JP2015048932A - ツインクラッチ式変速機の制御装置 - Google Patents

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裕之 釜付
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Abstract

【課題】油圧供給源の供給油圧を無駄に上昇させることなく、締結中のクラッチへの供給油圧を適正に維持することのできるツインクラッチ式変速機の制御装置を提供すること。【解決手段】奇数・偶数変速段の第1、第2クラッチ31、32の締結と解放を切り替えるツインクラッチ式変速機の制御装置50であって、変速機がオイルポンプ51と、ライン油路52Lと、第1、第2分岐油路52A、52Bと、ラインソレノイド53と、第1、第2クラッチソレノイド55、56と、ライン油圧センサ57とを備えており、第1、第2クラッチの一方が締結中で、他方が解放中の場合に、ライン油圧センサの検出値が設定油圧になるように解放中の第1クラッチまたは第2クラッチに対応する第1クラッチソレノイドまたは第2クラッチソレノイドを調整する制御を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、奇数変速段および偶数変速段を備えるツインクラッチ式変速機の制御装置に関し、詳しくは、各変速段毎の油圧式のクラッチに供給する油圧制御を行う制御装置に関する。
エンジン(内燃機関)を搭載する車両では、変速段を有する変速機を介してそのエンジンの駆動力を車軸側に伝達するようになっている。変速機には、奇数変速段および偶数変速段の2系統のそれぞれでクラッチを備えるツインクラッチ式を採用することにより、変速先のギヤを待機させてクラッチの迅速な繋ぎ替え(締結・解放)を実現することが知られている(特許文献1を参照)。
油圧式のツインクラッチ式変速機では、解放中のクラッチに前もって油圧を充填して昇圧させておく、所謂、プリチャージを行うことにより、油圧供給に対する締結への応答性を高めて、迅速な変速を実現することが行われている。
特開平4−282066号公報
しかしながら、このような従来のツインクラッチ式変速機にあっては、各クラッチ毎に供給油圧を調整する調整機構が配置されており、その調整機構とクラッチとの間の油路毎にも油圧センサを設置して油圧を検出することにより、クラッチ毎に所望の油圧になるように調整機構で調整している。
ところで、この変速機のクラッチには、オイルポンプ(油圧供給源)を駆動して供給することから、無駄に昇圧すると、駆動力を浪費して燃費の低下要因になってしまう場合がある。
その一方で、オイルポンプの供給する油圧に十分な余裕がない状況で、解放中のクラッチへの油圧の充填を開始すると、締結中のクラッチに供給する油圧の低下が発生して、場合によっては、締結中のクラッチに滑りが生じてしまう可能性がある、という問題がある。
この問題を解消するために、締結中のクラッチ手前の油圧センサの検出値が所望の油圧よりも下回る場合に、オイルポンプで供給する油圧を上昇させようとしても、その時点でのクラッチの供給油圧は不足する状況にあり、また、オイルポンプによる供給油圧の上昇が締結中のクラッチに至るまでにはタイムラグが生じてしまう。
そこで、本発明は、油圧供給源の供給油圧を無駄に上昇させることなく、締結中のクラッチへの供給油圧を適正に維持することのできるツインクラッチ式変速機の制御装置を提供することを目的としている。
