JP2015040327A - 電解製錬設備および電解液給液方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の電解槽10と、複数の電解槽10のそれぞれに電解液を給液する複数の給液管20と、複数の電解槽10のそれぞれから電解液を排出する複数の排液管30と、複数の排液管30が接続された合流排液管32と、合流排液管32の複数の排液管30の接続部より下流側に設けられた開閉弁40とを備える。開閉弁40を閉状態にすれば、電解槽10から排出された電解液を、排液管30を介して他の電解槽10に給液できるので、電解槽10への電解液の給液量が増加し、電解液の給液時間が短くなり、電解液の温度上昇が早くなる。そのため、ショート率を低減しつつ通電を早く開始でき、交換作業を短時間とできるので操業効率が良い。
【選択図】図1
Description
第2発明の電解製錬設備は、第1発明において、前記電解槽には、上限液位に達した電解液をオーバーフローさせる抜き口が設けられていることを特徴とする。
第3発明の電解製錬設備は、第1または第2発明において、前記電解槽は、電解液が上限液位に達した際に警報を発する警報装置を備えることを特徴とする。
第4発明の電解製錬設備は、第1、第2または第3発明において、前記排液管に、流量制御弁が設けられていることを特徴とする。
第5発明の電解液給液方法は、複数の電解槽に電解液を給液する方法であって、前記電解槽に設けられた給液管から電解液を給液するとともに、前記電解槽から排出された電解液を、排液管を介して他の前記電解槽に給液することを特徴とする。
第2発明によれば、電解槽に抜き口が設けられているので、電解槽が電解液で満たされた後開閉弁を開状態に切り替え忘れても、電解槽から電解液が溢れ出ることを防止できる。
第3発明によれば、電解液が上限液位に達すると警報装置が警報を発するので、電解槽が電解液で満たされた後開閉弁を開状態に切り替え忘れた場合、作業員に開閉弁の切り替えを促すことができる。
第4発明によれば、排液管に流量制御弁が設けられているので、排液管を介して給液される電解液の給液量を調整できる。
第5発明によれば、電解槽から排出された電解液を、排液管を介して他の電解槽に給液するので、電解槽への電解液の給液量が増加し、電解液の給液時間が短くなり、電解液の温度上昇が早くなる。そのため、ショート率を低減しつつ通電を早く開始でき、交換作業を短時間とできるので操業効率が良い。
本発明の電解製錬設備および電解液給液方法は、電解精製を行う電解精製設備や、電解採取を行う電解採取設備に適用できる。また、製品となる目的金属も特に限定されない。例えば、電解精製の目的金属として銅、鉛、ニッケル、金、銀などが、電解採取の目的金属としてニッケル、コバルト、銅、銀、金、亜鉛などが挙げられる。いずれの場合においても同様であるので、以下、銅の電解精製を例に説明する。
まず、銅の電解精製の電解液循環系について説明する。
図3において、10は電解槽、11は排液槽、12はポンプ、13は熱交換器、14は給液槽であり、これらにより電解液循環系が形成されている。
図4に示すように、銅の電解精製においては、電解液を満たした電解槽10に複数枚の粗銅アノードと純銅カソードを交互に挿入し(図示せず)、アノードとカソードとの間に通電して、カソード上に銅を析出させて、電気銅を得ている。
図1に示すように、電解精製設備1には、数百〜千槽の電解槽10が建屋内に並べられて設けられている。これらの電解槽10は、隣接する数〜十数槽を一組として複数の組に分けられている。そして一の組に属する数〜十数槽の電解槽10を電気的に直列に接続して、組単位で通電、停電を制御している。図1に示す例では、隣接する9槽の電解槽10a〜10iを組Iとし、電解槽10a〜10iを電気的に直列に接続している。
(1)まず、後半ライフの終了後に組Iを停電させる。
(2)つぎに、アノードおよびカソードを電解槽から抜き出す。ここで、アノードおよびカソードは、建屋に設けられた天井クレーンを用いて抜き出される。そのため、組Iに属する電解槽10a〜10iについて1槽ずつ順次作業が行われる。例えば、最初に電解槽10aのアノードおよびカソードを抜き出し、つぎに電解槽10bのアノードおよびカソードを抜き出し、同様の作業を電解槽10c、・・・、1hの順で行い、最後に電解槽10iのアノードおよびカソードを抜き出す。
(4)電解液の排出を終えた電解槽から順次、電解槽の底に堆積したアノードスライムなどを除去し、新たなアノードおよびカソードを挿入する。この場合にも、アノードおよびカソードは天井クレーンを用いて挿入される。そのため、電解槽10a、・・・、10iの順でアノードスライムなどの除去、アノードおよびカソードの挿入が行われる。
