JP2015047531A - 電気集塵機 - Google Patents

電気集塵機 Download PDF

Info

Publication number
JP2015047531A
JP2015047531A JP2013179276A JP2013179276A JP2015047531A JP 2015047531 A JP2015047531 A JP 2015047531A JP 2013179276 A JP2013179276 A JP 2013179276A JP 2013179276 A JP2013179276 A JP 2013179276A JP 2015047531 A JP2015047531 A JP 2015047531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
charging device
opening
outer cylinder
containing air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013179276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6122366B2 (ja
Inventor
一彦 柴崎
Kazuhiko Shibazaki
一彦 柴崎
毅史 辻本
Takashi Tsujimoto
毅史 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amano Corp
Original Assignee
Amano Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amano Corp filed Critical Amano Corp
Priority to JP2013179276A priority Critical patent/JP6122366B2/ja
Publication of JP2015047531A publication Critical patent/JP2015047531A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6122366B2 publication Critical patent/JP6122366B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Separation (AREA)

Abstract

【課題】荷電装置に含塵空気中の塵埃やミストが付着堆積するのを防止する。【解決手段】本発明は、高電圧の印加によって発生するコロナ放電により含塵空気中の塵埃やミストを荷電させる荷電装置20を備えた電気集塵機において、荷電装置20は、接地電極である円筒形状の外筒体23と、外筒体23の内面との間に含塵空気の空気流通路24を形成するように同心状に形成され、周壁に開口部35が形成された円筒形状の内筒体22と、内筒体22の開口部35に対応するように内筒体22の内側に設けられる放電用針電極29と、を備え、放電用針電極29と外筒体23との間に形成される帯電エリアで含塵空気中の塵埃やミストが荷電されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、高電圧の印加によって発生するコロナ放電により含塵空気中の塵埃やミストを帯電させる荷電装置を備えた電気集塵機に関するものである。
従来、マシニングセンタなどの加工機から発生する含塵空気を吸引して工場内の空気浄化を行うために、産業用の電気集塵機が使用されている。この電気集塵機には、高電圧の印加によって発生するコロナ放電により含塵空気中の塵埃やミストを荷電させる荷電装置が備えられている。
この種の荷電装置を備えた従来の電気集塵機としては、例えば、特許文献1に開示されているように、多数本の放電用針電極を上下に間隔を開けた状態で並べて取付けた支持基板を、複数並設された接地極板の間に該接地極板とある程度の距離を保つように取付けることにより構成された荷電装置を備えたものなどが知られている。
特開2007−222717号公報
ところが、上記した特許文献1に開示された電気集塵機では、含塵空気中の塵埃やミストを吸引するに従って次第に接地極板に塵埃やミストが付着堆積し、それらの堆積量が一定量に達して接地電極と放電用針電極との間の距離が狭まると、異常放電が発生して運転停止に至ったり、或いは、温度が上昇して最悪火災に発生する危険性が生じたり、或いは、接地極板の堆積物が再飛散したりする問題がある。
また、接地極板が複数枚設けられているため、接地極板に付着堆積した塵埃やミストを清掃除去するのに手間が掛かり、特に放電用針電極を設けた支持基板を1列毎に取り外して清掃するため、使い勝手の向上を図り難いといった問題もある。
さらに、接地極板は含塵空気の流通方向に沿うように平行に設けられているため、荷電装置の長手方向(含塵空気の流通方向)の長さを短縮することが難しい。加えて、集塵装置は、荷電装置で帯電された塵埃やミストを吸着(捕集)する仕組みであるため、長手方向において所定の長さが必要となり、集塵装置の長手方向の長さを短縮することが難しい。したがって、上記した特許文献1の電気集塵機では、製品の小型化を図り難いといった問題がある。
