JP2015042935A - 太陽熱集熱体、太陽熱集熱多層シートおよび太陽熱加熱器 - Google Patents
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Abstract
【課題】低放射率性−低日射反射率性層で発生した熱を有効に利用することのできる太陽熱集熱体、太陽熱集熱多層シートおよび太陽熱温水器を提供すること
【解決手段】太陽熱集熱体1は、集熱板2と、集熱板2の上面に形成される日射吸収層3と、日射吸収層3の上面に形成される低放射率性−低日射反射率性層4とを備える。太陽熱温水器6は、上記した太陽熱集熱体4を備える。
【選択図】図1
【解決手段】太陽熱集熱体1は、集熱板2と、集熱板2の上面に形成される日射吸収層3と、日射吸収層3の上面に形成される低放射率性−低日射反射率性層4とを備える。太陽熱温水器6は、上記した太陽熱集熱体4を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、太陽熱集熱体、太陽熱集熱多層シートおよび太陽熱加熱器、詳しくは、太陽熱集熱体、太陽熱集熱多層シート、および、それらを備える太陽熱加熱器に関する。
従来、太陽熱温水器などの太陽熱加熱器は、集熱体を備えており、かかる集熱体が、太陽光を吸収することによって、集熱体が加熱され、そして、集熱体の内側にある水(熱媒体)が加熱されて、温水が得られることが知られている。
集熱体(集熱構造)において、集熱体が吸収した熱を外部に逃がさないようにすること、つまり、熱放射性を低減することが必要である。
例えば、吸熱体と、その上側に間隔を隔てて配置され、赤外線を反射するフィルターとを備える、太陽熱収集装置の集熱構造が提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。特許文献1の集熱構造では、吸熱体およびフィルターの間に仕切られる空間層(隙間)と、フィルターとによって、集熱構造の熱放射性が低減されている。
また、集熱体と、集熱体の上側に間隔を隔てて配置されるLow−E(低放射性率性)用の特殊金属膜とを備える、太陽熱温水器の集熱構造が提案されている(例えば、下記特許文献2参照。)。特許文献2の集熱構造では、集熱体は、金属板からなり、かかる金属板の上面には、太陽光の吸収を促進する材料(被覆層)が被覆されている。なお、特殊金属膜は、被覆層に対しても上側に間隔を隔てて配置されている。そして、特許文献2では、被覆層および特殊金属膜の間に仕切られる空間層(隙間)と、特殊金属膜とによって、集熱構造の熱放射性が低減されている。
しかるに、特許文献1のフィルターが太陽光を吸収する場合があり、その場合には、フィルターで発生した熱も有効に利用したい要望がある。しかしながら、特許文献1では、フィルターと吸熱体との間に空間層(隙間)があるため、フィルターで発生した熱を、フィルターから吸熱体に効率的に熱伝導させることができず、そのため、集熱構造が上記した要望を満足させることができないという不具合がある。
また、特許文献2では、特殊金属膜が太陽光を吸収する場合があり、その場合には、特殊金属膜で発生した熱も有効に利用したい要望がある。しかしながら、特許文献2では、特殊金属膜と集熱体との間に空間層(隙間)があるため、特殊金属膜で発生した熱を、特殊金属膜から集熱体に効率的に熱伝導させることができず、そのため、集熱構造が上記した要望を満足させることができないという不具合がある。
本発明の目的は、低放射率性−低日射反射率性層で発生した熱を有効に利用することのできる太陽熱集熱体、太陽熱集熱多層シートおよび太陽熱加熱器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の太陽熱集熱体は、集熱板と、前記集熱板の厚み方向一方面に設けられる日射吸収層と、前記日射吸収層の前記厚み方向一方面に設けられる低放射率性−低日射反射率性層とを備えることを特徴としている。
また、本発明の太陽熱集熱体では、前記低放射率性−低日射反射率性層は、放射率が、0.75以下であり、日射反射率が、50%以下であることが好適である。
また、本発明の太陽熱集熱体では、前記低放射率性−低日射反射率性層が、導電性セラミックからなることが好適である。
また、本発明の太陽熱加熱器は、上記した太陽熱集熱体を備えることを特徴としている。
また、本発明の太陽熱集熱多層シートは、基材シートと、前記基材シートの厚み方向一方面に設けられる日射吸収層と、前記日射吸収層の前記厚み方向一方面に設けられる低放射率性−低日射反射率性層とを備えることを特徴としている。
また、本発明の太陽熱集熱多層シートでは、前記低放射率性−低日射反射率性層は、放射率が、0.75以下であり、日射反射率が、50%以下であることが好適である。
また、本発明の太陽熱集熱多層シートでは、前記低放射率性−低日射反射率性層が、導電性セラミックからなることが好適である。
また、本発明の太陽熱集熱体は、上記した太陽熱集熱多層シートと、前記太陽熱集熱多層シートの前記基材シートの厚み方向他方面に設けられる集熱板とを備えることを特徴としている。
また、本発明の太陽熱加熱器は、上記した太陽熱集熱体を備えることを特徴としている。
