JP2015044218A - 鋳造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャビティ内に溶湯を充填した後のストーク内の溶湯における酸化物の発生を効果的に抑制する。
【解決手段】下方に開口50Aを有するキャビティ50を形成する金型と、この金型の下方に配置されて開口511の下方からストーク40を通して溶湯10をキャビティ50内に供給する加圧室30と、開口50A,511に対して進退自在に配置され開口50A,511を開閉するゲートシールピン60と、ストーク40の上部から開口50Aの下部の間の空間590にガスを導入可能な少なくとも一つの吹込部90を有するガス吹込手段とを備え、ガス吹込手段は、キャビティ50内の溶湯10とストーク40側の溶湯10とを遮断した後から金型の型開きが終了するまでの間、加圧室30との差圧を制御しつつ吹込部90から所定量のガスを空間590に導入する。
【選択図】図1

Description

この発明は、低圧鋳造又は低中圧鋳造に用いられる鋳造装置に関する。
従来より、アルミホイール等のアルミニウム複合製品等の金属製品を低圧鋳造法又は低中圧鋳造法により製造するための鋳造装置が知られている。このような鋳造装置では、加圧室(坩堝)内に溶湯を収容した状態で加圧室内の圧力を高め、この圧力の作用により溶湯を加圧室からストーク(給湯管)を介して金型のキャビティ内に充填する。
キャビティ内への充填後は、所定の加圧状態を維持しつつ、溶湯を金型のキャビティ内で凝固させて金属製品を鋳造する。金属製品を鋳造したら、金型の型開きを行って、キャビティから鋳造された金属製品を取り出す。その後、再度金型の型閉じを行って、上記のような工程を繰り返すことにより、金属製品が複数鋳造される。
なお、溶湯をキャビティ内で凝固させるに際し、下記特許文献1及び2に開示された鋳造装置においては、例えばストークの上部からガスを導入してストーク内及びキャビティ内をガスで満たした後に、加圧室に圧力をかけて溶湯をストークを通してキャビティ内に充填させ、凝固させることが行われている。
特開平9−216045号公報 特開2003−275857号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2に開示された従来技術の鋳造装置では、金型の型開き後にストーク内の溶湯の湯面が高速で下降するために、溶湯がガスを巻き込み酸化し易く、酸化物が発生し易いという問題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消し、キャビティ内へ溶湯を充填した後のストーク内の溶湯における酸化物の発生を効果的に抑制することが可能な鋳造装置を提供することを目的とする。
本発明に係る鋳造装置は、下方に開口を有するキャビティを形成する金型と、前記金型の下方に配置されて前記開口の下方からストークを通して溶湯を前記キャビティ内に供給する加圧室と、前記開口に対して進退自在に配置され該開口を開閉するゲートシールピンと、前記ストークの上部から前記開口の下部の間の空間にガスを導入可能な少なくとも一つの吹込部を有するガス吹込手段とを備え、前記ガス吹込手段は、前記キャビティ内の溶湯と前記ストーク側の溶湯とを遮断した後から前記金型の型開きが終了するまでの間、前記加圧室との差圧を制御しつつ前記吹込部から所定量のガスを前記空間に導入することを特徴とする。
本発明の一実施形態においては、前記吹込部は、ガス流通路と連通して前記空間に開口する孔部と、この孔部の開口端面と同一面を構成するように前記孔部内に圧入配置された円筒状のフィルタ部とからなる。
本発明の他の実施形態においては、前記フィルタ部は、中心部に前記ガスを流通させるガス流通孔を有し、このガス流通孔と同軸上に配置された円柱状金属部材及び径の異なる複数の円環状金属部材を組み合わせてなる金属部を前記ガス流通孔の前記開口端面側の端部に備え、前記金属部の各金属部材間には、前記ガスを流通させる10μm〜100μmの隙間が同心円状に複数形成されている。
本発明の更に他の実施形態においては、前記吹込部は、ガス流通路と連通して前記空間に開口する孔部と、この孔部の開口端面と同一面を構成するように前記孔部内にボルト止め配置された少なくとも一部が多角柱状部で構成された円柱状の入れ子部とからなり、前記入れ子部は、中心部に前記ボルトの一端が螺合する螺合孔部を有し、前記多角柱状部が前記開口端面側に配置され、前記孔部の内周面と前記多角柱状部の外周面との間には、前記ガスを流通させる10μm〜100μmの隙間が同一円周上に複数形成されている。
