JP2015041835A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パッキンの損傷を低減する。
【解決手段】撮像装置は、撮像装置の本体に収納される収納位置と、収納位置から突出した突出位置とを有し、被写体を照明する発光部と、発光部を先端部に支持する支持軸を有し、発光部が収納位置と突出位置との間を移動するように支持軸を軸方向に移動させる支持部と、支持軸の外周に密接するパッキンと、支持軸の外周に当接するリップ先端部を有し、パッキンよりも発光部の近くに設けられるシール部と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】撮像装置は、撮像装置の本体に収納される収納位置と、収納位置から突出した突出位置とを有し、被写体を照明する発光部と、発光部を先端部に支持する支持軸を有し、発光部が収納位置と突出位置との間を移動するように支持軸を軸方向に移動させる支持部と、支持軸の外周に密接するパッキンと、支持軸の外周に当接するリップ先端部を有し、パッキンよりも発光部の近くに設けられるシール部と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は撮像装置に関する。
ストロボ装置を先端に支持する支持軸を有し、支持軸を軸方向に伸縮させることでストロボ装置の位置を変更する防水カメラが知られている(特許文献1)。特許文献1では、支持軸をつたって水等がカメラ本体内に浸入することを防ぐため、パッキンが支持軸の外周に接触するように設けられている。
特許文献1のように、支持軸の防水をパッキン単体で行う場合、支持軸によるパッキンの圧縮量を十分大きく設定する必要がある。しかし、パッキンの圧縮量を大きく設定すると、支持軸に加わる摩擦力が大きくなり、パッキンの摩耗が早まる。また、外部からの異物などにより、パッキンが損傷する虞がある。
本発明による撮像装置は、撮像装置の本体に収納される収納位置と、収納位置から突出した突出位置とを有し、被写体を照明する発光部と、発光部を先端部に支持する支持軸を有し、発光部が収納位置と突出位置との間を移動するように支持軸を軸方向に移動させる支持部と、支持軸の外周に密接するパッキンと、支持軸の外周に当接するリップ先端部を有し、パッキンよりも発光部の近くに設けられるシール部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、パッキンの損傷を低減することができる。
図1は、本発明の一実施の形態による撮像装置の一構成例を示す図である。図1に例示する撮像装置は、防水性を有するレンズ交換式のデジタルカメラ1であって、交換レンズ10とカメラボディ20とを備える。交換レンズ10は、防水性を有し、カメラボディ20に交換可能に装着される。図1は、交換レンズ10がカメラボディ20に装着された状態を示している。
カメラボディ20は、防水性を有し、発光装置21と、ロック機構22と、ロック解除スイッチ23と、レリーズスイッチ24とを備える。カメラボディ20は、本体上面に開口を有する凹形状の収納部25を有する。収納部25には、図示のように、発光装置21を収納することができる。
発光装置21は、ストロボ、フラッシュなどであって、バネ等(図1には不図示)により上方向に付勢されている。発光装置21は、図示のように収納部25に収納されているとき、ロック機構22によりロックされている。ロック機構22によるロックが解除された場合、たとえば、ユーザがロック解除スイッチ23を操作した場合には、発光装置21は、付勢力により上方向に跳ね上がる(ポップアップする)。ポップアップして収納位置から突出した発光装置21は、ロック機構22により再びロックされる。ポップアップ後の発光装置21は、発光光束が交換レンズ10によりケラレが発生することなく被写体を照明することができる。
図2は、ポップアップ後の発光装置21を模式的に示した図である。発光装置21は、支持軸27の先端に支持されている。支持軸27は、バネ等により構成される付勢部26により、上方向に付勢されている。また、支持軸27の内側には、不図示の電気配線が設けられており、発光装置21に給電している。
収納部25の底面には、支持軸27を通す貫通孔が設けられている。デジタルカメラ1を水中で用いる場合、収納部25には水や異物が浸入する。収納部25に溜まった水や異物が貫通孔を通してカメラボディ20の内部に浸入しないようにするため、カメラボディ20は、防水構造28を備える。
防水構造28は、パッキン281とリップシール283を有する。パッキン281は、たとえばOリングで構成され、支持軸27の外周に密接しており、貫通孔の側壁と支持軸27の外周とにより所定の力で圧縮されている。
リップシール283は、ゴムなどの可撓性材料で形成された環状のシール部材であって、支持軸27の外周に当接している。リップシール283は、パッキン281より発光装置21に近い位置に設けられている。
