JP2015053650A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】基地局と無線端末との無線通信において高い安定性を得ることが可能な無線通信システムを提供することを目的とする。【解決手段】本発明にかかる無線通信システムの代表的な構成は、制御信号を送信する基地局104a〜104gと、基地局との無線通信によって制御信号を受信する無線端末102とを含む無線通信システムであって、基地局は、制御信号に同期状態を含めて送信し、無線端末は、基地局に接続する際に、周辺に存在する基地局からの制御信号を受信する基地局サーチを行い、制御信号を参照して周辺に存在する基地局の同期状態を判断し、エア同期でない同期状態の基地局を優先的に接続先候補とし、接続先候補の中で、制御信号の受信信号強度が最も高い基地局に接続することを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、制御信号を送信する基地局と、基地局との無線通信によって制御信号を受信する無線端末とを含む無線通信システムに関する。
無線通信システムの1つであるPHS(Personal Handy phone System)では、フレームタイミングを揃えるフレーム同期と、フレームタイミングを維持する回線同期、GPS同期、もしくはエア同期が行われる。フレーム同期は、フレームタイミングの基準となる基準基地局を所定領域毎に点在させ、周辺の基地局は基準基地局を中心に順次に制御信号を受信してフレームタイミングを一致させる処理である。基準基地局を0次として、何段目に同期したかという段数を次数という。基準基地局では、GPS衛星の協定世界時(UTC)を参照することによってフレームタイミングを決定し、フレームタイミング決定後は回線同期によりフレームタイミングを維持している。
フレームタイミングを維持する同期では、所定の基準クロックに対するフレームタイミングのずれを維持するようにその基地局の基本クロックを調整(加減速)することによって行われる。回線同期では、ISDN回線のクロックや光回線のDSU(Digital Service Unit)、ONU(Optical Network Unit)から供給されるクロックを基準クロックとして同期を行う。GPS同期では、GPS衛星から発信される1PPS信号を基準クロックとして同期を行う(例えば特許文献1)。
GPS同期を行っている基地局(以下、GPS同期基地局と称する)においてGPS衛星が不可視になった場合、1PPS信号を受信できなくなる。このような場合は、ホールドオーバ回路によって擬似1PPS信号を生成する。しかしながら、擬似1PPS信号は1PPS信号よりも精度が低いため、ホールドオーバ状態が所定時間経過したらエア同期を行う。エア同期では、周辺の基地局が送信した制御信号(CCH:Control CHannel)を受信して、その基地局のフレームタイミングを基準クロックとして自局基準クロックの補正(加減速)を行なう(例えば特許文献2)。
特開2001−339373号公報 特開2010−118726号公報
PHS等の無線通信システムにおいて、無線端末は、基地局に接続する際に、周辺に存在する基地局からの制御信号を受信する基地局サーチを行う。そして、無線端末では、基地局サーチにおいて受信した制御信号のうち、受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator。電界強度信号、受信電波強度とも称される。以下、RSSIと称する。)が最も高かった制御信号を送信した基地局を接続先とする。
ここで、上述した基地局の同期の中でも、エア同期中の基地局では、マルチパスや障害物などのフェージングの影響によって制御信号(報知情報とも称される)に含まれる既知信号との相関値の偏差が大きくなり、フレームタイミングに徐々にズレが発生することがある。またエア同期中の基地局では、同期先基地局の制御信号を受信できなくなると運用が停止されるため、その基地局に接続していた無線端末は通信が不可能となり、他の基地局への再接続を強いられてしまう。このように、無線通信システムでは、基地局の同期状態に応じて不具合が生じることがあるため、従来のように単にRSSIが高い基地局に接続するだけでは、無線端末において安定した通信を確保できないことがあった。
