JP2015050159A - シールド導電路及びシールド部材 - Google Patents
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Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、パイプと編組線の接続部における電気的接続の信頼性及び機械的な固着力を安定させ、ひいては、パイプと編組線との接続後の検査工程を不要にすることを目的とする。
導電性を有するパイプの端部外周に導電性を有する筒状の編組線の端部を被せた状態で接続した形態のシールド部材と、
前記シールド部材に挿通された導体と、
前記シールド部材を構成し、前記パイプと前記編組線の接続領域を包囲するように配されて、前記パイプに前記編組線を固着する固着部材とナットとを備えたものであって、
前記固着部材は、
リング状の本体部と、
前記本体部における周方向に間隔を空けた複数位置から軸方向へ片持ち状に延出した複数のアーム部と、
前記複数のアーム部の外周に形成され、延出端から前記本体部に向かって径寸法が大きくなるテーパネジ部とを備えて構成され、
前記ナットが前記テーパネジ部にねじ込まれることで、前記複数のアーム部が径方向内側へ変位して前記編組線を前記パイプの外周に押圧するようになっているところに特徴を有する。
導電性を有するパイプの端部外周に導電性を有する筒状の編組線の端部を被せて接続した形態であり、
導体が挿通されることでシールド導電路を構成し、
前記パイプと前記編組線の接続領域を包囲するように配されて、前記パイプに前記編組線を固着する固着部材とナットを備えたものであって、
前記固着部材は、
リング状の本体部と、
前記本体部における周方向に間隔を空けた複数位置から軸方向へ片持ち状に延出した複数のアーム部と、
前記複数のアーム部の外周に形成され、延出端から前記本体部に向かって径寸法が大きくなるテーパネジ部とを備えて構成され、
前記ナットが前記テーパネジ部にねじ込まれることで、前記複数のアーム部が径方向内側へ変位して前記編組線を前記パイプの外周に押圧するようになっているところに特徴を有する。
前記パイプの外周に凹部が形成され、
前記凹部に前記アーム部が嵌合されていてもよい。
この構成によれば、凹部とアーム部が機械的な引っ掛かりを生じるので、編組線とパイプの軸線方向の固着強度が高くなる。
(2)本発明のシールド導電路とシールド部材は、(1)において、
前記ナットを前記テーパネジ部にねじ込む前の状態において、前記凹部と前記アーム部の延出端部とが係止されるようになっていてもよい。
この構成によれば、ナットをテーパネジ部にねじ込む前に、固着部材をパイプに対して軸線方向に位置決めすることができる。
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図3を参照して説明する。本実施例のシールド導電路Aは、シールド部材10と、シールド部材10内に挿通された導体26とを備えて構成されている。導体26は、複数本の被覆電線(図示省略)を束ねた周知の形態のワイヤーハーネスである。尚、以下の説明において、前後方向と、パイプ11の軸線方向と、固着部材17の軸線方向は、同義で用いる。また、便宜上、図1,2における左側を前側と定義する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、パイプをアルミニウム製の単一部材としたが、パイプは、金属製の筒状シールド層の内周に合成樹脂製の筒状絶縁層を同心円状に積層した形態であってもよい。
(2)上記実施例では、ナットを締め付ける前の状態において、凹部とアーム部の延出端部との係止によって固着部材を位置決めするようにしたが、ナットを締め付ける前の状態において、凹部とアーム部による位置決めがなされない形態であってもよい。
(3)上記実施例では、凹部を全周に亘って連続する溝状としたが、凹部は、複数のアーム部と個別に対応するように、周方向に間隔を空けた複数箇所に配されていてもよい。
(4)上記実施例では、パイプの外周に凹部を形成したが、パイプは、凹部を形成しない形態であってもよい。
(5)上記実施例では、アーム部の数を4つとしたが、アーム部の数は、3つ以下でも、5つ以上でもよい。
10…シールド部材
11…パイプ
13…凹部
14…パイプと編組線の接続領域
17…固着部材
18…本体部
20…アーム部
21…テーパネジ部
23…ナット
25…編組線
26…導体
Claims (6)
- 導電性を有するパイプの端部外周に導電性を有する筒状の編組線の端部を被せた状態で接続した形態のシールド部材と、
前記シールド部材に挿通された導体と、
前記シールド部材を構成し、前記パイプと前記編組線の接続領域を包囲するように配されて前記パイプに前記編組線を固着する固着部材とナットを備えたシールド導電路であって、
前記固着部材は、
リング状の本体部と、
前記本体部における周方向に間隔を空けた複数位置から軸方向へ片持ち状に延出した複数のアーム部と、
前記複数のアーム部の外周に形成され、延出端から前記本体部に向かって径寸法が大きくなるテーパネジ部とを備え、
前記ナットが前記テーパネジ部にねじ込まれることで、前記複数のアーム部が径方向内側へ変位して前記編組線を前記パイプの外周に押圧するようになっていることを特徴とするシールド導電路。 - 前記パイプの外周に凹部が形成され、
前記凹部に前記アーム部が嵌合されていることを特徴とする請求項1記載のシールド導電路。 - 前記ナットを前記テーパネジ部にねじ込む前の状態において、前記凹部と前記アーム部の延出端部とが係止されるようになっていることを特徴とする請求項2記載のシールド導電路。
- 導電性を有するパイプの端部外周に導電性を有する筒状の編組線の端部を被せて接続した形態であり、
導体が挿通されることでシールド導電路を構成し、
前記パイプと前記編組線の接続領域を包囲するように配されて前記パイプに前記編組線を固着する固着部材とナットを備えたシールド部材であって、
前記固着部材は、
リング状の本体部と、
前記本体部における周方向に間隔を空けた複数位置から軸方向へ片持ち状に延出した複数のアーム部と、
前記複数のアーム部の外周に形成され、延出端から前記本体部に向かって径寸法が大きくなるテーパネジ部とを備え、
前記ナットが前記テーパネジ部にねじ込まれることで、前記複数のアーム部が径方向内側へ変位して前記編組線を前記パイプの外周に押圧するようになっていることを特徴とするシールド部材。 - 前記パイプの外周に凹部が形成され、
前記凹部に前記アーム部が嵌合されていることを特徴とする請求項4記載のシールド部材。 - 前記ナットを前記テーパネジ部にねじ込む前の状態において、前記凹部と前記アーム部の延出端部とが係止されるようになっていることを特徴とする請求項5記載のシールド部材。
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