JP2015039570A - 肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法 - Google Patents

肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】異なる機種の無線携帯端末に内蔵される規格の異なるデジタルカメラを用いても、分析結果がばらつくのを抑制できる肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法を提供する。
【解決手段】スマートフォン3の機種によってデジタルカメラ31の解像度が異なる場合がある。したがって、スマートフォン3のデジタルカメラ31に肌撮影用のコンバージョンレンズ41を有するレンズモジュール40を装着して撮影された画像データは、その解像度が異なる可能性がある。そこで、レンズモジュール40を用いてスマートフォン3のデジタルカメラ31で撮影された肌画像の画像データの解像度を合わせるために、肌画像の画像データの解像度を所定の解像度に変換するようになっている。
【選択図】図8

Description

本発明は、例えば、スマートフォンや携帯電話やタブレット等の主に無線によりネットワークに接続可能な携帯クライアント(無線携帯端末)に内蔵されたデジタルカメラに、肌撮影専用のコンバージョンレンズを有するレンズモジュールを装着し、ネットワークを介して撮影された肌の画像データを送受することにより、肌の画像からの肌の状態の分析を行うとともに、肌の画像データや分析結果のデータを管理する肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法に関する。
一般に、スキンケア用の化粧品や美容器具(スキンケア装置:ケアエステ装置)の販売において、例えば、肌の状態を知るために、肌用カメラを用いて肌を拡大して撮影し、肌の状態を把握してから、肌の状態に対応するスキンケア用の化粧品、洗顔用品等やスキンケア用の器具を販売することが行われている。
この場合に、肌用カメラが設置され、かつ、撮影された画像データから肌の状態を判定でき、肌の状態からスキンケア方法をアドバイスできる店員がいる店舗に行く必要があった。しかし、店舗まで行くのが煩わしかったり、店舗に行って上述のようなサービスを受けた後に商品の購入を勧められるのが煩わしかったりすることから、定期的に肌の状態を撮影するようなことがし難かった。
そこで、携帯電話、スマートフォン、タブレット等の無線電話回線やその他の無線通信回線を介してインターネットにアクセス可能な携帯無線端末に、周辺機器として肌用のデジタルカメラを接続したり、例えば、携帯無線端末の内蔵デジタルカメラに、肌撮影用のコンバージョンレンズを備えたレンズモジュールを装着したりして、ユーザーが自分で肌の撮影ができるようにすることが提案されている。
さらに、携帯無線端末を使って、撮影された画像データを、肌の画像データから肌の状態を分析してくれる業者のサーバに送信することにより、化粧品販売の店舗に行かなくても肌の状態を分析することができるシステムが提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。この場合に、測定データを受け取ったサーバでは、例えば、測定結果の分析を自動で行ったり、測定データを表示させてオペレータに分析結果を入力させたりすることになる。
この場合に肌用のデジタルカメラや肌用のレンズモジュールの購入等が必要になるが、このような肌測定用システムを用いることで、ユーザーに大きな負担をかけることなく、定期的に肌測定を行うことが可能になる。
特開2005−148797号公報 特開2004−354207号公報 特開2005−56165号公報 特開2002−15068号公報 特開2002−366651号公報
ところで、無線携帯端末として、内蔵デジタルカメラを有する機器は、機種が多く、さらに、ほぼ定期的に機能を向上させた新製品が発売されるため、現状でユーザーが所有する無線携帯端末に内蔵されるデジタルカメラの種類が多くなっている。
各デジタルカメラの機種によって、撮像素子や撮影用のレンズユニットが異なる場合が多く、撮像素子の違いにより撮影される画像データの解像度が異なる場合がある。また、画角、品質、構造が異なるレンズユニットによっても実質的な解像度に差が生じることになる。
すなわち、主に解像度の面だけみても、各ユーザーの所有する無線携帯端末の内蔵デジタルカメラにコンバージョンレンズを有する肌用のレンズモジュールを装着して肌を撮影した場合に、その画質は、無線携帯端末の機種に依存してしまう。
この場合に、各ユーザーでは、同じ画質の画像データを分析に用いることになり、各ユーザーの画像データの分析結果に、画像データの解像度等による画質に基づくばらつきが生じない。
しかし、例えば、撮影された画像データを上述のサーバ側で収集して保存し、これを例えば化粧品メーカー等の商品開発等に役立てる場合に、画像データの解像度等の画質がユーザーによってかなり異なる状態であると、分析結果に画質に基づくばらつきが生じ、分析結果の統計処理等を行う場合に問題が生じる。
また、ユーザーには、頻繁に携帯電話やスマートフォンの機種変更を行う者もおり、ユーザーが機種変更してしまうと、機種変更前と、機種変更後とで、分析結果に差がでる虞がある。これらのことから、肌の状態の分析用画像データの画質をできるだけ均質なものとするためには、無線携帯端末の内蔵デジタルカメラに肌撮影用のレンズモジュールを装着するのではなく、肌撮影専用のデジタルカメラを無線携帯端末に接続することが好ましい。
肌撮影専用のデジタルカメラは、たとえば、ディスプレイを備える無線携帯端末に接続されるので、ディスプレイ等を必要とせず、比較的簡単な構成とすることも可能であるが、例えば、現状のスマートフォン等の内蔵デジタルカメラの撮像素子と同レベルもしくは少しレベルの低い撮像素子を用いる場合に、上述のレンズモジュールに対してコストが高くなる虞があり、撮像素子としてスマートフォンに比較して例えば解像度がかなり低いものを使うことになる。
また、肌を撮影した画像データを分析する場合に、例えば、肌のキメ、シミ、色等を分析する。なお、肌のキメの良い状態とは、肌の網目条の溝(皮溝)が比較的理路整然とし、毛穴が目立たない状態であり、肌のキメの悪い状態とは、皮溝の網目が乱れたり、毛穴が目立ったりした状態である。また、シミは、肌の表層内の一部でメラニン濃度が高くなった部分である。また、肌の色は、メラニンや、毛細血管の量や、肌の厚さや、ベータカロチン濃度等により決まる。
例えば、紫外線を多くあびてメラニンの生成量が多くなると、所謂日焼けした状態になり、紫外線量が少なくなるとメラニンの生成量より代謝量が多くなり日焼け前の色に戻ることになる。
肌のキメは、肌表面の主に凹凸が撮影された画像データで分析することが好ましい。肌のシミは、肌表面ではなく、その下側の表層部内にあることから肌の表面ではなく、肌の内部の浅い位置に透過した光の反射を撮影した画像データで分析することが好ましい。また、肌の色は、実際の色(自然な色)に近い状態の画像データで分析することが好ましい。
また、肌のキメの分析用の画像には、肌のシミが見えない方が好ましく、肌のシミの分析用の画像には、肌の皮溝や毛穴等が見えない方が好ましい。この場合に、シミは、可視光の短い波長の光を吸収しやすく、シミの撮影には、短い波長の照明光を用い、キメの撮影には長い波長の照明光を用いるなどが考えられる。
また、例えば、二枚の偏光方向が直交する偏光板を用いることにより、照明光を偏光するとともに、肌で反射された照明光を再び偏光板を通して撮影することにより、肌表面の反射光を低減して、シミがある肌表層部内を反射した反射光が主に撮影される状態とすることができる。
上述の場合に、肌の色の撮影においては、コストを考慮して上述の波長の光を主に出射するLEDを用いることが考えられるとともに、これらLEDを組み合わせたり、さらに他のLEDを加えて組み合わせて略白色光としたりして肌の色を分析するための肌画像を撮影することが考えられる。
この場合に、例えば、照明光が自然光やデジタルカメラの付属のフラッシュ用LEDの光とかなり異なる可能性があり、デジタルカメラのホワイトバランス機能だけでは、色補正がうまくいかず、肌の色が実際の色とかけ離れる虞がある。
また、照明用のLEDをレンズモジュールに設け、レンズモジュール内の電池を用いて照明用のLEDを点灯させる場合に、電池の電力が低下してLEDに十分な電力が供給されない状態で撮影が行われる虞がある。この場合に、照明不足になって、各分析に適切な画像データが得られない可能性がある。この場合に、肌の撮影や分析が無駄になるとともに、誤った分析結果が記憶されてしまう虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、異なる機種の無線携帯端末に内蔵される規格の異なるデジタルカメラを用いても、分析結果がばらつくのを抑制し、かつ、均質化した肌の画像データのデータベースを構築することができる肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法を提供することを目的とする。
本発明の肌状態測定分析情報管理システムは、デジタルカメラを内蔵するとともに、無線通信回線を利用してネットワークに接続可能な無線携帯端末と、
前記デジタルカメラに装着されることにより、肌状態を分析するための肌画像を撮影可能とするコンバージョンレンズを有するレンズモジュールと、
前記無線携帯端末と、前記ネットワークを介してデータ通信可能なデータ管理サーバとを備え、
前記無線携帯端末は、前記レンズモジュールを装着された前記デジタルカメラで撮影される前記肌画像の画像データを、前記レンズモジュールのユーザーに対応するユーザー情報に関連付けて前記データ管理サーバに送信する画像データ送信手段を備え、
前記データ管理サーバは、前記無線携帯端末から送信された前記肌画像の画像データを前記ユーザー情報に関連付けて記憶するデータベースを備え、
前記無線携帯端末によって異なる可能性がある前記デジタルカメラに撮影された前記肌画像の画像データの前記解像度を合わせるために、前記肌画像の画像データの前記解像度を所定の解像度に変換する画質変換手段が前記無線携帯端末または前記データ管理サーバに設けられていることを特徴とする。
また、本発明の肌状態測定分析情報管理方法は、デジタルカメラを内蔵するとともに、無線通信回線を利用してネットワークに接続可能な無線携帯端末と、
前記デジタルカメラに装着されることにより、肌状態を分析するための肌画像を撮影可能とするコンバージョンレンズを有するレンズモジュールと、
前記無線携帯端末と、前記ネットワークを介してデータ通信可能なデータ管理サーバとを備えた肌状態測定分析情報管理システムにおける肌状態測定分析情報管理方法であって、
前記無線携帯端末は、前記レンズモジュールを装着された前記デジタルカメラで撮影される前記肌画像の画像データを、前記レンズモジュールのユーザーに対応するユーザー情報に関連付けて前記データ管理サーバに送信し、
前記データ管理サーバは、前記無線携帯端末から送信された前記肌画像の画像データを前記ユーザー情報に関連付けてデータベースに記憶し、
前記無線携帯端末または前記データ管理サーバは、前記無線携帯端末によって異なる可能性がある前記デジタルカメラに撮影された前記肌画像の画像データの前記解像度を合わせるために、前記肌画像の画像データの前記解像度を所定の解像度に変換することを特徴とする。
これらのような構成によれば、例えば、無線携帯端末としてのスマートフォンやフィーチャーフォンに内蔵されているデジタルカメラの解像度が機種によって異なることに基づいて、撮影された肌画像の画像データの解像度が無線携帯端末の機種によって異なっても、肌画像の画像データの解像度を所定解像度に変換することにより、例えば、肌画像を用いて肌状態を分析する際に、解像度の違いにより、分析結果に影響がでるのを抑制することができる。
例えば、複数のユーザーの肌画像の分析結果を統計処理するような場合や、肌画像同士を比較するような場合に、解像度の違いによる影響を抑制することができる。
また、機種変更を頻繁にするようなユーザーが、比較的長い期間に渡って定期的に肌画像から肌状態を分析しているような場合に、機種変更の前と後で、実際の肌状態には変化がないのに、分析結果に明確な差がでるような事態を防止できる。なお、解像度を所定解像度とする際に、無線携帯端末に記憶されている解像度のデータを読み出すか、撮影された肌画像の画像データを解析して解像度を求めるか、予め、解像度のデータを無線携帯端末に入力しておくことが好ましい。また、データ管理サーバ側で肌画像の画像データの解像度を所定解像度に変換する場合には、無線携帯端末側から解像度のデータをデータ管理サーバに送信するようになっていることが好ましい。
本発明の肌状態測定分析情報管理システムの前記構成において、前記データ管理サーバは、前記画質変換手段により前記所定の解像度に変換された前記肌画像の画像データを前記データベースに記憶させるデータ記憶制御手段を備えることが好ましい。
また、本発明の肌状態測定分析情報管理方法の前記構成において、前記データ管理サーバは、前記所定の解像度に変換された前記肌画像の画像データを前記データベースに記憶させることが好ましい。
これらのような構成によれば、肌画像の画像データは、解像度が所定解像度に統一された状態でデータベースに保存されるので、例えば、複数の画像データを比較するような場合に、同じ解像度の画像データとしてそのまま比較することができる。
また、所定の解像度が、例えば、無線携帯端末で一般的に使用されているデジタルカメラの解像度のうちの低い方の解像度もしくはそれに近似する解像度の場合に、それ以上の解像度の画像データは、全て所定の解像度まで解像度を下げられることになり、解像度を下げられた画像データの記憶容量が削減される。したがって、データベースに必要とされる記憶容量を削減することが可能になる。
また、本発明の肌状態測定分析情報管理システムの前記構成において、前記画質変換手段が、前記データ管理サーバに設けられ、
前記無線携帯端末の前記画像データ送信手段は、撮影された前記肌画像の画像データの前記解像度を含む画質データを前記データ管理サーバに送信し、
前記データ管理サーバは、前記データベースに前記肌画像の画像データと前記画質データとを関連付けて記憶させ、
前記肌画像の画像データを用いて前記肌状態の分析を行う場合に、前記画質変換手段は、前記データベースに記憶された前記肌画像の画像データを前記画質データに基づいて前記所定の解像度に変換することが好ましい。
また、本発明の肌状態測定分析情報管理方法の前記構成において、前記データ管理サーバが、前記肌画像の画像データの解像度を、所定の解像度に変換するものとされ、
前記無線携帯端末の前記画像データ送信手段は、撮影された前記肌画像の画像データの前記解像度を含む画質データを前記データ管理サーバに送信し、
前記データ管理サーバは、前記データベースに前記肌画像の画像データと前記画質データとを関連付けて記憶させ、
前記データ管理サーバは、前記肌画像の画像データを用いて前記肌状態の分析を行う場合に、前記データベースに記憶された前記肌画像の画像データを前記画質データに基づいて前記所定の解像度に変換することが好ましい。
これらのような構成によれば、肌画像の分析においては、統一した解像度の画像が用いられることになるが、データベースに保存された画像データは、変換前の解像度となっているので、例えば、高解像度の肌画像が解像度を統一するために低解像度にされてしまうことがない。したがって、例えば、統一する解像度を高解像度に変換するような場合に、低解像度に変換された画像データを高解像度に変換するようなことを防止できる。また、高解像度の肌画像が求められる場合に、高解像度の肌画像をデータベースから抽出して用いることができる。
また、別の態様の本発明の肌状態測定分析情報管理システムは、デジタルカメラを内蔵するとともに、無線通信回線を利用してネットワークに接続可能な無線携帯端末と、
前記デジタルカメラに装着されることにより、肌状態を分析するための肌画像を撮影可能とするコンバージョンレンズを有するレンズモジュールと、
前記無線携帯端末と、前記ネットワークを介してデータ通信可能なデータ管理サーバとを備え、
前記無線携帯端末は、前記レンズモジュールを装着された前記デジタルカメラで撮影される前記肌画像の画像データを、前記レンズモジュールのユーザーに対応するユーザー情報に関連付けて前記データ管理サーバに送信する画像データ送信手段を備え、
前記データ管理サーバは、前記無線携帯端末から送信された前記肌画像の画像データを前記ユーザー情報に関連付けて記憶するデータベースを備え、
前記レンズモジュールには、少なくとも肌のキメの分析に適した肌画像の撮影用の照明手段(例えば、LED)と肌のシミの分析に適した肌画像の撮影用の照明手段(例えば、LED)とを備え、
