JP2015049111A - 電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁波放射線に対する遮蔽能力を向上させた、単位厚さ当たりの遮蔽能力が高い電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法を提供する。
【解決手段】放射線源1から照射された電磁波放射線2は、遮蔽体3でエネルギーの一部が消費され、遮蔽体3を透過後の電磁波放射線7は透過前の電磁波放射線2に対してエネルギーが減衰される。または、放射線源1から照射された電磁波放射線2は、遮蔽材14の接続部14cにおいてエネルギーの一部を電気エネルギーに変換されて電気消費部16において消費されるため、遮蔽体13を透過後の電磁波放射線17が減衰される。
【選択図】図1

Description

本発明は、γ線やX線に代表される電磁波放射線の遮蔽方法および遮蔽体に関する。
放射線の遮蔽方法および遮蔽体に関する公知の技術の一例として、特許文献1や特許文献2が挙げられる。
特許文献1には、放射線遮蔽方法及び装置並びに構造体の処理方法において、作業者に照射される放射線量を容易且つ十分に低減するために、原子炉容器の外部に第1放射線遮蔽装置を設置することで第1放射線遮蔽領域を設け、原子炉容器からシンブルチューブを移動することで中性子束検出器をコンジットチューブ内を通して放射線遮蔽領域に移動し、その後原子炉容器の点検・補修作業を行う方法が示されている。
特許文献2には、鉛を使用することなく、放射線を発する対象物をガタつき無く被覆することにより、放射線を遮蔽することのできる着脱自在の放射線遮蔽カバーを提供するために、対象物を被覆し、鉛無含有で高比重金属を含有する複数の被覆体を有し、複数の被覆体は、被覆体の合わせ面が被覆体の内蔵する内部から外部へと放射線直進不可能に形成され、被覆体の内面には固定部が形成され、内面と固定部とが弾性を有する放射線遮蔽カバーが示されている。
特開2013−3016号公報 特開2012−93264号公報
放射線には、α線(Heの原子核)、β線(電子)、γ線(波長10−12〜10−14m程度の電磁波)、X線(波長10−8〜10−12m程度の電磁波)、中性子線(中性子)などの種類がある。大きくは、粒子放射線(α線、β線、中性子線)と電磁波放射線(γ線、X線)に大別できる。
放射線の物質透過力は、一般的に、粒子放射線は透過力が弱く、電磁波放射線は透過力が強い特性がある。このため、放射線の遮蔽で問題となるのは、物質透過力の強い電磁波放射線となる。
電磁波放射線と物質の相互作用については、物質構成元素の原子番号が大きい程、相互作用(光電効果、コンプトン効果、電子対生成)の発生確率が大きくなり、電磁波放射線のエネルギーが減衰する特性がある。また、原子番号が大きい元素から構成される物質は比重も大きい。このため、比重が大きい物質は、一般的に電磁波放射線の遮蔽能力が高い。
例えば、様々な遮蔽体(遮蔽厚10cm)に対するγ線(60Co放射線源を例にとる)の透過率を比較すると、比重1.00の水が87.3%、比重2.10の普通コンクリートが66.3%、比重7.86の鉄が8.17%、比重11.34の鉛が0.48%であることが知られている。このように、比重が大きくなるに従って、単位厚さ当たりの遮蔽能力が高くなることが知られている。
これらの理由から、電磁波放射線の遮蔽には、鉛や鉄などの比重が大きい物質が汎用的に使用されている。
上述の特許文献1,2に記載の方法では、遮蔽能力に及ぼす比重の影響を考慮し、比重が大きい物質を電磁波放射線の遮蔽材として採用していた。このため、電磁波放射線用の遮蔽体は、非常に重いものとなっていた。
例えば、比重11.3の鉛を遮蔽材として採用して、厚さ10cmの板で30×30cmの遮蔽体を作製するとなると、遮蔽体の重さは100kg強となる。
しかし、遮蔽体が重い場合、遮蔽体を放射線源近傍に設置する際の労力が増大する。
また、作業領域が広範囲に及ぶ場合や放射線源が多数存在する場合、さらには放射線源に接近できない場合などは、放射線源近傍に遮蔽体を設置する代わりに、作業員の近傍に遮蔽体を設置、または遮蔽体を作業員に装着するのが効果的な場合も考えられる。しかしながら、遮蔽材の厚さは放射線量に応じて厚くする必要があるため、放射線量が高い場合には遮蔽体が重くなってしまい、作業員とともに移動させたり、作業員に装着させたりするのが困難となる。
また、耐震性を考慮した場合、重い遮蔽体を常設した構造物には、容量の大きな支持構造物が必要となる。
このように、電磁波放射線用の遮蔽体を軽量化することが望まれている。
