JP2015039404A - X線直接変換イメージングシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】X線を直接変換してイメージングし、フォトンエネルギーを選択してエネルギー弁別イメージングを行う、X線直接変換イメージングシステムを提供する。【解決手段】X線管ユニット6と、汎用のSi−PD又はSi−PIN−PDと、このPDが内部に収容されるBNCコネクタを内部に収容し遮光・シールドするAlケースを備え、被写体を透過するX線を直接受光するX線直接変換型検出手段1と、X線直接変換型検出手段から発生する光電流を増幅しイベントパルスを発生させ波形整形を行う電荷有感増幅器2及び整形増幅器3と、イベントパルスの下限波高値を設定するコンパレーター9と、下限電圧以上のイベントパルスを検出し、方形波パルスを計数するカウンターカード10と、方形波パルスを計数して得られたプロジェクションデータから断層画像を再構成するPCと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、市販されている汎用のシリコンフォトダイオード(Si−PD)やシリコンPINフォトダイオード(Si−PIN−PD)を用い、放射線により発光する蛍光物質からなるシンチレータ無しでX線をカウントあるいは直接変換してイメージングを行い、次いで、フォトンエネルギーあるいは平均エネルギーを選択して、エネルギー弁別イメージングを行うX線直接変換イメージングシステムに関する。
整形外科や口腔外科領域の骨や歯などの硬組織に関する疾患及び内科や外科領域の軟組織に関する疾患を診断する単純X線検査から得られるX線画像を取り込むのに使用されるX線イメージングシステムは、一般に、X線源及びX線検出器を有する。X線検出器は、X線源により生成されるとともに身体の種々の部分に応じて種々の程度に減衰されたX線エネルギーを検出する。そして、関連する制御システムがX線検出器から検出されたX線エネルギーを取得して、ディスプレイ上に対応する診断画像を生成する。
通常のX線CTシステムに採用されているX線検出器の1ピクセルはSi−PDとシンチレータから構成されており、X線により発光する蛍光物質からなるシンチレータがX線フォトンの吸収により発生するシンチレーションフォトンをSi−PDで検出する。
これまで提案されている一例のX線イメージングシステム100は、図15に示すように、検出器セルのアレイ115を含むX線検出器110、X線源120、シンチレータ125、患者である対象物130などのサブシステム、及び読み出し電子回路145と共にデータ収集システム140を含む。シンチレータ125は、対象物130とX線検出器110との間で検出器110の正面に位置付けられたスクリーンを含む。検出器110は、アモルファスシリコンフラットパネル検出器である。(特許文献1参照)
X線がX線源120から対象物130を通過してシンチレータ125に送られる。シンチレータ125は、X線源120から対象物130を通過して送られたX線に応答して発光する。放出された光は、X線検出器110及びX線検出器アレイ115に送られ、種々の程度まで検出器アレイ115のフォトダイオードをアクティブにし、又は放電させる。読み出し電子回路145は、基準及び調整基板(RRB)又は他のデータ収集ユニットを含む。RRBは、X線検出器110からデータ収集システム140にデータを転送するためのデータモジュールを収容し且つ接続する。読み出し電子回路145は、X線検出器110からデータ収集システム140にデータを送信する。データ収集システム140は、データから画像を形成し、その画像を記憶、表示、及び/又は送信する。
特開2005−237957号公報
しかしながら、特許文献1に記載などの従来のX線イメージングシステムは、シンチレータ125がX線源120から対象物130を通過して送られたX線に応答して発光し、放出された光がX線検出器110及びX線検出器アレイ115に送られ種々の程度まで検出器アレイ115のフォトダイオードをアクティブにし、又は放電させるシステム構成が複雑で、コストも高く、さらにX線から電気信号への変換効率がよくないために対象物130に対するX線被爆量の低減化ができ難い等の問題点がある。