前記無線携帯端末および/または前記データ管理サーバは、前記デジタルカメラおよび前記レンズモジュールにより色補正用の基準被写体(例えば、白いサンプルシート)が撮影された場合に、前記照明手段に照明された肌を撮影した前記肌画像の色を補正するための補正データを決定する補正データ決定手段と、
撮影された前記肌画像を前記補正データに基づいて補正することにより、肌の色の分析を可能にする画像補正手段とを備え、
前記無線携帯端末は、撮影された前記肌画像を表示可能なディスプレイを備え、撮影された前記肌画像を前記ディスプレイに表示する際に前記画像補正手段に補正された前記肌画像を表示することを特徴とする。
また、別の態様の本発明の肌状態測定分析情報管理方法は、デジタルカメラを内蔵するとともに、無線通信回線を利用してネットワークに接続可能な無線携帯端末と、
前記デジタルカメラに装着されることにより、肌状態を分析するための肌画像を撮影可能とするコンバージョンレンズを有するレンズモジュールと、
前記無線携帯端末と、前記ネットワークを介してデータ通信可能なデータ管理サーバとを備えた肌状態測定分析情報管理システムにおける肌状態測定分析情報管理方法であって、
前記無線携帯端末は、前記レンズモジュールを装着された前記デジタルカメラで撮影される前記肌画像の画像データを、前記レンズモジュールのユーザーに対応するユーザー情報に関連付けて前記データ管理サーバに送信し、
前記データ管理サーバは、前記無線携帯端末から送信された前記肌画像の画像データを前記ユーザー情報に関連付けてデータベースに記憶し、
前記レンズモジュールには、少なくとも肌のキメの分析に適した前記肌画像の撮影用の照明手段(例えば、LED)と肌のシミの分析に適した前記肌画像の撮影用の照明手段(例えば、LED)とを備え、
前記無線携帯端末および/または前記データ管理サーバは、前記デジタルカメラおよび前記レンズモジュールにより色補正用の基準被写体(例えば、白いサンプルシート)が撮影された場合に、前記照明手段に照明された肌を撮影した前記肌画像の色を補正するための補正データを決定し、
撮影された前記肌画像を肌の色の分析を可能にするように前記補正データに基づいて補正し、
前記無線携帯端末は、撮影された前記肌画像を表示可能なディスプレイを備え、撮影された前記肌画像を前記ディスプレイに表示する際に前記補正データにより補正された前記肌画像を表示することを特徴とする。
これらのような構成によれば、肌のキメの分析用の肌画像と、肌のシミの分析用の肌画像とをそれぞれ撮影する際に、例えば、それぞれの分析に対応して異なる特定の波長域の光を照射する場合に、これらの照明の例えば全てを用いて肌の色の分析用の肌画像を撮影するものとすると、照明の影響で、自然光で撮影した場合と、異なる色の画像となる可能性が高くなる。この際に、例えば、白いサンプルシートを用いて色補正としてホワイトバランスを取る処理を行えば、自然光で撮影された場合に近い色合いに色補正することが可能である。
この場合に、撮影された画像を無線携帯端末のディスプレイに表示する際に、色補正された肌画像を表示することにより、ユーザーに不自然な色合いの肌画像を見せて、不快に思われたり不信感を持たれたりするのを防止できる。
また、上述の照明手段を全て用いて一回撮影した肌画像の画像データから、それぞれ特定の波長域の画像成分を抽出することで、肌のキメの分析用肌画像と、肌のシミの分析用肌画像を取得する場合に、色補正前の画像データを用いる必要がある。したがって、キメ、シミ、色の分析を行う場合に、補正前の肌画像の画像データを記憶しておくことにより、この画像データから、キメ分析用画像データ、シミ分析用画像データ、色分析用画像データを得られることになる。
なお、色補正は、例えば、デジタルカメラに備えられた機能を用いるものではなく、例えば、無線携帯端末で実行される肌画像撮影用のアプリケーションで行われることが好ましい。例えば、デジタルカメラのホワイトバランス機能を用いた場合に、肌画像の撮影と、通常の撮影とで毎回ホワイトバランスを取り直す必要が生じる虞があり、手間がかかることになる。
また、別の態様の本発明の肌状態測定分析情報管理システムの前記構成において、前記無線携帯端末は、前記肌画像を撮影する場合に、前記デジタルカメラに撮影される前記肌画像が前記ディスプレイに動画状に表示される際に、前記画像補正手段に補正された前記肌画像を表示することが好ましい。
また、別の態様の本発明の肌状態測定分析情報管理方法の前記構成において、前記無線携帯端末は、前記肌画像を撮影する場合に、前記デジタルカメラに撮影される前記肌画像が動画状に表示される際に、前記補正データにより補正された前記肌画像を表示することが好ましい。
デジタルカメラでは、撮影モードになると、撮像素子から出力される映像信号に基づく画像をディスプレイに動画状に表示する。ユーザーは、この動画状の表示を見ながらシャッタを押すことになる。肌画像の撮影では、たとえば、自分撮りすることになるので、ディスプレイが見えないが、鏡を用いることにより、ディスプレイを見ながら撮影することが可能である。この場合に、ディスプレイに不自然な色合いの自分の肌画像が表示されると、ユーザーが不快に思ったり、不信に思ったりすることになる。そこで、上述のように撮影モード中の表示においても、肌画像を補正することにより、自然な色合いの肌画像を表示して、ユーザーの不快感や不信感を抑制することが好ましい。
また、本発明の肌画像撮影装置は、インターネットに接続可能な無線携帯端末と、
前記無線携帯端末に内蔵されるデジタルカメラに装着されて肌状態の分析用の肌画像を撮影可能とするコンバージョンレンズおよび撮影の際に肌を照明する発光素子(例えば、LED)を備えたレンズモジュールとを備える肌画像撮影装置(スマートフォン+レンズモジュール)であって、
前記発光素子は、電池を備える電源回路から電力を供給された発光素子駆動回路により点灯可能とされ、
前記電源回路は、電池の電圧を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路で昇圧された電圧が入力された際に、前記発光素子駆動回路に設定された略一定の電圧を出力する定電圧回路とを備え、
前記携帯端末には、前記デジタルカメラによる前記肌画像の撮影時に、前記デジタルカメラに撮影されている前記発光素子の輝度が所定の閾値以下であるか否か判定する制御部と、前記輝度が前記閾値以下の場合に報知する報知手段(スマートフォンのディスプレイ・スピーカ等)とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、電池残量が少なくなって電池の出力電圧が低下した場合に、昇圧回路での昇圧が困難になり、定電圧回路では、必要な入力電圧が確保できず、発光素子駆動回路に一定の電圧を供給できなくなる。この場合に、基本的にLEDは点灯せず、デジタルカメラで撮影した場合の輝度が低い状態となる。この状態では、肌画像の撮影は困難であり、これを無線携帯端末が音声や表示で報知する。
この場合に、電源回路に昇圧回路および定電圧回路を備えることにより、電池の電圧低下が限界となると、発光素子の輝度が徐々に低下するのでなく、短時間で低下することになるので、容易に電池切れの判定が可能である。なお、徐々に輝度が低下してしまうと、撮影時に十分な光量がないことに気づかす、光量不足の状態で撮影された肌画像を用いて、肌の状態を分析してしまう可能性がある。この場合に、光量不足によって不正確な分析結果がユーザーに知らされたり、データ管理サーバに光量不足の画像データやその分析結果が記憶されたりすることになる。
また、本発明のレンズモジュールは、前記無線携帯端末に内蔵されるデジタルカメラに装着されて肌状態の分析用の肌画像を撮影可能とするコンバージョンレンズおよび撮影の際に肌を照明する発光素子(例えば、LED)を備えたレンズモジュールであって、
前記発光素子は、電池を備える電源回路から電力を供給される発光素子駆動回路により点灯可能とされ、
前記電源回路は、前記電池の電圧を監視し、前記電池の電圧が所定電圧以下となった場合に信号を出力する電源電圧監視手段と、前記電池の電圧を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路で昇圧された電圧が入力された際に、前記発光素子駆動回路に設定された略一定の電圧を出力する定電圧回路と、前記定電圧回路から前記発光素子駆動回路への電力の供給を制御する制御回路とを備え、
前記制御回路は、前記電源電圧監視手段から信号が入力した場合に、前記発光素子駆動回路に入力される電力を制御して、前記発光素子を設定されたパターンで点灯および消灯(点滅)させることを特徴とする。
このような構成によれば、電池電圧が低下した際に、レンズモジュールの発光素子の点滅で報知することができる。したがって、無線携帯端末側で発光素子の輝度を監視しなくとも、電池切れを報知できる。
この場合に、電源電圧監視手段における上述の所定電圧は、昇圧回路により、定電圧回路の必要入力電圧まで昇圧可能な電圧であるが、直ぐに上述の必要入力電圧まで昇圧することができなくなる電圧であり、昇圧回路の必要入力電圧以上で、必要入力電圧に近似する電圧である。この場合に、電源電圧監視手段が所定電圧以下となったことを最初に検知した際には、発光素子を点灯可能な状態であり、上述のように発光素子を所定パターンで点滅することが可能である。
なお、制御回路により発光素子を所定時間点滅した後に発光素子を消灯するものとしてもよい。また、所定パターンの点滅を無線携帯端末側のデジタルカメラで撮影することにより、無線携帯端末の制御部で電池切れを検知し、上述のように報知してもよい。
また、別の態様の本発明のレンズモジュールは、前記無線携帯端末に内蔵されるデジタルカメラに装着されて肌状態の分析用の肌画像を撮影可能とするコンバージョンレンズおよび撮影の際に肌を照明する発光素子(例えば、LED)を備えたレンズモジュールであって、
前記発光素子は、電池を備える電源回路から電力を供給される発光素子定電流駆動回路により点灯可能とされ、
前記電源回路は、前記電池の電圧を監視し、前記電池の電圧が所定電圧以下となった場合に信号を出力する電源電圧監視手段と、前記電池から前記発光素子定電流駆動回路への電力の供給を制御する制御回路とを備え、
前記制御回路は、前記電源電圧監視手段から信号が入力した場合に、前記発光素子定電流駆動回路に入力される電力を制御して、前記発光素子を設定されたパターンで点灯および消灯(点滅)させることを特徴とする。
このような構成によれば、電池電圧が低下した際に、レンズモジュールの発光素子の点滅で電池切れを報知することができる。したがって、無線携帯端末側で発光素子の輝度を監視しなくとも、電池切れを報知できる。
この場合に、電源電圧監視手段における上述の所定電圧は、発光素子定電流駆動回路により、略定電流で発光素子を駆動可能な必要入力電圧以上で、この必要入力電圧に近似する電圧である。したがって、電源電圧監視手段が電池の出力電圧が所定電圧以下となったことを最初に検知した際には、短期間であっても発光素子を点灯可能な状態であり、発光素子を点滅させることができる。
なお、制御回路により発光素子を所定時間点滅した後に発光素子を消灯するものとしてもよい。また、所定パターンの点滅を無線携帯端末側のデジタルカメラで撮影することにより、無線携帯端末の制御部で電池切れを検知し、電池切れを上述のように報知してもよい。
本発明の肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法によれば、スマートフォン等の無線携帯端末に内蔵されるデジタルカメラに肌撮影用コンバージョンレンズを有するレンズモジュールを装着して、ユーザーに自身の肌画像を撮影させるとともにデータ管理サーバに送信させ、撮影された肌画像を用いて肌状態を分析し、その結果をユーザーに知らせることになる。この場合に、データ管理サーバに送信されることにより収集された肌画像やそれに付帯するデータを化粧品開発に利用可能とする際に、スマートフォンの機種の違いによってデジタルカメラの解像度が異なる場合があっても、分析結果に大きな違い出るのを防止できるとともに、各肌画像の比較を容易に行うことができる。
本発明の実施の形態の肌状態測定分析情報管理システムを示す概略ブロック図である。 前記肌状態測定分析情報管理システムの肌画像を撮影するためのスマートフォンと、スマートフォンに装着されるレンズモジュールを示す概略断面図である。 前記レンズモジュールのLEDおよび駆動回路が搭載された回路基板を示す概略平面図である。 肌状態測定分析情報管理システムのアプリを起動したスマートフォンの表示画面等を示すものである。 スマートフォンのアプリの機能を説明するための図である。 スマートフォンに登録されたエステ器具を説明するための図である。 前記肌状態測定分析情報管理システムを示すブロック図である。 スマートフォンで撮影された肌画像の解像度を統一する画質変換を行う肌状態測定分析情報管理システムを示す概略ブロック図である。 スマートフォンで撮影された肌画像の解像度を統一する画質変換を行う肌状態測定分析情報管理システムの別の例を示す概略ブロック図である。 スマートフォンで撮影された肌画像の色を補正するための画像補正を行う肌状態測定分析情報管理システムを示す概略ブロック図である。 スマートフォンとレンズモジュールからなる肌画像撮影装置のLED用の回路を説明するための概略ブロック図である。 スマートフォンとレンズモジュールからなる肌画像撮影装置のLED用の回路を別の例を説明するための概略ブロック図である。 スマートフォンとレンズモジュールからなる肌画像撮影装置のLED用の回路のさらに別の例を説明するための概略ブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
この実施の形態の肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法は、肌状態測定分析情報管理システムの会員である肌状態測定装置のユーザーに、肌状態測定装置の測定データから自分の肌状態の分析結果を得られるサービスを低コスト(例えば無料もしくは比較的安価な会費)で提供することにより、ユーザーに自分の肌の状態を認識してもらうものである。
この際に、低コストに肌の状態が分かるようにすることにより、肌状態測定装置の販売数を増加させるとともに、ユーザーに頻繁に肌状態の測定を行うことを促し、それらの測定データから分析結果を取得させ、多くのユーザーから頻繁に測定データを収集するものである。この場合に、化粧品を含むスキンケア用品やスキンケア装置2を使ってもらい、肌の状態が改善するのをユーザーに把握してもらうことにより、スキンケア用品やスキンケア装置2の販売を促進する。なお、肌状態の測定を促すために、ユーザーが肌状態を測定して分析を依頼した際に、ユーザーにポイントを付与してもよい。
また、多くの肌状態の測定データを収集した場合には、収集したデータを化粧品のメーカーや販売会社(化粧品会社)に有料で各種スキンケア用品の開発に利用してもらうことが可能になる。この際に測定データだけではなく、ユーザーの使用しているスキンケア用品やスキンケア装置、さらに、ユーザーの大まかな年齢や居住地域や年収や職業などの付帯データをつけることによって、測定データに付加価値をつけて、より有効に測定データを利用してもらうことができる。これにより、肌状態測定装置等を購入してくれるユーザーだけではなく、上述の測定データを利用してくれる化粧品会社等のデータの二次利用者から利益を得られるようにすることができる。
図1に示すように、この実施の形態の肌状態測定分析情報管理システムは、肌状態測定装置1とスキンケア装置(ケアエステ装置)2が接続可能なユーザークライアントとしてのスマートフォン3と、スマートフォン3とインターネット4(ネットワーク)を介して接続可能なデータ管理サーバ5と、契約者クライアント6としての化粧品会社等の提携会社のコンピュータシステムとを備えるものである。
肌状態測定装置1は、例えば、後述の肌用カメラであってもよいが、ここでは、スマートフォン3に内蔵されるデジタルカメラ31にコンバージョンレンズ41および撮影の照明用の2つの第1及び第2のLED42a、42bを有するレンズモジュール40を装着したものを肌状態測定装置1とする。すなわち、デジタルカメラ31とレンズモジュール40とから肌状態測定装置1が構成されている。
スマートフォン3は、上述のデジタルカメラ31と、デジタルカメラ31に撮影された画像データやその他のデータやアプリケーション等を記憶する記憶手段としてのフラッシュメモリ33と、OSやアプリケーションが実行される制御部32とを備える。
前記レンズモジュール40は、上述のコンバージョンレンズ41と、第1および第2のLED42a、42bと、第1および第2のLED42a、42bを駆動するLED駆動回路44と、第1LED42aの光の出射側を覆うように配置される第1偏光板45と、これらを収容する筐体40aとを備える。