本発明は、上記課題を鑑みなされたものであり、その目的は、電磁波放射線に対する遮蔽能力を向上させた、単位厚さ当たりの遮蔽能力が高い電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、γ線,X線に代表される電磁波放射線の遮蔽体であって、穴が連通した多孔質構造とすることで体積当たりの表面積を増加させた光触媒を有する遮蔽材と、前記光触媒に前記電磁波放射線が照射された際に生じる光触媒反応によって酸化還元される酸化還元物質とを備え、前記光触媒は、前記酸化還元物質の酸化・還元反応を促進することで前記電磁波放射線のエネルギーを消費することを特徴とする。
本発明によれば、電磁波放射線に対する単位厚さ当たりの遮蔽能力が高い電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法を提供でき、電磁波放射線用の遮蔽体の軽量化を図ることが可能となるため、原子力発電プラントや放射性廃棄物貯蔵施設等における電磁波放射線量の高い環境下での電磁波放射線の遮蔽に好適な遮蔽体および遮蔽方法を提供することができる。
本発明の電磁波放射線の遮蔽体の第1の実施形態の構成の概要を説明する図である。 本発明の電磁波放射線の遮蔽体の第2の実施形態の構成の概要を説明する図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の電磁波放射線の遮蔽体の第3の実施形態の構成の概要を説明する図である。 本発明の電磁波放射線の遮蔽体の第4の実施形態の構成の概要を説明する図である。 図5のB−B断面図である。 本発明の電磁波放射線の遮蔽体の第5の実施形態の構成の概要を説明する図である。 図7のC−C断面図である。
以下に本発明の電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法の実施形態を、図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
本発明の電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法の第1の実施形態を、図1を用いて説明する。
図1は本発明の電磁波放射線の遮蔽体の第1の実施形態の構成の概要を説明する図であり、光触媒の光触媒反応によって促進される酸化または還元反応を利用して電磁波放射線を遮蔽する方法および遮蔽体の具体例を示すものである。
図1において、γ線,X線に代表される電磁波放射線の遮蔽体3は、遮蔽材4、密封容器6等により概略構成されている。
遮蔽材4は、ジルコニア(ZrO)を、穴が連通した多孔質構造とすることで体積当たりの表面積を増加させたものである。
密封容器6は、上述の遮蔽材4や、水溶液5を保持する容器である。この密閉した容器6の中で、遮蔽材4は、水溶液5に浸漬した状態で保持されている。
本実施形態においては、水溶液5は、ヨウ素ヨウ化カリウム溶液(ヨウ化カリウム水溶液にヨウ素を溶解させたもの)を添加した水溶液であり、水溶液中にはヨウ素が三ヨウ化物イオン(I )の形で溶解している。
この場合における、光触媒に電磁波放射線が照射された際に生じる光触媒反応によって酸化・還元反応を促進するための助剤はヨウ素ヨウ化カリウム溶液となる。
このように構成された本実施形態の遮蔽体3では、遮蔽体3に電磁波放射線2が照射されると、次なような反応が生じる。
Figure 2015049111
すなわち、光触媒反応によって遮蔽材4の表面で三ヨウ化物イオンの酸化還元反応が促進されて、ヨウ素(I)が遊離する。この際、電磁波放射線のエネルギーが消費されるため、電磁波放射線は減衰する。
この遊離したヨウ素(I)は、ヨウ化カリウムが存在する水溶液中では時間の経過とともに再度溶解するため、電磁波放射線のエネルギー消費サイクルが継続する。
また、γ線,X線に代表される電磁波放射線2は、物質透過力が強いため、遮蔽材4の内部の表面でも光触媒反応が可能である。このため、遮蔽材4が多孔質化されていることによって、孔内側の表面においても酸化還元反応が促進され、遮蔽能力の向上と軽量化を両立することが可能となる。
このように、上述した本発明の電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法の第1の実施形態では、放射線源1から照射された電磁波放射線2は、遮蔽体3でエネルギーの一部が消費され、遮蔽体3を透過後の電磁波放射線7が、透過前の電磁波放射線2に対してエネルギーが減衰される。