また、本発明の太陽熱加熱器は、太陽熱温水器として用いられることが好適である。
本発明の太陽熱集熱体によれば、日射吸収層が太陽光を吸収して熱を発生させ、かかる熱を、集熱板に効率的に熱伝導させることができる。
また、低放射率性−低日射反射率性層は、太陽光の反射を低減して、太陽光が日射吸収層に確実に到達させることができる。
そして、低放射率性−低日射反射率性層が太陽光を吸収して熱を発生しても、低放射率性−低日射反射率性層が日射吸収層の厚み方向一方面に設けられているので、かかる熱を、日射吸収層を介して集熱板に効率的に熱伝導させることができる。
そのため、本発明の太陽熱集熱体は、太陽光を有効に利用して、有効に集熱することができる。
また、本発明の太陽熱集熱多層シートの基材シートを集熱板に積層した本発明の太陽熱集熱体によれば、日射吸収層が太陽光を吸収して熱を発生させ、かかる熱を、集熱板に基材シートを介して効率的に熱伝導させることができる。
そして、低放射率性−低日射反射率性層が太陽光を吸収して熱を発生しても、低放射率性−低日射反射率性層が日射吸収層の厚み方向一方面に設けられているので、かかる熱を、日射吸収層および基材シートを介して集熱板に効率的に熱伝導させることができる。
そのため、本発明の太陽熱集熱体は、太陽光を有効に利用して、有効に集熱することができる。
さらに、本発明の太陽熱加熱器は、上記した太陽熱集熱体を備えるので、熱媒体を効率的に加熱することができる。
[第1実施形態]
図1において、紙面上側は、上側(第1方向一方側、厚み方向一方側)、紙面下側は、下側(第1方向他方側、厚み方向他方側)を示し、紙面左側は、左側(第1方向に直交すう第2方向一方側)、紙面右側は、右側(第2方向他方側)を示し、紙面手前側は、前側(第1方向および第2方向に直交する第3方向一方側)、紙面奥側は、後側(第3方向他方側)を示す。具体的には、方向は、図1の方向矢印に準拠する。図2以降の各図は、図1の方向に準じる。また、図2において、後述する保護層9は、後述する温水部7およびケース8の相対配置を明確に示すために、省略される。さらに、図2において、後述する貯湯部20は、その形状を明確に示すために、ハッチングにて示される。
図1において、紙面上側は、上側(第1方向一方側、厚み方向一方側)、紙面下側は、下側(第1方向他方側、厚み方向他方側)を示し、紙面左側は、左側(第1方向に直交すう第2方向一方側)、紙面右側は、右側(第2方向他方側)を示し、紙面手前側は、前側(第1方向および第2方向に直交する第3方向一方側)、紙面奥側は、後側(第3方向他方側)を示す。具体的には、方向は、図1の方向矢印に準拠する。図2以降の各図は、図1の方向に準じる。また、図2において、後述する保護層9は、後述する温水部7およびケース8の相対配置を明確に示すために、省略される。さらに、図2において、後述する貯湯部20は、その形状を明確に示すために、ハッチングにて示される。
図1に示すように、本発明の第1実施形態である太陽熱集熱体1は、面方向(厚み方向に直交する方向)に延びる平板形状に形成されている。太陽熱集熱体1は、集熱板2と、集熱板2の上面(厚み方向一方面)に設けられる日射吸収層3と、日射吸収層3の上面(厚み方向一方面)に設けられる低放射率性−低日射反射率性層4とを備える。
集熱板2は、太陽熱集熱体1における下部(厚み方向他端部)に設けられており、後述する太陽熱温水器6(図3参照)に用いられるときには、次に説明する日射吸収層3および低放射率性−低日射反射率性層4から伝導される熱を水に伝導させることができるように構成されている。集熱板2の平面視形状は、太陽熱集熱体1の平面視形状と同様に形成されている。集熱板2を形成する集熱材料としては、例えば、アルミニウム、銅、鉄、クロム、または、それらの合金(具体的には、ステンレスなど)などの金属材料が挙げられる。好ましくは、アルミニウム、ステンレスが挙げられる。集熱板2の厚みは、例えば、0.1mm以上、好ましくは、0.5mm以上であり、また、例えば、5mm以下、好ましくは、2mm以下である。
日射吸収層3は、太陽熱集熱体1における厚み方向途中に設けられ、集熱板2の上面全面に設けられており、太陽光を効率的に吸収して熱を発生でき、かつ、断熱効果を奏する(低放射性を有する)ように構成されている。日射吸収層3を形成する日射吸収材料としては、例えば、特開2004−176966号公報に記載の選択吸収材料などが挙げられ、具体的には、例えば、ブラッククロム、ブラックニッケル、金−酸化マグネシウムサーメットなどが挙げられる。あるいは、日射吸収材料として、例えば、SiZrO4、Cr2O3、酸化鉄系無機顔料などの黒体塗料などからなる塗膜も挙げられる。日射吸収層3の厚みは、日射吸収層3が選択吸収材料からなる場合には、例えば、2〜10μmであり、日射吸収層3が塗膜からなる場合には、例えば、20〜80μmである。
