JP2015049179A - キャピラリアレイ電気泳動装置および蛍光検出装置ならびに蛍光信号強度取得方法 - Google Patents

キャピラリアレイ電気泳動装置および蛍光検出装置ならびに蛍光信号強度取得方法 Download PDF

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Abstract

【課題】正確かつ可及的速やかに蛍光信号強度を検出する技術を提供する。
【解決手段】蛍光信号405が照射されることで信号電荷が発生する複数の受光面を有し、受光面に発生した複数の信号電荷に基づき蛍光信号強度を取得する蛍光検出装置400であって、蛍光検出装置400は、複数の信号電荷を一括で変換することで蛍光信号強度を取得するハードウェアビニングと、信号電荷を一つずつ蛍光信号強度へ変換し、変換された蛍光信号強度を加算することで蛍光信号強度を取得するソフトウェアビニングとの、いずれかを実行することで前記蛍光信号強度を取得する。
【選択図】図2

Description

本発明は、キャピラリアレイ電気泳動装置および蛍光検出装置ならびに蛍光信号強度取得方法に関する。
DNA(Deoxyribonucleic acid)に蛍光標識を付加したサンプルに励起光を照射し、蛍光標識が発する蛍光信号に基づき、DNAの塩基配列を解析するキャピラリアレイ電気泳動装置が知られている。
DNAの塩基配列を解析するには、まず、生物からDNAを抽出する。そして、抽出したDNAを断片化し、断片化したDNAを増幅させる。次に、塩基種に応じた蛍光標識(この、蛍光標識は、DNA末端の塩基種に応じた波長の蛍光信号を発する)をDNAに付加する。そして、蛍光検出装置は、サンプルに対して励起光を照射する。蛍光標識が発する蛍光信号の波長は、CCD(Charge coupled device)イメージセンサ(以下、CCDという)やCMOSイメージセンサなどのイメージセンサで検出する。そして、蛍光検出装置は、検出した波長に基づき、DNAの塩基配列の解析を行う。
キャピラリアレイ電気泳動装置では、サンプルの濃度により蛍光信号にばらつきが生じる。そのため、微小な蛍光信号を検出するために、イメージセンサの検出感度を向上させることが重要となる一方で、強い蛍光信号も検出できるように、ダイナミックレンジを拡大することが重要となる。
イメージセンサの検出感度を向上させる手段としては、イメージセンサの複数の受光面(画素に対応)を擬似的に結合することで1画素として扱うことで、1画素あたりの受光面積を大きくするビニング機能が知られている。そして、ビニング機能としては、ハードウェアビニングとソフトウェアビニングとが知られている。
ハードウェアビニングでは、受光面からサミングゲートに転送された複数画素分の信号電荷を一括で電圧へと変換する。そして、変換された電圧に基づき蛍光信号の強度(以下、蛍光信号強度という)が検出される。
一方、ソフトウェアビニングでは、受光面からサミングゲートに転送された信号電荷を1画素分ずつ電圧へと変換する。そして、変換された電圧に基づき検出される1画素分の蛍光信号強度をメモリへと記憶する。そして、メモリに蓄積された蛍光信号強度をすべて加算することで、疑似的に1画素として結合された受光面の蛍光信号強度として検出する。
また、ダイナミックレンジを拡大させる技術が、特表2006−503288号公報(特許文献1)と特開2003−232733号公報(特許文献2)とに記載されている。
特許文献1には、「光検出器によって生成された信号は、ロング信号およびショート信号を含むサンプルセットとして測定される。ショート信号は、ロング信号が、光検出器に関連したダイナミックレンジを超えるとき、ロング信号の値までスケーリングされる。」と記載されている。
また、特許文献2には、「弱い励起光と強い励起光を交互に1絵素内で照射し、両強度の蛍光を検出し、この2つのデータから蛍光信号を検出する。また1つの強度の励起光から得られる蛍光像を分岐して検出する際検出光の強度比を1対十〜数百にして検出し、両強度のデータから蛍光強度を検出する。」と記載されている。
特表2006−503288号公報 特開2003−232733号公報
特許文献1および特許文献2に記載された技術では、蛍光信号が検出される回数が増大し、蛍光信号強度が検出されるまでの時間が長くなるという問題があった。
また、ハードウェアビニングでは、速やかに蛍光信号強度を検出できるものの、強い蛍光信号を測定する場合に、サミングゲートが蓄積可能な電荷量を超え、正確な蛍光信号強度を検出できないという問題がある。
また、ソフトウェアビニングでは、信号の読み出し回数が増えることにより、蛍光信号強度が検出されるまでの時間が長くなるという問題があった。
本発明の目的は、正確かつ可及的速やかに蛍光信号強度を検出する技術を提供することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
本発明の一実施の形態は、蛍光信号が照射されることで信号電荷が発生する複数の受光面を有し、前記受光面に発生した複数の前記信号電荷に基づき蛍光信号強度を取得する蛍光検出装置である。そして、前記蛍光検出装置は、複数の前記信号電荷を一括で変換することで前記蛍光信号強度を取得するハードウェアビニングと、前記信号電荷を一つずつ前記蛍光信号強度へ変換し、変換された各前記蛍光信号強度を加算することで前記蛍光信号強度を取得するソフトウェアビニングとのいずれかを実行する。