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は既存のシリコンフォトダイオード(Si−PD)やシリコンPINフォトダイオード(Si−PIN−PD)を用い、X線により発光する蛍光物質からなるシンチレータ無しでX線をカウントあるいは直接変換してイメージングを行い、フォトンエネルギーあるいは平均エネルギーを選択してエネルギー弁別イメージングを行う、簡潔な構成でコスト面及びX線から電気信号への変換効率にも優れ、被検体に対するX線被爆量の低減化が可能なX線直接変換イメージングシステムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態によるX線直接変換イメージングシステムは、コントローラにより被写体の特性に応じて選択的に設定される強さのX線を放射するX線管ユニットと、セラミック基板上に形成されるとともに一対の電極が連結される汎用のシリコンフォトダイオード(以下、Si−PDという)又はシリコンPINフォトダイオード(以下、Si−PIN−PDという)、前記Si−PD又はSi−PIN−PDが内部に収容されるBNCコネクタ、前記BNCコネクタを内部に収容し遮光してシールドするとともにX線の受光面となる薄膜ウインドーを有するアルミニウムケースを備え、前記X線管ユニットから放射されて前記被写体を透過するX線を、蛍光体を介さず直接受光するX線直接変換型検出手段と、前記X線直接変換型検出手段から発生する光電流を増幅し、イベントパルスを発生させる電荷有感増幅器及び前記イベントパルスの波形整形を行う整形増幅器と、前記整形増幅器からのイベントパルスの波高分析を行うマルチチャンネルアナライザー(以下、MCAという)と、前記MCAからの波高分析されたイベントパルスをフォトン数のチャンネル(以下、chという)による変化として表すコンピュータユニット(以下、PCという)と、を備えるX線フォトンカウンティングシステムを有することを特徴とする。
また、本発明の別の実施形態によるX線直接変換イメージングシステムは、コントローラにより被写体の特性に応じて選択的に設定される強さのX線を放射するX線管ユニットと、BNCコネクタ内、さらにX線の受光面となる薄膜ウインドーを有するアルミニウムケース内に収容され、セラミック基板上に形成されるとともに一対の電極が連結される汎用のSi−PD又はSi−PIN−PDにより、前記X線管ユニットから放射されて前記被写体を透過するX線を、蛍光体を介さず直接受光するX線直接変換型検出手段と、前記X線直接変換型検出手段から発生する光電流を増幅し、イベントパルスを発生させる電荷有感増幅器及び前記イベントパルスの波形整形を行う整形増幅器と、前記整形増幅器からのイベントパルスの下限波高値を設定するコンパレーターと、前記コンパレーターから発生する下限電圧以上のイベントパルスを検出し、方形波パルスを計数するカウンターカードと、前記カウンターカードにより方形波パルスを計数して得られたプロジェクションデータから断層画像を再構成するPCと、を有することを特徴とする。
本発明のまた別の実施形態によるX線直接変換イメージングシステムは、コントローラにより被写体の特性に応じて選択的に設定される強さのX線を放射するX線管ユニットと、セラミック基板上に形成された汎用のSi−PD又はSi−PIN−PD、前記Si−PD又はSi−PIN−PD及びこれに連結される一対の電極が内部に収容されるBNCコネクタ、前記BNCコネクタを内部に収容し遮光してシールドするとともにX線の受光面となる薄膜ウインドーを有するアルミニウムケースを備え、前記X線管ユニットから放射されて前記前記被写体を透過するX線を、蛍光体を介さず直接受光するX線直接変換型検出手段と、前記X線直接変換型検出手段から発生する光電流を増幅し、イベントパルスを発生させる電荷有感増幅器及び前記イベントパルスの波形整形を行う整形増幅器と、予め設定された回転ステップで回転するターンテーブルに搭載された前記被写体と前記電荷有感増幅器との間に配置され、中央部に付設された前記X線直接変換型検出手段に前記被写体をリニアスキャンするスキャンステージと、前記整形増幅器からのイベントパルスの下限波高値を設定するコンパレーターと、前記コンパレーターから発生する下限電圧以上のイベントパルスを検出し、方形波パルスを計数するカウンターカードと、前記被写体のリニアスキャンと回転を2ステージコントローラで繰り返し制御することにより前記カウンターカードを介して得られたプロジェクションデータから断層画像を再構成するPCと、を有することを特徴とする。
さらに、前記X線直接変換型検出手段は、前記薄膜ウインドーを介して前記被写体を透過するX線を受け、前記Si−PD又はSi−PIN−PDの前面からX線フォトンを検出(カウント)し、次いでSi−PD又はSi−PIN−PDを透過したX線フォトンは背後にある前記セラミック基板でコンプトン散乱され散乱線を発生するとともに蛍光線に変換され、前記Si−PDでは背面から前記散乱線及び蛍光線両方のフォトンを検出(カウント)し、前記Si−PIN−PDでは背面から前記蛍光線のフォトンを検出(カウント)することを特徴とする。