筐体40a内において、コンバージョンレンズ41としての二枚のレンズ41a,41bは、バレル50aに支持されている。レンズモジュール40をスマートフォン3に装着した状態で、カメラ31のマスターレンズ(図示略)の前に、カメラ31のマスターレンズの光軸と二枚のレンズ41a、41bの光軸とを略合わせるようにこれらレンズ41a,41bが配置される。また、コンバージョンレンズ41とカメラ31(のマスターレンズ)との間には、レンズモジュール40に設けられた第2偏光板46が配置される。第1偏光板45と第2偏光板46とは偏光方向が互いに直交する配置になっている。
また、筐体40aは、バレル50aの前側(被写体側)にレンズ筐体50を備える。レンズ筐体50は、先端面が被写体としての肌の撮影時に肌に当接する当接部50bとされ、当接部50bが肌に当接した状態で外光を遮るようになっている。また、当接部50bには、開口部50cが形成され、肌の開口部50cに臨む部分が撮影されるようになっている。開口部50cは例えば7.5mm×7.5mmの正方形となっており、カメラによる撮影画像はこの7.5mm×7.5mmの正方形領域全体が撮影されるようになっている。
バレル50aは、レンズ41aおよびレンズ41bからなるコンバージョンレンズ41を支持した状態で、筐体40a内のレンズ筐体50の基端側(カメラ2に装着される側)に固定されている。また、図2および図3に示すように、筐体40a内には、レンズ筐体50の当接部50bの開口部50cに向けて撮影用の照明光を照射する第1および第2のLED42a、42bと第1および第2のLED42a、42bを駆動するLED駆動回路44とを備えた回路基板43が支持されている。
また、回路基板43は、例えば、1つの第1のLED42aと、1つの第2のLED42bを備えているが、例えば、複数の第1のLED42aと、複数の第2のLED42bとがそれぞれ異なる位置から肌を照明するように設けられていてもよい。また、肌のキメを分析するための画像データを得るための第2のLED42bを1つとし、肌のシミを分析するための画像データを得るための第1のLED42aを複数(たとえば、2つ)設けてもよい。基本的に照明の設置個所を増やすことで、照明のむらを低減できる。しかし、肌のキメの撮影においては、照明が一つの方が肌の凹凸である皮溝や皮丘や毛穴有する肌画像のコントラストが高くなり、よりキメの分析に適した画像になる可能性がある。
すなわち、肌のキメが明確な画像を撮影する上では、肌に対して斜めに光を照射する一つの第2のLED42bを配置することが好ましいが、肌の撮影範囲の明るさを平均化する上では、第1及び第2のLED42a、42bをそれぞれ複数箇所に配置することが好ましい。なお、キメは基本的に肌の凹凸であり、1つの光源から肌に斜めに光を照射することにより、肌の凹凸の影が明確になり、肌の凹凸が分かり易い画像となる。
電源回路48の中には昇圧回路・定電圧回路を設けているので使用時のLED照度低下問題が発生しないようになっている。
また、レンズ筐体50により撮影領域に外乱光が入射しないように遮光状態になっている。したがって、常に略一定の撮影条件が確保できるようになっており、撮影ごとの撮影条件の差の基づく画像補正データ生成処理を不要としている。
また、レンズモジュール40は、第1および第2のLED42a、42b、LED駆動回路44等に電力を供給する電池を備えた電源回路48と、電源スイッチを備える。
この電源スイッチは、手動でオン・オフを切り替える機械スイッチであってもよい。
また、レンズ筺体50の肌への当接部50bにプッシュスイッチを設けること等によりレンズ筺体50の当接部20bが肌に当接した際に自動的にスイッチが入る構造としてもよい。
この実施形態における第1のLED42aとしては、少なくとも青の光を発光している必要があり、例えば、450〜495nmの範囲に含まれる波長の光を発光可能なことが好ましい。また、第2のLED42bとしては、少なくとも赤の光を発光している必要があり、例えば、620〜750nmの範囲に含まれる波長の光を発光可能なことが好ましい。但し、青の照明と赤の照明とで撮影した場合に、肌の色の分析が困難になるので、例えば、第2のLED42bは、赤と緑を組み合わせた光か、黄の光であることが好ましい。なお、赤と緑の光を組み合わせると、黄の光となる。以下、第2のLED42bは、黄の光の照明とする。なお、照明の各色は、LEDの発光の波長に基づくものであったり、一部の白色LEDで用いられるような蛍光体の発光の波長に基づくものであったり、LEDや蛍光体とフィルタの組み合わせに基づくものであったりしてもよい。
次に、第1のLED42aによる照明光と、第2のLED42bによる照明光との両方の照明光を用いて撮影される肌の画像データについて説明する。
ここで、シミは、肌表層部内に沈着したメラニンから形成されている。また、メラニンの吸収スペクトルでは、波長が短いほど吸光度が高くなる傾向となっており、波長の長い赤の光より波長の短い青の光の方がより吸収される。
したがって、例えば、白色光の照明で肌を撮影した場合に、メラニンの多い部分は、撮影された画像データの青成分では暗くなるが、赤成分ではそれほど暗くならず、青成分の方が赤成分よりシミが明確になる。
すなわち、肌表層部において、メラニンの量が多いシミの部分と、メラニンの量が少ないシミ以外の部分があり、赤成分の画像データでは、メラニンの赤の光の吸光度が低いので、メラニン量の多いシミの部分でも赤の光が少ししか吸収されずにカメラ2側に反射される。したがって、シミの部分でも画像データ上の輝度があまり下がらない。
シミの量の少ない部分では、さらに赤の光の吸収が少なくなるが、赤成分の画像データ上でシミの部分の輝度と、シミ以外の部分の輝度の差は小さくなる。したがって、赤成分の画像データにおいては、シミの画像が明と暗との差が小さいコントラストの低い画像となり、シミは写っているが、シミとシミ以外の部分の明暗差が少なくシミが見難い画像データとなる。
それに対して、青成分の画像データでは、メラニンの青の光の吸光度が高いので、肌表層部内のメラニンの多いシミの部分を反射した青の光は、シミの部分で多くを吸収されてカメラ2側に反射される。したがって、メラニンに多くを吸収された青の光の反射を撮影した青の画像データでは、メラニンの量の多いシミがより暗く写ることになる。また、青の光においても、シミ以外のメラニン量の少ない部分では、青の光はあまり吸収されない。したがって、シミの部分とそれ以外の部分との暗と明との差が大きく、コントラストの高い画像となり、シミが見易い画像となる。
したがって、相対的ではあるが、赤成分の画像データでは、肌表面の画像が主な画像となり、シミの画像はかなり薄い状態となるのに対して、青成分の画像データでは、肌表面の画像が含まれるとともに、赤の場合よりも濃い(暗い)シミの画像が含まれる。
また、第1偏光板45を備える青の第1のLED42aで撮影される画像データでは、第1偏光板45と第2偏光板46とにより、肌表面(皮溝や毛穴等)の画像がカットされ、肌表層部内のシミの画像が撮影されている。すなわち、第1偏光板45を通過した青の光の肌表面での反射光は、偏光方向が変わらず、第1偏光板45の偏光方向に対して直交する偏光方向に配置された第2偏光板46を通過できず、肌表面の画像がカメラ2に撮影されずにカットされる。一方、肌表層部を透過した後に反射した光は多重散乱により偏光方向がランダムとなり、第2偏光板46を通過してカメラ31により撮影される。
また、黄色に発光する第2のLED42bの光を照射されて撮影される画像データは、偏光されていない第2のLED42bの光の肌からの反射光が第2偏光板46を通過するので、基本的に肌表面の画像と肌表層部内のシミの画像とが含まれることになるが、シミがあっても青の光の場合に比較してシミが薄い状態となる(特に赤成分の画像では薄くなる)。したがって、主に肌表面の画像データが撮影されることになる。
したがって、第1のLED42aと、第2のLED42bとの両方の照明光で撮影された撮影画像データは、肌表層部内の画像データと、肌表面の画像データとが合わされた状態になる。
スマートフォン1の画像処理手段(画像抽出手段)としての制御装置3または後述のデータ管理サーバ5の制御部により、撮影画像データから青成分の画像データを抽出すると、上述の第1偏光板45および第2偏光板46を通った青の光に基づく画像データが得られることになる。この青成分の画像データでは、上述のように肌表面の画像がカットされ、かつ、青の光の吸光度が高いシミの画像を有することになる。
また、撮影画像データから赤成分の画像データを抽出すると、黄色の光のうちの主に赤の光に基づく肌表面の画像が得られることになる。この画像データは、シミの赤の光の吸光度が低いことから、主に肌表面の画像になる。すなわち、撮影された画像データには、青成分のシミの画像が含まれ、キメの画像と混ざっているが、抽出された赤成分の画像データでは、シミの画像が薄くなっており、撮影された元の画像データよりキメが見易い画像データとなる。
ここで、青成分、赤成分とは、例えば、画像データをRGBで表した場合のBの値(明るさ、輝度)とRの値(明るさ、輝度)である。すなわち、青成分の画像データでは、Rの値とGの値が0とされる。また、赤成分の画像データでは、Gの値とBの値が0とされる。
撮影画像データは、第1のLED42aの青と、第2のLED42bの黄色とにより、白色に近い照明で撮影されたカラー画像となり、肌の色の分析が可能な画像データになるが、白色光や自然光で照明した場合と比較すると不自然な色の画像データになる。なお、肌の色の分析に用いる場合には、上述のように第1のLED42aの光だけ第1偏光板45を通過することなどから、肌の色を見るためには、ホワイトバランス等の後述の色補正を行う必要がある。
肌状態測定装置1は、例えば、スマートフォンあるいはPCにUSB接続あるいは無線接続される肌用カメラであってもよい。肌用カメラは、図示しない撮像レンズと照明用LEDからなる光学系を有し、この光学系から得られる画像を検知するセンサ部11と、制御部12と、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)インターフェース13とを備える。
照明用LEDは、例えば、2色の光を出射可能になっており、肌色光(白色より黄色が強い光)と、白色光を切り替えて照射可能になっている。肌色光を照射すると肌の状態が明瞭に撮影可能になり、肌のキメ(肌理)の状態の分析が容易になる。
また、白色光で照明した場合に、上述の肌色洸より相対的に青の光が強くなり、上述のようにシミが認識し易い画像データを得ることができる。
この肌用カメラとしての肌状態測定装置1では、キメモードとシミモードを切り替えて撮影が可能になっており、モードを切り替える切換スイッチが設けられている。肌用カメラによる測定データとしての撮像データに関連して、キメモードかシミモードを示すデータをスマートフォン3に出力するようになっている。
なお、シミの撮影用の白色光のLED側には、上述の偏光方向が直交する二枚の偏光板を用い、キメの撮影用の肌色のLEDでは、偏光板(第1偏光板)を用いない構成となっている。また、肌色の分析は、色補正することにより、例えば、肌色光のLEDを用いるものとしてもよい。また、肌カメラにおいても、上述の青色LEDと黄色LEDを用いるものとしてもよい。また、LEDの色はフィルタを通すことにより、目的とする波長域の光とするものとしてもよい。
また、照明として、上述の白色光や肌色光に加えて近紫外である例えば375mm程度の波長の光を照射し、皮膚中のポルフィリンを検出するものとしてもよい。なお、紫外光を照射した時に、これにより励起されたポルフィリンが発する赤橙色の蛍光により、ポルフィリンを検出することができる。なお、ポルフィリン症の患者の皮膚にポルフィリンが存在する場合がある。
なお、肌用カメラの撮影部分は、箱状のフードを備え、その奥に透明板(光学的機能を有していてもよい)が設けられ、透明板の後側(内側)にレンズ、撮像素子、照明用LED等が設けられている。フードの先端を肌に押しつけて周囲の光を遮光した状態で撮影が可能になっている。
USBインターフェース13は、例えば、ユーザークライアントとしての上述のスマートフォン3(プログラムに基づいて演算処理可能なプロセッサ(CPU)を備えたインテリジェント機器)との接続を行うためのものであり、スマートフォン3側にもUSBインターフェースが設けられている。肌状態測定装置1のUSBインターフェース13がクライアント側となり、ユーザークライアントとしてのスマートフォン3のUSBインターフェースがホスト側になる。
肌状態測定装置1は、USBインターフェース13により測定データとしての画像データを出力可能になるとともに、例えば、照明用LEDの明るさの調整をスマートフォン側から制御可能になっている。
また、USBインターフェース13には、エンドポイントと呼ばれるデータ記憶のバッファが備えられ、このエンドポイントに記憶されたデータがスマートフォン3側から読み取られるようになっている。
さらに、USBインタエースには、ディスクリプタと呼ばれるデータが書き込まれており、スマートフォン3側から読み取られるようになっている。例えば、肌状態測定装置1が上述の肌用カメラのように画像データを出力するもの場合に、例えば、カメラ(映像を出力する装置)であることがディスクリプタに記載され、スマートフォン3側では、予め記憶されているカメラ用ドライバ、または、後述の専用アプリ5jの一部としてインストールされたドライバがセットされる。
なお、ディスクリプタには、上述のカメラ等のデバイスに関するものとして、USB・Revisionや、デバイスクラスや、ベンダID等が登録されたデバイス・ディスクリプタ、電源種類や、最大消費電力等が登録されたコンフィグレーション・ディスクリプタ、クラスコードや、上述のエンドポイント数等が登録されたインターフェース・ディスクリプタや、エンドポイントからのデータの転送方向や、転送方式や、最大バケットサイズ等が登録されたエンドポイント・ディスクリプタ等がある。
また、ディスクリプタには、文字列を記憶するストリング・ディスクリプタがあり、この実施形態では、この文字列用のディスクリプタに認証用文字列としていわゆる製品シリアルNo.が記憶されている。この製品シリアルNo.により、肌状態測定装置1が特定の装置として、例えば、所定のメーカーで製造された装置であることを認証できるようになっている。
すなわち、肌状態測定装置1は、認証用文字列を記憶するとともにユーザクライアント(携帯端末)であるスマートフォン3に出力する装置認証送信手段としての機能を有する
すなわち、同様の機能を有する肌状態測定装置1であっても、例えば、データ管理サーバ5の運営会社で認められた肌状態測定装置1だけを前記製品シリアルNo.で認識して、この肌状態測定分析情報管理システムで利用できるようにしている。すなわち、肌状態測定装置1から製品シリアルNo.が読み取れない場合や、所定の文字配列となった製品シリアルNo.ではなく、認証できない製品シリアルNo.の場合に、肌状態測定分析情報管理システムでの使用が禁止されるようになっている。
なお、肌状態測定装置1としての肌用カメラとスマートフォン3とのデータ通信は、USBに限られるものではなく、その他の有線のシリアルまたはパラレル通信や、無線のBluetooth(登録商標)やWiFiやNFC(Near Field Communication)等を用いてもよい。
また、肌状態測定装置1としては、上述の肌用カメラ以外に例えば経表皮水分蒸散量を測定する周知の蒸散計であってもよいし、肌のメラニン量を計測するメラニン計であってもよい。
また、直接肌の状態を測定する装置ではないが、環境測定センサとして紫外線(UV)を測定する装置(UVチェッカ)をスマートフォン3に接続可能にしてもよい。なお、肌に対する紫外線の影響を見る上では、UVチェッカは、メラニン生成にかかわるUV−Aと、炎症を引き起こすUV−Bを別々に独立した数値データとして、それぞれ連続的に出力可能になっていることが好ましい。
このような肌状態測定装置1は、上述の製品シリアルNo.と測定データを、USBインターフェース13を介してスマートフォン3に出力することが可能になっている。
また、製品シリアルNo.が認証されると、スマートフォン3を介して出力される測定データに対する分析結果データが得られるようになっている。
なお、肌状態測定装置1が上述のスマートフォン3のデジタルカメラ31と、レンズモジュール40との場合には、例えば、レンズモジュール40のスマートフォン3のデジタルカメラ31の撮像範囲で肌の撮影範囲外に製品シリアルNo.を示す2次元バーコード等の光学認識可能なコートを配置し、これにより、レンズモジュール40からスマートフォンに製品シリアルNo,送信可能にしてもよい。なお、製品シリアルNo.は、必ずしもバーコードでなく、文字列であってもよく、撮影された画像から読み取り可能なものであればよい。
この場合に、スマートフォン3側には、二次元バーコードの読み取りが可能なプログラムを後述の専用アプリ5jの一部としてインストールしておく必要がある。これにより、特定のコンバージョンレンズ・肌用カメラの利用者とその他の利用者との区分が可能となり、さらに、偽コンバージョンレンズ・非正規コンバージョンレンズの排除あるいは不適切撮影画像の排除も行うことができる。