パッキン281は、パッキン用押さえ板282により上部から押止されている。リップシール283は、パッキン用押さえ板282よりも上部に設けられ、リップシール用押さえ板284により上部から押止されている。
図3は、収納部25に水が浸入していない状態におけるリップシール283とその周囲の概略拡大図である。図3に示すように、リップシール283は、リップ先端部31と、レッグ部32と、鍔部33と、突起部34とを有する。
リップ先端部31は、第1面31aと第2面31bと第3面31cとを有する。第1面31aは、外部に露出しており、収納部25に水が浸入すると水圧を受ける。第2面31bは、支持軸27の外周に当接している。第3面31cは、第1面31aと第2面31bとの間に介在し、植毛部41が設けられている。植毛部41の毛は、支持軸27に接触しており、異物がリップ先端部31と支持軸27との間に浸入することを防いでいる。
第2面31bと支持軸27とがパッキン用押さえ板側に成す角度θ1と、第2面31bと第3面31cとがパッキン用押さえ板側に成す角度θ2との和θ1+θ2は、90度未満である。また、第2面31bと第3面31cとによって形成される角部42は、丸み無く形成されている。θ1+θ2が90度未満となり、角部42が丸み無く形成されているため、リップ先端部31には、支持軸27の外周から離す方向に水圧が加わらない。
レッグ部32は、第1端32aにリップ先端部31と突起部34が設けられており、第1端32aに対向する第2端32bに鍔部33が設けられている。レッグ部32は、水圧により撓み、図4に模式的に示すように第2端32bの近傍を中心に回動する(倒れ込む)。図4に示すようにレッグ部32が水圧に応じて回動すると、リップ先端部31の第2面31bが支持軸27の外周に押し付けられて、密封面を形成する。
鍔部33は、パッキン用押さえ板282とリップシール用押さえ板284との間に挟まれており、レッグ部32の回動によってもほとんど変形しない。また、鍔部33は、溝部33aを有し、パッキン用押さえ板282から突設する凸部51aがこの溝部33aに嵌る。溝部33aを凸部51aに嵌合させることにより、リップシール283の装着位置が一意に定めることができると共に、レッグ部32の回動に伴って鍔部33が支持軸27のラジアル方向に移動することを防ぐことができる。
パッキン用押さえ板282は、支持軸27を通す開口部の近傍に切り欠き部52を有する。この切り欠き部52には、レッグ部32が所定角度以上回動したとき、図4に示すように、突起部34が嵌挿される。突起部34が切り欠き部52に嵌挿されることにより、防水性が向上すると共に、リップ先端部31の角部42が水圧により第2面31bと支持軸27の外周との間に押し込められることを防ぐことができる。
リップ先端部31は、レッグ部32の第1端32aからの長さが突起部34よりも長い。リップ先端部31が長いことにより、水圧を受ける第1面31aの面積が大きくなり、より水深が浅い場所でも第2面31bを支持軸27の外周に密接させることができる。
図1〜図4を用いて発光装置21の防水構造28の動作について説明する。以降の動作の説明では、デジタルカメラ1は、初期状態では、図1のように発光装置21が収納部25に収納されている。
ユーザは、発光装置21を用いる撮影を行う場合、ロック解除スイッチ23を操作して発光装置21のロックを解除する。発光装置21のロックが解除されると、付勢部26による付勢力により発光装置21と支持軸27が収納位置から図2に示す突出位置までポップアップする。
収納部25に水などが浸入していない場合、たとえばデジタルカメラ1が空中にある場合、リップシール283は図3に示す状態にある。リップシール283の第3面31cに設けられた植毛部41の毛が支持軸27を通す穴からカメラボディ20の内部への砂や土などの異物の浸入を防ぐ。
デジタルカメラ1が水中に入ると、リップ先端部31の第1面31aやレッグ部32が水圧を受け始める。水深が浅い間、たとえば水圧が1気圧未満の場合、すなわち水深が10m未満の場合、防水構造28は、パッキン281により防水性を確保すると共に、リップ先端部31の第2面31bが支持軸27に当接して異物などによる損傷からパッキン281を保護する。
水深が深くなり、水圧が1気圧を超えると、図4に示すように、リップシール283のレッグ部32が倒れ込み、リップ先端部31の第2面31bが支持軸27に押し付けられ、密封面が増加する。このとき、防水構造28は、リップシール283を用いて、カメラボディ20の内部への水や異物の浸入を防ぐ。
