JP2015050783A - 給電システムおよび給電方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力変換の効率を考慮しても電力料金の負担が軽減される場合に限って、夜間に充電された蓄電池の放電電力を負荷に供給する給電システムおよび給電方法を提供する。【解決手段】本発明に係る給電システム1は、昼間電力料金が適用される時間帯に、夜間電力料金が適用される時間帯の系統Gの電力で予め充電された蓄電池Bの放電電力および系統Gの電力のいずれかを負荷に供給するものであって、昼間電力料金が適用される時間帯に、充電効率、給電が直ちに開始された場合の給電見込み効率および夜間電力料金から算出した給電電力費用と、昼間電力料金とを比較し、給電電力費用が昼間電力料金よりも安い場合に、電力遮断部4を制御して系統電力線6から負荷電力線7への電力の供給を遮断するとともに給電部3を作動させて、負荷Lに蓄電池Bの放電電力を供給することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電池の放電電力および系統の電力のいずれかを負荷に供給する給電システムおよび給電方法に関する。
従来から、安い夜間電力料金が適用される時間帯(例えば、23時〜7時。以下、「夜間」という)に系統の電力で充電しておいた蓄電池の放電電力を、昼間電力料金が適用される時間帯(例えば、7時〜23時。以下、「昼間」という)に負荷が必要とする電力の全部または一部とする給電システムが使用されている。また、近年では、電気自動車やハイブリッドカー等の電動車に搭載されているバッテリーを該システムの蓄電池とする技術も利用され始めている。このような給電システムによれば、昼間電力料金と夜間電力料金との差額に応じた分だけ電力会社に支払う電力料金を節約することができる。
ここで、蓄電池を充電する際には、系統の電力(交流電力)を所定の直流電力に変換する必要がある。また、蓄電池の放電電力を負荷に供給する際には、該放電電力(直流電力)を系統の電力と同等の交流電力に変換する必要がある。すなわち、夜間に充電しておいた蓄電池の放電電力を昼間に利用するためには、2度の電力変換を行う必要がある。このため、上記給電システムでは、電力変換の効率が低い場合に、期待通りの電力料金の節約が行えないどころか、電力料金の負担がかえって増大することがある。
なお、上記給電システムに関連した従来技術としては、例えば、特許文献1に記載のピークカット装置がある。このピークカット装置は、充電器/インバータ部の効率が低いためにランニングコストが高くつく季節(夏季以外の季節)に、ピークカット動作、すなわち、蓄電池の放電電力を負荷が必要とする電力の一部または全部とする動作を禁止することを特徴としている。一方、このピークカット装置は、ランニングコストが高くつかない季節(夏季)においては、系統から負荷に供給されている電力が所定値を超えたことをきっかけにして、直ちにピークカット動作を行うよう構成されている。
すなわち、特許文献1のピークカット装置では、充電器/インバータ部の効率に基づいてピークカット動作を許可するか否かが決定されるが、ピークカット動作が許可された季節に実際にピークカット動作を行うか否かの判断においては、充電器/インバータ部の効率は考慮されない。
特開2003−189470号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、電力変換の効率を考慮しても電力料金の負担が軽減される場合に限って、夜間に充電された蓄電池の放電電力を負荷に供給する給電システムおよび給電方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る給電システムは、昼間電力料金が適用される時間帯に、夜間電力料金が適用される時間帯の系統の電力で予め充電された蓄電池の放電電力および系統の電力のいずれかを負荷に供給する給電システムであって、系統の電力を直流電力に変換し、蓄電池を充電する充電機能と、蓄電池の放電電力を交流電力に変換し、負荷に供給する給電機能とを有する電力変換部と、系統と電力変換部とを繋ぐ系統電力線と、負荷と電力変換部とを繋ぐ負荷電力線と、系統電力線と負荷電力線とを繋ぐ電力線と、直通電力線に介装された電力遮断部と、電力変換部および電力遮断部を制御する制御部とを備え、制御部は、昼間電力料金および夜間電力料金が格納された記憶部を有し、昼間電力料金が適用される時間帯に、充電時の充電効率、給電が直ちに開始された場合の該給電見込み効率および夜間電力料金から算出した給電電力費用と、昼間電力料金とを比較し、給電電力費用が昼間電力料金よりも安い場合に、電力遮断部を制御して系統電力線から負荷電力線への電力の供給を遮断するとともに、電力変換部を作動させて負荷に蓄電池の放電電力を供給することを特徴とする。