スキンケア装置2には、例えば、プラスイオンで皮膚の汚れを落とすイオンクレンジング装置、肌に微弱な直流電流を流して皮膚の奥深くまでイオン化した成分を浸透させるイオン導入装置、LEDの光を当てることで皮膚の細胞の活性化と温熱効果を与えるLED光エステ装置、ゲルマニウム等が取り付けられたローラで肌に刺激を与え、マッサージ効果を有するローラエステ装置、肌を冷却して毛穴を引き締めるクールエステ装置、超音波によりマッサージ効果と温熱効果を与える超音波エステ装置とが用意されている。
また、スキンケア装置2は、実際に肌に作用する作動部21を備えるとともに、肌状態測定装置1と同様に、制御部12、USBインターフェース13を備える。また、スマートフォン3にUSBインターフェース13を介してスキンケア装置2を接続することで、スマートフォン3により、スキンケア装置2の作動時間や出力のレベル等を制御可能になり、ユーザーがスキンケア装置2を作動させてからスマートフォン3側で設定された時間になると、作動停止するようにすることができる。
また、出力レベルが複数段階あるスキンケア装置2では、スマートフォン3側から出力レベルを設定可能になっている。
例えば、後述のデータ管理サーバ5には、上述の分析結果データと、スキンケア装置2の作動時間や出力レベルといった制御方法とが関連付けられたスキンケア用データベース5lが設けられており、例えば、測定データ用データベース52から分析結果データを取得して、当該分析結果データに対応する制御方法をスキンケア用データベース5lから取得して、スキンケア装置2を制御できる。すなわち、測定データの分析結果に基づいてスキンケア装置2を効率的に作動させることができる。
なお、スキンケア装置2においても、肌状態測定装置1と同様に認証用文字列としての製品シリアルNo.が出力可能に記憶されている。
前記ユーザークライアントは、基本的にスマートフォン3であるが、例えば、ノートパソコンや、タブレット型(パッド型)パソコンの等のプログラムに基づいて処理を行う汎用演算処理装置(例えばCPU)を備えた装置である。ユーザークライアントとしては、無線電話回線やその他の無線通信回線により、ネットワークとしてのインターネット4に接続可能で携帯可能な機器が好ましい。
ユーザークライアントとしてのスマートフォン3は、例えば、無線通信として携帯用の無線電話回線を使用できるとともに、無線LAN(WiFi)を使用できるようになっており、これらの無線通信を用いてネットワークとしてのインターネット4に接続可能になっており、無線携帯端末(無線携帯クライアント)となっている。
また、スマートフォン3では、例えば、ダウンロードしてインストールしたアプリケーション(以下、専用アプリ5jと略す)を実行可能になっており、この実施形態では、専用アプリ5jとして肌状態測定用アプリをデータ管理サーバ5からスマートフォン3にダウンロードするようになっている。
スマートフォン3で実行される専用アプリ5jの機能は、図4、図5に示すように、4つの機能を有する。すなわち、診断エステ、ケアエステ、生活エステ、メイクエステの4つの機能である。診断エステは、USBインターフェース13を介してスマートフォン3に接続される各種の測定装置(センサ)を用いて図5に示す各種の測定が可能になっている。各測定装置は、専用アプリ5jが入力されたスマートフォン3のUSB端子に接続することで利用可能になる。また、各種類の測定装置を付け替えることにより、それぞれの異なるセンサによる測定が可能であり、主に肌の状態を測定することができる。
また、各種測定装置の測定結果をデータ管理サーバ5に送信して記憶しておくことができるとともに、測定結果から肌の状態を分析してもらうようなことも可能となっている。
ケアエステは、各種スキンケア装置をスマートフォン3に接続して使用できるようになっている。この場合も上述の診断エステと同様に、各種スキンケア装置をUSB端子に取り付けることで使用可能である。また、スマートフォン3と接続することで、使用履歴を残すことができ、スマートフォン3をデータ管理サーバ5とデータ通信可能な状態とすることにより、各種スキンケア装置の制御も可能になる。
生活エステは、診断エステが主に肌を対象にしていたのに対して、普段の生活を対象にしており、紫外線量をチェックしたり、口臭をチェックしたりする機器をスマートフォン3のUSB端子に接続できるようになっている。メイクエステは、主に、メイク等に関する情報提供を行うものである。
図4は、スマートフォン3の表示手段としての表示画面3a、3b、3c、3dを示すものであり、表示画面3aはメインメニューを示し、表示画面3bは診断エステメニューを示し、表示画面3cは登録センサ表示を示すものである。なお、後述のように、登録センサ表示では、予め登録可能な機器のマークが表示されるようになっているが、登録されたことがない機器のマークは登録されたことのある機器のマークより暗く表示されるようになっている。
複数の測定装置やスキンケア装置を接続できることから、システマティックな構成となっていることにより、上述のようなマークの表示により、スマートフォン3に接続できる機器を集めたいという意欲を生じさせるものとなっている。
また、ケアエステにおいても、表示画面(登録画面3d)に示すように、複数のスキンケア装置を接続可能になっている。図6に示すように、ケアエスの登録画面3dにおいて、登録されたことがある機器のマークが明るく光、登録されたことがない機器は、暗く表示されるようになっている。
スマートフォン3の制御部32(演算処理装置)で実行される肌状態測定用の専用アプリ5jは、上述のように肌状態測定装置1としてのスマートフォン3のデジタルカメラ31およびレンズモジュール40用いて撮像された画像データをフラッシュメモリ33に記憶し、かつ、インターネット4上のデータ管理サーバ5に出力する。また、データ管理サーバ5から送信される例えば測定データを分析した結果になる分析結果データを受信してスマートフォン3のディスプレイに表示する分析結果表示手段としての機能を有する。
また、上述の専用アプリ5jは、データ管理サーバ5の運営者が管理する肌状態測定分析情報管理システムを利用する会員(ユーザ)となるためのユーザデータ(個人情報)の入力である会員登録や、ユーザーデータのうちの個人を特定可能な所定の個人情報を含まない付帯データの入力であるアンケートへの応答を行うユーザーデータ送信手段としての機能を有する。
また、専用アプリ5jは、後述のようにデータ管理サーバ5に記憶されている上述の各ユーザーデータ、測定データ、測定データに対する分析結果データを閲覧できるように要求するデータ閲覧要求手段としての機能を有する。
また、専用アプリ5jは、要求したデータがデータ管理サーバ5から受信した場合に、これらデータをディスプレイに表示するデータ表示手段としの機能を有する。
また、専用アプリ5jは、肌状態測定装置1から入力される認証用文字列をデータ管理サーバ5に送信する装置認証送信手段としての機能を有する。
また、スマートフォン3に、スキンケア装置2用の専用アプリ(ケア用アプリ)5jをデータ管理サーバ5からダウンロードしてインストール可能になっている。
また、スキンケア装置2の制御方法を取得する制御方法取得手段としてのスマートフォン3の専用アプリ5jとしてのケア用アプリは、データ管理サーバ5から制御方法を取得して、スキンケア装置2を制御する機能を有する。
また、スマートフォン3のケア用アプリは、データ管理サーバ5からスキンケア装置2の使用スケジュールを取得するスケジュール取得手段として機能し、この使用スケジュールを例えばディスプレイに表示して報知するスケジュール報知手段として機能する。
また、スマートフォン3のケア用アプリは、スキンケア装置2から作動開始を示す信号と、作動終了を示す信号とが入力した場合に、使用日時と使用時間とのデータを有する使用履歴データを生成し、この使用履歴データをデータ管理サーバ5に送信する使用履歴生成手段として機能する。
データ管理サーバ5は、図1に示すように、基本的に上述のユーザーデータを記憶するためのユーザーデータ用データベース51と、肌状態測定装置1による測定データを記憶するための測定データ用データベース52と、測定データから分析結果を取得するためのデータ分析用データベース53と契約者用データベース54とを備える。
データ管理サーバ5は、より詳細には図7に示すように、サーバとして機能するためのCPU等を有する制御部5kを備える。また、データ管理サーバ5では、ユーザーデータ用データベース51が複数に分けられており、ユーザーデータ用データベース51として、顧客(ユーザ)個人情報管理データベース5a、ケアエステデータベース5c、使用化粧品履歴データベース5d、お手入れカルテデータベース5oを備える。また、データ管理サーバ5は、測定データ用データベース52として、肌履歴データベース5b、詳細診断結果データベース5eを備える。
また、データ管理サーバ5は、データ分析用データベース53として肌基準値データベース5gを備える。また、また、データ管理サーバ5は、契約者用データベース54として、データ二次利用者アクセス権管理データベース5hを備える。
また、データ管理サーバ5は、上述のデータベース51〜54以外に、複数のスマートフォン3で、一つの肌状態測定装置1やスキンケア装置2を使いまわして利用できるように、同じ製品シリアルNo.の装置を管理する機器情報データベース5iを備える。
また、データ管理サーバ5は、上述のデータベース51〜54以外に、分析結果データに基づいてスキンケア装置2の制御方法を検索可能なスキンケア用データベース5lと、肌用カメラ(画像データ)を校正するための校正用データベース5mと、簡易診断の結果に基づいてスキンケア装置2の使用スケジュールを求めるためのスケジュール用データベース5nとを備える。さらに、データ管理サーバ5は、上述のデータベース51〜54以外に、登録化粧品データベース5pと化粧品メーカー管理データベース5qとを備える。
顧客個人情報管理データベース5aは、表1に示すように、スマートフォン3を用いてユーザーが入力したデータとして、顧客ID、個人ユーザーID、個人パスワード、氏名、生年月日、年齢、性別、住所1(国)、住所2(都道府県)、住所3(市町村(区))、住所4(番地(マンション名部屋番号))、メールアドレス、課金情報(クレジットカード情報等)が記憶される。なお、顧客IDは、個人のユーザーIDに対応して、データ管理サーバ5側で付されるIDであり、個人ユーザーIDは、ユーザーが他のユーザーの個人ユーザーIDと重ならないことを条件に設定するIDである。また、個人パスワードは、個人ユーザーIDと合わせてユーザーの認証に用いられる。なお、各ユーザーに1対1で対応するIDとして、顧客IDと個人ユーザーIDとの二つを使用しているが、これらを一つのIDで兼用するものとしてもよいし、ユーザーIDとして、顧客IDだけを用いるものとしてもよいし、ユーザーIDとして個人ユーザーIDを用いるものとしてもよい。
Figure 2015039570
また、各データベースでユーザーに関連するデータが記憶されている場合には、すべて顧客IDで管理されており、各ユーザーに関連するデータがそれぞれ記憶されている各データベースを顧客IDで検索することで、各ユーザーに関連するデータを全て検索して取得できるようになっている。
したがって、顧客個人情報管理データベース5aにおいても、各顧客IDに関連付けて各ユーザーのデータが登録されている。
また、顧客個人情報管理データベース5aには、表1に示すように、さらに、スマートフォン3に接続された肌状態測定装置1やスキンケア装置2から入力される製品シリアルNo.が記憶されるようになっている。なお、製品シリアルNo.は、データ管理サーバ5で認証された後に記憶されるようになっており、製品シリアルNo.が顧客個人情報管理データベース5aに登録されている場合には、製品シリアルNo.の認証を行わない。
また、肌履歴データベース5bには、表2に示すように、顧客IDとデータ入力日時に関連づけて、各肌状態測定装置1から入力される測定データが登録される。また、この測定データに関連付けられて、分析結果記憶手段として各簡易診断(分析)結果のデータが登録される。なお、例えば、30分以内等の所定の時間範囲内で、複数種の肌状態測定装置1から測定データが入力された場合には、総合簡易診断が行われ、この総合簡易診断の結果のデータが登録される。さらに、測定データに対して詳細診断が行われた場合には、詳細診断の結果が通知された後に、詳細診断結果データベースに顧客IDと測定日時に関連付けて詳細診断の結果のデータが登録され、肌履歴データベースには、詳細診断結果データベースへの当該書込データの格納アドレスが登録される。
なお、本明細書における診断という文言は、医療行為に限定されるものではなく、非医療行為も含み、各種分析等を含む広い意味で用いられている。
Figure 2015039570
なお、簡易診断は、例えば、予め蓄積された測定データと診断結果データとしての肌状態のランクをあらかじめ対応づけて肌基準値データベース5gに登録しておき、肌基準値データベース5gに測定結果としての測定データに対して、肌基準値データベース5gの測定データから近似する測定データを選択し、当該測定データに関連付けられたランクを簡易診断結果として出力するようになっている。この処理は、肌状態分析手段としてのデータ管理サーバ5の簡易診断プログラム5fにより行われる。また、肌用カメラのように、測定データが画像データの場合には、測定データとしての画像データを2値化し、周知の画像認識により認識された2値化された画像データのパターンに基づいて、肌の状態を分析する。
なお、肌用カメラを用いた場合には、入力肌画像としては、表2に示すように、肌色光のLED照明で撮影したキメ診断用画像と、白色光のLED照明で撮影したシミ診断用画像と、自然光に近いLED照明を用いた撮像した肌画像または上述の白色光または肌色光のLEDで撮影する際にホワイトバランス(例えばオートホワイトバランス)により色を再現した肌画像がある。肌画像は、例えば、肌の色(日焼けやくすみ等による色の違い)の判定で用いられる。なお、この実施形態では、肌の色の判定は、簡易診断では行われず、詳細診断で行われる。上記3種類の肌画像に対しては、それぞれ画質データが登録されるようになっており、後述のようにカメラの画質相違に対応できるようになっている。なお、この画質データに各撮影時の色補正用のデータも登録することで、後述する校正用データベース5mを省略することも可能である。
また、肌用カメラではなく、スマートフォン3のデジタルカメラ31とレンズモジュール40を用いて肌画像を撮影した場合は、一回の撮影に対して一つの画像データが記憶され、分析する際に記憶された画像データから、上述のように赤成分の画像を抽出して肌のキメの分析に用い、青成分の画像を抽出してシミの分析に用いるようにしてもよい。また、元の画像データに対して色補正を行って肌の色の分析に用いるようになっている。
また、肌履歴データベース5bには、データ入力日時におけるスマートフォン3に内蔵されたGPSにより測定された位置情報(測定地点)がGPSデータとして登録されるようになっている。また、上述のGPSの測定地点における天気情報を天気情報サイトから取得して登録するようになっている。なお、データ入力日時は、肌の各測定を行った日時であるが、簡易診断結果が記憶された日時でもよい。各項目のデータは、肌の測定を行うことにより、自動的に入力される。
測定条件フラグは、例えば、GPSデータが通常の測定地点から遠い場合、例えば、前回までの複数回の測定において、同じ県や同じ市で測定が連続して行われていたのに対して、所定距離以上離れた測定地点から肌の測定データが入力された場合に、当該測定地点で測定された測定データや簡易診断結果に対してフラグ(測定条件フラグ)を設定するようになっている。なお、測定地点の他に天気情報における気温や湿度が所定範囲または入力日時における測定地点での平均気温や平均湿度との差が所定範囲を超えるような場合に測定データや簡易診断結果にフラグを設定してもよい。
このフラグが設定された測定データや簡易診断結果は、各データの平均を求めるなどの統計処理を行う場合に除外され、例えば、フラグが設定されたデータは、統計処理を行う
際の母集団に含まれないようになっている。すなわち、いつもいる場所とは遠く離れた場所にいる場合や、気象条件が大幅に異なる場合には、環境条件が大幅に異なる場合があることから測定結果が異常値になる可能性があり、統計結果に異常値が影響してしまうのを防止するために、統計処理の母集団からフラグが設定されたデータを除外するようになっている。
肌画像簡易診断結果には、上述のように求められるキメ、シミ、シワ、色の簡易診断結果としての点数(ランク)や偏差値が登録される。また、これらキメ、シミ、シワの診断結果や、肌画像における色(乾燥や肌荒れによる赤さなど)や、アトピーによる湿疹の有無や、乾燥によるキメの乱れから肌タイプが選択されるようになっている。なお、肌タイプは、詳細診断でも決定されるようになっており、後述の詳細診断結果データベース5eの説明において説明する。
