に乗り回転刃10の上を転がるように移動する。これにより切断刃に小石等が接触しても、小石等が遠くへ飛散することが抑制される。また、隣接する各切断刃の回転軌道が少しずつ異なるため回転軌道が直線的でなく、切断刃が地面へ食い込みにくい。さらに隣接する切断刃の回転軌道は僅かにずれているだけなので、雑草木がチップ状に細かく切断されることはなく、また、柔らかい雑草朴の場合、切断刃が同一軌道を通るよりもより確実に切除することが可能となる。
また、隣接する切断刃の回転軌道が徐々に変化する構造とすることにより、上下に交互に切断刃の回転軌道を変化させるのに比べて、風切り音を少なくし、雑草木の切断負荷を少なくすることができる。
また、回転刃10の重心を中心として基体全体を捻じって変形させる構成とすることにより、切断刃の回転軌道をバランスよく少しずつ変化させることが可能となる。 このように、基体部の外周部だけを変形させるのではなく、薄板状の基体全体を変形させて、切断刃の軌道が変わるよう構成する方が、簡単な構造により隣接する切断刃の回転軌道を徐々に変化させることが可能となり、製造も極めて容易である。
さらに、重量バランスを維持しやすく回転刃の回転による振動やブレを少なくすることも可能となる。
図1〜3に記載の実施形態においては、各切断刃の回転軌道が、回転刃10の回転中心の高さを基準にして、切断刃の回転軌道の高さが上下方向にサインカーブまたはコサインカーブを描くように少しずつずれていき、一回転したときに元の軌道に戻るようにしている。しかし、本発明に係る草刈機用回転刃は、このような構成に限定されるものではなく、回転刃の少なくとも一部の隣接する回転刃の回転軌道が徐々に変化する構成であればよい。例えば、各切断刃の回転軌道が、回転刃の回転中心の上方向又は下方向に徐々にずれて行き、一回転して元の切断刃の回転軌道に戻るようにしても良い。
図4は本発明の他の実施形態に係る草刈機用回転刃20(以下「回転刃20」と称する)示す正面図及び端面図である。
図4の回転刃20は、基体21をG−G線を中心にして左右(切断刃22a。22m側)を下に少し押し下げるように変形させた構造となっている。
図4及び図3を参照して、切断刃22a〜22xの回転軌道について説明する。
図3に破線で示すコサインカーブ29が、回転刃20の切断刃の高さを示している。図4の各端面図及び図3からわかるように、図4に示す回転刃20では、回転軸の位置26が切断刃22a〜22xの中で最も高い切断刃の回転軌道であり、切断刃22a〜22xの回転軌道は、回転軸の位置26より低い位置で上下動している。
回転刃20では、一番低い回転軌道の切断刃22a、22mから徐々に上方向に移動し、切断刃22g、22sが一番高い位置である回転軸の高さ26と同じ高さになり、その後は下方向に変化して一番低い回転軌道に戻る。
図3の破線29で示すように、この実施形態に係る回転刃20では、各切断刃の回転軌道が一回転で2回の周期で変化している。
図5に本発明の他の実施形態に係る草刈機用回転刃30(以下、「回転刃30」と称する)を示す。図6は回転刃30の各切断刃32a〜32xの回転軌道の高さを示す図である。図5に示す各端面図からわかるように、この実施形態の回転刃30では、各切断刃32a〜32xの回転軌道は、回転刃30の回転軸36の位置が最も低い回転軌道であり、これよりも上側で上下動している。回転刃30も基体31を変形することにより、切断刃32a〜32xの回転軌道を変化させている。
回転刃30では、各切断刃の回転軌道は、一番高い回転軌道の切断刃32a、32mから徐々に下方向に移動し、切断刃32d、32pで一番低い回転軸の高さ26と同じ高さの回転軌道となる。その後上方向変化して切断刃32g、32sで一番高い回転軌道に戻る。その後さらに切断刃32j、32vで一番低い回転軸の高さ26と同じ回転軌道となった後、元の切断刃32a、32mの軌道に戻る。
図6の実線39に示すように、この実施形態に係る回転刃30では、各切断刃の回転軌道が回転刃の一回転で4回の周期で変化している。
以上の実施形態では、円盤状の基体を有する回転刃のみを示したが、円盤状の基体に限らず、多角形の基体とすることも可能である。但し、外周にできるだけ多くの切断刃を備えおり、各切断刃の回転軌道が回転刃の回転半径の外側部分の近く(外周に近い部分)を通る構成とするのが好ましい。なお、帯状の細長い形態のブレード状の回転刃または星型形状や三角形のように回転中心方向に大きく窪んだ形状を有する基体は、窪み部の端面に小石等が入り込み、小石等飛散され易いので、好ましくない。
また、実施形態では、隣接する切断刃の回転軌道が同一周期で変化する例を示したが、切断刃の回転軌道の変化は同一周期で変化することは必須ではない。一回転中に異なる長さの周期で2回上下に振動するように変化しても良い。また、例えば、回転軸の高さからの上側または下側に180度で一回上下に変化したら、残りの180度は回転軸と同じ高さが維持されるような変形であっても良い。複数の切断刃中の隣接する切断刃の少なくとも一部が徐々に変化すれば良いのであり、すべての切断刃の回転軌道が徐々に変化しなくとも良い。
また、基体全体の変形方法としては、実施形態1と同様に、基体全体を基体の重心を中心に捩じるように変形しても、実施形態2のように基体の中心を通る線を中心にして左右対象に上方向または下方向に突出するように変形しても良い。基体全体をどのように変形するかは外周に設けられた切断刃の少なくとも一部除所適宜選択することができる。例えば、実施形態では説明していないが、プレス加工等により、円盤状の基体の半径の1/3より外側部分を外周が波打つように加工する等、当業者として選択可能な加工方法を適宜選択して変形可能である。
基体の材料としては、基体を変形することができるものであり、かつ切断刃の加工ができて回転刃として使用可能であれば良く、当業者の技術常識の範囲内で適宜採択することが可能である。
図7に切断刃の例として、切断刃12の拡大図を示す。切断刃12は図7に示すように、切断刃12の回転方向に対して下流側に伸びる溝14を設けることが好ましい。これにより、雑草等を確実にとらえることができ、切れ味を良くすることが可能となる。なお、切断刃及び基体の材料または形状については、上述した以外に特に制限されない。例えば、ステンレス鋼板又は鋼板の外周に焼き入れ等により刃先を形成したもの、刃先部分にダイヤモンド刃等をつけたもの等、周知技術、慣用技術等を含む当業者の技術常識の適宜採用することができる。
図8、図9に他の草刈機用回転刃40を例示する。図8は草刈機用回転刃40の平面図、図9はその部分拡大斜視図である。草刈機用回転刃40では切断刃44がテーパを有するように斜めにカットされている。このように、切断刃44は斜めにカットされていることが望ましい。
なお、本発明の回転刃の大きさ(直径または半径)については、本願発明による本質的効果を得ることができる限り、除草効率及び操作性の観点を考慮しつつ当業者が自由に採用可能である。回転刃の操作性を良くして、有用植物や植栽を切断することなく、狭い間隔の雑草等を除去する能力を重視する場合には、回転刃を小さくするのが好ましい。但し、回転刃の直径を小さくしすぎると雑草等の切除効率が低下する。本願発明に係る回転刃は、隣接する切断刃の回転軌道を徐々に変化するように基体を変形させているので、回転刃の半径(または直径)が大きくなると回転時のブレ(振動)が大きくなる。回転時の振動が大きくなると、除草能力や操作性等に問題が生じる。従って、回転刃の半径が大きくなるにつれて、回転刃の変形量α(図1及び図3〜6を参照)を小さくすることが好ましい。
操作性の向上と除草効率のバランスの観点からは、例えば、回転刃の直径を100mm〜180mmの範囲し、この場合の基体の変形量αはそれぞれ12mm〜6mmの範囲(直径が大きい方がαが小さい)とすることが好ましい。さらに好ましくは、直径を110mm〜140mm程度とし、変形量αは、10mm〜7mmの範囲とすることが好ましい。 また、回転刃の基体の厚みは、0.8mm〜2mm程度が好ましい。
10、20、30 草刈機用回転刃
11、21,31 基体
12a〜12x、22a〜22x、32a〜32x、42 切断刃
13、23、33 取り付け孔
16、26、36 回転軸の高さを示す基準線
17、18 抜き打ち穴
50 草刈機