この構成によれば、電力変換部による充電時の充電効率、給電が直ちに開始された場合の給電見込み効率、および夜間電力料金から給電電力費用を高精度に算出し、該給電電力費用が昼間電力料金よりも安い場合に限って蓄電池の放電電力を負荷に供給するので、電力料金の負担を確実に軽減することができる。
上記給電システムの具体的な構成としては、例えば、負荷電力線に介装された給電検知部をさらに備え、記憶部に、給電効率が給電電流値または給電電力値に対応付けられて格納されており、制御部は、給電検知部によって検知された給電電力値または給電電流値に対応した効率を記憶部から読み出し、該効率を見込み効率として給電電力費用を算出する構成が考えられる。
上記給電システムの制御部は、(1)給電電力費用と昼間電力料金とを比較した結果に基づいて給電を開始させる一方、給電電力費用と昼間電力料金に所定の料金αを加えた料金とを比較し、給電電力費用が、昼間電力料金に所定の料金αを加えた料金よりも高くなった場合に給電を停止させるか、(2)給電電力費用が昼間電力料金よりも安くなってから所定の遅延時間が経過した後に制御部が給電を開始させるか、または、(3)給電電力費用が昼間電力料金よりも高くなってから所定の遅延時間が経過した後に制御部が給電を停止させることが好ましい。
この構成によれば、給電電力費用と昼間電力料金との差が小さい場合に、給電開始と給電停止とが頻繁に繰り返され、これにより、負荷に供給される電力が不安定になるのを防ぐことができる。
また、本発明に係る給電方法は、昼間電力料金が適用される時間帯に、系統の電力の代わりに、夜間電力料金が適用される時間帯の系統の電力で予め充電された蓄電池の放電電力を負荷に供給するか否かを、系統の電力を直流電力に変換して蓄電池を充電する時の充電効率、放電電力を交流電力に変換して負荷に供給する給電を直ちに開始した場合の給電見込み効率および夜間電力料金から算出した給電電力費用が、昼間電力料金よりも安いか否かにより決定することを特徴とする。
この構成によれば、上記給電システムと同様に、充電時の充電効率、給電が直ちに開始された場合の給電見込み効率、および夜間電力料金から給電電力費用を高精度に算出し、該給電電力費用が昼間電力料金よりも安い場合に限って蓄電池の放電電力を負荷に供給するので、電力料金の負担を確実に軽減することができる。
本発明によれば、電力変換の効率を考慮しても電力料金の負担が軽減される場合に限って、夜間に充電された蓄電池の放電電力を負荷に供給する給電システムおよび給電方法を提供することができる。
本発明に係る給電システムのブロック図である。 本発明に係る給電方法の給電開始時のフローチャートである。 本発明に係る給電方法の給電停止時のフローチャートである。 本発明に係る給電システムの動作の一例を示すグラフである。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る給電システムおよび給電方法の実施例について説明する。なお、実施例では、「蓄電池」を電気自動車に搭載されたバッテリーとし、「負荷」を一般家庭における家庭負荷(電化製品等)としたが、これらは単なる一例である。
図1に、本発明の実施例に係る給電システム1を示す。給電システム1は、夜間に系統Gの電力で充電しておいたバッテリーBの放電電力を、系統Gの電力の代わりに昼間に複数の家庭負荷Lに供給することができるよう構成されている。同図に示すように、給電システム1は、系統Gと、一般家庭に設置された分電盤Pと、電気自動車EVに搭載されたバッテリーBとに電気的に接続されている。給電対象となる家庭負荷Lは、分電盤Pに接続されている。
給電システム1は、充電機能を担う充電部2および給電機能を担う給電部3からなる電力変換部と、これを制御する制御部10とを備えている。充電部2は、系統電力線6を介して供給された系統Gの電力(交流電力、例えば、200[VAC])を所定の直流電力(例えば、380[VDC])に変換し、該直流電力によりバッテリーBを充電する。この充電動作は、制御部10からの指令により開始または停止させられる。一方、給電部3は、バッテリーBの放電電力(直流電力)を系統Gの電力と同等の交流電力(例えば、200[VAC])に変換し、負荷電力線7および分電盤Pを介して該交流電力を家庭負荷Lに供給する。この給電動作は、制御部10からの指令により開始または停止させられる。