(6)全ての電解槽10a〜10iが電解液で満たされ、全ての電解槽10a〜10iの電解液の温度が所定の温度(例えば、57℃)に達した後に、組Iの通電を開始する。
上記(5)給液工程においては、各電解槽10a〜10iに設けられた給液管20から電解液を給液する。ここで、電解槽10a〜10iが接続された第1合流排液管32の開閉弁40を閉状態にすると、電解槽10a〜10iから排出された電解液は、排液管30を逆流して、他の電解槽10a〜10iに給液される。
図2に示すA位置(第1合流排液管32の途中)、すなわち電解槽10a〜10gに接続された7本の排液管30の接続部より下流側に開閉弁40を設けてもよい。例えば、電解槽10a〜1fには電解液が満たされており、電解槽10gが空の場合に開閉弁40を閉状態にすると、既に電解液で満たされた電解槽10a〜1fから排出された電解液は、電解液が不足している電解槽10gに給液される。そのため、電解槽10gの電解液の給液時間が短くなる。
図5に示すように、本発明の第2実施形態に係る電解精製設備2は、電解槽10の排液ボックス31に抜き口50が設けられた構成である。抜き口50は電解液の上限液位に設けられており、上限液位に達した電解液をオーバーフローさせることができる。抜き口50には第2排液管51が接続されており、抜き口50からオーバーフローした電解液は第2排液管51から排出される。
図6に示すように、本発明の第3実施形態に係る電解精製設備3は、電解槽10の排液ボックス31にパイロットランプやブザー等の警報装置60が設けられた構成である。排液ボックス31の内部には、一対の電極61、61が設けられている。一方の電極61は電解液の上限液位に設けられており、他方の電極61は上限液位よりも深い位置に設けられている。一対の電極61、61を接続する配線に電源62および警報装置60が介装されている。
図7に示すように、本発明の第4実施形態に係る電解精製設備4は、排液管30に流量制御弁35が設けられた構成である。開閉弁40の位置や電解槽が満たされた電解槽10の数によっては、排液管30からの給液量が多くなりすぎる場合がある。この点、本実施形態では、排液管30に流量制御弁35が設けられているので、排液管30を介して給液される電解液の給液量を調整できる。
使用した電解槽は、コンクリートの表面に塩化ビニルをライニングした構造であり、長さ3000mm、幅1250mm、深さ1360mmである。この電解槽1槽当たりに、銅品位99.2%の粗銅アノード27枚と銅品位99.99%の純銅カソード26枚を交互に並べ、アノードとカソード間の距離が105mmになるように揃えて挿入した。アノードの電極面積は幅1015mm、縦1015mm、初期厚さ約36mmである。カソードの電極面積は幅1050mm、縦1070mm、初期厚さ約0.7mmである。
(数1)
ショート率[%]=(ショートの総数)/(電解槽数×1槽当たりカソード数×通電中の検査回数)×100
上記第1実施形態に係る電解精製設備1において、組Iの後半ライフから前半ライフへの交換作業の給液工程において、上記電解液給液方法を行った。電解槽10iへの電解液の給液開始時には、電解槽10a〜1fには電解液が満たされており、電解槽10g、1hには電解液が半分程度であった。
後半ライフから前半ライフへの交換作業において、電解槽への電解液の給液を給液管のみにより行った。
10 電解槽
20 給液管
21 流量制御弁
30 排液管
31 排液ボックス
32 第1合流排液管
33 第2合流排液管
40 開閉弁
Claims (5)
- 複数の電解槽と、
前記複数の電解槽のそれぞれに電解液を給液する複数の給液管と、
前記複数の電解槽のそれぞれから電解液を排出する複数の排液管と、
前記複数の排液管が接続された合流排液管と、
前記合流排液管の前記複数の排液管の接続部より下流側に設けられた開閉弁と、を備える
ことを特徴とする電解製錬設備。 - 前記電解槽には、上限液位に達した電解液をオーバーフローさせる抜き口が設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の電解製錬設備。 - 前記電解槽は、電解液が上限液位に達した際に警報を発する警報装置を備える
ことを特徴とする請求項1または2記載の電解製錬設備。 - 前記排液管に、流量制御弁が設けられている
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の電解製錬設備。 - 複数の電解槽に電解液を給液する方法であって、
前記電解槽に設けられた給液管から電解液を給液するとともに、
前記電解槽から排出された電解液を、排液管を介して他の前記電解槽に給液する
ことを特徴とする電解液給液方法。
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