本発明によれば、キャビティ内へ溶湯を充填した後のストーク内の溶湯における酸化物の発生を効果的に抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る鋳造装置を示す概略図である。 同鋳造装置の一部拡大図である。 図2のA−A’断面図である。 同鋳造装置の動作を示す概略図である。 同鋳造装置の動作を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る鋳造装置の一部拡大図である。 図6のB−B’断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る鋳造装置を示す一部拡大概略図である。
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態に係る鋳造装置を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る鋳造装置を示す概略図である。図2は、この鋳造装置の一部拡大図である。図3は、図2のA−A’断面図である。なお、図2に示す断面は、実際には図3におけるX−X’切取線に沿った断面である。第1の実施形態に係る鋳造装置は、本発明を低中圧鋳造法に適用した例を示している。
図1に示すように、鋳造装置1は、溶湯10を保持する保持室20と、この保持室20と連通路21を介して連通され、保持室20から供給された溶湯10を収容する加圧室30とを備えて構成されている。これら保持室20及び加圧室30には、例えばそれぞれ溶湯10の溶融状態を維持するために必要な温度である500℃〜700℃程度の温度まで、内部に貯留された溶湯10を加熱するためのヒータ23,24が設置されている。
また、保持室20には、溶湯10の加圧室30への供給を制御するためのストッパ22が設けられている。ストッパ22は、例えば鋳造工程の初期の状態において、加圧室30内に常に一定量の溶湯10が収容されるように、後述するコントローラ110の制御に基づいて保持室20側の連通路21への入口を開閉する。
加圧室30の上端開口部は、固定板33によって閉塞され、加圧室30内の溶湯10の上面空間は密閉空間となっている。この密閉空間に固定板33内に形成されたガス供給路31が連通している。ガス供給路31は、後述する第1ガス供給部70と接続され、例えば不活性ガスを加圧室30内に供給するために設けられている。
固定板33には、加圧室30内の溶湯10の湯面に向けて延びる湯面検知棒32が設置されている。湯面検知棒32は、保持室20から連通路21を通して加圧室30に溶湯10が送られる際に、加圧室30内の溶湯10の湯面レベルが所定レベルに達したか否かを検知する。
固定板33の中央には、両端が開口した筒状のストーク40の上端が固定されている。ストーク40の下端は、加圧室30内の溶湯10の内部に浸かっている。固定板33の上面には、固定金型51が装着されている。また、固定金型51に対して上下方向に移動可能に構成された可動板34の下面には、可動金型52が装着されている。
固定金型51及び可動金型52は、型閉じしたときにキャビティ50を形成する。固定金型51の中央部には、キャビティ50に連通するゲート部分に開口511が形成され、この開口511にストーク40の上端部が連通している。開口511は、その上端がキャビティ50の開口50Aを構成し、例えば第1開口部511Aと、この第1開口部511Aの下方に設けられた第2開口部511Bとを有する。
開口511の第1開口部511Aは、ゲートシールピン60によって開口50A,511を塞ぎキャビティ50内の溶湯10とストーク40側の溶湯10とを遮断する部位であり、ゲートシールピン60と当接する長さは、キャビティ50が凝固収縮する容積分を加圧部61で加圧圧縮するために嵌合部62の内径とゲートシールピン60の前進ストロークとから決まる。
開口511の第2開口部511Bは、例えば上端から下端にいくほど大きい径を有するようなテーパ状に形成されており、内周面にはストーク40の上部からキャビティ50の開口50Aの下部の間の空間590に不活性ガスを導入可能な吹込部90が少なくとも一つ設けられている。この吹込部90は、空間590に不活性ガスを供給するために、例えば固定金型51に設けられたガス流通路521と連通している。ガス流通路521は、後述する第2ガス供給部80に接続されている。
図2及び図3に示すように、第1の実施形態に係る鋳造装置1における吹込部90は、ガス流通路521と連通して空間590に開口する孔部521aと、この孔部521aの開口端面と同一面を構成するように孔部521a内に圧入配置された円筒状のフィルタ部91とからなる。
