JP2015052298A - 蒸気タービン設備及びその運用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気タービン設備における遮断弁付きドレン配管の異常過熱を防止する。【解決手段】一実施形態において、遮断弁が介設されたドレン配管、具体的には、主蒸気加減弁(30)からドレンを外部に導く弁ドレン配管(31)、若しくはタービンケーシングからドレンを外部に導くケーシングドレン配管において、遮断弁(60)よりも上流側の区域に、ドレン配管の熱を吸収するための吸熱体(90〜93)を設ける。【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は、蒸気タービン設備及びその運用方法に関する。
蒸気タービン設備の配管系には、ボイラで発生した蒸気を蒸気タービンに導く蒸気配管が備えられている。この蒸気配管には、蒸気タービンを稼働させるためのウォーミングを行う際に、冷えた配管、及び機器からから発生するドレンを排出するドレン配管が設けられている。
蒸気配管のなかで、とりわけ最初の高圧力の高圧タービンに接続する配管を主蒸気配管と呼ぶ。この主蒸気配管が繋がる各機器、例えば蒸気流量を調節するための蒸気加減弁下流や、更に下流で蒸気の力で回転する蒸気タービン本体を囲む内部ケーシングには、ウォーミングのためのドレン配管が設けられている。
上記の各ドレン配管の途中には、蒸気量の調整、または遮断を目的とした遮断弁が設けられ、この遮断弁を開くことで、ウォーミングで発生したドレンは、主蒸気配管及び機器内部よりも低圧力の例えば復水器に導かれ排出される。そしてウォーミング完了後に遮断弁は閉じられる。
一般的な蒸気タービン機器では、蒸気タービンの上半側及び下半側からそれぞれに蒸気を導入できるように、上半側主蒸気配管及び下半側主蒸気配管がそれぞれ連結されている。各主蒸気配管には、前述したように、ドレン配管を備える主蒸気加減弁が設けられているのが一般的である。
上記の様な蒸気タービン配管系においては、主蒸気加減弁より下流側の管路、例えば、主蒸気加減弁より下流側の主蒸気配管の部分、あるいは主蒸気加減弁の弁座後ドレン配管で蒸気の圧力変動が生じる。なお、主蒸気配管の設計レイアウトが原因ともされるが、主蒸気加減弁の下流の主蒸気配管における蒸気の圧力変動は、上半側主蒸気配管で大きく、下半側主蒸気配管は小さいという特徴がある。
また、回転する蒸気タービンを囲む内部ケーシング内部においても、流入する蒸気の変流や、タービンの回転等により圧力変動が生じ、この圧力変動は、内部ケーシングに接続するドレン配管内にも圧力変動をもたらす。
上記の主蒸気配管に設けられたドレン配管、またはタービンケーシングに設けられたドレン配管においては、ドレン配管の下流に位置する遮断弁が閉められると、蒸気タービンが起動から定格運転まで負荷上昇していく過程において、遮断弁より上流のドレン配管の温度が異常に上昇する現象が確認されている。このような異常な温度上昇によりドレン配管の材料強度の低下が生じ、配管内圧力により配管に生じる応力が当該温度下における配管材料の許容応力を超えると、バーストなどの破損を引き起こす可能性がある。
特開平3−3045号公報
発明の実施形態は、蒸気タービン設備における遮断弁付きドレン配管の異常過熱を防止する技術を提供することを目的としている。
発明の実施形態は、タービンケーシングを有する蒸気タービンと、ボイラからの蒸気を蒸気タービンに導く主蒸気配管と、主蒸気配管に介在し蒸気タービンに導く蒸気の流量を調整する主蒸気加減弁と、遮断弁が介設されたドレン配管と、を備えた蒸気タービン設備に関する。ここで、実施形態が対象とするドレン配管は、主蒸気加減弁からドレンを外部に導く弁ドレン配管であるか、若しくはタービンケーシングからドレンを外部に導くケーシングドレン配管である。
ある一つの実施形態では、ドレン配管の遮断弁よりも上流側の区域に、当該ドレン配管の熱を吸収するための吸熱体が設けられる。
他の実施形態では、ドレン配管の遮断弁よりも上流側の区域の周囲に、通気性のカバーが設けられており、かつ、断熱材は設けられておらず、このカバーは、ドレン配管の表面に触れることを防止するように設けられている。このような通気性のカバーを設けた場合、ドレン配管の異常過熱が生じうる状態となったとき、送風機により、通気性のカバーを介してドレン配管に冷却用気体を送るような運用も考えられる。
さらに他の実施形態では、前記ドレン配管の前記遮断弁よりも上流側の区域の周囲には、着脱可能な断熱ジャケットが設けられる。この場合、ドレン配管の異常過熱が生じうる状態となったときにカバーを外す運用が考えられる。
さらに他の実施形態では、ドレン配管の周囲に当該ドレン配管を冷却するための冷媒通路が設けられ、この冷媒通路に冷媒を流す冷媒通流手段が設けられている。この場合、ドレン配管の異常過熱が生じうる状態となったときに冷却通路に冷媒を流す運用が考えられる。
蒸気タービン設備における高圧タービン周囲の配管の構成を示す斜視図である。 図1に示す主蒸気止め弁の斜視図である。 蒸気タービン設備における高圧タービン周囲の配管図である。 図3における領域100に含まれる配管の構成を概略的に示す図である。 図3における領域101に含まれる高圧タービン及び配管の構成を概略的に示す図である。 第1実施形態に係る構成を備えた図3の領域100に含まれる配管の構成を概略的に示す図である。 図6の領域101Aに設けられた吸熱体の構成を示す図であって、(a)は軸方向断面図、(b)は横断方向断面図である。 吸熱体の別の態様を示す図であって、(a)は軸方向断面図、(b)は横断方向断面図である。 吸熱体のさらに別の態様を示す図であって、(a)は軸方向断面図、(b)は横断方向断面図である。 吸熱体のまたさらに別の態様を示す図であって、(a)は軸方向断面図、(b)は横断方向断面図である。 第2実施形態に係る構成を備えた図3の領域100に含まれる配管の構成を概略的に示す図である。 図11に示すドレン配管に着脱自在に設けられる断熱ジャケットの構造を示す斜視図であり、(a)は開状態を示し、(b)は閉状態(装着状態)を示している。 