JP2015048413A - 改ざん及び複写防止機能を有するインキと該インキを用いた偽造防止印刷物 - Google Patents

改ざん及び複写防止機能を有するインキと該インキを用いた偽造防止印刷物 Download PDF

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Shigeyuki Tanabe
栄幸 田邉
亮介 吉田
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亮介 吉田
博之 杉山
Hiroyuki Sugiyama
博之 杉山
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Abstract

【課題】 有機溶剤を用いて印刷物に形成された個人情報等を消去し、再利用する改ざん行為と、カラー複写機等のデジタル機器を用いて印刷物を複製する偽造行為の双方を防止する改ざん及び複写防止印刷物を提供する。【解決手段】 可視光下で異なる色で視認される第1のインキと第2のインキを用いた印刷領域を有機溶剤に接触させると、第1のインキを用いた印刷領域と第2のインキを用いた印刷領域が等色として観察され、有機溶剤への接触後の印刷領域を特定の光源下又は特定光源透過フィルタの介在により視認すると、異なる色で視認されるメタメリックな機能を有する改ざん及び複写防止機能を有するインキとその印刷物に関するものである。【選択図】図1

Description

本発明は、切手及び収入印紙等の金券、旅券冊子等の身分証明書及び各種証明書等の貴重印刷物に対し、印刷物上に形成された個人情報等の印字、切手や印紙類等に付与された消印又は割印等を消去して印刷物を再利用する改ざん行為や、印刷物をカラー複写機等のデジタル機器によって複製する行為の双方を防止する改ざん及び複写防止機能を有するインキと当該インキを用いた偽造防止印刷物に関するものである。
セキュリティ性が要求される切手、収入印紙及び各種証明書等の貴重印刷物は、偽造や改ざんされないことが求められるが、印刷物上に印字された個人情報や切手及び収入印紙等に施された消印や割印等を、特定の有機溶剤によって消去する改ざん行為が行われている。
これらの改ざん行為を防止する方法として、本出願人は、水不溶性で有機溶剤可溶型の油溶性染料と、前述した油溶性染料と色の異なる着色顔料を配合させることによって、有機溶剤と接触させたときの変色効果が、JIS表色系に基づくΔE20以上の色差を有する変色効果インキ及びそれを用いた印刷物について出願している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のインキ及び印刷物は、油溶性染料の色と着色顔料の色を大きく異ならせることで、有機溶剤への浸漬によって瞬時又は30秒以内に当該印刷物の色が大きく変化する印刷物であり、印刷物上に印字された個人情報等の文字や、切手又は収入印紙等に施された消印又は割印等のみを消去しようとしても、印刷画線に含まれる油溶性染料が瞬時又は30秒以内に滲出することから、改ざん行為を防止できるものである。
また、複製行為による偽造として、スキャナ、プリンタ及びカラー複写機等のデジタル機器を用いることで精巧な偽造品を作製されるおそれがある。その対策の一つとして、従来からメタメリズムを応用したメタメリックペアインキを用いる方法が多く試みられている。メタメリックペアインキを用いた貴重印刷物の目視による判別方法は、照射する光源の種類や特定波長を透過するフィルタを介在させることにより、ペアインキが同色と判断されるか、又は異なった色相として判断される特性を利用したものである。
前述のメタメリックペアインキとは、特定光源下では等色として認識されるが、可視光領域の中で比較的に視感度の低い特定波長では、異なる分光反射率を有した二種類のインキであることから、カラー複写機等で色を検知する際に、視感度の低い領域における反射特性も読み取り、結果的に異なる色の複製物が得られるものである。(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−149789号公報 特開昭54−159004号公報
しかしながら、特許文献1のインキ及び印刷物は、印刷物上に形成された印字、消印又は割印等を消去し、印刷物をそのままの状態で改ざんする行為は防止できるものの、印刷物上に形成された印刷画線をスキャナ、プリンタ及びカラー複写機等のデジタル機器を用いて画像を取り込み、取り込んだ画像に含まれる個人情報等の印字や消印等を画像データから消去することで、真正品と同様の印刷画線を再現されるおそれがあることから、偽造抑止力の点で更なる改善が求められていた。