フィルタ部91は、フィルタ本体91aの中心部に不活性ガスを流通させるガス流通孔92を有する。また、フィルタ部91は、ガス流通孔92と同軸上に配置された円柱状金属部材94及び径の異なる複数の円環状金属部材95,96,97,98を組み合わせてなる金属部93を、ガス流通孔92の開口端面側のフィルタ本体91aの端部に備える。
金属部93を構成する各金属部材94〜98間には、ガス流通孔92を通った不活性ガスを空間590に流通させるための10μm〜100μm程度の隙間99が同心円状に複数形成されている。なお、金属部93は、例えば貫通留めピン93aによりフィルタ本体91aに固定されている。
可動金型52には、先端がキャビティ50に臨むピン状のゲートシールピン60が装着されている。ゲートシールピン60は、可動金型52の中央に形成された孔部522を塞ぐようにこの孔部522に挿入され、可動金型52に対して上下方向に進退自在に組み込まれている。
第1の実施形態における鋳造装置1では、キャビティ50への溶湯10の充填時に、ピストン機構100によってゲートシールピン60自体が可動金型52から突出してキャビティ50内を加圧する。このゲートシールピン60は、図1に示すように、例えば加圧部61、嵌合部62及びテーパ部63を備えて構成されている。
加圧部61は、ゲートシールピン60を押し下げた際にキャビティ50内を加圧する。嵌合部62は、加圧部61の下端に加圧部61よりも小さな径を有するように設けられ、開口511の第1開口部511Aに嵌合可能に構成されている。テーパ部63は、嵌合部62の下端に下向きの円錐状に形成されて設けられている。すなわちテーパ部63は、上端から下端にいくほど小さい径を有するようにテーパ状に形成されている。
また、図1に示すように、鋳造装置1は、第1ガス供給部70、第2ガス供給部80及びコントローラ(制御部)110を備えて構成されている。第1ガス供給部70は、弁71,72及びガス供給路31を介して加圧室30内に不活性ガスを供給する。また、第1ガス供給部70は、ガス供給路31及び弁73を介して加圧室30を大気開放する。
第2ガス供給部80は、計量器83で計量された所定量の不活性ガスを、弁82及びガス流通路521を介して吹込部90に供給する。そして、不活性ガスは、吹込部90を介してストーク40の上部とキャビティ50の開口50Aとの間の空間590に導入される。
このように、吹込部90、ガス流通路521及び第2ガス供給部80により、ガス吹込手段が構成される。なお、コントローラ110は、第1ガス供給部70による不活性ガスの供給や第2ガス供給部80による不活性ガスの導入をコントロールするため、不活性ガスの圧力を制御すると共に上述した弁71〜73,81,82の開閉を制御する。
第1の実施形態に係る鋳造装置1においては、具体的には、第2ガス供給部80から供給されてガス流通路521を通った不活性ガスは、コントローラ110の制御により、ゲートシールピン60が前進して開口50A,511を塞いだとき、すなわち、キャビティ50内の溶湯10とストーク40側の溶湯10とを遮断した後から固定金型51及び可動金型52の型開きが終了するまでの間、加圧室30との差圧を制御しつつ吹込部90から所定量の不活性ガスを空間590に導入することが行われる。
これにより、キャビティ50内の溶湯10を充填した後に、ストーク40内の溶湯10が下降する速度を抑えながら湯面をゆっくりと下降させることができる。従って、ストーク40内における溶湯10の湯温低下を抑えつつ、ストーク40内の溶湯10における酸化物の発生を効果的に抑制することが可能となる。
次に、図4及び図5を参照して、第1の実施形態に係る鋳造装置1の動作について説明する。
図4及び図5は、第1の実施形態に係る鋳造装置1の動作を示す概略図である。まず、図4(a)に示すように、ゲートシールピン60を上昇させて開口50A,511を開放した状態とする。そして、第1ガス供給部70から不活性ガスを供給し、ガス供給路31を介して供給された不活性ガスを加圧室30内に導入する。
すると、導入された不活性ガスの圧力により、加圧室30から溶湯10がストーク40を通って上昇し、開口511及び50Aを通って固定金型51及び可動金型52のキャビティ50内に充填される。なお、このとき、溶湯10は吹込部90の孔部521aの開口端面側を通過するが、金属部93の隙間99が10μm〜100μm程度に形成されているため、溶湯10が吹込部90内に浸入することはない。