また、他の実施の形態では、測定対象物が電気泳動するキャピラリアレイと、前記対象物を励起させる励起光を照射し、前記測定対象物に付加された前記蛍光標識から発せられる蛍光信号の蛍光信号強度に基づき前記測定対象物の解析をする蛍光検出装置と、を有するキャピラリアレイ電気泳動装置である。そして、前記蛍光検出装置は、前記蛍光信号が照射されることで信号電荷が発生する複数の受光面を有する。また、前記蛍光検出装置は、複数の前記信号電荷を一括で変換することで前記蛍光信号強度を取得するハードウェアビニングと、前記信号電荷を一つずつ前記蛍光信号強度へ変換し、変換された各前記蛍光信号強度を加算することで前記蛍光信号強度を取得する、ソフトウェアビニングとのいずれかを実行する。
また、他の実施の形態では、蛍光信号が照射されることで信号電荷が発生する複数の受光面を有し、前記受光面に発生した複数の前記信号電荷に基づき蛍光信号強度を取得する蛍光検出装置における蛍光信号強度取得方法であって、ハードウェアビニングを実行することで前記蛍光信号強度を取得する第一ハードウェアビニングステップを有する。また、前記第一ハードウェアビニングステップにて取得した前記蛍光信号強度が第一閾値を超えた後は、ソフトウェアビニングを実行することで前記蛍光信号強度を取得するソフトウェアビニングステップを有する。また、前記ソフトウェアビニングステップにて取得した前記蛍光信号強度が前記第一閾値以下になった後は、前記ハードウェアビニングを実行することで前記蛍光信号強度を取得する第二ハードウェアビニングステップを有する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明の一実施の形態によれば、正確かつ可及的速やかに蛍光信号強度を検出できるようになる。
実施の形態1におけるキャピラリアレイ電気泳動装置の構成例の概要を示す図である。 実施の形態1における蛍光検出装置の構成例の概要を示す図である。 実施の形態1における全体処理の処理フローを示す図である。 実施の形態1におけるソフトウェアビニングを説明するための図である。 実施の形態1におけるソフトウェアビニングを説明するための図である。 実施の形態1におけるソフトウェアビニングを説明するための図である。 実施の形態1におけるハードウェアビニングを説明するための図である。 実施の形態1におけるハードウェアビニングを説明するための図である。 実施の形態1におけるハードウェアビニングを説明するための図である。 実施の形態1におけるハードウェアビニングを説明するための図である。 実施の形態1におけるハードウェアビニングを説明するための図である。 実施の形態1におけるハードウェアビニングを説明するための図である。 実施の形態1におけるハードウェアビニングを説明するための図である。 実施の形態1におけるメモリに記憶されたデジタル信号の例を示す図である。 実施の形態1におけるメモリに記憶されたデジタル信号の例を示す図である。 受光面とこの受光面に投影されるキャピラリの像との対応関係の例を示す図である。 実施の形態2における全体処理の処理フローを示す図である。 実施の形態2におけるビニングの切り替わりと蛍光信号強度との相関関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
実施の形態1を、図1〜図16を用いて説明する。
実施の形態1では、取得される蛍光信号強度が微小な場合は、ハードウェアビニングを実行する。また、取得される蛍光信号強度が強い場合は、ソフトウェアビニングを実行する。このように、取得される蛍光信号強度に応じてソフトウェアビニングとハードウェアビニングとのいずれかを実行する。
<キャピラリアレイ電気泳動装置>
図1は、実施の形態1におけるキャピラリアレイ電気泳動装置20の構成例の概要を示す図である。図1に示されるように、キャピラリアレイ電気泳動装置20は、測定対象物であるDNAに蛍光標識を付加したサンプル(以下、サンプルという)が入った複数のサンプル容器510(各サンプル容器510には、異なるサンプルが入っている)などの容器を搬送する搬送器800と、サンプル容器510を収容するサンプルトレイ500と、サンプル容器510のサンプルが電気泳動するキャピラリアレイ600と、キャピラリアレイ600内に電気泳動媒体101を注入するポンプユニット100と、高電圧をかける高圧電源200と、キャピラリアレイ600内を一定の温度に保つ恒温槽300と、サンプルが電気泳動する経路上に設けられる検出位置900と、蛍光検出装置400と、制御基板700とを有する。
キャピラリアレイ600は、複数のキャピラリ610からなる。各キャピラリ610は、中空である。また、各キャピラリ610は、サンプル容器510に挿入される。サンプルは、サンプル容器510からキャピラリ610内へと移動し、その後、キャピラリ内を電気泳動する。
ポンプユニット100は、各キャピラリ610内に電気泳動媒体101(例えば、ポリマー)を注入する。これによって、各キャピラリ610内は、電気泳動媒体101が充填される。