低放射率性−低日射反射率性層4は、太陽熱集熱体1における上部(厚み方向一端部)に設けられており、日射吸収層3の上面全面に設けられている。また、低放射率性−低日射反射率性層4は、日射吸収層3の上面に接触するように、設けられている。低放射率性−低日射反射率性層4は、太陽光が日射吸収層3に到達できるように、つまり、上方から照射される太陽光を遮断せず、かつ、日射吸収層3で生じた熱を下側に反射できるように構成されている。換言すれば、低放射率性−低日射反射率性層4は、太陽熱集熱体1の放射率を低減し、かつ、太陽熱集熱体1の日射反射率を低減するように構成されている。低放射率性−低日射反射率性層4を形成する材料としては、上記作用を奏する材料であれば特に限定されず、例えば、導電性セラミックなど挙げられる。
導電性セラミックとしては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide、錫ドープ酸化インジウムあるいは酸化インジウム錫)、ATO(Antimony Tin Oxide、錫ドープ酸化アンチモンあるいは酸化アンチモン錫)、FTO(Fluorine Tin Oxide、フッ素ドープ酸化錫)、IZO(Indium Zinc Oxide、亜鉛ドープ酸化インジウム)などが挙げられる。材料コストを考慮すると、好ましくは、ITOが挙げられる。
低放射率性−低日射反射率性層4の放射率は、例えば、0.75以下、好ましくは、0.60以下、より好ましくは、0.50以下であり、また、例えば、0.01以上である。低放射率性−低日射反射率性層4の放射率が上記上限を超えると、例えば、絶縁性セラミック(具体的には、SiO2など。比較例2参照)のように、日射吸収層3で生じた熱を反射する機能が乏しくなる場合がある。低放射率性−低日射反射率性層4の放射率は、後の実施例の評価欄で説明される。
低放射率性−低日射反射率性層4の日射反射率は、例えば、50%以下、好ましくは、25%以下、より好ましくは、10%以下であり、また、例えば、0.11%以上である。低放射率性−低日射反射率性層4の日射反射率が上記上限を超えると、金属層(具体的には、銀合金など。比較例3参照)のように、太陽光を著しく反射して、太陽光が日射吸収層3に到達することを阻害する場合がある。低放射率性−低日射反射率性層4の日射反射率は、近赤外線領域(780〜2500nm)における日射反射率として測定されるが、その詳細は、後の実施例の評価欄で説明される。
低放射率性−低日射反射率性層4の厚みは、特に限定されない。特許文献1および2では、太陽光の多くを透過させるために低放射率性−低日射反射率性層4を極力薄く形成する必要があるが、この実施形態では、低放射率性−低日射反射率性層4を必ずしも薄く形成する必要がなく、つまり、厚く形成することもできる。そのため、低放射率性−低日射反射率性層4の材料や製法の選択の自由度を向上させることができる。具体的には、低放射率性−低日射反射率性層4の厚みは、例えば、50nm以上、好ましくは、200nm以上であり、また、例えば、1000nm以下、好ましくは、600nm以下である。低放射率性−低日射反射率性層4の厚みが上記上限以下であれば、低放射率性−低日射反射率性層4における太陽光の過度の反射を防止することができる。また、低放射率性−低日射反射率性層4の厚みが上記下限以上であれば、日射吸収層3で生じる熱の反射性(熱反射性)を向上させることができる。
太陽熱集熱体1の厚みは、例えば、0.1mm以上、好ましくは、0.5mm以上であり、また、例えば、5mm以下、好ましくは、2mm以下である。
次に、太陽熱集熱体1の製造方法について、図1を参照して、説明する。
この方法では、まず、集熱板2を用意する。
次いで、この方法では、集熱板2の上面に日射吸収層3を積層する。日射吸収層3が選択吸収材料からなる場合には、例えば、めっき、陽極酸化などの電気化学処理によって、日射吸収層3を集熱板2の上面に形成する。一方、日射吸収層3が塗膜からなる場合には、例えば、黒体塗料を集熱板2の上面に塗布し、その後、必要により、乾燥させることにより、日射吸収層3を集熱板2の上面に形成する。
その後、この方法では、低放射率性−低日射反射率性層4を日射吸収層3の上面に直接形成する。低放射率性−低日射反射率性層4の形成方法として、例えば、スパッタリング法、CVD法、真空蒸着法、AD法、導電性ナノ粒子(具体的には、導電性セラミックからなるナノサイズの粒子)の分散液の塗布法などが挙げられる。好ましくは、スパッタリング法が挙げられる。
次に、太陽熱集熱体1を用いた、太陽熱加熱器としての太陽熱温水器6について、図2〜図4を参照して説明する。
図2および図3において、太陽熱温水器6は、ケース8と、温水部7と、保護層9(図3参照)とを備える。
ケース8は、例えば、建物の屋根に設置可能に構成されており、平面視略矩形状で、上下方向に薄い扁平形状であって、上側が開放される有底箱形状に形成されている。ケース8の上部には、第1開口部16が形成されている。なお、ケース8の左側壁および右側壁には、後述する給水口14および給湯口15に対応する第2開口部17が形成されている。ケース8は、例えば、発泡体などの公知の断熱材から形成される内側層と、内側層の外側に設けられ、金属材料から形成される外側層との2重構造を有する。
温水部7は、ケース8内に収容されており、上下方向に投影したときの温水部7の投影面が、ケース8の第1開口部16と重複するように、配置される。温水部7は、上下方向に直交する方向(面方向)に延びる上板材11および下板材12から構成されている。上板材11および下板材12のそれぞれは、上記した集熱材料からなる平板をプレスなどによって成形することにより、平板部18と、湾曲部19とを一体的に備える形状に形成されている。