よって、従来の遮蔽方法で着目していた電磁波放射線と物質の相互作用(光電効果、コンプトン効果、電子対生成)に加えて、光触媒反応を利用して電磁波放射線のエネルギーを消費、即ち遮蔽することができ、電磁波放射線の遮蔽能力を向上させることができる。
また、物質透過力が強い電磁波放射線では、遮蔽体内部の表面でも光触媒反応による電磁波放射線のエネルギー消費が可能なことから、遮蔽材4の多孔質化によって、簡易な構造でありながら、遮蔽能力の向上と軽量化の両立をより容易に達成することができる。
すなわち、本実施形態は、穴が連通した多孔質構造とすることで体積当たりの表面積を増加させた光触媒を有する遮蔽材4に電磁波放射線が照射された際に生じる光触媒反応により酸化還元反応を促進させて酸化還元材を酸化・還元することで電磁波放射線のエネルギーを減衰させて電磁波放射線を遮蔽するものである。
なお、光触媒は上述のジルコニア(ZrO)に限られず、紫外線などエネルギーの高い光(波長の短い光=γ線等)のエネルギーを吸収して、励起状態となることで正孔(+)及び電子(−)を生じさせ、表面で酸化還元反応が促進される半導体を光触媒として用いることができる。
例えば、GaP,Ta,Si,CdS,KTaO,CdSe,SrTiO,TiO,Nb,ZnO,MoS,Fe,Bi,WO,SnO等が挙げられる。
また、酸化・還元反応を促進するための助剤は、ヨウ素、ヨウ素ヨウ化カリウム溶液に限定されず、フッ素や塩素、臭素等のハロゲン元素が溶解した溶液を用いることができる。
<第2の実施形態>
本発明の電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法の第2の実施形態を図2および図3を用いて説明する。
第2の実施形態における電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法は、光触媒の光触媒反応によって促進される酸化または還元反応を利用して電磁波放射線を遮蔽する遮蔽体を配管等の円筒構造物に適用する場合の具体例である。
図2は本発明の電磁波放射線の遮蔽体の第2の実施形態の構成の概要を説明する図であり、図3は図2のA−A断面図である。
図2および図3に示すように、本発明の電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法の第2の実施形態は、γ線,X線に代表される電磁波放射線の遮蔽体9は、配管等の円筒構造物8の外周側に設置されている。
遮蔽体9は、2つの半円筒形状の容器11をボルト12A・ナット12Bを用いて円筒形状に保持したものであり、遮蔽材10、密封容器11等により概略構成されている。
遮蔽材10は、穴が連通した多孔質構造とすることで体積当たりの表面積を増加させたジルコニア(ZrO)などの光触媒が半円筒形状に成型されたものである。
半円筒形状の容器11は、水溶液5および遮蔽体10を保持する容器であり、遮蔽体10を水溶液5に浸漬し、密封した状態で保持している。
水溶液5は、第1の実施形態と同様に、ヨウ素ヨウ化カリウム溶液(ヨウ化カリウム水溶液にヨウ素を溶解させたもの)を添加した水溶液であり、水溶液中にはヨウ素が三ヨウ化物イオン(I )の形で溶解している。
この場合においても、光触媒に電磁波放射線が照射された際に生じる光触媒反応によって酸化・還元反応を促進するための助剤はヨウ素ヨウ化カリウム溶液である。
このように構成された本実施形態の電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法においても、前述した電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法の第1の実施形態とほぼ同様な効果が得られる。
すなわち、円筒構造物8内側の放射線源1から放射された電磁波放射線2が遮蔽体9を透過する際に、光触媒反応によって遮蔽材10の表面で酸化または還元反応が促進されて、ヨウ素(I)が遊離する。この際、放射線源1から照射された電磁波放射線2は、遮蔽体9でエネルギーの一部が消費されて、遮蔽体9を透過後の電磁波放射線7は減衰する。また、遊離したヨウ素(I)は、ヨウ化カリウムが存在する水溶液5中では時間の経過とともに再度溶解するため、電磁波放射線のエネルギー消費サイクルが継続する。
更に、電磁波放射線は物質透過力が強いため、遮蔽材内部の表面でも光触媒反応が可能である。このため、遮蔽材9の多孔質化によって遮蔽能力の向上と軽量化を達成することができる。
<第3の実施形態>
本発明の電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法の第3の実施形態を図4を用いて説明する。