本発明の第1の態様は、奇数変速段および偶数変速段を備えて、前記奇数変速段の油圧式の第1クラッチおよび前記偶数変速段の油圧式の第2クラッチの締結と解放を切り替えて、動力源の出力を伝達するツインクラッチ式変速機の制御装置であって、前記ツインクラッチ式変速機が前記第1クラッチおよび前記第2クラッチへの油圧供給源と、前記油圧供給源の下流側で分岐して前記第1クラッチおよび前記第2クラッチに油圧を供給する油路と、前記第1クラッチに油圧を供給する前記油路の第1分岐油路の途中に設置されて当該油圧を調整する第1分岐油圧調整部と、前記第2クラッチに油圧を供給する前記油路の第2分岐油路の途中に設置されて当該油圧を調整する第2分岐油圧調整部と、分岐前の前記油路の途中に設置されて前記油圧供給源から供給される油圧を検出する油圧検出部と、を備えており、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチの一方が締結中で、他方が解放中の場合に、前記油圧検出部の検出する検出値が予め設定されている油圧になるように解放中の前記第1クラッチまたは前記第2クラッチに対応する前記第1分岐油圧調整部または前記第2分岐油圧調整部を調整する制御を実行することを特徴とするものである。
本発明の第2の態様としては、前記第1分岐油圧調整部および前記第2分岐油圧調整部の調整条件を記憶する記憶部を備えて、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチの一方が締結中で、他方が解放中の場合に調整した前記第1分岐油圧調整部および第2分岐油圧調整部の一方または双方の調整条件を前記記憶部に記憶しておき、前記記憶部内に記憶する前記調整条件から次回の前記第1分岐油圧調整部または前記第2分岐油圧調整部を調整する制御を開始する構成とするのが好ましい。
本発明の第3の態様としては、前記記憶部には前記第1クラッチおよび前記第2クラッチの解放中における前記第1分岐油圧調整部および前記第2分岐油圧調整部のそれぞれの前記調整条件を記憶しておき、前記第1分岐油圧調整部または前記第2分岐油圧調整部に対応する前記記憶部内の前記調整条件を利用して当該第1分岐油圧調整部または当該第2分岐油圧調整部を調整する制御を開始する構成とするのが好ましい。
本発明の第4の態様としては、前記油圧検出部の検出する検出値が予め設定されている油圧になるように前記第1分岐油圧調整部または前記第2分岐油圧調整部を調整する制御は、解放中の前記第1クラッチまたは前記第2クラッチの締結前に油圧を供給するプリチャージの際に実行する構成とするのが好ましい。
このように、上記の第1の態様によれば、第1、第2分岐油圧調整部の一方を調整して締結側クラッチに所望の油圧を供給するだけでなく、分岐前の油路における供給油圧が設定油圧になるように、解放側クラッチの第1、第2分岐油圧調整部の他方をも調整する。したがって、クラッチ手前での油圧低下が生じる前に、分岐前の油圧が設定油圧になるように調整することができ、締結中のクラッチに滑りが生じることを未然に防止することができる。
上記の第2の態様によれば、分岐前の油路における供給油圧を設定油圧にする、第1、第2分岐油圧調整部の解放クラッチ側の調整条件を利用可能に記憶(学習)しておき、次の調整制御に利用する。したがって、前回の調整制御で学習した調整条件に基づいて、新たに調整条件を決定する場合よりも迅速に、第1、第2分岐油圧調整部の解放クラッチ側を適正に調整することができる。
上記の第3の態様によれば、第1、第2分岐油圧調整部毎に調整条件を記憶して学習させておくことができ、その第1、第2分岐油圧調整部毎に高精度に調整することができる。したがって、前回の調整制御で学習した調整条件を第1、第2分岐油圧調整部で共通に利用する場合よりも精度よく、その第1、第2分岐油圧調整部の解放クラッチ側を適正に調整することができる。
上記の第4の態様によれば、分岐前の油路における供給油圧が設定油圧になるように、第1、第2分岐油圧調整部の解放クラッチ側を調整する制御は、解放中の締結前に油圧を供給するプリチャージ時に実行する。したがって、プリチャージ時に締結中のクラッチへの供給油圧が不足してしまうことを未然に回避することができ、プリチャージを実行したために、締結中のクラッチに滑りが生じることを防止することができる。
本発明の一実施形態に係るツインクラッチ式変速機の制御装置を示す図であり、その基本構成の概略全体構成を示す概念平面図である。 その制御系を説明する概念ブロック図である。 その制御処理を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1〜図3は本発明の一実施形態に係るツインクラッチ式変速機の制御装置を示す図である。
