JP2015042521A - 車両用空調ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】デフロスト吹出風量の変化に伴うサイドベントブリード量の変化を低減する車両用空調ユニットの実現。
【解決手段】冷気流路11、暖気流路12、冷気と暖気を混合する混合室13、混合室13下流の第1の吹出流路14および第2の吹出流路15、第1の吹出流路14下流の第3の吹出流路141および第4の吹出流路142、第1および第2の吹出流路14,15への配風手段20、第3の吹出流路141と第4の吹出流路142の分岐部に配設されたドア部30を備え、主ドア31は、第1および第2の停止位置の間を変位し、第1の停止位置で第1の吹出流路14を通流する空気を第4の吹出流路142に導入する導入通気路、導入通気路の上流に配設されて第1の停止位置で第1の吹出流路14の一部を下流側かつ導入通気路と相対する側に向け狭める第1の整流部を有し、副ドア32は主ドア31が第2の停止位置に変位したとき導入通気路を狭める構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両における冷暖房およびフロントガラスなどの曇り止めを行うための車両用空調ユニットに関するものである。
車両用空調ユニットは、エバポレータによって冷却された冷気と、ヒータコアによって加熱された暖気とを、混合室において混合して空調用空気とし、この空調用空気を車室に吹出すことで、搭乗者に快適な冷暖房を行い、またフロントガラス、サイドガラスなどの曇り止めを行う。冷房は空調用空気における冷気混合比率を高めることで行われ、暖房は暖気混合比率を高めることで行われる。また除湿は、エバポレータによって冷却された冷気をヒータコアによって加熱して湿度を低くした空調用空気によって行われる。
冷暖房は、たとえば車両用空調ユニットからセンタベント吹出口およびサイドベント吹出口を経て車室に吹き出された空調用空気(上方吹出空気)、およびフット吹出口を経て車室に吹き出された空調用空気(下方吹出空気)によって行われる。車両用空調ユニットは、快適な空調状態(いわゆる頭寒足温の状態)を得るために、上方吹出空気と下方吹出空気との温度差や、上方吹出空気の風量と下方吹出空気の風量との比率を調整することが求められる。
フロントガラスの曇り止めは、車両用空調ユニットからデフロスタを経て吹き出される空調用空気(上方吹出空気)によって行われる。デフロスタから吹き出される空調用空気の風量は、運転者によって増減調整されあるいは遮断される。これに対し、サイドベント吹出口から吹き出される空調用空気(上方吹出空気)は、サイドから冷暖房効果を高めるとともにサイドガラスの曇り止めに供されるため、サイドベントブリードなどと呼ばれて比較的少ない風量に設定される。サイドベント吹出口には、サイドベントブリード量の設定のために、たとえばドアやダンパが配設される。
こうした車両用空調ユニットとして、特許文献1が開示する技術においては、混合室から流下する空調用空気は、フットドアなどと呼ばれる第1のドアによって、上方吹出空気となって、センタベント吹出口、サイドベント吹出口およびデフロスタへと通流し、または下方吹出空気となってフット吹出口へと通流する。さらに上方吹出空気は、第1のドア1の下流に配設されたデフベントドアなどと呼ばれる第2のドアによって整流され、デフロスタに向け通流するか、センタベント吹出口およびサイドベント吹出口に向け通流する。
該技術が採用する二つのドアによる配風は、必要かつ最小限のドアで所望の配風を行うことができ、製造コストも低減できるなどの利点がある。しかし、第1のドア1で上方吹出空気および下方吹出空気に分流した空調用空気を、さらに下流の第2のドア2で分流するため、フット吹出口への風量の増加または減少に伴う上方吹出空気の風量の減少または増加によって、サイドベントブリード量が減少または増加することが否めない。
ところで、車両内の快適性をさらに向上するために、各吹出しモードにおけるサイドベントブリード量を調整することの重要性が高まっている。例えば、フット吹出しモードのときのサイドベントブリード量が少ないと、乗員は上半身に暑さや寒さを感じる。またデフロスト吹出しモードのときのサイドベントブリード量が多いと、デフロスタを通流する風量が不足し、フロントガラスの曇り止めを十分に行うことができない。
これに対し、特許文献2が開示する自動車用暖房装置(車両用空調ユニット)は、ダクト本体内で混合された冷気および暖気(空調用空気)を、フットドアの開閉調整によってフットダクト(フット吹出口)へと、センタベントドアの開閉調整によってセンタベントダクト(センタベント吹出口)へと、サイドベントドアの開閉調整によってサイドベントダクト(サイドベント吹出口)へと、そしてデフロスタドアの開閉調整によってデフロストダクト(デフロスタ)へと分流する。
ここで、サイドベントドアの操作は、フットドアやデフロスタドアの操作と独立して行うことができるから、吹出モードの変更に伴うサイドベントブリード量の変化に対し、サイドベントドアの位置を操作することで、サイドベントブリード量を調節することができる。