本発明によれば、市販されている汎用のSi−PD又はSi−PIN−PDを用いたX線直接変換型検出手段により、Si−PDを用いた場合は、Si−PDの前面から直接フォトンをカウントし、Si−PDの背面から散乱線と蛍光線のフォトン をもカウントできるため、カウントレートの高いX線直接変換型検出手段として使用した場合には、シンチレータ無しで従来のシンチレータを用いたX線検出器と同等以上の高感度でX線を検出できる。また、Si−PIN−PDを用いた場合にもSi−PIN−PDの背面からの蛍光線をカウントでき、基本的にはX線スペクトルそのものもエネルギー分解能2keV程度で測定することができるため、エネルギー弁別CT用のX線直接変換型検出手段であるX線直接変換器として用いることができる。したがって、汎用のSi−PDやSi−PIN−PDを用い、シンチレータ無しでX線をカウントあるいは直接変換してイメージングを行い、フォトンエネルギーあるいは平均エネルギーを選択してエネルギー弁別イメージングを行う、簡潔な構成でコスト面及びX線から電気信号への変換効率にも優れ、被検体に対するX線被爆量の低減化が可能なX線直接変換イメージングシステムを提供することが可能となる効果がある。
(a)は本発明の一実施形態のセラミック基板Si−PDを用いたX線フォトンカウンティングシステム30を概念的に説明するためのブロック概念図で(b)はX線直接変換型検出手段1を概念的に説明するための要部縦断面概念図、(c)はX線直接変換型検出手段1の外観写真、(d)はBNCコネクタ15の外観写真、(e)は図示しないアルミニウムキャップが取外されたアルミニウムケース本体16b内にBNCコネクタ15が収容された状態の外観写真である。 本発明の一実施形態のX線直接変換イメージングシステム(PC−CTシステム)の概念を示すブロック図である。 市販のCdTe検出器を用いて測定したX線スペクトルグラフである。 アメリシウム−241(241Am)から発生するγ線のイベントパルス波高分析グラフで、(a)は市販のCdTe検出器による測定結果、(b)は本発明のSi−PDを用いたX線直接変換型検出手段(Si−PDX線直接変換検出器)を用いた結果を示す。 X線スペクトル測定条件における本発明のSi−PDX線直接変換検出器を用いたX線波高分析グラフである。 2本の直径10.5mmポリエチレンバイアルに入った濃度の異なる酸化ガドリニウムマイクロ粒子〔(a)30mg/mlGd、(b)15mg/mlGd〕Gd造影剤の図2のPC−CTシステムによるCT撮影画像で、(A)はイベントパルスの下限電圧Vl=0.5V、X線管電圧V=100kV、(B)はVl=0.7V、V=100kV、(C)はVl=1.2V、V=100kV、(D)はVl=0.5V、V=50kV、の場合を示し、(E)は上記ポリエチレンバイアルの外観図である。 血管に酸化ガドリニウムマイクロ粒子(Gd造影剤)が入っているウサギ頭部の図2のPC−CTによるCT撮影画像で、(A)はイベントパルスの下限電圧Vl=0.5V、X線管電圧V=100kV、(B)はVl=0.7V、V=100kV、(C)はVl=1.2V、V=100kV、(D)はVl=0.5V、V=50kV、の場合を示し、(E)は(D)の要部側面拡大図である。 市販のCdTe検出器を用いて測定したX線スペクトルのX線管電圧変化グラフである。 241Amから発生するγ線スペクトルグラフで、(a)は市販のCdTe検出器による測定結果、(b)は本発明のSi−PIN−PD検出器を用いた結果を示す。 (a)は本発明のSi−PIN−PD検出器を用いて測定したX線スペクトルのX線管電圧による変化を示すグラフで、(b)は(a)のA部拡大図である。 (a)は本発明のSi−PIN−PD検出器を用いて測定したX線スペクトルのAlフィルター挿入による変化を示すグラフで、(b)は(a)のB部拡大図である。 図2のPC−CTによるCT断層撮影に使用したX線スペクトルグラフで、(a)はイベントパルスの下限電圧Vl=1.5V、(b)はVl=2.5V、(c)はVl=3.5V の場合を示す。 2本の直径10.5mmポリエチレンバイアルに入った濃度の異なる〔(a)30mg/mlGd、(b)15mg/mlGd〕Gd造影剤の本発明のSi−PIN−PDX線直接変換検出器を用いたPC−CTシステムによるCT撮影画像で、(A)はイベントパルスの下限電圧Vl=1.5V、(B)はVl=2.5V、(C)はVl=3.5Vの場合を示し、(D)は上記ポリエチレンバイアルの外観図である。 血管に酸化ガドリニウムマイクロ粒子(Gd造影剤)が入っているウサギ頭部の本発明のSi−PIN−PDX線直接変換検出器を用いたPC−CTによるCT撮影画像で、(A)はイベントパルスの下限電圧Vl=1.5V、(B)はVl=2.5V、(C)はVl=3.5Vの場合を示し、(D)は(C)の要部側面拡大図である。 特許文献1に記載のX線イメージングシステムの概念を示すブロック図である。