次に、図4(b)に示すように、ゲートシールピン60を図中矢印で示す方向に移動させて、その嵌合部62によって開口50A,511を塞ぐように押し下げ、キャビティ50内の溶湯10とストーク40側の溶湯10とを遮断する。その後、キャビティ50内の溶湯10が冷却に伴って凝固収縮するのに併せてゲートシールピン60により加圧し、図4(c)に示すように、ゲートシールピン60を最も前進した位置まで移動させる。
なお、図4(c)に示す状態においては、例えば第1開口部511Aの内周面に接する嵌合部62の下端は第1開口部511Aの下端と同じ位置又はそれよりも上に位置するようにゲートシールピン60が配置される。このような構成により、ゲートシールピン60の下方に溶湯10の凝固物が付着し難い構造を実現している。
図4(b)に示すように、キャビティ50内の溶湯10とストーク40側の溶湯10とを遮断した後のゲートシールピン60によるキャビティ50内の溶湯10の加圧と並行して、ストーク40内の溶湯10の下降制御が行われる。キャビティ50内の溶湯10とストーク40側の溶湯10とが遮断された後、所定時間経過後にコントローラ110の制御により、ガス供給路31及び第1ガス供給部70を介して加圧室30が大気開放される。これにより、加圧室30内が減圧される。
その後、図4(d)に示すように、第2ガス供給部80からガス連通路521及び吹込部90を介して所定量の不活性ガスを空間590内に導入し、ストーク40内の溶湯10に上方から圧力を加える。このとき、空間590内に導入される不活性ガスは、計量器83で計量された所定量だけ導入される。
これと同時に、第1ガス供給部70からガス供給路31を介して加圧室30内に不活性ガスを導入し、加圧室30内の溶湯10に圧力を加える。コントローラ110は、このように第1及び第2ガス供給部70,80から供給される不活性ガスにより溶湯10に加えられる圧力の差圧を制御し、ストーク40内の溶湯10が一気に下降しないようにコントロールする。これにより、ストーク40内の溶湯10の湯面は徐々に押し下げられる。

その後、図5(a)に示すように、空間590への不活性ガスの導入を継続したまま、加圧室30を次第に大気開放させる。これにより、ストーク40内の溶湯10の湯面と加圧室30内の溶湯10の湯面とが、同じ湯面レベルとなるまでストーク40内の溶湯10が押し下げられる。
最後に、図5(b)に示すように、空間590への不活性ガスの導入及び加圧室30の大気開放を継続したまま、ゲートシールピン60及び可動金型52を図中矢印で示す方向に移動させて引き上げ、製品10Aを取り出す。なお、吹込部90を介した不活性ガスの導入を型開きが終わるまで継続することにより、ストーク40内の溶湯10が酸素に触れる機会をなくすことができるので、ストーク40内の溶湯10における酸化物の発生を効果的に抑えることができる。
このように、第1の実施形態に係る鋳造装置1においては、キャビティ50内に溶湯10が充填された後に、吹込部90が開放されてから型開きが終了するまでの間、加圧室30との差圧を制御しつつ所定量の不活性ガスが空間590に導入されるので、ストーク40内の溶湯10における酸化物の発生を効果的に抑制可能である。
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態に係る鋳造装置の一部拡大図である。また、図7は、図6のB−B’断面図である。第2の実施形態に係る鋳造装置は、図6及び図7に示すように、例えば固定金型51に少なくとも一つ設けられた吹込部90Aの構成が第1の実施形態に係る鋳造装置1と相違している。その他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態と同一の符号を附して説明を割愛する。
吹込部90Aは、ガス連通路521と連通して空間590に開口する孔部521bと、この孔部521bの開口端面と同一面を構成するように孔部521b内にボルト123によりボルト止め配置された一部が多角柱状部121で構成された円柱状の入れ子部120とからなる。
入れ子部120は、中心部にボルト123の一端が螺合する螺合孔部122を有する。ボルト123は、スプリングワッシャ124を介して孔部521b内に配置された入れ子部120の螺合孔部122に螺合固定され、これにより、入れ子部120が固定金型51に固定されている。
多角柱状部121は、孔部521bの開口端面側に配置され、この孔部521bの内周面と多角柱状部121の外周面との間には、10μm〜100μmの隙間99が同一円周上に複数形成される。ガス流通孔521を通って第2ガス供給部80から供給された不活性ガスは、スプリングワッシャ124の隙間、ボルト123の外周面側の隙間、入れ子部120の外周面側の隙間及び上記複数の隙間99を通って空間590に導入される。