第3実施形態に係る構成を備えた図3の領域100に含まれる配管の構成を概略的に示す図である。 図13に示すドレン配管に着脱自在に設けられるメッシュジャケットの構造を示す斜視図であり、(a)は開状態を示し、(b)は閉状態(装着状態)を示している。 第4実施形態に係る構成を備えたドレン配管の構成を概略的に示す図である。 第4実施形態においてドレン配管の外面に設けることができるフィンのバリエーションを示す斜視図である。 第4実施形態に係る冷却構造を主蒸気加減弁下流のドレン配管に設けた場合における冷媒供給について説明する配管図である。 第4実施形態に係る冷却構造を高圧タービンの内部ケーシングドレン配管に設けた場合における冷媒供給について説明する配管図である。 配管端が閉端であると管壁温度が上昇することを説明するための、配管の断面及び噴流を発生するノズルを模式的に示した図である。 配管端が開端であると管壁温度が上昇しないことを説明するための、配管の断面及び噴流を発生するノズルを模式的に示した図である。 試験装置を模式的に示した図である。 配管端が閉端または開端であるときの管壁温度を測定した結果を示すグラフ図である。
以下、発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
各実施形態は、後に詳述する熱音響効果によりドレン配管に生じる異常過熱を防止するための構成に関するものである。各実施形態の説明に先立ち、異常過熱防止対策がとられるドレン配管と当該ドレン配管の周囲の蒸気タービン設備の部分の一例について、図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、高圧タービン200の上半側及び下半側のそれぞれに、図示しないボイラからの蒸気を導入できるように、上半側主蒸気配管11及び下半側主蒸気配管12が設けられている。図1には、上半側主蒸気配管11及び下半側主蒸気配管12をそれぞれ2つずつ備えた例を示している。
上半側主蒸気配管11には、図示しないボイラから高圧タービン200に導く蒸気を遮断する上半側主蒸気止め弁20が介在している。また、この上半側主蒸気止め弁20の下流側には、高圧タービン200に導く蒸気の流量を調整する上半側主蒸気加減弁30が介在している。
上半側主蒸気配管11と同様に、下半側主蒸気配管12には、図示しないボイラから高圧タービン200に導く蒸気を遮断する下半側主蒸気止め弁40が介在している。また、この下半側主蒸気止め弁40の下流側に、高圧タービン200に導く蒸気の流量を調整する下半側主蒸気加減弁50が介在している。
図1では、オペレーティングフロア(略してオペフロ)など呼ばれる床部210の上方に高圧タービン200の上半部側及び上半側主蒸気配管11(上半側主蒸気止め弁20及び上半側主蒸気加減弁30を含む)が配置され、また、床部210の下方に高圧タービン200の下半部側及び下半側主蒸気配管12(下半側主蒸気止め弁40及び下半側主蒸気加減弁50を含む)が配置された一例を示している。
図1に示すように、上半側主蒸気配管11や蒸気タービン建屋のコンパクト化などを図るため、上半側主蒸気加減弁30の下流側(通称主蒸気リード管とも呼ばれる)の上半側主蒸気配管11は、例えば、エルボ管11aとエルボ管11aの間に直管11bを有する複雑な配管構成となっている。
一方、下半側主蒸気加減弁50の下流側の下半側主蒸気配管12の配管構成は、例えば水平管による構成が主となっており、上半側主蒸気配管11よりも比較的単純な配管構成をとることが多い。
上半側主蒸気止め弁20と下半側主蒸気止め弁40の構成は同じであり、上半側主蒸気加減弁30と下半側主蒸気加減弁50の構成も同じである。よってここでは、これらを代表して、図2に示された上半側主蒸気止め弁20及び上半側主蒸気加減弁30について、それらに設けられたドレン配管について説明することとする。
図2に示すように、上半側主蒸気止め弁20には、弁座の上流側のドレンを排出するための弁座前ドレン配管21と、弁座の下流側のドレンを排出するための弁座後ドレン配管22が設けられている。
また、上半側主蒸気加減弁30には、弁座の下流側のドレンを排出するための弁座後ドレン配管31が備えられている。
なお、図1において、下半側主蒸気止め弁40の弁座前ドレン配管を符号41で、弁座後ドレン配管を符号42で示している。また、下半側主蒸気加減弁50の弁座後ドレン配管を符号51で示している。
各ドレン配管(21,22,31,41,42,51)の終端は、例えば、ドレン配管よりも管内圧力が低い復水器(図示せず)に連通している。よって、各ドレン配管に介設された遮断弁を開くことで、ドレンは、圧力差で復水器に導かれる。
各ドレン配管(21,22,31,41,42,51)には遮断弁(例えば図3に示す遮断弁60、60’を参照)が設けられている。各ドレン配管の遮断弁は、高圧タービン200のウォーミングの際には開かれ、例えば、上半側主蒸気配管11や下半側主蒸気配管12で発生するドレンを復水器に導く。各ドレン配管の遮断弁は、高圧タービン200を回す蒸気エネルギーの損失を少しでも防ぐため、ウォーミング完了後に閉じられるのが一般的である。
次に、上記各ドレン配管(21,22,31,41,42,51)を代表して、上半側主蒸気加減弁30の弁座後ドレン配管31及び高圧タービン200の内部ケーシングドレン配管33につき周囲の配管構成とともに図3を参照して説明する。
図3表示範囲よりも左側にある図示しないボイラから出てきた蒸気は、上半側主蒸気配管11で導かれ、上半側主蒸気止め弁20を経て、上半側蒸気加減弁30で蒸気流量が調節され、高圧タービン200に導かれる。
上半側蒸気加減弁30には、弁座後ドレン配管31が上半側主蒸気配管11から分岐するように接続され、弁座後ドレン配管31の下流側には遮断弁60が設けられている。遮断弁60の下流側において、弁座後ドレン配管31は図3表示範囲よりも右側にある図示しない復水器に至る。すなわち、ウォーミングで発生したドレンは復水器に排出される。
図4は、図3中の一点鎖線で囲まれた領域100を抜き出して示す模式図であり、ここには、上半側主蒸気配管11内部を流れる蒸気の流れが矢印1000で示されている。