高圧電源200は、電気泳動媒体101が充填された各キャピラリ610の両端に高電圧をかける。そして、各サンプルは、サンプル容器510から検出位置900へ向かって、各キャピラリ610内を電気泳動する。その後、各サンプルは、検出位置900を介して排出位置901へ向かって各キャピラリ610内を電気泳動する。
サンプルを電気泳動すると、塩基長に応じて泳動速度が異なるため、塩基長の短いDNAから順に検出位置900に到達する。蛍光検出装置400は、検出位置900に到達したサンプルから順に励起光を照射し、蛍光標識が発する蛍光信号強度と波長とを検出する。そして、蛍光検出装置400は、検出した蛍光信号の波長に基づき、DNAの塩基配列の解析を行う。
制御基板700は、蛍光検出装置400が解析した蛍光信号の塩基配列を外部端末(不図示)に転送する。
<蛍光検出装置>
図2は、実施の形態1における蛍光検出装置400の構成例の概要を示す図である。図2に示されるように、蛍光検出装置400は、励起光源401と、シャッタ402と、励起光レンズ403と、光学フィルタ406と、蛍光レンズ407と、回析格子408と、CCD409と、CCD制御部410と、ADC(Analog degital converter)411と、信号処理部412と、メモリ413とを有する。
励起光源401は、継続して励起光404を照射する。励起光源401は、励起光404が検出位置900を通過するすべてのキャピラリ610を投影する位置に設けられる。
シャッタ402は、所定間隔ごとに開閉を繰り返す。そして、シャッタ402は、励起光源401から照射される励起光404を開放時に透過し、閉鎖時に遮断する。
励起光レンズ403は、シャッタ402を透過する励起光404を集光する。励起光レンズ403にて集光された励起光404は、検出位置900に向けて照射される。
各キャピラリ610内であって、検出位置900を通過する電気泳動するDNAに付加された蛍光標識は、励起光404が照射されることで励起し、蛍光信号405を発する。
光学フィルタ406(例えば、カラーフィルタ)は、蛍光標識から発せられる蛍光信号405以外の光をカットする。
蛍光レンズ407は、光学フィルタ406を通過する蛍光信号405を集光する。蛍光レンズ407により集光された蛍光信号405は、回析格子408にて波長ごとに分光され、CCD409の受光面へ照射される。
波長ごとに分光された蛍光信号405が照射されると、CCD409の受光面には、信号電荷が発生する。そして、CCD409の変換回路は、信号電荷を電圧に変換する。そして、CCD409の変換回路は、変換した電圧をアナログ信号として、ADC411へ出力する。なお、CCD409は、フレームトランスファー型やフルフレームトランスファー型やインターライントランスファー型やフレームインタートランスファー型のいずれかが適用されるようにして良い。
ADC411は、CCD409から出力されたアナログ信号をデジタル信号へと変換する。そして、ADC411は変換したデジタル信号を信号処理部412へ出力する。
信号処理部412は、出力されたデジタル信号から蛍光信号強度(疑似的に1画素として結合された受光面501の蛍光信号強度が該当する)を取得する。また、デジタル信号から得られる蛍光信号の波長に基づき、DNAの塩基配列を解析する。また、信号処理部412は、出力されたデジタル信号から得られる蛍光信号強度と波長とをメモリ413に記憶する。
<全体処理>
図3は、実施の形態1における全体処理の処理フローを示す図である。以下、CCD409の受光面が信号電荷を転送する方向を垂直方向と呼び、CCD409の水平レジスタ502が信号電荷を転送する方向を水平方向と呼ぶ。この全体処理は、シャッタ402が開放されるタイミングと同期して実行される。
まず、S301にて、励起光源401は、検出位置900を通過するすべてのキャピラリ610に励起光404を照射する。ここで、CCD409の受光面は、すべて(例えば、8本)のキャピラリ610の像が投影されるように配置される。
例えば、垂直方向最後尾を1行目とした場合、図16に示されるように、キャピラリ1は、垂直方法2行目から4行目までの受光面に投影される。また、キャピラリ2は、7行目から9行目までの受光面に投影される。そして、メモリ413は、キャピラリ610ごとに、キャピラリ610がどの受光面に投影されるかを示す情報を記憶する。以下、図16にて実線で囲われているビニング領域1600(垂直方向3画素分と水平方向3画素分)をソフトウェアビニングまたはハードウェアビニングして蛍光信号強度を算出する処理を説明する。ビニング領域1600は、結合される受光面501が含まれる領域である。ビニング領域1600内の受光面501は、一つの受光面として疑似的に結合される。
再び図3を参照する。次に、S302にて、受光面501に蛍光信号405が照射されると、受光面に501にて光電変換がされる。そして、受光面501には、信号電荷が発生する。そして、受光面501は発生した信号電荷を蓄積する。