本発明は、このような課題に鑑み、基地局と無線端末との無線通信において高い安定性を得ることが可能な無線通信システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる無線通信システムの代表的な構成は、制御信号を送信する基地局と、基地局との無線通信によって制御信号を受信する無線端末とを含む無線通信システムであって、基地局は、制御信号に同期状態を含めて送信し、無線端末は、基地局に接続する際に、周辺に存在する基地局からの制御信号を受信する基地局サーチを行い、制御信号を参照して周辺に存在する基地局の同期状態を判断し、エア同期でない同期状態の基地局を優先的に接続先候補とし、接続先候補の中で、制御信号の受信信号強度が最も高い基地局に接続することを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる無線通信システムの他の構成は、制御信号を送信する基地局と、基地局との無線通信によって制御信号を受信する無線端末とを含む無線通信システムであって、基地局は、制御信号に同期状態を含めて送信し、無線端末は、基地局に接続する際に、周辺に存在する基地局からの制御信号を受信する基地局サーチを行い、制御信号を参照して周辺に存在する基地局の同期状態を判断し、基地局の同期状態と、制御信号の受信信号強度とを用いて通信品質値を算出し、通信品質値が最も高い基地局に接続することを特徴とする。
上記無線端末は、周辺に存在する基地局の同期状態のうち同期精度の高い同期状態をもつ基地局を優先的に接続先候補とするとよい。
上記基地局は、エア同期の次数をさらに含めた制御信号を送信し、エア同期状態の基地局のみが接続先候補となった場合、同期状態による基地局の接続優先度は、エア同期の次数が上位の基地局ほど高く設定されるとよい。
上記課題を解決するために、本発明にかかる無線端末の代表的な構成は、制御信号を送信する基地局との無線通信によって制御信号を受信する無線端末であって、制御信号に同期状態を含めて送信する基地局に接続する際に、周辺に存在する基地局からの制御信号を受信する基地局サーチを行い、制御信号を参照して周辺に存在する基地局の同期状態を判断し、エア同期でない同期状態の基地局を優先的に接続先候補とし、接続先候補の中で、制御信号の受信信号強度が最も高い基地局に接続することを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる無線端末の他の構成は、制御信号を送信する基地局との無線通信によって制御信号を受信する無線端末であって、制御信号に同期状態を含めて送信する基地局に接続する際に、周辺に存在する基地局からの制御信号を受信する基地局サーチを行い、制御信号を参照して周辺に存在する基地局の同期状態を判断し、基地局の同期状態と、制御信号の受信信号強度とを用いて通信品質値を算出し、通信品質値が最も高い基地局に接続することを特徴とする。
本発明によれば、基地局と無線端末との無線通信において高い安定性を得ることが可能な無線通信システムを提供することができる。
本実施形態にかかる無線通信システムを説明する図である。 図1に示す基地局および無線端末の構成を例示する機能ブロック図である。 本実施形態の無線通信システムにおける基地局の動作を説明する図である。 無線通信システムにおける無線端末の第1実施形態の動作を説明するフローチャートである。 無線通信システムにおける無線端末の第2実施形態の動作を説明するフローチャートである。 無線通信システムにおける無線端末の第3実施形態の動作を説明するフローチャートである。 無線通信システムにおける無線端末の第4実施形態の動作を説明するフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態にかかる無線通信システム100を説明する図である。図1に示すように、本実施形態にかかる無線通信システム100は、無線端末102と、その周辺に存在する複数の基地局を含んで構成される。本実施形態では、図1に示す複数の基地局のうち、基地局104a・104b・104cは、GPS同期によってフレームタイミングを維持している基地局である。基地局104dは、ホールドオーバ回路によって生成した擬似1PPS信号を参照したホールドオーバ(ホールドオーバ同期。以下、HO同期と称する)によってフレームクロックひいてはフレームタイミングを維持している基地局であり、基地局104e・104f・104gは、エア同期によってフレームタイミングを維持している基地局である。
図2は、図1に示す基地局104aおよび無線端末102の構成を例示する機能ブロック図であり、図2(a)は基地局104aの構成を例示する機能ブロック図であり、図2(b)は無線端末102の構成を例示する機能ブロック図である。なお、本実施形態では、基地局104a〜104gは、すべて同一の構成を有すると仮定するため、図2(b)では、基地局104aを例示している。