また、特許文献2の印刷物は、デジタル機器を用いた複製行為には、一定の偽造防止抵抗力を有するものの、印刷物上に形成された個人情報等の印字や消印等を消去する改ざん行為に対しての抑止力がなく、課題が残されていた。
また、特許文献1及び特許文献2の発明を組み合わせ、同一の印刷面上に複写及び改ざん防止機能を付与することも可能であるが、少なくともメタメリックペアインキと改ざん防止インキの3色を印刷する必要があり、刷色の増加によるデザイン性の自由度が制限される等、課題が残されていた。
さらに、特許文献1及び特許文献2を組み合わせた印刷物を作製しても、各々の偽造防止画線は独立した領域に各々の機能を有する画線として形成されるため、特許文献1の印刷物を複製して再現する方法と特許文献2の印刷物を改ざんする方法の双方を組み合わせて偽造することで、偽造品を作製されるおそれが残り、更なる偽造防止抵抗力の向上が求められていた。
本発明は、上記課題の解決を目的とするものであり、異なる色の印刷画線として形成された2つの領域が、有機溶剤との接触又は浸漬により、いずれか一方又は双方の印刷領域に含む油溶性染料が滲出し、色が変化することで、可視光下で観察すると異なる色で観察された2つ領域が等色として観察され、更には特定の観察条件で観察するか、又は特定波長透過フィルタを介在させて観察すると異なる色として観察されるメタメリックな機能を有する印刷領域へと変化する改ざん及び複写防止機能を有するインキと該インキを用いた偽造防止印刷物に関するものである。
本発明の改ざん及び複写防止機能を有するインキは、第1のインキ及び第2のインキを有するペアインキであって、第1のインキは、水不溶性で有機溶剤可溶の油溶性染料を2〜15%、着色顔料を5〜30%、紫外線硬化型又は酸化重合型のワニスを60〜90%含み、第2のインキは、着色顔料を5〜30%、紫外線硬化型又は酸化重合型のワニスを60〜90%含み、第1のインキ及び第2のインキを可視光下で観察すると異なる色で観察され、第1のインキ及び第2のインキを有機溶剤に接触させると第1のインキ及び第2のインキは等色として観察され、更には、有機溶剤への接触後の第1のインキ及び第2のインキにおける波長領域640nmの分光反射率は20%以上異なることを特徴とする改ざん及び複写防止機能を有するインキである。
また、本発明の改ざん及び複写防止機能を有するインキにおける第1のインキ及び第2のインキは、波長領域630〜680nmの範囲において分光反射率が一致する波長領域を有することを特徴とする改ざん及び複写防止機能を有するインキである。
また、本発明の改ざん及び複写防止機能を有するインキにおける第1のインキの油溶性染料は、青色及び紫色から選択されるいずれか又は双方を少なくとも含むことを特徴とする改ざん及び複写防止機能を有するインキである。
また、本発明の改ざん及び複写防止機能を有するインキにおける第2のインキは、更に第1のインキと異なる色の油溶性染料を含み、第2のインキの油溶性染料は、赤色、黄色及び橙色から選択されるいずれか一つ又は2つ以上の組合せであることを特徴とする改ざん及び複写防止機能を有するインキである。
また、本発明の偽造防止印刷物は、基材に、請求項1乃至4のいずれか一項に記載された第1のインキ及び第2のインキによって改ざん及び複写防止機能を有する印刷領域が形成された偽造防止印刷物であって、印刷領域は、第1のインキによって第1の印刷画像が形成され、第2のインキによって第2の印刷画像が形成され、印刷領域を可視光下で観察すると第1の印刷画像及び第2の印刷画像は異なる色で観察され、印刷領域を有機溶剤に接触させると、第1の印刷画像が変色することで第2の印刷画像と等色として観察され、更には有機溶剤への接触後の印刷領域を特定の光源下で観察すると第1の印刷画像及び第2の印刷画像が異なる色で観察されることを特徴とする偽造防止印刷物である。
また、本発明の偽造防止印刷物は、可視光下で異なる色で観察される第1の印刷画像及び第2の印刷画像を特定の光源下で観察すると等色として観察されることを特徴とする偽造防止印刷物である。
また、本発明の偽造防止印刷物に対する特定の光源下は、波長領域630〜680nmであることを特徴とする偽造防止印刷物である。
また、本発明の偽造防止印刷物は、第1の画像及び第2の画像が結合することで、一つの有意味画像が形成されたことを特徴とする偽造防止印刷物である。