また、詳細診断は、測定データを例えば提携企業としての化粧品会社サーバ(化粧品会社Aサーバ61、化粧品会社Bサーバ61)で行われるものであり、化粧品会社サーバが肌状態分析手段になる。基本的には、簡易診断と同様に、測定データと分析結果データを関連付けた詳細診断システム62に含まれるデータベースから、肌状態測定装置1で得られた測定データに近似する測定データを選択し、当該測定データに関連付けられた分析結果データを出力するものである。ただし、詳細診断では、例えば、登録されている測定データ数および分析結果データが簡易診断の場合より多く、詳細診断用のデータベースにさらに細かく分類された状態となっており、簡易診断より詳細な分析結果を得られるようになっている。また、詳細診断用に各化粧品会社独自のアルゴリズムで、データベースに登録された測定データを選択して、それに対応する分析結果を得られるようになっていてもよい。なお、肌の色を除く画像データの分析に際しては、例えば、所定の閾値を境に2値化し、白と黒の面積比や白や黒のパターン等により肌状態を分析する。
使用化粧品特定情報記憶手段としての使用化粧品履歴データベース5dには、表3に示すように、顧客IDに関連付けてスキンケア用品(化粧品)の履歴データが各化粧品カテゴリー(種類)に登録されている。なお、この履歴のデータは、ユーザーが購入した化粧品を登録するものであり、ユーザー化粧品登録処理により、化粧品特定情報入力手段としてのスマートフォン3を介してユーザーが購入した化粧品(使用する化粧品)の商品コードが登録される。この商品コードが化粧品を特定可能な化粧品特定情報となる。なお、ここでは、商品コードとして、バーコードで用いられていれるJAN(Japanese Article Number)コードが用いられた例を示している。
Figure 2015039570
使用化粧品履歴データベース5dでは、表3の右側に示すように、履歴データにおける各化粧品のカテゴリー(種類)を示す番号と、商品コードと、使用開始日と使用終了日が登録される。
表3の右側では、一例として、化粧品カテゴリーが洗顔料の場合を示すもので、洗顔料の商品カテゴリーのコードナンバーとして1が登録され、商品コードに使用開始日、使用終了日が紐付けされて記憶される。なお、使用中の場合(使用終了を入力していない場合)には、使用終了日は登録されていない。
なお、使用開始日は、上述のユーザー化粧品登録処理が行われた日としてもよいし、例えば、肌用カメラで撮影した画像データを送信する際に、スマートフォン3の専用アプリ5jの処理により使用開始した化粧品がある場合にユーザーに入力するように指示するものとしてもよい。
この場合に、スマートフォン3の表示では、ユーザー化粧品登録処理により化粧品の情報が登録される登録化粧品データベース(登録化粧品記憶手段)5pに登録されたデータに基づいて、各化粧品カテゴリーに対応して化粧品の商品名(+メーカ名等)がプルダウンメニュー等で一覧表示され、その中から使用開始する化粧品を選択するものとしてもよい。それにより、登録化粧品データベース5pにおいて、化粧品名に関連付けられた商品コードが登録されるとともに、入力日が使用開始日として登録される。同様にスマートフォン3の専用アプリ5jから使用終了した化粧品がある場合にユーザーに入力するように指示するものとしてもよい。
この場合は、使用開始した化粧品の商品名等のデータをプルダウンメニュー等で一覧表示し、使用終了した化粧品の商品名等をユーザーが選択するものとしてもよい。この場合も選択された化粧品の商品コードが入力されるとともに入力日が使用終了日として登録される。なお、使用化粧品の入力方法としては、後述のようにバーコードを入力したり、キーワード検索で登録化粧品データベース5pを検索して抽出された化粧品のデータを入力したりするものとしてもよい。
また、使用終了日については、新規に同一カテゴリーの化粧品が使用化粧品履歴データベース5dに登録された場合に、ユーザーに登録済みの同一カテゴリーの化粧品を使用終了したか否かを問合せ、その回答に基づき当該化粧品の使用終了日を登録するようにしてもよい。あるいは、登録化粧品データベース5pに、化粧品毎に化粧品の容量(ml)と推奨使用量(ml/回)とが登録されており、データ管理サーバ5またはスマートフォン3で、使用開始日から1日の化粧品の使用回数に推奨使用量を乗算した値を毎日加算(積算)していくとともに、化粧品の容量と比較し、毎日加算された値が容量を超えた場合や、容量の90%等の容量の所定割合を超えた場合に、専用アプリ5jが、ユーザーが使用している化粧品がなくなっていないか、もしくは残量が少なくなっていないかを通知し、ユーザーに使用終了したか否かを問合せ、その回答に基づき使用終了日を登録するようにしてもよい。
また、この際には、残り少なくなった化粧品を買うように促すメッセージを表示したり、化粧品の通販サイトの残り少なくなった商品のページのURLを、当該ページをリンクした状態に表示したりしてもよい。
また、今まで使っていた化粧品がなくなるか、残り少なくなったことに対応して、残り少ない化粧品と同じカテゴリーの別の化粧品を紹介する表示を行うものとしてもよい。この際は、当該化粧品のメーカーや販売会社の当該化粧品のウェブページのURLを、当該ページをリンクした状態に表示してもよい。
化粧品カテゴリーは、表4に示すように、例えば、洗顔料、メイク落とし、化粧水、乳液、クリーム、美容液、美白液、その他等であり、これらの各カテゴリーに対して、上述のカテゴリーナンバが対応づけられている。なお、化粧品カテゴリーは、一例であり、異なるカテゴリーの分け方を行ってもよい。
Figure 2015039570
使用化粧品特定情報記憶手段としてのお手入れカルテデータベース5oは、表5に示すようにユーザーの顧客IDに関連付けて、例えば、ユーザーが任意で毎日、朝と夜に使用した化粧品を登録するものである。上述の使用化粧品履歴データベース5dでは、化粧品の使用開始日と使用終了日が登録されるが、お手入れカルテデータベース5oでは、毎日、朝と夜に使用した化粧品を登録可能になっている。後述するスケジューラー機能の下で、使用した化粧品のデータが入力され、データ管理サーバ5に送信されるようになっている。
これにより、お手入れカルテデータベース5oには、顧客IDと、日付と時間帯として朝または夜と、使用化粧品データとして、例えば、上述の商品コードが登録される。
Figure 2015039570
例えば、表5の右側に示すように、お手入れカルテデータベース5oにおいては、日付と朝または夜という時間帯と、使用した化粧品の商品コードが登録される。この商品コードは、上述のユーザー化粧品登録処理で登録された化粧品の情報から選択されることになり、上述の使用化粧品履歴データベース5dに登録された化粧品がスマートフォン画面上に表示され、表示された化粧品から実際に使用した化粧品を選択入力することができる。
ケアエステデータベース5cには、表6に示すように、顧客IDに関連づけて、各スキンケア装置2の使用履歴として、スキンケア装置2の種類を示すケアエステ種類コード(種別)と、スキンケア装置2の作動開始日時を示すケアエステ開始日時と、その後のスキンケア装置2の作動終了日時を示すケアエステ終了日時を登録するようになっている。なお、スキンケア装置の開始、終了日時は、スキンケア装置2を使用した際に、スキンケア装置が接続されたスマートフォン3の専用アプリ5jにより自動的に登録されることが好ましい。
Figure 2015039570
分析結果記憶手段としての詳細診断結果データベース5eは、表7に示すように、上述の詳細診断の結果を顧客IDに関連づけて登録するものであり、詳細診断が行われた日である診断日時(詳細診断を頼んだ測定データの測定日時を含んでもよい)と詳細診断結果のデータが登録される。また、詳細診断の結果に対応して選択されるアドバイスのデータや、推奨化粧品(スキンケア用品)のデータが登録されている。なお、アドバイスデータや推奨化粧品データは、化粧品会社Aサーバ、化粧品会社Bデータベースにおけるアドバイス決定部、推奨化粧品決定部で決定されるが、基本的に各アドバイスおよび推奨化粧品が各詳細診断結果に関連づけて登録されており、詳細診断結果が決まることで、アドバイスと推奨化粧品が決定される。
アドバイスは、例えば、生活習慣等で避けた方がよいことや、肌のマッサージ方法などである。また、推奨化粧品は、詳細診断結果からわかる肌の状態に適した化粧品やスキンケア商品である。
詳細診断の結果は、基本的には簡易診断と同様に予め登録された測定データをランク分けしておき、この登録された測定データから入力される測定データに近似する測定データを選択し、当該測定データに対応付けられた診断結果を診断結果とするものであり、ここでは、たとえば、肌タイプ、キメ、シミ、シワ、乾燥、毛穴、色等が診断される。すなわち、簡易診断より診断項目が多くなっているとともに、診断結果がより詳細に判定されるようになっている。
Figure 2015039570
ここで、肌タイプの判定は、例えば、上述の簡易診断でも判定されるものであり、基本的に肌基準値データベース5gに、各肌タイプの肌の画像データが、各肌タイプに複数ずつ登録されており、画像認識により、入力された測定データに最も近い登録測定データに関連付けられた肌タイプが選択されることになる。なお、基本的な方法は、詳細診断でも同様であるが、詳細診断の方が画像認識能力や、使用する肌基準値データベースに登録された画像データの数量等が簡易診断より優っている。なお、肌タイプには、表8に示すように、1普通肌、2敏感肌、3脂性肌、4混合肌、5乾燥肌、6アトピー肌等があり、このコードが詳細診断結果データベース5eに登録される。
Figure 2015039570
肌基準値データベース5gは、表9に示すように、簡易肌診断に用いられるもので、測定データに対応して肌のキメ、肌のシミ、画像データからの肌色解析、画像データからの皮脂解析、蒸散計のデータからのうるおい解析等として、それぞれ、例えば、悪い状態から良好な状態まで、肌の状態が10段階のランクに分けらており、それぞれが上述のように登録された多数の測定データに関連付けられている。
したがって、肌状態測定装置1で測定した測定データで肌基準データベースを検索することで、肌の状態を示すランクを得ることができる。このランクが簡易診断の結果になる。
Figure 2015039570
機器情報データベース5iは、表10に示すように、各肌状態測定装置1の製品シリアルNo.と、各スキンケア装置2の製品シリアルNo.が登録されている。この機器情報データベース5iに格納されている製品シリアルNo.により、認証を行うものとしてもよい。
Figure 2015039570
また、機器情報データベース5iにおいては、上述の各肌状態測定装置1およびスキンケア装置2の製品シリアルNo.と、顧客IDとを対応づけたものである。上述のようにシリアルNo,の認証が行われて、各肌状態測定装置1、スキンケア装置2が認証された場合に、各装置が接続されたスマートフォン3に対応する顧客IDに関連付けて認証されたシリアルNoが登録される。この場合に、例えば、一つの肌状態測定装置1またはスキンケア装置2を3人まで、すなわち、3台のスマートフォン3まで共有して使用可能となっている。しがたって、機器情報データベースにおいて、一つの製品シリアルNo.に対して4つめとなる顧客IDが登録されると、その顧客IDのスマートフォン3を介して上述の製品シリアルNo.の肌状態測定装置1またはスキンケア装置2の使用が禁止される。例えば、スマートフォン3の上述の専用アプリ5jでエラーとなって、肌状態測定装置1またはスキンケア装置2が使用できない状態になる。
データ二次利用者アクセス権管理データベース5hは、表11に示すように、利用者(契約者、例えば、化粧品会社等のスキンケア用日の開発を行っている会社)顧客ID、利用者ユーザーIDおよび利用者パスワードが設定されており、これによりデータ二次利用者の認証が可能になる。
また、データ二次利用者アクセス権管理データベース5hには、利用者IDに関連付けて利用者検索レベルおよび利用者アクセスレベルのデータと、課金情報が登録されている。なお、課金情報は、データ二次利用者がデータの検索や、アクセス可能なデータの取得を行った場合の課金のデータであり、課金情報に基づいてデータの利用料金が利用者に請求される。
また、利用料金は、検索レベルおよびアクセルレベルによって異なるものとなっており、検索可能なキーワード(検索項目)が多いほど利用料金が高くなり、アクセルレベルが高いほど利用料金が高くなる。
Figure 2015039570
また、表11には、具体的な検索レベルの違いによる検索キーワード(検索項目)の違いを示すとともに、アクセルレベルの違いによりアクセス可能、すなわち、検索結果として出力可能なデータの違いを示す。表示11に示される検索レベル1、検索レベル2の各項目は、それぞれ顧客IDに関連付けられたデータからなるデータ集合としてのデータブロックに対応している。たとえば、測定データや分析結果データは、測定方法毎にブロック分けされている。
なお、年齢、性別、住所1、住所2、住所3は、上述の顧客個人情報管理データベース5aに登録されているデータであるが、データ二次利用者がアクセスできるデータベースは、客個人情報管理データベースを除く、肌履歴データベース5b、および使用化粧品履歴データベース5d等である。
すなわち、所定の個人情報として、個人ユーザーID、個人パスワード、氏名、生年月日、住所4を含む住所全体、メールアドレス、課金情報、シリアルNo,のデータをデータ二次利用者が見ることができないようになっており、各個人情報管理データベース5aには、利用者がアクセスできないようになっている。
したがって、年齢、性別、住所1、住所2、住所3の情報は、顧客IDに関連付けて肌履歴データベース5bや、独立したデータベースに登録されたデータを利用者が見ることになる。
ここで検索レベルとは、検索の条件を入力する検索項目をレベル分けしたものである。検索項目は、上述の測定データ、分析結果データ、付帯データの各データブロックのうちの一部のデータブロックに設定されており、表11の検索レベル1,2の各項目に対応するものである。すなわち、データの集合として、住所1のデータブロック、年齢のデータブロック等があり、これらのデータブロックが検索項目として設定されている。
検索レベル1に示される検索項目は、顧客個人情報管理データベースに登録されているデータの項目から各顧客個人を特定可能な情報や、課金情報等の重要な情報を除いた付帯データの項目である。また、検索レベル1に対して検索レベル2の方が高いレベルとなり、検索レベル2には、検索レベル1にレベル分けされた検索項目が全て含まれるようにしている。すなわち、各検索レベルには、それより下位の検索レベルの検索項目が含まれる。言い換えれば、検索レベル2にレベル分けされた項目は、検索レベル1にレベル分けされた検索項目に、さらに検索項目を加えたものであり、表11に示すように化粧品の使用履歴が検索項目として加えられている。
アクセスレベルは、検索結果として出力可能なデータが属するデータブロックをレベル分けしたものであり、例えば、測定データには、上述のように入力肌画像、入力蒸散計データ、入力メラニン計データ等のデータブロックがあり、検索結果としては入力肌画像だけが欲しい場合に、入力肌画像のデータブロックを選択することにより、入力肌画像から検索されたデータだけが出力される。
また、アクセスレベルにおけるデータブロックのレベル分けにおいても、上位のアクセスレベルは、それより下位のアクセスレベルにレベル分けされたデータブロックを含むものとなっている。
ここで、表11に示される検索レベル2では、検索項目として、例えば、クレンジング履歴データ、洗顔料履歴データ、化粧水履歴データ、美容液履歴データ、保湿クリーム履歴データ等のスキンケア用の化粧品の使用化粧品履歴データに基づいて、各種測定データ、分析結果データを検索可能になっている。なお、これらの使用化粧品の履歴データは、後述の使用化粧品履歴データ5dに登録されるものである。なお、スキンケア用の化粧品の分け方は一例であり、使用化粧品履歴データの分け方であってもよい。
この使用化粧品履歴データには、化粧品を特定可能な商品コートと化粧品の使用時期(例えば、使用開始日と使用を中止した場合もしくは使い終わった場合の使用終了日))が登録されている。例えば、特定の化粧品を使用している人の測定データや分析結果データを見たい場合に、特定の化粧品を検索キーとして、この使用化粧品履歴データを用いて検索した場合に、例えば、当該使用化粧品の使用時期となる期間における測定データおよび分析結果データの検索が可能になる。分析結果データは、例えば、肌状態測定装置1による測定データを分析(診断)した結果であり、後述のように肌状態が例えば点数で表され、肌状態が良好なほど点数が高くなる。
上述のように使用化粧品履歴データに基づいて分析結果データ(診断結果)を検索した場合に、化粧品の使用期間における肌状態の診断結果を求めることができる。この場合に、例えば、その化粧品を使用している間、肌状態の診断結果の点数が増加傾向か、減少傾向か、高い点数で推移しているか、低い点数で推移強いるか等を多くのユーザーに対して調査できることになる。
