JP2015039549A - 手術システム及びトロッカー - Google Patents

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Abstract

【課題】 筐体温度が上昇しにくいトロッカー10を具備する手術システム1を提供する。【解決手段】 手術システム1は、気腹装置41と、処置具30が挿入される挿入孔10Hを巻回する送電コイル11を有し、熱伝導率が15W/(m・K)以上の放熱部材12と、放熱部材12の下側に配設された、熱伝導率が0.3W/(m・K)以下の断熱部材13と、を有するトロッカー10と、送電コイル11に交流電力を出力する電源21と、送電コイル11と誘導結合して交流電力を受電する受電コイル31と、受電コイル31が受電する電力により処置が行われる処置部32と、を有する処置具30と、を具備する【選択図】図8

Description

本発明は、処置具にワイヤレス給電するトロッカーを具備する手術システム及び前記トロッカーに関する。
トロッカーは、先端に鋭利な穿刺針のある内針と一体的に組み合わせた状態で、内針が患者の体壁に穿刺され腹腔内に挿入される。腹腔内に挿入した後、内針を抜去することによってトロッカーは体壁に留置され、腹腔内で処置を行う処置具の案内管として使用される。
トロッカーに挿入される処置具には処置に必要な電力を供給するためにケーブルが接続されていることがある。このケーブルは、術者が手術するときの邪魔になり操作性を低下させている。
この問題を解決する方法として、特開平11−128242号公報には、トロッカーの送電コイルから、トロッカーに挿入された処置具の受電コイルに電力を供給することが開示されている。
しかし、外科手術用のエネルギ処置具、例えば高周波メスや超音波メスは、処置に際して数10W〜100W程度の比較的大きな電力が必要となるため、送電コイルが発熱し、患者と接触しているトロッカーの筐体温度が上昇するおそれがあった。
特開平11−128242号公報
本発明の実施形態は、筐体温度が上昇しにくいトロッカーを具備する手術システム及び筐体温度が上昇しにくいトロッカーを提供することを目的とする。
本発明の一態様の手術システムは、被検体の腹腔内に気体を供給する気腹装置と、処置具が挿入される挿入孔を巻回する送電コイルを有し、前記送電コイルがスパイラル状の溝に挿入されており、複数のスリットにより互いに絶縁された熱伝導率が15W/(m・K)以上の複数の金属部材からなる放熱部材と、前記放熱部材の下側に配設された、熱伝導率が0.3W/(m・K)以下の断熱部材と、を有し、前記気腹装置から供給される気体が前記放熱部材と接触する流路があるトロッカーと、前記送電コイルに交流電力を出力する電源と、前記送電コイルの温度に応じて、前記流路に流れる前記気体の流量を調整する調整部と、前記送電コイルと誘導結合して前記交流電力を受電する受電コイルと、前記受電コイルが受電する電力により処置が行われる処置部と、を有する前記処置具と、を具備する。
また別の実施形態のトロッカーは、処置具が挿入される挿入孔に印加される交流磁界を発生する送電コイルと、前記送電コイルが発生する熱を伝熱する放熱部材と、前記放熱部材の下側に配設された前記放熱部材よりも熱伝導率の低い断熱部材と、を有する。
本発明の実施形態によれば、筐体温度が上昇しにくいトロッカーを具備する手術システム及び筐体温度が上昇しにくいトロッカーを提供できる。
第1実施形態の手術システムの使用状態を説明するための模式図である。 第1実施形態の手術システムの回路構成図である。 第1実施形態のトロッカーの部分断面図である。 第1実施形態のトロッカーの放熱部材と断熱部材の斜視図である。 第1実施形態のトロッカーの放熱部材と送電コイルの断面図である。 第1実施形態のトロッカーの放熱部材と送電コイルの断面図である。 第1実施形態のトロッカーの放熱部材と送電コイルの断面図である。 第1実施形態の変形例の放熱部材の斜視図である。 第1実施形態の変形例の放熱部材の斜視図である。 第1実施形態の変形例の放熱部材の分解図である。 第2実施形態の手術システムの使用状態を説明するための模式図である。 第2実施形態の手術システムの回路構成図である。 第2実施形態の手術システムの気体の流路を説明する構成図である。
<第1実施形態>
最初に、図1〜図4を用いて、第1実施形態の手術システム1及びトロッカー10について説明する。図1に示すように、手術システム1は、トロッカー10と、電源ユニット20と、処置具30と、スイッチ23と、を具備する。なお、手術システム1では、内視鏡等も別のトロッカーを介して被検体9の腹腔9Aに挿入されるが、説明等は省略する。