上板材11および下板材12において、平板部18は、前後方向に間隔を隔てて複数形成されており、左右方向に延びる短冊状に形成されている。上板材11および下板材12において、湾曲部19は、前後方向に隣接する平板部18を連結するように形成されている。つまり、湾曲部19は、前後方向に間隔を隔てて複数形成されている。上板材11において、湾曲部19は、平板部18から上方に突出するように形成されており、具体的には、側面視において、上方に膨出する略半円弧形状に形成されている。下板材12の湾曲部19は、上板材11の湾曲部19に対して、平板部18を含む面に対して、上下対称に形成されている。
なお、上板材11および下板材12の前端部および後端部のそれぞれは、平板部18から形成されている。
温水部7では、上板材11および下板材12を、平板部18が互いに接触するように貼り合わせることによって、上板材11および下板材12の湾曲部19によって貯湯部20が区画される。貯湯部20は、左右方向に延びる略筒形状に形成されている。上板材11および下板材12の平板部18は、貯湯部20における水が外部に漏出しないように互いに接触しており、これによって、内部が密閉される貯湯部20が形成される。なお、貯湯部20は、前後方向に複数隣接配置される湾曲部19に対応して、前後方向に複数隣接配置されており、互いに隣接する貯湯部20間は、接続管22によって接続されている。接続管22は、前後方向に隣接する貯湯部20の左端部間を接続するとともに、前後方向に隣接する貯湯部20の右端部間を接続する。貯湯部20および接続管22には、平面視において葛折り状のパスが区画される。
また、温水部7には、給水口14および給湯口15が接続されている。給水口14は、貯湯部20内に給水可能に構成され、一方、給湯口15は、貯湯部20で得られた温水を外部に排出(給湯)可能に構成されている。具体的には、給水口14は、前端部の左端部の貯湯部20に接続されるとともに、給湯口15は、後端部の右端部の貯湯部20に接続されている。
そして、図3および図4に示すように、上板材11は、太陽熱集熱体1の集熱板2から構成されている。つまり、上板材11は、図1で説明した太陽熱集熱体1の集熱板2に相当し、かかる集熱板2の上に、日射吸収層3および低放射率性−低日射反射率性層4が順次設けられている。下板材12も、太陽熱集熱体1の集熱板2から構成されている。
従って、温水部7は、上記した集熱板2と同様の材料から形成されている。上板材11および下板材12のそれぞれの厚みは、上記した集熱板2の厚みと同様である。
保護層9は、太陽熱集熱体1を保護しつつ、太陽光を透過させる層であって、例えば、ガラスなどの透明材料から形成されており、太陽熱集熱体1の上側に間隔を隔てて対向配置されている。保護層9は、開口部16を被覆するように、ケース8の上端面に載置されている。保護層9の厚みは適宜設定される。
太陽熱温水器6を作製するには、太陽熱集熱体1の集熱板2を構成する2つの平板を用意し、次いで、2つの平板のそれぞれをプレスなどによって、湾曲部19および平板部18を有する形状に成形して、上板材11および下板材12を作製する。その後、上板材11および下板材12を、互いの平板部18が接触するように、かつ、貯湯部20が形成されるように、貼り合わせる。同時に、接続管22を上板材11および下板材12に取り付ける。これによって、温水部7を作製する。
その後、温水部7を、ケース8の底壁に載置して、ケース8内に収容するとともに、給水口14および給湯口15を、第2開口部17に挿入して、上板材11および下板材12に取り付ける。
その後、保護層9を、上側のケース8に積層する。
これによって、ケース8、温水部7および保護層9を備える太陽熱温水器6を得る。
この太陽熱温水器6では、水(加熱される前の水、具体的には、冷水)が給水口14から貯湯部20に供される。そして、太陽光が保護層9を透過して、上板材11の太陽熱集熱体1で吸収されると、太陽熱集熱体1で熱が発生し、これによって、貯湯部20の水が加熱されて、温水が得られる。温水は、給湯口15を介して、外部に給湯される。
そして、この太陽熱集熱体1によれば、日射吸収層3が太陽光を吸収して熱を発生させ、かかる熱を、集熱板2に効率的に熱伝導させることができる。
また、低放射率性−低日射反射率性層4は、太陽光の反射を低減して、太陽光が日射吸収層3に確実に到達させることができる。
そして、低放射率性−低日射反射率性層4が太陽光を吸収して熱を発生しても、低放射率性−低日射反射率性層4が日射吸収層3の上面に形成されているので、かかる熱を、日射吸収層3を介して集熱板2(上板材11)に効率的に熱伝導させることができる。
そのため、太陽熱集熱体1は、太陽光を有効に利用して、有効に集熱することができる。
その結果、この太陽熱温水器6は、上記した太陽熱集熱体1を備えるので、水を効率的に加熱して、効率的に温水を得ることができる。
また、太陽熱集熱体1では、低放射率性−低日射反射率性層4は、放射率が、0.75以下であり、日射反射率が、50%以下であれば、日射吸収層3で生じた熱を反射する機能を十分に確保しながら、太陽光の反射を低減して、太陽光が日射吸収層3に確実に到達させることができる。
