JP2015046790A - 基板型アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナを構成した薄型の基板をさらに小型化することができるようにした基板型アンテナを提供する。【解決手段】一方側基板面に形成した第一結合部パターン5,6に、一方側基板面における第一アンテナを構成するアンテナ素子7と給電点10との間で送受信信号を送受信するとき、途中で第一結合部パターン6から第二結合部パターン14に送受信信号を移行させることが可能な分断部3,4を形成した。【選択図】図1

Description

本発明は、薄型の基板上にアンテナを構成した基板型アンテナに関する。
従来の基板型アンテナとして、誘電体からなる基板と、この基板の一方側基板面に形成されて一ヶ所で分断したループ状の第一結合部パターンと、基板の他方側基板面に形成されて一ヶ所で分断すると共に、分断した両端にそれぞれ給電点を接続したループ状の第二結合部パターンとを有し、第一結合部パターンおよび第二結合部パターン間を静電容量結合および磁気誘導結合し、第一結合部パターンの一方端にアンテナを接続して構成したものが知られている。このような構成によれば、基板によるパターン間の静電容量結合および磁気誘導結合状態が大きく改善され、従来に比べて特性に優れた高周波結合器を容易に得ることができる(例えば、特許文献1を参照)。
国際公開番号W2006−22046号公報
しかしながら、従来の基板型アンテナでは、一枚の基板における一方側基板面に第一結合部パターンとアンテナを形成し、他方側基板面には給電点を有する第二結合部パターンを形成する構成であったため、一つの共振周波数を有する基板型アンテナであり、薄型の基板を用いた構成を十分には活用することができないでいた。
本発明の目的は、アンテナを構成した薄型の基板をさらに小型化することができるようにした基板型アンテナを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、誘電体からなる基板の一方側基板面に、第一結合部パターンと、前記第一結合部パターンに接続した給電点と、前記第一結合部パターンに接続した第一アンテナを構成するアンテナ素子とを設け、前記基板の他方側基板面に、一箇所を分断して前記第一結合部パターンに対向して配置した第二結合部パターンと、前記第二結合部パターンに接続した第二アンテナを構成するアンテナ素子とを設けた基板型アンテナにおいて、前記一方側基板面に形成した前記第一結合部パターンに、前記一方側基板面における前記第一アンテナを構成する前記アンテナ素子と前記給電点との間で送受信信号を送受信するとき、途中で前記第一結合部パターンから前記第二結合部パターンに送受信信号を移行させることが可能な分断部を形成したことを特徴とする。
このような構成によれば、一方側基板面に構成したアンテナ素子と給電点との間での送受信信号は、給電点から第一結合部パターンに至り、その後は、分断部が存在するために他方側基板面の第二結合部パターンに至り、この第二結合部パターンでは分断部を避けて迂回しながら再び第一結合部パターンに戻り、最終的にアンテナ素子に至ることになる。また給電点と他方側基板面に構成したアンテナ素子との間での送受信信号でも、第一結合部パターンと第二結合部パターン間でやり取りすることになる。従って、二つのアンテナを構成することができるだけでなく、第一アンテナまたは第二アンテナのいずれを使用して送受信する場合でも、基板の一方側基板面と他方側基板面に形成されて対向配置された第一結合部パターンと第二結合部パターン間の静電容量結合および磁気誘導結合を効果的に利用することができ、アンテナ素子7を小さく単純な形状にして基板を簡素で小型化することができる。
また本発明は上述の構成に加えて、前記第一結合部パターンに設けた前記分断部は、前記第一結合部パターンと前記第二結合部パターンとの対向部に位置した前記基板の厚さより大きなギャップを有して形成した特徴とする。
このような構成によれば、第一結合部パターンに形成した分断部のギャップと、第一結合部パターンと第二結合部パターンとの間には基板を構成するものと同じ誘電体を充填することができ、簡単な構成で、一方側基板面に構成したアンテナ素子と給電点との間での送受信信号を、他方側基板面の第二結合部パターンに送り、その後、この第二結合部パターンから再び第一結合部パターンに容易に戻すことができるので、一層、アンテナ素子を小さく単純な形状にして基板を簡素で小型化することができる。