本実施形態のトロッカー10は、筐体14と、送電コイル11と、放熱部材12と、断熱部材13と、を有する。筐体14の下部から延設された細長い挿入管14Hが、被検体9に挿入される。なお、筐体14と挿入管14Hとは、同じ材料で一体的に構成されている。筐体14には、中央に処置具30が挿入される挿入孔10Hがある。挿入孔10Hは、挿入管14Hの先端まで延設されている貫通孔である。
処置具30は、挿入孔10Hを介して腹腔9Aに挿入される。本実施形態の処置具30は、処置部32に挟持した血管等の被処置部9Bに、高周波電力エネルギを印加することで、切開、凝固等の処置を行うバイポーラ電気メスである。処置具30は、受電部39(図2参照)が無線受電した電力により処置が行われるため、電力供給のためのケーブルは接続されていないため、操作性がよい。
トロッカー10の送電コイル11に交流電力を出力する電源ユニット20は、電源21と送電回路22とを含む。電源21は、例えば10W〜100Wの大電力の高周波電力を出力する。図2に示すように、電源21から供給される電力から、交流磁界を発生する送電部19は、送電コイル11と送電コンデンサ15と送電回路とを含む。送電コイル11には、送電コンデンサ15が直列接続されており、所定の共振周波数FR1の交流磁界を発生する送電側LC直列共振回路を構成している。電源21は共振周波数FR1の交流電力を出力する。なお、送電コンデンサ15に替えて送電コイル11の浮遊容量を利用する構成としてもよい。送電回路22には電源21と共振回路とのインピーダンスマッチングを行うインピーダンスマッチング回路(不図示)が含まれる。
なお、図1、図2では、送電コンデンサ15はトロッカー10に配設されており、送電回路22は電源ユニット20に配設されているが、送電コンデンサ15及び送電回路22は、トロッカー10に配設されていてもよいし、電源ユニット20に配設されていてもよい。
電源ユニット20に接続されているスイッチ23は、例えばフットスイッチであり、電源ユニット20の電力出力をON/OFF制御する。
一方、すでに説明したように、処置具30は、送電部19の送電コイル11と誘導結合し、交流磁界を介して電力を無線受電する受電コイル31を含む受電部39を有する。図2に示すように、受電回路39は、受電コイル31と受電コンデンサ33と受電回路34とを含む。受電コイル31には、受電コンデンサ33が直列接続されており、所定の共振周波数FR2の交流磁界を効率良く受電する受電側LC直列共振回路を構成している。受電側LC直列共振回路の共振周波数FR2は、送電側LC直列共振回路の共振周波数FR1と略同じであり、手術システム1では、磁界共鳴現象により、効率的に電力の無線送受電が行われる。なお、共振周波数FR1、FR2は、例えば、100kHz〜20MHzの範囲で適宜、選択可能であるが、法令で使用が許可されている周波数、例えば、13.56MHz等が好ましく選択される。
なお、受電コンデンサ33に替えて受電コイル31の浮遊容量を利用する構成としてもよい。受電回路34は、例えば、受電コイル31が受電した交流信号を整流し直流信号に変換し、平滑化し、更にDC/DCコンバータにより駆動部35に供給する電圧に調整する。受電回路34には駆動部35と共振回路とのインピーダンスマッチングを行うためのインピーダンスマッチング回路(不図示)が含まれる。駆動部35は受電回路34からの電力を、処置部32の駆動に適した電力に変換して出力する。例えば、電気メスの処置部32には、駆動部35から、周波数350kHz、電圧100Vppの駆動信号が供給される。
処置具30の被検体9に挿入される細長い挿入部の内部には長軸方向に沿って細長いソレノイドタイプの受電コイル31が配設されている。トロッカー10の送電コイル11が発生した交流磁界を受電する受電コイル31の中心軸は、挿入部中心軸と略一致している。受電コイル31は、処置中に、その一部が、常に送電コイル11の内部に挿入されているように、例えば、長さが100mm以上200mm以下であり、挿入部の全長にわたって配設される長さであってもよい。なお、受電コイル31の外周部は例えば、絶縁性樹脂で覆われている。
一方、トロッカー10の挿入孔10Hを巻回するように筐体14の内部に配設されている送電コイル11は、交流電力が供給されて交流磁界を発生するときに、ジュール熱により発熱する。