図1において、変速機10は、内燃機関であるエンジン101の駆動出力軸101aと、ディファレンシャル・ギヤ104の駆動入力軸104aと、の間に配置されて車両100に搭載されている。ディファレンシャル・ギヤ104は、エンジン101の回転駆動力を走行に適した回転駆動に変換して、一対の駆動輪102が両端部に連結されているシャフト103に伝達することにより、車両100が所望の速度で走行することを実現している。
この変速機10は、エンジン101の駆動出力軸101aに連結されて回転駆動力を入力される回転入力軸11と、ディファレンシャル・ギヤ104の駆動入力軸104aを連結されて回転駆動力を出力する回転出力軸12と、これらの間に介在して回転駆動力を所望の回転速度に変速して伝達する変速機構本体20と、この変速機構本体20の動力伝達経路に対する締結(係合)または解放を実行する第1、第2クラッチ31、32と、を備えており、エンジン101の駆動出力軸101a(回転入力軸11)の回転駆動力を、所望の回転速度にする変速制御を機械的に実行しつつ、ディファレンシャル・ギヤ104の駆動入力軸104a(回転出力軸12)に受け渡すようになっている。
変速機構本体20は、1速から6速の変速ギヤ(段)21〜26と共に後退のリバースギヤ(変速ギヤ)27を2系統の変速段20A、20Bに振り分けて、回転入力軸11の回転駆動力を回転出力軸12に伝達出力する所謂、デュアルクラッチ(ツインクラッチ)・トランスミッションとして構築されている。
具体的には、変速機10の第1クラッチ31は、変速機構本体20における1速、3速、5速の奇数列の変速ギヤ21、23、25と後退(R)のリバースギヤ27の奇数変速段20Aを、回転入力軸11から回転出力軸12への動力の伝達経路内に組み入れるようになっている。また、第2クラッチ32は、変速機構本体20における2速、4速、6速の偶数列の変速ギヤ22、24、26の偶数変速段20Bを、同様に、その動力伝達経路内に組み入れるようになっている。
この変速機10は、第1、第2クラッチ31、32のいずれか一方を締結状態にして変速段20A、20Bの一方を動力伝達経路に組み入れたときには、他方が動力の伝達経路から外れて非締結状態の中立状態に移行することにより動力の伝達効率に影響を与えないようになっている。
これら第1、第2クラッチ31、32は、共通の回転入力軸11に一方の摺接係合要素31a、32aが連結されているとともに、それぞれの他方の摺接係合要素31b、32bには、変速段20A、20Bの変速ギヤ21〜27がシンクロ機構付きのスリーブ35〜38を介して連結・解放可能に配置されており、動力を伝達可能に連結された変速ギヤ21〜27からはドリブンギヤ41〜45を介して回転出力軸12にその動力が伝達されるようになっている。なお、リバースギヤ(変速ギヤ)27を介する動力は、2つのドリブンギヤ44、45を介することにより逆回転する動力が回転出力軸12に伝達される。
要するに、変速機10は、第1クラッチ31の摺接係合要素31a、31bが締結されて、逆に、摺接係合要素32a、32bが非締結(解放)状態のときに、例えば、変速段20Aの変速ギヤ21がスリーブ35により連結されることにより、ドリブンギヤ41を介する回転出力軸12への動力の伝達経路が形成される。この変速段20Aでは、その他も同様に、変速ギヤ23、スリーブ35、ドリブンギヤ42の動力伝達経路、また、変速ギヤ25、スリーブ37、ドリブンギヤ43の動力伝達経路、リバースギヤ27、スリーブ37、ドリブンギヤ44、45の動力伝達経路を介して回転出力軸12に動力が伝達される。
また、この変速機10は、第2クラッチ32の摺接係合要素32a、32bが締結されて、逆に、摺接係合要素31a、31bが非締結(解放)状態のときに、例えば、変速段20Bの変速ギヤ22がスリーブ36により連結されることにより、ドリブンギヤ41を介する回転出力軸12への動力の伝達経路が形成される。この変速段20Bでは、その他も同様に、変速ギヤ24、スリーブ36、ドリブンギヤ42の動力伝達経路、また、変速ギヤ26、スリーブ38、ドリブンギヤ43の動力伝達経路を介して回転出力軸12に動力が伝達される。