図1に示すように、給電システム1は、直通電力線8、および該直通電力線8に介装された電力遮断部4をさらに備えている。直通電力線8は、系統電力線6および負荷電力線7に接続されている。また、電力遮断部4は、リレーまたは電磁接触器からなる。制御部10からの指令により電力遮断部4が閉状態とされているとき、直通電力線8は、系統電力線6から負荷電力線7への電力供給を可能にする。言い換えると、直通電力線8は、電力遮断部4が閉状態とされているときに、系統Gの電力を充電部2や給電部3を経由することなく直接家庭負荷Lに供給することを可能にする。一方、制御部10からの指令により電力遮断部4が開状態とされているとき、直通電力線8を介しての直接的な給電は行われない。
なお、制御部10は、電力遮断部4を閉状態としているときに、給電部3に給電動作を行わせることはない。直通電力線8を介して、バッテリーBの放電電力が系統Gに逆潮流するおそれがあるからである。
給電システム1は、負荷電力線7に介装された給電検知部5をさらに備えている。給電検知部5は、負荷電力線7を流れる電流の値(以下、「給電電流値」という)を連続的に、または一定時間おきに検知し、検知した給電電流値に応じた信号を制御部10に送る。電力遮断部4が閉状態とされているとき、給電検知部5は、系統Gから家庭負荷Lに向かって流れている電流を検知する。一方、電力遮断部4が開状態とされているとき、給電検知部5は、給電部3から家庭負荷Lに向かって流れている電流を検知する。
なお、実使用上は、充電時の消費電流(系統Gから家庭負荷Lに向かって流れる電流+系統Gから充電部2に向かって流れる電流)を計測する必要もあるため、給電システム1は、系統電力線6(直通電力線8に対し系統G側)に介装された系統電流検知部をさらに備える場合が多い。この場合は、電力遮断部4が閉状態とされているときに系統Gから家庭負荷Lに向かって流れている電流を、給電検知部5に替えて系統電流検知部で検知することも可能である。給電開始の判定時には充電を行っていないため、系統Gから充電部2に向かって流れる電流が実質的に0となり、系統電流検知部で検知される電流値と給電検知部5で検知される電流値とが等しくなるためである。
給電システム1は、ユーザーによって操作される操作部9をさらに備えている。操作部9は、充電部2によるバッテリーBの充電を開始させるための指令手段と、給電部3による家庭負荷Lへの給電を開始させるための指令手段とを有している。これらの指令手段は、ボタン、タッチパネル等のユーザーが操作可能な任意の指令手段とすることができる。操作部9は、給電システム1の動作状態を表示するための表示手段(ディスプレイ等)をさらに備えていてもよい。
ユーザーによる充電開始の操作が昼間に行われた場合、制御部10は、夜になるのを待って充電部2によるバッテリーBの充電を開始させる。一方、該操作が夜間に行われた場合、制御部10は、直ちに充電を開始させる。
ユーザーによる給電開始の操作が昼間に行われた場合、制御部10は、後述の条件が成立したことをきっかけにして給電部3による給電を開始させる。一方、該操作が夜間に行われた場合、制御部10は、昼になり、さらに、後述の条件が成立したことをきっかけにして給電部3による給電を開始させる。このように、本実施例に係る給電システム1では、給電開始の操作が行われても、後述の条件が成立しない限りは給電部3による給電、すなわち、バッテリーBの放電電力の利用は行われない。
図1に示すように、制御部10は、処理部11、記憶部12、入出力部13、通信部14、および計時部15を有している。マイコン等からなる処理部11は、入出力部13を介して、給電検知部5からの信号および操作部9からの指令を受け取るとともに、電力遮断部4を開閉させる。また、処理部11は、通信部14を介して、充電部2、給電部3および電気自動車EVに制御信号を送信したり、充電部2、給電部3および電気自動車EV(バッテリーB)の状態に関する信号を受信したりする。
記憶部12は、不揮発性のメモリからなる。記憶部12には、昼間電力料金(単位は、[円/kWh])、夜間電力料金(単位は、[円/kWh])、充電部2の効率(単位は、[%])、および給電部3の効率(単位は、[%])が少なくとも格納されている。