次に、S303にて、信号処理部412は、各キャピラリ610(キャピラリ1〜8)から一つのキャピラリ610を選択する。なお、1回目にキャピラリ610を選択する場合、信号処理部412は、各キャピラリのうち、水平方向最後尾から水平方向に近い受光面に投影されるキャピラリ610(図16に示されるキャピラリ1)を選択する。そして、2回目以降にキャピラリ610を選択する場合、信号処理部412は、未だ蛍光信号強度を算出していないキャピラリ610であって、水平方向最後尾から水平方向に近い受光面に投影されるキャピラリ610(2回目に選択する場合は、図16に示されるキャピラリ2)を選択する。
次に、S304にて、信号処理部412は、S303にて選択したキャピラリ610にソフトウェアビニングフラグがセットされているか否かを判定する。信号処理部412が、キャピラリ610にソフトウェアビニングフラグがセットされていないと判定する場合(S304−No)、S306へ進み、ハードウェアビニング(後述、図7〜図12)が実行され、S307へ進む。一方、信号処理部412が、キャピラリ610にソフトウェアビニングフラグがセットされていると判定する場合(S304−Yes)、S305へ進み、ソフトウェアビニング(後述、図4〜図6)が実行され、S307へ進む。なお、メモリ413は、キャピラリ610ごとに、ソフトウェアビニングフラグ(シャッタ402が1回目に解放される場合は、「0(セット無)」が設定されている)を記憶する。
次に、S307にて、信号処理部412は、S305またはS306にて算出された、疑似的に1画素として結合された受光面501の蛍光信号強度が第一閾値(例えば、電荷量(サミングゲートが蓄積可能な半分の電荷量)に対応する蛍光信号強度)を超えているか否かを判定する。信号処理部412が、蛍光信号強度が第一閾値を超えていないと判定する場合(S307−No)、S309へ進む。そして、S309にて、信号処理部412は、キャピラリ610にセットされたソフトウェアビニングフラグをリセットし、S310へ進む。一方、信号処理部412が、S305またはS306にて算出した蛍光信号強度が第一閾値を超えていると判定する場合(S307−Yes)、S308へ進む。そして、S308にて、信号処理部412は、キャピラリ610のソフトウェアビニングフラグがセットされた状態を維持またはソフトウェアビニングフラグをセットし、S310へ進む。
次に、S310にて、信号処理部412は、すべてのキャピラリ610について、疑似的に1画素として結合された受光面501の蛍光信号強度を算出したか否かを判定する。信号処理部412が、すべてのキャピラリ610について蛍光信号強度を算出していないと判定する場合(S310−No)、S303へ進む。一方、信号処理部412が、すべてのキャピラリ610について蛍光信号強度を算出したと判定する場合(S310−Yes)、全体処理を終了する。
ここで、測定を開始した当初は、検出位置900に到達するサンプルの数が少ない。そして、取得される蛍光信号強度は微小である。
その後、時間の経過とともに、検出位置900に到達するサンプルの数は増加する。そして、検出位置900に到達するサンプルの数が増加するのに伴い、取得される蛍光信号強度も強くなる。
検出位置900に到達するサンプルの数は、ピークに達した後、時間の経過とともに減少する。そして、検出位置900に淘汰するサンプルの数が減少するのに伴い、取得される蛍光信号の強度も弱くなる。
検出位置900に到達するサンプルの数は、上述したサイクルを繰り返す。そして、取得される蛍光信号の強度は、サンプルの数の増減に連動して変化する。
ここで、上述した全体処理によれば、シャッタ402が1回目に解放される場合は、ソフトウェアビニングフラグには、「0(セット無)」が設定されている。よって、測定を開始した当初の微小な蛍光信号強度を、ハードウェアビニングを実行することで取得できる(この処理は、第一ハードウェアビニングステップに相当する)。
その後、取得される蛍光信号強度が強くなり、蛍光信号強度が第一閾値を超えた場合は、次回以降は、ソフトウェアビニングを実行することで蛍光信号強度を取得する(ソフトウェアビニングステップに相当する)。
その後、取得される蛍光信号強度が弱くなり、蛍光信号強度が第一閾値以下になった後は、ハードウェアビニングを実行することで、蛍光信号強度を取得する(第二ハードウェアビニングステップに相当する)。
<ソフトウェアビニング>
図4〜図6は、実施の形態1におけるソフトウェアビニングを説明するための図である。
図4に示されるように、CCD409は、格子状に配置された受光面501と、水平レジスタ502と、サミングゲート503と、変換回路504とを有する。
まず、CCD制御部410は、各受光面501に蓄積された信号電荷を垂直方向に転送させるパルスをパルス線601に印加する。パルス線601にパルスが印加されると、各受光面501に蓄積された信号電荷は、垂直方向に1画素ずつ転送される。これにより、各信号電荷は、図4に示される位置から図5に示される位置へ垂直方向に転送される。
また、図5に示されるように、垂直方向最後尾にある受光面501に転送された信号電荷は、水平レジスタ502へ転送される。
次に、図5を参照する。CCD制御部410は、各水平レジスタ502に蓄積された信号電荷を水平方向へ転送させるパルスをパルス線602に印加する。パルス線602にパルスが印加されると、各水平レジスタ502に蓄積された信号電荷は水平方向に1画素ずつ転送される。
これにより、各信号電荷は、図5に示される位置から図6に示される位置へ水平方向に転送される。