また本発明は上述の構成に加えて、前記第一アンテナと、前記第二アンテナとは、共振周波数の異なる周波数帯域のものとしたことを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な構成で小型化した基板を使用して、見かけ上は1枚の薄型の基板でありながら、二つの第一アンテナおよび第二アンテナを構成し、しかも共通の給電点から異なる二つの周波数帯域の信号を送受信することができる。
また本発明は上述の構成に加えて、前記第一結合部パターンを形成した前記基板の前記一方側基板面に、第二の基板を貼り合わせて一体化し、前記第二の基板の非結合側面に、前記第二の基板を介して前記第一結合部パターンと静電容量結合および磁気誘導結合した第三結合部パターンと、前記第三結合部パターンに接続した第三アンテナとを形成したことを特徴とする。
このような構成によれば、二枚の薄型の基板を使用しながらも、両者間を貼り合わせて見かけ上は一枚の薄型基板状に構成することができ、第一の基板の一方側基板面に第一アンテナを構成し、第一の基板の他方側基板面に異なる第二アンテナを構成し、第二の基板の反対向側面には第三アンテナを構成することができる。しかも、共通の給電点を使用しながらも各結合部パターン間の静電容量結合および磁気誘導結合を効果的に活用した小型の基板型アンテナを得ることができる。
本発明による基板型アンテナによれば、一方側基板面に構成したアンテナ素子と給電点との間での送受信信号は、給電点から第一結合部パターンに至り、その後は、分断部が存在するために他方側基板面の第二結合部パターンに至り、この第二結合部パターンでは分断部を避けて迂回しながら、再び第一結合部パターンに戻り、最終的にアンテナ素子に至ることになる。また給電点と他方側基板面に構成したアンテナ素子との間での送受信信号でも、第一結合部パターンと第二結合部パターン間でやり取りすることになる。従って、二つのアンテナを構成することができるだけでなく、第一アンテナまたは第二アンテナのいずれを使用して送受信する場合でも、基板の一方側基板面と他方側基板面に形成されて対向配置された第一結合部パターンと第二結合部パターン間の静電容量結合および磁気誘導結合を効果的に利用することができ、アンテナ素子7を小さく単純な形状にして基板を簡素で小型化することができる。
本発明の一実施の形態による基板型アンテナの一方側基板面を示す平面図である。 図1の基板型アンテナの他方側基板面を示す平面図である。 図1に示した第一アンテナでのVSWR値を示す周波数特性曲線図である。 図2に示した第二アンテナでのVSWR値を示す周波数特性曲線図である。 図1に示した第一アンテナのある共振周波数における利得および指向性を示すパターン特性図である。 図1に示した第一アンテナの他の共振周波数における利得および指向性を示す特性曲線図である。 図1に示した第一アンテナのさらに他の共振周波数における利得および指向性を示す特性曲線図である。 図2に示した第二アンテナのある共振周波数における利得および指向性を示すパターン特性図である。 図2に示した第二アンテナの他の共振周波数における利得および指向性を示す特性曲線図である。 図2に示した第二アンテナのさらに他の共振周波数における利得および指向性を示す特性曲線図である。 図2に示した第二アンテナのさらに他の共振周波数における利得および指向性を示す特性曲線図である。 本発明の他の実施の形態による基板型アンテナの組み立て前の状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本発明の一実施の形態による基板型アンテナの一方側基板面および他方側基板面を示すそれぞれ平面図である。基板1は、誘電体、例えばガラスエポキシ機材によって製作され、この基板1の一方側基板面には、図1に示したように切り欠き部2を有すると共に、この切り欠き部2で二分割するように設けた二箇所の分断部3,4によって分断し近接配置した分断第一結合部パターン5,6を形成している。一方の分断第一結合部パターン5には第一アンテナを構成するアンテナ素子7を一体的に形成しており、他方の分断第一結合部パターン6には電路8を介してケーブル9の信号線に接続した給電点10が構成されている。給電点10との接続部を包囲するようにアース部11が配置され、このアース部11はケーブル9のアース線に接続されてアース点が構成されている。
上述したケーブル9は、長さ100mm、太さ1.13mm程度である。また上述した基板1は、厚さ0.3mm、長さ45mm、幅8mm程度の外形寸法を有して矩形に成されている。第一結合部パターン5,6の対向部に形成した円形などの切り欠き部2の直径は3mm程度、分断部3,4のギャップは0.5mm程度にされている。アンテナ素子7は、第一結合部パターン5,6を含めて長さ27mm、幅7mm程度である。ここで、アンテナ素子7から成る第一アンテナの共振周波数帯域は、例えば2.400GHz帯域、詳細には2.400GHz〜2.500GHzである。