水圧が高い場所ではパッキン281に代わってリップシール283により防水を行うことにより、パッキン281の圧縮量を低い水圧(たとえば、1気圧)に合わせて設計することができ、支持軸27とパッキン281との間の摩擦抵抗を小さくすることができる。支持軸27とパッキン281との間の摩擦抵抗を小さくすることにより、パッキン281の摩耗を抑制することが可能となり、さらに発光装置21および支持軸27をポップアップさせるために必要となる付勢力を小さくすることができる。
以上で説明した実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
本発明の一実施の形態によるデジタルカメラ1は、支持軸27の軸方向にポップアップすることができる発光装置21を有しており、防水構造28として、支持軸27の外周に接触するパッキン281と、リップシール283を備える。リップシール283は、支持軸27の外周に当接するリップ先端部31を有し、パッキン281よりも発光装置21の近くに設けられている。発光装置21の近くに設けられているリップシール283によりパッキン281が異物から保護されると共に、リップシール283を用いて防水性能を補うことにより、パッキン281の圧縮量を抑制することができる。そのため、異物や摩耗によるパッキン281の損傷を低減することができる。
本発明の一実施の形態によるデジタルカメラ1は、支持軸27の軸方向にポップアップすることができる発光装置21を有しており、防水構造28として、支持軸27の外周に接触するパッキン281と、リップシール283を備える。リップシール283は、支持軸27の外周に当接するリップ先端部31を有し、パッキン281よりも発光装置21の近くに設けられている。発光装置21の近くに設けられているリップシール283によりパッキン281が異物から保護されると共に、リップシール283を用いて防水性能を補うことにより、パッキン281の圧縮量を抑制することができる。そのため、異物や摩耗によるパッキン281の損傷を低減することができる。
以上で説明した実施の形態は、以下のように変形して実施できる。
〔変形例1〕上記の実施の形態では、レンズ交換式のカメラシステムに本発明を適用する場合について説明したが、ポップアップ式の発光装置21を備える撮像装置であれば他の撮像装置に本発明を適用することにしてもよい。たとえば、レンズ鏡筒をカメラボディに備えるコンパクトデジタルカメラに本発明を適用することにしてもよい。
〔変形例2〕リップシール283の各部の形状は、図3に示したものだけに限定しない。たとえば、リップ先端部31は、第3面31cと植毛部41を設けず、第1面31aと第2面31bとが直接接触する形状にしてもよい。レッグ部32は、容易に倒れ込むことができるように、第2端32bの近傍に切り込み等を設けてもよい。突起部34は、パッキン用押さえ板282の切り欠き部52に嵌挿可能な形状であれば如何なる形状であってもよい。
〔変形例3〕上記の実施の形態では、防水構造28は、パッキン281とリップシール283とを用いて支持軸27を通す貫通孔に対する防水を行った。しかし、防水構造28は、三つ以上のシール部材を用いて支持軸27を通す貫通孔に対する防水を行うことにしてもよい。
〔変形例4〕本発明は、発光装置21を先端に支持する支持軸27以外の駆動軸に関わる防水にも応用することができる。
〔変形例1〕上記の実施の形態では、レンズ交換式のカメラシステムに本発明を適用する場合について説明したが、ポップアップ式の発光装置21を備える撮像装置であれば他の撮像装置に本発明を適用することにしてもよい。たとえば、レンズ鏡筒をカメラボディに備えるコンパクトデジタルカメラに本発明を適用することにしてもよい。
〔変形例2〕リップシール283の各部の形状は、図3に示したものだけに限定しない。たとえば、リップ先端部31は、第3面31cと植毛部41を設けず、第1面31aと第2面31bとが直接接触する形状にしてもよい。レッグ部32は、容易に倒れ込むことができるように、第2端32bの近傍に切り込み等を設けてもよい。突起部34は、パッキン用押さえ板282の切り欠き部52に嵌挿可能な形状であれば如何なる形状であってもよい。
〔変形例3〕上記の実施の形態では、防水構造28は、パッキン281とリップシール283とを用いて支持軸27を通す貫通孔に対する防水を行った。しかし、防水構造28は、三つ以上のシール部材を用いて支持軸27を通す貫通孔に対する防水を行うことにしてもよい。
〔変形例4〕本発明は、発光装置21を先端に支持する支持軸27以外の駆動軸に関わる防水にも応用することができる。
以上で説明した実施の形態や変形例はあくまで例示に過ぎず、発明の特徴が損なわれない限り本発明はこれらの内容に限定されない。また、以上で説明した実施の形態や変形例は発明の特徴が損なわれない限り組み合わせて実行してもよい。
1 デジタルカメラ、10 交換レンズ、20 カメラボディ、21 発光装置、25 収納部、26 付勢部、27 支持軸、28 防水構造、31 リップ先端部、31a 第1面、31b 第2面、32 レッグ部、33 鍔部、34 突起部、41 植毛部、42 角部、52 切り欠き部、281 パッキン、282 パッキン用押さえ板、283 リップシール、284 リップシール用押さえ板