図2(a)に示すように、本実施形態の基地局104aは、基地局制御部112および基地局無線通信部116を備える。基地局制御部112は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路(不図示)により当該基地局104a全体を管理および制御する。また本実施形態では基地局制御部112は、後述するように、自局の同期状態を識別する同期識別部114としても機能する。基地局無線通信部116は、通信アンテナ116aを介して無線端末102との無線通信を行う。
図2(b)に示すように、本実施形態の無線端末102は、端末制御部122、端末無線通信部126および記憶部128を備える。端末制御部122は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路(不図示)により当該無線端末102全体を管理および制御する。また本実施形態では端末制御部122は、後述するように、当該無線端末102が接続する基地局を判断する接続判断部124としても機能する。端末無線通信部126は、通信アンテナ126aを介して基地局104a〜104g(図2(b)では104aを例示)との無線通信を行う。記憶部128は、ROMやRAM、フラッシュメモリ等で構成され、端末制御部122が実行するプログラム、および基地局から受信した制御信号に含まれる情報を記憶する。
図3は、本実施形態の無線通信システム100における基地局104a〜104gの動作を説明する図であり、図3(a)は、基地局104aの動作を説明するフローチャートである。図3(b)および(c)は、基地局104a〜104gが送信する制御信号の概要を例示する図であり、図3(b)は無線チャネル情報報知メッセージを示していて、図3(c)は第2システム情報報知メッセージを示している。なお、図3の説明では、基地局104aの動作を例示して説明するが、すべての基地局104a〜104gが同様の動作をするものとする。
図3(a)に示すように、まず基地局104aでは、基地局制御部112は、同期識別部114として機能し、自局の同期状態が、GPS同期状態、HO同期状態およびエア同期状態のいずれであるかを識別(判断)する(ステップS202)。一般的には、同期精度は、GPS同期が最も高く、HO同期、エア同期の順で高い。そして、同期識別部114は、識別した同期状態に応じた同期ビットを制御信号に格納することにより、同期状態にかかる情報を制御信号に含ませる(ステップS204)。
図3(b)および(c)に示すように、各報知メッセージ(制御信号)には、「予約」と称される予備領域が存在する。この予備領域に、ステップS202で識別した自局の同期状態に応じた同期ビットを格納することができる。例えば、同期状態を、エア同期状態、またはエア同期でない同期状態とで区別するときは、エア同期状態のときの符号を「0」とし、エア同期でない同期状態のときの符号を「1」とする。これにより、当該基地局104aがエア同期状態であるか、またはエア同期でない同期状態であるかという同期状態に応じた同期ビット、すなわち同期状態にかかる情報を1ビット分の領域で制御信号に含ませることができる。そして、当該基地局104aの同期状態にかかる情報を制御信号に含ませたら、基地局制御部は、図3(a)に示すように、その制御信号を送信する(ステップS206)。
なお、図3(b)および(c)の説明では、自局の同期状態にかかる情報を示す符号を予備領域(「予約」と記載されている領域)に格納する場合を例示したが、これに限定するものではなく、他の領域に格納することも可能である。例えば、図3(c)の「報知メッセージ状態番号」の領域であれば、同期状態にかかる情報を示す符号(同期ビット)を3ビット分格納することが可能である。
(第1実施形態)
図4は、無線通信システム100における無線端末102の第1実施形態の動作を説明するフローチャートである。図4に示すように、無線端末102では、基地局に接続する際に、端末制御部122は、周辺に存在する基地局104a〜104gとの無線通信によって、かかる基地局104a〜104gからの制御信号を受信する基地局サーチを行う(ステップS302)。
基地局サーチにおいて周辺に存在する基地局104a〜104gからの制御信号を受信(検出)したら、端末制御部122は、制御信号を検出した基地局のCSID(Cell Station IDentifier:基地局識別番号)と、かかる基地局の制御信号ごとのRSSIを記憶部128に記憶する(ステップS304)。続いて、端末制御部122は、接続判断部124として機能し、制御信号の予備領域に含まれる同期ビットを参照することによってその制御信号を送信した周辺に存在する基地局104a〜104gの同期状態を判断し、かかる基地局104a〜104gの同期状態を記憶部128に記憶する(ステップS306)。
