JP2015048883A - 玉軸受用保持器及び玉軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速回転時においても、潤滑剤を保持するとともに、玉の潤滑に必要な適正量の潤滑剤を供給し、良好な潤滑性を維持することが可能な玉軸受用保持器、及びその保持器を組み込んだ玉軸受を提供する。【解決手段】玉軸受用保持器1は、柱部3の内面に、固体潤滑剤溜まりとして機能する凹部6が形成されている。凹部6には、固体潤滑剤7が装着されており、前記凹部の深さが前記玉の直径の5〜20%であり、前記凹部の軸方向の幅が前記玉の直径の25〜120%である。【選択図】図1
Description
本発明は、玉軸受用保持器及びこの玉軸受用保持器が組み込まれた玉軸受に関し、例えば、電動圧縮機や電動送風機、自動車向けモータ支持用に使用される玉軸受に関する。
電動圧縮機(電動ターボチャージャ)は内燃機関効率向上のために、近年各社が開発を進めている。その電動ターボチャージャ支持に用いられる軸受は、油潤滑が構造上困難であることからグリース潤滑軸受が従来から用いられている。
グリース潤滑軸受に使用される保持器としては、図11に示すように、ポケット101の内周面にグリース溜りとして機能する溝102を形成し、その溝102にグリースが堆積することで、ボール表面にグリースを供給し続ける保持器100が知られている。(特許文献1参照。)
また、図12に示すように、ポケット111の内周面に周方向に連続するグリース溜り112を設け、保持器が公転した際にグリース溜り112に積極的にグリースが取り込まれるとともに保持され、運転中に転動体表面にグリースが供給される保持器110が知られている。(特許文献2参照。)
ところで、電動ターボチャージャ支持に用いられる軸受の使用回転数は、数万〜十数万rpmであるため、遠心力や転動体公転による風圧により、グリースが軸受からはき出される、又はシール付近に停滞し転動体軌道面に行き渡らないことで、軸受走行面の焼き付きが生じるおそれがある。また、グリースを軸受内部に停滞させるための対策としてグリース粘度を上げる手段も考えられるが、軸受フリクションが上昇し内燃機関の効率が下がる。また、特許文献1及び2に記載の保持器を用いた場合にも、上記課題を解決するには至らず、さらなる改善の余地があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高速回転時においても、潤滑剤を保持するとともに、玉の潤滑に必要な適正量の潤滑剤を供給し、良好な潤滑性を維持することが可能な玉軸受用保持器、及びその保持器を組み込んだ玉軸受を提供することにある。
上記目的は以下の構成により達成される。
(1) 円環部と、所定の間隔で配設された複数の柱部とを備え、隣接する前記柱部の間に玉を保持するポケットが形成された玉軸受用保持器であって、
前記保持器の内周面に固体潤滑剤溜まりとして機能する凹部が設けられ、前記凹部に固体潤滑剤が装着されており、前記凹部の深さが前記玉の直径の5〜20%であり、前記凹部の軸方向の幅が前記玉の直径の25〜120%であることを特徴とする玉軸受用保持器。
(2) 前記凹部が、前記柱部の内面に設けられており、前記凹部の周方向縁部が、前記柱部の周方向両側に位置する前記ポケットの内径側開口縁部を形成していることを特徴とする(1)に記載の玉軸受用保持器。
(3) 前記玉を保持するための一対の爪が、前記ポケットの周方向に対向する開口端から突設されることを特徴とする(1)又は(2)に記載の玉軸受用保持器。
(4) 前記固体潤滑剤が、二硫化モリブデン(MoS2)、グラファイト(黒鉛)、PTFE、フッ化黒鉛{(CF)n}、窒化ホウ素(BN)、二硫化タングステン(WS2)メラミンシアヌレート(MCA)、油溶性有機モリブデン化合物のいずれかをベースとする材料からなることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の玉軸受用保持器。
(5) 前記保持器が、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリフェニレンサルファイド(PPS)のいずれかの樹脂材料からなり、前記樹脂材料にグラスファイバーが添加されることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の玉軸受用保持器。
(6) (1)乃至(5)のいずれかに記載の玉軸受用保持器が組み込まれ、該玉軸受用保持器が油潤滑またはグリース潤滑下で使用されることを特徴とする玉軸受。
(1) 円環部と、所定の間隔で配設された複数の柱部とを備え、隣接する前記柱部の間に玉を保持するポケットが形成された玉軸受用保持器であって、
前記保持器の内周面に固体潤滑剤溜まりとして機能する凹部が設けられ、前記凹部に固体潤滑剤が装着されており、前記凹部の深さが前記玉の直径の5〜20%であり、前記凹部の軸方向の幅が前記玉の直径の25〜120%であることを特徴とする玉軸受用保持器。
(2) 前記凹部が、前記柱部の内面に設けられており、前記凹部の周方向縁部が、前記柱部の周方向両側に位置する前記ポケットの内径側開口縁部を形成していることを特徴とする(1)に記載の玉軸受用保持器。
(3) 前記玉を保持するための一対の爪が、前記ポケットの周方向に対向する開口端から突設されることを特徴とする(1)又は(2)に記載の玉軸受用保持器。
(4) 前記固体潤滑剤が、二硫化モリブデン(MoS2)、グラファイト(黒鉛)、PTFE、フッ化黒鉛{(CF)n}、窒化ホウ素(BN)、二硫化タングステン(WS2)メラミンシアヌレート(MCA)、油溶性有機モリブデン化合物のいずれかをベースとする材料からなることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の玉軸受用保持器。
(5) 前記保持器が、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリフェニレンサルファイド(PPS)のいずれかの樹脂材料からなり、前記樹脂材料にグラスファイバーが添加されることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の玉軸受用保持器。