Claims (5)
- 撮像装置の本体に収納される収納位置と、前記収納位置から突出した突出位置とを有し、被写体を照明する発光部と、
前記発光部を先端部に支持する支持軸を有し、前記発光部が前記収納位置と前記突出位置との間を移動するように前記支持軸を軸方向に移動させる支持部と、
前記支持軸の外周に密接するパッキンと、
前記支持軸の外周に当接するリップ先端部を有し、前記パッキンよりも前記発光部の近くに設けられるシール部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記シール部は、第1端から前記リップ先端部が突出し、外部からの水圧を受けて前記第1端に対向する第2端を中心に回動するように撓むレッグ部をさらに有することを特徴とする撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
前記リップ先端部は、外部から水圧を受ける第1リップ面と、前記レッグ部の回動に応じて密封面を形成する第2リップ面と、を有することを特徴とする撮像装置。 - 請求項2または3に記載の撮像装置において、
前記シール部は、前記レッグ部の前記第1端から突出する突起部をさらに有し、
前記パッキンを前記発光部側から押止すると共に、前記レッグ部が所定角度以上回動すると前記突起部が嵌挿される切り欠き部を有するパッキン用押止部をさらに備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項4に記載の撮像装置において、
前記シール部は、前記レッグ部の前記第2端から突出し、前記第2端の近傍に溝部を有する鍔部をさらに有し、
前記パッキン用押止部は、前記溝部に嵌挿される凸部をさらに有し、
前記撮像装置は、前記鍔部を前記発光部側から前記パッキン用押止部に向けて押止するシール用押止部をさらに備えることを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013171140A JP2015041835A (ja) | 2013-08-21 | 2013-08-21 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013171140A JP2015041835A (ja) | 2013-08-21 | 2013-08-21 | 撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015041835A true JP2015041835A (ja) | 2015-03-02 |
Family
ID=52695775
Family Applications (1)
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JP2013171140A Pending JP2015041835A (ja) | 2013-08-21 | 2013-08-21 | 撮像装置 |
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JP (1) | JP2015041835A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018045221A (ja) * | 2016-09-07 | 2018-03-22 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 撮像装置 |
US10042236B2 (en) | 2016-09-07 | 2018-08-07 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Imaging device |
-
2013
- 2013-08-21 JP JP2013171140A patent/JP2015041835A/ja active Pending
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JP2018045221A (ja) * | 2016-09-07 | 2018-03-22 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 撮像装置 |
US10042236B2 (en) | 2016-09-07 | 2018-08-07 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Imaging device |
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