このような構成によっても、第1の実施形態と同様に、キャビティ50内の溶湯10とストーク40側の溶湯10とを遮断した後に、ストーク40内の溶湯10が下降する速度を抑えながら湯面をゆっくりと下降させることができるので、ストーク40内における溶湯10の湯温低下を抑えつつ、ストーク40内の溶湯10における酸化物の発生を効果的に抑制することができる。
[第3の実施形態]
図8は、本発明の第3の実施形態に係る鋳造装置を示す一部拡大概略図である。第3の実施形態に係る鋳造装置は、図8に示すように、例えば固定金型51に設けられたガス連通路521の構造と吹込部90Bの構成とが第1及び第2の実施形態に係る鋳造装置と相違している。その他の構成は、第1及び第2の実施形態と同様であるため、これらの実施形態と同一の符号を附して説明を割愛する。
固定金型51には、ガス連通路521が形成されると共に、固定板33との合わせ面側に開口するガス環状路521cが、開口511の軸方向の周囲を取り囲むように形成されている。また、第2開口部511Bの下端側におけるストーク40の上端面との合わせ面側には、それぞれの面側に配置された図示しない固定金型51側のパッキンとストーク40側のパッキンとの間に、開口511に対して放射状に配置された複数の吹込部90Bが設けられている。
吹込部90Bは、例えば注射針のような極細管からなり、穴径が10μm〜100μmに形成されている。不活性ガスは、ガス連通路521を通ってガス環状路521cに供給され、複数の吹込部90Bを介して開口511側の空間590内に導入される。このような構成によっても、第1及び第2の実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
1 鋳造装置
10 溶湯
10A 製品
20 保持室
21 連通路
22 ストッパ
30 加圧室(坩堝)
31 ガス供給路
32 湯面検知棒
33 固定板
40 ストーク(給湯管)
50 キャビティ
50A,511 開口
51 固定金型
52 可動金型
60 ゲートシールピン
70 第1ガス供給部
80 第2ガス供給部
90,90A,90B 吹込部
590 空間

Claims (4)

  1. 下方に開口を有するキャビティを形成する金型と、
    前記金型の下方に配置されて前記開口の下方からストークを通して溶湯を前記キャビティ内に供給する加圧室と、
    前記開口に対して進退自在に配置され該開口を開閉するゲートシールピンと、
    前記ストークの上部から前記開口の下部の間の空間にガスを導入可能な少なくとも一つの吹込部を有するガス吹込手段とを備え、
    前記ガス吹込手段は、
    前記キャビティ内の溶湯と前記ストーク側の溶湯とを遮断した後から前記金型の型開きが終了するまでの間、前記加圧室との差圧を制御しつつ前記吹込部から所定量のガスを前記空間に導入する
    ことを特徴とする鋳造装置。
  2. 前記吹込部は、ガス流通路と連通して前記空間に開口する孔部と、この孔部の開口端面と同一面を構成するように前記孔部内に圧入配置された円筒状のフィルタ部とからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の鋳造装置。
  3. 前記フィルタ部は、中心部に前記ガスを流通させるガス流通孔を有し、このガス流通孔と同軸上に配置された円柱状金属部材及び径の異なる複数の円環状金属部材を組み合わせてなる金属部を前記ガス流通孔の前記開口端面側の端部に備え、
    前記金属部の各金属部材間には、前記ガスを流通させる10μm〜100μmの隙間が同心円状に複数形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の鋳造装置。
  4. 前記吹込部は、ガス流通路と連通して前記空間に開口する孔部と、この孔部の開口端面と同一面を構成するように前記孔部内にボルト止め配置された少なくとも一部が多角柱状部で構成された円柱状の入れ子部とからなり、
    前記入れ子部は、中心部に前記ボルトの一端が螺合する螺合孔部を有し、前記多角柱状部が前記開口端面側に配置され、前記孔部の内周面と前記多角柱状部の外周面との間には、前記ガスを流通させる10μm〜100μmの隙間が同一円周上に複数形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の鋳造装置。
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