特開2006−088784号公報 特開2000−280722号公報
しかし、特許文献2が開示する技術では、開閉調整を行うためのドアがフットドア、センタベントドア、サイドベントドアおよびデフロスタドアと4つのドアが必要となる。ここで、フットダクト(フット吹出口)、サイドベントダクト(サイドベント吹出口)およびデフロスタダクト(デフロスタ)のドアに限定しても、フットドア、サイドベントドアおよびデフロスタドアの3つのドアが必要となる。
したがって、自動車用暖房装置(車両用空調ユニット)の部品点数の増加、部品点数の増加に伴う部品管理のコスト増加、組立工数の増加などの問題が生じる。
また、特許文献1が示す技術のような、第1のドアと第2のドアとで配風を行う構成では、デフロスト吹出口への風量が増加するとき、サイドベントブリード量も増加するので、フロントガラスの曇り止めを十分に行うことができない問題が生じる。
そこで本発明は、少ない配風手段(たとえばドア)で所望の配風を行うことができ、製造コストなどを低減でき、デフロスト吹出口への風量の増加があってもサイドベントブリード量の変化を低減することができる車両用空調ユニットの実現を課題とした。
上記課題を解決するため本発明にかかる車両用空調ユニットは、吸込口と複数の吹出口とを有する空気流路が内部に形成されたケースと、空気流路に空気を送風する送風機と、送風された空気の冷却が可能な冷却用熱交換器および加熱が可能な加熱用熱交換器と、冷却用熱交換器により冷却された空気と加熱用熱交換器により加熱された空気の混合割合を調整する温度調整手段と、混合割合が調整された空気(空調用空気)を複数の吹出口に配風する配風手段およびドア部とを備え、空気流路は、冷却用熱交換器が配置された冷気流路と、加熱用熱交換器が配置された暖気流路と、冷気流路および暖気流路の下流に配設された混合室と、混合室の下流に配設された第1の吹出流路および第2の吹出流路と、第1の吹出流路の下流に配設された第3の吹出流路および第4の吹出流路とを有している。かくして、混合室で混合割合が調整された空調用空気は、配風手段によって、第1の吹出流路および第2の吹出流路へと配風され、さらにドア部によって第3の吹出流路および第4の吹出流路へと配風される。
ここで、ドア部が有する主ドアは、第1の吹出流路の下流に配設された第3の吹出流路と第4の吹出流路との分岐部近傍に配設されており、第1の吹出流路を通流する空気を第3の吹出流路側に通流させるための第1の停止位置と、第1の吹出流路を通流する空気を第4の吹出流路側に通流させるための第2の停止位置との間を変位することができる。この結果、配風手段で整流されて、第1の吹出流路へと流入した空調用空気は、ドア部によって、第3の吹出流路および第4の吹出流路へと配風される。
ドア部は、第1の停止位置において、第1の吹出流路を通流する空気の一部を第4の吹出流路に導入するための導入通気路を有する主ドアと、同じく第1の停止位置において、第1の吹出流路を通流する空気の一部を第4の吹出流路に導くための副ドアを有している。したがって、ドア部の主ドアが、第1の停止位置に変位して、第1の吹出流路を通流する空気を第3の吹出流路側に通流させている場合であっても、第3の吹出流路へと通流する空気の一部は、導入通気路を通過し、第4の吹出流路に向け通流することができる(請求項1)。
ここで、第3の吹出流路を通流した空気がデフロスタ吹出口に流れ、そして第4の吹出流路を通流した空気が少なくともサイドベント吹出口に流れるとすれば(請求項9)、フロントガラスの曇り止めを最も強力にしたときであっても、サイドベントブリード量がゼロとなることはない。
また主ドアは、導入通気路の上流に配設されて、第1の停止位置において、第1の吹出流路の少なくとも一部を上流側から下流側に向け且つ導入通気路と相対する側に向け狭くする第1の整流部とを有している(請求項1)。そして、第1の整流部は、ドア部の上流側からの空気流の少なくとも一部を導入通気路から遠ざかるように整流するドア整流斜面を有している(請求項3)。そのため第1の整流部の近傍を通流する空気は、ドア整流斜面によって流路を狭められたのち、導入通気路近傍に至る。ところで流体は、流路が狭まると流速を増し、この流速増加に伴い流路と交差する方向(ラジアル方向)への圧力が低下する。
ここで、第2の吹出流路15通流した空気がフット吹出口に流れるとすれば(請求項10)、配風手段の操作によってフット吹出口への通気量が少なくなって、第1の吹出流路の通気量が増加したときには、第1の整流部近傍を通過する空気の流速が増加し、ラジアル方向の圧力は低下する。一方、配風手段の操作によってフット吹出口への通気量が多くなって、第1の吹出流路の通気量が低下したときには、第1の整流部近傍のラジアル方向の圧力は増加する(請求項5)。