さらに、本発明の偽造防止印刷物における印刷領域は、第1の画像によって情報部又は背景部のいずれか一方が形成され、第2の画像によって情報部又は背景部の他方が形成されたことを特徴とする偽造防止印刷物である。
本発明の改ざん及び複写防止機能を有するインキと該インキを用いた偽造防止印刷物は、有機溶剤を用いた改ざん行為後に異なる色で形成された2つの印刷領域が等色として観察され、更には2つの領域がメタメリックな機能を有する印刷領域へと変化することから、改ざんされた痕跡を確実に検出することができるという効果を奏する。
また、有機溶剤を用いた改ざん行為及びカラー複写機を用いた複製行為の双方を防止することができることから、偽造防止抵抗力が大幅に向上するという効果を奏する。
また、デジタル機器による複写を防止するメタメリックペア印刷画線と、有機溶剤を用いた改ざん行為を防止する印刷画線をそれぞれ組み合わせて形成した印刷物とは異なり、2色のインキに二つの機能を付与することができることから、印刷物のデザイン性の自由度が向上するという効果を奏する。
第1の実施の形態における第1のインキ及び第2のインキの分光反射率を示す図である。 有機溶剤に浸漬後の第1のインキ及び第2のインキの展色物における分光反射率を示す図である。 第2の実施の形態における第1のインキ及び第2のインキの分光反射率を示す図である。 有機溶剤に浸漬後の第1のインキ及び第2のインキの展色物における分光反射率を示す図である。 実施例1の印刷物1を特定の光源下で観察した状態を示す図である。 実施例1の印刷物1における有機溶剤への浸漬後の状態を示す図である。 有機溶剤への浸漬後の実施例1の印刷物を特定の光源下で観察するか、又は特定波長透過フィルタの介在によって観察される状態を示す図である。 実施例2の印刷物1´を特定の光源下で観察した状態を示す図である。 実施例2の印刷物1´における有機溶剤への浸漬後の状態を示す図である。 有機溶剤への浸漬後の実施例2の印刷物´を特定の光源下で観察するか、又は特定波長透過フィルタの介在によって観察される状態を示す図である。
本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が含まれる。
(改ざん及び複写防止機能を有するインキ)
本発明の改ざん及び複写防止機能を有するインキは、可視光下において異なる色として観察されるペアインキが、有機溶剤への接触により等色の関係に色変化し、かつ、改ざん行為後のインキを特定の光源下で観察するか、又は特定波長透過フィルタを介在させて観察すると、異なる色で観察されるメタメリックな機能を有するものである。なお、本発明でいう等色とは、肉眼で観察した際にほとんど差別化することができない状態であり、略等色として観察される若干の色差を有する色を含むものである。
前述した有機溶剤への接触によりインキの色が変化する効果については、ペアインキのいずれか一方に水不溶性有機溶剤可溶型の油溶性染料を含ませるか、双方に異なる色の油溶性染料を含ませることで、有機溶剤への接触時に油溶性染料が滲出し、著しい色変化を伴うものである。また、本発明の改ざん及び複写防止機能を有するインキに用いられる油溶性染料は、水不溶性で有機溶剤可溶型の染料であれば公知のものを使用することができるが、好ましくは、ケトン類及びエステル類等の有機溶剤に対して溶解性を示すものである。なお、油溶性染料とは、主として有機溶剤、合成樹脂及び油脂等の着色に用いられる染料であって、多くの場合単なる溶解現象により目的物を着色する点に特徴がある。また、ここでいう油溶とは、油脂類に溶解するという狭義の意味だけではなく、水以外の多くの有機溶剤に溶解性をもつ意味も含んでいる。すなわち、水溶性基がなく、油脂類や炭化水素類に可溶な染料であり、油脂、ガソリン、セッケン、バター、クツ墨及びプラスチック等の着色に用いられるものである。
なお、有機溶剤としては、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール及びブチルアルコール等といったアルコール類のような極性溶剤、ベンゼン、トルエン及びキシレン等といった芳香族炭化水素類のような非極性溶剤、ガソリン、石油、ベンジン、ミネラルスプリット等の脂肪族炭化水素類、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、クロロホルム等といったハロゲン化炭化水素類、アセトン、アセトニトリル、ジイソブチルケトン、ジエチルケトン、ジプロピルケトン等といったケトン類、酢酸エチル及び酢酸ブチル等の酢酸エステル類等の公知の有機溶剤が挙げられる。