以下、本発明のX線直接変換イメージングシステムを実施するための形態の具体例を、添付図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態のX線直接変換イメージングシステムは、図1(a)〜(e)に示すように、コントローラ7により図示しない被写体の特性に応じて選択的に設定される強さのX線Xrを放射するX線管ユニット6と、セラミック基板12上に形成されるとともに一対の電極14が連結される市販の汎用シリコンフォトダイオード(Si−PD)11、Si−PD11が内部に収容されるBNCコネクタ15、このBNCコネクタ15を内部に収容し遮光してシールドするとともに薄膜ウインドー16aを有するアルミニウムケース(Alケース)16を備え、X線管ユニット6から放射されて前記被写体を透過するX線Xrを、蛍光体を介さず直接受光するX線直接変換型検出手段1と、X線直接変換型検出手段1から発生する光電流を増幅し、イベントパルスを発生させる市販の汎用電荷有感増幅器2及び前記イベントパルスの波形整形を行う市販の汎用整形増幅器3と、整形増幅器4からのイベントパルスの波高分析を行うマルチチャンネルアナライザー(MCA)4と、MCA4からの波高分析されたイベントパルスをフォトン数のチャンネル(ch)による変化として表すコンピュータユニット(PC)5と、を備えるX線フォトンカウンティングシステム30を有する。
X線直接変換型検出手段1のSi−PD11は市販の例えば浜松ホトニクス社製のS1087−01などが用いられるが、Si−PDの代わりに、同様に市販の汎用シリコンPINフォトダイオード(Si−PIN−PD)例えば浜松ホトニクス社製のS5971などを用いることができる。
一般的に市販されている汎用のSi−PD11又は図示しないSi−PIN−PDを用いたX線直接変換型検出手段1により、Si−PD11を用いた場合は、Si−PD11の前面から直接フォトンをカウントし、Si−PD11の背面から散乱線と蛍光線のフォトン をもカウントできるため、カウントレートの高いX線直接変換型検出手段(Si−PDX線直接変換検出器)1として使用した場合には、シンチレータ無しで従来のシンチレータを用いたX線検出器と同等以上の高感度でX線を検出できる。また、Si−PIN−PDを用いた場合にもSi−PIN−PDの背面からの蛍光線をカウントでき、基本的にはX線スペクトルそのものもエネルギー分解能2keV程度で測定することができるため、後述するエネルギー弁別X線直接変換イメージングシステム(PC−CTシステム)用のSi−PIN−PDX線直接変換検出器として用いることができる。
このように、本発明者らは試行錯誤の結果、安価に入手容易な汎用のSi−PDやSi−PIN−PDを用い、シンチレータ無しでX線をカウントあるいは直接変換してイメージングを行い、フォトンエネルギーあるいは平均エネルギーを選択してエネルギー弁別イメージングを行う、簡潔な構成でコスト面及びX線から電気信号への変換効率にも優れ、被検体に対するX線被爆量の低減化が可能な、次に述べるX線直接変換イメージングシステム(PC−CTシステム)40を提供することが可能となることを見出した。
本発明のX線直接変換イメージングシステム(PC−CTシステム)40は、図2に示すように、コントローラ7により被写体Tgの特性に応じて選択的に設定される強さのX線を放射するX線管ユニット6と、前記X線直接変換型検出手段1と、前記電荷有感増幅器2及び整形増幅器3と、整形増幅器3からのイベントパルスの下限波高値を設定するコンパレーター9と、コンパレーター9から発生する下限電圧以上のイベントパルスを検出し、方形波パルスを計数するカウンターカード10と、カウンターカード10により方形波パルスを計数して得られたプロジェクションデータからCT断層画像を再構成するPC5と、を有する。
X線直接変換イメージングシステム(PC−CTシステム)40は、前記X線フォトンカウンティングシステム30におけるMCA4に替えてコンパレーター9及びカウンターカード10が追加され、さらに後述するスキャンステージ8、2ステージコントローラ4、被写体Tg及びターンテーブル17などが追加されている構成である。
(実施例1)
図1のブロック概念図で表される実験用として試作したX線フォトンカウンティングシステム30のX線直接変換型検出手段(Si−PDX線直接変換検出器)1において、使用したSi−PD11は浜松ホトニクス社製のS1087−01で、セラミック基板12上にSI−PD11が形成されている。この実施例の一対の電極が連結されるSI−PD11は、BNCコネクタ15内に収容され、さらにこのBNCコネクタ15が薄膜ウインドー16aを有するアルミニウムケース16内に収容され遮光されシールドされている。アルミニウムケース16内の符号13は黒ゴムである。この実施例では、X線管ユニット6(R−tec社のRXG−0152)内のX線管先端からアルミニウムケース16内に収容されたSI−PD11までの距離は1.00mである。