すなわち、配風手段の操作によって、フット吹出口への通気量を増加させると、主ドアの近傍を通過する空気の流速が低下して、導入通気路方向への空気の圧力を増加させるから(少なくとも左記圧力低下を緩和するから)、導入通気路を通過する空気の流量低下が緩和される(サイドベントブリード量低下も緩和される)。一方、配風手段の操作によって、デフロスタ吹出口などへの通気量を増加させても同様の理由によって、導入通気路を通過する空気の流量増加が緩和される(サイドベントブリード量増加も緩和される)。
ところで、主ドアが、第1の吹出流路を通流する空気を第4の吹出流路側に通流させるために、第2の停止位置にあるときには、導入通気路の開口を狭め又は閉塞しなければ、第1の吹出流路を通流する空気が導入通気路を通過して第3の吹出流路へと通流してしまう。
そこで、ドア部が有する副ドアは、第1の整流部よりも下流側に配設されて、たとえば副ドアは、第3の吹出流路と第4の吹出流路との分岐部近傍から上流方向へと延出しており(請求項6)、主ドアが第2の停止位置にあるときには、導入通気路の開口を狭め又は閉塞する(請求項1)。そして、主ドアが前記第1の停止位置にあるときには、第1の整流部で整流された空気を前記第3の吹出流路に導くものである(請求項4)。
第1の吹出流路を通流する空気を整流する主ドアは、第3の吹出流路と第4の吹出流路との分岐部近傍において回動自在に支持される軸部を有している(請求項2)。
該車両用空調ユニットが、ドア部の上流側に配設されて、第1の停止位置にあるときのドア部の第1の整流部に向け、第1の吹出流路を通流する空気流の少なくとも一部を整流する第2の整流部を有していれば、第1の整流部に向け通流する空気の流速を早めることができる(請求項7)。
したがって、第2の整流部は、配風手段の操作によって、デフロスタ吹出口などへの通気量を増加させたときに、主ドアの近傍を通過する空気の流速増加を促進して、導入通気路方向への空気の圧力を低下させるから(少なくとも左記圧力増加を緩和するから)、導入通気路を通過する空気の流量増加がさらに緩和される(サイドベントブリード量増加がさらに緩和される)。デフロスタ吹出口などへの通気量を減少させたときにも、同様の理由でサイドベントブリード量減少がさらに緩和される。
第2の整流部が、第1の吹出流路の壁部に形成された流路側整流斜面を有していれば、サイドベントブリード量の変化をより一層緩和することができる(請求項8)。
以上説明したように本発明にかかる車両用空調ユニットは、配風手段およびドア部の、2つの配風手段(ドア)で所望の配風を行うことができるから製造コストなどを低減できる。また該車両用空調ユニットによれば、フット吹出口への風量の変化に伴う、サイドベントブリード量の変化を低減することができるから、フット吹出口の調整にともなう、サイドベントブリード量の変化を緩和することができ、フロントガラスの曇り止めを行うことができる。
本発明にかかる車両用空調ユニットの一実施例における断面概略構成を示す図である。 図1に示す車両用空調ユニットのデフベントドアが有する主ドアの概略斜視構成を示す図である。 図1に示す車両用空調ユニットのデフベントドアによる配風などを説明するための、デフベントドア近傍の断面概略構成図である。 図1に示す車両用空調ユニットにおいて第1の整流部を有しない主ドアを使用した場合における、サイドベントブリード量変動のシミュレーションを説明するための図である。 図1に示す車両用空調ユニットにおける、サイドベントブリード量変動のシミュレーションを説明するための図である。 本発明にかかる車両用空調ユニットの変形例における、サイドベントブリード量変動のシミュレーションを説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明にかかる車両用空調ユニットについて説明する。
<車両用空調ユニット>
図1に示すように車両用空調ユニット1は、内部に空気が通流できるケース10を備え、送風器BRから供給された空気が通流する冷気流路11、冷気流路11に接続された暖気流路12、混合室13、冷気流路11と混合室13との間に介在する冷気開口部111、暖気流路12と混合室13との間に介在する暖気開口部121、混合室13に配設されたミックスドア(温度調整手段)16、混合室13の下流でかつ冷気開口部111側に配設された上部吹出流路(第1の吹出流路)14、同じく混合室13の下流でかつ暖気開口部121側に配設された下部吹出流路(第2の吹出流路)15、ミックスドア16の下流に配設された配風ドア(配風手段)20、および上部吹出流路14の下流に配設されたデフベントドア(ドア部)30を有している。ここで上部吹出流路14は、冷気開口部111の上方に配設されており、下部吹出流路15は、冷気開口部111よりも暖気開口部121に近いところに配設されている。冷気流路11にはエバポレータN1を配設することができ、暖気流路12にはヒータコアN2を配設することができる。
ミックスドア16は、暖気と冷気との混合比率を調整するためのものであり、配風ドア20は、混合室13で混合された空調用空気を、上部吹出流路14と下部吹出流路15とに分配するためのものである。デフベントドア30は、上部吹出流路14の通気を整流して、上部吹出流路14の下流に配設されたデフロストダクト(第3の吹出流路)141およびセンタ・サイドベントダクト(第4の吹出流路)142からの、それぞれの吹出風量の比率を調整するものである。