これにより、変速機10は、例えば、エンジン101の駆動力を伝達する変速段20Aの何れかの変速ギヤから、待機する変速段20Bのうちの次の変速先の変速ギヤに切り替える変速制御を、第1、第2クラッチ31、32の締結・解放を迅速に行って完了することができ、エンジン101の駆動力をスムーズに連続させて伝達し車両100を走行させることができる。
そして、第1、第2クラッチ31、32は、図2に示すように、車両各部で利用するオイルポンプ(油圧供給源)51が供給する油圧を、ライン油路52Lから第1、第2分岐油路52A、52Bを介して受け取って摺接係合要素31a、31b、32a、32bの摺接程度を調整して稼働するようになっている。
これら油路52L、52A、52Bには、ラインソレノイド(元圧制御弁)53と、奇数(Odd)段用の第1クラッチソレノイド(第1分岐油圧調整部)55と、偶数(Even)段用の第2クラッチソレノイド(第2分岐油圧調整部)56と、ライン油圧センサ(油圧検出部)57と、第1、第2分岐油圧センサ58、59と、が配置されており、これら各部は制御装置50に接続されて統括制御するようになっている。
制御装置50は、CPU(中央演算処理部)50aおよびメモリ(記憶部)50b等からなるトランスミッション制御ユニットとして構築されており、CPU50aがメモリ50b内に予め格納されている制御プログラムを取得データや格納パラメータに従って実行することにより不図示のシフト操作に応じた変速機10の変速制御を実施する。すなわち、この制御装置50は、変速機10の変速制御中に、第1、第2クラッチ31、32の締結・解放の切替をして連結した変速段20A、20Bの1速から6速の変速ギヤ21〜26と後退のリバースギヤ27の何れかを介してエンジン101の駆動力を伝達することにより駆動輪102を回転させ車両100を走行させる。
具体的に、ラインソレノイド53および第1、第2クラッチソレノイド55、56は、電気エネルギを弁部材の直線運動に変換して開弁度(開口量)を調整できる、所謂、リニアソレノイドが選択されて、それぞれ通過する油圧を高精度に調整できるように設置されている。なお、これらソレノイド53、55、56は、適宜、電磁弁をオン/オフして開口/遮断を繰り返す一般的な種別を採用する場合には、一定期間内におけるオン期間とオフ期間の占める割合を調整して開口量を調整するようにしてもよい。
これにより、変速機10は、第1、第2クラッチ31、32に必要な油圧を発生する程度にオイルポンプ51を稼働させて、ラインソレノイド53がそのオイルポンプ51からの供給油圧を高精度に調整しつつライン油路52Lに供給するとともに、第1、第2クラッチソレノイド55、56が変速制御に応じた油圧を第1、第2分岐油路52A、52Bに供給して第1、第2クラッチ31、32を締結または解放させて変速制御を実行する。
そして、制御装置50は、メモリ50b内に格納されている変速制御調整条件を参照しつつ、ライン油圧センサ57から取得する油圧検出値に基づいてラインソレノイド53の開度を調整してオイルポンプ51からライン油路52L(第1、第2分岐油路52A、52B)に供給する油圧を所望の値に設定する。同様に、制御装置50は、第1分岐油圧センサ58から取得する油圧検出値に基づいて第1クラッチソレノイド55の開度を調整してライン油路52Lから第1分岐油路52Aを介して第1クラッチ31に供給する油圧を所望の値に設定する。また、制御装置50は、第2分岐油圧センサ59から取得する油圧検出値に基づいて第2クラッチソレノイド56の開度を調整してライン油路52Lから第2分岐油路52Bを介して第2クラッチ32に供給する油圧を所望の値に設定する。