X線フォトンカウンティングシステム30用として製作したX線管ユニット6から発生するX線フォトンをSI−PD11を用いて吸収し、発生する光電流を市販の電荷有感増幅器2(クリアパルス社の580)と整形増幅器3(クリアパルス社の4419)を用いて増幅し、イベントパルスを発生させる。これらのイベントパルスは波高分析を行うためにMCA4(PGT社のMCA4000)に送られ、PC5上にフォトン数のchによる変化として表される。この場合、イベントパルス波高値とch数は比例する。
(実施例2)
1個の上記X線直接変換型検出手段1を用いてイメージング効果を確かめるために、実験用として試作した図2のブロック概念図で表される第一世代のCTシステムとして適用されたX線直接変換イメージングシステム(PC−CTシステム)40が有用である。被写体Tgは、予め設定された回転ステップの1〜3°で回転するターンテーブル17(シグマ光機社のSGSP−60YAW−OB)に搭載されている。中央部に付設されたX線直接変換型検出手段(C)1に被写体Tgを25.0mm/sでリニアスキャンするスキャンステージ8がターンテーブル17に搭載された被写体Tgと電荷有感増幅器2との間に配置されている。この実施例では、X線管ユニット6内のX線管先端から被写体Tgの中心までの距離は960mmで、被写体Tgの中心からアルミニウムケース16内に収容されたSI−PD11までの距離は40mmである。
被写体Tgを透過するX線フォトンをSI−PD11と上述の電荷有感増幅器2と整形増幅器3を用いて増幅する。次いで、イベントパルスの下限波高値をコンパレーター9で設定し、下限電圧Vl以上のイベントパルスを検出し、コンパレーター9から発生する方形波パルスをカウンターカード10により計数する。PC−CTシステム40では、被写体TgのプロジェクションデータをX線直接変換型検出手段1のリニアスキャンにより取得し、被写体Tgを予め設定された回転ステップの1〜3°で回転する。被写体Tgのリニアスキャンと回転を2ステージコントローラ4で繰り返し制御すことにより得られたプロジェクションデータからCT断層画像を再構成する。
市販のCdTe検出器を用いて検出されたX線スペクトルを図3に示す。スペクトルの最大フォトンエネルギーは、図3に示すように、X線管電圧に相当し、制動X線のピークエネルギーはX線管電圧Vの増加に従い増加した。X線管電圧V=100kVの場合、Alフィルターの挿入によりピークエネルギーは増加している。
CdTe検出器は、高品質CdTe単結晶が用いられる。このCdTeは、X線又はγ線検出器として室温で使用でき、検出効率がSiに比べて飛躍的に向上する化合物半導体として最近注目され、線量計測やアレイ状に加工してX線画像診断に応用されている。
241Am(アメリシウム)から発生するγ線のCdTe検出器によるスペクトル測定結果と本発明のSi−PDX線直接変換検出器1によるイベントパルス波高分析結果の比較を図4(a)、(b)に示す。241Amからは59.5keVのγ線が発生し、CdTeを用いた場合にはシャープなγ線スペクトルを確認できた。
スペクトル測定のデータはフォトン数のch数による変化として得られるが、図4(a)のグラフでは横軸をフォトンエネルギーに変換した。スペクトル測定において、ch数とエネルギーは比例する。一方、Si−PDX線直接変換検出器1を用いた波高分析結果ではch数の減少に伴ってフォトン数が著しく増加した。これは、Si−PD11がエネルギーを失ったコンプトン散乱線や蛍光X線を背面から検出していることを意味している。また、この実験において80ch以上の領域ではダークカウントは発生しなかった。スペクトル測定結果にはGdのスペクトルが急変するKエッジが示されている。フォトンエネルギーの低下に伴って質量吸収計数が増加するが、Kエッジで一桁ほど減少し再び増加する。したがって、CT撮影を行った場合には、Kエッジよりも僅かに高いエネルギーのX線を用いることによりGd原子を高コントラストで描出できる。
MPPC(Multipixel Photon Counter)やガイガーモードで使用するAPD(アバランシェ・フォトダイオード)においては、熱的に発生した暗電流のキャリアが増倍されてパルスが発生する。このパルスがダークパルスで、検出誤差の原因となる。ダークパルスの1秒当たりの数がダークカウント [単位: cps (カウント毎秒)]である。逆電圧を高くすると、検出効率が上がるが、その分ダークカウントも大きくなる。ダークカウントは、温度が低いほど値は小さくなる。MPPCは、複数のガイガーモードAPD のピクセルから成り、常温で使用できる新しいタイプのフォトンカウンティング・デバイスである。優れたフォトンカウンティング能力をもち、低電圧動作で磁場の影響を受けない小型の光半導体素子である。