以上の構成を有する車両用空調ユニット1では、冷気流路11に供給された空気は、エバポレータN1によって冷却されて冷気となるとともに、この冷気の一部が暖気流路12に導入され、ヒータコアN2によって加熱されて暖気となる(図1に示すように、暖気流路12の上流端は、エバポレータN1の下流と冷気開口部111との間において、冷気流路11に接続されている。)。暖気流路12を通流した空気は、温度が上昇して乾燥する。
冷気開口部111を経て混合室13に流入した冷気と、暖気開口部121を経て混合室13に流入した暖気は、混合室13で所定の比率で混合されて空調用空気となって、配風ドア20で整流されて、上部吹出流路14、または下部吹出流路15へと流入する。
上部吹出流路14は、下流側でデフロストダクト141とセンタ・サイドベントダクト142とに連通している。上部吹出流路14へと通流した上方吹出空気は、デフロストダクト141を経てデフロスタ吹出口から吹出され、あるいはセンタ・サイドベントダクト142を経て、たとえばセンタベント吹出口およびサイドベント吹出口から吹出される。一方、下部吹出流路15へと通流した下方吹出空気は、たとえばフット吹出口側から吹出される。
なおエバポレータN1は、空気を冷却する機能を有するものであればよく、たとえば冷水などを通流させる冷却装置であってもよい。またヒータコアN2は、空気を加熱する機能を有するものであればよく、典型的には温水ヒータ、またはジュール熱を利用するヒータなどだが、これらに限定されるものではない。
<混合室における冷気と暖気との混合>
ミックスドア16は、ミックスドア軸受部(図示せず)に支持されて、冷気開口部111と暖気開口部121との間で移動可能となっている。冷気開口部111を略塞ぐようにミックスドア16を変位させると、冷気開口部111の開口面積が最小化する一方、暖気開口部121の開口面積が最も広くなる。暖気開口部121を略塞ぐようにミックスドア16を変位させると、暖気開口部121の開口面積が最小化する一方、冷気開口部111の開口面積が最も広くなる。
したがって、ミックスドア16を冷気最小化位置に変位させることで、混合室13で混合されて流下する空調用空気の温度を最も高くすることができ、またミックスドア16を暖気最小化位置に変位させることで、混合室13から流下する空調用空気の温度を最も低くすることができる。なおミックスドア16は、冷気流路11からの冷気および暖気流路12からの暖気の混合比率を調整できるものであれば、上記構成に限定されない。
<上部吹出流路および下部吹出流路への配風>
配風ドア20は、混合室13の下流端近傍において、配風ドア軸受部(図示せず)に支持されて移動可能となっている。配風ドア20を図1中の一点鎖線矢印Aで示すように変位させることで、混合室13で混合された冷気および暖気(空調用空気)を上部吹出流路14および下部吹出流路15へと配風することができる。
たとえば、配風ドア20の操作によって上部吹出流路14への配風を最大化すると(デフ吹出モード)下部吹出流路15への配風が最小化され、配風ドア20の操作によって下部吹出流路15への配風を最大化すると(フット吹出モード)上部吹出流路14への配風が最小化される。もちろん、配風ドア20の操作によって上部吹出流路14および下部吹出流路15の両方へ配風することもできる(デフフット吹出モード)。なお、配風ドア20によって上部吹出流路14への配風を最小化したときでも、乗員の上半身に向けて空調用空気を吹き出す必要があるので、配風ドア20は、上部吹出流路14を完全には閉塞しないように操作され、または構成される。
なお配風ドア20は、混合室13で混合された空調用空気を上部吹出流路14および下部吹出流路15の配風比率を調整できるものであれば、上記構成に限定されない。
<デフベントドアの構成など>
デフベントドア30は、図1に示すように主ドア31および副ドア32を備え、第3の吹出流路と第4の吹出流路との分岐部近傍に配設されている。そして主ドア31は、図2に示すように、その輪郭形状が略長方形状をなし、軸部313、導入通気路311および第1の整流部312を備えている。
軸部313は、主ドア31の輪郭形状の一方の長辺部に形成されており、導入通気路311は、同輪郭形状の短辺側でかつ軸部313側において主ドア31の一部を略矩形に切り抜いて形成されている(2つの短辺側にそれぞれ形成されている。)。
図2に示すように第1の整流部312は、ドア整流斜面312sを備え、主ドア31の表面31sにおいて、軸部313と相対する長辺側と導入通気路311との間に形成されている(2ヶ所に形成されている。)。軸部313の軸方向に沿った第1の整流部312の長さ(第1の整流部312の幅)は、同方向における導入通気路311の長さ(導入通気路311の切り抜き深さ)よりも若干長く、第1の整流部312の側端312aは、主ドア31の輪郭形状の略短辺に位置している。ドア整流斜面312sは、導入通気路311近傍において最も高く(ドア整流頂点312t)、導入通気路311から離れるほど低くなっている。