図4は本発明の電磁波放射線の遮蔽体の第3の実施形態の構成の概要を説明する図であり、光起電力効果を利用して電磁波放射線を遮蔽する方法および遮蔽体の具体例を示すものである。
図4において、γ線,X線に代表される電磁波放射線の遮蔽体13は、多層に重ねられた遮蔽材14、電気消費部16等により構成されている。
遮蔽材14は、Si等の基板にB等の不純物を添加した正の電荷を有する半導体からなるP型半導体膜14aと、Si等の基板にPやAs等の不純物を添加した負の電荷を有する半導体からなるN型半導体膜14bとを有する電磁波放射線用光電池であり、P型半導体膜14aとN型半導体膜14bとの接続部14cが形成されている。
この遮蔽材14では、電磁波放射線2が照射されると、接続部14cにおいて生ずる光起電力効果により、電磁波放射線2のエネルギーを電気エネルギーに変換する。
多層に重ねられた遮蔽材14は、互いに導線15により電気的に導通されている。
電気消費部16は、遮蔽材14において変換した電気エネルギーを消費する部材であり、例えば電球(可視光および熱として消費)や電気抵抗(熱として消費)、または二次電池(蓄電)等で構成される。図4においては、電球を例示している。電気消費部16は、導線15により遮蔽材14に電気的に接続されている。
このように構成された本実施形態の遮蔽体13では、遮蔽体13に電磁波放射線2が照射されると、P型半導体膜14aとN型半導体膜14bとの接続部14cが形成された遮蔽材14に電磁波放射線2が照射された際に生じる光起電力効果により、電磁波放射線2のエネルギーが電気エネルギーに変換される。
この遮蔽材14で変換された電気エネルギーは、導線15を介して電気消費部16に送電されて、電気消費部16において消費される。
これにより、遮蔽体13を透過後の電磁波放射線17は、透過前の電磁波放射線2に対して減衰され、電磁波放射線2を遮蔽することができる。
また、電磁波放射線2は物質透過力が強いため、多層に重ねた下層の遮蔽材14においても光起電力効果により電磁波放射線2のエネルギーを電気エネルギーに変換することが可能である。
上述した本発明の電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法の第3の実施形態では、放射線源1から照射された電磁波放射線2は、遮蔽材14の接続部14cにおいてエネルギーの一部が電気エネルギーに変換されて、電気消費部16において消費されるため、遮蔽体13を透過後の電磁波放射線17を減衰させることができる。
よって、従来の遮蔽方法で着目していた電磁波放射線と物質の相互作用(光電効果、コンプトン効果、電子対生成)に加えて、光起電力効果を利用して電磁波放射線のエネルギーを消費、即ち遮蔽することができ、電磁波放射線の遮蔽能力が向上する。
さらに、多層に重ねた下層の遮蔽材14でも、光起電力効果により電磁波放射線2のエネルギーを電気エネルギーに変換できるため、多層化による遮蔽能力の向上も可能となる。
<第4の実施形態>
本発明の電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法の第4の実施形態を図5および図6を用いて説明する。
第4の実施形態における電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法は、光起電力効果を利用して電磁波放射線を遮蔽する遮蔽体を配管等の円筒構造物に適用する場合の具体例を示すものである。
図5は本発明の電磁波放射線の遮蔽体の第4の実施形態の構成の概要を説明する図であり、図6は図5のB−B断面図である。
図5および図6に示すように、本発明の電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法の第4の実施形態は、γ線,X線に代表される電磁波放射線の遮蔽体18は、配管等の円筒構造物8の外周側に設置されている。
遮蔽体18は、多層に重ねられた遮蔽材19が配管等の円筒構造物8に巻き付けられ、ボルト12A・ナット12Bを用いて固定されたものである。
遮蔽材19は、Si等の基板にB等の不純物を添加した正の電荷をもつ半導体からなるP型半導体膜と、Si等の基板にPやAs等の不純物を添加した負の電荷をもつ半導体からなるN型半導体膜とを有する電磁波放射線用光電池からなり、P型半導体膜とN型半導体膜との接続部が形成されたものである。
多層に重ねられた遮蔽材19は、互いに導線15により電気的に導通されており、また導線15により電気消費部16に電気的に接続されている。