Claims (10)

  1. 薄板状の基体の外周に複数の切断刃を備える回転刃であって、
    隣接する前記切断刃の少なくとも一部を、該隣接する切断刃の回転軌道が前記回転刃の回転軸の上方向及び/又は下方向に徐々に異なる位置となるように配置したことを特徴とする草刈機用回転刃。
  2. 前記薄板状の基体全体を変形して、前記隣接する切断刃の回転軌道が徐々に変化するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の草刈用回転刃。
  3. 複数の前記切断刃の各切断刃の回転軌道が、前記回転刃の回転中心より上側または下側のいずれか一方に徐々に変化してその後徐々に反対方向に変化して元の回転軌道と同じ高さに戻るように、前記薄板状の基体が変形されていることを特徴とする請求項1または2に記載の草刈機用回転刃。
  4. 複数の前記切断刃の各切断刃の回転軌道が、前記回転刃の回転中心より上側に徐々に変化しその後徐々に下側に変化して元の回転軌道の高さに戻り、さらに下側に徐々に変化してその後徐々に上側に変化して元の回転軌道の高さに戻るように、前記薄板状の基体が変形されていることを特徴とする請求項1または2に記載の草刈機用回転刃。
  5. 前記薄板状の基体全体が該基体の厚さ方向にねじられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の草刈機用回転刃。
  6. 前記円盤状の基体は、前記複数の切断刃の回転軌道が一回転で複数回上下動するよう変形されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の草刈機用回転刃。
  7. 前記薄板状の基体は、複数の前記切断刃の回転軌道が一定の周期で繰り返すように変形されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の草刈機用回転刃。
  8. 前記薄板状の基体が、円盤状または多角形状であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の草刈機用回転刃。
  9. 前記回転刃は、直径が100mm〜180mmの円盤状であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の草刈機用回転刃。
  10. 前記複数の切断刃はそれぞれ、該切断刃の進行方向に対して待避する方向に窪む細長い溝を備えていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の草刈機用回転刃。


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