主ドア31は、軸部313がデフロストダクト141とセンタ・サイドベントダクト142との分岐部近傍かつ境界領域に配設されたデフベントドア軸受部(図示せず)に支持されて回転方向に移動することができる(図1中の一点鎖線矢印B)。
図3(a)および(b)に示すように、副ドア32は、デフロストダクト141とセンタ・サイドベントダクト142との分岐部近傍から上流に向け延出している(副ドア32は回転方向に移動しない。)。副ドア32は、少なくとも主ドア31の導入通気路311の切り抜き形状(略矩形)の面積よりも広い面積を有して、主ドア31と当接したときには導入通気路311を略閉塞することができる。
なおデフベントドア30は、上記構成に限定されるものではなく、導入通気路が、センタ・サイドベントダクト142のうちサイドベントダクトに対応した位置に配置されていればよい。例えば主ドア31の軸部313が主ドア31の輪郭形状の短辺に配設され、導入通気路311が同輪郭形状の短辺側に形成されていてもよい。また導入通気路311の数は2つに限定されない。また、導入通気路が複数設けられたとして、その面積は、同一でなくともよい。
<デフベントドアの主ドアおよび副ドア>
フロントガラスの曇り止めを強力に行うためには、配風ドア20の操作によって、混合室13からの空調用空気の多くを上部吹出流路14へと配風する。さらに上部吹出流路14を通流する上部吹出主流14aの多くをデフロストダクト141に通流させるため、主ドア31を第1の停止位置30xに変位させて(図3(a))、センタ・サイドベントダクト142側を略塞ぐようにする(デフ吹出モードとする)。
そうすると、第1の整流部312は、混合室13と導入通気路311との間の流路を上流側から下流側に向け且つ導入通気路311と相対する側に向け狭くして、第1の整流部312のドア整流斜面312sに到達した上部吹出主流14aを主ドア31から遠ざかる方向へと整流するとともに、その流速を増加させる。こうして流速が増加した上部吹出主流14aは、流路と交差する方向への圧力(ラジアル方向の圧力)が低下する。
ところで前述したように副ドア32は、センタ・サイドベントダクト142とデフロストダクト141との間に延出している。デフ吹出モードにおいては、副ドア32の先端部32tとドア整流頂点312tとは、導入通気路311の開口面積を狭めるように上部吹出流路14側に延出するもので、ここでドア整流頂点312tと副ドア32の先端部32tとを結ぶ線は、デフロストダクト141の対向する壁部と略平行となっている。
したがって第1の整流部312で整流された上部吹出主流14aの多くは、副ドア32の先端部32tの近傍をデフロストダクト141へと通流する第1上部吹出副流14bとなる。一方、上部吹出主流14aのラジアル方向に作用する圧力によって、副ドア32の先端部32tとドア整流頂点312tとの間から導入通気路311に向け通流する第2上部吹出副流14cが発生する。この第2上部吹出副流14cは、センタ・サイドベントダクト142へと流入する(図3(a))。
ここで第1の整流部312は、ドア整流斜面312sに到達した上部吹出主流14aの流速を増加させて、ラジアル方向の圧力を低下させる(導入通気路311方向における圧力を低下させる。)。しかも、第1の整流部312は、流路を上流側から下流側に向け狭くしているから、ドア整流頂点312tを通過した上部吹出主流14aを、導入通気路311から遠ざかる方向に通流して、導入通気路311方向における圧力をさらに低下させる。こうして第1の整流部312は、上部吹出主流14aの流速増加にともなう導入通気路311方向における圧力低下を促進することができる。
したがって、上部吹出主流14aの流量が増すことで上部吹出主流14aの流速が増しても、第1の整流部312は、上部吹出主流14aの導入通気路311方向における圧力増加を抑制して、第2上部吹出副流14cの増加を抑制することができる。
なお、上部吹出主流14aの多くをセンタ・サイドベントダクト142に通流させるためには、図3(b)に示すように、主ドア31を第2の停止位置30yに変位させて、デフロストダクト141側を略塞ぐようにする(ベント吹出モードとする)。このとき副ドア32は主ドア31と当接して導入通気路311を略閉塞して、第1上部吹出副流14bが略最小化される一方、第2上部吹出副流14cが略最大化される。
<フット吹出モードまたはデフフット吹出モードからデフ吹出モードとしたとき>
配風ドア20が混合室13で混合された空調用空気の下部吹出流路15への配風を最大化し、かつデフベントドア30の主ドア31が第1の停止位置30xにあるとき、車両用空調ユニット1はフット吹出モードにある。また、配風ドア20が混合室13で混合された空調用空気を上部吹出流路14と下部吹出流路15とに分配し、かつデフベントドア30の主ドア31が第1の停止位置30xにあるとき、車両用空調ユニット1はデフフット吹出モードにある。そして、配風ドア20を操作して、フット吹出モードまたはデフフット吹出モードからデフ吹出モードに移行すると、すなわちフット吹出口への通気量を少なくする一方、上部吹出流路14の通気量を増加させると、デフベントドア30近傍に至る上部吹出主流14aの流量が増加して、導入通気路311へと通流する第2上部吹出副流14cの流量も増加するため、サイドベントブリード量も増加する。