また、本発明の複写及び改ざん防止インキは、紫外線を照射することで硬化する紫外線硬化型のワニスや、酸化重合反応により乾燥皮膜を形成する酸化重合ワニス等、公知のワニスを用いることが可能であり、使用形態に合わせて随時選択することが可能である。ただし、紫外線硬化型のワニスを用いる場合には、油溶性染料を配合したインキ皮膜が、薬品と十分に接触できるように単官能アクリレートモノマーをベースにすることが望ましい。単官能アクリレートモノマーは分子中にアクリロイル基を1つ持つ構造で、一般的に低粘度で硬化物は柔軟で密着性が良い。この反面、硬化速度が遅く、硬化皮膜の強度が弱いという欠点が挙げられる。材料の硬化性を低下させずに粘度を上げるためにジアリルフタレート樹脂、アクリル樹脂や2官能アクリレートオリゴマーで粘度調整するのが良い。
また、2官能アクリレートモノマーを主成分としたワニスにおいても、インキ皮膜内の油溶性染料を有機溶剤等の薬品と十分に接触させることができる。しかし、三官能又は多官能アクリレートモノマーを主成分としたバインダーの場合は、架橋密度が高過ぎて油溶性染料を配合したインキ皮膜内の油溶性染料が有機溶剤等の薬品と十分に接触することが困難であることから油溶性染料が有機溶剤に接触することができず、十分な滲出効果が見込めないことから、好ましくない。
また、有機溶剤への接触後のペアインキは、メタメリックな性質を有するが、このメタメリックな性質は、一般的な着色顔料を組み合わせることで付与可能であり、スキャナ、プリンタ及びカラー複写機等のデジタル機器によって複写物を作製した場合に、著しい色変化を伴う印刷物を作製することができる。メタメリックな機能を有するペアインキを作製するためには、一般的な着色顔料を組み合わせることで作製可能であるが、特に、可視光領域における比較的に視感度の低い400、500、600又は700nm付近にシャープなピークを形成するか、又はペアインキにおける波長領域640nm付近の分光反射率を20%以上異ならせることで、顕著な色変化を伴うメタメリックペアインキを作製することができる。
また、色材に用いる顔料については、特に限定されず、公知の顔料を使用することができる。例えば、酸性染料系レーキ及び塩基性染料系レーキ等といった染付けレーキ顔料、モノアゾイエロー、ジスアゾイエロー、β−ナフトール系、ナフトールAS系、ピラゾロン系及びベンズイミダゾロン系等といった不溶性アゾ顔料をはじめ、縮合アゾ顔料及びアゾレーキ顔料等のアゾ系顔料、フタロシアニン系、キナクリドン系、アントラキノン系、ペリレン系、ペリノン系、インジゴ系、ジオキサジン系、キノフタロン系、イソインドリノン系及びジケトピロロピロール系等といった縮合多環系顔料等を使用することができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1のインキ及び第2のインキの分光反射率を示すものである。第1のインキは、可視光下では紫色として観察されるものであり、青色の油溶性染料を含み、かつ、有機溶剤への浸漬後に青色の油溶性染料が滲出した状態で観察すると紅色として観察され、特定の光源下で観察するか、又は特定波長透過フィルタを介在させて観察した場合に、淡い色(白色)として観察される。
また、第2のインキは、一般的な着色顔料の組合せによって、第1のインキを有機溶剤に浸漬させた際の紅色と等色として観察されるものであり、かつ、特定の光源下で観察するか、又は特定波長透過フィルタを介在させて観察した場合に濃い色(灰色から黒色)として観察されるものである。
第1のインキは、有機溶剤への浸漬後に特定の光源下で観察した場合、淡い色(白色)として観察される構成とすることから、紅色を再現するための着色顔料として必要となる青成分を波長領域630nm以降の分光反射率が高い、すなわち、透過に転じる立ち上がりが早い紫色顔料を用いている。さらに、これらの着色顔料の組合せによって構成された紅色に、青色の油溶性染料を添加することで、可視光下で観察した場合の色を紫色としている。
(第1のインキの配合割合)
青色油溶性染料 3.5%
紫色顔料 5.5%
赤色顔料 12.5%
黄色顔料 1.5%
助剤 1.0%
ワニス 76.0%