さらに、上記した特許文献1の電気集塵機では、帯電領域を広げるため、含塵空気の流通方向に対して放電用針電極を斜めに傾斜させて配列する構成も提案されているが、このような構成を採用した場合でも、含塵空気に対して放電用針電極と接地極板とを平行に配置する構造上、どうしても放電が弱いエリアが存在してしまい、含塵空気中のすべての塵埃やミストを帯電することができないため、荷電効率の上昇を図ることが難しく、結果的に捕集効率の低下に繋がるという問題がある。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、荷電装置に含塵空気中の塵埃やミストが付着堆積するのを防止することで、異常放電の発生を抑制することができ、メンテナンス性の向上、及び装置の小型化を図ることができ、含塵空気中の塵埃やミストを確実に荷電することのできる荷電効率に優れた電気集塵機を提供することを目的とするものである。
上記した課題を解決するため、本発明の第1の電気集塵機は、高電圧の印加によって発生するコロナ放電により含塵空気中の塵埃やミストを帯電させる荷電装置を備えた電気集塵機において、前記荷電装置は、接地電極である円筒形状の外筒体と、該外筒体の内面との間に含塵空気の空気流通路を形成するように同心状に形成され、周壁に複数の開口部が形成された円筒形状の内筒体と、該内筒体の前記複数の開口部に各々の先端が位置するように該内筒体の内側に設けられる複数の放電用針電極と、を備え、該複数の放電用針電極と前記外筒体との間に形成される複数の帯電エリアで含塵空気中の塵埃やミストが帯電されることを特徴とする。
本発明の第1の電気集塵機によれば、複数の放電用針電極が内筒体の開口部内に配置されており、含塵空気が空気流通路を流通する際に、放電用針電極が直接、含塵空気に接触しないため、放電用針電極に塵埃やミストが付着し難い。したがって、放電用針電極に付着堆積した塵埃やミストを清掃除去する手間を省くことができ、使い勝手の向上を図ることができる。また、塵埃やミストの堆積量が一定量に達することで、接地電極である外筒体と放電用針電極との間に異常放電が発生したり、或いは、温度が上昇して最悪火災に発生する危険性が生じたり、或いは、放電用針電極の堆積物が再飛散したりするのを確実に防止することができる。
本発明の第2の電気集塵機は、前記外筒体の周壁に、前記内筒体の開口部に対向する位置に前記空気流通路に連通するように開口部が形成され、且つ、前記外筒体の一端は閉塞されていて、他端は集塵装置若しくは吸引源に連通していることを特徴とする。
本発明の第2の電気集塵機によれば、前記外筒体の開口部を介して空気流通路に含塵空気を流入させることができると共に前記外筒体の開口部の縁部を高圧放電の接地電極として機能させることもできるため、電気集塵機の小型化を図ることができる。さらに、含塵空気は必ず外筒体の開口部を通過して帯電エリアを通過することになり、荷電効率が向上する。
本発明の第3の電気集塵機は、前記荷電装置の外周部分に、該荷電装置の気流方向上流側において含塵空気を渦巻状に流通させ遠心分離するための流路が設けられていることを特徴とする。
本発明の第3の電気集塵機によれば、前記荷電装置の気流方向上流側で含塵空気中の比較的大きな塵埃やミストを遠心分離によって除去することができるため、荷電装置に塵埃やミストが付着するのを確実に防止することができる。
本発明の第4の電気集塵機は、前記荷電装置の下方に、該荷電装置の気流方向上流側において含塵空気を渦巻状に流通させ遠心分離するための流路が設けられていることを特徴とする。
本発明の第4の電気集塵機によれば、前記荷電装置の気流方向上流側で含塵空気中の比較的大きな塵埃やミストを遠心分離によって除去することができるため、荷電装置に塵埃やミストが付着するのを確実に防止することができる。
本発明の第5の電気集塵機では、前記外筒体の開口部と前記内筒体の開口部が、それぞれ、多数段に渡って形成されており、上下方向に隣接する前記開口部間では、上方の該開口部が下方の該開口部に対して平面視で所定角度ずれた位置に設けられていることを特徴とする。
本発明の第5の電気集塵機によれば、帯電エリアが上下方向に多数形成されており、含塵空気が空気流通路を通過する過程で、帯電エリアを何度も通過する確率が増えるため、含塵空気中の塵埃やミストの荷電効率を高めることができ、電気集塵機の捕集効率を高めることができる。また、上下方向に隣接する帯電エリア間での干渉を容易に回避することができるため、含塵空気中の塵埃やミストの荷電装置での荷電効率をさらに向上させることができる。
本発明の第6の電気集塵機では、前記内筒体が絶縁性素材により形成され、前記外筒体は導電性素材により形成されており、該外筒体の開口部の縁部以外の内周部分は絶縁性素材により覆われていることを特徴とする。
本発明の第6の電気集塵機によれば、放電用針電極と外筒体の開口部との間に帯電エリアが形成され、均一で安定的な放電状態を形成することができ、塵埃やミストを均一且つ効率よく荷電させることができる。また、前記外筒体の開口部の縁部以外の部分や前記内筒体が絶縁性素材により覆われているため、外筒体や内筒体に塵埃やミストが付着し難い。したがって、外筒体や内筒体に付着堆積した塵埃やミストを清掃除去する手間を省くことができ、使い勝手の向上を図ることができる。