一方、同じ基板1の他方側基板面には、図1の切り欠き部2に対応する位置に切り欠き部13を有する第二結合部パターン14を形成している。この第二結合部パターン14は、図2に示すように第一結合部パターン5,6の分断部3または分断部4とほぼ合致させた位置に分断部15を形成しており、この第二結合部パターン14における分断部15の一方側に電路16を介して第二アンテナを構成するアンテナ素子17が接続されている。
第二結合部パターン14は、第一結合部パターン5,6とほぼ同形状あるいは類似形状であり、第二アンテナを構成するアンテナ素子17は、端部の主要部の長さ4mm、幅7mm程度で、電路16側の部分は、長さ10mm、幅2mm程度である。上述した第二アンテナの共振周波数帯域は、先の第一アンテナの周波数帯域とは異なり、例えば5GHz帯域、詳細には5.180GHz〜5.825GHzである。しかし、両アンテナの周波数帯域は、例示したものに限定するものではないが、両者は少なくとも異なる周波数帯域としている。
このような構成の基板型アンテナは、給電点10およびアース点12を形成する側の第一結合部パターンに、切り欠き部2を包囲する周方向を分断するように二つの分割部3,4を形成し、これまで一つだった第一結合部パターンは二つの分断第一結合部パターン5,6に分割されている。このような構成によれば、基板1の一方側基板面と他方側基板面で対向配置した第一結合部パターン5,6と第二結合部パターン14との間の静電容量結合および磁気誘導結合を一層効果的に利用することができる。
例えば、図1に示したアンテナ素子7と給電点との間で送受信信号は、給電点10から分断第一結合部パターン6に至り、その後は、分断部3,4が存在するために図2に示した他方側基板面の第二結合部パターン14に至り、この第二結合部パターン14では分断部15を避けた切り欠き部13の外周方向に迂回しながら、再び図1側の分断第一結合部パターン5に戻り、最終的にアンテナ素子7に至る。従って、このときの送受信信号は、基板1の一方側基板面と他方側基板面に形成されて対向配置された第一結合部パターン5,6と第二結合部パターン14間の静電容量結合および磁気誘導結合を効果的に利用することができる。
特に、図1に示した一方側基板面でのアンテナ素子7と給電点10との間で送受信信号の送受信のために、第一結合部パターン5,6と第二結合部パターン14間の対向部における静電容量結合および磁気誘導結合を活用しているため、アンテナ素子7を小さく単純な形状にすることができ、これによって基板1を簡素で小型化することができる。従来の考え方による基板型アンテナでは、基板は厚さ0.3mm、長さ37mm、幅20mm程度の外形寸法となるのに対して、図1および図2に示した基板1は上述したように厚さ0.3mm、長さ45mm、幅8mm程度の外形寸法となり、特に幅方向を従来の半分以下にまで十分小型化することができる。
一方、図2に示した第二アンテナのアンテナ素子17と給電点10との間での送受信信号は、給電点10から先ず第一結合部パターン6に至り、その後は、分断部3,4が存在するために図2に示した他方側基板面の第二結合部パターン14に至り、第二結合部パターン14では分断部15を避けた切り欠き部13の外周方向に迂回しながら、電路16を介してアンテナ素子17に至る。従って、このときの送受信信号も、基板1の一方側基板面に形成した第一結合部パターン6と他方側基板面に形成した第二結合部パターン14間で静電容量結合および磁気誘導結合を効果的に活用することができる。
上述の説明から分かるように、給電点10を有した側の一方側基板面の第一結合部パターン5,6に形成する分断部3,4のためのギャップ長は0.5mmであり、第一結合部パターン5,6と第二結合部パターン14との対向部に位置する基板1の厚さは0.3mmである。これは、分断部3,4のギャップと、第一結合部パターン5,6と第二結合部パターン14との対向部に同じ基板材料、例えばガラスエポキシ機材が充填されて同じ誘電率であることを想定しているためである。従って、他の構成も考慮すると、第一結合部パターン5,6に形成する分断部3,4のギャップ長は、基板1の一方側基板面におけるアンテナ素子7と給電点10との間で送受信信号の送受信に際して、途中で第一結合部パターン6から第二結合部パターン14に移行させることが可能なギャップ長とすると良い。