この制御装置50は、変速制御途中にもメモリ50b内に格納されている調整条件を参照しつつ、適宜、第1、第2クラッチ31、32に供給する油圧を調整することにより、例えば、摺接係合要素31a、31bが互いに係合させるクラッチ圧を調整して係合状態をスムーズに変化させることができ、摺接係合要素31a、31bを滑らせてエンジン101の駆動出力軸101a(回転入力軸11)とディファレンシャル・ギヤ104の駆動入力軸104a(回転出力軸12)との間に差回転を持たせてドライバビリティを向上させている。
また、制御装置50は、変速制御の実行前には、変速段20A、20Bを順次に切り替えて行う変速制御を迅速に完了するために、第1、第2クラッチ31、32の一方に油圧を供給する締結中に、他方への油圧の供給を開始して、その第1、第2クラッチ31、32の締結・解放を短時間に行い得るように準備するプリチャージを実行する制御プログラムがメモリ内に格納されている。
具体的には、制御装置50は、これらソレノイド53、55、56の開度を調整して第1、第2クラッチ31、32のうちの締結側に所望の油圧を供給するのと同時に、プリチャージを実行する際には、同様に、メモリ50b内に格納されているプリチャージ調整条件を参照しつつ、ライン油圧センサ57の油圧検出値に基づいて第1、第2クラッチ31、32のうちの解放側に対応する第1クラッチソレノイド55または第2クラッチソレノイド56の開度を調整する。
すなわち、制御装置50は、プリチャージ制御では、メモリ50b内のプリチャージ調整条件とライン油圧センサ57の油圧検出値に基づいて第1、第2クラッチ31、32のうちの解放側に対応する第1分岐油路52Aまたは第2分岐油路52Bに供給する油圧量を調整するようになっている。
また、制御装置50は、先回に実行したプリチャージ制御で解放側になった第1、第2クラッチソレノイド55、56の開度をメモリ50b内に格納する学習機能を備えており、プリチャージ調整条件として、ラインソレノイド53や第1、第2クラッチソレノイド55、56の駆動条件等のパラメータに加えて、プリチャージ制御の先回実行時の第1、第2クラッチソレノイド55、56毎の開口量(開度)をメモリ50b内に格納するようになっている。
すなわち、制御装置50は、プリチャージ制御では、プリチャージ調整条件として、先回に実行したプリチャージ制御で解放側になった第1、第2クラッチソレノイド55、56の開口量を読み出して、第1、第2クラッチソレノイド55、56のうちの解放側の制御を開始することにより、第1、第2クラッチ31、32のうちの締結側に供給する油圧が所望の値から低下してしまうことを回避(所望の油圧供給を維持)しつつ、その解放側への油圧の供給を開始して第1、第2クラッチ31、32の切替を迅速に行い得るように準備するようになっている。
詳細には、制御装置50は、図3のフローチャートに示す制御処理をプリチャージ制御時に実行するようになっており、第1、第2クラッチ31、32の切替制御におけるプリチャージ制御を開始するのと並行して、まずは、そのプリチャージ制御で解放側に該当する第1、第2クラッチソレノイド55、56の開口量を調整するプリチャージ油圧設定処理を行う(ステップS11)。
このプリチャージ油圧設定処理では、プリチャージ時に解放側に該当する第1クラッチソレノイド55または第2クラッチソレノイド56の先のプリチャージ制御時における開口量としてメモリ50b内に格納されている学習値(開口量)を読み出して、当該開口量に第1クラッチソレノイド55または第2クラッチソレノイド56を調整する。このプリチャージ制御の開始時にメモリ50b内に該当の第1クラッチソレノイド55または第2クラッチソレノイド56の開口量が予め設定されていない場合には、まずは、開口量100%からプリチャージ制御を開始すればよい。
次いで、ライン油圧センサ57から取得する油圧検出値Pが予め設定されているライン圧下限値Pminを超えているか否か確認して(ステップS12)、油圧検出値Pがライン圧下限値Pminを超えていない(ライン圧下限値Pmin以下である)場合には、第1、第2クラッチソレノイド55、56のうちの解放側の開口を絞る(開口量を減少させる)プリチャージ油圧減算処理を行った後に(ステップS13)、ステップS11に戻って同様の処理を繰り返す。