第2のインキは、一般的な着色顔料の組み合わせにより構成された特色インキであり、第1のインキを有機溶剤に浸漬した際の色である紅色として観察される構成であれば、配合する着色顔料に制限はない。ただし、第1のインキとのコントラストを得るため、630nm以降の反射率が低い一般的な青色顔料を用いることが必要である。この青色の着色顔料を添加することで、特定の光源下で観察するか、又は特定波長透過フィルタを介在させた状態で観察した場合に、濃い色(灰色から黒色)として観察されるものである。
(第2のインキの配合割合)
青色顔料 3.5%
赤色顔料 16.0%
黄色顔料 0.5%
体質顔料 4.0%
助剤 1.0%
ワニス 75.0%
図1は、第1のインキ及び第2のインキの分光反射率を比較した図である。図1の分光反射率は、第1のインキ及び第2のインキを用いて、膜厚1μmの展色物を作製し、株式会社日立ハイテクノロジーズ社製の分光光度計「U−4100」を使用して、分光反射率の測定を行ったものである。
第1のインキ及び第2のインキの展色物を可視光下で観察した場合、第1のインキが紫色、第2のインキが紅色で観察されることから、図1のように、可視光下において異なる分光反射率を示している。特に、波長領域580nmから630nmの分光反射率が異なることから、双方の色が異なることが分かる。
図2は、第1のインキ及び第2のインキの展色物を有機溶剤に浸漬し、乾燥させたものを用いて分光反射率を測定したものである。第1のインキは、有機溶剤への浸漬により青色の油溶性染料が滲出し、紅色へと変色したことから、波長領域600nm付近から透過に転じている。一方、第2のインキは、有機溶剤に浸漬しても色変化することがないことから、図1の分光反射率と略同等のスペクトルを示している。
第1のインキと第2のインキは、可視光領域における視感度の高い380nmから600nmの領域の分光反射率が一致していることから、等色として観察されるが、特定の光源下で観察するか、又は特定波長透過フィルタを介在させて観察した場合に、波長領域640nm付近の分光反射率が異なることから、異なる色として観察される。第1のインキは、波長領域640nmの分光反射率が70%程度であることから、淡い色(白色)として観察され、第2のインキは、波長領域640nm付近の分光反射率が50%程度であることから、濃い色(灰色)として観察されることで、第1のインキと第2のインキが異なる色として観察されるものである。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態で用いるインキは、第1の実施の形態と同様に、可視光下では異なる色として視認されるが、有機溶剤への浸漬により、等色へと変色するペアインキである。また、第1の実施の形態のインキと異なる点としては、第1のインキと第2のインキを特定の光源下で観察するか、又は特定波長透過フィルタを介在させて観察した場合、等色として観察されるものである。
第1のインキは、油溶性染料を含む濃度の高い褐色インキであるが、有機溶剤への浸漬により明度の高い褐色へと色変化するものである。また、第1のインキは、波長領域640nmの分光反射率を30%程度としており、有機溶剤への浸漬によって第1のインキに含まれる青色の油溶性染料が滲出すると、波長領域640nmの分光反射率が60%程度まで上昇する特性を有している。これは、褐色の特色インキを作製する際に必要となる青み成分を、第1の実施の形態でも用いた紫色顔料を用いることで、これらの特性を不要している。
(第1のインキの配合割合)
青色油溶性染料 3.5%
紫色顔料 7.5%
赤色顔料 3.0%
黄色顔料 11.0%
助剤 1.0%
ワニス 74.0%
第2のインキは、第1のインキを有機溶剤への浸漬後の色である明度の高い褐色と等色として観察される特色インキであり、一般的な着色顔料の組合せによって作製することができる。
(第2のインキの配合割合)
青色顔料 2.8%
赤色顔料 7.5%
黄色顔料 8.5%
緑色顔料 4.2%
助剤 1.0%
ワニス 76.0%
図3は、第2の実施の形態における第1のインキ及び第2のインキの分光反射率を示す図である。図3の分光反射率は、第1のインキ及び第2のインキを用いて、膜厚1μmの展色物を作製し、株式会社日立ハイテクノロジーズ社製の分光光度計「U−4100」を使用して、分光反射率の測定を行ったものである。
図3のように、第1のインキと第2のインキは、異なる分光反射率大幅に異なる分光反射率曲線を示すことから、異なる色であることが伺える。第1のインキは、可視光下において、濃度の高い青みの褐色として観察される。一方、第2のインキは、明度の高い褐色として観察されるものである。