また、図6に示されるように、水平方向最後尾にある水平レジスタ502に転送された信号電荷は、サミングゲート503に転送される。サミングゲート503は、水平レジスタ502から転送される信号電荷を蓄積する。
変換回路504は、サミングゲート503に蓄積された信号電荷から1画素分の信号電荷を取り出して、電圧に変換する。そして、変換回路504は、変換した1画素分の電圧を、アナログ信号としてADC411へ出力する。
変換回路504が、サミングゲート503から信号電荷を取り出すと、CCD制御部410は、各水平レジスタ502に蓄積された信号電荷を再び水平方向へ転送させる。
上述した処理は、変換回路504により、ビニング領域420内の9つの信号電荷のすべてが、サミングゲート503から取り出されるまで繰り返される。
ADC411は、変換回路504から出力された1画素分のアナログ信号をデジタル信号に変換する。そして、ADC411は、変換した1画素分のデジタル信号を信号処理部412へ出力する。
信号処理部412は、ADC411から出力されたデジタル信号から定まる蛍光信号強度をメモリ413に記憶する。
図14は、上述した処理により9画素分の蛍光信号強度がメモリ413に記憶された例を示す。図14に示されるように、上位ビット1400と最下位ビット1401とからなる各アドレスにより特定されるメモリ領域には、各蛍光信号強度1403が格納されている。蛍光信号強度は、例えば16進数で表される。信号処理部412は、図14にて実線で囲われた領域1402に格納された、9つの蛍光信号強度の合計値を算出する。これにより、信号処理部412は、9画素を疑似的に1画素として結合された受光面501の蛍光信号強度を算出する。
信号処理部412は、図15に示されるように、各ビニング領域1502について算出した蛍光信号強度を上位ビット1500と最下位ビット1501とから各アドレスにより特定されるメモリ領域に記憶する。
<ハードウェアビニング>
図7〜図13は、実施の形態1におけるハードウェアビニングを説明するための図である。
まず、CCD制御部410は、各受光面501に蓄積された信号電荷を垂直方向に転送させるパルスをパルス線601に印加する。パルス線601にパルスが印加されると、各受光面501に蓄積された信号電荷は、垂直方向に1画素ずつ転送される。これにより、信号電荷は、図7に示される位置から垂直方向に図8に示される位置へ転送される。また、図8に示されるように、垂直方向最後尾にある受光面501に転送された信号電荷は、水平レジスタ502へ転送される。
次に、CCD制御部410は、各受光面501に蓄積された信号電荷を垂直方向に転送させるパルスをパルス線601に再度印加する。パルス線601にパルスが印加されると、各受光面501に蓄積された信号電荷は、垂直方向に1画素ずつ転送される。これにより、各信号電荷は、図8に示される位置から図9に示される位置へ垂直方向に転送される。
また、図9に示されるように、垂直方向最後尾にある受光面501に転送された信号電荷は、水平レジスタ502へ転送される。さらに、各水平レジスタ502には、前回転送された信号電荷と、今回転送された信号電荷とが蓄積される。
次に、CCD制御部410は、各受光面501に蓄積された信号電荷を垂直方向に転送させるパルスをパルス線601に再度印加する。パルス線601にパルスが印加されると、各受光面501に蓄積された信号電荷は、垂直方向に1画素ずつ転送される。これにより、各信号電荷は、図9に示される位置から図10に示される位置へ垂直方向に転送される。
また、図10に示されるように、垂直方向最後尾にある受光面501に転送された信号電荷は、水平レジスタ502へ転送される。そして、各水平レジスタ502には、前々回転送された信号電荷と、前回転送された信号電荷と、今回転送された信号電荷とが蓄積される。
次に、CCD制御部410は、各水平レジスタ502に蓄積された信号電荷を水平方向へ転送させるパルスをパルス線602に印加する。パルス線602にパルスが印加されると、各水平レジスタ502に蓄積された信号電荷は水平方向に1画素ずつ転送される。これにより、各信号電荷は、図10に示される位置から図11に示される位置へ水平方向に転送される。また、図11に示されるように、水平方向最後尾にある水平レジスタ502に転送された信号電荷は、サミングゲート503に転送される。
次に、CCD制御部410は、各水平レジスタ502に蓄積された信号電荷を水平方向へ転送させるパルスをパルス線602に再度印加する。パルス線602にパルスが印加されると、各水平レジスタ502に蓄積された信号電荷は水平方向に1画素ずつ転送される。これにより、各信号電荷は、図11に示される位置から図12に示される位置へ水平方向に転送される。
また、図12に示されるように、水平方向最後尾にある水平レジスタ502に転送された信号電荷は、サミングゲート503に転送される。そして、サミングゲート503には、前回転送された信号電荷と、今回転送された信号電荷とが蓄積される。
次に、CCD制御部410は、各水平レジスタ502に蓄積された信号電荷を水平方向へ転送させるパルスをパルス線602に再度印加する。パルス線602にパルスが印加されると、各水平レジスタ502に蓄積された信号電荷は水平方向に1画素ずつ転送される。これにより、各信号電荷は、図12に示される位置から図13に示される位置へ水平方向に転送される。