(6) (1)乃至(5)のいずれかに記載の玉軸受用保持器が組み込まれ、該玉軸受用保持器が油潤滑またはグリース潤滑下で使用されることを特徴とする玉軸受。
本発明の玉軸受用保持器によれば、保持器の内周面に固体潤滑剤溜まりとして機能する凹部が設けられ、該凹部に固体潤滑剤が装着されているため、固体潤滑剤が玉の転動面に付着して、外輪又は内輪の軌道面に行き渡り、転動面と軌道面の焼き付きを防止することができる。
保持器の内周面の全面ではなく、特定の部分に設けた凹部にのみ固体潤滑剤を使用するので、少ない材料で潤滑性能を維持することができるとともに、材料費の節約もできる。
以下、本発明の玉軸受用保持器及び玉軸受の各実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図1(b)は、該保持器の軸方向から見た正面図、図1(c)は、図1(b)のI−I断面図、図1(d)は、図1(b)のI’−I’断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1は、例えば、電動ターボチャージャ用モータの玉軸受に適用されるもので、グリース潤滑下で使用される。保持器1は、円環部2と、所定の間隔で配設された複数の柱部3とを備え、隣接する柱部3の間には、玉8を保持する円筒状のポケット4が形成される。
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図1(b)は、該保持器の軸方向から見た正面図、図1(c)は、図1(b)のI−I断面図、図1(d)は、図1(b)のI’−I’断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1は、例えば、電動ターボチャージャ用モータの玉軸受に適用されるもので、グリース潤滑下で使用される。保持器1は、円環部2と、所定の間隔で配設された複数の柱部3とを備え、隣接する柱部3の間には、玉8を保持する円筒状のポケット4が形成される。
また、保持器1の内周面を構成する柱部3の内面には、固体潤滑剤溜まりとして機能する軸方向断面視コ字状の凹部6が形成されている。凹部6は、その深さを玉8の直径の5〜20%に、軸方向の幅を玉8の直径の25%〜120%に設定されている。また、凹部6の周方向縁部が、柱部3の周方向両側に位置するポケット4の内径側開口縁部を形成している。
そして、凹部6には、固体潤滑剤7が装着されている。固体潤滑剤7は、一般的な油やグリースといった潤滑剤と比べ、耐熱温度が高いため、保持器1に固体潤滑剤7を予め接着、圧着等させておいて、保持器成形することができる。
なお、保持器1は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリフェニレンサルファイド(PPS)のいずれかの樹脂材料からなる。樹脂材料には、グラスファイバーが添加されてもよい。
また、固体潤滑剤7は、二硫化モリブデン(MoS2)、グラファイト(黒鉛)、PTFE、フッ化黒鉛{(CF)n}、窒化ホウ素(BN)、二硫化タングステン(WS2)メラミンシアヌレート(MCA)、油溶性有機モリブデン化合物のいずれかをベースとする材料からなる。
このような本実施形態では、固体潤滑剤7が、内輪軌道面(不図示)及び外輪軌道面(不図示)と玉8の表面に効率的に移行し、転動面と軌道面の焼き付きを防止することができる。
これにより、グリースがなくなった場合や、玉8の転動面や、外輪又は内輪の軌道面にグリースが行き渡らない場合であっても、固体潤滑剤7を安定して玉8の転動面や、外輪又は内輪の軌道面に供給することができる。
(第2実施形態)
図2(a)は、本発明の第2実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図2(b)は、該保持器の柱部の断面図である。なお、後述する実施形態を説明する図2〜図10では、凹部に装着される固体潤滑剤を図示省略する。
本実施形態の玉軸受用保持器1aでは、第1実施形態と同様、保持器1aの内周面を構成する柱部3の内面には、固体潤滑剤溜まりとして機能する凹部6aが形成されている。この凹部6aは、軸方向断面視で弧状をなし、該凹部6aには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
図2(a)は、本発明の第2実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図2(b)は、該保持器の柱部の断面図である。なお、後述する実施形態を説明する図2〜図10では、凹部に装着される固体潤滑剤を図示省略する。
本実施形態の玉軸受用保持器1aでは、第1実施形態と同様、保持器1aの内周面を構成する柱部3の内面には、固体潤滑剤溜まりとして機能する凹部6aが形成されている。この凹部6aは、軸方向断面視で弧状をなし、該凹部6aには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
(第3実施形態)
図3(a)は、本発明の第3実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図3(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1bでは、保持器1bの内周面を構成する柱部3の内面の軸方向両側には、固体潤滑剤溜まりとして機能する凹部6bが2つ形成されている。この凹部6bは、軸方向断面視で弧状をなし、該凹部6bには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
図3(a)は、本発明の第3実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図3(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1bでは、保持器1bの内周面を構成する柱部3の内面の軸方向両側には、固体潤滑剤溜まりとして機能する凹部6bが2つ形成されている。この凹部6bは、軸方向断面視で弧状をなし、該凹部6bには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
(第4実施形態)