原子の古典的なモデルでは、正電荷の陽子と電荷のない中性子でできた原子核の周りを、電子が殻又は軌道の上で回っている。最も内側の殻がK殻、次いで 外側に向かってL殻、M殻のように続いて行く。原子に対して照射すると、X線光子のような粒子と十分なエネルギーを持つ電子とにより、原子から電子が放出される。K殻に空孔が生じ、原子が不安定で高エネルギーの状態になる。原子は元の構成を復元しようとするため、例えばL殻などの外側の殻にある電子をK殻に遷移させる。L殻の電子はK殻の電子よりエネルギーが高いので、L殻の電子がK殻に遷移する際、余分なエネルギーがX線として放射される。
本発明のSi−PDX線直接変換検出器1を用いたX線の波高分析結果を図5に示す。条件はX線スペクトル測定時と同様である。図5に示す通り、X線管電圧Vの増加に伴って最大ch数は増加した。一方、X線管電圧V=100kV一定の場合、Alフィルターの挿入によってフォトン数は減少するが、最大ch数は一定であった。
図6は、濃度がそれぞれ15mg/mlと30mg/mlのGd造影剤が入った2本のポリエチレンバイアルのGd造影剤のCT断層画像である。Gd造影剤は、MRI用のものである。X線管電圧V=100kV一定では、造影剤の濃度差はコンパレーター9によるイベントパルス下限電圧Vlの増加により減少した。これはVlの増加に伴って平均フォトンエネルギーが増加したためである。一方、Vl=0.2V一定で、X線管電圧Vを下げた場合には濃度差が増加した。これは、50keV以下でGdの質量吸収計数が再び増加するからである。
ウサギ頭部のGd造影剤のCT撮影画像を図7(A)〜(E)に示す。血管にはGdのマイクロ粒子が満たされている。Vlの増加に伴い血管のコントラストは低下する。一方、X線管電圧Vの低下に伴い血管、骨、筋肉のコントラストは向上した。
セラミック基板のSi−PD11を使った場合にはX線スペクトルを測定することは難しかった。これは(1)X線フォトンがSi−PD11前面から直接吸収され、そして(2)Si−PD11を透過したフォトンはコンプトン散乱あるいは蛍光フォトンとしてSi−PD11背面からも吸収されるからである。したがって、高いエネルギーのX線でも検出できるので、本発明の単純なX線直接変換検出器であるSi−PDX線直接変換検出器1によっても容易にCT断層画像を再構成できた。また、高い線量率のX線も検出できることから、ピクセルサイズを小さくして並べることにより、2次元のフラットパネルディスプレイ(FPD)やCT検出器(面検出器CT)を構成することも可能であることが判明した。
面検出器CTは、従来のマルチスライスCTによるヘリカルスキャンと異なり、1回転で16cmまでの臓器全体を撮影でき、その全域で体軸方向に時相の差がない画像が得られる。さらに、これを繰り返すことで、動態を撮影することができる。
面検出器CTは、1回転のボリュームスキャンによる撮影時間の短縮や被爆低減などのメリットがある。また、テーブルの移動がないことから、小児や救急検査における被検者の負担を軽減し、サブトラクションも高精度で行うことができる。
(実施例3)
実施例3として、X線直接変換型検出手段1におけるSi−PD11に替えてSi−PIN−PDを用いた場合のX線直接変換イメージングシステム(PC−CTシステム)について説明する。
実験では、浜松ホトニクス社製の遮断周波数100MHzのSi−PIN−PD(S5971)を使用した。Si−PIN−PDを用いたフォトンカウンティング及びX線CT撮影画像は、図1、2と同様であった。
市販のCdTe検出器を用いて測定したX線スペクトルのX線管電圧Vによる変化を図8に示す。スペクトルの最大フォトンエネルギーはX線管電圧Vに相当し、X線管電圧V=90kVではタングステンのK系列特性X線が観察された。
CdTe検出器及び本発明のSi−PIN−PDX線直接変換検出器1による241Amから発生するγ線スペクトルの測定結果をそれぞれ図9(a)、(b)に示す。図9(a)は、CdTe検出器を用いて測定したスペクトルで図4(a)のものと同様である。一方、本発明のSi−PIN−PDX線直接変換検出器1による場合の図9(b)では、フォトンエネルギー59.5keVのγ線のフォトン数は少なかった。これは、Si−PIN−PDの検出効率がフォトンエネルギーの増加とともに著しく減少するからである。図9(b)のようにSi−PIN−PDを用いた場合のエネルギー分解能は、フォトンエネルギー59.5keVでは3%(2keV)であった。