電気消費部16は、遮蔽材14において変換した電気エネルギーを消費する部材であり、例えば電球(可視光および熱として消費)や電気抵抗(熱として消費)、または二次電池(蓄電)等で構成される。図5および図6においては電球を例示している。電気消費部16は、導線15により遮蔽材14に電気的に接続されている。
このように構成された本実施形態の電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法においても、前述した電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法の第3の実施形態とほぼ同様な効果が得られる。
すなわち、このように構成された本実施形態の遮蔽体18では、遮蔽体18に電磁波放射線2が照射されると、P型半導体膜とN型半導体膜との接続部が形成された遮蔽材19に電磁波放射線2が照射された際に生じる光起電力効果により、電磁波放射線2のエネルギーが電気エネルギーに変換される。
この遮蔽材19で変換された電気エネルギーは、導線15を介して電気消費部16に送電されて、電気消費部16により消費される。
これにより、遮蔽体18を透過後の電磁波放射線17は、透過前の電磁波放射線2に対して減衰され、電磁波放射線2を遮蔽することができる。
また、電磁波放射線2は物質透過力が強いため、多層に重ねた下層の遮蔽材19においても光起電力効果により電磁波放射線のエネルギーを電気エネルギーに変換することが可能である。
<第5の実施形態>
本発明の電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法の第5の実施形態を図7および図8を用いて説明する。
第5の実施形態における電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法は、光起電力効果を利用して電磁波放射線のエネルギーを電気エネルギーに変換するとともに、測定した電気エネルギー量から測定位置における電磁波放射線量を演算して表示する線量表示部を有する遮蔽体を配管等の円筒構造物に適用する場合の具体例を説明するものである。
図7は本発明の電磁波放射線の遮蔽体の第5の実施形態の構成の概要を説明する図、図8は図7のC−C断面図である。
図7および図8に示すように、本実施形態の遮蔽体24は、電磁波放射線用光電池の遮蔽材26と、光触媒の遮蔽材25と、電磁波放射線用光電池の遮蔽材27と、線量表示部20,21とから概略構成される。
光触媒の遮蔽材25は、穴が連通した多孔質構造とすることで体積当たりの表面積を増加させたジルコニア(光触媒)である。
この遮蔽材25は、密封容器29に保持された水溶液28中に配置されている。
水溶液28は、第1,2の実施形態と同様に、ヨウ素ヨウ化カリウム溶液(ヨウ化カリウム水溶液にヨウ素を溶解させたもの)を添加した水溶液であり、水溶液中にはヨウ素が三ヨウ化物イオン(I )の形で溶解している。
この場合においても、光触媒に電磁波放射線が照射された際に生じる光触媒反応によって酸化・還元反応を促進するための助剤はヨウ素ヨウ化カリウム溶液である。
電磁波放射線用光電池の遮蔽材26,27は、Si等の基板にB等の不純物を添加した正の電荷をもつ半導体からなるP型半導体膜と、Si等の基板にPやAs等の不純物を添加した負の電荷をもつ半導体からなるN型半導体膜とを有する電磁波放射線用光電池からなり、P型半導体膜とN型半導体膜との接続部が形成されたものである。
遮蔽材26は、導線22により起電力計23、線量表示部20に接続されている。また、遮蔽材27は、導線22により起電力計23、線量表示部21に接続されている。
測定器23は、遮蔽材26もしくは遮蔽材27で変換された電気エネルギー量を測定する機器である。起電力計23には電流計もしくは電圧計を採用することが可能である。
線量表示部20,21は、この測定器23で測定された電気エネルギー量から、遮蔽材26または遮蔽材27の配置位置における電磁波放射線の線量を演算して、この演算した線量を表示するものである。
本発明の電磁波放射線の遮蔽体および電磁波放射線の遮蔽方法の第5の実施形態では、放射線源1から照射された電磁波放射線2は、遮蔽材26の接続部で電磁波放射線2のエネルギーの一部が電気エネルギーに変換されて、エネルギーが消費される。また、導線22を介して起電力計23で電気エネルギー量が測定される。測定された電気エネルギー量から配管8表面における電磁波放射線量を演算して、線量表示部20で表示する。
また、電磁波放射線2は、遮蔽材25において、光触媒反応によって遮蔽材25の表面で酸化反応を促進させて、ヨウ素(I)を遊離させることによりエネルギーの一部が消費される。