すなわち、化粧品の効能を調査可能である。また、分析結果データの検索は、上述のように複数種類に分けられた化粧品の複数種類を検索項目として検索可能であり、複数の化粧品の相乗効果や、効果の相殺等を判断することも可能である。また、診断結果として、肌画像によるキメやシミの結果や、メラニン計の結果や、蒸散計の結果など、肌状態測定装置1の種類に基づく複数種の分析結果を得ることができるので、各化粧品がどの分析結果に有効か有効でないか等の判断も可能である。これらのことから、使用している化粧品を検索キーとして、診断結果データを検索することが、化粧品の開発に極めて有用である
さらにこの肌状態測定分析情報管理システムのデータ管理サーバ5には、校正用データベース5mを備える。校正用データベース5mは、例えば、表12に示すように、肌用カメラで、所定条件での撮像として、テストチャートの画像データから、明るさのランク、3色の色合いの校正ランクとが関連付けて登録されている。明るさの校正のランクとして例えば0から10のランクが登録され、色合いの校正のランクとして各青、緑、赤毎のランクが0から10まで登録されている。なお、ランクではなく、画像補正するための数値として登録してもよい。
この校正用データベース5mのデータは、例えば次のようなステップで登録される。
レンズモジュールや肌カメラを最初に使う際、すなわち、これらを購入後1回だけ、肌カメラに付属された基準白色のテストチャートを撮影し、スマホ内部あるいは上述のサーバーサイドで、画像の校正データを決定し、サーバ側の校正用データベース5mに顧客IDと関連付けて記憶しておく。もちろん、スマートフォン1のフラッシュメモリ4に併存させることで、スマートフォン1上への補正された肌画像の迅速な表示を図ってもよい。
なお、白色のテストチャートに代えて、複数または単色の有彩色の印刷されたテストチャートを用いてもよい。
この校正データを用いて照明LEDの調光や調色を行ったり、画像データの補正を行ったりすることで、各肌用カメラの個体差等による影響を抑制するようになっている。
肌撮影時または撮影後には、撮影された肌画像に、顧客IDに応じた上記校正データを用
いて色補正を行うことにより、適切な肌画像を得ることができる。
また、レンズモジュール10、肌カメラ5の撮影範囲内に上述のテストチャートを設け、撮影画像に上記テストチャートが写り込むようにし、この写り込んだテストチャートを、毎回補正値を決定し、この補正値を用いて撮影された肌画像を補正するようにしてもよい。表2の肌履歴D/Bには、この校正用データベース5mを用いて補正された画像が登録されるのが、データの統一性の観点点からは好ましい。
Figure 2015039570
分析結果データとしてのランクに関連付けて前記スキンケア装置2の制御方法が登録されているスキンケア用データベース5lは、例えば、表13に示すように、上述の肌基準値データベースを用いた簡易診断におけるランクと、スキンケア装置2における制御方法とを関連付けたものである。
例えば、肌状態測定装置1を肌用カメラのキメモードとし、スキンケア装置2をイオンクレンジング装置とした場合で、かつ、イオンクレンジング装置における出力レベルを例えば3段階に代えられるものとした場合を想定したスキンケア用データベース5lにおいては、肌のキメのランクが、ランク1〜ランク3の場合に、出力レベルを最も高い3とし、作動時間を15分とする。また、キメのランクが4〜7の場合に出力レベルを真ん中の2とし、作動時間10分とする。また、キメのランクが8〜10の場合に、出力レベルを最も低い1とし、作動時間を5分とする。
これにより肌の状態に対応して効率的にスキンケア装置2を使用することができる。
Figure 2015039570
分析結果データとしてのランクに関連付けてスキンケア装置2の使用スケジュールデータが登録されているデータ管理サーバ5のスケジュール用データベース5nは、例えば、表14に示すように、上述の肌基準値データベースを用いた簡易診断におけるランクと、スキンケア装置2における使用スケジュールとを関連付けたものである。
例えば、測定手段を肌用カメラのキメモードとし、スキンケア装置2をイオンクレンジング装置とした場合に、スケジュール用データベース5nにおいては、肌のキメのランクが、ランク1〜ランク3の場合に、毎日イオンクレンジングを行うものとし。また、キメのランクが4〜7の場合に週に3回イオンクレンジングを行うものとし、キメのランクが8〜10の場合に、イオンクレンジングを週1回行うものとする。
これにより肌の状態に対応して効率的にスキンケア装置2を使用することができる。
なお、スケジュール用データベース5nによるスケジュールから、例えば、具体的にイオンクレンジングを行う曜日や時刻をユーザーが設定して、スケジュールをより具体的なものとしてもよい。
Figure 2015039570
上述の使用化粧品履歴データベース5dにおける化粧品の登録に際しては、各化粧品のデータが登録された登録化粧品データベース5pが参照される。例えば、バーコード(JANコード)や、キーワード検索等により、ユーザーが使用する化粧品が登録化粧品データベース5pから検索されて肌履歴データベース5bに登録されることになる。
なお、登録化粧品データベース5pの各化粧品に登録される情報としてのブランド名(商品名)と商品コードは、化粧品を特定可能な化粧品特定情報であり、その他の項目の情報では化粧品を特定するのが困難である。ここでは、化粧品を特定可能な商品名や商品コードを化粧品特定情報とし、化粧品を特定することが困難な容量、価格、発売日等の情報とを合わせて化粧品情報と称する。なお、メーカー名を商品名と合わせて化粧品を特定するための化粧品特定情報としてもよい。
この登録化粧品データベース5pは、表15に示すように、ユーザー入力許可項目と、メーカー入力項目と、システム自動入力項目に分かれている。
Figure 2015039570
これは、未だ登録されていない化粧品を登録することを想定した項目であり、例えば、システム構築時等に登録化粧品データベース5pを作る場合には、データ管理サーバ5のオペレータやシステム管理者等が現状の化粧品を登録することになる。この場合に、多くの化粧品があることから全ての化粧品を登録することが困難である。例えば、海外の中小メーカーの化粧品まで登録することは困難である。また、比較的メジャーな化粧品でも登録漏れが有り得る。
また、新製品は登録化粧品データベース5pに登録されていないので、新製品を登録する必要がる。新製品の発売を全てシステム管理者が調査して入力する場合に多くのコストがかかることになる。
そこで、この実施形態では、上述のように使用化粧品履歴データベース5pに未登録の化粧品のデータをユーザーとメーカー側の担当者に入力してもらうようになっている。
ユーザー化粧品登録に際し、JANコードやその他の検索用のキーワード等で検索できない化粧品は、未登録データとして、登録化粧品データベース5pにデータを書込可能になる。
この場合にユーザーは、仮登録手段としてのスマートフォン3により未登録の化粧品のユーザー入力許可項目として、化粧品カテゴリーと、メーカー名と、ブランド名、容量、商品コード(JANコード)を入力(仮登録)するようになっている。なお、ユーザーは全ての項目を入力しなくてもよく、必須項目として例えば、商品名およびメーカー名を入力するものとしてもよい。ユーザーにより登録されていなかった化粧品の商品名やメーカー等が入力されると、入力されたメーカー名に基づいて、表16に示す化粧品メーカー管理データベース5q(化粧品メーカ連絡先記憶手段)が検索され、当該メーカーの担当者およびメーカーメールアドレス等が読み出される。予め設定された化粧品の登録を要請する文章や登録ウェブページのURLやメーカーIDやメーカーパスワード等が記載されたメールが作成され、読み出されたメーカーメールアドレスに上述の担当者宛てで送信される。なお、ここでは、メーカーの担当者へのeメールの送信をデータ管理サーバ5が行うものとしているが、データ管理サーバ5は、eメールの作成のアシストをするだけで、最終的にオペレータがeメールを送信するものとしてもよく、データ管理サーバ5が連絡支援手段として機能する。なお、連絡支援手段がeメールの作成から送信まで行うものとしてよい。
Figure 2015039570
メールを受け取った担当者は、例えば、メールに記載された登録ページにアクセスして、メーカーIDとメーカーパスワードにより認証を受けることで、登録化粧品データベース5pのメーカー入力項目にデータ入力可能になる(登録許可手段)。但し、この際にアクセスできるのは、認証時に入力したメーカーIDに対応するメーカー名の登録されているレコードだけとなる。したがって、他社のメーカー名が登録されたレコードにはメーカーの担当者がアクセスできないように上述のメーカーIDとパスワードで認証されるようになっている。
メーカーの担当者は、例えば、自分が知っているメジャーな化粧品関係のサイトや、メジャーな企業が運営する化粧品関係のサイトに対して、自社製品(化粧品)の情報を登録することにより宣伝効果やユーザーへの支援等が見込めると判断すれば、自社製品の情報を登録する確率が高い
メーカー担当者の入力項目は、発売日、既に生産が終了している化粧品の生産終了日、
外観写真、価格、一回当たり(一日当たり)の推奨使用量、成分データ、上述の各肌タイプ別の効果、紫外線に対するPAおよびSPF、色番号等が入力可能になる。また、メーカー担当者は、ユーザー入力許可項目への書込も可能であり、ユーザーが入力しなかった項目や、間違いのある項目にデータを書き込むことができる。
これにより、データ管理サーバ5側のオペレータ等による化粧品の新規登録の作業が必要なくなり、データ管理サーバ5側の管理コストの低減を図ることができる。
なお、成分データとしては、化粧品に使用される有効成分が予め登録されており、これら有効成分の有無が入力されるようになっている。また、その他の有効成分として、予め登録されていない有効成分を登録するものとしてもよい。
また、この成分データでは、化粧品に含まれる有効成分だけではなく、化粧品に含まれない成分が予め登録されており、それを有りとして入力すると、化粧品にその成分が含まれないことが入力されるようになっている。例えば、無香料を選択すると、香料が含まれないことを示すことになる。
ここで、肌の撮影に、上述のレンズモジュール40とスマートフォン3のデジタルカメラ31を用いた場合には、上述のように2種類のLED42a、42bで照明された画像データを肌の色の判定に用いる。この際には、肌のキメおよびシワの分析には、画像データのうちの赤成分の画像データを用い、肌のシミの分析には、画像データのうちの青成分の画像データを用い、肌の色の分析には、撮影された画像データ、すなわち、赤、緑、青の全ての成分を含む画像データを用いる。この場合に、照明光のRGBのバランスが自然光と大きく異なる可能性があり、後述のように画像データの色の補正を行ってから肌の色の判定を行う。なお、肌の色の判定は、例えば、肌のRGBの各値等を用いて判定を行う。
また、キメ診断用画像、シミ診断用画像、肌画像等の撮影に、スマートフォン3に内蔵されたデジタルカメラ31を用いた場合に、スマートフォン3の機種によって画質が異なるものとなるので、各スマートフォン3の機種毎の画質データを専用アプリ5jが肌履歴データベース5bに送信するようになっている。ここで、画質データは、例えば、解像度である。解像度としては、例えば、撮像素子の有効画素数であってもよいし、撮影された画像データの画素数であってもよい。
また、デジタルカメラの撮像素子のサイズと画素数であってもよい。診断・分析時には、各画像を予め定められた診断・分析項目の画質データに変換して診断・分析を行う。たとえば、肌診断の対象とする画質データに対して肌画像が低解像度の場合は補間や超解像技術により高解像化を行い診断分析し、逆に高い場合には画素を間引きするなどして低解像化して、診断分析を行う。
また、肌履歴データベース5bへの登録画像について、キメ診断用画像、シミ診断用画像、肌画像ごとに予め画質を決定しておき、ユーザーからの画像送出時に、スマートフォン3の専用アプリ5jあるいはデータ管理サーバ5のプログラムで定められた画質に変換して肌履歴データベース5bに登録するようにしてもよい。この場合は、肌履歴データベース5bの項目として画質データは必須ではなくなる。
例えば、図8、図9に示すように、肌状態測定分析情報管理システムにおいて、スマートフォン3のデジタルカメラ31に肌撮影用のコンバージョンレンズ41を有するレンズモジュール40を取り付け、上述のキメ分析用画像、シミ分析用画像、肌の色分析用画像等の肌の画像を、スマートフォン3のデジタルカメラ31を用いて撮影して、撮影された各画像の画像データを画像データ送信手段としてのスマートフォン3がデータ管理サーバ5に送り、これら画像データを用いて肌状態の診断・分析を行うことになる。
この際に、データ管理サーバ5で処理される各画像データの解像度(画素数)を所定の解像度に統一する。
ここで、スマートフォン3に搭載されるデジタルカメラの一般的な画素数としては、例えば、5M(2560×1920)ピクセル、8M(3264×2448)ピクセル、13M(4128×3096)ピクセル等が知られている。なお、スマートフォン3のデジタルカメラの画素数は、増加傾向にあり、13Mピクセルより大きい画素数のカメラを搭載するスマートフォン3も発売されている。
実際の肌の撮影においては、レンズモジュール40を用いて撮影される肌の範囲を規定しており、例えば、撮影された画像のうちの所定の肌の範囲に対応する画像が切り取られて診断・分析に使用される。
この実施の形態では、5mm×5mmの正方形に画像を切り取るものとし、例えば、5Mピクセルのカメラの場合に1004×1004の範囲を切り取り、8Mピクセルの場合に1265×1265の範囲を切り取り、13Mピクセルの場合に1600×1600の範囲を切り取るものとしている。
同じコンバージョンレンズ1aを用いて、各画素数のカメラで上述のようなサイズの画像データを切り取って診断・分析に使用した場合に、解像度は異なるが略同じ大きさの肌の範囲の画像データを得ることができる。
しかし、診断・分析結果のばらつきを抑制するためには、上述のように診断・分析に用いられる肌画像の解像度を統一することが好ましく、例えば、この実施形態では、撮影されて切り取られた画像データの画素を間引いて画素数を下げたり、画像データの画素を補間して画素数を上げたりすることにより、画像データの切り取られた画像データの画素数を所定の画素数とする。
この実施形態では、例えば、5Mピクセルの場合と8Mピクセルの場合との間となる1024×1024となる解像度の画像データに統一する。すなわち、1004×1004、1265×1265、1600×1600をすべて1024×1024に変換する。
この場合に、カメラが5Mピクセルの場合に画素を補間して画素数を上げる必要がある。画像補間方法としては、ニアレストネイバー法、バイリニア法、バイキュービック法等の各種画像補間方法を用いて画素を補間することにより、画像データの解像度を上げるものとする。
また、この実施形態では、5Mピクセルの場合の上述の画像範囲の画素数(1004×1004)と、統一する画像データの画素数(1024×1024)とが近似するので、比較的簡便な画像補間方法を用いることができる。
肌の画像データを用いた診断・分析に必要とされる解像度(画素数)が例えばスマートフォン3に搭載されるカメラで一般的に用いられる解像度(画素数)の中で最も低い解像度、例えば、5Mピクセルで十分な場合に、最も低い解像度のカメラの撮影画像から上述のように切り取られる所定範囲の画像データの画素数を画像データの統一用の画素数としてもよい。
たとえば、上述の5Mピクセルの場合の所定範囲の画像の画素数を1004×1004を統一用の解像度としてもよい。
この実施の形態では、画像処理でよく使われる高速フーリエ変換において、データ量が2のべきであることが求められる(2のべきであると計算に有利である)ことから、統一する解像度を1024×1024としている。
なお、ここで、5Mピクセルの場合の所定範囲の画像の画素数を1004×1004ではなく、2のべきである1024×1024としてもよい。この場合に、コンバージョンレンズ1aを5Mピクセルのカメラにセットした場合に1024×1024の範囲を撮影できるものである必要がある。
画素数の減少および増加に用いられるアルゴリズムにもよるが、一般的に同様の画質レベルならば画像の画素数を減らす場合よりも、画素数を増加する場合の方が、処理が遅くなることと、画素数が統一された画像データが肌履歴データベース5bに記憶されることから画像データの画素数が少ない方が、記憶容量が少なくて済むことと、診断・分析のため、またはその前処理のために画像処理を必要とする場合に画素数が少ない方が処理を速くできることなどから、各スマートフォン3のカメラで撮影された画像データの画素数を統一する場合に、肌の画像を用いての診断・分析に必要な画素数であれば、画素数が少ない方が好ましい。したがって、一般的にスマートフォン3で用いられるカメラの解像度としては、最も低い5Mピクセルのカメラを基準として統一用の画素数を決めることが好ましい。