また、太陽熱集熱体1では、低放射率性−低日射反射率性層4が、導電性セラミックからなれば、日射吸収層3で生じた熱を反射する機能をより一層十分に確保しながら、太陽光の反射をより一層低減して、太陽光が日射吸収層3により確実に到達させることができる。
(第1実施形態の変形例)
図1の説明では、低放射率性−低日射反射率性層4を日射吸収層3の上面に直接形成しているが、例えば、図示しないが、まず、低放射率性−低日射反射率性層4をPET(ポリエチレンテレフタレート)シートなどの樹脂シートの表面に形成して、樹脂フィルムおよび低放射率性−低日射反射率性層4からなる積層シートを作製し、その後、積層シートの樹脂シートを日射吸収層3の表面に接着剤を介して貼付することもできる。その場合には、太陽熱集熱体1は、集熱板2、日射吸収層3、樹脂シート(図示せず)および低放射率性−低日射反射率性層4を、各層間に隙間なく、備える。
図1の説明では、低放射率性−低日射反射率性層4を日射吸収層3の上面に直接形成しているが、例えば、図示しないが、まず、低放射率性−低日射反射率性層4をPET(ポリエチレンテレフタレート)シートなどの樹脂シートの表面に形成して、樹脂フィルムおよび低放射率性−低日射反射率性層4からなる積層シートを作製し、その後、積層シートの樹脂シートを日射吸収層3の表面に接着剤を介して貼付することもできる。その場合には、太陽熱集熱体1は、集熱板2、日射吸収層3、樹脂シート(図示せず)および低放射率性−低日射反射率性層4を、各層間に隙間なく、備える。
また、図2および図3の説明では、温水部7の内部に貯湯部20を構成しているが、例えば、温水部7の外部に、さらに、貯湯タンク(図示せず)を設けることもできる。貯湯タンクは、給湯口15に配管(図示せず)を介して接続されており、温水部7において調製された温水が給湯されて貯蔵(貯湯)される。その後、ユーザーの求めに応じて、温水が、貯湯タンクから供給されて使用される。
また、上記した説明では、太陽熱温水器6では、温水部7で調製した温水をそのままユーザーに提供しているが、図示しないが、例えば、熱交換機において、温水から熱を取り出して、取り出した熱によって、別の冷水を加熱して、それによって調製された温水を、ユーザーに提供することもできる。その場合には、熱交換機は、太陽熱温水器6に備えられ、温水部7の外部に設置される。熱交換機は、給湯口15に配管を介して接続される。熱交換機では、加熱された温水の熱を利用して、かかる熱媒体と異なる水を加熱して、温水を調製する。
さらに、上記の場合には、温水部7において水を加熱しているが、温水部7による加熱対象は熱媒体であれば特に限定されず、例えば、水以外の熱媒体として、具体的には、油、不凍液なども挙げられる。
さらにまた、太陽熱温水器6は、温水部7で加熱した熱媒体を利用して、空気(気体)を加熱して、温風を得ることや、あるいは、床(固体)を加熱することもできる。その場合には、本発明の太陽熱加熱器の一例である太陽熱温水器6は、例えば、太陽熱温風暖房システムあるいは、太陽熱床暖房システムとされる。
[第2実施形態]
第2実施形態において、第1実施形態と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態において、第1実施形態と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5に示すように、太陽熱集熱多層シート21は、基材シート10、日射吸収層3および低放射率性−低日射反射率性層4を備える。
基材シート10は、日射吸収層3および低放射率性−低日射反射率性層4を支持し、かつ、集熱板2(仮想線)に、日射吸収層3および低放射率性−低日射反射率性層4を設けるための支持シートである。基材シート10の平面視形状は、太陽熱集熱多層シート21の平面視形状と同様に形成されている。なお、基材シート10の外形形状は、上記した形状に限定されず、適宜の形状に形成することができ、具体的には、例えば、左右方向に延びる長尺シートに形成することもできる。基材シート10を長尺シートに形成すれば、太陽熱集熱多層シート21をロール・トゥ・ロールで大量生産することができる。また、種々の形状の集熱板2(図5の仮想線参照)に対して基材シート10を貼着することができる。
基材シート10を形成する材料としては、例えば、上記した金属材料、例えば、ポリエステル(具体的には、PETなど)などの樹脂材料などが挙げられる。好ましくは、樹脂材料が挙げられる。基材シート10の厚みは、例えば、5μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、200μm以下、好ましくは、100μm以下である。
日射吸収層3は、基材シート10の上面全面に形成されている。
太陽熱集熱多層シート21の厚みは、例えば、7μm以上、好ましくは、12μm以上であり、また、例えば、280μm以下、好ましくは、180μm以下である。
太陽熱集熱多層シート21を製造するには、まず、基材シート10を用意する。次いで、日射吸収層3を基材シート10の上面に日射吸収層3を積層する。その後、低放射率性−低日射反射率性層4を日射吸収層3の上面に積層する。