本発明のSi−PIN−PDX線直接変換検出器1を用いて測定したX線スペクトルのX線管電圧による変化を図10(a)、(b)に示す。スペクトルの最大エネルギーはX線管電圧Vに相当した。また、低エネルギーフォトンが効率よく検出された。さらに、X線管電圧V=90kVでは、タングステンWKα線が観測された。Si−PIN−PDX線直接変換検出器1は、図10(a)、(b)に示すように、高エネルギーフォトンの検出効率はやや低いが、検出は可能であった。エネルギー弁別イメージングではエネルギーレベルと幅を選択するので、X線管電流を増すことにより、撮影に十分なフォトン数を得ることができる。
X線スペクトルのAlフィルター挿入による変化を図11(a)、(b)に示す。X線管電圧V=70kV一定で、Alフィルター厚の増加に伴って低エネルギーフォトンの数が著しく減少した。また、Si−PIN−PD基板背面にある銀配線からの蛍光X線AgKαも観測された。
Si−PIN−PDを用いた場合のPC−CTシステムによるCT断層撮影に使用したX線スペクトルを図12(a)〜(c)に示し、エネルギー範囲は図12(a)が30〜90keV、(b)が50〜90keV、(c)が70〜90keVの場合である。イベントパルスの下限電圧Vl(V)と下限フォトンエネルギーE(keV)との関係は、E=20Vlで表わされる。図12(a)のスペクトルでは広いエネルギー幅のX線を使用するので、一般的なCT断層撮影を行うことができる。一方、(b)のスペクトルではGdKエッジ(50.3keV)以上のフォトンを使用するので、Gd造影剤のGd原子を高コントラストで撮影可能である。Gd造影剤を描出するためには、(c)のスペクトルではエネルギーが高すぎるが、(b)で得られた画像との比較には適している。
Si−PIN−PDを用いたPC−CTシステムによる、濃度がそれぞれ15mg/mlと30mg/mlのGd造影剤が入った2本のポリエチレンバイアルのGd造影剤のCT断層像を図13(A)〜(D)に示す。図13(B)に示す通り、50〜90keVのフォトンを使用した場合にはGd造影剤の濃度差は大きかった。これは50.3keVよりわずかに高いフォトンエネルギーのX線がGd原子に効率よく吸収されるためである。
Si−PIN−PDを用いたPC−CTシステムによる、ウサギ頭部のGd造影剤のCT撮影画像を図7(A)〜(D)に示す。ウサギ頭部のGd造影剤のCT撮影画像でも、50〜90keVのフォトンを使用した場合にGd造影剤の濃度差は大きかった。
実験で使用した100MHzのSi−PIN−PDX線直接変換検出器1では高エネルギーフォトンの検出効率は低下したが、GdKエッジ撮影のような高エネルギーフォトンを使った撮影も容易に可能であった。受光面サイズを小さくすることで、さらに遮断周波数も増加するので、専用の増幅器を開発することにより、次世代のエネルギー弁別CTシステム用検出器を構成することが容易に可能である。
本発明の特定の実施の形態についての上記説明は、例示を目的として提示したものである。それらは、網羅的であったり、記載した形態そのままに本発明を制限したりすることを意図したものではない。数多くの変形や変更が、上記の記載内容に照らして可能であることは当業者に自明である。
本発明は、汎用のSi−PDやSi−PIN−PDを用い、シンチレータ無しでX線をカウントあるいは直接変換してイメージングを行い、フォトンエネルギーあるいは平均エネルギーを選択してエネルギー弁別イメージングを行う、簡潔な構成でコスト面及びX線から電気信号への変換効率にも優れ、被検体に対するX線被爆量の低減化が可能なX線直接変換イメージングシステムを提供することができることから、単純X線検査により骨や歯などの硬組織に関する疾患を診断して治療する整形外科や口腔外科領域から軟組織に関する疾患を診断して治療する内科や外科領域に亘る広範な医療分野、さらにはその他のX線画像に関係する産業分野に汎用的に適用することができる。
1 X線直接変換型検出手段(Si−PDX線直接変換検出器又はSi−PIN−PDX線直接変換検出器)
2 電荷有感増幅器
3 整形増幅器
4 マルチチャンネルアナライザー(MCA)
5 コンピュータユニット(PC)
6 X線管ユニット
7 コントローラ
8 スキャンステージ
9 コンパレーター
10 カウンターカード
11 シリコンフォトダイオード(Si−PD)又はシリコンPINフォトダイオード(Si−PIN−PD)
12 セラミック基板
13 黒ゴム
14 電極
15 BNCコネクタ
16 アルミニウムケース(Alケース)
16a 薄膜ウインドー
17 ターンテーブル
30 X線フォトンカウンティングシステム
40 X線直接変換イメージングシステム(PC−CTシステム)
Tg 被写体
V X線管電圧
Vl イベントパルス下限電圧
Xr X線

Claims (4)