再度図3を参照すると、上半側主蒸気加減弁30の下流側の上半側主蒸気配管11が、高圧タービン200の入口まで導かれている。高圧タービン200の内部ケーシング入口には、高圧タービン200自体をウォーミングする際に発生するドレンを排出するための内部ケーシングドレン配管33が接続され、その下流には遮断弁60が配置されている。
図5は、図3中の二点鎖線で囲まれた領域101を抜き出して示す模式図であり、ここには高圧タービン200の内部の構成も含まれている。この図5でも、蒸気の流れが矢印1000で示されている。
図5表示範囲よりも左側からは、主蒸気が、上半側主蒸気加減弁30よりも下流の上半側主蒸気配管11内を流れてきて、高圧タービン200に到達する。
高圧タービン200は、内部ケーシング204及び外部ケーシング205からなる二重ケーシング構造を有しており、内部ケーシング204の内部には、蒸気のエネルギーで回転するタービン動翼202が設けられている。
内部ケーシング204の蒸気入口部には、ノズルボックス201と呼ばれる小部屋があり、高圧タービン200に到達した蒸気はこのノズルボックス201に導かれる。
ノズルボックス201に達した蒸気は、タービン動翼202を回転させながら図5の左から右方向に進行し、主蒸気排気管203に至り、再び図示しないボイラに戻る。ボイラに戻った蒸気は、ボイラで再過熱されて、図示しない中圧タービンに供給される。
ノズルボックス201には、タービン200を含む機器および蒸気配管をウォーミングする際に発生するドレンを回収する為の内部ケーシングドレン配管33が接続されている。内部ケーシングドレン配管33には遮断弁60’が設けられている。
上半側主蒸気配管11や各機器で発生したドレンは、内部ケーシングドレン配管33を通って、遮断弁60’よりも下流側において内部ケーシングドレン配管33に接続された図示しない復水器に排出され、回収される。
なお、上述した蒸気タービン設備はあくまで一例であり、様々なバリエーションが考えられる。例えば原子力発電プラントの場合は、高圧タービン200から仕事を経た排蒸気は、ボイラで再加熱されずに、クロスアラウンド管と呼ばれる蒸気配管に導かれ、そのまま次の低圧タービン至り、低圧タービンを回す構成が採用される。
図1〜図5を参照して説明した蒸気タービン設備において、上半側主蒸気加減弁30の下流側に接続された弁座後ドレン配管31、並びに、高圧タービンの内部ケーシングのノズルボックス201に接続された内部ケーシングドレン配管33において、それぞれの遮断弁60,60’が閉の時に、その上流のドレン配管が異常過熱する現象が認められた。この異常過熱は、蒸気タービン運転時の常時に起こるのではなく、蒸気タービンの起動後にウォーミングが完了して遮断弁60,60’が閉となった時点から、定常負荷状態(例えば定格負荷運転)に移行し安定する時点までの間の非常に短い時間に起こることが報告されている。発明者の解析により、この異常過熱は後に詳述する熱音響効果によるものであることが判明した。この異常過熱を防止するための方策としての各実施形態について以下に説明する。
異常過熱を防止するための方策は、弁座後ドレン配管31及び内部ケーシングドレン配管33において同じものを採用することができる。以下の説明においては、これらを代表して、弁座後ドレン配管31に異常過熱を防止するための方策を適用した場合について説明する。
なお、以下において、記載の簡潔化のため、「弁座後ドレン配管31」を「ドレン配管31」と、「上半側主蒸気配管11」を「蒸気配管11」と、そして「上半側主蒸気加減弁30」を「蒸気加減弁30」とも記載することとする。
[第1の実施の形態]
図6〜図10を参照して、第1の実施の形態について説明する。図6は第1の実施の形態に係る配管構成を示しており、図4に示した配管構成に対して、蒸気配管11、蒸気加減弁30、ドレン配管31及び遮断弁60には当業者において「保温」などと呼ばれる断熱材13の覆いが施されている。当該部位に断熱材13を設置することは蒸気タービン設備において一般的なことである。
蒸気配管11及び蒸気加減弁30の断熱材13は、主として、主蒸気温度の低下でプラント効率が低下することを防止するために蒸気配管11及び蒸気加減弁30の表面から大気への熱放出を防ぐために設けられている。一方、ドレン配管31上の断熱材13は、プラント効率の低下防止の意味合いもあるが、主に運転員ないし作業員の火傷防止を主目的として設置されている。
先の説明で取り上げているドレン配管31の異常過熱が確認される範囲は、ドレン配管31のうちの蒸気配管11からの分岐点から遮断弁60に至るまでの範囲全域または一部であり、図6では破線で囲んだ領域100Aとして示されている。
異常過熱の発生を防止するため、図6に示す領域100Aの全域または一部において、図7に示すように、断熱材13の下のドレン配管31の周囲に、金属製の吸熱体90が取り付けられている。
図7に示すように、吸熱体90は、中央部にドレン配管31の外径に対応する内径の穴を有する全体として四角形のリング状板である。吸熱体90は、2つの吸熱体半体90a,90bを有している。半体90a,90bは、これらをドレン配管31を挟むようにドレン配管31上に配置した後に、2本のボルト73により締結することにより、ドレン配管31に固定される。
吸熱体90を設けることにより、たとえドレン配管31で異常過熱が発生しても、設置された吸熱体90に、ドレン配管31の熱が熱伝導で伝わり、ドレン配管31の温度上昇は抑制され、ドレン配管31の破損等を防止することができる。
なお、先に段落[0049]で温度上昇はドレン配管31のうちの蒸気配管11からの分岐点から遮断弁60に至るまでの範囲全域または一部と記したが、どの一部であるかは現段階の技術で特定は難しいため、初回運転の際は熱電対をドレン管31の表面に貼るか、非接触温度検知器等でドレン管31の温度上昇を計測するのが望ましい。これにより吸熱体の設置位置を限定することが可能である。尚、これまでの観察により異常過熱場所は再現性があることが確認されている。