次に、太陽熱集熱多層シート21を備える太陽熱集熱体1について、図5(仮想線参照)を参照して説明する。
太陽熱集熱体1は、太陽熱集熱多層シート21と、太陽熱集熱多層シート21の基材シート10の下面(厚み方向他方面)に設けられる集熱板2(仮想線)とを備える。すなわち、太陽熱集熱体1は、集熱板2、基材シート10、日射吸収層3および低放射率性−低日射反射率性層4を備える。
基材シート10は、集熱板2の上面に設けられている。
この太陽熱集熱体1を製造するには、まず、仮想線で示す集熱板2を用意し、続いて、太陽熱集熱多層シート21の基材シート10を、例えば、接着剤などを介して、集熱板2の上面に貼付する。
太陽熱集熱体1の厚みは、例えば、0.1mm以上、好ましくは、0.5mm以上であり、また、例えば、5mm以下、好ましくは、2mm以下である。
次に、太陽熱集熱多層シート21を備える太陽熱集熱体1を用いた太陽熱温水器6について、図2、図6および図7を参照して説明する。
図6および図7に示すように、第2実施形態の太陽熱温水器6は、太陽熱集熱体1の構成が異なる以外は、第1実施形態の太陽熱温水器6と同様である。
上板材11は、図5に示す太陽熱集熱体1の集熱板2に相当し、かかる集熱板2の上に、太陽熱集熱多層シート21(具体的には、基材シート10、日射吸収層3および低放射率性−低日射反射率性層4)が順次設けられている。
太陽熱温水器6を作製するには、太陽熱集熱体1の集熱板2を構成する2つの平板を用意する。次いで、2つ平板のうちの、1つの平板の上面に、太陽熱集熱多層シート21の基材シート10を、例えば、接着剤を介して、貼付する。その後、2つの平板をプレスによって成形して、上板材11および下板材12を作製する。
あるいは、まず、太陽熱集熱体1の集熱板2を構成する2つの平板を用意し、それらをプレスによって成形して、上板材11および下板材12を作製する。その後、上板材11の上面に、太陽熱集熱多層シート21の基材シート10を、例えば、接着剤を介して、貼付する。
その後、上板材11および下板材12を貼り合わせて、温水部7を作製する。その後、温水部7をケース8内に収容する。その後、保護層9を、上側のケース8に積層する。
そして、図5に示すように、太陽熱集熱多層シート21の基材シート10を集熱板2に積層した太陽熱集熱体1によれば、日射吸収層3が太陽光を吸収して熱を発生させ、かかる熱を、集熱板2に基材シート10を介して効率的に熱伝導させることができる。
そして、低放射率性−低日射反射率性層4が太陽光を吸収して熱を発生しても、低放射率性−低日射反射率性層4が日射吸収層3の上面に形成されているので、かかる熱を、日射吸収層3および基材シート10を介して集熱板2に効率的に熱伝導させることができる。
そのため、図5に示すように、この太陽熱集熱体1は、太陽光を有効に利用して、有効に集熱することができる。
さらに、図7に示す太陽熱温水器6は、上記した太陽熱集熱体1を備えるので、水を効率的に加熱することができる。
さらにまた、上板材11に、太陽熱集熱多層シート21を貼付するだけで、上板材11が太陽熱集熱体1を構成することができ、その後、太陽熱温水器6を作製できる。そのため、太陽熱集熱体1および太陽熱温水器6を簡易に製造することができる。
以下に示す実施例の数値は、上記の実施形態において記載される数値(すなわち、上限値または下限値)に代替することができる。
実施例1
(太陽熱集熱体の作製)
集熱板としてのアルミニウム板(厚み0.5mm)を用意し、次いで、集熱板の上面に、黒体塗料を塗布して日射吸収層(厚み30μm)を形成し、その後、日射吸収層の上面に、スパッタリング法により、低放射率性−低日射反射率性層としてのITO膜(厚み250nm)を形成した。これによって、集熱板と日射吸収層と低放射率性−低日射反射率性層とを備える太陽熱集熱体を作製した(図1参照)。
(太陽熱集熱体の作製)
集熱板としてのアルミニウム板(厚み0.5mm)を用意し、次いで、集熱板の上面に、黒体塗料を塗布して日射吸収層(厚み30μm)を形成し、その後、日射吸収層の上面に、スパッタリング法により、低放射率性−低日射反射率性層としてのITO膜(厚み250nm)を形成した。これによって、集熱板と日射吸収層と低放射率性−低日射反射率性層とを備える太陽熱集熱体を作製した(図1参照)。
実施例2
ITO膜の厚みを350nmに変更した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した。
ITO膜の厚みを350nmに変更した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した。
実施例3
ITO膜の厚みを550nmに変更した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した。
ITO膜の厚みを550nmに変更した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した。
実施例4