  1. コントローラにより被写体の特性に応じて選択的に設定される強さのX線を放射するX線管ユニットと、
    セラミック基板上に形成されるとともに一対の電極が連結される汎用のシリコンフォトダイオード(以下、Si−PDという)又はシリコンPINフォトダイオード(以下、Si−PIN−PDという)、前記Si−PD又はSi−PIN−PDが内部に収容されるBNCコネクタ、前記BNCコネクタを内部に収容し遮光してシールドするとともにX線の受光面となる薄膜ウインドーを有するアルミニウムケースを備え、前記X線管ユニットから放射されて前記被写体を透過するX線を、蛍光体を介さず直接受光するX線直接変換型検出手段と、
    前記X線直接変換型検出手段から発生する光電流を増幅し、イベントパルスを発生させる電荷有感増幅器及び前記イベントパルスの波形整形を行う整形増幅器と、
    前記整形増幅器からのイベントパルスの波高分析を行うマルチチャンネルアナライザー(以下、MCAという)と、
    前記MCAからの波高分析されたイベントパルスをフォトン数のチャンネル(以下、chという)による変化として表すコンピュータユニット(以下、PCという)と、を備えるX線フォトンカウンティングシステムを有することを特徴とするX線直接変換イメージングシステム。
  2. コントローラにより被写体の特性に応じて選択的に設定される強さのX線を放射するX線管ユニットと、
    BNCコネクタ内、さらにX線の受光面となる薄膜ウインドーを有するアルミニウムケース内に収容され、セラミック基板上に形成されるとともに一対の電極が連結される汎用のSi−PD又はSi−PIN−PDにより、前記X線管ユニットから放射されて前記被写体を透過するX線を、蛍光体を介さず直接受光するX線直接変換型検出手段と、
    前記X線直接変換型検出手段から発生する光電流を増幅し、イベントパルスを発生させる有感増幅器及び前記イベントパルスの波形整形を行う整形増幅器と、
    前記整形増幅器からのイベントパルスの下限波高値を設定するコンパレーターと、
    前記コンパレーターから発生する下限電圧以上のイベントパルスを検出し、方形波パルスを計数するカウンターカードと、
    前記カウンターカードにより方形波パルスを計数して得られたプロジェクションデータから断層画像を再構成するPCと、を有することを特徴とするX線直接変換イメージングシステム。
  3. コントローラにより被写体の特性に応じて選択的に設定される強さのX線を放射するX線管ユニットと、
    セラミック基板上に形成された汎用のSi−PD又はSi−PIN−PD、前記Si−PD又はSi−PIN−PD及びこれに連結される一対の電極が内部に収容されるBNCコネクタ、前記BNCコネクタを内部に収容し遮光してシールドするとともにX線の受光面となる薄膜ウインドーを有するアルミニウムケースを備え、前記X線管ユニットから放射されて前記被写体を透過するX線を、蛍光体を介さず直接受光するX線直接変換型検出手段と、
    前記X線直接変換型検出手段から発生する光電流を増幅し、イベントパルスを発生させる有感増幅器及び前記イベントパルスの波形整形を行う整形増幅器と、
    予め設定された回転ステップで回転するターンテーブルに搭載された前記被写体と前記有感増幅器との間に配置され、中央部に付設された前記X線直接変換型検出手段に前記被写体をリニアスキャンするスキャンステージと、
    前記整形増幅器からのイベントパルスの下限波高値を設定するコンパレーターと、
    前記コンパレーターから発生する下限電圧以上のイベントパルスを検出し、方形波パルスを計数するカウンターカードと、
    前記被写体のリニアスキャンと回転を2ステージコントローラで繰り返し制御することにより前記カウンターカードを介して得られたプロジェクションデータから断層画像を再構成するPCと、を有することを特徴とするX線直接変換イメージングシステム。
  4. 前記X線直接変換型検出手段は、
    前記薄膜ウインドーを介して前記被写体を透過するX線を受け、前記Si−PD又はSi−PIN−PDの前面からX線フォトンを検出(カウント)し、
    次いでSi−PD又はSi−PIN−PDを透過したX線フォトンは背後にある前記セラミック基板でコンプトン散乱され散乱線を発生するとともに蛍光線に変換され、
    前記Si−PDでは背面から前記散乱線及び蛍光線両方のフォトンを検出(カウント)し、
    前記Si−PIN−PDでは背面から前記蛍光線のフォトンを検出(カウント)することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のX線直接変換イメージングシステム。
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