吸熱体90の材質としては、ドレン配管31と同じ素材の金属例えば鉄、または熱伝導率の高い金属材料、例えば銅、アルミなどが考えられる。
ドレン配管31の外周面と吸熱体90の穴の内周面とは、可能な限り隙間無く接触させることが望ましく、それによってドレン配管31から吸熱体90への伝達熱量は高まる。この目的のため、ドレン配管31及び吸熱体90の少なくとも一方に、両者間の隙間を埋めるような薄い金属プレート、金属テープ、金属メッキ等を施すことが考えられる。
吸熱体90にはドレン配管31内の圧力が直接的に負荷されるわけではないので、その仕様を決定するにあたって、ドレン配管31設計を設計する場合のように、蒸気内圧を考慮した強度計算は不要である。
ここで、ドレン配管31の温度を本発明の吸熱体90だけで熱を吸収させるための質量を試算した。
ドレン配管31と同じ金属を用いたとする仮定で試算すると、複数の吸熱体90の全体の質量は、熱容量等価質量と考えられる。
実機のドレン配管31の管外径を48.3mm、厚さを10mmとすると1メートルで約9.6kgになる。よって吸熱体90の質量も1メートル辺り約9.6kg以上必要となる。
吸熱体90の中央の穴の直径を48.3mmとし、吸熱体90を一辺が120mmの正方形の形に作るとすると、吸熱体90の全体積は、「9600g÷7.85g/cm=1222.9 cm=1222900 mm」となり、従って、吸熱体90の全厚さは「1222900÷((120−48.3)×π/4))=97.3(mm)」となる。すなわちドレン配管31の1mあたり、トータル厚さ97.3(mm)の吸熱体90を設ければよいこととなるので、仮に吸熱体90の一つあたりの厚さが10mmであるならば、概ね、ドレン配管1mに対し10枚の吸熱体90を等間隔で設置すればよいということとなる。
図7(a)に示すように、隣接する吸熱体90間の隙間には断熱材13を配置しないで、空間(空洞)14を残すことが望ましい。すなわち、断熱材13の内側面、吸熱体90の側面及びドレン配管31の外周面により囲まれた空間14が存在することが望ましい。
仮に、空間14に断熱材13を隙間無く埋めれば、そこがドレン配管31の熱が溜め込まれ異常上昇の原因となり、吸熱体90を設けたことによる異常過熱防止効果が半減してしまう。
図8に、吸熱体の別の態様を示す。図8に示す吸熱体91は、中央部にドレン配管31の外径に対応する内径の穴を有する全体として円形のリング状板である。吸熱体91は、2つの吸熱体半体91a,91bを有している。これら半体91a,91bは、ドレン配管31を挟むようにドレン配管31上に配置した後に、溶接用駒71を介した隅肉溶接72によって相互に一体化することにより、ドレン配管31上に固定される。
図8には断熱材の記載は省略されている。断熱材を設ける場合は、図7に示したのと同様に、隣接する吸熱体91間の隙間には断熱材を配置しないで、空間(空洞)を残すことが望ましい。
図8の場合も、ドレン配管31と吸熱体91との間には隙間を設けないことが望ましく、それによりドレン配管31からの熱吸収力は高まる。
図9に吸熱体のさらに別の態様を示す。図9に示す吸熱体92は、ドレン配管31の比較的長い範囲、またはドレン配管31の領域100Aの全域またはほぼ全域を1つの吸熱体92により覆うことができるような長さを有している。
図9に示す吸熱体92は、図7に示す吸熱体90と同様に2つの半体92a,92bを有しており、ボルト73により相互に締結されることにより、ドレン配管31に固定される。図8に示す吸熱体91と同様の溶接を用いて、図9に示す吸熱体92をドレン配管31に固定してもよい。
ここでもドレン配管31と吸熱体92との間に隙間が無いことが望ましく、これによりドレン配管31からの熱吸収力は高まる。
図9の吸熱体92の外径が図8の吸熱体91と同じであると仮定したならば、図9の吸熱体92においては、隣接する吸熱体間の隙間が無い分だけ吸熱体のトータル質量は大きくなるので、ドレン配管31から吸収する熱容量を増やすことができる。その一方で、1つあたりの吸熱体重量が重くなるので、設置簡便性においては劣ることになる。
図10に吸熱体のさらに別の態様を示す。図10には、通常肉厚のドレン配管31の一部を厚肉管93に置換した構成が示されている。具体的には、ドレン配管31は、通常肉厚のドレン配管部分である第1部分31aと、第1部分31aに溶接等の接合手段により接合された厚肉の第2部分31bとから構成されている。この場合、厚肉管93すなわち第2部分31bのうちの第1部分31aの外周面よりも半径方向外側にある部分によって吸熱体が提供されていると言える。
図10に示す構成は、既存のドレン配管31の一部を切除して、その切除部に厚肉管93を接合することにより実現してもよいし、プラントの初期設置時から、部位により肉厚が異なるドレン配管31を設置することにより実現してもよい。
以上説明した第1の実施の形態(図6〜図10に示す各態様)によれば、ドレン配管31の遮断弁60より上流の範囲で、ドレン配管31内の流体の圧力変動により生じる熱音響効果(後に詳述)に起因する過熱が生じたとしても、吸熱体90〜93が熱量を吸収するため、ドレン配管31の異常過熱を防ぐことができ、ドレン配管31の噴破を防止することができる。
なお、第1の実施の形態において、なお、プラント作業員がドレン配管31にアクセスする(触れる)ことを防止する他の手段が講じられている等の場合には、ドレン配管31周囲の断熱材13を廃止することも可能である。この場合、既設のドレン配管31に対して、断熱材13を剥いで追加で吸熱体90〜93を設けるという比較的簡単な作業により、ドレン配管31の過熱を防止することができる。もっとも、最終的に断熱材13を設ける場合でも、上記作業の後に、断熱材13を再度設置する作業が追加されるだけである。
すなわち第1の実施の形態によれば、比較的簡単な作業により、既設プラントにおける熱音響効果による配管過熱の対策を行うことができる。
[第2の実施の形態]