低放射率性−低日射反射率性層として、ITO膜に代えて、スパッタリング法により、FTO膜(厚み250nm)を形成した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した。
低放射率性−低日射反射率性層として、ITO膜に代えて、スパッタリング法により、FTO膜(厚み250nm)を形成した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した。
実施例5
低放射率性−低日射反射率性層として、ITO膜に代えて、スパッタリング法により、ATO膜(厚み250nm)を形成した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した。
低放射率性−低日射反射率性層として、ITO膜に代えて、スパッタリング法により、ATO膜(厚み250nm)を形成した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した。
実施例6
低放射率性−低日射反射率性層として、ITO膜に代えて、スパッタリング法により、IZO膜(厚み250nm)を形成した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した。
低放射率性−低日射反射率性層として、ITO膜に代えて、スパッタリング法により、IZO膜(厚み250nm)を形成した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した。
実施例7
(太陽熱集熱多層シートの作製)
基材シートとしてのPETフィルム(厚み100μm)を用意し、次いで、基材シートの上面に、黒体塗料を塗布して日射吸収層(厚み30μm)を形成した。その後、日射吸収層の上面に、スパッタリング法により、低放射率性−低日射反射率性層としてのITO膜(厚み250nm)を形成した。これによって、基材シートと、日射吸収層と、低放射率性−低日射反射率性層とを備える太陽熱集熱多層シートを作製した(図5の実線参照)。
(太陽熱集熱多層シートの作製)
基材シートとしてのPETフィルム(厚み100μm)を用意し、次いで、基材シートの上面に、黒体塗料を塗布して日射吸収層(厚み30μm)を形成した。その後、日射吸収層の上面に、スパッタリング法により、低放射率性−低日射反射率性層としてのITO膜(厚み250nm)を形成した。これによって、基材シートと、日射吸収層と、低放射率性−低日射反射率性層とを備える太陽熱集熱多層シートを作製した(図5の実線参照)。
(太陽熱集熱体の作製)
太陽熱集熱多層シートの基材シートを、接着剤を介して、集熱板としてのアルミニウム板(厚み0.5mm)の上面に貼付した。これにより、集熱板と、太陽熱集熱多層シートとを備える太陽熱集熱体を作製した(図5の仮想線参照)。
太陽熱集熱多層シートの基材シートを、接着剤を介して、集熱板としてのアルミニウム板(厚み0.5mm)の上面に貼付した。これにより、集熱板と、太陽熱集熱多層シートとを備える太陽熱集熱体を作製した(図5の仮想線参照)。
比較例1
低放射率性−低日射反射率性層を形成しなかった以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した(図9C参照)。
低放射率性−低日射反射率性層を形成しなかった以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した(図9C参照)。
比較例2
低放射率性−低日射反射率性層(ITO膜)に代えて、スパッタリング法により、高放射率性−低日射反射率性層としてSiO2膜(厚み250nm、絶縁性セラミック)を形成した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した。
低放射率性−低日射反射率性層(ITO膜)に代えて、スパッタリング法により、高放射率性−低日射反射率性層としてSiO2膜(厚み250nm、絶縁性セラミック)を形成した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した。
比較例3
低放射率性−低日射反射率性層(ITO膜)に代えて、スパッタリング法により、低放射率性−高日射反射率性層としてAPC系銀合金膜(厚み40nm、金属層)を形成した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した。
低放射率性−低日射反射率性層(ITO膜)に代えて、スパッタリング法により、低放射率性−高日射反射率性層としてAPC系銀合金膜(厚み40nm、金属層)を形成した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体を作製した。
比較例4
低放射率性−低日射反射率性層(4)を、日射吸収層(3)の上面でなく、日射吸収層(3)の上に間隔を隔てて配置した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体(1)を作製した(図8参照)。
低放射率性−低日射反射率性層(4)を、日射吸収層(3)の上面でなく、日射吸収層(3)の上に間隔を隔てて配置した以外は、実施例1と同様に処理して、太陽熱集熱体(1)を作製した(図8参照)。