このようにして、一枚の薄型の基板1を使用してその一方側基板面に第一アンテナを構成し、他方側基板面に異なる第二アンテナを構成することができ、いずれのアンテナを使用する場合でも、その一方側基板面に形成した第一結合部パターン5,6と、その他方側基板面に形成した第二結合部パターン14とは、基板1の静電容量を介して静電容量結合されると共に磁気誘導結合されることになる。
しかも、見かけ上は1枚の薄型の基板1でありながら、二つの第一アンテナおよび第二アンテナを構成することができ、しかも共通の給電点10およびアース点12から異なる二つの周波数帯域の信号を送受信するモノポール方式アンテナが可能となる。この種のモノポール方式アンテナでは、アンテナ素子の長さと形状を変更することによって共振周波数帯域を変えることができるので、全体構成を複雑にすることなく異なる二つの周波数帯域の信号を送受信することができる。また各分断部3,4,15の位置も上述した効果を期待できる範囲で多少周方向にずれて形成されていても良い。しかも、上述したように、一方側基板面または他方側基板面のいずれのアンテナを使用する場合でも、その一方側基板面に形成した第一結合部パターン5,6と、他方側基板面に形成した第二結合部パターン14とが基板1の静電容量を介して静電容量結合されると共に磁気誘導結合されることになるため、結果として基板1を一層小型にすることができる。
上述したアンテナ素子7から構成した第一アンテナは、その共振周波数を2.4GHz帯域に設計すると、第一アンテナ単体でのVSWR値は図3に示した周波数特性曲線18のようになる。周波数特性曲線18から分かるように、横軸の共振周波数2.400GHz〜2.500GHzにあっては、縦軸のVSWR値が1.00〜2.00の範囲内であり、安定した周波数特性を得ることができる。
また上述した第一アンテナの利得および指向性は、図4〜図6に示すように共振周波数2.4GHzでは最大利得1.93dBi、共振周波数2.45GHzでは最大利得2.92dBi、共振周波数2.5GHzでは最大利得2.95dBiであり、いずれも利得および指向性に優れている。
一方、上述したアンテナ素子17から構成した第二アンテナは、その共振周波数を5GHz帯域に設計すると、第二アンテナ単体でのVSWR値は図7に示した周波数特性曲線19のようになる。周波数特性曲線19から分かるように、横軸の共振周波数5.180GHz〜5.825GHzにあっては、縦軸のVSWR値がほぼ1.00〜2.00の範囲内であり、安定した周波数特性を得ることができる。
また上述した第二アンテナの利得および指向性は、図8〜図11に示すように共振周波数5.2GHzでは最大利得−0.19dBi、共振周波数5.4GHzでは最大利得−0.11dBi、共振周波数5.6GHzでは最大利得0.46dBi、共振周波数5.8GHzでは最大利得0.87dBiであり、いずれも利得および指向性に優れている。
両アンテナの利得を給電点10とアース点12から50オームの特性インピーダンスで受け取れるように各結合部パターン5,6,14の大きさなどを設計すると、給電点10とアース点12からは、第一アンテナ単体での利得と、第二アンテナ単体での利得とが合成された形で受け取ることができる。
このようにして、上述した基板型アンテナによれば、見かけ上は簡単な一枚の薄い基板1でありながら、第一アンテナと第二アンテナを構成することができ、しかも、給電点10とアース部12を共用して利得のピークが2.4GHz帯域と5GHz帯域とを示す異なる二つの共振周波数帯域の合成利得を得ることができる。
上述した実施の形態における基板型アンテナでは、一方側基板面にアンテナ素子7によって第一アンテナを構成し、他方側基板面にアンテナ素子17によって第二アンテナを構成し、両アンテナの共振周波数を異ならせているが、それらの共振周波数は2.4GHz帯域と5GHz帯域に限らず任意に設定することができる。また、構成は同一で両アンテナの共振周波数をほぼ同一にしたものにも適用することができる。
例えば、第一アンテナ単体での共振周波数をある値に調整したときの利得が約1.7dBであるモデルと、第二アンテナ単体での共振周波数を同じ値に調整したときの利得が約1.0dBであるモデルとを図1および図2に示すように組み合わせたとする。さらに、両アンテナの利得を共通の給電点10とアース点12から50オームの特性インピーダンスで受け取れるように各結合部パターン5,6,14の大きさなどを設計すると、共振周波数は同じであるが高利得が得られる。