具体的には、接続判断部124は、基地局104a〜104gごとの同期ビットを参照し、上述したように、制御信号に含まれる同期ビットの符号が「0」であった基地局はエア同期状態であると判断する。一方、同期ビットの符号が「1」であった基地局はエア同期でない同期状態であると判断する。
本実施形態の特徴として、接続判断部124は、記憶部128に記憶した基地局の同期状態を参照し、基地局サーチにおいて制御信号を受信した基地局の中に、エア同期でない同期状態の基地局があるか否かを判断する(ステップS308)。エア同期でない同期状態の基地局があった場合(ステップS308のYES)、接続判断部124は、エア同期でない同期状態の基地局を接続先候補とし、その接続先候補の基地局のうち、最もRSSIが高い基地局(最大RSSIの基地局)を接続先として選択する(ステップS310)。そして、端末制御部122は、エア同期でない同期状態の基地局のうち最もRSSIが高い基地局に当該無線端末102を接続する(ステップS312)。
一方、エア同期でない同期状態の基地局がなかった場合(ステップS308のNO)、接続判断部124は、エア同期状態の基地局を接続先候補とし、その接続先候補の基地局のうち、最もRSSIが高い基地局(最大RSSIの基地局)を接続先として選択する(ステップS314)。そして、端末制御部122は、エア同期状態の基地局のうち最もRSSIが高い基地局に当該無線端末102を接続する(ステップS316)。
例えば、図1では、無線端末102は、GPS同期状態の基地局104a、エア同期状態の基地局104e・104f、HO同期状態の基地局104dの制御信号を受信した場合を例示している。このとき、上述したステップS308における同期状態の判断において、エア同期状態でない同期状態の基地局であるGPS同期状態の基地局104a、HO同期状態の基地局104dが優先的に接続先候補とされ、その接続先候補の基地局(基地局104a・104d)のうち、RSSIが最も高い基地局が当該無線端末の接続先となる。すなわち、第1実施形態の無線端末では、同期状態による基地局の接続優先度は、エア同期状態の基地局よりも、GPS同期等のエア同期状態でない同期状態の基地局のほうが高く設定される。
上記説明したように、第1実施形態では、無線端末102は、基地局104a〜104gが制御信号に含ませた同期状態の情報を参照することによって、基地局104a〜104gの同期状態を把握することができる。そして、無線端末102では、基地局104a〜104gの同期状態を参照し、エア同期でない同期状態の基地局が存在する場合にはそれを優先的に接続先候補とし、接続先候補のRSSIを参照する。これにより、従来のようにRSSIのみを参照するのではなく、基地局104a〜104gの同期状態を踏まえた接続先の選択が可能となる。したがって、従来のように単純にRSSIのみを参照してエア同期状態の基地局に接続してしまっていた際に生じていた不具合を解消することができ、基地局104a〜104gと無線端末102との無線通信において高い安定性を得ることが可能となる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、制御信号を受信した基地局の同期状態をエア同期状態またはエア同期状態でない同期状態で判断していたのに対し、第2実施形態ではエア同期状態でない基地局の中でもさらに同期状態を判断する。具体的には、無線端末102は、制御信号を受信した基地局104a〜104gの同期状態が、エア同期状態、GPS同期状態、HO同期状態のいずれであるかを判断して動作する。
そこで、基地局104a〜104gでは、自局の同期状態に応じた同期ビットを、図3(b)および(c)に示す各報知メッセージ(制御信号)に、2ビット分の領域を使用して格納する。例えば、エア同期状態のときの符号を「00」とし、GPS同期状態のときの符号を「01」、HO同期状態のときの符号を「10」とすることで、基地局104a〜104gの同期状態を区別することができる。
図5は、無線通信システム100における無線端末102の第2実施形態の動作を説明するフローチャートである。なお、第2実施形態以降の実施形態の説明では、第1実施形態と重複する構成要素および動作については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。図5に示すように、第2実施形態では、基地局サーチにおいて制御信号を受信した基地局の中に、エア同期でない同期状態の基地局があった場合(ステップS308のYES)、無線端末102の端末制御部122は、接続判断部124として機能し、記憶部128に記憶した基地局の同期状態を参照して、その基地局の中に、GPS同期状態の基地局が含まれるか否かを判断する(ステップS322)。