図4(a)は、本発明の第4実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図4(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1cは、その内周部及び外周部におけるエッジに面取りが形成され、保持器1cの内周面を構成する柱部3の内面の両側には、固体潤滑剤溜まりとして機能する凹部6cが2つ形成されている。この凹部6cは、軸方向断面視で弧状をなし、該凹部6cには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
図4(a)は、本発明の第4実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図4(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1cは、その内周部及び外周部におけるエッジに面取りが形成され、保持器1cの内周面を構成する柱部3の内面の両側には、固体潤滑剤溜まりとして機能する凹部6cが2つ形成されている。この凹部6cは、軸方向断面視で弧状をなし、該凹部6cには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
(第5実施形態)
図5(a)は、本発明の第5実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図5(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1dは、その内周部におけるエッジに面取りが形成されるとともに、ポケット4の周方向に対向する開口端から一対の爪5が突設されている。この爪5は、開口端の外周面側から径方向外側に向けて延在し、一対の爪5の対向する各面は、玉8を保持する球面形状に形成されている。保持器1dの内周面を構成する柱部3の内面には、固体潤滑剤溜まりとして機能する凹部6dが形成されている。凹部6dは、軸方向断面視でコ字状をなし、該凹部6dには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
図5(a)は、本発明の第5実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図5(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1dは、その内周部におけるエッジに面取りが形成されるとともに、ポケット4の周方向に対向する開口端から一対の爪5が突設されている。この爪5は、開口端の外周面側から径方向外側に向けて延在し、一対の爪5の対向する各面は、玉8を保持する球面形状に形成されている。保持器1dの内周面を構成する柱部3の内面には、固体潤滑剤溜まりとして機能する凹部6dが形成されている。凹部6dは、軸方向断面視でコ字状をなし、該凹部6dには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
(第6実施形態)
図6(a)は、本発明の第6実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図6(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1eは、保持器1eの内周面における柱部3において軸方向断面視で弧状をなす凹部6eが形成されている柱部3と、該凹部6eが形成されていない柱部3とが、保持器1eの周方向に1つおきに交互に配設されている。そして、凹部6eには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
図6(a)は、本発明の第6実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図6(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1eは、保持器1eの内周面における柱部3において軸方向断面視で弧状をなす凹部6eが形成されている柱部3と、該凹部6eが形成されていない柱部3とが、保持器1eの周方向に1つおきに交互に配設されている。そして、凹部6eには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
(第7実施形態)
図7(a)は、本発明の第7実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図7(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1fでは、保持器1fの内周面における柱部3において軸方向断面視で弧状をなす凹部6fが一方の円環部2寄りに形成されている柱部3と、該凹部6fが他方の円環部2寄りに形成されている柱部3とが、保持器1fの周方向に交互に配設さている。そして、凹部6fには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
図7(a)は、本発明の第7実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図7(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1fでは、保持器1fの内周面における柱部3において軸方向断面視で弧状をなす凹部6fが一方の円環部2寄りに形成されている柱部3と、該凹部6fが他方の円環部2寄りに形成されている柱部3とが、保持器1fの周方向に交互に配設さている。そして、凹部6fには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
(第8実施形態)
図8(a)は、本発明の第8実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図8(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1gは、円環部2の内周面に全周にわたる2つの溝部として形成された凹部6gを備え、該凹部6gは軸方向断面視でコ字状をなす。凹部6dには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