本発明の第7の電気集塵機では、前記荷電装置が、前記外筒体と前記内筒体と前記複数の放電用針電極とを有する荷電ユニットが複数並設されて構成されていることを特徴とする。
本発明の第7の電気集塵機によれば、含塵空気中の塵埃やミストの荷電効率を高めることができ、電気集塵機の捕集効率の向上を図ることができる。
本発明によれば、含塵空気中の塵埃やミストを確実に荷電することができ、荷電効率を高めることができる。また、荷電装置に付着堆積する塵埃やミストの量をできる限り減少させて汚れ難くすることで異常放電の発生を抑制することができると共にメンテナンス性の向上を図ることができる等、種々の優れた効果を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る電気集塵機の全体構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気集塵機の荷電装置を示す断面図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気集塵機の荷電装置の作用を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る電気集塵機の全体構成を示す断面図である。 図5のB−B断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係る電気集塵機について説明する。
先ず、図1を参照しつつ、本発明の第1の実施形態に係る電気集塵機の全体構成について説明する。ここで、図1は本発明の第1の実施形態に係る電気集塵機の全体構成を示す断面図である。
図1に示されているように、本発明の第1の実施形態に係る電気集塵機は、縦長形状の電気集塵機本体1と、電気集塵機本体1に接続される吸引源としてのファン2と、を備えて構成されている。
電気集塵機本体1は、上下方向略中間部分に円筒形状の本体ケース3を有している。本体ケース3の内部には、上部に扁平な円柱空間4を形成するように円形状の水平仕切板5が上方に取り付けられており、この水平仕切板5から垂れ下がるように略円柱形状の荷電装置20が本体ケース3と同心状に設けられている。なお、荷電装置20の詳細については後述する。
本体ケース3の内部には、荷電装置20を囲繞するように円筒形状の垂直仕切板6が設けられている。垂直仕切板6は、上端部が水平仕切板5に支持され、下端部が荷電装置20の下端より下方且つ本体ケース3の下端よりに上方に延出するように形成されている。この垂直仕切板6により、本体ケース3と荷電装置20との間の円筒状空間は外周流路7と内周流路8とに仕切られている。
本体ケース3の外周面上部には、外周流路7に連通するように吸気ダクト9が接線方向に接続されている。これにより、吸気ダクト9を介して本体ケース3の内部に流入した含塵空気が外周流路7及び内周流路8を渦巻状(サイクロン状)に流通するようになっている。
本体ケース3の下方には、漏斗状に傾斜したダスト誘導部10を介して排出部11が設けられている。排出部11は、有底円筒形状を成しており、本体ケース3と同心状且つ本体ケース3より小径に形成されている。排出部11は、底部11aに堆積した塵埃を外部に廃棄可能なように着脱自在に取り付けられている。
本体ケース3の上方には、集塵装置12が接続されている。集塵装置12は、漏斗状に傾斜した接続部13を介して本体ケース3の上端部に接続される箱状の集塵ケース14を有している。集塵ケース14の底面14aには矩形の開口部15が形成されており、この開口部15を介して本体ケース3の内部と集塵ケース14の内部が連通している。開口部15の大きさは集塵部16より僅かに小さく設定され、集塵部16を隙間無く配置する事でミストを漏れなく捕集可能となっている。なお、集塵ケ−ス14や開口部15は円形状でもよい。
集塵ケース14の内部には、開口部15に対応する位置に直方体の集塵部16が取り付けられており、集塵部16の上方には所定高さを有する上部空間17が形成されている。集塵ケース14の外周面上部には、集塵ケース14の上方空間17に連通するように排気ダクト18が接続されており、この排気ダクト18の下流側に吸引源としてのファン2が接続されている。
次に、図2及び図3を参照しつつ、本発明の第1の実施形態に係る電気集塵機の荷電装置20について詳細に説明する。ここで、図2は本発明の第1の実施形態に係る電気集塵機の荷電装置20を示す断面図、図3は図2のA−A断面図である。
荷電装置20は、荷電装置20の中心部分に設けられる放電体21と、放電体21の周囲に設けられる円筒形状の内筒体22と、内筒体22の周囲に同心状に設けられる円筒形状の外筒体23と、を備えており、内筒体22と外筒体23との間には円筒状の空気流通路24が形成されている。荷電装置20の上端部及び下端部には、天板25及び絶縁性素材の底板26がそれぞれ取り付けられている。内筒体22の上方開口端は天板25により閉塞され、この天板25には、空気流通路24の上方開口端に対応する位置に円環状の開口27が形成されている。また、内筒体22及び空気流通路24の下方開口端は絶縁性素材の底板26により閉塞されている。