GPS同期状態の基地局が含まれる場合(ステップS322のYES)、接続判断部124は、GPS同期状態の基地局を接続先候補とし、その接続先候補の基地局のうち、最もRSSIが高い基地局(最大RSSIの基地局)を接続先として選択する(ステップS324)。そして、端末制御部122は、GPS同期状態の基地局のうち最もRSSIが高い基地局に当該無線端末102を接続する(ステップS326)。
一方、GPS同期状態の基地局が含まれない場合(ステップS322のNO)、すなわち、基地局サーチにおいて制御信号を受信した基地局は、エア同期状態でもGPS同期状態でもないことから、HO同期状態であると判断することができる。したがって、接続判断部124は、HO同期状態の基地局を接続先候補とし、その接続先候補の基地局のうち、最もRSSIが高い基地局(最大RSSIの基地局)を接続先として選択し(ステップS328)、端末制御部122は、かかる基地局に当該無線端末102を接続する(ステップS330)。
上記説明したように、第2実施形態では、エア同期でない同期状態の基地局の同期状態を更に判断している。これにより、基地局の同期状態をより反映した接続先の選択を行うことが可能である。なお、第2実施形態の無線端末102では、同期状態による基地局104a〜104gの接続優先度は、エア同期、HO同期、GPS同期の順に高く設定したが、これに限定するものではなく、接続優先度は任意に設定することが可能である。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1実施形態のように制御信号を受信した基地局の同期状態をエア同期状態か、エア同期状態でない同期状態を判断した後、更にエア同期状態の基地局のエア同期の次数を判断する。そこで第3実施形態では、基地局104a〜104gは、自局がエア同期状態であった場合、自局がエア同期状態であるという同期情報(同期ビット)に加えて、エア同期における自局の次数に関する情報(次数情報)を制御信号に格納する。具体例としては、自局の次数をCSIDの一部(下位ビット)として含ませることができる。
例えば、図1に示すエア同期状態の基地局104e〜104gのうち、基地局104eは、GPS同期状態の基地局104bにエア同期している基地局であり、基地局104gは、GPS同期状態の基地局104cにエア同期している基地局である。このように、GPS同期状態の基地局に直接エア同期している基地局104e・104gのエア同期の次数は、1となる。一方、基地局104fは、エア同期状態の基地局104gに同期することで、かかる基地局を介して間接的に104cにエア同期している。したがって、基地局104fのエア同期の次数は2となる。
図6は、無線通信システム100における無線端末102の第3実施形態の動作を説明するフローチャートである。図6に示すように、無線端末102では、エア同期でない同期状態の基地局がなかった場合(ステップS308のNO)、すなわちエア同期状態の基地局からの制御信号しか受信できなかった場合、かかる制御信号を参照し、エア同期状態の基地局の中から、エア同期の次数が上位の基地局を抽出する(ステップS332)。そして、接続判断部124は、次数が上位の基地局を接続先候補とし、その接続先候補の基地局のうち、最もRSSIが高い基地局(最大RSSIの基地局)を接続先として選択する(ステップS314)。
上記説明したように、第3実施形態では、エア同期状態の基地局のエア同期の次数を参照し、かかる次数が上位の基地局を接続先候補とする。すなわち、第3実施形態では、エア同期状態の基地局のみが接続先候補となった場合、同期状態による基地局104a〜104gの接続優先度は、エア同期の次数が上位の基地局ほど高く設定される。
エア同期状態の基地局同士が複数段に接続されるようなマルチエア接続の基地局構成では、エア同期の次数が下位の基地局(エア接続の段数が多い基地局)は同期性能が低下しがちになるため、その基地局に接続した無線端末は良好な通信品質が得られないおそれがある。これに対し、第3実施形態のように、エア同期の次数が上位の基地局を優先的に接続先候補とすることで、基地局104a〜104gと無線端末102との無線通信において高い通信品質が得られ、多値変調での通信を良好に行うことが可能となる。
(第4実施形態)
図7は、無線通信システム100における無線端末102の第4実施形態の動作を説明するフローチャートである。第1実施形態では、エア同期状態を参照して接続先候補を選択し、接続先候補の中からRSSIが最も高い基地局を接続先としていたのに対し、第4実施形態では、基地局104a〜104gの同期状態およびRSSIによって通信品質値を算出することを特徴とする。