次に、図11〜図14を参照して、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、ドレン配管31の過熱を防止するためにドレン配管31からの放熱性を向上させるべく、断熱材13を設けないかあるいは必要に応じて取り外せるようにしたものである。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略または簡略する。
第2実施形態では、図11に示すように、蒸気配管11、蒸気加減弁30、遮断弁60より下流側のドレン配管31には、従来通り断熱材13を設ける。但し、ドレン配管31のうち蒸気配管11からの分岐点から遮断弁60に至るまでの範囲(図6の領域100A)の少なくとも一部、好ましくは全部若しくはほぼ全部の領域においては、断熱材13を設けない。
先にも説明したが、蒸気タービン設備において配管に断熱材を設ける理由は、蒸気タービンの効率に起因する熱ロスの防止と、人の火傷防止である。そして、ドレン配管31においては、蒸気タービンの稼働時間の殆どの時間において遮断弁60が閉じられ、ドレン配管31内には蒸気の流れが無いことを考えれば、タービン回転の効率を下げるような熱ロスの問題は無い。
よって、図11に示すようにドレン配管31の断熱材13を取り外しての運用をした場合に懸念されることは、ドレン配管31にプラント作業等が誤って接触することにより火傷することだけである。
従って、プラント作業員等に十分な注意を喚起することと、作業員等の接触を防止しうる断熱材13に代わる別の手段を設ける等の対策をとることにより、ドレン配管31から断熱材13を除去することは可能である。
なお、前述したように、ドレン配管31の異常過熱はごく限られた短時間に生じる。従って、異常過熱が生じうる時間帯のみ断熱材13を取り外し、その他の時間帯では断熱材13をドレン配管31に装着する運用が考えられる。
図12には、そのような用途に適した断熱ジャケット19が示されている。断熱ジャケット19は、断熱材、または断熱材と当該断熱材を覆う被覆等との組合せにより形成され、全体として円筒形状を有している。断熱ジャケット19の内部には、ドレン配管31の外径に相当する内径を有する穴が設けられている。
断熱ジャケット19は、蝶番(ヒンジ継手)17により連結された2つの半体19a,19bを有しており、各半体には前記の穴に対応する半円断面の溝19cが設けられている。また、断熱ジャケット19は、2つの半体を閉状態(図12(b))に維持するためのバネ留め具(ロック手段)70を有している。
断熱ジャケット19のドレン配管31への着脱は、人の手により容易に行うことができる。装着時には、一方の半体19aの溝19cにドレン配管31を嵌め込み、これに他方の半体19bを合わせて、バネ留め具70でロックすればよい。なお、断熱ジャケット19のドレン配管31への着脱を、適当な作業ロボットにより行ってもよい。
保温ジャケット19のドレン配管31への固定方法は図12に示したものに限定されるものではない。例えば、ボルトを用いて、断熱ジャケット19の2つの半体19a,19bを閉状態に維持するようにしてもよい。
図13及び図14には、従来の断熱材を設けることに代えてメッシュ(網目)ジャケット15をドレン配管31の周囲に設置することにより、ドレン配管31からの放熱を確保するとともに火傷防止をも図る構成が示されている。
図13に示すように、ドレン配管31の主蒸気配管11の分岐点から遮断弁60までの範囲、つまり異常過熱が生じうる範囲において、断熱材13を取り除き、その代わりにメッシュジャケット15が設置されている。
メッシュジャケット15は通気性に優れているため、図13に示すような送風機80を設ければ、メッシュジャケット15を介してドレン配管31を強制空冷することもできる。送風機80は省略することもできる。
送風機80を設けた場合には、前述した熱音響効果による異常過熱が生じうる状況下においてのみ送風機80を作動させ、それ以外の状況下においては送風機80を停止させる運用が好ましい。
メッシュジャケット15の材料は、強度的な観点からは金属とすることが無難ではあるが、熱伝導率が高い材料を用いた場合には、ドレン配管31からの熱伝達及び放射熱より、メッシュジャケット15の表面温度が火傷を及ぼすような温度になることも懸念される。よって、より安全に火傷防止を求めるならば、極力熱伝導率の低い材料、例えば無機質の硬質耐熱材で製作することが妥当である。
図14(a)に示すように、メッシュジャケット15は、蝶番(ヒンジ継手)17により連結された2つの半体15a,15bを有しており、各半体15a,15bには複数ここでは3つの穴16aがあけられた留め板16が設けられている。メッシュジャケット15の各半体15a,15bの両側にはドレン配管31を通すための半円の切欠き15cがある。この切欠きの内径は、ドレン配管31の外径以上である。
図14(b)に示すように、ドレン配管31を挟み込むように2つの半体15a,15bを合わせて閉状態にして、留め板16の穴16aを用いて両半体15a,15bをボルト/ナット74により締結することにより、メッシュジャケット15をドレン配管31の周囲に設置することができる。
図14ではメッシュジャケット15は直方体であったが、これに限定されるものではなく、例えば円筒形等の他の形状であってもよい。
上記の第2の実施の形態によれば、ドレン配管31からの放熱を促進することにより、熱音響効果によるドレン配管の31の内面温度の異常過熱を防ぐことが出来る。
[第3の実施の形態]
次に、図15〜図18を参照して第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態では、ドレン配管31の周囲に設けた冷媒通路を流れる冷媒により、ドレン配管31を冷却するものである。ドレン配管31の冷却対象部位は、第1及び第2の実施の形態と同じである。
図15に示すように、ドレン配管31の外側にドレン配管31の外径よりも大きな内径を有する外套管46を設けて二重管構造を形成し、ドレン配管31と外套管46の間の空間を冷媒通路46aとして用いる。図15には、ドレン配管31を流れる蒸気と凝縮水からなるドレン等を含む流体の流れを矢印300で、冷媒通路46aを流れる冷媒の流れを矢印301で示した。なお、ドレン配管31内の流体の流れと冷媒通路46a内の冷媒の流れは、図示のように逆向きに限らず、同じ方向であってもよい。