また上述の構成によって広帯域化を実現することもできる。例えば、アンテナ素子7によって構成した第一アンテナの共振周波数をある値に調整したときの利得を有するモデルと、アンテナ素子17によって構成した第二アンテナ単体での共振周波数を少しずらした他の値に調整したときの利得を有するモデルとを図1および図2に示すように組み合わせたとする。両アンテナの利得を共通の給電点10とアース点12から50オームの特性インピーダンスで受け取れるように各結合部パターン5,6,14の大きさなどを設計すると、共振周波数は広帯域で高利得が得られる。
図12は、本発明の他の実施の形態による基板型アンテナの組み立て前の状態を示す斜視図である。
基板1の上面には、図1に示したように第一結合部パターン5,6や給電点10や第一アンテナを構成するアンテナ素子7などが構成されており、基板1の下面には、図2に示したように第二結合部パターン14や第二アンテナを構成するアンテナ素子17等が構成されている。
基板1とは別に、基板1とほぼ同じ形状、大きさおよび材質で第二の基板20が追加されており、第二の基板20における基板1の反対向側となる上面には、第三結合部パターン21と、電路22を介して第三結合部パターン21に接続されて第三アンテナを構成するアンテナ素子23とが形成されている。第三結合部パターン21には、図2に示した第二結合部パターン14と同様に周方向を分断する分断部24が形成されている。
この第二の基板20を基板1とは別体で製作した後、第二の基板20の下面側と基板1の上面側とは接着などによって貼り合わせている。
このような構成によって、先の実施の形態の場合と同様に第一結合部パターン5,6と第二結合部パターン14との間は、基板1の静電容量を介して静電容量結合されると共に磁気誘導結合されることになり、さらに、第二結合部パターン14と第三結合部パターン21との間は、第二の基板20の静電容量を介して静電容量結合および磁気誘導結合が追加されたことになる。
図12に示した第三アンテナのアンテナ素子23と給電点10との間での送受信信号は、給電点10から先ず第一結合部パターン6に至り、その後は、分断部3,4が存在するために第二の基板20の第三結合部パターン21に至り、第三結合部パターン21では分断部24を避けながら周方向に迂回し、電路22を介してアンテナ素子23に至る。
ここで、第一アンテナ、第二アンテナおよび第三アンテナは、先の実施の形態でも説明したようにそれぞれ共振周波数の周波数帯域が異なるものとしても良いし、ほぼ等しい共振周波数としても良い。
このような構成の基板型アンテナによれば、二枚の薄型の基板1,20を使用しながらも、両者間を貼り合わせて見かけ上は一枚の薄型基板状に構成することができ、基板1の一方側基板面に第一アンテナを構成し、基板1の他方側基板面に異なる第二アンテナを構成し、第二の基板20の反対向側面に第三アンテナを構成することができる。しかも、共通の給電点10を使用しながらも各結合部パターン6,14,21間の静電容量結合および磁気誘導結合を効果的に活用した小型の基板型アンテナを得ることができる。
以上説明したように本発明は、誘電体からなる基板1の一方側基板面に、第一結合部パターン5,6と、第一結合部パターン6に接続した給電点10と、第一結合部パターン5に接続した第一アンテナを構成するアンテナ素子7とを設け、基板1の他方側基板面に、一箇所を分断して第一結合部パターン5,6に対向して配置した第二結合部パターン14と、第二結合部パターン14に接続した第二アンテナを構成するアンテナ素子17とを設けた基板型アンテナにおいて、一方側基板面に形成した第一結合部パターン5,6に、一方側基板面における第一アンテナを構成するアンテナ素子7と給電点10との間で送受信信号を送受信するとき、途中で第一結合部パターン6から第二結合部パターン14に送受信信号を移行させることが可能な分断部3,4を形成したことを特徴とする。
このような構成によれば、一方側基板面に構成したアンテナ素子7と給電点10との間での送受信信号は、給電点10から第一結合部パターン6に至り、その後は、分断部3,4が存在するために他方側基板面の第二結合部パターン14に至り、この第二結合部パターン14では分断部15を避けて迂回しながら、再び第一結合部パターン5に戻り、最終的にアンテナ素子7に至ることになる。また給電点と他方側基板面に構成したアンテナ素子との間での送受信信号でも、第一結合部パターンと第二結合部パターン間でやり取りすることになる。従って、二つのアンテナを構成することができるだけでなく、第一アンテナまたは第二アンテナのいずれを使用して送受信する場合でも、基板の一方側基板面と他方側基板面に形成されて対向配置された第一結合部パターンと第二結合部パターン間の静電容量結合および磁気誘導結合を効果的に利用することができ、アンテナ素子7を小さく単純な形状にして基板を簡素で小型化することができる。