また、第1のインキ第2のインキは、特定波長透過フィルタを介在させて観察すると、第1のインキと第2のインキは等色(濃度)として観察される。図3のように、第1のインキの波長領域640nm付近の分光反射率は40%程度であり、第2のインキの分光反射率も同様であることから、波長領域640nm以下の光をカットする特定波長透過フィルタを介在させて観察した場合、双方ともに濃い色(灰色)として観察されることで、第1のインキ及び第2のインキを差別化することができない。
次に、第1のインキにおける改ざん防止効果について説明する。第1のインキ及び第2のインキの展色物を、有機溶剤に30秒間浸漬し、乾燥後の展色物の分光反射率を測定した。
図4は、有機溶剤への浸漬後の第1のインキ及び第2のインキの展色物における分光反射率を測定したものであり、第2のインキは、有機溶剤への浸漬によって滲出する材料を含んでいないことから、浸漬前とほとんど変わらない分光反射率を示した。一方、第1のインキは、青色の油溶性染料を含んでいることから、有機溶剤への浸漬により、第1のインキに含まれる青色成分が滲出することで、濃度の高い青みの褐色から第2のインキと等色である明度の高い褐色へと変色した。
この有機溶剤への浸漬後の展色物を前述した特定の光源下で観察するか、又は特定波長透過フィルタを介在させた状態で観察すると、第2のインキは、溶剤への浸漬前と同様に濃い色(灰色)として観察されるが、第1のインキは、浸漬前に確認された濃い色(灰色)よりも濃度の低い色(白色)として観察された。これは、特定の波長域である640nm付近の反射率を下げていた青色の油溶性染料が滲出したことで、特定の波長域の反射率が80%付近まで上昇したためである。
第1のインキの色変化によって、可視光下で異なる色、特定波長透過フィルタの介在下によって等色として観察された第1のインキ及び第2のインキが、可視光下で等色、特定波長透過フィルタ介在下で異なる色として観察されるものとなった。
さらに、有機溶剤への浸漬後の第1のインキ及び第2のインキをカラー複写機で複写した場合、第1のインキは、波長領域640nm付近の反射率の影響によって赤みの色へと変色し、第2のインキは、波長領域580nm付近の分光反射率の影響により、緑みの褐色として再現され、より一層の偽造防止抵抗力を有するものである。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態においては、第1のインキのみに油溶性染料を添加する例で説明したが、第2のインキのみに油溶性染料を添加するか、又は第2のインキに第1のインキと異なる色の油溶性染料を添加することで、第1のインキと第2のインキの色を大きく異ならせることも可能である。
第1のインキと第2のインキの双方に油溶性染料を添加する場合は、油溶性染料への浸漬後に等色へと変色する色を基準とし、第1のインキには、青みの油溶性染料を添加し、第2のインキには、青みの油溶性染料と補色の関係にある橙色の油溶性染料を添加する。この配合割合とすることで、第1のインキと第2のインキにおける可視光下での色を大きく異ならせることが可能であることから、有機溶剤への浸漬後に等色へんと変色する効果を大きくすることができる。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内であればその他の様々な実施の形態が含まれる。
実施例1の改ざん及び複写防止機能を有するインキについては、前述した第1の実施の形態で用いた第1のインキ及び第2のインキを用いて複写防止印刷物を作製した。図5は、証明書タイプの印刷物であり、第1のインキ及び第2のインキを用いて個人情報等が印字された印刷物の地紋模様を印刷したものである。なお、第1のインキに用いた油溶性染料は、青色の染料(KP Blue RR:紀和化学工業株式会社製)を用いることで、有機溶剤による改ざん防止効果を付与した。
実施例1の印刷物1は、第1のインキで印刷された第1の印刷画像2と、第2のインキで印刷された第2の印刷画像3が形成されている。図5のように、第1の印刷画像2は、紫色の花びらが形成され、第2の印刷画像3は、紅色の花びらが形成されていることから、2つの領域は、異なる色の花びらで形成されている。
図6は、実施例1の印刷物1を有機溶剤に30秒間浸漬させた後に乾燥させたものである。第1の印刷画像2は、第1のインキに含まれる青色の油溶性染料が滲出することで第2の印刷画像3と等色の紅色へと変色している。一方、第2の印刷画像3は、有機溶剤に浸漬しても滲出効果を有する材料を含まないため、浸漬前の色と同じ紅色として観察されることから、二つの領域は等色として観察され、これら2つの領域を区別することができない状態となった。