内部が中空の円筒部材である放熱部材12は、送電コイル11が発生する熱を伝熱する。このため、送電コイル11の温度が過度に上昇することがない。送電コイル11が発生する熱が伝熱されたヒートシンクである放熱部材12は温度が上昇する。しかし、図3及び図4等に示すように放熱部材12の下側、すなわち、被検体側には放熱部材12よりも熱伝導率が低い断熱部材13が配設されている。断熱部材13は、放熱部材12の下面を覆う内部が中空の円筒部材である。すなわち、放熱部材12の貫通孔12Hと断熱部材13の貫通孔13Hとは略同径であり、トロッカー10の挿入口14Hを構成している。
放熱部材12が加熱されても、放熱部材12の下側には断熱部材13が配設されているため、筐体14の下側の温度が上昇することはない。
放熱部材12は、熱伝導率λが15W/(m・K)以上であることが好ましい。すなわち、放熱部材12としては、例えば、銅(λ=398W/(m・K))、シリコン(λ=168W/(m・K))、窒化アルミニウム(λ=150W/(m・K))、鉄(λ=84W/(m・K))、アルミナ(λ=32W/(m・K))、窒化シリコン:Si(λ=27W/(m・K))、又は、ステンレス(λ=17W/(m・K))等を用いることが好ましい。
なお、渦電流による損失発生を防止するためは、放熱部材12は、非導電性であることが好ましく、窒化アルミニウム等のセラミック材料が特に好ましい。
なお、放熱部材12が導電性材料からなる場合には、銅等からなる芯線が絶縁材料で被覆された送電コイル11を用いる必要があるが、放熱部材12が非導電性材料からなる場合には、絶縁材料で被覆されていない芯線を用いることができる。
図4等に示した放熱部材12は、表面積を広くして冷却効率を高めるために冷却フィン12Tを有する。冷却フィン12Tは、フィン間の空気の移動を妨げない構造であれば棒状等であってもよい。放熱部材12の近傍では暖められた空気が下方から上方に自然に移動し筐体内に対流が発生することで、放熱部材12の熱は外部に放出されていく。なお、トロッカー10の筐体14の上面及び側面に、通気のための開口部(不図示)を設けてもよい。側面の開口部から筐体内に流れ込んだ空気は、放熱部材12により暖められ上面の開口部から放出される。
一方、断熱部材13は、熱伝導率λが0.3W/(m・K)以下であることが好ましく、0.1W/(m・K)以下が特に好ましい。すなわち、断熱部材13としては、例えば、エポキシ樹脂(λ=0.21W/(m・K))、シリコーン樹脂(λ=0.16W/(m・K))、ウレタン樹脂(λ=0.034W/(m・K))などの樹脂材料や、これらの樹脂を発泡状にしたシリコンスポンジ(λ=0.08W/(m・K))やウレタンフォーム(λ=0.029W/(m・K))、又は、グラスウール(λ=0.045W/(m・K))等を用いることが好ましい。なお、空間を形成し、断熱部材13として空気(λ=0.024W/(m・K))を用いることもできる。
トロッカー10の放熱部材12は、いわゆる自然冷却により温度が過度に上昇することはない。
手術システム1及びトロッカー10では、送電コイル11に大電力が印加されても、放熱部材12により送電コイル11が過度に加熱されることはない。また放熱部材12の下側(被検体側)には断熱部材13が配設されているため、特に筐体14の被検体9と接する部分の温度が上昇しにくい。
<変形例>
次に第1実施形態のトロッカー10の変形例のトロッカー−10A〜10Fについて説明する。変形例のトロッカー−10A〜10Fは、いずれも第1実施形態のトロッカー10の効果を有し、更に新規な効果を有する。
図5Aに示す変形例1のトロッカー10Aは、送電コイル11を覆うように、高熱伝導率材料12G、例えば、サーマルグリース、又は、高熱伝導材料からなるシート等が配設されている。サーマルグリースは、例えば、主成分がシリコーン樹脂で、熱伝導率を高めるために銀等の金属粒子が混入されている。トロッカー10Aは、伝熱効率がよい。
また、図5Bに示す変形例2のトロッカー10Bは、放熱部材12Bの内周部のスパイラル状の溝に、送電コイル11が配設されている。トロッカー10Bは、所定の形状の送電コイル11を放熱部材12の内周部に容易に配設することができる。
また、図5Cに示す変形例3のトロッカー10Cは、断面が矩形の送電コイル11の芯線が、放熱部材12Cの矩形の溝に挿入されている。トロッカー10Cは、より効率的に送電コイル11が発生した熱を放熱部材12に伝熱することができる。半円形の溝に断面が円形の送電コイル11の芯線を挿入してもよい。すなわち、送電コイル11の芯線が嵌合する溝が形成されている放熱部材1を用いることで、送電コイル11と放熱部材12との接触面積が広くなるため、伝熱効率が向上する。