ところで、前述したとおり、第1の整流部312は、上部吹出主流14aの流量が増すことで上部吹出主流14aの流速が増しても、上部吹出主流14aの導入通気路311方向における圧力増加を抑制して、第2上部吹出副流14cの増加を抑制することができる。したがって車両用空調ユニット1は、上部吹出主流14aの流量増加にともなうサイドベントブリード量の増加を抑制することができる(フット吹出モードまたはデフフット吹出モードからデフ吹出モードとしたことにともなう、サイドベントブリード量の増加を抑制することができる。)。このため車両用空調装置1は、デフ吹出モードのとき、十分にデフ吹出風量を得て、フロントガラスの曇り止めを十分おこなうことができる。
<デフ吹出モードからデフフット吹出モードまたはフット吹出モードとしたとき>
一方、デフ吹出モード時に、配風ドア20を操作して、フット吹出モードからデフフット吹出モードまたはフット吹出しモードに移行すると、すなわちフット吹出口への通気量を多くする一方、上部出流路14の通気量を減少させると、デフベントドア30近傍に至る上部吹出主流14aの流量が減少して、導入通気路311へと通流する第2上部吹出副流14cの流量も減少する(サイドベントブリード量が減少する。)。
ところで、前述したとおり、第1の整流部312は、上部吹出主流14aの流量増加にともなう第2上部吹出副流14cの増加を抑制するから、上部吹出主流14aの流量減少にともなう第2上部吹出副流14cの減少も抑制することができる。したがって車両用空調ユニット1は、上部吹出主流14aの流量減少にともなうサイドベントブリード量の減少を抑制することができる(たとえばデフ吹出モードからデフフット吹出モードまたはフット吹出モードとしたことにともなう、サイドベントブリード量の減少を抑制することができる。)。このため車両用空調装置1は、デフフットモードやフットモードのとき、十分にサイドベントブリード量を得て、乗員の上半身に向けて空調された空気を確保することができる。
<サイドベントブリード量変動のシミュレーション>
以上のとおり、車両用空調ユニット1は、上部吹出流路14および下部吹出流路15への空調用空気の配風によるサイドベントブリード量変動を抑制することができる。以下、本発明におけるサイドベントブリード量変動の抑制について、発明者が行ったシミュレーションについて説明する(図4、図5)。
図4は、本発明におけるサイドベントブリード量変動の抑制効果を示すため、車両用空調ユニット1の主ドア31から第1の整流部312を取り除いた場合における、サイドベントブリード量変動のシミュレーション結果を説明するための図である。
ここで図4(a)は、デフ吹出モードとしたときのデフベントドア30近傍における空調用空気の通流を模式的に示す図である。上部吹出主流14aのうち、主ドア31の表面31s近傍を通流する空気は、導入通気路311の下流側において延出している副ドア32によって整流されて、導入通気路311へと向かう第2上部吹出副流14cとなり、導入通気路311を通過してセンタ・サイドベントダクト142へと流入する。一方、上部吹出主流14aのうち、主ドア31の表面31sから離れたところを通流する空気は、副ドア32の先端部32tの左方(主ドア31から離間する方向)を通流して、デフロストダクト141へと流入する第1上部吹出副流14bとなる。
図4(b)は、フット吹出モードとしたときのデフベントドア30近傍における空調用空気の通流を模式的に示す図である。配風ドア20の操作によって、上部吹出主流14aの流量が減少すると、主ドア31の表面31s近傍を通流する空気の流量、および主ドア31の表面31sから離れたところを通流する空気の流量が減少して、デフロストダクト141へと流入する第1上部吹出副流14bの流量および導入通気路311へと向かう第2上部吹出副流14cの流量が減少する。
デフ吹出モード(図4(a))とフット吹出モードと(図4(b))とのサイドベントブリード量を対比すると、フット吹出モード(図4(b))では車両用空調ユニット1の全体の吹出量のうち13.2%が吹出されたのに対し、デフ吹出モード(図4(a))では33.9%も吹出され、20.7%の増加となった。
図5は、車両用空調ユニット1におけるサイドベントブリード量変動のシミュレーション結果を説明するための図である。
ここで図5(a)は、デフ吹出モードとしたときのデフベントドア30近傍における空調用空気の通流を模式的に示す図である。第1の整流部312で整流された上部吹出主流14aの多くは、副ドア32の先端部32tの近傍をデフロストダクト141へと通流する第1上部吹出副流14bとなる。一方、上部吹出主流14aの一部は、上部吹出主流14aのラジアル方向に作用する圧力によって、ドア整流頂点312tと副ドア32の先端部32tとの間から導入通気路311に向け通流する第2上部吹出副流14cとなって、センタ・サイドベントダクト142へと流入する。