図7は、有機溶剤への浸漬後の印刷物を特定の光源下で観察するか、又は特定波長透過フィルタを介在させて観察した場合、第1の印刷画像2を形成している第1のインキは、図2に示すとおり、波長領域640nmの分光反射率が80%程度と高いことから、淡い色(白色)として観察される。一方、第2の印刷画像3は、第2のインキで形成されていることから、図2に示すとおり、波長領域640nmの分光反射率が40%程度と低いことから、濃い色(灰色)として観察されることで、第1の印刷画像2及び第2の印刷画像3を差別化することができた。
実施例2の改ざん及び複写防止機能を有するインキ及び印刷物について説明する。実施例2のインキは、第2の実施の形態で用いた第1のインキ及び第2のインキを用いて作製した。なお、第1のインキに用いた油溶性染料は、青色の染料(KP Blue RR:紀和化学工業株式会社製)を用いることで、有機溶剤による改ざん防止効果を付与した。
図8は、実施例2の印刷物1´であり、実施例1と同様に証明書タイプの印刷物1´である。実施例2の印刷物1´は、第1のインキで形成された第1の印刷画像2´と第2のインキで形成された第2の印刷画像3´が交互に形成されることで、第1のインキの白である濃度の高い青みの褐色と、明度の高い褐色の繰り返しによる格子柄が形成され、これらの格子柄を地紋として、証明書情報及び個人情報が形成されたものである。
図9は、実施例2の印刷物1´を特定の光源下で観察するか、又は特定波長透過フィルタを介在させて観察した場合に観察される画像を示すものであり、第1のインキによって形成された第1の印刷画像2´は、図3の分光反射率に示すように、波長領域640nmの分光反射率が40%程度であることから、濃い色(灰色)として観察される。一方、第2の印刷画像3´は、第2のインキで形成されていることから、図3の分光反射率に示すように、波長領域640nmの分光反射率が第1のインキと同様に40%程度であることから、濃い色(灰色)として観察されることで、第1の印刷画像2´及び第2の印刷画像3´が等色の領域として差別化することができない。
次に、実施例2の印刷物1´を有機溶剤に30秒間浸漬させた後に乾燥させたものである。第1の印刷画像2´は、第1のインキに含まれる青色の油溶性染料が滲出することで第2の印刷画像3´と等色の明度の高い褐色へと変色している。一方、第2の印刷画像3´は、有機溶剤に浸漬しても滲出効果を有する材料を含まないため、浸漬前と変わらず明度の高い褐色として観察されることから、二つの領域は等色として観察され、これら2つの領域を区別することができない状態となった。
さらに、有機溶剤への浸漬後の印刷物1´を特定の光源下で観察するか、又は特定波長透過フィルタを介在させて観察した状態が図10であり、可視光下で観察した場合に等色として観察された第1の印刷画像2´と第2の印刷画像3´が異なる色で観察されたものである。
第1の印刷画像2´は、図4の第1のインキの分光反射率に示すとおり、波長領域640nmの分光反射率が80%程度と高いことから、淡い色(白色)として観察される。一方、第2の印刷画像3´ば、波長領域640nmの分光反射率が40%程度と低いことから、濃い色(灰色)として観察される。
これにより、有機溶剤への浸漬前の印刷物1´は、可視光下で観察すると第1の印刷画像2´と第2の印刷画像3´は異なる色の格子柄として観察されるが、特定の光源下で観察するか、又は特定波長透過フィルタを介在させて観察すると、等色として観察された2つの領域が、有機溶剤への浸漬後に、可視光下で観察すると第1の印刷画像2´及び第2の印刷画像3´は等色として観察されるが、特定の光源下で観察するか、又は特定波長透過フィルタを介在させて観察した場合に異なる色で観察されるという、2つの領域の関係が逆転する効果を有するものである。
さらに、実施例2の印刷物´は、有機溶剤への浸漬後の第1のインキ及び第2のインキの関係がメタメリックペアインキの関係になることから、有機溶剤への浸漬後の印刷物1´をカラー複写機で複写した複写物は、第1の印刷画像2´が、第1のインキが持つ波長領域640nmの高い分光反射率によって赤みの色へと変色し、第2の印刷画像3´は、波長領域580nm付近のピークによって緑みの褐色へと色変化することを確認した。
実施例3の改ざん及び複写防止機能を有するインキについて説明する。実施例3のインキは、実施例2と同様に、可視光下で異なる色で観察され、特定のフィルタを介在させて観察した場合に略同一の濃度として観察されるインキである。