遮蔽体24の外表面側での電磁波放射線量は、前述した配管8の表面における電磁波放射線量(遮蔽材26における電気エネルギー量測定)測定と同様に、遮蔽材27で電磁波放射線2のエネルギーを電気エネルギーに変換し、この変換した電気エネルギーを導線22を介して起電力計23で測定し、測定した電気エネルギー量から電磁波放射線量を演算して、線量表示部21に表示する。これら遮蔽材25,26,27においてエネルギーを消費することにより、電磁波放射線2を遮蔽するとともに、遮蔽体24における電磁波放射線の遮蔽効果を確認することが可能となる。
なお、本実施形態においては、遮蔽体25(光触媒)は省略することもできる。
<その他>
なお、本発明は上記の実施形態に限られず、種々の変形、応用が可能なものである。
例えば、上述実施形態において、遮蔽体内の遮蔽材の個数は、複数個とすることが可能であり、遮蔽体の形状や用途に応じて適宜決定することができる。
また、遮蔽体が被覆する対象物は、第2,4,5の実施形態のような真っ直ぐに伸びる配管8のような直線型に限られない。対象物が配管又は棒状部材である場合は、例えば屈曲型、曲線型、L字型、T字型、Y字型、及び十字型等を挙げることができ、対象物が機器,人である場合は、特に形状に制限は無い。
1…放射線源、
2,7,17…電磁波放射線、
3,9,13,18,24…遮蔽体、
4,10,25…遮蔽材(光触媒)、
5,28…水溶液、
6,11,29…容器、
8…円筒構造物(配管等)、
12A…ボルト、
12B…ナット、
14,19,26,27…遮蔽材(電磁波放射線用光電池)、
14a…P型半導体膜、
14b…N型半導体膜、
14c…接続部、
15,22…導線、
16…電気消費部(電球や電気抵抗、または二次電池等)、
20,21…線量表示部、
23…起電力計。

Claims (6)

  1. γ線,X線に代表される電磁波放射線の遮蔽体であって、
    穴が連通した多孔質構造とすることで体積当たりの表面積を増加させた光触媒を有する遮蔽材と、
    前記光触媒に前記電磁波放射線が照射された際に生じる光触媒反応によって酸化還元される酸化還元物質とを備え、
    前記光触媒は、前記酸化還元物質の酸化・還元反応を促進することで前記電磁波放射線のエネルギーを消費する
    ことを特徴とする電磁波放射線の遮蔽体。
  2. 請求項1に記載の電磁波放射線の遮蔽体において、
    前記酸化還元物質の酸化・還元反応を促進するための助剤と、
    前記遮蔽材,前記酸化還元物質および前記助剤を保持する密封容器とを更に備えたことを特徴とする電磁波放射線の遮蔽体。
  3. 請求項1または2に記載の電磁波放射線の遮蔽体において、
    P型半導体とN型半導体との接続部が形成された第2遮蔽材であって、前記電磁波放射線のエネルギーを前記電磁波放射線が照射された際に生じる光起電力効果により電気エネルギーに変換する第2遮蔽材と、
    この第2遮蔽材で変換した電気エネルギー量を測定する測定器と、
    この測定器で測定された電気エネルギー量から、前記第2遮蔽材の配置位置における前記電磁波放射線の線量を演算して、この演算した線量を表示する線量演算表示部とを更に備えたことを特徴とする電磁波放射線の遮蔽体。
  4. γ線,X線に代表される電磁波放射線の遮蔽体であって、
    前記電磁波放射線のエネルギーを前記電磁波放射線が照射された際に生じる光起電力効果により電気エネルギーに変換するための遮蔽材であって、P型半導体とN型半導体との接続部が形成された遮蔽材と、
    この遮蔽材に電気的に接続され、前記遮蔽材において変換した電気エネルギーを消費する電気消費部とを備えた
    ことを特徴とする電磁波放射線の遮蔽体。
  5. 請求項4に記載の電磁波放射線の遮蔽体において、
    前記遮蔽材で変換した電気エネルギー量を測定する測定器と、
    この測定器で測定された電気エネルギー量から、前記遮蔽材の配置位置における前記電磁波放射線の線量を演算して、この演算した線量を表示する線量表示部とを更に備えたことを特徴とする電磁波放射線の遮蔽体。
  6. γ線,X線に代表される電磁波放射線の遮蔽方法であって、
    P型半導体とN型半導体との接続部が形成された遮蔽体に前記電磁波放射線が照射された際に生じる光起電力効果により前記電磁波放射線のエネルギーを電気エネルギーに変換し、
    この電気エネルギーを前記電気消費部によって消費することで前記電磁波放射線のエネルギーを減衰させて前記電磁波放射線を遮蔽する
    ことを特徴とする電磁波放射線の遮蔽方法。
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