なお、図15には図示していないが、図15表示範囲より右側においてドレン配管31の下流側には遮断弁60があり、遮断弁60が閉まっている時は、作動流体300に流れは生じず停滞したままである。
図15のドレン配管31の外表面は通常の円筒であったが、これに限定されず、図16(a),(b),(c)に示すようにドレン配管31の外表面にフィン46,47,48を設けてもよい。そうすれば、ドレン配管31と冷媒との接触面積が大きくなり、ドレン配管31内の流体と冷媒通路46a内の冷媒との熱交換が促進され、冷却効率を向上させることができる。図16(a),(b),(c)には採用しうるフィンの形態を例示したが、これらに限定されるものではない。
次に、冷媒通路46aへの冷媒供給手段について図17及び図18を参照して説明する。図17及び図18において、図3に示した部材については重複説明を省略する。
まず、図17の例について説明する。図15に記載した外套管46が、ドレン配管31の蒸気配管11からの分岐点近傍の位置から遮断弁60の近傍の位置までの区間を覆い、二重管構造が形成されている。この二重管構造によりもたらされる冷媒通路46aには、冷媒の供給配管61と、冷媒の排出管路62が接続されている。供給配管61及び排出配管62には、それぞれバルブ63,64が介設されている。バルブ63,64のいずれか一方を省略することも可能である。
この第3の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、熱音響効果によりドレン配管31に異常過熱が生じうる状況となったときに、バルブ63,64を開いて冷媒通路46aに冷媒を流してドレン配管31を冷却することにより、ドレン配管31の異常過熱を防止することができる。このときの冷媒の流れ方向が、図17において矢印で示されている。
また前述したように、異常過熱は蒸気タービンが定常負荷になると止まると場合が多いことが報告されており、異常過熱が生じ得ない状況となったときは、冷媒の通流を停止する運用が考えられる。
使用する冷媒は、ドレン配管の従来の設計温度より低い温度であればよく、液体でも気体でも構わない。
図18を参照して、冷媒として、高圧タービン200の抽気配管65より供給される抽気蒸気を用いた例を示す。抽気蒸気は、供給配管61を介して冷媒通路46aに供給され、排出配管62を介して高圧タービン200の主蒸気排気管203に戻される。
外套管46内部には高圧タービン200の中段から抽出した蒸気が流れる。この蒸気は一部高圧タービン200で回転の仕事をしているので、この蒸気の温度は主蒸気温度より低い。すなわち、この蒸気は、ドレン配管31より温度が充分に低い為、ドレン配管31の異常過熱防止用の冷媒として働くことが可能であるといえる。
上記の図18の例に代えて、例えばボイラ給水系統を利用し、高圧給水配管から冷媒となる給水を取り込み供給配管61を介して冷媒通路46aに供給し、排出配管62から低圧給水配管へ逃がすという構成も考えられる。この場合の冷媒は水である。
上記の第3の実施の形態によれば、ドレン配管31を冷却することにより、熱音響効果によるドレン配管の31の内面温度の異常過熱を防ぐことが出来る。
なお、冷媒通路46aは二重管構造によりもたらされるものに限らず、ドレン配管31自体に冷媒通路を組み込む等、他の構造により冷媒通路を設けてもよい。
[ドレン配管31の異常過熱の説明]
以下にドレン配管31に異常過熱が生じるメカニズムについて説明する。
(1)管内圧力変動による発熱(熱音響効果)の説明
ここで、内径がRの円筒の管内圧力変動の周波数をf(Hz)とする。文献(荒川、川橋、機械学会論文集、62巻598号、B(1996)、p.2238−2245)によれば、管内圧力変動振幅Pを管内平均圧力Pで割って無次元化した式(1)の関係を用いて、管壁近傍の境界層内で圧力変動による熱音響効果で発生する熱流束q(W/m)は、式(2)で求められる。
Figure 2015052298
Figure 2015052298
ここで、Pは無次元圧力振幅、Kは定数、γは比熱比、μは粘性係数、aは音速、δは境界層の厚さ、Rは円筒の内径である。
円筒の内周長は、πRであるので、円筒の単位長さあたりの発熱量Q(W/m)は、式(3)によって求められる。
Figure 2015052298
ここで、角振動数ωを2πfとすると、境界層の厚さδは、式(4)で求められる。
Figure 2015052298
ここで、νは動粘性係数である。
(2)配管端が閉端であると管壁温度が上昇し、開端であると管壁温度が上昇しないことの説明
図25は、配管端が閉端222であると管壁温度が上昇することを説明するための、配管220の断面および噴流を発生するノズル230を模式的に示した図である。図26は、配管端が開端223であると管壁温度が上昇しないことを説明するための、配管220の断面および噴流を発生するノズル230を模式的に示した図である。
配管220の一端の開口部221にノズル230から噴流が衝突した場合、配管220内に大きな圧力変動が発生し、上記(1)で説明したように、熱音響効果によって配管220が加熱される。
配管220の管壁温度をTとすると、熱音響効果による配管220の単位長さ当たりの発熱量Q(W/m)は、式(5)で求められる。
Figure 2015052298
ここで、cは配管220の材料の比熱、ρは配管220の材料の密度、λは配管220の材料の熱伝導率である。また、Aは配管220の断面積、hは配管220の周囲への自然対流熱伝達率、Dは配管220の周囲長、Tは周囲温度である。また、vは配管220内の流れの平均流速、θは配管220内の流体の温度、cは配管220内の流体の比熱、ρは配管220内の流体の密度、Aは配管220内の流路断面積、xは配管220の軸方向の座標である。
他端が閉端222の場合には、配管220内に流れが生じないため、式(5)のvは「0」となり、式(5)は式(6)となる。
Figure 2015052298