また、図13に示されるように、水平方向最後尾にある水平レジスタ502に転送された信号電荷は、サミングゲート503に転送される。そして、サミングゲート503には、前々回転送された信号電荷と、前回転送された信号電荷と、今回転送された信号電荷とが蓄積される。
サミングゲート503に蓄積されたすべての信号電荷は、変換回路504にて一括で電圧に変換される。そして、変換回路504は、変換した電圧をアナログ信号としてADC411へ出力する。
ADC411は、変換回路504から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。そして、ADC411は、変換したデジタル信号を信号処理部412へ出力する。
信号処理部412は、ADC411から出力されたデジタル信号から定まる蛍光信号強度(疑似的に1画素として結合された受光面501の蛍光信号強度が該当する)をメモリ413に記憶する。
<本実施の形態の効果>
以上説明した本実施の形態によれば、ハードウェアビニングとソフトウェアビニングとのいずれかを実行することで、正確かつ可及的速やかに蛍光信号強度を検出できるようになる。さらに、ダイナミックレンジを拡大できるようになる。ここで、CCD409の受光面501の1画素分の飽和電荷量が320ke-、水平レジスタ502の飽和電荷量が1000ke-、サミングゲート503の飽和電荷量が1000ke-であって、垂直方向5画素分を水平レジスタ502でハードウェアビニングする場合においては、1000ke-で飽和するのに対し、ソフトウェアビニングでは、1600ke-(320ke-×5)で飽和する。つまり、上述したような条件下では、ダイナミックレンジを最大で1.6倍拡大できるようになる。そして、水平方向に5画素分をハードウェアビニングする場合では、サミングゲート503の飽和電荷量が1000ke-であるのに対し、ソフトウェアビニングでは5000ke-となり、5倍のダイナミックレンジの拡大が可能となる。
また、蛍光信号強度が第一閾値を超える場合に、ソフトウェアビニングに切り替えることで、サミングゲート503が蓄積可能な電荷量を超えることなく、正確に蛍光信号強度を取得できるようになる。
また、蛍光信号強度が第一閾値以下の場合に、ハードウェアビニングに切り替えることで、ソフトウェアビニングだけを利用するのに対して、信号電荷の読み出し回数を減らせるようになる。これにより、速やかに蛍光信号強度を取得できるようになる。さらに、信号の読み出し回数が増えることによって、ノイズが増大することを防止できるようになる。さらに、ノイズを減らすことによって、検出感度が低下することを防止できるようになる。
また、最初に前記蛍光信号強度を取得する場合、ハードウェアビニングを実行して蛍光信号強度を取得することで、測定開始時点の微小な蛍光信号強度を速やかに取得できるようになる。
[実施の形態2]
実施の形態2が実施の形態1と異なる点は、信号電荷を複数個ずつ蛍光信号強度へ変換し、変換された前記蛍光信号強度を加算することで蛍光信号強度を取得するソフトハードビニングを実行することで前記蛍光信号強度を取得する点である。
以下、実施の形態2を実施の形態1と異なる点を主に図17と図18とを用いて説明する。
<全体処理>
図17は、実施の形態2における全体処理の処理フローを示す図である。図18は、実施の形態2における各ビニングの切り替わりと蛍光信号強度との相関関係を示す図である。
まず、S1701にて、励起光源401は、検出位置900を通過するすべてのキャピラリ610に励起光404を照射する。ここで、CCD409の受光面は、すべてのキャピラリ610の像が投影されるように配置される。
次に、S1702にて、受光面501に蛍光信号405が照射されると、受光面に501にて光電変換がされる。そして、受光面501には、信号電荷が発生する。そして、受光面501は発生した信号電荷を蓄積する。
次に、S1703にて、信号処理部412は、各キャピラリ610から一つのキャピラリ610を選択する。
次に、S1704にて、信号処理部412は、S1703にて選択したキャピラリ610に第一のフラグであるソフトウェアビニングフラグがセットされているか否かを判定する。信号処理部412が、キャピラリ610にソフトウェアビニングフラグがセットされていないと判定する場合(S1704−No)、S1706へ進む。一方、信号処理部412が、キャピラリ610にソフトウェアビニングフラグがセットされていると判定する場合(S1704−Yes)、S1705へ進む。そして、S1705にて、ソフトウェアビニング(前述、図4〜図6)が行われ、S1709へ進む。なお、メモリ413は、キャピラリ610ごとに、ソフトウェアビニングフラグおよびソフトハードビニングフラグ(シャッタ402が1回目に解放される場合は、ソフトウェアビニングフラグおよびソフトハードビニングフラグには「0(セット無)」が設定されている)を記憶する。