系統Gの電力(200[VAC])を所定の直流電力(380[VDC])に変換するときの充電部2の効率は、充電部2の回路構成にもよるが、一般に90[%]程度である。このため、記憶部12には、充電部2の充電効率として“90[%]”が格納されている。一方、給電部3の効率は、給電電流値に応じて変動する。このため、表1に示すように、記憶部12には、給電電流値に対応付けられた効率が格納されている。例えば、給電電流値が25[A]である場合の給電部3の効率は、85[%]である。また、給電電流値が5[A]である場合の給電部3の効率は、70[%]である。表1に示すように、給電部3の効率は、給電電流値が少なくなると、急激に低下する傾向を有している。
Figure 2015050783
処理部11は、記憶部12に格納された上記の情報を読み出すことができる。
計時部15は、処理部11からの要求に応じて現在時刻に対応した信号を処理部11に出力する。そして、処理部11は、受け取った現在時刻に対応した信号に基づいてユーザーによる操作が昼間に行われたものか夜間に行われたものかを判定する。なお、昼間電力料金および/または夜間電力料金が季節により異なり、記憶部12に季節毎の複数の情報が格納されている場合、計時部15は、現在時刻に対応した信号とともに月日に対応した信号も出力する。これにより、処理部11は、適切な情報を記憶部12から読み出すことができる。
続いて、図2を参照しながら、昼間にユーザーが給電開始の操作を行った場合の給電システム1の動作について説明する。
給電開始の操作が行われると、処理部11は、昼間電力料金、夜間電力料金、および充電部2の効率を記憶部12から読み出すとともに(ステップS1)、給電検知部5から最新の(現在の)給電電流値を取得する(ステップS2)。給電部3による給電がまだ開始されていないので、処理部11は、系統Gから家庭負荷Lに向かって流れている電流の値を取得したことになる。
その後、処理部11は、取得した給電電流値に対応した給電部3の効率を記憶部12から読み出す(ステップS3)。例えば、給電電流値が25[A]である場合、処理部11は、“85[%]”を読み出す(表1参照)。
後述するステップS5による判断の結果、系統Gの電力に代えてバッテリーBの放電電力を家庭負荷Lに供給することになった場合、給電部3は、それまで系統Gから家庭負荷Lに向かって流れていたのと同じ量の電流を家庭負荷Lに向けて出力することになる。つまり、ステップS3では、給電部3による給電が直ちに開始されたと仮定した場合の該給電部3の見込み効率を求めたことになる。
続いて、処理部11は、次式(1)により給電電力費用を算出する(ステップS4)。

給電電力費用
=夜間電力料金÷(充電部の効率/100)÷(給電部の見込み効率/100)
・・・(1)

例えば、夜間電力料金が11[円/kWh]、充電部2の効率が85[%]、給電部3の見込み効率が80[%]である場合、給電電力費用は16.2[円/kWh]となる。また、夜間電力料金および充電部2の効率が上記の通りであり、給電部3の見込み効率が50[%]である場合、給電電力費用は25.9[円/kWh]となる。いずれの場合も、給電電力費用は夜間電力料金よりも高い。これは、充電部2および給電部3において損失が発生し、バッテリーBを充電するために使用した系統Gの電力の一部が無駄になったからである。
給電電力費用を算出し終えると、処理部11は、給電電力費用と昼間電力料金との比較を行う(ステップS5)。そして、給電電力費用が昼間電力費用よりも安い場合は、ステップS6を実行する。一方、両者が等しい場合、および給電電力費用が昼間電力費用よりも高い場合は、ステップS2以降のステップを再び実行する。ステップS2〜S5は、ステップS5の条件が成立するまで繰り返し実行される。
例えば、給電電力費用が16.2[円/kWh]、昼間電力料金が25[円/kWh]である場合は、給電電力費用の方が安く、家庭負荷Lの使用電力をこのまま系統Gの電力で賄い続けるよりも、バッテリーBの放電電力を利用した方が電力料金の負担が軽減されるので、処理部11は、電力遮断部4を開状態に切り替えるとともに、給電部3を作動させ、バッテリーBの放電電力を家庭負荷Lに供給させる。一方、給電電力費用が25.9[円/kWh]、昼間電力料金が25[円/kWh]である場合は、給電電力費用の方が高く、バッテリーBの放電電力を利用するとかえって電力料金の負担が増大してしまうので、系統Gの電力を家庭負荷Lに供給し続ける。