図5(b)は、フット吹出モードとしたときのデフベントドア30近傍における空調用空気の通流を模式的に示す図である。配風ドア20の操作によって、上部吹出主流14aの流量は減少する。しかし前述したとおり、第1の整流部312は、上部吹出主流14aの流量減少にともなう第2上部吹出副流14cの流量減少を抑制する。
デフ吹出モード(図5(a))とフット吹出モードと(図5(b))とのサイドベントブリード量を対比すると、フット吹出モード(図5(b))では車両用空調ユニット1の全体の吹出量のうち8.9%が吹出されたのに対し、デフ吹出モード(図5(a))では21.5%が吹出され、12.6%の増加にとどまった。
このシミュレーション結果(12.6%の増加)を、車両用空調ユニット1の構成要素である主ドア31から第1の整流部312を取り除いた場合のシミュレーション結果(20.7%の増加)と比較すると、サイドベントブリード量の変動は約60%に抑制される。このように車両用空調ユニット1は、フット吹出口への風量の変化に伴うサイドベントブリード量変動を抑制することができる。
<変形例>
次に車両用空調ユニット1の変形例について説明する。図6に示すように、車両用空調ユニット1の変形例においては、デフベントドア30の上流側に配設されて、第1の停止位置30xに変位したデフベントドア30の第1の整流部312に向け、上部吹出流路14を通流する上部吹出主流14aを整流する第2の整流部40が配設されている。
第2の整流部40は、センタ・サイドベントダクト142と相対する上部吹出流路14の内壁14xにおいて、かつセンタ・サイドベントダクト142の若干上流において形成され、その上流側に形成された流路側整流斜面40sを有している。そして第2の整流部40は、上部吹出流路14の内壁14x近傍において上部吹出流路14を狭くして上部吹出主流14aの流速を増加させるとともに、上部吹出主流14aを第1の整流部312へと向け整流する。
したがって、第2の整流部40は、配風ドア20の操作によって、上部吹出流路14への通気量が増加したときに、上部吹出流路14を第1の整流部312に向け通流する上部吹出主流14aの流速増加を促進する。その結果、ドア整流斜面312sに到達した上部吹出主流14aの流速増加がさらに促進されて、またドア整流頂点312tを通過した上部吹出主流14aの、導入通気路311から遠ざかる方向への通流がさらに促進されて、導入通気路311に向けた圧力低下がさらに促進される。
このように、該変形例では、配風ドア20の操作による上部吹出主流14aの変動に伴う、第1の整流部312を通過した直後における上部吹出主流14aの導入通気路311方向の圧力変動がさらに抑制されて、配風ドア20の操作に伴うサイドベントブリード量の変動をさらに少なくすることができる。
ここで図6(a)は、デフ吹出モードとしたときのデフベントドア30近傍における空調用空気の通流を模式的に示す図である。ドア整流頂点312tの近傍における上部吹出主流14aの流速は、第2の整流部40を設けない場合(図5の場合)よりも速いため、上部吹出主流14aの変動に伴う、第2上部吹出副流14cの変動は、さらに抑制される。
図6(b)は、フット吹出モードとしたときのデフベントドア30近傍における空調用空気の通流を模式的に示す図である。配風ドア20の操作によって、上部吹出主流14aの流量は減少する。しかし、ドア整流頂点312tの近傍における上部吹出主流14aの流速の減衰は、第2の整流部40を設けない場合(図5の場合)よりも大きいため、上部吹出主流14aの流量変動にともなう第2上部吹出副流14cの流量変動は、第2の整流部40を設けない場合(図5の場合)よりも抑制される。
デフ吹出モード(図6(a))とフット吹出モードと(図6(b))とのサイドベントブリード量を対比すると、フット吹出モード(図6(b))では車両用空調ユニット1の全体の吹出量のうち5.5%が吹出されたのに対し、デフ吹出モード(図6(a))では15.5%が吹出され、10.3%の増加にとどまった。
このように、該変形例におけるサイドベントブリード量の変動(10.3%の増加)を、車両用空調ユニット1の構成要素である主ドア31から第1の整流部312を取り除いた場合のシミュレーション結果(20.7%の増加)と比較すると、サイドベントブリード量の変動は約50%に抑制される。このように本発明にかかる車両用空調ユニットは、第2の整流部40を設けることで、フット吹出口への風量の変化に伴うサイドベントブリード量の変化をさらに低減することができる。
なお本発明にかかる車両用空調ユニットは、実施例に記載されたものに限定されるものではなく、それらの趣旨を変更することなく、適宜変形して実施することができる。
本発明にかかる車両用空調ユニットは、工業的に製造および使用などすることができるから、また商業的に販売などすることができるから、本発明は経済的価値を有して産業上利用することができる発明である。
1 車両用空調ユニット
10 ケース
11 冷気流路