図8(a)は、本発明の第8実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図8(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1gは、円環部2の内周面に全周にわたる2つの溝部として形成された凹部6gを備え、該凹部6gは軸方向断面視でコ字状をなす。凹部6dには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
(第9実施形態)
図9(a)は、本発明の第9実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図9(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1hは、平面視矩形状で軸方向断面視コ字状に形成された凹部6hが、円環部2の内周面の全周にわたって柱部3と位相が同じ部分に間欠的に複数設けられ、該凹部6hには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
図9(a)は、本発明の第9実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図9(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1hは、平面視矩形状で軸方向断面視コ字状に形成された凹部6hが、円環部2の内周面の全周にわたって柱部3と位相が同じ部分に間欠的に複数設けられ、該凹部6hには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
(第10実施形態)
図10(a)は、本発明の第10実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図10(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1iは、平面視矩形状で軸方向断面視弧状に形成された凹部6iが、円環部2の内周面の全周にわたって柱部3と位相が同じ部分に間欠的に複数設けられ、該凹部6iには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
図10(a)は、本発明の第10実施形態に係る玉軸受用保持器の斜視図であり、図10(b)は、該保持器の柱部の断面図である。
本実施形態の玉軸受用保持器1iは、平面視矩形状で軸方向断面視弧状に形成された凹部6iが、円環部2の内周面の全周にわたって柱部3と位相が同じ部分に間欠的に複数設けられ、該凹部6iには、固体潤滑剤(不図示)が装着されている。
なお、その他の構成及び機能については、第1実施形態と同様である。ただし、玉8は図示していない。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものでなく、適宜、変形、改良などが可能である。
ポケットの内周面の形状は、本実施形態の円筒形状に限定されず、球面形状であってもよい。
また、上記実施形態では、玉軸受は、グリース潤滑下で使用されているが、油潤滑下で使用されてもよい。
また、玉軸受としては、玉が軸方向中心に位置する深溝玉軸受やアンギュラ玉軸受が適用できる。
さらに、保持器は、樹脂製保持器であれば本実施形態のものに限定されず、例えば、冠型保持器であってもよい。
また、上記実施形態では、玉軸受は、グリース潤滑下で使用されているが、油潤滑下で使用されてもよい。
また、玉軸受としては、玉が軸方向中心に位置する深溝玉軸受やアンギュラ玉軸受が適用できる。
さらに、保持器は、樹脂製保持器であれば本実施形態のものに限定されず、例えば、冠型保持器であってもよい。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、100、110 保持器
2 円環部
3 柱部
4、101、111 ポケット
5 爪
6、6a、6b、6c、6d、6e、6f、6g、6h、6i 凹部
7 固形潤滑剤
8 玉
102 溝
112 グリース溜り
2 円環部
3 柱部
4、101、111 ポケット
5 爪
6、6a、6b、6c、6d、6e、6f、6g、6h、6i 凹部
7 固形潤滑剤
8 玉
102 溝
112 グリース溜り
Claims (6)
- 円環部と、所定の間隔で配設された複数の柱部とを備え、隣接する前記柱部の間に玉を保持するポケットが形成された玉軸受用保持器であって、
前記保持器の内周面に固体潤滑剤溜まりとして機能する凹部が設けられ、前記凹部に固体潤滑剤が装着されており、前記凹部の深さが前記玉の直径の5〜20%であり、前記凹部の軸方向の幅が前記玉の直径の25〜120%であることを特徴とする玉軸受用保持器。 - 前記凹部が、前記柱部の内面に設けられており、前記凹部の周方向縁部が、前記柱部の周方向両側に位置する前記ポケットの内径側開口縁部を形成していることを特徴とする請求項1に記載の玉軸受用保持器。
- 前記玉を保持するための一対の爪が、前記ポケットの周方向に対向する開口端から突設されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の玉軸受用保持器。
- 前記固体潤滑剤が、二硫化モリブデン(MoS2)、グラファイト(黒鉛)、PTFE、フッ化黒鉛{(CF)n}、窒化ホウ素(BN)、二硫化タングステン(WS2)メラミンシアヌレート(MCA)、油溶性有機モリブデン化合物のいずれかをベースとする材料からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の玉軸受用保持器。
- 前記保持器が、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリフェニレンサルファイド(PPS)のいずれかの樹脂材料からなり、前記樹脂材料にグラスファイバーが添加されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の玉軸受用保持器。
- 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の玉軸受用保持器が組み込まれ、該玉軸受用保持器が油潤滑またはグリース潤滑下で使用されることを特徴とする玉軸受。
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