放電体21は、中心軸に沿って鉛直に形成される支柱部28と、支柱部28から水平方向放射状に片持ち支持される多数の放電用針電極29と、を有している。支柱部28の上端には天板25を貫通する形で碍子等の絶縁性素材に覆われた給電部材30が取り付けられており、給電部材30に高電圧電源部31が接続されている。
高電圧電源部31は、交流の元電源32を高圧トランス33で昇圧した後、倍圧部34で交流電流を直流に変換すると共にさらに昇圧して数KVの高電圧を生成するように構成されており、高電圧電源部31から各放電用針電極29にこの高電圧が印加されるようになっている。また、高電圧電源部31は各放電用針電極29に印加する高電圧の出力を制御するための出力制御部としても機能する。
放電用針電極29は、例えばチタン合金製であり、細線状又は針状に形成されている。放電用針電極29は、多数段(本実施例では5段)に渡って設けられていると共に各段に複数本(本実施例では4本)ずつ設けられている。(図2および図3参照)
各段の放電用針電極29間の上下方向のピッチP(図2参照)は上段に向かうに従って次第に小さくなるように設定されている。また、各段の周方向に沿って隣接する放電用針電極29間の成す角度α(図3参照)はそれぞれ同一(本実施例では90度)に設定されており、さらに、各段の放電用針電極29はそれぞれ上下方向同一列上に配置されている。すなわち放電用針電極29は同一高さに各々2本づつ設けられている。(図4参照)
内筒体22は、テフロン(登録商標)やフッ素樹脂等の絶縁性素材により形成されており、内筒体22の周壁には放電用針電極29に対応する位置に円形の内側開口部35が形成されている。各内側開口部35は、各放電用針電極29の先端部29aが内側開口部35の中心に位置するように配置され、放電用針電極29の先端部29aは内筒体22の内側に設けられている。すなわち放電用針電極29の先端部29aは内筒体22の外周部より突出しない。
外筒体23は、アルミニウム等の導電性素材により形成されており、外筒体23の周壁には内筒体22の内側開口部35に対応する位置に円形の外側開口部36が形成されている。各外側開口部36は、内側開口部35と同心状且つ内側開口部35より大径に形成されており、外筒体23の外側開口部36の縁部以外の部分はテフロン(登録商標)やフッ素樹脂等の絶縁性素材により覆われている。なお、外筒体23の外周部は絶縁性素材で覆われていなくとも良いが、好適には覆われているのが望ましい。
天板25には、内筒体22と外筒体23の間に設けられた空気流通路24の上方開口端の位置に、円環状の開口27が成形されており、開口27はリブ37によって複数(本実施例では4つ)の領域に仕切られている。リブ37によって仕切られた各領域にはそれぞれ1列ずつの内側開口部35及び外側開口部36が臨むようになっている。リブ37は支柱部28が中心軸に沿って鉛直に形成されるのを支えている。
次に、図1〜図4を参照しつつ、上記した構成を備えた本発明の第1の実施形態に係る電気集塵機の作用について説明する。
マシニングセンタなどの加工機から発生する含塵空気は、ファン2の吸引により吸気ダクト9を通って本体ケース3内に吸引されると、外周流路7を渦巻状(サイクロン状)に流通しながら下降した後、垂直仕切板6の下端から内周流路8内に流入し、内周流路8を渦巻状に流通しながら上昇する。この時、比較的大きな塵埃やミストは含塵空気中から遠心分離によって除去され、この除去された塵埃やミストはダスト誘導部10に沿って排出部11に落下する。
次いで、このように比較的大きなミストや塵埃を除去された含塵空気は、外筒体23の外側開口部36を通って荷電装置20の空気流通路24の各領域に流入し、さらに上昇する。荷電装置20では、高電圧電源部31より供給される数KVの高電圧が給電部材30を介して放電用針電極29に印加される。図4は荷電装置の作用を示す斜視図であり、放電用針電極29の先端部29aと外側開口部36の縁部との間にコロナ放電による円錐形状の帯電エリアEAが形成される。これにより、荷電装置20の空気流通路24に流入した含塵空気中の塵埃やミストは荷電される。
その後、含塵空気は、天板24の開口27及び集塵ケース14の底面14aの開口部15を通って集塵装置12に流入する。集塵装置12では、荷電装置20において帯電された含塵空気中の塵埃やミストが集塵部16において捕集される。集塵部16は導電性の薄板同士が等間隔に複数配置され、高電圧極(数KV)、接地極(0KV)が交互になるように電圧を印加する事で極板間に強電界を形成する。帯電されたミストは強電界中に発生するク−ロン力により接地極に捕集される。この結果、含塵空気は清浄空気となり、排気ダクト18を通って電気集塵機外へ排出される。
次に、図5及び図6を参照しつつ、本発明の第2の実施形態に係る電気集塵機について説明する。ここで、図5は本発明の第2の実施形態に係る電気集塵機の全体構成を示す断面図、図6は図5のB−B断面図である。なお、以下の説明では、説明の簡略化ため、上記した第1の実施形態に係る電気集塵機の場合と同等の構成については、図5及び図6中、図1〜図4と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本発明の第2の実施形態に係る電気集塵機には、本体ケース3の内部に荷電装置40が設けられており、荷電装置40は、水平仕切板5に上端部が支持された略円柱形状の荷電ユニット41が複数(本実施例では4個)並設されて構成されている。