これにより、ライン油圧センサ57の油圧検出値Pがライン圧下限値Pmin以下の場合には、第1、第2クラッチソレノイド55、56の解放側の開口量を絞ることができ、第1、第2クラッチ31、32のうちの解放側への供給油圧を削減して、第1、第2クラッチ31、32のうちの締結側への供給油圧を上昇させて滑りが生じないようにすることができる。
また、ステップS12において、ライン油圧センサ57の油圧検出値Pがライン圧下限値Pminを超えていることを確認した場合には、続けて、予め設定されているライン圧上限値Pmax未満であるか否か確認して(ステップS14)、ライン油圧センサ57の油圧検出値Pがライン圧上限値Pmax未満でない(ライン圧上限値Pmax以上である)場合には、第1、第2クラッチソレノイド55、56のうちの解放側の開口を緩める(開口量を増加させる)プリチャージ油圧加算処理を行った後に(ステップS15)、ステップS11に戻って同様の処理を繰り返す。
これにより、ライン油圧センサ57の油圧検出値Pがライン圧上限値Pmax以上の場合には、第1、第2クラッチソレノイド55、56の解放側の開口量を増やすことができ、第1、第2クラッチ31、32のうちの締結側への供給油圧を削減して、第1、第2クラッチ31、32のうちの解放側への供給油圧を上昇させて切替速度を十分に確保することができる。
また、ステップS13において、第1油圧センサ57の油圧検出値Pがライン圧上限値Pmax未満でPmin〜Pmaxの間であることが確認された場合には、その第1、第2クラッチソレノイド55、56のうちの解放側の開口量をメモリ50b内に記憶させるプリチャージ油圧値の学習処理を行って(ステップS16)、この処理を終了する。
これにより、プリチャージ制御の実行の度に、メモリ50b内に第1、第2クラッチソレノイド55、56のうちの解放側の開口量を格納する更新処理を実行して、次回のプリチャージ制御時に利用し迅速に適した開口量から調整制御を開始することができ、低温時のオイルの粘性の変化やオイルの経年変化による影響などの装置状態に応じた最適化処理を都度施して高品質なプリチャージ制御を実現することができる。
したがって、第1、第2クラッチ31、32を切り替える際に、第1、第2分岐油圧センサ58、59がライン油路52Lの油圧の変化の影響を検出値として取得するまで遅延することなく、ライン油圧センサ57の油圧検出値Pがライン圧下限値Pmin〜ライン圧上限値Pmaxの間に入るように調整して、プリチャージする解放側に対応する第1、第2クラッチソレノイド55、56の開口量を迅速に調整することができる。
このため、第1、第2クラッチ31、32のうちの締結側に滑りが生じないようにするために不必要にオイルポンプ51から供給する油圧を高めに設定することなく、必要最低限の油圧を供給するように設定しておき、ライン油圧センサ57の油圧検出値Pに基づいて第1、第2クラッチソレノイド55、56の開口量を供給油圧が不足しないように最適に調整して、第1、第2クラッチ31、32のうちの締結側に滑りが生じるのを未然に防止することができる。
このとき、第1、第2クラッチソレノイド55、56の開口量の調整は、先のプリチャージ時に学習したメモリ50b内の第1、第2クラッチソレノイド55、56毎の開口量から早期に開始することができ、迅速かつ高精度に調整することができ、信頼性高く滑りが生じるのを防止することができる。
また、このときには、第1、第2クラッチソレノイド55、56のうちの解放側の開口量はライン油圧センサ57の検出値で決定するので、第1、第2分岐油圧センサ58、59の検出値を考慮して決定する場合よりも迅速に調整を完了することができる。
ここで、本実施形態では、メモリ50b内に第1、第2クラッチソレノイド55、56毎の開口量を格納する場合を一例として説明するが、これに限るものではなく、第1、第2クラッチソレノイド55、56は同一種の部品であることから、個別の特性差はほとんどないと考えて、共通利用する開口量をメモリ50b内に設定するようにしてもよい。