図7に示すように、第4実施形態では、制御信号を参照することによって判断した基地局の同期状態を記憶部128に記憶した後(ステップS306)、接続判断部124は、基地局の同期状態および制御信号の受信信号強度を用いて通信品質値を算出する(ステップS342)。具体的には、同期状態による接続優先度として、同期状態ごとに係数(以下、同期状態係数と称する)を定めるとよい。例えば、同期性能の高い順に、GPS同期および回線同期の同期状態係数を1.0とし、HO同期の同期状態係数を0.8とし、エア同期の同期状態係数を0.6と設定することができる。
そして、接続判断部124は、例えば次式で示すように、同期状態係数にRSSIを乗算することにより通信品質値を算出する。
通信品質値=同期状態係数×RSSI値
通信品質値を算出したら、接続判断部124は、制御信号を受信した基地局のうち、通信品質値が最も高い基地局(最大の基地局)を接続先として選択し、端末制御部122は、その基地局に当該無線端末102を接続する(ステップS344)。この第4実施形態の構成によっても、同期状態とRSSIの両方を踏まえて接続先の基地局を選択することができる。したがって、上述した第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、制御信号を送信する基地局と、基地局との無線通信によって制御信号を受信する無線端末とを含む無線通信システムとして利用可能である。
100…無線通信システム、102…無線端末、104a〜104g…基地局、112…基地局制御部、114…同期識別部、116…基地局無線通信部、116a…通信アンテナ、122…端末制御部、124…接続判断部、126…端末無線通信部、126a…通信アンテナ、128…記憶部

Claims (6)

  1. 制御信号を送信する基地局と、該基地局との無線通信によって該制御信号を受信する無線端末とを含む無線通信システムであって、
    前記基地局は、前記制御信号に同期状態を含めて送信し、
    前記無線端末は、
    前記基地局に接続する際に、周辺に存在する基地局からの前記制御信号を受信する基地局サーチを行い、
    前記制御信号を参照して前記周辺に存在する基地局の同期状態を判断し、
    エア同期でない同期状態の基地局を優先的に接続先候補とし、該接続先候補の中で、前記制御信号の受信信号強度が最も高い基地局に接続することを特徴とする無線通信システム。
  2. 制御信号を送信する基地局と、該基地局との無線通信によって該制御信号を受信する無線端末とを含む無線通信システムであって、
    前記基地局は、前記制御信号に同期状態を含めて送信し、
    前記無線端末は、
    前記基地局に接続する際に、周辺に存在する基地局からの前記制御信号を受信する基地局サーチを行い、
    前記制御信号を参照して前記周辺に存在する基地局の同期状態を判断し、
    前記基地局の同期状態と、前記制御信号の受信信号強度とを用いて通信品質値を算出し、
    前記通信品質値が最も高い基地局に接続することを特徴とする無線通信システム。
  3. 前記無線端末は、前記周辺に存在する基地局の同期状態のうち同期精度の高い同期状態をもつ基地局を優先的に接続先候補とすることを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 前記基地局は、前記エア同期の次数をさらに含めた制御信号を送信し、
    エア同期状態の基地局のみが接続先候補となった場合、前記同期状態による基地局の接続優先度は、前記エア同期の次数が上位の基地局ほど高く設定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  5. 制御信号を送信する基地局との無線通信によって該制御信号を受信する無線端末であって、
    前記制御信号に同期状態を含めて送信する前記基地局に接続する際に、周辺に存在する基地局からの前記制御信号を受信する基地局サーチを行い、
    前記制御信号を参照して前記周辺に存在する基地局の同期状態を判断し、
    エア同期でない同期状態の基地局を優先的に接続先候補とし、該接続先候補の中で、前記制御信号の受信信号強度が最も高い基地局に接続することを特徴とする無線端末。
  6. 制御信号を送信する基地局との無線通信によって該制御信号を受信する無線端末であって、
    前記制御信号に同期状態を含めて送信する前記基地局に接続する際に、周辺に存在する基地局からの前記制御信号を受信する基地局サーチを行い、
    前記制御信号を参照して前記周辺に存在する基地局の同期状態を判断し、
    前記基地局の同期状態と、前記制御信号の受信信号強度とを用いて通信品質値を算出し、
    前記通信品質値が最も高い基地局に接続することを特徴とする無線端末。
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