なお、図2には表れていないが、系統Gが停電している場合、処理部11は、ステップS5の判定(給電開始条件判定)を行うことなくステップS6を実行して給電を開始させる。すなわち、停電時には経済効果よりも停電回避を優先し、給電電力費用が昼間電力費用より高い場合でも給電を開始させる。これにより、系統Gの停電時にバッテリーBの放電電力が家庭負荷Lに供給されず、家庭負荷Lが停電状態となるのを回避することができる。停電の検知は、例えば、系統Gの電圧波形を観測し、電圧波形が現れなくなるのを検出することで行われる。
次に、図3を参照しながら、給電部3による給電が開始された後の給電システム1の動作について説明する。
給電部3による給電が開始されると、処理部11は、ステップS2に相当するステップS7を実行し、給電検知部5から最新の(現在の)給電電流値を取得する。給電部3による給電がすでに開始されているので、処理部11は、給電部3から家庭負荷Lに向かって流れている電流の値を取得したことになる。なお、ステップS7の前に、ステップS1に相当するステップを実行しないのは、先に実行したステップS1において必要な情報の読み出しが既に終了しているからである。
その後、処理部11は、ステップS3に相当するステップS8を実行し、取得した給電電流値に対応した給電部3の効率を記憶部12から読み出す。
さらにその後、処理部11は、ステップS4と同様に、上記式(1)により給電電力費用を算出する(ステップS9)。
給電電力費用を算出し終えると、処理部11は、給電電力費用と昼間電力料金にαを加えたものとの比較を行う(ステップS10)。そして、給電電力費用が昼間電力費用にαを加えたものよりも安い場合は、ステップS7以降のステップを再び実行する。一方、両者が等しい場合、および給電電力費用が昼間電力費用にαを加えたものよりも高い場合は、ステップS11を実行する。ステップS7〜S10は、ステップS10の条件が成立するまで繰り返し実行される。
ここで、αは、ステップS5における判定とステップS10における判定とにヒステリシスを設けるための定数(単位は、[円/kWh])である。給電開始の判定と給電停止の判定との間にヒステリシスを設けることにより、給電電力費用と昼間電力料金との差が小さい場合に、給電部3が給電開始と給電停止とを頻繁に繰り返すのを防ぐことができる。一方、ヒステリシスを設けると、給電電力費用が昼間電力費用より高くなっても、両者の差が定数αを下回っている間は給電部3による給電を引き続き行うことになるので、電力料金の負担が多少増大する。定数αをどの程度とするかは、ヒステリシスを設けた場合のメリットおよびデメリットを考量して決定する必要がある。
ステップS10における条件が成立した場合、処理部11は、電力遮断部4を閉状態に切り替えるとともに、給電部3を停止させ、家庭負荷Lに供給する電力をバッテリーBの放電電力から系統Gの電力に切り替える。
図4に、実施例に係る給電システム1の動作の具体例を示す。
まず、時間t0において給電開始の操作がなされると、ステップS1〜S4が順次実行され、給電電力費用が算出される。そして、給電電力費用と昼間電力料金とを比較した結果に基づき、直ちに給電部3による給電が開始される(ステップS5、S6)。
その後、時間t1において給電電力費用が昼間電力料金に定数αを加えたものに等しくなると、給電部3による給電が停止されるとともに、系統Gの電力が家庭負荷Lに供給され始める(ステップS10、S11)。
さらにその後、時間t2において給電電力費用が昼間電力料金よりも安くなると、給電部3による給電が再開される(ステップS5、S6)。
以上のように、実施例に係る給電システム1によれば、充電部2の効率、給電部3により給電が直ちに開始された場合の該給電部3の見込み効率、および夜間電力料金から給電電力費用を高精度に算出し、該給電電力費用が昼間電力料金よりも安い場合に限ってバッテリーBの放電電力を家庭負荷Lに供給するので、電力料金の負担を確実に軽減することができる。
なお、本発明に係る給電システムは、上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。
例えば、給電検知部5は、家庭負荷Lに供給されている電力(給電電力)を連続的に、または一定時間おきに検知してもよい。この場合は、表2に示すように、給電部3の効率を給電電力値に対応付けて記憶部12に格納すればよい。
Figure 2015050783
また、定数αによるヒステリシスを設ける代わりに、ステップS5の条件が成立してからステップS6を実行するまでの間、および、ステップS10の条件が成立してからステップS11を実行するまでの間に所定の遅延時間を設け、該遅延時間の間にステップS5またはS10の条件が不成立とならなかった場合に限ってステップS6またはS11を実行するようにしてもよい。この構成においても、ヒステリシスを設けた場合と同様、給電部3が給電開始と給電停止とを頻繁に繰り返すのを防ぐことができる。