ところで、本実施形態では、第1、第2分岐油圧センサ58、59を備える変速機10に適用する場合を一例にして説明するが、これに限るものではなく、例えば、その第1、第2分岐油圧センサ58、59を割愛してコストダウンを図るときにも適用することができる。すなわち、ライン油圧センサ57が検出するライン油路52Lの油圧と、第1、第2クラッチソレノイド55、56のそれぞれの開口量とに基づいて第1、第2分岐油路52A、52Bに供給されている油圧を推定するようにして、第1、第2クラッチ31、32の切替制御を実行する場合におけるプリチャージ制御にも適用できることは言うまでもない。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
10 変速機
20 変速機構本体
20A 奇数変速段
20B 偶数変速段
21〜27 変速ギヤ
31、32 第1、第2クラッチ
50 制御装置
50b メモリ
51 オイルポンプ
52A、52B 第1、第2分岐油路
52L ライン油路
53 ラインソレノイド
55、56 第1、第2クラッチソレノイド
57 ライン油圧センサ
58、59 第1、第2分岐油圧センサ
100 車両
101 エンジン

Claims (4)

  1. 奇数変速段および偶数変速段を備えて、前記奇数変速段の油圧式の第1クラッチおよび前記偶数変速段の油圧式の第2クラッチの締結と解放を切り替えて、動力源の出力を伝達するツインクラッチ式変速機の制御装置であって、
    前記ツインクラッチ式変速機が
    前記第1クラッチおよび前記第2クラッチへの油圧供給源と、
    前記油圧供給源の下流側で分岐して前記第1クラッチおよび前記第2クラッチに油圧を供給する油路と、
    前記第1クラッチに油圧を供給する前記油路の第1分岐油路の途中に設置されて当該油圧を調整する第1分岐油圧調整部と、
    前記第2クラッチに油圧を供給する前記油路の第2分岐油路の途中に設置されて当該油圧を調整する第2分岐油圧調整部と、
    分岐前の前記油路の途中に設置されて前記油圧供給源から供給される油圧を検出する油圧検出部と、を備えており、

    前記第1クラッチおよび前記第2クラッチの一方が締結中で、他方が解放中の場合に、前記油圧検出部の検出する検出値が予め設定されている油圧になるように解放中の前記第1クラッチまたは前記第2クラッチに対応する前記第1分岐油圧調整部または前記第2分岐油圧調整部を調整する制御を実行することを特徴とするツインクラッチ式変速機の制御装置。
  2. 前記第1分岐油圧調整部および前記第2分岐油圧調整部の調整条件を記憶する記憶部を備えて、
    前記第1クラッチおよび前記第2クラッチの一方が締結中で、他方が解放中の場合に調整した前記第1分岐油圧調整部および第2分岐油圧調整部の一方または双方の調整条件を前記記憶部に記憶しておき、前記記憶部内に記憶する前記調整条件から次回の前記第1分岐油圧調整部または前記第2分岐油圧調整部を調整する制御を開始することを特徴とする請求項1に記載のツインクラッチ式変速機の制御装置。
  3. 前記記憶部には前記第1クラッチおよび前記第2クラッチの解放中における前記第1分岐油圧調整部および前記第2分岐油圧調整部のそれぞれの前記調整条件を記憶しておき、
    前記第1分岐油圧調整部または前記第2分岐油圧調整部に対応する前記記憶部内の前記調整条件を利用して当該第1分岐油圧調整部または当該第2分岐油圧調整部を調整する制御を開始することを特徴とする請求項2に記載のツインクラッチ式変速機の制御装置。
  4. 前記油圧検出部の検出する検出値が予め設定されている油圧になるように前記第1分岐油圧調整部または前記第2分岐油圧調整部を調整する制御は、解放中の前記第1クラッチまたは前記第2クラッチの締結前に油圧を供給するプリチャージの際に実行することを特徴とする請求項1、2または3に記載のツインクラッチ式変速機の制御装置。
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