ここで、配管220が保温材で保温され、熱伝達率が小さい鋼管の場合には、式(6)において、右辺の第2項および第3項を省略し、式(7)に示す近似ができる。
Figure 2015052298
一方、他端が開端223の場合には、配管220内に流れが生じる。ここで、配管220が保温材で保温され、熱伝達率が小さい鋼管の場合には、式(5)において、右辺の第2項および第3項を省略し、式(8)に示す近似ができる。
Figure 2015052298
配管220内の流体の温度と、配管220の管壁温度Tはほぼ等しいと近似できる。また、式(8)において式(9)の関係を満たすときには、配管220内の流れによる冷却効果が、熱音響効果による加熱効果を上回り、管壁温度Tは低下する。
Figure 2015052298
ここで、配管端が閉端または開端であるときの管壁温度を測定した。図27は、試験装置を模式的に示した図である。なお、図27には、配管220の配管端が開端であるときの状態を示している。
測定では、長さが360mm、内径が10mm、外径が120mmのステンレス製の配管220を使用した。配管220の開口部221において、配管220の中心軸Otに垂直な直線Lとノズル230の中心軸Onとがなす角αを80度とした。大気雰囲気20℃で、ノズル230から温度が20℃の空気を噴出した。ノズル230の噴出孔の直上流の圧力Pnと大気圧Paとの比(Pa/Pn)を0.44とした。
配管220の軸方向の中心位置の配管220の外壁温度を熱電対で測定した。そして、この測定した温度を管壁温度とした。配管220の他端を閉端とするときには、蓋で他端を閉鎖した。
図28は、配管端が閉端または開端であるときの管壁温度を測定した結果を示す図である。本測定は、ノズル230からの噴出が管の一端に衝突する状態で、配管端を開端とした状態から、閉端とし、その後再び開端としたときの測定結果を示している。
図28に示すように、配管端が閉端の場合にのみ、管壁温度が上昇していることがわかる。また、配管端が閉端の状態から開端とすると、管壁が急速に冷却されることがわかる。これらの現象は、前述した各式で評価したものと一致している。すなわち、配管端が開端の場合には、管壁温度が上昇しないことがわかる。
この結果から、これまで本明細書において説明してきたドレン配管31が開放端を備えること、つまり下流の遮断弁60が開いている時は、ドレン配管31の異常な温度上昇を抑制できることが解り、逆に遮断弁60が閉じている時は温度が上昇することが解る。
上記の検討結果から、ドレン配管31に開放端を設けるということが、熱音響効果によるドレン配管31の過熱を抑制するための一つのアプローチであることがわかる。しかしながら、本出願では、開放端を設けることに伴う流体管路の変更を避ける観点から、上述の(式8)、及び(式9)の関係式に着眼し、熱音響効果によるドレン配管31の過熱を抑制するための別のアプローチとして、ドレン配管31の熱容量等価質量を増大させること、あるいはドレン配管31の放熱促進または外部からの冷却を提案するものである。
上記の実施形態によれば、蒸気タービン配管系における異常過熱を防止し、信頼性の高い蒸気タービン配管を提供することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
なお、現状においては、熱音響効果による異常過熱が報告されているドレン配管として、上半側主蒸気加減弁30の弁座後ドレン配管31及び高圧タービン200の内部ケーシングドレン配管33が、上記各実施形態に係る構成の適用の対象である。しかしながら、上記各実施形態に係る構成は、熱音響効果による異常過熱による異常過熱が確認された任意の遮断弁付きの配管、例えばドレン配管に対して適用することが可能である。
また、内部ケーシングドレン配管33に上記各実施形態に係る構成を適用する場合には、当該構成は、例えば、内部ケーシングドレン配管33が外部ケーシング205を出た位置から、遮断弁60’の近傍の位置までの範囲内に設けることができる。
11・・・主蒸気配管(上半側主蒸気配管)
12・・・主蒸気配管(下半側主蒸気配管)
13・・・断熱材(保温)
14・・・空洞(空間)
15・・・メッシュジャケット
19・・・断熱ジャケット
30・・・主蒸気加減弁(上半側主蒸気加減弁)
31・・・弁ドレン配管(弁座後ドレン配管)
33・・・ケーシングドレン配管(内部ケーシングドレン配管)
46・・・外套管
46a・・・冷媒通路
47〜49・・・フィン
60・・・遮断弁
60’・・・遮断弁
65・・・抽気配管
70・・・(断熱ジャケットの)バネ留め具
80・・・送風機
90〜93・・・吸熱体

Claims (23)

  1. タービンケーシングを有する蒸気タービンと、
    ボイラからの蒸気を前記蒸気タービンに導く主蒸気配管と、
    前記主蒸気配管に介在し蒸気タービンに導く蒸気の流量を調整する主蒸気加減弁と、
    遮断弁が介設されたドレン配管と、
    を備えた蒸気タービン設備において、
    前記ドレン配管は、前記主蒸気加減弁からドレンを外部に導く弁ドレン配管であるか、若しくは前記タービンケーシングからドレンを外部に導くケーシングドレン配管であり、
    前記ドレン配管の前記遮断弁よりも上流側の区域に、当該ドレン配管の熱を吸収するための吸熱体を設けたことを特徴とする蒸気タービン設備。
  2. 前記吸熱体は、前記ドレン配管の長手方向に間隔を空けて設けられた複数のリング状部材である、請求項1記載の蒸気タービン設備。
  3. 前記複数のリング状部材の周囲を囲む断熱材をさらに備え、隣接する複数のリング状部材間には前記断熱材が存在しないで空洞となっている、請求項2記載の蒸気タービン設備。
  4. 前記吸熱体は、前記ドレン配管の長手方向にわたって設けられた単一の筒状部材である、請求項1記載の蒸気タービン設備。
  5. 前記吸熱体をなす前記リング状部材は、前記ドレン配管と別体に形成された後、前記ドレン配管に結合されたものである、請求項2から4のうちのいずれか一項に記載の蒸気タービン設備。
  6. 前記吸熱体をなす前記リング状部材は、2つの吸熱体半体を有し、これら2つの半体により前記ドレン配管を挟み込んで締結することにより前記ドレン配管に結合されている、請求項2から4のうちのいずれか一項に記載の蒸気タービン設備。