各荷電ユニット41は、それぞれ、多数の放電用針電極29を有する放電体21と、内筒体22と、外筒体23と、を備えており、内筒体22と外筒体23との間には空気流通路24が形成されている。
また、本体ケース3の内部には、荷電装置40を囲繞するように円筒形状の垂直仕切板6が設けられており、この垂直仕切板6により、本体ケース3と荷電装置40との間の空間は外周流路7と内周流路8’とに仕切られている。
このような構成を備えた本発明の第2の実施形態に係る電気集塵機において、ファン2の吸引により吸気ダクト9を通って本体ケース3内に吸引された含塵空気は、外周流路7を渦巻状(サイクロン状)に流通しながら下降した後、垂直仕切板6の下端から内周流路8’内に流入し、内周流路8’を渦巻状に流通しながら上昇する。この時、比較的大きな塵埃やミストは含塵空気中から遠心分離によって除去され、この除去された塵埃やミストはダスト誘導部10に沿って排出部11に落下する。
次いで、このように比較的大きなミストや塵埃を除去された含塵空気は、各荷電ユニット41の外筒体23の外側開口部36を通って空気流通路24の各領域に流入し、さらに上昇する。各荷電ユニット41では、放電用針電極29の先端部29aと外側開口部36の縁部との間にコロナ放電による円錐形状の帯電エリアEAが形成され、これにより、荷電装置20の空気流通路24に流入した含塵空気中の塵埃やミストは荷電される。
その後、含塵空気は、集塵装置12に流入し、各荷電ユニット41で帯電された含塵空気中の塵埃やミストが集塵部16において捕集され、清浄空気となり、排気ダクト18を通って電気集塵機外へ排出される。
上記した構成を備えた本発明の第1及び第2の実施形態に係る電気集塵機によれば、放電用針電極29の先端部29aが内筒体22の内側に配置されており、含塵空気が空気流通路24を流通する際に、放電用針電極29の先端部29aが直接、含塵空気に接触しないため、放電用針電極29の先端部29aに塵埃やミストが付着し難い。したがって、放電用針電極29の先端部29aに付着堆積した塵埃やミストを清掃除去する手間を省くことができ、使い勝手の向上を図ることができる。また、塵埃やミストの堆積量が一定量に達することで、接地電極である外筒体23と放電用針電極29との間に異常放電が発生したり、或いは、温度が上昇して最悪火災に発生する危険性が生じたり、或いは、放電用針電極29の先端部29aの堆積物が再飛散したりするのを確実に防止することができる。
また、上記した電気集塵機によれば、帯電エリアEAが上下方向に多数形成されており、含塵空気が空気流通路24を上昇する過程で、帯電エリアEAを何度も通過するため、含塵空気中の塵埃やミストの荷電効率を高めることができ、電気集塵機の捕集効率を高めることができる。
また、荷電装置20,40の気流方向上流側において含塵空気を渦巻状(サイクロン状)に流通させるための流路7,8が設けられているため、比較的大きな塵埃やミストはこの流路7,8において含塵空気中から遠心分離によって除去される。したがって、放電用針電極29の先端部29aに塵埃やミストが付着するのを確実に防止することができる。
また、外筒体23の外側開口部36を円形状とし、放電用針電極29の先端部29aが外側開口部36の中心線上に位置するように配置されているため、放電用針電極29の先端部29aからの外側開口部36の縁部までの距離が均一となり、放電用針電極29の先端部29aと外側開口部36の縁部とで形成されるコロナ放電による帯電エリアEAが円錐形状を成し、均一で安定的な放電状態を形成することができ、塵埃やミストを均一且つ効率よく荷電することができる。
なお、上記した本発明の第1及び第2の実施形態に係る電気集塵機において、各段の放電用針電極29と、該放電用針電極29に対応して配置される内側開口部35及び外側開口部36とは、それぞれ上下方向同一列上に配置されているが、本発明はこの形態に限定されるものではない。すなわち、上下方向に隣接する放電用針電極29間、及び該放電用針電極29に対応して配置される上下方向に隣接する内側開口部35間及び外側開口部36間において、上方の放電用針電極29、内側開口部35、及び外側開口部36が、下方の放電用針電極29、内側開口部35、及び外側開口部36に対して、それぞれ、平面視で所定角度(例えば、45°)ずれた位置に設けられていてもよい。この場合、上下方向に隣接する帯電エリアEA間での干渉を容易に回避することができるため、含塵空気中の塵埃やミストの荷電装置20,40での荷電効率を向上させることができる。
帯電したミストが帯電エリアを再通過した場合、帯電したミストは反発される。帯電したミストの反発の影響で吸引したミスト全体が気流中に偏在する事となり、荷電効率に悪影響を与える。そこで含塵ガスの吸い込み方向に合わせて開口部を所定角度にずらす事で、帯電ミストが反発しても、吸引したガスの気流に沿いやすくなる。また、隣接する開口部間に所定角度を設ける事によって、開口部間の距離をより長くする事ができ、ミスト反発の可能性をより低減出来る。