なお、放熱部材のスパイラル状の溝に送電コイル11の芯線を挿入する場合にも、溝と芯線との隙間に高熱伝導率材料12G、例えばサーマルグリースを配設することが好ましい。
図6Aに示す変形例4のトロッカー10Dの放熱部材12Dは金属部材からなり、周方向に直交する方向に、スリット12Sが形成されている。金属材料はセラミック材料よりも加工が容易で安価である。しかし、導電性のある放熱部材は、交流磁界が印加されると、渦電流が流れて損失が発生する。スリット12Sが形成された放熱部材12Dは、導電性があっても渦電流による損失を低減できる。スリット12Sは、エアーギャップであってもよいし、非導電性部材から構成されていてもよい。
更に、図6Bに示す変形例5のトロッカー10Eでは、放熱部材12Eが、複数のスリット12S1、12S2により、互いに絶縁された複数の金属部材12a、12bから構成されている。
更に、図7に示す変形例5のトロッカー10Fは、放熱部材12Fが、外周部に送電コイル11が巻回された中空の内筒部材12F1と、内筒部材12F1の外周部に接合された外筒部材12F2と、を含む。内筒部材12F1の外周部に送電コイル11を巻回することは、内周部に巻回するよりも容易である。
またトロッカー10Fは、送電コイル11が、内筒部材12F1と外筒部材12F2との間で挟持されるため、送電コイル11が発生した熱が効率的に放熱部材12Fに伝熱される。なお、内筒部材12F1と外筒部材12F2とは同じ材料から構成されていてもよいし、異なる材料から構成されていてもよい。内筒部材12F1又は外筒部材12F2の少なくともいずれかが、高熱伝導率材料から構成されていればよいが、両方が高熱伝導率材料から構成されていることが特に好ましい。また、内筒部材12F1と外筒部材12F2とは、サーマルグリース等の高熱伝導率材料を介して密着していることが好ましい。
<第2実施形態>
次に第2実施形態の手術システム1G及びトロッカー10Gについて説明する。手術システム1G等は、手術システム1等と類似しているので同じ構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
手術システム1等では、放熱部材12は自然冷却されたが、手術システム1G等では強制冷却される。
すなわち、図8及び図9に示すように、手術システム1Gは、手術システム1の構成要素に加えて、放熱部材12を強制冷却する気体を供給する送気ユニット40を具備する。
送気ユニット40の気腹装置41は、処置する腹腔内に炭酸ガス等の気体を注入して腹腔を拡張させ、腹腔内処置に必要な観察視野を確保して、処置過程を十分に把握するために使用される。気腹装置による、腹腔内への気体の注入では、ガスボンベ等の気体供給源(不図示)からの気体を減圧器、又は、弁などによって圧力制御して腹腔内を設定圧力に保つように制御される。
トロッカー10Gには、放熱部材12を冷却する気体が導入される導入部48と、前記気体が流れる流路47と気体が排出される排出部49とがある。導入部48は筐体14の側面下方に配設されており、排出部49は側面上方、又は、上面に配設されている。
送気ユニット40の調整部42は、気腹装置41から供給された気体を、腹腔内に注入する経路と、放熱部材12を冷却する流路47に注入する経路とに分割する。例えば、図10に示すように、調整部42は、分岐部42Aと、腹腔内の圧力に基づき制御される圧力制御弁42Bと、流路47に注入する気体の流量を制御する圧力制御弁42Cと、を含む。
圧力制御弁42B、42Cは、内部に設けられたばね等の弾性部材と流路内の圧力との釣合いにより2次側の圧力調整を行うパッシブなものでもよいし、電磁弁のようにアクティブなものでもよい。圧力制御弁42Bが、アクティブ制御弁の場合、2次側(腹腔側)の圧力をダイヤフラムセンサ等の圧力センサ(不図示)により検出して、その圧力が所定値となるように弁の制御を行う。圧力制御弁42Cは、圧力制御弁42Bと同様の構成であるが、その2次側の圧力がコイル冷却に十分な流量が流れるために必要な圧力となるように調整される。
なお、調整部42の少なくとも一部、例えば、圧力制御弁42Cはトロッカー10に配設されていてもよいし、圧力制御弁42Bは気腹装置41に配設されていてもよい。
流路47に供給される気体の流量は所定量に設定されていてもよいが、調整部42により、送電コイル11の温度、又は電力量、に応じて流量等が図示しない流量制御部により調整されることが、過剰な気体供給を防止するために好ましい。送電コイル11の温度は、温度センサ(不図示)により検出してもよいが、送電コイル11に印加される電力量からも推定できる。すなわち、送電コイル11の温度と電力量とは比例関係にあるため、電力量に応じた調整は送電コイルの温度に応じた調整と同じ意味をもつ。