S1706にて、信号処理部412は、S1703にて選択したキャピラリ610に第二のフラグであるソフトハードビニングフラグがセットされているか否かを判定する。信号処理部412が、キャピラリ610にソフトハードビニングフラグがセットされていないと判定する場合(S1706−No)、S1708へ進み、ハードウェアビニング(前述、図7〜図13)が行われる。一方、信号処理部412が、キャピラリ610にソフトハードビニングフラグがセットされていると判定する場合(S1706−Yes)、S1707に進み、ソフトハードビニングが行われる。
ソフトハードビニングでは、まず、信号処理部412は、各受光面501に蓄積された信号電荷を垂直方向に転送させるパルスをパルス線601に複数回(2回以上)印加する。次に、信号処理部412は、水平レジスタ502に蓄積された信号電荷を水平方向へ転送させるパルスをパルス線602に1回、印加する。次に、サミングゲート503に蓄積された信号電荷は、変換回路504にて一括で電圧に変換される。そして、変換回路504は、変換した電圧をアナログ信号としてADC411へ出力する。次に、ADC411は、変換回路504から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。そして、ADC411は、変換したデジタル信号を信号処理部412へ出力する。ビニング領域内の信号電荷がサミングゲート503にすべて転送されていない場合、ビニング領域内の信号電荷を変換したデジタル信号が信号処理部412にすべて出力されるまで、上述した処理が繰り返される。
S1709にて、信号処理部412は、S1705または、S1707または、S1708にて算出された蛍光信号強度(疑似的に1画素として結合された受光面501の蛍光信号強度が該当する)が第二閾値1800(例えば、電荷量(1画素分の受光面501が蓄積可能な電荷量にビニングする画素数を乗じた電荷量)の半分に対応する蛍光信号強度)を超えていないか判定する。信号処理部412が、蛍光信号強度が第二閾値1800を超えていないと判定する場合(S1709−Yes)、S1711へ進む。そして、S1711にて、信号処理部412は、キャピラリ610のソフトウェアビニングフラグまたはソフトハードビニングフラグをリセットし、S1714に進む。
一方、信号処理部412が、S1705または、S1707または、S1708にて算出した蛍光信号強度が第二閾値を超えていると判定する場合(S1709−No)、S1710に進む。
S1710にて、信号処理部412は、S1705または、S1707または、S1708にて算出された蛍光信号強度が第一閾値1801(例えば、電荷量(サミングゲートが蓄積可能な半分の電荷量)に対応する蛍光信号強度)を超えていない否かを判定する。信号処理部412が、蛍光信号強度が第一閾値1801を超えていないと判定する場合(S1710−Yes)、S1712へ進む。そして、S1712にて、信号処理部412は、キャピラリ610のソフトハードビニングフラグがセットされた状態を維持またはソフトハードビニングフラグをセットする。さらに、信号処理部412は、ソフトウェアビニングフラグがセットされている場合は、セットされているソフトウェアビニングフラグをリセットし、S1714に進む。
一方、信号処理部412が、S1705または、S1707または、S1708にて算出した蛍光信号強度が第一閾値1801を超えていると判定する場合(S1710−No)、S1713へ進む。そして、S1713にて、信号処理部412は、キャピラリ610のソフトウェアビニングフラグがセットされた状態を維持またはソフトウェアビニングフラグをセットする。さらに、信号処理部412は、ソフトハードビニングフラグがセットされている場合は、セットされているソフトハードビニングフラグをリセットし、S1714に進む。
S1714にて、信号処理部412は、すべてのキャピラリ610について蛍光信号強度を算出したか否かを判定する。信号処理部412が、すべてのキャピラリ610について蛍光信号強度を算出していないと判定する場合(S1714−No)、S1703へ進む。一方、信号処理部412が、すべてのキャピラリ610について蛍光信号強度を算出したと判定する場合(S1714−Yes)、全体処理を終了する。
<実施の形態2の効果>
以上のように、本実施の形態2によれば閾値に応じてソフトハードビニングとハードウェアビニングとソフトハードビニングとを切り替えることで、実施の形態1と同様の効果に加えて蛍光信号強度を取得するのに要する時間をさらに短縮できるようになる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の蛍光検出装置は、測定対象物に付加された蛍光標識から発せられる蛍光信号強度が経時的に変化する測定に利用される装置に適用するようにしても良い。例えば、本発明の蛍光検出装置は、リアルタイムPCR装置や免疫分析装置に適用するようにしても良い。
20 キャピラリアレイ電気泳動装置
100 ポンプユニット
101 電気泳動媒体
200 高圧電源
300 恒温槽
400 蛍光検出装置
401 励起光源
402 シャッタ
403 励起光レンズ
404 励起光
405 蛍光信号
406 光学フィルタ
407 蛍光レンズ
408 回析格子
409 CCD
410 CCD制御部
411 ADC
412 信号処理部
413 メモリ
500 サンプルトレイ
501 受光面
502 水平レジスタ
503 サミングゲート
504 変換回路
510 サンプル容器
600 キャピラリアレイ