また、上記した電気集塵機では、荷電装置20,40の気流方向上流側で含塵空気を渦巻状(サイクロン状)に流通させるための流路が、荷電装置20,40の外周部分に形成されているが、この流路は荷電装置20,40の気流方向上流側であれば荷電装置20,40の下方等、荷電装置20,40の外周部分以外の場所に設けられていてもよい。
また、内側開口部35及び外側開口部36の形状は、上記したように完全な円形状であるのが最も好ましいが、例えば正多角形の略円形状であってもよい。また、放電用針電極29の先端部29aの外側開口部36の縁部に対する角度や間隔は、含塵空気中の塵埃やミストの集塵装置12における捕集効率の測定結果を基に、最適化されるのが好ましい。
なお、上記した本発明の各実施形態の説明は、本発明に係る電気集塵機における好適な実施形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
本発明の技術は、加工工場で発生する粉塵やオイルミストを吸引して捕集する電気集塵機で利用されることが見込まれるものである。
7 外周流路
8 内周流路
20 荷電装置
22 内筒体
23 外筒体
24 空気流通路
29 放電用針電極
35 内側開口部
36 外側開口部
40 荷電装置
41 荷電ユニット

Claims (7)

  1. 高電圧の印加によって発生するコロナ放電により含塵空気中の塵埃やミストを荷電させる荷電装置を備えた電気集塵機において、前記荷電装置は、
    接地電極である円筒形状の外筒体と、
    該外筒体の内面との間に含塵空気の空気流通路を形成するように同心状に形成され、周壁に複数の開口部が形成された円筒形状の内筒体と、
    該内筒体の前記複数の開口部に各々の先端が位置するように該内筒体の内側に設けられる複数の放電用針電極と、
    を備え、該複数の放電用針電極と前記外筒体との間に形成される複数の帯電エリアで含塵空気中の塵埃やミストが帯電されることを特徴とする電気集塵機。
  2. 前記外筒体の周壁には、前記内筒体の開口部に対向する位置に前記空気流通路に連通するように開口部が形成され、且つ、前記外筒体の一端は閉塞されていて、他端は集塵装置若しくは吸引源に連通していることを特徴とする請求項1に記載の電気集塵機。
  3. 前記荷電装置の外周部分には、該荷電装置の気流方向上流側において含塵空気を渦巻状に流通させ遠心分離するための流路が設けられていることを特徴とする請求項1〜2に記載の電気集塵機。
  4. 前記荷電装置の下方には、該荷電装置の気流方向上流側において含塵空気を渦巻状に流通させ遠心分離するための流路が設けられていることを特徴とする請求項1〜2に記載の電気集塵機。
  5. 前記外筒体の開口部と前記内筒体の開口部は、それぞれ、多数段に渡って形成されており、上下方向に隣接する前記開口部間では、上方の該開口部が下方の該開口部に対して平面視で所定角度ずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項2〜4に記載の電気集塵機。
  6. 前記内筒体は絶縁性素材により形成され、前記外筒体は導電性素材により形成されており、該外筒体の開口部の縁部以外の内周部分は絶縁性素材により覆われていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1の請求項に記載の電気集塵機。
  7. 前記荷電装置は、前記外筒体と前記内筒体と前記複数の放電用針電極とを有する荷電ユニットが複数並設されて構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1の請求項に記載の電気集塵機。
JP2013179276A 2013-08-30 2013-08-30 電気集塵機 Active JP6122366B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013179276A JP6122366B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 電気集塵機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013179276A JP6122366B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 電気集塵機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015047531A true JP2015047531A (ja) 2015-03-16
JP6122366B2 JP6122366B2 (ja) 2017-04-26

Family