12 暖気流路
13 混合室
14 第1の吹出流路(上部吹出流路)
141 第3の吹出流路(デフロストダクト)
142 第4の吹出流路(センタ・サイドベントダクト)
15 第2の吹出流路(下部吹出流路)
20 配風手段(配風ドア)
30 ドア部(デフベントドア)
30x 第1の停止位置
30y 第2の停止位置
31 主ドア
311 導入通気路
312 第1の整流部
313 軸部
32 副ドア
40 第2の整流部
40s 流路側整流斜面

Claims (10)

  1. 吸込口と複数の吹出口とを有する空気流路が内部に形成されたケースと、前記空気流路に空気を送風する送風機と、送風された空気の冷却が可能な冷却用熱交換器および加熱が可能な加熱用熱交換器と、前記冷却用熱交換器により冷却された空気と前記加熱用熱交換器により加熱された空気の混合割合を調整する温度調整手段と、混合割合が調整された空気を前記複数の吹出口に配風する配風手段およびドア部と、を備え、
    前記空気流路は、前記冷却用熱交換器が配置された冷気流路と、前記加熱用熱交換器が配置された暖気流路と、前記冷気流路および前記暖気流路の下流に配設された混合室と、前記混合室の下流に配設された第1の吹出流路および第2の吹出流路と、前記第1の吹出流路の下流に配設された第3の吹出流路および第4の吹出流路と、を有し、
    前記温度調整手段は前記混合室に配置され、
    前記配風手段は前記第1の吹出流路および前記第2の吹出流路との分岐部近傍に配置され、
    前記ドア部は前記第3の吹出流路と前記第4の吹出流路との分岐部近傍に配置された車両用空調ユニットにおいて、
    前記ドア部は主ドアと副ドアとを有し、
    前記主ドアは、前記第4の吹出流路の開口面積を最少化する第1の停止位置と、前記第3の吹出流路の開口面積を最少化する第2の停止位置との間を変位することができ、前記第1の停止位置において、前記第1の吹出流路と前記第4の吹出流路とを連通する導入通気路と前記第1の吹出流路の少なくとも一部を前記導入通気路と相対する側に向け狭くする第1の整流部とを有し、前記第1の整流部は前記導入通気路の上流側に配置され、
    前記副ドアは、前記主ドアが前記第2の停止位置にあるとき、前記導入通気路の開口を狭め又は閉塞することを特徴とする車両用空調ユニット。
  2. 前記主ドアは、前記第3の吹出流路と前記第4の吹出流路との分岐部近傍において回動自在に支持される軸部を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調ユニット。
  3. 前記第1の整流部は、前記ドア部の上流側からの空気流の少なくとも一部を前記導入通気路から遠ざかるように整流するドア整流斜面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調ユニット。
  4. 前記副ドアは、前記主ドアが前記第1の停止位置にあるとき、第1の整流部で整流された空気を前記第3の吹出流路に導くことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両用空調ユニット。
  5. 前記副ドアは、前記主ドアが前記第1の停止位置にあるとき、前記第1の整流部で整流された空気流の流速が速くなるほど、前記導入通気路側へと通流する空気量を、前記第3の吹出流路側へと通流する空気量に対して減少させることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調ユニット。
  6. 前記副ドアは、前記第3の吹出流路と前記第4の吹出流路との分岐部近傍から上流方向へと延出していることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の車両用空調ユニット。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の車両用空調ユニットにおいて、
    前記ドア部の上流側に配設されて、
    前記第1の停止位置にあるときの前記第1の整流部に向け、前記第1の吹出流路を通流する空気流の少なくとも一部を整流する第2の整流部を、さらに有することを特徴とする車両用空調ユニット。
  8. 前記第2の整流部が、前記第1の吹出流路の壁部に形成された流路側整流斜面を有することを特徴とする請求項7に記載の車両用空調ユニット。
  9. 前記第3の吹出流路を通流した空気はデフロスタ吹出口に流れ、前記第4の吹出流路を通流した空気は少なくともセンタベント吹出口またはサイドベント吹出口に流れることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の車両用空調ユニット。
  10. 前記第2の吹出流路を通流した空気はフット吹出口に流れることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の車両用空調ユニット。
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