第1のインキは、実施例1の第1のインキを用い、第2のインキは、可視光下で褐色として観察され、水不溶性で有機溶剤可溶型の油溶性染料として、橙色の染料(オイルオレンジ 5101:有本化学工業株式会社製)を含むものとした。また、第2のインキは、有機溶剤への浸漬により、橙色の油溶性染料が滲出すると、第1のインキの青色の油溶性染料が滲出したときの色と等色の紅色に変色する配合とした。
(第2のインキ)
橙色顔料 5.0%
青色顔料 4.5%
赤色顔料 12.5%
黄色顔料 2.0%
乾燥剤 1.0%
酸化重合型ワニス 75.0%
この第1のインキと第2のインキを展色した展色物を可視光下で観察すると紫色と褐色の展色物として観察されるが、有機溶剤への浸漬後の展色物は、双方ともに紅色の等色へと変色した(図示せず)。さらに、有機溶剤への浸漬後の展色物を、特定波長透過フィルタを介在させて観察した場合、第1のインキが淡い色(略透明)で観察され、第2のインキがやや濃い色(灰色)として観察することができた(図示せず)。
1、1´ 印刷物
2、2´ 第1の印刷画像
3、3´ 第2の印刷画像

Claims (9)

  1. 第1のインキ及び第2のインキを有するペアインキであって、
    前記第1のインキは、水不溶性で有機溶剤可溶の油溶性染料を2〜15%、着色顔料を5〜30%、紫外線硬化型又は酸化重合型のワニスを60〜90%含み、
    前記第2のインキは、着色顔料を5〜30%、紫外線硬化型又は酸化重合型のワニスを60〜90%含み、
    前記第1のインキ及び前記第2のインキを可視光下で観察すると異なる色で観察され、前記第1のインキ及び前記第2のインキを有機溶剤に接触させると前記第1のインキ及び前記第2のインキは等色として観察され、更には、前記有機溶剤への接触後の前記第1のインキ及び前記第2のインキにおける波長領域640nmの分光反射率は20%以上異なることを特徴とする改ざん及び複写防止機能を有するインキ。
  2. 前記第1のインキ及び前記第2のインキは、波長領域630〜680nmの範囲において分光反射率が一致する波長領域を有することを特徴とする請求項1記載の改ざん及び複写防止機能を有するインキ。
  3. 前記第1のインキの前記油溶性染料は、青色及び紫色から選択されるいずれか又は双方を少なくとも含むことを特徴とする請求項1又は2記載の改ざん及び複写防止機能を有するインキ。
  4. 前記第2のインキは、更に前記第1のインキと異なる色の油溶性染料を含み、前記第2のインキの前記油溶性染料は、赤色、黄色及び橙色から選択されるいずれか一つ又は2つ以上の組合せであることを特徴とする請求項3記載の改ざん及び複写防止機能を有するインキ。
  5. 基材に、前記請求項1乃至4のいずれか一項に記載された前記第1のインキ及び前記第2のインキによって改ざん及び複写防止機能を有する印刷領域が形成された偽造防止印刷物であって、
    前記印刷領域は、前記第1のインキによって第1の印刷画像が形成され、前記第2のインキによって第2の印刷画像が形成され、
    前記印刷領域を可視光下で観察すると前記第1の印刷画像及び前記第2の印刷画像は異なる色で観察され、前記印刷領域を有機溶剤に接触させると、前記第1の印刷画像が変色することで前記第2の印刷画像と等色として観察され、更には前記有機溶剤への接触後の印刷領域を特定の光源下で観察すると前記第1の印刷画像及び前記第2の印刷画像が異なる色で観察されることを特徴とする偽造防止印刷物。
  6. 可視光下で異なる色で観察される前記第1の印刷画像及び前記第2の印刷画像を前記特定の光源下で観察すると等色として観察されることを特徴とする請求項5記載の偽造防止印刷物。
  7. 前記特定の光源下は、波長領域630〜680nmであることを特徴とする請求項5又は6記載の偽造防止印刷物。
  8. 前記第1の画像及び前記第2の画像が結合することで、一つの有意味画像が形成されたことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の偽造防止印刷物。
  9. 前記印刷領域は、前記第1の画像によって情報部又は背景部のいずれか一方が形成され、前記第2の画像によって前記情報部又は前記背景部の他方が形成されたことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の偽造防止印刷物。
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