ID=52698014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013179276A Active JP6122366B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 電気集塵機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6122366B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114993900A (zh) * 2022-04-13 2022-09-02 清华大学 扩散荷电装置、扩散荷电系统及扩散荷电方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1372710A (en) * 1918-05-13 1921-03-29 Frank R Mcgee Method of and apparatus for cleaning gases
JPS49114573U (ja) * 1973-01-26 1974-10-01
JPH0319547U (ja) * 1989-07-05 1991-02-26
JP2005046761A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Ohm Denki Kk 電気集塵機および浮遊粒子の集塵方法
JP2008023490A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Takatsura Yoshimura 電気集塵機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1372710A (en) * 1918-05-13 1921-03-29 Frank R Mcgee Method of and apparatus for cleaning gases
JPS49114573U (ja) * 1973-01-26 1974-10-01
JPH0319547U (ja) * 1989-07-05 1991-02-26
JP2005046761A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Ohm Denki Kk 電気集塵機および浮遊粒子の集塵方法
JP2008023490A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Takatsura Yoshimura 電気集塵機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114993900A (zh) * 2022-04-13 2022-09-02 清华大学 扩散荷电装置、扩散荷电系统及扩散荷电方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6122366B2 (ja) 2017-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5421204B2 (ja) 分離装置
JP4886062B2 (ja) 分離装置
US9623422B2 (en) Electrofilter for the purification of smoke from in particular minor straw boilers
US3400513A (en) Electrostatic precipitator
JP2011025052A (ja) 表面処理電気器具
JP2006088139A (ja) サイクロン集塵装置
JP2011025049A (ja) フィルタ
JP2009541020A (ja) 清掃及び/又は濾過装置
KR20080009293A (ko) 정전형 증착 장치의 정전형 습식 이온화 스테이지
KR101721925B1 (ko) 전기 쇼트 발생 방지용 전기 집진기 애자 및 이를 포함한 전기 집진기
JP2016195984A (ja) 荷電装置及び電気集塵機
JP6877224B2 (ja) 電気集塵装置
JP6122366B2 (ja) 電気集塵機
KR100980341B1 (ko) 전기 멀티 사이클론 집진기
KR101129782B1 (ko) 집진장치
US2776724A (en) Electrostatic precipitators
EP3034174A1 (en) Cyclonic filter with an auxiliary electrostatic unit
JPH0910625A (ja) 電気集じん装置
US2748888A (en) Vortex-electrostatic gas cleaner
US2871974A (en) Electrostatic precipitators
JP2018126713A5 (ja)
JP6979306B2 (ja) 電気集塵装置および電気集塵装置内蔵型レンジフード
KR101645847B1 (ko) 이중채널 전기집진장치
KR102448562B1 (ko) 환형 방전 영역을 이용해 먼지입자를 포집하는 집진장치 및 이를 포함하는 집진시스템
JP6114914B2 (ja) 集塵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6122366

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250