具体的には、図8に示すように、実施例1と同様の方法によって、ガラス板(26)(厚み1mm)の下面に低放射率性−低日射反射率性層(4)を形成し、かかる低放射率性−低日射反射率性層(4)と、日射吸収層(3)との間に隙間(10mm)が形成されるように、それらを支持部材(32)などによって支持しながら、配置した。
これによって、集熱板(2)と日射吸収層(3)と低放射率性−低日射反射率性層(4)とを備え、日射吸収層(3)と低放射率性−低日射反射率性層(4)との間に隙間(30)が形成される太陽熱集熱体(1)を作製した。
(評価)
(表面温度)
太陽熱集熱体を用いて、図9に示す集熱箱(27)を作製した。
(表面温度)
太陽熱集熱体を用いて、図9に示す集熱箱(27)を作製した。
すなわち、厚み20mmの断熱材からなり、上側が開口される有底の箱(25)を用意した。箱(25)の寸法は、以下の通りである。平面視における外形:140mm×140mm、平面視における開口(内形):100mm×100mm、箱の高さ:40mm、箱の中の深さ:20mm。
別途、太陽熱集熱体(1)を100mm×100mmの寸法に外形加工し、外形加工した太陽熱集熱体(1)の集熱板(2)を、接着剤を介して、箱(25)の底壁の上面に、接着した。
次いで、開口の上端部を、厚み4mmのフロートガラス(26)で被覆した。これによって、集熱箱(27)を作製した。
次いで、ソーラーシミュレータ(XES450−S1、三栄電機製作所社製)を用いて、擬似太陽光を、照射強度1SUN(AM1.5)で、20分、集熱箱(27)に照射した時の、太陽熱集熱体(1)(低放射率性−低日射反射率性層(4))の表面温度を熱電対で測定した。なお、比較例1および比較例4については、日射吸収層(3)の表面温度を測定した。
実施例1〜6および比較例2、3の集熱体(1)を測定する集熱箱を図9Aに示す。実施例7の集熱体(1)を測定する集熱箱を図9Bに示す。比較例1の集熱体(1)を測定する集熱箱を図9Cに示す。比較例4の集熱体(1)を測定する集熱箱を図9Dに示す。
それらの結果を表1に示す。
(放射率)
太陽熱集熱体(1)の低放射率性−低日射反射率性層(4)の放射率を、放射率計(DEVICE&SERVICE COMPANY社製)を用いて測定した。
太陽熱集熱体(1)の低放射率性−低日射反射率性層(4)の放射率を、放射率計(DEVICE&SERVICE COMPANY社製)を用いて測定した。
それらの結果を表1に示す。
(日射反射率)
太陽熱集熱体(1)の低放射率性−低日射反射率性層(4)の日射反射率を、分光光度計(U−4100、日立製作所社製)を用いて測定した。日射反射率は、近赤外線領域(780〜2500nm)における日射反射率として測定した。
太陽熱集熱体(1)の低放射率性−低日射反射率性層(4)の日射反射率を、分光光度計(U−4100、日立製作所社製)を用いて測定した。日射反射率は、近赤外線領域(780〜2500nm)における日射反射率として測定した。
それらの結果を表1に示す。
1 太陽熱集熱体
2 集熱板
3 日射吸収層
4 低放射率性−低日射反射率性層
6 太陽熱温水器
7 温水部
10 基材シート
21 太陽熱集熱多層シート
2 集熱板
3 日射吸収層
4 低放射率性−低日射反射率性層
6 太陽熱温水器
7 温水部
10 基材シート
21 太陽熱集熱多層シート
Claims (10)
- 集熱板と、
前記集熱板の厚み方向一方面に設けられる日射吸収層と、
前記日射吸収層の前記厚み方向一方面に設けられる低放射率性−低日射反射率性層と
を備えることを特徴とする、太陽熱集熱体。 - 前記低放射率性−低日射反射率性層は、放射率が、0.75以下であり、日射反射率が、50%以下であることを特徴とする、請求項1に記載の太陽熱集熱体。
- 前記低放射率性−低日射反射率性層が、導電性セラミックからなることを特徴とする、請求項1または2に記載の太陽熱集熱体。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽熱集熱体を備えることを特徴とする、太陽熱加熱器。
- 基材シートと、
前記基材シートの厚み方向一方面に設けられる日射吸収層と、
前記日射吸収層の前記厚み方向一方面に設けられる低放射率性−低日射反射率性層と
を備えることを特徴とする、太陽熱集熱多層シート。 - 前記低放射率性−低日射反射率性層は、放射率が、0.75以下であり、日射反射率が、50%以下であることを特徴とする、請求項5に記載の太陽熱集熱多層シート。
- 前記低放射率性−低日射反射率性層が、導電性セラミックからなることを特徴とする、請求項5または6に記載の太陽熱集熱多層シート。
- 請求項5〜7のいずれか一項に記載の太陽熱集熱多層シートと、
前記太陽熱集熱多層シートの前記基材シートの厚み方向他方面に設けられる集熱板と
を備えることを特徴とする、太陽熱集熱体。 - 請求項8に記載の太陽熱集熱体を備えることを特徴とする、太陽熱加熱器。
- 太陽熱温水器として用いられることを特徴とする、請求項4または9に記載の太陽熱加熱器。
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