8Mピクセルおよび13Mピクセルのカメラの場合には、上述の所定範囲の画像の統一用の画素数に対して画素数が大きいことから間引き法を用いて画像を縮小する処理を行う。この場合には、例えば、最近傍法、面積平均法(平均画素法、積分法)等の間引き法を用いて画素数を減らすことになる。
このような画像の拡大(画素数の増加)・縮小(画素数の減少)を行うことにより、スマートフォン3によって搭載されるカメラの解像度が異なっても、統一された画素数の画像データを用いて肌状態の各種診断・分析が可能になる。
このようなスマートフォン3のカメラにレンズモジュール40をセットして撮影した画像データを、各スマートフォン3のカメラの画素数に係わらず、統一された一種類の画素数の画像データに変換する画質変換処理は、データ管理サーバ5側で行うものとしてもよいし、スマートフォン3側で行うものとしてもよい。
すなわち、図8に示される肌状態測定分析情報管理システムのように、データ管理サーバ5側に、上述のスマートフォン3のカメラで撮影された画像データの画素数を統一するために画素数を減少または増加する画質変換処理を行う画質変換手段5sを設けてもよい。すなわち、データ管理サーバ5側で実行される画質変換処理プログラムにより上述の画質変換処理が行われることになる。
この場合に、スマートフォン3から撮影された肌状態の診断・分析用の画像データと、画素数を示す画質データとがデータ管理サーバに送られ、画質変換手段5sによる画質変換処理により、例えば、画像データから正方形状の範囲が切り取られるとともに、切り取られた部分の画素数が例えば所定の画素数としての1024×1024に変換され、この画質変換された画像データが肌履歴データベース5bに記憶される。この場合は、肌履歴データベース5bの項目として画質データは必須ではなくなる。
画質データと画像変換前の肌の画像データとの両方を肌履歴データベース5bに記憶させる場合には、肌履歴データベース5bに記憶される肌の画像データがたとえばユーザーごとに異なるようにしてもよい。なお、画質データと画質変換前の肌の画像データとを肌履歴データベース5bに登録する場合であっても、肌の画像データの診断・分析時にスマートフォン3のカメラによって異なる場合がある肌の画像データの画素数を統一するための上述の画像変換処理が必要であり、図8に示すようにデータ管理サーバ5上に画質変換手段5sを有することになる。
また、図9に示すように上述の画質変換処理をスマートフォン3側で行うものとしてもよく、スマートフォン3側に上述の画質変換処理を行う画質変換手段3fを設けてもよい。この画質変換手段3fとしての機能は、上述の専用アプリ5jの一部として上述の画質変換処理を行うプログラムにより実行可能になっている。スマートフォン3側で画質変換処理が行われ、画像データが上述のように正方形に切り取られるとともに統一された所定画素数とされた画像データが、データ管理サーバ5に送られ、肌履歴データベース5bに登録されるとともに、肌状態の分析・診断に用いられることになる。この場合は、肌履歴データベース5bの項目として画質データは必須ではなくなる。
このようにスマートフォン3のデジタルカメラ31によって異なる可能性がある肌の画像データの画素数を統一することにより、診断・分析等の処理で使用される画像データの画素数が全て同じとなり、上述の処理を簡便にすることができるとともに、画像データの画素数の違いが診断・分析結果に影響するのを防止できる。例えば、同じ被写体を異なる画素数で撮影した場合に、撮影された肌の画像データの画素数の違いにより診断・分析結果が異なる可能性があるが、診断・分析する画像データの画素数を揃えることによって、同じ状態の肌に対する診断・分析結果が異なってしまうのを抑制できる。
また、上述のように統一する画像データの画素数をスマートフォン3のデジタルカメラ31の一般的な解像度のうちの低い方の解像度に合わせるか、近似させることにより、診断・分析処理で必要とされる画像データの解像度より、無駄に大きな解像度の画像データを取り扱う必要がなくなり、肌履歴データベース5bの記憶容量の削減を図ることができるとともに、画像処理等によりデータ管理サーバ5にかかる負荷を低減することができる。
言い換えれば、スマートフォン3のデジタルカメラ31を利用して肌を撮影し、撮影された肌の画像データを用いて肌状態の診断・分析を行う場合に、スマートフォン3によってデジタルカメラ31の解像度が異なることがあっても、問題なく肌の画像データの診断・分析を行うことができる。
また、肌撮影専用の肌用カメラとしての肌状態測定装置1を例えばUSB等の通信手段により接続して用いる場合に、同じ規格の肌用カメラが用いられれば、肌用カメラからスマートフォン3を介してデータ管理サーバ5に送られる画像データは、同じ画素数(解像度)となり、上述のような画質変換処理を必要としない。
しかし、複数の規格の肌用カメラ、すなわち、解像度の異なる複数種の肌用カメラが使用可能になっているような場合には、上述のスマートフォン3のカメラを利用した場合と同様に入力される各画像データで画素数が同じになるように上述の画像変換処理を行うものとしてもよい。この場合にも、データ管理サーバ5に画質変換手段5sを設けてもよいし、スマートフォン3に画質変換手段3fを設けてもよい。このようにいろいろな手段での肌の撮影画像の使用を容認するシステムとするには、ユーザー機器側から画像データ、サイズデータ(画像データの大きさ)、画質データを送信するようにし、サーバ上の肌履歴D/Bにこれらのデータを格納するとともに、サイズデータ及び画質データから予め定められたサイズ・画質に変換した後、肌状態の診断・分析を行うようにすればよい。
次に、肌の色の分析のための画像補正の構成について図10を参照して説明する。この画像補正は、レンズモジュール40とスマートフォン3のデジタルカメラ31を用いて肌が撮影される場合に、上述のように青色に発光する第1のLED42aと、黄色(赤色+緑色)に発光する第2のLED42bを用いて撮影されることから、肌の色が自然光や白色光で撮影した場合と異なり、例えば、青みがかった色となるのを自然な色にするために行われる。なお、肌用カメラを用いる場合でも、レンズモジュール40の場合と同様のLED照明を用いる場合には、同様の画像補正が必要となる。
画像補正を行うことで、上述の肌のシミとキメの撮影用に、自然光に近い照明ではなく、青と黄の照明を用いても、肌の色の分析を可能とするとともに、撮影時にスマートフォン3に表示される肌の画像の色を自然に近い色とすることができる。
ここで、スマートフォン3は、デジタルカメラ31と、ディスプレイである画像表示部34と、フラッシュメモリ33としての記憶部と、タッチパネルと画像表示部34の表示を組み合わせた入力部35と、上述のようにアプリケーションを実行可能な制御部32と、無線電話回線やWiFiを介してインターネット4に接続可能にする通信インターフェース36とを備える。
また、スマートフォン3には、レンズモジュール40が装着される。
また、データ管理サーバ5には、上述のようにスマートフォン3で撮影されて送信される肌の画像データが登録される肌履歴データベース5b、上述の顧客個人情報データベース5aと、上述のデータ二次利用者アクセス管理データベース5b等のデータベースが備えられている。
このような肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法においては、レンズモジュール40をスマートフォン3に装着して初めて肌を撮影する場合には、例えば、レンズモジュール40に同梱されている画像補正用のサンプルシートに、レンズ筐体50の当接部50bを押し付けて、レンズ筐体50内が遮光され、かつ、第1のLED42aおよび第2のLED42bが点灯した状態で、スマートフォン3のデジタルカメラ31での撮影を行う。なお、この際には、スマートフォン3の制御部32により専用アプリ5jが起動した状態で、専用アプリ5jのメニュー画面にある例えば「肌撮影のための準備」を選択する。なお、サンプルシートは、基本的には、所定の白色印刷が施されたシートであるが、複数の色見本が印刷されたものでも良い。
この「肌撮影のための準備」を選択すると、サンプルシート撮影(補正データ生成処理)を行うように画面表示等により指示され、ユーザーがサンプルシート撮影を選択できるようになっている。
専用アプリ5jでは、サンプルシート撮影を行うことが選択されると、サンプルシートを平なところに拡げるとともに、スマートフォン3に装着したレンズモジュール40のレンズ鏡筒50の当接部50bをサンプルシートに押し付けて撮影することが指示される。
この指示に従って、サンプルシートを撮影すると、専用アプリ5jにより、サンプルシートの画像データがフラッシュメモリ33である記憶部に記憶された後に、専用アプリ5jを実行している制御部32の制御により、データ管理サーバ5に送られる。
このサンプルシートの画像データは、制御部5kで記憶されるとともに、例えば、予めサンプルシートに対応して設定されているRGBの基準値と、撮影された画像データの各画素のRGB値の平均等の統計処理された値とを比較し、撮影された画像データの例えば平均のRGB値が上述のRGBの基準値となるように補正可能な各RGBの値に対応する補正演算用の式を求める。ここでは予め設定された式における所定の補正項の値を補正データとして補正データ決定手段5tで決定する。なお、補正データ決定手段5tとは、プログラムを実行する制御部5kの機能であり、実行されるプログラムにより補正データを生成する処理を指すものである。なお、補正方法は、周知の方法・アルゴリズムを用いることができる。
制御部5kは、プログラムの実行により、前記補正データに基づいて、画像補正手段5uとして撮影された画像データを補正する。また、制御部5kは、プログラムの実行により、補正された画像データに基づいて、肌分析手段5vとして、肌の色を分析する。
また、データ管理サーバ5の制御部5kの補正データ決定手段5tにより補正データが決定されると、補正データは、サンプルシートを撮影したスマートフォン3に送信される。また、補正データは、データ管理サーバ5の校正用データベース5mに、肌履歴データベース5bに記憶された補正すべき画像データ(たとえば、各画像データに付けられた保存用コード)に関連づけて補正データが記憶される。あるいは、決定された補正データは、校正用データベース5mに、その登録日と共に、顧客IDと関連付けて登録されてもよい。この場合は、肌履歴データベース5bに登録された特定の肌画像を補正する際に、当該画像の撮影日と顧客IDに基づき、対応した補正データを校正用データベース5mから抽出し補正処理を行うことになる。
なお、校正用データベース5mは、上述のように、輝度、青、赤、緑(輝度を含まなくてもよい)のそれぞれの校正データを記憶するものであり、ここでは、上述の補正データを校正データとして記憶する。上述のように青、赤、緑のそれぞれに対応して予め式を設定し、これらの式の補正項の値を上述のサンプルシート撮影により得られる画像データに基づいて求め、補正項の値を校正データとして記憶するようにしている。画像の補正に際しては、校正用データベースに記憶されたRGBの各色にそれぞれ対応する補正項の値を、RGBの各色にそれぞれ対応する各式に代入するとともに、補正すべき画像データの各画素のRGBの各値を各式にそれぞれ代入し、これらの式による演算処理により補正された各画素のRGB値を得る。なお、校正用データベース5mに記憶される校正データは、周知の画像補正方法(アルゴリズム)に基づくものを用いることが可能であり、上述の照明の影響で不自然な色合いの画像データを、サンプルシートを撮影した画像データに基づいて、たとえば、太陽光や白色照明等の下で撮影された画像データに近い色合いに補正できればよい。
これにより、スマートフォン3から撮影された肌の画像データが送信された場合に、肌の色の分析用に画像データにおける色の補正を行うことができる。なお、「肌撮影のための準備」は、スマートフォン3側で、いつでも選択できる項目であり、レンズモジュールの使用開始時以外でも行うことが可能である。したがって、肌撮影を行う度に、補正データが作成されるようにすることも可能であり、この場合に、肌履歴データベース5bの各画像データに対応して補正データが記憶さていることになる。
なお、処理を肌の撮影開始時に毎回行うのではない場合に、複数の補正データがある場合は、撮影された画像データに対して最新の補正データが割り付けられる。
補正データを受信したスマートフォン3では、補正データをフラッシュメモリ(記憶部)33に記憶する。
これにより、レンズモジュール40を初めて用いる際等に行われる補正データ生成処理が終了する。
なお、レンズモジュール40とスマートフォン3を用いて肌状態分析用の肌の画像を撮影する際には、上述の補正データ生成処理が行われている必要があり、補正データ生成処理が1回も行われていない状態で、専用アプリ5jを用いて肌の撮影を行おうとすると、例えば、補正データ生成処理を行うように促すための表示が画像表示部34に表示される。
次に、スマートフォン3における撮影について説明する。スマートフォン3では、肌のシミ、キメ、シワ、色の分析を行うために、専用アプリ5j起動し、専用アプリ5jのメニューから肌撮影(モード)を選択する。
専用アプリ5jで肌撮影モードとなると、例えば、レンズモジュール40の装着や電源の投入等が指示されたり、確認するように促されたりする。
なお、レンズモジュール4の電源投入は、レンズモジュール4の照明用の第1のLED42aおよび第2のLED42bの点灯をスマートフォン3のデジタルカメラ31で撮影し、第1のLED42aおよび第2のLED42bの発光に基づく所定の波長の光が入射することで判定し、所定の波長の光が入射しない場合にレンズモジュール40の電源投入を促すものとしてもよい。なお、上述のようにレンズモジュール40の当接部50bを肌に接触させた場合に、自動でレンズモジュール40の電源が投入されてもよい。
専用アプリ5jを実行している状態で肌撮影モードとなると、デジタルカメラ31が起動するとともに、画面表示部34にデジタルカメラ31で撮影された画像が動画として表示される。すなわち、カメラ用のアプリで静止画を撮影する場合と同様の処理を行うことになるが、この際に、上述の補正データを用いて、画面表示される画像の色を補正するようになっている。
なお、自分で自分の肌を撮影する場合に、スマートフォン3の画面表示部34を直接見ることはできないが、鏡を用いることにより、画面表示部34を見ることができる。
この際に、色の補正を行わないと、例えば、肌の色が例えば青色成分が強い青っぽい画像になってしまう、すなわち、画像表示部34に自分の肌が不自然な色合いで表示されることになり、ユーザーは、そのことに対して不快に思ったり、不信を感じたりする虞がある。
そこで、デジタルカメラ3の撮像素子で撮影されて画像表示部34に表示される画像に対して、上述の補正データを用いた補正を行い、自然な色合いの画像に変換してから画面表示部34に表示するようにする。
この際には、上述のスマートフォン3の制御部32において、上述の専用アプリ5jを実行することにより制御部3を画像補正手段37として機能させ、順次撮像素子から出力される画像信号の値を補正データに基づいて変換することにより、自然な色合いの肌画像を表示させることができる。なお、自然な色合いの肌画像の表示は、スマートフォンの機能・画像補正手段の速度を勘案して、肌画像として撮影した静止画のみ色補正してもよいし、静止画撮影に至るまでの肌の動画表示についても色補正してもよい。
なお、スマートフォン3の制御部32の能力、すなわち、CPUやグラフィック用のプロセッサ(GPU)等の能力が低く、ほぼリアルタイムで色補正を行うことが困難な場合には、例えば、スマートフォン3に元々ある色補正機能、例えば、単純にRGBの各値のうちのR(赤)成分を強くしたり(弱くしたり)、G(緑)成分を強くしたり(弱くしたり)、B(青)成分を強くしたりする(弱くしたりする)機能を用い、例えば、青っぽい画像の青成分を弱めて通常の色合いの画像とするようにしてもよい。
この状態は、撮影準備が整った状態なので、たとえば、スマートフォン3の画像表示部34のタッチパネルや本体のホームボタン等を操作することにより、静止画を撮像可能である。
撮影された静止画は、補正データを用いて自然な色合いの画像にされてから画像表示部34に再生表示される。この際には、動画を表示する場合に比較して十分に時間的溶融があるので、補正データを用いて画像データを補正することが好ましい。
また、画面上のメニューでは、肌撮影が選択されて肌の撮影が行われると、肌分析の項目が有効になり、肌分析の項目を選択すると、データ管理サーバ5に撮影された画像データが送られる。