601,602 パルス線
610 キャピラリ
700 制御基板
800 搬送器
900 検出位置
901 排出位置
1400 上位ビット
1401 最下位ビット
1402 領域
1403 蛍光信号強度
1500 上位ビット
1501 最下位ビット
420,1502,1600 ビニング領域
1800 第二閾値
1801 第一閾値

Claims (9)

  1. 蛍光信号が照射されることで信号電荷が発生する複数の受光面を有し、前記受光面に発生した複数の前記信号電荷に基づき、蛍光信号強度を取得する蛍光検出装置であって、
    複数の前記信号電荷を一括で変換することで前記蛍光信号強度を取得するハードウェアビニングと、
    前記信号電荷を一つずつ前記蛍光信号強度へ変換し、変換された各前記蛍光信号強度を加算することで前記蛍光信号強度を取得する、ソフトウェアビニングとの、
    いずれかを実行する、
    蛍光検出装置。
  2. 請求項1に記載の蛍光検出装置において、
    前記ハードウェアビニングを実行することで取得した前記蛍光信号強度が第一閾値を超える場合は、前記ソフトウェアビニングに切り替えて前記蛍光信号強度を取得し、
    前記ソフトウェアビニングを実行することで取得した前記蛍光信号強度が前記第一閾値以下である場合は、前記ハードウェアビニングに切り替えて前記蛍光信号強度を取得する、
    蛍光検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の蛍光検出装置において、
    最初に前記蛍光信号強度を取得する場合、前記ハードウェアビニングを実行して前記蛍光信号強度を取得する、蛍光検出装置。
  4. 請求項1に記載の蛍光検出装置において、
    前記信号電荷を複数個ずつ前記蛍光信号強度へ変換し、変換された前記蛍光信号強度を加算することで前記蛍光信号強度を取得するソフトハードビニングと、前記ハードウェアビニングと、前記ソフトウェアビニングとのいずれかを実行することで前記蛍光信号強度を取得する、蛍光検出装置。
  5. 請求項4に記載の蛍光検出装置において、
    前記ハードウェアビニングを実行することで取得した前記蛍光信号強度が第二閾値を超える場合は、前記ソフトハードビニングに切り替えて前記蛍光信号強度を取得し、
    前記ソフトハードビニングを実行することで取得した前記蛍光信号強度が第一閾値を超える場合は、前記ソフトウェアビニングに切り替えて前記蛍光信号強度を取得し、
    前記ソフトウェアビニングを実行することで取得した前記蛍光信号強度が前記第一閾値以下である場合は、前記ソフトハードビニングに切り替えて前記蛍光信号強度を取得し、
    前記ソフトハードビニングを実行することで取得した前記蛍光信号強度が前記第二閾値以下である場合は、前記ハードウェアビニングに切り替えて前記蛍光信号強度を取得する、蛍光検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の蛍光検出装置において、
    前記受光面は、CCDである、蛍光検出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の蛍光検出装置において、
    キャピラリアレイ内を電気泳動する測定対象物を励起させる励起光を照射する励起光源を有し、
    前記蛍光信号は、前記キャピラリアレイ内を電気泳動する測定対象物に付加された蛍光標識から発せられる、蛍光検出装置。
  8. 測定対象物が電気泳動するキャピラリアレイと、前記測定対象物を励起させる励起光を照射し、前記測定対象物に付加された蛍光標識から発せられる蛍光信号の蛍光信号強度に基づき前記測定対象物の解析をする蛍光検出装置と、を有するキャピラリアレイ電気泳動装置であって、
    前記蛍光検出装置は、
    前記蛍光信号が照射されることで信号電荷が発生する複数の受光面を有し、
    複数の前記信号電荷を一括で変換することで前記蛍光信号強度を取得するハードウェアビニングと、
    前記信号電荷を一つずつ前記蛍光信号強度へ変換し、変換された各前記蛍光信号強度を加算することで前記蛍光信号強度を取得する、ソフトウェアビニングとの、
    いずれかを実行する、
    キャピラリアレイ電気泳動装置。
  9. 蛍光信号が照射されることで信号電荷が発生する複数の受光面を有し、前記受光面に発生した複数の前記信号電荷に基づき蛍光信号強度を取得する蛍光検出装置を用いた蛍光信号強度取得方法であって、
    ハードウェアビニングを実行することで前記蛍光信号強度を取得する第一ハードウェアビニングステップと、
    前記第一ハードウェアビニングステップにて取得した前記蛍光信号強度が第一閾値を超えた後は、ソフトウェアビニングを実行することで前記蛍光信号強度を取得するソフトウェアビニングステップと、
    前記ソフトウェアビニングステップにて取得した前記蛍光信号強度が前記第一閾値以下になった後は、前記ハードウェアビニングを実行することで前記蛍光信号強度を取得する第二ハードウェアビニングステップと、
    を有する、
    蛍光信号強度取得方法。
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