例えば、送電コイル11の温度、又は、電力量が所定値以上の場合にだけ、流路47に気体が供給されるように制御される。又は、送電コイル11の温度、又は電力量に比例して流路47に供給される気体の流量が制御される。
送電コイル11の温度、又は、電源ユニット20からの電力量の情報をもとに圧力制御弁42Cを調整する調整部42は、気体供給の効率がよく経済的である。
なお、圧力制御弁42Bにより調整された気体が流路47を介して腹腔内に供給される構成でもよい。気腹用の気体を、送電コイル11の冷却に用いる手術システムは、手術システム1Gよりも構成が簡単である。すなわち、分岐部42A及び圧力調整弁42Cが不要である。
なお、放熱部材を冷却するための流体を供給する専用の装置を具備していてもよい。この場合には、流体として水等の液体を用いてもよい。
本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更、組み合わせ、及び応用が可能であることは勿論である。
1、1G・・・手術システム
10、10A〜10G・・・トロッカー
11・・・送電コイル
12・・・放熱部材
13・・・断熱部材
14・・・筐体
20・・・電源ユニット
30・・・処置具
40・・・送気ユニット
41・・・気腹装置

Claims (13)

  1. 被検体の腹腔内に気体を供給する気腹装置と、
    処置具が挿入される挿入孔を巻回する送電コイルを有し、前記送電コイルがスパイラル状の溝に挿入されており、複数のスリットにより互いに絶縁された熱伝導率が15W/(m・K)以上の複数の金属部材からなる放熱部材と、前記放熱部材の下側に配設された、熱伝導率が0.3W/(m・K)以下の断熱部材と、を有し、前記気腹装置から供給される気体が前記放熱部材と接触する流路があるトロッカーと、
    前記送電コイルに交流電力を出力する電源と、
    前記送電コイルの温度又は交流電力量に応じて、前記流路に流れる前記気体の流量を調整する調整部と、
    前記送電コイルと誘導結合して前記交流電力を受電する受電コイルと、前記受電コイルが受電する電力により処置が行われる処置部と、を有する前記処置具と、を具備することを特徴とする手術システム。
  2. 処置具が挿入される挿入孔に印加される交流磁界を発生する送電コイルと、
    前記送電コイルが発生する熱を伝熱する放熱部材と、
    前記放熱部材の下側に配設された前記放熱部材よりも熱伝導率の低い断熱部材と、を有することを特徴とするトロッカー。
  3. 前記放熱部材の熱伝導率が、15W/(m・K)以上であり、
    前記断熱部材の熱伝導率が、0.3W/(m・K)以下であることを特徴とする請求項2に記載のトロッカー。
  4. 前記放熱部材が、周方向に直交する方向に、スリットが形成されている金属部材からなることを特徴とする請求項3に記載のトロッカー。
  5. 前記放熱部材が、複数のスリットにより、絶縁された複数の金属部材からなることを特徴とする請求項4に記載のトロッカー。
  6. 前記放熱部材が、中空の円筒部材であり、内周部に前記送電コイルが巻回されていることを特徴とする請求項4に記載のトロッカー。
  7. 前記放熱部材が、外周部に前記送電コイルが巻回された中空の内筒部材と、前記円筒部材の前記外周部に接合された外筒部材と、を含むことを特徴とする請求項6に記載のトロッカー。
  8. 前記放熱部材に、前記送電コイルが挿入されたスパイラル状の溝が形成されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のトロッカー。
  9. 前記放熱部材を冷却する流体が導入される導入接続部と、前記流体が流れる流路と、前記流体が排出される排出接続部と、があることを特徴とする請求項2から請求項8のいずれか1項に記載のトロッカー。
  10. 前記流体が、気腹装置から供給される気体であることを特徴とする請求項9に記載のトロッカー。
  11. 前記気体が、前記流路を介して被検体の腹腔内に供給されることを特徴とする請求項10に記載のトロッカー。
  12. 前記送電コイルの温度又は交流電力量に応じて、前記流路に供給される前記気体が調整されることを特徴とする請求項10に記載のトロッカー。
  13. 前記送電コイルの温度又は交流電力量が所定値以上の場合に、前記流路に前記気体が供給されることを特徴とする請求項12に記載のトロッカー。
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