スマートフォン3で肌分析の項目が選択されると、色補正前の画像データがデータ管理サーバ5に送られ、肌履歴データベース5bに顧客IDと関連付けて記憶される。データ管理サーバ5の制御部5kでは、プログラムの実行に基づく肌分析手段として、例えば、上述のように補正前の画像データから肌のキメおよびシワの分析用画像として赤成分の画像データを抽出し、肌のシミの分析用画像として青成分の画像データを抽出する。また、補正前の画像データを上述の補正データにより補正し、肌の色の分析用画像とする。
それぞれの画像を用いて分析が行われ、分析結果のデータは、肌履歴データベース5bに顧客IDに関連付けて記憶されるとともに、スマートフォン3に送信され、スマートフォン3の画像表示部34で表示可能になる。
なお、校正用データベース5mに記憶されている補正データは、上述のように肌履歴データベース5bに記憶された画像データに関連づけられており、画像データをいつでも補正可能になっている。例えば、スマートフォン3から過去の画像データを表示する要求があった場合に、データ管理サーバ5の制御部5kの画像補正手段5uとしての機能により、画像データの色を補正データにより補正した後に、補正された画像データがスマートフォン3に送信される。なお、スマートフォン3側では、記憶部33に記憶された補正データは、上述の補正データ生成処理を行う度に更新される。
次に、レンズモジュール40における電源管理処理について説明する。レンズモジュール40においては、電池を二つのLED42a,42bの電源として用いている。この際に電池の電圧が低下すると、LED42a、42bが所定の光量とならない可能性があり、光量の低下に気づかすにレンズモジュール40を使用した場合に、肌の状態の分析結果に悪影響があり、正しい分析結果を得られない虞がある。
図11に示すように、レンズモジュール40の上述の電源回路48には、電池48a、昇圧回路48b、定電圧回路48cを有している。
したがって、電池48aの電圧が昇圧回路48bにより昇圧されて定電圧回路48cに入力することになる。定電圧回路48cでは、入力電圧が所定電圧以上となっている場合に、所定電圧より少し低い略一定の出力電圧を得ることができる。なお、電池から必要な電圧が供給される場合、多少の電圧変動を気にしないで済む場合には、上記昇圧回路や定電圧回路は省略してもよい。
したがって、電池48aに十分に電力が残っている状態では、LED駆動回路44に一定の電圧で電流を流すことが可能になる。そしてLED駆動回路内の定電流回路により、安定した所定の輝度で第1および第2のLED42a、42bを発光させることができる。なお、電源スイッチ49により、定電圧回路48cからLED駆動回路44への電流をオン・オフすることができる。
ここで、電池の残量が減少し、電池の出力電圧が低下していくと、ある程度の電圧降下は、昇圧回路48bにより昇圧された電流が定電圧回路48cに入力されることによりLED駆動回路44への入力電圧に影響を与えないが、さらに電池の電圧が低下すると、昇圧回路48bによる昇圧が困難となり、LED駆動回路44に電流が流れない状態となる。
この際には、第1および第2LED42a、42bが発光しない状態となる。
したがって、スマートフォン3のカメラ31に撮像されるシャッタを押す前の動画としての画像では、LED駆動回路44に略一定に電圧が供給されている明るい状態と、LED駆動回路44に電流が流れなくなった暗い状態とで画像の輝度に明らかな差がある状態となる。
また、例えば、LED42a、42bが点灯状態の画像の輝度と消灯状態の画像の輝度との間の所定の輝度を閾値とし、撮影(シャッタの押下)前でカメラ31が作動して画像信号が撮像素子から出力されている状態の輝度を上述の閾値以上か、閾値より下かを判定させる。この際には、制御部32で、専用アプリ5jが実行され、上述の肌撮影モードとなった状態である。
この際に、専用アプリ5jに含まれるプログラムとして、画像輝度監視プログラムが起動しており、カメラ31の画像素子から出力される映像信号の輝度を監視し、例えば、肌撮影モードとなって所定時間経過しても輝度が閾値以上にならない場合に、例えば、画像表示部34の表示または音声出力により、例えば、「画像が暗く肌状態の分析ができません」「電池残量が少ないので、電池を交換してください」等のメッセージが出力される。また、電池として充電池を用いている場合に、「電池残量が少ないので、充電してください」等のメッセージが出力される。
その後、スマートフォン3の制御部32は、デジタルカメラ31での撮影ができないように制御される。なお、これら電池切れに基づくメッセージの前にレンズモジュールの電源がオンになっているか否かを確認するメッセージを出力することが好ましい。
この場合に、照明の光量が足りないのに、無駄に肌の撮影に時間を取られるのを防止できる。また、輝度の低い状態で撮影された画像データにより、肌状態の分析が行われてしまのを防止できる。また、例えば、アルカリ電池を用いている場合に、過放電によるアルカリ電池からのアルカリの漏出を防止することができる。
なお、この場合には、スマートフォン3から警告の表示や音声が出力された時点で、電池交換や、充電を行わないと、LED42a,42bが点灯せず、撮影ができない状態となり、無駄な撮影が行われるのを確実に防止できる。
なお、スマートフォン3における輝度の判定は、肌の撮影後に、撮影された肌の画像データの輝度で判定し、撮影後に上述のメッセージを出力するものとしてもよい。
レンズモジュール40の変形例を図12に示す。レンズモジュール40は、図11に示す上記例と同様に電源回路48に電池48a、昇圧回路48b、定電圧回路48cを備えている。さらに、電池48aと昇圧回路48bとの間、すなわち、電池48aの出力側に電源電圧監視手段25が設けられている。
電源電圧監視手段25は、例えば、電圧測定するとともに、測定された電圧が設定された基準電圧以下となった場合に信号を出力する電圧監視用のICチップであり、昇圧回路48aにより昇圧される前の電池の電圧を測定するようになっている。
また、LED駆動回路44には、制御回路26が接続され、LED駆動回路44を制御することにより、LED42a,42bの点灯と消灯を制御可能となっている。また、制御回路26に電源スイッチ49が接続され、制御回路26を介して、LED駆動回路44のオン・オフを制御できるようになっている。
電源電圧監視手段25では、基準電圧として、例えば、昇圧回路48bで必要とされる入力電圧より少しだけ高い電圧が基準電圧として設定されている。電池の電圧が基準電圧程度以上ならば、当該電圧が昇圧回路48bにより定電圧回路48cで必要とされる入力電圧より少しだけ高い電圧に昇圧され、定電圧回路48cでは、設定された一定の出力電圧をLED駆動回路44に出力可能になる。
また、電源電圧監視手段25から電池の電圧が基準電圧より低くなったことを示す信号が出力されても、少しの期間だけ第1および第2LED42a,42bを点灯可能な状態となるように、上記基準電圧は設定されている。
電源電圧監視手段25から信号が出力されると、制御回路26に入力される。制御回路26は、電源電圧監視手段25から信号が入力された場合に、第1および第2LED42a,42bの少なくとも一方を点滅させる制御を行うようになっている。
これにより、レンズモジュール40を見ているユーザーに、LED42a,42bの点滅により異常(電池電圧の低下)を報知することができる。
また、さらに電圧が低下すると、図11に示すレンズモジュール40と同様に、電池48aの電圧が、定電圧回路48cで必要とされる入力電圧まで昇圧回路48bにより昇圧できない電圧になる。
これにより、LED42a,42bは、点灯できない状態となる。すなわち、図11に示すレンズモジュール40の場合と同様にスマートフォン3側でカメラ31から出力される画像信号が明らかに暗いことを判別できる状態となる。
上述のようにLED42a,42bを点滅した場合に、このLED42a,42bの点滅をカメラ31で撮影してカメラ31の撮像素子から出力される画像信号の輝度から制御部32がLED42a,42bの点滅を判定するものとしてもよい。
例えば、スマートフォン3では、制御部32により専用アプリ5jが実行されることにより、専用アプリ5jのLED点滅監視プログラムが実行され、制御部32がLED点滅判定手段32bとして機能する。
この状態でLED42a,42が点滅すると、デジタルカメラ31の撮像素子からの画像信号の輝度が高低を繰り返す状態となり、この状態をLED点滅判定手段32bとしての制御部32が検知する。点滅が検知された場合に、制御部32は、例えば、記憶部としてのフラッシュメモリ33に記憶されているメッセージを映像や音声で出力することになる。この場合に出力されるメッセージは、例えば、「画像が暗く肌状態の分析ができません」「電池残量が少ないので、電池を交換してください」、「電池残量が少ないので、充電してください」等である。この場合に、たとえば、メッセージ表示後に肌撮影モードを終了するようにしてもよい。
また、緊急処置として、スマートフォン3の画像表示部34に確認ボタンを表示し、メッセージの内容を確認したことを入力された後に、LED42a、42bを通常点灯させ、肌の撮影を可能にしてもよい。この場合に、直ぐに電池の交換や充電が不可能であっても1回もしくは数回の肌の撮影が可能になり、電池の購入や充電のための時間を確保することができ、例えば、定期的に肌を撮影している場合に、電池切れのために、データが抜けてしまうのを防止できる。なお、上述のように電池48aの電圧がさらに低下すれば、LED42a,42bは点灯せず、撮影しても分析が略不可能な状態になる。
この場合も、アルカリ電池の過放電によるアルカリの漏出を防止できる。特に、電池切れにより、LED42a、42bが点灯できない状態となる前の段階で、電池残量が少なくなっていることを知らせることができるので、アルカリ電池の過放電の防止が容易になる。
なお、制御回路26は、例えば、汎用のプログラム可能な演算処理装置として、例えば、MPU(マイクロ・プロセッサ・ユニット)であってもよいが、電源電圧監視手段25から信号が入力した場合に、LED42a、42bを常時点灯から点滅に切り替えるだけの処理なので、専用の論理回路からなる制御回路26を用いている。
また、汎用の制御回路26を用いる場合に、電源電圧監視手段25として、電圧の値を出力する電圧測定装置を用いるものとしてもよい。制御回路26において、入力される電圧の値がプログラムで設定された基準電圧以下となるか否かを判定し、基準電圧以下となった場合に、上述のLED42a、42bを点滅させる制御を行うものとしてもよい。
レンズモジュール40の別の変形例を図13に示す。このレンズモジュール40では、電源回路48は、基本的に電池で構成されており、昇圧回路および定電圧回路が設けられていない。その代わりに、LED駆動回路がLED定電流駆動回路44aとされており、LED42a,42bに設定された略一定の電流が流れるように制御される。
このLED定電流駆動回路44aにより、定電圧回路がなくともLED42a,42bを安定した輝度で点灯させることができる。
このレンズモジュール40においても、電池48aに電池48aの出力電圧を監視する電源電圧監視手段25を設けるとともに、汎用の制御回路26がLED定電流駆動回路44aに接続され、かつ、電源スイッチ49が制御回路26に接続されている。
この場合も電池48aの出力電圧が所定の基準電圧となった場合に、電源電圧監視手段25がそれを検知し、信号を制御回路26に出力する。電源電圧監視手段25から信号が入力された正誤回路26は、LED定電流駆動回路44aを制御して、第1および第2のLED42a,42bの少なくとも一方を常時点灯から点滅に切り替える。
この場合も、図12のレンズモジュール40と同様の作用効果を得ることができる。
なお、LED定電流駆動回路においても、電池48aの出力電圧が所定の電圧以上となっていれば、略一定の電流をLED42a、42bに流すことができる。
1 肌状態測定装置(肌用カメラ、スマートフォン+レンズモジュール)
3 スマートフォン(無線携帯端末)
3f 画質変換手段
4 インターネット(ネットワーク)
5 データ管理サーバ
5b 肌履歴データベース(データベース)
5b 肌履歴データベース
5k 制御部(画質変換手段、データ記憶制御手段)
5s 画質変換手段
5t 補正データ決定手段
5u 画像補正手段
5v 肌分析手段
25 電源電圧監視手段
26 制御回路
31 デジタルカメラ(カメラ部)
32 制御部(画像データ送信手段、画質変換手段)
34 画像表示部(ディスプレイ、報知手段)
37 画像補正手段
40 レンズモジュール
41 コンバージョンレンズ
42a 第1のLED(照明手段)
42b 第2のLED(照明手段)
44 LED駆動回路
44a LED定電流駆動回路
48 電源回路
48a 電池
48b 昇圧回路
48c 定電圧回路

Claims (6)

  1. デジタルカメラを内蔵するとともに、無線通信回線を利用してネットワークに接続可能な無線携帯端末と、
    前記デジタルカメラに装着されることにより、肌状態を分析するための肌画像を撮影可能とするコンバージョンレンズを有するレンズモジュールと、
    前記無線携帯端末と、前記ネットワークを介してデータ通信可能なデータ管理サーバとを備え、
    前記無線携帯端末は、前記レンズモジュールを装着された前記デジタルカメラで撮影される前記肌画像の画像データを、前記レンズモジュールのユーザーに対応するユーザー情報に関連付けて前記データ管理サーバに送信する画像データ送信手段を備え、
    前記データ管理サーバは、前記無線携帯端末から送信された前記肌画像の画像データを前記ユーザー情報に関連付けて記憶するデータベースを備え、
    前記無線携帯端末によって異なる可能性がある前記デジタルカメラに撮影された前記肌画像の画像データの前記解像度を合わせるために、前記肌画像の画像データの前記解像度を所定の解像度に変換する画質変換手段が前記無線携帯端末または前記データ管理サーバに設けられていることを特徴とする肌状態測定分析情報管理システム。
  2. 前記データ管理サーバは、前記画質変換手段により前記所定の解像度に変換された前記肌画像の画像データを前記データベースに記憶させるデータ記憶制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の肌状態測定分析情報管理システム。
  3. 前記画質変換手段が、前記データ管理サーバに設けられ、
    前記無線携帯端末の前記画像データ送信手段は、撮影された前記肌画像の画像データの前記解像度を含む画質データを前記データ管理サーバに送信し、
    前記データ管理サーバは、前記データベースに前記肌画像の画像データと前記画質データとを関連付けて記憶させ、
    前記肌画像の画像データを用いて前記肌状態の分析を行う場合に、前記画質変換手段は、前記データベースに記憶された前記肌画像の画像データを前記画質データに基づいて前記所定の解像度に変換することを特徴とする請求項1に記載の肌状態測定分析情報管理システム。
  4. デジタルカメラを内蔵するとともに、無線通信回線を利用してネットワークに接続可能な無線携帯端末と、
    前記デジタルカメラに装着されることにより、肌状態を分析するための肌画像を撮影可能とするコンバージョンレンズを有するレンズモジュールと、
    前記無線携帯端末と、前記ネットワークを介してデータ通信可能なデータ管理サーバとを備えた肌状態測定分析情報管理システムにおける肌状態測定分析情報管理方法であって、
    前記無線携帯端末は、前記レンズモジュールを装着された前記デジタルカメラで撮影される前記肌画像の画像データを、前記レンズモジュールのユーザーに対応するユーザー情報に関連付けて前記データ管理サーバに送信し、
    前記データ管理サーバは、前記無線携帯端末から送信された前記肌画像の画像データを前記ユーザー情報に関連付けてデータベースに記憶し、
    前記無線携帯端末または前記データ管理サーバは、前記無線携帯端末によって異なる可能性がある前記デジタルカメラに撮影された前記肌画像の画像データの前記解像度を合わせるために、前記肌画像の画像データの前記解像度を所定の解像度に変換することを特徴とする肌状態測定分析情報管理方法。
  5. 前記データ管理サーバは、前記所定の解像度に変換された前記肌画像の画像データを前記データベースに記憶させることを特徴とする請求項4に記載の肌状態測定分析情報管理方法。
  6. 前記データ管理サーバが、前記肌画像の画像データの解像度を、所定の解像度に変換するものとされ、
    前記無線携帯端末の前記画像データ送信手段は、撮影された前記肌画像の画像データの前記解像度を含む画質データを前記データ管理サーバに送信し、
    前記データ管理サーバは、前記データベースに前記肌画像の画像データと前記画質データとを関連付けて記憶させ、
    前記データ管理サーバは、前記肌画像の画像データを用いて前記肌状態の分析を行う場合に、前記データベースに記憶された前記肌画像の画像データを前記画質データに基づいて前記所定の解像度に変換することを特徴とする請求項4に記載の肌状態測定分析情報管理方法。
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