  7. 前記吸熱体は、前記ドレン配管の肉厚部により提供される、請求項2から4のうちのいずれか一項に記載の蒸気タービン設備。
  8. 前記ドレン配管は、第1部分と、前記第1部分に接合された前記肉厚部としての第2部分とから構成されており、前記第2部分の肉厚は第1部分の肉厚より大きい、請求項7記載の蒸気タービン設備。
  9. 前記第1部分と前記第2部分とは、別体に形成された後に結合されている、請求項8記載の蒸気タービン設備。
  10. 前記吸熱体は、前記ドレン配管及びこれに取り付けられた前記吸熱体の熱容量等価質量が、前記ドレン配管に介設された前記遮断弁を閉じているときに熱音響効果により前記ドレン配管の内部に生じうる異常過熱を吸収するに必要な値である、請求項1から9のうちのいずれか一項に記載の蒸気タービン設備。
  11. タービンケーシングを有する蒸気タービンと、
    ボイラからの蒸気を前記蒸気タービンに導く主蒸気配管と、
    前記主蒸気配管に介在し蒸気タービンに導く蒸気の流量を調整する主蒸気加減弁と、
    遮断弁が介設されたドレン配管と、
    を備えた蒸気タービン設備において、
    前記ドレン配管は、前記主蒸気加減弁からドレンを外部に導く弁ドレン配管であるか、若しくは前記タービンケーシングからドレンを外部に導くケーシングドレン配管であり、
    前記ドレン配管の前記遮断弁よりも上流側の区域の周囲には、通気性のカバーが設けられており、かつ、断熱材は設けられておらず、前記カバーは、前記ドレン配管の表面に触れることを防止するように設けられていることを特徴とする、蒸気タービン設備。
  12. 前記カバーはメッシュ(網目)ジャケットからなる、請求項12記載の蒸気タービン設備。
  13. 前記通気性のカバーに向けて冷却用気体を送る送風機をさらに備えた、請求項11または12記載の蒸気タービン設備。
  14. 請求項13に記載された蒸気タービン設備を運用するための運用方法であって、前記ドレン配管に介設された前記遮断弁を閉じているときに熱音響効果により前記ドレン配管の内部に異常過熱が生じうる状況下において、前記送風機を稼働して、前記通気性のカバーに向けて冷却空気を送り、前記カバーを通過した冷却用気体により前記ドレン配管を冷却することを特徴とする、運用方法。
  15. タービンケーシングを有する蒸気タービンと、
    ボイラからの蒸気を前記蒸気タービンに導く主蒸気配管と、
    前記主蒸気配管に介在し蒸気タービンに導く蒸気の流量を調整する主蒸気加減弁と、
    遮断弁が介設されたドレン配管と、
    を備えた蒸気タービン設備において、
    前記ドレン配管は、前記主蒸気加減弁からドレンを外部に導く弁ドレン配管であるか、若しくは前記タービンケーシングからドレンを外部に導くケーシングドレン配管であり、
    前記ドレン配管の前記遮断弁よりも上流側の区域の周囲には、着脱可能な断熱ジャケットが設けられている、蒸気タービン設備。
  16. 前記断熱ジャケットは、2つの半体と、前記2つの半体を開閉可能に連結するヒンジ継手と、前記2つの半体を閉状態に維持するロック手段とを有している、請求項15記載の蒸気タービン設備。
  17. 請求項15または16に記載された蒸気タービン設備を運用するための運用方法であって、前記ドレン配管に介設された前記遮断弁を閉じているときに熱音響効果により前記ドレン配管の内部に異常過熱が生じうる状況下においては、前記断熱ジャケットを前記ドレン配管から取り外して前記ドレン配管からの熱放散を促進し、それ以外の場合には、前記断熱ジャケットを前記ドレン配管に装着する、運用方法。
  18. タービンケーシングを有する蒸気タービンと、
    ボイラからの蒸気を前記蒸気タービンに導く主蒸気配管と、
    前記主蒸気配管に介在し蒸気タービンに導く蒸気の流量を調整する主蒸気加減弁と、
    遮断弁が介設されたドレン配管と、
    を備えた蒸気タービン設備において、
    前記ドレン配管は、前記主蒸気加減弁からドレンを外部に導く弁ドレン配管であるか、若しくは前記タービンケーシングからドレンを外部に導くケーシングドレン配管であり、
    前記ドレン配管の周囲に前記ドレン配管を冷却するための冷媒通路が設けられ、この冷媒通路に冷媒を流す冷媒通流手段が設けられていることを特徴とする、蒸気タービン設備。
  19. 前記冷媒通路は、前記ドレン配管と、前記ドレン配管の外側を囲む外套管との間に形成され、前記ドレン配管の外側面に冷媒通路内に突出するフィンが設けられている、請求項18記載の蒸気タービン設備。
  20. 前記冷媒通路にタービン抽気からの蒸気が冷媒として供給され、前記ドレン配管の冷却を行った後に前記冷媒通路から排出された排気が高圧タービン排気に戻されるように、前記冷媒通流手段が構成されていることを特徴とする、請求項18または19記載の蒸気タービン設備。
  21. 前記冷媒通路に高圧給水系のドレンが冷媒として供給され、前記ドレン配管の冷却を行った後に前記冷媒通路から排出された排水が低圧給水系に戻されるように、前記冷媒通流手段が構成されていることを特徴とする、請求項18または19記載の蒸気タービン設備。
  22. 請求項18から21のいずれか一項に記載された蒸気タービン設備を運用するための運用方法であって、前記ドレン配管に介設された前記遮断弁を閉じているときに熱音響効果により前記ドレン配管の内部に異常過熱が生じうる状況下において、前記冷却通路に冷媒を流して、前記ドレン配管を冷却することを特徴とする、運用方法。
  23. 蒸気タービン設備において主蒸気加減弁からドレンを外部に導くために設けられるとともに遮断弁が介設された弁ドレン配管、またはタービンケーシングからドレンを外部に導くために設けられるとともに遮断弁が介設されたケーシングドレン配管の熱を吸収するために、前記ドレン配管の前記遮断弁よりも上流側に設けられる吸熱体。
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