また本発明は上記の構成に加えて、第一結合部パターンに設けた分断部3,4は、第一結合部パターン6と第二結合部パターン14との対向部に位置した基板1の厚さより大きなギャップを有して形成した特徴とする。
このような構成によれば、第一結合部パターンに形成した分断部3,4のギャップと、第一結合部パターン6と第二結合部パターン14間の間には基板を構成するものと同じ誘電体を充填することができ、簡単な構成で、一方側基板面に構成したアンテナ素子7と給電点10との間での送受信信号を、他方側基板面の第二結合部パターン14に送り、その後、この第二結合部パターン14から再び第一結合部パターン5に容易に戻すことができるので、一層、アンテナ素子7を小さく単純な形状にして基板1を簡素で小型化することができる。
また本発明は上記の構成に加えて、第一アンテナと、第二アンテナとは、共振周波数の異なる周波数帯域のものとしたことを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な構成で小型化した基板1を使用して、見かけ上は1枚の薄型の基板1でありながら、二つの第一アンテナおよび第二アンテナを構成し、しかも共通の給電点10から異なる二つの周波数帯域の信号を送受信することができる。
また本発明は上記の構成に加えて、第一結合部パターン5,6を形成した基板1の一方側基板面に、第二の基板20を結合し、第二の基板20の非結合側面に、第二の基板20を介して第一結合部パターン5,6と静電容量結合および磁気誘導結合した第三結合部パターン21と、第三結合部パターン21に接続した第三アンテナ23とを形成したことを特徴とする。
このような構成によれば、二枚の薄型の基板1,20を使用しながらも、両者間を接着して見かけ上は一枚の薄型基板状に構成することができ、基板1の一方側基板面に第一アンテナを構成し、基板1の他方側基板面に異なる第二アンテナを構成し、第二の基板20の反対向側面に第三アンテナを構成することができる。しかも、共通の給電点10を使用しながらも各結合部パターン6,14,21間の静電容量結合および磁気誘導結合を効果的に活用した小型の基板型アンテナを得ることができる。
1 基板
2 切り欠き部
3,4 分断部
5,6 分断第一結合部パターン
7 アンテナ素子
10 給電点
11 アース部
13 切り欠き部
14 第二結合部パターン
15 分断部
17 アンテナ素子

Claims (4)

  1. 誘電体からなる基板の一方側基板面に、第一結合部パターンを形成し、前記基板の他方側基板面に前記第一結合部パターンに対向して第二結合部パターンを形成した基板型アンテナにおいて、
    前記基板の前記一方側基板面に、前記第一結合部パターンのループを分断して前記第一結合部パターンを二分割する分断部と、分断した一方の分断第一結合部パターンに接続した給電点と、分断した他方の分断第一結合部パターンに接続した第一アンテナを構成するアンテナ素子とを設け、前記基板の他方側基板面に、前記第二結合部パターンのループを分断する分断部と、前記第二結合部パターンに接続した第二アンテナを構成するアンテナ素子とを設け、前記第一結合部パターンに設けた前記分断部は、前記第一アンテナを構成する前記アンテナ素子と前記給電点との間で送受信信号を送受信するとき、途中で前記第一結合部パターンから前記第二結合部パターンに送受信信号を移行させることが可能な大きさに形成したことを特徴とする基板型アンテナ。
  2. 前記第一結合部パターンに設けた前記分断部は、前記第一結合部パターンと前記第二結合部パターンとの対向部に位置した前記基板の厚さより大きなギャップを有して形成した特徴とする請求項1に記載の基板型アンテナ。
  3. 前記第一アンテナと、前記第二アンテナとは、共振周波数の異なる周波数帯域のものとしたことを特徴とする請求項1に記載の基板型アンテナ。
  4. 前記第一結合部パターンを形成した前記基板の前記一方側基板面に、第二の基板を結合して一体化し、前記第二の基板の非結合側面に、前記第二の基板を介して前記第一結合部パターンと静電容量結合および磁気誘導結合した第三結合部パターンと、前記第三結合部パターンに接続した第三アンテナとを形成したことを特徴とする請求項1に記載の基板型アンテナ。
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