また、本発明に給電システムは、操作部9が省略されていてもよい。この場合は、夜間の予め決められた時間になると、バッテリーBの充電が自動的に開始されるとともに、昼間にステップS5の条件を満たせば給電部3による給電が自動的に開始されるよう構成すればよい。
また、上記実施例では、電力変換部を独立した充電部(AC→DC)2と給電部(DC→AC)3とで構成しているが、充電機能と給電機能とを有する双方向AC−DCコンバータで電力変換部を構成してもよい。
1 給電システム
2 充電部
3 給電部
4 電力遮断部
5 給電検知部
6 系統電力線
7 負荷電力線
8 直通電力線
9 操作部
10 制御部
11 処理部
12 記憶部
13 入出力部
14 通信部
B バッテリー(蓄電池)
EV 電気自動車
G 系統
L 家庭負荷(負荷)
P 分電盤

Claims (5)

  1. 昼間電力料金が適用される時間帯に、夜間電力料金が適用される時間帯の系統の電力で予め充電された蓄電池の放電電力および前記系統の電力のいずれかを負荷に供給する給電システムであって、
    前記系統の電力を直流電力に変換し、前記蓄電池を充電する充電機能と、前記蓄電池の放電電力を交流電力に変換し、前記負荷に供給する給電機能とを有する電力変換部と、
    前記系統と前記電力変換部とを繋ぐ系統電力線と、
    前記負荷と前記電力変換部とを繋ぐ負荷電力線と、
    前記系統電力線と前記負荷電力線とを繋ぐ直通電力線と、
    前記直通電力線に介装された電力遮断部と、
    前記電力変換部および前記電力遮断部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記昼間電力料金および前記夜間電力料金が格納された記憶部を有し、
    前記昼間電力料金が適用される時間帯に、充電時の充電効率、給電が直ちに開始された場合の給電見込み効率および前記夜間電力料金から算出した給電電力費用と、前記昼間電力料金とを比較し、前記給電電力費用が前記昼間電力料金よりも安い場合に、前記電力遮断部を制御して前記系統電力線から前記負荷電力線への電力の供給を遮断するとともに前記電力変換部を作動させて、前記負荷に前記蓄電池の放電電力を供給する、
    ことを特徴とする給電システム。
  2. 前記負荷電力線に介装された給電検知部をさらに備え、
    前記記憶部に、前記給電効率が給電電流値または給電電力値に対応付けられて格納されており、
    前記制御部は、前記給電検知部によって検知された給電電力値または前記給電電流値に対応した効率を前記記憶部から読み出し、該効率を前記見込み効率として前記給電電力費用を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の給電システム。
  3. 前記制御部は、
    前記給電電力費用と前記昼間電力料金とを比較した結果に基づいて前記給電を開始させる一方、
    前記給電電力費用と前記昼間電力料金に所定の料金αを加えた料金とを比較し、前記給電電力費用が、前記昼間電力料金に所定の料金αを加えた料金よりも高くなった場合に、前記給電を停止させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の給電システム。
  4. 前記制御部は、前記給電電力費用が前記昼間電力料金よりも安くなってから所定の遅延時間が経過した後に給電を開始させるか、または、前記給電電力費用が前記昼間電力料金よりも高くなってから前記所定の遅延時間が経過した後に給電を停止させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の給電システム。
  5. 昼間電力料金が適用される時間帯に、系統の電力の代わりに、夜間電力料金が適用される時間帯の前記系統の電力で予め充電された蓄電池の放電電力を負荷に供給するか否かを、前記系統の電力を直流電力に変換して前記蓄電池を充電する時の充電効率、前記放電電力を交流電力に変換して前記負荷に供給する給電を直ちに開始した場合の給電見込み効率および前記夜間電力料金から算出した給電電力費用が、前記昼間電力料金よりも安いか否かにより決定する、
    ことを特徴とする給電方法。
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